JP4366103B2 - 積層鉄心の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の固定子に使用する積層鉄心の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、電動機の固定子に使用する積層鉄心90は、磁極部91への巻線を、作業性及び生産性よく行うために、積層鉄心90を構成する鉄心片92は磁極片部93毎にヨーク片部94が分割された分割鉄心片95として打ち抜きされ、この分割鉄心片95をかしめ部96を介してかしめ積層して分割積層鉄心97を形成し、この分割積層鉄心97に巻線している。そして、巻線後に、各分割積層鉄心97を環状に配置して積層鉄心90を形成している(例えば、特許文献1参照)。
ここで、積層鉄心の形成方法として、分割積層鉄心の分割ヨーク部の一端に形成した連結用の貫通孔と、隣り合う分割積層鉄心の分割ヨーク部の他端に形成した貫通孔の各軸心を一致させ、この貫通孔にピンを挿入することで複数個の分割積層鉄心を回転自在に連結し、これらの分割積層鉄心を環状に配置することが行われている。
【0003】
また、分割鉄心片95のヨーク片部94の一端に回動連結用の半抜き凹凸部98を形成し、隣り合う分割鉄心片95で上下に積層されるヨーク片部94の他端にも同様の回動連結用の半抜き凹凸部98を形成して、各半抜き凹凸部98の凹部に対して積層する分割鉄心片95に形成した半抜き凹凸部98の凸部を嵌入して回動連結部を構成しながらかしめ部96を介してかしめ積層して、回動自在に連結した分割積層鉄心97を形成していた。
この製造方法では、分割鉄心片95を打ち抜き形成しながら、分割鉄心片95同士の回動自在な連結とかしめ積層を分割鉄心片95を打抜き形成する金型装置内で行うことができ、金型装置外でのピン挿入作業等が不要になって、有用な製造手段となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−201458号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、貫通孔にピンを挿入して複数個の分割積層鉄心を回転自在に連結して積層鉄心を形成する方法では、巻線の作業は容易となるが、分割積層鉄心を連結して環状に組み立ててピンを挿入する工程は分割鉄心片を打抜き形成する金型装置外で行わねばならず、時間を要するという問題がある。
一方、電動機の積層鉄心90では、省エネルギー及び高効率化をより一層図るべく、例えば0.2mm未満の厚みを有する薄い電磁鋼板等の金属薄板から分割鉄心片95を打ち抜き、積層鉄心90を形成することが必要になっている。
しかしながら、薄い電磁鋼板や金属板から回動連結部を構成する半抜き凹凸部98を有する分割鉄心片95を安定して形成することは難しく、また、半抜き凹凸部98から構成される回動連結部に不良が発生し易いという問題がある。このため、製造には高度の技術が要求され、高度な技術を有する熟練要員を養成しなければならないという問題が生じていた。
【0006】
更に、分割鉄心片95に半抜き凹凸部98を形成するための金型装置が必要になると共に、製造工程が長くなるという問題が生じていた。
なお、このように金属薄板から打ち抜いた分割鉄心片をかしめ積層して積層鉄心を形成することは、電動機の積層鉄心に限らず一般の積層鉄心においても適用されることである。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、分割積層鉄心ブロックに回転軸となる回動連結部を特に形成することなく、分割積層鉄心ブロック同士を容易に連結でき、また極薄の金属薄板からでも製造可能で、かつ連結し合う分割ヨーク部に傷がつかない積層鉄心の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係る積層鉄心の製造方法は、磁極片部を平面視してその対称軸に対し該対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが非対称に形成される第1分割鉄心片、及び磁極片部を平面視してその対称軸に対し該対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが前記第1分割鉄心片とは逆非対称に形成される第2分割鉄心片を、回転子片が外形抜きされた帯状の電磁鋼板からそれぞれ環状に形成して打ち抜く工程と、
それぞれ環状に配置された前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片をかしめ積層して、一方に凸部と凹部が交互に形成され、他方に凹部と凸部が交互に形成されて環状に連結された分割積層鉄心ブロックを形成する工程とを有し
更に、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片は、それぞれ複数枚連続して交互に積層され、しかも、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最初に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部の分割切断線を下方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成され、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最後に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部の分割切断線を上方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成し、前記分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の両側に形成される前記凸部の先端角部には、打ち抜き時に形成された抜きだれ部を形成する
【0008】
分割ヨーク片部の長さが非対称とは、磁極片部を平面視してその対称軸に対して一方側に伸びる分割ヨーク片部の長さが、他方側に伸びる分割ヨーク片部の長さと異なっていることを指す。
また、第2分割鉄心片を第1分割鉄心片とは逆非対称に形成するとは、第2分割鉄心片で一方側に伸びる分割ヨーク片部の長さを第1分割鉄心片で他方側に伸びる分割ヨーク片部の長さと実質的に同一とし、第2分割鉄心片で他方側に伸びる分割ヨーク片部の長さを第1分割鉄心片で一方側に伸びる分割ヨーク片部の長さと実質的に同一にすることを指す。
【0009】
このように形成された第1分割鉄心片と第2分割鉄心片を複数枚毎交互にかしめ積層して分割積層鉄心ブロックを形成すると、例えば、形成された分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の一方側では、第1分割鉄心片の一方側は突出し、第2分割鉄心片の一方側は後退して、凸部と凹部が交互に形成されている状態になる。また、分割ヨーク部の他方側では、第1分割鉄心片の他方側は後退し、第2分割鉄心片の他方側は突出して、凹部と凸部が交互に形成されている状態になる。
従って、各分割積層鉄心ブロックを環状に並べて配置した際に、分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の一方側の凸部並びに凹部に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の他方側の凹部並びに凸部をそれぞれ対応させることができる。
このため、各分割積層鉄心ブロックを環状に並べて分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の一方側の凸部並びに凹部に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の他方側の凹部並びに凸部を入り込ませることができる。
その結果、各分割積層鉄心ブロック同士を相互に連結して一体化することができ、環状の積層鉄心を形成することができる。
【0010】
本発明に係る積層鉄心の製造方法、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片、それぞれ複数枚連続して交互に積層され、しかも、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最初に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部を下方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成され、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最後に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部を上方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成される。
【0011】
第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をダイとパンチを備えた金型装置で金属薄板から打ち抜いて形成する場合、打ち抜きパンチが切断を始める側の面には抜きだれ部(角が丸められた領域)が形成され、打ち抜きパンチが抜き出る側の面にはバリ部(微小切れ残り)が形成される。
ここで、第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ複数枚連続して積層する中で、最初に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片では、その分割ヨーク片部の両端を打ち抜きパンチで下方から打ち抜いて形成し、その後に外形抜きする。これによって、最初に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片では、分割ヨーク片部の上面側にバリ部が、下面側に抜きだれ部がそれぞれ形成される。
また、第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ複数枚連続して積層する中で、最後に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片では、その分割ヨーク片部の両端を打ち抜きパンチで上方から打ち抜いて形成し、その後に外形抜きする。これによって、最後に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片では、分割ヨーク片部の下面側にバリ部が、上面側に抜きだれ部がそれぞれ形成される。
【0012】
従って、上記のようにして形成した第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ複数枚ずつ連続して交互にかしめ積層して形成される分割積層鉄心ブロックでは、分割ヨーク部の両側に形成される凸部の先端角部には抜きだれ部が配置される。
このため、隣の分割積層鉄心ブロックと接合連結する際、ヨーク面に傷をつけずに滑らかに連結を行うことができる。
【0013】
【0014】
このように、凸部の先端角部に抜きだれ部を配置することにより、先端角部が丸みを帯びた形状になる。
その結果、分割積層鉄心ブロックに巻線した後、分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の一方側の凸部並びに凹部に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の他方側の凹部並びに凸部を入り込ませて連結する際、連結始めから連結終わりまでの抵抗を小さくすることができ、かつ、凸部と凹部の先端同士が密接した状態に連結する。また、容易に連結でき、入り込み合う分割ヨーク部の各面に傷がつかず、絶縁被膜が損傷されない。
【0015】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法で製造された積層鉄心の斜視図、図2は同積層鉄心を構成する第1分割鉄心片を打ち抜き形成した際の平面図、図3は同積層鉄心を構成する第2分割鉄心片を打ち抜き形成した際の平面図、図4は同積層鉄心の分割積層鉄心ブロックの斜視図、図5は金型装置内の各ステーションで金属薄板に順次形成されていく第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ形成する形成過程を示す説明図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法を適用して製造された積層鉄心10は、分割積層鉄心ブロック13を、環状に複数個組み合わせて構成されている。そして、各分割積層鉄心ブロック13は、第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12をかしめ積層して形成されている。以下、これらについて詳細に説明する。
【0016】
図2に示す第1分割鉄心片11は、2枚毎連続して打ち抜きされて、かしめ積層される。
ここで、第1分割鉄心片11は、分割切断線15により分割ヨーク片部18が相互に切り離されて形成され、磁極片部16と、磁極片部16の軸部17を介して連結している分割ヨーク片部18を備えている。
また、分割ヨーク片部18は、磁極片部16を平面視してその対称軸に対し対称軸の両側に伸びた長さが非対称、すなわち、磁極片部16を平面視してその対称軸に対して一方側に伸びる長さが、他方側に伸びる長さと異なるように形成されている。
【0017】
図3に示す第2分割鉄心片12は、2枚毎連続して打ち抜きされて、かしめ積層される。
ここで、第2分割鉄心片12は、分割切断線15aにより分割ヨーク片部19が相互に切り離されて形成され、磁極片部16と、磁極片部16の軸部17を介して連結している分割ヨーク片部19を備えている。
また、分割ヨーク片部19は、第1分割鉄心片11の分割ヨーク片部18とは逆非対称、すなわち、第2分割鉄心片12の磁極片部16を平面視してその対称軸に対して一方側に伸びる長さを、第1分割鉄心片11で他方側に伸びる長さと実質的に同一とし、第2分割鉄心片12で対称軸に対して他方側に伸びる長さを第1分割鉄心片11で一方側に伸びる長さと実質的に同一になるように形成されている。
【0018】
更に、第1分割鉄心片11の分割ヨーク片部18と磁極片部16、及び第2分割鉄心片12の分割ヨーク片部19と磁極片部16には、それぞれかしめ部20が形成されている。そして、第1分割鉄心片11と第2分割鉄心片12を積層させた際に、第1分割鉄心片11に現れるかしめ部20の位置と第2分割鉄心片12に現れるかしめ部20の位置とは実質的に重なり合うように形成されている。
ここで、かしめ部20は、周知の構造であって、一方が突起で他方が窪みであってもよいし、それぞれのかしめ部20が表面側と裏面側で窪みと突起を組み合わせたような構造であってもよい。
以上のような構成とすることにより、第1分割鉄心片11と第2分割鉄心片12を、例えば、2枚毎交互にかしめ積層することにより、図4に示すように、外周側に配置される分割ヨーク部14と、分割ヨーク部14から内側に突出する磁極部21を備えた分割積層鉄心ブロック13を形成することができる。
【0019】
ここで、第1分割鉄心片11を2枚連続してかしめ積層する場合、最初の第1分割鉄心片11では、分割ヨーク片部18に抜きだれ部22が形成された側を下面側になるように載置する。そして、2枚目の(すなわち、最後に積層する)第1分割鉄心片11では、分割ヨーク片部18に抜きだれ部22が形成された側を上面側になるように載置して、かしめ積層を行う。
かしめ積層された第1分割鉄心片11の上に第2分割鉄心片12を2枚連続してかしめ積層する場合、最初の第2分割鉄心片12では、分割ヨーク片部19に抜きだれ部22が形成された側を下面側になるように載置する。そして、2枚目の(すなわち、最後に積層する)第2分割鉄心片12では、分割ヨーク片部19に抜きだれ部22が形成された側を上面側になるように載置して、かしめ積層を行う。
【0020】
このようにして得られた分割積層鉄心ブロック13では、分割ヨーク部14の一方側においては第1分割鉄心片11の一方側を突出させ、第2分割鉄心片12の一方側を後退させて、凸部23と凹部24が交互に形成されている。
また、分割ヨーク部14の他方側では第1分割鉄心片11の他方側を後退させ、第2分割鉄心片12の他方側を突出させて、凹部24と凸部23が交互に形成されている。
そして、各凸部23の先端角部、及び各凹部24の底角部には、いずれも抜きだれ部22が配置されている状態になっている。
従って、各凸部23の先端角部に抜きだれ部22を配置することにより、先端角部に丸みが形成された凸部23を形成することができ、凹部24の底角部に抜きだれ部22を配置することにより、底角部に逃がし空間を備えた凹部24を形成することができる。
【0021】
このため、分割積層鉄心ブロック13の磁極部21に別途巻線した後、分割積層鉄心ブロック13同士を並べて、分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の一方側の凸部23並びに凹部24に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の他方側の凹部24並びに凸部23を入り込ませる際に、入り込ませるときの抵抗を小さくすることができ、分割積層鉄心ブロック13同士の連結が容易になり、また、分割ヨーク部14の面に傷を付けることがない。
従って、分割積層鉄心ブロック13を環状に複数個並べて配置し、分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の一方側の凸部23並びに凹部24に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の他方側の凹部24並びに凸部23を入り込ませることにより、各分割積層鉄心ブロック13同士を相互に連結して一体化し環状の積層鉄心10を容易に形成することができる。
【0022】
次に、本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法について説明する。
図5に示すように、電磁鋼板等の磁気特性に優れた帯状の金属薄板25の幅方向の両側に所定間隔でガイド孔26を設け、このガイド孔26に図示しないガイド部材を挿入して金属薄板25を打ち抜き用の図示しない金型装置内に装入する。
ここで、金型装置内には、上流側から順に回転子片28の外形抜きを行うステーションA、磁極片部16の形成を行うステーションB、第1分割鉄心片11の各分割ヨーク片部18の分割切断線15を形成するステーションC、第2分割鉄心片12の各分割ヨーク片部19の分割切断線15aを形成するステーションD、第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12にそれぞれかしめ部20を形成するステーションE、並びに第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12をそれぞれ外形抜きするステーションFが設けられている。なお、図中、ステーションE2はアイドル工程を示す。
【0023】
金型装置内のステーションAにおいては、金属薄板25を図示しないダイ上でストリッパーにより挟持しながら回転子片外形抜きパンチで回転子片28を順次外形抜きする。そして、回転子片28が外形抜きされた金属薄板25は、順次ステーションBに通板する。
ステーションBにおいては、図示しないダイ上でストリッパーにより挟持しながら回転子片28が外形抜きされて形成された孔29の外側に磁極片形成パンチで磁極片部16を順次形成する。
そして、磁極片部16が形成された金属薄板25は、次いでステーションCに通板する。
【0024】
ステーションCにおいては、磁極片部16が形成された金属薄板25に対して、図示しないダイ上でストリッパーにより挟持しながら、分割切断線形成パンチを下方から移動させて磁極片部16の外側に第1分割鉄心片11の各分割ヨーク片部18の分割切断線15を形成し、次に通板されてくる金属薄板25に対しては分割切断線形成パンチを上方から移動させて磁極片部16の外側に第1分割鉄心片11の各分割ヨーク片部18の分割切断線15を形成する。その際、ステーションDの稼動は停止させる。
そして、ステーションCにおいて第1分割鉄心片11の各分割ヨーク片部18の分割切断線15の形成が連続して2回行われた後では、ステーションCの稼動を停止させて、ステーションBにおいて磁極片部16が形成された金属薄板25をステーションDまで通板させて、分割切断線形成パンチを下方から移動させて第2分割鉄心片12の磁極片部16の外側に各分割ヨーク片部19の分割切断線15aを形成し、次に通板されてくる金属薄板25に対しては分割切断線形成パンチを上方から移動させて磁極片部16の外側に第2分割鉄心片12の各分割ヨーク片部19の分割切断線15aを形成する。
ステーションDにおいて第2分割鉄心片12の各分割ヨーク片部19の分割切断線15aの形成が連続して2回行われた後では、ステーションDの稼動を停止させて、ステーションCの稼動を再開する。
このように、この実施の形態においては、ステーションC、Dでは、一方のステーションを2回連続して稼動させながら他方のステーションの稼動を停止し、このような稼動と停止を各ステーションで交互に行う。
【0025】
第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12の各分割ヨーク片部18、19用の各分割切断線15、15aがそれぞれ形成された金属薄板25がステーションEに通板してくると、図示しないダイ上でストリッパーにより挟持しながらかしめ部形成パンチでかしめ部20を順次形成する。そして、かしめ部20が形成された金属薄板25は、ステーションFに通板する。
従って、ステーションEを通過した金属薄板25には、第1分割鉄心片11用の磁極片部16、分割ヨーク片部18の分割切断線15、及びかしめ部20の形成されている領域と、第2分割鉄心片12用の磁極片部16、分割ヨーク片部19の分割切断線15a、及びかしめ部20が形成されている領域が2組ずつ交互に形成された状態になっている。
ステーションFにおいては、図示しないダイ上でストリッパーにより挟持しながら、第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12を外形抜きする分割鉄心片パンチで外形抜きし図示しないダイホール内に順次抜き込み、ダイホール内に設けられた受け台上にてかしめ積層していく。
【0026】
このとき、受け台上には、第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12が2枚連続して交互に順次載置されるが、連続の中の始めに載置される第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12では、それぞれ分割ヨーク片部18、19に抜きだれ部22が形成されている面を下側にして載置され、2枚目の第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12では、分割ヨーク片部18、19に抜きだれ部22が形成されている面を上側にして載置される。
従って、受け台上に2枚ずつ連続して載置された第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12では、打ち抜き時に分割ヨーク片部18、19に形成された抜きだれ部22が外側に面し、打ち抜き時に形成されたバリ部同士が互いに当接した状態になって、かしめ積層されている。
【0027】
そして、第1分割鉄心片11及び第2分割鉄心片12のかしめ積層を所望の積厚さまで繰り返すことにより分割積層鉄心ブロック13を形成する。
なお、形成された各分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の一方側においては、第1分割鉄心片11の一方側が突出し、第2分割鉄心片12の一方側が後退して、凸部23と凹部24が交互に形成されている。また、分割ヨーク部14の他方側においては、第1分割鉄心片11の他方側が後退し、第2分割鉄心片12の他方側が突出して、凹部24と凸部23が交互に形成されている。
従って、この実施の形態で製造された分割積層鉄心ブロック13は環状に連結した積層鉄心10の状態になっている。
【0028】
巻線に際しては、形成された各分割積層鉄心ブロック13を個々に離して、あるいは、分割ヨーク部14同士が連結した状態で各磁極部21の間隔を広げるように各分割積層鉄心ブロック13を離した状態にする。そして、各磁極部21に巻線した後、各分割積層鉄心ブロック13を環状に配置しなおし、分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の一方側の凸部23並びに凹部24に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の他方側の凹部24並びに凸部23を入り込ませ、各分割積層鉄心ブロック13同士を相互に連結して一体化し、環状の積層鉄心10を形成する。
ここで、各凸部23の先端角部、及び各凹部24の底角部には、いずれも抜きだれ部22が配置されているので、各凸部23の先端角部は丸みを帯びており、各凹部24の底角部には逃がし空間が形成されている。
このため、分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の一方側の凸部23並びに凹部24に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロック13の分割ヨーク部14の他方側の凹部24並びに凸部23を入り込ませる際の抵抗を小さくすることができ、回動連結部を特に設けずとも分割積層鉄心ブロック13同士の連結が容易にできる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の積層鉄心の製造方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。例えば、本実施の形態では第1分割鉄心片と第2分割鉄心片をそれぞれ2枚連続して交互にかしめ積層して分割積層鉄心ブロックを形成したが、3枚以上毎連続してかしめ積層してもよい。また、積層の途中から第1分割鉄心片と第2分割鉄心片の枚数を変化させてもよい。
本実施の形態では第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ環状に形成した
【0030】
【発明の効果】
請求項記載の積層鉄心の製造方法においては、磁極片部を平面視してその対称軸に対し対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが非対称に形成される第1分割鉄心片、及び磁極片部を平面視してその対称軸に対し該対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが第1分割鉄心片とは逆非対称に形成される第2分割鉄心片を、回転子片が外形抜きされた帯状の電磁鋼板からそれぞれ環状に形成して打ち抜く工程と、それぞれ環状に配置された第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をかしめ積層して、一方に凸部と凹部が交互に形成され、他方に凹部と凸部が交互に形成されて環状に連結された分割積層鉄心ブロックを形成する工程とを有するので、製造不良が発生し易い半抜き凹凸部から構成される回動連結部を特に設けずに分割積層鉄心ブロックを連結してなる積層鉄心を容易に製造することが可能になる。そして、高度な技術を有する熟練要員を必要とせずに、しかも、任意の厚さの金属薄板を用いて安定して積層鉄心を製造することが可能になる。
また、回動連結部を形成するための金型装置が不要になると共に、積層鉄心の製造工程を短縮化することが可能になり、積層鉄心の製造コストの上昇を抑制することができる。
【0031】
特に、この積層鉄心の製造方法においては、第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片は、それぞれ複数枚連続して交互に積層され、しかも、第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最初に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片は分割ヨーク片部を下方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成され、第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最後に積層する第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片は分割ヨーク片部を上方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成されるので、得られた分割積層鉄心ブロックでは、その分割ヨーク部の両側にそれぞれ形成される凸部の先端角部には、いずれも抜きだれ部が配置される状態にすることができ、分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の一方側の凸部並びに凹部に対して、隣り合う分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の他方側の凹部並びに凸部をそれぞれ入り込ませて連結する際の抵抗を小さくすることができ、また、分割ヨーク部の面に傷を付けることがない。その結果、連結作業を容易に行うことが可能になって、積層鉄心の生産性を向上させることが可能になる。
更に、極薄い金属薄板、例えば、0.2mm未満のものから積層鉄心を安定して製造することができる。その結果、省エネルギー及び高効率化が一層進展した積層鉄心を得ることができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る積層鉄心の製造方法で製造された積層鉄心の斜視図である。
【図2】同積層鉄心を構成する第1分割鉄心片を打ち抜き形成した際の平面図である。
【図3】同積層鉄心を構成する第2分割鉄心片を打ち抜き形成した際の平面図である。
【図4】同積層鉄心の分割積層鉄心ブロックの斜視図である。
【図5】金型装置内の各ステーションで金属薄板に順次形成されていく第1分割鉄心片及び第2分割鉄心片をそれぞれ形成する形成過程を示す説明図である。
【図6】従来例の積層鉄心の説明図である。
【符号の説明】
10:積層鉄心、11:第1分割鉄心片、12:第2分割鉄心片、13:分割積層鉄心ブロック、14:分割ヨーク部、15、15a:分割切断線、16:磁極片部、17:軸部、18、19:分割ヨーク片部、20:かしめ部、21:磁極部、22:抜きだれ部、23:凸部、24:凹部、25:金属薄板、26:ガイド孔、28:回転子片、29:孔

Claims (1)

  1. 磁極片部を平面視してその対称軸に対し該対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが非対称に形成される第1分割鉄心片、及び磁極片部を平面視してその対称軸に対し該対称軸の両側に伸びた分割ヨーク片部の長さが前記第1分割鉄心片とは逆非対称に形成される第2分割鉄心片を、回転子片が外形抜きされた帯状の電磁鋼板からそれぞれ環状に形成して打ち抜く工程と、
    それぞれ環状に配置された前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片をかしめ積層して、一方に凸部と凹部が交互に形成され、他方に凹部と凸部が交互に形成されて環状に連結された分割積層鉄心ブロックを形成する工程とを有し
    更に、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片は、それぞれ複数枚連続して交互に積層され、しかも、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最初に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部の分割切断線を下方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成され、前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片を複数枚連続して積層する中で最後に積層する前記第1分割鉄心片及び前記第2分割鉄心片はその分割ヨーク片部の分割切断線を上方から打ち抜き形成した後に外形抜きして形成し、前記分割積層鉄心ブロックの分割ヨーク部の両側に形成される前記凸部の先端角部には、打ち抜き時に形成された抜きだれ部を形成することを特徴とする積層鉄心の製造方法。
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