JP4365181B2 - 鋳造品のトリミング装置 - Google Patents

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本発明は、トリミング型によって鋳造品の方案部を切断するための技術に関するものである。
鋳造品の周囲には、せきや湯道等の方案部が製品部と一緒に鋳造されることから、最終的な製品形状を得るためには、方案部を除去する必要がある。そこで、従来から、鋳造品の方案部を除去するトリミング装置の発明がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭56−99071号公報(第2頁、図1〜図3)
ところで、鋳造部品の外径寸法精度が要求される箇所では、切断面が平滑であることが必要不可欠となるが、切断面を整えるためには、製品に対する切刃の投入角を小さくする(15°以内)ことが望ましい。しかしながら、製品形状によっては、適切な範囲の切刃の投入角度を採ることができず、投入角度が大きくなってしまうことがある。すると、図4に示すように、製品1と、製品1をせん断するための切刃2(上型)とが、矢印A、Bで示すように互いに逃げるように変位して、せん断面3が下型4の端部4aから遠ざかるように形成される。そして、最終的には、せん断面3の先端部から下型4の端部4aに向けて、破断面5が鋭角に折れ曲がるように伸び、図5に示すように、切断面に鋭角エッジEを形成することとなる。したがって、この鋭角エッジEを除去するための後仕上工程が必要不可欠となり、鍛造部品の製造コストを増大させる一因となっていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、トリミング型によって鋳造品の方案部を切断する際に、製品に対する切刃の投入角の如何にかかわらず、切断面に鋭角エッジを形成することを防ぎ、後仕上加工をすることなく、寸法精度の高い製品を得ることにある。また、トリミング作業によって消耗する金型の保全性を高めることにある。
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係る鋳造品のトリミング装置は、上下型により鋳造品の方案部を切断・除去するトリミング装置であって、下型の、端部へ向かって下がる傾斜面であるワーク受面の端部を切欠き、それによって形成された段部に入子を設け、該入子と、下型のワーク受面とが連続面を形成することなく、前記下型のワーク受面の端部ではワークに対し前記入子の端部のみが線接触することで、鋳造品の逃げが生じないようにした状態で、上型の切刃によりワーク上面からせん断を起こさせることで、鋳造品と上型の切刃とが、互いに逃げるように変位して、せん断面が下型のワーク受け面の端部から遠ざかるように形成されることなく、前記入子の端部と前記ワークとの線接触部を支点としてワークに破断を誘発させて、前記線接触部へと破断面を誘導するように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、下型の、端部へ向かって下がる傾斜面であるワーク受面の端部を、ワークを線で受ける入子により構成したことにより、トリミング工程中において、前記下型の入子の端部をワークに対し線接触させることとなる。また、前記下型のワーク受面の端部を切欠き、段部を形成することで、前記入子の設置場所を下型に確保することができる。又、当該段部に設けられる前記入子と、前記ワーク受面とが連続面を形成することなく、ワークに対し当該入子の端部が線接触することとなる。したがって、トリミング工程中において、前記ワークと、下型の切刃として機能する前記入子との位置を固定し、ワークの逃げが生じないようにすることができる。そして、ワークと、下型の切刃として機能するワーク受面の端部の入子との位置を固定し、ワークの逃げが生じないようにした状態で、前記上型の切刃によりワーク上面からせん断を起こさせる。すると、前記上型の切刃によってワークに形成されるせん断面がワークの深部に到達することなく、前記入子のワークとの線接触部を支点としてワークに破断を誘発させて、前記線接触部へと破断面を誘導することが可能となる。このときのせん断面と破断面とのなす角度は平行に近いものとなり、切断面に鋭角エッジを形成することを回避することが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る鋳造品のトリミング装置は、請求項1記載の鋳造品のトリミング装置において、前記段部に、ワークを線で受ける入子を、段部からの突出量を調整可能に設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、また、前記入子のワークとの線接触部が摩耗により劣化した場合には、前記入子の突出量を増大させ、かつ、増大した突出部分を削り出すことにより、再び前記入子とワークとの接触部を線接触させることが可能となる。さらに、前記入子の突出部分の削り出し作業を複数回行った後は、前記入子を新しい入子と交換することで、入子の切刃としての機能を常に維持することが可能となっている。
本発明はこのように構成したので、トリミング型によって鋳造品の方案部を切断する際に、製品に対する切刃の投入角の如何にかかわらず、切断面に鋭角エッジを形成することを防ぎ、後仕上加工をすることなく、寸法精度の高い製品を得ることが可能となる。また、トリミング作業によって消耗する金型の保全性を高めることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
図1には、本発明の実施の形態に係るトリミング装置によって、製品1の方案部1a(図2参照)を切断・除去する様子を模式的に示している。本発明の実施の形態では、下型4の、端部へ向かって下がる傾斜面であるワーク受面4bの端部を切欠き、それによって形成された段部6に、入子7を設けている。また、図2には、製品1の方案部1aと下型4との位置関係を平面図で示しているが、図示のごとく入子7は、製品1の方案部に面する位置に配置されている。そして、図1に示すように、段部6に設けられた入子7と、ワーク受面4bとが連続面を形成することなく、下型4の端部では、製品1に対し入子7の端部7aのみが線接触することとなる。したがって、入子7の端部7aが、下型4の切刃として機能することとなる。
しかも、入子7は、段部6に対しその突出量が調整可能となるように固定されており、図3(a)に示すように、入子7のワークとの線接触部である端部7aが摩耗により劣化した場合には、図3(b)に示すように、入子7と段部壁面との間にシム8を噛ませることで、入子7の突出量を増大させ、かつ、増大した突出部分を削り出すことにより、再び良好な端部7a’を得ることが可能となる。なお、この端部7a、7a’の改修作業を複数回行った後に、入子7を新しい入子と交換することで、入子7の切刃としての機能を常に維持することが可能となっている。
上記構成をなす本発明の実施の形態により得られる作用効果は、以下の通りである。まず、下型4の、端部へ向かって下がる傾斜面であるワーク受面4bの端部を、製品1(ワーク)を線で受ける入子7により構成したことにより、方案部1aの切断時に、製品1と、下型4の切刃として機能するワーク受面の端部である入子7の端部7aとの位置を固定することができる。そして、製品1の逃げが生じないようにした状態で、上型の切刃2により製品上面からせん断を起こさせる。すると、図1に示すように、上型の切刃2によって製品に形成されるせん断面3が製品1の深部に到達することなく、下型4の入子7の製品1との線接触部(7a)を支点として製品1に破断を誘発させることが可能となる。そして、せん断面3の先端部から、下型4の入子7の、製品1との線接触部(7a)へと破断面5を誘導することが可能となる。このときのせん断面3と破断面5とのなす角度は平行に近いものとなり、切断面に鋭角エッジE(図5)の形成を回避することが可能となる。
しかも、下型4のワーク受面4bの端部を切欠き、下型4に段部6を形成することで、下型4に入子7の設置場所を確保することができる。また、段部6に設けられた入子7とワーク受面4bとが連続面を形成することなく、下型4の端部では、製品1に対し入子7の端部7aのみを線接触させることが可能となる。したがって、トリミング工程中において、製品1と、下型4の切刃として機能する入子7との位置を固定し、製品の逃げが生じないようにすることができる。
また、入子7の製品1との線接触部(7a)が摩耗により劣化した場合には、図3(b)に示すように、入子7の突出量を増大させ、かつ、増大した突出部分を削り出すことにより、再び入子とワークとの接触部(7a’)を線接触させることが可能となり、さらに、必要に応じて入子7を新しい入子と交換することによって、入子7の切刃としての機能を常に維持することが可能となる。
以上のごとく、本発明の実施の形態によれば、上下型間で鋳造品の方案部を切断する際に、製品1を線受けする入子7を下型4に設置し、上型の切刃2と入子7とで製品1を切断するとき、せん断、破断により切断面の鋭角化を防止することが可能となる。よって、後仕上加工をすることなく、寸法精度の高い製品を得ることが可能となる。その結果として、製品に対する切刃の投入角の如何にかかわらず、外径寸法精度が要求される鋳造製品を、低コストで提供することが可能となる。
また、下型4からの入子7の突出量を変更して摩耗部分を削り出し、若しくは、入子7を交換することで、トリミング作業によって消耗する金型の保全を容易に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係るトリミング装置によって、製品の方案部を切断・除去する様子を示す模式図である。 図1に示すトリミング装置において、製品の方案部と下型との位置関係を平面図で示したものである。 図1に示すトリミング装置における、入子の改修作業の手順を示す説明図である。 従来のトリミング装置によって、製品の方案部を切断・除去する様子を示す模式図である。 図4に示す従来のトリミング装置より形成された、切断面の鋭角エッジを示す図である。
1:製品、2:切刃、3:せん断面、4:下型、4a:端部、4b:ワーク受面、5:破断面、7:入子、 7a、7a’:端部

Claims (2)

  1. 上下型により鋳造品の方案部を切断・除去するトリミング装置であって、下型の、端部へ向かって下がる傾斜面であるワーク受面の端部を切欠き、それによって形成された段部に入子を設け、該入子と、下型のワーク受面とが連続面を形成することなく、前記下型のワーク受面の端部ではワークに対し前記入子の端部のみが線接触することで、鋳造品の逃げが生じないようにした状態で、上型の切刃によりワーク上面からせん断を起こさせることで、鋳造品と上型の切刃とが、互いに逃げるように変位して、せん断面が下型のワーク受け面の端部から遠ざかるように形成されることなく、前記入子の端部と前記ワークとの線接触部を支点としてワークに破断を誘発させて、前記線接触部へと破断面を誘導するように構成したことを特徴とする鋳造品のトリミング装置。
  2. 前記段部に、ワークを線で受ける入子を、段部からの突出量を調整可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の鋳造品のトリミング装置。
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