JP4357136B2 - ヒンジ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、第一の部材に固定される第一のヒンジ構成体と、第二の部材に固定される第二のヒンジ構成体とからなり、かかる第一の部材に対して第二の部材を、あるいはまた、第二の部材に対して第一の部材を、かかるヒンジ装置を中心に回動可能に組み合わせるために用いられるヒンジ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒンジ装置によって回動可能に組み合わされる一方の部材に一端側を固定されるシャフトと、このシャフトの軸線方向に摺動可能に備えられる摺動カム部材と、このシャフトの他端側に当該シャフトが通された状態で備え付けられると共に前記ヒンジ装置により回動可能に組み合わされる他方の部材に固定されるカム部材と、前記摺動カム部材を常時カム部材に押し付ける向きに付勢するように前記シャフトに巻装された圧縮コイルバネとから構成されるヒンジ装置がある。(公開特許公報所載の特開平11−6519号参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、かかる従来のヒンジ装置にあっては、かかるヒンジ装置によって回動可能に組み合わされる両部材の所定回動位置でのいわばロック(節度感の付与)を前記シャフトに巻装させた圧縮コイルバネの弾発力によって確保するものであるため、かかるシャフトの軸線方向におけるヒンジ装置の寸法を短縮させることに限界を有するものであった。
【0004】
また、前記カム部材には前記摺動カム部材を介して前記圧縮コイルバネによって前記シャフトから外れ出す向きの力が常時作用されるため、かかるシャフトの他端部にEリングをはめ付けるなど当該外れ出しを阻止する強固な止め付け手段を別途必要とするものであり、ヒンジ装置の構成部品の減少およびアッセンブリーの容易化を確保することに限界を有するものであった。
【0005】
そこでこの発明は、この種のヒンジ装置において、ヒンジ装置における当該ヒンジ装置によって回動可能に組み合わされる第一の部材と第二の部材の回動軸線方向に沿った向きの寸法を、できる限り小さくできるようにすると共に、アッセンブリーをできる限り容易とし、さらには、構成部品点数を減少させることを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、ヒンジ装置が以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとした。
(1)第一の部材に固定される第一のヒンジ構成体と、第二の部材に固定される第二のヒンジ構成体とからなるヒンジ装置であって、
(2)前記第一のヒンジ構成体は、
シャフトと、
このシャフトとほぼ平行に配されると共に、当該シャフトとの間の間隔を可変する摺動を許容された状態で支持される棒状体と、
この棒状体を前記シャフトから離れ出させる向きに常時付勢するように当該シャフトと当該棒状体との間に配された弾性体とを備えており、
(3)前記第二のヒンジ構成体は、
前記第一のヒンジ構成体を構成する前記シャフト及び棒状体が差し通されると共に、内面を前記弾性体の付勢によって当該棒状体が押し付けられる摺接面とした軸穴を備えており、
(4)しかも、この軸穴における摺接面の少なくとも一部が、所定の回動位置においてヒンジ装置による前記第一の部材と第二の部材との組み合わせ状態に節度感を付与するように、当該軸穴に形成させた凹所によって形成された傾斜状摺接面としてある。
【0007】
かかる構成によれば、前記第一の部材に対して第二の部材を、あるいはまた、第二の部材に対して第一の部材を、かかるヒンジ装置を中心に回動可能に組み合わせることができる。すなわち、かかるヒンジ装置によって、前記シャフトを中心として、かかる回動がなされるように前記第一の部材と第二の部材とを組み付け合わせることができる。
【0008】
また、前記弾性体によって前記摺接面に前記棒状体を押し付けさせながらかかる回動をなさしめることができ、かかる回動に適度な抵抗感を付与させることができる。より具体的には、かかる回動を停止させた各位置において、この各位置における回動の停止状態を維持できるような抵抗感を付与することができる。(いわゆるフリーストップ機能)
【0009】
また、前記所定の回動位置において、前記弾性体によって前記シャフトから離れ出す向きに常時付勢される前記棒状体を当該傾斜状摺接面に突き当てることができ、この所定の回動位置においては当該傾斜状摺接面を当該棒状体に乗り越えさせる程度の大きさの力を作用させない限り、前記回動がなされないようにすることができる。(いわゆる節度感の付与)
【0010】
また、この実施の形態にかかるヒンジ装置にあっては、前記回動への前記適度の抵抗感および節度感の付与を、前記第一のヒンジ構成体を構成するシャフトと棒状体との間に配された弾性体によって確保させていることから、シャフトならびに棒状体、および当該シャフトならびに棒状体が差し通される第二のヒンジ構成体を構成する前記軸穴における、当該シャフトの軸線方向の寸法を当該弾性体におけるこの向きにおいて最低限必要な寸法分まで支障なく短縮させることができ、ヒンジ装置の回動軸線方向の寸法をできる限り小さくすることができる。
【0011】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のヒンジ装置における第一のヒンジ構成体が、第一の部材に形成されたはめ込み穴にはめ込まれて固定されるホルダ体を有しており、このホルダ体にシャフトが固定されていると共に、このホルダ体に形成された摺動溝に棒状体の端部が納められて当該棒状体が支持されていることを特徴とするものとした。
【0012】
かかる構成によれば、前記棒状体を前記シャフトとの間の間隔を可変する摺動を許容させた状態で安定的に支持させながら、前記第一の部材に形成されたはめ込み穴に前記ホルダ体をはめ込むことにより、ワンタッチで当該第一の部材に第一のヒンジ構成体を固定することができる。
【0013】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載のヒンジ装置におけるホルダ体に、弾性変形しながらシャフトの端部のはめ入れを許容し、当該シャフトをはめ入れきった位置での弾発によって当該シャフトの端部に形成された掛合部に掛合される被掛合部を備えたはめ入れ穴が形成してあることを特徴ととするものとした。
【0014】
かかる構成によれば、前記弾性リング体が、前記シャフトの軸線方向に向けた付勢力を作用させず、この弾性リング体による前記棒状体の前記摺接面に対する押し付け力、つまり、弾発力を強く設定しても、前記シャフトとホルダ体との組み付け状態を前記はめ入れ穴への当該シャフトの差し入れに伴う弾性変形とその後の弾発により掛合し合う前記掛合部および被掛合部によって支障なく安定的に確保させることができることともあいまって、前記ホルダ体にシャフトを容易かつ適切に組み付けることができる。
【0015】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1、請求項2又は請求項3記載のヒンジ装置における棒状体が二以上設けられていることを特徴とするものとした。
【0016】
かかる構成によれば、前記第二のヒンジ構成体を構成する軸穴の摺接面に対して押し付けられる第一のヒンジ構成体の部分を増やすことができ、前記回動における抵抗感や前記所定の回動位置での節度感を強めさせることができる。
【0017】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のヒンジ装置における弾性体が、シャフトにはめ付けられた弾性リング体であることを特徴とするものとした。
【0018】
かかる構成によれば、前記シャフトに対する弾性体の組み付け、すなわち、当該シャフトと前記棒状体との間に当該弾性体を容易に配することができ、また、はめ込まれる弾性リング体の数を変えることにより前記棒状体の前記摺接面に対する押し付け力を容易に変えることができ、前記回動における抵抗感や前記所定の回動位置での節度感を必要に応じて簡単に調整することができる。
【0019】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載のヒンジ装置における第二のヒンジ構成体を構成する軸穴が、第二の部材に形成されたはめ込み穴にはめ込まれて固定されるホルダ体に設けてあることを特徴とするものとした。
【0020】
かかる構成によれば、第二のヒンジ構成体を構成するホルダ体を前記第二の部材に形成されたはめ込み穴にはめ込むことにより、ワンタッチで当該第二の部材に固定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図18に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0022】
なお、ここで図1は、実施の形態にかかるヒンジ装置Hを構成する各部材を分離して斜視の状態として示している。また、図2は、かかるヒンジ装置Hと、このヒンジ装置Hを構成する第一のヒンジ構成体1が固定される第一の部材P1におけるホルダ体11のはめ込み穴P1aが設けられた箇所と、かかるヒンジ装置Hを構成する第二のヒンジ構成体2が固定される第二の部材P2におけるホルダ体22のはめ込み穴P2aが設けられた箇所とを、分離して斜視の状態として示している。また、図3は、かかるヒンジ装置Hを側方から見た状態として、また、図4は、かかるヒンジ装置Hを図3における左側から見た状態としてそれぞれ示している。また、図5は、前記第一の部材P1と第二の部材P2とをヒンジ装置Hによって回動可能に組み合わさせた状態を断面にして示している。
【0023】
また、図6ないし図9は、第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11をそれぞれ示しており、また、図10ないし図12は、かかる第一のヒンジ構成体1を構成するシャフト10をそれぞれ示している。また、図13および図14は、前記第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22をそれぞれ示している。
【0024】
また、図15ないし図18はそれぞれ、ヒンジ装置Hの動作を理解しやすいように、かかるヒンジ装置Hを前記第一のヒンジ構成体1を構成するシャフト10における一方の端部側において断面にした状態と(各図におけるイ図)、かかるシャフト10における中央部において断面にした状態と(各図におけるロ図)、かかるヒンジ装置Hによって回動可能に組み合わされた第一の部材P1(各図においては携帯電話Tの送話部T1)と第二の部材P2(各図においては携帯電話Tの受話部T2)とを側面視した状態とを(各図におけるハ図)、かかる第二の部材P2の各回動位置毎に一緒に表している。
【0025】
この実施の形態にかかるヒンジ装置Hは、第一の部材P1に固定される第一のヒンジ構成体1と、第二の部材P2に固定される第二のヒンジ構成体2とからなり、かかる第一の部材P1に対して第二の部材P2を、あるいはまた、第二の部材P2に対して第一の部材P1を、かかるヒンジ装置Hを中心に回動可能に組み合わせるために用いられるものである。また、かかるヒンジ装置Hは、かかる回動に適度な抵抗感を付与すると共に、所定の回動位置においてかかる第一の部材P1と第二の部材P2との組み合わせ状態に節度感を付与するように構成されている。
【0026】
前記第一のヒンジ構成体1は、(1)シャフト10と、(2)このシャフト10とほぼ平行に配されると共に、当該シャフト10との間の間隔を可変する摺動を許容された状態で支持される棒状体12と、(3)この棒状体12を前記シャフト10から離れ出させる向きに常時付勢するように当該シャフト10と当該棒状体12との間に配された弾性体13とを備えている。
【0027】
また、前記第二のヒンジ構成体2は、前記第一のヒンジ構成体1を構成する前記シャフト10及び棒状体12が差し通されると共に、内面を前記弾性体13の付勢によって当該棒状体12が押し付けられる摺接面20aとした軸穴20を備えている。
【0028】
これにより、この実施の形態にかかるヒンジ装置Hによれば、前記第一の部材P1に対して第二の部材P2を、あるいはまた、第二の部材P2に対して第一の部材P1を、かかるヒンジ装置Hを中心に回動可能に組み合わせることができる。すなわち、かかるヒンジ装置Hによって、前記シャフト10を中心として、かかる回動がなされるように前記第一の部材P1と第二の部材P2とを組み付け合わせることができる。
【0029】
また、前記弾性体13によって前記摺接面20aに前記棒状体12を押し付けさせながらかかる回動をなさしめることができ、かかる回動に適度な抵抗感を付与させることができる。より具体的には、かかる回動を停止させた各位置において、この各位置における回動の停止状態を維持できるような抵抗感を付与することができる。(いわゆるフリーストップ機能)
【0030】
また、前記第二のヒンジ構成体2を構成する軸穴20における摺接面20aの少なくとも一部が、所定の回動位置においてヒンジ装置Hによる前記第一の部材P1と第二の部材P2との組み合わせ状態に節度感を付与するように、当該軸穴20に形成させた凹所21によって形成された傾斜状摺接面20bとしてある。
【0031】
これにより、この実施の形態にかかるヒンジ装置Hによれば、前記所定の回動位置において、前記弾性体13によって前記シャフト10から離れ出す向きに常時付勢される前記棒状体12を当該傾斜状摺接面20bに突き当てることができ、この所定の回動位置においては当該傾斜状摺接面20bを当該棒状体12に乗り越えさせる程度の大きさの力を作用させない限り、前記回動がなされないようにすることができる。
【0032】
例えば、図15ないし図18に示されるように、かかるヒンジ装置Hを構成する第一のヒンジ構成体1を二つ折りタイプの携帯電話Tの送話部T1側(ダイヤルボタンなどが設けられた側)に固定すると共に、第二のヒンジ構成体2を当該携帯電話Tの受話部T2側(液晶表示パネルなどが設けられた側)に固定して当該送話部T1と受話部T2とを組み合わせさせると共に、前記凹所21を前記軸穴20の対向位置に二カ所設けておき、さらに、前記棒状体12を前記シャフト10を挟んだ両側にそれぞれ設けさせておき、前記受話部T2を閉じた回動位置(図15の位置/以下、閉じ込み位置という。)において当該二カ所の凹所21、21にそれぞれ前記棒状体12が入り込むようにしておけば、この閉じ込み位置における当該受話部T2と送話部T1との組み合わせ状態に前記節度感を付与させることができる。また、かかる受話部T2を最も開き出した回動位置(図18の位置/以下、開き出し位置という。)において、前記閉じ込み位置において二カ所の凹所21、21の一方に入り込んでいた棒状体12の一方を当該二カ所の凹所21、21の他方に入り込ませると共に、当該二カ所の凹所21、21の他方に入り込んでいた棒状体12の他方を当該二カ所の凹所21、21の一方に入り込ませることができ、この開き出し位置における前記受話部T2と送話部T1との組み合わせ状態に再び前記節度感を付与させることができる。また、かかる閉じ込み位置から開き出し位置に向けた前記受話部T2の回動および当該開き出し位置から閉じ込み位置に向けた当該受話部T2の回動にそれぞれ前記適度な抵抗感を付与させることができる。(図16、図17)
【0033】
この実施の形態にかかるヒンジ装置Hにあっては、前記回動への前記適度の抵抗感および節度感の付与を、前記第一のヒンジ構成体1を構成するシャフト10と棒状体12との間に配された弾性体13によって確保させていることから、シャフト10ならびに棒状体12、および当該シャフト10ならびに棒状体12が差し通される第二のヒンジ構成体2を構成する前記軸穴20における、当該シャフト10の軸線方向の寸法を支障なく短縮させることができ、ヒンジ装置Hの回動軸線方向の寸法をできる限り小さくすることができる。これにより、この実施の形態にかかるヒンジ装置Hは、かかるヒンジ装置Hの適用部分に十分な幅を備えさせることができない第一及び第二の部材P2よりなる各種の物品、典型的には前述の携帯電話Tの受話部T2と送話部T1との回動状態での組み合わせなどに都合良く用いることができる特長を有している。
【0034】
より具体的には、この実施の形態にあっては、前記第一のヒンジ構成体1は、
(1)前記第一の部材P1のはめ込み穴P1aにはめ込まれて当該第一の部材P1に固定される一対のホルダ体11、11と、
(2)一本の前記シャフト10と、
(3)二本の前記棒状体12と、
(4)かかるシャフト10にはめ付けられる前記弾性体13を構成する二つの弾性リング体13a、13aとから構成されている。
【0035】
かかるホルダ体11は、円盤状の外観を備えており、一対のホルダ体11、11はほぼ同寸、同形に構成されている。
【0036】
また、かかるホルダ体11は、その一面側のほぼ中央に、前記第二のヒンジ構成体2を構成する後述するホルダ体22の軸穴20内に入り込むボス状部11aを備えている。そして、このボス状部11aのほぼ中央から当該ボス状部11aの設けられていないホルダ体11の他面のほぼ中央に亘って、前記シャフト10の端部のはめ入れ穴11bを貫通状態に備えている。このはめ入れ穴11bは、かかるボス状部11aの側においては当該はめ入れ穴11bの延長方向に直交する向きの断面における穴の輪郭をほぼ円形状をなすようにしてあるが、当該はめ入れ穴11bの内部において当該はめ入れ穴11bの内側に突き出す一対の突き出し部11c、11cによって途中から当該はめ入れ穴11bの延長方向に直交する向きの断面における穴の形を長穴状とするようにしており、この途中から前記ボス状部11aの設けられていない前記ホルダ体11の他面の開口までの間を長穴状部11dとするようにしてある。
【0037】
また、このはめ入れ穴11bにおける前記ボス状部11aの設けられていない前記ホルダ体11の他面の開口部には、後述する前記シャフト10の端部に形成させた掛合部10bに掛合される被掛合部11eが形成されている。かかる被掛合部11eは、この実施の形態にあっては、このホルダ体11の他面において長穴状をなす前記はめ入れ穴11bの両短辺側からそれぞれ当該はめ入れ穴11bの内側に突き出す掛合突部11fとして構成されている。
【0038】
また、かかるホルダ体は、前記ボス状部11aの設けられた一面側であって、前記はめ入れ穴11bを挟んだ両側に、当該はめ入れ穴11bに近付く向きに長く形成された長溝状をなす摺動溝11gを備えている。
【0039】
また、かかるホルダ体11は、このホルダ体11をその幅広の面側(当該ホルダ体の厚さ側でない面側)から見た状態における外郭形状を、対向位置に一対の平坦部11h、11hを持つと共に、この一対の平坦部11h、11hの間にそれぞれ凹部11iを持つように構成されており、前記第一の部材P1に形成された当該ホルダ体11の外郭形状に倣ったはめ込み穴P1aにはめ込むことにより、当該はめ込み穴P1aの穴内面に沿った周方向の移動を生じさせることがない状態で、ワンタッチで当該第一の部材P1に固定することができるようにしてある。
【0040】
また、前記シャフト10は、この実施の形態にあっては、円柱状をなす中央部10aを有すると共に、その両端部側を当該シャフト10の軸線方向に直交する向きの断面において前記ホルダ体11のはめ入れ穴11bにおける長穴状部11dの内郭形状に倣った細長い形状とするように構成されている。
【0041】
また、かかるシャフト10の断面を細長い形状とする両端部にはそれぞれ、このシャフト10の端部を前記ホルダ体のはめ入れ穴11bにはめ入れることにより当該ホルダ体11の前記被掛合部11eに掛合される掛合部10bが形成してある。この実施の形態にあっては、かかる掛合部10bは、前記細長い断面を持ったかかるシャフト10の端部の当該細長い断面の両短辺側から内側に切り込む掛合凹部10cとして構成してある。
【0042】
また、前記棒状体12は、この実施の形態にあっては、前記ホルダ体11の摺動溝11gの溝幅内に納まる太さを備えた断面を円形としたピン状体として構成してある。かかる棒状体12の数を増やせば、前記第二のヒンジ構成体2を構成する軸穴20の摺接面に対して押し付けられる第一のヒンジ構成体1の部分を増やすことができ、前記回動における抵抗感や前記所定の回動位置での節度感を強めさせることができる。
【0043】
また、前記弾性リング体13aは、この実施の形態にあっては、断面を円形としたドーナツ状に構成されており、その内径を前記シャフト10の円柱状をなす中央部10aの外径とほぼ同じか、やや小さくするように構成されており、かかるシャフト10の中央部10aに当該中央部10aをその内側に納めるようにしてはめ付けられるものとしてある。前記弾性体13をかかる弾性リング体13aとして構成した場合、前記シャフト10に対する弾性体13の組み付け、すなわち、当該シャフト10と前記棒状体12との間に当該弾性体13を容易に配することができ、また、はめ込まれる弾性リング体13aの数を変えることにより前記棒状体12の前記摺接面20aに対する押し付け力を容易に変えることができ、前記回動における抵抗感や前記所定の回動位置での節度感を必要に応じて簡単に調整することができる。
【0044】
そして、この実施の形態にあっては、前記ホルダ体11のはめ入れ穴11bにおける前記長穴状部11dに形成させた前記被掛合部11eを構成する一対の掛合突部11f、11f間の間隔が、前記のように細長い断面とされた前記シャフト10の端部における当該細長い断面の両短辺間の間隔よりも狭くなるように構成してあると共に、かかる一対の掛合突部11f、11f側が前記はめ入れ穴11bへの当該シャフト10のはめ入れに伴って弾性変形しながら当該シャフト10の端部のはめ入れを許容し、当該シャフト10をはめ入れきった位置での弾発によって当該シャフト10の端部に形成された前記掛合凹部10cにそれぞれ掛合されるようにしてある。かかるホルダ体11の掛合突部11f側への弾性変形特性の付与は、典型的には、かかるホルダ体11を射出成形などによるプラスチック成形品とすることにより確保することができる。
【0045】
一方、この実施の形態にあっては、前記第二のヒンジ構成体2は、前記第二の部材P2のはめ込み穴P2aにはめ込まれて当該第二の部材P2に固定されると共に、前記軸穴20を備えたホルダ体22によって構成されている。
【0046】
かかるホルダ体22は、円盤状の外観を備えている。また、その幅広の一面側から他面側に向けて、前記軸穴20を貫通状態に備えている。
【0047】
かかる軸穴20は、前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11におけるボス状部11aをその開放部から内側に入り込ませる大きさに構成されていると共に、このように入り込まされたボス状部11aの外周を案内面として当該ホルダ体22の回動または相対的な回動が可能なように構成されている。
【0048】
また、かかる軸穴20の内側であって、当該軸穴20の中心を挟んだ対向位置にはそれぞれ、凹所21が形成されている。かかる凹所21は、一方の溝端を前記軸穴20の一方の穴縁において外方に開放させると共に、他方の溝端を当該軸穴20の他方の穴縁において外方に開放させた溝状をなすように構成されている。また、両溝壁21b、21b間の間隔をその溝底21aに向けて次第に狭めさせる向きに傾斜させており、このように傾斜された溝壁21bによって前記軸穴20の延長方向に亘った前記傾斜状摺接面20bを形成させている。
【0049】
また、かかる軸穴20は、前記両凹所21、21間の内周面を、仮想の円r2の円弧に沿った弧状面としており、この弧状面を前記摺接面20aとして機能する面としている。
【0050】
また、この実施の形態にあっては、前記一対の凹所21、21の溝底21aをそれぞれ通る仮想の円r1の直径が、前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11に設けられた一対の摺動溝11g、11gにおける前記はめ入れ穴11bに向けられた側と反対の溝端をそれぞれ通る仮想の円r3の直径とほぼ等しくなるようにしてあると共に、前記摺接面20aが沿う仮想の円r2の直径が、前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11に設けられた一対の摺動溝11g、11gにおける前記はめ入れ穴11bに向けられた側の溝端をそれぞれ通る仮想の円r4の直径よりも大きくなるようにしてある。
【0051】
また、かかる第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22は、このホルダ体22をその幅広の面側(当該ホルダ体22の厚さ側でない面側)から見た状態における外郭形状を、対向位置に一対の平坦部22a、22aを持つと共に、この一対の平坦部22a、22aの間に凹部22bを持つように構成されており、前記第二の部材P2に形成された当該ホルダ体22の外郭形状に倣ったはめ込み穴P2aにはめ込むことにより、当該はめ込み穴P2aの穴内面に沿った周方向の移動を生じさせることがない状態で、ワンタッチで当該第二の部材P2に固定することができるようにしてある。
【0052】
この実施の形態にあっては、前記第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11を、前記ボス状部11aの設けられた側を向き合わせた状態で、この一対のホルダ体11、11の間に前記弾性リング体13aを中央部10aにはめ込ませたシャフト10と前記二本の棒状体12、12を組み込ませると共に、このシャフト10及び二本の棒状体12、12を軸穴20に差し通すように当該第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の間に第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22を、当該ホルダ体22の軸穴20の一方の開放部から前記第一のヒンジ構成体1を構成する一方のホルダ体11のボス状部11aを入れ込ませ、かつ、当該ホルダ体22の軸穴20の他方の開放部から前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の他方のボス状部11aを入れ込ませた状態で組み込むことにより、ヒンジ装置Hを形成するようにしてある。
【0053】
具体的には、前記第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の一方のはめ入れ穴11bに前記シャフト10の一方の端部を前記ボス状部11aの側からはめ入れ、はめ入れきった位置で前記掛合凹部10cに前記掛合突部11fを掛合させると共に、かかる一対のホルダ体11、11の他方のはめ入れ穴11bに前記シャフト10の他方の端部を前記ボス状部11aの側からはめ入れ、はめ入れきった位置で前記掛合凹部10cに前記掛合突部11fを掛合させることにより、ワンタッチで当該一対のホルダ体11、11間に当該シャフト10の中央部10aが配されるように、当該一対のホルダ体11、11とシャフト10とを組み付け合わせるようにしている。また、この組み付け合わせと同時に、かかる第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の一方に設けられた二カ所の摺動溝11g、11gの一方に前記二本の棒状体12、12の一方の一方端を入れ込み、かつ、かかる第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の他方に設けられた二カ所の摺動溝11g、11gの一方に前記二本の棒状体12、12の一方の他方端を入れ込むと共に、かかる第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の一方に設けられた二カ所の摺動溝11g、11gの他方に前記二本の棒状体12、12の他方の一方端を入れ込み、かつ、かかる第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の他方に設けられた二カ所の摺動溝11g、11gの他方に前記二本の棒状体12、12の他方の他方端を入れ込むことにより、この摺動溝11gに沿って当該二本の棒状体12、12がそれぞれ前記シャフト10との間の間隔を可変する摺動を許容させた状態で、当該一対のホルダ体11、11の間に当該二本の棒状体12、12を組み込むようにしている。
【0054】
そして、このように組み込まれた二本の棒状体12、12がそれぞれ、前記弾性リング体13aによって、この二本の棒状体12、12が前記シャフト10共々差し通されている前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の軸穴20の前記摺接面20aに常時押し付けられるようにしてある。
【0055】
かかる二本の棒状体12、12はそれぞれ、前記凹所21に前記弾性リング体13aの付勢により入り込んだ位置では前記摺動溝11gにおける前記はめ入れ穴11b側と反対の溝端側にその端部を位置させた状態で当該凹所21の溝底21aを前記摺接面20aとして当該溝底21aに押し付けられると共に、前記第一の部材P1又は第二の部材P2を回動又は相対的に回動させる向きの力が作用された場合には当該凹所21の溝壁21bを前記傾斜状摺接面20bとして当該溝壁21bに押し付けられて当該力に抗し、前記節度感を生じさせる。なお、この実施の形態にあっては、かかる凹所21を構成する一対の溝壁21b、21b間の間隔が棒状体12の太さよりも広くなるようにしてあり、この凹所21に棒状体12を入り込ませた所定の回動位置において、前記第一の部材P1と第二の部材P2とを回動方向に向けた若干の遊びを持たせた状態で組み合わさせるようにしてある。(図15、図18)
【0056】
また、この傾斜状摺接面20bを棒状体12が乗り越え可能な大きさの前記第一の部材P1又は第二の部材P2を回動又は相対的に回動させる向きの力が作用された場合には、かかる二本の棒状体12はそれぞれ、前記摺動溝11gにおける前記はめ入れ穴11b側にある溝端側にその端部を位置させる位置まで移動され、この移動によって前記弾性リング体13aにより強く食い込んで前記一対の凹所21、21間にある前記摺接面20aにより強く押し付けられ、次に前記凹所21に入り込むの間の各回動位置において、前記適度の抵抗感を生じさせる。(図16、図17)
【0057】
このように構成されるヒンジ装置Hにあっては、前記弾性リング体13aが、前記シャフト10の軸線方向に向けた付勢力を作用させないことから、この弾性リング体13aによる前記棒状体12の前記摺接面20aに対する押し付け力、つまり、弾発力を強く設定しても、前記シャフト10とホルダ体との組み付け状態を前記はめ入れ穴11bへの当該シャフト10のはめ入れに伴う弾性変形とその後の弾発により掛合し合う前記掛合部10b(この実施の形態にあっては掛合凹部10c)および被掛合部11e(この実施の形態にあっては掛合突部11f)によって支障なく安定的に確保させることができる。
【0058】
そして、この実施の形態にあっては、このように形成されたヒンジ装置Hにおける前記第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22を第二の部材P2に形成させた前記はめ込み穴P2aにはめ込むと共に、前記第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11を第一の部材P1に形成させた前記はめ込み穴P1aにはめ込むことにより、かかる第一のヒンジ構成体1を第一の部材P1に、また、かかる第二のヒンジ構成体2を第二の部材P2にワンタッチで固定することができ、かかる第一の部材P1と第二の部材P2とを前記回動に対する適度の抵抗感と前記所定の回動位置での節度感を持たせた状態で容易に回動可能に組み合わせることができる。
【0059】
なお、図2に示される例にあっては、第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ体11、11の一方が第一の部材P1に形成されたはめ込み穴P1aにはめ込まれると共に、かかる第一のヒンジ構成体1を構成する一対のホルダ11、11体の他方は、第二の部材P2に形成されたはめ込み穴P2aに第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22共々入れ込まれるようにしてあるが、この第二の部材P2のはめ込み穴P2aは当該第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の入れ込み位置では入れ込まれた当該第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の自由な回動を許容する円滑な内周面P2bを持つように構成してある。
【0060】
【発明の効果】
この発明にかかるヒンジ装置によれば、ヒンジ装置における当該ヒンジ装置によって回動可能に組み合わされる第一の部材と第二の部材の回動軸線方向に沿った向きの寸法を、できる限り小さくすることができる。
【0061】
また、かかるヒンジ装置は、第二の部材に固定される第二のヒンジ構成体の軸穴に第一の部材に固定される第一のヒンジ構成体を構成するシャフト、棒状体、および当該シャフトと棒状体との間に配される弾性体を差し通して構成され、当該シャフトの軸線方向に当該弾性体による弾発力が作用されないことから、かかる差し通し状態を維持するために別途の強固な止め付け手段を必要とせず、両ヒンジ構成体のアッセンブリーが容易で、また、構成部品点数を全体として減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒンジ装置Hの分解斜視図
【図2】ヒンジ装置Hおよび当該ヒンジ装置Hによって組み合わされる第一の部材P1と第二の部材P2とを分離して表した斜視図
【図3】ヒンジ装置Hの側面図
【図4】図3における左側からヒンジ装置Hを見て示した側面図
【図5】ヒンジ装置Hの使用状態を示す断面図
【図6】第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の側面図
【図7】図6と反対の側から第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11を見て示した側面図
【図8】第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11の一部破断側面図
【図9】図8と異なる向きから第一のヒンジ構成体1を構成するホルダ体11を示した当該ホルダ体11の一部破断側面図
【図10】第一のヒンジ構成体1を構成するシャフト10の側面図
【図11】図10の下側からシャフト10を見て示した側面図
【図12】図11の左側からシャフト10を見て示した側面図
【図13】第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22の側面図
【図14】図13における左側から第二のヒンジ構成体2を構成するホルダ体22を見て示した側面図
【図15】一回動位置におけるヒンジ装置Hの状態を示す断面図(イ図およびロ図)および当該一回動位置におけるヒンジ装置Hによって構成部材を組み付け合わされた携帯電話Tの様子を示す側面図(ハ図)
【図16】一回動位置におけるヒンジ装置Hの状態(図15よりも携帯電話Tの受話部T2を開き出させた回動位置)を示す断面図(イ図およびロ図)および当該一回動位置におけるヒンジ装置Hによって構成部材を組み付け合わされた携帯電話Tの様子を示す側面図(ハ図)
【図17】一回動位置におけるヒンジ装置Hの状態(図16よりも携帯電話Tの受話部T2を開き出させた回動位置)を示す断面図(イ図およびロ図)および当該一回動位置におけるヒンジ装置Hによって構成部材を組み付け合わされた携帯電話Tの様子を示す側面図(ハ図)
【図18】一回動位置におけるヒンジ装置Hの状態(携帯電話Tの受話部T2を最も開き出させた回動位置)を示す断面図(イ図およびロ図)および当該一回動位置におけるヒンジ装置Hによって構成部材を組み付け合わされた携帯電話Tの様子を示す側面図(ハ図)
【符号の説明】
H ヒンジ装置
P1 第一の部材
P2 第二の部材
1 第一のヒンジ構成体
10 シャフト
12 棒状体
13 弾性体
2 第二のヒンジ構成体
20 軸穴
20a 摺接面
20b 傾斜状摺接面
21 凹所
Claims (6)
- 第一の部材に固定される第一のヒンジ構成体と、第二の部材に固定される第二のヒンジ構成体とからなるヒンジ装置であって、
前記第一のヒンジ構成体は、
シャフトと、
このシャフトとほぼ平行に配されると共に、当該シャフトとの間の間隔を可変する摺動を許容された状態で支持される棒状体と、
この棒状体を前記シャフトから離れ出させる向きに常時付勢するように当該シャフトと当該棒状体との間に配された弾性体とを備えており、
前記第二のヒンジ構成体は、
前記第一のヒンジ構成体を構成する前記シャフト及び棒状体が差し通されると共に、内面を前記弾性体の付勢によって当該棒状体が押し付けられる摺接面とした軸穴を備えており、
しかも、この軸穴における摺接面の少なくとも一部が、所定の回動位置においてヒンジ装置による前記第一の部材と第二の部材との組み合わせ状態に節度感を付与するように、当該軸穴に形成させた凹所によって形成された傾斜状摺接面としてあることを特徴とするヒンジ装置。 - 第一のヒンジ構成体が、第一の部材に形成されたはめ込み穴にはめ込まれて固定されるホルダ体を有しており、
このホルダ体にシャフトが固定されていると共に、
このホルダ体に形成された摺動溝に棒状体の端部が納められて当該棒状体が支持されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。 - ホルダ体に、弾性変形しながらシャフトの端部のはめ入れを許容し、当該シャフトをはめ入れきった位置での弾発によって当該シャフトの端部に形成された掛合部に掛合される被掛合部を備えたはめ入れ穴が形成してあることを特徴とする請求項2記載のヒンジ装置。
- 棒状体が二以上設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のヒンジ装置。
- 弾性体が、シャフトにはめ付けられた弾性リング体であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載のヒンジ装置。
- 第二のヒンジ構成体を構成する軸穴が、第二の部材に形成されたはめ込み穴にはめ込まれて固定されるホルダ体に設けてあることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載のヒンジ装置。
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