JP4350878B2 - 移動体制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばパワーウインドウ装置に代表されるような、移動体制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には、ウインドウガラスをモータ等の駆動力によって昇降させるパワーウインドウ装置を備えたものがある。このパワーウインドウ装置では、各ドアに設けられたスイッチの操作によってモータを駆動し、ウインドウガラスを昇降させるようになっている。
【0003】
このようなパワーウインドウ装置は、前記ウインドウガラスの全閉動作時において挟み込みを検出し、その挟み込みの時点で直ちにモータの駆動を逆転(ウインドウガラス下降)させる挟まれ防止機能を備えるものが多い。詳述すると、制御回路は、モータの回転に応じてパルスエンコーダから発生したパルスのカウント数に基づいて、或いはモータ電流に現れるモータ回転数に比例した周波数のリップルのカウント数に基づいてウインドウガラスの位置を検出する。そして、それらのカウント数とウインドウガラスの全開・全閉に対応するパルス数とを比較し、前記カウント数がウインドウガラスの全開・全閉に対応するパルス数と一致する場合にはモータを停止させる。そして、全開又は全閉位置以外であって、モータに過電流が流れた際には、制御回路が挟み込みであると判定し、モータの駆動を逆転又は停止させるようにしている。
【0004】
ところで、前述した挟まれ防止機能を備えるためには、イグニッションスイッチのオフ時にも、ウインドウガラスの現在位置を記憶するために検出したパルス等のカウント数を制御回路のRAMに記憶させておく必要がある。このため、従来はイグニッションスイッチのオフ時においても、前記制御回路に暗電流を流している。
【0005】
このイグニッションオフ時の暗電流を抑える方法として、特開平6−185257号公報に示すようなものも提案されている。即ち、電気的に書き込み/消去可能な不揮発性メモリであるEEPROMを配設し、ウインドウガラスの現在位置を示すパルスのカウント数を前記EEPROMに記憶させる。この結果、イグニッションのオフ時でも、EEPROMに格納されたパルスのカウント数は消去されることなく、イグニッションのオフ時に制御回路への暗電流をなくすことが可能とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来において、EEPROMを備えることで、イグニッションのオフ時に制御回路に流れる暗電流をなくすことが可能となる。しかし、一方では、暗電流を抑えるために別部材を設けるため、コストアップにつながり、更に、EEPROMのためにスペースが余分に必要になってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ウインドウガラス、即ち移動体の位置認識を低コスト、省スペースで行うことができ、且つ暗電流を低減させることができる移動体制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動体を駆動するモータの回転に応じてパルスを発生させて、現在の移動対位置を示す前記パルスのカウント数が移動体の所定位置に対応するパルス数と一致した場合には前記モータの駆動を停止させる制御部と、電源スイッチのオン時に、前記制御部に対する電力の供給を行う電源回路部とを備えた移動対制御装置であって、前記制御部には、前記電源スイッチのオフ時において、その時の移動***置を示すパルスのカウント数が移動体の前記所定位置に対応するパルス数と一致したか否かを判定する判定手段を設け、同判定手段は、前記電源スイッチのオフ時において、前記カウント数が前記パルス数と一致したと判定した場合に前記電源回路部に制御部への電力遮断指示を行い、一致しない場合には、前記電源スイッチのオフに拘わらず、電源回路部の制御部への電力供給を許容することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記制御部は、前記電源回路部にて制御部への電力供給が遮断された後、再び電源スイッチがオンされる際の移動体が位置する位置を移動体初期位置のパルス数として設定し、前記判定手段は前記移動体初期位置を前記所定位置として判断するように設定されていることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記所定位置は、移動体が移動可能な範囲のエンド位置であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記移動体は、ウインドウであり、前記所定位置は同ウインドウの全閉位置であることを要旨とする。
【0011】
(作用)
請求項1の発明によれば、移動体が所定位置に配置された状態で、イグニッションがオフされた際には、制御部への電力供給が電源回路部にて遮断されるため、長時間イグニッションをオフ状態にさせておくときには、移動体を所定位置に配置させれば、暗電流の消費は抑えられる。
【0012】
また、電源スイッチのオフ時において、移動体が所定位置以外に配置されているときは、制御部への電力供給は許容されているため、前記移動体が所定位置の際のみに、再電源スイッチオン時における位置判断制御を行えばよく、同制御は容易に行うことができる。従って、従来のようにいちいち位置記憶のためにEEPROMを配設する必要はない。
【0013】
請求項2の発明によれば、移動体が所定位置に配置され、制御部への電力供給が遮断されたときにおける再電源スイッチオン時には、判定手段は、移動体初期位置を前記所定位置と判断するため、再電源スイッチオン時における位置判断制御が容易に実現される。
【0014】
請求項3の発明によれば、電源回路部からの制御部への電力供給の遮断は、移動体が移動可能な範囲のエンド位置に配置された際に実現される。
請求項4の発明によれば、電源スイッチをオフにするときに、最も配置する可能性の高い全閉位置にて制御部への電力供給が遮断されるため、効果的に暗電流は低減される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の移動体制御装置をウインドウガラスの制御機能を有するパワーウインドウ装置に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0016】
図1は、パワーウインドウ装置の電気的構成を示すブロック図である。
同図において、制御部としての制御回路10は判定手段としての演算部11及び記憶部12を備えている。演算部11は各種の演算を行うようにされている。又、記憶部12は演算部11による演算結果等を記憶する書き換え可能なメモリ部(RAM)と、各種制御プログラムを記憶する読み出し専用のメモリ部(ROM)とを備えている。
【0017】
制御回路10には、同制御回路10を作動させるための電源回路部としての電源回路13が接続されている。この電源回路13には、電源スイッチとしてのイグニッションIGが接続されていると共に、バッテリBが接続されている。そして、前記電源回路13はバッテリBから12Vのバッテリ電源を入力し、制御回路10に対して5Vの動作電源を生成する。
【0018】
前記電源回路13は前記イグニッションIGがオフされた際には、制御回路10に対してイグニッションオフ信号を出力するようになっている。そして、前記オフ信号の出力後、制御回路10から電源遮断信号が入力された際には、電源回路13は図示しないトランジスタ等を用いて制御回路10への電力供給を遮断するようになっている。尚、前記制御回路10から電源遮断信号が出力されるときは、後述するパルスのカウント数が所定条件を満たしている場合のみである。
【0019】
図2に示すように、車両のドア14の内側面に取り付けられるオート/マニュアルスイッチ15は、例えば、両方向へそれぞれ2段操作可能なものが適用されている。1段操作のときは操作中にのみドア14に備えられた駆動モータ18(図1参照)が駆動される(マニュアル操作)。又、2段操作することによってスイッチから手を離してもドア14に備えられた移動体及びウインドウとしてのウインドウガラス16が所定の位置に達するまで駆動モータ18が駆動される(オート操作)。なお、前記駆動モータ18については後述する。
【0020】
図1に示すように、前記オート/マニュアルスイッチ15は、マニュアルアップ用オンオフスイッチ15aとマニュアルダウン用オンオフスイッチ15bとに対応される。又、上述の如く、オート/マニュアルスイッチ15の2段操作によって連動するオート切換用オンオフスイッチ15cにも対応する。
【0021】
各オンオフスイッチ15a,15b,15cの一端はそれぞれ制御回路10の入力端子へ接続され、他端はそれぞれアースされており、このオンオフスイッチ15a,15b,15cの導通状態でドアガラスを昇降させる構成である。即ち、制御回路10の入力端子とオンオフスイッチ15a,15b,15cとの間にはそれぞれ抵抗17を介して基準電圧(+5V)の電源線21に接続されている。各オンオフスイッチ15a,15b,15cがオフの場合には、制御回路10には、ハイレベル(+5V)の信号が入力されるようになっている。又、何れかのオンオフスイッチ15a,15b,15cをオンすることにより、制御回路10の入力端子には、ローレベル(0V)の信号が入力される。
【0022】
制御回路10では、ローレベル(0V)の信号の入力によって、それに該当するオンオフスイッチ15a,15b,15cがオンされたと判断し、そのオンオフスイッチ15a,15b,15cに応じて駆動モータ18を駆動させる。
【0023】
一方、前記駆動モータ18は、直流モータから構成され、駆動回路19を介して前記制御回路10の出力側に接続されている。前記駆動回路19は、制御回路10からの駆動制御信号に基づいて、駆動モータ18に対して駆動電源の供給又は停止を行う。それと共に駆動回路19は正転(ウインドウガラス16上昇)又は逆転(ウインドウガラス16下降)を行うための回路を切り換える。即ち、前記各オンオフスイッチ15a,15b,15cからのアップ若しくはダウン信号に基づく制御回路10からの制御駆動信号に応答して、駆動回路19は駆動モータ18を駆動させ、ウインドウガラス16を上昇又は下降させるようになっている。
【0024】
前記駆動モータ18の近傍には、パルスエンコーダ20が配設されている。このパルスエンコーダ20は制御回路10に接続されており、駆動モータ18の駆動(回転)に応じてパルス信号(以下、単に「パルス」という)を制御回路10へ出力するようになっている。そして、制御回路10では、この入力されたパルスをカウントしている。尚、本実施形態では、ウインドウガラス16の下降でカウントアップ、上昇でカウントダウンさせている。
【0025】
そして、前記制御回路10における記憶部12のROMには、予めウインドウガラス16の全閉及び全開位置に対応するパルス数が記憶されている。このため、制御回路10は、前記パルスエンコーダ20からのパルスのカウント数と、前記ROMに記憶された全閉又は全開のパルス数とを比較することにより、ウインドウガラス16が全閉又は全開位置であることを判別できる。そして、前記制御回路10では、この結果に応じてモータの駆動を制御している。尚、本実施形態においては、全閉位置に対応するパルス数は「0」とされ、全閉位置が所定位置及びエンド位置に相当する。
【0026】
次に、本実施形態におけるパワーウインドウ装置の実施状況を説明する。
まず、イグニッションIGがオンとされている場合について説明する。この状態では、オート/マニュアルスイッチ15が1段若しくは2段操作されると、駆動モータ18がウインドウガラス16を上昇若しくは下降するように駆動する。このとき、制御回路10ではパルスエンコーダ20から出力されるパルスをカウントしている。すなわち、ウインドウガラス16の上昇時には、パルスエンコーダ20から出力されるパルス数に応じてカウント値をデクリメント(減少)する。又、下降時には、パルスエンコーダ20から出力されるパルス数に応じてカウント値をインクリメント(増加)する。そして、その増減するパルスのカウント数が記憶部12のROMに予め記憶された全閉又は全開位置に対応するパルス数と一致した時点で、演算部11はウインドウガラス16が全閉又は全開位置にあると判断し、モータの駆動を停止させる。
【0027】
また、演算部11は、その時々のウインドウガラス16の現在位置を示す現在のパルスのカウント数を記憶部12のRAMに一時的に記憶しており、駆動モータ18が停止した場合には、その停止時のウインドウガラス16の停止した位置が現在位置となる。
【0028】
ここで、演算部11が、例えば、パルスエンコーダ20からのパルス周期の長さ等から異常を検出し、このときのパルスのカウント数が記憶部12のROMに記憶された全閉位置のパルス数と異なる場合は、ウインドウガラス16が異物の挟み込みを検出する。そして、演算部11は駆動回路19に対してモータ駆動の反転制御を行う駆動制御信号を出力し、ウインドウガラス16は下降動作を行う。
【0029】
次に、イグニッションIGがオフにされる場合について、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。図3のフローチャートは、イグニッションIGがオフにされ、電源回路13から制御回路10へイグニッションオフ信号が入力されると起動する割り込みルーチンである。
【0030】
このルーチンが起動すると、ステップ(ステップ(以下、「S」と略す。)101)において、制御回路10の演算部11は、記憶部12のRAMからパルスのカウント数を読み出す。そして現在のウインドウガラス16が所定位置である全閉位置か否かを判定する。即ち、予め記憶部12のROMに記憶された全閉位置に対応するパルス数(0)と前記カウント数とが一致するか否かを判定する。演算部11が全閉位置であると判断した場合、換言すれば、全閉位置に対応するパルス数(0)と前記カウント数とが一致した場合は(S101がYes)、ステップ102に進む。そして、演算部11は電源回路13に対して制御回路10への通電を遮断するように電源遮断信号を出力し、このルーチンを終了する。前記電源遮断信号が入力された電源回路13では、例えばトランジスタ等を用いて、バッテリBから制御回路10への電力の供給を遮断する。
【0031】
一方、ステップ101にて、演算部11がウインドウガラス16が全閉位置でないと判断した場合、即ち、全閉位置に対応するパルス数とパルスのカウント数とが一致しなかった場合は(S101がNo)、ステップ103に進む。S103では、判定フラグを「1」にセットし、記憶部12のRAMが現在のウインドウガラス16の位置を示すパルスのカウント数を記憶し続けるために、演算部11は電源回路13へ電源遮断信号を出力しない。それと共に演算部11はイグニッションIGのオフにも拘わらず、電源回路13から制御回路10へ暗電流を流し続ける。
【0032】
次いで、イグニッションIGが再びオンにされる場合について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。図4のフローチャートは、イグニッションIGがオンにされ、電源回路13から制御回路10へイグニッションオン信号が入力されると起動する割り込みルーチンである。
【0033】
まず、S201において、制御回路10の演算部11は、イグニッションIGがオフの間に、電源回路13から制御回路10への暗電流の供給がなされていたか否かの判定を行う。すなわち、RAMの所定領域に記憶した判定フラグを読込み、判定フラグが「1」にセットされているか否かを判定する。
【0034】
ここで、制御回路10への暗電流の供給が遮断されていた場合は、記憶部12のRAMは初期状態にされ、前記制御回路10の通電時にRAMに格納されていた全データは削除されている。すなわち、RAMに記憶した判定フラグは「0」にリセットされているため、前記演算部11は、暗電流の供給はなされていなかったと判断し(S201がYes)、初期化を行う。すなわち、RAMに所定の記憶領域に対して記憶部12のROMに予め記憶された全閉位置に対応するパルスのカウント数(本実施形態では「0」)を書き込む(S202)。この結果、演算部11は全閉位置(カウント数が「0」の状態)から、再びパルスエンコーダ20からのパルスをカウントして、ウインドガラス16の位置を検出する。
【0035】
一方、演算部11は、RAMに記憶した判定フラグは「1」にセットされている場合は、演算部11に暗電流の供給がなされており、記憶部12のRAMにパルスのカウント数が記憶保持されていたとして判断し(S201がNo)、このルーチンを終了する。すなわち、演算部11は以後、RAMに記憶保持されているカウント数をその後の駆動モータ18の制御に利用する。
【0036】
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ウインドウガラス16が全閉位置のときにイグニッションIGがオフにされると、演算部11から電源回路13に電源遮断信号が出力され、電源回路13にて制御回路10への電力の供給が遮断されるようにした。その一方で、ウインドウガラス16が全閉位置以外のときにイグニッションIGがオフされると、暗電流が制御回路10へ供給されるようにした。従って、イグニッションIGがオフの際に常時暗電流を制御回路10に対して流し続ける場合と比較して、暗電流の消費を低減できる。
【0037】
(2)また、イグニッションIGが再びオンにされ、電源回路13から電力の供給が遮断されていた制御回路10に再び電力が供給された際には、演算部11にてウインドウガラス16は全閉位置であると判断される。一方、電力供給が遮断されていない場合は、暗電流にて記憶部12のRAMに記憶された位置情報(パルスのカウント数)は保持される。従って、ウインドウガラス16が何れの位置に配置されてイグニッションIGがオフされても、演算部11がウインドウガラス16の位置を誤検出することはない。このため、従来と異なり、イグニッションIGのオフ時のウインドウガラス16の位置の記憶のためにEEPROMを要せず、装置に係る部品点数を減らすことができコストを低減できると共に、EEPROM分の省スペース化に寄与できる。
【0038】
(3)上記実施形態では、イグニッションIGのオフ時において、ウインドウガラス16が全閉位置に配置されているときは、制御回路10への電力の供給を電源回路13にて遮断する構成にした。特に、暗電流によるバッテリBの浪費が問題となる長時間の車両の駐車時は、ウインドウガラス16は通常閉じきった状態にされることが多いため、例えば、ウインドウガラス16の全開位置等にて制御回路10への電力供給を遮断する構成にする場合と比較して、効果的に暗電流を低減できる。
【0039】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、パワーウインドウ装置に具体化させたが、車両の天井面に設けられる電動のスライドルーフを含むスライドルーフ装置に具体化していもよい。このようにしても、挟まれ防止機能を有するために位置認識が必要な
スライドルーフ装置に効果的に本発明は用いられる。
【0040】
また、座席のシートポジションを検出するシートポジション制御装置に具体化させてもよい。尚、これらのようにした場合は、前記スライドルーフ及び座席が移動体に相当する。
【0041】
・上記実施形態では、ウインドウガラス16が所定位置たる全閉位置にされているときに、イグニッションIGがオフにされると、制御回路10への電力供給が電源回路13にて遮断されたが、全閉位置に限定することはなく、例えば、全開位置や所定量開放された位置にウインドウガラス16が配置された際のイグニッションオフ時に、制御回路10への電力供給を遮断する構成にしてもよい。このようにした場合は、前記全開位置又は所定量開放された位置が所定位置とされ、また全開位置はエンド位置とされる。
【0042】
・上記実施形態では、駆動モータ18の近傍にパルスエンコーダ20を配設し、同パルスエンコーダ20にて駆動モータ18の回転状態を検出して、その回転に応じて発生されたパルスに基づいて制御回路10では位置の検出が行われたが、パルスエンコーダ20を用いず、モータから直接得ることができるモータ電流やモータ電圧等に現れるリップルのカウント数に基づいて、制御回路10にてウインドウガラス16の位置の検出を行うようにしてもよい。
【0043】
・上記実施形態では、全閉位置に対応するパルス数は「0」とされていたが、「0」に限定することはない。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、移動体の位置認識を低コスト、省スペースで行うことができ、且つ暗電流を低減させることができる。
【0045】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、移動体が所定位置に配置され、制御部への電力供給が遮断されたときにおける再電源スイッチオン時には、判定手段は、移動体初期位置を前記所定位置と判断する。従って、再電源スイッチオン時における位置判断制御を容易に実現できる。
【0046】
請求項3の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加えて、電源回路部からの制御部への電力供給の遮断は、移動体が移動可能な範囲のエンド位置に配置された際に実現できる。
【0047】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、イグニッションをオフにするときに最も配置する可能性の高い全閉位置にて制御部への電力供給が遮断されるため、効果的に暗電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態たるパワーウインドウ装置の電気的構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態を適用した車両のドアを示す概略図。
【図3】同じくイグニッションオフ時の処理を示すフローチャート。
【図4】同じくイグニッションオン時の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
IG…イグニッション(電源スイッチ)、10…制御回路(制御部)、11…演算部(判定手段)、13…電源回路(電源回路部)、16…ウインドウガラス(移動体、ウインドウ)。
Claims (4)
- 移動体を駆動するモータの回転に応じてパルスを発生させて、現在の移動***置を示す前記パルスのカウント数が移動体の所定位置に対応するパルス数と一致した場合には前記モータの駆動を停止させる制御部と、
電源スイッチのオン時に、前記制御部に対する電力の供給を行う電源回路部とを備えた移動対制御装置であって、
前記制御部には、前記電源スイッチのオフ時において、その時の移動***置を示すパルスのカウント数が移動体の前記所定位置に対応するパルス数と一致したか否かを判定する判定手段を設け、
同判定手段は、前記電源スイッチのオフ時において、前記カウント数が前記パルス数と一致したと判定した場合に前記電源回路部に制御部への電力遮断指示を行い、一致しない場合には、前記電源スイッチのオフに拘わらず、電源回路部の制御部への電力供給を許容することを特徴とする移動体制御装置。 - 前記制御部は、前記電源回路部にて制御部への電力供給が遮断された後、再び電源スイッチがオンされる際の移動体が位置する位置を、移動体初期位置のパルス数として設定し、前記判定手段は前記移動体初期位置を前記所定位置として判断するように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の移動体制御装置。
- 前記所定位置は、移動体が移動可能な範囲のエンド位置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移動体制御位置。
- 前記移動体は、ウインドウであり、前記所定位置は同ウインドウの全閉位置であることを特徴とする請求項3に記載の移動体制御装置。
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