JP4348998B2 - 蓋材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器の蓋材に関するものであり、詳しくは蓋材を構成する積層材料にアルミニウム箔を含まない蓋材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
食品包装分野において、特に熱湯を加えて食する状態にする即席ラーメンなどの製品を収納する成形容器Bとして、図3に示すように、カップ状、あるいはどんぶり状の形状で、主に紙にポリエチレン樹脂(PE)をエキストルーダーでラミネートした積層材料による成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネートした積層材料による成形容器などが使用されている。
【0003】
その成形容器Bに即席ラーメンなどの乾燥した麺や具などを収納し、該容器Bの開口部を蓋材Aで覆い、該容器のフランジ部7をヒートシール方式などによりシールし、密閉する包装方法が取られている。
【0004】
従来、蓋材Aとしては、種々のものが開発され提案されているが、通常蓋材Aを構成する積層材料中には、アルミニウム箔を含んだ積層材料が多い。
【0005】
例えば、図4に示すように、従来の蓋材Aは紙層を主体とした基材11上面に絵柄印刷インキ層10を設け、同じく該基材11下面に熱可塑性樹脂層12、アルミニウム箔層13、イージーピールシーラント層14を順次に積層してなる積層材料により形成されている。
【0006】
一般的に前記基材11は、木材などの植物原料を化学的または機械的に処理してセルロースを取り出した状態のパルプで製造した晒クラフト紙、純白ロール紙、上質紙、アート紙、コート紙などを使用している。
【0007】
前記熱可塑性樹脂層12は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を押出機によって押し出し、紙層を主体とした基材11上に積層して、冷却固化させて作製される。
【0008】
前記アルミニウム箔層13は、厚みが7μ以上のアルミニウム箔が使用されるが、防湿性、ガスバリア性、保香性、遮光性に優れ、更にデッドホールド性(成形保持性)が良いので蓋材に多く使用されている。
【0009】
前記イージーピールシーラント層14は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)にワックスとロジンやテルペン樹脂などのタッキファイヤーをブレンドしたホットメルト、あるいはポリプロピレン樹脂(PP)やポリエチレン樹脂(PE)などのポリオレフィン系樹脂にポリスチレン樹脂(PS)をブレンドした混合樹脂などにより形成されている。
【0010】
以上のように、従来の蓋材Aは、アルミニウム箔を含んだ積層材料が使用されているので、ガスバリア性などの物性が優れ、デッドホールド性も良いので該蓋材Aは、成形容器Bのフランジ部7から剥がした後、再度、該容器Bの開口部に再封することができる特徴を有している。
【0011】
即ち、消費者はカップ状、或いはどんぶり状の形状をした成形容器Bに入っている即席ラーメンを食する時、先ず該容器Bから蓋材Aの一部分を剥がし、その開口部から、液体スープの素や具の入った袋を取り出した後、熱湯を注ぎ、再度剥がした蓋材Aを該容器Bの開口部に再封することができる。
【0012】
しかしながら、アルミニウム箔を積層した積層材料から作製された蓋材Aの場合には、使用後の廃棄処分において焼却処理を行うと、そのアルミニウム箔が残査として残ってしまい、焼却炉を傷めてしまう恐れがあり、廃棄処理問題が発生する。
【0013】
また、近年資源再利用の要請から、蓋材Aを使用後に回収し、材料別に分別し再利用することが要望されているが、上記のようなアルミニウム箔を使用した積層材料では、紙基材、アルミニウム箔、樹脂フィルムなどの各材料をそれぞれに分別回収することが著しく困難であり、再利用を図ることは実質的には不可能である。
【0014】
更に、食品包装後の衛生安全面から行う金属等の異物の混入を確認する金属探知器の使用が不可能であり、衛生安全面も良くない。
【0015】
これらの問題点を解決するために蓋材Aにアルミニウム箔を含まない積層材料として各種の合成樹脂の組み合わせが検討されている。
【0016】
例えば、図5に示すように、紙層を主体とした基材11上面に絵柄印刷インキ層10を設け、同じく前記基材11下面にイージーピールシーラント層14を積層した、即ち単純にアルミニウム箔層を含まない積層材料で作製した蓋材Aは、従来の蓋材Aの問題点であった廃棄処理問題もなく、また金属探知器の使用も可能となり、衛生安全面も良くなった。
【0017】
しかしながら、単純にアルミニウム箔層を除いただけでは、従来の蓋材Aには見られなかった該容器Bから蓋材Aを剥離した時に蓋材Aの積層材料中の紙層部分において紙破れが発生する。
【0018】
また、イージーピールシーラント層14は、ガスバリア性が劣り、更に耐油性もないので内容物が即席ラーメンのように油分を含む食品の場合、該油分が該イージーピールシーラント層14を浸透して基材11である紙層表面の印刷インキ層10を溶解し、カラフルな色で印刷されている絵柄を汚染してしまい商品の価値をなくしてしまう問題が発生する。
【0019】
更に、基材11下面にイージーピールシーラント層14を積層した、即ち単純にアルミニウム箔層を含まない積層材料で作製した蓋材Aは、デッドホールド性がないので該容器Bの開口部に対する再封性が良く無く利便性に劣る問題が発生する。
【0020】
以上のように、従来のアルミニウム箔を含む積層材料から、単純にアルミニウム箔を除いただけの積層材料では、ガスバリア性、耐油性などの物性も劣り、デッドホールド性もなく、即席ラーメンなどの製品を収納する容器B、例えば紙にポリエチレン樹脂(PE)をエキストルーダーでラミネートした積層材料による成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネートした積層材料による成形容器Bなどの蓋材Aとしては使用できないのが現状である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る従来技術の問題点を解決するものであり、アルミニウム箔を用いない積層構成の蓋材でも、ガスバリア性などの物性も優れ、デッドホールド性や易開封性も良く、更に廃棄処理問題もなく、また金属探知器の使用も可能で衛生安全面も良い蓋材を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決する為に成されたもので、本発明の請求項1に係る発明は、成形容器Bのフランジ部7に該フランジ部7と略同形のシール部をシールする成形容器B用の蓋材Aにおいて、紙層を主体とした基材2に遮光性塗布層3、Na系アイオノマー樹脂からなる補強層4、熱可塑性樹脂をベース樹脂とし該ベース樹脂に非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂をポリマーブレンドした混合樹脂で形成されるイージーピールシーラント層5を順次に積層形成してなり、かつ前記遮光性塗布層3から前記基材2の中間層まで達するハーフカット線6を施し、デッドホールド性を付与したことを特徴とする蓋材である。
【0023】
本発明の請求項2に係る発明は、前記ベース樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の樹脂単体、またはこれらの樹脂を混合した樹脂であることを特徴とする請求項1記載の蓋材である。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る蓋材Aを図1から図3に基づいて実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明に係る蓋材Aの積層材料を示す、図2のX−X側断面図であり、図2は、本発明に係る蓋材Aの平面図であり、図3は、本発明に係る蓋材Aを成形容器Bに密閉した斜視図である。
【0029】
図1に示すように、本発明に係る蓋材Aの積層材料の構成としては、紙層を主体とした基材2上面に絵柄印刷インキ層1を設け、同じく前記基材2下面に遮光性塗布層3、補強層4、イージーピールシーラント層5を順次に積層してなる積層材料から形成され、蓋材Aの周縁まで左右に等間隔で全面にわたって前記遮光性塗布層3下面から遮光性塗布層3を貫通し、基材2の中間層にまで達するハーフカット線6を施し、デッドホールド性を付与している。
【0030】
前記基材2は、蓋材Aとして要求される諸性質である保護性(引張り強度、破裂強さなどの力学的強さ)、作業性(包装機械適性など)、商品性(印刷適性など)、経済性(価格など)、安全・衛生性(無毒、易廃棄性など)が満足されれば特に紙の種類に制約はない。
【0031】
例えば、木材などの植物原料を化学的方法などにより、セルロースを取り出した状態のパルプで製造した晒クラフト紙、純白ロール紙、アート紙、コート紙、その他などを使用することができるが、中でも両面コート紙を使用するのが好ましい。
【0032】
基材2の厚みは、力学的強さ(引張り強さ、破裂強さ、衝撃強さなど)、包装作業性、機械適応性、経済性などにより適宜決定されるが、坪量40g/m2から270g/m2位のもの、好ましくは坪量50g/m2 から130g/m2の範囲のものを使用するのが望ましい。
【0033】
基材2上面に商品の販売促進効果を向上させるなどの理由で美麗な絵柄印刷インキ層1を設け、同じく前記基材2下面に遮光性を付与するために遮光印刷インキ層3を設ける。
【0034】
絵柄印刷インキ層1を形成する印刷インキとしては、インキに色彩を与える顔料や染料などからなる色材と色材を微細な粒子に分散・保持しつつ、被印刷体に固着させる樹脂と樹脂を安定して溶解し、顔料や染料などの分散性、インキの流動性を保持し、かつ印刷の版からインキの適正量を転移できる溶剤とから構成されるビヒクル、更に色材の分散性、発色性向上や沈殿防止、流動性の改良を目的に界面活性剤などからなる助剤から形成されているが、特に色材は、耐候性の良い顔料が好ましい。
【0035】
絵柄印刷インキ層1を設ける印刷方式は、基材2に印刷できる印刷方式ならば、特に制約はないが、鉄製の円筒(シリンダー)表面上に銅メッキを施して下地を形成し、銅メッキ面上に剥離層を設け、更に銅メッキをして、その表面を鏡面状に研磨した銅面に彫刻方式や腐食方式により、凹部(セル)を作成し、セル内の印刷インキを基材2に転移させ、調子物でもカラフルに印刷ができ、且つ訴求効果も高いグラビア印刷方式が好ましい。
【0036】
次に、遮光性塗布層3を形成する材料としては、公知の印刷インキやコーティング剤を使用することができる
【0037】
印刷インキとしては、公知の黒色か黒色系に近い茶色系の顔料からなるグラビア印刷用インキを使用するほうが可視光線などの外部光を遮断して内容物の酸化などを防止するのに好ましい。
【0038】
その印刷方式は、絵柄印刷インキ層1を設ける場合と同じようにグラビア印刷方式が好ましいが、印刷版は全ベタ版を使用し、印刷インキによる遮光性塗布層3を設けることができる。
【0039】
前記コーティング剤としては、熱可塑性溶剤型樹脂をトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、アルコールなどの有機溶剤で溶解し流動性を調整したものが使用でき、補助剤として可塑剤、滑剤などを適量添加し、更に添加物として塗膜補強剤、消泡剤、レベリング剤、安定剤などを加えることが好ましい。
【0040】
その際、遮光性の効果を向上させるために色材である顔料などを配合し混合して使用してもよい。
【0041】
前記熱可塑性溶剤型樹脂としては、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、塩化ゴム樹脂、ポリアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂などがあり、それらの樹脂を単体か混合して使用してもよい。
【0042】
コーティング剤のコーティング方式は、公知のダイレクトグラビアコーティング方式、3本ボトムリバースコーティング方式や4本ボトムリバースコーティング方式が代表的なボトムリバースコーティング方式、キスロールコーティング方式、スクイズロールコーティング方式、オフセットグラビアコーティング方式などを使用することができるが、好ましくはダイレクトグラビアコーティング方式が望ましい。
【0043】
次に、蓋材Aの周縁まで左右に等間隔で全面にわたって遮光性塗布層3下面から遮光性塗布層3を貫通し、基材2の中間層にまで達するハーフカット線6を施し、デッドホールド性を付与する。
【0044】
ハーフカット線6を施す方法は、例えば、厚いベニヤ合板、或いは合成樹脂板を所定の形に切断するためにレーザー光線を使用する切断装置や糸鋸などで溝部を設け、その溝部に切刃や罫線刃を組み込み、それらの両側にスポンジゴムを貼り付けた雄型からなる平板の打ち抜き型を使用するか、あるいはロータリーダイカッターを使用してもよい。
【0045】
また、前記ハーフカット線6は、切刃の代わりにミシン刃を使用して設けた切り取りミシン目線でもよい。
【0046】
このようにハーフカット線6を紙層からなる基材2に施すことにより、蓋材Aにアルミニウム箔と同じデッドホールド性を付与することができる。
【0047】
次に、容器Bから蓋材Aを一部分剥がした際、蓋材Aの紙層部分に破れが発生しないようにするためと、蓋材Aに耐油性を付与するために補強層4を設ける。
【0048】
補強層4は、耐油性のある熱可塑性合成樹脂であれば特に制約されるものでないが、耐油性が良く、耐ピンホール性もあり、引き裂き強度の強いNa系アイオノマー樹脂を使用することが好ましい。
【0049】
Na系アイオノマー樹脂は、エチレン−メタクリル酸共重合体の分子間を金属イオンであるNaイオンで架橋した樹脂であり、非常に強靭で、適度の弾力性と柔軟性をもち、耐寒性、耐摩耗性、耐油性、耐ストレスクラッキング性に優れており、顔料、充填材との相溶性も良く、カルボン酸基を有しているので金属などへの安定した熱接着性がある。
【0050】
補強層4を形成する方法は、前記Na系アイオノマー樹脂を加熱し、シリンダーと呼ばれる筒の中で溶融し、スクリューで圧力をかけて押し出し、シリンダーの先端にはTダイスと呼ばれる細いスリット(1mm弱)をもった箇所があり、そのスリットからカーテン状に溶解されたアイオノマー樹脂を押し出し、基材2下面にある遮光性塗布層3面上にラミネートする。
【0051】
また、アイオノマー樹脂に顔料などの着色材を配合しておけば補強層4が遮光性塗布層3の役割である遮光性を果たすことも可能である。
【0052】
また、補強層4の厚みは、容器Bから蓋材Aを一部分剥がした際、蓋材Aの紙層部分に破れが発生しないようにするためと、蓋材Aに耐油性を付与するために10μmから60μm位、好ましくは、40μm程度が最も望ましい。
【0053】
更に、補強層4と遮光性塗布層3との密着性を向上させるため必要ならば、例えば遮光性塗布層3面にオゾン処理、コロナ処理などの前処理を施した後、アンカーコート剤などをコーティングする。
【0054】
前記アンカーコート剤としては、例えばイソシアネート系(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系などのアンカーコート剤や、或いはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他などのラミネート用接着剤などを使用することができる。
【0055】
アンカーコート剤をコーティングする方法は、公知のグラビアロールコーティング方式、バーコーティング方式、滴下方式、リバースロールコーティング方式などを使用することができる。
【0056】
次に、該容器Bの開口部を密閉するためのヒートシール用に前記補強層4上からイージーピールシーラント層5を積層し、蓋材A用の積層材料を作製する。
【0057】
前記イージーピールシーラント層5は、被着体である該容器Bのフランジ部7の端面と強接着すると同時に蓋材Aを開封する時には容易に開封できることが必要である。
【0058】
このような要求を満たすため、様々な機能が蓋材Aに付与されているが、その一つが、易開封機構の設計であり、それらの例として、界面剥離機構、層間剥離機構、凝集剥離機構が挙げられる。
【0059】
このうち、凝集剥離機構は熱可塑性樹脂からなるベース樹脂と非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂とをブレンドすることで設計され、その剥離原理としては、非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂ブレンド層が凝集力の小さいことを利用し、開封時は蓋材Aの最内層である該シーラント層5と被着体との界面ではなく、このような非相溶系あるいは部分相溶系のブレンド層の凝集破壊を利用することが挙げられる。
【0060】
以上のことから、該イージーピールシーラント層5を形成する樹脂は、熱可塑性樹脂をベース樹脂とし、該ベース樹脂に非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂をポリマーブレンドした混合樹脂を使用する。
【0061】
例えば、前記ベース樹脂としては、該容器Bのフランジ部7のシール端面材質に応じて様々な樹脂を使用することが可能であり、例えば低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などを使用することができる。
【0062】
また、これらの樹脂は、前記の樹脂単体、または前記の樹脂を混合した樹脂を使用しても構わない。
【0063】
更に、該樹脂中に低分子量の石油樹脂、例えば脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂や、ロジン、重合ロジン、水素添加ロジン、ロジングリセリンエステル、およびその水添物または重合物、ロジンペンタエリストールおよびその水添物または重合物のようなロジン類を粘着付与剤として上記樹脂に適量を配合しても構わない。
【0064】
次に、ベース樹脂に配合するブレンド用の熱可塑性樹脂としては、ベース樹脂と非相溶あるいは部分相溶する樹脂が使用される。
【0065】
ベース樹脂の種類にもよるが、例えば低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリブテン樹脂(PB)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリアミド樹脂(Ny)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)やエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)のような酸共重合物やエチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)のようなエステル化物、またエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、あるいはその鹸化物、更にポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などが使用可能であり、特に上述した熱可塑性樹脂以外にも、酸変性物など様々な樹脂の使用が可能であり、これらの樹脂はベース樹脂と同様に単体でも、複数の樹脂をブレンドした樹脂でも構わない。
【0068】
この高結晶性ポリエステルは、微生物分解性という機能を持つことから、環境的に無公害プラスチックとして注目されている。
【0069】
本発明においては、この蓋材Aで蓋をする成形容器Bのフランジ部7のシールする端面である被着体がポリエチレン樹脂(PE)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の組合せが好ましい。
【0070】
次に、成形容器Bの該被着体がポリスチレン樹脂(PS)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)、ポリエチレン樹脂(PE)+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂(PB)の組合せが好ましい。
【0071】
次に、成形容器Bの該被着体がポリプロピレン樹脂(PP)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリスチレン樹脂(PS)、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリエチレン樹脂(PE)の組合せが好ましい。
【0072】
また、イージーピールシーラント層5の厚みは、10μmから50μm位、好ましくは、20μm程度が最も望ましい。
【0073】
以上のように、本発明は、両面コート紙、片アート紙などを主体とした基材2の上面に絵柄印刷インキ層1を設け、同じく基材2の下面上に遮光性塗布層3を設ける。
【0074】
次に、積層材料に等間隔で全面にわたって遮光性塗布層3下面から該遮光性塗布層3を貫通し、基材2の中間層にまで達するハーフカット線6を施した後、遮光性塗布層3下面上にNa系アイオノマー樹脂からなる補強層4を順次に設ける。
【0075】
更に、成形容器Bのフランジ部7である被着体がポリエチレン樹脂(PE)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の組合せによる混合樹脂のいずれか一種からなるイージーピールシーラント層5を順次に積層する。
【0076】
または、被着体がポリスチレン樹脂(PS)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)、ポリエチレン樹脂(PE)+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂(PB)の組合せによる混合樹脂のいずれか一種からなるイージーピールシーラント層5を順次に積層する。
【0077】
または、被着体がポリプロピレン樹脂(PP)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリスチレン樹脂(PS)、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリエチレン樹脂(PE)の組合せによる混合樹脂のいずれか一種からなるイージーピールシーラント層5を順次に積層する。
【0078】
このようにして作製したガスバリア性などの物性も優れ、デッドホールド性、易開封性も良く、更に廃棄処理問題もなく、また金属探知器の使用も可能で衛生安全面も良い積層材料からなるアルミニウム箔を使用しない蓋材Aを提供するものである。
【0079】
【実施例】
次に、上記本発明の蓋材Aを実施例に基づき詳細に説明する。
【0080】
<実施例1>
図1に示すように、坪量が84.9g/m2で1,000mm幅の巻き取り状の基材2に両面コート紙を使用し、両面コート紙の表面に公知の黄色、マゼンタ色、シアン色、墨色の4色のプロセスグラビア印刷インキを使用し、公知のグラビア印刷方式により、ラーメンの絵柄を印刷した後、両面コート紙の内面に同じくグラビア印刷方式により、茶色のグラビア印刷インキを使用して全面ベタ印刷を行い、遮光性塗布層3を設けた。
【0081】
次に、ロータリーダイカッターを使用して紙幅方向に10mm間隔で印刷流れ方向全面にわたって前記全面ベタ印刷からなる遮光性塗布層3下面側から、遮光性塗布層3を貫通し、該両面コート紙の中間層にまで達するハーフカット線6を厚み方向に向かって施した。
【0082】
次に、遮光性塗布層3である全面ベタ印刷上面に公知のオゾン処理と公知のイソシアネート系のアンカーコート剤をグラビアロールコーティング方式によりコートした後、Na系アイオノマー樹脂として三井デュポンポリケミカル株式会社製の商品名ハイミラン(商標)をエキストルージョン方式により、厚み40μm溶融押し出しを行い、補強層4を設けた。
【0083】
次に、補強層4上面から、イージーピールシーラント樹脂として三井デュポンポリケミカル株式会社製の商品名CMPS(商標)をエキストルージョン方式により、厚み20μm溶融押し出しを行い、イージーピールシーラント層5を設けた。
【0084】
以上のような構成からなる巻き取り状の積層材料を大断して幅1,000mm×長さ1,000mmの積層材料シートを作製した。
【0085】
次に、積層材料シートを平板打ち抜き機で直径100mmの円板状の枚葉に打ち抜き、蓋材Aを8枚作製した。
【0086】
一方別途、蓋材Aに対応した成形容器Bを作製するために、坪量が320g/m2で1,000mm幅の巻き取り状のカップ原紙片面にエキストルーダー方式により、ポリエチレン樹脂(LDPE)の厚みが20μmになるように溶融押し出しを行い積層材料を作製した。
【0087】
次に、カップ形状の成形容器Bを構成する胴部用部材と底部用部材を作製するために積層材料を回転切り刃が装備されたスリッター機を使用してスリッターを行った後、胴部用部材の積層材料の表面に公知の黄色、マゼンタ色、シアン色、墨色の4色のプロセスグラビア印刷インキを使用し、公知のグラビア印刷方式により、ラーメンの絵柄を印刷した後、扇状の形態に打ち抜いて、カップ形状の成形容器Bの胴部になる部品を作製した。
【0088】
一方、底部用部材の積層材料は、円板状に打ち抜くと同時に絞り加工を行いカップ形状の成形容器Bの底部になる部品を作製した。
【0089】
先ず、扇状の該胴部部品をカップ状に成形し、側端をヒートシールして成形容器Bの胴部を作製した。
【0090】
次に、胴部と絞り加工が施された側壁付円板状の該底部部品を接合し一体化して容器Bを作製した後、容器Bの上部を絞り、フランジ部7を設けたカップ形状をしたラーメン用の成形容器Bを作製した。
【0091】
次に、成形容器Bのフランジ部7の上端面である低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)面と蓋材Aのイージーピールシーラント層5面をヒートシールして密閉容器を8個作製した。
【0092】
次に、密閉容器を8個使用して、成形容器Bのフランジ部7の上端面から、蓋材Aを剥離することによる基材2である紙層からの破れの有無を評価する材破実験をしたところ、その材破数は8個共全くなく、きれいにイージーピールシーラント層5から剥離し、Na系アイオノマー樹脂からなる補強層4の効果が見られた。
【0093】
更に、耐油性の効果を同様の方法で作製した蓋材A上面にスポイトでサラダオイルを1滴たらし、60℃の環境中で浸透の様子を目視で評価した結果、1週間経過しても全く浸透はなかった。
【0094】
また、JAPAN TAPPIの紙パルプ試験方法のNo.41に規定する紙及び板紙における、はつ油度試験方法(キット法)によるKit値も9以上の耐油性の値を示した。
【0095】
<比較例1>
比較例1として、本発明の蓋材Aを構成している積層材料の内、補強層4だけを線状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)を使用し、それ以外は、実施例1と同じにして、実施例1と同様のテストを行った結果、その材破数は8個中、5個発生し、耐油性については3日で浸透が発生し、補強層4の効果が全くなかった。
【0096】
【発明の効果】
本発明は、紙層を主体とした基材に遮光性塗布層、Na系アイオノマー樹脂からなる補強層、熱可塑性樹脂をベース樹脂とし該ベース樹脂に非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂をポリマーブレンドした混合樹脂で形成されるイージーピールシーラント層を順次に積層積層形成してなり、かつ、前記遮光性塗布層から前記基材の中間層まで達するハーフカット線を施し、デッドホールド性を付与した積層材料により、アルミニウム箔を有しない積層材料でも、ガスバリア性などの物性も優れ、デッドホールド性、易開封性も良く、更に廃棄処理問題もなく、また金属探知器の使用も可能で衛生安全面も良い蓋材を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓋材の積層材料を示す、図2のX−X側断面図である。
【図2】本発明に係る蓋材の平面図である。
【図3】本発明に係る蓋材を成形容器に密封した斜視図である。
【図4】従来の蓋材の積層材料を示す側断面図である。
【図5】従来の蓋材の積層材料を示す側断面図である。
【符号の説明】
A・・・蓋材
B・・・成形容器
1・・・絵柄印刷インキ層
2・・・基材
3・・・遮光性塗布層
4・・・補強層
5・・・イージーピールシーラント層
6・・・ハーフカット線
7・・・フランジ部
10・・・絵柄印刷インキ層
11・・・基材
12・・・熱可塑性樹脂層
13・・・アルミニウム箔層
14・・・イージーピールシーラント層

Claims (2)

  1. 成形容器のフランジ部に該フランジ部と略同形のシール部をシールする成形容器用の蓋材において、紙層を主体とした基材に遮光性塗布層、Na系アイオノマー樹脂からなる補強層、熱可塑性樹脂をベース樹脂とし該ベース樹脂に非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂をポリマーブレンドした混合樹脂で形成されるイージーピールシーラント層を順次に積層形成してなり、かつ前記遮光性塗布層から前記基材の中間層まで達するハーフカット線を施し、デッドホールド性を付与したことを特徴とする蓋材。
  2. 前記ベース樹脂は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の樹脂単体、またはこれらの樹脂を混合した樹脂であることを特徴とする請求項1記載の蓋材。
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