JP4483465B2 - 湯切り機能付き即席食品容器 - Google Patents

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Description

本発明は、焼そばなど即席食品等の密封包装に使用する即席食品容器に関するものであり、特に即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた蓋材が開口部にシールされている湯切り機能付即席食品容器に関する。
従来、即席用の焼きそば、スパゲティ等を食するに際し、熱湯を注いで所定の時間が経過した後に排湯(湯切り)処理を必要とする即席食品用容器が知られ、その即席食品用容器の湯切り機能を有する蓋材は、例えば、図7の側断面図に示すように、突き破り用孔(77)が穿設された表面シート(20)の裏面にアルミニウム箔(19)とシーラント層(16)を積層したものがあるが、この蓋材では、搬送中などで意に反して突き破り用孔(77)が破れたり、また湯切りに際しては、箸などで突き破り用孔(77)からアルミニウム箔(19)とシーラント層(16)を突き破らなければならず、よって箸などを必要とすることや破られた開口部の大きさや形状が一定にならないのでスムーズな湯切りができず、また破りカスが食品等に混入する危惧があるなどの問題点があった。
これらの問題を解決するものとして最近開発された蓋材として、例えば、図1の側断面図および図2の平面図に示すように、表面シート(20)を外面側にして、その内面側(食品側)に複合シート(10)を重ね合わせ積層したシート状の蓋(例えば円形状)であり、その蓋材の外周円弧部分からその内側にかけて一部領域の前記複合シート(10)と表面シート(20)との重ね合わせ内面には、易剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)を備え、それ以外の該複合シート(10)と表面シート(20)との重ねあわせ内面には、接着された状態の接着領域(L2)を備えていて、表面シート(20)の易剥離領域(L1)と接着領域(L2)の境界線にミシン目(22)を施してあるものである。
そして、易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に1個乃至数個の湯切孔(12)が穿設(実用上衛生面等を考慮して湯切孔(12)周辺をハーフカットとして、使用時に穿設する場合が多い)されている。
上記のような構造の即席食品容器の湯切孔付蓋材(1)は、図3に示すように、即席食品を入れた容器本体(2)の上端部にある開口フランジ部(21)に接着シールして容器本体(2)を密封包装することにより即席食品を密封包装した湯切り機能付き即席食品容器(100)となるものである。
上記のようして即席食品を密封包装した湯切り機能付き即席食品容器(100)は、図2に示す接着領域(L2)側の蓋材外周にある接着領域のプルタブ(13)を引っ張り上げて、容器本体(2)のフランジ部(21)から接着領域(L2)側の複合シート(10)を部分的に剥がして開口し、その開口部より熱湯を注入した後、そのプルタブ(13)を再度フランジ部(21)の外側に折り込むようにして施蓋し、数分間放置して容器の中にある即席食品(図示せず)を柔らかくほぐす。
その後、図4に示すように、易剥離領域(L1)の外周にあるプルタブ(14)を引っ張り上げて、表面シート(20)に施されたミシン目(22)を破りながら易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から剥がし、複合シート(10)の易剥離領域(L1)に穿設された湯切孔(12)を露出させ、容器本体(2)を傾けながら、中にある湯を湯切孔(12)から排出することができるようになっている。
上記の湯切孔付蓋材(1)を構成する易剥離層(30)として、従来は、ニトロセルロース(硝化綿)系樹脂やアクリル系樹脂等を主成分とする剥離ニスの塗布によって形成していたが、この易剥離層(30)の形成において表面シート(20)の開封性(剥離強度)の管理幅を狭い範囲で生産する必要があり、結果として不安定な剥離性の易剥離層(30)となるという問題点があった。
この問題点を解決するものとして、これらニトロセルロース(硝化綿)系樹脂やアクリル系樹脂等あるいはこれらの混合樹脂にエチレン系のワックスやポリエステル系のワックスを60重量%程度添加したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
以下に、上記先行技術文献を示す。
特開2000−203653号公報
しかしながら、上記の即席食品容器の湯切孔付蓋材(1)を構成する易剥離層(30)として、ニトロセルロース(硝化綿)系樹脂やアクリル系樹脂にエチレン系やポリエステル系のワックスを60重量%程度添加したものでは、加熱時(容器へ蓋材の容器へのシール時や熱湯を注ぐ時)にワックスが溶融され浮き出て易剥離領域(L1)でのラミネート強度が低下して(軽くなり)剥離性が向上するが、逆に常温ではラミネート強度が強くなり、この易剥離層(30)で凝集破壊が起こり易くなるという問題点があった。
上記のように蓋材(1)の外周にあるプルタブ(13)を引っ張り上げて、容器本体(2)のフランジ部(21)から複合シート(10)を部分的に剥がして開口し、その開口部より熱湯を注入する場合は、この熱湯による加熱時に表面シート(20)を剥離することになるが、容器や内容物の種類、あるいはメーカー等によっては、常温で表面シート(20)を易剥離領域(L1)で剥離して湯切孔(12)を露出させて開口し、この湯切孔(12)から熱湯を注いで内容物(焼きそば等)をほぐすようにする湯切り機能付き即席食品容器があり、この場合は常温でも易剥離層(30)で容易に安定して剥離できるようにする必要がある。
したがって、上記のように常温時に表面シート(20)を剥離すると、易剥離層(30)でのラミネート強度が強く、この層内で凝集破壊を起こすことになり、その結果剥離強度が不安定になるという問題点があり、さらに、例えば、図5の側断面図に示すように、この易剥離層(30)が表面シート(20)と、複合シート(10)を構成するポリエチレン樹脂でなる接着性樹脂層(18)とに分離され、この易剥離層(30)はパターン印刷法(例えばグラビア印刷法やスクリーン印刷法)で形成する必要性から目視が可能な生産管理上黒系で着色されているので、この分離された易剥離層(30)が汚れたような斑模様となり不衛生的となるという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、容器本体のフランジ部に、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートに1個乃至数個の湯切孔が形成されたもしくは使用時に湯切孔を形成する湯切孔付蓋材をシールしてなる湯切り機能付き即席食品容器において、前記湯切孔の露出もしくは開口のための表面シートの剥離が常温時でも熱湯による加熱時でも密封性を保持しつつ容易に安定して開口できる湯切り機能付き即席食品容器を提供することにある。
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、容器本体の開口部を形成するフランジ部に、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートに1個乃至数個の湯切孔が形成されたもしくは前記表面シートの剥離時に湯切孔を形成する湯切孔付蓋材をシールしてなる湯切り機能付き即席食品容器において、前記易剥離層がポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂もしくはアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合でなり、前記ポリアミド系樹脂もしくはアクリル系樹脂の混合比が70〜95重量%の範囲であることを特徴とする湯切り機能付き即席食品容器としたものである。
また、請求項2の発明では、前記易剥離層に5重量%以下のシリコーン樹脂および/または脂肪酸アミド系ワックスが含有していることを特徴とする請求項1記載の湯切り機能付き即席食品容器としたものである。
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明によれば、容器本体の開口部を形成するフランジ部に、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に易剥離剤の塗布により形成された易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートに1個乃至数個の湯切孔が形成されたもしくは前記表面シートの剥離時に湯切孔を形成する湯切孔付蓋材をシールしてなる湯切り機能付き即席食品容器において、前記易剥離層がポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂もしくはアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合でなり、前記ポリアミド系樹脂もしくはアクリル系樹脂の混合比が70〜95重量%の範囲とすることによって、常温時でも、加熱時でも易剥離層と複合シート間の界面剥離により所望の剥離強度を示し、容易に安定した開口(湯切孔の露出または開口)を可能にする湯切り機能付き即席食品容器を提供できる。
上記ポリアミド系樹脂もしくはアクリル系樹脂の混合比が70重量%に満たないと、特に常温時において、易剥離層と複合シート間の界面剥離が凝集破壊の形態に近くなって剥離に安定さがなくなり、95重量%を越えると易剥離層と複合シート間にて容易に界面剥離してしまうようになり、例えば内容物の充填時や輸送時等において不意に剥離してしまう危惧があるので好ましくない。
また、上記請求項2に係る発明によれば、前記易剥離層に5重量%のシリコーン樹脂および/または脂肪酸アミド系ワックスを含有させていることによって、常温時でも、加熱時でも易剥離層と複合シート間の界面剥離がより安定した剥離強度を示し、より容易に安定した開口(湯切孔の露出または開口)を可能にする湯切り機能付き即席食品容器を提供できる。
従って本発明は、焼そばなど即席食品を柔らかくほぐすために注入する熱湯を排出する湯切り口を備えた蓋材が開口部を形成するフランジ部にシールされている湯切り機能付即席食品容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明の湯切り機能付き即席食品容器は、例えば図1の側断面図および図2の上面図に
示すように、複合シート(10)と表面シート(20)とが所定の形状領域に剥離ニスを塗布することにより形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)とそれの端辺の境界線を介して連設する接着領域(L2)とに区画されて互いに積層接着され、例えば易剥離領域(L1)と接着領域(L2)の境界線に相当する表面シート(20)にミシン目(22)が施され、前記易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に1個乃至数個の湯切孔(12)が形成された即席食品容器の湯切孔付蓋材(1)を、例えば図3の側断面図に示すように、即席食品(図示せず)が充填されている容器本体(2)のフランジ部(21)にヒートシールした湯切り機能付き即席食品容器(100)である。
そこで上記請求項1に係る発明は、図1および図2に示す易剥離層(30)がポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合もしくはアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合でなる剥離ニスを用いて部分塗布されたものである。
例えば前記ポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合で、ポリアミド系樹脂の比率が70〜95重量%の範囲とするものであり、あるいはアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合の場合で、ポリアミド系樹脂の比率が70〜95重量%の範囲とするものである。
また、上記請求項2に係る発明では、図1および図2に示す易剥離層(30)を構成するポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合物もしくはアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合物に5重量%以下のシリコーン樹脂および/または脂肪酸アミド系ワックスを添加して易剥離層(30)としたものである。
上記のような本発明の湯切り機能付き即席食品容器(100)では、例えば図4に示すように、容器本体(2)内に熱湯を注いで数分間放置して容器本体(2)の中にある即席食品(図示せず)を温めて柔らかくほぐし、易剥離領域(L1)の外周にあるプルタブ(14)を引っ張り上げて、表面シート(20)に施されたミシン目(22)を破りながら易剥離領域(L1)の表面シート(20)を複合シート(10)から剥がし、複合シート(10)の易剥離領域(L1)に穿設された湯切孔(12)を露出させるに際し、図1に示す易剥離層(30)を例えばポリアミド樹脂80:ニトロセルロース系樹脂20の混合樹脂とし、これにシリコーン樹脂を3%添加した剥離ニスをグラビア印刷法でパターン状に形成したものとする。
上記易剥離層(30)の形成は、上記のようなグラビア印刷法の他、例えばスクリーン印刷法、あるいはアニロックスロールを介して剥離ニス(インキ)を転移するフレキソ印刷法などでパターン状にすることができる。
このような易剥離層(30)の形成によって、(熱湯による)加熱時における易剥離層(30)と複合シート(10)を構成するポリエチレンの接着性樹脂層(18)との間の界面で安定した剥離強度を示して界面剥離がなされ、容易に安定した湯切孔(12)の露出を可能にするものである。
また、常温時に表面シート(20)を易剥離層(30)から剥離するタイプの容器の場合、すなわち常温で図4に示すように、易剥離領域(L1)の外周にあるプルタブ(14)を引っ張り上げて表面シート(20)を易剥離層(30)から剥離して湯切孔(12)を露出させ、この湯切孔(12)から熱湯を注いで即席食品(図示せず)を温めてほぐすタイプの場合においても、図1に示す易剥離層(30)を、例えばポリアミド樹脂80:ニトロセルロース系樹脂20の混合樹脂とし、これにシリコーン樹脂を3%添加した剥離ニスで形成したものとすることによって、常温時においても易剥離層(30)と複合シート(10)を構成するポリエチレンの接着性樹脂層(18)との間の界面で安定した剥離
強度を示し(従来のような凝集剥離現象を起こすことがなく)、界面剥離がなされ、容易に安定した湯切孔(12)の露出を可能にするものである。
即ち、本発明の湯切り機能付き即席食品容器(100)を構成する易剥離層(30)では、常温時でも、加熱時でも表面シート(20)を易剥離層(30)から剥離して湯切孔(12)を露出するに際し、容易に安定して剥離開口を可能にする湯切り機能付き即席食品容器(100)とするものである。
また、本発明の湯切り機能付き即席食品容器として、下記のようなタイプのものがあり、このようなタイプの湯切り機能付き即席食品容器にも適用できるものである。
即ち、例えば図6の側断面図に示すように、湯切孔付蓋材(1)を備えた湯切り機能付き即席食品容器(100)がある。その湯切孔付蓋材(1)は、表面シート(20)を外面側にして、その内面側(食品側)に複合シート(10)(内面から、例えばシーラント層(16)/アルミニウム箔(19)/接着性樹脂層(18)でなる)を重ね合わせ積層したシート状の蓋材で、前記の複合シート(10)と表面シート(20)との重ね合わせ内面には、易剥離剤(剥離ニス)を塗布することにより形成された易剥離層(30)による易剥離領域(L1)を備え、それ以外の該複合シート(10)と表面シート(20)との重ねあわせ内面には、接着された状態の接着領域(L2)を備えている。
そして、上記の易剥離領域(L1)内における複合シート(10)に1個所乃至数個所には、内径Rの湯切孔形状の湯切孔形成用ハーフカット(50)が刻設され、複合シート(10)と表面シート(20)とはハーフカット領域内接着部(60)において互いに接着している。
上記のような構造の湯切孔付蓋材(1)を、即席食品(図示せず)を入れた容器本体(2)の上端部にある開口フランジ部(21)に接着シールして湯切り機能付き即席食品容器(100)となるものである。
上記湯切孔付蓋材(1)における湯切孔(12)の開口は、例えば易剥離領域(L1)の表面シート(20)を引っ張り上げると、易剥離層(30)と複合シート(10)を構成する接着性樹脂層(18)との間で界面剥離がなされるとともに、表面シート(20)とハーフカット領域内接着部(60)で接着されている複合シート(10)が該複合シート(10)に刻設されている湯切孔形成用ハーフカット(50)で切断されて、表面シート(20)に付着されて開口されるようになっている。
以下に、本発明の湯切り機能付即席食品容器(100)を構成する各層等使用材料やその形成方法等について具体的に説明する。
まず、本発明の湯切り機能付即席食品容器(100)を構成する表面シート(20)の主材である紙層(14)としては、その表面が印刷適性に優れているもので、例えば坪量50〜150g/m2 程度の片面アート紙、両面アート紙が好ましく、他に同程度の厚さのコート紙、上質紙なども用いることができる。
また、この紙層(14)に代えて、または紙層(14)の上に積層して厚さ12μm程度のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用い、その裏面にグラビア印刷方式等で印刷したものとすることもできる。
また、表面シート(20)と複合シート(10)を接着せしめる接着性樹脂層(18)としては、この蓋材(1)の生産性を考慮して、例えばポリエチレン、アイオノマー、ポ
リプロピレン樹脂等の熱溶融押出しによるサンドラミネートが好ましく用いられる。
また、焼きそば等食品に対する遮光性やガスバリア性など保存性を考慮して、複合シート(10)にバリア層として5〜20μmのアルミニウム箔(19)を使用するのが一般的であり、このアルミニウム箔(19)は、特に本発明の湯切り機能付即席食品容器(100)のように、開封用のプルタブ(13)側から一部を開封剥離して、熱湯を注ぐに際し、蓋材が剥離された状態を保持している性質(デッドホールド性という)を有すると、熱湯を安全に確実に注ぎ易くすることができることから好適に使用される。
また、本発明の湯切り機能付即席食品容器の蓋材(1)を構成する複合シート(10)のシーラント層(16)としては、例えばヒートシール性に優れる直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、無延伸ポリプロピレン(CPP)等のポリオレフィン樹脂あるいはエチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン/メタアクリル酸共重合体(EMAA)等エチレン共重合樹脂のフィルムが用いられるが、特に低温シール性と剥離開封性(イージーピール性)を考慮して、これらポリオレフィン樹脂にポリスチレンやポリブデン等からなる、該ポリオレフィン樹脂に対し不相溶性成分を混合したものなどの他、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン/アクリル酸共重合樹脂等からなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2 程度で設けたものとすることもできる。
また、本発明の湯切り機能付即席食品容器の蓋材(1)をシールする容器本体(2)としては、断熱性材料を成形したものが用いられ、例えば厚さ10mm程度の発泡ポリスチレンシートを真空成形方法で得ることができる。また、例えば紙製側壁と紙製底壁でなる紙製カップ本体の紙製側壁外面に、ライナー紙の片面にエンボスが施された断熱材を貼着した断熱シートを接着固定して紙製の容器本体としたものなどを用いることもできる。
以上のような本発明の湯切り機能付即席食品容器は、熱湯を注いで柔らかくほぐし、湯切りしてから食する即席焼きそばや即席生麺などの容器として、好適に用いられるものである。
本発明の湯切り機能付き即席食品容器を構成する湯切孔付蓋材の一実施の形態を、側断面で表した説明図である。 本発明の湯切り機能付き即席食品容器を構成する湯切孔付蓋材の一実施の形態を、平面で表した説明図である。 本発明の湯切り機能付き即席食品容器の一実施の形態を、側断面で表した説明図である。 本発明の湯切り機能付き即席食品容器を構成する湯切孔付蓋材の表面シートを剥離したときの一実施の形態を説明する斜視図である。 従来の湯切り機能付き即席食品容器を構成する湯切孔付蓋材の剥離状態の一事例を示す側断面図である。 本発明の湯切り機能付き即席食品容器の他の一実施の形態を、側断面で表した説明図である。 従来の湯切り口付蓋材の一事例を示す側断面図である。
符号の説明
1‥‥即席食品容器の湯切孔付蓋材
2‥‥容器本体
10‥‥複合シート
12‥‥湯切孔
13‥‥接着領域のプルタブ
14‥‥易剥離領域の表面シートプルタブ
16‥‥熱可塑性樹脂層
18‥‥接着性樹脂層
19‥‥アルミニウム箔層
20‥‥表面シート
21‥‥フランジ部
22‥‥ミシン目
30‥‥易剥離層
50‥‥湯切孔形成用ハーフカット
60‥‥ハーフカット領域内接着部
77‥‥突き破り用孔
100‥‥湯切り機能付き即席食品容器
L1‥‥易剥離領域
L2‥‥接着領域
R‥‥湯切孔形成用ハーフカットの内径

Claims (3)

  1. 容器本体の開口部を形成するフランジ部に、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートに1個乃至数個の湯切孔が形成されたもしくは前記表面シートの剥離時に湯切孔を形成する湯切孔付蓋材をシールしてなる湯切り機能付き即席食品容器において、前記易剥離層がポリアミド系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合樹脂でなり、前記ポリアミド系樹脂の混合比が70〜95重量%の範囲であることを特徴とする湯切り機能付き即席食品容器。
  2. 容器本体の開口部を形成するフランジ部に、複合シートと表面シートとが所定の形状領域に易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とに区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートに1個乃至数個の湯切孔が形成されたもしくは前記表面シートの剥離時に湯切孔を形成する湯切孔付蓋材をシールしてなる湯切り機能付き即席食品容器において、前記易剥離層がアクリル系樹脂とニトロセルロース系樹脂の混合樹脂でなり、前記アクリル系樹脂の混合比が70〜95重量%の範囲であることを特徴とする湯切り機能付き即席食品容器。
  3. 前記易剥離層が、前記混合樹脂に対して5重量%以下のシリコーン樹脂および/または脂肪酸アミド系ワックス含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の湯切り機能付き即席食品容器。
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