JP4340949B2 - 多重軸回転ダンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば便器の便座や便蓋などの二つ以上の開閉体のぞれぞれに対してダンピング力を与える多重軸回転ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平5−296267号公報及び特開平10−184741号公報に示されるような二重軸回転ダンパは、2つの回転部材の軸部が二重軸構造に構成されるので、ダンパ全体が小型化できる点で有利である。
【0003】
特開平5−296267号公報の図1に示された二重軸回転ダンパの場合、ケーシング内部を、ケーシングと一体に構成された隔部20、即ち、仕切り壁により軸方向に二分割している。この仕切り壁により区画された流体分室には、それぞれ第1回動軸17及び第2回動軸18、即ち、2つの回転部材が設けられ、この両回転部材は軸部が同心の二重軸構造とされている。
【0004】
特開平10−184741号公報の図1に示された二重軸回転ダンパの場合も同様に、ケーシング内部を軸方向に第1室21と第2室22に区画するために、ケーシングと一体に構成された隔部6、即ち、仕切り壁が設けられている。この仕切り壁により区画された第1室21と第2室22に、それぞれ第1回転部材31と第2回転部材32が設けられ、この両回転部材は軸部が同心の二重軸構造とされている。
【0005】
上述した従来の二重軸回転ダンパはいずれも、仕切り壁に相当する隔部がケーシングと一体に構成されているので、特開平10−184741号の二重軸回転ダンパの組立方法について以下に説明するように、回転ダンパの組立工程及び部品点数が多くなってしまう。
【0006】
特開平10−184741号の二重軸回転ダンパを組立てる場合、先ず始めに、ケーシング2の図中左側開口部から第1回転部材31を第1室21に挿入する。
次に、同開口部を第1のキャップ7で封止し、キャップ7をケーシング2に固定する。その際、ケーシング2とキャップ7の間をO−リング等のシール部材10bでシールする。
【0007】
次に、ケーシング2を図中右側開口部を上にして立てた状態とし、該開口部から粘性流体を注入し、隔部6で区画された第1室21と第2室22に粘性流体を充填する。
次に、同開口部から第2回転部材32を第2室22に挿入する。その際、粘性流体がケーシング2と第2回転部材32の間、及び第1回転部材31と第2回転部材32の間から漏れ出ないように、ケーシング2及び第2回転部材32間、並びに第1回転部材31及び第2回転部材32間をそれぞれO−リング等のシール部材10b、10aでシールする。
最後に、同開口部を第2のキャップ8で封止する。
【0008】
しかしながら、上記の従来の組立方法は、ケーシング内に一体に構成された隔部6、即ち、仕切り壁が存在するため、第1回転部材31は図中左側開口部から、第2回転部材32は図中右側開口部からの二方向からそれぞれケーシング2内に組込まなければならず、そのため、回転部材の組込後の最終工程で左右両開口部にそれぞれ第1及び第2のキャップを取付けなければならないので、組立工程に手間がかかる。
【0009】
更に、従来の組立方法により製作される二重軸回転ダンパは、2個の封止用キャップが必要なだけでなく、シール部分が3箇所と多くなるため、キャップ及びシール部材の部品点数が増大し、それに伴い組立工程も多くなるので、製造コストが高くなる。
【0010】
特開平5−296267号の二重軸回転ダンパの組立方法についても、同様の課題が存在する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来の二重軸回転ダンパが有する斯かる点を改良した多重軸回転ダンパを提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の多重軸回転ダンパは、軸方向一端に底部と他端に開口部とを有し、内部に粘性流体を収納する流体室が形成されるケーシングと、前記流体室内に収納される基部と該流体室外に突出する軸部とから成り前記ケーシングに対して相対回転自在な回転部材と、該回転部材の回転に伴う発生トルクの有無及び大小を前記回転部材の基部と協働して制御する流体トルク制御手段とから構成される回転ダンパにおいて、前記ケーシング内に配設され前記流体室を複数の流体分室に区画する、前記ケーシングとは別体の1又は複数の仕切り壁を有し、前記複数の流体分室のそれぞれに基部が収納された複数の回転部材は、軸部が相互に同心の多重軸構造に構成した。
【0013】
仕切り壁をケーシングとは別体にしたので、組立作業の際、第1回転部材と第2回転部材がケーシングの同一開口部から挿入できるので、一方向からの組立が可能で組立工程が簡単化する。
【0014】
軸方向一端に底部を有して、いわゆる有底のケーシングにしたので、1個のキャップで足り、シール部分も少なくなるので、キャップ及びシール部材の部品点数が減少し、それに伴い組立工程も減少するので、製造コストが低く抑えられる。
【0015】
仕切り壁がケーシングとは別体なので、同一のケーシングを利用して三重軸以上の多重軸構造にすることも容易であり、そのため、三つ以上の開閉体にもケーシングを変えることなく対応することができる。
【0016】
請求項2では、仕切り壁に、隣接する前記流体分室間を連通する連通孔を設けた。これにより、組立作業時に複数の流体分室に粘性流体を1回の注入工程で同時に充填することができ、組立工程が更に簡略化する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について添付した図面に基づき説明する。図1は本発明の第1構成例の仕切り壁を備えた二重軸回転ダンパの内部構造を示す部分縦断面図、図2(a)は本発明の第1構成例の仕切り壁の正面図、図2(b)は図2(a)のA−A線に沿う断面図、図3は本発明の第2構成例の仕切り壁の正面図をそれぞれ示す。
【0018】
図1に示すように、本発明の二重軸回転ダンパ1はプラスチック材料から構成されており、軸方向の一端が一体に構成された底部3により閉じられ、他端が開口されているケーシング2を備えている。ケーシング2の内部には、粘性の高い粘性流体5が充填封入される流体室が形成されている。なお、本発明の二重軸回転ダンパ1は、その全部又は一部が金属その他の材料から構成しても良い。
【0019】
流体室は、ケーシング2の軸方向の中間に取外し自在に設けた第1構成例の仕切り壁6により、第1流体分室7と第2流体分室8の二室に区画されている。第1流体分室7及び第2流体分室8のそれぞれには、第1回転部材9及び第2回転部材10の基部11、12が収納されている。
なお、三重軸回転ダンパを構成するには、前記仕切り壁6を2個用意してケーシング2にそれぞれ取付けて、流体室を3つの流体分室に区画すれば良い。
【0020】
図1において、仕切り壁6は、中央部に第1回転部材9の軸部13が貫通する穴15を有する。第1流体分室7側の側面は外周部がケーシング2の内周面16に設けた段部17に係合している。第2流体分室8側の側面の中央部は円形凹部に形成されており、第2回転部材10の基部12の底面の中央部に形成された凸部18を受容している。ただし、仕切り壁6は、この構造に限られるものではなく、ケーシング2に取付け可能に構成されていれば良い。
【0021】
また、図1では、仕切り壁6は、ケーシング2の略中央部に取付けた場合を示したが、第1流体分室7と第2流体分室8で発生させる設定トルク値により、この取付け位置を中央部からずらしても良い。
【0022】
ケーシング2の他端の開口部4には穴空きキャップ19が例えば、スクリューボルト20を用いて取付けられ、この穴20から第1及び第2回転部材の軸部13、14が共にケーシング2外に突出している。
【0023】
第2回転部材10は中空状であり、第1回転部材9の軸部13は、仕切り壁6の中央部に設けた穴15から第2回転部材10の基部12及び軸部14の中空部分を貫通してケーシング2外に突出している。
【0024】
第1回転部材9と第2回転部材10は、ケーシング2の軸心Oを同心として回転可能であるが、第1回転部材9の軸部13の外周面21と第2回転部材10の中空部分の内周面22との間には、僅かな隙間が設けられているので、一方の回転部材の回転により他方の回転部材が連れ回されるように回転することはない。
【0025】
第1回転部材9と第2回転部材10の間にはシール部材としてO−リング23を配置しているので、両回転部材9、10の間から両流体分室7、8間の粘性流体5が漏れるのが防止される。
ケーシング2内の穴空きキャップ19近傍に位置する第2回転部材10の基部12の外周面には、シール溝24が形成され、O−リング23が嵌め込まれている。そのため、ケーシング2と第2回転部材10の間から粘性流体5が漏れるのが防止される。
【0026】
第1回転部材9の軸部13の先端には回り止め25が形成され、図示しない便蓋の回動軸にこの回り止め部分を嵌入して便蓋に連結固定される。同様に、第2回転部材10の軸部14の先端にも回り止め25が形成され、図示しない便座の回動軸にこの回り止め部分を嵌入して便座に連結固定される。このようにして、第1及び第2回転部材9、10に制動されるべき二つの開閉体、即ち便蓋と便座が連結されてダンピング力が与えられる。
【0027】
次に、図2に基づいて第1構成例の仕切り壁の構造について詳細に説明する。
図2(a)及び(b)に示すように、仕切り壁6は全体が円盤状の皿型に形成され、外周面26がケーシング2の内周面16に接する外周壁27と、中央部に第1回転部材9の軸部13が貫通する穴15を備えた底壁28とを有する。皿型仕切り壁6は、底壁28の凹状の一側面が第2回転部材10の基部12の底面の中央部に設けた凸部18を受容し、底壁28の他側面の外周部がケーシング2の段部17に嵌合するように形成されている。
【0028】
仕切り壁6の外周壁27には、一対の切欠部29、29が設けられている。切欠部29は、仕切り壁6をケーシング2内に取付ける組立工程の時、ケーシング2の内周面16に軸方向に沿って設けられた後述する凸壁31が挿嵌するように形成されている。
【0029】
次に、図3に基づいて第2構成例の仕切り壁の構造について説明する。
第2構成例の仕切り壁は、第1構成例の仕切り壁6の構造にさらに、その外周壁27を軸方向に貫通し第1及び第2流体分室7、8間を連通する2つの連通孔30を有する。図3に示すように、夫々の連通孔30は小さな2個の丸孔からなり、切欠部29の近傍に設けられている。
【0030】
連通孔30は、隣接する流体分室7、8間を連通するように構成されていれば良く、図示の形状に限定されるものではなく、大きな丸孔、角孔等でも良い。また、連通孔30を設ける位置は図示された外周壁27の周方向の箇所に限られるものではないが、後述の減圧室b、b'を構成する周方向の箇所であってケーシング2の後述の凸壁31の近傍の位置が好ましい。
【0031】
次に、連通孔30を設けない第1構成例の仕切り壁6を有する二重軸回転ダンパ1の組立工程について、図1に基づいて説明する。
【0032】
この二重軸回転ダンパ1を組立てる場合、まず始めに、ケーシング2の図中左側に位置する開口部4を上にして縦置きにし、該開口部4から粘性流体5を注入し、流体室に第1回転部材9の基部11の体積を考慮した量、即ち、第1回転部材9の基部11を収納したならば第1流体分室7が満たされる量の粘性流体を充填する。
【0033】
次に、同開口部4から第1回転部材9と仕切り壁6をこの順にケーシング2内の流体室に挿入する。これにより、流体室は第1回転部材9の基部11が収納される第1流体分室7と、次工程で第2回転部材10の基部12が収納される第2流体分室8に区画される。
【0034】
次に、再び同開口部4から粘性流体5を注入して第2流体分室8に第2回転部材10の基部12の体積を考慮した量、即ち、第2回転部材10の基部12を収納したならば第2流体分室8が満たされる量の粘性流体を充填し、しかる後第2回転部材10を第2流体分室8に挿入する。その際、粘性流体が第1回転部材9と第2回転部材10の間、及びケーシング2と第2回転部材10の間から漏れ出ないように、それぞれの間をO−リングでシールする。
【0035】
最後に、同開口部4にキャップ19を取付けて封止する。
【0036】
以上のように、第1構成例の仕切り壁6を有する二重軸回転ダンパ1の組立工程は、開口部4を有するケーシング2の一方向から全ての構成部品の組立て作業が可能になるので、組立工程が簡単化すると同時に、ケーシング2の一端が底部3として閉鎖されているので、キャップも1個で足り、シールが必要な部分も2箇所と少なくなり、その結果、構成部品の部品点数、及び組立工程が減少するので、二重軸回転ダンパ1の製造コストは抑制できる。
【0037】
なお、三重軸以上の回転ダンパを組立てる場合は、キャップ19取付の最終組立て工程前に、第2の仕切り壁を挿入し、粘性流体を注入し、しかる後第3回転部材を第3流体分室に挿入する工程を1回又は複数回繰返せば良い。
【0038】
次に、連通孔30を設けた第2構成例の仕切り壁6を有する二重軸回転ダンパ1の組立工程について、同じく図1に基づいて説明する。
【0039】
この二重軸回転ダンパ1を組立てる場合、第1構成例の仕切り壁6の場合と同様に、まず始めに、左側開口部4を上向きにしてケーシング2を縦置きにし、該開口部4から粘性流体5を注入し、流体室に全収納部材の体積を考慮した量、即ち、全収納部材を収納したならば第1及び第2流体分室7、8が満たされる量の粘性流体を充填する。
【0040】
次に、同開口部4から第1回転部材9、仕切り壁6及び第2回転部材10を順次ケーシング2内の流体室に挿入する。その際、粘性流体が第1回転部材9と第2回転部材10の間、及びケーシング2と第2回転部材10の間から漏れ出ないように、それぞれの間をO−リング23、23でシールする。
【0041】
最後に、同開口部4にキャップ19を取付けて封止する。
【0042】
なお、上記組立工程において、同開口部4から第1回転部材9、仕切り壁6及び第2回転部材10を順次ケーシング2内の流体室に挿入した後に、同開口部4から粘性流体を注入しても良い。その場合、連通孔30が小孔のときは、粘性流体を圧力機を用いて注入すると効率的である。
【0043】
以上のように、第2構成例の仕切り壁6を有する二重軸回転ダンパ1の組立工程は、第1構成例の場合と同様、ケーシング2の一端にある開口部4から全ての構成部品の組立て作業が可能になるとともに、仕切り壁6に連通孔30を設けて粘性流体の1回の注入工程で流体室の第1流体分室7及び第2流体分室8を同時に粘性流体で充填することができるようにしたので、組立工程が更に簡単化する。
【0044】
なお、三重軸以上の回転ダンパを組立てる場合は、最初の組立工程の際に、多重軸構造を構成する一組の回転部材及び仕切り壁を数セットと、多重軸の最終軸を構成する回転部材とをケーシング内の流体室に挿入すれば良い。
【0045】
次に、仕切り壁6が第1構成例及び第2構成例のように構成された二重軸回転ダンパ1の構造の例を図4及び図5に基づいて説明する。
図4は図1のB−B線に沿う断面図、図5は図1のC−C線に沿う断面図をそれぞれ示す。
【0046】
図4及び図5に示すように、回転ダンパ1のケーシング2は、その内周面16に軸方向に沿って設けられて内方に突出している一対の凸壁31、31を、下記第1及び第2流体分室7、8において、ケーシング2の軸心Oを中心として対称位置に有する。第1及び第2流体分室7、8における一対の凸壁31、31は、流体室を周方向に隣接する2室に仕切る役割を有する。ただし、第2流体分室における一対の凸壁31、31は、仕切り壁6をケーシング2内に挿入するためのガイドレールの役割も有する。一対の凸壁31、31と後記の一対の羽根34、34とによって、第1及び第2流体分室7、8はそれぞれ周方向に加圧室a、a’及び減圧室b、b’の4室に区画される。なお、図4及び図5では粘性流体5は省略してある。
【0047】
図4に示すように、ケーシング2の第1流体室7における凸壁31の先端面32は第1回転部材9の基部11の外周面33に摺接する。第1回転部材9の基部11は、その外周面33に軸方向に沿って設けられて外方に突出する一対の羽根34、34を軸心を中心として対称位置に有する。羽根34の先端面35はケーシング2の第1流体分室7における内周面16に摺接する。そして、羽根34は、第1回転部材9の回転に伴って、ケーシング2の第1流体分室7における内周面16を摺動する。
【0048】
さらに、第1回転部材9には、羽根34の一側から他側に渡って基部11を貫通し基部11の外周面33に開口する一対の流体通路36、36が形成されている。図4に示すように、流体通路36は、一方の開口37が羽根34の付根部分まで切欠されている。しかし、流体通路36の縦断面の形態は、これに限定されるものではなく、矩形、その他の形態でも良いが、少なくとも他方の開口38が羽根34の加圧室a、a'側の付根部分に切欠されていないことが必要である。また、流体通路36の開口の断面形状も矩形、その他の形状でも良い。
【0049】
第1回転部材9の基部11に形成される流体通路36及びその開口37、38の形状並びにその大小によって、第1流体分室7における発生トルクの有無と大きさが決定される。
【0050】
なお、第1流体分室7における流体トルク制御手段は、上記流体通路36と、ケーシング2の第1流体分室7における凸壁31及び第1回転部材9の羽根34とから構成されるが、これに限定されるものではなく、第1流体分室7においてケーシング2と羽根34との間に弁機構を設けたりして回転部材の回転に伴って発生するトルクの大小を制御可能であれば、どのような構成手段でも良い。
【0051】
図5に示すように、ケーシング2の第2流体室8における凸壁31の先端面32は第2回転部材10の基部12の外周面33に摺接する。第2回転部材10の基部12は、その外周面33に軸方向に沿って設けられて外方に突出する一対の羽根34、34を軸心を中心として対称位置に有する。羽根34の先端面35はケーシング2の第2流体分室8における内周面16に摺接する。そして、羽根34は、第2回転部材10の回転に伴って、ケーシング2の第2流体分室8における内周面16を摺動する。
【0052】
さらに、第2回転部材10にも、羽根34の両側の基部外周面33に開口する一対の流体通路39、39が形成されている。そして、第2回転部材10の基部12に形成された中空部分の内周面22には、ケーシング2の軸方向に一定幅の溝42がその周方向に沿って設けられている。第2回転部材8の基部12に設けた溝42は、羽根34の一側から他側に渡って基部12を貫通する部分を形成し、上記2つの開口40、41と相俟って第2流体分室8において加圧室a、a'と減圧室b、b'を連通する流体通路39、39を構成する。なお、第2回転部材10の流体通路39の開口40、41は、第1回転部材9の流体通路36の開口37、38と略同一の形状に形成されている。
【0053】
なお、第2流体分室8における流体トルク制御手段は、上記流体通路39と、ケーシング2の第2流体分室8における凸壁31及び第2回転部材8の羽根34とから構成されるが、これに限定されるものではなく、第2流体分室8においてケーシング2と羽根34との間に弁機構を設けたりして回転部材の回転に伴って発生するトルクの大小を制御可能であれば、どのような構成手段でも良い。
【0054】
次に、上記のように構成され、便蓋に連結された第1回転部材9の動作を図6に基づいて説明する。
【0055】
図6(1)は、便蓋が完全に開いている状態の第1回転部材9の回転位置を示す。この回転位置は、第1回転部材9が反時計方向(矢印B方向)に回転し一方の終端領域に達し、この終端領域において、図示しない外部ストッパ部材によって便蓋の開動作が完全に停止された状態を示す。
【0056】
図6(1)に示すように、便蓋が全開位置で停止した状態では、加圧室a、a’と減圧室b、b’を連通する流体通路36の開口が開放されているので、低トルク領域が形成されている。
【0057】
図6(2)は、全開位置から便蓋を半分程閉じた状態の第1回転部材9の回転位置を示す。この回転位置は、第1回転部材9が図6(1)で示す回転位置から時計方向(矢印A方向)に回転し始めて回転ストロークの回転角が約40°の状態を示す。図6(1)から 図6(2)の間の回転ストロークでは、第1回転部材9は加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路36の開口が略全開した状態で回転するので、高トルクを発生することなくスムーズに回転する。従って、便蓋は回転初期からスムーズに閉じられる。
【0058】
図6(3)は、便蓋を3分の2程閉じた状態の第1回転部材9の回転位置を示す。この回転位置は、第1回転部材9が図6(2) で示す回転位置から更に時計方向に回転し他方の終端領域に達して、回転ストロークの回転角が約60°の状態を示す。図6(2) から図6(3)の間の回転ストロークでも、加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路36の開口が開かれているので、第1回転部材9は高トルクを発生することなく回転する。従って、便蓋はスムーズに閉じられる。
【0059】
しかし、図6(3)に示す状態では、流体通路36の他方の開口38がケーシング2の第1流体室7における凸壁31の先端面32に到達して閉鎖されているので、加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路36が完全に閉じられる。そのため、加圧室a、a’は高圧になり、高トルクが発生する。従って、便蓋にダンピング力が働く。
【0060】
図6(4)は、便蓋を完全に閉じた状態の第1回転部材9の回転位置を示す。この回転位置は、第1回転部材9が図6(3)で示す終端位置から更に時計方向に回転し、この終端領域において、図示しない外部ストッパ部材によって便蓋の閉動作が完全に停止された状態を示す。従って、便蓋は完全に閉じられている。
【0061】
図6(3) から図6(4)までの間の終端領域における回転ストロークでは、加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路36が完全に閉じている状態なので、加圧室a、a’の高圧が維持された状態で第1回転部材9はダンピング作用が働いて回転する。従って、ダンピング力が働いて便蓋はゆっくりと緩慢に閉じられる。
【0062】
そして、第1回転部材9が図6(4)に示す便蓋の全閉位置から再び反時計方向に回転始動して便蓋を開くときには、回転初期に閉じている加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路36が序々に開かれていくので、第1回転部材9は回転初期を除いて高トルクを発生することなく回転する。従って、便蓋は、開き始めを除いて小さな力でスムーズに開くことができる。
【0063】
次に、前記のように構成され、便座に連結された第2回転部材10の動作を図7に基づいて説明する。
【0064】
既述したように、第2回転部材10の流体通路39は、基部を貫通する部分が第1回転部材9の流体通路36と異なり、他は略同一の形状を有する。従って、第2回転部材10の動作は、基本的に第1回転部材9の動作と略同一である。
【0065】
即ち、図7(1)に示す第2回転部材10の回転位置では、便座の開動作は完全に停止された状態にある。便座が全開位置で停止した状態では、加圧室a、a’と減圧室b、b’を連通する流体通路39の開口が開放されているので、低トルク領域が形成されている。
【0066】
図7(1)の全開位置から便座を半分程閉じた状態を示す図7(2)の間の回転ストロークでは、第2回転部材10は加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路39の開口が略全開した状態で回転するので、高トルクを発生することなくスムーズに回転する。従って、便座は回転初期からスムーズに閉じられる。
【0067】
図7(2) から便座を3分の2程閉じた状態を示す図7(3)の間の回転ストロークでも、加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路39の開口が開かれているので、第2回転部材10は高トルクを発生することなく回転する。従って、便座はスムーズに閉じられる。
【0068】
しかし、図7(3)に示す状態では、流体通路39の他方の開口41がケーシング2の第2流体室8における凸壁31の先端面32に到達して閉鎖されているので、加圧室a、a’は高圧になり、高トルクが発生する。従って、便座にダンピング力が働く。
【0069】
便座を閉じた状態の第2回転部材10の回転位置を示す図7(3)から、便座の閉動作が完全に停止されて便座が完全に閉じられている状態を示す図7(4)までの間の終端領域における回転ストロークでは、加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路39が完全に閉じている状態なので、加圧室a、a’の高圧が維持された状態で第2回転部材10はダンピング作用が働いて回転する。従って、ダンピング力が働いて便座はゆっくりと緩慢に閉じられる。
【0070】
そして、第2回転部材10が図7(4)に示す便座の全閉位置から再び反時計方向に回転始動して便座を開くときには、回転初期に閉じている加圧室a、a’と減圧室b、b’の間の流体通路39が序々に開かれていくので、第2回転部材10は回転初期を除いて高トルクを発生することなく回転する。従って、便座は、開き始めを除いて小さな力でスムーズに開くことができる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように、本発明の多重軸回転ダンパは、第1構成例によれば、ケーシングの一方向から全ての組立作業ができ、組立工程が簡単化し、同時に部品点数と組立工程が減少し、製造コストを低く抑えられ、二つ以上の開閉体に独立してダンピング力を与えることが可能であり、さらに同一のケーシングを利用して三つ以上の開閉体に容易に対応可能であるという効果を有する。
【0072】
さらに、本発明の多重軸回転ダンパは、第2構成例によれば、組立作業時に複数の流体分室に粘性流体を1回の注入工程で充填でき、組立工程が更に簡単化するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1構成例の仕切り壁を備えた二重軸回転ダンパの内部構造を示す部分縦断面図。
【図2】本発明の第1構成例の仕切り壁で、(a)はその正面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明の第2構成例の仕切り壁の正面図。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図。
【図5】図1のC−C線に沿う断面図。
【図6】第1回転部材の動作を示す断面図。
【図7】第2回転部材の動作を示す断面図。
【符号の説明】
1…二重軸回転ダンパ、2…ケーシング、3…ケーシングの底部、4…ケーシングの開口部、5…粘性流体、6…仕切り壁、7…第1流体分室、8…第2流体分室、9…第1回転部材、10…第2回転部材、11…第1回転部材の基部、12…第2回転部材の基部、13…第1回転部材の軸部、14…第2回転部材の軸部、15…仕切り壁の穴、26…仕切り壁の外周面、27…仕切り壁の外周壁、28…仕切り壁の底壁、29…仕切り壁の切欠部、30…仕切り壁の連通孔。
Claims (2)
- 軸方向一端に底部と他端に開口部とを有し、内部に粘性流体を収納する流体室が形成されるケーシングと、前記流体室内に収納される基部と該流体室外に突出する軸部とから成り前記ケーシングに対して相対回転自在な回転部材と、該回転部材の回転に伴う発生トルクの有無及び大小を前記回転部材の基部と協働して制御する流体トルク制御手段とから構成される回転ダンパにおいて、
前記底部は前記ケーシングと一体に形成されて該ケーシングの前記軸方向一端を開放不能に閉じており、前記開口部から前記ケーシング内に挿入されて前記流体室を複数の流体分室に区画する前記ケーシングとは別体の1又は複数の仕切り壁と、前記基部が前記開口部から前記複数の流体分室のそれぞれに挿入されて収納され、前記軸部を相互に同心の多重軸構造に構成した複数の回転部材と、該複数の回転部材の間に配置した第1シール部材及び最も外側の回転部材と前記ケーシングとの間に配置した第2シール部材のみからなるシールとを有し、前記第1シール部材は前記開口部に一番近い流体分室内において前記仕切り壁から軸方向に離れた室の中間位置に配置されていることを特徴とする多重軸回転ダンパ。 - 前記仕切り壁に、隣接する前記流体分室の間を連通する連通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の多重軸回転ダンパ。
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