JP4325767B2 - データ受信装置、およびデータ受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル放送やネットワークを介したコンテンツ配信における付加情報を利用したデータ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、研究開発が進んでいるディジタル放送システムでは、現行の標準テレビジョン信号やハイビジョン信号に相当する映像や音声の主情報に加え、画像、図形、文字、さらにはソフトウェアやデータなどの付加情報をそれぞれディジタル化し、それらを多重化して送信する。例えば、EPG(Electronic Program Guide)は、番組のチャネル、放送時間、ジャンル、解説等を含んだ番組の付加情報である。受信機側では、受信信号から主情報と付加情報を分離し、記憶する。そして、記憶されている付加情報に基づく様々な機能やサービスの付加が提案されている。例えば、特開平10−162072の情報検索方法および装置では、EPGの情報を用いてユーザの視聴履歴を学習した結果に基づいて、個々のユーザにとって興味のある番組のみを提供するという技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の装置では、大量の番組情報からおすすめの番組のみをユーザに提供することはできるが、一般的なユーザがテレビを見られる時間は2時間程度と言われており、現実の問題として、おすすめの番組をすべて見るということは困難であった。また、番組そのものの検索はできるが、個々のユーザにとって番組の好きな部分のみを提供することは考慮されていなかった。
【0004】
すなわち、提供されたおすすめ番組をユーザがすべて見るということは困難であるという課題がある。また、ユーザにとって番組の好きな部分のみ提供することが出来ないという課題がある。
【0005】
本発明は、かかる点に鑑み、番組中のユーザが見たい部分だけを編集して蓄積することが出来るデータ受信装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と前記属性値に対して付与された第1の重要度と前記番組とを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した番組の構成要素の前記第1の重要度が所定の値より大きい場合に前記所定番組の構成要素を記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段で記録されている番組の構成要素の前記属性値を参照し、ユーザが過去に利用した前記番組の構成要素の全再生時間に対する再生時間の値によって決定された属性値に対する第2の重要度を算出し記憶するユーザプロファイル記憶手段と、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択手段と
を備える、データ受信装置である。
また、第2の本発明は、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶する属性値に対する前記第2の重要度は、前記属性値のキーワードが付与された番組の時間と、前記属性値のキーワードが付与された番組の視聴時間の商で算出される、第1の本発明のデータ受信装置である。
また、第3の本発明は、前記記録手段は、前記構成要素を記録する際に、記録日時を同時に記録し、
前記重要度比較型コンテンツ選択手段は、記録されてからの経過時間に応じて、より前記第2の重要度の低い前記構成要素から順次削除する、第1の本発明のデータ受信装置である。
また、第4の本発明は、前記重要度比較型コンテンツ選択手段は、所定の時間間隔で、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている属性値に対する前記第2の重要度の変化に基づき、前記記録手段で記録されている前記構成要素を編集する、第1の本発明のデータ受信装置である。
また、第5の本発明は、前記記録手段で構成要素の選択に利用された属性値または前記第2の重要度の少なくとも1つを表示する表示手段を備えた、第1の本発明のデータ受信装置である。
また、第6の本発明は、番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と、前記番組の構成要素の重要度を示す第1の重要度と、前記番組の構成要素と、を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された番組の構成要素の全再生時間に対する、前記受信手段により受信された番組の構成要素をユーザが再生した時間の比を第2の重要度として記憶しているユーザプロファイル記憶手段と、
前記ユーザプロファイル記憶手段に記憶されている前記第2の重要度の中で所定閾値以上の前記第2の重要度に対応する属性値が付加された番組の構成要素を、前記受信手段により受信する番組の構成要素の中から、前記第1の重要度順に、少なくとも1つ選択して記録媒体に記録する記録手段と、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択手段とを備えた、データ受信装置である。
また、第7の本発明は、番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と前記属性値に対して付与された第1の重要度と前記番組とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した番組の構成要素の前記第1の重要度が所定の値より大きい場合に前記所定番組の構成要素を記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップで記録した番組の構成要素の前記属性値を参照し、ユーザが過去に利用した前記番組の構成要素の全再生時間に対する再生時間の値によって決定された属性値に対する第2の重要度を算出し記憶するユーザプロファイル記憶ステップと、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶ステップで記憶した前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択ステップとを備えた、データ受信方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態を示す受信システムの構成図である。図1において、1は放送局やネットワーク上の配信サーバから送信されてくるコンテンツとその付加情報を受信する受信部、2は受信部1で受信したデータをコンテンツとその付加情報に分離する受信データ分離手段、3は受信データ分離手段2により分離された付加情報を記憶するコンテンツ付加情報記憶手段、4はユーザのコンテンツに対する利用形態を記憶するユーザプロファイル記憶手段、5はコンテンツ付加情報とユーザプロファイルを参照してコンテンツからユーザが好む部分を選択するコンテンツ選択手段、6は選択されたコンテンツを蓄積する選択コンテンツ蓄積手段、7は選択コンテンツ蓄積手段6で蓄積されたコンテンツのタイトル等を表示してユーザに利用させるコンテンツ利用支援手段、8はコンテンツ利用支援手段7により利用されたコンテンツの付加情報に基づきユーザのユーザプロファイルを更新するユーザプロファイル作成/更新手段である。
【0021】
以上のように構成された受信システムが実行される本実施の形態のハードウェア構成を図2に示す。図2は基本的に汎用の計算機システムの構成と同じである。また、図1に示したシステムの構成部分と同一の構成部分を含んでいるため、同一構成部分には同一番号を付して説明を省略する。図2において、102はプログラムを記憶する揮発性メモリからなる主記憶装置、103はプログラムやデータを記憶する不揮発性メモリからなる補助記憶装置、101は主記憶装置102に記憶されているプログラムを実行するCPUである。補助記憶装置103に記憶されているプログラムは、主記憶装置102にロードされた後CPU101により実行される。
【0022】
以上のように構成された第1の実施の形態の動作を説明する。第1の実施の形態の動作をより分かりやすく説明するために、ここでは、ネットワーク上のサーバから配信される大相撲の映像の受信を例として説明する。サーバーには、図3に示すように、取組ごとの力士名や当日の取組の中での重要度などの付加情報を一緒に記憶しておく。図3において、例えば、「取組(1).重要度」は当日の取組の中での重要度を表す。また、「取組(1).構成要素(1).重要度(1)」は、取組(1).構成要素(1).キーワード(1)の重要度を表しており、この場合、「取組(1).構成要素(1).開始時間:02:42:20」と「取組(1).構成要素(1).終了時間:02:43:34」に該当するシーンにおける若乃花の重要度を表している。これらの付加情報はコンテンツ提供者があらかじめ付与する。
【0023】
図3において、スロット4には、「付加情報解釈用データ」と「ユーザプロファイル作成用データ」が付与されており、これらは、ユーザのコンテンツ利用形態であるユーザプロファイルの作成/更新に用いられる。「付加情報解釈用データ」は、付加情報にどのような属性や属性値があるかやそれらの関係が記述されている。「ユーザプロファイル作成用データ」には、「付加情報解釈用データ」を参照し、図4に示すようなユーザプロファイルを作成/更新するためのルールが記述されている。図4に示すようなユーザプロファイルを作成するためのルールとしては、視聴している映像に付与されているジャンル、サブジャンル、およびキーワードごとに視聴時間を累積し、「ユーザにとっての重要度」を算出するというものである。
【0024】
図4において、例えばユーザAは、大相撲や野球のほうがサッカーよりも長時間見ており(興味があり)、さらに、大相撲の番組の中では若乃花の取り組みをよく見ているということになる。この例では、「ユーザにとっての重要度」は、「ユーザが実際にあるキーワードが付与されたシーンを見た時間」を「そのキーワードが付与されている全シーンを見るのに必要な時間」で割り、さらに関連キーワード間(例えば大相撲に関するキーワード)で[0,1]の範囲に正規化している。なお、ここでは、「付加情報解釈用データ」と「ユーザプロファイル作成用データ」は、配信される番組とともに送られてくる例で説明したが、あらかじめ受信端末に記憶されていてもよい。
【0025】
以下、受信機の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
[STEP1a]データ受信
受信部1は、放送やネットワークからのコンテンツの配信を待ち受けており、コンテンツが配信されてくれば、そのコンテンツと付加情報を受信してSTEP2aへ。それ以外はSTEP4aへ。
[STEP2a]受信データの分離
受信データ分離部2により、受信したデータをコンテンツと付加情報に分離し、付加情報はコンテンツ付加情報記憶手段3に記憶し、コンテンツは、補助記憶装置103に一時的に記憶する。コンテンツ付加情報記憶手段3は、受信データに図3に示した「付加情報解釈用データ」や「ユーザプロファイル作成用データ」が含まれていれば、それも記憶しておく。
[STEP3a]コンテンツ選択
コンテンツ選択手段5により、ユーザプロファイル記憶手段4に記憶されているユーザプロファイルを参照し、「ユーザにとっての重要度」が所定の閾値以上である属性および属性値を選択し、コンテンツ付加情報記憶手段に記憶されている付加情報を参照し、選択されたユーザープロファイルの属性値に関連する属性値をもつシーンを重要度順、時間順に選択する。例えば、図4に示したユーザAでは、若乃花の重要度が高い「取組(1).構成要素(1).キーワード(1):若乃花、取組(1).構成要素(1).重要度(1):0.5、取組(1).構成要素(1).開始時間:02:42:20、取組(1).構成要素(1).終了時間:02:43:34」および「取組(1).構成要素(3).キーワード(1):若乃花、取組(1).構成要素(3).重要度(1):0.9、取組(1).構成要素(3).開始時間:02:46:11、取組(1).構成要素(3).終了時間:02:48:21」の2つの部分を選択してコンテンツ蓄積手段6に蓄積する。このとき、これら選択されたシーンに関する付加情報も対にして蓄積する。さらに、コンテンツ.ジャンルやコンテンツ.サブジャンル、取組(1).取組名や取組(1).重要度といった、より上位概念の付加情報も同時に蓄積する。
[STEP4a]ユーザによるコンテンツ利用
コンテンツ利用支援手段7は、常にコンテンツ選択手段5により選択されたコンテンツを含めて現在アクセス可能なコンテンツをタイトル等と共に表示しており、ユーザによるコンテンツ利用を受け付ける。コンテンツが利用されれば、該当コンテンツを再生しSTEP5aへ。それ以外はSTEP6aへ。
[STEP5a]ユーザプロファイルの更新
ユーザプロファイル作成/更新手段8は、ユーザプロファイル記憶手段4に記憶されているユーザプロファイル、およびコンテンツ付加情報記憶手段3に記憶されている「付加情報解釈用データ」や「ユーザプロファイル作成用データ」を参照し、分離した付加情報に新たな属性や属性値があればユーザプロファイルに追加して「ユーザにとっての重要度」を算出し、視聴中のシーンに付加されている情報の属性に関連する属性がユーザプロファイル中にあれば、その属性値の「ユーザにとっての重要度」を更新する。例えば、貴ノ浪のシーンを見ていれば、ユーザプロファイル中の属性値「貴ノ浪」の重要度を増加させる。
[STEP6a]視聴終了判定
ユーザが視聴を終了しなければ、STEP1へ。終了すれば現在のユーザプロファイルおよび選択中のコンテンツを保存してENDへ。
【0026】
以上、第1の実施の形態では、送信側でコンテンツに付与したコンテンツ構成要素の付加情報と、ユーザの視聴形態を表すユーザプロファイルを参照することにより、個々のユーザにとって見たいシーンのみを集めたコンテンツが提供できる。
【0027】
なお、本実施の形態のユーザにとっての重要度は本発明の重要度の例である。また、本実施の形態の受信部は本発明の受信手段の例であり、本実施の形態の選択コンテンツ蓄積手段は本発明の記録手段の例である。
【0028】
さらに、本実施の形態における放送局またはネットワークは、CS放送における放送局、BS放送における放送局、ケーブルテレビ放送における放送局、コンピュータネットワーク、インターネットなど、要するに映像などのコンテンツを配信する放送側からそのコンテンツを利用する側へコンテンツと付加情報を送ることができるものでありさえすればよい。
【0029】
さらに、本実施の形態では相撲の映像を編集する場合を例にあげて説明したが、これに限らない。野球の試合の編集、ドラマの編集など、要するに任意のコンテンツに適用することが出来る。
【0030】
さらに、本実施の形態ではコンテンツの構成要素をシーンとして説明したがこれに限らない。カット、フレーム、MPEGのGOPおよびそれらに含まれるオブジェクトでも構わない。例えば、構成要素をカットとした場合(カメラの切り替わりで構成要素を分けた場合)、各カット毎に本実施の形態で説明した付加情報を付加すればよい。構成要素をフレームとした場合は、各フレーム毎に付加情報を付加すればよい。また、構成要素をMPEGのGOPとした場合は、各GOP毎に付加情報を付加すればよい。
【0031】
(第2の実施の形態)
次に本発明のデータ受信方法に係る第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、送信側でコンテンツの構成要素に付与した付加情報と、ユーザの視聴形態を表すユーザプロファイルを参照することにより、個々のユーザにとって見たいシーンのみを選択する例を説明したが、第2の実施の形態は、選択されたコンテンツを蓄積する前にシステムの記憶容量を調べ、記憶容量の残量に記憶できるように、ユーザプロファイルに基づきコンテンツの構成要素を選択するように考慮したものである。
【0032】
図6は第2の実施の形態である受信システムの構成図であり、図1に示した第1の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第2の実施の形態と第1の実施の形態の受信システムの相違点は、コンテンツ選択手段5を、選択コンテンツ蓄積手段6の残量に合せて選択するコンテンツ構成要素を変更する記憶容量残量適応型コンテンツ選択手段9で置き換えたことである。
【0033】
以上のように構成された第2の実施の形態の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。ただし、第1の実施の形態の受信システムの動作を表す図5のフローチャートの[STEP3a]との相違点である[STEP3b]についてのみ説明する。
[STEP3b]記憶容量残量に応じたコンテンツ選択
記憶容量残量適応型コンテンツ選択手段9により、まず、補助記憶装置103の容量のうちコンテンツ蓄積に割り当てた容量の残量を調べる。次に、ユーザプロファイル記憶手段4に記憶されているユーザのユーザプロファイルから所定の閾値以上の「ユーザにとっての重要度」をもつ属性および属性値を選択し、コンテンツ付加情報記憶手段3に記憶されている付加情報を参照し、選択されたユーザープロファイルの属性値に関連する属性値をもつ構成要素を重要度の高い順に1つずつ記憶容量を超えない限り選択し、それらを時間順に蓄積する。例えば、図3の付加情報および図4のユーザプロファイルの場合、選択コンテンツ蓄積手段6の記憶容量が3分24秒以上あれば、若乃花が登場するシーンをすべて蓄積できるが、例えば、記憶容量が2分30秒しかない場合には、より重要度が高い「取組(1).構成要素(3).キーワード(1):若乃花、取組(1).構成要素(3).重要度(1):0.9、取組(1).構成要素(3).開始時間:02:46:11、取組(1).構成要素(3).終了時間:02:48:21」のみを蓄積する。
【0034】
以上、第2の実施の形態では、記憶容量の残量に応じてコンテンツ構成要素を選択するので、記憶容量が少ない場合でも、ユーザにとって重要度の高いコンテンツの内容部分のみを選択的に蓄積できる。
【0036】
(第3の実施の形態)
次に本発明のデータ受信方法に係る第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、記憶容量の残量に記憶できるように、ユーザプロファイルに基づき選択するコンテンツの構成要素を変更する例を説明したが、第3の実施の形態は、ユーザにとってより重要度の高い新規コンテンツが蓄積対象となっており、記憶容量の残量が少ない場合には、より「ユーザにとっての重要度」が低い既に蓄積済みのコンテンツの構成要素からより重要度の低い部分を削除することにより、より重要度の高いコンテンツを蓄積できるように考慮したものである。
【0037】
図8は第3の実施の形態である受信システムの構成図であり、図6に示した第2の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第3の実施の形態と第2の実施の形態の受信システムの相違点は、記憶容量残量適応型コンテンツ選択手段9を、より重要度の低い既存コンテンツの構成要素を再度選択編集することにより、新規コンテンツを蓄積するための容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択手段10で置き換えたことである。
【0038】
以上のように構成された第3の実施の形態の動作を図9のフローチャートを用いて説明する。ただし、第1の実施の形態の受信システムの動作を表す図5のフローチャートの[STEP1a]〜[STEP2a]、[STEP4a]〜[STEP6a]は、それぞれ図9における[STEP1c]〜[STEP2c]、[STEP4c]〜[STEP6c]とは動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP3c#1]〜[STEP3c#7]についてのみ説明する。これらのステップは、重要度比較型コンテンツ選択手段10により実行される。
[STEP3c#1]重要度最低の既存コンテンツの選択
少なくとも1つ既存コンテンツが存在する場合、ユーザにとって最も重要度が低い既存コンテンツを選択する。ここで、ユーザにとっての個々のコンテンツの重要度は、例えば次のようにして求める。コンテンツの内容を表す特徴として、コンテンツの付加情報であるキーワードとその重要度(図3では、取組(1).構成要素(1).キーワート゛(1)と取組(1).構成要素(1).重要度(1)など)からなるキーワードベクトルに注目すると、個々のコンテンツの「ユーザにとっての重要度」は、例えば図4に示すようなユーザプロファイル中のキーワードと重要度からなるキーワードベクトルとの内積により与えられる。内積の値が大きいほど「ユーザにとっての重要度」は高く、値が小さいほど「ユーザにとっての重要度」は低いと判断する。ここで、コンテンツの付加情報内に複数の同一キーワードがある場合には、例えばそのキーワードの重要度は加算すればよい。
[STEP3c#2]蓄積対象コンテンツとの重要度比較
蓄積対象コンテンツのユーザにとっての重要度がSTEP3c#1で選択された既存コンテンツの重要度より大きい場合STEP3c#3へ、それ以外はSTEP3c#6へ.
[STEP3c#3]既存コンテンツの再編集による記憶領域の増加
STEP3c#1で選択された既存コンテンツの付加情報およびユーザプロファイルのキーワードと重要度を参照し、ユーザにとって重要度の低い部分を削除して、記憶容量を増加させる。例えば、図4のユーザAに対する既存コンテンツとして、図3に示したコンテンツの中で若乃花の重要度が高い「取組(1).構成要素(1).キーワート゛(1):若乃花、取組(1).構成要素(1).重要度(1):0.5、取組(1).構成要素(1).開始時間:02:42:20、取組(1).構成要素(1).終了時間:02:43:34」および「取組(1).構成要素(3).キーワート゛(1):若乃花、取組(1).構成要素(3).重要度(1):0.9、取組(1).構成要素(3).開始時間:02:46:11、取組(1).構成要素(3).終了時間:02:48:21」の2つの部分が蓄積されていた場合、より重要度の低い後者のシーンを削除する。
[STEP3c#4]
選択された既存コンテンツの再編集の結果、蓄積対象コンテンツが蓄積可能な分だけ記憶容量があいたかどうかをチェックする。蓄積可能と判断した場合には、STEP3c#5へ。まだ容量が不足する場合には、STEP3c#7へ。
[STEP3c#5]
第1の実施の形態の動作を表す図5のフローチャートのSTEP3aと同様に、現在の蓄積対象コンテンツからユーザにとって重要度が高い部分を蓄積する。
[STEP3c#6]
現在の記憶容量で記憶可能な部分のみ現在の蓄積対象コンテンツを蓄積する。[STEP3c#7]再編集された既存コンテンツを重要度比較対象から除外し、STEP3c#1へ。
なお、ここでは、既存コンテンツ個々について重要度の低い部分を削除する例で説明したが、重要度の低いコンテンツそのものを順に削除してもよい。
【0039】
以上、第3の実施の形態では、コンテンツ間で「ユーザにとっての重要度」を比較することにより、より重要度の低いコンテンツの構成要素を重要度の低い順に削除するので、より重要度の高いコンテンツを優先して蓄積することができる。
【0041】
(第4の実施の形態)
次に本発明のデータ管理方法に係る第4の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、送信側でコンテンツに付与した構成要素の付加情報と、ユーザの視聴形態を表すユーザプロファイルを参照することにより、個々のユーザにとって見たいシーンのみを蓄積する例を説明したが、第4の実施の形態は、蓄積コンテンツを蓄積からの経過時間に応じて管理するように考慮したものである。図10は第4の実施の形態である受信システムの構成図であり、図1に示した第1の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第4の実施の形態と第1の実施の形態の受信システムの相違点は、さらに、コンテンツ蓄積時に日時を記憶しておき、蓄積からの経過時間に基づきより重要度の低いコンテンツのより重要度の低い構成要素から順に削除していく経過日時連動型コンテンツ管理手段11を付加したことである。
【0042】
以上のように構成された第4の実施の形態の動作を図11のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP1d]〜[STEP2d],[STEP4d]〜[STEP6d]は、第1の実施の形態の受信システムの動作を表す図5のフローチャートの[STEP1a]〜[STEP2a],[STEP4a]〜[STEP6a]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP3d]および[STEP7d]についてのみ説明する。
[STEP3d]コンテンツ選択および蓄積日時の記憶
コンテンツ選択手段5により、ユーザにとってコンテンツの重要部分を選択し蓄積する際に、経過日時連動型コンテンツ管理手段11により、その蓄積日時を記憶する。
[STEP7d]経過時間に基づく蓄積コンテンツ管理
経過日時連動型コンテンツ管理手段11により、所定の期間毎に、蓄積されてから現在まで一度も再生されていないコンテンツに対し、蓄積されてからの経過日時に比例した量で、そのコンテンツのより重要度の低い構成要素から順次削除する。
【0043】
ここで、経過時間に比例した量で構成要素を順次消去するとしたが、これは具体的には次のことを意味している。すなわち、経過時間に比例した個数だけシーンを消去する。例えば、一日5個のシーンを消去することを意味する。4日経過すれば20個のシーンが消去される。
【0044】
以上、第4の実施の形態では、いったん蓄積されたコンテンツでも、時間とともに内容も興味も薄れていくので、より重要度の低い内容部分を順次削除していくことにより、ユーザにとってより情報のエッセンスのみを効率よく管理することができる。
【0046】
さらに、本実施の形態では、蓄積されてから現在まで一度も再生されていないコンテンツの構成要素を消去するとしたがこれに限らない。蓄積されてから現在までに再生されたコンテンツも含めて、蓄積されてからの経過日時に比例した量で、重要度の低い構成要素から順次削除するとして構わない。
【0047】
なお、本実施の形態では経過時間に比例した個数でシーンを消去するとしたが、これに限らない。経過時間に比例した時間分のシーンを消去するとしても構わない。例えば、1日20分だけシーンを消去するなどである。
【0048】
(第5の実施の形態)
次に本発明のデータ管理方法に係る第5の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、蓄積されてからの経過日時に比例した量で、そのコンテンツのより重要度の低い構成要素から順次削除する例を説明したが、第5の実施の形態は、ユーザプロファイルの変化に応じて蓄積コンテンツを管理するように考慮したものである。
【0049】
図12は第5の実施の形態である受信システムの構成図であり、図8に示した第4の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第5の実施の形態と第4の実施の形態の受信システムの相違点は、さらに、所定の時間間隔でユーザの利用形態の変更をチェックし、前記利用形態の変更結果に基づき、蓄積コンテンツを再編集するプロファイル連動型コンテンツ管理手段12を付加したことである。
【0050】
以上のように構成された第5の実施の形態の動作を図13のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP1e]〜[STEP2e],[STEP4e]〜[STEP6e]は、第4の実施の形態の受信システムの動作を表す図11のフローチャートの[STEP1d]〜[STEP2d],[STEP4d]〜[STEP6d]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP3e]および[STEP7e]についてのみ説明する。
[STEP3e]コンテンツ選択
コンテンツ選択手段5により、第1の実施の形態のSTEP3aと同様に、ユーザにとってコンテンツの重要部分を選択し蓄積する。
[STEP7e]ユーザプロファイル変更に連動した蓄積コンテンツ管理
プロファイル連動型コンテンツ管理手段12は、所定の期間毎に、ユーザプロファイルのバックアップをする。同時に、前回のバックアッププロファイルと、前回バックアップしてから更新されてきたプロファイルとを比較し、ユーザにとっての重要度に所定の値以上の変化があれば、ユーザプロファイルが大きく変化したものとして、既存蓄積コンテンツを再編集する。この際、元のコンテンツをサーバー側に要求してもよい。サーバー側に要求できない場合は、既存蓄積コンテンツを編集する。例えば、キーワード「若乃花」の「ユーザにとっての重要度」が著しく低下していれば、そのシーンを既存蓄積コンテンツから削除する。また、ユーザが相撲自体を見なくなっていて、サブジャンル「大相撲」の重要度が著しく低下していれば、その既存蓄積コンテンツそのものを削除する。
【0051】
以上、第5の実施の形態では、いったん蓄積されたコンテンツを、刻々と変化するユーザの嗜好に合せてコンテンツを再編集できる。
【0053】
さらに、本実施の形態では、蓄積コンテンツを現在のユーザプロファイルに応じて再編集するとしたが、これに限らない。コンテンツの受信側からサーバーにコンテンツを送信するよう要求できない場合には、蓄積済みのコンテンツを取捨選択することによって再編集するようにしても構わない。受信側からサーバーにコンテンツを送信するよう要求出来ない場合として、BS放送やCS放送の場合がある。BS放送やCS放送では、番組表に従って予め定められた時間に定められた番組が放送される。このような場合にも本実施の形態を適用することが出来る。ただし、再編集するたびに、蓄積されている構成要素は少なくなる。
【0054】
(第6の実施の形態)
次に本発明のデータ管理方法に係る第6の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、蓄積されてからの経過日時に比例した量で、そのコンテンツのより重要度の低い構成要素から順次削除する例を説明したが、第6の実施の形態は、蓄積コンテンツ中に有効期限切れの部分があるときに、その部分を削除するように考慮したものである。
【0055】
図14は第6の実施の形態である受信システムの構成図であり、図10に示した第4の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第6の実施の形態と第4の実施の形態の受信システムの相違点は、第4の実施の形態の経過日時連動型コンテンツ管理手段11を、蓄積されたコンテンツの中の有効期限切れ部分をコンテンツから削除する有効期限対応コンテンツ管理手段13で置き換えたことである。
【0056】
以上のように構成された第6の実施の携帯の動作を図15のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP1f]〜[STEP2f],[STEP4f]〜[STEP6f]は、第4の実施の形態の受信システムの動作を表す図11のフローチャートの[STEP1d]〜[STEP2d],[STEP4d]〜[STEP6d]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP3f]および[STEP7f]についてのみ説明する。
[STEP3f]コンテンツ選択
コンテンツ選択手段5により、第1の実施の形態のSTEP3aと同様に、ユーザにとってコンテンツの重要部分を選択し蓄積する。
[STEP7f]有効期限に対応した蓄積コンテンツ管理
有効期限対応コンテンツ管理手段13は、蓄積されたコンテンツの中で、有効期間の属性および属性値を持つ構成要素を含むものに対して、所定の時間または時間間隔で前記有効期間の属性値をチェックし、有効期限切れをトリガーとし、前記構成要素を前記蓄積コンテンツから削除する。例えば、有効期限付き構成要素としては、番組と一緒に蓄積されるCMがあり、バーゲンやサービス期間などを知らせるようなものがある。このような、バーゲンやサービス期間を知らせるCMでは、バーゲンやサービス期間が過ぎてしまえば、CMは不要になる。このように、有効期間が過ぎてしまえば不要になるような構成要素に放送局で有効期限の属性および属性値を予め付加しておく。そして、有効期限が過ぎてしまった構成要素は不要になるので、上述したように削除される。
【0057】
なお、ここでは、所定の期間ごとに有効期限切れをチェックする例を述べたが、ユーザが有効期限切れ部分を含むコンテンツを実際に利用している際にチェックしてスキップしてもよいし、あらかじめ有効期限情報を有効期限対応コンテンツ管理手段13で、有効期限情報を一括管理し、有効期限切れ直後のシステム起動時に、有効期限切れ部分を削除するようにしてもよい。
【0058】
以上、第6の実施の形態では、いったん蓄積されたコンテンツから、有効期限切れの部分を削除できるので、有効に記憶領域を使用することができる。
【0060】
(第7の実施の形態)
次に本発明のデータ表示方法に係る第7の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、送信側でコンテンツに付与した構成要素の付加情報と、ユーザの視聴形態を表すユーザプロファイルを参照することにより、個々のユーザにとって見たいシーンのみを蓄積する例を説明したが、第7の実施の形態は、蓄積コンテンツをユーザが選択しやすいように表示するように考慮したものである。
【0061】
図16は第7の実施の形態である受信システムの構成図であり、図1に示した第1の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第7の実施の形態と第1の実施の形態の受信システムの相違点は、ユーザに蓄積コンテンツを選択させるためにタイトルを表示してユーザの入力を受け付けるコンテンツ選択手段7を、さらに、編集済コンテンツの再生所要時間を算出し、コンテンツの構成要素選択に使用した前記属性、属性値、重要度の少なくとも1つを対にして表示する蓄積時間表示型コンテンツ利用支援手段14を付加したことである。
【0062】
以上のように構成された第7の実施の形態の動作を図17のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP2g]〜[STEP7g]は、第1の実施の形態の受信システムの動作を表す図5のフローチャートの[STEP1a]〜[STEP6a]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP1g]のみ説明する。
[STEP1g]再生所用時間および構成要素選択使用属性の表示
蓄積時間表示型コンテンツ利用支援手段14により、既存蓄積コンテンツの再生所用時間を算出し、その値とコンテンツの構成要素選択に使用した属性、属性値、重要度のうち少なくとも1つを同時に表示する。図18に例を示す。
【0063】
図18では、各コンテンツには再生所用時間が記載されている。例えば、「阪神×横浜4回戦」の再生所用時間は5分であり、「別居問題」の再生所用時間は20分となっている。また、コンテンツの構成要素選択に使用した属性値として、「阪神ファン」、「若の花」が記載されている。
【0064】
以上、第7の実施の形態では、蓄積コンテンツの再生所用時間、編集された理由となる属性値などを表示するので、ユーザにとってより蓄積コンテンツが選択しやすくなる。
【0065】
なお、本実施の形態では、図18に示すような表示形式で、属性値と再生所用時間を表示したが、これに限らない。各コンテンツを「ユーザにとっての重要度」が高いものから順に並べても構わない。また、重要度を色分けすることによって表しても構わない。
【0066】
(第8の実施の形態)
次に本発明のデータ表示方法に係る第8の実施の形態について説明する。第7の実施の形態では、蓄積コンテンツの再生所用時間、編集された理由となる属性値などを表示する例を説明したが、第8の実施の形態は、表示コンテンツの重要度とその内容が理解しやすいように考慮したものである。
【0067】
図19は第8の実施の形態である受信システムの構成図であり、図16に示した第7の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第8の実施の形態と第1の実施の形態の受信システムの相違点は、編集済コンテンツの再生所要時間を算出し、コンテンツの構成要素選択に使用した前記属性、属性値、重要度の少なくとも1つと対にして表示する蓄積時間表示型コンテンツ利用支援手段14を、重要度に応じた構成要素の動画を表示する重要動画表示型コンテンツ選択手段15で置き換えたものである。
【0068】
以上のように構成された第8の実施の形態の動作を図20のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP2h]〜[STEP7h]は、第7の実施の形態の受信システムの動作を表す図17のフローチャートの[STEP2g]〜[STEP7g]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP1h]のみ説明する。
[STEP1h]重要縮小動画作成および表示
重要動画表示型コンテンツ選択手段15により、重要度の高いコンテンツに関して、重要度が最も高い構成要素の動画を縮小し、蓄積コンテンツ選択用画面に表示する。実施の形態7と同様、図18に例を示す。
【0069】
図18では、「連敗脱出」、「別居問題」の欄に重要度の高い構成要素の動画が縮小して表示されている。
【0070】
以上、第8の実施の形態では、蓄積コンテンツ選択画面において、重要度の高いコンテンツに重要度の高い構成要素の動画を表示するので、よりユーザにとって蓄積コンテンツが選択しやすくなる。
【0071】
なお、本実施の形態では、重要度の高いコンテンツに関して、重要度が最も高い構成要素の動画を表示するとしたがこれに限らない。コンテンツ選択画面に表示されているすべてのコンテンツに関して、重要度が最も高い構成要素の動画を表示しても構わない。
【0072】
さらに、本実施の形態では、重要度の高いコンテンツに関して、重要度が最も高い構成要素の動画を表示するとしたがこれに限らない。重要度が最も高い構成要素の代表画面を静止画として表示しても構わない。また、コンテンツ選択画面に表示されているすべてのコンテンツに関して、重要度が最も高い構成要素の代表画面を静止画として表示しても構わない。
【0073】
(第9の実施の形態)
次に本発明のデータ利用方法に係る第9の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、送信側でコンテンツに付与した構成要素の付加情報と、ユーザの視聴形態を表すユーザプロファイルを参照することにより、個々のユーザにとって見たいシーンのみを蓄積する例を説明したが、第7の実施の形態は、蓄積コンテンツ中の見たい部分をより見やすくするよう考慮したものである。
【0074】
図21は第9の実施の形態である受信システムの構成図であり、図1に示した第1の実施の形態の受信システムと同じ構成部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。第9の実施の形態と第1の実施の形態の受信システムの相違点は、さらに、再生中に次の選択された構成要素へスキップ再生させるスキップ再生手段16を付加したことである。
【0075】
以上のように構成された第9の実施の携帯の動作を図22のフローチャートを用いて説明する。ただし、[STEP1i]〜[STEP4i]、[STEP6i]〜[STEP7i]は、第1の実施の形態の受信システムの動作を表す図5のフローチャートの[STEP1a]〜[STEP4a]、[STEP5a]〜[STEP6a]と動作が同じであるので説明は省略し、異なる動作を表す[STEP5i]のみ説明する。
[STEP5i]スキップ入力可能再生
スキップ再生手段16は、蓄積コンテンツの選択再生中にユーザからのスキップ入力を受け付け、スキップ入力があった際には、現在再生中の構成要素の次の構成要素の先頭に再生場面スキップさせる。
【0076】
以上、第7の実施の形態では、選択された構成要素ごとにスキップできるため、実際に見て興味のない内容を簡単に飛ばしてみることができる。
【0077】
なお、本実施の形態では、スキップ入力があった際には、現在再生中の構成要素の次の構成要素の先頭に再生場面をスキップするとしたがこれに限らない。現在再生中の構成要素から所定の数だけ構成要素をスキップしても構わない。特に構成要素がフレームである場合は、所定の数だけスキップする必要がある。また、所定の数だけスキップする場合、構成要素を幾つスキップするかも指定することが出来る。また、現在再生中の構成要素の次の構成要素の任意の位置にスキップしても構わない。
【0078】
なお、本発明のデータ受信装置を構成する各ステップまたは各手段の、機能の全部または一部をハードウェアで実現しても構わないし、コンピュータのプログラムを利用してソフトウェア的に実現しても構わない。
【0079】
さらに、本発明のデータ受信装置を構成する各ステップまたは各手段の、機能の全部または一部をコンピュータで実行させるためのプログラムを格納したプログラム記録媒体を作成してもよい。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明は個々のユーザにとって見たいシーンのみを集めたコンテンツを提供することができるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0081】
また、本発明は、記憶容量が少ない場合でも、ユーザにとって重要度の高いコンテンツの構成要素を蓄積できるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0082】
また、本発明は、ユーザにとってより重要度の高いコンテンツを優先的に蓄積することができるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0083】
また、本発明は、ユーザにとってより情報のエッセンスのみを効率よく管理することができるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0084】
また、本発明は、いったん蓄積されたコンテンツを、刻々と変化するユーザの嗜好に合せてコンテンツを再編集できるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0085】
また、本発明は、有効に記憶領域を使用することができるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0086】
また、本発明は、ユーザにとってより蓄積コンテンツが選択しやすくなるデータ受信装置を提供することが出来る。
【0087】
また、本発明は、実際に見て興味のない内容を簡単に飛ばしてみることができるデータ受信装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における受信システムの構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるのハードウェア構成図
【図3】コンテンツ付加情報のフォーマットの一例を示す図
【図4】ユーザプロファイルの一例を示す図
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図6】本発明の第2の実施の形態における受信システムの構成図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図8】本発明の第3の実施の形態における受信システムの構成図
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図10】本発明の第4の実施の形態における受信システムの構成図
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図12】本発明の第5の実施の形態における受信システムの構成図
【図13】本発明の第5の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図14】本発明の第6の実施の形態における受信システムの構成図
【図15】本発明の第6の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図16】本発明の第7の実施の形態における受信システムの構成図
【図17】本発明の第7の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図18】蓄積コンテンツ選択画面表示の一例を示す図
【図19】本発明の第8の実施の形態における受信システムの構成図
【図20】本発明の第8の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【図21】本発明の第9の実施の形態における受信システムの構成図
【図22】本発明の第9の実施の形態におけるデータ受信方法の動作手順を示すフローチャート図
【符号の説明】
1 受信部
2 受信データ分離手段
3 コンテンツ付加情報記憶手段
4 ユーザプロファイル記憶手段
5 コンテンツ選択手段
6 選択コンテンツ蓄積手段
7 コンテンツ利用支援手段
8 ユーザプロファイル作成/更新手段
9 記憶容量残量適応型コンテンツ選択手段
10 重要度比較型コンテンツ選択手段
11 経過日時連動型コンテンツ管理手段
12 プロファイル連動型コンテンツ管理手段
13 有効期限対応コンテンツ管理手段
14 蓄積時間表示型コンテンツ利用支援手段
15 重要動画表示型コンテンツ利用支援手段
16 スキップ再生手段
101 CPU
102 主記憶装置
103 補助記憶装置
Claims (7)
- 番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と前記属性値に対して付与された第1の重要度と前記番組とを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した番組の構成要素の前記第1の重要度が所定の値より大きい場合に前記所定番組の構成要素を記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段で記録されている番組の構成要素の前記属性値を参照し、ユーザが過去に利用した前記番組の構成要素の全再生時間に対する再生時間の値によって決定された属性値に対する第2の重要度を算出し記憶するユーザプロファイル記憶手段と、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択手段と
を備える、データ受信装置。 - 前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶する属性値に対する前記第2の重要度は、前記属性値のキーワードが付与された番組の時間と、前記属性値のキーワードが付与された番組の視聴時間の商で算出される、請求項1記載のデータ受信装置。
- 前記記録手段は、前記構成要素を記録する際に、記録日時を同時に記録し、
前記重要度比較型コンテンツ選択手段は、記録されてからの経過時間に応じて、より前記第2の重要度の低い前記構成要素から順次削除する、請求項1記載のデータ受信装置。 - 前記重要度比較型コンテンツ選択手段は、所定の時間間隔で、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている属性値に対する前記第2の重要度の変化に基づき、前記記録手段で記録されている前記構成要素を編集する、請求項1記載のデータ受信装置。
- 前記記録手段で構成要素の選択に利用された属性値または前記第2の重要度の少なくとも1つを表示する表示手段を備えた、請求項1記載のデータ受信装置。
- 番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と、前記番組の構成要素の重要度を示す第1の重要度と、前記番組の構成要素と、を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された番組の構成要素の全再生時間に対する、前記受信手段により受信された番組の構成要素をユーザが再生した時間の比を第2の重要度として記憶しているユーザプロファイル記憶手段と、
前記ユーザプロファイル記憶手段に記憶されている前記第2の重要度の中で所定閾値以上の前記第2の重要度に対応する属性値が付加された番組の構成要素を、前記受信手段により受信する番組の構成要素の中から、前記第1の重要度順に、少なくとも1つ選択して記録媒体に記録する記録手段と、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶手段で記憶されている前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択手段とを備えた、データ受信装置。 - 番組の構成要素であるシーンに応じて付加された属性値と前記属性値に対して付与された第1の重要度と前記番組とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップで受信した番組の構成要素の前記第1の重要度が所定の値より大きい場合に前記所定番組の構成要素を記録媒体に記録する記録ステップと、
前記記録ステップで記録した番組の構成要素の前記属性値を参照し、ユーザが過去に利用した前記番組の構成要素の全再生時間に対する再生時間の値によって決定された属性値に対する第2の重要度を算出し記憶するユーザプロファイル記憶ステップと、
前記構成要素を記録する前記記録媒体の記憶容量の残量が少ない場合に、前記ユーザプロファイル記憶ステップで記憶した前記第2の重要度が低い既に記録済みの構成要素を編集し、前記記録媒体に記録する容量を増加させる重要度比較型コンテンツ選択ステップとを備えた、データ受信方法。
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