JP4322957B1 - 無線通信システム、それに用いられる送信機、受信機、送信回路および受信回路 - Google Patents

無線通信システム、それに用いられる送信機、受信機、送信回路および受信回路 Download PDF

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Abstract

送信機(1)は、入力信号の立ち上がりにのみ同期して電源ノードから接地ノードへ電流を流し、RFパルス信号からなる送信信号を受信機(2)へ送信する。受信機(2)は、RFパルス信号の受信時のみ、プリチャージされたノード(231)から接地ノードへ電流を流し、そのノード(231)の電位をプリチャージ電位Vaから0Vへ低下させ、その低下させた0Vの電位を検出してHレベルの出力信号を出力する。そして、受信機(2)は、RFパルス信号の受信が終了すると、ノード(231)の電位を電位Vaにプリチャージする。
【選択図】図1

Description

この発明は、無線通信システム、それに用いられる送信機、受信機、送信回路および受信回路に関し、特に、超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システム、それに用いられる送信機、受信機、送信回路および受信回路に関するものである。
超広帯域無線伝送方式(UWB:Ultra Wide Band)は、短距離領域内において、高データレート、かつ、低パワーで無線通信を行なう最も進んだ無線通信技術の1つである(S. Roy et al., “Ultrawideband Radio Design: The Promise of High-Speed Short-Range Wireless Connectivity,” Proc. IEEE, Vol. 92, pp295-311, Feb. 2004.)。
UWB通信システムは、個人/身体の領域のネットワークを構築するために有用である。そして、高性能なパルスUWBトランシーバが提案されており、300Mb/sの送信レートが比較的大きいパワーで実現されている(Y. Zheng et al., “A 0.18μm CMOS Dual-Band UWB Transceiver,” ISSCC Digest of Technical Papers, pp.114-115, 2007.)。
また、低パワーのパルスUWB受信機およびパルスUWB送信機も提案されており、2.5nJ/bおよび47pJ/パルスの低パワー動作が低いデータレートで実現されている(F. S. Lee et al., “A 2.5nJ/b 0.65V 3-to-5GHz Subband UWB Receiver in 90nm CMOS,” ISSCC Digest of Technical Papers, pp.116-117, 2007.およびD. D. Wentzloff et al., “A 47pJ/pulse 3.1-to-5GHz All-Digital UWB Transmitter in 90nm CMOS,” ISSCC Digest of Technical Papers, pp.118-119, 2007.)。
しかし、従来のUWB通信システムにおいては、消費するパワーを低くして高い通信性能を実現することは困難であるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムを提供することである。
また、この発明の別の目的は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる送信機を提供することである。
さらに、この発明の別の目的は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる受信機を提供することである。
さらに、この発明の別の目的は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる送信回路を提供することである。
さらに、この発明の別の目的は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる受信回路を提供することである。
この発明によれば、無線通信システムは、超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムであって、送信機と、受信機とを備える。送信機は、パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を流すことによりパルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するパルス波形からなる送信信号を無線通信によって送信する。受信機は、送信機から送信された送信信号の受信時にのみ電流を流すことにより送信信号を受信する。
好ましくは、送信機は、アンテナと、送信回路とを含む。送信回路は、パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を第1のコイルに流すことによりパルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するパルス波形からなる誘導電流を第2のコイルに誘起し、その誘起した誘導電流をアンテナに流し、パルス波形からなる送信信号を無線通信によって送信する。
好ましくは、受信機は、アンテナと、受信回路とを含む。受信回路は、アンテナによる送信信号の受信に同期して電流を流し、送信信号の受信信号を出力する。
好ましくは、受信回路は、ノードと、プリチャージ回路と、電位変更回路と、出力回路とを含む。プリチャージ回路は、ノードの電位を第1の電位にプリチャージする。電位変更回路は、アンテナが送信信号を受信すると、ノードから接地電位に電流を流し、ノードの電位を第1の電位から第2の電位に変化させる。出力回路は、ノードの第2の電位を検出して受信信号を出力する。
好ましくは、プリチャージ回路は、送信信号の受信期間、プリチャージを停止し、送信信号の受信が終了すると、プリチャージを行なう。
好ましくは、受信機は、抵抗に依存せず、かつ、インダクタンスおよびキャパシタンスによって決定される増幅率を有するとともに、アンテナによって受信された受信信号を増幅し、その増幅した受信信号を受信回路へ出力する。
好ましくは、増幅回路の増幅率は、インダクタンスが大きくなったとき、またはキャパシタンスが小さくなったとき、大きくなる。
また、この発明によれば、送信機は、超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムに用いられる送信機であって、アンテナと、送信回路とを備える。送信回路は、パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を第1のコイルに流すことによりパルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するパルス波形からなる誘導電流を第2のコイルに誘起し、その誘起した誘導電流をアンテナに流し、パルス波形からなる送信信号を無線通信によって送信する。
さらに、この発明によれば、受信機は、超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムに用いられる受信機であって、アンテナと、受信回路とを備える。受信回路は、アンテナによる送信信号の受信に同期して電流を流し、送信機から送信された送信信号の受信信号を出力する。
さらに、この発明によれば、送信回路は、パルス信号からなる入力信号が所定の値を超えた時にのみ電流を第1のコイルに流すことによりパルス信号のパルス幅よりも短いパルス幅を有するパルス波形からなる誘導電流を第2のコイルに誘起し、その誘起した誘導電流をアンテナに流し、パルス波形からなる送信信号を送信する。
さらに、この発明によれば、受信回路は、受信信号に同期して電流を流し、信号の受信時にのみ受信信号を出力する。
この発明による無線通信システムにおいては、送信機は、入力信号の立ち上がり時のみ、電流を流してRFパルス信号からなる送信信号を送信し、受信機は、送信信号の受信時のみ、電流を流し、受信信号を出力する。その結果、送信機は、入力信号の立ち上がりにのみ起因してRFパルス信号からなる送信信号を送信し、受信機は、送信機から送信された送信信号のみを検出する。
したがって、この発明によれば、無線通信システムにおいて、消費パワーを低くして高い通信性能を実現できる。
この発明の実施の形態による無線通信システムの概略図である。 図1に示す送信機の構成を示す概略図である。 電圧Vgsおよび電流i,iのタイミングチャートである。 図1に示す受信機の構成を示す概略図である。 図4に示すLNAの構成を示す回路図である。 図4に示す増幅器の構成を示す回路図である。 図4に示す受信回路(STSB−D)の構成を示す回路図である。 信号のタイミングチャートである。 図1に示す無線通信システムにおける動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示す無線通信システムにおける通信特性を示す図である。 送信機におけるパワーとデータレートとの関係を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線通信システムの概略図である。図1を参照して、この発明の実施の形態による無線通信システム10は、送信機1と、受信機2とを備える。
送信機1および受信機2は、たとえば、1mの間隔で配置される。そして、送信機1は、パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を流すことによってパルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するRFパルス信号からなる送信信号を無線通信によって受信機へ送信する。
また、受信機2は、送信機1から送信された送信信号の受信時にのみ電流を流すことにより送信信号を受信する。
図2は、図1に示す送信機1の構成を示す概略図である。図2を参照して、送信機1は、アンテナ11と、送信回路12とを含む。
送信回路12は、コイル121,128と、キャパシタ122と、n型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ123,124と、インバータ125〜127とを含む。
コイル121は、電源ノードVdとn型MOSトランジスタ123のドレインとの間に接続される。キャパシタ122は、コイル121に並列に電源ノードVdとn型MOSトランジスタ123のドレインとの間に接続される。
2つのn型MOSトランジスタ123,124は、カスケード接続される。より詳細には、n型MOSトランジスタ123は、ソースがn型MOSトランジスタ124のドレインに接続され、ドレインがコイル121およびキャパシタ122に接続され、ゲートがインバータ125の入力側に接続される。そして、n型MOSトランジスタ123は、パルス信号からなる入力信号をゲートに受ける。
n型MOSトランジスタ124は、ドレインがn型MOSトランジスタ123のソースに接続され、ソースが接地ノードGNDに接続され、ゲートがインバータ127の出力側に接続される。
インバータ125〜127は、n型MOSトランジスタ123のゲートとn型MOSトランジスタ124のゲートとの間に直列に接続される。
コイル128は、コイル121に対向して設けられ、その両端がアンテナ11に接続される。
n型MOSトランジスタ123は、入力信号をゲートに受けると、入力信号の立ち上がりに同期してオンされ、電源ノードVdからコイル121に電流iを流す。そして、コイル121およびキャパシタ122は、発振回路を構成し、発振動作を行なう。
コイル121に流れる電流iの変化に伴って、電流iがコイル128に誘起され、その誘起された電流iがアンテナ11に供給される。
n型MOSトランジスタ123がH(論理ハイ)レベルの入力信号をゲートに受ける前、インバータ127は、Hレベルの信号をn型MOSトランジスタ124のゲートへ出力し、n型MOSトランジスタ124は、オンされている。
そして、直列に接続された3個のインバータ125〜127は、n型MOSトランジスタ123が入力信号の立ち上がりに同期してオンされてから一定の遅延時間の後、L(論理ロー)レベルの信号をn型MOSトランジスタ124のゲートへ出力する。
したがって、n型MOSトランジスタ124は、n型MOSトランジスタ123がオンされてから一定の遅延時間の後、インバータ127からのLレベルの信号をゲートに受けてオフされる。
その結果、n型MOSトランジスタ123がオンされてからn型MOSトランジスタ124がオフされるまでの間のみ、電流iがコイル121に流れる。そして、コイル121に流れ始めるときの電流iの変化に伴って、電流iがコイル128に誘起される。
n型MOSトランジスタ123は、Lレベルの信号をゲートに受けると、オフされるので、Lレベルからなる入力信号が入力された場合、電流iは、コイル121に流れない。その結果、n型MOSトランジスタ123がLレベルの信号を受けた場合、電流iがコイル128に誘起されることもない。
したがって、送信回路12は、入力信号の立ち上がり時にのみ、電源ノードVdから電流iをコイル121に流して電流iをコイル128に誘起するとともに、その誘起した電流iをアンテナ11に流すことにより、入力信号の立ち上がりを示すRFパルス信号からなる送信信号を送信する。
図3は、電圧Vgsおよび電流i,iのタイミングチャートである。図3を参照して、1個のn型MOSトランジスタ123がコイル121と接地ノードGNDとの間に接続されている場合、n型MOSトランジスタ123は、波形wv1からなる電圧Vgsをゲートに受けると、波形wv2からなる電流iがコイル121に流れる。その結果、電流iの立ち上がりに同期して、波形wv3からなる電流iがコイル128に誘起され、電流iの立ち下がりに同期して、波形wv4からなる電流iがコイル128に誘起される。
その結果、電流iは、タイミングt1からタイミングt2までの間、コイル121に流れ続けるが、電流iは、電流iが変化した時のみ、コイル128に誘起され、電流iが一定である期間、コイル128に誘起されない。
したがって、タイミングt1からタイミングt2までの間において、一定値からなる電流iがコイル121に流れることは、パワーロスとなる。
そこで、この発明においては、このようなパワーロスを解決するために、2個のn型MOSトランジスタ123,124をカスケード接続するとともに、3個のインバータ125〜127を2個のn型MOSトランジスタ123,124のゲート間に接続することによって、入力信号を構成する電圧Vgsの立ち上がり時にのみ、電流iがコイル121に流れるようにした。
より具体的には、n型MOSトランジスタ123は、波形wv5からなる電圧Vgsをゲートに受けると、オンされ、波形wv6からなる電流iがコイル121に流れる。この場合、電圧Vgsが0Vから約1.8Vまで上昇すると、n型MOSトランジスタ123は、オンされ、電流iがコイル121に流れ始める。
1.8Vからなる電圧Vgsは、インバータ125の入力側にも印加されるが、1.8Vからなる電圧Vgsがインバータ125に入力されたことに起因して、インバータ127が0Vの電圧(Lレベルの信号)をn型MOSトランジスタ124のゲートへ出力するのは、3個のインバータ125〜127による遅延時間が経過した後である。
したがって、波形wv5からなる電圧Vgsがn型MOSトランジスタ123のゲートに印加されると、コイル121に流れる電流iは、3個のインバータ125〜127による遅延時間の間だけ流れる波形wv6からなる電流になる。
そして、波形wv6からなる電流iがコイル121に流れると、波形wv7からなる電流iがコイル128に誘起される。
波形wv6からなる電流iは、一定値の期間が殆どないパルス波形からなるので、電流iがコイル121を電源ノードVdから接地ノードGNDへ流れることによるパワーロスを最小限に抑制できる。
この発明においては、入力信号の“1”に対応して波形wv5から電圧Vgsがn型MOSトランジスタ123のゲートに印加され、波形wv6からなる電流iがコイル121に流れ、波形wv7からなる電流iがコイル128に誘起されることによって、“1”からなる送信信号がアンテナ11から送信される。そして、入力信号の“0”がn型MOSトランジスタ123のゲートに入力されたとき、電流iは、コイル121に流れず、電流iは、コイル128に誘起されない。
したがって、送信回路12は、“1”からなる入力信号が入力されたときのみ、動作し、“1”からなる送信信号を送信する。
また、この発明においては、放射抵抗が200Ω〜300Ωである折り返しダイポールアンテナ等の放射抵抗の大きなアンテナをアンテナ11として採用する。電流iとして保持されたコイル121の磁気エネルギーがアンテナ11の大きな放射抵抗によって、短時間で空間に放射されるため、波形wv7の長さLが短くなる。同様の効果は、コイル121の抵抗値を大きな値に設定することで得られる。コイル121の磁気エネルギーがアンテナ11で放射されると同時にコイル121の抵抗でも消費されるため、波形wv7の長さLが短くなる。但し、コイル121の抵抗で消費される分だけ、放射電力は小さくなる。
このように、アンテナ11の放射抵抗またはコイル121の抵抗値を大きな値に設定して電流iの長さLを短くすることにより、送信回路12は、“1”からなる入力信号が連続して入力された場合でも、“1”からなる各入力信号を電流iに正確に変換して送信できる。
図4は、図1に示す受信機2の構成を示す概略図である。図4を参照して、受信機2は、アンテナ21と、増幅回路22と、受信回路(STSB−D:Self−timing self−biasing detector)23とを含む。
アンテナ21は、送信機1からの送信信号を受信し、その受信した送信信号を受信信号として増幅回路22へ出力する。
増幅回路22は、アンテナ21から受けた受信信号を増幅し、その増幅した受信信号を受信回路23へ出力する。
受信回路23は、増幅回路22から受信信号が入力されたときのみ、電流を流し、受信信号の入力に同期させて受信信号を検出する。
増幅回路22は、LNA(Low Noise Amplifier)221と、増幅器222〜227とを含む。
LNA221は、アンテナ21から受けた受信信号を増幅して増幅器222へ出力する。増幅器222〜226は、それぞれ、LNA221および増幅器222〜225から受信信号を受け、その受けた受信信号を増幅して増幅器223〜227へ出力する。増幅器227は、増幅器226から受信信号を受け、その受けた受信信号を増幅して受信回路23へ出力する。
図5は、図4に示すLNA221の構成を示す回路図である。図5を参照して、LNA221は、コイル2211,2215と、キャパシタ2212,2216と、n型MOSトランジスタ2213,2214,2217,2218とを含む。
コイル2211は、電源ノードVdとn型MOSトランジスタ2213のドレインとの間に接続される。キャパシタ2212は、電源ノードVdとn型MOSトランジスタ2213のドレインとの間にコイル2211に並列に接続される。
n型MOSトランジスタ2213は、ドレインがコイル2211およびキャパシタ2212に接続され、ソースがn型MOSトランジスタ2214のドレインに接続され、ゲートが電源ノードVdに接続される。
n型MOSトランジスタ2214は、ドレインがn型MOSトランジスタ2213のソースに接続され、ソースが接地ノードGNDに接続され、ゲートに動作電圧Vb1を受ける。この場合、動作電圧Vb1は、たとえば、600mVである。
コイル2215、キャパシタ2216、およびn型MOSトランジスタ2217,2218は、それぞれ、コイル2211、キャパシタ2212、およびn型MOSトランジスタ2213,2214と同じように接続される。
LNA221においては、コイル2211,2215のインダクタンスは、大きな値に設定され、たとえば、20nHである。
n型MOSトランジスタ2214,2218は、動作電圧Vb1をゲートに受ける。また、ノードN1,N2は、入力信号V ,V を受け、ノードN3,N4は、出力信号V ,V を出力する。
LNA221は、アンテナ21からの受信信号を入力信号V ,V としてノードN1,N2に受け、その受けた入力信号V ,V を増幅してノードN3,N4から出力信号V ,V を出力する。
図6は、図4に示す増幅器222の構成を示す回路図である。図6を参照して、増幅器222は、コイル2221,2227と、キャパシタ2222,2226,2228,2232と、n型MOSトランジスタ2223,2224,2229,2230,2233と、抵抗2225,2231とを含む。
コイル2221は、電源ノードVdとn型MOSトランジスタ2223のドレインとの間に接続される。キャパシタ2222は、電源ノードVdとn型MOSトランジスタ2223のドレインとの間にコイル2221に並列に接続される。
n型MOSトランジスタ2223は、ドレインがコイル2221およびキャパシタ2222に接続され、ソースがn型MOSトランジスタ2224のドレインに接続され、ゲートが電源ノードVdに接続される。
n型MOSトランジスタ2224は、ドレインがn型MOSトランジスタ2223のソースに接続され、ソースがn型MOSトランジスタ2233のドレインに接続され、ゲートが抵抗2225およびキャパシタ2226に接続される。
抵抗2225は、n型MOSトランジスタ2224のゲートとキャパシタ2226との間のノードN5とノードN6との間に接続される。キャパシタ2226は、ノードN5とノードN7との間に接続される。
コイル2227、キャパシタ2228、n型MOSトランジスタ2229,2230、抵抗2231およびキャパシタ2232は、それぞれ、コイル2221、キャパシタ2222、n型MOSトランジスタ2223,2224、抵抗2225およびキャパシタ2226と同じように接続される。この場合、抵抗2231は、ノードN8とノードN9との間に接続され、キャパシタ2232は、ノードN8とノードN10との間に接続される。
n型MOSトランジスタ2233は、ドレインがn型MOSトランジスタ2224,2230のソースに接続され、ソースが接地ノードGNDに接続され、ゲートがノードN11に接続される。
ノードN11は、動作電圧Vb2を受け、ノードN6,N9は、動作電圧Vb3を受ける。この場合、動作電圧Vb2は、600mVであり、動作電圧Vb3は、900mVである。
また、ノードN7,N10は、それぞれ、入力信号V ,V を受け、ノードN12,N13は、それぞれ、出力信号V ,V を出力する。
増幅器222は、抵抗RとインダクタンスLとを大きくし、キャパシタンスCを小さくした増幅器である。そして、コイル2221,2227は、抵抗RおよびインダクタンスLを大きくし、キャパシタ2222,2228は、キャパシタンスCを小さくする。
その結果、増幅器222は、抵抗Rに依存せず、インダクタンスLとキャパシタンスCとによって決定される増幅率を有する。より具体的には、増幅器222は、(L/C)1/2に比例する増幅率を有する。
なお、コイル2221,2227を1μmの線幅を有する渦巻き状の導線によって構成することによって、コイル2221,2227の抵抗RおよびインダクタンスLを大きくする。
一般的には、増幅率は、(L/C)1/2/Rに比例するが、増幅器222の増幅率は、(L/C)1/2に比例する。
したがって、増幅器222の増幅率は、インダクタンスLを大きくすることにより、またはキャパシタンスCを小さくすることにより、大きくなる。
このように、増幅器222は、増幅率がインダクタンスLとキャパシタンスCとによって決定される増幅器である。
なお、増幅器223〜227の各々は、図6に示す増幅器222の構成と同じ構成からなる。
図7は、図4に示す受信回路(STSB−D)23の構成を示す回路図である。図7を参照して、受信回路(STSB−D)23は、ノード231と、プリチャージ回路232と、電位変更回路233と、出力回路234と、電圧調整回路235とを含む。
プリチャージ回路232は、出力回路234からのHレベルの信号に応じて、ノード231の電位を電位Vaにプリチャージする。
電位変更回路233は、増幅器237から受信信号をノードN14,N15に受けると、ノード231に蓄積された電荷を接地ノードGNDに流し、ノード231の電位を電位Vaから0Vに低下させる。
出力回路234は、ノード231の電位を検出し、その検出した電位からなる論理信号をプリチャージ回路232へ出力するとともに、その検出した電位からなる論理信号の論理レベルを反転した論理信号を出力信号として出力する。
電圧調整回路235は、ノード231がプリチャージ回路232によってプリチャージされたときのノード231の電位Vaを調整する。
プリチャージ回路232は、n型MOSトランジスタ2321,2322と、キャパシタ2323と、p型MOSトランジスタ2324とを含む。
n型MOSトランジスタ2321は、ドレインが電源ノードVdに接続され、ソースがn型MOSトランジスタ2322のドレインに接続され、ゲートがノードN16に接続される。
n型MOSトランジスタ2322は、ドレインがn型MOSトランジスタ2321のソースに接続され、ソースが接地ノードGNDに接続され、ゲートがノードN17に接続される。
キャパシタ2323は、ノードN18と接地ノードGNDとの間に接続される。p型MOSトランジスタ2324は、ソースがノードN18に接続され、ドレインがノード231に接続され、ゲートが出力回路234に接続される。
n型MOSトランジスタ2321は、ノードN16から動作電圧Vcを受け、n型MOSトランジスタ2322は、ノードN17から動作電圧Vb2を受ける。この場合、動作電圧Vcは、たとえば、1.4Vである。
そして、n型MOSトランジスタ2321,2322は、それぞれ、動作電圧Vc,Vb2によってオンされると、電源ノードVdから電流をノードN18へ供給する。
キャパシタ2323は、ノードN18上の電圧を平滑化し、その平滑化した電圧をp型MOSトランジスタ2324へ供給する。
p型MOSトランジスタ2324は、出力回路234からLレベルの信号を受けると、オンされ、ノードN18上の電荷をノード231へ供給する。
このように、プリチャージ回路232は、出力回路234からの信号によってp型MOSトランジスタ2324がオンされると、電源ノードVdから電流をノード231へ供給し、ノード231の電位を電位Vaにプリチャージする。
電位変更回路233は、n型MOSトランジスタ2331,2334と、抵抗2332,2335と、キャパシタ2333,2336とを含む。
n型MOSトランジスタ2331は、ドレインがノード231に接続され、ソースが接地ノードGNDに接続され、ゲートが抵抗2332およびキャパシタ2333に接続される。
抵抗2332は、ノードN19,N20間に接続される。キャパシタ2333は、ノードN14,N19間に接続される。
n型MOSトランジスタ2334、抵抗2335およびキャパシタ2336は、それぞれ、n型MOSトランジスタ2331、抵抗2332およびキャパシタ2333と同じように接続される。
ノードN14は、入力信号V を受け、ノードN15は、入力信号V を受ける。ノードN20,N22は、動作電圧Vb1を受ける。そして、動作電圧Vb1は、n型MOSトランジスタ2331,2334をオンさせるためのしきい値電圧Vthと同じレベルの電圧からなる。
ノードN14,N15がHレベルからなる受信信号(RFパルス信号)を入力電圧V ,V として受けると、ノードN19,N21上の電圧は、しきい値電圧Vthよりも高くなり、n型MOSトランジスタ2331,2334は、オンされ、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流す。その結果、ノード231の電位は、電位Vaから0Vへ低下する。
ノードN14,N15がLレベルからなる受信信号(RFパルス信号)を入力電圧V ,V として受けると、ノードN19,N21上の電圧は、しきい値電圧Vthと同じレベルの電圧に維持され、n型MOSトランジスタ2331,2334は、オフされ、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流さない。その結果、ノード231の電位は、電位Vaに維持される。
このように、電位変更回路233は、Hレベルからなる受信信号(RFパルス信号)をノードN14,N15に受けた場合のみ、ノード231上の電位を電位Vaから0Vへ低下させる。
出力回路234は、インバータ2341〜2345からなる。インバータ2341〜2345は、直列に接続される。そして、インバータ2341の入力端子は、ノード231に接続され、インバータ2344の出力端子は、p型MOSトランジスタ2324のゲートに接続される。
出力回路234は、ノード231の電位が電位Vaであるとき、Hレベルの信号をp型MOSトランジスタ2324のゲートへ出力し、Lレベルの信号を出力信号として出力する。
また、出力回路234は、ノード231の電位が0Vであるとき、Lレベルの信号をp型MOSトランジスタ2324のゲートへ出力し、Hレベルの信号を出力信号として出力する。
電圧調整回路235は、p型MOSトランジスタ2351と、キャパシタ2352と、抵抗2353と、レベルシフター(V−SH:Variable level Shifter)2354とを含む。
p型MOSトランジスタ2351は、ソースが電源ノードVdに接続され、ドレインがノード231に接続され、ゲートがノードN23に接続される。
キャパシタ2352は、電源ノードVdとノードN23との間に接続される。抵抗2353は、ノードN23とレベルシフター2354との間に接続される。レベルシフター2354は、ノードN23とノード231との間に接続される。
p型MOSトランジスタ2351のしきい値電圧をVthpとし、電源ノードVdの電源電圧をVddとした場合、p型MOSトランジスタ2351、キャパシタ2352および抵抗2353は、ノードN23上の電圧をVdd−Vthpに設定する。
そして、レベルシフター2354は、ノード231がプリチャージ回路232によってプリチャージされたとき、ノード231上の電位が電位Vaになるように調整する。この電位Vaは、インバータ2341〜2345のしきい値電圧をVth_ivとすると、Vth_iv+αからなる。
図8は、信号のタイミングチャートである。図8を参照して、受信信号のRFパルス信号RF1が受信回路23に入力されるタイミングt3までは、ノード231上の電位V231は、プリチャージ回路232によってプリチャージされているので、電位Vaに保持されている。
そして、受信信号のRFパルス信号RF1がタイミングt3で受信回路23に入力されると、電位変更回路233は、RFパルス信号RF1に応じて、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流し、ノード231上の電位V231を電位Vaから0Vに低下させる。
そして、出力回路234は、ノード231上の電位(=0V)を受け、その受けた電位(=0V)を4個のインバータ2341〜2344によって遅延させ、タイミングt4でLレベルからなる自己プリチャージ信号SPCGをプリチャージ回路232のp型MOSトランジスタ2324のゲートへ出力する。
また、出力回路234は、電位(=0V)に基づいて、タイミングt4からタイミングt5までの間、Hレベルの出力信号を出力する。
プリチャージ回路232のp型MOSトランジスタ2324は、タイミングt4でLレベルの自己プリチャージ信号SPCGを受けると、タイミングt4からタイミングt5までの間、オンされ、プリチャージ回路232は、タイミングt4でノード231の電位V231を電位Vaにプリチャージする。その後、ノード231の電位V231は、受信回路23がRFパルス信号RF2を受けるタイミングt6まで電位Vaに保持される。
そして、受信回路23がタイミングt6でRFパルス信号RF2を受けると、電位変更回路233は、RFパルス信号RF2に応じて、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流し、ノード231上の電位V231を電位Vaから0Vに低下させる。
そして、出力回路234は、ノード231上の電位(=0V)を受け、その受けた電位(=0V)を4個のインバータ2341〜2344によって遅延させ、タイミングt7でLレベルからなる自己プリチャージ信号SPCGをプリチャージ回路232のp型MOSトランジスタ2324のゲートへ出力する。
また、出力回路234は、電位(=0V)に基づいて、タイミングt7からタイミングt8までの間、Hレベルの出力信号を出力する。
プリチャージ回路232のp型MOSトランジスタ2324は、タイミングt7でLレベルの自己プリチャージ信号SPCGを受けると、タイミングt7からタイミングt8までの間、オンされ、プリチャージ回路232は、タイミングt7でノード231の電位V231を電位Vaにプリチャージする。その後、ノード231の電位V231は、電位Vaに保持される。
このように、受信回路23は、RFパルス信号RF1,RF2を受けたときのみ、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流し、Hレベルの出力信号を出力する。そして、受信回路23は、RFパルス信号を受けないとき、ノード231から接地ノードGNDへ電流を流すことはない。
したがって、電力ロスを最小限に抑制できる。
また、受信回路23は、RFパルス信号RF1,RF2を受けると、ノード231上の電位V231が電位Vaから0Vに低下するので、同期回路を別に設けなくても、RFパルス信号RF1,RF2の受信に同期して出力信号を出力できる。
さらに、ノード231上の電位V231が電位Vaから0Vに低下したタイミングから一定時間(4個のインバータ2341〜2344による遅延時間)が経過すると、インバータ2344は、Lレベルの自己プリチャージ信号SPCGをp型MOSトランジスタ2324へ出力し、プリチャージ回路232は、Lレベルの自己プリチャージ信号SPCGに応じて、ノード231をプリチャージする。
したがって、RFパルス信号の検出が終了すると、次のRFパルス信号の受信に備えて、ノード231を自動的にプリチャージできる。
図9は、図1に示す無線通信システム10における動作を説明するためのフローチャートである。
図9を参照して、一連の動作が開始されると、送信機1の送信回路12は、上述した方法によって、入力信号の立ち上がり時のみ、電源ノードVdから接地ノードGNDへ電流を流し、コイル121に電流iを流す(ステップS1)。
そして、送信回路12は、電流iの立ち上がりに応じて、電流iをコイル128に誘起する(ステップS2)。その後、送信回路12は、その誘起した電流iをアンテナ11に流し、入力信号のHレベルの信号をRFパルス信号として送信する(ステップS3)。
受信機2のアンテナ21は、送信機1から送信されたRFパルス信号を受信し(ステップS4)、その受信したRFパルス信号を増幅回路22へ出力する。そして、増幅回路22は、アンテナ21から受けたRFパルス信号を増幅し(ステップS5)、その増幅したRFパルス信号を受信回路23へ出力する。この場合、増幅器222〜227は、(L/C)1/2に比例する増幅率でRFパルス信号を増幅する。
引き続いて、受信機2の受信回路23は、RFパルス信号の入力に同期して、電位変更回路233によってノード231の電位を電位Vaから0Vに低下させる(ステップS6)。
そうすると、受信回路23の出力回路234は、ノード231の電位0Vを検出し、その検出した0Vの電位に基づいて、Hレベルの出力信号を出力する(ステップS7)。
また、受信回路23の出力回路234は、ノード231の電位0Vを検出してから一定時間(=インバータ2341〜2344による遅延時間)が経過した後、Lレベルの自己プリチャージ信号SPCGを生成し、その生成したLレベルの自己プリチャージ信号SPCGをプリチャージ回路232のp型MOSトランジスタ2324へ出力する。そして、p型MOSトランジスタ2324は、Lレベルの自己プリチャージ信号SPCGに応じてオンされ、プリチャージ回路232は、ノード231の電位を電位Vaにプリチャージする(ステップS8)。これによって、一連の動作が終了する。
送信機1および受信機2は、図9に示すステップS1〜ステップS8を繰り返し実行して、入力信号の立ち上がりにのみ同期してRFパルス信号を送信機1から受信機2へ順次送信するとともに、受信機2においてRFパルス信号を受信してHレベルの出力信号を出力する。そして、送信機1は、入力信号の立ち上がり時以外は、RFパルス信号を受信機2へ送信せず、受信機2は、RFパルス信号の受信時にのみ、RFパルス信号の受信動作を行なう。
したがって、この発明によれば、送信機1および受信機2における消費パワーを最小限に抑制できる。
また、送信機1において、電流が電源ノードVdから接地ノードGNDへ流れるのは、入力信号の立ち上がり時のみであるので、送信機1におけるパワーロスを最小限に抑制できる。
さらに、受信機2において、RFパルス信号の受信時のみ、ノード231から接地ノードGNDへ電流が流れるので、受信機2におけるパワーロスを最小限に抑制できる。
図10は、図1に示す無線通信システム10における通信特性を示す図である。図10において、横軸は、時間を表し、縦軸は、送信信号および受信信号を表す。また、横軸の1メモリは、10nsを表し、送信レートは、500Mb/sであり、入力信号は、RZデータからなる。
図10を参照して、送信信号TSGは、RFパルス信号からなり、受信信号RSGは、送信信号TSGの各RFパルス信号に対応するRFパルス信号からなっている。
したがって、500Mb/sの送信レートで送信機1から受信機2へ信号を正確に送信できることが解った。
図11は、送信機1におけるパワーとデータレートとの関係を示す図である。図11において、縦軸は、パワーを表し、横軸は、データレートを表す。また、曲線k1は、n型MOSトランジスタ123,124における消費パワーとデータレートとの関係を示し、曲線k2は、インバータ125〜127における消費パワーとデータレートとの関係を示す。
図11を参照して、n型MOSトランジスタ123,124における消費パワーおよびインバータ125〜127における消費パワーは、データレートが100Mb/sから500Mb/sまで上昇すると、約30μWから約140μWまで大きくなる。
このように、この発明による送信機1においては、データレートが500Mb/sまで上昇しても、消費パワーは、140μW以下と低い。
また、受信機2における消費パワーは、11mWであった。
したがって、この発明による無線通信システム10は、消費パワーが低いことが実証された。
表1は、データレートとビットエラー率との関係を示す。
Figure 0004322957
送信機1と受信機2との距離が30cmである場合、250Mb/sのデータレートで10−4よりも低いビットエラー率が得られ、500Mb/sのデータレートで10−3よりも低いビットエラー率が得られた。
また、送信機1と受信機2との距離が40cmである場合、250Mb/sのデータレートで10−3よりも低いビットエラー率が得られた。
したがって、無線通信システム10は、サブメータの距離における無線通信において、性能の良い通信特性を示すことが実証された。
上述した送信機1および受信機2は、半導体チップとして形成される。そして、送信機1は、300μm角程度の大きさを有し、受信機2は、6段の増幅器222〜227を備える場合、800μm×360μmの大きさ(=0.29mmの面積)を有する。
このように、この発明による送信機1および受信機2は、半導体チップのサイズを有する。
なお、この発明においては、プリチャージとは、あるノードへ電荷を供給し、そのノードの電位を上昇させることを言う。
また、この発明においては、受信回路23は、n型MOSトランジスタ2321,2322,2331,2334をp型MOSトランジスタに代え、p型MOSトランジスタ2324,2351をn型MOSトランジスタに代えた回路からなっていてもよい。
さらに、この発明においては、コイル121は、「第1のコイル」を構成し、コイル128は、「第2のコイル」を構成する。
さらに、この発明においては、電位Vaは、「第1の電位」を構成し、0Vの電位は、「第2の電位」を構成する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに適用される。また、この発明は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる送信機に適用される。さらに、この発明は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる受信機に適用される。さらに、この発明は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる送信回路に適用される。さらに、この発明は、低パワー消費で高い通信性能を有する無線通信システムに用いられる受信回路に適用される。

Claims (8)

  1. 超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムであって、
    パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を電源ノードから第1のコイルを介して接地ノードへ流すことにより前記パルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するパルス波形からなる誘導電流を前記第1のコイルと異なる第2のコイルに誘起し、その誘起した誘導電流をアンテナに流し、前記パルス波形からなる送信信号を無線通信によって送信する送信機と、
    前記送信機から送信された送信信号の受信時にのみ電位検出ノードから接地ノードへ電流を流すことにより前記電位検出ノードの電位変化を検知し、前記送信信号を受信する受信機とを備え
    前記送信機は、
    第1のアンテナと、
    一方端が電源ノードに接続された第1のコイルと、
    前記第1のコイルの他方端と接地ノードとの間にカスケード接続された第1および第2のMOS型トランジスタと、
    前記第1のMOS型トランジスタのゲートと前記第2のMOS型トランジスタのゲートとの間に接続された遅延回路と、
    前記第1のコイルに対向して配置され、前記第1のアンテナに接続された第2のコイルとを含み、
    前記第1のMOS型トランジスタは、前記入力信号の立ち上がりに応じてオンされ、前記第1のコイルを介して前記電源ノードから前記接地ノードへ電流を流し、
    前記第2のMOS型トランジスタは、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから一定時間が経過するまでオンされ、
    前記遅延回路は、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから前記一定時間が経過すると前記第2のMOS型トランジスタをオフし、
    前記受信機は、
    第2のアンテナと、
    前記第2のアンテナによる前記送信信号の受信に同期して前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流すことにより前記電位検出ノードの電位が第1の電位から第2の電位へ変化することを検知し、前記第2の電位に基づいて前記送信信号の受信信号を出力する受信回路とを含み、
    前記受信回路は、
    前記電位検出ノードと、
    前記電位検出ノードと接地ノードとの間に接続され、前記第2のアンテナが第1の論理レベルからなる前記送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流して前記電位検出ノードの電位を第1の電位から第2の電位に変化させ、前記第2のアンテナが前記第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルからなる前記送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流すのを停止して前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位に維持する第3のMOS型トランジスタと、
    前記電位検出ノードに接続され、前記電位検出ノードの前記第2の電位を検出し、その検出した第2の電位からなる論理信号を反転した論理信号を出力信号として出力する出力回路と、
    電源ノードと前記電位検出ノードとの間に接続され、前記出力回路が前記第2の電位を検出してから一定時間経過後に前記出力回路から前記第2の電位からなる論理信号を受けて前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位にプリチャージするプリチャージ回路とを含む、無線通信システム。
  2. 前記プリチャージ回路は、前記一定時間である前記送信信号の受信期間、前記プリチャージを停止し、前記送信信号の受信が終了すると、前記プリチャージを行なう、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記受信機は、抵抗に依存せず、かつ、インダクタンスおよびキャパシタンスによって決定される増幅率を有するとともに、前記アンテナによって受信された前記受信信号を増幅し、その増幅した受信信号を前記受信回路の前記第3のMOS型トランジスタのゲートへ出力する増幅路をさらに含む、請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記増幅回路の増幅率は、インダクタンスが大きくなったとき、またはキャパシタンスが小さくなったとき、大きくなる、請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムに用いられる送信機であって、
    アンテナと、
    パルス信号からなる入力信号の立ち上がり時にのみ電流を電源ノードから第1のコイルを介して接地ノードへ流すことにより前記パルス信号のパルス幅よりも短い長さを有するパルス波形からなる誘導電流を前記第1のコイルと異なる第2のコイルに誘起し、その誘起した誘導電流を前記アンテナに流し、前記パルス波形からなる送信信号を無線通信によって送信する送信回路とを備え、
    前記送信回路は、
    一方端が電源ノードに接続された第1のコイルと、
    前記第1のコイルの他方端と接地ノードとの間にカスケード接続された第1および第2のMOS型トランジスタと、
    前記第1のMOS型トランジスタのゲートと前記第2のMOS型トランジスタのゲートとの間に接続された遅延回路と、
    前記第1のコイルに対向して配置され、前記アンテナに接続された第2のコイルとを含み、
    前記第1のMOS型トランジスタは、前記入力信号の立ち上がりに応じてオンされ、前記第1のコイルを介して前記電源ノードから前記接地ノードへ電流を流し、
    前記第2のMOS型トランジスタは、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから一定時間が経過するまでオンされ、
    前記遅延回路は、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから前記一定時間が経過すると前記第2のMOS型トランジスタをオフする送信機
  6. 超広帯域無線伝送方式によって無線通信を行なう無線通信システムに用いられる受信機であって、
    アンテナと、
    前記アンテナによる前記送信信号の受信に同期して電位検出ノードから接地ノードへ電流を流すことにより前記電位検出ノードの電位変化を検知し、前記送信信号の受信信号を出力する受信回路とを備え、
    前記受信回路は、
    前記電位検出ノードと、
    前記電位検出ノードと前記接地ノードとの間に接続され、前記アンテナが第1の論理レベルからなる前記送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流して前記電位検出ノードの電位を第1の電位から第2の電位に変化させ、前記アンテナが前記第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルからなる前記送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流すのを停止して前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位に維持するMOS型トランジスタと、
    前記電位検出ノードに接続され、前記電位検出ノードの前記第2の電位を検出し、その検出した第2の電位からなる論理信号を反転した論理信号を出力信号として出力する出力回路と、
    電源ノードと前記電位検出ノードとの間に接続され、前記出力回路が前記第2の電位を検出してから一定時間経過後に前記第2の電位からなる論理信号を前記出力回路から受けて前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位にプリチャージするプリチャージ回路を含む、受信機
  7. 一方端が電源ノードに接続された第1のコイルと、
    前記第1のコイルの他方端と接地ノードとの間にカスケード接続された第1および第2のMOS型トランジスタと、
    前記第1のMOS型トランジスタのゲートと前記第2のMOS型トランジスタのゲートとの間に接続された遅延回路と、
    前記第1のコイルに対向して配置され、アンテナに接続された第2のコイルとを備え、
    前記第1のMOS型トランジスタは、パルス信号からなる入力信号の立ち上がりに応じてオンされ、前記第1のコイルを介して前記電源ノードから前記接地ノードへ電流を流し、
    前記第2のMOS型トランジスタは、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから一定時間が経過するまでオンされ、
    前記遅延回路は、前記第1のMOS型トランジスタがオンされてから前記一定時間が経過すると前記第2のMOS型トランジスタをオフする、送信回路。
  8. 電位検出ノードと、
    前記電位検出ノードと接地ノードとの間に接続され、アンテナが第1の論理レベルからなる送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流して前記電位検出ノードの電位を第1の電位から第2の電位に変化させ、前記アンテナが前記第1の論理レベルを反転した第2の論理レベルからなる前記送信信号を受信すると、前記電位検出ノードから前記接地ノードへ電流を流すのを停止して前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位に維持するMOS型トランジスタと、
    前記電位検出ノードに接続され、前記電位検出ノードの前記第2の電位を検出し、その検出した第2の電位からなる論理信号を反転した論理信号を出力信号として出力する出力回路と、
    電源ノードと前記電位検出ノードとの間に接続され、前記出力回路が前記第2の電位を検出してから一定時間経過後に前記第2の電位からなる論理信号を前記出力回路から受けて前記電位検出ノードの電位を前記第1の電位にプリチャージするプリチャージ回路とを含む、受信回路
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