JP4315881B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータによりポンプを駆動し、操舵アシストするパワーステアリング装置に関する。
従来、特許文献1に開示されるようなパワーステアリング装置においては、例えば、オイルポンプが停止して油圧回路がロックするような場合、運転者の操舵操作に伴いシリンダのピストンが移動すると、このピストンによって加圧されたシリンダの一方の液圧室の作動油はリザーバタンクへ戻される。また、膨張する他方の液圧室は負圧となり、リザーバタンクから作動油を吸入する構成となっている。
特開2003−237601号公報
しかしながら上記従来技術にあっては、低温時のように作動油の油路抵抗が大きい場合には、リザーバタンクからの作動油の吸入が運転者の操舵操作に追従できず、運転者の操舵負荷が増大するという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、低温時のように作動油の油路抵抗が大きい場合であっても、運転者の操舵操作に対する作動油の追従性を確保し操舵負荷を低減したパワーステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願パワーステアリング装置においては、操舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助する油圧シリンダと、前記油圧シリンダの両圧力室に対し第1及び第2油路を介して油圧を供給する一対の吐出口を備えた可逆式ポンプと、前記可逆式ポンプを正・逆回転させる電動機と、前記操舵輪に与えるべき操舵アシスト力を検出する操舵アシスト力検出手段と、前記操舵アシスト力検出手段によって検出された操舵アシスト力に基づき、前記電動機に所望の油圧を発生させるために前記電動機に対して駆動信号を出力する電動機制御手段と、前記第1油路と第2油路とを連通する第1、第2連通路と、前記第1連通路と第2連通路とを接続する第3連通路と、前記第3連通路に設けられ、この第3連通路の連通、遮断を切換える電磁切換弁と、前記第1連通路であって、前記第1連通路と前記第3連通路との接続部である第1接続部と前記第1油路との間に設けられ、前記第1油路から前記第1接続部への流れのみを許容する一方向弁と、前記第1連通路であって、前記第1接続部と前記第2油路との間に設けられ、前記第2油路から前記第1接続部への流れのみを許容する一方向弁と、前記第2連通路であって、前記第2連通路と前記第3連通路との接続部である第2接続部と前記第1油路との間に設けられ、前記第2接続部から前記第1油路への流れのみを許容する一方向弁と、前記第2連通路であって、前記第2接続部と前記第2油路との間に設けられ、前記第2接続部から前記第2油路への流れのみを許容する一方向弁とを備えることとした。
よって、低温時のように作動油の油路抵抗が大きい場合であっても、運転者の操舵操作に対する作動油の追従性を確保し操舵負荷を低減したパワーステアリング装置を提供できる。
以下、本発明のパワーステアリング装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
[パワーステアリング装置のシステム構成]
実施例1につき図1ないし図4に基づき説明する。図1は、パワーステアリング装置のシステム構成図である。運転者がステアリングホイール10を操舵すると、ステアリングシャフト20及びコラムシャフト21を介してピニオンシャフト30が駆動され、所謂ラック&ピニオン機構によりラック軸40が軸方向に移動し、前輪を操舵する。ステアリングシャフト20には、運転者の操舵トルクを検出するトルクセンサ50が設けられ、コントロールユニット60に対し、トルク信号を出力する。
ラック軸40には、運転者の操舵トルクに応じてラック軸40の移動をアシストするパワーステアリング機構が設けられている。このパワーステアリング機構は、モータ71により駆動する可逆式のポンプ70と、ラック軸40を左右に移動させるシリンダ80が設けられている。このシリンダ80の内部には軸方向移動可能なピストン83が設けられ、このピストン83により第1シリンダ室81及び第2シリンダ室82が画成される。
第1シリンダ室81とポンプ70は第1油路111を介して接続され、第2シリンダ室82とポンプ70は第2油路112を介して接続されている。また、第1、第2油路111,112はそれぞれ第1、第2吸入油路101,102を介してリザーバタンク100と接続し、第1、第2吸入油路101,102にはそれぞれ吸入チェックバルブ201,202が設けられる。
吸入チェックバルブ201,202によりリザーバタンク100側への逆流を防止するとともに、第1、第2油路101,102における作動油が不足した場合にはリザーバタンク100から作動油を補給可能な構成となっている。
第1、第2油路111、112は第1、第2連通路121,122によりポンプ70を介さずに接続され、第1、第2連通路121,122はそれぞれ第1、第2接続部131,132において第3連通路123により接続されている。この第3連通路123には常開の電磁切換弁300が設けられて連通/遮断が行われる。
第1連通路121上であって第1接続部131と第1、第2油路111,112との間にはそれぞれ第1、第2チェックバルブ211,212が設けられている。第1チェックバルブ211は第1油路111から第1接続部131への流れのみを許容し、第2チェックバルブ212は第2油路112から第1接続部131への流れのみを許容するよう設けられている。
一方、第2連通路122上であって第2接続部132と第1、第2油路111,112との間にはそれぞれ第3、第4チェックバルブ213,214が設けられている。第3チェックバルブ213は第2油路112から第2接続部132への流れのみを許容し、第4チェックバルブ214は第1油路111から第2接続部132への流れのみを許容するよう設けられている。
コントロールユニット60には、トルクセンサ50からのトルク信号に加え、イグニッションスイッチからのスイッチ信号、エンジン回転数センサからのエンジン回転数信号、車速センサからの車速信号等が入力され、これら各種信号に基づいて操舵アシスト力を決定し、モータ71及び電磁切換弁300に対し指令信号を出力する。
[電磁切換弁の詳細]
図2は電磁切換弁300の構成を表す拡大断面図である。電磁切換弁300はポペット弁であり、コントロールユニット60からの指令信号に基づいて電磁力を発生するソレノイド310と、ソレノイド310によりy軸負方向に吸引されるアーマチュア320とを収装するハウジング330と、ハウジング330と嵌合され、油圧回路内に挿入されるバルブハウジング340から構成されている。ポペット弁はスプール弁に比べコンタミ等異物の噛み込みが抑制され、噛み込んだとしても弁遮断状態で固着されないため、電磁切換弁300をポペット弁として安全性を確保する。
バルブハウジング340内には、軸方向貫通孔341内に第1ポペット弁350及び第2ポペット弁360が格納され、第1ポペット弁350を上方に付勢する第1スプリング351と、第2ポペット弁360を上方に付勢する第2スプリング361が設けられている。
また、バルブハウジング340は第1、第3連通口342,343を有し、それぞれ第1、第3連通路121,123と接続する。また、軸方向貫通孔341のy軸負方向端部にはシート344が設けられ、第2ポペット弁360と当接する。また、第2ポペット弁360のy軸正方向端部には第1ポペット弁350が当接するシート部362が設けられている。このシート部362は、第2ポペット弁360において第1連通路121の作動油の液圧を受ける受圧部として機能する。
通電状態においてはソレノイド310の電磁力によりアーマチュア320がy軸負方向に吸引され、第1、第2スプリング351,361の付勢力に抗して第1、第2ポペット弁350,360がy軸負方向に押圧され、第2ポペット弁360がシート344と当接することで、第1連通路121と第3連通路123が遮断される構成となっている。
無通電状態においては第1、第2スプリング351,361の付勢力により第1、第2ポペット弁350,360がy軸上方に付勢されて第1、第3連通路121,123が互いに連通状態となる。フェールセーフ時には無通電状態とされ、電磁切換弁300は連通状態とされる。
また、第2ポペット弁360における第3連通路123からの受圧部である第3受圧部363の面積は、第1連通路121からの受圧部である第1受圧部362の面積よりも小さく設けられている。第1連通路121上であって電磁切換弁300の両側には第1、第2チェックバルブ211,212が設けられているため、第2ポペット弁360が遮断状態にある場合、一対の第1、第2チェックバルブ211,212間は通常時における操舵アシストによる所定の液圧が保持される。
この液圧は第2ポペット弁360を遮断させる方向、すなわちy軸負方向に作用する。さらに第1連通路121からの受圧部である第3受圧部363の面積は、第1連通路121からの受圧部である第1受圧部362の面積よりも小さく設けられている。このため、第1、第3連通路121,123の液圧が等しい場合であっても、第2ポペット弁360においては第3受圧部363から受けるy軸正方向の液圧よりも第1受圧部362から受けるy軸負方向の液圧が大きくなるため、液圧によっても第2ポペット弁360はy軸負方向に付勢されてシール性を向上させる構成となっている。
ソレノイド310が通電状態の場合第1、第2ポペット弁350,360は遮断状態となり、非通電状態であれば連通状態となるため、電源異常のときは電磁切換弁300を連通状態としてマニュアルステアを確保する。また、通常の操舵アシスト時にあっては、第1、第2チェックバルブ211,212間の油路に作用する上記所定の液圧は第2ポペット弁360の遮断方向に作用する。そのため、この所定の液圧により第1、第2ポペット弁350,360を遮断するソレノイド310の消費電力を削減可能である。
[パワーステアリング装置内の作動油の流れ]
(操舵アシスト時)
図3は、操舵アシスト時におけるパワーステアリング装置内の作動油の流れを示す図である。運転者によりステアリングホイール10の操舵が行われると、ステアリングシャフト20を介してトルクセンサ50により操舵トルクが検出される。検出された操舵トルクに基づき、コントロールユニット60においてイグニッション信号、エンジン回転数、車速等を考慮して操舵アシスト量が決定され、この操舵アシスト量に基づいてモータ71を駆動し、ポンプ70を作動させる。
なお、以下では第1シリンダ室81を増圧する場合について説明するが、本願パワーステアリング装置の油圧回路は左右対称であるため第2シリンダ室82の増圧については省略する。
ポンプ70により第2シリンダ室82から汲み上げられて昇圧された作動油は、第1油路111に導入されて第1シリンダ室81に導入されるとともに第1、第3チェックバルブ211,213に作用する。作動油の不足分はリザーバタンク100から補給される。このとき、第3チェックバルブ213は第1油路111から第2油路112への流れは許容しないため、作動油は第3チェックバルブ213に閉塞されて第2接続部132には導入されない。
一方、第1チェックバルブ211は第1油路111から第1接続部131への流れのみを許容するため、作動油は第1チェックバルブ211を通過して第2チェックバルブ212、電磁切換弁300に作用することとなる。このとき電磁切換弁300は閉弁され、また第2チェックバルブ212は第1接続部131から第2油路112への流れを許容しないため、作動油は第2接続部132及び第2油路112には導入されない。
したがって、ポンプ70により昇圧された作動油は第2、第3チェックバルブ212,213及び電磁切換弁300により遮断されることで第1油路111から第2油路112への流れを遮断され、全て第1シリンダ室81へ導入される。これにより第1シリンダ室81が増圧されてピストン83がx軸正方向へ移動し、操舵アシスト力を得る。
第2シリンダ室82を増圧する場合においても、ポンプ圧を第1、第4チェックバルブ211,214及び電磁切換弁300により遮断することで第2油路112から第1油路111への作動油の流れを遮断し、第2シリンダ室82を増圧する。
(マニュアルステア時)
図4は、マニュアルステア時におけるパワーステアリング装置内の作動油の流れを示す図である。ポンプ70やモータ71の失陥、あるいは電気系統の失陥等により操舵アシスト力が付与されない場合、運転者の操舵力によって操舵を行う所謂マニュアルステアを行う。なお、以下ではラック軸40をx軸正方向に移動させる場合について説明する。
運転者によりステアリングホイール10に操舵力が付与されると、ステアリングシャフト20及びピニオンシャフト30を介してラック軸40に操舵力が伝達され、ラック軸40がx軸正方向移動を開始する。これに伴い、シリンダ80内に設けられたピストン83もラック軸40とともに移動し、第1シリンダ室81の容積を拡大し、第2シリンダ室82の容積を縮小させる力が各シリンダ室81,82に働く。マニュアルステア時であるため、ポンプ70による操舵アシスト力は発生しない。
このとき各シリンダ室81,82は作動油で満たされているため、第2シリンダ室82には容積縮小に伴い加圧され、第2シリンダ室82と連通する第2油路112は加圧傾向となり、作動油は第2、第4チェックバルブ212,214及びポンプ70に作用する。
ここで、第4チェックバルブ214は第2油路112から第2接続部132への流れを許容せず、またポンプ70はシールされ、リーク分だけでは第2シリンダ室82において加圧された作動油を全て第1シリンダ室81に導入することはできない。したがって、第2シリンダ室82において加圧された作動油は、第2油路112から電磁切換弁300方向への流れを許容する第2チェックバルブ212を介して電磁切換弁300に導入される。
電磁切換弁300は常開であり、フェール時には開弁される。そのためポンプ70による操舵アシストが期待できないマニュアルステア時において常に開弁されており、第2チェックバルブ212から導入された作動油は電磁切換弁300を通過して第3チェックバルブ213に作用する。また、第3チェックバルブ213は第2接続部132から第1油路111への流れを許容するため、作動油は第3チェックバルブ213を通過して第1油路111に導入される。
したがって、第1油路111から第2油路112へ作動油を導入する際には、第1チェックバルブ211、第1接続部131、電磁切換弁300、第2接続部132、及び第4チェックバルブ214を介することによって作動油が導入される。また、第2油路112から第1油路111へ作動油を導入する際には、第2チェックバルブ212、第2接続部132、電磁切換弁300、第1接続部131、及び第3チェックバルブ213を介することで作動油が導入される。
これにより、第2シリンダ室82において加圧された作動油は過大な油路抵抗を受けることなく第1シリンダ室81に供給され、第1シリンダ室81を負圧傾向とすることなく各シリンダ室81,82間の作動油の移動を達成する。また、各シリンダ室81,82間の作動油の移動をスムーズに行うためリザーバタンク100からの作動油の供給を受ける必要が少ない。したがってリザーバタンク100から作動油を供給する際、運転者の操舵操作に対して作動油の供給が追従しないというおそれを回避する。
以上説明したように、マニュアルステア時においては、低温時など作動油の油路抵抗が大きい場合であっても各シリンダ室81,82間の作動油の流れをスムーズに行うことが可能となり、運転者の操舵操作に対する作動油の追従性を改善し、運転者に過大な操舵負荷をかけることなくラック軸40のx軸方向移動を達成する。
なお、本願パワーステアリング装置の油圧回路は左右対称であるため、マニュアルステア時にラック軸40をx軸負方向に移動させる場合、第1シリンダ室81において加圧された作動油は、第1油路111、第1チェックバルブ211、電磁切換弁300、及び第4チェックバルブ214を介して第2油路112に導入され、第2シリンダ室82に供給されてラック軸40のx軸負方向移動を達成する。
[従来例と本願実施例における作用効果の対比]
従来、パワーステアリング装置においては、例えば、オイルポンプが停止して油圧回路がロックするような場合、運転者の操舵操作に伴いシリンダのピストンが移動すると、このピストンによって加圧されたシリンダの一方の液圧室の作動油はリザーバタンクへ戻されるとともに、膨張する他方の液圧室は負圧となり、リザーバタンクから作動油を吸入する構成のものがある。しかしながら上記従来技術にあっては、低温時のように作動油の油路抵抗が大きい場合には、リザーバタンクからの作動油の吸入が運転者の操舵操作に追従できず、運転者の操舵負荷が増大するという問題があった。
これに対し本願実施例では、第1油路111と第2油路112とを連通する第1、第2連通路121,122と、第1、第2連通路121,122とを接続する第3連通路123と、第3連通路123に設けられて連通、遮断を切換える電磁切換弁300と、第1接続部131と第1油路111との間に設けられ、第1油路111から第1接続部131への流れのみを許容する第1チェックバルブ211と、第1接続部131と第2油路112との間に設けられ、第2油路112から第1接続部131への流れのみを許容する第2チェックバルブ212と、第2接続部132と第1油路111との間に設けられ、第2接続部132から第1油路111への流れのみを許容する第3チェックバルブ213と、第2接続部132と第2油路112との間に設けられ、第2接続部132から第2油路112への流れのみを許容する第4チェックバルブ214とを備えることとした。
これにより、マニュアルステア時においては第2シリンダ室82において加圧された作動油は第1シリンダ室81に供給され、第1シリンダ室81を負圧傾向とすることなく、またリザーバタンク100からの作動油の供給を受けることなく各シリンダ室81,82間の作動油の移動を達成し、低温時など作動油の油路抵抗が大きい場合であっても各シリンダ室81,82間の作動油の流れをスムーズに行うことを可能とし、作動油の操舵操作に対する作動油の追従性を改善して運転者に過大な操舵負荷をかけることなくラック軸40のx軸方向移動を達成することができる(請求項1に対応。)。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ) 請求項1記載のパワーステアリング装置において、
前記電磁切換弁の弁部は、ポペット弁である。
スプール弁に比べてコンタミ等の異物の噛み込みが抑制される。また、異物を噛み込んだ場合であっても、遮断状態で固着することがないため、装置の安全性を向上させることができる。
(ロ) 上記(イ)に記載のパワーステアリング装置において、
前記ポペット弁は、遮断状態において前記第1連通路と連通する部分の受圧面積よりも、前記第3連通路と連通する部分の受圧面積のほうが小さい。
第1連通路におけるポペット弁の両側には一方向弁が設けられているため、ポペット弁が遮断状態にある場合、一対の一方向弁間には所定の液圧が保持される。この液圧はポペット弁の遮断方向に作用するため、ポペット弁のシール性が向上する。
(ハ) 上記(ロ)に記載のパワーステアリング装置において、
前記ポペット弁は、ソレノイドが通電状態のとき遮断状態となり、無通電状態のとき連通状態となる。
装置に電源異常が発生した場合にポペット弁が連通状態となるため、安全性を向上させることができる。また、一対の一方向弁間に保持される液圧がポペット弁の遮断方向に作用するため、ポペット弁を遮断させるのに用いられるソレノイドの電力消費量を削減することができる。
(ニ) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
リザーバタンクと、前記第1油路とリザーバタンクとを接続する第4通路と、この第4通路に設けられ、リザーバタンクから第1油路側への作動油の流れのみを許容する一方向弁をさらに備える。
第1油路内が負圧状態となった場合、作動油の不足分を第4通路を介してリザーバタンクから補給することができる。
(ホ) 請求項1に記載のパワーステアリング装置において、
リザーバタンクと、前記第2油路とリザーバタンクとを接続する第5通路と、この第5通路に設けられ、リザーバタンクから第2油路側への作動油の流れのみを許容する一方向弁をさらに備える。
第2油路内が負圧状態となった場合、作動油の不足分を第5通路を介してリザーバタンクから補給することができる。
パワーステアリング装置を表す図である。 電磁切替弁の拡大断面図である。 操舵アシスト時における作動油の流れを示す図である。 マニュアルステア時における作動油の流れを示す図である。
符号の説明
10 ステアリングホイール
20 ステアリングシャフト
21 コラムシャフト
30 ピニオンシャフト
40 ラック軸
50 トルクセンサ
60 コントロールユニット
70 ポンプ
71 モータ
80 シリンダ
81,82 第1、第2シリンダ室
83 ピストン
100 リザーバタンク
101,102 第1、第2吸入油路
111、112 第1、第2油路
121〜123 第1〜第3連通路
130 接続部
201,202 第1、第2吸入チェックバルブ
211〜214 第1〜第4チェックバルブ
215 固定弁
300 電磁切換弁
310 ソレノイド
320 アーマチュア
330 ハウジング
340 バルブハウジング
341 軸方向貫通孔
342,343 第1、第3連通口
344 シート
350,360 第1、第2ポペット弁
351,361 第1、第2スプリング
362 シート部
362、363 第1、第3受圧部

Claims (1)

  1. 操舵輪に連結された操舵機構の操舵力を補助する油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダの両圧力室に対し第1及び第2油路を介して油圧を供給する一対の吐出口を備えた可逆式ポンプと、
    前記可逆式ポンプを正・逆回転させる電動機と、
    前記操舵輪に与えるべき操舵アシスト力を検出する操舵アシスト力検出手段と、
    前記操舵アシスト力検出手段によって検出された操舵アシスト力に基づき、前記電動機に所望の油圧を発生させるために前記電動機に対して駆動信号を出力する電動機制御手段と、
    前記第1油路と第2油路とを連通する第1、第2連通路と、
    前記第1連通路と第2連通路とを接続する第3連通路と、
    前記第3連通路に設けられ、この第3連通路の連通、遮断を切換える電磁切換弁と、
    前記第1連通路であって、前記第1連通路と前記第3連通路との接続部である第1接続部と前記第1油路との間に設けられ、前記第1油路から前記第1接続部への流れのみを許容する一方向弁と、
    前記第1連通路であって、前記第1接続部と前記第2油路との間に設けられ、前記第2油路から前記第1接続部への流れのみを許容する一方向弁と、
    前記第2連通路であって、前記第2連通路と前記第3連通路との接続部である第2接続部と前記第1油路との間に設けられ、前記第2接続部から前記第1油路への流れのみを許容する一方向弁と、
    前記第2連通路であって、前記第2接続部と前記第2油路との間に設けられ、前記第2接続部から前記第2油路への流れのみを許容する一方向弁と
    を備えることを特徴とするパワーステアリング装置。
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