JP4291295B2 - 論理回路 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子のトランジスタを用いた論理ゲートおよび論理回路に関する。
近年、半導体の高集積化に伴い、消費電流の増大が問題となってきている。この消費電流を削減するため、電源電圧は低下する傾向にある。しかしながら、電源電圧の低下にトランジスタの性能が必ずしも追従するとは限らない。すなわち、電源電圧が下がることで、トランジスタの閾値を低下させる必要があるが、実際には電源電圧低下に対する、閾値の低下は追従していない。そのため、電源電圧の低下と共にトランジスタの性能は低下することになる。現在、消費電流の低減と高速化を同時に実現するために、いろいろな工夫がなされている。
閾値を通常よりも低くしたトランジスタを使用することで高速化を図れるが、トランジスタのオフ電流(サブスレッショルドリーク電流)が増大してしまうという問題が発生する。このサブスレッショルドリーク電流は、回路動作時以外(スタンバイ時)にも消費する電流であり、例えば、DRAMなどではこの電流値を殆どゼロにする必要がある。そのため、過度な低閾値のトランジスタを使うことはできず、低電圧での高速化は困難なものとなっている。
回路工夫を行ってこの低閾値トランジスタを積極的に用いることで、低電圧で高速な回路動作を行うという方式が提案されている(非特許文献1、特許文献1参照)。
図40は低閾値トランジスタを用いた従来技術の回路例を示す。図40(a)に示す回路では、低電圧におけるサブスレッショルドリーク電流削減、及び高速動作のために、低Vt CMOS Logic部を低閾値で構成している。電源電圧VDDと実際の低Vt CMOS Logic部の電源となるVirtual VDD間にPMOSトランジスタ(MP7)を挿入し、電源電圧VSSと実際の低Vt CMOS Logic部の電源となるVirtual VSS間にNMOSトランジスタ(MN7)を挿入している。これらのトランジスタは、動作(アクティブ)期間中はオンすることで、VDD/VSSと接続され、カットオフ(スタンバイ)期間中はオフする。このカットオフ動作により、低Vt CMOS Logic部を低閾値トランジスタで構成した場合でも、サブスレッショルドリーク電流が発生するのはアクティブ期間だけで、スタンバイ期間はVDD/VSSから切り離すことでサブスレッショルドリーク電流をカットしている。
また、図40(b)に別の従来技術による回路を示す。図中の記号Hは高閾値トランジスタであることを示し、記号Lは低閾値トランジスタであることを示す。図40(b)に示す回路では、スタンバイ時、入力の状態が固定である場合、入力信号INがハイの場合はオフしているトランジスタが高閾値で構成されるため、カットオフ用トランジスタ(以下では、単にカットオフトランジスタと称する)は必要なくなる。しかしながら、入力信号INがローの場合にはカットオフトランジスタが必要になってしまう。
これら、カットオフトランジスタはサブスレッショルドリークが十分小さい高閾値トランジスタで構成される場合、もしくは、低閾値で構成しゲート電圧にネガティブ電圧を印加する方式がある。いずれの場合も、低Vt CMOS Logic部を高速動作させるために、能力を十分大きくする必要がある。通常ブロック総ゲート長の3倍程度のゲートサイズを採用することで、ブロック部スピードは10%程度遅れる。
桜井貴康著「Low Power Design of Digital Circuits」 International Symposium on Key Technologies for Future VLSI Systems、2001年1月、pp.1−5 特開2001−143477号公報
特許文献1に開示された、サブスレッショルドリーク電流を低減するためのカットオフ回路には、次に説明するようにいくつかの問題点がある。
第1の問題点は、低Vt CMOS Logic部が動作したとき、電源VDD/VSSとVirtual VDD/VSS間のトランジスタのオン/オフでアクティブ/スタンバイを制御するため、このトランジスタの能力によりVirtual VDD/VSSの電源レベルが落ち込んでしまい、その結果、落ち込んだ分だけVdsが悪くなることでスピードが遅れてしまうということである(図41)。すなわち、ブロックのスピードは必ず遅くなってしまうため、折角低閾値トランジスタでロジックを構成しても十分な能力が得られなくなってしまう。
第2の問題点は、第1の問題点である、Virtual電源の落込みによるスピードの遅れを最小限とするため、カットオフトランジスタのサイズを大きくする必要が出てくるが、逆にカットオフトランジスタのサイズを大きくすることで、カットオフトランジスタのゲート充放電電流が増大し、消費電流を増加させてしまうことである。更には、ゲート面積増大によるチップサイズ大の原因ともなる。また、カットオフ動作による低Vt CMOS Logic内電荷量がリセットされ、更には出力配線もリセットされてしまうため、消費電流が増加し、もともとの電流削減の効果が薄れてしまう。
第3の問題点は、上記のようにスタンバイから動作状態に復帰するとき、カットオフトランジスタのゲート、及び上記配線の充放電を行う必要があるが、これらの容量自体が巨大であるため、充放電するための時間が増加することである。特に、この出力信号配線の充放電電流は巨大であると同時に、カットオフ状態から動作可能状態に復帰するのに、数百ns以上の時間をとってしまい、復帰からの動作が遅れてしまい問題となる。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、サブスレッショルドリーク電流を低減した論理ゲートおよび論理回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の論理ゲートは、
ソースに第1の電圧が印加され、ゲートに第1の入力信号が入力され、ドレインから第1の出力信号を出力する第1のトランジスタと、
ソースに前記第1の電圧よりも低い第2の電圧が印加され、ゲートに第2の入力信号が入力され、ドレインから第2の出力信号を出力する第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのドレイン間に接続され、該第1のトランジスタと該第2のトランジスタを接続または切り離す接続切換部と、
を有する構成である。
本発明では、高い電圧に接続される第1のトランジスタと低い電圧に接続される第2のトランジスタとの間が切換接続部で接続されているため、切換接続部がオフしているときは第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続が切れるため、第1のトランジスタを介して流れ出るサブスレッショルドリーク電流が抑制される。
一方、上記目的を達成するための本発明の論理回路は、
上記本発明の論理ゲートと、
前記論理ゲートと接続され、該論理ゲートから受信する前記第1の出力信号および前記第2の出力信号を波形整形して1信号を外部に出力する検知保持回路と、
を有する構成である。
本発明では、低閾値トランジスタの論理ゲートであっても、動作時と待機時の間のスイッチング時に発生する高電圧から低電圧への貫通電流が殆どなくなるため、高速動作が可能となる。また、低閾値トランジスタとこの低閾値トランジスタへの印加電圧との間で接続切換を行っていないため、待機時から動作時への切換の際、トランジスタに印加電圧が一時的に低下するのを抑制し、論理ゲートの高速動作が可能となる。
(第1の実施形態)
本実施形態の論理ゲートおよび論理回路について説明する。
図1は本実施形態によるカットオフ回路の全体構成を示す図である。カットオフ回路は、カットオフロジック回路101と、カットオフロジック回路101からの信号を受けその結果を出力する高速遷移レシーバー&カットオフ時データ保持回路(以下では、「高速遷移検知保持回路」と称する)100とを有する構成である。
カットオフロジック回路101に用いられる論理ゲートの基本的な構成について説明する。図1には、カットオフロジック回路101には3段の論理ゲートが設けられている。
図2は本実施形態における論理ゲートの一構成例を示した回路図である。図2に示す論理ゲートはインバータである。
図2に示すインバータは、ソースが電源VDDに接続されたPMOSトランジスタMP1と、ソースが電源VSSに接続されたNMOSトランジスタMN1と、PMOSトランジスタMP1のドレインおよびNMOSトランジスタMN1のドレインの間に直列に接続されたNMOSトランジスタMN0、MN2と、PMOSトランジスタMP1のドレインおよびNMOSトランジスタMN1のドレインの間に直列に接続されたPMOSトランジスタMP0、MP2とを有する構成である。なお、符号のMNはNMOSトランジスタを示し、MPはPMOSトランジスタを示す。以下では、トランジスタがP型であるかN型であるかを省略し、単にトランジスタと称する。
トランジスタMP1とトランジスタMN2のゲートには信号NF-Iが入力され、トランジスタMP2とトランジスタMN1のゲートには信号NR-Iが入力される。トランジスタMP1のドレインから信号NR-0が出力され、トランジスタMN1のドレインから信号NF-0が出力される。
インバータを動作させるか(アクティブ)、待機させるか(スタンバイ)を制御するための制御信号ACT、/ACTのそれぞれがトランジスタMN0とトランジスタMP0のそれぞれのゲートに入力される。インバータを動作させるとき、制御信号ACTのレベルはハイであり、制御信号/ACTのレベルはローである。一方、インバータを待機させるとき、制御信号ACTはローであり、制御信号/ACTはハイである。これらの制御信号が入力されることで、トランジスタMN0とトランジスタMP0は、動作時にオンし、待機時にオフする。
そして、図2に示すインバータでは、サブスレッショルドリーク電流をカットオフするために次のような対策を行っている。図中トランジスタのゲート端子付近にHと書いてあるものは、閾値が高く、Vgs=0Vのときに完全にオフするトランジスタを示す。ゲート端子付近にLと書いてあるものは、閾値が低く、Vgs=0Vであってもサブスレッショルド電流が流れてしまい完全にオフできないトランジスタを示す。一方、ゲート端子付近にH及びLのいずれも書いてないトランジスタは、そのどちらであっても問題ないものである。図2に示すように、トランジスタMP1およびトランジスタMN1は低閾値トランジスタであり、トランジスタMP0およびトランジスタMN0は高閾値トランジスタである。また、トランジスタMP2およびトランジスタMN2は高閾値と低閾値のいずれの閾値でもよいトランジスタである。
高閾値トランジスタMP0、MN0は、図2に示すインバータのスタンバイ時には低閾値トランジスタMP1と低閾値トランジスタMN1との接続を切り離し、アクティブ時には低閾値トランジスタMP1と低閾値トランジスタMN1とを接続する接続切換部となる。上述のように切り換えることで、インバータがスタンバイ時にはサブスレショルドリーク電流が従来よりも低減し、アクティブ時には低電圧で論理ゲートが動作する。
次に、図2に示した論理ゲートの動作について説明する。
入力信号NR-IはRise側高速遷移信号であり、NF-IはFall側高速遷移信号である。低閾値トランジスタMN1は、ゲートに入力信号NR-Iが入力され、ソースが電源VSSと接続され、ドレインから出力信号NF-Oを出力する。また、低閾値トランジスタMP1は、ゲートに入力信号NF-Iが入力され、ソースが電源VDDと接続され、ドレインから出力信号NR-Oを出力する。出力信号NF-Oの出力される配線と出力信号NR-Oが出力される配線の間には、スタンバイ時サブスレッショルド電流をカットオフする高閾値トランジスタMN0、MP0が並列に接続されている。また、トランジスタMP2が高閾値トランジスタNP0と直列に接続され、トランジスタMP2のゲートには入力信号NR-Iが入力される。トランジスタMN2が高閾値トランジスタMN0と直列に接続され、トランジスタMN0のゲートには入力信号NF-Iが入力される。
入力信号NR-Iは、ローからハイには高速に遷移し、ハイからローには低速に遷移するような信号である。入力信号NF-Iはハイからローには高速に遷移し、ローからハイには低速に遷移するような信号である。例えば、入力信号NR-Iがローからハイに高速遷移するとき、入力信号NF-Iはローであるため、トランジスタMN2はオフしている。そして、低閾値トランジスタMN1がオンするのと同時にトランジスタMP2がオフする、また、高閾値トランジスタMN0、MP0が高閾値かつ低能力のトランジスタで構成されているため、ノードの出力信号NF-OからVDD側電源が見えにくい構成となっている。すなわち、入力信号NR-Iがローからハイに遷移すると、出力信号NF-Oは高速にハイからローに遷移する。その後、入力信号NF-Iがローからハイに遷移すると、低閾値トランジスタMP1がオフしトランジスタMN2がオンする。そのため、出力信号NR-Oは高抵抗となる高閾値トランジスタMN0、MP0を介し低速にハイからローに遷移する。更に、入力信号NR-Iの出力負荷は配線分と低閾値トランジスタMN1、トランジスタMP2のゲート容量負荷となるが、トランジスタMP2のゲートサイズは上記のように通常インバータ構成のPMOSサイズより小さく設定するため、ゲート容量が少なくなる。すなわち、信号の負荷が軽いため、高速動作が可能となる。
カットオフロジック回路101には、3段のインバータが設けられ、図2に示したインバータが中段と後段の2段に設けられている。そして、入力の初段には本実施形態の他の回路例であるインバータが設けられている。なお、このインバータの構成については後述する。カットオフロジック回路101は、上述のインバータから高速遷移信号と低速遷移信号の2信号を出力する。
次に、図1に示した高速遷移検知保持回路100の構成について説明する。
上述したように、カットオフロジック回路101から出力される信号は上記のように高速遷移信号と低速遷移信号の2信号となるため、この信号を回路外に出力するためには1信号にまとめる必要がある。信号をまとめる回路が図1に示した高速遷移検知保持回路100である。高速遷移検知保持回路100は、上記2信号を受信する高速遷移検知(レシーバー)部102と、まとめた1信号を外部に出力する高速遷移出力部103と、データを一時的に保持するカットオフ時データ保持部104とを有する構成である。各部の構成について説明する。
高速遷移検知部102は、電源VDDと電源VSSの間に、電源VDD側から電源VSS側にトランジスタMP12、MP9、MP8、MN8、MN9、MN12が順に直列に接続されている。トランジスタMP8とトランジスタMN9のゲートには、カットオフロジック回路101からの信号OUTRが入力される。トランジスタMP9とトランジスタMN8のゲートには、カットオフロジック回路101からの信号OUTFが入力される。トランジスタMP12のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMN12のゲートには制御信号ACTが入力される。
カットオフ時データ保持部104は、電源VDDと電源VSSの間にトランジスタMP13、MP11、MN11、MN13が順に直列に接続されている。また、トランジスタMP13とトランジスタMN13のドレイン間にトランジスタMP12とトランジスタMN12が順に直列に接続されている。また、トランジスタMP13とトランジスタMN13のドレイン間にトランジスタMP10とトランジスタMN10が順に直列に接続されている。トランジスタMP10のゲートには信号OUTRが入力され、トランジスタMN10のゲートには信号OUTFが入力される。トランジスタMP11、MN11のゲートには、トランジスタMP10、MN10のドレインの電位が入力される。トランジスタMP12、MN12のゲートにはトランジスタMP11、MN11のドレインの電位が入力される。トランジスタMP11、MN11のドレインの電位がNS信号となって、高速遷移出力部103に送出される。なお、トランジスタMP13のゲートには制御信号ACTが入力され、トランジスタMN13のゲートには制御信号/ACTが入力される。
高速遷移出力部103は、信号OUTRまたはOUTFを出力する切り換えゲートとなるトランスファゲートTG1、TG2と、信号NSを反転させてトランスファゲートTG1、TG2に出力するインバータINV1とを有する。高速遷移出力部103は、信号NSがハイのときにトランスファゲートTG2をオンさせて信号OUTRを信号OUTとして外部に送出し、信号NSがローのときにトランスファゲートTG1をオンさせて信号OUTFを信号OUTとして外部に送出する。
次に、高速遷移検知保持回路103の動作を簡単に説明する。
高速遷移検知部102に入力される入力信号OUTR/Fが共にローのとき、高速遷移出力部103は出力信号OUTにローを出力する。また、出力信号OUTRがローからハイに遷移すると、出力信号OUTを高速にローからハイに遷移させる。高速遷移出力部103のトランスファゲートTG1とTG2は、高速遷移検知部102からの出力信号NSで制御され、入力信号OUTRがローからハイに遷移するときにはTG2をオン、TG1をオフさせるような制御を行う。Rise時低速遷移側信号OUTFがローからハイに遷移すると、トランスファゲートTG1、TG2は切り替わり、入力信号OUTFがハイからローに切り替わる信号を受ける準備に入る。
カットオフ時データ保持部104はスタンバイ(カットオフ)時の出力データを保持する。カットオフ時データ保持部104の動作の詳細は後述し、ここでは簡単に説明する。カットオフ時、制御信号ACTがロー(/ACTがハイ)となり、カットオフロジック回路101の出力信号OUTRは入力レベルINにかかわらず、しだいにハイに遷移し、出力信号OUTFはしだいにローに遷移していく。すなわち、カットオフトランジスタMN5、MP5が完全にオフしており、MN6、MP6がサブスレッショルドリーク電流を流し続けるため、出力信号OUTRは電源レベルに遷移することになる。その結果、この出力信号OUTRがハイ、出力信号OUTFがローになった状態では最終出力信号OUTが不定となってしまう。しかし、カットオフ時データ保持部104はACTがローになる前の出力信号OUTの出力データの状態を保持することで、出力信号OUTを安定化する。
次に、本実施形態のカットオフロジック回路101に用いられる論理ゲートについて、Type AからType Hまでの8つのタイプを図3から図23を用いて説明する。以下では、本実施形態のNAND、NOR、インバータの論理ゲートのそれぞれをカットオフNAND、カットオフNOR、カットオフインバータとそれぞれ称する。これらの論理ゲートを総称してカットオフロジックと称する。
なお、図3以降に示す信号の意味は以下の通りである。NR-Iはインバータに入力されるRise側高速遷移入力信号であり、NF-Iはインバータに入力されるFall側高速遷移入力信号である。NRA-I、NFA-I、NRB-I、NFB-Iはそれぞれ、NAND又はNORに入力される4信号である。NRA-IとNFA-Iは一方の前段のカットオフロジックからの出力信号であり、NRB-IとNFB-Iはもう一方の前段のカットオフロジックからの出力信号である。また、NAND、NORの入力信号がNA-I、NB-Iとなっているのは、前段がカットオフロジックでない信号である。すなわち、この場合の入力信号は、アクセスパスでないため、高閾値トランジスタでカットオフロジック回路を使用しないで構成されたロジックからの入力信号であるか、又は、カットオフロジック回路からの出力を高速遷移検知部102で1つの信号に合成した信号であることを示す。出力信号は、全てのロジックにおいて、NR-O、NF-Oとなる。上述したように、NR-OはRise側高速遷移出力信号となり、NF-OはFall側高速遷移出力信号となる。また、カットオフ制御信号として「ACT」及び「/ACT」で制御を行う。通常動作時(アクティブ時)は制御信号ACTがハイであり、制御信号/ACTがローである。カットオフ時(スタンバイ時、待機時)は、ACTがローであり、/ACTがハイである。また、各論理ゲートの回路構成図の上に論理ゲート記号を表記する。
Type Aのカットオフロジックの構成を図3から図5に示す。
図3はカットオフNANDの一構成例を示す回路図である。
図3に示すカットオフNANDは、ソースが電源VDDに接続された2つの低閾値トランジスタMP1、MP2と、ソースが電源VSSに接続された低閾値トランジスタMN2と、ソースが低閾値トランジスタMN2のドレインに接続された低閾値トランジスタMN1と、低閾値トランジスタMP1、MP2と低閾値トランジスタMN1のドレイン間に接続された接続切換部とを有する。接続切換部には、低閾値トランジスタMP1、MP2のドレインから低閾値トランジスタMN1のドレインの間に高閾値トランジスタMN0と、トランジスタMN4、MN3が順に直列に接続されている。また、低閾値トランジスタMP1、MP2のドレインから低閾値トランジスタMN1のドレインの間に高閾値トランジスタMP0と、トランジスタMP3が順に直列に接続されている。そして、トランジスタMP3に並列にトランジスタMP4が接続されている。
低閾値トランジスタMP1およびトランジスタMN3のゲートには信号NFA-Iが入力され、低閾値トランジスタMP2およびトランジスタMN4のゲートには信号NFB-Iが入力される。また、低閾値トランジスタMN1およびトランジスタMP3のゲートには信号NRA-Iが入力され、低閾値トランジスタMN2およびトランジスタMP4のゲートには信号NRB-Iが入力される。高閾値トランジスタMN0のゲートには制御信号ACTが入力され、高閾値トランジスタMP0のゲートには制御信号/ACTが入力される。そして、低閾値トランジスタMP1、MP2のドレインの電位が出力信号NR-Oとなり、低閾値トランジスタMN1のドレインの電位が出力信号NF-Oとなる。
図3に示したカットオフNANDの動作について説明する。
図3に示すNANDは、Rise側高速遷移入力信号NRA-I、NRB-Iの両信号がハイに遷移すると高速遷移出力信号NF-Oをローにする。また、Fall側高速遷移入力信号NFA-I、NFB-Iのどちらか一方がローに遷移すると高速遷移出力信号NR-Oをハイに遷移させる。トランジスタMN3、MN4、MP3、MP4は、NF-OとNR-Oの信号線間に接続され、低閾値トランジスタMN1、MN2のゲートがハイのとき、又は低閾値トランジスタMP1若しくはMP2のゲートがローのとき、NF-OとNR-Oの信号線間をオフするように動作する。すなわち、低閾値トランジスタMN1、MN2がオンしているとき、トランジスタMP3とMP4はオフし、低閾値トランジスタMP1又はMP2がオンしているときには、それに対応してトランジスタMN3又はMN4がオフするように接続されている。また、高閾値トランジスタMP0、MN0は図2のインバータタイプのところで説明したように、動作時はオンし、カットオフ時はオフすることで、サブスレッショルドリーク電流を遮断する。
図4はカットオフNORの一構成例を示す回路図である。
図4に示すカットオフNORは、ソースが電源VDDに接続された低閾値トランジスタMP2と、ソースが低閾値トランジスタMP2のドレインに接続された低閾値トランジスタMP1と、ソースが電源VSSに接続された2つの低閾値トランジスタMN1、MN2と、低閾値トランジスタMP1と低閾値トランジスタMN1、MN2のドレイン間に接続された接続切換部とを有する。接続切換部には、低閾値トランジスタMP1のドレインから低閾値トランジスタMN1、MN2のドレインの間に高閾値トランジスタMP0と、トランジスタMP4、MP3が順に直列に接続されている。また、低閾値トランジスタMP1のドレインから低閾値トランジスタMN1、MN2のドレインの間に高閾値トランジスタMN0と、トランジスタMN4が順に直列に接続されている。そして、トランジスタMN4に並列にトランジスタMN3が接続されている。
各トランジスタのゲートに入力される信号は、図3で説明したカットオフNANDと同様である。そして、低閾値トランジスタMP1のドレインの電位が出力信号NR-Oとなり、低閾値トランジスタMN1、MN2のドレインの電位が出力信号NF-Oとなる。
図4に示したカットオフNORの動作について説明する。
図4に示すカットオフNORは、Rise側高速遷移入力信号NRA--I、NRB-Iのどちらか一方がハイに遷移すると、図3に示したカットオフNANDと同様に高速遷移出力信号NF-Oをローにする。また、Fall側高速遷移入力信号NFA-I、NFB-Iの両信号がローに遷移すると高速遷移出力信号NR-Oをハイに遷移させる。カットオフNORでは、低閾値トランジスタMN1、MN2のそれぞれは、ソースに電源VSSが印加され、ドレインからFall側の高速遷移出力NF-Oが出力され、ゲートにRise側高速遷移入力信号NRA-I及びNRB-Iがそれぞれ入力される。また、低閾値トランジスタMP2は、ソースに電源VDDが印加され、ドレインは低閾値トランジスタMP1のソースと同電位である。低閾値トランジスタMP1のドレインからRise側の高速遷移出力信号NR-Oが出力される。そして、低閾値トランジスタMP1、MP2のゲートにFall側高速遷移入力信号NFA-I及びNFB-Iが入力される。トランジスタMN3、MN4、MP3、MP4は、NF-OとNR-Oの信号線間に接続されているため、低閾値トランジスタMN1若しくはMN2のゲートがハイのとき、又は低閾値トランジスタMP1、MP2のゲートがローのとき、NF-OとNR-Oの信号線間をオフするように動作する。すなわち、低閾値トランジスタMN1又はMN2がオンのとき、それに対応してトランジスタMP3又はMP4はオフし、低閾値トランジスタMP1、MP2がオンしているときには、トランジスタMN3、MN4がオフするように接続されている。高閾値トランジスタMN0、MP0については、図3に示したカットオフNANDの場合と同様の動作をする。
図5はカットオフインバータの一構成例を示す回路図である。なお、図5に示すカットオフインバータは図2で示した回路と同じものであり、図2の説明で構成および動作の説明をしているため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、Type Bのカットオフロジックについて説明する。図6から図8はType Bのカットオフロジックの構成を示す図である。
Type Bのカットオフロジックは、Type Aのカットオフロジックから、制御信号ACT、/ACTによるカットオフトランジスタとなる高閾値トランジスタMN0、MP0を削除していることを特徴とする。以下、各カットオフロジックの構成について簡単に説明する。
図6に示すカットオフNANDでは、図3に示したカットオフNANDから高閾値トランジスタMP0、MN0を取り除き、トランジスタMP3、MP4、MN3、MN4を高閾値トランジスタにした構成である。トランジスタMP3、MP4、MN3、MN4が接続切換部となる。
図7に示すカットオフNORでは、図4に示したカットオフNORから高閾値トランジスタMP0、MN0を取り除き、トランジスタMP3、MP4、MN3、MN4を高閾値トランジスタにした構成である。トランジスタMP3、MP4、MN3、MN4が接続切換部となる。
図8に示すカットオフインバータでは、図5に示したカットオフインバータから高閾値トランジスタMP0、MN0を取り除き、トランジスタMP2、MN2を高閾値トランジスタにした構成である。トランジスタMP2、MN2が接続切換部となる。
なお、その他の構成については、Type Aと同様であるため、その詳細な説明を省略する。また、動作もType Aと同様となるため、ここでは、Type Bを代表して図8に示すカットオフインバータについて動作を簡単に説明する。
図8に示すカットオフインバータは、カットオフ時においては、サブスレッショルドリーク電流、又は後述のリセット信号により、高速遷移出力信号NR-Oはハイに引き抜かれ、高速遷移出力信号NF-Oはローに引き抜かれる。その結果、次段の入力においては、Rise側高速遷移入力信号NR-Iとしてハイが入力され、Fall側高速遷移入力信号NF-Iとしてローが入力される。従って、低閾値トランジスタMN1、MP1はオンし、高閾値トランジスタMN2、MP2はオフする。MN2、MP2を高閾値トランジスタとすることで、サブスレッショルドリーク電流は発生しなくなる。そのため、制御信号ACTによるカットオフトランジスタを設ける必要がない。
次に、Type Cのカットオフロジックについて説明する。図9から図11はType Cのカットオフロジックの構成を示す図である。
Type Cのカットオフロジックは、Type Aのカットオフロジックに対して、入力信号にRise側高速遷移とFall側高速遷移の区別がない場合に適用されることを特徴とする。以下、各カットオフロジックの構成について簡単に説明する。
図9はカットオフNANDの一構成例を示す回路図である。図9に示すカットオフNANDは、図3に示したカットオフNANDにおいて、接続切換部として、低閾値トランジスタMP1、MP2と低閾値トランジスタMN1のドレイン間に接続された高閾値トランジスタMN0と、高閾値トランジスタMN0に並列に接続された高閾値トランジスタMP0とを有する構成である。低閾値トランジスタMP1および低閾値トランジスタMN1のゲートには信号NA-Iが入力され、低閾値トランジスタMP2および低閾値トランジスタMN2のゲートには信号NB-Iが入力される。
図10はカットオフNORの一構成例を示す回路図である。図10に示すカットオフNORは、図4に示したカットオフNORにおいて、接続切換部として、低閾値トランジスタMP1と低閾値トランジスタMN1、MN2のドレイン間に接続された高閾値トランジスタMP0と、高閾値トランジスタMP0に並列に接続された高閾値トランジスタMN0とを有する構成である。各トランジスタのゲートに入力される信号は、図9に示したカットNANDと同様である。
図11はカットオフインバータの一構成例を示す回路図である。
図11に示すカットオフインバータは、図5に示したカットオフインバータにおいて、接続切換部として、低閾値トランジスタMP1と低閾値トランジスタMN1のドレイン間に接続された高閾値トランジスタMP0と、高閾値トランジスタMP0に並列に接続された高閾値トランジスタMN0とを有する構成である。低閾値トランジスタMP1、MN1のゲートに信号N-Iが入力される。
なお、Type Cのカットオフロジックの動作はType Aと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
Type Cのカットオフロジックは、図1に示したように、カットオフロジック回路101等のロジックの初段、および、後述するRise側高速遷移信号とFall側高速遷移信号の合成信号であるRise/Fallともに高速遷移する信号を受けるロジック等に適応可能である。
次に、Type Dのカットオフロジックについて説明する。図12から図14はType Dのカットオフロジックの構成を示す図である。
Type Dのカットオフロジックは、Type Aに示した構成において高速遷移出力信号NF-O、NR-Oをカットオフに入ったとき、強制的にそれぞれ電源VSS、VDDに引き抜くロジックを追加したものである。以下に各カットオフロジックについて簡単に説明する。
図12はカットオフNANDの一構成例を示す回路図である。図12に示すカットオフNANDは、図3に示したカットオフNANDにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP2と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN1、MN2と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
図13はカットオフNORの一構成例を示す回路図である。図13に示すカットオフNORは、図4に示したカットオフNORにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP1、MP2と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN2と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
図14はカットオフインバータの一構成例を示す回路図である。図14に示すカットオフインバータは、図5に示したカットオフインバータにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP1と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN1と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
なお、Type Dのカットオフロジックの動作はType Aと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
Type Dのカットオフロジックは、カットオフに遷移したとき、サブスレッショルドリーク電流により高速遷移出力信号NF-O及びNR-Oのそれぞれをロー及びハイのそれぞれに引き抜くのではなく、カットオフ信号でリセットするため、次段の受けのトランジスタゲートが中間電位に留まることはなく、高速にオン又はオフの状態にすることができる。
次に、Type Eのカットオフロジックについて説明する。図15から図17はType Eのカットオフロジックの構成を示す図である。
Type Eのカットオフロジックは、Type Cのカットオフロジックに対して、カットオフ時、高速遷移出力信号NF-O、NR-Oのそれぞれを制御信号ACT、/ACTにより強制的にVSS及びVDDのそれぞれにリセットする構成である。以下に各構成について簡単に説明する。
図15はカットオフNANDの一構成例を示す回路図である。図15に示すカットオフNANDは、図9に示したカットオフNANDにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP2と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN1、MN2と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
図16はカットオフNORの一構成例を示す回路図である。図16に示すカットオフNORは、図10に示したカットオフNORにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP1、MP2と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN2と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
図17はカットオフインバータの一構成例を示す回路図である。図17に示すカットオフインバータは、図11に示したカットオフインバータにおいて、ソースが電源VDDに接続され、低閾値トランジスタMP1と並列に接続されたトランジスタMP5と、ソースが電源VSSに接続され、低閾値トランジスタMN1と並列に接続されたトランジスタMN5とを有する構成である。トランジスタMN5のゲートには制御信号/ACTが入力され、トランジスタMP5のゲートには制御信号ACTが入力される。
なお、Type Eのカットオフロジックの基本的な動作はType Cと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
本タイプは、Type Cと同様にカットオフロジックの初段ゲート等に適応可能である。出力信号が高速にリセット状態になるため、次段以降のカットオフロジックには、制御信号ACTによるカットオフロジックを削除したType Bを組み合わせることが可能となる。
次に、Type Fのカットオフロジックについて説明する。図18および図19はType Fのカットオフロジックの構成を示す図である。
Type Fのカットオフロジックは、Type Aの構成に対して、図18および図19の論理記号に示すように、NANDに入力される2つの入力信号のうち一方の入力信号にはRise側高速遷移とFall側高速遷移があるが、他方の入力信号にはないタイプである。
図18に示すカットオフNANDは、図3に示したカットオフNANDにおいて、トランジスタMN4を取り除き、低閾値トランジスタMP2、トランジスタMP4および低閾値トランジスタMN2のゲートに信号NB-Iが入力されるようにした構成である。
図19に示すカットオフNORは、図4に示したカットオフNORにおいて、トランジスタMP4を取り除き、低閾値トランジスタMP2、トランジスタMN4および低閾値トランジスタMN2のゲートに信号NB-Iが入力されるようにした構成である。なお、基本的な動作についてはType Aと同様なためその詳細な説明を省略する。
このRise側高速遷移とFall側高速遷移がない入力信号NB-Iが非アクセスパスなどの高閾値ロジックからの信号などである場合等に、本タイプを適応できる。
続いて、Type Gのカットオフロジックについて説明する。図20および図21はType Gのカットオフロジックの構成を示す図である。本タイプは、Type Fの構成から制御信号ACTによるカットオフロジックを削除したものである。
図20に示すカットオフNANDは、図6に示したカットオフNANDにおいて、トランジスタMN4を取り除き、低閾値トランジスタMP2、トランジスタMP4および低閾値トランジスタMN2のゲートに信号NB-Iが入力されるようにした構成である。
図21に示すカットオフNORは、図7に示したカットオフNORにおいて、トランジスタMP4を取り除き、低閾値トランジスタMP2、トランジスタMN4および低閾値トランジスタMN2のゲートに信号NB-Iが入力されるようにした構成である。なお、基本的な動作についてはType Fと同様なためその詳細な説明を省略する。
さらに、Type Hのカットオフロジックについて説明する。図22および図23はType Hのカットオフロジックの構成を示す図である。
図22に示すカットオフNANDは、図20に示したカットオフNANDにおいて、低閾値トランジスタMN2と並列に接続されるトランジスタMN4を設けた構成である。トランジスタMN4のゲートには制御信号/ACTが入力される。
図23に示すカットオフNORは、図21に示したカットオフNORにおいて、低閾値トランジスタMP2と並列に接続されるトランジスタMP4を設けた構成である。トランジスタMP4のゲートには制御信号ACTが入力される。
Type Gの構成の非高速遷移ロジック入力NB-Iがカットオフ時ハイになるかローになるかが動作によって異なり、低閾値トランジスタMN2がオフすることがある。この場合、サブスレッショルドリーク電流により、高速遷移出力信号NF-OをVSSにリセットすることが可能となるが、時間がかかり、次段のロジックの構成により、貫通電流を発生させてしまう可能性がある。
この問題に対して、図22に示すカットオフNANDで説明すると、本タイプでは、低閾値トランジスタMN2と平行にトランジスタMN4を追加し、制御信号ACT(/ACT)により強制的に高速遷移出力信号NF-Oを引き抜くので、この貫通電流の発生を防ぐことができる。
次に、高速遷移検知保持回路100の構成について説明する。図24から図26は高速遷移検知保持回路の構成例を示す回路図である。なお、符号2802、2902、3002の示す構成は図1に示した高速遷移検知部102に相当する。同様に、符号2804、2904、3004の示す構成はカットオフ時データ保持部104に相当し、符号2803、2903、3003の示す構成は高速遷移出力部103に相当する。また、図24については、図1で説明したので、詳細な説明を省略する。
図25に示す高速遷移検知保持回路は、図1に示した高速遷移検知保持回路100の高速遷移検知部102と高速遷移出力部103が同等の構成である。図25に示すように、カットオフ時データ保持部2904は、カットオフ開始時に高速遷移検知部2902からの出力の反転信号を保持するインバータINV3、INV4と、高速遷移検知部2902とインバータINV3の出力を切り換えるためのトランスファーゲートTG3、TG4とを有する。動作時は、トランスファーゲートTG3がオンして高速遷移検知部2902からの出力が高速遷移出力部2903に信号NSとして入力される。待機時は、トランスファーゲートTG4がオンしてインバータINV3からの出力が高速遷移出力部2903に信号NSとして入力される。
図26に示す高速遷移検知保持回路は、図25に示した高速遷移検知保持回路の高速遷移検知部2902と高速遷移出力部3004が同等の構成である。図26に示すように、高速遷移出力部3003は、電源VDDと電源VSS間に直列に接続されたトランジスタMP17、MP16、MN16、MN17と、トランジスタMP17と並列に接続されたトランジスタMP15と、トランジスタMP17と並列に接続されたトランジスタMN15とを有する。トランジスタMP17、MN17のゲートにカットオフ時データ保持部3004からの出力信号が入力される。トランジスタMP16、MN15のゲートには入力信号NF-Iが入力され、トランジスタMP15、MN16のゲートには入力信号NR-Iが入力される。そして、トランジスタMP16、MN16のドレインの電位が信号N-Oとして出力される。
次に、高速遷移検知保持回路の動作について説明する。ここでは、図24から26の構成例のうち図24の構成の符号を用いるものとする。図25および図26の場合についても特に断らない限り同様な動作となるため、その詳細な説明を省略する。
カットオフロジックから出力されるRise側高速遷移信号とFall側高速遷移信号のそれぞれは、図24に示すNR-I及びNF-Iのそれぞれに入力される。高速遷移検知部2802は、Rise側高速遷移信号NR-I、Fall側高速遷移信号NF-Iが共にハイの場合にローを出力し、これらの入力信号が共にローの場合にハイを出力し、それ以外の場合にHi-Zを出力する。
高速遷移出力部2803は、高速遷移検知部2802から出力を受けると、高速側遷移信号のみをN-Oに出力し、高速遷移側が遷移完了すると、逆側のパスを出力するように切り替わる。高速遷移出力部2803は、入力データNR-I/NF-Iと同相データN-Oを出力する。なお、図25に示した高速遷移出力部2903も入力データNR-I/NF-Iと同相データN-Oを出力するが、図26に示した高速遷移出力部3003は逆相データを出力する。
カットオフ時データ保持部2804は、動作時(ACT=ハイ、/ACT=ハイ)では本部分はHi-Z出力となるが、カットオフ時(ACT=ロー、/ACT=ハイ)には高速遷移側出力回路の選択を逆に切り替える。すなわち、カットオフ時においては、NR-Iはハイに遷移し、NF-Iはローに遷移してしまうため、カットオフ時データ保持部2804がないと制御信号NSの信号線との接点はHi-Zとなり、N-Oに不定を出力指定する。また、制御信号NSが動作状態を保持していると、入力データがサブスレッショルドリーク電流により変化してしまい、出力に逆データを出力してしまう。これを防ぐために、カットオフ時のみ入力信号を逆に入れ替えて出力するように切り替える。
次に、図1に示した論理回路の動作を説明する。
図27は図1に示した論理回路のタイミングチャート図である。図1に示したように、カットオフロジック回路101に3段のインバータを適用する。3段のインバータの初段を図11に示したインバータとし、中段および後段を図5に示したインバータとする。また、高速遷移検知保持回路100に図24に示した回路を適用する。
図1に示したように、入力信号INが低閾値トランジスタMN1、MP1のゲートに入力される。入力信号がローからハイに遷移すると、低閾値トランジスタMN1をオン、MP1をオフさせる。低閾値トランジスタMN1のオンを受け、出力信号NF1は高速にハイからローに遷移するが、出力信号NR1は高抵抗である高閾値トランジスタMN0とMP0を経由してハイからローに遷移する。これら出力信号NF1、NR1が次段のカットオフインバータに入力される。出力信号NF1が低閾値トランジスタMP3及びトランジスタMN4に入力され、MP3をオンさせ、MN4をオフさせる。このとき、出力信号NR1はまだハイのままであるため、トランジスタMP4はオフし、低閾値トランジスタMN3はオンしている。従って低閾値トランジスタMP3のオンにより出力信号NR2は高速にハイになる。その後、出力信号NR1がハイからローに遷移し、低閾値トランジスタMN3がオフし、トランジスタMP4がオンする。MP4のオンにより出力信号NR2とNF2の信号線が接続するが、高閾値トランジスタMP2、MN2とトランジスタMP4の高抵抗により出力信号NF2は低速にローからハイに遷移する。
高速にローからハイに遷移した出力信号NR2を低閾値トランジスタMN6、トランジスタMP7が受け、低閾値トランジスタMN6はオンし、トランジスタMP7はオフする。また、このとき出力信号NF2はローであるため、トランジスタMN7はオフしている。従って低閾値トランジスタMN6のオンにより出力信号OUTFは高速にハイからローに遷移する。その後、出力信号NF2のローからハイへの遷移により低閾値トランジスタMP6はオフし、トランジスタMN7はオンするため、OUTFとOUTRの信号線間がショートする。しかしながら、トランジスタMP7と高閾値トランジスタMN5、MP5の高抵抗により出力信号OUTRは低速にハイからローに遷移する。
出力信号OUTF、OUTRがハイのときPMOSトランジスタMP8、MP9はオフし、NMOSトランジスタMN8、MN9はオンするため、トランスファゲートTG1はオンし、TG2はオフしている。従って、OUTFがハイからローに遷移すると、OUTはハイからローに遷移し、出力OUTBはローからハイに遷移する。OUTFがローに遷移後、OUTRがハイからローに低速遷移すると、トランジスタMP8、MP9がオンし、トランジスタMN8、MN9がオフするため、トランスファゲートTG1がオフし、TG2がオンする。従って、OUTRとOUTがショートするが、OUTRはローであるため、OUTはローを保持し続ける。一方、入力信号INがハイからローに遷移する場合については、PMOS側とNMOS側を読み違えれば、上述のローからハイに遷移する場合と同様な動作であるため、その詳細な説明を省略する。
図27に示すように、入力信号INのローからハイ、ハイからローの動作が終了後、動作完了となり制御信号ACTがハイからロー(/ACTがローからハイ)に切り替わる(T0)。トランジスタMP12、MN12がオフし、高速遷移検知部102はHi-Zを出力するが、逆にカットオフ時データ保持部104が動作を開始する。制御信号ACTがハイからローになる直前では、OUTR、OUTFが共にハイであるため制御信号NSはローであるが、ACTがローになると、ロー信号がトランジスタMP10、MN10のゲートに入力され、トランジスタMP11、MN11で構成されたインバータを介して制御信号NSがハイになる。また、トランジスタMP11、MN11はトランジスタMP12、MN12を介してデータ保持を同時に行う。上述したように、制御信号ACTがハイの状態では制御信号NSはローでTG1をオンさせており、ハイ出力のOUTFの信号線がOUTの信号線と接続される。制御信号ACTがローになると制御信号NSはハイになり、TG2がオンし、ハイ出力のOUTRの信号線がOUTの信号線と接続される。その後、低閾値トランジスタMN1、MP3、MN6のサブスレッショルドリーク電流により、出力信号NF1はハイからローに、出力信号NR2はローからハイに、OUTFはハイからローに遷移してしまう(T1)が、OUTの信号線と接続されているOUTRの信号線はハイを保持し続けるため、出力信号OUT、OUTBはACTがロー状態のデータを保持し続ける。
ACT状態への復帰(T2)では、まず、制御信号ACTがハイになることにより、高閾値トランジスタMN0、MP0と低閾値トランジスタMN1、MP1と高閾値トランジスタMN5、MP5がオンし、出力信号NF1はローからハイに、出力信号NR2はハイからローに、出力信号OUTFはローからハイに遷移する。出力信号OUTFがハイになると、トランジスタMN9、MN8はオンし、制御信号NSをハイからローに切り替える。出力信号OUTFとOUTの信号線が接続されるが、出力信号OUTFは既にハイに復帰しているため、出力信号OUTは前の状態を保持したままとなる。
本実施形態では、図28に示すように、論理回路の低閾値トランジスタに印加される電源電位の落ち込みが従来に比べて低減する。そのため、低電圧において高速な動作を可能にすることができる。
従来、図40に示したような、電源側にカットオフロジックがある方式では、低閾値ロジックを動作させた場合、図41のように電源のレベルが大きく落ち込み、トランジスタのVdsが取れなくなるため、動作が遅くなってしまう。これに対して、本発明では、図2で説明したように、電源側は仮想電源ではないため、図41のように電源の落込みは非常に小さくでき、Vdsを大きく取れるようになり、高速動作が可能となる。また、図2に示したように、低閾値ロジックでも、スイッチング時に発生するVDDからVSSへの貫通電流が殆どなくなるため、高速動作が可能となる。
また、低電圧において低消費電流動作を可能にすることができる。従来、図40に示した仮想電源の落込みをなくすために、仮想電源への供給トランジスタを通常大きくする必要があり、このトランジスタのゲートへの充放電電流の増加により、低電圧動作することによる電流消費効果が失われてしまう。これに対して、本発明では、図2に示したように、図40で示した巨大なカットオフのトランジスタをMP0、MN0のようなサイズの小さなトランジスタで構成することが可能なため、消費電流の増加を低減することができる。
さらに、スタンバイ時から動作時に高速に復帰できることである。従来技術では、電源をカットしてしまうため、カットされた内部のレベルが復帰するのに数百ns以上かかってしまう。これに対し、本発明では、カットオフ回路の出力部にデータ保持の機能を設け、カットオフしても出力信号レベルはカットオフ前に保持され、カットオフから復帰しても出力信号の充放電がなく、高速に復帰できる。
なお、本実施形態のカットオフロジックに、NAND、NOR、インバータについての回路構成の場合で説明したが、3入力以上の多入力NANDや、NAND、NOR、インバータを組み合わせた複合論理ゲートにも適用可能である。
(第2の実施形態)
本実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図29、図30、図31のそれぞれに示す回路は、図3、図4、図5のそれぞれに示した回路のカットオフトランジスタとなるMN0、MP0の挿入位置を変更したものである。各カットオフロジックの構成について簡単に説明する。
図29に示すカットオフNANDは、図3に示したカットオフNANDにおいて、高閾値トランジスタMN0の接続先を低閾値トランジスタMP1から低閾値トランジスタMN1に変更した構成である。
図30に示すカットオフNORは、図4に示したカットオフNANDにおいて、高閾値トランジスタMN0の接続先を低閾値トランジスタMP1から低閾値トランジスタMN1に変更し、それに伴ってトランジスタの接続先を低閾値トランジスタMN1から低閾値トランジスタMP1に変更した構成である。
図31に示すカットオフインバータは、図5に示したカットオフインバータにおいて、トランジスタMN2と高閾値トランジスタMN0を入れ替えた構成である。
なお、このカットオフトランジスタの位置の変更によっても、動作自体は全く変わらない。すなわち、本カットオフトランジスタMP0、MN0はRise側高速遷移出力信号NR-OとFall側高速遷移出力信号NF-Oの信号線間であればどこに挿入されていてもよい。更に、この挿入場所については、図3から図23の全てに適応可能である。
また、第1の実施形態では、カットオフトランジスタMN0、MP0としてサブスレッショルドリーク電流の無視できる高閾値トランジスタを用いていたが、MP0、MN0と更に直列に接続されたトランジスタのサブスレッショルドリーク電流の合計が無視できる値であれば、高閾値トランジスタを使わず、通常閾値トランジスタ又は低閾値トランジスタであってもなんら問題はない。以下に、具体的な実施例を用いて本実施形態の構成及び動作を説明する。なお、図中の論理記号については、第1の実施形態で説明した各カットオフロジックの回路図の上に表記された論理記号と同一のものは同様の機能を有するものとする。
第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第1実施形態および第2実施形態のうちいずれかの論理ゲート、論理回路を用いた実施例について説明する。
図32は本実施例の論理回路の構成を示すブロック図である。本実施例では、このトランジスタがカットオフ時に自然にリーク電流を発生させてしまうことで状態が遷移してしまう場合の動作で説明する。
本実施例の論理回路は、入力の初段のカットオフNAND3101およびカットオフインバータ3103、3104と、2段目のカットオフインバータ3102およびカットオフNOR3105と、3段目のカットオフNAND3106と、4段目のカットオフインバータ3107と、カットオフインバータ3107の出力側に接続された高速遷移検知保持回路3108とを有する。本実施例では、図3から図5に示したカットオフロジックを用いる。
カットオフNAND3101の出力信号がカットオフインバータ3102に入力される。カットオフインバータ3103、3104の出力信号がカットオフNOR3105に入力される。カットオフインバータ3102およびカットオフNOR3105の出力信号がカットオフNAND3106に入力される。そして、カットオフNAND3106の出力信号がカットオフインバータ3107に入力される。
入力信号はA、B、C、Dの4信号であり、出力信号はABCDBの1信号である。本実施例のカットオフロジック回路では、入力信号A、B、C、Dの全てがハイのとき、出力信号ABCDBがローになるのが期待値となる。本実施例のカットオフロジック回路には、カットオフ時にサブスレッショルドリーク電流を発生するトランジスタが設けられている。なお、各構成の動作については第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説明を省略する。第1の実施形態で説明したカットオフロジックの合成でどのようなロジックも組み上げることが可能となることを説明する。
本実施例の論理回路の動作について説明する。図33は本実施例の論理回路を動作させたときの各ノードの動作タイミングを示す図である。
入力信号Aがハイになり、続けてBがハイになると、カットオフNAND3101の出力信号ABFBが高速でローになり、続いて出力信号ABRBが低速でローになる。これらの信号を次段のカットオフインバータ3102が受けると、出力信号ABRが高速でハイになり、続いて出力信号ABFがハイになる。
一方、カットオフインバータ3103に入力される信号Cがハイになると、出力信号CFBが高速でローになり、続いて出力信号CRBがローになる。カットオフインバータ3103と同様に、カットオフインバータ3104に入力される信号Dがハイになると、出力信号DFBが高速にローになり、続いて出力信号DRBがローになる。信号CFBがローになり、その後、信号DFBがローになると、カットオフNOR3105の出力信号CDRが高速にハイになる。また、信号CRB、DRBが両方ともローになると、出力信号CDFが低速でハイに遷移する。
次段のカットオフNAND3106では、入力される信号ABRとCDRのうちローからハイへの変化で遅い方の遷移を受けて、出力信号ABCDFBがハイからローに高速遷移する。また、入力される信号ABFとCDFのうちローからハイへの変化で遅い方の遷移を受けて、出力信号ABCDRBがハイからローに低速遷移する。次段のカットオフインバータ3107では、入力信号ABCDFBを高速に出力信号ABCDRにインバートし、入力信号ABCDRBを低速で出力信号ABCDFにインバートする。続いて、高速遷移検知保持回路3108は、高速遷移側である信号ABCDRと低速遷移側である信号ABCDFから信号ABCDRを信号ABCDとして出力する。
入力信号A、B、C、Dのハイからローの遷移についても、上述と同様な動作により出力信号ABCDが遷移する。その後、T1でACT信号がローになり、カットオフ状態となると、各カットオフロジックの信号ABFB、CFB、DFB、ABCDFBはVDD状態で動作が完了するが、VSS側との間で発生するサブスレッショルドリーク電流により、しだいにローになろうとする。一方、信号ABR、CDR、ABCDRはVSS状態で動作が完了するが、VDD側との間で発生するサブスレッショルドリーク電流により、しだいにハイになろうとする。T2でACT信号がハイになると、サブスレッショルドリーク電流により放電した接点が順番に復帰する。まず、信号ABRBがローからハイに復帰すると、信号ABRがハイからローに復帰する。その他、放電されたノードも全て前段から順番に復帰する。
図34は本実施例の論理回路の構成を示すブロック図である。実施例1との違いは、図34に示す論理回路の入力2段目以降に図6から図8に示したカットオフロジックを用いたことである。論理構成は実施例1と全く同一となるが、ACT信号によるカットオフ制御がカットオフNAND3301、カットオフインバータ3303、3304の初段のみに使われているだけで、次段以降には、ACT信号は入らないという違いがある。従って、ACT信号がハイの動作時状態では実施例1と同様な動作となるため、その詳細な説明を省略する。
図35にタイミング図を示す。T1がACT信号ローによるカットオフ開始の時刻である。ACT信号がローになると、カットオフNAND3301の出力信号ABRBはハイに、出力信号ABFBはローにリセットされる。本実施例では、信号ABRBはもともとハイであったため、リセットしても変化しない。これと同様に、信号CFB、DFBがハイからローにリセットされる。カットオフインバータ3302では、信号ABFBのローを受け、出力信号ABRはハイにリセットされる。カットオフNORでは、信号CFBおよび信号DFBのローを受け、出力信号CDRがハイにリセットされる。
次段のカットオフNAND3306は、信号ABRのハイと信号CDRのハイを受けて出力信号ABCDFBをローにリセットする。次段のカットオフインバータ3307は、出力信号ABCDRをハイにリセットする。高速遷移検知保持回路3308は、ACT信号がローの状態では入力信号ABCDR、ABCDFともに通過させないため、出力信号ABCDをローに保持する。
本実施例では、上述したようにACT信号のリセットにより次段以降が高速にリセット状態となることで、各ノードが中間接点である時間をなくすことができる。また、ACT信号で制御するカットオフトランジスタを削減可能となるため、実施例1よりもロジック数を低減できる。
図36は本実施例のカットオフロジックの構成を示すブロック図である。実施例2との違いは、カットオフロジックの通過後のRise側高速遷移信号とFall側高速遷移信号を、高速遷移検知保持回路で一度整形した後に次段のカットオフロジックに入力するものである。
図36に示すように、本実施例の論理回路は、入力初段のカットオフNAND3501、カットオフインバータ3505、3507のそれぞれの出力に高速遷移検知保持回路3502、3506、3508のそれぞれが接続されている。2段目のカットオフインバータ3503、カットオフNOR3509のそれぞれの出力に高速遷移検知保持回路3504、3510のそれぞれが接続されている。また、3段目のカットオフNAND3511の出力に高速遷移検知保持回路3512が接続されている。
本実施例では、全てのカットオフロジックに入力される信号は高速側と低速側がない信号となるため、全てのカットオフロジックにおいて、ACT信号で制御する必要となる。
図37にタイミング図を示す。T1がACT信号ローによるカットオフ開始の時刻である。ACT信号がローになると、全てのノードが強制的に引き抜かれる。
ここで、カットオフロジックを多段で構成する場合の問題点について説明する。カットオフロジックを多段に構成した論理回路の場合、前段の低速側遷移信号を受けて次段に低速側遷移信号を伝えることになる。この信号伝達の動作により、低速側遷移信号は大きく遅れて次段に入力される。この低速側遷移信号が次サイクルで入力される信号に追いつかれると、動作ミスが発生することになる。本実施例では、全てのカットオフロジックの出力に高速遷移検知保持回路を設け、波形整形して動作ミスの発生を抑制しているが、次サイクルの信号が追いついてくるような場合を想定して波形整形をする方がより望ましい。
なお、本実施例では、高速遷移検知保持回路として図24および図25のいずれかに示す回路を採用しているが、実際にはカットオフ時においては不定出力となっても問題ないため、カットオフ時データ保持部を設けていなくてもよい。
本実施例では、カットオフロジックのレイアウトの一構成例について説明する。ここでは、カットオフインバータが2段接続されている場合で説明する。
図38は本実施例のカットオフロジックのレイアウトを示す図である。
図38に示すように、本実施例の論理回路では、2つのNMOS形成領域52、54と、2つのPMOS形成領域50、56と、これらのMOS形成領域に電源VDDおよび電源VSSを供給するためのVDD配線41、43およびVSS配線42、44とを有している。VDD配線41およびVSS配線44等の配線と平行に、1段目のカットオフロジックと2段目のカットオフロジックが順に形成されている。
図38に向かって左側には、VDD配線41とVSS配線44で挟まれる領域に、1段目のカットオフロジックのPMOS形成領域50とNMOS形成領域52が上下に並んで形成されている。また、図38に向かって右側には、VSS配線42とVDD配線43で挟まれる領域に、2段目のカットオフロジックのNMOS形成領域54とPMOS形成領域56が上下に並んで形成されている。
上述のような配置により、1段目のPMOS形成領域50に対して右側に2段目のカットオフロジックのNMOS形成領域54が形成されている。また、1段目のカットオフロジックのNMOS形成領域52に対して右側に2段目のカットオフロジックのPMOS形成領域56が形成されている。
なお、ラッチアップ等を防止するために、各MOS形成領域間は所定の距離だけ離され、その間には素子分離部が設けられている。また、MOS形成領域は、トランジスタのドレインおよびソースの不純物拡散層と活性層が形成されるウェル形成領域を意味する。
1段目のPMOS形成領域50には、PMOSトランジスタ51a、51b、51cが形成されている。また、NMOS形成領域52には、NMOSトランジスタ53a、53b、53cが形成されている。そして、PMOSトランジスタ51aおよびNMOSトランジスタ53aが低閾値トランジスタである。
2段目のPMOS形成領域56には、PMOSトランジスタ57a、57b、57cが形成されている。また、NMOS形成領域54には、NMOSトランジスタ55a、55b、55cが形成されている。そして、PMOSトランジスタ57aおよびNMOSトランジスタ55aが低閾値トランジスタである。なお、1段目および2段目の各トランジスタの接続は図5に示したカットオフインバータと同様であるため、その詳細な説明を省略する。
上述したように、PMOS形成領域50から所定の距離を隔てた右側にNMOS形成領域54が形成され、NMOS形成領域52から所定の距離を隔てた右側にNMOS形成領域54が形成されている。そのため、1段目のPMOSトランジスタ51bのドレインから2段目のNMOSトランジスタ55aのゲートに入力される信号NR1の信号線と、1段目のNMOSトランジスタ53aのドレインから2段目のPMOSトランジスタ57aのゲートに入力される信号NF1の信号線が交差しない。
図1に示した回路図では、PMOS側出力が次段のNMOSゲートに入力され、NMOS側出力が次段PMOSゲートに入力される、いわゆる襷がけ配線であった。従って、多段のカットオフロジックのPMOS領域を上側または下側の一方側に設け、NMOS領域を他方側に設けるようなレイアウトの場合、PMOS側出力配線とNMOS側出力配線が必ず交差することになり、どちらか一方が別の配線層に一時的に乗り換える必要がある。通常、配線はアルミニウムでレイアウトされ、この交差領域のみタングステンを使うことになる。この場合、タングステンは抵抗値がアルミの10倍以上と大きいため、配線遅延の原因となる。
本実施例では、この問題を回避するためにロジック毎にPMOS領域とNMOS領域を交互に配置することで、配線の交差がなくなる構成が実現可能となる。図38に示すようなレイアウトでは、端子間の配線長が異なるが、配線長の平均を求めて従来と比較すると、配線長は1/√2程度短くすることが可能となる。そのため、従来よりも動作が高速化するだけでなく、充放電による消費電流を減少することも可能になる。
図39はカットオフロジックでデータラッチ回路を構成した例を示す。図39(a)は従来のD-F/F(Dフリップフロップ)を示す図であり、図39(b)は本実施例のD-F/Fを示す図である。
図39(a)に示すように、従来のD-F/Fは、外部からの入力信号を反転するインバータINV1と、インバータINV1からの出力のタイミングを制御するトランスファゲートTG1と、トランスファゲートTG1を介して入力される信号を反転して外部に出力するインバータINV2と、インバータINV1の出力信号をインバータINV2に帰還するためのインバータINV3およびトランスファゲートTG2とを有する。
本実施例のD-F/Fは、図39(a)の各論理ゲートに対応して、外部からの入力信号を反転するカットオフインバータ3801と、カットオフインバータ3801からの出力のタイミングを制御するトランスファゲートTG3、TG4と、トランスファゲートTG3、TG4を介して入力される信号を反転して外部に出力するカットオフインバータ3802と、カットオフインバータ3801の出力信号をカットオフインバータ3802に帰還するための信号帰還部とを有する。信号帰還部は、カットオフインバータ3802からの出力信号を波形整形して1信号にする高速遷移検知保持回路3804と、高速遷移検知保持回路3804からの出力信号を反転するカットオフインバータ3803と、カットオフインバータ3803からの出力のタイミングを制御するトランスファゲートTG5、TG6とを有する。
次に、本実施例のD-F/Fの動作について説明する。
CLKのワンショットハイ信号によりカットオフインバータ3801からの高速遷移信号と低速遷移信号がカットオフインバータ3802に伝達され、その出力は高速遷移検知保持回路3804の高速遷移検知部で波形整形される。この出力信号がカットオフインバータ3803を介しCLKがローのとき、TG5、TG6を介してデータ保持される動作をする。
カットオフ時には、カットオフインバータ3801のRise側高速遷移出力はハイになり、Fall側高速遷移出力はローになる。CLK信号はローになるため、カットオフインバータ3801の出力とカットオフインバータ3802の入力はトランスファゲートTG3、TG4で切り離される。しかし、TG3、TG4は高速ロジックのため、低閾値を採用する場合が多く、サブスレッショルドリーク電流により、過渡的にはカットオフインバータ3801の出力とカットオフインバータ3802の入力は同一電位になる。また、カットオフインバータ3803のRise側高速遷移信号はハイであり、Fall側高速遷移信号はローであるため、やはりカットオフインバータ3802の入力と同一電位になる。このとき、ラッチデータは高速遷移検知保持回路3804内に保持されており、ACT信号がハイに復帰し動作状態になると、保持データをカットオフインバータ3803、トランスファゲートTG5、TG6を介してカットオフインバータ3802から出力する。本実施例により、トランスファゲートにカットオフロジックを適用した場合も、実施形態で説明した構成を組み合わせていくことで実現できることが分かる。
本発明の論理ゲートおよび論理回路は、高速化のために論理ゲートに低閾値のトランジスタを用いても、CMOSロジックの電源の落込みを最小限に抑え、スピードの遅れを低減し、従来よりも高速に動作させることができる。
また、従来と比較してカットオフを制御するゲートの充放電電流を削減することにより消費電流を低減できる。また、従来、カットオフ時に発生していた配線の放電をなくし、データを保持することで、配線充放電電流を削減できる。カットオフトランジスタゲートのサイズ縮小、配線充放電電流削減により、カットオフ状態から動作状態になるときの復帰時間を短縮できる。
なお、本発明の論理ゲートおよび論理回路を半導体装置一般に適用することが可能である。特に、低電圧で低消費電力を必要とする半導体装置にその効果がより顕著である。
第1の実施形態における論理回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTカットオフ無しのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTカットオフ無しのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTカットオフ無しのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTによる出力リセット付きのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTによる出力リセット付きのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックのACTによる出力リセット付きのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しでACTによる出力リセット付きのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しでACTによる出力リセット付きのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの入力信号に高速/低速遷移無しでACTによる出力リセット付きのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあるNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあるNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあり、ACTカットオフ無しのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあり、ACTカットオフ無しのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあり、ACTカットオフ無し、ACTによる出力リセット付きのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態におけるカットオフロジックの片側入力のみ高速/低速遷移のあり、ACTカットオフ無し、ACTによる出力リセット付きのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態における高速遷移検知保持回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施形態における高速遷移検知保持回路の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態における高速遷移検知保持回路の他の構成例を示す回路図である。 第1の実施形態における論理回路のタイミング図である。 本発明の論理ゲートの電源波形を示す模式図である。 第2の実施形態におけるカットオフロジックのNAND回路の一構成例を示す回路図である。 第2の実施形態におけるカットオフロジックのNOR回路の一構成例を示す回路図である。 第2の実施形態におけるカットオフロジックのインバータ回路の一構成例を示す回路図である。 実施例1の論理回路を示す記号図である。 図32に示した論理回路のタイミング図である。 実施例2の論理回路を示す記号図である。 図34に示した論理回路のタイミング図である。 実施例3の論理回路を示す記号図である。 図36に示した論理回路のタイミング図である。 実施例4の論理回路のレイアウト図である。 実施例5の論理回路を示す回路図である。 従来の論理回路の構成例を示す図である。 従来の論理ゲートの電源波形の変化を示す模式図である。
符号の説明
100 高速遷移検知保持回路
101 カットオフロジック回路
102、2802、2902、3002 高速遷移検知部
103、2803、2903、3003 高速遷移出力部
104、2804、2904、3004 カットオフ時データ保持部

Claims (13)

  1. 第1の電源端子及び第1の出力端子の間に接続され、ゲートが第1の入力端子に接続される第1導電型の第1のトランジスタと、
    第2の電源端子及び第2の出力端子の間に接続され、ゲートが第2の入力端子に接続される第2導電型の第2のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子間に接続され、ゲートが前記第1の入力端子に接続され、前記第2のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第2導電型の第3のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子間に接続され、ゲートが前記第2の入力端子に接続され、前記第1のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第1導電型の第4のトランジスタと、
    を備えたことを特徴とする論理回路。
  2. 前記第1及び第2の出力端子の間に前記第3のトランジスタと直列に接続され、ゲートに制御信号を受け、前記第2のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第2導電型の第5のトランジスタと、
    前記第1及び第2のトランジスタの間に前記第4のトランジスタと直列に接続され、ゲートに反転制御信号を受け、前記第1のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第1導電型の第6のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の論理回路。
  3. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第1のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記制御信号を受け、前記第1のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第1導電型の第7のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第2のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記反転制御信号を受け、前記第2のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第2導電型の第8のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の論理回路。
  4. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第1のトランジスタと並列に接続され、ゲートが第3の入力端子に接続される前記第1導電型の第9のトランジスタと、
    前記第1の出力端子及び前記第2の出力端子の間に前記第4のトランジスタと並列に接続され、ゲートが前記第3の入力端子に接続される前記第1導電型の第10のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第2のトランジスタと直列に接続され、ゲートが前記第3の入力端子に接続される前記第2導電型の第11のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の論理回路。
  5. 前記第2及び第11のトランジスタの間のノードと前記第2の電源端子との間に接続され、ゲートに反転制御信号を受ける前記第2導電型の第12のトランジスタを更に備えたことを特徴とする請求項4に記載の論理回路。
  6. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第1のトランジスタと直列に接続され、ゲートが第4の入力端子に接続される前記第1導電型の第13のトランジスタと、
    前記第1の出力端子及び前記第2の出力端子の間に前記第4のトランジスタと並列に接続され、ゲートが前記第4の入力端子に接続される前記第2導電型の第14のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第2のトランジスタと並列に接続され、ゲートが前記第4の入力端子に接続される前記第2導電型の第15のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の論理回路。
  7. 前記第1及び第13のトランジスタの間のノードと前記第1の電源端子との間に接続され、ゲートに制御信号を受ける前記第1導電型の第16のトランジスタを更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の論理回路。
  8. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第1のトランジスタと並列に接続され、ゲートが第5の入力端子に接続される前記第1導電型の第17のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第2のトランジスタと直列に接続され、ゲートが第6の入力端子に接続される前記第2導電型の第18のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第4のトランジスタと並列に接続され、ゲートが前記第6の入力端子に接続される前記第1導電型の第19のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第3のトランジスタと直列に接続され、ゲートが前記第5の入力端子に接続される前記第2導電型の第20のトランジスタと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の論理回路。
  9. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第1のトランジスタと直列に接続され、ゲートが第7の入力端子に接続される前記第1導電型の第21のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第2のトランジスタと並列に接続され、ゲートが第8の入力端子に接続される前記第2導電型の第22のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第4のトランジスタと直列に接続され、ゲートが前記第8の入力端子に接続される前記第1導電型の第23のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第3のトランジスタと並列に接続され、ゲートが前記第7の入力端子に接続される前記第2導電型の第24のトランジスタと、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の論理回路。
  10. 第1の電源端子及び第1の出力端子の間に接続され、ゲートが第9の入力端子に接続される第1導電型の第25のトランジスタと、
    前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第25のトランジスタと並列に接続され、ゲートが第10の入力端子に接続される前記第1導電型の第26のトランジスタと、
    第2の電源端子及び第2の出力端子の間に接続され、ゲートが前記第9の入力端子に接続される第2導電型の第27のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第27のトランジスタと直列に接続され、ゲートが第10の入力端子に接続される第2導電型の第28のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に接続され、ゲートに制御信号を受け、前記第27及び第28のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第2導電型の第29のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第29のトランジスタと並列に接続され、ゲートに反転制御信号を受け、前記第25及び第26のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第1導電型の第30のトランジスタと、を備えたことを特徴とする論理回路。
  11. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第25及び第26のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記制御信号を受ける前記第1導電型の第31のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第27及び第28のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記反転制御信号を受ける前記第2導電型の第32のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項10に記載の論理回路。
  12. 第1の電源端子及び第1の出力端子の間に接続され、ゲートが第11の入力端子に接続される第1導電型の第33のトランジスタと、
    前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第33のトランジスタと直列に接続され、ゲートが第12の入力端子に接続される前記第1導電型の第34のトランジスタと、
    第2の電源端子及び第2の出力端子の間に接続され、ゲートが前記第11の入力端子に接続される第2導電型の第35のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第35のトランジスタと並列に接続され、ゲートが第12の入力端子に接続される第2導電型の第36のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に接続され、ゲートに制御信号を受け、前記第35及び第36のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第2導電型の第37のトランジスタと、
    前記第1及び第2の出力端子の間に前記第37のトランジスタと並列に接続され、ゲートに反転制御信号を受け、前記第33及び第34のトランジスタよりも閾値電圧が大きい前記第1導電型の第38のトランジスタと、を備えたことを特徴とする論理回路。
  13. 前記第1の電源端子及び前記第1の出力端子の間に前記第33及び第34のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記制御信号を受ける前記第1導電型の第39のトランジスタと、
    前記第2の電源端子及び前記第2の出力端子の間に前記第35及び第36のトランジスタと並列に接続され、ゲートに前記反転制御信号を受ける前記第2導電型の第40のトランジスタと、を更に備えたことを特徴とする請求項12に記載の論理回路。
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