JP4286302B2 - インクジェットヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットヘッドおよびその製造方法に関するものである。インクジェットヘッドはたとえばプリンタなどに用いられる。
近年、プリンタにおいては、インパクト印字装置に代わって、カラー化、多階調化に対応しやすいインクジェット方式などのノンインパクト印字装置が急速に普及している。これに用いるインク噴射装置としてのインクジェットヘッドとしては、特に、印字に必要なインク滴のみを噴射するというドロップ・オン・デマンド型が、噴射効率の良さ、低コスト化の容易さなどから注目されている。ドロップ・オン・デマンド型としては、カイザー(Kyser)方式やサーマルジェット方式が主流となっている。
しかし、カイザー方式は、小型化が困難で高密度化に不向きであるという欠点を有していた。また、サーマルジェット方式は、高密度化には適しているものの、ヒータでインクを加熱してインク内にバブル(泡)を生じさせて、そのバブルのエネルギーを利用して噴射させる方式であるため、インクの耐熱性が要求され、また、ヒータの長寿命化も困難であり、エネルギー効率が悪いため、消費電力も大きくなるという問題を有していた。
このような各方式の欠点を解決するものとして、圧電材料のシェアモード変形を利用したインクジェット方式が提案されている。この方式は、圧電材料からなるインクチャンネルの壁(以下、「チャンネル壁」という。)の両側面に形成した電極を用いて、圧電材料の分極方向と直交する方向に電界を生じさせることで、シェアモードでチャンネル壁を変形させ、その際に生じる圧力波変動を利用してインク滴を吐出するものであり、ノズルの高密度化、低消費電力化、高駆動周波数化に適している。
最近はこのシェアモード変形を利用したインクジェットヘッドを産業用途に利用することが盛んに行なわれるようになり始めている。たとえば、インクとして導電材料を吐出させることによって配線を描画したり、R,G,Bの各色のインクを吐出させることによってカラーフィルタを作製したり、熱硬化性または紫外線(UV)硬化性のインクを吐出させることによって、マイクロレンズやスペーサなどのような3次元構造物を作製したり、といった応用が進められている。
産業用途においては特に、ノズルの高密度化により高精細に吐出させるという要求の他に、液晶画面の大画面化に伴い、ノズルの低密度化への要求も現れ始めている。産業用途のインクジェットヘッドの利用と民生品のプリンタとしてのインクジェットヘッドの利用とを比較したとき、異なる点としては要求精度の厳しさを挙げることができる。産業用途の方が民生よりもはるかに厳しい精度での動作を要求される。産業用途では、指定されたアドレスに規定量の液滴を着弾させることが要求され、着弾精度、液滴量のコントロールを厳しく要求される。したがって、1つのインクジェットヘッドの中において、本来吐出可能であるべきインクチャンネルが何らかの障害によって吐出不可能となってしまうことは、それが民生用途では問題にならないレベルの発生率であっても、産業用途としてインクジェットヘッドを利用する際には重大な問題となる。
また、このように多岐にわたるインクジェット応用分野の発展に伴い、使用されるインクも多種多様になっている。たとえば、有機溶剤を含有して揮発性の高いインクや、強酸性・強アルカリ性のインク、顔料や樹脂成分を含むインク、ビーズなどの微粒子を含有するインク、さらにはこれらを複合したインクなどが挙げられる。中でもビーズなどの微粒子を含有するインクは、インクの溶媒と含有される微粒子の比重差により、微粒子が沈殿または浮遊し、インク中の微粒子濃度に分布の偏在が引き起こされるおそれがある。分布が偏った場合、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数にばらつきが生じてしまい、製品の性能劣化、不良発生をもたらす。このような事態を回避するためには、インクタンク内、インクジェットヘッド内でインクを循環、撹拌させることによって微粒子の沈殿を防止する必要がある。さらに厳密には、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させて吐出させるためには、上述のインクの循環、撹拌はインクがノズル孔の直近にある時点においてもなされることが重要である。
ノズル孔直近までインクを循環、撹拌させるための技術として、国際公開第95/31335号パンフレット(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1の第2図、第3図に示されたインクジェットヘッドでは、圧力発生室は、前側にノズル孔を有するノズル板、後ろ側に振動板を配置された空間である。この圧力発生室を挟むように圧力発生室の両側に2つの共通インク室が配置されており、これら2つの共通インク室は圧力発生室に連通している。この装置では、一方の共通インク室から他方の共通インク室へ圧力発生室を介してインクを供給できる構造となっている。このインクジェットヘッドにおいては、ノズル孔のある圧力発生室自体がインクの通り道となるため、ノズル孔の直近までインクを循環することが可能である。また、特許文献1の第4図では、上記インクジェットヘッドを備える記録装置の全体が示されており、この記録装置では、インクカートリッジからインクジェットヘッドを経由してサブタンクへとインクを補充する一方、サブタンクからインクジェットヘッドを経由してインクカートリッジへと水頭差を利用してインクを戻すことも可能となっている。特許文献1の記録装置では、このようにしてインクを循環させている。
また、特開2006−142509号公報(特許文献2)に記載されたインクジェットヘッドでは、圧電基板の表面に互いに平行な2本の溝として2つの共通インク室が設けられている。これら2つの共通インク室の間に挟まれ、なおかつこれら2つの共通インク室の両方に連通するように、多数の溝状のインク室が設けられている。特許文献2に提案されているのは、この溝状インク室の壁部分の圧電材料のシェアモード変形を利用したインクジェットヘッドである。
インクジェットヘッドのひとつの方式として積層型というものがある。これは各部材を位置合わせしながら重ね合わせることによってインクジェットヘッドの構造を組み立てるものであり、その一例は、特開平6−183029号公報(特許文献3)に記載されている。
国際公開第95/31335号パンフレット 特開2006−142509号公報 特開平6−183029号公報
上述したように特許文献1に記載の記録装置では、インクカートリッジとサブタンクとの間でインクがやりとりされる際に、その流通の途上でインクは一方の共通インク室から他方の共通インク室へと圧力発生室を介して供給されるため、ノズル孔直近までインクを循環することが可能であるが、このインクジェットヘッドは積層型のインクジェットヘッドであるという欠点がある。
積層型のインクジェットヘッドは、特許文献3に記載されているように、基台に振動子を取り付けたものである振動子ユニットと、流路構成部材と、振動板形成部材と、圧力発生室となるべき間隙を形成するためのスペーサと、ノズル孔を有するノズル板との5つの部材から構成されており、それぞれ位置合わせを行ない、重ね合わせることによって組み立てられている。インクジェットヘッドにおいてばらつきの少ない着弾精度、吐出性能を実現するためには、ノズル孔と駆動部の相対位置精度がきわめて重要であり、ノズル孔の中心と駆動部におけるインクの通り道の中心とが合って配置されている必要がある。したがって、これら5つの部材はそれぞれについて高精度な位置合わせが要求される。1つのインクジェットヘッドを作製するためにはこのような高精度な位置合わせを4回繰り返す必要がある。これは非常に煩雑な作業を伴うものである。また、特許文献3のインクジェットヘッドは、変位量を確保するため積層型の圧電素子を用いていること、インクジェットヘッドを構成する部品点数自体が多いことから、小型化に適していない。さらにこのような組み上げ作業の煩雑さおよび部品点数の多さにより、インクジェットヘッドのコストアップにもつながる。
これに対し、非積層型のインクジェットヘッドの例として、特許文献2に記載のシェアモード型のインクジェットヘッド126について、図19、図20を参照して説明する。なお、図中の符号および構成要素の名称は、必ずしも特許文献2のとおりではない。
このインクジェットヘッド126は、図19に示すように、圧電基板101を、長円形の凹部を有するマニホールド111に収め、複数個のノズル孔20を有するノズル板21を被せることによって組み立てられている。圧電基板101の上面には、共通インク室105,106となるべき互いに平行な2本の幅が広く浅い溝が設けられている。これら2本の溝の間を結ぶように多数本の細く深い溝が設けられている。これらの細く深い溝はノズル板21によって上側を塞がれることによって図20に示すように個別インク室102となっている。図20は、図19におけるXX−XX線に関する矢視断面図である。マニホールド111の下方にはインク供給管112,113がつながっている。共通インク室105,106はいずれも一端がニップル開口部114に、他端がニップル開口部115にそれぞれ連通している。ニップル開口部114,115は長円形の凹部の両端に相当する部分であり、それぞれインク供給管112,113に連通している。
インクジェットヘッド126は、構成する部品点数が少なく、組立の際に高精度な位置合わせを必要とするのは個別インク室102となるチャンネル溝が形成された圧電基板101とノズル孔20を有するノズル板21とを貼り合わせる工程のみであり、組立工程が容易で小型化にも適している。
このインクジェットヘッド126では、インク供給管112からニップル開口部114にインクを供給し、ニップル開口部115からインク供給管113を通じて余分なインクを回収するように循環しているものとすると、ニップル開口部114からニップル開口部115にインクが移動する際には、図19に矢印35で示すようには共通インク室105,106の大きく2通りのルートに分かれて通過することとなる。この際に、途中で折れ曲がって個別インク室102をわざわざ経由して共通インク室105,106間で行き来するよりも、そのような行き来なしに共通インク室105,106のうちのいずれか1本のみを通っていく方が流路抵抗が明らかに小さい。したがって、大半のインクは共通インク室105,106のうちの1本のみを経由してニップル開口部114からニップル開口部115に直行してしまうこととなる。ノズル孔20は共通インク室105,106ではなく個別インク室102の途中に開口しているので、ノズル孔20の直近の空間である個別インク室102においては積極的にインクを循環させることができないという問題がある。
また、インクジェットヘッド126においては、共通インク室105,106は、各個別インク室102の内壁面に形成された電極と、各個別インク室102の両端につながるように設けられる浅溝部の内壁面に形成された電極との間の導通を遮らないようにするために、個別インク室102の深さよりもある程度以上浅く形成されなければならない。すなわち、インクジェットヘッド126の共通インク室105,106は、圧電基板101内に形成された個別インク室102の深さよりも深くすることができないという制約がある。
インクジェットヘッド126内において個別インク室102を経由したインク流れを促進するためには、共通インク室105,106の流路抵抗は、個別インク室102の流路抵抗に比べて十分に小さく、流路抵抗を無視できることが好ましい。定性的な表現をすれば、流路抵抗は流路の断面積が小さいほど、また流路の長さが長いほど大きくなる。したがって、全体的な寸法(基板の外寸、厚み)は適宜選択された場合においても、少なくとも共通インク室105,106の深さがインク室102の深さよりもある程度以上浅くなければならないという制約のあるインクジェットヘッド126は不利となる。これはインクジェットヘッド126の寸法が大きくなることによって流路が長くなった場合に特に深刻化する問題である。
また、共通インク室105,106の流路抵抗を下げるために、共通インク室105,106の幅を大きくすることで断面積を拡大しようとすると、個々の圧電基板101のサイズを大きくしなければならなくなってしまい、小型化の妨げとなる。また、圧電基板101の大型化は材料費の観点からコストアップにつながる。
さらにインクジェットヘッド126の個別インク室102は圧電基板101の両端においては外部接続端子となる浅溝部とつながっており、浅溝部は圧電基板101の両端面に開口している。このような個別インク室102および浅溝部の加工はダイシングブレードの上下動を利用した加工方法、すなわちいわゆるチョッパ加工で行なうことができる。溝部分のいわゆるR形状はダイシングブレードの外形が転写されたものである。個別インク室102の最大深さの部分から浅溝部までをつなぐようにR形状の加工を行なった場合、共通インク室105,106はR形状部分の途中に位置することとなるのが通常である。そうなると、共通インク室105,106と個別インク室102とが交差する位置では、個別インク室102は最大深さではなくある程度浅くなっていることとなる。したがって、上述のように各個別インク室102の内壁面に形成された電極と各浅溝部の内壁面に形成された電極との導通を確保するためには、共通インク室105,106の深さはさらに浅く設定する必要が生じ、共通インク室105,106の流路抵抗を小さくすることができない。
ところで、このインクジェットヘッド126において、特許文献1の教示に従って水頭差を利用してインクを循環させようとする場合を考える。水頭差は、インクが沈殿せずに循環できる流量とインクジェットヘッド126の流路抵抗から求めるのが望ましいが、インクジェットヘッド126の流路抵抗は、共通インク室105,106と個別インク室102との流路抵抗であり、これらの流路抵抗が大きい場合にはきわめて大きな水頭差を設ける必要が生じる。そのように水頭差の拡大だけで良好な循環を実現しようとする場合、単純に水頭差を大きくすることは装置構成上不可能な場合が生じてくる。したがって、実際には装置構成の制約内で実現できる水頭差の範囲内で構成せざるをえない。水頭差を流路抵抗で割った値が流量となるが、この値がインクが沈殿せずに循環できる流量よりも小さい場合は、インクの循環が十分でないということになり、微粒子の沈殿をもたらす。その結果、インクジェットヘッド126は、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させて吐出することができなくなるという問題を有している。
そこで、本発明は、インクジェットヘッドの構造を複雑化することなく、インクジェットヘッド内部でのインクの循環が行ないやすく、微粒子含有インクの使用に適したインクジェットヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づくインクジェットヘッドは、隔壁によって互いに隔てられ、かつ内壁に電極が設けられた複数のインク溝を有する圧電基板と、上記圧電基板の上記隔壁の上部に接着されることによって上記複数のインク溝の上側を塞いで上記複数のインク溝を複数の個別インク室として規定するノズル板と、上記複数の個別インク室の一端側において上記個別インク室と連通する第1共通インク室を規定しつつ、上記複数の個別インク室の他端側において上記個別インク室と連通する第2共通インク室を規定するように、上記圧電基板に取り付けられたマニホールドとを備える。上記複数の個別インク室は、1以上の吐出用インク室と1以上のダミーインク室とを含む。上記ノズル板は、上記吐出用インク室に対応する位置にインク吐出のためのノズル孔を有し、上記ダミーインク室に対応する位置にはノズル孔を有しない。
本発明によれば、複数の個別インク室が1以上の吐出用インク室と1以上のダミーインク室とを含むので、インクを円滑に循環させることが可能となり、ノズル孔の直近の空間である吐出用インク室の内部にも通過するインク流れを積極的に形成することが可能となる。このことにより、インク中に微粒子が含まれている場合であってもその微粒子が沈殿または浮遊することが抑制され、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させることができる。
(実施の形態1)
(構成)
図1〜図8を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドについて説明する。図1に本実施の形態におけるインクジェットヘッド25を示す。インクジェットヘッド25のノズル板21を外したところを図2に示す。図1におけるIII−III線に関する矢視断面図を図3に示す。このインクジェットヘッド25は、図2に示すように、圧電基板1とノズル板21とマニホールド11とを備える。圧電基板1は、隔壁3によって互いに隔てられ、かつ内壁に電極が設けられた複数のインク溝41を上面に有する。ノズル板21は、図3に示すように、圧電基板1の隔壁3の上部に接着されることによって複数のインク溝41の上側を塞いで複数のインク溝41を複数の個別インク室2として規定する。マニホールド11は、図2に示すように複数の個別インク室2の一端側において個別インク室2と連通する第1共通インク室5を規定しつつ、複数の個別インク室2の他端側において個別インク室2と連通する第2共通インク室6を規定するように、圧電基板1に取り付けられている。言い換えれば、圧電基板1は、マニホールド11の上面の凹部11u内に収まっている。
さらに、複数の個別インク室2は、図3に示すように、1以上の吐出用インク室2cと1以上のダミーインク室2dとを含む。言い換えれば、複数の個別インク室2は吐出用インク室2cとダミーインク室2dとの2種類に分類することができる。ノズル板21は、吐出用インク室2cに対応する位置にインク吐出のためのノズル孔20を有し、ダミーインク室2dに対応する位置にはノズル孔を有しない。図3に示すように個別インク室2はピッチBで配列されており、吐出用インク室2cはピッチCで配列されている。ダミーインク室2dは個別インク室2の列の少なくとも両端に配置されている。
図2に示す下側の構造体から圧電基板1および配線基板10を取り出したところを図4に示す。圧電基板1は上板1aと下板1bとの貼合せによって構成されている。圧電基板1の一方の端面には電極引出し部8が形成されている。電極引出し部8には異方性導電フィルム(以下「ACF」という。)9を介して配線基板10が接続されている。
図2に示す下側の構造体から圧電基板1および配線基板10を取り去って残るマニホールド11をさらに分解したところを図5に示す。マニホールド11は、第1部分11aと第2部分11bとを貼り合わせることによって構成されている。第1部分11aは圧電基板用凹部17を有する。第1部分11aの貼合せ面18の中央には配線基板用凹部16が設けられている。図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図を図6に示す。図5におけるVII−VII線に関する矢視断面図を図7に示す。第1部分11aは、共通インク室5となる凹部を有し、この共通インク室5の内壁にインク供給管12と連通するニップル開口部14を有する。第2部分11bは、共通インク室6となる凹部を有し、この共通インク室6の内壁にインク供給管13と連通するニップル開口部15を有する。第1部分11aと図4に示した構造体とは、図8に示すように組み合わせられる。すなわち、圧電基板用凹部17に圧電基板1が収まり、配線基板用凹部16に配線基板10が収まっている。
(作用・効果)
図2、図3を参照して、インクの流れについて説明する。図示しない第1のインクタンクからインクジェットヘッド25に供給されたインクは、インク供給管12を通ってニップル開口部14から第1共通インク室5へと流入する。第1共通インク室5に至ったインクは、引き続き、圧電基板1に形成された複数の個別インク室2のいずれかを通過し、第2共通インク室6へと流れ込む。インクが個別インク室2を通過する際には、吐出用インク室2cおよびダミーインク室2dのすべてがインク流路として用いられる。さらに、第2共通インク室6に至ったインクは、ニップル開口部15からインク供給管13を通過して、図示しない第2のインクタンクへと排出される。
したがって、本実施の形態におけるインクジェットヘッド25の構成によれば、インクは、第1共通インク室5から第2共通インク室6へと移動する際に複数の個別インク室2に分かれて流れる。複数の個別インク室2のうち吐出用インク室2cを通ったインクの一部はノズル孔20から吐出されることによって消費されるが、吐出用インク室2cを通ったインクのうちノズル孔20から吐出されなかったインク、および、ダミーインク室2dを通ったインクは全て第2共通インク室6へと円滑に流れる。したがって、インクを円滑に循環させることが可能となり、ノズル孔20の直近の空間である吐出用インク室2cの内部においても通過するインク流れを積極的に形成することが可能となる。このことにより、インク中に微粒子が含まれている場合であってもその微粒子が沈殿または浮遊することが抑制され、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させることができる。
(インクの流れる向き)
インクの流れは上述の向きに限定されるものではなく、逆向きであってもよい。逆向きに流す場合、インク供給管13からインクジェットヘッド25へと供給されたインクは、ニップル開口部15を通過し第2共通インク室6へと流れ込む。インクは、続いて、圧電基板1に形成された複数の個別インク室2のいずれかを通過し、第1共通インク室5に流れ込む。さらにインクはニップル開口部14を通ってインク供給管12へと排出される。このような経路であってもよい。
好ましくは、本実施の形態におけるインクジェットヘッド25は、第1共通インク室5に供給されたインクのうち、ノズル孔20からの吐出に消費される分以外を全て、吐出用インク室2cまたはダミーインク室2dを経由して第2共通インク室6へ排出するための第1インク流通手段を備える。
ここでいう、第1インク流通手段とは、インクに流れを生じさせる駆動源である。インクに流れを生じさせる方法としては、水頭差を利用する方法、インクタンクの圧力制御を行なう方法などが考えられる。第1インク流通手段とは、たとえば水頭差を設ける構造またはインクタンクの圧力を制御する装置を指す。
たとえば図示しない第1のインクタンクからインクジェットヘッド25を経由して図示しない第2のインクタンクへとインクを流す場合、第2のインクタンクに排出されたインクが一定量に到達した時点で、インクの供給方向を逆転させればよい。図示しない第2のインクタンクから供給されたインクはインクジェットヘッド25を経由して図示しない第1のインクタンクへと排出されることとなる。
すなわち、好ましくは、本実施の形態におけるインクジェットヘッド25は、第2共通インク室6に供給されたインクのうち、ノズル孔20からの吐出に消費される分以外を全て、吐出用インク室2cまたはダミーインク室2dを経由して第1共通インク室5へ排出するための第2インク流通手段を備える。第2インク流通手段としてのインク流れの駆動源の具体例は、第1インク流通手段について例示したものと同様である。
このように、2つのインクタンクの間でインクを行き来させることで、エンドレスでインクを循環させることができる。こうすることによって、インクジェットヘッド25内には常にいずれかの向きのインク流れがあるようにすることができる。インクジェットヘッド25内の吐出用インク室2cにおいてはいずれかの向きのインク流れが通過することとなり、この結果、ノズル孔20の直近の空間を通過するインク流れを積極的に形成することが可能となる。
従来技術によるインクジェットヘッドであれば、ビーズなどの微粒子を含有したインクを供給した場合は、インクの溶媒と含有される微粒子の比重差により、微粒子が沈殿または浮遊し、インク中の微粒子濃度に分布が引き起こされるおそれがあり、その結果、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数にばらつきが生じ、製品の性能劣化、不良発生が引き起こされるおそれがあったが、本発明の構成によれば、ノズル孔直近のインク室内を通過するインク流れを積極的に形成することが可能となるため、微粒子が沈殿または浮遊することが抑制され、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させて吐出させることができる。
また、複数の吐出用インク室だけでは十分に流路の断面積を確保できず流路抵抗を下げることができない場合においても、本実施の形態におけるインクジェットヘッド25では吐出用インク室2cの他にダミーインク室2dを設けているので、複数の個別インク室2の全体としての流路抵抗が小さくなり、インクの循環の円滑化を図ることができる。その結果、微粒子の沈殿を防止し、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させることができる。
この観点から、ダミーインク室2dは複数形成しておくことが望ましい。ダミーインク室2dは流路抵抗を小さくするためのものであり、吐出には寄与しない。吐出には寄与しないダミーインク室2dに対応する位置では、ノズル板21にノズル孔20を形成しないでおくことで、ノズル孔20詰まりなどのトラブルを回避でき、また、不必要なインク消費を抑えることができる。
(複数の個別インク室の配置)
複数の個別インク室は、一定深さで直線状に互いに平行に形成されていることが好ましい。このようになっていれば、限られた幅に多数の個別インク室を配列することができるからである。また、一定深さで直線状にすることによって加工が容易になるからである。
ダミーインク室2dの1つ当たりの断面積および長さは、吐出用インク室2cの1つ当たりの断面積および長さとそれぞれ等しくなっていることが好ましい。流路抵抗は流路の断面積が小さいほど、また流路の長さが長いほど大きくなるが、ダミーインク室2dの1つ当たりの断面積および長さを吐出用インク室2cの1つ当たりの断面積および長さと等しくしておくことにより、吐出用インク室2cの1つ当たりの流路抵抗とダミーインク室2dの1つ当たりの流路抵抗を同じにすることができる。流路抵抗が同じになるようにしておけば1つの吐出用インク室2cと1つのダミーインク室2dとで通過するインク量が同じとなり、流速差も生じなくなるので、インクの滞留が生じることを防止できる。さらに、インクの滞留が防止されることによって、インクの組成変化や、微粒子の沈殿または浮遊が抑制され、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数をより安定させて吐出させることができる。
複数の個別インク室2は平行に並んでおり、平行に並ぶ個別インク室2の列の両端にはダミーインク室2dがあることが好ましい。既に述べたようにダミーインク室2dも個別インク室2の一種である。図3に示した構造では個別インク室2の列の両端にダミーインク室2dがある。あるいは、たとえば図9に示すように中央部には吐出用インク室2cのみが連続して並んでいて両端に1つずつのダミーインク室2dが配置されている構成であってもよい。しかし、中央部に吐出用インク室2cのみを連続して配置する場合であっても、より有効な効果を得るためには、図10に示すように両端に複数個ずつのダミーインク室2dが配列されている構成の方が好ましい。
あるいは、ダミーインク室2dと吐出用インク室2cとは交互に配列されていることが好ましい。このようになっていれば、個別インク室2の配列ピッチを一定にしたまま、吐出用インク室の配列ピッチを均等に広げてノズル孔配置を低密度化することができるからである。また、溝の加工自体は等間隔のままとすることができるので、加工が容易となる。この構成の一例を図11に示す。ダミーインク室2dの配列ピッチは吐出用インク室2cの配列ピッチと同じであることが好ましい。このようになっていれば、加工が容易となるからである。図11に示した例ではダミーインク室2dの配列ピッチは吐出用インク室2cの配列ピッチと同じとなっており、このように配列ピッチが同じとなった構成が好ましいが、配列ピッチが同じでない構成であってもよい。
(駆動電圧)
本発明に基づくインクジェットヘッド25の個別インク室2を隔てる隔壁3を変形させるために必要な「駆動電圧」は、隔壁3の厚みが厚いほど高くなる。個別インク室2の配列ピッチが大きくなり、個別インク室2の配置が低密度化した場合、隔壁3の厚みは厚くなる。最近は液晶画面の大画面化に伴い、ノズル孔の配置の低密度化が求められているので、隔壁3の厚みが厚くなる傾向にあり、駆動電圧の上昇が懸念されている。
駆動電圧が高くなると、駆動電圧の大きさに比例して圧電基板1の発熱量も増す。圧電基板1の発熱は、インク粘度の変化を引き起こす。その結果、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させて吐出させることが困難となる。このような事態を避けるためには発熱量を抑える必要がある。発熱量を抑えるためには、インクジェットヘッド25の駆動電圧は可能な限り低い方が好ましい。
個別インク室2の配列ピッチが低密度化した場合においても、駆動電圧の上昇を抑えるためには、隔壁3の厚みを、通常の駆動電圧で吐出可能な程度の厚みとして個別インク室2を通常の配列ピッチで配列すればよい。その場合、所望の低密度な配列ピッチに対応する個別インク室2のみを吐出用インク室2cとしてノズル孔20を設けておき、他の個別インク室2はダミーインク室2dとしてノズル孔20を設けないようにしておけばよい。このようにノズル孔20をまばらに配置したノズル板21を貼り付けることとすればよい。図3に示した構成もこの考え方を適用した一例である。
ダミーインク室2dは、吐出用インク室2cの各々に対して両側に隣接するように配置されていることが好ましい。たとえば図3に示したように、ダミーインク室2dは各吐出用インク室2cの両側に配置される構成であれば好ましい。図3に例示した構成以外に、図11に示す構成や図12に示す構成であってもよい。図12では、ダミーインク室2dの配列ピッチは吐出用インク室2cの配列ピッチと同じではないが、ダミーインク室2dは、吐出用インク室2cの各々に対して両側に隣接するように配置されている。
(具体例)
以下、具体的な数値を交えて具体例について説明する。たとえば図3に示す構成において、個別インク室2の配列ピッチBが169μm(150DPIに相当)となるように個別インク室2が配列されているときの、このインクジェットヘッド25の駆動電圧が15Vであったとする。この駆動電圧を変えずに500μmの配列ピッチで配列された吐出用インク室2dを得たい場合には、圧電基板1に対してまず個別インク室2となるべき溝を169μmピッチ(150DPIに相当)で形成し、これらの複数の溝に対してノズル孔20の配列ピッチCが約507μm(50DPIに相当)となるようにノズル孔20が形成されたノズル板21を接着すればよい。すなわち、図3に示すように、3つの個別インク室2ごとに1つのノズル孔20が設けられたノズル板21を接着することによってインクジェットヘッド25を組み立てればよい。
ここで、個別インク室2のうち、ノズル孔20が開口していないものはダミーインク室2dとして利用する。これらのダミーインク室2dはインクを循環させるために用いられる。複数の吐出用インク室2cだけでは流路抵抗を十分に下げることができない場合においても、ダミーインク室2dをこのように複数設けることにより、流路抵抗が小さくなり、結果的に微粒子の沈殿を防止でき、吐出時の液滴中に含まれる微粒子数を安定させて吐出させることができる。
この状態ではノズル孔20の配列ピッチCが約507μmであったが、インクジェットヘッド25をノズル板21の面内で9.53°回転させて使用することにより、装置全体としては見かけ上のノズル配列ピッチを500μmになるようにすることができる。
このような構成にすることで、圧電基板に対する溝加工のピッチは変えずに実際のノズル孔20の配列ピッチのみを低密度化することができる。ノズル孔20の形成されていない個別インク室2をダミーインク室2dとして使用することにより、必要に応じて、吐出用インク室2cより多くの数のダミーインク室2dを形成することもできる。
(実施の形態2)
(製造方法)
図13〜図18および図1、図4、図5、図8を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法について説明する。このインクジェットヘッドの製造方法は、実施の形態1で説明したインクジェットヘッド25を製造するための方法であって、圧電基板に対して溝加工を行なうことによって前記複数のインク溝を形成する工程と、前記複数のインク溝の内壁に導電体膜を形成することによって前記電極とする工程と、前記第1共通インク室および前記第2共通インク室となるべき共通インク室用凹部を有する前記マニホールドを前記圧電基板に取り付ける工程と、前記複数の溝および前記共通インク室用凹部を塞ぐように、前記ノズル板を接着することによって、前記複数の溝を複数の個別インク室とすると同時に前記マニホールドの凹部を前記第1共通インク室および前記第2共通インク室とする工程とを含む。
これらの工程の各々について以下詳しく説明する。まず、圧電基板1を作製する。そのためには、図13に示すように分極方向の異なる2枚のウエハ状の圧電基板51a,51bを貼り合わせる。こうしてウエハ状の圧電基板51を得る。
(複数のインク溝を形成する工程)
圧電基板51に対して溝加工を行なうことによって複数のインク溝を形成する工程を行なう。この工程は図13に示すように、一般的なダイシングマシンに使用されるダイシングブレード30を繰返し走行させて溝加工することによって行なうことができる。1枚の圧電基板51はのちに分割されて多数の圧電基板1となるものである。図13に示すように、溝加工により形成される複数のインク溝41は、互いに平行に並んでおり、互いに平行に並ぶ複数の細長い隔壁3によって隔てられている。インク溝41は所定の幅と深さを有する細長い溝であればよく、溝加工は一直線状に行なわれる。
実際には厚さ3mmのウエハ状の圧電基板51に対して幅80μmのダイシングブレード30を用いて、1つの圧電基板1となるべき部分に深さ260μmのインク溝41を134本加工する。これらのインク溝41がのちに個別インク室2となる。
(電極を形成する工程)
次に、溝加工を行ったウエハ状の圧電基板51をダイシングブレード30で分割し、図14に示すように圧電基板1が2個つながったサイズの圧電基板52とする。続いて、複数のインク溝41の内壁に導電体膜を形成することによって電極とする工程を行なう。ここで形成する電極は、インクジェットヘッド完成後に隔壁3をシェアモードで駆動させるための電極である。電極は銅の膜であり、RF(Radio Frequency)マグネトロンスパッタ装置を用いて、スパッタリング法により成膜される。成膜により、電極は、隔壁3の両側面のみならず、隔壁3の上面、圧電基板52の側面および上面も覆うように形成される。
次に、圧電基板52の上面に対してダイシングブレード30によって除去量が10μmになるように研削することにより、圧電基板52の上面を覆う不要な電極を除去する。このとき、各隔壁3の上面を覆っていた電極も同時に除去されるので、上から見た状態としてはインク溝41ごとに電極が分離される。
圧電基板52をダイシングブレード30により点線36に示す位置で半分に切断し、図15に示すようにインクジェットヘッド1つ分のサイズにする。こうして圧電基板1が得られる。この切断により、圧電基板1の両端面のうち、切断によって生じた新たな端面には電極がないが、反対側の端面には電極がある状態となる。図15では、端面37に電極があり、端面38に電極がないものとする。この時点では、各インク溝41内の電極同士は、この端面37を覆う電極によって互いに導通した状態となっている。
次に、端面37が上向きになるように圧電基板1を固定し、ダイシングブレード30によって、端面37の隔壁3の中心線に対応する部分の電極をそれぞれ線状に研削除去する。こうすることによって、図16に示すようになる。図16における端面37の部分拡大図を図17に示す。図17においてはハッチングを付した部分を電極が覆っている。この時点で各インク溝41内の電極は完全に個別に電気的に分離された状態となる。端面37のインク溝41に対応する部分では電極が研削除去されておらず、残っている。この残った電極が電極引出し部8となる。
続いて、図4に示したように、電極引出し部8に対して外部基板としての配線基板10をACF9を介して接続する。これにより、圧電基板1の各インク溝41の両側の隔壁3に画像データに基づいた電圧を印加することが可能となり、外部からインクチャンネルを駆動することが可能となる。なお、外部基板との接続方法としては、上述のACF9を用いた接続方法以外にも、外部基板のリードを圧電基板1の外部接続端子に直接接続する方法や、外部基板のリードを圧電基板1の外部接続端子にワイヤボンディングする方法などがある。
次いで、圧電基板1の各インク溝41の内壁面に形成された電極を保護するために、電極保護膜(図示せず)を約10μmの厚さで形成する。この電極保護膜は、その形成工程においては圧電基板1および配線基板10の露出するあらゆる表面に付着するため、付着させる必要のない配線基板10には予めマスキングテープなどでマスクすることによって、電極保護膜が付着しないようにしておく。
(マニホールドを圧電基板に取り付ける工程)
次に、第1共通インク室5および第2共通インク室6となるべき共通インク室用凹部を有するマニホールド11を圧電基板1に取り付ける工程を行なう。そのためには、図5に示したようなマニホールド11を予め作製しておく。マニホールド11は第1部分11aと第2部分11bとからなる2ピース構造となっている。
マニホールド11の第1部分11aは、厚さ10mmのアルミ、ステンレス、セラミクスなどからなる板材から形成する。この第1の部分11aの上面に対して、圧電基板1の厚み分である3mmの深さで、圧電基板1と同じ幅、同じ長さだけザグリ加工を施すことによって、図5に示すように圧電基板用凹部17を形成する。また、この圧電基板用凹部17に連通して第1共通インク室5を形成する。第1共通インク室5においては深さ4mmのザグリ加工を行ない、ザグリ幅、ザグリ長さは圧電基板1の幅と同等とする。
また、第1部分11aの貼合せ面18に対しては、側方から深さ0.25mmで、幅は配線基板10と同程度でザグリ加工を行ない、図5に示すように配線基板用凹部16を形成する。
さらに第1部分11aの第1共通インク室5には、ニップル開口部14が長穴形状に開口するように形成する。このニップル開口部14はインク供給管12と接続されるように形成する。ニップル開口部14からインク供給管12までは幅が緩やかなテーパー状に変化するように形成する。
マニホールド11の第2の部分11bは厚さ10mmのアルミ、ステンレス、セラミクスなどからなる板材から形成する。この第2の部分11bの上面に対して、深さ4mmで、圧電基板1の幅と同等の幅、同じ長さでザグリ加工を施すことによって、第2共通インク室6を形成する。さらに第2部分11bの第2共通インク室6には、ニップル開口部15が長穴形状に開口するように形成する。このニップル開口部15はインク供給官13と接続されるように形成する。ニップル開口部15からインク供給管13までは幅が緩やかなテーパー状に変化するように形成する。
マニホールド11を圧電基板1に取り付ける工程としては、まず、第1部分11aの圧電基板用凹部17に対して圧電基板1を接着する。圧電基板用凹部17のザグリ幅、ザグリ長さは圧電基板1の幅と同等に形成されているので、圧電基板用凹部17に圧電基板1を嵌め込み、第1部分11aの合わせ面18に形成された配線基板用凹部16に対して、配線基板10が収容されるようにして接着を行なう。その結果、図8に示す構造体が得られる。
さらに第1部分11aの貼合せ面18に対して第2部分11bを接着する。その結果、図18に示す構造体が得られる。この接着では、第2の共通インク室6がインクを漏らさず保持できるように確実に接着しなければならない。また、配線基板10、ACF9はインクにより、溶解または膨潤する可能性があるため、ACF9を介して電極引出し部8に配線基板10を接続した部分を接着剤にて封止し、インクから保護することが望ましい。圧電基板1と圧電基板用凹部17との隙間にも接着剤を追加し、この隙間を封止する。
(ノズル板を接着する工程)
次いで、複数のインク溝41および共通インク室用凹部を塞ぐように、ノズル板21を接着することによって、複数のインク溝41を複数の個別インク室2とすると同時にマニホールド11の凹部を第1共通インク室5および第2共通インク室6とする工程を行なう。すなわち、図18に示した構造体に対して、ノズル孔20を有するノズル板21を上側から接着する。ノズル板21は、圧電基板1とマニホールド11とにまたがるように貼り付けられる。圧電基板1にノズル板21を接合した後、ノズル板21とマニホールド11との隙間に接着剤を流し込み封止する。これにより、図1に示すインクジェットヘッド25が出来上がる。インクジェットヘッド25内には個別インク室2と第1共通インク室5と第2共通インク室6とが形成される。
(作用・効果)
上述のとおり、本実施の形態におけるインクジェットヘッドの製造方法によれば、本実施の形態におけるインクジェットヘッドを容易に作製することが可能となる。
なお、図14に溝加工の例を示したが、この溝加工は、一定深さで圧電基板1の一端から他端までを貫通するように直線状に行なうことが好ましい。ここでは、1つ分の圧電基板1に対して述べたが、圧電基板51においては複数の圧電基板1が集まった状態となっているので、圧電基板51において一端から他端までを貫通するように直線状に行なうことは、複数の圧電基板1に対して一括して一端から他端までを貫通するように直線状の溝加工を行なうことを含んでいる。
一定深さで圧電基板1の一端から他端までを貫通するように直線状に溝加工を行なう構成によれば、溝加工の際にダイシングブレード30での上下動を利用した加工方法、すなわちいわゆるチョッパー加工を行なう必要がなく、回転するダイシングブレード30を一直線状に移動させるだけでよく、特殊なダイシングマシンを必要としないので好都合である。
ダイシングブレード30の上下動を利用したチョッパー加工によりインク溝の一部にダイシングブレードの外径形状を転写させることによって、溝深さが徐々に浅くなるR形状部を形成し、さらに、その続きとして外部接続端子を形成するための浅溝部を形成した構成とした場合、R形状部の長さは、インク溝の駆動部分が深いほど、また、浅溝部が浅いほど大きくなる。また、R形状部の長さは、ダイシングブレードの外径が大きいほど大きくなる。そのため、結果的に1枚のウエハ状の圧電基板から取得することができるインクジェットヘッドの数(いわゆる「取れ数」)に大きく影響する。
仮に、インク溝の深さが240μm、浅溝部の深さが5μm、ブレードの外径が25.4mmであったとすると、ブレードの外径形状が転写された領域Lは、次式によって求められる。
Figure 0004286302
L=3.48mm
このインクジェットヘッドの吐出に必要な領域の長さを3mmとする。浅溝部は全体が外部接続端子として形成されるものとし、外部接続端子の長さを1mmとした場合、インクジェットヘッドのインク溝長手方向の長さは3.48+3+1=7.48mmとなる。
この構成において、1つのインクジェットヘッドの長さ全体のうちでR形状部が占める部分は、
(3.48+1)/7.48×100=約60%
すなわち、インクの吐出に寄与しない部分が約60%となる。
上述のように、圧電基板に対する溝加工の際に、一定深さで圧電基板1の一端から他端までを貫通するように直線状に行なうこととすれば、個別のインクジェットヘッドのサイズに対応する圧電基板1の範囲内で考えても、上記のブレードの外径形状が転写された領域L=3.48mmは必要なくなり、さらに図4に示したように配線基板10を圧電基板に垂直な向きで取り付けることとすれば、外部接続端子のための長さも不要となるので、合わせてインクジェットヘッドの長さを約60%短くすることができる。インクジェットヘッドを1つ作るのに必要な圧電基板の長さがそれだけ短くなるということは、ウエハ1枚当たりのインクジェットヘッドの取れ数が増大し、インクジェットヘッド1つ当たりのコストの低下を図ることができる。
なお、上記各実施の形態では、説明の便宜のためにノズル孔の数を少なく描いているが、ノズル孔の数はより多くてもよい。圧電基板51は四角形には限らず円形などであってもよい。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドのノズル板を外した状態の斜視図である。 図1におけるIII−III線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドに含まれている圧電基板および配線基板の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドに含まれているマニホールドの分解図である。 図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図である。 図5におけるVII−VII線に関する矢視断面図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの一部分の斜視図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの個別インク室の第1の配置例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの個別インク室の第2の配置例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの個別インク室の第3の配置例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態1におけるインクジェットヘッドの個別インク室の第4の配置例の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法の第1の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法の第2の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法の第3の工程の説明図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法の第4の工程の説明図である。 図16における端面の部分拡大図である。 本発明に基づく実施の形態2におけるインクジェットヘッドの製造方法の第5の工程の説明図である。 従来技術に基づくインクジェットヘッドの分解図である。 図19におけるXX−XX線に関する矢視断面図である。
符号の説明
1,101 圧電基板、1a 上板、1b 下板、2,102 個別インク室、2c 吐出用インク室、2d ダミーインク室、3 隔壁、5 第1共通インク室、6 第2共通インク室、8 電極引出し部、9 異方性導電フィルム(ACF)、10 配線基板、11,111 マニホールド、11a 第1部分、11b 第2部分、11u (マニホールドの上面の)凹部、12,13,112,113 インク供給管、14,15 ニップル開口部、16 配線基板用凹部、17 圧電基板用凹部、18 貼合せ面、20 ノズル孔、21 ノズル板、25 インクジェットヘッド、30 ダイシングブレード、35 矢印、41 インク溝、51,51a,51b (ウエハ状の)圧電基板、52 (2つ分つながったサイズの)圧電基板、105,106 共通インク室、114,115 ニップル開口部、126 (従来技術に基づく)インクジェットヘッド。

Claims (8)

  1. 隔壁によって互いに隔てられ、かつ内壁に電極が設けられた複数のインク溝を有する圧電基板と、
    前記圧電基板の前記隔壁の上部に接着されることによって前記複数のインク溝の上側を塞いで前記複数のインク溝を複数の個別インク室として規定するノズル板と、
    前記複数の個別インク室の一端側において前記個別インク室と連通する第1共通インク室を規定しつつ、前記複数の個別インク室の他端側において前記個別インク室と連通する第2共通インク室を規定するように、前記圧電基板に取り付けられたマニホールドとを備え、
    前記複数の個別インク室は、1以上の吐出用インク室と1以上のダミーインク室とを含み、
    前記ノズル板は、前記吐出用インク室に対応する位置にインク吐出のためのノズル孔を有し、前記ダミーインク室に対応する位置にはノズル孔を有さず、
    前記第1共通インク室に供給されたインクのうち、前記ノズル孔からの吐出に消費される分以外を全て、前記吐出用インク室または前記ダミーインク室を経由して第2共通インク室へ排出するための第1インク流通手段を備え、
    前記第2共通インク室に供給されたインクのうち、前記ノズル孔からの吐出に消費される分以外を全て、前記吐出用インク室または前記ダミーインク室を経由して第1共通インク室へ排出するための第2インク流通手段を備え
    前記吐出用インク室の1つ当たりの流路抵抗は、前記ダミーインク室の1つ当たりの流路抵抗と同じであり、前記吐出用インク室の1つ当たりの断面積と前記ダミーインク室の1つ当たりの断面積とはいずれも溝方向に一定である、インクジェットヘッド。
  2. 前記複数の個別インク室は、一定深さで直線状に互いに平行に形成されている、請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記ダミーインク室の配列ピッチは前記吐出用インク室の配列ピッチと同じである、請求項1または2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記複数の個別インク室は平行に並んでおり、平行に並ぶ個別インク室の列の両端には前記ダミーインク室がある、請求項1からのいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記ダミーインク室と前記吐出用インク室とは交互に配列されている、請求項1からのいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記ダミーインク室は、前記吐出用インク室の各々に対して両側に隣接するように配置されている、請求項1からのいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 請求項1からのいずれかに記載のインクジェットヘッドを製造するための方法であって、
    圧電基板に対して溝加工を行なうことによって前記複数のインク溝を形成する工程と、
    前記複数のインク溝の内壁に導電体膜を形成することによって前記電極とする工程と、
    前記第1共通インク室および前記第2共通インク室となるべき共通インク室用凹部を有する前記マニホールドを前記圧電基板に取り付ける工程と、
    前記複数のインク溝および前記共通インク室用凹部を塞ぐように、前記ノズル板を接着することによって、前記複数のインク溝を複数の個別インク室とすると同時に前記マニホールドの凹部を前記第1共通インク室および前記第2共通インク室とする工程とを含む、インクジェットヘッドの製造方法。
  8. 前記溝加工は、一定深さで前記圧電基板の一端から他端までを貫通するように直線状に行なう、請求項に記載のインクジェットヘッドの製造方法。
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