JP4272701B2 - 超音波アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は所定の駆動力を発生させる超音波アクチュエータに関するものである。
昨今、この種類の超音波アクチュエータとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この超音波アクチュエータは、4箇所に電極が設けられた圧電素子で構成されたアクチュエータ本体を備え、対角にある2対の電極にそれぞれ位相の異なる交流電圧を印加し、該圧電素子に縦振動と屈曲振動とを調和的に発生させることによって駆動力を発生させている。
かかるアクチュエータ本体は、特許文献1においては、基礎となる部材に対して弾性的に支持されており、該アクチュエータ本体の振動を阻害しないように構成されている。例えば、その一例として、特許文献1には、アクチュエータ本体を基礎となる部材としてのケース内において弾性的に支持する構成が開示されている。
特開平8−237971
しかしながら、特許文献1には、アクチュエータ本体をケース内に弾性的に支持するための具体的構成については開示されていない。
例えば、アクチュエータ本体をケース内に収容して支持する構成としては、ケースにアクチュエータ本体を挿入可能な開口を形成し、該ケースに対してアクチュエータ本体を該開口から収容すると共に、該ケースとアクチュエータ本体との間の隙間に該アクチュエータ本体を弾性的に支持するための支持部を挿入する構成が考えられる。ところが、かかる構成の場合、支持部をケースとアクチュエータ本体との間の隙間に挿入する際に、該支持部を圧縮変形させた状態で挿入する必要がある。そのため、組み立て時にある程度の力を要すると共に、アクチュエータ本体とケースとの隙間において支持部の所望の設置位置に設置することが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、超音波アクチュエータの組立性を向上させると共に、支持部をアクチュエータ本体とケースとの間において精度良く設置することにある。
本発明は、アクチュエータ本体と支持部とを収容するケースを分割構造として、該ケースが取り付けられることによって支持部が圧縮変形してアクチュエータ本体を弾性的に支持するように構成したものである。
具体的には、本発明は、所定の駆動力を発生させる超音波アクチュエータが対象である。そして、圧電素子を有して振動することで駆動力を発生させるアクチュエータ本体と、 前記アクチュエータ本体を収容するケースと、前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に介設されて該アクチュエータ本体を所定の支持方向の両側から弾性的に支持する少なくとも2つの支持部とを備え、前記ケースは、少なくとも前記支持部のうちの一方が設置される部分が開口した第1ケースと、該第1ケースの開口を覆うように該第1ケースに取り付けられる第2ケースとを有し、前記支持部は、前記第2ケースが前記第1ケースに取り付けられることによって圧縮変形した状態で前記アクチュエータ本体を弾性的に支持するものとする。
本発明によれば、第2ケースを第1ケースに取り付けることで支持部を圧縮変形させるため、超音波アクチュエータの組立時に支持部を圧縮変形させながらアクチュエータ本体とケースとの隙間に挿入する等の煩雑な作業の必要がなく、超音波アクチュエータの組立性を向上させることができる。また、支持部の設置位置の位置合わせを、該支持部が圧縮変形した状態で行うのではなく、第2ケースを第1ケースに取り付ける前、即ち、支持部が圧縮変形する前に行うことができるため、該支持部をアクチュエータ本体とケースとの間において精度良く設置することができ、超音波アクチュエータの所望の性能を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1に係る駆動装置1は、図3に示すように、ステージ11と、レール12,12と、超音波アクチュエータ2と、図示省略の基台及び制御装置とで構成されている。
前記レール12,12は、互いに平行な状態で基台上に固定されている。前記ステージ11は、平面視略方形の板状部材であって、対向する1対の側端面がレール12,12と平行となった状態で該レール12,12に摺動自在に取り付けられている。そして、超音波アクチュエータ2は、ステージ11の該対向する1対の側端面のうちの一方の側端面に設けられている。この超音波アクチュエータ2は、基台に固定されていると共に制御装置に接続されていて、制御装置の駆動信号によって作動してステージ11をレール12,12の長手方向、即ち、図3中の矢印A,B方向に駆動する。このステージ11が被駆動体に相当する。
前記超音波アクチュエータ2は、図1,2に示すように、振動を発生させるアクチュエータ本体3と、該アクチュエータ本体3を収容するケース4と、アクチュエータ本体3とケース4との間に介設されてアクチュエータ本体3を弾性的に支持する支持ユニット5と、アクチュエータ本体3の姿勢を保持するための姿勢保持ゴム6とを備えている。
前記アクチュエータ本体3は、圧電素子30と、該圧電素子30に取り付けられた2つの駆動子7,7とを有している。
前記圧電素子30は、略長方形状の互いに対向する一対の主面と、この主面と直交して該主面の長手方向に延びる、互いに対向する一対の長辺側面と、これら主面及び長辺側面の両方と直交して該主面の短手方向に延びる、互いに対向する一対の短辺側面とを有する略直方体状をしている。
この圧電素子30は、図4に示すように、5つの圧電体層31,31,…と4つの内部電極層32,33,34,34とを交互に積層して構成される。内部電極層32,33,34,34は、積層方向に圧電体層31を介して交互に配された、第1給電電極層32と共通電極層34と第2給電電極層33と共通電極層34とで構成される。これら第1給電電極層32、第2給電電極層33及び共通電極層34,34のそれぞれは、各圧電体層31の主面上に印刷されている。
前記各圧電体層31は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛などのセラミック材料からなる絶縁体層であって、前記圧電素子30と同様に、一対の主面と、一対の長辺側面と、一対の短辺側面とを有する略直方体状をしている。また、各圧電体層31には、その長辺側面のうち前記駆動子7,7が設けられていない側の長辺側面の長手方向中央部に外部電極35aが、一方の短辺側面の短手方向中央部に外部電極36aが、他方の短辺側面の短手方向中央部に外部電極37aがそれぞれ形成されている。
前記各共通電極層34は、圧電体層31の主面の略全面に亘って設けられた略長方形状をしている。また、各共通電極層34の一方の長辺部には、その長手方向中央部から圧電体層31の前記外部電極35aまで延びる引出電極34aが形成されている。
前記第1給電電極層32は、圧電体層31の主面をその長手方向及び短手方向にそれぞれ2等分してなる4つの領域のうち該主面の対角線方向に位置する2対の領域のうち一方の対の領域にそれぞれ形成された一対の第1電極32a,32aと、これら第1電極32a,32aを連結して導通させる導通電極32bとを有する。各第1電極32aは略矩形状の電極であり、積層方向からみて共通電極層34と重なっている。つまり、各第1電極32aは、圧電体層31を挟んで共通電極層34と対向している。また、第1電極32a,32aのうちの一方には、圧電体層31の前記外部電極36aまで延びる引出電極32cが設けられている。
前記第2給電電極層33は、圧電体層31の主面の対角線方向に位置する前記2対の領域のうち他方の対の領域にそれぞれ形成された一対の第2電極33a,33aと、これら第2電極33a,33aを連結して導通させる導通電極33bとを有する。各第2電極33aは略矩形状の電極であり、積層方向からみて共通電極層34と重なっている。つまり、各第2電極33aは、圧電体層31を挟んで共通電極層34と対向している。また、第2電極33a,33aのうちの一方には、圧電体層31の前記外部電極37aまで延びる引出電極33cが設けられている。
これら圧電体層31,31,…と内部電極層32,34,33,34とを交互に積層することで構成された圧電素子30においては、その一方の長辺側面の前記長手方向中央部に、各圧電体層31の外部電極35aが1つになって外部電極35(図8参照)が形成されている。そして、この外部電極35には、前記共通電極層34,34に形成された引出電極34a,34aが電気的に接続されている。同様に、圧電素子30の一方の短辺側面の前記短手方向中央部には、各圧電体層31の外部電極36aが1つになって外部電極36(図1,8参照)が形成され、圧電素子30の他方の短辺側面の前記短手方向中央部には、各圧電体層31の外部電極37aが一つになって外部電極37(図8参照)が形成されている。そして、外部電極36には前記第1給電電極層32の引出電極32cが、外部電極37には前記第2給電電極層33の引出電極33cが電気的に接続されている。これら外部電極35,36,37が素子側電極を構成する。
そして、圧電素子30の長辺側面のうち前記外部電極35が設けられていない側の長辺側面には、前記駆動子7,7が前記長手方向に互いに間隔を空けて設けられている。駆動子7,7は、該長手方向において、該長辺側面の全長の30〜35%距離だけその長手方向両端部から内側に入った位置に配設されている。これら駆動子7,7は、ほぼ球体状に形成されている。
このように構成されたアクチュエータ本体3は、前記外部電極35をグランドに接続し、前記外部電極36に所定周波数の交流電圧を、前記外部電極37に該交流電圧と位相が90°、または−90°ずれた交流電圧を印加することによって、図5に示す縦振動(いわゆる、伸縮振動)の1次モードと、図6に示す屈曲振動の2次モードとが誘起される。
縦振動の共振周波数及び屈曲振動の共振周波数はそれぞれ、圧電素子30の材料、形状等により決定される。さらに、両共振周波数は、圧電素子30を支持する力及び支持する部分によっても影響を受ける。これらを考慮して、両共振周波数を略一致させ、その近傍の周波数の電圧を印加することによって、圧電素子30には、縦振動の1次モードと屈曲振動の2次モードとが調和的に誘起され、図7(a)、(b)、(c)、(d)に示す形状の変化を順番に起こす。
その結果、圧電素子30に設けられた各駆動子7が図7における紙面と平行な面内で略楕円運動を起こす。この楕円運動により駆動子7,7が圧電素子30の前記長手方向と一致する駆動方向(図3中の矢印A,B方向)に駆動力を出力する。
前記ケース4は、前記圧電素子30に対応した略直方体状の概略箱形状をしている。このケース4は、前記圧電素子30の主面と平行で且つ略長方形状の一対の主壁部41、42と、該主壁部41,42の前記長手方向の一側(図1における左側)に位置する短辺部間に設けられた第1短辺壁部43と、該主壁部41,42の該長手方向の他側(図1における右側)に位置する短辺部間に設けられた第2短辺壁部44と、該主壁部41,42の前記短手方向の一側(図1における下側)に位置する長辺部間に設けられた長辺壁部45とを有している。つまり、ケース4は、主壁部41,42の該短手方向の他側(図1における上側)に位置する長辺部間(圧電素子30の駆動子7,7が設けられた長辺側面に対応する部分)には壁部が設けられておらず、該短手方向の他側に開口した形状となっている。そして、このケース4は、第1ケース8と第2ケース9とで構成された分割構造となっている。
前記第1ケース8は、前記主壁部41,42、第1短辺壁部43及び長辺壁部45がそれぞれ連結されて構成されていて、前記長手方向の他側及び前記短手方向の他側に開口した概略箱形状をしている。
前記主壁部41,42の外側表面には、その長手方向の他端部(開口端部)において、1つの外側表面につき2つの被係合段部81,81(主壁部42の被係合段部については1つだけ図示)が該各外側表面から厚み方向(主壁部の法線方向)に突出した状態で設けられている。被係合段部81,81は、短手方向に延びる線条に構成され、該短手方向に互いに間隔を有して一直線上に並んでいる。これら被係合段部81,81が被係合部を構成する。
また、主壁部41,42のうち前記厚み方向一側の主壁部41の外側表面には、前記長手方向の他端部における前記被係合段部81,81よりもさらに該長手方向の端縁側において、該外側表面から該厚み方向に突出した係合突起82が設けられている。この係合突起82は、主壁部41の該短手方向において、2つの前記被係合段部81,81の間に配設されている。この係合突起82が押圧用係合突起を構成する。
さらに、該厚み方向の一側の主壁部41には、その略中央に前記姿勢保持ゴム6を設置するための略正方形状の開口83が形成されている。
前記第2ケース9は、前記第2短辺壁部44を含んで構成されている。この第2ケース9は、第1ケース8の主壁部41,42を前記厚み方向両側から挟み込むようにして延びる係合アーム部92,92,93,93を有する。この第2ケース9は、前記第1ケース8の前記長手方向他側の開口部を覆うようにして該第1ケース8に取り付けられる。
前記係合アーム部92,92は、第2短辺壁部44の該厚み方向一側の端縁部において前記短手方向に互いに間隔を有した状態で並んで設けられており、該端縁部から前記長手方向一側に向かって延びて形成されている。また、係合アーム部93,93は、第2短辺壁部44の前記厚み方向他側の端縁部において該短手方向に互いに間隔を有した状態で並んで設けられており、該端縁部から該長手方向一側に向かって延びて形成されている。これら係合アーム部92,92と係合アーム部93,93との前記厚み方向の間隔は、前記第1ケース8の厚み方向の幅と略同じか、少し広い値となっている。また、これら係合アーム部92,92,93,93の先端部の内側には、第2ケース9を第1ケース8に取り付けたときに、該第1ケース8の被係合段部81,81に係合する係合爪部92a,92a,93a,93aがそれぞれ設けられている。これら係合爪部92a,92a,93a,93aが係合部を構成する。
また、前記第2短辺壁部44の前記厚み方向一側の端縁部における前記係合アーム部92,92との間の部分には、前記姿勢保持ゴム6を前記厚み方向一側から他側に押圧するための押圧部94が設けられている。この押圧部94は、第2短辺壁部44の該端縁部から前記長手方向一側に向かって延びて形成された下段部94aと、該下段部94aの先端側に位置して下段部94aよりも前記厚み方向一側に浮き上がった上段部94cと、該下段部94aの先端部と上段部94cの基端部とを連結する階段状の階段部94bとを有している。つまり、上段部94cと前記係合アーム部93との前記厚み方向の間隔は、下段部94aと係合アーム部93との該厚み方向の間隔よりも広くなっている。また、下段部94aには、第2ケース9を第1ケース8に取り付けたときに、第1ケース8の係合突起82が係合する被係合孔94dが形成されている。この被係合孔94dが押圧用被係合孔を構成する。尚、押圧部94に前記係合突起82が設けられる一方、第1ケース8に被係合孔94dが設けられる構成であってもよい。
さらに、これら第1ケース8及び第2ケース9は、樹脂製であって、図8に示すように、電極46,47,48がインサート成形されている。これら電極46,47,48は、ケース4に収容されるアクチュエータ本体3の外部電極36,35,37とそれぞれ対向する位置に設けられている。詳しくは、第1ケース8の第1短辺壁部43の内側表面には、アクチュエータ本体3の外部電極36と対向する位置に電極46が設けられており、第1ケース8の長辺壁部45の内側表面には、アクチュエータ本体3の外部電極35と対向する位置に電極47が設けられている。また、第2ケース9の第2短辺壁部44の内側表面には、アクチュエータ本体3の外部電極37と対向する位置に電極48が設けられている。これら電極46,47,48はそれぞれ、第1ケース8の長辺壁部45の外側表面に設けられた端子電極46a,47a,48aに電気的に接続されている。ただし、電極48及び端子電極48aについては、第2ケース9が第1ケース8に取り付けられたときに、電気的な導通が実現するように構成されている。尚、第1ケース8及び第2ケース9に電極46,47,48及び端子電極46a,47a,48aを設ける構成は、前述の如く、インサート成形に限られず、MID(Mold Interconnection Device)によっても実現することができ、その他、任意の構成を採用することができる。これら電極46,47,48がケース側電極を構成し、端子電極46a,47a,48aが給電電極を構成する。
前記支持ユニット5は、アクチュエータ本体3を弾性的に支持するための2つの支持ゴム51,51と、アクチュエータ本体3をステージ11側へ付勢するための付勢ゴム52と、該支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を連結するための連結ゴム53,53とを有し、図9に示すように、概略コ字形状をしている。
前記各支持ゴム51は、シリコーンゴムに金属粒子を混入した導電性ゴムで構成され、略直方体状をしている。これら支持ゴム51,51は、アクチュエータ本体3をその長手方向(即ち、長手方向が支持方向に相当する)に弾性的に支持する。この支持ゴム51が、支持部を構成する。
また、前記付勢ゴム52も、支持ゴム51と同様に、シリコーンゴムに金属粒子を混入した導電性ゴムで構成され、略直方体状をしている。この付勢ゴム52は、アクチュエータ本体3をその短手方向(即ち、短手方向が付勢方向に相当する)に付勢するためのものである。この付勢ゴム52が、付勢部を構成する。
これら支持ゴム51及び付勢ゴム52は、硬度60〜80程度であることが好ましい。
一方、前記連結ゴム53は、導電性ゴムではなく、絶縁ゴムで構成されている。連結ゴム53,53は、付勢ゴム52と一方の支持ゴム51とを連結すると共に、該付勢ゴム52と他方の支持ゴム51とを連結して、全体としてコ字形状の支持ユニット5を一体的に形成している。このとき、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52の方が連結ゴム53,53よりもコ字形状の内側に突出している。また、連結ゴム53,53は、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52よりも硬度が低いゴムで構成されている。
このように構成された支持ユニット5において、前記両支持ゴム51,51の間の間隔は、アクチュエータ本体3の前記長手方向長さと概略同じとなっている。そして、この支持ユニット5は、アクチュエータ本体3の外周囲に設置された状態において、付勢ゴム52がアクチュエータ本体3の外部電極35と、一方の支持ゴム51がアクチュエータ本体3の外部電極36と、他方の支持ゴム51がアクチュエータ本体3の外部電極37と当接又は近接した状態で対向する位置に配置されている。このとき、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52の方が連結ゴム53よりもアクチュエータ本体3側に突出しているため、連結ゴム53はアクチュエータ本体3に当接しない。
前記姿勢保持ゴム6は、前記ケース4の開口83内に配設され、該ケース4内に収容されたアクチュエータ本体3の主面に当接している。そして、この姿勢保持ゴム6は、第2ケース9の押圧部94によってアクチュエータ本体3側に押圧されており、該姿勢保持ゴム6の弾性及び該押圧部94の弾性によってアクチュエータ本体3の姿勢を前記厚み方向に弾性的に保持している。この姿勢保持ゴム6が姿勢保持部を構成する。
<超音波アクチュエータの組み立て>
次に、超音波アクチュエータ2の組み立てについて説明する。
まず、前記第1ケース8内に、アクチュエータ本体3及び支持ユニット5を収容する。このとき、支持ユニット5の一方の支持ゴム51が第1ケース8の第1短辺壁部43の電極46と当接すると共に支持ユニット5の付勢ゴム52が第1ケース8の長辺壁部45の電極47と当接するように、支持ユニット5が第1ケース8内に収容される。また、アクチュエータ本体3の外部電極35が支持ユニット5の付勢ゴム52と当接し、アクチュエータ本体3の外部電極36が支持ユニット5の一方の支持ゴム51と当接又は近接し、アクチュエータ本体3の外部電極37が支持ユニット5の他方の支持ゴム51と当接又は近接するように、アクチュエータ本体3が支持ユニット5に設置される。このとき、支持ユニット5のうち他方の支持ゴム51は、図10に示すように、その一部又は全部が第1ケース8の前記長手方向他側の開口部よりも外方にはみ出している。
尚、組み立て順序としては、支持ユニット5を第1ケース8内に収容した後にアクチュエータ本体3を収容してもよいし、アクチュエータ本体3に支持ユニット5を組み込んだ状態で両者を第1ケース8内に収容してもよい。
次に、第1ケース8の開口83内に姿勢保持ゴム6を設置する。この姿勢保持ゴム6は、アクチュエータ本体3の主面に接着される。このとき、姿勢保持ゴム6は第1ケース8の主壁部41よりも前記厚み方向外方に突出している。この姿勢保持ゴム6を設置した状態における該姿勢保持ゴム6及び第1ケース8の該厚み方向の幅は、前記第2ケース9の押圧部94の上段部94cと係合アーム部93との該厚み方向の間隔よりも大きくなっている。
続いて、アクチュエータ本体3、支持ユニット5及び姿勢保持ゴム6が収容された第1ケース8(図10参照)に、第2ケース9を前記長手方向の他側から一側に向かって取り付けていく。まず、第2ケース9の係合アーム部92,92及び押圧部94と係合アーム部93,93とで第1ケース8の前記長手方向他側の開口部を挟持するようにして、第2ケース9の第1ケース8への取り付けが開始される。第2ケース9を第1ケース8に対して該長手方向の他側から一側へ押し込んでいくと、第2ケース9に設けられた押圧部94の下段部94aの先端が第1ケース8の主壁部41に設けられた係合突起82に当接する。そこから、第2ケース9を該長手方向の一側にさらに押し込んでいくと、図11に示すように、下段部94aが係合突起82(図11では、図示省略)上に乗り上げ、その結果、押圧部94の上段部94cも第1ケース8の主壁部41から前記厚み方向外方へさらに浮き上がる。こうして、上段部94cが主壁部41から大きく浮き上がるため、上段部94cの先端が、姿勢保持ゴム6と前記長手方向において重なる位置まで進んだとしても、該姿勢保持ゴム6と衝突することが防止され、上段部94c、即ち、第2ケース9は該長手方向一側へさらに移動することができる。
第2ケース9がさらに該長手方向一側へ押し込まれると、第2ケース9の第2短辺壁部44の内側表面が支持ユニット5の他方の支持ゴム51に対して該長手方向他側から当接する。
そこからさらに、第2ケース9が該長手方向一側へ押し込まれると、支持ユニット5が該長手方向に圧縮変形させられると共に、前記係合アーム部92,92,93,93の先端が第1ケース8の被係合段部81,81に当接する。そして、第2ケース9をさらに該長手方向一側へ押し込むと、第2ケース9の係合アーム部92,92,93,93が被係合段部81,81を乗り越えて、図2に示すように、前記係合爪部92a,92a,93a,93aが該被係合段部81,81に係合する。このとき、係合爪部92a,92a,93a,93aが被係合段部81,81に係合すると同時に、押圧部94の下段部94aに形成された被係合孔94dに第1ケース8の係合突起82が嵌り込む。その結果、下段部94aの係合突起82への乗り上げが解除され、浮き上がっていた押圧部94が前記厚み方向内方、即ち、第1ケース8側へ戻る。このとき、押圧部94の上段部94cは、該長手方向において姿勢保持ゴム6と重なる位置に位置するため、第1ケース8側へ戻ると同時に、姿勢保持ゴム6を該厚み方向内方、即ち、アクチュエータ本体3側へ押圧することになる。その結果、姿勢保持ゴム6は、アクチュエータ本体3の該厚み方向一側の主面と押圧部94の上段部94cとの間で圧縮変形して、アクチュエータ本体3をケース4の主壁部42へ押し付けた状態で保持する。
こうして、第2ケース9が第1ケース8へ取り付けられることで、超音波アクチュエータ2の組み立てが完了する。
このようにして、組み立てられた超音波アクチュエータ2において、図2,8に示すように、アクチュエータ本体3は駆動子7,7が外方に突出した状態でケース4内に収容され、該アクチュエータ本体3とケース4との間には支持ユニット5が介設されている。このとき、支持ゴム51,51は、第2ケース9が第1ケース8に取り付けられることによって前記長手方向に圧縮変形しており、アクチュエータ本体3をケース4に対して該長手方向に弾性的に支持している。これら支持ゴム51,51が当接する、アクチュエータ本体3の両短辺側面は、縦振動の腹の部分、即ち、非ノード部であるが、該支持ゴム51,51は弾性体であるため、アクチュエータ本体3の縦振動を妨げない。
尚、付勢ゴム52及び連結ゴム53,53については、連結ゴム53,53の方が付勢ゴム52よりも硬度が低いため、連結ゴム53,53がより大きく該長手方向に圧縮変形している。このとき、付勢ゴム52は、前記短手方向についてはほとんど変形しておらず、超音波アクチュエータ2がステージ11に設置される前の段階ではアクチュエータ本体3を該短手方向に付勢していない。ただし、この設置前の段階において、付勢ゴム52がアクチュエータ本体3を該短手方向に付勢しているように、即ち、付勢ゴム52が圧縮変形した状態でケース4内に収容される構成であってもよい。また、このように、第2ケース9を第1ケース8に取り付けた状態においても、連結ゴム53,53は、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52よりもアクチュエータ本体3側に突出しておらず、即ち、連結ゴム53,53はアクチュエータ本体3に当接しておらず、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52とアクチュエータ本体3との当接を阻害しないように、ひいてはアクチュエータ本体3の振動を阻害しないように構成されている。ただし、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52とアクチュエータ本体3との当接及びアクチュエータ本体3の振動を阻害しない程度であれば連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3と当接する構成であってもよい。
またこのとき、アクチュエータ本体3とケース4との間において、一方の支持ゴム51は、アクチュエータ本体3の外部電極36とケース4の電極46との間に介設されて両者を電気的に導通させ、他方の支持ゴム51は、アクチュエータ本体3の外部電極37とケース4の電極48との間に介設されて両者を電気的に導通させ、付勢ゴム52は、アクチュエータ本体3の外部電極35とケース4の電極47との間に介設されて両者を電気的に導通させている。
そして、このように組み立てられた超音波アクチュエータ2は、前記長手方向がレール12,12の長手方向と平行となる状態で、駆動子7,7が前記ステージ11における該レール12,12と平行な一の側端面と当接するようにして、該ステージ11に設置される。このとき、超音波アクチュエータ2は、付勢ゴム52が圧縮変形するように駆動子7,7をステージ11に押し付けた状態でケース4が基台に固定される。つまり、超音波アクチュエータ2をステージ11に設置したときには、アクチュエータ本体3は付勢ゴム52によってステージ11に当接する方向、即ち、駆動子7,7が設けられた、アクチュエータ本体3の長辺側面(圧電素子30の長辺側面)の法線方向(前記短手方向と一致する)に付勢されている。また、図示省略の制御装置からの信号線がコネクトピンを介してケース4の前記端子電極46a,47a,48aに電気的に接続される。
かかる超音波アクチュエータ2は、該信号線を介して、端子電極47aがグランドに接続され、端子電極46a,48aに互いに位相が90°(又は−90°)ずれた交流電圧が印加されることによって、前述の如く、図7に示すように、アクチュエータ本体3が振動し、それに追従して駆動子7,7がアクチュエータ本体3の主面と平行な面内において略楕円状に運動して駆動力を出力する。このとき、ケース4が基台に固定されていると共に駆動子7,7がステージ11の前記側端面に接触しているため、駆動子7,7の駆動力がステージ11に伝わり、該ステージ11がレール12,12に沿って駆動される。ここで、駆動子7,7は前記付勢ゴム52によってステージ11に対して付勢されているため、駆動子7,7とステージ11の側端面との間の摩擦力が大きくなり、駆動子7,7の駆動力が効率良くステージ11に伝達される。また、図7の如く振動するアクチュエータ本体3をケース4内において支持する支持ゴム51,51は弾性部材であるため、該支持ゴム51,51がアクチュエータ本体3を支持する場所がアクチュエータ本体3の縦振動の非ノード部であるにもかかわらず、アクチュエータ本体3の振動を阻害することなく、該アクチュエータ本体3をケース4に対して支持することができる。
したがって、前記実施形態1によれば、アクチュエータ本体3及び支持ユニット5を収容するケース4を第1ケース8と第2ケース9との分割構造とし、アクチュエータ本体3と支持ユニット5とを第1ケース8内に予め設置して、第2ケース9を該第1ケース8に対してアクチュエータ本体3を弾性的に支持する支持方向(弾性力を付与する方向)に取り付けつつ、同時に支持ユニット5の支持ゴム51,51を圧縮変形させることによって、超音波アクチュエータ2の組立性を向上させることができると共に、支持ゴム51,51の設置位置の位置決め精度を向上させることができる。
つまり、支持ゴム51,51を第2ケース9の取り付け前、即ち、該支持ゴム51,51に外力がほとんど作用していないときに第1ケース8とアクチュエータ本体3との間に設置するため、支持ゴム51,51を容易に設置することができると共に、その後、第2ケース9を第1ケース8に取り付けることで該支持ゴム51,51を圧縮変形させて該支持ゴム51,51によるアクチュエータ本体3の弾性支持を実現するため、アクチュエータ本体3とケース4との間の隙間に圧縮変形させた状態の支持ゴムを詰め込む等の作業の必要がなく、超音波アクチュエータ2の組立性を向上させることができる。
また、支持ゴム51,51を、前述の如く、第2ケース9の取り付け前の、外力がほとんど作用していない状態のときに所望の設置位置に設置すると共に、第2ケース9を第1ケース8に取り付けるときには該支持ゴム51,51には圧縮方向の力しか作用しない、即ち、設置位置を変える方向への力が作用しないため、支持ゴム51,51の設置位置は、支持ユニット5及びアクチュエータ本体3を第1ケース8内に予め設置するときに概略決まり、支持ゴム51,51の設置位置の位置決め精度を向上させることができる。その結果、支持ゴム51,51をアクチュエータ本体3に対して所望の位置に精度良く設置することができるため、該アクチュエータ本体3(詳しくは、圧電素子30)の共振周波数を所望の設計値どおりの値に合わせることができ、該アクチュエータ本体3に所望の振動を発生させることができる。それと共に、支持ゴム51,51をアクチュエータ本体3とケース4との間において外部電極36及び電極46に当接する位置と、外部電極37及び48に当接する位置とにそれぞれ精度良く設置することができ、アクチュエータ本体3側の外部電極36,37とケース4側の電極46,48とを確実に導通させることができる。
さらに、前記支持ゴム51,51は、連結ゴム53,53によって連結されることで支持ユニット5として一体的に構成されているため、部品点数を削減することができると共に、組み立て時の作業性を向上させることができる。
このとき、アクチュエータ本体3をステージ11に付勢する付勢ゴム52も連結ゴム53,53を介して支持ゴム51,51と一体的に構成されているため、さらに部品点数を削減することができると共に、組み立て時の作業性をさらに向上させることができる。
また、このように、支持ゴム51,51、さらには付勢ゴム52を1つの支持ユニット5として一体的に構成することによって、各ゴム間の位置関係が予め決められるため、該支持ユニット5を第1ケース8内に設置するだけで、アクチュエータ本体3及びケース4に対する支持ゴム51,51及び付勢ゴム52の設置位置を位置決めすることができる。つまり、アクチュエータ本体3と支持ユニット5とを第1ケース8内に組み込みさえすれば、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52が、アクチュエータ本体3の外部電極36,37,35のそれぞれに当接する位置であって且つケース4の電極46,48,47のそれぞれに当接する位置に設置される。
さらに、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52をユニット化する構成としては、後述するフレキシブル基板で連結する構成も考えられるが、前記の構成の場合、支持ゴム51,51、付勢ゴム52及び連結ゴム53,53を全てゴムで構成しているため、容易に一体成形することができると共に、フレキシブル基板が不要な分だけ支持ユニット5の構成を簡素化することができる。さらには、一般的にゴムの方がフレキシブル基板よりも剛性が高いため、各ゴム間の位置関係をより確実に維持することができる。
また、連結ゴム53,53を支持ゴム51,51及び付勢ゴム52よりも硬度が低いゴムで構成することによって、連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3の支持や付勢に影響を与えないようにすることができる。それに加えて、アクチュエータ本体3をケース4内に収容したときには、アクチュエータ本体3は支持ゴム51,51及び付勢ゴム52とは当接しているが、連結ゴム53,53とは当接していないため、該連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3の振動を阻害することを防止することができる。ただし、連結ゴム53,53は、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52よりも硬度が低いゴムで構成されているため、連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3に当接する構成であっても、該連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3の振動を阻害することを抑制することができる。
さらに、ケース4の外側表面に端子電極46a,48a,47aを設け且つ、その内側表面に該端子電極46a,48a,47aと導通する電極46,48,47を設ける一方、アクチュエータ本体3に前記第1給電電極層32、第2給電電極層33及び共通電極層34と導通する外部電極36,37,35を設け、さらに、前記支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を導電性ゴムで構成し且つアクチュエータ本体3側の外部電極36,37,35とケース4側の電極46,48,47とのそれぞれの間に介設することによって、圧電素子30に給電用のワイヤをはんだで直接、接続する等の必要がなくなる。圧電素子30の表面にはんだでワイヤを接続する構成の場合、圧電素子30の振動時に該はんだの部分に応力が集中して圧電素子30が破損してしまう虞があるが、前記の構成の場合、はんだを設ける必要がなくなるため、圧電素子が破損してしまうことを防止することができる。また、ワイヤをはんだで接続する工程も削減することができるため、超音波アクチュエータ2の組み立て時の工数を削減して組立性を向上させることができる。
また、前述の如く、圧電素子30の共振周波数は、アクチュエータ本体3を支持する力、即ち、圧縮変形した支持ゴム51,51からの弾性力によって影響を受けるが、前記実施形態1では、第2ケース9は、係合爪部92a,92a,93a,93aが被係合段部81,81に係合した状態で第1ケース8に取り付けられているため、第1ケース8の第1短辺壁部43と第2ケース9の第2短辺壁部44との間の間隔が常に一定に維持され、支持ゴム51,51による圧電素子30への加圧力を安定化させることができる。
さらに、アクチュエータ本体3を第1ケース8に入れやすくするために第1ケース8、即ち、ケース4とアクチュエータ本体3との間には前記厚み方向に若干の隙間があるが、前記実施形態1では、ケース4内に収容されたアクチュエータ本体3を前記姿勢保持ゴム6及び第2ケース9の押圧部94によってケース4に対して該厚み方向に押圧して姿勢を維持させているため、アクチュエータ本体3が振動しても該アクチュエータ本体3の該厚み方向への姿勢を維持することができ、駆動子7,7のステージ11への当接状態を安定させることができる。その結果、超音波アクチュエータ2からステージ11へ駆動力を安定して伝達させることができる。
さらに、前記実施形態1では、前記姿勢保持ゴム6を押圧するための手段、即ち押圧部94を第2ケース9に一体的に設けると共に、該第2ケース9を第1ケース8に取り付けたときに該押圧部94が姿勢保持ゴム6に押圧力を付与するため、部品点数を削減することができると共に、組立性を向上させることができる。
さらにまた、第2ケース9の第1ケース8への取り付けが完了するまでは、押圧部94は姿勢保持ゴム6と接触しておらず、第2ケース9の第1ケース8への取り付けが完了すると同時に、該押圧部94が姿勢保持ゴム6に押圧力を付与するため、押圧部94に姿勢保持ゴム6の表面を摺動させながら第2ケース9を第1ケース8に取り付ける等の必要がなく、軽い力で第2ケース9を第1ケース8に取り付けることができ、組立性をさらに向上させることができる。
尚、前記実施形態では、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を導電性ゴムで構成して、該支持ゴム51,51及び付勢ゴム52によってアクチュエータ本体3側の電極とケース4側の電極とを導通させているが、これに限られるものではない。すなわち、前述の如く、圧電素子30の表面に設けられた電極に給電用のワイヤをはんだで接続して、アクチュエータ本体3への給電を行う構成であってもよい。この場合、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52は、導電性ゴム以外のゴムで構成すればよい。さらには、支持ゴム51,51、付勢ゴム52及び連結ゴム53,53を全て同じゴムで構成してもよい。こうすることで支持ユニット5の成形を容易に行うことができる。その場合、前述の如く、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52が連結ゴム53,53よりもアクチュエータ本体3側に突出していることが好ましい。つまり、アクチュエータ本体3のケース4への収容時において、連結ゴム53,53がアクチュエータ本体3と当接していないように構成する。こうすることで、支持ユニット5がアクチュエータ本体3の振動を阻害することを防止することができる。
また、前記実施形態1では、超音波アクチュエータ2に付勢ゴム52を含んでいるが、該付勢ゴム52を含まない構成であってもよい。すなわち、超音波アクチュエータ2としては、付勢ゴムを含まず、該超音波アクチュエータ2をステージ11等に設置する際に、アクチュエータ本体3をステージ11等の駆動対象に対して付勢する付勢部を別途設けてもよい。かかる場合、アクチュエータ本体3の駆動子7,7が設けられていない側の側面に付勢部を当接させることができるように、ケース4に開口部を設けておくことが好ましい。
さらに、前記実施形態では、支持ゴム51,51は支持ユニット5として一体的に構成されているが、該支持ゴム51,51は一体的に連結されていなくてもよい。例えば、超音波アクチュエータ2の前記長手方向の一側を下方に、他側を上方に向けて組み立てることによって、支持ゴム51,51の設置位置を精度良く位置決めしつつ、簡単に組み立てることができる。すなわち、まず、該長手方向一側の支持ゴム51を第1ケース8内に設置し、その上にアクチュエータ本体3を設置する。さらにそのアクチュエータ本体3の上に該長手方向他側の支持ゴム51を設置する。この状態で、第2ケース9を該長手方向の他側から一側へ、即ち、上方から下方へ第1ケース8に対して取り付けることで、該支持ゴム51,51を前記短手方向及び前記厚み方向へ移動させることなく、第2ケース9を取り付ける前の設置位置を維持したまま、超音波アクチュエータ2を組み立てることができる。
この場合、付勢ゴム52については、前記長手方向の設置位置を維持できる構成を採用することが好ましい。例えば、付勢ゴム52と前記長手方向一側(即ち、下側)に位置する支持ゴム51との間の連結ゴム53によって該付勢ゴム52の長手方向の設置位置を維持するようにしてもよい。この場合、連結ゴム53は、付勢ゴム52や支持ゴム51と一体的に連結されていてもよいし、連結されていなくてもよい。ただし、支持ゴム51、付勢ゴム52及び連結ゴム53が一体的に連結されている構成の方が、部品点数を削減でき、作業性を向上させることができるため好ましい。
《発明の実施形態2》
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態2に係る超音波アクチュエータ202は、ケース204及び支持ユニット205の構成が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、説明を省略する。
詳しくは、実施形態2に係る超音波アクチュエータ202の支持ユニット205は、図12に示すように、アクチュエータ本体3を弾性的に支持するための2つの支持ゴム51,51と、アクチュエータ本体3をステージ11(図3参照)側へ付勢するための付勢ゴム52と、該支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を連結するための連結ゴム53,53と、フレキシブル基板254とを有し、概略コ字形状をしている。
前記支持ゴム51,51、付勢ゴム52及び連結ゴム53,53の構成については実施形態1と同様である。つまり、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52は、連結ゴム53,53によって連結されて一体的に構成されている。
そして、このように概略コ字形状に形成された支持ゴム51,51、付勢ゴム52及び連結ゴム53,53の外周囲、即ち、ケース204と対向する側の周囲にフレキシブル基板254が設けられている。このフレキシブル基板254の、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52と対応する位置には支持ゴム51,51及び付勢ゴム52がそれぞれ接続される電極(図示省略)が形成されている。そして、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52は、フレキシブル基板254の各電極に対してリフローによってはんだ付けされている。このフレキシブル基板254及び連結ゴム53,53が連結部を構成する。
また、フレキシブル基板254の一端部(前記長手方向一側の支持ゴム51側の端部)には、支持ユニット205がケース204内に収容されたときに、図13に示すように、該ケース204からはみ出す延出部255が設けられており、この延出部255には前記支持ゴム51,51、付勢ゴム52が接続された各電極と電気的に接続された3つの端子電極255a、255b、255cが設けられている。
前記ケース204は、実施形態1における電極46,47,48及び端子電極46a,47a,48aが設けられていない。
つまり、超音波アクチュエータ202は、フレキシブル基板254の端子電極255a、255b、255cに制御手段からの信号線が接続され、該255a、255b、255cを介して圧電素子30に給電が行われる。
したがって、本実施形態2によれば、実施形態1と同様に、第2ケース209を第1ケース208に取り付ける前の時点で、支持ゴム51,51の設置位置を概略決めることができ、支持ゴム51,51の設置位置の位置決め精度を向上させることができる。それに加えて、第2ケース209を第1ケース208に取り付けることによって、支持ゴム51,51を圧縮変形させた状態でアクチュエータ本体3とケース204との隙間に介設させることができるため、超音波アクチュエータ202の組立性を向上させることができる。
また、前記実施形態1のように、ケース204に電極を設ける必要がないため、ケース204の構造が簡略化され、ケース204の製造コストを抑制することができる。
さらに、支持ユニット205は、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52をフレキシブル基板254だけでなく、連結ゴム53,53によっても連結しているため、後述する、フレキシブル基板354だけで支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を連結する構成と比較して剛性が高いため、各ゴム間の位置関係をより確実に維持することができ、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を所望の設置位置に容易に設置することができる。
その他、実施形態1と同様の作用・効果を奏することができる。
《発明の実施形態3》
次に、本発明の実施形態3について説明する。本実施形態3に係る超音波アクチュエータ302は、ケース304及び支持ユニット305の構成が実施形態1と異なる。以下、実施形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、説明を省略する。
詳しくは、実施形態3に係る超音波アクチュエータ302の支持ユニット305は、図14に示すように、アクチュエータ本体3を弾性的に支持するための2つの支持ゴム51,51と、アクチュエータ本体3をステージ11(図3参照)側へ付勢するための付勢ゴム52と、該支持ゴム51,51及び付勢ゴム52を連結するフレキシブル基板354とを有し、概略コ字形状をしている。
前記フレキシブル基板354は、概略コ字形状に形成されている。この概略コ字形状のフレキシブル基板354の内側に支持ゴム51,51及び付勢ゴム52が配設される。そして、フレキシブル基板354の、支持ゴム51,51及び付勢ゴム52と対応する位置には支持ゴム51,51及び付勢ゴム52がそれぞれ接続される電極(図示省略)が形成されている。支持ゴム51,51及び付勢ゴム52は、フレキシブル基板354の各電極に対してリフローによってはんだ付けされている。このフレキシブル基板354が連結部を構成している。
こうして、一体的に構成された支持ユニット305は、アクチュエータ本体3をその長辺側面に設けられた外部電極35が付勢ゴム52に当接するように設置したときに、一方の支持ゴム51がアクチュエータ本体3の外部電極36と、他方の支持ゴム51がアクチュエータ本体3の外部電極37と当接又は近接した状態で対向するように構成されている。
また、フレキシブル基板354の一端部(前記長手方向一側の支持ゴム51側の端部)には、前記実施形態2と同様に、支持ユニット305がケース304内に収容されたときに該ケース304からはみ出す延出部355が設けられており、この延出部355には前記支持ゴム51,51、付勢ゴム52が接続された各電極と電気的に接続された3つの端子電極355a、355b、355cが設けられている。
前記ケース304は、実施形態1における電極46,47,48及び端子電極46a,47a,48aが設けられていない。
つまり、超音波アクチュエータ302は、フレキシブル基板354の端子電極355a、355b、355cに制御手段からの信号線が接続され、該355a、355b、355cを介して圧電素子30に給電が行われる。
したがって、本実施形態3によれば、実施形態1と同様に、第2ケース309を第1ケース308に取り付ける前の時点で、支持ゴム51,51の設置位置を概略決めることができ、支持ゴム51,51の設置位置の位置決め精度を向上させることができる。それに加えて、第2ケース309を第1ケース308に取り付けることによって、支持ゴム51,51を圧縮変形させた状態でアクチュエータ本体3とケース304との隙間に介設させることができるため、超音波アクチュエータ302の組立性を向上させることができる。
また、前記実施形態1のように、ケース304に電極を設ける必要がないため、ケース304の構造が簡略化され、ケース304の製造コストを抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用・効果を奏することができる。
《その他の実施形態》
本発明は、前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、前記実施形態では、超音波アクチュエータ2のケース4を基台に固定すると共に、駆動子7,7を移動可能なステージ11に当接させて、該超音波アクチュエータ2を作動させることで該ステージ11を駆動させているが、図15に示すような構成としてもよい。詳しくは、駆動装置401は、互いに並行な状態で基台に固定されたレール13,13と、該レール13,13に摺動自在に取り付けられたステージ14と、超音波アクチュエータ2とを備えている。該レール13,13のうちの一方のレール13には、該レール13に固定された当接部材13aが設けられている。一方、ステージ14には、アクチュエータ取付部14aが設けられている。そして、超音波アクチュエータ2は、駆動子7,7が該レール13の当接部材13aに当接する状態で、該ステージ14のアクチュエータ取付部14aにケース4が取り付けられている。この状態で、超音波アクチュエータ2を作動させると、駆動子7,7は当接部材13aに対して駆動力を出力するが、該当接部材13aは固定されているため、超音波アクチュエータ2自体が当接部材13aに対して相対的にレール13,13の長手方向に振動する。その結果、アクチュエータ取付部14aを介してケース4と連結されたステージ14がレール13,13の長手方向に駆動される。
また、前記実施形態では、駆動子7,7が圧電素子30の長辺側面に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、駆動子7,7を圧電素子30の短辺側面に設けてもよい。この場合、アクチュエータ本体3は、その短手方向に弾性的に支持されると共にその長手方向に位置するステージ11に駆動子7,7が当接するように付勢される。かかる超音波アクチュエータ2は、圧電素子30の短手方向にステージ11を駆動させる。
また、前記実施形態では、駆動子7,7を2つ設けているが、これに限られるものではない。すなわち、駆動子は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
さらに、前記実施形態では、アクチュエータ本体3を支持する支持ゴム51,51は、対向する側面にそれぞれ1つずつ合計2つ設けられているが、各側面に2つ以上設ける構成であってもよい。
さらにまた、前記アクチュエータ本体3は支持ゴム51,51によって支持されているが、その他、樹脂や金属等で構成されたバネ等の弾性部材でアクチュエータ本体3を支持するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、姿勢保持ゴム6を押圧する押圧部94を第2ケース9と一体に形成しているが、該押圧部94を第2ケース9と別体に構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、アクチュエータ本体3は、圧電素子30と駆動子7,7とで構成されているが、圧電素子30を含んで構成される共振器と該共振器に設けられた駆動子7,7とで構成することができる。すなわち、金属などの基板に圧電素子を貼り付けた構成や、金属などで共振器を形成して該共振器に圧電素子をはめ込んだ構成の場合でも同様の効果が得られる。この場合、圧電素子を含んで構成された共振器がアクチュエータ本体を構成し、該共振器がケース内において弾性的に支持される。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、振動するアクチュエータ本体をケース内に収容しつつ弾性的に支持する超音波アクチュエータについて有用である。
図1は、本発明の実施形態1に係る超音波アクチュエータの分解斜視図である。 図2は、超音波アクチュエータの斜視図である。 図3は、駆動装置の斜視図である。 図4は、圧電素子の分解斜視図である。 図5は、圧電素子の1次モードの伸縮振動による変位を示す概念図である。 図6は、圧電素子の2次モードの屈曲振動による変位を示す概念図である。 図7は、圧電素子の動作を示す概念図である。 図8は、超音波アクチュエータの断面図である。 図9は、支持ユニットの正面図である。 図10は、超音波アクチュエータの組み立て時における、第2ケースを取り付ける前の様子を表す斜視図である。 図11は、超音波アクチュエータの組み立て時における、第2ケースを第1ケースに取り付ける途中の様子を表す斜視図である。 図12は、実施形態2に係る超音波アクチュエータの分解斜視図である。 図13は、超音波アクチュエータの斜視図である。 図14は、実施形態3に係る超音波アクチュエータの分解斜視図である。 図15は、その他の実施形態に係る駆動装置の斜視図である。
符号の説明
3 アクチュエータ本体
30 圧電素子
35,36,37 外部電極(素子側電極)
4 ケース
46,47,48 電極(ケース側電極)
46a,47a,48a 端子電極(給電電極)
51 支持ゴム(支持部)
52 付勢ゴム(付勢部)
53 連結ゴム(連結部)
6 姿勢保持ゴム(姿勢保持部)
7 駆動子
8 第1ケース
81 被係合段部(被係合部)
82 係合突起(押圧用係合突起)
83 開口
9 第2ケース
92a,93a 係合爪部(係合部)
94 押圧部
94d 被係合孔(押圧用被係合孔)
204 ケース
208 第1ケース
209 第2ケース
254 フレキシブル基板(連結部)
255a,255b,255c 端子電極(給電電極)
304 ケース
308 第1ケース
309 第2ケース
354 フレキシブル基板(連結部)
355a,355b,355c 端子電極(給電電極)

Claims (18)

  1. 所定の駆動力を発生させる超音波アクチュエータであって、
    圧電素子を有して振動することで駆動力を発生させるアクチュエータ本体と、
    前記アクチュエータ本体を収容するケースと、
    前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に介設されて該アクチュエータ本体を所定の支持方向の両側から弾性的に支持する少なくとも2つの支持部とを備え、
    前記ケースは、少なくとも前記支持部のうちの一方が設置される部分が開口した第1ケースと、該第1ケースの開口を覆うように該第1ケースに取り付けられる第2ケースとを有し、
    前記支持部は、前記第2ケースが前記第1ケースに取り付けられることによって圧縮変形した状態で前記アクチュエータ本体を弾性的に支持する超音波アクチュエータ。
  2. 前記アクチュエータ本体と前記ケースとの間に介設されて、該アクチュエータ本体を駆動力を出力する被駆動体の側へ付勢するための付勢部をさらに備えている請求項1に記載の超音波アクチュエータ。
  3. 前記2つの支持部は、連結部を介して一体的に構成されている請求項1又は2に記載の超音波アクチュエータ。
  4. 前記支持部は、ゴムで構成されており、
    前記連結部は、前記支持部よりも硬度が低いゴムで構成されている請求項3に記載の超音波アクチュエータ。
  5. 前記支持部は、前記連結部よりも前記アクチュエータ本体側に突出しており、
    前記連結部は、前記アクチュエータ本体と当接していない請求項4に記載の超音波アクチュエータ。
  6. 前記アクチュエータ本体には、前記圧電素子に給電するための素子側電極が前記支持部に当接する側面に形成されており、
    前記ケースは、外部から給電を受けるための給電電極と、該給電電極と電気的に接続されて前記アクチュエータ本体に給電するためのケース側電極とを有しており、
    前記支持部は、導電性ゴムで構成されると共に前記アクチュエータ本体の前記素子側電極と前記ケースの前記ケース側電極とに当接しており、
    前記連結部は、絶縁ゴムで構成されている請求項4又は5に記載の超音波アクチュエータ。
  7. 前記アクチュエータ本体は、前記圧電素子に給電するための素子側電極が前記支持部に当接する側面に形成されており、
    前記連結部は、外部から給電を受けるための給電電極を有するフレキシブルプリント基板で構成されており、
    前記支持部は、導電性ゴムで構成されていて前記給電電極と電気的に接続された状態で該フレキシブルプリント基板に取り付けられると共に前記アクチュエータ本体の前記素子側電極に当接している請求項3に記載の超音波アクチュエータ。
  8. 前記2つの支持部のうち少なくとも前記第1ケースと前記アクチュエータ本体との間に介設された支持部と前記付勢部とは、連結部を介して一体的に構成されている請求項2に記載の超音波アクチュエータ。
  9. 前記2つの支持部と前記付勢部とは、連結部を介して一体的に構成されている請求項2に記載の超音波アクチュエータ。
  10. 前記支持部及び前記付勢部は、ゴムで構成されており、
    前記連結部は、前記支持部及び前記付勢部よりも硬度が低いゴムで構成されている請求項8又は9に記載の超音波アクチュエータ。
  11. 前記支持部及び前記付勢部は、前記連結部よりも前記アクチュエータ本体側に突出しており、
    前記連結部は、前記アクチュエータ本体と当接していない請求項10に記載の超音波アクチュエータ。
  12. 前記アクチュエータ本体は、前記圧電素子に給電するための素子側電極が前記支持部及び前記付勢部に当接する側面に形成されており、
    前記ケースは、外部から給電を受けるための給電電極と、該給電電極と電気的に接続されて前記アクチュエータ本体に給電するためのケース側電極とを有しており、
    前記支持部及び前記付勢部は、導電性ゴムで構成されると共に前記アクチュエータ本体の前記素子側電極と前記ケースの前記ケース側電極とに当接しており、
    前記連結部は、絶縁ゴムで構成されている請求項10又は11に記載の超音波アクチュエータ。
  13. 前記アクチュエータ本体は、前記圧電素子に給電するための素子側電極が前記支持部及び前記付勢部に当接する側面に形成されており、
    前記連結部は、外部から給電を受けるための給電電極を有するフレキシブルプリント基板で構成されており、
    前記支持部及び前記付勢部は、導電性ゴムで構成されていて、前記給電電極と電気的に接続された状態で該フレキシブルプリント基板に取り付けられると共に前記アクチュエータ本体の前記素子側電極に当接している請求項8又は9に記載の超音波アクチュエータ。
  14. 前記支持方向と前記付勢部による付勢方向とは、互いに直交している請求項2に記載の超音波アクチュエータ。
  15. 前記アクチュエータ本体は、振動方向が互いに異なる複数の振動を発生させ、
    前記支持方向は、前記アクチュエータ本体の一の振動方向と一致する一方、
    前記付勢部による付勢方向は、前記アクチュエータ本体の別の振動方向と一致する請求項2に記載の超音波アクチュエータ。
  16. 前記第2ケースには、前記第1ケースと係合する係合部が設けられている一方、
    前記第1ケースには、前記第2ケースの前記係合部が係合する被係合部が設けられており、
    前記第2ケースは、前記係合部が前記被係合部に係合することによって前記第1ケースに取り付けられる請求項1乃至15の何れか1つに記載の超音波アクチュエータ。
  17. 前記アクチュエータ本体に当接して該アクチュエータ本体の姿勢を弾性的に保持する姿勢保持部をさらに備え、
    前記第1ケースのうち前記姿勢保持部に対応する部分には該姿勢保持部が該第1ケースの外側に露出する開口が形成されており、
    前記第2ケースには、前記第1ケースの前記開口を通じて前記姿勢保持部を前記アクチュエータ本体に対して押圧する押圧部が設けられている請求項1乃至16の何れか1つに記載の超音波アクチュエータ。
  18. 前記第1ケースには、該第2ケースが該第1ケースに取り付けられたときに互いに係合する押圧用係合突起及び押圧用被係合孔の何れか一方が設けられると共に、
    前記第2ケースの前記押圧部には、該押圧用係合突起及び該押圧用被係合孔の何れか他方が設けられており、
    前記第2ケースの前記第1ケースへの取り付けが完了するまでの間は、前記係合突起によって前記押圧部が前記第1ケースから浮き上がることで前記姿勢保持部を押圧しない一方、
    前記第2ケースの前記第1ケースへの取り付けが完了するときには、前記押圧用係合突起が前記押圧用被係合孔に係合することによって前記姿勢保持部を押圧する請求項17に記載の超音波アクチュエータ。
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