JP4614566B2 - 圧電トランス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば各種の高電圧発生用電源回路の主要構成要素として用いられる圧電トランスに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、高電圧発生用電源回路の昇圧部品として、圧電トランスが使用されることが多くなっている。これは圧電トランスが、大きさ、特に厚みが非常に小さなものであるにもかかわらず高電圧を発生でき、しかも消費電力が少ないといった優れた特性を有するからである。
【0003】
だが、その一方ではこの圧電トランスについて、更なる性能の向上、そして製造時の歩留りの向上が強く求められている。こうした実情に鑑みて本発明者は、圧電トランスの性能および歩留りを大幅に向上させることができる技術を開発するに至った(特願2000−385696号)。
【0004】
本技術に係る圧電トランスも、圧電トランス素子(以下、単に素子とも言う)の上下面には、それぞれ第1および第2の入力電極が形成されている。しかし素子下面には更に、第2の入力電極とは電気的に絶縁された引き出し電極が設けられ、この引き出し電極と上記第1の入力電極とをコ字形の導通部材にて、電気的に接続した構造となっている。
【0005】
さて、こうした有用な圧電トランスにも、改善を要する点があることがわかってきた。すなわち同圧電トランスは、上述したごとく、素子を把持するように配されるコ字形の導通部材を必要とする。このため、その厚み分(素子上下面に対応する導通部材片部の厚み分)だけ、必然的に圧電トランスの厚みは増大する。ところで、圧電トランスを昇圧部品として用いた電源回路が組み込まれる機器は、その大半が小型・軽量なものであり、したがって電源回路自体も非常にコンパクトであることが要求される。こうした理由から圧電トランスを上記構成とした場合には、スペースに厳しい制限のある電源回路基板などへの設置が極めて困難なものとなってしまう。
【0006】
なお圧電トランス素子として、例えば導通部材の片部による厚みの増分が相殺されるような厚みの小さなものを用いれば、こうした不具合は起きない。しかし圧電トランス素子を薄くすると、所要の電気的特性が得られなくなる。
【0007】
したがって本発明が解決しようとする課題は、構成要素としてコ字形の導通部材を備えるにも関わらず、厚みの増大は僅かなものであり(あるいは厚みは不変であり)、しかも所要の電気的特性が得られる圧電トランスを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、
圧電トランス素子と、この圧電トランス素子の上面に設けられた第1の入力電極と、前記圧電トランス素子の下面に設けられた第2の入力電極とを具備してなる圧電トランスであって、
前記圧電トランス素子、前記第1の入力電極および前記第2の入力電極からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設されるコ字形の導通部材を更に備え、
前記圧電トランス素子における上面側の縁部には、凹部が形成されてなると共に、前記導通部材における前記圧電トランス素子の上面側に対応する片部は、前記第1の入力電極から絶縁された状態で、前記凹部内に収納されてなることを特徴とする圧電トランスによって解決される。
【0009】
なお、上記圧電トランス素子における下面側の縁部であって、上面側の縁部に形成された凹部と対向する部分には、窪みが形成されてなり、導通部材における前記圧電トランス素子の下面側に対応する片部は、第2の入力電極に接続された状態で、前記窪み内に収納されてなることが好ましい。これによって、圧電トランスの厚みの増大を完全に抑えることが可能となる。つまり、構成要素としてコ字形の導通部材を備えるにも関わらず、圧電トランスの厚みは不変となる。
【0010】
更に本発明に係る圧電トランスにおいては、通常、第1の入力電極と共に導通部材が入力電極として使用されることになる。これは、電圧印加用の2本のリード線を、圧電トランス素子の同一面に取り付けることが多いからである。
【0011】
上記の課題は、また、
圧電トランス素子と、この圧電トランス素子の上面に設けられた第1の入力電極と、前記圧電トランス素子の下面に設けられた第2の入力電極とを具備してなる圧電トランスであって、
前記圧電トランス素子、前記第1の入力電極および前記第2の入力電極からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設される共にコ字形の、第1の導通部材および第2の導通部材を更に備え、
前記圧電トランス素子における上面側の縁部には、第1の凹部が形成されてなると共に、前記第1の導通部材における前記圧電トランス素子の上面側に対応する片部は、前記第1の入力電極から絶縁された状態で、前記第1の凹部内に収納されてなり、
前記圧電トランス素子における下面側の縁部には、第2の凹部が形成されてなると共に、前記第2の導通部材における前記圧電トランス素子の下面側に対応する片部は、前記第2の入力電極から絶縁された状態で、前記第2の凹部内に収納されてなることを特徴とする圧電トランスによって解決される。
【0012】
なお、この圧電トランスに関しても、通常は、第1の導通部材および第2の導通部材が共に入力電極として使用されることになる。但し導通部材を二つ備える場合には、圧電トランス素子の一側面に、あるいは一端面に、あるいは側面および端面に、電圧印加用のリード線を取り付けることが可能となり、更に多くの設置様態に対応できる。
【0013】
さて本発明の圧電トランスは、上述したように、圧電トランス素子における上面側の縁部に凹部を形成すると共に、コ字形の導通部材における素子上面側に対応する片部を、上面側の入力電極から絶縁された状態で、この凹部内に収納した構造となっている。あるいは、圧電トランス素子における上面側および下面側の両方の縁部に凹部を形成すると共に、二つある導通部材のうちの一方における素子上面側に対応する片部を、上面側の入力電極から絶縁された状態で、一方の凹部内に収納し、かつ、二つある導通部材のうちの他方における素子下面側に対応する片部を、下面側の入力電極から絶縁された状態で、他方の凹部内に収納した構造となっている。
【0014】
このため、導通部材の装着による圧電トランスの厚みの増大は効果的に抑止される。そしてこの結果、本発明の圧電トランスは、スペースに厳しい制限のある電源回路基板などへ、何ら不具合を伴わずに設置することが可能となる。その上、こうした効果は、圧電トランス素子として、導通部材の片部による厚みの増分が相殺されるような、全体的に厚みの小さなものを用いて実現したわけではない。素子の厚みが小さくなるのは凹部を設けた部位のみであり、これは局所的な欠損であるから電気的特性への影響は全く無視できる。
【0015】
総じて言うと、本発明に係る圧電トランスは、構成要素としてコ字形の導通部材を備えるにも関わらず、厚みの増大は僅かなものであり、その上、所要の電気的特性を得ることができる。
【0016】
なお、本明細書で言う「上・下」は便宜的なものであり、圧電トランスを電源回路の基板などに実装する際の向きとは直接関係はない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態を具体的に説明する。ここで、図1は本実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図、図2は一部を拡大して示す同圧電トランスの正面図、図3は導通部材を分離させた状態での斜視図である。
【0018】
本実施形態に係る圧電トランス(以下、本圧電トランスと言う)は、例えば、高電圧発生用電源回路の昇圧部品として用いられるものである。本圧電トランスは、図1あるいは図2からわかるように、主要構成要素として、圧電トランス素子1と、共に駆動電圧印加用の、第1の入力電極2および第2の入力電極3とを具備する。
【0019】
このうち圧電トランス素子1は細長い矩形平板状のものであって、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料から構成されている。更に詳しく言うと、例えば、こうした圧電材料の乾式造粒粉を金型に充填し、乾式プレスして得た成形品を焼成することにより、上記圧電トランス素子1が出来上がる。また、先の圧電材料からなる原料シートを所定枚数だけ積層させ、圧着して一体化させた後、焼成する方法などによっても、上記圧電トランス素子1を得ることができる。
【0020】
第1の入力電極2および第2の入力電極3は、印刷により圧電トランス素子1の上面および下面にそれぞれ設けられている。但し、ここでの上下の区別は便宜的なものである。また第1の入力電極2および第2の入力電極3は、圧電トランス素子1の上面および下面の半分を覆っており、言うまでもなく両者は圧電トランス素子1を挟んで対向している。なお、これら入力電極2,3の材料としては、銀や、銀・白金系の合金、銀・パラジウム系の合金などが使われるが、本実施形態では特に銀・パラジウム系の合金を用いた。
【0021】
本圧電トランスは上記構成要素に加えて、更にコ字形の導通部材4を具備する。この導通部材4は、圧電トランス素子1、第1の入力電極2および第2の入力電極3からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設される。なお、この導通部材4は第2の入力電極3に対して、例えば半田付けにより固定され、これによって圧電トランス本体部に保持される。しかし信頼性向上のため、圧電トランス素子1における凹部(後に詳述)の表面(素子上面側表面)と導通部材4との間、および素子側面と導通部材4との間に、あるいはそのいずれか一方にのみ、例えば耐熱性を有する接着剤を薄く充填し、導通部材4を更に堅固に固定してもよい。
【0022】
なお導通部材4は、上記第1の入力電極2と共に入力電極として使用されることになる。つまり図2に示すごとく、導通部材4に対してはリード線5が、例えば半田付けなどで接続されることになる。いいかえれば第2の入力電極3へは、導通部材4を介して給電される。また、特に図示していないが、第1の入力電極2にも、やはり半田付けなどでリード線が接続される。つまり駆動電圧印加用の2本のリード線は、圧電トランスの同一面に接続されることになる。
【0023】
圧電トランスの基本構造自体は既に公知であるから、その詳しい説明は省略するが、本圧電トランスは、上記二つの入力電極2,3とは異なる第3の電極を有する。これは、圧電トランス素子1の図示していない側の端面に存在し、入力電極2,3と同様、銀・パラジウム系の合金などを用いて、印刷により形成されている。この第3の電極は二次側(出力側)のものであり、上記入力電極2,3のいずれか一方と共に、昇圧された電圧を取り出すのに利用される。
【0024】
さて本実施形態では、図3からもわかるように、圧電トランス素子1における上面側の縁部、特にその角部分に凹部1aを形成している。そしてこれと共に、上記導通部材4における、圧電トランス素子1の上面側に対応する片部4aを、この凹部1a内に収納している。つまり、図3中、矢印で示す方向から導通部材4を押し込み、それを圧電トランス素子1に装着(上記のごとく接着)させることで、図1に示す本圧電トランスが出来上がる。
【0025】
なお、圧電トランス素子1への導通部材4の装着には、図3に示すような、あらかじめコ字形としたものを押し込む方法だけでなく、その他にも例えば、寸法を合わせたL字形の導通部材を用意し、素子下面にその短片部を半田付けした後、長片部を折り曲げて導通部材を最終形状(コ字形)とする方法を用いることもできる。あるいは、直状の導通部材の一端側を素子下面に半田付けした後、それを素子形状に合わせて2回折り曲げることにより上記最終形状としてもよい。
【0026】
但し図2からもわかるように、凹部1aの深さは、上記片部4aの厚みよりも大きく、したがって第1の入力電極2と片部4aとの間には、両者を絶縁状態とするのに十分な間隔(図2中δで示す)が形成されている。いいかえれば本実施形態では、このようにして物理的に離間させることで、導通部材4の片部4aを第1の入力電極2から絶縁している。但し、上述したように導通部材4のもう一方の片部(圧電トランス素子1の下面側に対応する片部)4bは、第2の入力電極3に対して電気的に接続されている。
【0027】
さて上述したように本圧電トランスは、圧電トランス素子1における上面側の縁部に凹部1aを形成すると共に、コ字形の導通部材4における素子上面側に対応する片部4aを、それが上面側の第1の入力電極2から絶縁された状態で、凹部1a内に収納した構造となっている。
【0028】
このため、導通部材4の装着による圧電トランスの厚みの増大は効果的に抑止される。そしてこの結果、本圧電トランスは、スペースに厳しい制限のある電源回路基板などへ、何ら不具合を伴わずに設置することが可能となる。しかも本実施形態では圧電トランス素子1として、導通部材4の片部4aによる厚みの増分が相殺されるような、全体的に厚みの小さなものを用いて、こうした効果を得ているわけではない。圧電トランス素子1の厚みが小さくなるのは凹部1aを設けた部位のみであり、これは局所的で軽微な欠損であるから、それによる電気的特性への影響は全く無視できる。つまり本圧電トランスは、構成要素としてコ字形の導通部材4を備えるにも関わらず、厚みの増大は僅かなものであって、その上、所要の電気的特性を得ることができる。
【0029】
続いて図4〜図6を用い、本発明の第2実施形態を具体的に説明する。ここで図4は本実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図、図5は同圧電トランスの正面図、図6は導通部材を分離させた状態での斜視図である。なお本実施形態に係る圧電トランスについても、その基本的な技術思想や機能については、上記第1実施形態のそれと同じである。よって以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する(後述する第3〜第8実施形態についても同様)。
【0030】
本実施形態に係る圧電トランス(以下、再び本圧電トランスと言う)も、例えば、高電圧発生用電源回路の昇圧部品として用いられるものである。図4あるいは図5からわかるように本圧電トランスは、主要構成要素として、圧電トランス素子11と、共に駆動電圧印加用の、第1の入力電極12および第2の入力電極13とを具備する。そして更に本圧電トランスは、圧電トランス素子11、第1の入力電極12および第2の入力電極13からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設されるコ字形の導通部材14を備える。
【0031】
なお導通部材14は、上記第1の入力電極12と共に入力電極として使用される。つまり図5に示すごとく、導通部材14に対してはリード線15が、例えば半田付けなどで接続されることになる。
【0032】
さて本実施形態でも図6からわかるように、圧電トランス素子11における上面側の縁部、特にその角部分には凹部11aを形成している。そしてこれと共に、上記導通部材14における、圧電トランス素子11の上面側に対応する片部14aを、この凹部11a内に収納している。また本実施形態では、圧電トランス素子11における下面側の縁部、特に上面側の縁部に形成された凹部11aと対向する部分に窪み11bを形成している。そして導通部材14における、圧電トランス素子11の下面側に対応する片部14bを、それが窪み11bを覆う第2の入力電極13に接続された状態で、同窪み11b内に収納している。つまり図6中、矢印で示す方向から導通部材14を押し込み、それを圧電トランス素子11に装着させることで、図4に示す本圧電トランスが出来上がる。
【0033】
さて圧電トランスをこのように構成すれば、その厚みの増大が完全に抑えられる。すなわち構成要素としてコ字形の導通部材14を備えるにも関わらず、圧電トランスの厚みは、それが設けられていない従来のものと同じである。
【0034】
次に、本発明の第3実施形態を図7(導通部材を分離させた状態での斜視図)を用いて説明する。本実施形態に係る圧電トランスは、導通部材21を圧電トランス本体部の角にではなく、素子短辺側部分の任意の場所に配設したことを特徴とする。特に本実施形態では素子短辺の中央に凹部22を形成し、ここに導通部材21の上側の片部21aを収納している。
【0035】
続いて、本発明の第4実施形態を図8(圧電トランスの全体斜視図)を用いて説明する。本実施形態に係る圧電トランスは、導通部材31を、上記第1実施形態における向きとは直交する向きに配設したことを特徴とする。つまり本実施形態では、導通部材31の央片部31aが素子端面と向き合うように、この導通部材31を取り付けている。
【0036】
更に続いて、本発明の第5実施形態を図9(圧電トランスの全体斜視図)を用いて説明する。本実施形態に係る圧電トランスは、導通部材41を圧電トランス本体部の角にではなく、素子長辺側の入力電極が存在する部分における任意の場所に配設したことを特徴とする。特に本実施形態では、素子長辺側の入力電極が存在する部分の中央に凹部42を形成し、ここに導通部材41の上側の片部41aを収納している。
【0037】
次に、図10〜図12を用いて、本発明の第6実施形態を具体的に説明する。ここで図10は本実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図、図11は同圧電トランスの一部側面図、図12は導通部材を分離させた状態での斜視図である。
【0038】
本実施形態に係る圧電トランス(以下、再び本圧電トランスと言う)も、図10あるいは図11からわかるように、主要構成要素として、圧電トランス素子51と、共に駆動電圧印加用の、第1の入力電極52および第2の入力電極53とを具備する。だが導通部材については、一つではなく二つ設けられている。すなわち本圧電トランスは、上記構成要素からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するよう配設される共にコ字形の、第1の導通部材54と第2の導通部材55とを更に具備する。なお、これら第1の導通部材54および第2の導通部材55は共に入力電極として使用される。
【0039】
さて本実施形態でも、図12からわかるように、圧電トランス素子51における上面側の縁部、特にその角部分に第1の凹部51aを形成している。そしてこれと共に、上記第1の導通部材54における、圧電トランス素子51の上面側に対応する片部54aを、第1の入力電極52から絶縁された状態で、凹部51a内に収納している。但し、もう一方の片部は第2の入力電極53に対して電気的に接続される。
【0040】
また、同じく圧電トランス素子51における下面側の縁部、特にその角部分には第2の凹部51bを形成している。そしてこれと共に、上記第2の導通部材55における、圧電トランス素子51の下面側に対応する片部55aを、それが第2の入力電極53から絶縁された状態で、第2の凹部51b内に収納している(もう一方の片部は第1の入力電極52に対して電気的に接続される)。つまり、図12中、矢印で示す方向から導通部材54,55を押し込み、それらを圧電トランス素子51に装着させることで、図10に示す本圧電トランスが出来上がる。
【0041】
圧電トランスをこのような構造とした場合、圧電トランス素子51の端面を電極として利用することができる。よって、それを回路基板などに設置する際の自由度が大幅に向上する。
【0042】
次に、本発明の第7実施形態を図13(圧電トランスの全体斜視図)を用いて説明する。本実施形態に係る圧電トランスは、第1および第2の導通部材61,62を、上記第6実施形態における向きとは直交する向きに配設したことを特徴とする。つまり本実施形態では、第1および第2の導通部材61,62の央片部61a,62aが素子側面と向き合うように第1および第2の導通部材61,62を取り付けている。こうした構造を採用すれば、素子側面を電極として利用することができ、やはり回路基板などに設置する際の自由度が大幅に向上する。
【0043】
更に続いて、本発明の第8実施形態を図14(圧電トランスの全体斜視図)を用いて説明する。本実施形態に係る圧電トランスは、第1および第2の導通部材71,72を圧電トランス本体部の角にではなく、素子長辺側の入力電極が存在する部分における任意の場所に配設したことを特徴とする。特に本実施形態では、素子長辺部分の上下面にそれぞれ一つずつ凹部(一方は図示せず)を形成し、ここに導通部材片部を収納している。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、構成要素としてコ字形の導通部材を備えるにも関わらず、厚みの増大は僅かなものであり(あるいは厚みは不変であり)、しかも所要の電気的特性が得られる圧電トランスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図2】一部を拡大して示す、本発明の第1実施形態に係る圧電トランスの正面図
【図3】本発明の第1実施形態に係る圧電トランスの、導通部材を分離させた状態での斜視図
【図4】本発明の第2実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図5】本発明の第2実施形態に係る圧電トランスの正面図
【図6】本発明の第2実施形態に係る圧電トランスの、導通部材を分離させた状態での斜視図
【図7】本発明の第3実施形態に係る圧電トランスの、導通部材を分離させた状態での斜視図
【図8】本発明の第4実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図9】本発明の第5実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図10】本発明の第6実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図11】本発明の第6実施形態に係る圧電トランスの一部側面図
【図12】本発明の第6実施形態に係る圧電トランスの、導通部材を分離させた状態での斜視図
【図13】本発明の第7実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【図14】本発明の第8実施形態に係る圧電トランスの全体斜視図
【符号の説明】
1 圧電トランス素子
1a 凹部
2 第1の入力電極
3 第2の入力電極
4 導通部材
4a,4b 導通部材の片部
5 リード線

Claims (5)

  1. 圧電トランス素子と、この圧電トランス素子の上面に設けられた第1の入力電極と、前記圧電トランス素子の下面に設けられた第2の入力電極とを具備してなる圧電トランスであって、
    前記圧電トランス素子、前記第1の入力電極および前記第2の入力電極からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設されるコ字形の導通部材を更に備え、
    前記圧電トランス素子における上面側の縁部には、凹部が形成されてなると共に、前記導通部材における前記圧電トランス素子の上面側に対応する片部は、前記第1の入力電極から絶縁された状態で、前記凹部内に収納されてなることを特徴とする圧電トランス。
  2. 圧電トランス素子における下面側の縁部であって、上面側の縁部に形成された凹部と対向する部分には、窪みが形成されてなり、
    導通部材における前記圧電トランス素子の下面側に対応する片部は、第2の入力電極に接続された状態で、前記窪み内に収納されてなることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランス。
  3. 第1の入力電極と共に導通部材が入力電極として使用されるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電トランス。
  4. 圧電トランス素子と、この圧電トランス素子の上面に設けられた第1の入力電極と、前記圧電トランス素子の下面に設けられた第2の入力電極とを具備してなる圧電トランスであって、
    前記圧電トランス素子、前記第1の入力電極および前記第2の入力電極からなる圧電トランス本体部に対して、それを把持するように配設される共にコ字形の、第1の導通部材および第2の導通部材を更に備え、
    前記圧電トランス素子における上面側の縁部には、第1の凹部が形成されてなると共に、前記第1の導通部材における前記圧電トランス素子の上面側に対応する片部は、前記第1の入力電極から絶縁された状態で、前記第1の凹部内に収納されてなり、
    前記圧電トランス素子における下面側の縁部には、第2の凹部が形成されてなると共に、前記第2の導通部材における前記圧電トランス素子の下面側に対応する片部は、前記第2の入力電極から絶縁された状態で、前記第2の凹部内に収納されてなることを特徴とする圧電トランス。
  5. 第1の導通部材および第2の導通部材が共に入力電極として使用されるものであることを特徴とする請求項4に記載の圧電トランス。
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