JP4266072B2 - 建設機械のフックブロック格納装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械に搭載されるクレーン装置に適用されるフックブロック格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、クレーン装置のフックブロックは、走行時に振れることがないように通常、ブーム先端部に固定されるようになっている。その固定方法としては、例えばフックブロックを吊り下げているワイヤロープを巻き上げ、ブーム先端部から揺動自在に吊持されているリンク部材または固定のガイド部材を介しフックブロックを垂下された状態からブーム先端部の下側に格納される状態に移動させ、固定するものが知られている。
【0003】
図7は、上記したフックブロックを格納するための回路図を示したものであり、特開平5−92893号公報に記載されたものである。同図において、ブーム起伏シリンダ50,ブーム伸縮シリンダ51及びウインチモータ52はそれぞれコントロールバルブ(図ではコントロールバルブユニットとして一括して示す)53によって制御されるようになっている。
【0004】
ブーム伏回路50aには、ソレノイド通電時にその回路50aを遮断してブーム伏動作を非作動にする電磁弁54が介設され、ブーム伸長回路51aには、ソレノイド通電時にその回路51aを遮断してブーム伸長を非作動にする電磁弁55が介設されている。
【0005】
ウインチ巻上回路52aには、ソレノイド通電時にその巻上回路52aを低圧リリーフ弁56に連通させる電磁弁57を備えたリリーフ回路58が分岐しており、さらに、ソレノイド通電時に巻上回路52aを遮断してウインチ巻上げを非作動にする電磁弁59が介設されている。
【0006】
上記各電磁弁54,55,59の各ソレノイドは過巻検出スイッチ60に接続されており、通常のクレーン作業においてフックブロックが過巻になると、過巻検出スイッチ60が閉じられてソレノイドが通電され、ブーム伏、ブーム伸長及びウインチ巻上げが非作動となる。それにより、フックブロックを格納する場合において、巻上げ過ぎ等の誤操作によるワイヤロープの切断を防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフックブロック格納回路では、ブーム起伏シリンダ50,ブーム伸縮シリンダ51及びウインチモータ52に通じるメインの圧油供給路を遮断するため、高圧を制御すべく電磁弁54の大型化が避けられず、また、アクチュエータ毎に専用の電磁弁54を配設しなければならないためにコスト高となる。さらにまた、圧油供給路の流量が多いため、フックブロックを緩やかに格納する操作がしにくいという問題もある。
【0008】
本発明は以上のような従来のフックブロック格納回路における課題を考慮してなされたものであり、フックブロック格納回路の構成をシンプルにしてコストダウンを図ることができ、且つフックブロックを緩やかに格納することができる建設機械のフックブロック格納装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、起伏ブームの先端部から吊り下げられているフックブロックのワイヤロープをウインチモータで巻き上げ、振れを制止した状態で固定する建設機械のフックブロック格納装置において、上記ウインチモータ制御用の方向制御弁と、上記方向制御弁を介してウインチモータに圧油を供給するメインポンプと、上記方向制御弁を切り換え操作するために当該方向制御弁にパイロット圧を供給するためのパイロットポンプと、上記パイロットポンプから延設され、ウインチモータの巻上及び巻下回路に接続されるパイロット圧管路、通常の巻上げ操作時には上記パイロットポンプのパイロット圧を上記方向制御弁に 供給することにより方向制御弁から吐出される圧油を上記巻上回路に供給し、フックブロック格納操作時には上記パイロットポンプからの圧油の供給先を上記方向制御弁からパイロット圧管路に切り換えることにより上記パイロット圧管路を通じて上記巻上回路にパイロット圧を供給し、上記ウインチモータの回転速度を切り換える速度切換手段を設けたことを特徴とする建設機械のフックブロック格納装置である。
【0010】
本発明に従えば、フックブロック格納操作時に、方向制御弁のパイロットポートに作用させるパイロット圧でウインチモータを巻き上げるようにしたため、フックブロックを低速で安全に格納することができる。また、低圧で制御を行うため格納操作が簡単になるだけでなく、ブーム先端部の例えばブラケットに当接する際のショックが小さくなることによってブーム先端部が破損することを防止することもできる。
【0011】
本発明において、上記速度切換手段の具体例としては、信号を受けて上記方向制御弁を中立位置に戻すとともに上記巻上回路を上記パイロット圧管路に連通させる速度切換弁が示される。
【0012】
上記信号は、フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチが働いたときに出力される過巻信号を利用することができる。この構成に従えば、過巻検出スイッチが働いたときにウインチモータの圧源がパイロット圧に切り換えられ、過巻が検出された後は自動的にウインチモータが低速回転に切り換えられる。
【0013】
本発明においては、通常閉動作しており開動作した場合に上記巻下回路に通じるパイロット圧管路をタンクに連通させる第二切換弁を介設することが好ましい。この第二切換弁を手動で切り換えて開動作させれば、パイロット圧によるウインチ巻上回路が形成される。
【0014】
この構成に従えば、手動操作によってパイロット圧戻り路をタンクに連通させない限りウインチモータを回転させることができないため、過巻検出スイッチが働いた時に、一旦、ウインチモータの回転を自動停止させることができる。
【0015】
本発明において、上記ブームが多段伸縮式として構成される場合は、ブーム起し操作用及びブーム伸長操作用の各パイロットラインに、上記信号が出力されたときにブーム伸縮用パイロット圧をリリーフさせてブーム伸長操作を不能にするとともに、ブーム起し用またはブーム伏せ用のパイロット圧をリリーフさせてブーム起し操作またはブーム伏せ操作を不能にすべく切り換わる第三切換弁を介設し、この第三切換弁を、上記速度切換弁によるパイロット圧管路への切換操作と連動して切り換わるように構成することが好ましい。
【0016】
第三切換弁を介設したこの構成に従えば、速度切換弁によるパイロット圧管路への切換操作と連動してパイロットラインがタンクに連通されるため、ブーム起しとブーム伸長操作がともに操作不可となり誤操作が防止される。
【0017】
また、上記第三切換弁を、ブーム伸長用及びブーム起し用の各パイロット圧管に接続すれば、上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力されたときにブーム伸長用及びブーム起し用のパイロット圧をリリーフすることができる。この構成は、例えばブームを水平にしてフックを格納した後にブームを誤って起さないようにする場合に好適である。
【0018】
また、上記第三切換弁を、ブーム伸長用及びブーム伏せ用の各パイロット圧管に接続すれば、上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力されたときにブーム伸長用及びブーム伏せ用のパイロット圧をリリーフすることができる。この構成は、例えば省スペースを図るために、ブームを先上がりに傾斜させてフックを格納した場合に、ブームを誤って伏せないようにする場合に好適である。
【0019】
本発明において、上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力された後に、上記速度切換弁の切り換え動作を解除する解除手段を備えることができる。この構成に従えば、例えば過巻が検出された後にさらに巻き上げを行うような場合に、迅速に巻き上げを行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明のフックブロック格納装置が適用される建設機械の全体構成を示したものである。
【0022】
同図において、建設機械1は、走行用のクローラ2を装着した下部走行体3と、その下部走行体3上に旋回自在に搭載された上部旋回体4とから構成されている。上部旋回体4の前側には運転席としてのキャビン5が配置され、キャビン5の右側にはクレーン装置を構成する多段伸縮式のブーム6が備えられている。
【0023】
ブーム6にはブーム起伏シリンダ7及びブーム伸縮シリンダ8が備えられ、ブーム6を起伏及び伸縮させることができるようになっている。
【0024】
ブーム先端部6aには滑車9が内蔵されており、この滑車9からワイヤロープ10を介してフックブロック11が垂下されている。このフックブロック11はブーム取付用のブラケット12に設置されているウインチモータ13によって巻き上げまたは巻き下げられる。
【0025】
図2の拡大図に示すように、上記滑車9の前側下方に位置する支点部14には、ワイヤロープ10の一方側をガイドとしてフック格納用のブラケット15が吊持されており、ワイヤロープ10の他方側をガイドとして、過巻検出スイッチ16をon,offさせる環状の過巻用ウエイト16aが吊り下げられている。
【0026】
ウインチモータ13でワイヤロープ10を巻き上げると、過巻用ウエイト16aが持ち上げられることによって過巻検出スイッチ16が閉じ、過巻信号S1が出力される。
【0027】
巻上げ制御されたフックブロック11の上端がブラケット15の下端に当接すると、フックブロック11はそのブラケット15とともに支点部14を中心として回転し、横姿勢に変位してブーム6の下側に格納される。なお、図中17はフックブロック11に連結されているフックである。
【0028】
図3は、フックブロック格納制御を行うための油圧回路の第一実施形態を示したものである。
【0029】
同図において、メインポンプ20に接続されたポンプラインは、ウインチモータ13の方向制御弁(以下、ウインチ用制御弁と呼ぶ)21、ブーム起伏シリンダ7の方向制御弁(ブーム起伏用制御弁と呼ぶ)22及びブーム伸縮シリンダ8の方向制御弁(ブーム伸縮用制御弁と呼ぶ)23の各センターバイパスを通じてタンクTに接続されている。
【0030】
ウインチ用方向制御弁21の出力側には巻上/巻下用のウインチ13が接続されており、巻上用リモコン弁24が操作されると、中立位置からa位置に切り換わり、巻上回路13aから巻下回路13bに圧油が流れてウインチモータ13が巻上げ動作する。一方、巻下用リモコン弁25が操作されると、中立位置からb位置に切り換わりウインチモータ13が巻下げ動作する。
【0031】
また、ブーム起伏用方向制御弁22の出力側にはブーム起伏シリンダ7が接続されており、ブーム起し用リモコン弁26が操作されると、中立位置からc位置に切り換わりブーム6が起こされる。一方、ブーム伏せ用リモコン弁27が操作されると、中立位置からd位置に切り換わりブーム6が伏せられる。
【0032】
さらにまた、ブーム伸縮用方向制御弁23の出力側にはブーム伸縮シリンダ8が接続されており、ブーム伸長用リモコン弁28が操作されると、中立位置からe位置に切り換わりブーム6が伸長される。一方、ブーム縮小用リモコン弁29が操作されると、中立位置からf位置に切り換わりブーム6が縮小される。
【0033】
上記巻上用リモコン弁24からウインチ用制御弁21のパイロットポート21aに通じるパイロットライン24aには、切換位置g及びhを有する巻上用電磁弁(速度切換弁)30が介設されており、g位置では巻上用リモコン弁24から導出されるパイロット圧がウインチ用制御弁21のパイロットポート21bに供給されて通常の巻上を行うことができるが、h位置に切り換られるとパイロットポート21bに通じるパイロットライン24aがブロックされてウインチ用制御弁21に流れず、パイロット圧管路としての油路13a′を通じてパイロット圧がウインチモータ13の巻上回路13aに供給される。それにより、パイロット圧供給路が形成されることになる。
【0034】
なお、g位置における出口ポートはタンクTに連通されており、巻上用電磁弁30を切り換えた際に、逆止弁40との間の油路でパイロット圧がこもらないようにしている。
【0035】
また、ウインチモータ13の巻下回路13bから分岐されたパイロット圧管路としての分岐路13b′には、切換位置i及びjを有する巻下用電磁弁31が介設されている。この巻下用電磁弁31は通常i位置にあり分岐路13b′をブロックしているが、ウインチ用制御弁21が中立位置に戻された状態でj位置に切り換えられると巻下回路13bを分岐路13b′を介してタンクTに連通させる。それにより、パイロット圧戻り路が形成されることになる。上記巻上用電磁弁30及び巻下用電磁弁31は速度切換手段として機能する。
【0036】
ブーム起伏用制御弁22のパイロットポート22aに通じるパイロットライン26aから分岐する分岐路26a′、及びブーム伸縮用制御弁23のパイロットポート23aに通じるパイロットライン28aから分岐する分岐路28a′には、切換位置k及びlを有するブーム起伏・伸縮用電磁弁(第三切換弁)32が接続されている。このブーム起伏・伸縮用電磁弁32は通常k位置にあり、分岐路26a′及び28a′をそれぞれブロックしてブーム起し用リモコン弁26及びブーム伸長用リモコン弁28から導出されるパイロット圧をパイロットポート22a及び23aに作用させているが、l位置に切り換えられると、分岐路26a′及び分岐路28a′をタンクTに連通させてリモコン圧を低下させ、ブーム起し動作とブーム伸長動作を非作動にする。
【0037】
上記した各電磁弁30〜32のソレノイドは、リレー接点33を介して過巻検出スイッチ16に接続されている。詳しくは、ウインチ巻上げ時にこの過巻検出スイッチ16が閉じると、リレー33aが励磁されてリレー接点33が閉じ、各電磁弁30〜32のソレノイドに一斉に電圧が印加される。ただし、巻下用電磁弁31のソレノイド入力側には手動操作するフック格納スイッチ35が接続されており、フック格納スイッチ35が閉じられたときにのみ巻下用電磁弁(第二切換弁)31が切換動作するようになっている。
【0038】
なお、図中36は過巻検出スイッチ16が閉じられたときに警報を発する過巻警報器、37は各リモコン弁にパイロット圧を供給するパイロットポンプ、38はメインポンプ20とウインチ用制御弁21との間の油路39に設けられたリリーフ弁、40〜42は逆止弁であり、特に逆止弁40は、メインポンプ20から吐出されて巻上回路13aに供給される圧油が巻上用電磁弁30に流れることを阻止するための逆止弁である。
【0039】
次に上記構成を有する油圧回路の動作について説明する。
【0040】
(a) 通常巻上げ時
通常の巻上げ作業においては、巻上用リモコン弁24を操作すると、ウインチ用制御弁21が中立位置からa位置に切り換えられ、メインポンプ20から吐出される圧油はウインチモータ13の巻上回路13aから巻下回路13bに流れる。
【0041】
ウインチモータ13によるフックブロック11が巻上げられ、フックブロック11が過巻用ウエイト16aを持ち上げると、過巻検出スイッチ16が閉じて過巻警報器36が警報を鳴らし、同時にリレー33aが働いてリレー接点33を閉じる。それにより、ブーム起・伸長用電磁弁32と巻上用電磁弁30のソレノイドが通電され、ブーム起・伸長用電磁弁32はl位置に、巻上用電磁弁30はh位置にそれぞれ切り換えられる。
【0042】
ブーム起・伸長用電磁弁32がl位置に切り換えられると、ブーム起伏用制御弁22及びブーム伸縮用制御弁23に通じるパイロットライン26aが分岐路26a′を通じて、パイロットライン28aが分岐路28a′を通じてそれぞれタンクTに連通する。それにより、パイロット圧がリリーフされてブームを起したり伸長させることが不可能になるため、巻上げ過ぎ等の誤操作によってワイヤロープ10を切断するというトラブルを解消することができる。
【0043】
また、巻上用電磁弁30がh位置に切り換えられると、巻上用リモコン弁24から導出されるパイロット圧がウインチ用制御弁21のパイロットポート21bに流れず、ウインチモータ13の巻上回路13aに供給される。このとき、巻下回路13b→分岐路13b′は、フック格納スイッチ35が開かれていることにより巻下用電磁弁31のi位置でブロックされているため、巻上げは一旦停止する。
【0044】
(b) フックブロック格納時
次に、フック格納スイッチ35を閉じると、巻下用電磁弁31のソレノイドが通電されてj位置に切り換わり、巻下回路13b→分岐路13b′はタンクTに連通する。従って、この状態で巻上げ操作すると、巻上回路13aから巻下回路13bにパイロット圧油が流れ、ウインチモータ13はパイロットポンプ37から吐出されるパイロット圧で回転するようになる。すなわち、低流量で低圧のウインチ巻上回路が形成され、通常の巻上げ速度と比較すると略1/3の緩やかな速度でフックブロック11を格納することができるようになる。
【0045】
(c) フックブロック格納解除時
フック格納スイッチ35をoffにすると、巻下用電磁弁31がi位置に復帰し、巻下回路13b→13b′がブロックされる。すなわち、ウインチモータ13に供給されていたパイロット圧油が遮断される。
【0046】
ここで巻下用リモコン弁25を操作すると、ウインチ用制御弁21がb位置に切り換えられ、圧油がウインチモータ13の巻下回路13bから巻上回路13aに流れ矢印A方向に流れる。このとき、巻上用電磁弁30に通じる油路は逆止弁40によってブロックされているため、戻り油はウインチ用制御弁21を介してタンクTに戻される。
【0047】
フックブロック11が下降して過巻検出スイッチ16が開くと、各電磁弁30〜32のソレノイドに通電されなくなるため、通常の作業モードに復帰する。
【0048】
図4は、フックブロック格納制御を行うための油圧回路の第二実施形態を示したものである。なお、以下の説明において図3と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0049】
図4に示す構成では、図3に示したフック格納スイッチ35を、各電磁弁30〜32の上流側に設けている。
【0050】
この構成では、過巻検出スイッチ16が閉じて過巻警報器36が吹鳴した場合に、オペレータが手動操作でそのフック格納スイッチ35を閉じることになる。フック格納スイッチ35が閉じられると、各電磁弁30〜32のソレノイドが一斉に通電される。
【0051】
具体的には、ブーム起伏・伸縮用電磁弁32がl位置に切り換えられることにより上述したようにブーム伸長及びブーム起し動作ができなくなる。また、巻上用電磁弁30がh位置に切り換えられることにより、メインポンプ20から吐出される圧油に代えてパイロット圧をウインチモータ13の巻上回路13aに供給することができ、さらに、巻下用電磁弁31がj位置に切り換えられることにより、巻下回路13b→13b′がタンクに連通し、それにより、ウインチモータ13をパイロット圧で回転させる回路が構成される。
【0052】
この構成では過巻検出スイッチ16が閉じて過巻警報器36が吹鳴した後、オペレータは上述したフック格納制御を任意の時から開始させることができる。例えば、過巻検出スイッチ16が働いて警報が鳴っても、フックブロック11とブラケット15との距離が離れているような場合には、通常の巻き上げ操作でフックブロック11をブラケット15の下方近傍まで迅速に上昇させ、その後、フック格納スイッチ35を閉じることにより本実施形態によるフックブロック格納制御を開始させ、フックブロック11を緩やかに巻き上げることができる。従って、フックブロック格納作業を手早く行うことができる。
【0053】
図5はフックブロック格納制御を行うための油圧回路の第三実施形態を示したものである。同図に示す構成は、ブーム6を略水平にしてフックブロック11を格納する場合を想定している。フックブロック11が格納された状態で誤ってブーム6を起すと、そのブーム6に沿ってその下方に配線されているワイヤロープに引張力が働いて切断する虞れがある。そこで過巻検出信号S1が出力された場合にはブーム6の伸長及び起し操作ができないようになっている。
【0054】
同図に示す油圧回路は、図3に示したブーム、ウインチモータ自動停止機能に、図4に示した手動巻上げ機能を組み合わせたものである。
【0055】
図5に示す構成では、リレー接点33から電磁弁30〜32に通じる信号回路45に手動切換え式のフック格納スイッチ35と解除スイッチ(解除手段)46とを備えている。
【0056】
このフック格納スイッチ35は、通常、ばねによって接点m側に接続されているが、ばねに抗して押している期間だけ接点n側と接続されるようになっている。
【0057】
上記接点mから延設される信号回路45aは、ブーム起伏・伸縮用電磁弁32及び巻上用電磁弁30の各ソレノイドに接続されており、一方、接点nから延設される信号回路45bには巻下用電磁弁31及び巻上用電磁弁30の各ソレノイドに接続されている。ただし、信号回路45bにおける巻下用電磁弁31についてはダイオード47の整流作用により、信号回路45aとは非接続としている。
【0058】
また、信号回路45aには解除スイッチ46が介設されており、押されたときに通電を遮断するようになっている。
【0059】
上記構成によれば、過巻検出スイッチ16が閉じて信号回路45に通電されると、ブーム起伏・ブーム伸縮用電磁弁32がl位置に、巻上用電磁弁30がh位置に切り換えられる。それにより、ブーム起き、ブーム伸長及び巻上げ動作が自動的に停止される。
【0060】
ここで、オペレータが解除スイッチ46を押せば、ブーム起伏・ブーム伸縮用電磁弁32がk位置に、巻上用電磁弁30がg位置にそれぞれ復帰し、自動停止した位置からフックブロック11をブラケット15近傍までさらに巻き上げることができる。
【0061】
次にフックブロック11を格納する場合、フック格納スイッチ35を接点n側に切り換える。それにより、すべての電磁弁30〜32のソレノイドに通電され、パイロット圧でウインチモータ13を緩やかに巻き上げて格納することができる。
【0062】
この構成によれば、過巻検出スイッチ16が働いた時点で一旦、ブーム起き、ブーム伸長及び巻上げ動作が自動停止するため、より安全にフックブロック11を格納することができる。
【0063】
図6は、フックブロック格納制御を行うための油圧回路の第四実施形態を示したものである。同図に示す油圧回路は、基本的には図5に示した油圧回路と同じ構成であるが、フックブロック11を格納した後においてはブーム6を伏せることができないようにしている点で相違している。
【0064】
複数台の建設機械1を整列させて保管する場合に、各建設機械のブーム6を先上がりに傾斜させて保管スペースを節約することがある。このとき、フックブロック11が格納されていることを忘れてブーム6を伏せると、ブーム6に沿ってその下方に配線されているワイヤロープに引張力が働いて切断する虞れがある。
【0065】
そこで、図6に示す油圧回路では、フック格納スイッチ35の接点oから信号線45cを引き出し、ブーム起伏・ブーム伸縮用電磁弁32のソレノイドに接続している。すなわち、フックブロック11を格納した際にブーム起伏・ブーム伸縮用電磁弁32が独立して切り換わるようにしている。
【0066】
ブーム起伏・ブーム伸縮用電磁弁32がk位置からl位置に切り換わると、ブーム伏せ用リモコン弁27から導出されたパイロット圧は、逆止弁41を通じてタンクTに流れる。従って、ブーム起伏用制御弁22のブーム伏せ側ポートに作用するパイロット圧がリリーフされてブーム伏せ操作ができなくなる。
【0067】
また、ブーム起し用リモコン弁26からのパイロット圧については、直接、ブーム起伏用制御弁22に与えられており、フックブロック11が格納された状態であってもブーム起しについては操作できるようにしている。なぜなら、ブーム6を起す方向については、ワイヤロープは緩むことになり破断する虞れがないからである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1の本発明によれば、フックブロック格納操作時に、油圧ポンプとしてのメインポンプから吐出される圧油に代えてコントロール回路のパイロット圧でウインチモータを巻き上げるようにしたため、ワイヤロープに過剰な張力を与えずにフックブロックを格納することができる。しかも、フックブロックを低速で巻き上げることができるため、格納操作が簡単になり、ブーム先端部の例えばブラケットにフックブロックを当接させる際のショックも小さくなる。従って、フックブロックの格納操作によってワイヤロープが切断したりブーム先端部が破損するというトラブルを解消することができる。
【0069】
請求項2の本発明によれば、速度切換弁を追加するだけの簡単な構成でフックブロックの格納速度を切り換えることができる。
【0070】
請求項3の本発明によれば、過巻検出スイッチが働いたときにウインチモータの圧源がパイロット圧に切り換えられるため、過巻が検出された後は自動的にウインチモータが低速回転に切り換えられる。
【0071】
請求項4の本発明によれば、パイロット圧戻り路をタンクに連通させない限りウインチモータを回転させることができないため、過巻検出スイッチが働いた時に、一旦、ウインチモータの回転を自動停止させることができる。
【0072】
請求項5の本発明によれば、オペレータが所望する時にパイロット圧によるフックブロックの格納を開始することができる。
【0073】
請求項6の本発明によれば、フックブロック格納時において、速度切換弁によるパイロット圧側切換操作と連動して第三切換弁が切り換わり、パイロットラインがタンクに連通されるため、ブーム起しとブーム伸長操作がともに操作不可となり誤操作が防止される。
【0074】
請求項7の本発明によれば、上記第三切換弁を、ブーム伸長用及びブーム起し用の各パイロット圧管に接続したため、例えばブームを水平にしてフックを格納した後にブームを誤って起さないようにロックすることができる。
【0075】
請求項8の本発明によれば、上記第三切換弁を、ブーム伸長用及びブーム伏せ用の各パイロット圧管に接続したため、例えば省スペースを図るために、ブームを先上がりに傾斜させてフックを格納した場合に、ブームを誤って伏せないようにロックすることができる。
【0076】
請求項9の本発明によれば、過巻検出スイッチから信号が出力された後に、上記速度切換弁の切り換え動作を解除することができるように構成したため、例えば過巻が検出された後にさらに巻き上げを行うような場合に、迅速に巻き上げを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る建設機械の外観を示す正面図である。
【図2】 図1のフックブロックの格納状態を示す説明図である。
【図3】 本発明に係るフックブロック格納装置に適用される第一実施形態の油圧回路図である。
【図4】 本発明に係るフックブロック格納装置に適用される第二実施形態の油圧回路図である。
【図5】 本発明に係るフックブロック格納装置に適用される第三実施形態の油圧回路図である。
【図6】 本発明に係るフックブロック格納装置に適用される第四実施形態の油圧回路図である。
【図7】 従来のフックブロック格納用油圧回路である。
【符号の説明】
13 ウインチモータ
13a 巻上回路
13b 巻下回路
16 過巻検出スイッチ
20 油圧ポンプ
21 ウインチ用制御弁
22 ブーム起伏用制御弁
23 ブーム伸縮用制御弁
24 巻上用リモコン弁
25 巻下用リモコン弁
26 ブーム起し用リモコン弁
28 ブーム伸長用リモコン弁
29 ブーム縮小用リモコン弁
30 巻上用電磁弁
31 巻下用電磁弁
32 ブーム起伏・伸縮用電磁弁
35 フック格納スイッチ
37 パイロットポンプ
40,41,42 逆止弁

Claims (9)

  1. 起伏ブームの先端部から吊り下げられているフックブロックのワイヤロープをウインチモータで巻き上げ、振れを制止した状態で固定する建設機械のフックブロック格納装置において、
    上記ウインチモータ制御用の方向制御弁と、
    上記方向制御弁を介してウインチモータに圧油を供給するメインポンプと、
    上記方向制御弁を切り換え操作するために当該方向制御弁にパイロット圧を供給するためのパイロットポンプと、
    上記パイロットポンプから延設され、ウインチモータの巻上及び巻下回路に接続されるパイロット圧管路
    通常の巻上げ操作時には上記パイロットポンプのパイロット圧を上記方向制御弁に供給することにより方向制御弁から吐出される圧油を上記巻上回路に供給し、フックブロック格納操作時には上記パイロットポンプからの圧油の供給先を上記方向制御弁からパイロット圧管路に切り換えることにより上記パイロット圧管路を通じて上記巻上回路にパイロット圧を供給し、上記ウインチモータの回転速度を切り換える速度切換手段を設けたことを特徴とする建設機械のフックブロック格納装置。
  2. 上記速度切換手段が、信号を受けて上記方向制御弁を中立位置に戻すとともに上記巻上回路を上記パイロット圧管路に連通させる速度切換弁を有する請求項1記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  3. フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチが働いたときに上記信号が出力されるように構成した請求項2記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  4. 通常閉動作しており開動作した場合に上記巻下回路に通じる上記パイロット圧管路をタンクに連通させる第二切換弁が介設されている請求項1〜3のいずれかに記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  5. 上記第二切換弁は手動で切り換えられることによって開動作する請求項4記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  6. 上記ブームが多段伸縮式として構成され、ブーム起し操作用及びブーム伸長操作用の各パイロットラインに、上記信号が出力されたときにブーム伸長用パイロット圧をリリーフさせてブーム伸縮操作を不能にするとともに、ブーム起し用またはブーム伏せ用のパイロット圧をリリーフさせてブーム起し操作またはブーム伏せ操作を不能にすべく切り換わる第三切換弁を介設し、この第三切換弁を、上記速度切換弁によるパイロット圧管路への切換操作と連動して切り換わるように構成した請求項2〜4のいずれかに記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  7. 上記第三切換弁が、ブーム伸長用及びブーム起し用の各パイロット圧管に接続されており、上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力されたときにパイロット圧をリリーフするように構成されている請求項6記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  8. 上記第三切換弁が、ブーム伸長用及びブーム伏せ用の各パイロット圧管に接続されており、上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力されたときにパイロット圧をリリーフするように構成されている請求項6記載の建設機械のフックブロック格納装置。
  9. 上記フックブロックの過巻を検出する過巻検出スイッチから信号が出力された後に、上記速度切換弁の切り換え動作を解除する解除手段が備えられている請求項2〜8のいずれかに記載の建設機械のフックブロック格納装置。
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