JP4262081B2 - デオドラントスプレー組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、デオドラント効果及び皮膚のべたつき感の抑制効果に優れたデオドラントスプレー組成物に関する。
汗によるべたつきや臭いの発生を防止するデオドラント製品としては、汗のべたつき感をなくすことを目的として粉体が配合されたパウダースプレー剤が広く用いられている。一般に、粉体を含有するパウダースプレー剤は、粉体を他の成分と混合し、分散させた組成物を噴射剤とともにスプレー容器内に充填したものである。該スプレー容器を静置すると、粉体は容器の底に沈降するため、使用前にスプレー容器を振とうすることにより粉体を再分散させる必要がある。
粉体の分散性が悪い状態でパウダースプレー剤を使用した場合、各成分が均一に噴射されず、デオドラント効果が不十分なものになるという問題がある。また、粉体が均一に噴射されないことに伴って、粉体の凝集等により、皮膚上で白く残ってしまうこと(白残り)がある。つまり、粉体を十分に再分散させ、且つ再分散させた粉体が再び沈降する前にパウダースプレー組成物を噴射できることが、所望の性能を発現するために重要である。特に、粉体が有機粉体である場合、再分散させた粉体が良好な分散状態を保つことのできる時間はより短くなる傾向がある。従って、粉体の再分散性に優れ、且つ分散時間が長いパウダースプレー組成物が求められている。
そこで、パウダースプレー組成物における粉体の分散性を向上させるため、様々な方法が検討されている。例えば、特許文献1には、粉末成分と、液化石油ガス及びジメチルエーテルの少なくとも一方が含有されてなる噴射剤と、非イオン性界面活性剤及びシリコーンオイルの少なくとも一方と、エチルアルコールとを含有してなることを特徴とする粉末エアゾール組成物が記載されている。
また、特許文献2には、液化石油ガスと無機粉末を含有し、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルを特定量配合することを特徴とする粉末含有エアゾール組成物が記載されている。
しかしながら、これらの組成物における粉体の分散性は、十分なものとはいえず、また、有機粉体の分散性を考慮したものではない。
一方、特許文献3には、制汗剤成分にアルコール類及びポリエーテル変性シリコーンを配合し、組成物中の粉末が結晶化するのを防止した液状制汗剤組成物が記載されているが、制汗塩以外の粉体の配合に関する記載はない。
また、特許文献4は、特定の球状シリコーンゴム粉末を含有する制汗・消臭剤に関するものであり、配合可能な油性成分として、ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンも含む、固形又は液状のシリコーン油が記載されている。しかし、この文献は、シリコーンゴム粉体の感触向上作用に着目したものであり、当該球状シリコーンゴム粉末の分散性を向上させることについては触れられていない。
特開平3−157327号公報 特開平6−48919号公報 特開平5−229925号公報 特開平8−12545号公報
本発明は、粉体成分の分散性を向上させることによって、優れたデオドラント効果を有し、且つ汗によるべたつき感を抑制するデオドラントスプレー組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、デオドラントスプレー組成物に、疎水性球状粉体(a)と共に、HLBが4〜、且つ25℃における粘度が500〜2000mm/sであるポリエーテル変性シリコーン(b)を配合することにより、前記疎水性球状粉体(a)の分散性及び再分散性が向上し、所望の効果が発現することを見出した。
本発明のデオドラントスプレー組成物は、組成物中における疎水性球状粉体(a)の再分散性に優れ、且つ分散状態を長く持続させることができるものである。その結果、疎水性球状粉体(a)を皮膚上に均一に塗布することができ、汗によるべたつきを十分に抑制することができる。また、疎水性球状粉体(a)の噴射流に同伴して、デオドラント成分も皮膚上に均一に塗布することができるため、デオドラント効果も向上する。さらに、噴射前に容器を軽く振とうするだけで疎水性球状粉体が均一に再分散し、且つデオドラントスプレー組成物を連続噴射する途中で容器を振とうする等の再分散動作を繰り返す必要がない。
以上のように、本発明のデオドラントスプレー組成物により、優れたデオドラント効果及び使用性が得られる。
疎水性球状粉体(a)は、少なくとも表面が疎水性の表面特性を有する略球状の粉体であり、皮膚上に適用されることで、汗によるべたつき感を抑え、さらさら感等の肌感触を向上させる効果がある。疎水性球状粉体(a)の形状は、厳密に真球状である必要はなく、例えば、断面が楕円形でもよいが、好ましくは真球状である。疎水性球状粉体(a)の平均粒径は、好ましくは0.1〜30μmであり、さらに好ましくは1〜10μmである。0.1μm以上とすることで、好ましい滑らかな感触が得られ、30μm以下とすることでざらつきのない良好な肌感触を得ることができる。
疎水性球状粉体(a)の疎水性の尺度として、臨界表面張力が50mN/m以下であることが好ましい。臨界表面張力が50mN/m以下の場合、親水性が小さいため、粉体が汗を抱えむことがなく、べたつき感を抑えることができる。
これらの疎水性度及び形状という観点から、本発明の疎水性球状粉体(a)は、無機粉体よりも合成ポリマー粉体であることが好ましい。
疎水性球状粉体(a)として、具体的には、ナイロン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン樹脂等の合成ポリマー粉体が挙げられる。
シリコーン樹脂粉体は、撥水性が高いため好ましく、例えば、メチルシロキサン網状重合体や、複合シリコーン粉体、片末端にラジカル重合性基を有するポリシロキサン化合物を分散剤として溶媒中でビニルモノマーの分散重合を行うことにより得られるポリマー微粒子(特開2002−308909号公報参照)等が挙げられる。複合シリコーン粉体の中でも、シリコーンゴム粉体の表面をシリコーン樹脂で被覆した複合シリコーン粉体(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)は、高いさらさら感と白残りを抑える効果を長時間持続させるため特に好ましい。係る複合粉体は、粉体内部に後述する油剤を吸蔵し、皮膚上で持続的にそれらを放出するため、さらさらとした感触の持続と白残りを抑える効果が持続すると推測される。
本発明に用いる疎水性球状粉体(a)は、市販品として入手可能であり、例えば、ナイロン樹脂として、SP−500(東レ)等;ポリスチレン系樹脂として、ファインパール(住友化学工業)、テクポリマーSB(積水化成品工業)、ファインパウダーSGP(綜研化学)等;ポリエチレン樹脂として、フロービーズ(住友精化)等;ポリメタクリル酸メチル系樹脂として、マツモトマイクロスフェアーM(松本油脂製薬)、テクポリマーMB(積水化成品工業)、ファインパウダーMP(綜研化学)等;シリコーン粉体として、KMP−590(信越化学工業)、トスパール130、トスパール145、トスパール2000B(以上、GE東芝シリコーン)等が挙げられる。特に、前記複合シリコーン粉体(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)としては、KSP−100、KSP−101、KSP−102、KSP−105(以上、信越化学工業)等が挙げられる。
疎水性球状粉体(a)の含有量は、噴射剤を含む全量中、0.1〜30質量%とすることが好ましい。特に、皮膚上の白残りが抑制され、且つさらさらとした感触が得られる点から、粉体(a)の含有量を0.3〜10質量%とすることが好ましい。
本発明において用いる、特定のHLB及び粘度を有するポリエーテル変性シリコーン(b)は、側鎖又は末端にポリオキシアルキレン基を有するオルガノポリシロキサン化合物である。これは適度な界面活性能を有し、前記疎水性球状粉体(a)を再分散させる時に均一な分散状態を生じさせ、且つそのような良好な分散状態を長く持続させることができる。ポリエーテル変性シリコーン(b)としては、HLB6以下であり、且つ25℃における粘度が500mm2/s以上であるものを用いる。HLB6以下、より好ましくは、HLB5以下のポリエーテル変性シリコーンを用いることにより、疎水性球状粉体(a)を再分散させる時に、凝集させることなく、組成物中に均一に分散させることができる。ここで、HLBとは、親水親油バランス(Hydrophile−Lipophile−Balance)のことであり、Griffinの式:
Figure 0004262081
により算出される値をいう。
また、25℃における粘度が500mm2/s以上、より好ましくは600〜2000mm2/sであるポリエーテル変性シリコーンを用いることによって、疎水性球状粉体(a)の分散の持続時間を長くすることができる。ここで、25℃における粘度は、化粧品原料基準第二版 第1法(ウベローデ型毛細管粘度計)により測定することができる。
ポリエーテル変性シリコーン(b)としては、例えば、HLB6以下であり、且つ25℃における粘度が500mm2/s以上であるポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体等が挙げられ、ペンダント型変性、片末端型変性、両末端型変性いずれでも構わない。
本発明に用いるポリエーテル変性シリコーン(b)は、市販品として入手可能であり、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体として、シリコーンKF−6017(HLB4.5、粘度600mm2/s、信越化学工業社)、KF−6019(HLB4.5、粘度850mm2/s、信越化学工業社)、KF−6028(HLB4、粘度900mm2/s、信越化学工業社)、SH−3775(HLB5、粘度1600mm2/s、東レ・ダウコーニング・シリコーン社)等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーン(b)の含有量は、疎水性球状粉体(a)の分散性を効果的に向上させるためにはある程度以上の量とすることが必要であるが、デオドラントスプレー組成物を塗布した時の肌感触を良好にするためには過量としないことが好ましい。かかる観点から、噴射剤を含む全量中、ポリエーテル変性シリコーン(b)を0.001〜5質量%とすることが好ましく、0.01〜3質量%、更には0.01〜1質量%とすることが特に好ましい。
また、デオドラントスプレー組成物中の疎水性球状粉体(a)とポリエーテル変性シリコーン(b)の質量比((a):(b))は、粉体成分の分散性とデオドラントスプレー組成物を塗布した時の肌感触の点から、1000:1〜5:1であることが好ましく、より好ましくは300:1〜10:1、特に好ましくは200:1〜10:1である。
本発明のデオドラントスプレー組成物に用いられる、制汗塩及び/又は殺菌剤(c)としては、従来からデオドラント剤に一般的に用いられているものが挙げられる。例えば、制汗塩としては、アルミニウムヒドロキシクロライド、アルミニウムジルコニウム複合塩、塩化アルミニウム等が挙げられる。また、殺菌剤としては、例えば、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、安息香酸、塩化ベンザルコニウム、トリクロロカルバニリド等が挙げられる。制汗塩と殺菌剤は組み合わせて用いても良い。本発明の制汗デオドラントスプレー組成物には、噴射剤を含む全量中に、制汗塩は0.01〜5質量%、殺菌剤は0.005〜0.1質量%含有することが好ましい。
また、本発明のデオドラントスプレー組成物は、成分(b)以外の油剤を含有してもよい。特に25℃で液状の油剤を含有することが好ましく、これによって粉体成分の皮膚上での白残りをさらに抑制する効果が得られる。
25℃で液状の油剤(d)としては、例えば、25℃で1000mm2/s以下のジメチルシリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン油(但し、成分(b)を除く)、スクワラン、流動パラフィン等の炭化水素類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等の多価アルコール類、分岐脂肪酸類、イソプロピルアルコール、2−エチルブチルアルコール等の分岐アルコール類、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸エステル類、ミリスチン酸イソステアリン酸グリセリル等のジグリセライド、イソステアリン酸トリグリセライド、ヤシ油脂肪酸トリグリセライド等のトリグリセライド等が挙げられる。
このうち、25℃で1000mm2/s以下のジメチルシリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン油、及びミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の分岐エステル油が好ましい。
これら油剤の含有量は、噴射剤を含む全量中、好ましくは0.1〜20質量%とし、さらに好ましくは0.5〜15質量%とする。0.1質量%以上とすることにより、十分な白残り抑制効果を発揮し、20質量%以下とすることにより、良好な肌感触が得られる。
本発明のデオドラントスプレー組成物の噴射剤は特に限定されないが、例えば、フロン134a、フロン113等のフロンガス;プロパン、イソブタン、イソペンタン等の炭化水素系ガス;ジメチルエーテル等の液化ガス;炭酸ガス、及び窒素ガス等が挙げられる。噴射剤の含有量は、通常、噴射剤を含む全量中60〜99質量%程度とする。
さらに、本発明の制汗デオドラントスプレー組成物は、必要に応じて、顔料、色素、香料、清涼剤、坑炎症剤、湿潤剤、酸化防止剤、安定剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で適宜配合することができる。
本発明のデオドラントスプレー組成物は、常法により製造することができ、例えば、噴射剤以外の成分を均一に混合し、得られた混合物をエアゾール容器に詰めた後、噴射剤を充填することにより製造することができる。
以上に述べたように、本発明のデオドラントスプレー組成物は、疎水性球状粉体(a)に、HLBが6以下であり、且つ25℃における粘度が500mm2/s以上であるポリエーテル変性シリコーン(b)を組み合わせて用いることにより、スプレー容器を振とうする等して容器内で疎水性球状粉体(a)を組成物中に再分散させた時の分散性に優れ、且つ分散時間が長い。そのため、疎水性球状粉体(a)をスプレー容器から均一に噴射し、皮膚上に均一に塗布することができる。従って、疎水性球状粉体(a)による汗のべたつきを抑制する効果が非常に高く、白残りも少ない。
また、スプレー容器内での疎水性球状粉体(a)の再分散性を向上させると、組成物中の疎水性球状粉体(a)以外の成分の再分散性も併せて向上するので、疎水性球状粉体(a)と共に、デオドラント組成物中のデオドラント成分もスプレー容器から均一に噴射し、皮膚上に均一に塗布することができる。従って、汗のべたつき抑制効果だけでなく、デオドラント効果も向上する。
さらに、粉体の再分散性に優れ、しかも分散時間が長いので、粉体を再分散させる作業が容易であり、最初の噴射前に容器を軽く振とうするだけで均一に再分散し、且つデオドラントスプレー組成物を連続噴射する途中で容器を再び振とうする等の再分散動作を繰り返す必要がない。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1〜4及び比較例1〜5)
(製法)
表1に示すLPG以外の成分を均一に混合し、得られた混合物をエアゾール用耐圧ガラス容器に詰めた後、LPGを充填し、表1に示す組成のデオドラントスプレー組成物を調製した。なお、組成は質量%で示した。
(評価)
得られたデオドラントスプレー組成物の分散性、デオドラント効果、及び汗のべたつき感の抑制について、以下の方法により評価した。評価結果を組成とともに表1に示す。
(1)分散性
デオドラントスプレー組成物をエアゾール用耐圧ガラス容器に充填し、静置して内容物をガラス容器の壁を通して観察し、粉体が沈降したことを確認した後、容器を軽く振とうして粉体を再分散させ、その後再び静置して粉体の分散時間を測定した。ここで、分散時間とは、容器を軽く振とうさせた後、静置してから2mm以上の分層が形成されるまでの時間である。
<判定基準>
○ :分散時間は15秒以上であった。
△ :分散時間は15秒未満であった。
× :再分散せず、凝集したままであった。
(2)デオドラント効果、汗のべたつき感の抑制
強い腋臭を有するパネラー10名の腋の下に、得られたデオドラントスプレーを軽く振とうしてから0.5g噴霧し、8時間後にデオドラント効果、及び汗のべたつき感の抑制について、以下の基準に従い評価した。各パネラーの評点を集計し、平均評価スコアでランク分けした。
<評価基準>
デオドラント効果
4 :非常に防臭効果が高い
3 :防臭効果が高い
2 :防臭効果がやや低い
1 :防臭効果が低い
汗のべたつき感の抑制
4 :非常によい
3 :よい
2 :やや悪い
1 :悪い
<平均評価スコア>
◎ :3.5〜4.0
○ :2.5〜3.4
△ :1.5〜2.4
× :1.0〜1.4
Figure 0004262081
これらの結果より、疎水性球状粉体(a)と共に、HLB6以下であり、且つ25℃における粘度が500mm2/s以上であるポリエーテル変性シリコーン(b)を配合する本発明のデオドラントスプレー組成物は、疎水性球状粉体の分散性、デオドラント効果、汗のべたつき感の抑制のいずれにも優れるものであった。特に、疎水性球状粉体(a)として、シリコーンゴム粉体の表面をシリコーン樹脂で被覆した複合シリコーン粉体(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)を用いた実施例2及び実施例4は、ナイロン末を用いた実施例1及び実施例3と比較して、デオドラント効果及び汗のべたつき感の抑制効果がより良好であった。
一方、ポリエーテル変性シリコーンを含まない比較例1及び比較例2は、疎水性球状粉体(a)の種類にかかわらず、その分散性が不十分であり、デオドラント効果、及び汗のべたつき感の抑制効果のいずれにおいても、実施例に劣るものであった。
25℃における粘度の値が500mm2/sに満たないポリエーテル変性シリコーン3(HLB4.5、粘度150mm2/s)を含有する比較例4は、汗によるべたつき感は抑制されたものの、分散性が不十分であり、デオドラント効果が劣るものであった。
比較例4と同じポリエーテル変性シリコーンと、疎水性球状粉体(a)としての前記シリコーン粉体(架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体)とを含有する比較例5は、比較例4と比較してデオドラント効果は優位であったが、粉体の分散性は十分ではなかった。
また、HLB及び粘度の値のいずれもが本発明の範囲外である、ポリエーテル変性シリコーン2(HLB10、粘度400mm2/s)を含有する比較例3は、疎水性球状粉体(a)が凝集し、分散性に欠け、汗のべたつき感の抑制効果が不十分であり、デオドラント効果も悪いものとなった。
(実施例5)
以下の処方(質量%)でパウダースプレー組成物を製造した。
ナイロン末(ナイロンパウダーSP‐500、東レ) 4.00
イソプロピルメチルフェノール 0.002
ミリスチン酸イソプロピル 1.50
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.03
(SH‐3775、東レ・ダウコーニング・シリコーン社、HLB5、1600mm2/s)
香料 0.20
エタノール 4.268
LPG 90.00
(実施例6)
以下の処方(質量%)でパウダースプレー組成物を製造した。
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体
(KSP‐105、信越化学工業社) 2.00
アルミニウムヒドロキシクロライド 2.00
(ロクロンP、Hoechst AG社)
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.05
(KF−6017、信越化学工業社、HLB4.5、600mm2/s)
イソステアリルアルコール 0.50
香料 0.10
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.15
デカメチルシクロペンタシロキサン 3.20
(SH‐245、東レ・ダウコーニング・シリコーン社)
LPG 92.00
(実施例7)
以下の処方(質量%)でパウダースプレー組成物を製造した。
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体 2.00
(KSP‐100、信越化学工業社)
アルミニウムヒドロキシクロライド 2.00
(REACH 101、REHEIS社)
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.05
(SH−3775、東レ・ダウコーニング・シリコーン社、HLB5、1600mm2/s)
ミリスチン酸イソプロピル 0.50
ジメチルシリコーン 10mm2 /s) 0.10
香料 0.15
デカメチルシクロペンタシロキサン 3.20
(SH‐245、東レ・ダウコーニング・シリコーン社)
LPG 92.00

Claims (6)

  1. (a)疎水性球状粉体、(b)HLBが4〜であり、且つ25℃における粘度が500〜2000mm/sであるポリエーテル変性シリコーン、及び噴射剤を含有するデオドラントスプレー組成物。
  2. 更に、(c)制汗塩及び/又は殺菌剤を含有する請求項1に記載のデオドラントスプレー組成物。
  3. 更に、(d)25℃で液状の油剤を含有する請求項1又は2に記載のデオドラントスプレー組成物。
  4. 前記疎水性球状粉体(a)が、シリコーンゴム粉体の表面をシリコーン樹脂で被覆した複合シリコーン粉体である、請求項1乃至3のいずれかに記載のデオドラントスプレー組成物。
  5. 前記噴射剤が、フロン134a、フロン113、プロパン、イソブタン、イソペンタン、ジメチルエーテル、炭酸ガス、及び窒素ガスの中から選ばれる少なくとも1種の噴射剤である、請求項1乃至4のいずれかに記載のデオドラントスプレー組成物。
  6. 前記噴射剤が、LPGである請求項1乃至4のいずれかに記載のデオドラントスプレー組成物。
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