JP4260033B2 - コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ - Google Patents
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Description
ドアガラスシール部124は、中空状のシール部がドアガラス3の先端と当接してシールするとともに、取付基部121が可動ルーフ10の幌骨16に取付けられたリテーナー14に嵌め込まれて、固定される。
このように、ドアガラス3と可動ルーフ10との間のシールは、ルーフウエザストリップ120により行われている。また、クオータードアガラス6の上端部と可動ルーフ10との間のシールも、後部ルーフウエザストリップ120との間で行われていた。しかし、ベルトライン部近傍においてクオータードアガラス6の後端縁よりも後方で後部ルーフウエザストリップ120と車体との間のコーナー部には隙間が設けられていた。
なお、2ドアタイプの車両でクオーター部分が固定式のものにおいて、後部の上記のような隙間に対して、その隙間を埋めるシール片を設けるものがある(例えば、特許文献3参照)。
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの折畳みに対応して複数に分割され、可動ルーフの幌骨に取付けられ、
分割されたルーフウエザストリップは、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップを形成し、
上記ルーフウエザストリップは、上記可動ルーフの幌骨に固定されたリテーナーに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられてドアガラスと当接するドアガラスシール部と、該ドアガラスシール部の側部に上記可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に形成し、
上記分割されたルーフウエザストリップのうち上記クオーターガラスと接する後部ルーフウエザストリップは、上記車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップの後端部と当接するとともに、上記クオーターガラスの後端縁より後方の上記後部ルーフウエザストリップとアウターウエザストリップとの間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片を有し、
上記後部ルーフウエザストリップは、その中央は押出成形により成形されたウエザストリップ中央部と、長手方向の両端部で型成形によって形成されたルーフウエザストリップ端部とからなり、上記コーナー部突出片は、リヤ側の上記ルーフウエザストリップ端部の上記ドアガラスシール部と可動ルーフシール部の間に一体的に形成されたことを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの幌骨に固定されたリテーナーに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、ドアガラスと当接するドアガラスシール部と、ドアガラスシール部の側部に可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に形成したため、取付基部をリテーナーに取付けることにより、ドアガラスシール部と可動ルーフシール部を同時に取付けることができ、取付作業の効率がよい。また、ドアガラスシール部の側部に可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に同時に押出成形により形成することができ、製造も容易である。
可動ルーフが展開して、車体の天井を形成したときに、可動ルーフシール部の先端が可動ルーフのルーフ幌の側端部の内面に当接してシールするため、可動ルーフとルーフウエザストリップとの間を確実にシールすることができる。また、ドアガラス及びクオータードアガラスが上昇して閉まったときに、ドアガラスシール部によって、ドアガラス及びクオータードアガラスとルーフウエザストリップとの間をシールするため、ドアガラスシール部と可動ルーフシール部で、可動ルーフとドアガラス及びクオータードアガラスの間をシールすることができる。
後部ルーフウエザストリップは、中央部は押出成形で成形され、その長手方向の両端部のルーフウエザストリップ端部が、型成形で形成されたため、後部ルーフウエザストリップ全体を型成形で形成したものと比べて、端部の型成形部分を小さくすることができ、成形金型を小さくすることができる。また、金型構造を単純にすることができ、金型コストを低減できるとともに、型成形の速度を早くすることができ、製造コストを低減できる。
また、コーナー部突出片は、ルーフウエザストリップ端部のドアガラスシール部と可動ルーフシール部の間に一体に形成されたため、可動ルーフが展開して、車体の天井を形成したときに、コーナー部突出片をアウターウエザストリップのトリム部に当接させることができる。
コーナー部突出片の車内側ヒレ部は、クオータードアガラスの端縁をルーフウエザストリップのドアガラスシール部との間で挟むことができるようにしたため、クオータードアガラスの端縁を確実にシールすることができる。
コーナー部突出片の車外側ヒレ部の上面に、アウターウエザストリップのリップの切取られ側部の後端側面に当接するコーナー部突出片凸部を設けたため、ルーフウエザストリップが移動したときに、アウターウエザストリップのリップの切取られ側部とルーフウエザストリップの間のコーナー部の隙間にコーナー部突出片凸部を配置することができ、その隙間を塞ぐことができる。
可動ルーフ10は、ルーフ本体をなす柔軟性を持ち、折り畳み可能なルーフ幌13とルーフ幌13を支えるためのルーフ幌13の両側端等に延びる幌骨(金属フレーム)16から形成される。
可動ルーフ10がその収容された車体後部から展開して、車体の天井部を完全に形成すると、分割されたそれぞれのルーフウエザストリップ20の長手方向の端部のルーフウエザストリップの端部31は、互いに当接して、可動ルーフ10の側部に沿って1本の連続したルーフウエザストリップ20になる。このルーフウエザストリップ20は、後述するように、幌骨16に取付けられている。
図1においてルーフウエザストリップ端部31は、ルーフウエザストリップ中央部34の長手方向の後端に型成形により一体的に成形されている。ルーフウエザストリップ中央部34においては、後述するように第1可動ルーフシールリップ27と第2可動ルーフシールリップ28が上下2本設けられているが、ルーフウエザストリップ端部31では徐々に合体して、中空状の可動ルーフシール部25を形成する。
可動ルーフ10が展開して天井を形成するときに、後部ルーフウエザストリップ20bの他方の先端は、ドアガラスシール部24の中空部と可動ルーフシール部25の中空部が膜状に塞がれており、隣接する同様に膜状に塞がれたルーフウエザストリップ端部31の端部と、互いに凹部または凸部を形成して、可動ルーフ10が開いたときにその凹部と凸部を互いに嵌め込んで、接合させることができる。
このため、ルーフウエザストリップ端部31の端面からドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25の中央部へ雨水、埃や騒音が侵入することを防止できる。
後部ルーフウエザストリップ20bにおいて、後述するように、ルーフウエザストリップ中央部34は、クオータードアガラス6に当接する中空状のドアガラスシール部24と、可動ルーフ10に当接する2本のリップと断面略菱形の中空基部とからなる可動ルーフシール部25を有している。ルーフウエザストリップ端部31においては、可動ルーフシール部25は、2本のリップが合体して中空状のシール部を形成し、ドアガラスシール部24はほぼその形状を保ったまま型成形により形成される。
車内側シールリップ65の中央部上面から階段状に車外側ヒレ部39aが一体的に設けられている。このため、車外側ヒレ部39aは、車内側ヒレ部39bからいったん車外側に延びた後、略直角に曲がり車内側ヒレ部39bと平行に後端方向に延びている。そして、その階段状に車外側に延びた後、略直角に曲がった部分にコーナー部突出片凸部38が設けられている。
このとき、車外側ヒレ部39aの略直角に曲がった部分に設けられたコーナー部突出片凸部38が、アウタートリム部52とルーフウエザストリップ端部31との間のコーナー部の隙間に配置することができ、この隙間を塞いでシールすることができる。
ルーフウエザストリップ端部31は、型成形で形成されて、後述する押出成形で成形されたルーフウエザストリップ中央部34と一体的に形成されている。
取付基部21には、クリップ40が取付けられて、幌骨16に取付けられた孔にクリップ40の脚部が挿入されてルーフウエザストリップ端部31が取付けられる。取付基部21の両側端はリテーナー14に保持されて、ルーフウエザストリップ端部31を確実に保持する。
ドアガラスシール部24の下方の車室内側の面には、カバーリップ30が一体的に設けられ、幌骨16に取付けられた可動ルーフガーニシュ15とともに、幌骨16の部分を覆い、美観を向上させている。
ドアガラスシール部24の車外側には、コーナー部突出片36が設けられ、コーナー部突出片36は、車外側ヒレ部39aと車内側ヒレ部39bとの2枚のコーナー部突出片ヒレ部39とコーナー部突出片凸部38からなる。車内側ヒレ部39bには取付基部21にかけて硬質合成樹脂製または金属製のコーナー部突出片インサート37が埋設されている。このコーナー部突出片インサート37によりドアガラスシール部24、コーナー部突出片36の形状が安定して、アウターウエザストリップ50にコーナー部突出片36を密着させることができるとともに、クオータードアガラス6の端縁を車内側ヒレ部39bとドアガラスシール部24の間で保持することができる。
このようにして、後部ルーフウエザストリップ20bは、可動ルーフ10とクオータードアガラス6の間をシールすることができる。
図3は、押出成形で成形されたルーフウエザストリップ中央部34の断面図である。ルーフウエザストリップ中央部34は、取付基部21、ドアガラスシール部24、可動ルーフシール部25とカバーリップ30とから成る。
取付基部21は、底面に取付基部凹部22が形成され、取付基部凹部22に幌骨16に取付けられたリテーナー14が嵌め込まれて、取付基部21を保持する。ドアガラスシール部24の内部には、車室内側側壁に沿って取付基部21に連結されるブリッジが設けられ、ブリッジと車室内側側壁との間に中空部23が設けられて、車室内側側壁を補強するとともに、重量を軽減させている。
取付基部21から一体的に中空状のドアガラスシール部24が形成されている。クオータードアガラス6が上昇して閉まると、クオータードアガラス6の上端はドアガラスシール部24に当接して、ドアガラスシール部24に包まれるようになり、クオータードアガラス6との上端をシールする。
このようにして、後部ルーフウエザストリップ20bにより可動ルーフ10とクオータードアガラス6の間をシールすることができる。
いずれの場合も、ソリッド材及びスポンジ材で形成することができるが、少なくともドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25は、スポンジ材で形成することが、柔軟性、弾力性の点から好ましい。
6 クオータードアガラス
10 可動ルーフ
13 ルーフ幌
16 幌骨
20 ルーフウエザストリップ
24 ドアガラスシール部
25 可動ルーフシール部
31 ルーフウエザストリップ端部
34 ルーフウエザストリップ中央部
36 コーナー部突出片
38 コーナー部突出片凸部
39 コーナー部突出片ヒレ部
Claims (4)
- コンバーチブルカーに使用される、折畳んで車体に収納可能な可動ルーフ10の側部とドアガラス3との間をシールするルーフウエザストリップ20において、
該ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の折畳みに対応して複数に分割され、上記可動ルーフの幌骨16に取付けられ、
分割された上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10が展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップ20を形成し、該一連のルーフウエザストリップ20の前端は、フロントガラス4の上端部に当接し、その後端は、車体のベルトライン部近傍において車体1に対して昇降または回動自在に取付けられたクオータードアガラス6の後端部に当接し、
上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の幌骨16に固定されたリテーナー14に取付けられる取付基部21と、該取付基部21に一体的に設けられてドアガラス3と当接するドアガラスシール部24と、該ドアガラスシール部24の側部に上記可動ルーフ10の側端部の内面と当接する可動ルーフシール部25を一体に形成し、
上記分割されたルーフウエザストリップ20のうち上記クオーターガラス6と接する後部ルーフウエザストリップ20は、上記車体1のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップ50の後端部と当接するとともに、上記クオーターガラス6の後端縁より後方の上記後部ルーフウエザストリップ20bとアウターウエザストリップ50との間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片36を有し、
上記後部ルーフウエザストリップ20bは、その中央は押出成形により成形されたウエザストリップ中央部と、長手方向の両端部で型成形によって形成されたルーフウエザストリップ端部とからなり、上記コーナー部突出片36は、リヤ側の上記ルーフウエザストリップ端部の上記ドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25の間に一体的に形成されたことを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。 - 上記コーナー部突出片36は、上記後部ルーフウエザストリップ20のドアガラスシール部24の車外側表面に、該ドアガラスシール部24の表面と略平行してリップ状に設けられ、クオータードアガラス6の後端車外側面に当接可能な車内側ヒレ部39bと、該車内側ヒレ部39bの車外側の位置で車内側ヒレ部39bの表面と略平行でかつ階段状に設けられアウターウエザストリップ後端縁下面に当接してシールする車外側ヒレ部39aと、該車外側ヒレ部39aの上面に上記アウターウエザストリップ50のリップの切取られ側部の後端側面に当接するコーナー部突出片凸部38を設けた請求項1に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
- 上記コーナー部突出片36の車内側ヒレ部39bには、硬質樹脂または金属製のインサートが埋設されている請求項2に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
- 上記ドアガラスシール部24は、中空状のシール部である請求項1又は請求項2に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
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