JP4260033B2 - コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ - Google Patents

コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ Download PDF

Info

Publication number
JP4260033B2
JP4260033B2 JP2004015342A JP2004015342A JP4260033B2 JP 4260033 B2 JP4260033 B2 JP 4260033B2 JP 2004015342 A JP2004015342 A JP 2004015342A JP 2004015342 A JP2004015342 A JP 2004015342A JP 4260033 B2 JP4260033 B2 JP 4260033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
weather strip
door glass
movable
movable roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004015342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005206053A (ja
Inventor
弘志 葛谷
由裕 黒崎
敏也 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004015342A priority Critical patent/JP4260033B2/ja
Publication of JP2005206053A publication Critical patent/JP2005206053A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4260033B2 publication Critical patent/JP4260033B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Description

本発明は、自動車のルーフが折畳まれて車体に収納可能な可動ルーフを有するコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップに関するものであり、さらに詳しくは、そのコンバーチブルカーの可動ルーフ側端におけるベルトライン部近傍の、クオーターガラスの後端縁より後方のルーフウエザストリップと車体との間のコーナー部の隙間を併せてシールするルーフウエザストリップに関するものである。
自動車のルーフが折畳まれて車体に収納可能な可動ルーフを有するコンバーチブルカーにおいて、可動ルーフが展開して、車体の天井部分まで移動して自動車のルーフを形成したときに、その可動ルーフの側部とドアガラスの間をシールすることが必要である。そのため、可動ルーフの側部に設けられた幌骨(金属フレーム)にルーフウエザストリップが取付けられている。そのルーフウエザストリップは、可動ルーフと幌骨が折畳まれるため、その折畳みに併せて分割されて取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
この場合に、図6に示すように、ウエザストリップ120は、ドアガラス3との間をシールするドアガラスシール部124と可動ルーフ10との間をシールする可動ルーフシール部125を有している。このドアガラスシール部124と可動ルーフシール部125はそれぞれ別体で形成されている。
ドアガラスシール部124は、中空状のシール部がドアガラス3の先端と当接してシールするとともに、取付基部121が可動ルーフ10の幌骨16に取付けられたリテーナー14に嵌め込まれて、固定される。
可動ルーフシール部125は、同様にその取付基部126が幌骨16(又はリテーナー14)の先端に取付けられ、可動ルーフシールリップ127が可動ルーフ10の側部の先端部の内面に当接してシールしている(例えば、特許文献2参照)。
このように、ドアガラス3と可動ルーフ10との間のシールは、ルーフウエザストリップ120により行われている。また、クオータードアガラス6の上端部と可動ルーフ10との間のシールも、後部ルーフウエザストリップ120との間で行われていた。しかし、ベルトライン部近傍においてクオータードアガラス6の後端縁よりも後方で後部ルーフウエザストリップ120と車体との間のコーナー部には隙間が設けられていた。
この場合に、クオーター部分は開放感等の要望から、クオータードアガラス6を可動式にすることが求められる。可動式クオータードアガラス6の場合には、上記のようにその上端縁は後部ルーフウエザストリップ120によってシールされ、また、その下端縁は、車体後部のアウターウエザストリップ50によりなされる。
しかし、上記の隙間は、ルーフウエザストリップ120が、可動ルーフ10の開閉につれて、車体後部から出入りする都合上、アウターウエザストリップ50との間に一定の隙間が必要になり、その隙間を塞ぐことはなされていなかった。そのため、その隙間から雨水や埃等が車体内部に侵入することがあった。
なお、2ドアタイプの車両でクオーター部分が固定式のものにおいて、後部の上記のような隙間に対して、その隙間を埋めるシール片を設けるものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、ルーフウエザストリップ120は、変形しやすく、可動ルーフ10の開閉につれて上下に移動するため、必ずしも充分にその隙間をシールすることができなく、そのシール片を別に形成するため、コストと手間がかかっていた。
実開平7−24614号公報(第1図) 特開平11−129766号公報(第3−4頁、第5図) 特開平11−20480号公報(第2−3頁、第1図)
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、コンバーチブルカーに使用される、折畳んで車体に収納可能な可動ルーフの側部とドアガラスとの間をシールするルーフウエザストリップにおいて、
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの折畳みに対応して複数に分割され、可動ルーフの幌骨に取付けられ、
分割されたルーフウエザストリップは、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップを形成し、
上記ルーフウエザストリップは、上記可動ルーフの幌骨に固定されたリテーナーに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に設けられてドアガラスと当接するドアガラスシール部と、該ドアガラスシール部の側部に上記可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に形成し、
上記分割されたルーフウエザストリップのうち上記クオーターガラスと接する後部ルーフウエザストリップは、上記車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップの後端部と当接するとともに、上記クオーターガラスの後端縁より後方の上記後部ルーフウエザストリップとアウターウエザストリップとの間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片を有し、
上記後部ルーフウエザストリップは、その中央は押出成形により成形されたウエザストリップ中央部と、長手方向の両端部で型成形によって形成されたルーフウエザストリップ端部とからなり、上記コーナー部突出片は、リヤ側の上記ルーフウエザストリップ端部の上記ドアガラスシール部と可動ルーフシール部の間に一体的に形成されたことを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、コンバーチブルカーに使用される、折畳んで車体に収納可能な可動ルーフの側部とドアガラスとの間をシールするルーフウエザストリップにおいて、ルーフウエザストリップは、可動ルーフの折畳みに対応して複数に分割され、可動ルーフの幌骨に取付けられ、分割されたルーフウエザストリップは、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のウエザストリップを形成し、一連のルーフウエザストリップの前端は、フロントガラスの上端部に当接し、その後端は、車体のベルトライン部近傍において車体に対して昇降または回動自在に取付けられたクオータードアガラスの後端部に当接し、分割されたルーフウエザストリップのうちクオーターガラスと接する後部ルーフウエザストリップは、車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップの後端部と当接するとともに、クオーターガラスの後端縁より後方の後部ルーフウエザストリップとアウターウエザストリップとの間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片を有することを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ルーフウエザストリップは、可動ルーフの折畳みに対応して複数に分割され、可動ルーフの幌骨に取付けられる。そして、分割されたルーフウエザストリップは、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップを形成する。そのため、ルーフ幌と幌骨を折畳んで車体に収納するときにルーフウエザストリップも一緒に収納することができる。また、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、可動ルーフの側部を1本の連続したルーフウエザストリップでシールすることができる。
一連のルーフウエザストリップの前端は、フロントガラスの上端部に当接し、その後端は、車体のベルトライン部近傍において車体に対して昇降または回動自在に取付けられたクオータードアガラスの後端部に当接するため、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、可動ルーフの側部のフロント側前端からリヤ側後端まで一連のルーフウエザストリップによりシールすることができる。
分割されたルーフウエザストリップのうち、クオータードアガラスと接する後部ルーフウエザストリップは、車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップの後端部と当接するため、アウターウエザストリップの側面に後部ルーフウエザストリップを確実に当接させることができ、クオータードアガラスの下端部および後端部と車体との間をシールすることができる。
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの幌骨に固定されたリテーナーに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられ、ドアガラスと当接するドアガラスシール部と、ドアガラスシール部の側部に可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に形成したため、取付基部をリテーナーに取付けることにより、ドアガラスシール部と可動ルーフシール部を同時に取付けることができ、取付作業の効率がよい。また、ドアガラスシール部の側部に可動ルーフの側端部の内面と当接する可動ルーフシール部を一体に同時に押出成形により形成することができ、製造も容易である。
可動ルーフが展開して、車体の天井を形成したときに、可動ルーフシール部の先端が可動ルーフのルーフ幌の側端部の内面に当接してシールするため、可動ルーフとルーフウエザストリップとの間を確実にシールすることができる。また、ドアガラス及びクオータードアガラスが上昇して閉まったときに、ドアガラスシール部によって、ドアガラス及びクオータードアガラスとルーフウエザストリップとの間をシールするため、ドアガラスシール部と可動ルーフシール部で、可動ルーフとドアガラス及びクオータードアガラスの間をシールすることができる。
クオータードアガラスの後端縁より後方の後部ルーフウエザストリップとアウターウエザストリップとの間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片を設けたため、可動ルーフが展開してルーフウエザストリップが車体後部から前方上部方向に移動したときに、コーナー部突出片がアウターウエザストリップと、ルーフウエザストリップとの間のコーナー部の隙間に当接して、その隙間をシールする。
後部ルーフウエザストリップは、中央部は押出成形で成形され、その長手方向の両端部のルーフウエザストリップ端部が、型成形で形成されたため、後部ルーフウエザストリップ全体を型成形で形成したものと比べて、端部の型成形部分を小さくすることができ、成形金型を小さくすることができる。また、金型構造を単純にすることができ、金型コストを低減できるとともに、型成形の速度を早くすることができ、製造コストを低減できる。
また、コーナー部突出片は、ルーフウエザストリップ端部のドアガラスシール部と可動ルーフシール部の間に一体に形成されたため、可動ルーフが展開して、車体の天井を形成したときに、コーナー部突出片をアウターウエザストリップのトリム部に当接させることができる。
請求項の本発明は、コーナー部突出片は、後部ルーフウエザストリップのドアガラスシール部の車外側表面に、ドアガラスシール部の表面と略平行してリップ状に設けられ、クオータードアガラスの後端車外側面に当接可能な車内側ヒレ部と、車内側ヒレ部の車外側の位置で車内側ヒレ部の表面と略平行でかつ階段状に設けられアウターウエザストリップ後端縁下面に当接してシールする車外側ヒレ部と、車外側ヒレ部の上面にアウターウエザストリップのリップの切取られ側部の後端側面に当接するコーナー部突出片凸部を設けたコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
請求項の本発明では、コーナー部突出片は、ルーフウエザストリップのドアガラスシール部の車外側表面に、ドアガラスシール部の表面と略平行してリップ状に設けられているため、ルーフウエザストリップの移動に伴って、アウターウエザストリップのトリム部に柔軟に確実に当接させることができる。
コーナー部突出片の車内側ヒレ部は、クオータードアガラスの端縁をルーフウエザストリップのドアガラスシール部との間で挟むことができるようにしたため、クオータードアガラスの端縁を確実にシールすることができる。
コーナー部突出片の車内側ヒレ部の車外側に略平行に車外側ヒレ部を設けたため、車外側ヒレ部がアウターウエザストリップのトリム部に弾力性を持って当接することができるため、車体とルーフウエザストリップとの間の隙間寸法がバラついても確実にシールすることができる。
コーナー部突出片の車外側ヒレ部の上面に、アウターウエザストリップのリップの切取られ側部の後端側面に当接するコーナー部突出片凸部を設けたため、ルーフウエザストリップが移動したときに、アウターウエザストリップのリップの切取られ側部とルーフウエザストリップの間のコーナー部の隙間にコーナー部突出片凸部を配置することができ、その隙間を塞ぐことができる。
請求項の本発明は、コーナー部突出片の車内側ヒレ部には、硬質樹脂または金属製のインサートが埋設されているコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
請求項の本発明では、コーナー部突出片の車内側ヒレ部には、硬質樹脂または金属製のインサートが埋設されているため、コーナー部突出片の車内側ヒレ部の剛性を上げることができ、コーナー部突出片の形状を保持して、アウターウエザストリップのトリム部に確実に当接させることができる。また、コーナー部突出片の車内側ヒレ部とルーフウエザストリップのドアガラスシール部との間にクオータードアガラスの端部が入ったときに、クオータードアガラスの端部を包み込むようにして保持することができる。
請求項の本発明は、ドアガラスシール部は、中空状のシール部であるコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
請求項の本発明では、ドアガラスシール部は、中空状のシール部であるため、クオータードアガラス及びアウターウエザストリップと当接したときに、弾力的に変形して両者と確実にシールすることができる。また、クオータードアガラスが上昇して、その先端が中空状のシール部に当接してシールするが、クオータードアガラスの先端が車両の振動や走行時の吸出し等によって振動しても、中空部が弾力性に富み、中空状で幅を有するため、吸収して、常時クオータードアガラスの先端を中空状のシール部に当接し続けることができる。
本発明では、コンバーチブルカーの可動ルーフの側端の幌骨に取付けられる、分割されたルーフウエザストリップに、車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップと、ルーフウエザストリップとの間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片を設けたため、可動ルーフが展開してルーフウエザストリップが車体後部から移動したときに、コーナー部突出片がアウターウエザストリップと当接して、上記の隙間を塞ぎシールすることができる。
本発明の実施の形態を図1〜図5に基づき説明する。図5は、コンバーチブルカーの外観を示す模式的な斜視図である。可動ルーフ10は、開いたときは、車体の天井部分を覆い、フロント側の先端は、フロントガラス4の上端に設けられたフロントガラスウエザストリップ5に当接している。フロントガラスウエザストリップ5は、フロントガラス4の上端からフロントピラーに沿って下方に、フロントガラス4の両側端を覆うように延設されている。
可動ルーフ10の車体側部に沿った両方の側部は、可動ルーフ10とドアガラス3との間をシールするルーフウエザストリップ20が設けられている。このルーフウエザストリップ20は、後述するように、可動ルーフ10が折畳まれて、車体の後部に収納されることが可能となるように、可動ルーフ10の折畳みに対応して、長手方向に複数に分割されている。
可動ルーフ10は、ルーフ本体をなす柔軟性を持ち、折り畳み可能なルーフ幌13とルーフ幌13を支えるためのルーフ幌13の両側端等に延びる幌骨(金属フレーム)16から形成される。
分割されたそれぞれのルーフウエザストリップ20は、押出成形で形成されたルーフウエザストリップ中央部34と、そのルーフウエザストリップ中央部34の長手方向の両側の端に型成形により形成されるルーフウエザストリップ端部31から成る。
可動ルーフ10がその収容された車体後部から展開して、車体の天井部を完全に形成すると、分割されたそれぞれのルーフウエザストリップ20の長手方向の端部のルーフウエザストリップの端部31は、互いに当接して、可動ルーフ10の側部に沿って1本の連続したルーフウエザストリップ20になる。このルーフウエザストリップ20は、後述するように、幌骨16に取付けられている。
可動ルーフ10が収納されるときは、リンク機構及び駆動機構(図示せず)により、ルーフ幌13は折畳まれて後方に移動して、車体の後部に設けられたスペースに収納され、幌骨16もルーフ幌13に対応して折畳まれて、同様に車体後部のスペースに収納される。幌骨16が折畳まれるときに、ルーフウエザストリップ20もそれに対応して折畳まれて、幌骨16と共に収納される。
可動ルーフ10が展開して天井を形成するときは、逆に幌骨16が、フロントガラスの上部側端に向かって伸びて、ルーフ幌13が同様にフロントガラスの上部に向かって延びる。このとき、ルーフウエザストリップ20の後端は、車体後部のベルトライン部近傍まで延びて、車体(ベルトライン部)に取付けられたアウターウエザストリップ50(後述する)の下方まで延びて設けられている。本発明のルーフウエザストリップ20は、分割されたルーフウエザストリップ20のうち、最もリヤ側の後部ルーフウエザストリップ20bに関するものである。
次に後部ルーフウエザストリップ20bの詳細について説明する。図1は、後部ルーフウエザストリップ20bのルーフウエザストリップ端部31付近の部分斜視図である。図2は、後部ルーフウエザストリップ20bと車体に取付けられたアウターウエザストリップ50との組み付け状態を示す斜視図である。図3、図4は、それぞれ図1におけるB―B線、C−C線に沿った断面図である。
図1においてルーフウエザストリップ端部31は、ルーフウエザストリップ中央部34の長手方向の後端に型成形により一体的に成形されている。ルーフウエザストリップ中央部34においては、後述するように第1可動ルーフシールリップ27と第2可動ルーフシールリップ28が上下2本設けられているが、ルーフウエザストリップ端部31では徐々に合体して、中空状の可動ルーフシール部25を形成する。
ルーフウエザストリップ端部31の端面においては、ドアガラスシール部24の中空部と可動ルーフシール部25の中空部はともに、塞がれている。
可動ルーフ10が展開して天井を形成するときに、後部ルーフウエザストリップ20bの他方の先端は、ドアガラスシール部24の中空部と可動ルーフシール部25の中空部が膜状に塞がれており、隣接する同様に膜状に塞がれたルーフウエザストリップ端部31の端部と、互いに凹部または凸部を形成して、可動ルーフ10が開いたときにその凹部と凸部を互いに嵌め込んで、接合させることができる。
このため、ルーフウエザストリップ端部31の端面からドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25の中央部へ雨水、埃や騒音が侵入することを防止できる。
図1〜図4において、ルーフウエザストリップ端部31の形状、取付状態と、アウターウエザストリップ50やクオータードアガラス6との間にシール状態を説明する。
後部ルーフウエザストリップ20bにおいて、後述するように、ルーフウエザストリップ中央部34は、クオータードアガラス6に当接する中空状のドアガラスシール部24と、可動ルーフ10に当接する2本のリップと断面略菱形の中空基部とからなる可動ルーフシール部25を有している。ルーフウエザストリップ端部31においては、可動ルーフシール部25は、2本のリップが合体して中空状のシール部を形成し、ドアガラスシール部24はほぼその形状を保ったまま型成形により形成される。
コーナー部突出片36は、このリヤ側のルーフウエザストリップ端部31において、ドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25の間の位置に形成される。さらに詳しくは、コーナー部突出片36は、コーナー部突出片ヒレ部39とそのコーナー部突出片ヒレ部39の上面に設けられたコーナー部突出片凸部38からなり、コーナー部突出片ヒレ部39は、車内側(下側)に設けられた車内側ヒレ部39bと車外側に設けられた車外側ヒレ部39aの2枚のヒレから形成される。車内側ヒレ部39bは、ドアガラスシール部24の可動ルーフシール部25に近い部分にリップ状に形成され、図4に示すように、クオータードアガラス6の端縁を車内側ヒレ部39bとドアガラスシール部24で挟むようにしてシールすることができる。
車内側ヒレ部39bとドアガラスシール部24から後述する取付基部21にかけて合成樹脂製または金属製のコーナー部突出片インサート37が埋設されている。このコーナー部突出片インサート37により、車内側ヒレ部39bの剛性が高くなり、クオータードアガラス6の端縁を保持できるとともに、コーナー部突出片36全体の形状を保持して、車体との間を確実にシールすることができる。
車内側シールリップ65の中央部上面から階段状に車外側ヒレ部39aが一体的に設けられている。このため、車外側ヒレ部39aは、車内側ヒレ部39bからいったん車外側に延びた後、略直角に曲がり車内側ヒレ部39bと平行に後端方向に延びている。そして、その階段状に車外側に延びた後、略直角に曲がった部分にコーナー部突出片凸部38が設けられている。
可動ルーフ10が展開して車体の天井を形成するときに、ルーフウエザストリップ20が車体後部から出て、後部ルーフウエザストリップ20bのルーフウエザストリップ端部31は車体のアウターウエザストリップ50と接して、その間を図2に示すようにシールする。そのとき、アウターウエザストリップ50は、クオータードアガラス6の車外側面と当接する部分には、アウターリップ51が設けられ、クオータードアガラス6の後端以後の車体後部に取付ける部分は、アウターリップ51が切取られて断面略U字状のアウタートリム部52のみとなっている。
この切取られた部分にルーフウエザストリップ端部31が位置して、断面略U字状のアウタートリム部52の下端縁に車外側ヒレ部39aが当接してシールする。車外側ヒレ部39aと車内側ヒレ部39bの間には空間があるため、車外側ヒレ部39aは弾力性があり、寸法のバラツキがあってもアウタートリム部52と確実に当接してシールすることができる。
このとき、車外側ヒレ部39aの略直角に曲がった部分に設けられたコーナー部突出片凸部38が、アウタートリム部52とルーフウエザストリップ端部31との間のコーナー部の隙間に配置することができ、この隙間を塞いでシールすることができる。
このウエザストリップ端部31の断面を図4に示す。図4は、図1のC−C線に沿った断面図である。
ルーフウエザストリップ端部31は、型成形で形成されて、後述する押出成形で成形されたルーフウエザストリップ中央部34と一体的に形成されている。
取付基部21には、クリップ40が取付けられて、幌骨16に取付けられた孔にクリップ40の脚部が挿入されてルーフウエザストリップ端部31が取付けられる。取付基部21の両側端はリテーナー14に保持されて、ルーフウエザストリップ端部31を確実に保持する。
取付基部21の両側から一体的に中空状のドアガラスシール部24が形成されている。クオータードアガラス6が上昇して、閉まると、クオータードアガラス6の上端はドアガラスシール部24に当接して、ドアガラスシール部24に包まれるようにシールされる。このため、クオータードアガラス6とルーフウエザストリップ20との間から雨水、埃等が侵入することを防止することができる。
ドアガラスシール部24の下方の車室内側の面には、カバーリップ30が一体的に設けられ、幌骨16に取付けられた可動ルーフガーニシュ15とともに、幌骨16の部分を覆い、美観を向上させている。
取付基部21には、クオータードアガラス6の上端に当接してシールする中空状のドアガラスシール部24が設けられる。
ドアガラスシール部24の車外側には、コーナー部突出片36が設けられ、コーナー部突出片36は、車外側ヒレ部39aと車内側ヒレ部39bとの2枚のコーナー部突出片ヒレ部39とコーナー部突出片凸部38からなる。車内側ヒレ部39bには取付基部21にかけて硬質合成樹脂製または金属製のコーナー部突出片インサート37が埋設されている。このコーナー部突出片インサート37によりドアガラスシール部24、コーナー部突出片36の形状が安定して、アウターウエザストリップ50にコーナー部突出片36を密着させることができるとともに、クオータードアガラス6の端縁を車内側ヒレ部39bとドアガラスシール部24の間で保持することができる。
また、コーナー部突出片36の近傍には、可動ルーフシール部25が設けられている。可動ルーフシール部25は、ルーフウエザストリップ端部31では、断面が略楕円形の中空状である。この可動ルーフシール部25が可動ルーフ10の側端部の内面に当接して、可動ルーフ10と後部ルーフウエザストリップ20bとの間をシールしている。また、ルーフウエザストリップ端部31では、可動ルーフシール部25が断面略楕円形の中空状であるため、楕円形の先端で可動ルーフ10の可動ルーフ側端部11の内面に当接してシールすることができる。そして、断面略楕円形のため、可動ルーフシール部25が変形し難くなる。また、ルーフウエザストリップ端部31の可動ルーフシール部25を成形する金型の中子を1つにすることができ、製造が容易である。なお、中空状の可動ルーフシール部25の一部に、型成形時に金型の中子を取り出すスリット35が設けられている。
このようにして、後部ルーフウエザストリップ20bは、可動ルーフ10とクオータードアガラス6の間をシールすることができる。
次に、ルーフウエザストリップ20のルーフウエザストリップ中央部34について説明する。
図3は、押出成形で成形されたルーフウエザストリップ中央部34の断面図である。ルーフウエザストリップ中央部34は、取付基部21、ドアガラスシール部24、可動ルーフシール部25とカバーリップ30とから成る。
取付基部21は、底面に取付基部凹部22が形成され、取付基部凹部22に幌骨16に取付けられたリテーナー14が嵌め込まれて、取付基部21を保持する。ドアガラスシール部24の内部には、車室内側側壁に沿って取付基部21に連結されるブリッジが設けられ、ブリッジと車室内側側壁との間に中空部23が設けられて、車室内側側壁を補強するとともに、重量を軽減させている。
取付基部21の側方のリテーナー14をカバーする面には、カバーリップ30が一体的に設けられ、幌骨16に取付けられた可動ルーフガーニシュ15とともに、幌骨16を覆い、美観を向上させている。
取付基部21から一体的に中空状のドアガラスシール部24が形成されている。クオータードアガラス6が上昇して閉まると、クオータードアガラス6の上端はドアガラスシール部24に当接して、ドアガラスシール部24に包まれるようになり、クオータードアガラス6との上端をシールする。
ドアガラスシール部24の上方の可動ルーフ10に面する側には、可動ルーフシール部25が一体的に設けられている。可動ルーフシール部25は、ルーフウエザストリップ中央部34では、断面が略四角形(菱形)で中空状の可動ルーフシール部基部26と、その可動ルーフシール部基部26から可動ルーフ10方向に伸びる第1可動ルーフシールリップ27と第2可動ルーフシールリップ28で形成されている。この第1可動ルーフシールリップ27と第2可動ルーフシールリップ28の先端が可動ルーフ10の可動ルーフ側端11の裏面に当接して、可動ルーフ10とルーフウエザストリップ20との間をシールすることができる。この2本のルーフシールリップ27、28は、可動ルーフ10の側端に2重に当接して2重にシールすることができ、確実にシールすることができる。
このようにして、後部ルーフウエザストリップ20bにより可動ルーフ10とクオータードアガラス6の間をシールすることができる。
このルーフウエザストリップ20は、押出成形により成形されるルーフウエザストリップ中央部34も、型成形により成形されるルーフウエザストリップ端部31も、ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂等で形成することができる。ゴムの場合は、EPDM、熱可塑性エラストマーの場合は、オレフィン系熱可塑性エラストマーが耐候性、リサイクル、コスト等の点から好ましい。
いずれの場合も、ソリッド材及びスポンジ材で形成することができるが、少なくともドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25は、スポンジ材で形成することが、柔軟性、弾力性の点から好ましい。
本発明の実施の形態における、ルーフウエザストリップ端部付近の部分斜視図である。 本発明の実施の形態におけるルーフウエザストリップ端部とアウターウエザストリップとの当接付近の部分斜視図である。 図1におけるB―B線に沿った断面図である。 図1におけるC−C線に沿った断面図である。 コンバーチブルカーの外観を示す模式的な斜視図である。 従来技術における、図5のA−A線に沿った断面図である。
符号の説明
3 ドアガラス
6 クオータードアガラス
10 可動ルーフ
13 ルーフ幌
16 幌骨
20 ルーフウエザストリップ
24 ドアガラスシール部
25 可動ルーフシール部
31 ルーフウエザストリップ端部
34 ルーフウエザストリップ中央部
36 コーナー部突出片
38 コーナー部突出片凸部
39 コーナー部突出片ヒレ部

Claims (4)

  1. コンバーチブルカーに使用される、折畳んで車体に収納可能な可動ルーフ10の側部とドアガラスとの間をシールするルーフウエザストリップ20において、
    該ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の折畳みに対応して複数に分割され、上記可動ルーフの幌骨16に取付けられ、
    分割された上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10が展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部ルーフウエザストリップ20を形成し、該一連のルーフウエザストリップ20の前端は、フロントガラスの上端部に当接し、その後端は、車体のベルトライン部近傍において車体に対して昇降または回動自在に取付けられたクオータードアガラスの後端部に当接し、
    上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の幌骨16に固定されたリテーナー14に取付けられる取付基部21と、該取付基部21に一体的に設けられてドアガラス3と当接するドアガラスシール部24と、該ドアガラスシール部24の側部に上記可動ルーフ10の側端部の内面と当接する可動ルーフシール部25を一体に形成し、
    上記分割されたルーフウエザストリップ20のうち上記クオーターガラスと接する後部ルーフウエザストリップ20は、上記車体のベルトライン部に取付けられたアウターウエザストリップ50の後端部と当接するとともに、上記クオーターガラスの後端縁より後方の上記後部ルーフウエザストリップ20bとアウターウエザストリップ50との間のコーナー部の隙間をシールするコーナー部突出片36を有し、
    上記後部ルーフウエザストリップ20bは、その中央は押出成形により成形されたウエザストリップ中央部と、長手方向の両端部で型成形によって形成されたルーフウエザストリップ端部とからなり、上記コーナー部突出片36は、リヤ側の上記ルーフウエザストリップ端部の上記ドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25の間に一体的に形成されたことを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
  2. 上記コーナー部突出片36は、上記後部ルーフウエザストリップ20のドアガラスシール部24の車外側表面に、該ドアガラスシール部24の表面と略平行してリップ状に設けられ、クオータードアガラスの後端車外側面に当接可能な車内側ヒレ部39bと、該車内側ヒレ部39bの車外側の位置で車内側ヒレ部39bの表面と略平行でかつ階段状に設けられアウターウエザストリップ後端縁下面に当接してシールする車外側ヒレ部39aと、該車外側ヒレ部39aの上面に上記アウターウエザストリップ50のリップの切取られ側部の後端側面に当接するコーナー部突出片凸部38を設けた請求項1に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
  3. 上記コーナー部突出片36の車内側ヒレ部39bには、硬質樹脂または金属製のインサートが埋設されている請求項に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
  4. 上記ドアガラスシール部24は、中空状のシール部である請求項1又は請求項2に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
JP2004015342A 2004-01-23 2004-01-23 コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ Expired - Fee Related JP4260033B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015342A JP4260033B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004015342A JP4260033B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005206053A JP2005206053A (ja) 2005-08-04
JP4260033B2 true JP4260033B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=34900838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004015342A Expired - Fee Related JP4260033B2 (ja) 2004-01-23 2004-01-23 コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4260033B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005206053A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4921258B2 (ja) 自動車用ルーフサイドウエザストリップ
JP6322371B2 (ja) ドアウェザーストリップ
JP4640144B2 (ja) ドアウエザストリップ
JP6496279B2 (ja) ウェザーストリップ
JP6065798B2 (ja) 自動車用ガラスランの取付構造
JP2013184627A (ja) ガラスラン
US7178809B2 (en) Roof weather strip for convertible car
JP2007062532A (ja) 自動車用ドアウエザストリップ
JP7008614B2 (ja) 車両のシール構造
JPH08225020A (ja) 自動車用ウエザストリップ
EP0799748A1 (en) An elongate strip
JP2006182090A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP5110382B2 (ja) ドアウエザストリップの製造方法
JP4260033B2 (ja) コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ
JP2007152977A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP4243204B2 (ja) コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ
JP4811283B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ構造
JP4244324B2 (ja) コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ
JP4148904B2 (ja) コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ
JP5696633B2 (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP5003965B2 (ja) 可動ルーフのシール構造
JP5003532B2 (ja) ストレージリッドのシール構造
JP2006168588A (ja) 自動車用のシール構造
JP4143915B2 (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP4716187B2 (ja) 自動車ドアのシール構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060429

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080529

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090203

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees