JP4256199B2 - 車両用空調装置の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用空調装置の制御装置に関し、特に、全気筒を動作させる全筒運転と一部の気筒を休止させる休筒運転とを切り換える多気筒エンジンを備える車両に適した空調装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の気筒を備えるエンジン(多気筒エンジン)であって、複数の気筒のすべてを動作させてエンジン運転を行う全筒運転と、一部の気筒を休止させ残りの気筒を動作させてエンジン運転を行う休筒運転とが適宜に切り換えて行われるエンジンを備えた車両が知られている(特許文献1)。特許文献1は、車両に搭載された6つの気筒を有するエンジンのための油圧アクチュエータの駆動装置を開示している。上記のごとき車両の多気筒エンジンで、全筒運転は負荷が高い時に行われ、休筒運転は負荷が低い時に行われる。負荷状態を検出・判定することにより、全筒運転または休筒運転を選択するエンジン制御が行われる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−82308号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
負荷の高低に応じて全筒運転と休筒運転が選択的に行われるエンジンでは、高負荷時と低負荷時で運転気筒数が異なることになる。そのため、エンジン冷却用の冷却水の温度に関して休筒運転時の温度と全筒運転時の温度を比較すると、動作する気筒の数が少なくなるので、冷却水温度は前者の方がより低くなる。車両の空調装置では、エンジンを冷却するために設けられたエンジン冷却水回路から分岐してヒータコアに至るヒータ回路が設けられている。従って、休筒運転時においてエンジンの冷却水の温度が低くなると、冷却水回路から分岐されたヒータ回路での水温も低くなり、空調装置において全筒運転時に比較して休筒運転時に暖房性能が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、全筒運転と休筒運転が行われる多気筒エンジンを備えた車両で休筒運転している時でも暖房性能が低下しないようにした車両用空調装置の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係る車両用空調装置の制御装置は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
【0007】
第1の本発明に係る車両用空調装置の制御装置(請求項1に対応):この制御装置は、複数の気筒で全筒運転と休筒運転が切り換えられるように制御される多気筒エンジンを搭載した車両に適用される空調装置に用いられる。当該空調装置は、水冷エンジンを備える車両用のものであり、温水式暖房装置を含む空調装置である。「全筒運転」は複数の気筒を備える多気筒エンジンで複数の気筒のすべてを動作させて運転する状態をいい、「休筒運転」は同様なエンジンで複数の気筒の一部を休止して運転する状態をいう。エンジンの全筒運転と休筒運転はエンジン制御装置によって行われる。車両用の空調装置は、車室内に温度調整された空気を供給する空調ダクトと、この空調ダクト内の適宜な位置に通路の例えば半分を占有する状態で配置されたヒータコアと、空調ダクト内を通過する空気をヒータコアを通過させる部分(ホット側空気)とヒータコアをバイパスさせる部分(非ホット側空気)に振り分けるエアミックスドアとを備えている。エアミックスドアは、アクチュエータによってドア形式で自動的に開閉され、ホット側空気の量と非ホット側空気の量を適宜に決定する。エアミックスドアの開度は、好ましくは、空調ダクト内のヒータコアを通過させる通路を完全に閉じる角度から空調ダクト内のヒータコアをバイパスさせる通路を完全に閉じる角度の範囲である。本発明に係る制御装置は、空調装置のエアミックスドアの開度を状況に応じて好ましい開度に制御する装置であり、エンジンの運転状態を判定する判定部と、当該判定部が休筒運転であると判定したとき、エアミックスドアの開度を、全筒運転を行っている時の開度に比較して、ホット側空気が増すように所定開度分増大させるエアミックスドア開度調整部と、目標吹出し温度を算出する目標吹出し温度算出部と、この目標吹出し温度算出部から出力される目標吹出し温度の値に基づき上記所定開度を変化させる可変部と、を備えるように構成されている。
【0008】
上記の車両用空調装置の制御装置では、多気筒エンジンで全筒運転と休筒運転が負荷の高低に応じて適宜に行われるとき、冷却水温度を利用する温水式暖房装置を有した空調装置において、特に休筒運転の時の暖房性能は、エアミックスドアの開度を全筒運転の時の開度と同じにすると、全筒運転の時に比べて、動作する気筒数が少なくなっているので、低下する。そこで、休筒運転の時に暖房を行うときには、エアミックスドアの開度をホット側空気が増加するようにホット側に増大させることにより、その暖房性能の低下を防止する。
【0009】
上記の制御装置では、多気筒エンジンで休筒運転が行われる時には、エアミックスドアの開度を、全筒運転の時の開度に比較して、ヒータコアを通過する空気の割合が全筒運転の時の割合よりも増えるようにホット側に所定角度分増すようにし、もって暖房性能の低下を抑制する。
【0010】
さらに上記制御装置の構成では、休筒運転時にエアミックスドアの開度をホット側に増大させる所定開度を目標吹出し温度に応じて可変にしたため、より適切な所定開度にすることができる。
【0011】
の本発明に係る制御装置(請求項に対応)は、上記の構成において、好ましくは、目標吹出し温度に基づいてエアミックスドアの目標開度を算出する目標開度算出部を備え、エアミックスドア開度調整部は当該目標開度を補正する補正部であることで特徴づけられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る車両用空調装置の制御装置が適用された空調装置を備える自動車の前半部の側面構成を簡略的に示す。図1では、自動車11の車室12の部分とエンジンルーム13の部分が示されている。車室12にはシート14に着座した運転者15が示されている。エンジンルーム13内にはエンジン16が配置されている。エンジン16は例えば6つの気筒を有する多気筒エンジンである。エンジン16から出力される動力を伝達する駆動力伝達機構の図示は省略されている。空調装置17は暖房装置と冷房装置を備えて成るが、この実施形態では暖房装置の構成を主に説明し、冷房装置の構成の詳細については説明を省略する。
【0014】
上記のエンジン16では、図示しないエンジン制御装置による制御に基づいて、6つの気筒のすべてを動作させて運転する全筒運転と、例えば3つの気筒を休止して残りの3つの気筒のみで運転する休筒運転とが適宜に行われる。全筒運転は高負荷時に行われ、休筒運転は低負荷時に行われる。エンジン制御装置は、負荷の状態をモニタし、高負荷・低負荷を識別し、全筒運転と休筒運転を適宜に切り換えてエンジンの運転・動作を制御する。
【0015】
次に、空調装置17の暖房装置に関係する構成を説明する。
【0016】
最初にエンジン冷却装置を説明する。上記エンジン16の前側(図1中左側)にはラジエータ18およびラジエータ用ファン19が配置される。エンジン16の内部には冷却水通路20,21が形成され、さらにエンジン16とラジエータ18の間には冷却水配管22,23が設けられている。エンジン内部の冷却水通路20、冷却水配管22、ラジエータ18、冷却水配管23、冷却水通路21の順で冷却水の循環流路(エンジン冷却水回路)が形成される。ラジエータ18の流出側に位置する冷却水配管23は冷却水通路21に接続され、ラジエータ18で冷却された低温の冷却水が流れる。ラジエータ18の流入側に位置する冷却水配管22は冷却水通路20に接続され、エンジン16で加熱された高温の冷却水(温水)が流れる。エンジン16の内部で冷却水通路20,21はつながっている。上記のごとき冷却水の循環は、例えば冷却水配管23に設けた冷却水ポンプ24によって行われる。
【0017】
上記のエンジン冷却装置によれば、冷却水が上記エンジン冷却水回路を循環し、エンジン16で発生した熱を吸収した冷却水(温水)はラジエータ18で冷却されて低温化され、再びエンジン16に供給される。こうしてエンジン冷却水回路を冷却水が循環してエンジン16の冷却が継続される。
【0018】
空調装置17の暖房装置は、上記の冷却水通路20に接続される暖房用配管31と、冷却水ポンプ24を介して上記の冷却水通路21に接続される暖房用配管32を備える。配管31と配管32はヒータコア33を経由して温水の循環流路(ヒータ回路)を形成する。ヒータコア33は暖房用熱交換器である。上記の循環流路において暖房用配管31にはウォータバルブ34が設けられている。ヒータコア33は、空調ダクト35内において、空間的に内部断面面積のほぼ半分を占める大きさを有して配置されている。
【0019】
空調ダクト35には、エンジンルーム13側に位置する上流側から、送風ファン36、エバポレータ(室内熱交換器)37、開閉自在のエアミックスダンパ38、上記のヒータコア33、吹出し口39,40が設けられている。吹出し口39はベンド用吹出し口であり、吹出し口40はフット用吹出し口である。空調ダクト35では、上記のエアミックスドア38とヒータコア33を設けることによって、空調ダクト35内を通過する空気をヒータコア33を通過させる部分(ホット側空気、図2の空気部分61A)とヒータコア33をバイパスさせる部分(非ホット側空気、図2の空気部分61B)に振り分けられる。こうして、空調ダクト35の構成によれば、車室12内に温度調整された空気を供給することができる。図1において41は車室12とエンジンルーム13とを隔てる隔壁を示す線である。
【0020】
上記の空調装置17の暖房装置によれば、エンジン冷却水回路のエンジン熱で温められた温水をヒータ回路に流して循環させる。この温水循環に基づきヒータコア33においてここを通過する空気を暖めることができ、暖房用の暖かい空気を車室12へ供給することができる。ただしエアミックスドア38の開度を制御装置によって適宜に調整することにより、ヒータコア33を通過する空気とヒータコア33をバイパスする空気との混合割合を調整し、暖房用空気の温度を適切に調整する。
【0021】
図2は、エンジン冷却水回路51と、ヒータ回路52と、空調装置17の暖房装置の要部構成を示す。図2を参照して本発明に係る車両用空調装置の制御装置の特徴的構成を説明する。
【0022】
エンジン冷却水回路51はエンジン16とラジエータ18の間に設けられ、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符合を付している。ヒータ回路52はエンジン16とヒータコア33の間に設けられ、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符合を付している。
【0023】
エンジン16は前述のごとく6つの気筒53を有している。このうちブロック(バンク:エンジンのシリンダ列)54内に含まれる3つの気筒53は常時運転側の気筒を示しており、ブロック(バンク)55内に含まれる3つの気筒53は休筒運転時に動作が停止する休筒運転側の3つの気筒を示している。図2で、エンジン16内の冷却水通路20,21は、それぞれブロック54,55ごとで異なる流路として示されている。しかし、これに限定されるものではない。
【0024】
上記エンジン冷却水回路51では、エンジン16の冷却水通路20の近傍箇所に冷却水温度(温水温度:TW)を検出するための温度センサ56が設けられている。
【0025】
空調装置17の暖房装置に関する空調ダクト35の部分の構造は前述した通りであり、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符合が付されている。図2において、空調装置17では、さらに、エバポレータ37の後側(図中右側)の下流側温度(TE)を検出するための温度センサ57、エアミックスドア38を開閉自在にする回転機構58、エアミックスドア38の開度を変えるアクチュエータ59、吹出しモード切換ドア60が設けられている。
【0026】
空調ダクト35内において、上流側からエバポレータ37に入る空気61は、ドアミックスドア38の開度に応じて、ヒータコア33を通過させる部分(ホット側空気)61Aとヒータコアをバイパスさせる部分(非ホット側空気)61Bとに振り分けられる。エアミックスドア38の開度位置に応じてホット側空気61Aと非ホット側空気61Bの混合比が変えられる。エアミックスドア38の開度は、ヒータコア33を通過させる通路を完全に閉じる角度からヒータコア33をバイパスさせる通路を完全に閉じる角度の範囲で決まる。
【0027】
エアミックスドア38の開度を変えるアクチュエータ59の動作は、制御装置62から与えられる制御指令SG1によって制御される。制御装置62は、自動車11に搭載されたコンピュータで実現される。
【0028】
制御装置62には、入力信号SG2,SG3として、Tset(車室内空気設定温度に係る信号)、Tr(車室内空気温度に係る信号)、Tam(車室外空気温度に係る信号)、Tsun(車室内へ入射する日射量に係る信号)、TE(エバポレータの下流側温度に係る信号)、TW(エンジン冷却水温度に係る信号)、休筒運転信号が入力されている。Tsetは運転者15によって設定される設定温度であり、Tr、Tam、Tsun、TE、TWのそれぞれは、対応する各センサから出力される検出信号であり、休筒運転信号SG3はエンジン制御装置(図示せず)から与えられるエンジンの運転状態に係る情報である。エンジンの運転状態に係る情報(SG3)としては、当該休筒運転信号、または全筒運転信号が入力される。
【0029】
上記のような各種の信号を入力した制御装置62は、後述する制御フローおよび関係式に基づいてエアミックスドア38の開度を制御する。
【0030】
次に、上記図2と、さらに図3と図4を参照しながら、制御装置62の制御に基づくエアミックスドア38の開度制御を説明する。図3は、エアミックスドア38の開閉動作を制御するときの開度の決め方であり、全筒運転時と休筒運転時とで同じ温風条件を実現するため開度を異ならせるようにする制御のフローチャートを示している。
【0031】
最初のステップS11では各種の入力信号が読み込まれる。ここで、読み込まれる入力信号は、前述のTset、Tr、Tam、Tsun、TE、TW、休筒運転信号である。
【0032】
次に、上記の入力信号を用いてかつ次の式(数1)に基づいて目標吹出し温度(TAO)を計算する(ステップS12)。
【0033】
【数1】
TAO=Kset*Tset−Kr*Tr−Kam*Tam−Ksun*Tsun+C
Tset:車室内空気設定温度
Tr :車室内空気温度
Tam :車室外空気温度
Tsun:車室内へ入射する日射量
Kset、Kr、Kam、Ksun、C:制御定数
*:掛け算記号
【0034】
算出された上記目標吹出し温度TAOの数値を利用してかつ次の式(数2)に基づきエアミックスドア38の開度(SW)を計算する(ステップS13)。
【0035】
【数2】
SW=(TAO−TE)/(TW−TE)*100
TE:エバポレータの下流側温度
TW:エンジン冷却水の温度
【0036】
上記の算出されたエアミックスドア38の開度SWは、全筒運転であることを前提にして算出された値である。従って、次の判断ステップS14で、エンジンの運転状態に係る信号に基づいてエンジン16が休筒運転状態であるか否かが判定される。判断ステップS14でNOであるときには、エンジン運転状態は全筒運転状態であるので、算出されたSWをそのまま用いてエアミックスドア38の開度がアクチュエータ59を介して制御される(ステップS15)。判断ステップS14でYESであるときには、エンジン運転状態は休筒運転状態であるので、SW補正のステップS16が実行される。
【0037】
休筒運転しているときのSW補正値の計算は、例えば次の式(数3)によって行われる。
【0038】
【数3】
SW補正値=SW+α
【0039】
上記の補正を行うための数値αは、エンジン16が休筒運転しているときでも車室12内へ吹出す空気温度が全筒運転しているときに較べて低下しないようにするのに必要なホット側への補正開度量である。α値は、例えば図4に示すごとく、経験則的にまたは実験的に目標吹出し温度TAOに応じた可変値として定めることができる。図4に示した特性によれば、目標吹出し温度TAOが低い側の一定範囲(a〜b)に含まれる値のときには、TAO値の増大に応じて比例させてα値を決める。上記一定範囲の上限値bを超えたときには、α値は一定値に保持される。ステップS16の後において、SW補正値を用いてエアミックスドア駆動のステップS15が実行される。
【0040】
上記のごとく、図3に示した制御フローに従えば、ステップS13で算出したSW値(全筒運転時の場合)、あるいはステップS16で算出したSW補正値(休筒運転時の場合)によってエアミックスドア38を駆動することができる。これによって、休筒運転時の場合であっても全筒運転時とほぼ同じような温度条件で暖房用温風を車室内に吹き出すことができる。
【0041】
上記制御装置62で実行される制御フローの要部機能を機能ブロック図で示すと図5のごとくなる。
【0042】
図5によれば、制御装置62は、全筒運転と休筒運転が切り換えられる多気筒エンジン16を搭載した自動車11の空調装置17におけるエアミックスドア開度を制御する。制御装置62は、前述した各種の入力信号SG2に基づいてエアミックスドアの最適な開度を算出するエアミックスドア開度算出部71と、エンジン状態信号SG3に基づいてエンジン16の運転状態(全筒運転状態または休筒運転状態)を判定する判定部72と、判定部72によって休筒運転であると判定されたとき、エアミックスドアの開度を、全筒運転を行っている時の開度に比較して、ホット側空気が増すように所定開度分増大させるエアミックスドア開度調整部73を備える。エアミックスドア開度算出部71は上記のステップS12,S13に基づく演算処理を行う。エアミックスドア開度調整部73の動作は、判定部72が切換部74をエアミックスドア開度調整部73側へ切り換えることにより実行される。エアミックスドア開度調整部73は上記ステップS16を実施する機能を有する。エアミックスドア開度算出部71またはエアミックスドア開度調整部73のいずれかの出力信号は制御指令信号SG1としてアクチュエータ59に供給される。
【0043】
さらにエアミックスドア開度調整部73が上記所定開度分増大させる演算処理を行うに当って、エアミックスドア開度調整部73は、好ましくは、目標吹出し温度を算出する目標吹出し温度算出部75から出力される目標吹出し温度の値に基づき上記所定開度を変化させる可変部76を備えている。可変部76は図4に示した変換特性に基づき前述のα値を算出する。
【0044】
さらに詳しくは、上記のエアミックスドア開度算出部71は、上記ステップS12を実施して目標吹出し温度に基づいてエアミックスドアの目標開度を算出する目標開度算出部を機能的に含んでいる。またエアミックスドア開度調整部73は当該目標開度を補正する補正部としての機能を有している。
【0045】
前述した実施形態の構成は次のように変形することができる。
【0046】
第1に、前述の実施形態では最初に全筒運転時に対応するSW算出値を求め、その後に休筒運転時に対応するSW補正値を求めたが、これとは逆に、最初に休筒運転時に対応するSW算出値を求め、その後に全筒運転時に対応するSW補正値を求めるように構成することもできる。
【0047】
第2に、前述の実施形態ではSW補正値の計算はSW算出値についての加算項としたが、これに限定されず、SW算出値についての加減乗除を適切に選択することもできる。
【0048】
第3に、前述の実施形態ではα値を目標吹出し温度TAOに応じた可変値としたが、これに限定されず、固定値にすることにより簡易な制御とすることもできる。
【0049】
上記の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、代表的な例示にすぎない。従って本発明は、上記に説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように本発明によれば、負荷に応じて全筒運転と休筒運転に切り換えられる多気筒エンジンを搭載した車両の空調装置の制御装置であって、空調装置による暖房の際に、休筒運転時のエアミックスドアの開度を、全筒運転時のエアミックスドアの開度に比してホット側に所定開度増加してホット側に移動させ、ホット側空気を増大させたため、全筒運転時の暖房性能に比較して休筒運転時の暖房性能を低下しないようにすることができる。
【0051】
また、上記所定開度を目標吹出し温度に応じて変化させるようにしたため、目標温度に応じた適切な所定開度でエアミックスドアの開度を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用空調装置の制御装置が適用された空調装置を備える自動車の前半部の側面から見た構成を簡略的に示す図である。
【図2】本発明に係る車両用空調装置の制御装置、および空調装置を備えた自動車の要部構成を示す図である。
【図3】本発明に係る車両用空調装置の制御装置によるエアミックスドアの駆動制御のプロセスを示すフローチャートである。
【図4】目標吹出し温度(TAO)とα値の関係の一例を示すグラフである。
【図5】本発明に係る車両用空調装置の制御装置の特徴的構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
11 自動車
12 車室
13 エンジンルーム
16 エンジン
17 空調装置
33 ヒータコア
38 エアミックスドア
51 エンジン冷却水回路
52 ヒータ回路
53 気筒
62 制御装置

Claims (2)

  1. 全筒運転と休筒運転が切り換えられる多気筒エンジンを搭載した車両の空調装置であって、空調ダクトと、この空調ダクト内に配置されたヒータコアと、前記空調ダクト内を通過する空気を前記ヒータコアを通過させるホット側空気と前記ヒータコアをバイパスさせる非ホット側空気に振り分けるエアミックスドアとを備える前記空調装置に適用される制御装置において、
    前記エンジンの運転状態を判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記休筒運転であると判定したとき、前記エアミックスドアの開度を、前記全筒運転を行っている時の開度に比較して、前記ホット側空気が増すように所定開度分増大させるエアミックスドア開度調整手段と、
    目標吹出し温度を算出する目標吹出し温度算出手段と、
    前記目標吹出し温度算出手段から出力される前記目標吹出し温度の値に基づき前記所定開度を変化させる可変手段と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置の制御装置。
  2. 前記目標吹出し温度に基づいて前記エアミックスドアの目標開度を算出する目標開度算出手段を備え、前記エアミックスドア開度調整手段は前記目標開度を補正する補正手段であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置の制御装置。
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