JP4003046B2 - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の色インクを備えたプリンタに画像を印刷させる際、有彩色インクであるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)インクの一部または全部を墨色系インクである黒色(K)インクに置き換えてドットを形成させることが行われている。また、Kインクよりも濃度の低い淡黒色(Lk)インクをプリンタに備えさせておき、明度の高いいわゆるハイライト側の領域において、ライトシアン(Lc)インク、ライトマゼンタ(Lm)インク、Yインクの一部または全部をLkインクに置き換えてドットを形成させることも行われている。同プリンタに対して印刷制御を行う印刷制御装置は、画像データを入力し、色変換テーブルを参照して複数のインクのそれぞれに対応した画像データに色変換することにより印刷制御を行う。すると、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせることができ、グレーのバランス等を向上させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の技術では、以下のような課題があった。
すなわち、各種有彩色インクを墨色系インクに置き換えると、印刷用紙等のメディアに形成されるインクのドットが少なくなるため、バンディングを呼ばれる筋状のムラが生じやすくなっていた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、印刷装置で使用される有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換して印刷を行う際、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能な印刷制御装置、印刷制御方法、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、同有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを入力し、同印刷装置に対して同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換することにより印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する印刷条件取得手段と、この印刷条件取得手段にて取得された上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更させて上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する色変換手段と、この色変換手段にて色変換された第二の画像データに基づいて上記印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御手段とを具備する構成としてある。
【0005】
すなわち、印刷条件取得手段は、印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する。この印刷装置は、有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な装置である。色変換手段は、取得された印刷条件に応じて有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるよう変更させるように、入力される第一の画像データを有彩色インクと墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換する。そして、印刷制御手段は、色変換された第二の画像データに基づいて上記印刷装置に対して印刷制御を行う。すると、印刷装置は、バンディングの生じやすさに関する印刷条件に応じて上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更された有彩色インクと墨色系インクとの使用割合にて画像の印刷物を印刷することになる。
したがって、印刷装置で使用される有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換して印刷を行う際、バンディングを生じさせないように有彩色インクと墨色系インクとの使用割合が変更され、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
【0006】
ここで、墨色系インクの一例として、請求項2にかかる発明は、上記墨色系インクは、淡黒色インクであり、上記色変換手段は、上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと上記淡黒色インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する構成としてある。明度の高い領域を中心として有彩色インクを淡黒色インクに置き換えてドットを形成させることが行われているが、淡黒色インクを使用することによりバンディングが生じやすくなる。上記印刷条件に応じて有彩色インクと淡黒色インクとの使用割合を変更させることにより、明度の高い領域を中心としてバンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
なお、印刷装置は、互いに濃度の異なる複数の墨色系インクを使用するものであってもよい。この場合、墨色系インクのうち濃度の低いインクを淡黒色インクとすることができる。
【0007】
また、上記色変換手段は、上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する際、色変換可能な色空間のうち高明度の領域のみ上記有彩色インクと淡黒色インクとの使用割合を変更させるように色変換を行う構成としてもよい。有彩色インクを淡黒色インクに置き換えるとき、バンディングが生じやすいのは明度の高い領域である。したがって、有彩色インクを淡黒色インクに置き換えるときにバンディングを防ぎながら良好な画質を得ることができる。
【0008】
上記印刷条件は、印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する条件であればよく、様々考えられる。その一例として、請求項4にかかる発明は、上記印刷装置は、設定されたパス数で上記画像データに基づく画像の一行分を印刷する装置であり、上記印刷条件取得手段は、上記パス数を取得し、上記色変換手段は、取得された上記パス数に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する構成としてある。すなわち、色変換手段は、印刷装置に対して設定されたパス数に応じて両インクの使用割合を変更させるように、入力される画像データを有彩色インクと墨色系インクのそれぞれに対応した画像データに色変換する。すると、印刷装置は、パス数に応じて変更されたインク使用割合にて画像の印刷物を印刷することになる。したがって、バンディングを防ぎながらパス数に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0009】
その際、上記色変換手段は、上記パス数が大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させる構成としてもよい。パス数が大きいほど、一般にバンディングは生じにくくなるので、グレーバランスを優先することができ、墨色系インクの使用割合を増加させて最適な画質を得ることが可能となる。
【0010】
また、請求項6にかかる発明は、上記印刷条件取得手段は、上記画像データに基づく画像が印刷されるメディアの種類を取得し、上記色変換手段は、取得された上記メディアの種類に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する構成としてある。すなわち、色変換手段は、画像データに基づく画像が印刷されるメディアの種類に応じて両インクの使用割合を変更させるように、入力される画像データを有彩色インクと墨色系インクのそれぞれに対応した画像データに色変換する。すると、印刷装置は、メディアの種類に応じて変更されたインク使用割合にて画像の印刷物を印刷することになる。したがって、バンディングを防ぎながらメディアの種類に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0011】
その際、上記色変換手段は、上記メディア上に形成されるインクのドット径が上記印刷装置の副走査ピッチより大きく、上記メディアの種類が、同じ吐出量にて形成されるインクのドット径が相対的に大きくなる種類であるとき、上記墨色系インクの使用割合を増加させる構成としてもよい。ドット径が副走査ピッチより大きいとき、同じ吐出量にてメディア上に形成されるインクのドット径が大きいほど一般にバンディングは生じにくくなるので、グレーバランスを優先することができ、墨色系インクの使用割合を増加させて最適な画質を得ることが可能となる。
【0012】
さらに、請求項8にかかる発明は、上記印刷装置は、設定された解像度で上記画像データに基づく画像を印刷する装置であり、上記印刷条件取得手段は、上記解像度を取得し、上記色変換手段は、取得された上記解像度に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する構成としてある。すなわち、色変換手段は、印刷装置に対して設定された解像度に応じて両インクの使用割合を変更させるように、入力される画像データを有彩色インクと墨色系インクのそれぞれに対応した画像データに色変換する。すると、印刷装置は、解像度に応じて変更されたインク使用割合にて画像の印刷物を印刷することになる。したがって、バンディングを防ぎながら解像度に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0013】
その際、上記色変換手段は、上記解像度が大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させる構成としてもよい。高解像度であるほどドットの配置の自由度が大きくなるため、一般にバンディングは生じにくくなる。すなわち、解像度が大きいほど、グレーバランスを優先することができ、墨色系インクの使用割合を増加させて最適な画質を得ることが可能となる。
【0014】
さらに、請求項10にかかる発明は、上記印刷装置は、設定されたドットサイズで上記有彩色インクおよび墨色系インクを使用して上記画像データに基づく画像を印刷する装置であり、上記印刷条件取得手段は、上記ドットサイズを取得し、上記色変換手段は、取得された上記ドットサイズに応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する構成としてある。すなわち、色変換手段は、印刷装置に対して設定されたドットサイズに応じて両インクの使用割合を変更させるように、入力される画像データを有彩色インクと墨色系インクのそれぞれに対応した画像データに色変換する。すると、印刷装置は、ドットサイズに応じて変更されたインク使用割合にて画像の印刷物を印刷することになる。したがって、バンディングを防ぎながらドットサイズに応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0015】
その際、上記色変換手段は、上記メディア上に形成されるインクのドット径が上記印刷装置の副走査ピッチより大きいとき、上記ドットサイズが大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させる構成としてもよい。メディア上に形成されるインクのドット径が副走査ピッチより大きいとき、ドットサイズが大きいほど一般にバンディングは生じにくくなるので、グレーバランスを優先することができ、墨色系インクの使用割合を増加させて最適な画質を得ることが可能となる。
【0016】
ところで、入力された画像データの色変換を行う構成の一例として、請求項12にかかる発明は、上記色変換手段は、上記印刷条件別に色変換前後の上記画像データの対応関係を規定した複数の色変換テーブルから上記印刷条件に対応した色変換テーブルを参照して色変換を行う構成としてある。すなわち、入力された画像データは、バンディングの生じやすさに関する印刷条件に対応した色変換テーブルにより、印刷条件別に色変換される。したがって、バンディングを生じさせないように有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させる色変換テーブルを印刷条件別に用意すると、印刷条件に応じて最適なインク使用割合となるように色変換を行うことができ、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
むろん、色変換テーブル以外にも、例えば、印刷条件別に色変換前後の画像データの対応関係を換算する複数の換算式から印刷条件に対応した換算式を使用して画像データの色変換を行ってもよい。
【0017】
なお、墨色系インクが淡黒色インクであるとき、有彩色インクは、低彩度のシアン系色インクと、低彩度のマゼンタ系色インクと、高彩度のイエロー系色インクとから構成してもよい。シアン系色インクとマゼンタ系色インクを低彩度とすることにより、有彩色インクの使用量が相対的に大きくなり、バンディングを防ぎながら淡黒色インクの使用割合を増加させたときにより良好な画質を得ることが可能となる。
【0018】
ところで、上述した印刷制御装置は、単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。
また、上述した印刷制御を行う際の手法は、所定の手順に従って処理を進めていくうえで、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然である。したがって、本発明は方法としても適用可能であり、請求項14にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
さらに、有彩色インクと墨色系インクを使用して印刷を行う印刷手段を備える印刷システムとしても適用可能であり、請求項15にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
【0019】
本発明を実施しようとする際に、印刷制御装置にて所定のプログラムを実行させる場合もある。そこで、そのプログラムとしても適用可能であり、請求項16にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
さらに、本発明を実施しようとする際に、上記プログラムを記録した媒体が流通し、同記録媒体からプログラムを適宜コンピュータに読み込むことが考えられる。したがって、そのプログラムを記録した媒体としても適用可能であり、請求項17にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。
むろん、請求項2〜請求項13に記載された構成を上記方法や印刷システムやプログラムやプログラムを記録した媒体に対応させることも可能であることは言うまでもない。
ここで、上記記録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現される場合においても本発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態のものも含まれる。さらに、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地なく同等である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、請求項14〜請求項17にかかる発明によれば、印刷装置で使用される有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換して印刷を行う際、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
また、請求項2にかかる発明によれば、明度の高い領域におけるバンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、有彩色インクを淡黒色インクに置き換えるときにバンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
【0021】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、バンディングを防ぎながらパス数に応じて適切な画質を得ることが可能となり、請求項5にかかる発明によれば、その具体例を提供することができる。
さらに、請求項6にかかる発明によれば、バンディングを防ぎながらメディアの種類に応じて適切な画質を得ることが可能となり、請求項7にかかる発明によれば、その具体例を提供することができる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、バンディングを防ぎながら解像度に応じて適切な画質を得ることが可能となり、請求項9にかかる発明によれば、その具体例を提供することができる。
【0022】
さらに、請求項10にかかる発明によれば、バンディングを防ぎながらドットサイズに応じて適切な画質を得ることが可能となり、請求項11にかかる発明によれば、その具体例を提供することができる。
さらに、請求項12にかかる発明によれば、印刷条件に応じて最適なインク使用割合となるように色変換を行う具体例を提供することができる。
さらに、請求項13にかかる発明によれば、バンディングを防ぎながら淡黒色インクの使用割合を増加させたときにより良好な画質を得ることが可能な有彩色インクの構成例を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷システムの構成:
(2)印刷制御装置の概略構成:
(3)印刷制御装置が行う処理の詳細:
(4)第二の実施形態:
(5)第三の実施形態:
【0024】
(1)印刷システムの構成:
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置と周辺装置とからなる印刷システム100の概略構成を示している。なお、本システム100は、本発明にいう印刷制御装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置であるカラー印刷可能なインクジェットプリンタ20、デジタルカメラ30等から構成されている。
PC10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11はシステムバス10aを介してPC10全体の制御を行う。同バス10aには、ROM12、RAM13、各種インターフェイス(I/F)15〜19等が接続されている。また、ハードディスクドライブを介してハードディスク(HD)14も接続されている。本実施形態のコンピュータにはいわゆるデスクトップ型PCを採用しているが、PCに限定されるものではなく、コンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができ、ノート型であるとか、モバイル対応のものであってもよい。
【0025】
HD14には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(OS)や画像情報等を作成可能なアプリケーションプログラム(APL)等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送される。そして、CPU11は、RAM13を一時的なワークエリアとして適宜アクセスしながら種々のプログラムを実行することになる。
周辺機器I/F(PIF)15には、デジタルカメラ30や、図示しないカラースキャナ等が接続されるようになっている。入力I/F16には、キーボード16aやマウス16bが操作用入力機器として接続されている。また、CRTI/F17には、表示用のディスプレイ17aが接続されている。さらに、プリンタI/F19には、パラレルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。むろん、プリンタ20との接続には、シリアルI/FやSCSI、USB接続など種々の接続態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続態様であっても同様である。
【0026】
なお、HD14は本発明にいう印刷制御プログラムを記録した媒体となるが、本プログラムを格納可能な記録媒体は、例えば、CD−ROMやフレキシブルディスクであってもよい。これらの記録媒体に記録されたソフトウェアは対応するドライブを介して読み込まれ、HD14にインストールされて、CPU11によってRAM13上に読み込まれて各種処理が実行されることになる。また、光磁気ディスクや半導体デバイスである不揮発性メモリ等であってもよい。さらに、バス10aに接続されたモデム等の通信I/F18をインターネット網に接続し、種々のプログラムを格納したサーバにアクセスして本印刷制御プログラムをダウンロードして実行することも可能である。
【0027】
本実施形態で使用するプリンタ20は、有彩色インクとして、高彩度のシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、低彩度のライトシアン(Lc)、ライトマゼンタ(Lm)の5種類を使用し、墨色系インクとして、ブラック(K)、淡黒色インクであるライトブラック(Lk)の2種類を使用するものとする。なお、明細書や図面中では、インクの色を、単にC、M、Y、Lc、Lm、K、Lkと記載する。
図2は、色変換後の画像データに基づいて有彩色インクと墨色系インクを使用して印刷する印刷手段であるプリンタ20のブロック構成をPC10とともに示している。プリンタ20内部に設けられたバス20aには、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、イメージデータや駆動信号等を送信するためのI/F27、等が接続されている。そして、CPU21が、RAM23をワークエリアとして利用しながらROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
【0028】
コントロールIC25は、CPU21と所定の信号を送受信しながらカートリッジホルダ25aへのインクカートリッジ28の装着状態を検出等する。通信I/O24はPC10のプリンタI/F19と接続されており、プリンタ20は通信I/O24を介してPC10から送信されるCMYKに変換されたデータやページ記述言語等からなる印刷ジョブを受信する。また、PC10から各種要求を受信したとき、通信I/Oは対応する情報をPC10に出力する。本プリンタ20は、画像の一行分を印刷するパス数や、印刷時の解像度や、画像を印刷するドットサイズを選択可能である。プリンタ20は、PC10から通信I/O24を介してパス数や解像度やドットサイズの選択情報を入手してRAM23に記憶する。すなわち、プリンタ20に対してパス数や解像度やドットサイズを設定可能であり、同プリンタ20は、選択されたパス数で、解像度に応じたドット単位で、かつ、選択されたドットサイズで印刷を行うことが可能となっている。
【0029】
ASIC26は図示しない印刷ヘッドを駆動するためにカスタマイズされたICであり、CPU21と所定の信号を送受信しつつ上記選択情報に応じた印刷ヘッド駆動のための処理を行う。また、ヘッド駆動部26aに対して印加電圧データを出力する。ヘッド駆動部26aは、専用ICと駆動用トランジスタと放熱板等からなる回路であり、ASIC26から入力される印加電圧データに基づいて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成する。印刷ヘッドは、カートリッジホルダ25aと接続されており、それぞれ異なる7種類のインクが充填されたインクカートリッジ28から各インクの供給を受けてピエゾ素子が駆動されることにより、インクを吐出し、印刷用紙等のメディア上にインクのドットを形成する。印刷ヘッドのインク吐出面には、7種類のインクのそれぞれを吐出する7組のノズル列が印刷ヘッドの主走査方向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞれは複数のノズル(例えば、48個)が副走査方向に一定の間隔で直線状に配置されている。
【0030】
I/F27には、キャリッジ機構27aと紙送り機構27bとが接続されている。紙送り機構27bは、紙送りモータや紙送りローラ等からなり、印刷用紙などのメディアを順次送り出して副走査を行う。キャリッジ機構27aは、印刷ヘッドを搭載するキャリッジと、このキャリッジをタイミングベルト等を介して走行させるキャリッジモータ等からなり、印刷ヘッドを主走査させる。その際、選択されたパス数のドットが画像の一行分に形成されるように主走査させる。副走査方向に複数のノズルが設けられた印刷ヘッドは、ビット列からなるヘッドデータに基づいてヘッド駆動部26aが出力する駆動信号にてピエゾ素子が駆動され、各ノズルから解像度に応じたドット単位でインク滴を吐出させる。その際、インク滴は選択されたドットサイズとする。
【0031】
図3は、画像の一行分を印刷するパス数を説明する模式図である。図に示すように、本プリンタ20は、同パス数として2パスと4パスを設定可能である。ここで、ドット内に記載した数字は、何パス目でドットが形成されるかを表している。なお、印刷解像度はともに1440×720dpi であり、メディアの種類とドットサイズも両者同じであるとする。
2パスの場合、図の上段に示すように、主走査方向に形成するドット一行に対してキャリッジを2回主走査させることにより印刷を行う。2回の主走査は、ともに同じ方向の走査(いわゆる単方向印刷)でもよいし、互いに反対方向の走査(いわゆる双方向印刷)でもよい。一方、4パスの場合、図の下段に示すように、主走査方向に形成するドット一行に対してキャリッジを4回主走査させることにより印刷を行う。むろん、4回の主走査は、同じ方向の走査でも、互いに反対方向の走査でもよい。ROM22には、パス数別にヘッド駆動部26aやキャリッジ機構27aや紙送り機構27bに対して異なった駆動をさせる制御プログラムが記憶されている。そして、CPU21は、RAM23からパス数の選択情報を読み出し、同選択情報に対応した制御プログラムに従って、設定されたパス数で画像データに基づく画像の一行分が印刷されるように、ASIC26やI/F27を介して各部26a,27a,27bを制御する。
ここで、パスが切り替わる時、副走査方向(紙送り方向)に所定の距離だけ紙送りしてから次のパスの印刷を行う。すなわち、同じ行において異なる数字が付されたドットは、異なるノズルにより形成されることになる。したがって、パス数が大きくなるほど、一行を印刷するために使用するノズル数が増えることになる。
パス数が小さいとき、一行を印刷するノズルの中に飛行曲がりのある、すなわち、インク吐出方向のずれたノズルがあると、当該ノズルの影響を大きく受けるためにバンディングと呼ばれる筋状のムラが生じやすい。一方、パス数が大きいとき、インク吐出方向のずれたノズルがあっても当該ノズルの影響が小さくて済む。LcLmYのインクに対してLkインクを多く使用することによってドット数が減少することになるが、パス数が大きいほどバンディングは生じにくいため、Lkインクの使用割合を増やすことが可能となる。そして、PC10では、パス数に応じてバンディングを生じさせないように画像データをCMYKLcLmLkに色変換することになる。
【0032】
図4は、画像を印刷する解像度を説明する模式図である。本プリンタ20は、解像度として720×360dpi 、720×720dpi 、1440×720dpi を設定可能であるが、720×360dpi と720×720dpi を例にとって説明する。ここで、メディア上に形成されるドットを点線により模式的に示している。なお、ドットサイズ等の他の印刷条件は両者同じであるとする。
720×360dpi の場合、図の上段に示すように、主走査方向では1/720inch=35μm単位、副走査方向では1/360inch=71μm単位でドットを形成する。一方、720×720dpi の場合、図の下段に示すように、主走査方向、副走査方向ともに1/720inch単位でドットを形成することが可能となる。パス数別とされてROM22に記憶された制御プログラムは、さらに解像度別とされている。そして、CPU21は、RAM23から解像度の選択情報を読み出し、同選択情報に対応した制御プログラムに従って、設定された解像度で画像データに基づく画像が印刷されるように、各部26a,27a,27bを制御する。
ここで、副走査方向の1/360inch内に、解像度が比較的小さい720×360dpi であるときにはドットを1行しか配置できないのに対し、解像度が比較的大きい720×720dpi であるときにはドットを2行配置することが可能である。すなわち、解像度が小さいときには、飛行曲がりのあるノズルがあると主走査方向を向いた筋状の隙間ができてバンディングが生じやすいことになる。一方、解像度が大きいときには、ドットの配置の自由度は大きくなり、同じ間隔内に配置されるドットの行数が増える。したがって、飛行曲がりのあるノズルがあっても、筋状の隙間ができないため、バンディングは生じにくい。
【0033】
図5の上段は、ヘッド駆動部26aが出力する駆動信号の電圧差と印刷ヘッドから吐出されるインクのドットサイズとの関係を示している。本プリンタ20は、ドットサイズとして大中小のいずれかを設定可能である。ここで、駆動信号の電圧差が小さければドットサイズは小さく、小ドットが形成される。同電圧差が大きければドットサイズは大きく、大ドットが形成される。同電圧差がこれらの中間であればドットサイズも中間サイズであり、中ドットが形成される。そして、CPU21は、RAM23からドットサイズの選択情報を読み出し、同選択情報に対応したサイズのドットが形成されるように印加電圧データを作成してASIC26に対して出力し、ヘッド駆動部26aの駆動電圧パターンを生成させる。
ここで、メディア上に形成されるインクのドット径は通常副走査ピッチよりも大きいため、図の下段に示すように、小ドットのドット径は大ドットのドット径よりも副走査ピッチに近くなる。したがって、小ドットを形成するときには、飛行曲がりのあるノズルがあるとバンディングが生じやすいことになる。一方、大ドットを形成するときには、飛行曲がりのあるノズルがあってもバンディングは生じにくい。
【0034】
(2)印刷制御装置の概略構成:
PC10では、以上のハードウェアを基礎としてバイオスが実行され、その上層にてOSとAPLとが実行される。基本的には、OSがバイオスを介するか直にハードウェアとアクセスし、APLはOSを介してハードウェアとデータ等のやりとりを行う。
OSにはハードウェアを制御するための各種のドライバ類が組み込まれ、OSの一部となって各種の制御を実行する。このドライバ類は、CRTI/F17を制御するディスプレイドライバや、プリンタI/F19を制御するプリンタドライバ、等である。
本発明の印刷制御プログラムが含まれているプリンタドライバは、APLの印刷機能の実行時に稼働され、プリンタI/F19を介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能である。同プリンタドライバは、OSを介してAPLから画像データを受け取ってプリンタ20に対して出力する画像データに変換し、印刷ジョブとしてプリンタ20に送出する。このため、OSには、グラフィックスに関してAPLとOSとの間でグラフィックユーザーI/F機能を実現するGDI(Graphics Device Interface )等も組み込まれている。
【0035】
図6は、上記プリンタドライバの機能により実現される印刷制御装置の概略構成を模式的に示している。
プリンタドライバは、各種モジュールを有しており、図示しない機能制御モジュールの制御に基づいて所定の機能を実現しつつ連携動作して画像データに基づく画像を印刷させる制御を行う。同モジュールにより、図に示す各処理部が構成される。画像入力処理部は、APLにて作成された画像データを、GDIを介して入力する。同画像データは、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現したデータである。本実施形態では、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)各8ビットを割り当てた階調値0〜255の256階調のデータから画像データが構成されているものとして説明するが、様々な画像データについて本プログラムによる印刷制御を実行可能である。例えば、輝度データとブルーの色差データとレッドの色差データからなる画像データについて印刷制御を行ってもよい。
解像度変換処理部は、入力された画像データの解像度をプリンタ20に印刷させる解像度に変換する。色変換処理部は、画像データをさらにCMYKLcLmLkに基づく画像データに変換する。ハーフトーン処理部は、画像データをさらにドット形成の有無により表現した画像データに変換する。ラスタライズ処理部は、画像の一行分を印刷させるパス数に基づいて、画像データをさらにプリンタ20で使用される順番に並べ替え、同プリンタに送出する。すると、プリンタ20は、変換された画像データに基づいて、メディア上にインクのドットを形成し、カラー画像を印刷する。
【0036】
本印刷制御装置は、概略、以下説明する手段U1〜U3を備えている。
手段U1,U2は、色変換処理部に含まれている。印刷制御手段U3は、ハーフトーン処理部とラスタライズ処理部とから構成される。
印刷条件取得手段U1は、プリンタ20にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する。ここで、印刷条件には、画像の一行分を2パスで印刷させるか4パスで印刷させるかのパス数、画像を印刷させるメディアの種類、720×360dpi で印刷させるか1440×720dpi で印刷させるかの解像度、大中小ドットのいずれを形成するかのドットサイズ、等がある。なお、画像を印刷させる解像度は解像度変換処理部に使用される解像度と同じであるため、同処理部が取得した解像度を本手段U1にて取得してもよい。また、パス数はラスタライズ処理部が使用するパス数と同じであるため、本手段U1にて取得されたパス数を同処理部が利用するようにしてもよい。
【0037】
色変換手段U2は、取得された印刷条件に応じて有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように画像データを色変換する。本実施形態では、LcLmYのインクとLkインクとの使用割合を変更させるように色変換を行う。その際、色変換前後の画像データの対応関係を規定したLUT(ルックアップテーブル)と呼ばれる色変換テーブルを参照して画像データを変換する。同LUTは、上述した印刷条件別に複数設けられ、HD14に記憶されている。そして、同印刷条件に対応したLUTを参照して色変換を行うようになっている。
【0038】
本実施形態のLUTは、256階調のRGBそれぞれの階調値をCMYKLcLmLkそれぞれについて0〜255の256階調とされた階調値に対応させたテーブルであり、補間演算を前提として、例えば、17×17×17の格子点に対応した大量のデータを備えているものとして説明する。むろん、256階調以外にも様々な階調とすることができ、変換前後の階調値の階調数は異なっていてもよい。変換された画像データも、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現したデータであり、階調値が大きくなるほどCMYKLcLmLk各成分が大きくなるようにしてある。したがって、階調値が大きくなるほど、メディア上に形成されるドット密度は大きくなる。
【0039】
ここで、CMYLcLmインクのみでR=G=Bであるニュートラルグレーを再現させるのは困難であるため、LUTはCMYLcLmインクの一部または全部をKインクやLkインクに置き換えるように作成されている。図7は、グレーレベル(R=G=B)におけるLUTの対応関係の一例を示している。なお、横軸はグレーレベルの階調値(相対値)を示しており、左方向が黒色(RGBの階調値小)、右方向が白色(RGBの階調値大)となっている。また、縦軸はCMYKLcLmLkそれぞれのインク使用量(相対値)を示している。図において、グレーレベルが0%(R=G=B=0)のとき、Kのインクの使用量を100%とし、CMYLcLmLkのインクの使用量を0%としている。グレーレベルが増加すると、Kの使用量が減少するとともに、CMYとLkの使用量が増加する。グレーレベルがG1となると、Kの使用量がほぼ0%になり、Yの使用量がほぼ最大になって減少し始めるとともに、LcLmの使用量が増加し始める。G2になると、Lkの使用量が最大になって減少し始めるとともに、CMの使用量もほぼ最大となって減少し始める。G3になると、CMの使用量が0%となる。G4になると、LcLmの使用量がほぼ最大となって減少し始める。そして、グレーレベルが100%(R=G=B=255)のとき、YLcLmLkの使用量も0%となる。
【0040】
このようなLUTを使用して画像データを色変換し、色変換した画像データに基づく画像をプリンタに印刷させると、有彩色インクの一部または全部が墨色系インクに置き換えられてドットが形成されることになる。その結果、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせることができ、グレーバランスを向上させることができるとともに、メタメリズムの点でも画質を向上させることが可能となる。特に、LcLmYインクの一部または全部をLkインクに置き換えてドットを形成させているので、明度の高いいわゆるハイライト側の領域においてもグレーバランス等を向上させることができる。
しかし、各種有彩色インクを墨色系インクに置き換えると、メディアに形成されるインクのドットが少なくなるため、バンディングが生じやすくなっていた。このため、LUTを作成するにあたり、バンディングを防ぐために、各種印刷条件のうちバンディングが生じやすい印刷条件に合わせて有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を決定し、画像データ変換前後の対応関係を規定してLUTを作成していた。
そこで、本実施形態では、バンディングが生じにくい印刷条件で墨色系インクの使用割合を増やしてグレーバランス等を向上させるため、印刷条件別に色変換前後の画像データの対応関係を規定した複数のLUTを予め作成している。同複数のLUTは、バンディングを生じさせないように有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させてドットを形成させるものである。そして、印刷条件に応じてLUTを変更することにより、バンディングを防ぎながら良好な画質を得るようにしている。
【0041】
図8は、上記複数のLUTを使用して印刷制御を行う処理をフローチャートにより示している。本フローは、PC10のCPU11によって行われるものである。
APLはAPL用印刷機能を有しており、このAPL用印刷機能にてディスプレイ17aに表示される印刷実行メニューが選択されると、画像入力処理部がRGBに基づく画像データを入手する(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省略)。画像データを入力する際、データ全体を一括して読み込む必要はなく、部分的に読み込むようにしてもよいし、他のAPLから呼び出されるような場合にはデータの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけであってもよい。なお、画像を印刷させるパス数や、メディアの種類や、解像度や、ドットサイズについての選択に関する情報が含まれていれば、その情報を入手する。
【0042】
次に、解像度変換処理部がプリンタ20に印刷させる解像度を取得する(S110)。解像度を取得する際、APLから解像度の選択に関する情報が含まれていれば、その情報に基づいて解像度を決定する。解像度の選択に関する情報が含まれていなければ、デフォルトの解像度(例えば、720×360dpi )を取得する。また、図示しない印刷インターフェイス画面を表示し、同画面に設けられた印刷モード等を選択する欄にて各種選択入力を受け付け、選択入力に応じて解像度を決定して取得することが可能となっている。
さらに、入手した画像データの解像度をプリンタ20が印刷するための解像度に変換する、解像度変換処理を行う(S115)。ここで、入手した画像データの解像度が高い場合には、例えば一定の割合でデータを間引くことにより解像度を変換し、入手した画像データの解像度が低い場合には、例えば線形補間により画像データを補間して解像度を変換する。
【0043】
その後、色変換処理部がバンディングの生じやすさに関する各種印刷条件を取得する(S120)。印刷条件のうち解像度についてはS110で取得した解像度をそのまま利用する。パス数やメディアの種類やドットサイズを取得する際、APLからこれらの選択に関する情報が含まれていれば、その情報に基づいてパス数等を決定する。これらの選択に関する情報が含まれていなければ、デフォルトのパス数(例えば、2パス)やメディアの種類(例えば、普通紙)やドットサイズ(例えば、大ドット)を取得する。また、図示しない印刷インターフェイス画面に設けられた印刷モードやメディアの種類やドットサイズ等を選択する欄にて各種選択入力を受け付け、選択入力に応じてパス数やメディアの種類やドットサイズを決定して取得することが可能となっている。
このように、S120の処理により、印刷条件取得手段が構成されることになる。
【0044】
その次に、印刷条件別とされた複数のLUTから印刷条件に対応したLUTを選択する(S125)。この処理の詳細は、後述する。なお、LUTを選択する際、LUTのデータ全体をHD14から一括してRAM13に読み出してもよいし、部分的に読み出してもよいし、HDの領域を表すポインタの決定だけであってもよい。
そして、印刷条件に応じて異なるLUTを参照して、RGBに基づく画像データをCMYKLcLmLkのインクのそれぞれに対応した画像データに変換する、色変換処理を行う(S130)。参照するLUTは、有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように選択されるので、印刷条件に応じてインク使用割合を変更させるように色変換を行うことになる。
このように、S125〜S130の処理により、色変換手段が構成されることになる。
【0045】
その後、ハーフトーン処理部が、画像をドットマトリクス状の画素で多階調表現した画像データをドット形成の有無により表現した画像データに変換する、ハーフトーン処理を行う(S135)。
また、ラスタライズ処理部が、S120で取得されたパス数を利用し、プリンタ20のドットの形成順序を考慮しながらドット形成の有無により表現した画像データを並べ替えるラスタライズ処理を行う(S140)。さらに、S120で取得されたパス数や解像度やドットサイズの選択情報とともに、最終的に得られた画像データをプリンタ20に対して送出し(S145)、本フローを終了する。すると、プリンタ20は、同選択情報を入手するとともに画像データを入手し、印刷ヘッドを駆動してパス数や解像度やドットサイズに対応した各インクのドットをメディア上に形成する。その結果、APLからの画像データに対応したカラー画像がメディアに印刷されることになる。
このように、S135〜S145の処理により、色変換された画像データに基づいてプリンタに対して印刷制御を行う印刷制御手段が構成されることになる。
【0046】
(3)印刷制御装置が行う処理の詳細:
次に、本印刷制御装置が行うLUT選択処理の詳細を説明する。
図9に示すように、パス数別、メディアの種類別、解像度別、ドットサイズ別に、LUTが設けられている。なお、LUTには便宜上異なる番号を付しているが、これらの印刷条件別に全て異なるLUTを用いる必要はなく、異なる印刷条件であっても同じ種類のLUTを使用してもよい。
例えば、取得したパス数が「2パス」、メディアの種類が「普通紙」、解像度が「720×360dpi 」、ドットサイズが「大」であるとき、「1」のLUTをHD14から選択する。パス数のみ「4パス」になると、「13」のLUTを選択する。
【0047】
ここで、印刷条件別とされたLUTを作成するにあたり、プリンタ20にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさを考慮して作成している。上述したように、一般にパス数が小さいほどバンディングは生じやすいため、図10に示すように、2パスのときにはLcLmYインクに対するLkインクの使用割合を小さくさせ、4パスのときにはLkインクの使用割合を大きくさせるように画像データ変換前後の対応関係を規定する。すなわち、パス数が大きいほど、Lkインクの使用割合を多くしてもバンディングは生じないので、グレーバランスを優先してLkインクの使用割合を増加させ、より良好な画質にて画像が印刷されるようにする。
【0048】
図11は、パス数に応じて作成した複数のLUTのグレーレベルにおける対応関係の例を示している。なお、いずれも720×360dpi 、かつ、大ドットに対応したLUTであり、左側のLUTa,cは2パスに対応し、右側のLUTb,dは4パスに対応し、上側のLUTa,bは普通紙に対応し、下側のLUTc,dはスーパーファイン紙に対応している。
メディアの種類が普通紙である場合、図に示すように、パス数が4パスのときのLkインクの使用量の最大量I2(例えば、約85%)は、パス数が2パスのときのLkインクの使用量の最大量I1(例えば、約60%)よりも大きくしてある。また、メディアの種類がスーパーファイン紙である場合も、パス数が4パスのときのLkインクの使用量の最大量I4は、2パスのときのLkインクの使用量の最大量I3よりも大きくしてある。
【0049】
すると、パス数が2パスであるとき、解像度が720×360dpi 、ドットサイズが大であれば、LUT選択処理ではLUTaまたはLUTcを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を少なくさせるLUTa,cを参照して色変換する。一方、同解像度、同ドットサイズでパス数が4パスであるとき、LUT選択処理ではLUTbまたはLUTdを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を多くさせるLUTb,dを参照して色変換する。そして、プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手し、パス数が大きいほどLkインクの使用割合を多くして画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。すなわち、バンディングが生じにくいパス数である4パスでは、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランスを向上させることができるとともに、メタメリズムの点でも画質を向上させることが可能となる。
このように、画像データに基づく画像の一行分を印刷させるパス数に応じて有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させることにより、バンディングを防ぎながらパス数に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0050】
また、図10に示すように、メディアの種類が普通紙のときにはLcLmYインクに対するLkインクの使用割合を大きくさせ、スーパーファイン紙のときにはLkインクの使用割合を小さくさせるように画像データ変換前後の対応関係を規定する。このようにするのは、普通紙のときにはバンディングが生じにくく、スーパーファイン紙のときはバンディングが生じやすいためである。スーパーファイン紙は普通紙と比べて横方向ににじみにくい材質とされているため、図12に示すように、同じインク吐出量にてメディア上に形成されるインク(例えば、Lkインク)のドット径は、普通紙よりもスーパーファイン紙のほうが小さくなる。なお、図の上段は普通紙に形成されたインクドットをメディアの断面視にて示しており、図の下段はスーパーファイン紙に形成されたインクドットをメディアの断面視にて示している。すると、図13に示すように、普通紙はスーパーファイン紙と比べてメディアに形成されるドット1個当たりの面積が大きくなる。
ここで、メディアに形成するドットの径は通常副走査ピッチよりも大きいため、スーパーファイン紙に形成されるドットの径は普通紙に形成されるドットの径よりも副走査ピッチに近くなる。したがって、スーパーファイン紙であるときには、飛行曲がりのあるノズルがあるとバンディングが生じやすいことになる。一方、普通紙であるときには、Lkインクの使用割合を多くしてもバンディングは生じにくい。そこで、メディア上に形成されるインクのドット径が副走査ピッチより大きいときに、同じ吐出量にてドット径が相対的に大きくなるメディアの種類である場合、グレーバランスを優先してLkインクの使用割合を増加させ、より良好な画質にて画像が印刷されるようにする。
【0051】
図11に示すように、パス数が2パスである場合、メディアの種類がスーパーファイン紙であるときのLkインクの使用量の最大量I3(例えば、約45%)は、メディアの種類が普通紙であるときのLkインクの使用量の最大量I1(例えば、約60%)よりも小さくしてある。また、パス数が4パスである場合も、メディアの種類がスーパーファイン紙であるときのLkインクの使用量の最大量I4は、普通紙であるときのLkインクの使用量の最大量I2よりも小さくしてある。
【0052】
すると、メディアの種類が普通紙であるとき、解像度が720×360dpi 、ドットサイズが大であれば、LUT選択処理ではLUTaまたはLUTbを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を多くさせるLUTa,bを参照して色変換する。一方、同解像度、同ドットサイズでメディアの種類がスーパーファイン紙であるとき、LUT選択処理ではLUTcまたはLUTdを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を少なくさせるLUTc,dを参照して色変換する。プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手する。そして、メディア上に形成されるインクのドットの径が副走査ピッチより大きいとき、同じ吐出量にてメディア上に形成されるインクのドットの径が副走査ピッチより大きいほどLkインクの使用割合を多くして画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。すなわち、バンディングが生じにくいメディアの種類である普通紙では、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランス等を向上させることができる。
このように、画像データに基づく画像が印刷されるメディアの種類に応じてインク使用割合を変更させることにより、バンディングを防ぎながらパス数に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0053】
さらに、図10に示すように、解像度が720×360dpi のときにはLcLmYインクに対するLkインクの使用割合を小さくさせ、720×720dpi のときにはLkインクの使用割合を大きくさせるように画像データ変換前後の対応関係を規定する。このようにするのは、図4で示したように、720×360dpi のときには筋状の隙間ができてバンディングが生じやすく、720×720dpi のときは筋状の隙間ができにくいのでバンディングが生じにくいためである。すると、720×720dpi では720×360dpi の場合と比べて、Lkインクの使用割合を多くしてもバンディングは生じない。そこで、高解像度の場合、グレーバランスを優先してLkインクの使用割合を増加させ、より良好な画質にて画像が印刷されるようにする。
【0054】
パス数が2パスであり、かつ、ドットサイズが大である場合、解像度が720×720dpi であるときには4パスで使用するLUTb,dと概略同じLUTを使用する。図11を参照して説明すると、メディアの種類が普通紙である場合、解像度が720×720dpi であるときのLkインクの使用量の最大量I2は、解像度が720×360dpi であるときのLkインクの使用量の最大量I1よりも大きくしてある。スーパーファイン紙である場合も、同様である。
【0055】
すると、解像度が720×360dpi であるとき、パス数が2パス、ドットサイズが大であれば、LUT選択処理ではLUTaまたはLUTcを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を少なくさせるLUTa,cを参照して色変換する。一方、同パス数、同ドットサイズで解像度が720×720dpi であるとき、LUT選択処理ではLUTbまたはLUTdを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を多くさせるLUTb,dを参照して色変換する。そして、プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手し、解像度が大きいほどLkインクの使用割合を多くして画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。すなわち、バンディングが生じにくい解像度である720×720dpi では、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランス等を向上させることができる。
このように、印刷させる解像度に応じてインク使用割合を変更させることにより、バンディングを防ぎながら解像度に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0056】
さらに、図10に示すように、メディア上に形成されるインクのドット径がプリンタ20の副走査ピッチに近い(本実施形態では、小ドット)ときにはLcLmYインクに対するLkインクの使用割合を小さくさせ、副走査ピッチから遠い(本実施形態では、大ドット)ときにはLkインクの使用割合を大きくさせるように画像データ変換前後の対応関係を規定する。このようにするのは、図5で示したように、小ドットのドット径は大ドットのドット径よりも副走査ピッチに近く、小ドットを形成するときにはバンディングが生じやすいことによる。一方、大ドットを形成するときには、Lkインクの使用割合を多くしてもバンディングは生じにくい。そこで、メディア上に形成されるインクのドット径が副走査ピッチよりも大きいときに、ドットサイズが大きければ、グレーバランスを優先してLkインクの使用割合を増加させ、より良好な画質にて画像が印刷されるようにする。
【0057】
パス数が4パスであり、かつ、解像度が720×360dpi である場合、ドット径が副走査ピッチより大きいときにドットサイズが小であれば2パスで使用するLUTa,cと概略同じLUTを使用する。図11を参照して説明すると、メディアの種類が普通紙である場合、ドットサイズが大であるときのLkインクの使用量の最大量I2は、ドットサイズが小であるときのLkインクの使用量の最大量I1よりも大きくしてある。スーパーファイン紙である場合も、同様である。
【0058】
すると、ドットサイズが小であるとき、パス数が4パス、解像度が720×360dpi であれば、LUT選択処理ではLUTaまたはLUTcを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を少なくさせるLUTa,cを参照して色変換する。一方、同パス数、同解像度で、ドット径が副走査ピッチよりも大きいときにドットサイズが大であれば、LUT選択処理ではLUTbまたはLUTdを選択し、色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を多くさせるLUTb,dを参照して色変換する。そして、プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手し、ドットサイズが大きいほどLkインクの使用割合を多くして画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。すなわち、バンディングが生じにくいドットサイズである大ドットを形成するときには、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランス等を向上させることができる。
このように、印刷させるドットサイズに応じてインク使用割合を変更させることにより、バンディングを防ぎながら解像度に応じて適切な画質を得ることが可能となる。
【0059】
以上説明したように、プリンタにて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する種々の印刷条件に応じて有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように画像データを色変換し、印刷制御を行うことにより、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。特に、明度の高い領域において、印刷条件に応じてLcLmYインクとLkインクとの使用割合を変更させるように画像データを色変換し、印刷制御を行うことにより、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。なお、本発明では、Lkインクに置き換える有彩色インクを、Lcインク(低彩度のシアン系色インク)と、Lmインク(低彩度のマゼンタ系色インク)と、Yインク(高彩度のイエロー系色インク)とから構成している。CMインクよりもLcLmインクのほうが明度が高いのでドットの発生量が多くなり、バンディングを防ぎながら淡黒色インクの使用割合を増加させたときにより良好な画質を得ることが可能となる。
なお、本プリンタ20のように、有彩色インクを5種類装着するカラー印刷可能な印刷装置の場合、低彩度のLcLmインクが備えられているので、専用の色インクを別途用意する必要はない。
【0060】
(4)第二の実施形態:
なお、本発明の印刷制御プログラムを実行可能な印刷制御装置と印刷装置は、様々な構成が可能である。
例えば、プリンタは、コンピュータと一体化されたものであってもよいし、単色画像のみを印刷する専用品であってもよい。また、プリンタは有彩色インクと墨色系インクとを使用して印刷可能であればよいため、複数のインクは、上記CMYKLcLmLkの組み合わせ以外にも、CMYKの組み合わせであってもよいし、LcLmYLkの組み合わせであってもよく、様々な組み合わせが可能である。さらに、LcLm双方のインクを備えている必要はなく、LmLcのうちいずれかのインクのみを備えているものであってもよい。濃黄色インク(Dy)を備えたプリンタであってもよい。有彩色インクは、CMYLcLm以外のインクであってもよい。むろん、インクを吐出してドットを形成するピエゾ素子を用いたプリンタ以外にも、例えば、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタを使用してもよい。なお、複数のインクは、それぞれ別のインクカートリッジに充填されたものであってもよいし、一つのインクカートリッジに充填されたものであってもよい。
上述したフローについては、プリンタドライバが実現させる以外にも、APL等が実現させるようにしてもよい。むろん、PC内で実行する以外にも、一部または全部をプリンタあるいは専用の画像出力装置で実行するようにしてもよい。
【0061】
プリンタに対してプリンタドライバによらずにパス数や解像度やドットサイズが設定されるようになっている場合等では、プリンタに印刷させるこれらの情報を印刷条件取得機能にて取得するにあたり、プリンタからパス数や解像度やドットサイズについての情報を入手することによりこれらの印刷条件を取得してもよい。メディアの種類についても同様のことが言える。
また、入力する画像データは、RGBに基づくデータ以外にも、CMYに基づくデータであってもよい。この場合、所定のLUTを参照して、CMYに基づく画像データをCYMKLcLmYに基づく画像データに色変換すればよい。この他、C成分について所定のLUTを参照してCとLcとに分版し、M成分について別のLUTを参照してMとLmとに分版し、さらに、CMYLcLmを別のLUTを参照してCMYKLcLmYに色変換すればよい。むろん、CMYLcLmに基づく画像データを入力する場合には、所定のLUTを参照してCMYKLcLmYに色変換すればよい。
【0062】
さらに、有彩色インクを淡黒色インクに置き換えるとき、バンディングが生じやすいのは明度の高い領域である。そこで、色変換可能な色空間のうち高明度の領域のみ有彩色インクと淡黒色インクとの使用割合を変更させるように色変換を行うようにしてもよい。
図14は、第二の実施形態にかかる印刷制御装置が行う処理で使用されるLUTのグレーレベルにおける対応関係の例を示している。なお、いずれも普通紙、720×360dpi 、かつ、大ドットに対応したLUTであり、左側のLUTa’は2パスに対応し、右側のLUTb’は4パスに対応している。
本LUTa’,b’は、グレーレベルが0%から増加しても、Kのインク使用量がほぼ0%となるまではLkは使用されない。また、明度の低い領域では、各インクの使用量は印刷条件であるパス数にかかわらず同じとなっている。そして、明度の高い領域のみ、LcLmYインクとLkインクとの使用割合を変更させるように画像データの対応関係が規定されている。ここで、パス数が4パスのときのLkインクの使用量の最大量I2’は、パス数が2パスのときのLkインクの使用量の最大量I1’よりも大きくしてある。
【0063】
すると、パス数が2パスであるとき、メディアの種類が普通紙、解像度が720×360dpi 、ドットサイズが大であれば、S125のLUT選択処理ではLUTa’を選択し、S130の色変換処理ではLcLmYインクに対してLkインクの使用割合を少なくさせる同LUTa’を参照して色変換する。そして、プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手し、パス数が大きいほど高明度の領域においてLkインクの使用割合を多くして画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。すなわち、バンディングが生じにくいパス数である4パスでは、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランス等を向上させることができる。また、LcLmYインクをLkインクに置き換えるときに、バンディングが生じやすい高明度の領域のみインク使用割合を変更させることができ、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることができる。
【0064】
(5)第三の実施形態:
ところで、印刷条件別とされた複数のLUTを使用せず、所定の換算式により印刷条件別に有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるようしてもよい。図15は、第三の実施形態にかかる印刷制御装置が行う色変換処理(換算式使用)をフローチャートにより示している。なお、本フローは、上記S125〜S130のLUT選択処理と色変換処理の代わりに行われるものである。また、CMYKLcLmLkの画像データの各階調値をC、M、Y、K、Lc、Lm、Lkで表すとして、所定の換算式
Lk=Lc+Lm+(1/3)Y ・・・(1)
に基づいて色変換を行うことにしている。
【0065】
画像データを入力し、解像度を取得して解像度変換処理を行い、各種印刷条件を取得すると(上記S105〜S120に相当)、本フローを開始する。まず、HD14に記憶された所定のLUTを参照して、RGBに基づく画像データをCMYKLcLmの6色に基づく画像データに色変換する(S205)。次に、上記換算式に基づいてLc、Lm、YをLkに換算する際に使用する換算係数Aを選択する(S210)。同換算係数Aは、図16に示すように、パス数別、メディアの種類別、解像度別、ドットサイズ別に設けられ、0≦A≦1の値とされている。なお、換算係数Aは、これらの印刷条件別に全て異なる値である必要はなく、異なる印刷条件であっても同じ値とされてもよい。
ここでも、印刷条件別とされた換算係数Aを設定するにあたり、プリンタ20にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさを考慮している。例えば、パス数が小さいほどバンディングは生じやすいため、2パスのときにはLcLmYインクからLkインクへの換算量を小さくし、4パスのときにはLkインクへの換算量を大きくするように換算係数Aを設定する。パス数以外の印刷条件が普通紙、720×360dpi 、ドットサイズ大である場合の換算係数A1,A13は、A1<A13となるようにしてある。メディアの種類がスーパーファイン紙になったときの換算係数A7,A19は、A7<A19となるようにしてある。
【0066】
その後、LcとLmとY×3とから最小値MINを取得する(S215)。ここで、最小値MINは、Lk成分に置き換えることができる最大値となる。
そして、以下の式のように、最小値MINに換算係数Aを乗じた値を、Lkとする(S220)。
Lk=A×MIN ・・・(2)
また、換算後のLc、Lm、YをLc’、Lm’、Y’で表すことにして、以下の式によりLc’、Lm’、Y’を算出し(S225)、本フローを終了する。
Lc’=Lc−A×MIN ・・・(3)
Lm’=Lm−A×MIN ・・・(4)
Y’ =Y −A×MIN/3 ・・・(5)
すると、プリンタ20は、色変換され、ハーフトーン処理とラスタライズ処理が行われた画像データを入手し、印刷条件に応じてLcLmYインクとLkインクとの使用割合を変更しながら画像データに基づく画像の印刷物を印刷する。例えば、バンディングが生じにくいパス数である4パスでは、従来よりもLkインクの使用割合を増加させることができ、各種有彩色インクのインク吐出量のばらつき等の影響を少なくさせてグレーバランス等を向上させることができる。その結果、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能となる。
【0067】
なお、上記換算式(1)の係数は、インクの種類に応じて適宜変更可能である。その際、S215ではLc、Lm、Yに換算式(1)の係数を乗じた値の最小値MINを取得し、S225では上記式(3)〜(5)のA×MINを換算式(1)の係数で除した値を換算前のLc、Lm、Yから差し引くことによりLc’、Lm’、Y’を算出することができる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、バンディングを防ぎながら良好な画質を得ることが可能な印刷制御装置、印刷システム、印刷制御プログラムおよび印刷制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。また、印刷制御方法としても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態にかかる印刷制御装置と周辺装置とからなる印刷システムの概略ブロック構成図である。
【図2】 プリンタのブロック構成をPCとともに示す図である。
【図3】 画像の一行分を印刷するパス数を説明する模式図である。
【図4】 画像を印刷する解像度を説明する模式図である。
【図5】 駆動信号の電圧差とインクのドットサイズとの関係を示す図である。
【図6】 印刷制御装置の概略構成を模式的に示す図である。
【図7】 グレーレベルにおけるLUTの対応関係の一例を示す図である。
【図8】 印刷制御を行う処理を示すフローチャートである。
【図9】 印刷条件別にLUTが設けられていることを示す図である。
【図10】 各種印刷条件についてバンディングの生じやすさとLkインクの使用割合との関係を示す表形式の図である。
【図11】 複数のLUTのグレーレベルにおける対応関係の例を示す図である。
【図12】 メディアに形成されるドットの径をメディアの断面視にて示す模式図である。
【図13】 メディアの種類により形成されるドットの違いを説明する模式図である。
【図14】 第二の実施形態において、複数のLUTのグレーレベルにおける対応関係の例を示す図である。
【図15】 第三の実施形態にかかる印刷制御装置が行う色変換処理を示すフローチャートである。
【図16】 印刷条件別に換算係数が設けられていることを示す図である。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…ハードディスク
19…プリンタインターフェイス
20…インクジェットプリンタ
30…デジタルカメラ
100…印刷システム
U1…印刷条件取得手段
U2…色変換手段
U3…印刷制御手段

Claims (17)

  1. 有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、同有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを入力し、同印刷装置に対して同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換することにより印刷制御を行う印刷制御装置であって、
    上記印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する印刷条件取得手段と、
    この印刷条件取得手段にて取得された上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更させて上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する色変換手段と、
    この色変換手段にて色変換された第二の画像データに基づいて上記印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 上記墨色系インクは、淡黒色インクであり、
    上記色変換手段は、上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと上記淡黒色インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 上記色変換手段は、上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する際、色変換可能な色空間のうち高明度の領域のみ上記有彩色インクと淡黒色インクとの使用割合を変更させるように色変換を行うことを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 上記印刷装置は、設定されたパス数で上記画像データに基づく画像の一行分を印刷する装置であり、
    上記印刷条件取得手段は、上記パス数を取得し、
    上記色変換手段は、取得された上記パス数に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  5. 上記色変換手段は、上記パス数が大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させることを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
  6. 上記印刷条件取得手段は、上記画像データに基づく画像が印刷されるメディアの種類を取得し、
    上記色変換手段は、取得された上記メディアの種類に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  7. 上記色変換手段は、上記メディア上に形成されるインクのドット径が上記印刷装置の副走査ピッチより大きく、上記メディアの種類が、同じ吐出量にて形成されるインクのドット径が相対的に大きくなる種類であるとき、上記墨色系インクの使用割合を増加させることを特徴とする請求項6に記載の印刷制御装置。
  8. 上記印刷装置は、設定された解像度で上記画像データに基づく画像を印刷する装置であり、
    上記印刷条件取得手段は、上記解像度を取得し、
    上記色変換手段は、取得された上記解像度に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  9. 上記色変換手段は、上記解像度が大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させることを特徴とする請求項8に記載の印刷制御装置。
  10. 上記印刷装置は、設定されたドットサイズで上記有彩色インクおよび墨色系インクを使用して上記画像データに基づく画像を印刷する装置であり、
    上記印刷条件取得手段は、上記ドットサイズを取得し、
    上記色変換手段は、取得された上記ドットサイズに応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を変更させるように上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  11. 上記色変換手段は、上記メディア上に形成されるインクのドット径が上記印刷装置の副走査ピッチより大きいとき、上記ドットサイズが大きいほど上記墨色系インクの使用割合を増加させることを特徴とする請求項10に記載の印刷制御装置。
  12. 上記色変換手段は、上記印刷条件別に色変換前後の上記画像データの対応関係を規定した複数の色変換テーブルから上記印刷条件に対応した色変換テーブルを参照して色変換を行うことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  13. 上記墨色系インクは、淡黒色インクであり、
    上記有彩色インクは、低彩度のシアン系色インクと、低彩度のマゼンタ系色インクと、高彩度のイエロー系色インクとから構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の印刷制御装置。
  14. 有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、同有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを入力し、同印刷装置に対して同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換することにより印刷制御を行う印刷制御方法であって、
    上記印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する印刷条件取得工程と、
    この印刷条件取得工程にて取得された上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更させて上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する色変換工程と、
    この色変換工程にて色変換された第二の画像データに基づいて上記印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御工程とを具備することを特徴とする印刷制御方法。
  15. 有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷を行う際、同有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを入力し、有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換することにより同有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷を行う印刷システムであって、
    当該印刷システムにて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する印刷条件取得手段と、
    この印刷条件取得手段にて取得された上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更させて上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する色変換手段と、
    この色変換手段にて色変換された第二の画像データに基づいて上記有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷を行う印刷手段とを具備することを特徴とする印刷システム。
  16. 有彩色インクおよび墨色系インクを使用して印刷可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、同有彩色インクおよび墨色系インクとは異なる色の組み合わせに対応した第一の画像データを入力し、同印刷装置に対して同有彩色インクおよび墨色系インクのそれぞれに対応した第二の画像データに色変換することにより印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
    上記印刷装置にて印刷される印刷物におけるバンディングの生じやすさに関する印刷条件を取得する印刷条件取得機能と、
    この印刷条件取得機能にて取得された上記印刷条件に応じて上記有彩色インクと墨色系インクとの使用割合を上記印刷物におけるバンディングが生じにくくなるように変更させて上記第一の画像データを上記第二の画像データに色変換する色変換機能と、
    この色変換機能にて色変換された第二の画像データに基づいて上記印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御機能とを実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  17. 上記請求項16に記載の印刷制御プログラムを記録した媒体。
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