JP4234884B2 - 整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法 - Google Patents

整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は整髪用化粧料及びそれを用いた整髪方法、特にそのセット剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来広く使用されている毛髪化粧料のうち、整髪、セットキープを目的とする整髪剤には、ポリプロピレンオキサイドモノブチルエーテル、ポリプロピレンオキサイドグリセリルエーテル、或いはこれらのリン酸エステル若しくは塩類などの整髪油分を水、低級アルコール、或いはそれらの混合溶媒などに溶解若しくは乳化したもの、又は被膜形成性及びセット性の高分子化合物を水、低級アルコール或いはそれらの混合溶媒などに溶解したものなどがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の整髪油分を配合した整髪用化粧料は、ゴワツキは無いものの、ギラギラとした感があり、またべたつきが多く、手触りもあまり良くないという課題があった。
また、後者の高分子物質を配合した整髪用化粧料は、毛髪同士を固着してセットを保持させる作用には優れているが、毛髪に塗布し乾燥・仕上げを行うまでの過程でべたつきがあり滑らかでなく、乾燥後にはばりばりにごわついてしまうといった課題があった。
【0004】
特に、毛髪のセット効果を高めるためにセット剤のポリマーを大量に配合した場合には、ドライヤーなどを使用してブローを行う際に櫛通りを悪化させたり、乾いた後に髪のゴワツキやセット剤の剥離(フレーキング)を生じることがあった。
【0005】
このような問題を解決するために、多価アルコールやその誘導体、ラノリン、エステル類など各種添加剤の配合による改良も試みられたが、添加に伴ってセット効果が低下してしまい、整髪料として満足のいくものが得られない場合があった。同様に、セット剤のポリマーの配合量を低減しても、毛髪の感触は向上するが、セットの効果の面で満足のいくものが得られなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は良好な感触と優れたセット効果を有する整髪用化粧料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、加熱によりゲル化するβ−1,3−グルカンであるカードランを整髪有効成分とし、該カードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で整髪用化粧料に配合し、毛髪適用時にドライヤーなどで加熱することにより、感触が良く、しかもセット効果も高いことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる整髪用化粧料は、加熱によりゲル化するβ−1,3−グルカンであるカードランを含有し、該カードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で分散してなることを特徴とする。
また、前記整髪用化粧料において、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランのゲル化温度が60℃以上であることが好適である。
【0008】
また、前記整髪用化粧料において、水をさらに含むことが好適である。
また、前記整髪化粧料において、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランの化粧料中における配合量は0.001〜10重量%であることが好適である。
また、前記整髪用化粧料において、さらに微粒子粉末を含むことが好適である。
【0009】
また、前記整髪用化粧料において、微粒子粉末が微粒子二酸化チタンであることが好適である。
また、前記整髪用化粧料において、微粒子粉末が微粒子シリカであることが好適である。
また、前記整髪用化粧料において、微粒子粉末がシリカ表面処理微粒子二酸化チタンであることが好適である。
本発明にかかる整髪方法は、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランを含有し、該カードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で分散してなる組成物を毛髪に適用して整髪し、その後に熱風により固定することを特徴とする。
また、前記方法において、毛髪適用時に水が存在し、80℃以上の熱風により加熱することが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。
本発明の整髪用化粧料は、加熱によりゲル化する熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランを含み、本発明の整髪用化粧料を毛髪に塗布後、ドライヤーなどの熱でヘアスタイルを固定化するものである。
本発明に用いられる熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランは、60℃以上の加熱温度でゲル化するものであり、分子量としては、特に限定されないが、通常1万〜1,000万である。
【0011】
さらに、β−1,3−グルカンの中でも直鎖型のカードランが供給安定性、価格の点から最も好適である。カードラン以外のβ−1,3−グルカン、例えばスクレログルカン、スクレロタン、シゾフィラン、レンチナン、パラミロン、カロース、ラミナラン等をマイルドスミス分解などの方法(Polym J. 13(12)1135-1143(1981)に記載)で処理することで、カードランと同様の性質を持つ高分子が得られる。
カードランについて詳しく説明すると、本高分子は微生物(Alcaligenes faecalis var. myxogenes またはAgrobacteriunの多くの菌株やRizobiun)が産生する多糖類の一種であり、構成糖はD−グルコースのみであり、そのグルコシド結合の99%以上がβ−1,3−結合である。
【0012】
分散液の調整法としては、カードラン粉末に水を加え高速ホモジナイザー若しくはカッターミキサーなどで激しく攪拌するか、55℃程度の温水に手やプロペラ攪拌器などを用いて攪拌しながらカードランを加えた後、冷却することにより均一な未ゲル化粉末の分散液を得る方法が知られている。この水分散液を加熱するとゲルを形成する。
【0013】
また、加熱をしなくてもカードランを水酸化ナトリウムなどのアルカリ性水溶液に一度溶解した後、中和等量の塩酸などの酸を加え、中和することでゲルを形成することができる。本明細書においては、このようなゲルを溶解中和ゲルと呼ぶ。この溶解中和ゲルをホモジナイザーなどで激しく攪拌し、細かく砕くことで、安定な分散液を得ることができる。この分散液を加熱するとゲルを形成する。なお、アルカリ水溶液で溶解した後、これを静置したまま炭酸ガスなどで中和するか、透析膜を用いて水酸化ナトリウムを除去することでも溶解中和ゲルと同様なゲルを製造することができる。または、アルカリ水溶液にカルシウム、マグネシウムイオンなどのカチオンを添加して解離した水酸基とカチオンによる架橋構造を作ることによっても溶解中和ゲルと同様なゲルを形成させることができる。
【0014】
加熱によって得られるゲルは、その処理温度により2つの型に大別される。すなわち、80℃以上の加熱により得られる熱不可逆性のゲルと、約60℃で加熱した後、冷却して得られる熱可逆性のゲルであり、それぞれハイセットゲル及びローセットゲルと呼ばれる。このうち、ハイセットゲルを配合した整髪用化粧料は整髪力がやや劣る傾向にある。ローセットゲルも未ゲル化粉末ないし溶解中和ゲル化物に比較すると効果が劣る
【0015】
そして、本発明おいては、未ゲル化ないし溶解中和ゲル化カードランを含む整髪用化粧料を毛髪に塗布した後、ローセットゲル化温度(60℃)以上、さらに望ましくはハイセットゲル化温度(80℃)以上の熱風で加熱・乾燥させることで、優れた整髪力、セット保持力を得ることができる。
なお、60℃未満でゲル化する高分子では、過酷条件におかれた場合、容器内でゲル化してしまい、使用に不都合があるばかりでなく、頭髪に適用した場合にも効果が十分発揮されない場合があるので好ましくない。
【0016】
本発明おいて、上記熱ゲル化性高分子の一種または二種以上を混合して用いることができ、その配合量は整髪用化粧料全量に対して0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜1重量%である。0.001重量%未満では整髪力及び整髪キープ力が十分ではなく、10重量%を越えるとゴワツキやフレーキングを生じるので好ましくない。
【0017】
また、本発明の整髪用化粧料は、仕上がりが軽く、また、乾燥後もごわついたり、バリバリしたり、油っぽくないので、何もつけていないような非常に良好な感触が得られる。ただ、一方で、スタイリング時の使用感が軽すぎて、櫛やブラシ、手指に髪がうまく引っかかりにくいことがある。本発明の整髪用化粧料の良好な仕上がり感を損なわずに、スタイリング時の使用性を改善するためには、微粒子粉末の配合が有効である。微粒子粉末を配合すると、スタイリング時に髪が櫛等に適度に引っかかり、くせ毛のばしや、ストレートブロー、クセづけブロー等の操作が非常にしやすくなって、使用性が格段に向上する。
【0018】
微粒子粉末は平均粒子径が0.001〜0.15μmであることがスタイリングのしやすさ、仕上がり感等の点で好ましい。0.2μm以上の顔料級の粒径の粉末は、スタイリング時の使用性を向上させることはできるものの、仕上がり後の手触りに劣ることがある。
微粒子粉末としては、無機、有機何れの粉末も用いることができ、また、2種以上を併用することもできる。無機粉末としては、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、シリカ、酸化チタン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、焼きセッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸、酸化亜鉛等が挙げられる。有機粉末としては、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、セルロース粉末、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粉末、ポリアミド樹脂粉末、ポリスチレン粉末等が挙げられる。これらの微粒子粉末は、金属石鹸、シリコーン、カチオン、デキストリン、脂肪酸、アルミナ、シリカ、フッ素化合物等による公知の表面処理が施されていてもよい。
【0019】
微粒子粉末の配合量は、整髪用化粧料中、0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%である。少なすぎる場合にはスタイリング時の使用性が改善されず、多すぎる場合には仕上がり感を損なうことがある。
本発明の微粒子粉末として、好ましくは微粒子二酸化チタン、微粒子シリカ又はそれらが表面処理された粉末であり、特に、シリカで表面処理された微粒子二酸化チタンが好ましい。シリカ表面処理微粒子二酸化チタンは、シリカによって表面電荷が調整されているため、中性領域で一次粒子レベルで安定に分散することができ、透明性が極めて高い。このようなシリカ表面処理微粒子二酸化チタンは超微粒子二酸化チタンとも呼ばれ、通常その水分散液(チタニアゾル)として配合に用いられる。
【0020】
本発明の整髪用化粧料の剤型は特に限定はされず任意の剤型を取ることができ、上記必須成分のほかに本発明の効果を損なわない範囲で通常整髪用化粧料に配合される各種成分を加え常法により製造することができる。例えば、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアフォームなどの泡状整髪料、ヘアジェル、ヘアミスト(ノンガスタイプ)、ヘアスプレー、ヘアリキッド、ヘアワックスなどの整髪用化粧料を提供することができる。
【0021】
通常染毛剤や整髪料等の整髪用化粧料に用いられる公知の成分としては、例えば、アルコール類としては、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、シクロヘキサノール、ブチルセルソルブ、ベンジルアルコール、2−フェノキシエタノール、フェニルエタノールのような水に難溶性の脂肪族アルコールの他、芳香族アルコールや、多価アルコール等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、ぎ酸、レブリン酸等の有機酸や、リン酸、塩酸等の無機酸が挙げられる。
【0022】
更にこれらに加え、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、コンドロイチン硫酸塩、ヒアルロン酸塩、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、ピロリドンカルボン酸塩、ラクトース、オリゴ糖等の保湿剤、ラノリン、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、高級脂肪酸、トリグリセライド、エステル油等の油性成分、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ゴム状ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコーン類が挙げられる。
【0023】
また、コラーゲン加水分解物、ケラチン加水分解物、シルクプロテイン加水分解物、エラスチン加水分解物、大豆蛋白加水分解物等の蛋白質加水分解物及びこれらの四級化塩を配合することもできる。
また、乳化剤として、他の両親媒性物質や、界面活性剤を用いることも可能である。
【0024】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体等のポリオキシエチレン系界面活性剤、オクチルポリグリコシド等のアルキルポリグリコシド類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル等のポリグリセリン系界面活性剤、マルチトールヒドロキシアルキルエーテル等の糖アルコールエーテル類、脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられる。
【0025】
また、アニオン性界面活性剤としては、高級脂肪酸塩類、アルキルベンゼンスルホン酸塩類、リン酸エステル類、アルキル硫酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類等が挙げられ、また、アミノ酸類、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤やその他の界面活性剤を適宜使用することができる。
【0026】
更に、例えば、ブタノール、プロパノール、イソプロパノール、等の低級アルコール類や、2−エチルヘキシルアルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、2−デシルテトラデシルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール等の高級アルコール類等を配合することも可能である。
【0027】
また、金属イオン封鎖剤及び防腐剤としては、例えば、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩類、フェナセチン、EDTA及びその塩、パラベン類、スズ酸塩類等が挙げられ、高分子化合物としては、ポリ(ジメチルアリルアンモニウムハライド)型カチオン性高分子、ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミン及び牛脂脂肪酸より得られるタロイルアミンの縮合生成物型であるカチオン性高分子、ポリエチレングリコール、エピクロルヒドリン、プロピレンアミン及びヤシ油脂肪酸より得られるココイルアミンの縮合生成物型であるカチオン性高分子、ビニルピロリドン、ジメチルアミノメタアクリレート共重合体型カチオン性高分子、第4級窒素含有セルロースエーテル型カチオン性高分子類等が挙げられる。
【0028】
また、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、ファーセラン、アラビアガム、ガツチガム、カラヤガム、トラガントガム、カンテン末、ベントナイト、架橋性ポリアクリル酸塩等の増粘剤も本発明の効果が損なわれない範囲で併用することができる。
また、樹脂類として、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール等のノニオン樹脂、アクリル樹脂アルカノールアミン液、アクリル酸エステル・メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル・アクリルアミド・アクリル酸共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース等のアニオン樹脂、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物等のカチオン樹脂、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体、N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等の両性樹脂を配合することも可能である。これらのうち、アクリル樹脂アルカノールアミン液、ビニルピロリドン・ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物、N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体が好ましい。樹脂類の配合により、スタイリング時の使用性をある程度改善することができる。微粒子粉末の場合には、ブローの開始〜終了時までの間、継続的に髪に良好なテンションを与えられるのに対し、樹脂類の場合には髪が乾燥した際にテンションを与えることができる。
また、これらの他に、香料、薬剤等も必要に応じて適宜選択して使用することが可能である。
【0029】
また、本発明の整髪用化粧料中においては、本発明の効果を損なわない範囲で有機顔料、無機顔料の他、レーキ類を配合してもよい。
有機顔料としては、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、フタロシアニン系顔料が挙げられる。無機顔料としては、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、群青、紺青、カーボンブラック等が挙げられる。レーキとしては、赤色202号、204号、206号、207号、220号等のレーキ顔料の他、アルミニウムレーキ等の染料レーキが挙げられる。
【0030】
本発明の整髪用化粧料をヘアスプレーとする場合において、噴射剤にはプロパン、ブタン及びイソブタンを主成分とする液化石油ガス(L.P.G)、ジメチルエーテル及び炭酸ガス、窒素ガスなどの圧縮ガスなどの単独またはそれらの混合物を使用することができる。これらのうち、特に液化石油ガス(L.P.G)が好ましい。本発明の整髪用化粧料原液と噴射剤との配合比は原液5〜95重量部に対して噴射剤95〜5重量部が好ましい。
【0031】
以下、実施形態及び比較例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。特に指定のない限り、配合量は重量%で示す。
【0032】
高分子物質の種類と整髪力(試験例1〜10)
熱ゲル化性高分子物質として表1に示す高分子物質を用いて整髪用化粧料を調製した。但し、試験例5〜9に使用した高分子はマイルドスミス分解により側鎖を間引いたものを用いた。また、試験例10は比較例として加熱によりゲルを生じないキサンタンガムを用いた。高分子物質に精製水と水酸化ナトリウムを加え、均一に溶解した後、塩酸を加えて中和した。さらに残りの成分をエタノールに加えて溶解し上記と併せて整髪用化粧料を調製した。
高分子物質(表1) 0.2重量%
水酸化ナトリウム(1mol/L) 1.0
塩酸(1mol/L) 1.0
l−メントール 0.2
エタノール 40.0
香料 適量
精製水 残量
【0033】
以下に示す方法により整髪後の髪について評価した。男性パネル20名によるHalf−Head法(半頭比較法)にて比較判定した。すなわち、市販のシャンプーで洗髪し頭髪を完全に乾かした後、頭髪半分に本発明の頭髪化粧料10gを塗布し、もう半分は比較品(試験例10)を10g塗布し、ヘアドライヤーで80℃以上の熱風を送りながら整髪する。その後官能評価を行った。
評価は、「整髪力」「つや」「しなやかさ」「べたつき」の4項目について実施した。官能評価は、本発明の整髪用化粧料を比較品を基準として一対比較によって以下の5段階評価で行い、結果を男性パネル20名の平均評価点で表2に示した。
【0034】
[評価点]
+2:比較品に比して優れている。
+1:比較品に比してやや優れている。
0:比較品と同程度
−1:比較品に比してやや劣る。
−2:比較品に比して劣る。
【0035】
【表1】
Figure 0004234884
【0036】
【表2】
Figure 0004234884
【0037】
表2より明らかなように、試験例1〜9の熱ゲル化性高分子物質を用いたものは、熱ゲル化性でないキサンタンガムを配合した試験例10に比べ、整髪力、つや、しなやかさ、べたつきの各項目で非常に優れた結果を示した。
【0038】
高分子物質の種類とセット保持力(試験例11〜21)
熱ゲル化性高分子物質として表3に示す高分子物質を用い、以下に示す処方の乳化組成物を調製し、セット保持力、べたつきのなさ、及びゴワツキのなさについて評価した。その結果を表4に示す。評価方法は次の通りである。但し、試験例15〜19の高分子物質は、マイルドスミス分解により側鎖を間引いたものを用いた。また、試験例20,21は比較例で、加熱によってもゲル化しない高分子物質を用いた。
【0039】
[乳化組成物処方]
<A相>
高分子物質(表3) 0.5重量%
水酸化ナトリウム(1mol/L) 1.0
塩酸(1mol/L) 1.0
イオン交換水 50.0
<B相>
エタノール 5.0
香料 適量
<C相>
POE硬化ヒマシ油 0.5
プロピレングリコール 2.0
メチルポリシロキサン 1.0
イオン交換水 残量
【0040】
[乳化組成物調製方法]
高分子物質にイオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを加え、均一に溶解した後、塩酸を加えて中和してA相を得た。エタノールと香料を混合してB相を得た。C相成分をホモミキサーで乳化した。A相にB相及びC相を加え混合して乳化組成物を得た。
【0041】
[評価方法]
(1)セット保持力
長さ25cm、重さ2gの毛髪ストランドを水でぬらし、試料0.5gを塗布し、直径15mmのロッドに巻いて、80℃の恒温槽内で30分間乾燥させた。乾燥後、カールのついたストランドからロッドをはずし、恒温、恒湿箱(28℃、90%RH)に1時間吊し、カールの長さを測定した。セット保持力は、ロッドからはずした直後のカールの長さ(L1cm)と1時間放置後の長さ(L2cm)から次式により算出した。
【0042】
【数1】
[セット保持力]={(25−L2)/(25−L1)}×100
測定結果の表示
◎:セット保持力 90〜100%
○:セット保持力 67〜89%
△:セット保持力 34〜66%
×:セット保持力 0〜33%
(2)塗布後、乾燥までのべたつきのなさ
毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を整え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。
○:全くべたつきがない。
△:ややべたつきがある。
×:かなりのべたつきがある。
(3)仕上がった髪のゴワツキのなさ
毛髪ストランド(4g)に試料2gを塗布し、櫛で形を整え、乾燥させた毛髪ストランドを次の基準により官能評価した。
○:全くゴワツキ感がない。
△:ややゴワツキ感がある。
×:ゴワツキ感がある。
【0043】
【表3】
Figure 0004234884
【0044】
【表4】
Figure 0004234884
【0045】
表4の結果から明らかなように、試験例11〜19に示す熱ゲル化性高分子を配合した整髪用化粧料はセット保持力に優れ、良好な感触を有するものであった。
β−1,3−グルカンの配合状態と整髪力、セット保持力
次に本発明者らはβ−1,3−グルカンを熱ゲル化性高分子の代表として用い、その化粧料中におけるゲル化状態と整髪力、セット保持力について検討を行った。
すなわち、整髪用化粧料中において、カードランの未ゲル化状態である粉末を水中に分散させたもの(試験例22)と、前述したアルカリによりゲル化した溶解中和ゲルの状態(試験例23)、60℃でゲル化を行った可逆的熱ゲル化状態であるローセットゲル(試験例24)、90℃でゲル化を行った不可逆的熱ゲル化状態であるハイセットゲル(試験例25)を、それぞれ前記試験例11〜21で用いた乳化組成物の高分子物質として採用し、その整髪力、セット保持力を判定した。なお、整髪力の比較対象は、カルボキシメチルセルロースを用いた(試験例26)。
【0046】
なお、試験例23の溶解中和ゲルは、以下の方法により調製した。
1%カードラン溶解中和ゲルの調製
1重量部のカードランに98.18重量部の精製水を加え、さらに0.44gの10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて攪拌し、均一な溶液を得た。前記カードラン溶液に0.38gの10%塩酸水溶液をホモジナイザーで攪拌しながら加え、7000回転、1分間攪拌し、均一なカードラン溶解中和ゲル分散物を得た。
結果を次の表5に示す。
【0047】
【表5】
Figure 0004234884
【0048】
前記表5より明らかなように、不可逆的熱ゲル化状態にあるハイセットゲルを用いた場合には、セットの保持力は悪くないものの、整髪力は他のゲル化状態にあるものと比較し、劣ることが明らかとなった。そして、特に未ゲル化状態の粉末分散物、ないし熱ゲル化とは異なるゲル化状態と考えられる溶解中和ゲル化物を配合した整髪用化粧料が特に優れた効果を示した。
このことから、高分子物質のゲル化状態と整髪力、セット保持力が密接に関係していることが推測される。
【0049】
塗布後加熱条件と整髪力、セット保持力
そこで、本発明者らは更に粉末分散物を含む前記乳化組成物を毛髪に前記同様塗布した後、その乾燥条件による整髪力、セット保持力について検討を行った。
この結果を次の表6に示す。
【0050】
【表6】
Figure 0004234884
前記表6より明らかなように、非ゲル化状態にある粉末状β−1,3−グルカンがハイセットゲルに移行し得る85℃の熱風で乾燥させたところ、高い整髪力、セット保持力が得られるが、それ以下の温度で乾燥させた場合の整髪力、セット保持力は十分ではないことが明らかとなった。
【0051】
以上の結果より、ハイセットゲル状態以外の状態にあるβ−1,3−グルカンが、毛髪上でハイセットゲル状態を経て乾燥し、整髪力、セット保持力を高めることが推測される。
水の存在と整髪力、セット保持力
下記表7の組成の整髪用化粧料を調製し、加熱時の水の有無と整髪力、セット保持力について各官能評価により検討を行った。
【0052】
【表7】
Figure 0004234884
【0053】
前記試験例27及び28の組成物を、洗髪後に十分に乾燥させた毛髪及び洗髪後に軽く水滴をふき取った程度の湿潤状態の毛髪にそれぞれ塗布し、その後85℃の熱風で乾燥させた。この場合の整髪力、セット保持力を表8に示す。
【0054】
【表8】
Figure 0004234884
前記表8より、精製水を含まない試験例28については、これを乾燥状態の毛髪に塗布し熱風を当てても、所望の整髪力、セット保持力を得ることは難しい。
しかしながら、水を含む試験例27を適用した場合、或いは試験例28を湿潤状態の毛髪に適用した場合には、その後に85℃の熱風により加熱・乾燥を行うことで、優れた整髪力、セット保持力が得られることが明らかとなった。
【0055】
微粒子粉末の配合
試験例27に表9の粉末を0.3重量%配合して整髪用化粧料を調製した(粉末による増加はエタノールで調整)。これを、女性パネル20名の乾燥状態の毛髪に塗布後、ブラシでまっすぐに伸ばしながら、85℃の熱風を当ててブローを行い、この場合のブラシへの引っかかりのよさ(ブローのしやすさ)、仕上がり後の軽さ、手触り、整髪力についてアンケートを行い、下記の基準で評価した。
◎:良好と評価したパネルが16名以上
○:良好と評価したパネルが10〜15名
△:良好と評価したパネルが5〜9名
×:良好と評価したパネルが4名以下
【0056】
【表9】
Figure 0004234884
【0057】
表9から解るように、粉末を配合しない場合(試験例27)にはブローの際に髪が軽すぎてブラシに引っかかりにくく、ブローしにくい。
これに対して、粉末を配合した場合には、ブローの際に適度なテンションがあり、ブラシへの引っかかりがよく、ブローしやすくなった。ただし、顔料級の大きさの粉末の場合には仕上がり後の軽さや手触りが悪くなるので、粉末としては微粒子粉末が好ましいことが明らかとなった。
【0058】
【実施例】
以下、本発明の好適な配合例を示す。
Figure 0004234884
【0059】
配合例2 セットローション
カードラン 0.25重量%
プロピレングリコール 0.50
香油 適量
メチルパラベン 0.10
プロピルパラベン 0.10
植物抽出物 適量
水 残量
【0060】
配合例3 泡状セット剤
カードラン 0.2重量%
セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.3
香油 適量
1,2−ジブロム−2,4−ジシアノブタン 0.2
水 残量
この混合物は、作用物質混合物のブタンに対する割合を92:8にして、アルミニウム製のエアゾール容器に充填される。
【0061】
配合例4 整髪作用を持つゲル
カードラン 0.2重量%
カルボキシビニルポリマー 0.3
香油 適量
エタノール 20.0
植物抽出物 適量
水 残量
【0062】
Figure 0004234884
【0063】
Figure 0004234884
【0064】
配合例7 セットローション
カードラン 0.30重量%
酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体 1.50
ベタイン一水和物 0.50
1,2−ジブロム−2,4−ジシアノブタン 0.20
香料 適量
水 残量
【0065】
Figure 0004234884
この作用物質溶液は、9:1の割合でプロパン/ブタンからなる推進ガスとともに容器に充填される。
【0066】
配合例9 泡状セット剤
カードラン 0.50重量%
ポリビニルピロリドン 0.75
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体 0.75
セチルトリメチルアンモニウムクロライド 0.30
香料 適量
水 残量
この作用物質溶液(90%)は、プロパン/ブタン(8%)およびジメチルエーテル(2%)といった推進ガスとともに容器に充填される。
【0067】
配合例10 ポンプスプレー(55%VOC)
カードラン 0.05重量%
ポリアクリル酸 1.68
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.18
香料 適量
エタノール 55.00
水 残量
【0068】
配合例11 ヘアスプレー
カードラン 0.1重量%
酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル/クロトン酸共重合体 7.5
香料 適量
イソプロパノール 45.0
水 残量
【0069】
配合例12 ヘアジェル
カードラン 1.0重量%
カルボキシビニルポリマー 0.7
ポリビニルピロリドン 1.0
グリセリン 2.0
水酸化ナトリウム 適量
エタノール 20.0
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.8
香料 適量
キレート剤 適量
精製水 残量
【0070】
配合例13 ウォーターグリース
カードラン 2.0重量%
カルボキシビニルポリマー 0.5
グリセリン 50.0
水酸化ナトリウム 適量
エタノール 10.0
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.5
香料 0.1
キレート剤 0.1
精製水 残量
【0071】
配合例14 ヘアクリーム
カードラン 0.4重量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
ワセリン 15.0
サラシミツロウ 2.0
メチルパラベン 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
キサンタンガム 0.1
グリセリン 5.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1
キレート剤 0.1
色素 適量
水酸化ナトリウム 適量
精製水 残量
【0072】
配合例15 トリートメントローション
カードラン 0.7重量%
1,3−ブチレングリコール 2.0
グリセリン 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
高重合メチルシロキサン 1.0
コラーゲン加水分解物 1.0
香料 適量
紫外線吸収剤 適量
メチルパラベン 適量
エタノール 50.0
精製水 残量
【0073】
配合例16 泡状セット剤
カードラン 0.9重量%
N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム-
α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル
エステル共重合体 3.0
酸化チタン 0.2
グリセリン 6.0
トリオクタノイン 1.0
香油 適量
1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン 0.2
水 88.0
この混合物は、作用物質混合物のブタンに対する割合を92:8にして、アルミニウム製のエアゾール容器に充填される。
【0074】
配合例17 整髪作用を持つゲル
カードラン 0.5 重量%
カルボキシビニルポリマー 0.5
酢酸ビニル/ビニルピロリドン共重合体 5.0
香油 0.15
エタノール 20.0
水 73.4
植物抽出物 適量
【0075】
Figure 0004234884
【0076】
配合例19 ヘアジェル
カードラン 0.2 重量%
カルボキシビニルポリマー 0.8
アクリル樹脂アルカノールアミン 0.3
グリセリン 5.0
水酸化カリウム 適量
エタノール 20.0
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 0.8
香料 0.1
キレート剤 0.3
水 74.5
【0077】
配合例20 ヘアスプレー
カードラン 0.2重量%
N-メタクリロイルオキシエチルN,N-ジメチルアンモニウム-
α-N-メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキル
エステル共重合体 3.0
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.9
トリオクタノイン 2.0
水 13.0
エタノール 25.0
ジメチルエーテル 55.0
植物抽出液 適量
【0078】
配合例21 セットローション
カードラン 0.7重量%
ブチレングリコール 2.5
ジメチコン 1.0
カラギーナン 0.3
酸化チタン 0.2
メチルパラベン 0.2
水 94.0
植物抽出液 適量
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にかかる整髪用化粧料によれば、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で配合したので、これを毛髪に適用した後に加熱処理することにより優れた整髪性、セット保持力を呈することができる。

Claims (11)

  1. 加熱によりゲル化するβ−1,3−グルカンであるカードランを含有し、該カードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で分散してなることを特徴とする整髪用化粧料。
  2. 請求項1記載の化粧料において、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランのゲル化温度が60℃以上であることを特徴とする整髪用化粧料。
  3. 請求項1又は2記載の化粧料において、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランを溶解中和ゲル化状態で分散してなることを特徴とする整髪用化粧料。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料において、水をさらに含むことを特徴とする整髪用化粧料。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の化粧料において、熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランの化粧料中における配合量は0.001〜10重量%であることを特徴とする整髪用化粧料。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧料において、さらに微粒子粉末を含むことを特徴とする整髪用化粧料。
  7. 請求項6記載の化粧料において、微粒子粉末が微粒子二酸化チタンであることを特徴とする整髪用化粧料。
  8. 請求項6記載の化粧料において、微粒子粉末が微粒子シリカであることを特徴とする整髪用化粧料。
  9. 請求項6記載の化粧料において、微粒子粉末がシリカ表面処理微粒子二酸化チタンであることを特徴とする整髪用化粧料。
  10. 熱ゲル化性β−1,3−グルカンであるカードランを含有し、該カードランを未ゲル化状態の粉末及び/または溶解中和ゲル化状態で分散してなる組成物を毛髪に適用して整髪し、その後に熱風により固定することを特徴とする整髪方法。
  11. 請求項10記載の方法において、毛髪適用時に水が存在し、80℃以上の熱風により加熱することを特徴とする整髪方法。
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