JP4222178B2 - ディスク/ローラ型無段変速機のローラ変位を可変に制限する変速制御装置 - Google Patents

ディスク/ローラ型無段変速機のローラ変位を可変に制限する変速制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ディスク/ローラ型無段変速機の変速制御装置に係り、特に変速比変更時にディスクに対するローラの変位が大き過ぎてグロススリップが生ずることのないようこれを改良することに係る。
車輌用変速装置に適した無段変速機の一つとして、軸線に沿って半径が変化する作動面を備えた一対のディスクと、これら一対のディスクの作動面を同軸に対向させた間に押し挟まれた複数のローラとを有し、これら複数のローラを介して前記一対のディスク間に回転力を伝達し、その際一対のディスクに対する各ローラの角度を変化させることにより一対のディスク間に伝達される回転力の変速比を無段に変えるよう構成されたディスク/ローラ型無段変速機が知られている。かかるディスク/ローラ型無段変速機のディスクの作動面は一般にトロイド面の一部として形成されるので、かかる無段変速機は通常トロイダル型無段変速機と称されている。尚、変速装置の変速比は、一般に入力回転速度に対する出力回転速度の比とされ、従って、その値が1より大きいとき変速装置は減速作動状態にあり、その値が1より小さいとき変速装置は増速作動状態にある。また、車輌用変速装置に於いては、前進時の順回転と後進時の逆回転があるので、前進時の変速比を正の値で表し、後進時の変速比を負の値で表せば、変速比γは、前進減速時、前進増速時、後進減速時、後進増速時で、それぞれ、γ>1、1>γ>0、γ<−1、−1<γ<0、となる。
この種のディスク/ローラ型無段変速機に於いては、任意の変速比に於いてそれが一定に保たれているときには、ディスクの中心軸線に対しローラの中心軸線は交差しているが、変速比を変更するときには、ディスク中心軸線に対しローラ中心軸線を一時的に交差状態より外れるように変位させることが行われる。これは、そのようにローラ中心軸線がディスク中軸線との交差より外れるように変位されると、ローラとディスクの転動接触部に於いては、ローラの回転方向とディスクの回転方向との間に角度差が生じ、これが車輪のステアリング作用と同様の作用により該転動接触部にてローラにディスクの中心へ向かう方向またはディスクの中心より遠ざかる方向の力を及ぼし、ローラはディスクに対し偏向する。この場合、両者の接触点がディスクの回転方向に変位されると、ローラは該接触点にてディスクの中心へ向かう方向の力を受け、また両者の接触点がディスクの回転方向と反対の方向に変位されると、ローラは該接触点にてディスクの中心より遠ざかる方向の力を受ける。
上記の如きディスクに対するローラの変位は、一般にローラを支持するトラニオンを油圧ピストンにより駆動することによって行われているが、ピストンがいずれかの方向に大きくストロークしたとき、ピストンが油圧室の端壁面に当接した底付け状態となるのを回避して、サーボ機構の耐久性を向上させ且つ変速制御が影響されることがないよう、ピストンの予定値以上のストロークを規制するストローク規制部を設けることが、下記の特許文献1に記載されている。またかかるトロイダル型無段変速機に於いては、変速速度が高いほどスリップが生じやすく、また作動油温度が高いほどスリップが生じやすいことに鑑み、作動油温度が高いほど変速速度を低くすることが下記の特許文献2に記載されている。またかかるトロイダル型無段変速機に於いては、ローラの回転速度が高いほどローラがスリップしやすいことに鑑み、ローラの回転速度に基づいてスリップを抑制する制御を行うことが下記の特許文献3に記載されている。
特開2000-18355号公報 特開平6-257662号公報 特開平7-208567号公報
上記の如きディスク/ローラ型無段変速機に於いては、変速比の変更に当ってディスク中心軸線に対しローラ中心軸線を変位させる変位量が大きくなり過ぎると、ディスクに対するローラのサイドスリップが大きくなってグロススリップが生じ、ディスクやローラの転動接触面に損傷を生ずる虞れがある。かかるサイドスリップの過大化は、ディスク中心軸線に対しローラ中心軸線がなす角度が90°の状態、即ち変速比が1(または後進時の−1)の状態、より大きく変化するにつれて、ディスク中心軸線より遠ざかる側のディスクとローラの接触点に於いて生じ易く、特に変速比が大きいとき拡大されたトルクを受ける出力側ディスクとローラの接触点に於いて生じ易い。
本発明は、ディスク/ローラ型無段変速機に於ける上記の問題に着目し、かかる観点からディスク/ローラ型無段変速機を更に改良すること課題としている。
上記の課題を解決するものとして、本発明は、軸線に沿って半径が変化する作動面を備えた一対のディスクと、前記一対のディスクの作動面を同軸に対向させた間に押し挟まれた複数のローラとを有し、前記複数のローラを介して前記一対のディスク間に回転力を伝達し、その際前記一対のディスクの中心軸線に対し前記各ローラの中心軸線を変位させることにより前記各ローラに前記一対のディスクに対する傾動を起こさせて前記一対のディスク間に伝達される回転力の変速比を変えるよう構成されたディスク/ローラ型無段変速機の変速制御装置にして、前記ディスク中心軸線に対し前記ローラ中心軸線がなす角度が90°より所定値以上異なるとき、そうでないときに比して、前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするローラ変位許容値可変制限手段を有することを特徴とする変速制御装置を提案するものである。
前記ローラ変位許容値可変制限手段が前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするよう作動するのは、変速比が1より所定値以上大きいとき、或は変速比が正で1より所定値以上小さいとき、或は変速比が−1より所定値以上小さいとき、或は変速比が負で−1より所定値以上大きいときであっていてよい。
前記ローラ変位許容値可変制限手段はディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて前記所定値を変更し、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記所定値を下げるようになっていてよい。
前記ローラ変位許容値可変制限手段は一つの回動軸線の周りに互いに相対的に回動して前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の傾動を案内する第一および第二の部材の相対的回動変位に応じて作動変位を変えるストッパ機構により作動するようになっていてよい。
前記ストッパ機構は、前記第一の部材に設けられた一方の傾斜ストッパ面と、前記第二の部材に設けられ前記一方の傾斜ストッパ面と係合して前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を定める他方の傾斜ストッパ面とを有していてよく、また更に、前記第一の部材に対する前記一方の傾斜ストッパ面の位置と前記第二の部材に対する前記他方の傾斜ストッパ面の位置の少なくとも一方はディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記許容値を下げるようになっていてよい。
上記の如く軸線に沿って半径が変化する作動面を備えた一対のディスクと、前記一対のディスクの作動面を同軸に対向させた間に押し挟まれた複数のローラとを有し、前記複数のローラを介して前記一対のディスク間に回転力を伝達し、その際前記一対のディスクの中心軸線に対し前記各ローラの中心軸線を変位させることにより前記各ローラに前記一対のディスクに対する傾動を起こさせて前記一対のディスク間に伝達される回転力の変速比を変えるよう構成されたディスク/ローラ型無段変速機の変速制御装置に於いて、ディスク中心軸線に対しローラ中心軸線がなす角度が90°より所定値以上異なるとき、そうでないときに比して、ディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするローラ変位許容値可変制限手段が設けられていれば、ディスク中心軸線に対しローラ中心軸線がなす角度が90°の状態、即ち変速比が1(または−1)の状態、より大きく変化しても、ディスク中心軸線より遠ざかる側のディスクとローラの接触点にてサイドスリップが過大化することを確実に防止することができる。
ディスクとローラの間には、両者の接触部に於ける空滑りを防止し、牽引係合を確保するため潤滑油(トラクションオイルとも称される)が施されているが、かかる潤滑油の供給によりディスクとローラの間の接触部に形成される油膜は温度が上昇すると滑りやすくなり、ディスクに対するローラの傾動を増大させる変速比変更制御を行なうとき、ディスクに対するローラの傾動の行き過ぎが生じやすくなる。そこで、ローラ変位許容値可変制限手段によりディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくする前記角度に関する許容値が、ディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記所定値を下げるようになっていれば、ディスクに対するローラの傾動が大きくなる変速比領域に於いてディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位をより強く抑制することを、変速機の作動温度の上昇に伴うディスクとローラ間の転動接触部に於ける滑り易さの増大を考慮に入れてより的確に設定することができる。
この種のディスク/ローラ型無段変速機に於いては、変速比を定めるディスク中心軸線に対するロータ中心軸線のなす傾きは、一つの回動軸線の周りに互いに相対的に回動して前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の傾動を案内する第一および第二の部材の相対的回動変位(通常ローラを支持するトラニオンの回動)によって行われるので、前記ローラ変位許容値可変制限手段がそのような第一および第二の部材の相対的回動変位(即ち、変速装置のハウジングに対するトラニオンの回動軸線周りの回動)に応じて作動変位を変えるストッパ機構により作動するようになっていれば、変速比の設定状態を二つの部材間の回動角として把握し、それに対応させてディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位を制限することが、ストッパ機構により的確に行なえる。
また、そのようなストッパ機構が、前記第一の部材に設けられた一方の傾斜ストッパ面と、前記第二の部材に設けられ前記一方の傾斜ストッパ面と係合してディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を定める他方の傾斜ストッパ面とを有し、また更に前記第一の部材に対する前記一方の傾斜ストッパ面の位置と前記第二の部材に対する前記他方の傾斜ストッパ面の位置の少なくとも一方がディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記許容値を下げるようになっていれば、ディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位を制限する前記許容値を変速装置の作動温度に応じて変化させることを、ストッパ機構の機能を利用して容易に且つ的確に実施することができる。
添付の図1は、ディスク/ローラ型無段変速機に於けるトラニオンによるローラ支持兼変速制御装置を、そこに本発明が一つの実施の形態にて組み込まれた状態にて示す一部縦断面図また一部横断面による図である。横断面は縦断面図の部分にA−Aとして示された切断面によるものである。
図に於いて、10は軸線に沿って半径が変化するトロイド状の作動面10aを有するディスクであり、図には示されていない軸受手段により支持された軸12により担持され、該軸と共に回転するようになっている。この場合、ディスク10は入力側ディスクであり、図示の変速装置が車輌の変速装置であるとすると、車輌の前進時には図にて時計回り方向に駆動され、車輌の後進時には図にて反時計回り方向に回転されるようになっている。ディスク10はその作動面10aにてローラ14の作動面14aの図で見て裏側にて接触係合しており、図に於いてローラ14の手前側には、図には示されていない出力側のディスクがローラの作動面14aの手前側と接触係合している。
ローラ14は偏心軸16および軸受装置18、20、22を介してトラニオン24により支持されている。トラニオン24はローラ担持部より上下の位置にて、それぞれ軸受装置26および28を介してリンク30および32と連結されている。これらのリンク30および32は、ローラ14と対をなす図には示されていないに他の一つのローラを担持する図には示されていない他の一つのトラニオンとの間に張り渡され、これら一対のトラニオンを組立て状態に保持するものである。上記の入力側ディスクと出力側ディスクとは、これら一対のローラを挟んで互いに軸線方向に押し合わされ、入力側ディスクの回転が一対のローラを介して回転方向が反転され且つ変速された状態にて出力側ディスクより取り出される。変速比は、ローラと出力側ディスクとの接触点がディスク中心軸線dに対しなす半径距離と、ローラと入力側ディスクとの接触点がディスク中心軸線dに対しなす半径距離の比であり、それはディスク中心軸線dに対しローラ中心軸線rがなす角度が90°のとき1であり、これよりローラ14がディスク10に対しトラニオン回動軸線tの周りA−A断面で見て時計回り方向に傾動するにつれて増大し、逆にローラ14がディスク10に対しトラニオン回動軸線tの周りA−A断面で見て反時計回り方向に傾動するにつれて減小する。
トラニオン24の下端は油圧アクチュエータ34のピストン36に連結されており、該ピストンの下方および上方に形成された油圧室38および40に油圧が給排されることにより上下方向に変位されるようになっている。下方の油圧室38および上方の油圧室40は、それぞれ油路42および44を経て図には示されていない変速制御弁により油圧が給排されるようになっている。変速比が任意の一定値に維持されているときには、ローラ14の中心軸線rはディスク10の中心軸線dと交差しており、この時ピストン36は図示の如く油圧室38と40の間の中央位置にある。そして変速比を増大させるときには、油圧室38に油圧が供給され、ピストン36は一時的に図示の中立位置より図にて上方へ変位され、また変速比を減小させるときには、油圧室40に油圧が供給され、ピストン36は一時的に図示の中立位置より図にて下方へ変位される。
ピストン36の上面と油圧室40の端壁46には、それぞれ円弧状のストッパ48および50が設けられている。ストッパ48および50はそれぞれ傾斜したストッパ面48aおよび50aを有している。これらのストッパはピストン36が図示如く変速比1の中立位置およびその近傍或はこれより変速比が正で小さい位置にあるときには互いに係合しないが、車輌前進時に変速比を1より増大させるべく油圧室38に油圧が供給され、ピストン36が図にて上方へ変位され、これに伴ってローラ14がディスクより及ぼされる傾動力によりA−A断面で見て時計回り方向に傾動され、ピストン36が図示の変速比1の中立位置よりA−A断面で見て時計回り方向に或る所定角度回動した位置にくると、ストッパ48と50とは傾斜面48aと50aの部分にて係合を開始し、同方向への回動角が増大するにつれて傾斜ストッパ面48aと50aの係合度が増大し、それに応じてピストン36の上方への最大変位量は徐々に小さくなる値に制限されるようになっている。
同様のストッパが中心軸線tに対し対称に設けられており、即ち、ピストン36の上面には傾斜ストッパ面52aを有するストッパ52が、また油圧室40の端壁46には傾斜ストッパ面54aを有するストッパ54が設けられており、これら点対称の各2組のストッパはローラ14の傾動に同期したピストン36の回動に伴って同時に作動する。
かくして、ローラ14の前進時変速比増大方向への傾動角がある程度を越えない範囲での変速比の増大変更に際しては、ディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の上方への偏位はストッパ48と50および52と54の係合により制限されることのない或る比較的大きい値の範囲内にて許され、それらの変速比領域内での迅速な変速比の変更が確保される。そして、その上で前進時変速比が或る所定の値を越えて増大する範囲に於いては、変速比増大に際してローラの過剰な傾動が生ずることが確実に抑制される。尚、図1に於けるストッパ48、50、52、54の高さは図を明瞭にする目的で実際より大きく拡大して示されている。実際の車輌用ディスク/ローラ型無段変速機に於いては、変速比変更のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変化そのものが高々1mm程度のごく小さい値である。
同様に、車輌前進時変速比が減小されるとき、変速比最小位置を越えてローラが変速比低減方向に行き過ぎて傾動することを抑制するストッパがピストン36の下面と油圧室38の端壁面56に設けられている。即ち、ピストン36の下面には傾斜したストッパ面58aを有する円弧状のストッパ58が設けられており、これに対応して油圧室38の端壁面56には傾斜したストッパ面60aを有する円弧状のストッパ60が設けられている。これらのストッパ58と60もまた、ピストン36が図示如く変速比1の中立位置およびその近傍或はこれより変速比が大きい位置にあるときには互いに係合しないが、変速比を正の値で減小させるべく油圧室40に油圧が供給され、ピストン36が図にて下方へ変位され、これに伴ってローラ14がディスクより及ぼされる傾動力によりA−A断面で見て反時計回り方向に傾動され、ピストン36が図示の変速比1の中立位置よりA−A断面で見て反時計回り方向に或る所定角度回動した位置にくると、ストッパ58と60とは傾斜面58aと60aの部分にて係合を開始し、同方向への回動角が増大するにつれて傾斜ストッパ面58aと60aの係合度が増大し、それに応じてピストン36の下方への最大変位量は徐々に小さくなる値に制限されるようになっている。
この場合にも、同様のストッパがトラニオン中心軸線tに対し対称に設けられており、即ち、ピストン36の下面には傾斜ストッパ面62aを有するストッパ62が、また油圧室38の端壁56には傾斜ストッパ面64aを有するストッパ64が設けられており、これら点対称の各2組のストッパがローラ14の傾動に同期したピストン36の回動に伴って同時に作動する。
車輌後進時にディスク10が逆転される状態では、変速比は、通常、回転方向を逆転させる遊星歯車装置等の逆転機構中に組み込まれた減速機構による一定値に維持されるが、もし車輌後進時にもディスク/ローラ型無段変速機による変速比の絶対値の増大が可能な構成とされるときには、絶対値でみた変速比の最大位置を越えてローラが変速比増大方向に行き過ぎて傾動することを抑制するストッパがピストン36の下面と油圧室38の端壁面56に設けられていてよい。即ち、ピストン36の下面には傾斜したストッパ面66aを有する円弧状のストッパ66が設けられており、これに対応して油圧室38の端壁面56には傾斜したストッパ面68aを有する円弧状のストッパ68が設けられている。これらのストッパ66と68もまた、ピストン36が図示如く変速比が絶対値で1である中立位置およびその近傍或はこれより絶対値でみた変速比が小さい位置にあるときには互いに係合しないが、絶対値でみた変速比を増大させるべく油圧室40に油圧が供給され、ピストン36が図にて下方へ変位され、これに伴ってローラ14がディスクより及ぼされる傾動力によりA−A断面で見て時計回り方向に傾動され、ピストン36が図示の変速比1の中立位置よりA−A断面で見て時計回り方向に或る所定角度回動した位置にくると、ストッパ66と68とは傾斜面66aと68aの部分にて係合を開始し、同方向への回動角が増大するにつれて傾斜ストッパ面66aと68aの係合度が増大し、それに応じてピストン36の下方への最大変位量は徐々に小さくなる値に制限されるようになっている。
この場合にも、同様のストッパがトラニオン中心軸線tに対し対称に設けられており、即ち、ピストン36の下面には傾斜ストッパ面70aを有するストッパ70が、また油圧室38の端壁56には傾斜ストッパ面72a有するストッパ72が設けられており、これら点対称の各2組のストッパがローラ14の傾動に同期したピストン36の回動に伴って同時に作動する。
同様の要領にて、車輌後進時変速比の絶対値が減小されるとき、変速比絶対値最小位置を越えてローラが変速比絶対値低減方向に行き過ぎて傾動することを抑制するストッパがピストン36の上面と油圧室40の端壁面46に設けられてよい。即ち、ピストン36の上面には傾斜したストッパ面74aを有する円弧状のストッパ74が設けられており、これに対応して油圧室40の端壁面46には傾斜したストッパ面76aを有する円弧状のストッパ76が設けられている。これらのストッパ74と76もまた、ピストン36が図示如く変速比が絶対値で1の中立位置およびその近傍或はこれより後進時で変速比が絶対値で1より大きい位置にあるときには互いに係合しないが、変速比を絶対値で減小させるべく油圧室38に油圧が供給され、ピストン36が図にて上方へ変位され、これに伴ってローラ14がディスクより及ぼされる傾動力によりA−A断面で見て反時計回り方向に傾動され、ピストン36が図示の変速比絶対値1の中立位置よりA−A断面で見て反時計回り方向に或る所定角度回動した位置にくると、ストッパ74と76とは傾斜面74aと76aの部分にて係合を開始し、同方向への回動角が増大するにつれて傾斜ストッパ面74aと76aの係合度が増大し、それに応じてピストン36の上方への最大変位量は徐々に小さくなる値に制限されるようになっている。
この場合にも、同様のストッパがトラニオン中心軸線tに対し対称に設けられており、即ち、ピストン36の上面には傾斜ストッパ面78aを有するストッパ78が、また油圧室40の端壁46には傾斜ストッパ面80aを有するストッパ80が設けられており、これら点対称の各2組のストッパがローラ14の傾動に同期したピストン36の回動に伴って同時に作動する。
尚、以上の相互に係合するストッパの組48/50、52/54、58/60、62/64、66/68、70/72、74/76、78/80についは、ストッパの組48/50と52/54とはトラニオン中心軸線tの周りに互いに対称の位置に設けられ、ストッパの組58/60と62/64とはトラニオン中心軸線tの周りに互いに対称の位置に設けられ、ストッパの組66/68と70/72とはトラニオン中心軸線tの周りに互いに対称の位置に設けられ、またストッパの組74/76と78/80とはトラニオン中心軸線tの周りに互いに対称の位置に設けられるべきであるが、48/50と52/54の群と、58/60と62/64の群と、66/68と70/72の群と、74/76と78/80の群とは、互いに干渉しない限りトラニオン中心軸線tの周りの任意の位置に設けられてよい。
図2は、ローラ変位許容値可変制限手段によりディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくする前記角度に関する所定値が、ディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記所定値を下げるよう構成された発明の一つの実施の形態を示す図1の要部と同様の断面図である。図2に於いては、図1に示す部分に対応する部分には、図1に於けると同じ符号が付されている.
この実施の形態の於いては、図1の実施の形態に於いて油圧室40の端壁部46に設けられた前進高変速比に対するストッパ50および54は端壁部46に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板82および84上に設けられており、図1の実施の形態に於いて油圧室38の端壁部56に設けられた前進低変速比に対するストッパ60および64はそれぞれ端壁部56に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板86および88上に形成されている。また、図1の実施の形態に於いて油圧室38の端壁部56に設けられた後進高変速比に対するストッパ68および72はそれぞれ端壁部56に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板90および92上に形成されており、図1の実施の形態に於いて油圧室40の端壁部46に設けられた前進低変速比に対するストッパ76および80はそれぞれ端壁部46に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板94および96上に設けられている。これらのストッパ板はそれぞれ無段変速機の作動温度を感知する感温アクチュエータ98、100、102、104、106、108,110,112により無段変速機の作動温度に応じて周方向に変位されることにより、ローラ変位許容値可変制限手段によりディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくすることを開始するロータの傾動角が、無段変速機の作動温度に応じて変更されるようになっている。
感温アクチュエータ98〜112はいずれも同型のものであってよく、その一つである感温アクチュエータ96についてみると、油圧室40の端壁部46より支持された感温部114を有し、その側方より突き出た作動子116が感温部114により感知される無段変速機の作動温度の上昇に応じてより大きく突き出るようになっており、この作動子によりストッパ板82の一部に設けられたラグ118をピストン36の周縁に沿う接線方向に駆動し、無段変速機の作動温度の上昇に応じてストッパ板82をA−A断面で見て反時計回り方向に回動変位させるようになっている。120は感温部114と同様に油圧室40の端壁部46より支持されたステイであり、ラグ118との間に圧縮コイルばね122を保持し、感温部96が感知した無段変速機の作動温度上昇によるラグ100の移動に対抗して該ラグに対し戻し方向のばね力を付与するものである。感温アクチュエータ100はストッパ板82とは180°隔たったストッパ板84を同様に駆動し、無段変速機の作動温度に応じた一対のストッパ82、84の同様の回動変位が得られる。
即ち、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ98および100によりストッパ板82および84はそれぞれA−A断面で見て反時計回り方向に変位され、ストッパ50の傾斜ストッパ面50aおよびストッパ54の傾斜ストッパ面54aは、それぞれピストン36上に形成されたストッパ48の傾斜ストッパ面48aおよびストッパ52の傾斜ストッパ面52aへ向けて近づけられるので、ストッパ48と50の係合およびストッパ52と54の係合により変速比が大きい領域にて変速比の増大のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて上方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより低い変速比から開始される。
同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ102および104により円弧状のストッパ板86および88はA−A断面で見て時計回り方向に変位され、ストッパ60の傾斜ストッパ面60aおよびストッパ64の傾斜ストッパ面64aは、それぞれピストン36上に形成されたストッパ58の傾斜ストッパ面58aおよびストッパ62の傾斜ストッパ面62aへ向けて近づけられるので、ストッパ58と60の係合およびストッパ62と64の係合により変速比が小さい領域にて変速比の低減のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて下方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより大きい変速比から開始される。
更に、同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ106および108により円弧状のストッパ板90および92はA−A断面で見て反時計回り方向に変位され、ストッパ68の傾斜ストッパ面68aおよびストッパ72の傾斜ストッパ面72aは、それぞれピストン36上に形成されたストッパ66の傾斜ストッパ面66aおよびストッパ70の傾斜ストッパ面70aへ向けて近づけられるので、ストッパ66と68の係合およびストッパ70と72の係合により車輌後進時に変速比が絶対値にて大きい領域にて変速比の絶対値増大のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて下方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより小さい絶対値変速比から開始される。
更に、同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ110および112により円弧状のストッパ板94および96はA−A断面で見て時計回り方向に変位され、ストッパ76の傾斜ストッパ面76aおよびストッパ80の傾斜ストッパ面80aは、それぞれピストン36上に形成されたストッパ72の傾斜ストッパ面72aおよびストッパ78の傾斜ストッパ面78aへ向けて近づけられるので、ストッパ74と76の係合およびストッパ78と80の係合により車輌後進時に変速比が絶対値にて小さい領域にて変速比の絶対値減小のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて上方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより大きい絶対値変速比から開始される。
図3は、ローラ変位許容値可変制限手段によりディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくする前記角度に関する所定値が、ディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記所定値を下げるよう構成された発明の他の一つの実施の形態を示す図1の要部或は図2と同様の断面図である。図3に於いても、図1または図2に示す部分に対応する部分には、図1または図2に於けると同じ符号が付されている.
この実施の形態の於いては、図1の実施の形態に於いてピストンの上面36に設けられた前進高変速比に対するストッパ48および52はピストン36の上面に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板124および126上に設けられており、図1の実施の形態に於いてピストンの下面に設けられた前進低変速比に対するストッパ58および62はそれぞれピストン36の下面に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板128および130上に設けられている。また、図1の実施の形態に於いてピストンの下面に設けられた後進高変速比に対するストッパ66および70はそれぞれピストン36の下面に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板132および134上に設けられており、図1の実施の形態に於いてピストンの上面に設けられた後進低変速比に対するストッパ74および78はそれぞれピストン36の上面に沿ってトラニオン中心軸線tの周りに回動可能な円弧状のストッパ板136および138上に設けられている。そして、これらのストッパ板がそれぞれ無段変速機の作動温度を感知する感温アクチュエータ140、142、144、146、148、150、152,154により無段変速機の作動温度に応じて周方向に変位されることにより、ローラ変位許容値可変制限手段によりディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の変位の許容値を小さくすることを開始するロータの傾動角が、無段変速機の作動温度に応じて変更されるようになっている。
感温アクチュエータ140〜154はいずれも同型のものであってよく、また、それらが取り付けられるのは、ピストン36の上面または下面の周縁部に沿って摺動可能に設けられた環状板または円弧状板であることを除き、図2に示した実施の形態に於ける感温アクチュエータ98〜112と同型のものであってよい。ただ、この場合、その一つである感温アクチュエータ140についてみると、それはピストン36の上面より支持された感温部156を有し、その側方より突き出た作動子158が感温部156により感知される無段変速機の作動温度の上昇に応じてより大きく突き出るようになっており、この作動子によりストッパ板124の一部に設けられたラグ160をピストン36の周縁に沿う接線方向に駆動し、無段変速機の作動温度の上昇に応じてストッパ板124をA−A断面で見て時計回り方向に回動変位させるようになっている。162は感温部128と同様にピストン36の上面より支持されたステイであり、ラグ160との間に圧縮コイルばね136を保持し、感温部128が感知した無段変速機の作動温度上昇によるラグ136の移動に対抗して該ラグに対し戻し方向のばね力を付与するものである。
無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ140および142によりストッパ板124および126はそれぞれA−A断面で見て時計回り方向に変位され、ストッパ48の傾斜ストッパ面48aおよびストッパ52の傾斜ストッパ面52aは、それぞれ油圧室40の端壁部46上に形成されたストッパ50の傾斜ストッパ面50aおよびストッパ54の傾斜ストッパ面54aへ向けて近づけられるので、ストッパ48と50の係合およびストッパ52と54の係合により変速比が大きい領域にて変速比の増大のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて上方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより低い変速比から開始される。
同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ144および146によりストッパ板128および130はA−A断面で見て反時計回り方向に変位され、ストッパ58の傾斜ストッパ面58aおよびストッパ62の傾斜ストッパ面62aは、それぞれ油圧室38の端壁部56に形成されたストッパ60の傾斜ストッパ面60aおよびストッパ64の傾斜ストッパ面64aへ向けて近づけられるので、ストッパ58と60の係合およびストッパ62と64の係合により変速比が小さい領域にて変速比の低減のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて下方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより大きい変速比から開始される。
更に、同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ148および150により円弧状のストッパ板132および134はA−A断面で見て時計回り方向に変位され、ストッパ66の傾斜ストッパ面66aおよびストッパ70の傾斜ストッパ面70aは、それぞれ油圧室38の端壁部56に形成されたストッパ68の傾斜ストッパ面68aおよびストッパ72の傾斜ストッパ面72aへ向けて近づけられるので、ストッパ66と68の係合およびストッパ70と72の係合により車輌後進時に変速比が絶対値にて大きい領域にて変速比の絶対値増大のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて下方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより小さい絶対値変速比から開始される。
また、同様の要領にて、無段変速機の作動温度が上昇すると、感温アクチュエータ152および154により円弧状のストッパ板136および138はA−A断面で見て反時計回り方向に変位され、ストッパ74の傾斜ストッパ面74aおよびストッパ78の傾斜ストッパ面78aは、それぞれ油圧室40の端壁部46に形成されたストッパ76の傾斜ストッパ面76aおよびストッパ80の傾斜ストッパ面80aへ向けて近づけられるので、ストッパ74と76の係合およびストッパ78と80の係合により車輌後進時に変速比が絶対値にて小さい領域にて変速比の絶対値減小のためのディスク中心軸線に対するローラ中心軸線の図にて上方への変位の最大値が制限される作用は、無段変速機の作動温度が低いときに比してより大きい絶対値変速比から開始される。
以上に於いては本発明をいくつかの実施の形態について詳細に説明したが、これらの実施の形態について本発明の範囲内にて種々の変更が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
本発明によるディスク/ローラ型無段変速機のローラ変位可変制限式変速制御装置の一つの実施の形態を発明の要部について示す概略図。 本発明によるディスク/ローラ型無段変速機のローラ変位可変制限式変速制御装置の他の一つの実施の形態を発明の要部について示す概略図。 本発明によるディスク/ローラ型無段変速機のローラ変位可変制限式変速制御装置の更に他の一つの実施の形態を発明の要部について示す概略図。
符号の説明
10…ディスク、10a…ディスクの作動面、12…ディスクの駆動軸、14…ローラ、14a…ローラの作動面、16…偏心軸、18、20、22…軸受装置、24…トラニオン、26,28…軸受装置、30,32…リンク、34…油圧アクチュエータ、36…ピストン、38,40…油圧室、42,44…油路、46…端壁面、48,50,52,54…ストッパ、48a,50a,52a,54a…傾斜ストッパ面, 56…端壁面、58,60,62,64,66,68,70,72,74,76,78,80…ストッパ、58a,60a,62a,64a,66a,68a,70a,72a,74a,76a,78a,80a…傾斜ストッパ面、82,84,86,88,90,92,94,96…円弧状ストッパ板、98,100,102,104,106,108,110,112…感温アクチュエータ、114,156…感温部、116,158…作動子、118,160…ラグ、120,162…ステイ、122,164…圧縮コイルばね

Claims (9)

  1. 軸線に沿って半径が変化する作動面を備えた一対のディスクと、前記一対のディスクの作動面を同軸に対向させた間に押し挟まれた複数のローラとを有し、前記複数のローラを介して前記一対のディスク間に回転力を伝達し、その際前記一対のディスクの中心軸線に対し前記各ローラの中心軸線を変位させることにより前記各ローラに前記一対のディスクに対する傾動を起こさせて前記一対のディスク間に伝達される回転力の変速比を変えるよう構成されたディスク/ローラ型無段変速機の変速制御装置にして、前記ディスク中心軸線に対し前記ローラ中心軸線がなす角度が90°より所定値以上異なるとき、そうでないときに比して、前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするローラ変位許容値可変制限手段を有することを特徴とする変速制御装置。
  2. 前記ローラ変位許容値可変制限手段が前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするよう作動するのは変速比が1より所定値以上大きいときであることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記ローラ変位許容値可変制限手段が前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするよう作動するのは変速比が正で1より所定値以上小さいときであることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  4. 前記ローラ変位許容値可変制限手段が前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするよう作動するのは変速比が−1より所定値以上小さいときであることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  5. 前記ローラ変位許容値可変制限手段が前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を小さくするよう作動するのは変速比が負で−1より所定値以上大きいときであることを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  6. 前記ローラ変位許容値可変制限手段はディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて前記許容値を変更し、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記許容値を下げるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の変速制御装置。
  7. 前記ローラ変位許容値可変制限手段は一つの回動軸線の周りに互いに相対的に回動して前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の傾動を案内する第一および第二の部材の相対的回動変位に応じて作動変位を変えるストッパ機構により作動するようになっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の変速制御装置。
  8. 前記ストッパ機構は、前記第一の部材に設けられた一方の傾斜ストッパ面と、前記第二の部材に設けられ前記一方の傾斜ストッパ面と係合して前記ディスク中心軸線に対する前記ローラ中心軸線の変位の許容値を定める他方の傾斜ストッパ面とを有していることを特徴とする請求項7に記載の変速制御装置。
  9. 前記第一の部材に対する前記一方の傾斜ストッパ面の位置と前記第二の部材に対する前記他方の傾斜ストッパ面の位置の少なくとも一方はディスク/ローラ型無段変速機の作動温度に応じて変更され、該作動温度が高いとき該作動温度が高くないときより前記許容値を下げるようになっていることを特徴とする請求項8に記載の変速制御装置。
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