JP4219421B2 - 殺菌及び二次包装装置とその使用方法 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺菌し、複数のカートンのブリスター包装アレイに二次包装するための装置に関するもので、各ブリスター包装には無菌水溶液内に浸漬された少なくとも１個の親水性コンタクトレンズが含まれている。更に詳細には、本発明は、好適な搬送ラックに配置しつつ１個以上のトレイ内に所定量のバッチで好適に搬送されるブリスター包装のアレイのアセンブリを提供するための装置に関するものである。これらラックに載置されたトレイは、ブリスター包装アレイの殺菌、特にレンズを含む内部の殺菌を行なうための殺菌室へと搬送され、次にこの殺菌室からブリスター包装の殺菌されたアレイを第二次包装を行なって密封可能なカートンにする場所へと搬送する。前掲の内容に加えて、本発明は更に、殺菌して所定数量のブリスター包装のアレイのカートンに二次包装する方法に関するもので、各ブリスター包装内には無菌水溶液に浸漬された親水性コンタクトレンズが含まれており、ブリスター包装のアレイに対して無菌環境を提供している。
【０００２】
【従来の技術】
無菌水溶液内での親水性コンタクトレンズの包装についてはコンタクトレンズ製造技術において周知である。特に、この形式の包装形態は、一般に医師又はコンタクトレンズを装着するつもりの消費者が使用するように、親水性コンタクトレンズの保存と取出しに使えるように作成された所謂ブリスター包装から成っている。１回の装着期間又は短期の使用後に使い捨て可能なこうした親水性コンタクトレンズは、例えばポリマー組成に応じて約２０％乃至９０％以上の水分を含有するヒドロキシエチレンメタクリレート（ＨＥＭＡ）のコポリマー等の適当な親水性高分子材料で廉価に製造される。これらのコンタクトレンズは通常脱水を防止し、いつでも装着可能な状態にレンズを維持する目的から通常等張食塩水から成る無菌水溶液に浸漬して保存される。
【０００３】
前掲の形式のブリスター包装は、通常好適に射出成形される又は熱成形されるプラスチック材料、例えばポリプロピレン等のポリオレフィン、から成形される基礎部材からなり、コンタクトレンズを水溶液中に収容するための空洞を備えている。この空洞はラベル形成カバーで密閉されて所謂ブリスター包装を提供しているのだが、このカバーとしては、酸化シリコン遮断材を含んでもよい軟質多層ラミネート箔又は適切なプラスチックフィルム構造の形態になったものが好ましい。このような包装形態は、それ自体が本来持っている有利な保存特性とそれに加えて、包装の取出しやすさ、即ち、基礎部材から単に箔をはがすことによりユーザーがその基礎部材の空洞内に含まれているコンタクトレンズに容易にアクセス出来るという特性によって広範囲に使用されているものである。例えば、２４時間の内、通常約８乃至１８時間装用され、使い捨て可能で、原則的には１回使用の親水性コンタクトレンズ用に無菌の密閉保存環境を提供するためのブリスター包装で、その包装内でレンズは無菌水溶液に浸漬させる、このようなブリスター包装がマルチネッツ(Martinez)の米国特許第４，６９１，８２０号に述べられている。この特許は本願の共通譲受人に譲渡されており、その開示内容を参考として本明細書に併記する。
【０００４】
前述した米国特許において、親水性コンタクトレンズを保存し取出すためのブリスター包装には、射出成形又は熱成形プラスチック基礎部分又は基礎部材が含まれており、この部分或は部材は空洞のリムの周りに延在する直立した平面状フランジにより包囲された成形空洞を有している。フランジの表面には積層箔のような軟質カバー・シートが接着されており、全体的に液密に空洞を密封包囲している。この箔によるカバーの表面はラベルとなっており、ブリスター包装内に保存される製品、メーカーの名前と住所を知らせる適切な印刷記載が与えられ、又、必要に応じて各種装飾デザインとロゴを含むこともできる。又、前掲の内容に加えて、ＦＤＡ規則で要求されるようなロット番号、装着用パラメーター、使用期限日等といった可変情報も提供される。
【０００５】
この時点で、ブリスター包装形式の包装形態の設計、特に無菌水溶液内に親水性コンタクトレンズを収納する設計を通じて、新規且つ独特のコンセプトが開発された。このコンセプトにおいては、このようなブリスター包装、即ちそれぞれ無菌水溶液内に親水性コンタクトレンズをいれる空洞を備えている包装のための複数個の基礎部材は、隣接するアレイに配置され、単一の軟質カバーシート又は軟質カバーシートユニットにより密封被覆されており、後者のカバー・シートユニットとしては、内部に箔を有する多層軟質積層ウエブ又は酸化シリコン遮断材を配合したプラスチックフィルムの形状であるのが好ましい。この場合、積層カバーシート又はプラスチック材料カバーシートには個々の基礎部材の中間に延在する切れやすいライン好ましくはミシン目状のラインが設けられており、包装の一体性を損なわずに分離されたブリスター包装の中に入っているコンタクトレンズを利用したい場合、箔部材の個々のセグメントはその切れやすいラインに沿って、かつ残りのアレイから分離した該当基礎部材を接続して分離を行なう。この形式による多数相互接続型ブリスター包装アレイ構造によって、硬質の段ボールカートンのような好適な密封容器の中に複数個のアレイ（各アレイは単一軟質カバーシートにより相互に接続された特定個数のコンタクトレンズ内包基礎部材を有するが）をコンパクトに包装することを可能にする。カートン内にはブリスター包装の複数個のアレイがコンパクトに収納されており、その様な状態においてはブリスター包装のアレイは互い違いにして上下に重ねられている。
【０００６】
例えば、各アレイは５或はそれ以上の量の相互に接続されたブリスター包装で構成されており、各ブリスター包装は内部に一個の使い捨て可能なコンタクトレンズを収納している。このカートンにはブリスター包装のアレイが６個重ねて収納することが可能で、これはコンタクトレンズにして計３０個に当たり、実際では、各ユーザーの一個の目に対して３０日分のコンタクトレンズであるが５日、１０日、１５日、２０日又は２５日分の量或はそれ以外の量のコンタクトレンズを収納するカートンを提供するよう考案することも可能である。相互に接続されるブリスター包装のアレイの形態になっているこの形式のコンタクトレンズに対する包装形態については、出願人の「コンタクトレンズ用包装形態」と題する１９９４年６月１０日出願の係属中の米国特許出願第０８／２５７，７９６号（弁理士フアイル番号９０１４、ＶＴＮ−００９０）に開示されており、この出願は本願の譲受人に通常譲渡され、その開示内容が参考として本明細書に併記されている。
【０００７】
この構造により形成されるブリスター包装は、隣接して配列された複数個の射出成形基礎部材からなり、各部材は無菌水溶液内に親水性コンタクトレンズを収納する空洞を有し、こうした基礎部材、例えば５個の基礎部材からなるアレイは、共通ラベルも形成する単一の多層軟質ラミネート箔又はウエブにより密封カバー及び相互接続されている。前記ラベルのタイプについては好ましくは、１９９３年８月１３日出願され本出願人の係属中の米国特許出願第０８／１０６，３８６号に開示された「ラミネートの両面印刷方法及びその方法に得られた製品」（弁護士ファイル番号９０１３、ＶＴＮ−００９８）と題する出願に開示されており、本発明の譲受人に共通に譲渡され開示内容が参考として本明細書に併記されている。
【０００８】
前掲の開示内容において、多層ラミネート箔は、外側層がポリオレフィン好ましくはポリエステル等のプラスチックフィルム材料からなり、アルミニウム等の支持用金属箔の表面に接着されるが、金属箔の代わりに酸化シリコン層も利用可能である。そして多層ラミネート箔の外層は両面が印刷され、実際対向する両面が印刷される。金属箔に対向し金属箔に接着される外側プラスチックフィルム層の表面は、ブリスター包装されている製品に関してメーカー及び製品に関する恒久情報、ロゴ、指示情報、装飾及び広告等から成る適切な記号と文字が印刷され、一方、外側プラスチックフィルム材料層の対向面又は外面にはその包装された製品に固有の期限日、ロット番号、装着パラメーター、レンズ倍率及び他のデータといった適切な可変情報が含まれる。必要であれば、外側プラスチックフィルム材料層の内側表面には、単色又は多色いずれでもよいが、適切なリソグラフ印刷により印刷する事が出来、又、適当な印刷した背景を設けることが出来る。一方、外側フィルム層の外側に面している表面の特定の領域に印刷される、製品に関連した固有の可変情報を先に参照した係属中の米国特許出願第０８／１０６，３８６に詳細に説明したように熱転写印刷を通じてその上に印刷出来る。
【０００９】
ブリスター包装のアレイ、特に製品又はコンタクトレンズを含むその内部の前述した殺菌を達成し、しかる後その製品を密封可能なカートンに二次包装する目的のために、本発明の装置は前掲の内容が基本的に自動モードの作動にて達成される新規のコンベアーシステムの利用を考案している。特に、この装置は対になったトレイ（各トレイは所定の量のブリスター包装のアレイを内に収容するためのものであるが）を支えるラックシステムの搬送のためのものであり、例えば、このようなトレイについては係属中の米国特許出願第０８／２５７，７９６号（弁理士フアイル番号９０１４：ＶＴＮ−００９０）に開示されている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、無菌水溶液に浸漬したコンタクトレンズを中に有するブリスター包装のアレイの所定量を殺菌し、二次包装するための装置を提供することである。
【００１１】
本発明の更に詳細な目的は、ブリスター包装のアレイを所定量トレイに充填する段階が自動様式にて実施され、アレイ充填トレイを複数個ラックに載せて殺菌室まで搬送し、しかる後積み降ろし装置ヘと搬送して殺菌された内容物を含むブリスター包装のアレイをラックから降ろし、トレイを空にし、ブリスター包装のアレイの配向をおこない、所定量のアレイを密閉可能なカートンに包装するようにした、前述の形式の装置を提供することである。
【００１２】
更に、本発明の目的は、ラックから空のトレイを積み降ろす機能が行使される前述の形式の装置を供給することであり、この装置においては、トレイはブリスター包装のアレイを充填するためのものであり、トレイを充填するためにアレイの配置を行ない、前もって空にしておいたもう一つのラックに充填したトレイを積み込み、アレイ充填トレイを載せてこのラックを殺菌室へと搬送し、次にブリスター包装の殺菌アレイを充填したトレイが載っているラックを、各トレイを連続して反転しそれによって配向しラック積み降ろしステーションで対のアレイを排出する装置へと搬送し、そこで殺菌ブリスター包装アレイをカートン詰め機に移送してブリスター包装をカートンに詰め、一方空になったトレイは回転して元の位置に戻し、空のラックに積み込んで、最初のラックを積み降ろし、トレイを充填するためのワークステーションヘと搬送する。
【００１３】
更に、本発明の目的は、本明細書で説明した装置を利用することにより、無菌水溶液に浸漬したコンタクトレンズを中に有するブリスター包装のアレイを殺菌し、カートンに二次包装する方法を提供することにある。
更に詳細には、本発明の目的は、高度に効率的で正確な作動モードで自動化コンベアと殺菌装置を使用することにより実施される、複数個のブリスター包装のアレイを殺菌し、カートンに二次包装する方法を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置においては、ブリスター包装のアレイは搬送機構によって個々のトレイへと移送され、特定の行と列に配列されたトレイ内の空間を満たす。このようにアレイを充填した複数のトレイは、軸移動し、ラック内に上下に重ねることによって、ラック内に積み込まれて次に、所定の通路に沿ってラックを移送してもよい。更に別のコンベアが、ブリスター包装のアレイを充填したトレイをラックに載せて殺菌室例えばオートクレーブへと搬送するのに用いられ、そこでブリスター包装のアレイは一括して殺菌される。殺菌段階が終了すると、ブリスター包装の殺菌されたアレイを充填したトレイはラックに積み込んで、別のコンベアで殺菌室からトレイ積み降ろし装置ヘと搬送されて、そこでトレイはラックから連続しておろされ、次に各トレイを裏返しにすることによってブリスター包装のアレイを一対づつトレイから外す。これら対のアレイはお互いに対して反転し、互い違いになっており、ブリスター包装の殺菌されたアレイの対の所定量をカートンに包装及び密封するために二次包装機ヘと次々に搬送される。この二次包装機は、ブリスター包装の互い違いのアレイの所定量を次々に前進させ、ブリスター包装のアレイを中に受け入れるための開放端のカートンを有するカートン詰め機ヘと送る。そこで、アレイを充填したカートンは、連続した段階でふたを閉じ密閉され、必要に応じて他の適切な処理、例えば、ラベル付け、バーコード付け、秤量、箱充填し及び入庫のために可能な積み重ね作業などのステーションヘと搬送される。空になったトレイは、もう一度反転し、インデックスコンベアに載せて、空のラックに載せ、戻りコンベアへと搬送され、そこでトレイを積み降ろし、トレイ充填位置において、殺菌すべきブリスター包装のアレイをトレイに充填し、殺菌室へと搬送するために空のラックに載せることができる状態にする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図と関連して、本発明に従って構成された殺菌及び二次包装のための装置、特に無菌環境でのコンタクトレンズの包装に関する装置の好ましい実施態様について次に述べる。
図１には、殺菌を行ない、次にブリスター包装（これは無菌環境にコンタクトレンズを入れておくための包装だが）を積み重ねて互い違いにした対のアレイの複数個をカートンに二次包装するための装置１０の全体作動構造の概略平面図が開示されている。
図１に示したように、ラック（各ラックは、ブリスター包装のアレイを内に含む複数のトレイを受け取るようになっているが）これらラックを搬送し、殺菌室からなる殺菌ユニットヘの搬送を可能にする複数のローラーコンベアからなるコンベアシステムが開示されている。次にラックを二次包装機に搬送し、殺菌アレイを搬送ラックからおろしながらトレイからブリスター包装の殺菌アレイを受取り、下記に詳細に述べるように、所定量のブリスター包装のアレイを迅速、連続かつ完全に自動化した作動モードでカートンに包装する。
【００１６】
図面のうち図２に示したように、ブリスター包装の各アレイ１２は、５個の隣接して配置された基礎部材１４からなり、この基礎部材はそれぞれ、無菌水溶液に浸漬したコンタクトレンズをいれるための空洞１６を有しており、アレイ１２を片面印刷ラベル形成軟質積層カバーシート１８により密閉被覆する。それにより、ミシン目状のラインに沿ってそれぞれ１個のコンタクトレンズを含んだブリスター包装に分離できる。
【００１７】
図３に示したようにアレイ１２を反転させ互い違いに対の状態にしてカートン２２に配置する場合、一方の端にフランジを有する各基礎部材１４は、係属中の米国特許出願第０８／２５７，７９６号（弁理士フアイル番号９０１４、ＶＴＮ−００９０）に開示されているように構成する。すなわち、特にこのケースでは基本的には６個のアレイからなるようにこの図では示しているが、図４で示したように矢印Ｈの方向にカートン２２に充填し、それによってカートンの端部フラップを順に閉じて図５のカートンを形成する。この図５のカートンは、再度閉じることができるトップフラップをその後で実際に開けてみた図であり、医者やコンタクトレンズのユーザーがその中の各ブリスター包装12を利用できるようになっている。
【００１８】
図面のうち図１、６、１４に戻って更に詳しく説明するが、装置１０の殺菌搬送装置３０は、第一水平コンベアユニット３２を有しており、このユニットに沿って、ラック３４、４２があり、これらラックはそれぞれ、ブリスター包装のアレイを搬送するための多数の上向き開放仕切り付きトレイ５０を連続して受取り支えるように複数の段を有している。
【００１９】
図１４で示したように、各ラック３４は基本的には水平支持体３６、３８及び直立支持体４０を有する長方形の開放端枠組み構造であり、コンベア３２に沿って第一のワークステーションＡヘと搬送されるようになっている。第一のラック３４には前もって空のトレイ５０が充填されており、沢山のブリスター包装１２のアレイを受け取れるようになっている。ワークステーションＡのラック３４の前には更に最初空であるラック４２が配置されており、このラックは、ワークステーションＡでブリスター包装１２を充填したトレイ５０を受け取るようになっており、後者のラックはブリスター包装製造及び密閉設備からアレイを受け取るためのものである。
【００２０】
ワークステーションＡのラック３４及びその前に位置するラック４２は、両方とも折り畳み式はさみ状脚５６、５８を有する上昇装置５２、５４それぞれの上に載置される。これら上昇装置は、空気圧により作動され、装置１０のワークステーションＡにおける作業、すなわちトレイを積み降ろし、トレイを充填し、トレイを積み込む段階の際の必要に応じて、ラック３４、４２それぞれをトレイ一段づつ垂直上下に割り送りするように設計されている。
【００２１】
その目的のために、装置１０には図６、７で示したようにワークステーションＡに第一のラック積み降ろし機６０を備えており、この積み降ろし機は水平押し付け機６２を有しており、この水平押し付け機はラック３４と整列した段の隣接して配置されたトレイ５０の一個に対して押し付け作用を加え、図８及び９に示したようにラック３０の特定のトレイの対向する端にあるトレイ５０をラック３４からトレイ積み込装置７０上にスライドさせて、まだアレイを載せていない各トレイ５０それぞれにブリスター包装１２のアレイを次々に充填する。
【００２２】
ワークステーションＡのトレイ積み込装置７０は、連続したブリスター包装１２のアレイをコンベア表面７４に載置するための真空作動アレイ把持装置７２を有しており、アレイ１２を垂直シュート７６へと搬送する。これにより、各アレイ１２は、シュートが重力又は自己の重さの影響下にあるので、下方向に滑り、シュート７６の下部排出端７８の下に配置されたトレイ５０へと落ちる。
【００２３】
ブリスター包装１２のアレイはトレイ積み込装置７０に置かれたトレイ５０に充填される。図１０で示したように、トレイ５０は長方形で上部開放箱状構造で、間に平行な区画８２を形成する複数の垂直仕切り８０を有するが、その区画のなかにシュート７６からブリスター包装１２のアレイの一個が供給される。アレイ１２を隣接する仕切りの間の各連続した区画内に充填し、そしてトレイ５０は該当押し付け装置８４により前に位置するラック４２に向かって前方に割り送りされて、最終的にはラックの一段と一直線になる。各トレイ５０にブリスター包装１２のアレイを充填するが、アレイ１２を仕切り８２に充填しておく際、図１で示したような押し付け部材８８は、該当するラック４２と並んだ段にトレイをスライドさせ、一方ラック３４から降ろされた次の空のトレイ５０はトレイ積み込装置７０に前進させ、アレイ充填トレイ５０を連続してラック４２の各段に詰める。その段にブリスター包装の所定の数量のアレイ、例えば仕切り８２内の４２個のアレイ１２、を含むトレイ５０を詰めると、最初に上昇装置５２、５４で一杯に持ち上げた最初に持ち上げた、あらかじめ持ち上げておいたラック３４、４２はそれぞれ下方に、トレイ支持段を一段だけ割り出すので、次に高い段或は列のラック４２をブリスター包装１２のアレイを含むトレイ５０で満たすことができる。この一連の操作は、トレイを充填して積み込んだラック４２が最大積載最低位置に到達するともう一つのコンベア９０上に載せられ、次に、コンベア９０に沿ってコンベア３２に対して横方向にワークステーションＢの殺菌室９２へと動かされるまで繰り返される。
【００２４】
その際、空のトレイ５０（装置７０でアレイ１２を充填し次にラック４２へと挿入されために空である）を降ろして空になったラック３４は、ワークステーションＡでラック４２にその位置を占められていたトレイ積み込位置までコンベア上を前方へ進め、次の空のトレイ５０を載せたラックはコンベア３２に沿って、上昇機５２により最も高い位置へと持ち上げながらラック積み降ろし機６０と一直線になる位置へと前進させ、その前にあるラック２４も上昇装置５４により持ち上げられて、トレイ積み込段階を繰り返すことが可能になる。
【００２５】
ブリスター包装１２のアレイ充填トレイを載せたラック４２が、図面の図１１ー１３に示したように、殺菌室９２の前の位置に搬送されると、ラック４２は、枠構造１１０の下に位置する。この枠構造はラックの側面をまたぎ、最も高い段又は上部枠の上に延在している。伸縮可能なベルト部材１１４に取り付けられた爪状の把持フィンガー１１２は殺菌室９２から離れたラック４２の上部枠構造と係合するためのものである。駆動ユニット（図示せず）はベルト部材１１４を収縮させ、それにより把持フィンガー１１２がラック４２を殺菌室９２へと引っ張るようにし、次にラック４２から外して殺菌室を密閉し、その中にあるアレイ１２の内容物ヘの殺菌操作を開始する。
【００２６】
殺菌サイクルの完了と同時に、ブリスター包装１２のアレイの殺菌されたトレイ５０が入ったラック４２を、ラック枠組みの上端をコンベアベルト１１４の延長部と係合させる把持フィンガー１１２によって殺菌室９２から取出し、二次包装またはカートン充填しワークステーションＣに向かうもう一つのコンベアと作動的に接続するようにラック４２を配置する。
【００２７】
ブリスター包装１２のアレイを有する殺菌トレイを載せたラック４２がワークステーションＣの二次包装機１２０に隣接して配置されるよう前進すると、ラックは、装置５２と同様に上昇装置１２２により最も高い位置に持ち上げられ、ラック４２の最も低い列のトレイ５０は押し付けアーム１２８を有するラック積み降ろし機１２６と水平に一列になる。これは前に述べたラック積み降ろし機６０と構造も機能も同じである。ラック４２の前に別のラック３４があり、それは前にトレイを降ろしてあり、現在空で、図１で示した前述のタイプの上昇装置１３０によって最大に持ち上げられた位置にある。
【００２８】
その位置で、前述のように構造的にも作動法則的にもワークステーションＡで用いられたラック積み降ろし機６０と同じであるラック積み降ろし機１２６が図１７で示したように、押付機１３４に作用してブリスター包装１２の殺菌アレイ充填トレイ５０を積み降ろし機１４０上にスライドさせて、そこでトレイ５０は１８０°回転して反転し、それによって殺菌したアレイ１２をいれたスペース又は仕切り８２それぞれの開口部が下を向く。これらのアレイは下に位置する保持プレートブ材１４０によってトレイ５０から落下しないようになっている。
【００２９】
反転されたトレイ５０は次に押し付けシリンダ１４２によって２個の隣接する仕切りの幅だけ前方に割り送りされ、２個の隣接するアレイ１２をシュート１４４に落下させる。このような下方向排出動作は垂直押し付け機１４６により行われるが、この垂直押付機はトレイの各仕切り８２の底部に形成された２個の開口部（図示せず）内に同時に係合しており、ブリスター包装のアレイの入った各仕切りと一直線になっている。シュート１４４は２個の落下するアレイ１２をガイド１４６の両側上に渡すように形成されており、図面の図３に示したように細長い底１４８は、アレイ１２が互い違いの対でそれぞれに対して反転した水平位置をとるように形成されている。
【００３０】
ブリスター包装１２のアレイ対の所定の数例えば、このようなアレイを３対、トータルでブリスター包装３０個、をそれぞれ積み重ねる際、押し付け部材はブリスター包装の積み重ねたアレイを概略図に示したワークステーションＣの二次包装またはカートン詰め機１５０に向かって前進させる。図面の図１６が参考になる。
【００３１】
各反転トレイ５０から殺菌アレイ１２を完全に取り除き、ラック５０をラック積み込装置１５４に前進させそれにより、空のトレイ５０を再度１８０°回転させて、元の上方開口位置に戻し、押し付けアーム１５６は空のトレイ５０を隣接して配置された空のラック３４の並んだ段ヘとスライドさせる。この段階は、空のラック３４の段が空のトレイ５０で一杯になるまで繰り返される。そして、ラックは支持されている上昇装置１３０の作動によりもう一段だけ下方に割り送りされる。同時に、アレイ充填トレイを降ろしたラック４２も又、その上昇装置１２２によって下方に割り送りされ、それにより次に高い段のアレイ充填トレイ５０が、ラック積み降ろし機２６により外側に次々と押されて現在空のトレイ反転機構に向かう。
【００３２】
この操作サイクルは、最初は空で前方に位置するラック３４が空のトレイ５０で充填されるまで繰り返され、その次にコンベアシステム１６０によりワークステーションＡに向かって前進させられて、前述の操作の順序を繰り返す準備を整える。
【００３３】
図６に詳細に示したが、これは図１の線６−６に沿った図を幾分拡大して示されている。ワークステーションＡ及びＣにおいてそれぞれの上昇装置の上で最大限持ち上げられた位置にあるラック３４及び４２が示されている。
【００３４】
これにより、ワークステーションＡでラック積み降ろし装置の押付機により積み降ろされている段階にあるラック３４が示されており、一方もう一個の持ち上げられた位置にあるラックは二次包装又はカートン詰め機に近接して積み降ろしに備えている状態を示している。
【００３５】
ブリスター包装１２のアレイ充填トレイ５０をワークステーションＡでラック４２に一杯に積み込む際、又は逆に、ワークステーションＣでラック３４に空のトレイを充填する際、各位置における仮想線が示すように、ラックの上昇装置は最も低い位置にあり、ラックは次に水平コンベアシステムに沿って、それらの次の作動位置ヘと搬送されるようになっている。
【００３６】
二次包装又はカートン詰め機１５０に話しを戻すと、後者は図１６に示されており、下記に詳細に示す。
図１６の平面図に示したように、二次包装又はカートン詰め機１５０は一連の搬送セクションを有し、更に又、図３ー５に示したタイプの、カートンの端が開放状態になっている開放端平折又はレイフラットカートン２２の供給を有する垂直シュート構造１７０も有している。この特殊なシュート構造及びカートン供給装置は図１９の詳細図にもっとはっきりと図示されている。
【００３７】
開放端レイフラットカートンを有する垂直シュート構造１７０と離れているが隣接して、トレイ積み降ろしワークステーションＣがある。
押し付け部材は６個のアレイ１２または、実際には図１７に示された細溝１４８の底の互い違いにした３個のアレイ対を、もう一つのコンベア１８０の方向に前進させる。このコンベア１８０は、基本的には、偏って配置されるが、平らなカートン２の積み重ねを含むシュート構造１７０の下端とは同じ高さである。次に、図１９に示したように、空気圧引っ張り部材１８２により仮想線で示した最大開放位置にまで開放されたカートン２２は下方に引っ張られ、シュート又はコンベア１８６に割り出され、カートンの開放端と一直線にし、次にカートン２２に向けて押す或は軸上をスライドさせる。
【００３８】
対のアレイ１２を中に詰めたカートン２２は、次に別のコンベア系統１８８に沿って前進させるが、このコンベア系統は、カートンの端部フラップ及び側面フラップを内部に折って閉じるようにし、次に糊付け装置１９４を通る上向きの動きのために別のコンベアヘと搬送される。この糊付け装置は、糊付きフラップを糊付け密封位置へと折り込みそれによって、密閉カートン構造を完成させる。
【００３９】
そこから、カートン２２はラベル付けステーションヘと搬送されて、そこで、ジェットプリンター１９６がカートンに、アレイ１２のブリスター包装に入れたコンタクトレンズの特徴に関して、情報を印刷する。次に、必要と思われる他の情報に関してのバーコード細片をカートン表面に貼るために別のステーションへと搬送される。
【００４０】
図１６で示したように、密閉されたカートン２２は次に、水平コンベア系統２０２に載置され、重量チェックステーション２００を通る。そこで、ブリスター包装１２のアレイを詰めて一杯にしたカートン２２の正確な重量についての情報が得られるが、この情報は適切な量のアレイが入っていることを示している。
次にコンベア系統２０２は、密閉され、バーコードのラベルを貼り、印刷され、重量チェックのすんだカートンを、荷積み領域２１０に進め、そこで、全体のカートンの列を集め更に貯蔵或は倉庫に保管するために大きいボックス或はコンテナに手作業で充填する。
【００４１】
前述の段階は例えば、各トレイ５０はブリスター包装１２の一個のアレイを収納する仕切りを４２個有し、各ラック３４、４３は８個の上下に重ねられた段或は列が隣接して並んだ状態で８個のトレイ５０を受け取るようになっている。実際には、トータルで６４個のトレイがあり、各トレイはブリスター包装１２の４２個のアレイを有し、殺菌室９２へと同時に搬送するようになっている。
【００４２】
本発明の好適実施態様と考えられる内容について図解し且つ説明して来たが、もちろん、本発明の精神から逸脱することなく形式および細部における種々の改変および変更が可能なことが理解されよう。従って、本発明はここに示し述べた厳密な形式および細部に限定するものではなく、またここに請求の範囲として開示した発明以外の何物でもない。
【００４３】
具体的な実施態様は以下の通りである。
実施態様（Ａ）は、以下の装置である。
それぞれが無菌環境内にコンタクトレンズを含む、相互接続されたブリスター包装のアレイの殺菌装置であって、
（ａ）一連のワークステーション間を搬送可能な複数のラックと、
（ｂ）前記一連のワークステーション間で前記ラックの搬送を行なうためのコンベア装置と、
（ｃ）ブリスター包装の前記アレイを受け取るための複数のトレイであって、前記複数のトレイの各々は、上部開放箱状構造を有すると共に、複数の平行な区画を形成する複数の仕切りを有し、前記複数の区画の各々は、１つのブリスター包装のアレイを収容し、前記複数のトレイのそれぞれが選択的に前記ラックに積み込まれ、前記ラックから降ろされるトレイと、
（ｄ）空の第一のラックと、空の状態の前記トレイの複数を有している第二のラックとを前記第一のステーションに配置するための手段と、
（ｅ）所定の順序で前記第二のラックから前記空のトレイそれぞれを降ろすための前記第一のワークステーションの積み降ろし手段と、
（ｆ）アレイを積み込んでいない前記空のトレイに複数の前記アレイを充填して、前記アレイが充填されたトレイを前進させて前記空の第一のラックと一直線にならべ、前記トレイを所定の順序で前記第一のラックへ積み込むための前記第一のワークステーションの手段と、
（ｇ）トレイを充填した前記第一のラックを、殺菌室からなる第二のステーションに向けて前進させる搬送手段と、
（ｈ）前記第二のワークステーション内で前記第一のラックと係合し、前記第一のラックを前記殺菌室へ搬送するための手段であって、前記トレイでアレイを殺菌した後、前記殺菌室から前記第一のラックを引き出す手段と、
（ｉ）前記第一のラックを前記第二ワークステーションから第三のワークステーションへと前進させて、前記トレイを前記第一のラックから積み降ろし、ブリスター包装の前記アレイを除去するための更なる搬送手段とからなり、
前記ブリスター包装のアレイの除去は、前記第一のラックから積み降ろされた前記トレイが反転されると共に、落下させたいブリスター包装のアレイの数に対応する前記区画分だけ割り送りされて、前記ブリスター包装のアレイが、前記トレイから落下することにより行われる装置。
（１）前記各トレイは、複数の隣接する細長い仕切りを有する上部開放箱状構造を有し、各仕切りは前記第一のワークステーションにおいてブリスター包装の一個の前記アレイを受け取る、実施態様（Ａ）記載の装置。
（２）前記充填手段が、前記トレイを前記第一のステーションで前方に割り出しする際、前記アレイを連続して上昇させ次に、前記仕切りと連続してつながっているシュート内に前記アレイを置く真空補助構造からなる、実施態様（１）記載の装置。
（３）押し付け手段が、前記アレイ充填トレイの連続を前記第一のラックへと積み込む、実施形態（Ａ）記載の装置。
（４）前記第一及び第二のラックは、それぞれ複数の垂直に間隔を置いた段を有し、各段は複数の前記トレイを隣接した位置に支持する、実施形態（Ａ）記載の装置。
（５）前記第一のワークステーションでの上昇手段は、垂直に割り出して配置するために前記第一及び第二のラックを支持し、それにより前記第二のラックの連続した段から空のトレイを降ろし、同時にアレイ充填トレイを前記第一のラックの連続した段へと積み込む、実施態様（４）に記載の装置。
（６）前記上昇手段は、前記第一及び第二のラックと作動的に連動しかつ、第一及び第二のラックを支持している空気圧作動構造を有しており、前記ラック内にそれぞれのトレイを支える段と並べて段階的に前記ラックを上下する、実施態様（５）記載の装置。
（７）前記第一のワークステーションの前記空のトレイの積み降ろし手段が、前記第二のラックと係合し前記トレイの一つと接触して前記ラックの対向する端にあるトレイを前記トレイ充填手段に向かってスライドせて積み降ろす水平排除押し付け部材からなる、実施形態（Ａ）記載の装置。
（８） 前記ラックと係合し前記ラックを前記殺菌室へと搬送するための前記手段が、前記殺菌室から離れた前記ラックの上端を係合する把持部材と、前記把持部材を前記殺菌室へと引っ張り、前記ラックを前記殺菌室に配置し、その後前記把持手段を前記ラックから外す収縮手段からなる、実施形態（Ａ）記載の装置。
（９） 前記把持手段は、殺菌サイクルが終了するに際し、前記ラックを前記殺菌室から引き出す、実施態様（８）記載の装置。
（１０） 搬送手段が、前記ラック及びトレイに充填した殺菌したアレイをラック積み降ろしステーションまで移送し、前記トレイをカートン充填し装置まで搬送する、実施態様（９）記載の装置。
【００４４】
（１１） 前記ラック積み降ろしステーションが、各トレイを前記ラックからプラットフォーム上へと連続してスライドさせるための押し付け手段と、前記トレイを反転させるための手段と、前記反転させたトレイを前進させてそこから対のアレイを分配する割り出し装置からなる、実施態様（９）記載の装置。
（１２）下方向に延在するシュートが前記対のアレイを受取り、前記シュートの出口にある手段が、前記対のアレイを互い違いの対に向きを変え、前記互い違いにした対のアレイの所定量を集めるための手段である、実施態様（１１）記載の装置。
（１３）前記カートン充填装置が、開放端を有するカートンを分配するためのシュートと、前記所定量のアレイ対を連続した前記カートンヘと搬送するための搬送手段からなる、実施態様（１１）記載の装置。
（１４）搬送手段が、前記カートン及びカートン内のアレイを前記カートンの端部フラップを閉じるための装置を介して搬送する、実施態様（１３）記載の装置。
（１５）更なる搬送手段が、前記カートンの密封糊付けフラップを閉じるための糊付け装置を介して前記カートンを搬送し、密閉カートン構造を形成する、実施態様（１４）記載の装置。
（１６）ジェットインクプリンターが前記カートンに情報を印刷する、実施態様（１５）記載の装置。
（１７）ラベル貼り手段が前記カートンにバーコード情報の細片を張り付ける、実施態様（１５）記載の装置。
（１８）重量チェック手段が、前記カートンとその内容物の重量をはかる、実施態様（１５）記載の装置。
（１９）前記殺菌室がオートクレーブからなる、実施形態（Ａ）記載の装置。
（２０）搬送手段が、前記カートンを荷積み領域へと搬送し、複数の前記カートンを集めて箱充填する、実施態様（１５）記載の装置。
【００４５】
実施形態（Ｂ）は、以下の方法である。
一連のワークステーション間で搬送される複数のラック、及び、それぞれが選択的に前記ラックに積み込まれ、前記ラックから降ろされるブリスター包装のアレイを受け取るための複数のトレイを用い、それぞれが無菌環境内にコンタクトレンズを含む、相互接続されたブリスター包装アレイの殺菌方法であって、
前記複数のトレイの各々は、上部開放箱状構造を有すると共に、複数の平行な区画を形成する複数の仕切りを有し、前記複数の区画の各々は、１つのブリスター包装のアレイを収容し、
（ａ）空の第一のラックと、空の状態の前記トレイの複数を有している第二のラックとを前記第一のステーションに配置する段階と、
（ｂ）所定の順序で前記第二のラックから前記空のトレイそれぞれを降ろす段階と、
（ｃ）積み込んでいない前記空のトレイに複数の前記アレイを前記第一のワークステーションで充填し、前記アレイが充填されたトレイを前進させ、前記空の第一のラックと一直線にならべ、前記トレイを所定の順序で前記第一のラックへ積み込む段階と、
（ｄ）前記トレイを充填した第一のラックを、殺菌室からなる第二のステーションに向けて前進させる段階と、
（ｅ）前記第二のワークステーション内の前記第一のラックと係合し前記第一のラックを前記殺菌室へ搬送し、前記トレイ内でアレイを殺菌した後、前記殺菌室から前記第一のラックを引き出す段階と、
（ｆ）前記第一のラックを前記第二ワークステーションから第三のワークステーションへと前進させ、前記トレイを前記第一のラックから降ろし、ブリスター包装の前記アレイを除去する段階とからなり、
前記除去する段階において、前記第一のラックから降ろされた前記トレイが反転されると共に、落下させたいブリスター包装のアレイの数に対応する前記区画分だけ割り送りされて、前記ブリスター包装のアレイが、前記トレイから落下する方法。
（２１）前記各トレイは、複数の隣接する細長い仕切りを有する上部開放箱状構造を有し、各仕切りは前記第一のワークステーションにおいてブリスター包装の前記一個のアレイを受け取るようになっている、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（２２）前記充填が、前記ワークステーションにおいて前記トレイを前方に割り出しする際、連続した前記アレイを上昇させ次に、連続した前記仕切りと接続しているシュートに前記アレイを置くための真空補助構造を作動する段階からなる、実施態様（２１）記載の方法。
（２３）アレイを充填した前記トレイの連続をそれぞれ前記第一のラックへと積み込む、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（２４）前記第一及び第二のラックは、それぞれ複数の垂直に間隔を置いた段を有し、それぞれの段は複数の前記トレイを隣接した位置に支持するものである、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（２５）前記第一のワークステーションにおいて、前記第一及び第二のラックは、割り出し配置のために作動し、それによって前記第二のラックの連続した段から空のトレイを積み降ろすことを可能にする段階と、同時にアレイ充填トレイを前記第一のラックの連続した段へと積み込む段階からなる、実施態様（２４）に記載の方法。
（２６）前記上昇が、前記第一及び第二のラックと作動的に連結し、それらを支持している空気圧作動構造を作動させて、各ラック上のトレイを支える段と一直線に段階的に前記ラックを上下する段階からなる、実施態様（２５）記載の方法。
（２７）前記第一のワークステーションにおける前記空のトレイの積み降ろしが、水平排除押し付け部材を作動させ、前記第二のラックと係合するようにする段階と、前記第トレイの一つと接触させて、前記ラックの対向する端にあるトレイをスライドさせておろす段階からなる、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（２８） 前記ラックの係合及び前記殺菌室への搬送は、前記殺菌室から離れた前記ラックの上端に係合する把持部材と、前記把持部材を前記殺菌室へと引っ張り、前記ラックを前記殺菌室に配置し、その後前記把持手段を前記ラックから外す段階からなる、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（２９） 殺菌サイクルが完了すると、前記ラックを前記殺菌室から引き出す、実施態様（２８）記載の方法。
（３０）前記ラック及び前記トレイに充填した殺菌アレイをラック積み降ろしステーションまで移送し、前記トレイをカートン詰め装置まで搬送する段階からなる、実施態様（２９）記載の方法。
【００４６】
（３１） 前記ラック積み降ろしステーションが、各トレイを前記ラックからプラットフォーム上へと連続してスライドさせる段階と、前記トレイを反転させる段階と、前記反転させたトレイを割り出し前進させてそこから対のアレイを分配する段階からなる、実施態様（２９）記載の方法。
（３２）下方向に延在するシュートが前記対のアレイを受取る段階と、前記対のアレイを互い違いの対に配向する段階と、前記互い違いにした対のアレイの所定量を集める段階からなる、実施態様（３１）記載の方法。
（３３）前記カートン詰め装置が、開放端を有するカートンを分配する段階と、前記所定量のアレイ対を連続した前記カートンヘと搬送する段階からなる、実施態様（３１）記載の方法。
（３４）前記カートン及びカートン内のアレイが、前記カートンの端部フラップを閉じるための装置を介して搬送される、実施態様（３３）記載の方法。
（３５）前記カートンが、前記カートン状の密封糊付けフラップを閉じるため糊付け装置を介して搬送され、密閉カートン構造を形成する、実施態様（３４）記載の方法。
（３６）ジェットインクプリンターが前記カートンに情報を印刷する、実施態様（３５）記載の方法。
（３７）ラベル貼り手段が、前記カートンにバーコード情報の細片を張り付ける、実施態様（３５）記載の方法。
（３８）重量チェック手段が、前記カートンとその内容物の重量をはかる、実施態様（３５）記載の方法。
（３９）前記殺菌室がオートクレーブからなる、実施態様（Ｂ）記載の方法。
（４０）前記カートンを荷積み領域へと搬送し、複数の前記カートンを集めて箱詰めする、実施態様（３５）記載の方法。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、無菌水溶液に浸漬したコンタクトレンズを中に有するブリスター包装のアレイの所定量を殺菌し、二次包装するための装置を提供することでができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による殺菌及び包装装置の概略平面図である。
【図２】相互接続されたブリスター包装の代表的アレイの斜視図である。
【図３】カートンに配置するために互い違いにして重ねたブリスター包装の複数のアレイの断面側面立面図である。
【図４】端部フラップを開放状態にしたカートンの斜視図である。
【図５】カートンの内容物を利用できるようにカバーをあけて示したカートンの斜視図である。
【図６】図１の線６−６に沿った図である。
【図７】ラック積み降ろし機の平面図である。
【図８】トレイ積み込みワークステーションの平面図である。
【図９】図８の線９−９に沿った側面立面断面図である。
【図１０】ブリスター包装のアレイを受け取るための代表的アレイの斜視図である。
【図１１】アレイ充填トレイを積んだラックを殺菌室へと搬送するためのコンベアの一部を示す平面図である。
【図１２】ラックを殺菌室ヘと入れたり、或は出したりするための装置の側面図及び立面図である。
【図１３】ラックを殺菌室ヘと入れたり、或は出したりするための装置の側面図及び立面図である。
【図１４】トレイ積み降ろしワークステーションで用いられるラック積み降ろし機の側面図である。
【図１５】図１４の平面図である。
【図１６】ブリスター包装の殺菌されたアレイのためのカートン詰め機の平面概略図である。
【図１７】カートン詰め機のためのトレイ積み降ろし及び配向装置の側面図及び端面図である。
【図１８】カートン詰め機のためのトレイ積み降ろし及び配向装置の側面図及び端面図である。
【図１９】図１６のカートン詰め機の概略詳細の立面図である。

Claims (34)

1. それぞれが無菌環境内にコンタクトレンズを含む、相互接続されたブリスター包装のアレイの殺菌装置であって、
   （ａ）一連のワークステーション間を搬送可能な複数のラックと、
   （ｂ）前記一連のワークステーション間で前記ラックの搬送を行なうためのコンベア装置と、
   （ｃ）ブリスター包装の前記アレイを受け取るための複数のトレイであって、前記複数のトレイの各々は、上部開放箱状構造を有すると共に、複数の平行な区画を形成する複数の仕切りを有し、前記複数の区画の各々は、１つのブリスター包装のアレイを収容し、前記複数のトレイのそれぞれが選択的に前記ラックに積み込まれ、前記ラックから降ろされるトレイと、
   （ｄ）空の第一のラックと、空の状態の前記トレイの複数を有している第二のラックとを前記第一のステーションに配置するための手段と、
   （ｅ）所定の順序で前記第二のラックから前記空のトレイそれぞれを降ろすための前記第一のワークステーションの積み降ろし手段と、
   （ｆ）アレイを積み込んでいない前記空のトレイに複数の前記アレイを充填して、前記アレイが充填されたトレイを前進させて前記空の第一のラックと一直線にならべ、前記トレイを所定の順序で前記第一のラックへ積み込むための前記第一のワークステーションの手段と、
   （ｇ）トレイを充填した前記第一のラックを、殺菌室からなる第二のステーションに向けて前進させる搬送手段と、
   （ｈ）前記第二のワークステーション内で前記第一のラックと係合し、前記第一のラックを前記殺菌室へ搬送するための手段であって、前記トレイでアレイを殺菌した後、前記殺菌室から前記第一のラックを引き出す手段と、
   （ｉ）前記第一のラックを前記第二ワークステーションから第三のワークステーションへと前進させて、前記トレイを前記第一のラックから積み降ろし、ブリスター包装の前記アレイを除去するための更なる搬送手段とからなり、
   前記ブリスター包装のアレイの除去は、前記第一のラックから積み降ろされた前記トレイが反転されると共に、落下させたいブリスター包装のアレイの数に対応する前記区画分だけ割り送りされて、前記ブリスター包装のアレイが、前記トレイから落下することにより行われる装置。
2. 前記第一のワークステーションの手段による、前記アレイを積み込んでいない前記空のトレイへの前記アレイの充填は、アレイ把持装置により前記アレイを垂直シュートに搬送し、その後、重力又はアレイ自体の重さにより前記アレイが下方に滑り、前記垂直シュートの下に配置された前記空のトレイ内に落ちることにより行われる、請求項１記載の装置。
3. 前記第一のワークステーションの手段による、前記アレイが充填されたトレイの前記第一のラックへの積み込みは、押し付け部材により、前記アレイが充填されたトレイをスライドさせることにより行う、請求項１記載の装置。
4. 前記第一及び第二のラックの夫々は、上部開放箱状構造を有する前記複数のトレイを受け取って支える複数の段を有する、請求項１記載の装置。
5. 前記第一のワークステーションの積み降ろし手段は、前記第二のラックを支持して、前記第二のラックを上下に送る上昇装置を有し、該上昇装置により前記第二のラックが上下に送られた状態で、前記第二のラックから前記空のトレイが積み降ろされる、請求項１記載の装置。
6. 前記上昇装置は、空気圧により作動する、請求項５記載の装置。
7. 前記第一のワークステーションの積み降ろし手段は、前記空のトレイに対して押し付け作用を加える水平押し付け機を有しており、該水平押し付け機により、前記空のトレイを前記第二のラックから前記第一のワークステーションの手段に向かってスライドさせる、請求項１記載の装置。
8. 前記第二のワークステーション内で前記第一のラックと係合し、前記第一のラックを前記殺菌室へ搬送するための手段は、前記殺菌室から離れた前記第一のラックと係合する把持部材と、前記把持部材を前記殺菌室へと引っ張り、前記第一のラックを前記殺菌室に配置する駆動ユニットを有する、請求項１記載の装置。
9. 殺菌サイクルが終了した場合、前記把持部材は、前記第一のラックを前記殺菌室から取り出す、請求項８記載の装置。
10. 前記搬送手段は、前記第一のラックから前記トレイをスライドさせる押し付け手段と、前記トレイを反転させるための手段と、前記反転させたトレイを割り送りする割り出し装置からなる、請求項９記載の装置。
11. 前記トレイは、２つのブリスター包装のアレイに対応する前記区画分だけ割り送りされて、２つのブリスター包装のアレイが前記トレイから落下し、下方に延在するシュート内に収容される、請求項１記載の装置。
12. 前記トレイから落下した前記ブリスター包装のアレイは、カートン内に収納され、
    前記カートン及びカートン内のアレイを、前記カートンの端部フラップを閉じつつ、搬送するカートン搬送手段を有する、請求項１記載の装置。
13. 前記カートン搬送手段は、糊付け装置により前記カートンの端部フラップを糊付けしつつ、前記カートンを搬送する、請求項１２記載の装置。
14. ジェットインクプリンターにより前記カートンに情報が印刷される、請求項１３記載の装置。
15. ラベル貼り手段により前記カートンにバーコード情報の細片が張り付けられる、請求項１３記載の装置。
16. 重量チェック手段により、前記ブリスター包装のアレイが詰められた前記カートンの重量についての情報が得られる、請求項１３記載の装置。
17. 前記カートン搬送手段は、端部フラップが糊付けされた前記カートンを荷積み領域へと搬送し、荷積み領域に搬送された複数の前記カートンは箱充填される、請求項１３記載の装置。
18. 一連のワークステーション間で搬送される複数のラック、及び、それぞれが選択的に前記ラックに積み込まれ、前記ラックから降ろされるブリスター包装のアレイを受け取るための複数のトレイを用い、それぞれが無菌環境内にコンタクトレンズを含む、相互接続されたブリスター包装アレイの殺菌方法であって、
    前記複数のトレイの各々は、上部開放箱状構造を有すると共に、複数の平行な区画を形成する複数の仕切りを有し、前記複数の区画の各々は、１つのブリスター包装のアレイを収容し、
    （ａ）空の第一のラックと、空の状態の前記トレイの複数を有している第二のラックとを前記第一のステーションに配置する段階と、
    （ｂ）所定の順序で前記第二のラックから前記空のトレイそれぞれを降ろす段階と、
    （ｃ）積み込んでいない前記空のトレイに複数の前記アレイを前記第一のワークステーションで充填し、前記アレイが充填されたトレイを前進させ、前記空の第一のラックと一直線にならべ、前記トレイを所定の順序で前記第一のラックへ積み込む段階と、
    （ｄ）前記トレイを充填した第一のラックを、殺菌室からなる第二のステーションに向けて前進させる段階と、
    （ｅ）前記第二のワークステーション内の前記第一のラックと係合し前記第一のラックを前記殺菌室へ搬送し、前記トレイ内でアレイを殺菌した後、前記殺菌室から前記第一のラックを引き出す段階と、
    （ｆ）前記第一のラックを前記第二ワークステーションから第三のワークステーションへと前進させ、前記トレイを前記第一のラックから降ろし、ブリスター包装の前記アレイを除去する段階とからなり、
    前記除去する段階において、前記第一のラックから降ろされた前記トレイが反転されると共に、落下させたいブリスター包装のアレイの数に対応する前記区画分だけ割り送りされて、前記ブリスター包装のアレイが、前記トレイから落下する方法。
19. 前記（ｃ）の段階における、前記アレイを積み込んでいない前記空のトレイへの前記アレイの充填は、アレイ把持装置により前記アレイを垂直シュートに搬送し、その後、重力又はアレイ自体の重さにより前記アレイが下方に滑り、前記垂直シュートの下に配置された前記空のトレイ内に落ちることにより行われる、請求項１８記載の装置。
20. 前記（ｃ）の段階における、前記アレイが充填されたトレイの前記第一のラックへの積み込みは、押し付け部材により、前記アレイが充填されたトレイをスライドさせることにより行う、請求項１８記載の装置。
21. 前記第一及び第二のラックの夫々は、上部開放箱状構造を有する前記複数のトレイを受け取って支える複数の段を有する、請求項１８記載の装置。
22. 前記（ｂ）の段階は、前記第二のラックを支持して前記第二のラックを上下に送る上昇装置により、前記第二のラックが上下に送られた状態で、前記第二のラックから前記空のトレイが積み降ろされることにより行われる、請求項１８記載の装置。
23. 前記上昇装置は、空気圧により作動する、請求項２２記載の装置。
24. 前記（ｂ）の段階は、前記空のトレイに対して押し付け作用を加える水平押し付け機により、前記空のトレイを前記第二のラックから前記第一のワークステーションの手段に向かってスライドさせることにより行われる、請求項１８記載の装置。
25. 前記（ｅ）の段階は、把持部材が前記殺菌室から離れた前記第一のラックと係合し、駆動ユニットにより、前記把持部材を前記殺菌室へと引っ張り、前記第一のラックを前記殺菌室に配置することにより行われる、請求項１８記載の装置。
26. 殺菌サイクルが終了した場合、前記把持部材は、前記第一のラックを前記殺菌室から取り出す、請求項２５記載の装置。
27. 前記（ｆ）の段階は、押し付け手段により前記第一のラックから前記トレイをスライドさせ、反転手段により前記トレイを反転させ、割り出し装置により前記反転させたトレイを割り送りすることにより行われる、請求項２６記載の装置。
28. 前記トレイは、２つのブリスター包装のアレイに対応する前記区画分だけ割り送りされて、２つのブリスター包装のアレイが前記トレイから落下し、下方に延在するシュート内に収容される、請求項１８記載の装置。
29. 前記トレイから落下した前記ブリスター包装のアレイは、カートン内に収納され、
    カートン搬送手段により、前記カートン及びカートン内のアレイは、前記カートンの端部フラップが閉じられつつ、搬送される、請求項１８記載の装置。
30. 前記カートン搬送手段は、糊付け装置により前記カートンの端部フラップを糊付けしつつ、前記カートンを搬送する、請求項２９記載の装置。
31. ジェットインクプリンターにより前記カートンに情報が印刷される、請求項３０記載の装置。
32. ラベル貼り手段により前記カートンにバーコード情報の細片が張り付けられる、請求項３０記載の装置。
33. 重量チェック手段により、前記ブリスター包装のアレイが詰められた前記カートンの重量についての情報が得られる、請求項３０記載の装置。
34. 前記カートン搬送手段は、端部フラップが糊付けされた前記カートンを荷積み領域へと搬送し、荷積み領域に搬送された複数の前記カートンは箱充填される、請求項３０記載の装置。

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