JP4218355B2 - 車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予め設定された自動停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させるとともに、エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件が成立したときにエンジンを自動的に再始動させるように構成された車両のエンジン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料の節約と、エミッションの低減と、騒音の低減とを目的として、予め設定された所定条件に基づいてエンジンを自動停止させるとともに、所定の復帰条件に基づいてエンジンを停止状態から運転状態に復帰させるように構成されたエンジン制御手段を有する車両のエンジン制御装置が提案されている(特許文献1,2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−110608号公報
【特許文献2】
特開昭58−15729号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1,2に開示されているように、交差点等における車両の停止時に、所定の条件下でエンジンを自動的に停止させるように構成した場合には、不要なエンジンの作動を抑制して燃料を節約することができるとともに、排気エミッションを向上させることができる等の利点がある。また、特許文献2に開示された車両のエンジン制御装置では、車両に搭載された空調装置(エアコンディショナ)が作動状態にある場合に、エンジンの自動停止が行われないように構成されているため、電気的負荷が高い状態でエンジンが自動停止されることに起因してバッテリが過放電状態となるのを防止することができる。
【0005】
この反面、上記のように空調装置が作動状態にある場合に、エンジンの自動停止を一律に禁止するように構成すると、乗員が空調装置による温度制御をそれ程望んでいないにも拘わらず、エンジンの自動停止が禁止されて燃費の削減効果等が充分に発揮されないという問題がある。例えば、車室内外の環境温度と、乗員により設定された目標温度とに応じて調和空気の吹出温度、吹出風量および吹出方向からなる吹出態様等を自動的に調節するオートモードと、運転者の手動操作によって吹出風量や吹出方向を調節するマニュアルモードとを備えている空調装置において、オートモードの実行状態にある場合は、マニュアルモードが実行されている場合に比べて、運転者が空調装置による温度制御をそれ程強く望んでいないにも拘わらず、空調装置の作動に対応してエンジンの自動停止が禁止されることにより、燃費の削減効果等が損なわれるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、停車時におけるエンジンの自動停止を、運転者の要求に応じて適正に実行することができる車両のエンジン制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、予め設定された自動停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させるとともに、エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件が成立したときにエンジンを自動的に再始動させるように制御するエンジン制御手段を備えた車両のエンジン制御装置において、車両に搭載された空調装置が、エンジンにより駆動されるコンプレッサを備えるとともに、車室内外の温度環境と目標温度との偏差に応じて調和空気の吹出態様を自動的に調節するオートモードと、乗員の操作に応じて上記吹出態様を手動で調節するマニュアルモードとに選択的に設定されるように構成され、かつ上記空調装置がオートモードに設定されている状態でエンジンの自動停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させる自動停止制御手段と、上記空調装置がマニュアルモードに設定されている場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を、空調装置がオードモードに設定されている場合に比して抑制する自動停止抑制手段を上記エンジン制御手段に設けたものである。
【0008】
上記構成によれば、乗員が調和空気の吹出態様を積極的に調節しようとする意思をもって、空調装置をマニュアルモードに設定した場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かに拘わらずエンジンの自動停止が自動停止抑制手段により抑制されるため、上記空調装置による温度制御が適正に実行される。これに対して乗員が空調装置をオートモードに設定し、空調装置から吹き出される調和空気の吹出態様を積極的に調節しようとする意図がない場合には、エンジンの自動停止条件が成立した時点でエンジンを自動停止させる通常の制御が実行されることになる。
【0009】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のエンジン制御装置において、乗員による風量の切換操作または内外気の切換操作が行われたときに、空調装置をオートモードからマニュアルモードに切り換える切換操作が実行されるように構成され、かつ上記オートモードからマニュアルモードへの切換操作が内外気の切換操作のみに基づいて実行された場合には、上記自動停止抑制手段によるエンジンの自動停止の抑制を行わないように構成したものである。
【0010】
上記構成によれば、乗員が調和空気の吹出態様を積極的に調節することを意図することなく、内外気の切換スイッチを操作することにより、調和空気の吹出態様がオートモードからマニュアルモードに切り換えられた場合には、上記自動停止抑制手段によるエンジンの自動停止の抑制が行われることなく、エンジンの自動停止条件が成立した時点でエンジンの自動停止が行われることになる。
【0011】
請求項3に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のエンジン制御装置において、車室内の複数領域に調和空気を吹き出す複数の吹出口を備えるとともに、各吹出口から吹き出される調和空気の吹出態様が個別に制御されることにより目標温度がそれぞれ調節されるように構成され、かつ上記空調装置のマニュアルモードが設定された状態で、上記複数の領域毎に設定された目標温度の最低値と、各領域に設定された目標温度の平均値との偏差が所定値よりも大きいことが確認された場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を抑制するものである。
【0012】
上記構成によれば、乗員が調和空気の吹出態様を、一部の領域で積極的に調節しようとする意思をもって、空調装置のマニュアルモードを選択した場合には、自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行が自動停止抑制手段により抑制されるため、上記空調装置の作動状態が確保されて所望の領域における温度制御が適正に実行されることになる。
また、請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置において、上記空調装置がマニュアルモードに設定されている場合には、エンジンの自動停止が上記自動停止制御手段により禁止されるように構成されたものである。
上記構成によれば、乗員が調和空気の吹出態様を積極的に調節しようとする意思をもって、空調装置をマニュアルモードに設定した場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かに拘わらずエンジンの自動停止が自動停止抑制手段により禁止されるため、上記空調装置による温度制御が適正に実行されることになる。
また、請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置において、上記調和空気の吹出態様が、調和空気の吹出風量または吹出方向であるものである。
上記構成によれば、上記空調装置がオートモードに設定された場合には、乗員の操作に応じて調和空気の吹出風量または吹出方向が調整されることにより、車室内温度が要求に応じて適正に調整されることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るエンジン制御装置の実施形態を示すシステムブロック図である。この制御装置は、車両に搭載されたエンジンの自動停止および再始動を行うエンジン制御手段1と、車両に搭載された空調装置15を制御する空調制御手段2と、車両のインストルメントパネル等に設けられた各表示ランプ32〜34を制御する表示制御手段3と、坂道における停車時に車両の後ずさり等を防止するヒルホルダー制御手段4と、エンジンに連結された自動変速機を制御するAT制御手段5とを備えている。
【0014】
上記エンジン制御手段1には、予め設定された自動停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させる自動停止制御手段6と、エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件が成立したときにエンジンを自動的に再始動させる再始動制御手段7と、車両の状態に応じて上記自動停止制御手段6によるエンジンの自動停止を抑制する自動停止抑制手段8とが設けられている。
【0015】
上記自動停止制御手段6は、運転者によるブレーキペダルの踏込状態を検出するブレーキセンサ10、車両の走行速度を検出する車速センサ11、自動変速機のシフトレバー位置を検出するインヒビタスイッチ12、パーキングブレーキの操作状態を検出するパーキングブレーキスイッチ13、方向指示器を作動させるためのウインカスイッチ14、エンジンの冷却水温度を検出するエンジン水温センサ21、車両用ナビゲーション装置22、前回にエンジンの自動停止が行われた後にエンジンが再始動された時点から現時点までの経過時間を計測する図外のタイマ等からの出力信号に応じ、エンジンの自動停止条件が成立したか否かを判別し、この自動停止条件が成立したことが確認された場合に、燃料噴射弁16からの燃料噴射を停止させるとともに、点火コイル17による混合気の点火を停止させることにより、エンジンの作動を自動的に停止させるように構成されている。
【0016】
エンジンの自動停止を行うか否かを判別する自動停止条件としては、図2に示すように、通常モードと、緩和モードと、厳格モードとの3種類がある。この通常モードの自動停止条件には、例えば第1にブレーキセンサ10がONであること、第2に車速センサ11により検出された車速が0であること、第3にインヒビタスイッチ12により検出された自動変速機のシフトレバー位置が非走行レンジであること、第4にウインカスイッチ14がOFF状態にあることを示す検出信号が出力されていること、第5に上記水温センサ21により検出されたエンジンの冷却水温度が所定値よりも高いこと、第6に上記タイマの出力信号に基づいて計測された上記経過時間が予め設定された第2設定時間t2よりも長いこと、つまりエンジンの自動停止制御が頻繁に繰り返される状態にないこと、第7に上記車両用ナビゲーション装置22の出力信号に応じて車両が特定位置外にあること、つまり車両の停車位置が予め初期設定された交差点または建物内ではないことの7項目の条件がある。そして、これら7項目の条件が全て満たされたときに、エンジンの自動停止条件が成立したと判断されてエンジンを自動的に停止させる制御が実行されるようになっている。
【0017】
一方、緩和モードの自動停止条件は、シフトレバー位置がR(後退)レンジ以外である場合に上記第3番目の条件が満たされたと判定されるとともに、上記経過時間が第2設定時間t2よりも短い時間に設定された第1設定時間t1よりも長い場合に上記第6番目の条件が満たされたと判定され、かつ自動停止が行われない特定位置が踏み切り等の必要最小限度に限定され、上記第4番目の条件が考慮されない点を除き、上記通常モードの自動停止条件と同様に設定されている。
【0018】
また、厳格モードの自動停止条件は、ブレーキセンサ10により検出されたブレーキペダルの踏込操作量が予め設定された所定値以上である場合、つまり運転者がブレーキペダルを大きく踏み込んだことが確認された場合に、上記第1番目の条件が満たされたと判定されるとともに、シフトレバー位置がP(駐車)レンジである場合に上記第3番目の条件が満たされたと判定され、かつ上記経過時間が第2設定時間t2よりも長い時間に設定された第3設定時間t3よりも長い場合に上記第6番目の条件が満たされたと判定され、さらにパーキングブレーキスイッチ13がON状態であることが第8番目の条件として追加されている点を除き、上記通常モードの自動停止条件と同様に設定されている。
【0019】
なお、エンジンの自動停止を行うか否かを判別する自動停止条件として、Gセンサ等からなる勾配検出手段により検出された路面勾配が予め設定された所定値未満であるという条件を付加してもよい。例えば、通常モードの自動停止条件に基づいて上記判断を行う際に、路面勾配の検出値が予め設定された第1基準値未満であること、つまり路面勾配があまり大きくないことを必須条件として、上記エンジンの自動停止制御を実行するようにしてもよい。また、厳格モードの自動停止条件に基づいて上記判定を行う際に、路面勾配の検出値が、上記第1基準値よりも小さな値に設定された第2基準値未満であること、つまり路面勾配が極めて小さいことを必須条件として、上記エンジンの自動停止制御を実行し、さらに緩和モードの自動停止条件に基づいて上記判定を行う際に、上記路面勾配を考慮することなく上記エンジンの自動停止制御を実行するようにしてもよい。
【0020】
なお、上記ウインカスイッチ14の検出信号に応じて上記第4番の条件が満たされたか否かを判定するように構成された上記実施形態に代え、ステアリングハンドルの操舵角度を検出する舵角センサの出力信号に応じ、上記操舵角度が予め設定された基準角度よりも小さいことが確認された場合に、第4番の条件が満たされたと判定するようにしてもよい。また、上記第6番目の判定条件(エンジンの自動停止制御が頻繁に繰り返される状態にあるか否かの判定条件)における第1〜第3設定時間t1〜t3を、シフトレバー位置の変速レンジに対応させて変化させ、シフトレバー位置がD(走行)レンジにある場合には、上記第1〜第3設定時間t1〜t3をN(ニュートラル)レンジにある場合に比べてそれぞれ大きな値に設定するように構成することが望ましい。
【0021】
上記再始動制御手段7は、エンジンの自動停止中に、ブレーキセンサ10、車速センサ11、インヒビタスイッチ12、ウインカスイッチ14、ブレーキ負圧、つまりブレーキ操作力を補うための倍力装置を構成するブースター内の負圧を検出するブレーキ負圧センサ18およびスロットル弁の開度を検出するスロットルセンサ19から出力される各検出信号に応じ、エンジンの再始動条件が成立したか否かを判別し、このエンジンの再始動条件が成立したことが確認された場合に、エンジンのカムシャフトを回転駆動する再始動モータ20を作動させることにより、停止状態にあるエンジンを自動的に再始動させるように構成されている。
【0022】
エンジンの再始動を行うか否かを判定する再始動条件としては、図3に示すように、通常モードと、緩和モードと、厳格モードとの3種類がある。この通常モードの再始動条件は、例えば第1にブレーキセンサ10がON状態からOFF状態に移行したこと、第2に車速センサ11により検出された車速が所定値以上の状態で第1基準時間T1に亘り継続したこと、第3にインヒビタスイッチ12により検出された自動変速機のシフトレバー位置が変化したこと(例えばシフトレバー位置が非走行レンジから走行レンジに変化し、あるいは所定の走行レンジにあったシフトレバー位置が他の走行レンジに変化したこと)、第4にウインカスイッチ14がON状態となったこと、第5にブレーキ負圧センサ18により検出されたブレーキ負圧が所定の第2基準値bよりも高くなったこと(つまりブースター内の負圧の絶対値が|基準値b|よりも小さくなったこと)の5項目の条件がある。そして、これら5項目の条件うちの一つでも成立したときに、エンジンの再始動条件が成立したと判断されて停止状態のエンジンを再始動させる制御が実行されるようになっている。
【0023】
一方、緩和モードの再始動条件は、ブレーキセンサ10により検出されたブレーキペダルの踏込解除速度が所定値よりも大きい場合に上記第1番目の条件が満たされたと判定され、かつ上記第2基準値bよりも小さな値に設定された第1基準値aよりもブレーキ負圧が高くなった場合(ブースター内の負圧の絶対値が|基準値a|よりも小さくなった場合)に、上記第5番目の条件が満たされたと判断されるように構成されている点を除き、上記通常モードの再始動条件と同様に設定されている。
【0024】
また、上記厳格モードの再始動条件は、スロットルセンサ19の検出信号に応じてアクセルペダルが踏み込まれたことが確認された場合に、上記第1番の条件が満たされたと判定されるとともに、所定車速以上の状態が、上記第1基準時間T1よりも長い時間に設定された第2基準時間T2に亘って継続したこと確認された場合に、上記第2番の条件が満たされたと判定され、かつ上記第2基準値bよりも大きな値に設定された第3基準値cよりもブレーキ負圧が高くなった場合(ブースター内の負圧の絶対値が|基準値c|よりも小さくなった場合)に、上記第5番目の条件が満たされたと判定され、さらに上記第3,第4番目の条件が考慮されない点を除き、上記通常モードの再始動条件と同様に設定されている。
【0025】
なお、上記通常モード、緩和モードおよび厳格モードの再始動条件として、第6にエンジン水温が所定値未満に低下したことを追加するとともに、第7にバッテリ電圧が所定値未満に低下したことをそれぞれ追加し、これらの条件の一つでも成立したときにエンジンを再始動させるようにしてもよい。
【0026】
上記自動停止条件および再始動条件を構成する3種類のモードは、例えばエンジン制御装置に設けられたモード切換スイッチを運転者が手動操作することにより一つのモードが選択されて使用されるようになっている。なお、エンジンのスタートと同時に通常モードに設定された後、車両の状態に対応したモードが自動的に選択して使用されるようにしてもよい。また、上記モードの手動選択状態と、自動選択状態とに切換可能に構成することも可能である。
【0027】
上記自動停止抑制手段8は、空調制御手段2の出力信号に応じて空調装置15から吹き出される調和空気の吹出態様がマニュアルモードに設定されていると判別された場合に、上記自動停止条件が成立したか否かに拘わらず、原則として上記エンジンの自動停止を禁止することにより、エンジンを作動状態に維持するように構成されている。
【0028】
上記空調制御手段2により制御される空調装置15には、図4に示すように、空調装置15の電源をオン・オフする電源用スイッチ24、目標温度を例えば17°C〜30°Cの間で任意に設定するための目標温度設定スイッチ25、車室内外の温度環境を検出する温度センサ26、調和空気、つまり冷房用空気または暖房用空気の吹出量を切り換える風量切換スイッチ27と、調和空気の吹出方向を切り換える風向切換スイッチ28、空気の取入方向を内気循環状態と外気取入状態とに切り換える内外気切換スイッチ29、調和空気の吹出態様を自動的に調節するオートモードに設定するためのオートモード設定スイッチ30といった乗員により操作されるスイッチ類が設けられている。
【0029】
上記電源用スイッチ24がON操作されることにより、空調制御手段2において実行される空調装置15の制御動作を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。上記制御動作がスタートすると、まずエンジン制御手段1に出力されるマニュアルモードフラグFmを0にイニシャライズする(ステップS1)。次いで、現在、空調装置15がオートモードの制御状態にあるか否かを判定し(ステップS2)、YESと判定された場合には、上記目標温度設定スイッチ25以外の操作スイッチがON操作されたか否かを判定する(ステップS3)。このステップS3でNOと判定された場合には、予め設定され目標温度、あるいは目標温度設定スイッチ25により設定された目標温度となるように、温度センサ26により検出されたに環境温度等に基づいて調和空気の吹出量や吹出温度、吹出方向を自動的に調節するオートモードの温度制御を実行する(ステップS4)。
【0030】
一方、上記ステップS3でYESと判定されて目標温度設定スイッチ25以外の操作スイッチがON操作されたことが確認された場合には、オートモードスイッチをOFF状態として空調装置15の制御モードをマニュアルモードに変更した後(ステップS5)、このマニュアルモードへの変更が内外気切換スイッチ29の操作に応じて実行されたか否かを判定する(ステップS6)。このステップS6でYESと判定され、上記モードの切換が内外気切換スイッチ29の操作に応じて実行されたことが確認された場合には、そのままステップS2にリターンする。これにより、ステップS1においてイニシャライズされたマニュアルモードフラグFm=0がエンジン制御手段1に出力されることになる。
【0031】
上記ステップS6でNOと判定され、上記モードの切換が内外気切換スイッチ29以外の操作に応じて実行されたことが確認された場合には、上記マニュアルモードフラグFmを1に設定した後(ステップS7)、ステップS2にリターンする。これにより、エンジン制御手段1には、マニュアルモードフラグFm=1が出力されることになる。
【0032】
また、上記ステップS2でNOと判定され、マニュアルモードの制御状態にあることが確認された場合には、オートモードスイッチ(オートモード設定スイッチ30)がON操作されたか否かを判定し(ステップS8)、YESと判定された場合には、ステップS1にリターンする。これによってエンジン制御手段1には、マニュアルモードフラグFm=0が出力されることになる。
【0033】
上記ステップS8でNOと判定されてオートモードスイッチのON操作がないことが確認された場合には、例えば上記風量切換スイッチ27または風向切換スイッチ28からなる吹出態様切換スイッチがON操作されたか否かを判定し(ステップS9)、YESと判定された場合には、上記マニュアルモードフラグFmを1に設定した後(ステップS10)、乗員の操作に応じて上記調和空気の吹出態様を手動で調節するマニュアルモードの温度制御を実行する(ステップS11)。なお、上記ステップS9でNOと判定されて吹出態様切換スイッチがON操作されていないことが確認された場合には、直接ステップS11に移行してマニュアルモードフラグFmを1に制することなく上記マニュアルモードの制御状態を継続する。
【0034】
上記のように空調制御手段2において設定され、この空調制御手段2からエンジン制御手段1に出力されるマニュアルモードフラグFmに基づき、後述するように空調装置15の制御状態に対応したエンジンの自動停止制御がエンジン制御手段1において実行されることになる。
【0035】
上記表示制御手段3は、エンジン制御手段1の自動停止制御手段6によるエンジンの自動停止時に、表示部31に設けられたアイドルストップランプ32を点灯させる指令信号を出力して上記自動停止制御が実行されていることを表示するとともに、上記再始動制御手段7によるエンジンの再始動時に、表示部31に設けられた再始動表示ランプ33を点灯させる指令信号を出力してエンジンの再始動制御が実行されていることを表示するように構成されている。また、上記表示部31には、自動停止抑制手段8によりエンジンの自動停止が禁止された状態にある場合に、この自動停止禁止状態にあることを示す禁止表示ランプ34が設けられている(図1参照)。
【0036】
上記ヒルホルダー制御手段4は、ブレーキ装置のオイル供給通路を遮断するヒルホルダー用ソレノイドバルブ37に作動指令信号を出力することにより、車両が坂道で停止状態となった場合に、ブレーキオイルの圧力が低下することに起因した車両の後ずさり等を防止するように構成されている。
【0037】
上記AT制御手段5は、自動停止制御手段6によるエンジンの自動停止制御が実行されることにより、自動変速機に供給される作動油の圧力が低下した場合に、自動変速機の作動油通路に設けられたATF切換弁35に切換指令信号を出力して上記作動油の供給経路を、エンジンにより駆動される図外の機械式オイルポンプ側から電動オイルポンプ36側に切り換えるとともに、この電動オイルポンプ36を作動させる作動指令信号を出力し、電動オイルポンプ36から自動変速機に所定圧力の作動油を供給するように構成されている(特許文献2参照)。このようにエンジンの自動停止時に、上記AT制御手段5による作動油の供給経路の切換制御が実行されることにより、自動変速機に供給される作動油の圧力低下が効果的に防止され、エンジンの再始動時における自動変速機の作動状態を適正に維持することが可能となる。
【0038】
上記のように構成されたエンジン制御装置による制御動作を、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。この制御動作がスタートすると、まずエンジンを自動停止させる自動停止制御が実行されているか否かを判定し(ステップS21)、NOと判定された場合には、空調装置15がマニュアルモードに設定されていることを示す上記マニュアルモードフラグFmが1にセットされているか否かを判定する(ステップS22)。このステップS22でNOと判定されて空調装置15がオートモード制御にあることが確認された場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かを判定し(ステップS23)、NOと判定された場合には、そのままリターンする。
【0039】
上記ステップS23でYESと判定されてエンジンの自動停止条件が成立したことが確認された場合には、上記自動停止制御手段6によりエンジンの自動停止制御を実行する(ステップS24)。具体的には、上記燃料噴射弁16および点火コイル17を停止状態とする制御が実行されることにより、エンジンの作動が停止されるとともに、エンジンが自動停止状態にあることを示すアイドルストップランプ32が点灯される。また、自動変速機に供給される作動油の圧力低下を防止するために、上記AT制御手段5からATF切換弁35に切換指令信号が出力されて自動変速機に対する作動油の供給経路が機械式オイルポンプ側から電動オイルポンプ36側に切り換えられる。さらに、ブレーキ装置のホイールシリンダ内におけるブレーキオイルの圧力低下を防止するため、上記ヒルホルダー制御手段4からヒルホルダー用ソレノイドバルブ37への作動指令信号が出力されることにより、ブレーキオイルの供給通路が遮断される。
【0040】
上記ステップS22でYESと判定されて空調装置15が所定のマニュアルモード制御状態にあること、つまり乗員の操作に応じて調和空気の吹出態様を手動で調節する手動調節モードにあるとともに、このマニュアルモードへの切換が内外気切換スイッチ29以外の操作に応じて実行された状態にあることが確認された場合には、エンジンの自動停止制御を禁止するとともに、禁止表示ランプ34を点灯する(ステップS25)。
【0041】
一方、上記ステップS21でYESと判定され、エンジンを自動停止させる自動停止制御の実行状態にあることが確認された場合には、エンジンの再始動条件が成立したか否かを判定し(ステップS26)、NOと判定された場合には、そのままリターンする。上記ステップS26でYESと判定されてエンジンの再始動条件が成立したことが確認された場合には、上記再始動制御手段7によりエンジンの再始動制御を実行する(ステップS27)。
【0042】
具体的には、上記燃料噴射弁16および点火コイル17の停止状態を解除して再始動モータ20を作動させることにより、エンジンを自動的に再始動させるとともに、エンジンが再始動状態にあることを示す再始動表示ランプ33を点灯する。また、上記AT制御手段5からATF切換弁35に切換指令信号を出力して自動変速機に対する作動油の供給経路を電動オイルポンプ36側から機械式オイルポンプ側に切り換えるとともに、上記ヒルホルダー制御手段4からヒルホルダー用ソレノイドバルブ37への作動指令信号の出力を停止してブレーキオイルの供給通路を開放することにより、通常のブレーキオイルの供給状態に復帰させる。
【0043】
上記のように予め設定された自動停止条件(図2参照)が成立し、所定の停車状態にあることが確認された場合に、エンジン制御手段1に設けられた自動停止制御手段6によりエンジンを自動的に停止させるように構成したため、不要なエンジンの作動を抑制して燃料を節約することができるとともに、排気エミッションを向上させることができる。特に、図2に示す通常モードおよび厳格モードの自動停止条件では、ウインカスイッチ14がOFF状態であるという条件が成立しないと、エンジンの自動停止を行わないように構成したため、例えば交差点で右折するために待機している場合に、エンジンの自動停止が行われることに起因して迅速な右折を行うことができなくなるという弊害の発生を効果的に防止することができる。
【0044】
さらに、図2に示すように、エンジンの冷却水温度と、再始動後の経過時間と、車両の停止位置とをエンジンの自動停止条件して設定したため、エンジンが未暖機状態にある場合に自動停止が行われてエンジンを効果的に暖機することができなくなったり、渋滞道路の走行時等においてエンジンの自動停止が頻繁に繰り返されて違和感を受けたり、または踏切等の特定位置に車両が停車した場合にエンジンが自動停止されたりする等の弊害の発生を効果的に防止することができる。特に、上記実施形態では、エンジンの自動停止が頻繁に繰り返されている状態にあるか否を判断するための設定時間(t1〜t3)を、通常モード、緩和モードおよび厳格モードからなる3種類の自動停止禁止条件に対応して変化させるとともに、これらの設定時間(t1〜t3)を、シフトレバー位置に対応させて変化させるように構成したため、運転者の好みまたは車両の状態等に適合した精密な自動停止制御が可能であるという利点がある。
【0045】
また、上記エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件(図3参照)が成立し、運転者が車両を発進させる意図が確認された場合等に、エンジン制御手段1に設けられた再始動制御手段7によりエンジンを自動的に再始動させるように構成したため、車両の発進をスムーズに行うことができる。特に、図3に示す各再始動条件では、ブレーキ負圧センサ18により検出されたブースター内の負圧が所定の基準値よりも高くなったとき、つまりエンジンの停止状態が所定時間継続されることによってブレーキの倍力装置を構成するブースターに導入される吸気負圧が弱くなったときに、エンジンを再始動させるように構成したため、倍力装置によるアシスト作用が得られなくなることに起因して再始動後の制動力が弱められるのを防止することができる。
【0046】
そして、エンジンにより駆動されるコンプレッサを備えた空調装置15が搭載された車両において、この空調装置15から吹き出される調和空気の吹出態様を乗員の操作に応じて手動で調節するマニュアルモードが選択されている場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かに拘わらず、上記自動停止抑制手段8によりエンジンの自動停止を禁止するように構成したため、必要時に上記空調装置15の作動状態を維持しつつ、エンジンの自動停止制御を適正に実行することができる。
【0047】
すなわち、乗員が調和空気の吹出態様を積極的に調節しようとする意思をもって、空調装置15をマニュアルモードに設定していることが確認された場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かに拘わらずエンジンの自動停止が自動停止抑制手段8により禁止されてエンジンが作動状態に維持されるため、上記空調装置15による温度制御を適正に実行することができる。これに対し、乗員が空調装置15をオートモードに設定し、空調装置15から吹き出される調和空気の吹出態様を積極的に調節しようとする意図がない場合には、エンジンの自動停止条件が成立した時点でエンジンを自動停止させる通常の自動停止制御が実行されるため、上記燃料の節約効果等が得られるという利点がある。
【0048】
また、上記実施形態では、オートモードからマニュアルモードに切り換える切換操作が乗員による吹出態様切換スイッチの操作に応じて実行されるように構成された空調装置15において、上記オートモードからマニュアルモードへの切換操作が、内外気切換スイッチ29の操作のみに基づいて実行された場合、つまり乗員が調和空気の吹出態様を積極的に調節することを意図することなく、空調装置15に対する空気の取入方向を切り換える操作のみを行ったことが確認された場合には、空調装置15がマニュアルモードに設定されていても、上記マニュアルモードフラグFmを0に設定することにより、自動停止抑制手段8によるエンジンの自動停止禁止を行うことなく、自動停止条件の成立時にエンジンの自動停止を行うように構成したため、単に空調装置15がマニュアルモードに設定されている場合に、エンジンの自動停止を禁止するものに比べ、調和空気の吹出態様を積極的に変更しようとする乗員の意思があることを精度良く判定することができる。したがって、不必要にエンジンの自動停止制御が禁止されることに起因して燃料の節約効果等が得られなくなるという事態の発生を効果的に防止することができる。
【0049】
また、図7に示すように、車室内の複数領域、例えば運転席領域I、助手席領域II、右後席領域IIIおよび左後領域IVに向けて調和空気を吹き出す複数の吹出口が吹出部41に設けられるとともに、各吹出口から吹き出される調和空気の吹出態様を個別に制御することにより、各領域I〜IVにおける空調度合いをそれぞれ調節するように構成された車両(例えば特開2001−39149号参照)において、一部の領域における空調度合いが、他の領域に比べて顕著に高いことが確認された場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を抑制するように構成してもよい。
【0050】
すなわち、図8に示すステップS22でYESと判定されて空調装置15がマニュアルモードに設定されていることが確認された場合に、上記各領域I〜IVの平均目標温度と、空調装置15による冷房時における各領域I〜IVの最低目標温度との温度偏差が、所定値よりも大きいか否かを判定し(ステップS31)、YESと判定された場合に、ステップS25に移行してエンジンの自動停止を禁止するようにしてもよい。また、ステップS31でNOと判定されて上記平均目標温度と、最低目標温度との温度偏差が、所定値以上であることが確認された場合には、ステップS23に移行し、エンジンの自動停止条件が成立した時点でエンジンを自動停止させる通常の自動停止制御を実行する。
【0051】
上記構成によれば、乗員が調和空気の吹出態様を、一部の領域で積極的に調節しようとする意思をもって、例えば炎天下における乗車時に、運転席領域Iを積極的冷房するとともに、子供が着座している後部席領域III,IVの冷房を弱めたいという意思をもって、空調装置15のマニュアルモードを選択していることが確認された場合には、エンジンの自動停止条件が成立したか否かに拘わらずエンジンの自動停止を禁止してエンジンを作動状態に維持することにより、上記空調装置15の作動状態を確保して所望の領域の温度制御を適正に実行できるという利点がある。
【0052】
なお、上記平均目標温度と、最低目標温度との温度偏差に基づいて一部の領域における空調度合いが、他の領域に比べて顕著に高いか否かを判別するように構成された上記実施形態に代え、一部の領域における調和空気の吹出量が平均吹出量に比べて顕著に多い場合に、一部の領域における空調度合いが、他の領域に比べて顕著に高いと判別するように構成してもよい。
【0053】
さらに、上記空調装置15がマニュアルモードに設定されている場合に、自動停止抑制手段8によりエンジンの自動停止を禁止するようにした上記実施形態に代え、エンジンの自動停止条件を厳格方向に変更するとともに、この変更に追加し、あるいはこの変更に代えてエンジンの再始動条件を緩和方向に変更することにより、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止制御の実行を抑制するようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、エンジンのカムシャフトを回転駆動する再始動モータ20を作動させることにより、停止状態にあるエンジンを自動的に再始動させるように構成した例について説明したが、この構成に代えて上記特許文献1,2の実施形態に開示されているように、エンジンの出力軸により駆動されるモータ・ジェネレータを再始動用のモータもしくはエンジン始動用のセルフスタータを使用してエンジンを自動的に再始動させ、あるいは特願2002−287471号で採用されているようにエンジンの自動停止後に再始動させる際に、膨張行程にある気筒に対して燃料噴射させて点火、燃焼を行わせることによりエンジンを再始動させるように構成してもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は予め設定された自動停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させるとともに、エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件が成立したときにエンジンを自動的に再始動させるように制御するエンジン制御手段を備えた車両のエンジン制御装置において、車両に搭載された空調装置が、エンジンにより駆動されるコンプレッサを備えるとともに、車室内外の温度環境と目標温度との偏差に応じて調和空気の吹出態様を自動的に調節するオートモードと、乗員の操作に応じて上記吹出態様を手動で調節するマニュアルモードとに選択的に設定されるように構成され、かつ上記空調装置がマニュアルモードに設定されている場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を抑制する自動停止抑制を上記エンジン制御手段に設けたため、必要時に空調装置による温度制御を適正に実行することができるとともに、温度制御をそれ程必要としていないときには、エンジンの自動停止条件が成立した時点でエンジンを自動停止させることにより、燃料の節約効果等が得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のエンジン制御装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】エンジンの自動停止条件を示す表である。
【図3】エンジンの再始動条件を示す表である。
【図4】空調装置に設けられた各種スイッチの具体的構成を示すブロック図である。
【図5】空調装置の制御動作の具体例を示すフローチャートである。
【図6】エンジン制御装置による制御動作を示すフローチャートである。
【図7】吹出部から吹き出される調和空気の吹出状態を示す説明図である。
【図8】本発明に係る車両のエンジン制御装置の別の実施形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン制御手段
2 空調制御手段
6 自動停止制御手段
7 再始動制御手段
8 自動停止抑制手段
15 空調装置
27 風量切換スイッチ(吹出態様切換スイッチ)
28 風向切換スイッチ(吹出態様切換スイッチ)
29 内外気切換スイッチ(吹出態様切換スイッチ)

Claims (5)

  1. 予め設定された自動停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止させるとともに、エンジンの自動停止中に予め設定された再始動条件が成立したときにエンジンを自動的に再始動させるように制御するエンジン制御手段を備えた車両のエンジン制御装置において、車両に搭載された空調装置が、エンジンにより駆動されるコンプレッサを備えるとともに、車室内外の温度環境と目標温度との偏差に応じて調和空気の吹出態様を自動的に調節するオートモードと、乗員の操作に応じて上記吹出態様を手動で調節するマニュアルモードとに選択的に設定されるように構成され、かつ上記空調装置がオートモードに設定されている状態でエンジンの自動停止条件が成立したときにエンジンを自動停止させる自動停止制御手段と、上記空調装置がマニュアルモードに設定されている場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を、空調装置がオードモードに設定されている場合に比して抑制する自動停止抑制手段とを上記エンジン制御手段に設けたことを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  2. 乗員による風量の切換操作または内外気の切換操作が行われたときに、空調装置をオートモードからマニュアルモードに切り換える切換操作が実行されるように構成され、かつ上記オートモードからマニュアルモードへの切換操作が内外気の切換操作のみに基づいて実行された場合には、上記自動停止抑制手段によるエンジンの自動停止の抑制を行わないように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン制御装置。
  3. 車室内の複数領域に調和空気を吹き出す複数の吹出口を備えるとともに、各吹出口から吹き出される調和空気の吹出態様が個別に制御されることにより目標温度がそれぞれ調節されるように構成され、かつ上記空調装置のマニュアルモードが設定された状態で、上記複数の領域毎に設定された目標温度の最低値と、各領域に設定された目標温度の平均値との偏差が所定値よりも大きいことが確認された場合に、エンジンの自動停止条件の成立に伴うエンジンの自動停止の実行を抑制することを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン制御装置。
  4. 上記空調装置がマニュアルモードに設定されている場合には、エンジンの自動停止が上記自動停止制御手段により禁止されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
  5. 上記調和空気の吹出態様が、調和空気の吹出風量または吹出方向であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のエンジン制御装置。
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