JP4213888B2 - ワーク処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送ラインにより搬送される自動車用部品あるいは電子機器用部品等のワークに対して、例えば、接着剤の塗布、部品の組み付けあるいは締め付け、カシメ等の加工、刻印、検査等の種々の処理を施すことが可能なワーク処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用部品の生産設備、電気製品の生産設備等において、ワークあるいはワークを載置したパレットは、電動コンベアあるいはフリーフローライン等の搬送ラインにより搬送されて、複数の処理ステーションに順次に移送され、それぞれの処理ステーションにおいて種々の処理が施されていた。
例えば、図7に示すように、ワークWを搬送する搬送ライン1に沿って、種々の処理を施す複数の処理装置、すなわち、処理ステーションA〜F及び処理ユニットA1〜F1が設置され、又、これら複数の処理ステーションA〜FにワークWを引き込むために、搬送ライン1から分岐した複数の引き込みライン1a〜1fが設けられていた。
【0003】
そして、搬送ライン1の上流側から搬送されてきたワークWは、先ず、引き込みライン1aを介して処理ステーションAに搬入され、その場所で位置決めされて例えば組み付けユニットA1により部品の組み付けが行なわれ、その後、次の処理ステーションBに搬入されてその場所で再び位置決めされて、ワークWの他の位置に対し組み付けユニットB1により別の部品の組み付けが行なわれ、さらに続いて、処理ステーションC〜Fに順次にワークWが搬入されてそれぞれの場所で位置決めされて、それぞれの処理ユニットC1〜F1によりさらに他の部品の組み付け、加工、あるいは検査等の種々の処理が行なわれるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような処理装置を備えた生産設備においては、ワークWへの部品の組み付けあるいは加工に際して、その組み付け位置あるいは加工位置が異なると、それに対応した複数の処理ステーションA〜F及び処理ユニットA1〜F1が必要になり、又、それぞれの処理ステーションに対応させてワークWを搬入するための搬入ライン1a〜1fを設置する必要があった。
したがって、これらの処理装置を配置するために広いスペースを必要とし、又、それぞれの処理ステーションA〜Fに移送してワークWをセットするための段取りに時間を要するため、これらの段取り、移送行程等に要する時間の短縮化による生産性の向上が望まれていた。
さらに、処理ユニットが大きい場合は、それ自体を移動させてワークWに対して種々の処理を施すのが困難であった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、ワークに対して種々の処理を行なえる一方で、処理ステーションの数をできるだけ削減でき、又、次工程への移送に要する時間の短縮化を図ることで、生産設備の簡略化、生産性の向上、省スペース化等が図れるワーク処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のワーク処理装置は、搬送ラインにより所定の搬送方向に搬送されるワークに対して種々の処理を施すワーク処理装置であって、上記搬送ラインの一部を形成すると共に独立して可動に支持された可動搬送ラインと、可動搬送ラインを昇降させ得ると共に下降させてワークから可動搬送ラインを離脱させる昇降ユニットと、可動搬送ラインから離脱したワークを担持して搬送方向に移動させて位置決めする上側担持テーブルと、昇降ユニットにより下降させられた可動搬送ライン及び上側担持テーブルを担持して搬送方向に直交する方向に移動させて位置決めする下側担持テーブルと、上側担持テーブルに担持されたワークに対して所定の処理を施す処理ユニットと、を有することを特徴としている。
【0007】
この構成によれば、搬送ラインにより搬送されてきたワークが可動搬送ライン上に達したとき、昇降ユニットにより可動搬送ラインを下降させると、ワークは上側担持テーブルに担持されて可動搬送ラインから離脱し、可動搬送ラインは下側担持テーブルに担持される。そして、上側担持テーブルがワークのみを担持して搬送方向に適宜移動し、下側担持テーブルが可動搬送ライン及び上側担持テーブル(及びワーク)を担持して搬送方向に直交する方向に適宜移動して、ワークを水平面内の所望の位置に位置決めする。この位置決めされたワークに対して処理ユニットが所定の処理を施し、処理が施されたワークは、逆動作により再び可動搬送ラインに移載されて下流側の搬送ラインに搬送される。
このように、簡単な構造にて、ワークを可動搬送ラインから容易に離脱させて、ワークを水平面内の所望の位置に位置決めして所定の処理を施すことができる。
【0008】
また、ワークに対する処理が搬送ラインの近傍において(搬送ラインから大きく逸脱することなく、位置決めが行なわれる範囲内において)行なわれるため、搬送ラインから離れた位置に処理ステーション等を設ける必要がなく省スペース化が行なえる。特にワークを可動搬送ラインから僅かに離脱させるだけの上下方向の移送行程及び水平面内での位置決めのための移送行程だけで済み、その分だけ移送行程に要する時間を短縮でき、生産性が向上する。さらに、ワークは、上側担持テーブルにより担持されると共に位置決めがなされるため、高負荷の加わる処理あるいは高精度の位置決めを要する処理が行なえる。
【0009】
上記構成において、上側担持テーブルは、昇降ユニットにより下降させられた可動搬送ラインの両側フレームの間において、搬送方向に往復動自在に下側担持テーブルに支持されている、構成を採用できる。
この構成によれば、搬送ラインにより搬送されてきたワークが可動搬送ライン上に達したとき、昇降ユニットにより可動搬送ラインを僅かに下降させると、ワークは上側担持テーブルにより担持されて可動搬送ラインから離脱し、上側担持テーブルは可動搬送ラインの両側フレームの間を搬送方向に往復動してワークを位置決めすることができる。このように、上側担持テーブルが両側フレームの間に位置するように可動搬送ラインを僅かに下降させるだけで、容易にワークを離脱させてワークのみを搬送方向に移動させることができる。
【0012】
上記構成において、下側担持テーブルは、ワークから離脱させられた可動搬送ラインの両側フレームを担持する担持部を有する、構成を採用できる。
この構成によれば、ワークから離脱した可動搬送ラインは、その両側フレームが担持部を介して下側担持テーブルに担持される。これにより、上側担持テーブルは、可動搬送ラインから独立して搬送方向に移動する一方、下側担持テーブルは、上側担持テーブルと可動搬送ラインとを一体的に搬送方向と直交する方向に移動させる。これにより、簡単な構造にて、位置決めのための確実な移動が行なえる。
【0013】
上記構成において、処理ユニットは、上側担持テーブルの上方に配置された複数の処理ユニットからなる、構成を採用できる。
この構成によれば、複数の処理ユニットにワークを対応させて位置決めすることにより、ワークに対して複数の処理を施すことができる。すなわち、同一の処理ステーションにて複数の処理が行なえるため、従来のように別々の場所に設置された複数の処理ステーションにて処理を施す場合に比べて、移送行程に要する時間を省略でき、又、複数の処理ステーションを設置する必要がないため、省スペース化が行なえる。
また、上記構成において、処理ユニットは、ワークに対して部品の組み付けを行う組み付けユニットを含み、組み付けユニットに対して部品を供給する部品供給ユニットをさらに含む、構成を採用できる。
この構成によれば、部品供給ユニットにより部品が組み付けユニットに供給されると、組み付けユニットがその部品をワークに組み付けることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図6は、本発明に係るワーク処理装置の一実施形態を示すものであり、図1は斜視図、図2及び図5は正面図、図3及び図6は側断面図、図4は上面図である。
【0015】
このワーク処理装置は、図1に示すように、電動コンベア等の搬送ライン10に沿って配列されその一部を形成する可動搬送ライン20と、可動搬送ライン20からワークWを載置したパレットPを離脱させるべく可動搬送ライン20を昇降させる昇降ユニット30、離脱させられたワークW及びパレットPを担持すると共に位置決めする位置決め担持手段としてのXYテーブル40、ワークWに対して所定の処理(ここでは、部品の組み付け)を行なう処理ユニットとしての組み付けユニット50、組み付けユニット50に対して部品を供給する部品供給ユニット60、部品が収納されたマガジン70等を備えている。
【0016】
可動搬送ライン20は、図1ないし図4に示すように、パレットPを支持すると共に少なくとも一部が回転駆動力を発生する複数のローラ21と、ローラ21を回動自在に支持する両側フレーム22、両側フレーム22から下方に伸長する4本の支柱23、両側フレーム22を連結する連結フレーム24等により構成されている。そして、両側フレーム22の間には、後述する上側担持テーブル41をその搬送方向L1に移動自在に収容する所定の空間が画定されている。
【0017】
したがって、搬送ライン10から搬入されてきたパレットPは、可動搬送ライン20上に達すると、後述する上側担持テーブル41に設けられたストッパにより停止させられる。一方、可動搬送ライン20から下流側の搬送ライン10にパレットPを搬出する場合は、ストッパが後退させられ、ローラ21の駆動力により搬出させられる。
【0018】
昇降ユニット30は、図1ないし図3に示すように、昇降ロッド31aを鉛直方向において上下動させる油圧シリンダ31、昇降ロッド31aに一体的に形成された支持アーム32等により構成されている。油圧シリンダ31及び支持アーム32は、搬送方向L1の上流側と下流側とに二組配置されており、その支持アーム32が支柱23に下側から当接して、可動搬送ライン20を支持すると共に昇降させる。ここでは、二組の油圧シリンダ31を示したが、一つの油圧シリンダ31により駆動するように構成してもよい。
【0019】
すなわち、油圧シリンダ31の上昇駆動により、図1ないし図3に示すように、支持アーム32は、支柱23に当接して可動搬送ライン20を搬送ライン10と同一の高さまで押し上げて保持する。
一方、油圧シリンダ31の下降駆動により、図5及び図6に示すように、昇降ロッド31a及び支持アーム32は、可動搬送ライン20を搬送ライン10よりも低い位置に下降させ、パレットPが上側担持テーブル41に担持されると同時にローラ21をパレットPから離脱させる。
さらに下降して、昇降ロッド31a及び支持アーム32が所定の位置まで達すると、可動搬送ライン20が後述する下側担持テーブル42(担持部42a)に担持されて、支持アーム32は支柱23から離脱する。
このように、可動搬送ライン20及び昇降ユニット30により、搬送ライン(可動搬送ライン20)からワークWすなわちパレットPを離脱させる離脱手段が構成されている。
【0020】
位置決め担持手段としてのXYテーブル40は、図1に示すように、ワークW及びパレットPを直接担持し得る上側担持テーブル(上側スライダ)41、上側担持テーブル41を搬送方向L1に移動自在に支持する下側担持テーブル(下側スライダ)42、下側担持テーブル42を搬送方向L1と直交する方向L2に移動自在に支持するベース43、上側担持テーブル41及び下側担持テーブル42をそれぞれ駆動する駆動手段としての上側駆動機構44及び下側駆動機構45等により構成されている。
【0021】
上側担持テーブル41は、図3に示すように、その上面においてパレットPの孔に嵌合する複数のピン41aを有し、パレットPをピン41aにより位置決めした状態で担持するようになっている。また、上側担持テーブル41には、可動搬送ライン20上に達したパレットPを停止させるための出没自在なストッパ(不図示)が設けられている。
【0022】
したがって、パレットPが可動搬送ライン20上に達すると、突出したストッパにより停止させられ、可動搬送ライン20が下降してパレットPから離脱すると同時にピン41aが孔に嵌合して、上側担持テーブル41はパレットPを所定の位置に位置決めしつつ担持する。
そして、上側担持テーブル41は、可動搬送ライン20の上下位置に拘わらず、ワークW及びパレットPを担持した状態で、両側フレーム22の間において搬送方向L1に往復動自在に、下側担持テーブル42に支持されている。
【0023】
上側駆動機構44は、下側担持テーブル42に固定されたサーボモータ44a、サーボモータ44aに直結されたリードスクリュー(不図示)、上側担持テーブル41の下面から突出して形成されリードスクリューに螺合しる雌ネジ部(不図示)等により構成されている。
すなわち、上側担持テーブル41は、上側駆動機構44の駆動により、可動搬送ライン20から離脱したワークW及びパレットPを直接担持すると共に搬送方向L1の所望の位置に、適宜移動させられて位置決めされる。
【0024】
下側担持テーブル42は、ベース43上に配置され、上側担持テーブル41を移動自在に支持すると共に、図1、図5及び図6に示すように、その上面において可動搬送ライン20を担持する4つの担持部42aを有する。
そして、下側担持テーブル42は、ワークW及びパレットPを担持した上側担持テーブル41と可動搬送ライン20とを同時に担持した状態で、搬送方向L1と直交する方向L2における所定の範囲を往復動自在に、ベース43に支持されている。
尚、担持部42aとしては、突起状のものを示したが、可動搬送ライン20を担持し得るものであれば、下側担持テーブル42の上面そのものを担持部として使用してもよい。
【0025】
下側駆動機構45は、ベース43に固定されたサーボモータ45a、サーボモータ45aに直結されたリードスクリュー(不図示)、下側担持テーブル42の下面から突出して形成されリードスクリューに螺合しる雌ネジ部(不図示)等により構成されている。
すなわち、下側担持テーブル42は、下側駆動機構45の駆動により、ワークW及びパレットPを直接担持する上側担持テーブル41とパレットPから離脱した可動搬送ライン20とを同時に担持すると共に搬送方向L1と直交する方向L2の所望の位置に、適宜移動させられて位置決めされる。
【0026】
したがって、上側担持テーブル41及び上側駆動機構44並びに下側担持テーブル42及び下側駆動機構45により、ワークWは水平面内の所望の位置に移動させられて、高精度に位置決めされるようになっている。
【0027】
処理ユニットとしての組み付けユニット50は、図1に示すように、第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52を有する。第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52は、エンジンあるいはトランスミッション等の軸受孔等に対して、部品としてのオイルシールすなわち大径のオイルシール及び小径のオイルシールをそれぞれ圧入するものであり、油圧により鉛直方向において伸縮自在に駆動される圧入シャフト51a,52aを有する。
【0028】
第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52は、図1に示すように、側壁フレーム81に架設されたフレーム82に対して、水平方向(搬送方向L1)に移動自在に支持されている。したがって、圧入するオイルシールに応じて、第1圧入ユニット51あるいは第2圧入ユニット52が適宜選択されて、ワークWの所望の位置に対向するように移動させられるようになっている。
【0029】
尚、処理ユニット(第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52)をフレーム82の略中央部に固定し、XYテーブル40だけで、ワークWの位置決めを行なうようにしてもよい。この場合、処理ユニットが固定されるため、処理ユニットとして比較的大型の重量物を採用することができる。
【0030】
部品供給ユニット60は、図1、図2、及び図4に示すように、側壁フレーム81に支持されて前後方向(搬送方向L1と直交する方向L2)に往復動する前後スライダ61、前後スライダ61に支持されて搬送方向L1に往復動する第1スライダ62及び第2スライダ63等により構成されている。
第1スライダ62及び第2スライダ63は、それぞれ鉛直方向に移動自在であると共に大径のオイルシールを把持し得る第1チャック62a及び小径のオイルシールを把持し得る第2チャック63aを有する。
【0031】
マガジン70は、図1及び図4に示すように、部品供給ユニット60の後方に配置され、大径のオイルシールを収納する第1マガジン71と、小径のオイルシールを収納する第2マガジン72とにより構成されている。
【0032】
したがって、前後スライダ61が後退してマガジン70の上方に達すると、第1チャック62aが第1マガジン72から大径のオイルシールを取り出し、又、第2チャック63aが第2マガジン72から小径のオイルシールを取り出す。
そして、前後スライダ61が前方(組み付けユニット60の下方近傍)まで移動する。続いて、第1圧入ユニット51が選択されると、第1スライダ62が対応する位置に移動し、第1チャック62aが下降して、大径のオイルシールをワークWの圧入位置に位置付け、一方、第2圧入ユニット52が選択されると、第2スライダ63が対応する位置に移動し、第2チャック63aが下降して、小径のオイルシールをワークWの圧入位置に位置付けるようになっている。
【0033】
次に、このワーク処理装置の動作について説明する。尚、全体の動作を自動的に行なうために、制御システムとしては、種々の制御データ(レシピ)が格納されたROM、種々の演算を行なって制御を司るCPU等を含む制御部(マイクロコンピュータ)、ワークWあるいはパレットPを検知するセンサ等が設けられている。尚、以下に説明する種々の動作の開始及び終了は、センサの検出信号、この検出信号に基づき制御部から出力される制御信号に基づいて行なわれる。
【0034】
先ず、搬送ライン10から搬送されてきたワークW(パレットP)は、図2及び図3に示すように、可動搬送ライン20上に達すると同時にストッパにより停止させられる。そして、昇降ユニット30が作動して、可動搬送ライン20を下降させる。
すなわち、油圧シリンダ31の駆動による昇降ロッド31aの下降動作に追従して可動搬送ライン20が下降するのに伴ない、ピン41aにより位置決めされつつパレットPが上側担持テーブル41に担持されると、図5及び図6に示すように、ローラ21がパレットPの下面から離脱する。これにより、ワークWが鉛直方向において可動搬送ライン20から離脱させられる。
さらに、昇降ロッド31aが下降すると、可動搬送ライン20は担持部42aに当接して下側担持テーブル42上に担持される。その後、昇降ロッド31aは、支持アーム32が支柱23から離脱した時点で停止する。
【0035】
続いて、サーボモータ44a,45aが適宜回転して、上側担持テーブル41を搬送方向L1の所定位置に移動させ、又、下側担持テーブル42を搬送方向L1と直交する方向L2の所定位置に移動させて、ワークWを水平面内の所定位置に位置決めする。このように、上側担持テーブル41及び下側担持テーブル42により、ワークWは水平面内において2次元的に位置決めされるため、上方に配置された組み込みユニット50に対して、ワークWを高精度に位置決めすることができる。
【0036】
そして、第1圧入ユニット51及び第1スライダ62が作動して(又、必要に応じて水平面内を適宜水平移動して)、大径のオイルシールを把持した第1チャック62aが下降し、オイルシールをワークWの所定位置に位置付けると共に、圧入シャフト51aが下降してオイルシールの圧入を行なう。その後、圧入シャフト51a及び第1チャック62aは上昇する。
【0037】
続いて、サーボモータ44a,45aが適宜回転させられて、上側担持テーブル41は搬送方向L1の所定位置に移動し、又、下側担持テーブル42は搬送方向L1に直交する方向L2の所定位置に移動し、ワークWを水平面内の他の位置(小径のオイルシールが圧入される位置)に位置決めする。
【0038】
そして、第2圧入ユニット52及び第2スライダ63が作動して(又、必要に応じて水平面内を適宜水平移動して)、小径のオイルシールを把持した第2チャック63aが下降し、オイルシールをワークWの所定位置に位置付けると共に、圧入シャフト52aが下降してオイルシールの圧入を行なう。その後、圧入シャフト52a及び第2チャック63aは上昇する。
【0039】
このように、圧入処理を行なう際に、ワークWは上側担持テーブル41及び下側担持テール部42等からなるXYテーブル40により支持されているため、圧入処理が比較的大きな負荷を伴なう場合であっても、ワークWは堅固に支持されて、確実な圧入処理が行なえる。
また、一つのステーションにおいて、二つの処理を行なうことができるため、従来に比べて処理時間を短縮できると共に省スペース化を行なうことができる。
【0040】
ここで、同一のオイルシールをワークWの異なる位置に圧入する場合は、第1圧入ユニット51及び第1スライダ62あるいは第2圧入ユニット52及び第2スライダ63の一方だけを繰り返し作動させると共に、XYテーブル40を移動させてワークWを適宜位置決めすることにより対処できる。
【0041】
その後、特に、サーボモータ45aが適宜回転させられて下側担持テーブル42が移動し、可動搬送ライン20を図4に示すように搬送ライン10と一直線に並ぶ最初の位置に位置決めする。そして、油圧シリンダ31の駆動により昇降ロッド31aが上昇するのに伴なって、支持アーム32は支柱23に当接して可動搬送ライン20を押し上げ、搬送ライン10と同一の高さまで上昇させてところで、昇降ユニット30の駆動が停止する。
【0042】
可動搬送ライン20の上昇により、パレットPはローラ21に担持されると共に上側担持テーブル41から離脱し、最初の位置(高さ)に位置決めされる。その後、ストッパが後退(没入)すると同時にローラ21が回転して、ワークW及びパレットPを下流側の搬送ライン10に搬出する。
【0043】
また、上記一連の復帰及び搬出動作と併行して、部品供給ユニット60は次の圧入処理のために部品を供給できる状態にて待機する。すなわち、前後スライダ61が後退して、第1チャック62a及び第2チャック63aがマガジン71,72から次のオイルシールを取り出すと、再び前後スライダ61が前進して、第1スライダ62及び第2スライダ62は第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52の下方近傍に位置付けられて待機する。
以後、上記一連の動作が繰り返し自動的に行なわれる。
【0044】
以上説明した動作においては、オイルシールを把持した第1チャック62a及び第2チャック63aは、ワークWの圧入位置まで下降するように駆動される場合を示したが、その他の動作形態として、第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52にオイルシールを保持する機能を設け、オイルシールを把持した第1チャック62a及び第2チャック63aが、第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52に下方から近づいて、オイルシールを第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52に受け渡し、その後、下降して所定の待機位置に後退するように駆動されてもよい。
【0045】
上記実施形態においては、離脱手段及び位置決め担持手段として、可動搬送ライン20を昇降ユニット30により下降させる構成及びXYテーブル40を示したが、これに限定されるものではなく、搬送ライン10のみを採用して、所定の位置に搬送されてきたパレットPを回転可能な担持テーブルにより下側から持ち上げて離脱させると共に、担持テーブルを所望の角度位置に回転させてワークWを水平面内の所定の位置に位置決めする構成を採用してもよい。この場合、担持テーブルが離脱手段及び位置決め担持手段の役割を兼ねることで、搬送ライン10から大きく逸脱することなく、ワークWを適宜位置決めして種々の処理が行なえるため、上記同様の効果が得られる。
【0046】
また、上記実施形態においては、処理ユニットとして圧入により部品の組み付けを行なう組み付けユニット50を示したが、これに限定されるものではなく、接着剤の塗布、ネジの締め付け、カシメ、刻印、検査等種々の処理を行なう処理ユニットを採用することができる。
また、処理ユニットとして二つの処理ユニット(第1圧入ユニット51及び第2圧入ユニット52)を示したが、これに限定されるものではなく、必要に応じて三つ以上(複数)の処理ユニットを設けることができる。
【0047】
また、上記実施形態においては、ワークWとして、オイルシールを圧入するエンジンあるいはトランスミッションを例示したが、これに限定されるものではなく、その他の自動車用部品あるいは電気製品等の部品を適用することは勿論可能である。さらに、上記実施形態においては、パレットPを介してワークWの搬送、担持、位置決め等を行なう場合を示したが、ワークWを直接搬送、担持、位置決めする構成であってもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のワーク処理装置によれば、搬送ラインにより搬送されるワークに対して種々の処理を施すにあたり、搬送ラインの一部を形成すると共に独立して可動に支持された可動搬送ライン、可動搬送ラインを昇降させ得ると共に下降させてワークから可動搬送ラインを離脱させる昇降ユニット、可動搬送ラインから離脱したワークを担持して搬送方向に移動させて位置決めする上側担持テーブル、昇降ユニットにより下降させられた可動搬送ライン及び上側担持テーブルを担持して搬送方向に直交する方向に移動させて位置決めする下側担持テーブル、上側担持テーブルに担持されたワークに対して所定の処理を施す処理ユニットを設けたことにより、ワークに対する処理が搬送ラインの近傍において行なわれるため、搬送ラインから離れた位置に処理ステーション等を設ける必要がなく省スペース化を行なうことができ、又、その分だけ移送行程に要する時間が短縮でき、それ故に生産性を向上させることができ、さらに、高負荷の加わる処理あるいは高精度の位置決めを要する処理を行なうことができる。
特に、複数の処理ユニットを設けることにより、同一の処理ステーションにて複数の処理が行なえるため、従来のように別々の場所に設置された複数の処理ステーションにて処理を施す場合に比べて、移送行程に要する時間を省略でき、又、複数の処理ステーションを設置する必要がないため、その分だけ省スペース化を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク処理装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すワーク処理装置の正面図である。
【図3】図1に示すワーク処理装置の側断面図である。
【図4】図1に示すワーク処理装置の上面図である。
【図5】可動搬送ラインが下降してワークから離脱した状態を示す正面図である。
【図6】可動搬送ラインが下降してワークから離脱した状態を示す側断面図である。
【図7】従来の生産設備における処理ラインを示す概略図である。
【符号の説明】
10 搬送ライン
20 可動搬送ライン(離脱手段)
21 ローラ
22 両側フレーム
23 支柱
30 昇降ユニット(離脱手段)
31 油圧シリンダ
31a 昇降ロッド
32 支持アーム
40 XYテーブル(位置決め担持手段)
41 上側担持テーブル
41a ピン
42 下側担持テーブル
42a 担持部
43 ベース
44 上側駆動機構(駆動手段)
44a サーボモータ(駆動手段)
45 下側駆動機構(駆動手段)
45a サーボモータ(駆動手段)
50 組み付けユニット(処理ユニット)
51 第1圧入ユニット(処理ユニット)
51a 圧入シャフト
52 第2圧入ユニット(処理ユニット)
52a 圧入シャフト
60 部品供給ユニット
61 前後スライダ
62 第1スライダ
62a 第1チャック
63 第2スライダ
63a 第2チャック
70 マガジン
71 第1マガジン
72 第2マガジン
W ワーク
P パレット
L1 搬送方向
L2 搬送方向と直交する方向

Claims (5)

  1. 搬送ラインにより所定の搬送方向に搬送されるワークに対して種々の処理を施すワーク処理装置であって、
    前記搬送ラインの一部を形成すると共に独立して可動に支持された可動搬送ラインと、
    前記可動搬送ラインを昇降させ得ると共に下降させてワークから前記可動搬送ラインを離脱させる昇降ユニットと、
    前記可動搬送ラインから離脱したワークを担持して前記搬送方向に移動させて位置決めする上側担持テーブルと、
    前記昇降ユニットにより下降させられた前記可動搬送ライン及び前記上側担持テーブルを担持して前記搬送方向に直交する方向に移動させて位置決めする下側担持テーブルと、
    前記上側担持テーブルに担持されたワークに対して所定の処理を施す処理ユニットと、
    を有する、ことを特徴とするワーク処理装置。
  2. 前記上側担持テーブルは、前記昇降ユニットにより下降させられた前記可動搬送ラインの両側フレームの間において、前記搬送方向に往復動自在に前記下側担持テーブルに支持されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のワーク処理装置。
  3. 前記下側担持テーブルは、ワークから離脱させられた前記可動搬送ラインの両側フレームを担持する担持部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク処理装置。
  4. 前記処理ユニットは、前記上側担持テーブルの上方に配置された複数の処理ユニットからなる、
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれかに記載のワーク処理装置。
  5. 前記処理ユニットは、ワークに対して部品の組み付けを行う組み付けユニットを含み、
    前記組み付けユニットに対して部品を供給する部品供給ユニットを、さらに含む、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一つに記載のワーク処理装置。
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