JP4212075B2 - 両頭式ボールペン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インキ収容筒内に剪断減粘性を有したインキと該インキの消費とともに追従するグリース状のフォロワーを充填した2つのボールペンレフィールを、連結して一体としたものを軸筒に収納した構造の両頭式ボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボールペン用インキとして剪断減粘性を有した、いわゆるゲルインキと呼ばれているインキは、インキ収容筒に直に収容できることは知られている。また、インキの後端にインキの消費にともないインキに追随して移動するグリース状のフォロワーを設けることも知られている。
【0003】
特開平9−20094号の公報には、先端にボールペンチップを、後方に筆記時のボールの回転で粘性が低下してインキが流出される剪断減粘性を有したインキと、インキの後端には筆記に伴うインキの消費に追随して移動するグリース状のフォロワーが充填され、それぞれの軸筒の後端には軸筒内と外気とを連通する通気溝を有した尾栓が固着されると共に、尾栓間に連結可能な係止部を設けてなる2本の筆記体を、その軸筒の後端で着脱自在に連結して構成された両頭式ボールペンに係る技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記両頭式ボールペンでは、筆記体の後端に尾栓を固着するが、尾栓の形状を尾栓間で連結可能な係止部を設けた形状とするため、また2本の筆記体(ボールペンレフィール)を連結した際に、各々の尾栓に設けた軸筒内と外気とを連通する通気溝が閉塞されないような構造とするために、自ずと尾栓の構造が複雑となり、現実問題として、そうした構造の尾栓を用いて2本の筆記体を連結する事は、コストをあげる要因となり満足しかねるものである。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で2つの筆記体(ボールペンレフィール)を簡単に連結でき、両頭式ボールペンとして簡単に組み立てられる構造の、インキ収容筒に剪断減粘性を有したインキ及びグリース状のフォロワーを充填した2本の筆記体(ボールペンレフィール)を連結してなる両頭式ボールペンを得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の両頭式ボールペンは前記目的を達成するために、インキ収容筒の先端部に、チップ先端内にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを配設し、インキ収容筒内に剪断減粘性を有したインキと該インキの消費とともに追従するグリース状のフォロワーを充填し、開口した後端を小径に形成した後端部を有する第1のボールペンレフィールと、インキ収容筒の先端部に、チップ先端内にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを配設し、インキ収容筒内に剪断減粘性を有したインキと該インキの消費とともに追従するグリース状のフォロワーを充填し、開口した後端部を有する第2のボールペンレフィールとを、第1のボールペンレフィールの後端部を第2のボールペンレフィールの後端部に嵌合して連結したものを軸筒に収納してなる両頭式ボールペンであって、第1のボールペンレフィール及び/又は第2のボールペンレフィールのインキ収容筒の外周面に、第1及び第2のボールペンレフィールのインキ収容筒の内外を連通する空気流通孔を形成した構造を有するものである。
さらには、前記第1のボールペンレフィールの空気流通孔を、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部の外周面上に設けたリング状の凹溝に連通させて設け、第2のボールペンレフィールの空気流通孔を、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部を第2のボールペンレフィールの後端部に圧入嵌合した際に、第1のボールペンレフィールの後端部に形成した凹溝に対向するように設けた構造とするものである。
【0007】
本発明においては、第1及び第2のボールペンレフィールのインキ収容筒に剪断減粘性を有したインキを充填するが、各々のインキ収容筒に充填するインキは、同一のインキであっても良いしあるいはインキ組成物が異なった異種のインキであっても良い。また、インキ収容筒の先端部にボールペンチップを配設するが、インキ収容筒の先端部を小径として直にボールペンチップを挿着しても良いし、ボールペンチップをチップホルダーに挿着し、該チップホルダーをインキ収容筒の開口端部に挿着するものであっても良い。また、ボールペンチップにおいて、チップ先端内に回転自在に抱持したボールは、スプリング等により押圧された構造のものであっても良い。
【0008】
第1のボールペンレフィールのインキ収容筒の開口した後端部と、第2のボールペンレフィールのインキ収容筒の開口した後端部とを嵌合する方法としては、一方のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部を小径として、他方のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部に圧入嵌合、各々のインキ収容筒の後端部に形成した凹凸状の係合手段で構成される乗り越え嵌合またはねじ嵌合等がある。
【0009】
本発明の両頭式ボールペンは、第1のボールペンレフィールに配設したチップ先端内に抱持したボールの外径と、第2のボールペンレフィールに配設したチップ先端内に抱持したボールの外径を異ならせることにより、一本で2種類の筆跡幅が得られる両頭式ボールペンとなる。
【0010】
また、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒に充填したインキと、第2のボールペンレフィールのインキ収容筒に充填したインキの色を異ならせることにより、一本で2色の筆跡が得られる両頭式ボールペンとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。同部材、同箇所を示すものに対しては、同符号を付してある。
図1に示す本発明の両頭式ボールペン1は、2つのボールペンレフィール2、3からなる。第1のボールペンレフィール2は、図2に示すように、インキ収容筒4の開口した後端部5は小径に形成してある。後端部5の前方のインキ収容筒4の外周面には、内外を連通した空気流通孔6が設けてある。インキ収容筒4の先端部7には、図示していないが、チップ先端内にボールを回転自在に抱持し該ボールをスプリングによりチップ先端縁に押圧したボールペンチップ8がチップホルダー9を介して配設してある。インキ収容筒4には、剪断減粘性を有したインキ10と該インキ10の消費とともに追従するグリース状のフォロワー11を、インキ10の後端にフォロワー11を接して充填してある。
【0012】
第2のボールペンレフィール3は、図3に示すように、インキ収容筒12の開口した後端部13は、前記第1のボールペンレフィール2のインキ収容筒4の後端部5と圧入嵌合するように形成してある。後端部13の前方のインキ収容筒12の外周面には、内外を連通した空気流通孔14が設けてある。インキ収容筒12の先端部15には、第1のボールペンレフィール2に配設されたボールペンチップ7と同様の構造でボール径が異なったボールペンチップ16がチップホルダー8を介して配設してある。インキ収容筒12には、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒4と同様に、剪断減粘性を有したインキ10とフォロワー11が充填してある。
【0013】
前記第1のボールペンレフィール2のインキ収容筒4の後端部5を第2のボールペンレフィール3のインキ収容筒12の後端部13に圧入嵌合して連結し、第1のボールペンレフィール2及び第2のボールペンレフィール3の各々のボールペンチップ7、16の先端が、両端開口部から露出するように軸筒17に収納してある。第1のボールペンレフィール2及び第2のボールペンレフィール3が軸筒15内を移動しないように、両端開口部に螺着した口金18で固定してある。
【0014】
本実施の形態においては、第1及び第2のボールペンレフィール2、3のインキ収容筒4、12の内外を連通するための空気流通孔として、各々のインキ収容筒4、12の外周面に空気流通孔6、14を設けたが、各々のインキ収容筒4、12の後端部5、13は開口しており互いに連通しているので、空気流通孔をどちらか一方のインキ収容筒のみに設けた構造とすることもできる。
【0015】
図4は、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒4に設ける、内外を連通する空気流通孔の他の実施の形態を示すものである。インキ収容筒4の後端部5の外周面上に、リング状の凹溝19を形成し、該凹溝19にインキ収容筒4の内外を連通する空気流通孔20を設け、第2のボールペンレフィール3に設ける空気流通孔14を、第1のボールペンレフィール2の後端部5を第2のボールペンレフィール3の後端部12に圧入嵌合した際に、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒4に形成した凹溝19に対向するような位置に設ける。第1のボールペンレフィールのインキ収容筒4内の空気および第2のボールペンレフィールのインキ収容筒12内の空気は、空気流通孔20〜該凹溝19〜空気流通孔14を通ってインキ収容筒4、12の外部と連通する。
【0016】
第1のボールペンレフィールのインキ収容筒4と第2のボールペンレフィールのインキ収容筒12に収容した剪断減粘性を有したインキ10の色は、異なったものとしてある。
【0017】
【発明の効果】
本発明の両頭式ボールペンは、2本のボールペンレフィールの後端を圧入嵌合やねじ嵌合等により連結したものを軸筒に収納した、いたって簡単な構造であり、また、現実問題として、1本のボールペンレフィールの前後端にボールペンチップを配設した構造のもののように、インキ収容筒の前後端に剪断減粘性を有したインキおよびフォロワーをインキの後端にフォロワーを当接させて充填するという製造上の困難や難しさがなく、各部材の構造や組立もいたって簡単であり、製造コストの面で安価に製造でき、低価格品の両頭式ボールペンを提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、両頭式ボールペンの横断面図である。
【図2】図1の実施の形態における第1のボールペンレフィールの要部拡大横断面図である。
【図3】図1の実施の形態における第2のボールペンレフィールの要部拡大横断面図である。
【図4】図2に示した第1のボールペンレフィールおける空気流通孔の他の実施の形態を示した、第1のボールペンレフィールの要部拡大横断面図である。
【図5】図4における、I−I線部分の拡大縦断面図である。
【符号の説名】
1 両頭式ボールペン
2 第1のボールペンレフィール
3 第2のボールペンレフィール
4 インキ収容筒
5 後端部
6 空気流通孔
8 ボールペンチップ
10 インキ
11 フォロワー
12 インキ収容筒
13 後端部
14 空気流通孔
16 ボールペンチップ
17 軸筒
19 凹溝
20 空気流通孔
Claims (2)
- インキ収容筒の先端部に、チップ先端内にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを配設し、インキ収容筒内に剪断減粘性を有したインキと該インキの消費とともに追従するグリース状のフォロワーを充填し、開口した後端を小径に形成した後端部を有する第1のボールペンレフィールと、インキ収容筒の先端部に、チップ先端内にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを配設し、インキ収容筒内に剪断減粘性を有したインキと該インキの消費とともに追従するグリース状のフォロワーを充填し、開口した後端部を有する第2のボールペンレフィールとを、第1のボールペンレフィールの後端部を第2のボールペンレフィールの後端部に嵌合して連結したものを軸筒に収納してなる両頭式ボールペンであって、第1のボールペンレフィール及び/又は第2のボールペンレフィールのインキ収容筒の外周面に、第1及び第2のボールペンレフィールのインキ収容筒の内外を連通する空気流通孔を形成した構造を有する両頭式ボールペン。
- 前記第1のボールペンレフィールの空気流通孔を、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部の外周面上に設けたリング状の凹溝に連通させて設け、第2のボールペンレフィールの空気流通孔を、第1のボールペンレフィールのインキ収容筒の後端部を第2のボールペンレフィールの後端部に圧入嵌合した際に、第1のボールペンレフィールの後端部に形成した凹溝に対向するように設けたことを特徴とする、請求項1に記載の両頭式ボールペン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25020799A JP4212075B2 (ja) | 1999-09-03 | 1999-09-03 | 両頭式ボールペン |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP25020799A Expired - Fee Related JP4212075B2 (ja) | 1999-09-03 | 1999-09-03 | 両頭式ボールペン |
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JP (1) | JP4212075B2 (ja) |
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- 1999-09-03 JP JP25020799A patent/JP4212075B2/ja not_active Expired - Fee Related
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