JP4549510B2 - ボールペン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒内に、剪断減粘性を有するインキと該インキの後部にインキの消費と共に追従するグリース状のフォロアを直詰めしてなるボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、軸筒内にインキを直接収納した直詰めタイプのボールペンとして、水性インキボールペンは良く知られている。最近では、軸筒内に、剪断減粘性を有するインキと該インキの後部にインキの消費と共に追従するグリース状のフォロアを直詰めしてなるボールペンも商品として提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
剪断減粘性を有するインキとグリース状のフォロアを軸筒内に直詰めしてなるボールペンの構造は、ほとんどのものが合成樹脂からなるチップホルダーの先端にボールを回転自在に設けたボールペンチップを装着し、そのチップホルダーの後端部をインキを直詰めした軸筒の先端部に圧入してなるものである。チップホルダーの後端部を圧入した軸筒の先端部分は、常に内部応力が生じた状態になっている。また、筆記時におけるボールペンチップに加わる応力により、チップホルダーに内部から外部方向への応力が加わり、さらに軸筒の先端部にも内部から外部方向への応力が伝わる。こうした応力のために、経時により軸筒先端部分のチップホルダーの圧入力が低下してしまうという問題があった。チップホルダーの圧入力が低下すると、チップホルダーが容易に抜け落ちしてしまったり、圧入部からインキ漏れが発生し易い等の問題が生じる。
【0004】
本発明はこうした問題に鑑み、軸筒やチップホルダーを特定の材質で形成するのではなく、従来から用いている材質で軸筒を形成可能で、チップホルダーの圧入部が、経時的に圧入力が低下することなく、容易に抜け落ちたり、圧入部からのインキ漏れの発生し難い軸筒内に剪断減粘性を有するインキを直詰めしたボールペンを得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ボールを回転自在に設けたボールペンチップを先端に装着したチップホルダーの後端部を、内部に剪断減粘性を有するインキと該インキの後部にインキの消費と共に追従するグリース状のフォロアを直詰めした軸筒の先端部に圧入してなるボールペンにおいて、チップホルダーの後端部を圧入した軸筒の先端部分の外周面を金属管で被覆したことを特徴とするボールペンである。
【0006】
さらに、前記チップホルダーの後端部を圧入した軸筒の先端部分の外周面を、外径を小径とした小径部となし、該小径部を金属管で被覆したことを特徴とするものである。
【0007】
またさらには、前記金属管の先端部に、内方に突出した鍔部を設け、チップホルダーに軸筒の先端部に圧入する後端部を小径として段部を形成し、鍔部を段部と軸筒の先端面とで挟持して金属管で被覆したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号を付す。本発明の実施の形態では、キャップについての説明を省略しているが、本発明がキャップを有さない構造のボールペンに特定するものではない。本発明におけるキャップ構造は極一般的な構造で特筆するものでないので、説明を省略したものである。
第1の実施の形態を示すボールペン1は、チップホルダー2をポリアセタール、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の樹脂で、軸筒3をポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリルニトリルスチレン等の樹脂で透明に形成する。チップホルダー2には嵌着孔4を設けてあり、該嵌着孔4には先端にボール5を回転自在に設けたボールペンチップ6を挿着してある。嵌着孔4には後端に開口したインキ通路7が連通している。チップホルダー2の後端側の圧入部8は小径としてあり、軸筒3の先すぼみ状とした先端部3aに圧入可能としてある。
【0009】
軸筒3の先端部3aにチップホルダー2の圧入部8を圧入した際に対向する軸筒3の先端部3aの外周面は、外径を小径とした小径部9に形成してあり、該小径部9を、先端を先すぼみ状とした金属パイプ10で被覆する。軸筒3の把持部11は小径に形成してあり、そこにラバー状の弾性グリップ12を2色成形により装着してある。
【0010】
軸筒3の先端部3aの外周面に金属パイプ10を被覆することにより、チップホルダーに加わる内部から外部方向への応力を抑制することができるので、経時による圧入部8の変化が少なく、軸筒3とチップホルダー2の圧入部8の圧入力が低下し難い。また、金属パイプ10を圧入により被覆することにより、軸筒およびチップホルダーに外部から内部方向へ応力が加わるので、より軸筒3とチップホルダー2の圧入部8の圧入力を向上することができる。
【0011】
軸筒3の先端部3a側の開口部から軸筒3の内部に、剪断減粘性を有するインキ13と該インキ13の後端に当接しインキ13の消費と共に追従するグリース状のフォロア14を、該フォロア14から順に直詰めする。インキ13の充填後に、前記したチップホルダー2の後端側の圧入部8を、軸筒3の先端部3aに圧入し、軸筒3の先端面3cをチップホルダー2の小径の圧入部8により形成される段部15に当接する。次に、軸筒3の後端開口部3bに、軸筒3の内部と外部を連通する小径な空気孔16を有した尾栓17を挿着して、本実施の形態のボールペン1を得る。
【0012】
図4〜図6に示す、第2の実施の形態のボールペン21は、先端にボールペンチップを挿着したチップホルダー及び軸筒を第1の実施の形態のボールペン1と同様に形成してある。軸筒3の先端部3aの外周面の小径部9を、先端を先すぼみ状とした金属パイプ22により被覆する。金属パイプ22の先端部には内方に突出した、チップホルダー2の段部15と軸筒3の先端面3cとに当接可能に形成した鍔部23を設けてあり、該鍔部23を段部15と軸筒3の先端面3cとで挟持してある。
【0013】
第1の実施の形態のボールペン1と同様にして、軸筒3の内部に剪断減粘性を有するインキ13とグリース状のフォロア14を直詰めし、インキ13の充填後に、前記したチップホルダー2の後端側の圧入部8を軸筒3の先端部3aに圧入し、軸筒3の先端面3cとチップホルダー2の小径の圧入部8により形成される段部15とで金属パイプ22の鍔部23を挟持する。後は、第1の実施の形態のボールペン1と同様に、軸筒3の後端開口部3bに尾栓17を挿着して、本実施の形態のボールペン21を得る。
【0014】
【発明の効果】
本発明の剪断減粘性を有するインキとグリース状のフォロアを直に収容したボールペンは前述したような構造なので、軸筒やチップホルダーを特定の材質で形成するのではなく、従来から用いている材質で軸筒を形成可能で、チップホルダーの圧入部が、経時的に圧入力が低下することなく、容易に抜け落ちたり、圧入部からのインキ漏れの発生し難い軸筒内に剪断減粘性を有するインキを直詰めしたボールペンを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールペンの第1の実施の形態を示す、ボールペンの縦断面図である。
【図2】図1における要部の拡大断面図である。
【図3】第1の実施の形態における、金属パイプの拡大断面図である。
【図4】本発明のボールペンの第2の実施の形態を示す、ボールペンの縦断面図である。
【図5】図4における要部の拡大断面図である。
【図6】第2の実施の形態における、金属パイプの拡大断面図である。
【符号の説名】
1 ボールペン
2 チップホルダー
3 軸筒
5 ボール
6 ボールペンチップ
10 金属パイプ
13 インキ
14 フォロア
21 ボールペン
22 金属パイプ
23 鍔部
Claims (3)
- ボールを回転自在に設けたボールペンチップを先端に装着したチップホルダーの後端部を、内部に剪断減粘性を有するインキと該インキの後部にインキの消費と共に追従するグリース状のフォロアを直詰めした軸筒の先端部に圧入してなるボールペンにおいて、チップホルダーの後端部を圧入した軸筒の先端部分の外周面を金属管で被覆したことを特徴とするボールペン。
- 前記チップホルダーの後端部を圧入する軸筒の先端部分の外周面を、外径を小径とした小径部となし、該小径部を金属管で被覆したことを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
- 前記金属管の先端部に、内方に突出した鍔部を設け、チップホルダーに、軸筒の先端部に圧入する後端部を小径として段部を形成し、鍔部を段部と軸筒の先端面とで挟持して金属管で被覆したことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。
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