JP4207422B2 - ハニカム成形体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

ハニカム成形体の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,ハニカム成形体の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来,自動車の排ガス浄化装置の触媒担体としては,一般的に,セル壁厚さ0.30〜0.15mm,外周スキン部の厚さ0.3〜1.0mmのセラミック製のハニカム成形体が用いられていた。
上記ハニカム成形体を製造するに当たっては,粘土質のハニカム成形体を押出成形し,このハニカム成形体を乾燥した後,焼成する。このとき,上記乾燥工程を効率的に実施するために,その前工程の押出成形工程において押出成形したハニカム成形体をパレット等に一時保管して一定数量を確保した後,乾燥工程を実施するのが一般的である。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかしながら,近年の排ガス浄化性能向上等のニーズを受けて開発されたセル壁厚さが薄いハニカム成形体においては自然乾燥が速く,上記保管中に,セル壁等の変形,しわ,割れ等が発生するという問題を生じている。
【0004】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体の製造において,上記セル壁等の変形,しわ,割れ等を生じにくいハニカム成形体の製造方法及びその製造装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】
第1の発明は,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体を製造する方法において,
粘土質のハニカム成形体を押出成形する押出成形工程と,
周波数1000〜10000MHz領域のマイクロ波を照射することにより,上記ハニカム成形体を加熱して,乾燥する乾燥工程と,
上記押出成形工程と上記乾燥工程との間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する保管工程とを有し,
該保管工程は,アキュムレータ機能を有しており,上記保管工程に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管工程から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整し,
上記保管工程において規定数量の上記ハニカム成形体が保管された場合には,上記保管工程から上記乾燥工程に上記ハニカム成形体を一定の間隔で搬出し,上記保管工程において一定の間隔で上記乾燥工程に搬出することのできる上記ハニカム成形体が無くなった場合には,上記乾燥工程にある全ての上記ハニカム成形体の搬出が終わるまで,上記保管工程から上記乾燥工程への上記ハニカム成形体の搬出を行わないようにすることを特徴とするハニカム成形体の製造方法である(請求項1)。
【0006】
上記第1の発明においては,上記押出成形工程によって得られた上記粘土質のハニカム成形体を上記乾燥工程に搬入するまでの間に上記保管工程を積極的に設け,該保管工程において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する。
【0007】
上記高湿度雰囲気内では,上記ハニカム成形体から外部への水分の放散量を低く抑えることができる。そのため,上記押出成形後,乾燥装置に搬入するまでの間において,上記ハニカム成形体に含まれる水分量が大きく減少することがない。それ故,上記保管工程で保持された上記ハニカム成形体では,乾燥の進行が抑制され,乾燥収縮が生じにくい。
【0008】
したがって,押出成形後乾燥前において,上記粘土質のハニカム成形体のセル壁等の変形,しわ,割れ等のトラブルを回避することができる。
そしてそれ故,上記保管工程後に実施する乾燥工程,焼成工程などを介して得られるハニカム成形体は,セル壁等の変形,割れ等のない優れた品質を有するものとなる。
【0009】
このように,上記第1の発明によれば,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体の製造において,上記セル壁等の変形,しわ,割れ等を生じにくいハニカム成形体の製造方法を提供することができる。
【0010】
第2の発明は,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたハニカム成形体の製造装置であって,
粘土質のハニカム成形体を押出成形する押出成形装置と,
周波数1000〜10000MHzの領域のマイクロ波を照射することにより,上記ハニカム成形体を加熱して,乾燥する乾燥装置と,
上記押出成形装置が押出成形した上記ハニカム成形体を上記乾燥装置へ搬入するまでの間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する保管装置とを有し,
該保管装置は,上記ハニカム成形体を搬送するアキュームコンベアを有しており,上記保管装置に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管装置から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整できるよう構成されており,
上記保管装置において規定数量の上記ハニカム成形体が保管された場合には,上記保管装置から上記乾燥装置に上記ハニカム成形体を一定の間隔で搬出し,上記保管装置において一定の間隔で上記乾燥装置に搬出することのできる上記ハニカム成形体が無くなった場合には,上記乾燥装置にある全ての上記ハニカム成形体の搬出が終わるまで,上記保管装置から上記乾燥装置への上記ハニカム成形体の搬出を行わないようにするよう構成されていることを特徴とするハニカム成形体の製造装置である(請求項)。
【0011】
上記第2の発明においては,上記押出成形装置によって得られた上記ハニカム成形体を上記乾燥装置に搬入するまでの間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持するための上記保管装置を有する。
【0012】
上記保管装置を用いれば,保管中の上記ハニカム成形体から外部へ放散する水分量を低く抑えることができる。そのため,上記押出成形後,乾燥装置に搬入するまでの間において,上記ハニカム成形体に含まれる水分量が大きく減少することがない。それ故,上記保管装置で保持された上記ハニカム成形体では,乾燥の進行が抑制され,乾燥収縮が生じにくい。
したがって,上記保管装置を用いて保管した上記ハニカム成形体は,セル壁等の変形,しわ,割れ等が少ない非常に優れた品質を有するものとなる。
【0013】
このように,上記第2の発明によれば,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体の製造において,上記セル壁等の変形,しわ,割れ等を生じにくいハニカム成形体の製造装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明において好ましい形態について説明する。
上記保管工程においては,上記ハニカム成形体を湿度が70%以上の高湿度雰囲気内に保持することが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記ハニカム成形体を飽和水蒸気状態に近い雰囲気で保持することができるため,上記ハニカム成形体に含まれる水分は外部へ放散しにくい。そのため,上記のごとく,上記保管工程で保持された上記ハニカム成形体では,乾燥の進行が抑制されて乾燥収縮が生じにくい。それ故,セル壁等の変形,しわ,割れ等が発生しにくい。
【0015】
一方,70%未満の場合には,上記乾燥抑制効果が低くなってしまう。
また,上記高湿度雰囲気の湿度としては高いほどより好ましく,80%以上,あるいは過飽和状態でもよい。
【0016】
次に,上記ハニカム成形体は,その側面外周を覆う外周スキン部を有しており,該外周スキン部の厚さが0.5mm以下であることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記ハニカム成形体は非常に脆弱であり,特に上記乾燥収縮によるハニカム成形体の外周スキンの変形,破れ等が生じやすい。そのため,上記第1の発明の方法により得られる作用効果が特に有効である。
【0017】
次に,上記ハニカム成形体は,上記セル壁の厚さが0.125mm以下であることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記ハニカム成形体は非常に脆弱であり,特に上記乾燥収縮によるハニカム成形体のセル壁の変形,破れ等が生じやすい。そのため,上記第1の発明の方法により得られる作用効果が特に有効である。
【0018】
次に,上記保管工程においては,上記ハニカム成形体を水分遮閉体により覆って,上記ハニカム成形体から放散する水分を上記水分遮閉体の内部に留めることにより,上記高湿度雰囲気を形成することもできる(請求項5)。
この場合には,上記ハニカム成形体から放散される水分量を一定以下に抑えることができ,一定の乾燥抑制効果が達成できる。それ故,このような状態で保管した上記ハニカム成形体においては,乾燥が進行せず,セル壁等の変形,しわ,割れ等が生じにくい。
【0019】
なお,上記水分遮閉体としては,樹脂製のラップシートのほか,上記ハニカム成形体を囲い込むことができるように成形されたスポンジ等が考えられる。上記ハニカム成形体と外部との間の水分の行き来を遮断できる材質によるものであれば良い。
また,このような材質からなる水分遮閉体を,上記ハニカム成形体に密着させることが好ましい。上記ハニカム成形体と水分遮閉体との隙間の空間の体積を小さいほど,少ない水分放散量で上記高湿度雰囲気が形成でき,効果的である。
【0020】
次に,上記保管工程においては,常温ミストあるいは高温蒸気を供給することにより,上記高湿度雰囲気を形成することもできる(請求項6)。
このように常温ミストあるいは高温上記を供給することによれば,積極的に湿度を制御することも可能となり,上記高湿度雰囲気を安定的に形成することができる。それ故,上記高湿度雰囲気で保管されたハニカム成形体においては適度な湿度状態を維持することができ,上記第1の発明による効果が特に有効となる。
【0021】
次に,上記乾燥工程は,周波数1000〜10000MHz領域のマイクロ波を照射することにより上記ハニカム成形体を加熱して,乾燥する工程である
上記マイクロ波は,導波管を通じて導くことが可能であり,被加熱物の近傍に電極を設ける必要がない。そのため,上記粘土質のハニカム成形体の周囲を高湿度雰囲気とした状態で加熱,乾燥することができる。
上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内でマイクロ波乾燥する場合には,急激な乾燥が回避でき,上記セル壁等の変形,しわ,割れ等の発生を抑えることができる。
【0022】
したがって,上記保管工程において良質な品質を維持しながら保管した上記ハニカム成形体を,上記乾燥工程においても,さらに,その良好な品質を維持しながら乾燥することができる。
【0023】
次に,上記粘土質のハニカム成形体は,コージェライト,SiC,Siまたはムライトからなることが好ましい(請求項)。
この場合には,押出成形後の上記粘土質のハニカム成形体は軟弱であり,上記のごとく,乾燥収縮によるハニカム成形体の外周スキンの変形,破れ等が生じやすい。そのため,上記第1の発明の方法により得られる作用効果が特に有効である。
【0024】
次に,上記保管工程はアキュムレータ機能を有しており,上記保管工程に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管工程から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整する
【0025】
ここで,上記アキュムレータ機能とは,上記供給数が上記搬出数よりも多い場合に上記ハニカム成形体を上記保管工程に蓄えると共に,上記供給数が上記搬出数よりも少ない場合には上記蓄えられたハニカム成形体を搬出する機能である。
【0026】
この場合には,定常的あるいは一時的に,上記供給数と上記搬出数が異なっていても,上記保管工程のアキュムレータ機能がその違いを吸収することができる。そのため,上記保管工程の前工程と後工程とを相互に依存させる必要がない。それ故,上記前工程と後工程とを独立して実施でき,それぞれの工程を常に,効率的に実施することができる。
したがって,セル壁等の変形,しわ,割れ等のない優れた品質の上記ハニカム成形体を,さらに,効率化された製造工程によって製造できる。
【0027】
さらに,上記第2の発明において好ましい形態について説明する。
上記保管装置は,上記ハニカム成形体を湿度が70%以上の高湿度雰囲気内に保持するよう構成されていることが好ましい(請求項)。
この場合には,上記ハニカム成形体を飽和水蒸気状態に近い雰囲気で保持できるため,上記ハニカム成形体に含まれる水分は外部へ放散しにくい。
そのため,上記したごとく,上記ハニカム成形体では乾燥を抑制することができ,セル壁等の変形,しわ,割れ等が生じにくい。
【0028】
一方,70%未満の場合には,上記乾燥抑制効果が低くなってしまう。
なお,上記高湿度雰囲気の湿度としては高いほどより好ましく,80%以上,あるいは過飽和状態でもよい。
【0029】
次に,上記保管装置は,上記ハニカム成形体と外部との間に配置する水分遮閉体を有することが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記ハニカム成形体から放散した水分が,ハニカム成形体の周囲に高湿度雰囲気を形成する。そのため,上記ハニカム成形体においては,乾燥の進行が抑制され,セル壁等の変形,しわ,割れ等の発生を抑えることができる。
【0030】
なお,上記水分遮閉体としては,樹脂製のラップシートのほか,上記ハニカム成形体を囲い込むことができるように成形されたスポンジ等が考えられる。上記ハニカム成形体と外部との間の水分の行き来を遮断できる材質によるものであれば良い。
また,水分遮閉体と上記ハニカム成形体の間に形成される隙間を小さくするとより効果的である。
【0031】
次に,上記保管装置は,上記ハニカム成形体を収納する保管槽と,該保管槽内を高湿度雰囲気とする加湿装置とを有することが好ましい(請求項11)。
加湿装置によれば,高湿度雰囲気を積極的に制御することもできる。上記保管装置によって保管されたハニカム成形体においては,適度な湿度状態を維持することができ,上記第2の発明による効果が特に有効となる。
【0032】
次に,上記加湿装置は,常温ミストあるいは高温蒸気を供給するよう構成されていることが好ましい(請求項12)。
この場合には,比較的簡便な構成の加湿装置によって,上記保管槽の内部を効率的に高湿度雰囲気とすることができる。
【0033】
なお,上記常温ミストを発生する方式としては,超音波,遠心力を利用した方法がある。また,上記高温蒸気を供給する方式としては,ボイラー,工場スチーム等による方法が考えられる。
【0034】
次に,上記乾燥装置は,周波数1000〜10000MHzの領域のマイクロ波を照射して上記粘土質のハニカム成形体を加熱して,乾燥するよう構成されている
上記マイクロ波は,導波管を通じて導くことが可能であり,被加熱物の近傍に電極を設ける必要がない。それ故,比較的簡便な構成の乾燥装置によって,高湿度雰囲気内での乾燥を実施することができる。
【0035】
したがって,上記乾燥装置によれば,上記保管装置を用いて良好に維持された上記ハニカム成形体の品質を,さらに,維持しながら,上記ハニカム成形体を乾燥することができる。
【0036】
次に,上記保管装置は,上記ハニカム成形体を搬送するアキュームコンベアを有しており,上記保管装置に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管装置から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整できるよう構成されている
【0037】
ここで,上記アキュームコンベアとは,上記アキュームレータ機能を有するコンベアである。また,繰り返しになるが,アキュームレータ機能とは,上記のごとく,上記供給数が上記搬出数よりも多い場合に上記ハニカム成形体を上記保管工程に蓄えると共に,上記供給数が上記搬出数よりも少ない場合には上記蓄えられた上記ハニカム成形体を搬出する機能である。
【0038】
この場合には,上記したのと同様に,定常的あるいは一時的に,上記供給数と上記搬出数が異なっていても,上記アキュムレータコンベアがその違いを吸収することができる。そのため,上記保管装置の前工程と後工程とを,相互に依存させて実施する必要がない。それ故,上記前工程と後工程とを独立して実施することができ,それぞれの工程を常に,効率的に実施することができる。
したがって,上記保管装置を含むハニカム成形体の製造装置においては,セル壁等の変形,しわ,割れ等のない優れた品質の上記ハニカム成形体を,さらに,効率化された製造工程によって製造できる。
【0039】
次に,上記保管装置は,該保管装置内でのハニカム成形体の有無又は個数を確認するためのセンサーを有しており,該センサーにより検出したハニカム成形体の有無又は個数に基づく情報を上記乾燥装置に伝達するよう構成されていることが好ましい(請求項13)。
【0040】
この場合には,上記保管装置に保管する上記ハニカム成形体の個数や有無に連動して,上記乾燥装置を,常に,効率的な状態で動作させることができる。そのため,上記乾燥装置において,各ハニカム成形体の乾燥を効率よく均一に実施することができる。
【0041】
次に,上記保管装置は,該保管装置内でのハニカム成形体の有無又は個数を確認するためのセンサーを有しており,該センサーにより検出したハニカム成形体の有無又は個数に基づく情報を上記押出成形装置に伝達するよう構成されていることが好ましい(請求項14)。
【0042】
この場合には,上記保管装置に保管する上記ハニカム成形体の個数や有無に連動して,上記押出成形装置を,常に,最適な状態で動作させることができる。そのため,上記押出成形装置において,上記ハニカム成形体の作製を効率よく実施することができる。
【0043】
次に,上記ハニカム成形体の有無を確認するセンサーとしては,光電管,レーザあるいはタッチ式センサーを用いることが好ましい(請求項15)。
この場合には,安定して上記ハニカム成形体を検出することができる。
【0044】
【実施例】
参考例1
本発明の実施例にかかるハニカム成形体の製造方法について,図1〜図3を用いて説明する。
本例は,セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体を製造する方法である。本例の製造方法は,粘土質のハニカム成形体を押出成形する押出成形工程と,上記ハニカム成形体を乾燥する乾燥工程と,上記押出成形工程と上記乾燥工程との間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する保管工程とを有する。以下,これを詳しく説明する。
【0045】
本例において製造するハニカム成形体1は,図3に示すごとく,厚さt1が0.115mmのセル壁11をハニカム状に配してなる多数のセル10と,厚さt2が0.3mmの円筒状の外周スキン部12とを有するものである。なお,上記セル形状,全体形状は用途に合わせて変更可能である。
【0046】
そして,本例では,上記製造方法を実施するに当たり,図1のごとく構成した製造装置100を用いた。
上記製造装置100は,図1に示すごとく,保管装置2と乾燥装置3と図示しない押出成形装置とにより構成したものである。上記押出成形装置としては,プランジャー式,オーガ式等による装置があるが,本例ではオーガ式のものを用いた(図示略)。
【0047】
また,上記保管装置2は,上記粘土質のハニカム成形体1を収納する保管槽20と,該保管槽20内を湿度70%以上の高湿度雰囲気とする保管槽加湿装置22と,搬送トレイ5に載置した上記ハニカム成形体1を搬送するアキュームコンベア24とを有する。さらに,上記アキュームコンベア24上において,上記ハニカム成形体1の有無を検出する中光電管28及び後光電管29と,上記ハニカム成形体1を停留させるストッパ23とを有する。
【0048】
上記保管槽20は,複数個のハニカム成形体1を同時に保管できる大きさを有している。
そして,上記保管槽20の側壁203の前後2カ所には,保管槽加湿装置22としてのボイラーから延設され分岐した2本の蒸気配管220が接続され開口している。この開口部が蒸気導入口221である。この蒸気導入口221から導入される蒸気は,上記のごとくボイラーより送られる高温蒸気であり,その温度は80℃以上である。
【0049】
また,上記アキュームコンベア24は,複数の円筒ローラ241よりなる。各円筒ローラ241は,その軸方向が地面と水平かつ,搬送方向と直交する状態で取り付けられている。そして,上記アキュームコンベア24は,このような円筒ローラ241が,上記入口部201から出口部202まで一列に並べられたものである。さらに,各円筒ローラ241は,図示しないモータによって連結され,図1に示すごとく,矢印R方向に回転する。
【0050】
上記アキュームコンベア24は,上記回転する円筒ローラ241の外周面と,上記搬送トレイ5との間に生じる摩擦力によって,上記ハニカム成形体1を搬送するよう構成されている。ここで,上記円筒ローラ241の外周面には,滑らかな面が形成されており,上記アキュームコンベア24上において上記ハニカム成形体1を停留させることが容易であるように構成されている。
【0051】
本例では,上記ストッパ23が,上記ハニカム成形体1の搬送状態と停留状態とを切り替える。図1に示すごとく,上記ストッパ23は,上記出口部202付近において上方に向けて突出し,上記搬送トレイ5の搬送方向にある側面に当たるよう構成してある。
【0052】
また,上記中光電管28は,上記保管槽20の中央付近において,上記ハニカム成形体1の有無を検出するセンサーである。上記中光電管28が遮光された場合,上記ハニカム成形体1が,上記保管槽20の中央付近に「有る」ことを検出するよう構成されている。
上記後光電管29は,上記保管槽20の出口部202において,上記ハニカム成形体1の有無を検出するセンサーである。上記後光電管28が遮光された場合,上記ハニカム成形体1が,上記保管槽20の出口部202に「有る」ことを検出するよう構成されている。
【0053】
さらに,乾燥装置3は,図1に示すごとく,上記ハニカム成形体1を収納する乾燥槽30と,該乾燥槽30内を湿度70%以上の高湿度雰囲気とする乾燥槽加湿装置32と,マイクロ波を上記乾燥槽30内に供給するマイクロ波発生装置34と,上記搬送トレイ5に載置したハニカム成形体1を一定の速度で搬送するベルトコンベア39とを有する。
【0054】
上記のごとく,本例では,上記乾燥槽30は,上記ベルトコンベア39によって搬送される最大10個の上記ハニカム成形体1を同時に収納できる大きさを有している。
そして,一方の側壁303の前後上下の4角部分に,4つのマイクロ波発生装置34からそれぞれ延設された導波管340が接続されて開口している。この開口部がマイクロ波導入口341である。本例では,周波数2450MHz領域のマイクロ波によって,ハニカム成形体1を加熱して乾燥することとした。
【0055】
なお,本例を実施するに当たっては,予め,上記乾燥装置3の適切なマイクロ波出力値を調べた。その結果,図2に示すごとく,乾燥層30内のハニカム成形体1の数量に応じてマイクロ波の出力値を設定するのが適切であると判明した。
【0056】
また,側壁303の前後2ヵ所には,加湿装置32としてのボイラーから延設され分岐した2本の蒸気配管320が接続され開口している。この開口部が蒸気導入口321である。この蒸気導入口321から導入される蒸気は,上記のごとくボイラーより送られてくる高温蒸気であり,その温度は80℃以上である。
そして,上記ベルトコンベア39は,上記保管装置2と同様,ハニカム成形体1を載置した搬送トレイ5を搬送するように構成されている。したがって,本例では,上記保管装置2から,ハニカム成形体1と搬送トレイ5とを一体的に搬出し,そのまま乾燥装置3へ搬入することができる。
【0057】
また,上記乾燥装置3は,その入口部301と上記保管装置2の出口部202とが対向するように設置してあり,上記アキュームコンベア24とベルトコンベア39とがわずかな隙間をもって対峙している。そのため,アキュームコンベア24で搬送されて保管槽20から搬出される上記ハニカム成形体1は,連続的にベルトコンベア39に載り移ることができる。
【0058】
上記のごとく,構成された製造装置100を用いて,上記ハニカム成形体1を製造するに当たっては,まず,主にコーディエライトとなるセラミック原料粉100重量部に対して,有機バインダー5重量部と,水15重量部とを添加して混練し,粘土状のセラミック原料を作製した。
【0059】
次に,押出成形装置(図示略)を用いて,上記押出成形工程を実施する。該押出成形工程においては,このセラミック原料をハニカム成形型より押し出すと共に順次所定長さに切断し,粘土質のハニカム成形体1を成形する。そして,上記手順を繰り返し実施して,粘土質のハニカム成形体1を連続的に成形する。
【0060】
次に,図1に示すごとく,保管装置2を用いて,上記保管工程を実施する。上記保管装置2は,押出成形された粘土質のハニカム成形体1を搬送トレイ5に立てた状態で保管するとともに,後工程にある乾燥装置3へ搬出する。即ち,まず,図1に示すごとく,各ハニカム成形体1を搬送トレイ5上に載置して順次アキュームコンベア24上に載せる。
ここで,本例では,搬送トレイ5として,誘電損失が0.1以下,気孔率が10%以上,断面開口面積比が50%以上の多孔質のセラミックス,本例ではコーディエライト製のものを使用した。なお,この材質は,尿素樹脂,その他のものに変更することもできる。
【0061】
このとき,上記搬送トレイ5上において,上記ハニカム成形体1のセル10が鉛直方向に連通するように載置した。これにより,上記ハニカム成形体1に作用する重力は,全てのセル壁によって均等に負担されることになる。それ故,押出成形された粘土質で軟弱なハニカム成形体1であっても,自重による変形を防止することができる。
【0062】
そして,上記ハニカム成形体1は搬送トレイ5に載置された状態で保管槽20内に送入され,上記アキュームコンベア24に載って,上記保管槽20の入口部201側から出口部202側に向けて搬送される。
上記のごとく,保管槽20内には,上記保管槽加湿装置22から高温蒸気が導入してあり,湿度70%以上(本例では80%以上)の飽和水蒸気状態に近い高湿度雰囲気が形成されている。このような雰囲気内で保管した上記ハニカム成形体1にあっては,含有水分が外部へ放散しにくい。そのため,上記ハニカム成形体1を,保湿しながら保管することができる。
【0063】
それ故,保管中の上記ハニカム成形体1について,乾燥の進行が抑制され,乾燥収縮に起因したセル壁及び外周スキン部の変形,しわ,割れ等が生じない。
したがって,上記保管工程においては,上記ハニカム成形体1の良好な品質を維持したまま保管することができる。
【0064】
そして,上記ハニカム成形体1は,上記保管槽20の出口部202まで搬送されると,上記搬送トレイ5が上記ストッパ23に当接し,停留する。
一方,上記押出成形装置は連続的にハニカム成形体1の供給するため,上記保管槽20内において,次々にハニカム成形体1が停留する。そして,停留したハニカム成形体1は,上記アキュームコンベア24上で行列を形成し,上記保管槽20の入口部201に向って連なっていく。
【0065】
上記のごとく,次々に上記ハニカム成形体1が停留すると,やがて,上記行列の後端にあるハニカム成形体1が上記中光電管28を遮光する。そうすると,保管装置2は,上記保管槽20内に規定数量のハニカム成形体1が保管されたと判断して,上記ハニカム成形体1の搬出を開始する。
なお,本例では,上記規定数量が,後述する乾燥槽30の収容個数である10個となるように,上記中光電管28の位置を設定した。上記のごとく,規定数量を設定することにより,上記乾燥工程を少なくとも一定の間,連続運転することができ,効率が良い。
【0066】
具体的には,まず,上記ストッパ23を操作して,上記ハニカム成形体1を1個搬出した後,上記ストッパ23を元の位置に戻して残りの上記ハニカム成形体1を,再び停留させる。
そして,上記後光電管29による検出結果を参照し,上記ハニカム成形体1が「有る」ことを確認できた場合には,さらに,上記ハニカム成形体1を1個搬出するという一連の手順を,一定の間隔で繰り返し実施する。上記のごとく,上記アキュームコンベア24が上記アキュームレータ機能を実現する結果,上記ハニカム成形体1を,一定の間隔で上記乾燥工程へ搬入することができる。
【0067】
次に,図1に示すごとく,乾燥装置3を用いて,上記乾燥工程を実施し,上記ハニカム成形体1を乾燥する。
まず,上記保管装置2から搬出されたハニカム成形体1は,上記のごとく,アキュームコンベア24に対峙して配置したベルトコンベア39にそのまま載り移る。そして,ベルトコンベア39に載ったハニカム成形体1は,そのベルト391の送りと共に上記乾燥槽30へ送入される。
【0068】
そして,上記保管装置2が,上記のごとく,一定の間隔で連続的に上記ハニカム成形体1を搬出するに伴い,各ハニカム成形体1は,順次,ベルトコンベア39に載り移り,上記乾燥槽30へ送入される。
そして,乾燥槽30内に送入された各ハニカム成形体1は,ベルトコンベア39の動きに伴って,入口部301から出口部302に移動しながら,順次,マイクロ波を照射されて加熱,乾燥する。
【0069】
ここで,図2に示すごとく,マイクロ波の出力値を設定した。特に,上記乾燥工程へのハニカム成形体1の搬入開始時,搬入終了時においては,上記乾燥槽30内の上記ハニカム成形体1の数量が変動する。この場合においては,上記乾燥槽30内のハニカム成形体の数量に応じて,マイクロ波出力値を調整した。
【0070】
上記のごとく,上記ハニカム成形体1を乾燥する際,上記搬送トレイ5上において,ハニカム成形体1のセル10が鉛直方向に連通するように載置している。これにより,各ハニカム成形体1は,そのセル10が鉛直方向に開口すると共に,上記搬送トレイ5にある気孔と連通状態となる。したがって,上記マイクロ波による乾燥を効率よく実施することができる。
【0071】
また,上記のごとく,上記乾燥槽30内は,上記加湿装置32から導入される高温蒸気によって湿度が70%以上(本例では80%以上),温度が80℃以上の高湿度雰囲気となっている。そのため,乾燥槽30内において上記マイクロ波を照射される上記ハニカム成形体1は,セル壁11及び外周スキン部12の変形,しわ,割れ等を発生を防止しつつ急速に乾燥される。
そして,上記ハニカム成形体1は,上記のごとく,マイクロ波を照射され,乾燥した後,上記乾燥槽30の出口部から搬出される。
【0072】
以上のように,本例のハニカム成形体1の製造装置を利用すれば,上記保管工程において,押出成形後の良好な品質を維持しながらハニカム成形体1を保管することができる。それ故,後工程である乾燥工程に搬入されるハニカム成形体1は,良好な品質を有するものである。さらに,上記乾燥工程において,その良好な品質をさらに維持しながら,上記ハニカム成形体1を乾燥することができる。
【0073】
また,本例の上記保管装置2は,上記のごとく,アキュームレータ機能を有している。該アキュームレータ機能によれば,上記保管装置2は,上記乾燥装置3に対して,一定の間隔で上記ハニカム成形体1を供給することができる。それ故,本例の上記乾燥装置3においては,各ハニカム成形体1に上記マイクロ波を均一に照射することができる。
【0074】
さらに,本例によれば,定常的に,あるいは一時的に上記保管装置2に上記ハニカム成形体1が供給される供給数と,上記保管装置2から搬出する搬出数が相違する場合であっても,上記アキュームレータ機能がその相違を吸収することができる。それ故,本例の製造装置100によれば,上記乾燥装置3と上記押出成形装置の運転状態を相互に依存させる必要がなく,独立して運転することができる。したがって,上記製造装置100によれば,上記ハニカム成形体1の製造を非常に効率的に実施することができる。
以上のように,本例によれば,外周スキン部12の割れ,しわ等がない良好な品質のハニカム成形体1を,効率良く製造することができる。
【0075】
実施例1
本例では,図4に示すごとく,実施例1における製造装置100に代えて,製造装置101を用いて,上記ハニカム成形体1(図3参照)を製造した。
上記製造装置101には,実施例1の製造装置100を基にして,保管装置4に前光電管47を設け,保管装置4が,押出成形装置及び乾燥装置5と信号線によって接続され協調して動作しうる構成を追加してある。
【0076】
上記前光電管47は,上記保管槽40の入口部401において,上記ハニカム成形体1の有無を検出するセンサーである。本例では,上記保管装置4は,上記前光電管47,中光電管48及び後光電管49の検出結果に基づく信号を上記押出成形装置及び上記乾燥装置5に伝達するように構成した。そして,上記押出成形装置(図示略)及び上記乾燥装置5は,上記信号に基づいて制御しうるように構成されている。
その他の構成は,参考例1における製造装置100と同様である。
【0077】
以上のように構成された保管装置4を用いて,上記押出成形されたハニカム成形体1を保管するに当たっては,まず,上記中光電管48の検出状況を参照する。上記ハニカム成形体1が「無」であれば,上記保管装置4は,「供給要求」信号を出力する。そして,該「供給要求」信号を入力した上記押出成形装置が,上記ハニカム成形体1の連続的な成形を開始する。
【0078】
そして,図1に示すごとく,上記押出成形された各ハニカム成形体1を搬送トレイ5上に載置したうえ,上記保管装置4に順次,供給する。
そして,上記行列の後端のハニカム成形体1が,上記中光電管48を遮断するに至る。ここで,保管装置4は,上記保管槽40内に規定数量のハニカム成形体1が保管されたと判断して,「準備完了」信号を出力する。一方,後述するごとく,上記「準備完了」信号を入力した上記乾燥装置5は,一定の間隔で「要求」信号を出力する。
【0079】
上記「要求」信号を入力した保管装置4は,上記後光電管49による検出状況を参照する。そして,上記ハニカム成形体1が「有る」場合には,ストッパ43を操作して,ハニカム成形体1を1個,搬出する。
上記保管装置4は,以上のごとく,「要求」信号の入力から搬出までの一連の手順を繰り返し実施し,乾燥装置5からの「要求」信号に対して一定の間隔で乾燥装置5に搬出することのできる保管槽40内のハニカム成形体1が無くなるまで行う。
そして,後光電管49がハニカム成形体1が「無い」と検出するに至ったとき,上記乾燥装置5に上記「搬出停止」信号を出力する。
【0080】
一方,上記押出成形装置によるハニカム成形体1の供給数が,乾燥装置5の処理数を,定常的あるいは一時的に上回っている場合には,保管槽40内にハニカム成形体1が満載される場合がある。このような場合,上記ハニカム成形体1が形成する上記行列が伸びて,後端にあるハニカム成形体1が上記前光電管47を遮断するに至る。
この場合には,保管装置4は,押出成形装置による供給が過剰であると判断して,「供給停止」信号を出力する。そして,該「供給停止」信号を入力した上記押出成形装置は,上記ハニカム成形体1の押出成形を中断する。
【0081】
次に,図1に示すごとく,乾燥装置5を用いて,乾燥工程を実施する。
まず,上記乾燥槽50内に上記高温高湿度雰囲気を形成して保持し,上記保管装置4が上記「準備完了」信号を出力するまで,その状態を維持しながら待機する。ここで,この運転状態を「待機状態」とした。
繰り返しになるが,上記「準備完了」信号とは,上記保管装置4が,規定数量のハニカム成形体1を保管したときに出力する信号である。
【0082】
そして,上記乾燥装置5が上記「準備完了」信号を入力した場合には,ベルトコンベア39の定速運転を開始する。そして,上記保管装置2に対して「要求」信号を出力する。一方,該「要求」信号を入力した保管装置2は,上記のごとく,上記搬送トレイ5に載置したハニカム成形体1を1個,搬出し,上記乾燥槽50へ送入する。
その後,上記乾燥装置5は,上記「要求」信号を出力して,ハニカム成形体1を搬入し,搬送するという一連の動作を,一定の間隔で繰り返し実施する。ここで,この運転状態を「立ち上がり状態」とした。
【0083】
一方,上記保管装置4において,乾燥装置5からの「要求」信号に対して一定の間隔で乾燥装置5に搬出することのできる保管槽20内のハニカム成形体1が無くなった場合には,上記「搬出停止」信号を出力する。
上記「搬出停止」信号を入力した乾燥装置5は,乾燥槽50内にある全てのハニカム成形体1の搬出が終わるまで,新たなハニカム成形体1の受け入れを停止する。そして,上記ハニカム成形体1を全て搬出した上記乾燥装置5は,上記ベルトコンベア59を停止する。ここで,この運転状態を「立下がり状態」とした。そして,上記保管槽50内が空になった後,上記待機状態へ移行する。
【0084】
以上のごとく,本例の製造装置によれば,上記保管装置2が,アキュームレータ機能を有するのに加えて,上記保管槽40内のハニカム成形体1の数量に応じた信号を出力する。そして,上記押出成形装置及び乾燥装置5は,上記信号によって制御され,運転状態を変更する。
そのため,本例では,上記押出成形装置,保管装置2及び乾燥装置3が協調して動作し,上記ハニカム成形体1を連続的かつ一体的に製造することができる。それ故,本例の製造装置によれば,さらに効率よく良好な品質のハニカム成形体1を製造することができる。
上記以外の作用効果については,参考例1と同様である。
【0085】
実施例2
本例は,実施例1の乾燥装置5のマイクロ波出力を自動的に制御した例である。以下,この内容について説明する。
実施例1で説明したごとく,上記乾燥装置5は,上記保管装置2が出力する信号に呼応して,待機状態,立ち上がり状態,定常運転状態,立下がり状態,再び待機状態という運転状態サイクルを繰り返し実施する。
【0086】
本例では,実施例1の乾燥装置5に基づいて,上記保管槽50内の上記ハニカム成形体1の数量を計数するカウンター機能と,計数された数量によってマイクロ波の出力値を制御しうる構成を追加したものである。
上記カウンター機能は,上記「準備完了」を受けてリセットし,その後,上記保管槽50の許容数量を上限として,カウントアップすると共に,上記「搬出停止」信号を受けてカウントダウンする。ここで,上記カウントアップ及びカウントダウンする周期は,上記ベルトコンベア59の搬送周期と同一である。
このようなカウンター機能によれば,上記乾燥装置5の全ての運転状態において,上記乾燥槽50内の上記ハニカム成形体1の数量を正確に把握することができる。
【0087】
また,本例を実施するに当たっては,予め,図2に示したマイクロ波出力値に基づいて,図5に示すごとく,乾燥装置3の上記運転状態サイクルに対するマイクロ波出力値スケジュール化した。ここで,図4のグラフにおいては,横軸として乾燥装置3の運転状態サイクルを示し,目盛りには上記搬送周期を示している。そして,縦軸としては設定すべきマイクロ波出力値を示している。
そして,上記乾燥装置5を用いて,上記ハニカム成形体1を乾燥するにあたっては,図5に示すごとく,上記乾燥装置5の上記運転状態に応じて,上記マイクロ波の出力値を自動的に制御した。
【0088】
以上のごとく,上記乾燥装置5を含む上記ハニカム成形体1の製造装置によれば,マイクロ波出力値の制御を含めて,上記ハニカム成形体1の製造工程を効率的かつ自動的に実施することができる。
それ故,乾燥槽30に搬入された全てのハニカム成形体1を均一かつ適切に乾燥することができるとともに,乾燥装置3を非常に効率的に運転することができる。
上記以外の構成及び作用効果については,実施例1と同様である。
【0089】
参考例2
本例では,図6に示すごとく,実施例1における保管装置に代えて,ポリ塩化ビニリデン樹脂製のラップシート70に包んだうえ,パレット形状の容器に並べて保管した。また,図7に示すごとく,参考例1における乾燥装置に代えて,バッチ式の乾燥装置6を用いて乾燥した例である。即ち,本例では,押出成形工程から保管工程を経て乾燥工程に至る製造工程が連続的に実施される参考例1とは異なり,上記各工程を個別に実施した。
【0090】
上記ラップシート70としては,ポリプロピレン,ナイロン等のラップシートを用いることができるが,本例では,ポリ塩化ビニリデン樹脂製のラップシートを適用した。さらに,上記ラップシート70に替えて,上記ハニカム成形体1を囲うように成形されたスポンジ等を適用することも考えられる。上記ハニカム成形体1と外部との間の水分の行き来を遮断できる材質によるものであれば良く,テフロン(登録商標)などの材質を用いることができる。
【0091】
また,上記乾燥装置6は,ハニカム成形体1を収納する乾燥槽60と,該乾燥槽60内を湿度が70%以上の高湿度雰囲気とする加湿装置62と,周波数2450MHz領域のマイクロ波を上記乾燥槽60内に供給するマイクロ波発生装置64とを有する。
【0092】
上記乾燥槽60内には,保管トレイ50に載置されたハニカム成形体1を最大5個支持できる受け台68を設けてある。この受け台68は上下方向に貫通する貫通穴を複数有し通気性を有している。
また,乾燥槽60の一方の側壁603の左右上下の4角部分に,4つのマイクロ波発生装置64からそれぞれ延設された導波管640が接続されて開口している。この開口部がマイクロ波導入口641である。また,乾燥槽60には図示しない入口部を有し,上記ハニカム成形体1を出し入れできるようになっている。
【0093】
また,側壁603の左右2カ所には,加湿装置62としてのボイラーから延設され分岐した2本の蒸気配管620が接続され開口している。この開口部が蒸気導入口621である。この蒸気導入口621から導入される蒸気は,上記のごとくボイラーより送られる高温蒸気であり,その温度は80℃以上である。
【0094】
上記構成において,本例の保管工程では,まず,保管トレイ50に載置した上記ハニカム成形体1をラップシート70に包み込む。ここで,上記ラップシート70の内外が連通しないように,上記ハニカム成形体1の全体を包み込む。
そして,上記ラップシート70で包み込んだハニカム成形体1をパレット形状の容器(図示略)に並べて,保管する。本例では,上記ハニカム成形体1を並べた上記パレット形状の容器を直射日光の当たらない状態で保管した。
【0095】
次に,図7に示すごとく,バッチ式の乾燥装置6を用いて,上記乾燥工程を実施した。まず,図5に示すごとく,上記ラップシート70に包まれた上記ハニカム成形体1を取り出す。そして,上記保管トレイ5に載置した状態のままハニカム成形体1を上記受け台68上に配置する。
この状態で,乾燥槽60内に加湿装置62から高温蒸気を導入して湿度70%以上の高湿度雰囲気を形成すると共に,マイクロ波発生装置64からマイクロ波を導入してマイクロ波加熱を行う。
【0096】
このとき,本例では,上記乾燥槽60に投入したハニカム成形体の数量に応じて,上記乾燥装置3でのマイクロ波照射出力を変更した。具体的には,図8に示すグラフに基づいてマイクロ波照射出力を設定した。グラフにおいて,横軸は乾燥槽30内のハニカム成形体1の個数を示し,縦軸は適正なマイクロ波照射出力を示している。
【0097】
以上のごとく,上記押出成形後のハニカム成形体1を上記ラップシート70に包み込むことにより,上記ハニカム成形体から放散した水分は,ラップシート70と上記ハニカム成形体1との間に形成された隙間の空間に留められる。そして,該空間には,高湿度雰囲気が形成される。そのため,上記ハニカム成形体1を高湿度雰囲気内に保持することができ,参考例1と同様に,乾燥の進行を抑制して乾燥収縮が生じにくくするという作用効果を得ることができる。
【0098】
したがって,乾燥槽60内において,上記ハニカム成形体1は上記マイクロ波を照射され,セル壁11及び外周スキン部12の変形,しわ,割れ等を発生を防止しつつ急速に乾燥される。
なお,上記ラップシート70とハニカム成形体1との隙間の空間の体積が小さくなるように,上記ラップシート70を上記ハニカム成形体に密着させれば,上記ハニカム成形体の乾燥抑制効果を,さらに高めることができる。
【0099】
また,以上のごとく,上記乾燥槽60内の上記ハニカム成形体1の数量に応じてマイクロ波出力値を設定することで,上記ハニカム成形体1の過剰加熱を防止できる。
このように,本例によれば,良好な品質のハニカム成形体1を非常に効率よく製造することができる。特に,0.115mm厚のセル壁をハニカム状に配した多数のセルと0.3mm厚の外周スキン部からなる非常に弱いセラミック製のハニカム成形体の製造においても,上記セル壁及び外周スキン部の変形,しわ,割れ等がない良好な品質のハニカム成形体1を効率的かつ比較的小規模な製造装置によって製造することができる。
上記以外の構成及び作用効果については,参考例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例1における,保管装置及び乾燥装置の構成を示す説明図。
【図2】 参考例1の乾燥装置における,ハニカム成形体の数量に対する適切なマイクロ波出力の関係を示すグラフ。
【図3】 参考例1における,(a)ハニカム成形体の斜視図,(b)セル壁厚さを示す説明図。
【図4】 実施例1における,保管装置及び乾燥装置の構成を示す説明図。
【図5】 実施例2の乾燥装置における,運転状態サイクルに対するマイクロ波出力値スケジュールを示すグラフ。
【図6】 参考例2における,ハニカム成形体を包むラップシートを示す説明図。
【図7】 参考例2における,乾燥装置の構成を示す説明図。
【図8】 参考例2の乾燥装置における,ハニカム成形体の数量に対する適切なマイクロ波出力の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1...ハニカム成形体,
10...セル,
11...セル壁,
12...外周スキン,
2,4...保管装置,
20,40...保管槽,
22,42...保管槽加湿装置,
3,5,6...乾燥装置,
30,50,60...乾燥槽,
32,52,62...乾燥槽加湿装置,
34,54,64...マイクロ波発生装置,
5...搬送トレイ,
50...保管トレイ,

Claims (15)

  1. セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたセラミック製のハニカム成形体を製造する方法において,
    粘土質のハニカム成形体を押出成形する押出成形工程と,
    周波数1000〜10000MHz領域のマイクロ波を照射することにより,上記ハニカム成形体を加熱して,乾燥する乾燥工程と,
    上記押出成形工程と上記乾燥工程との間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する保管工程とを有し,
    該保管工程は,アキュムレータ機能を有しており,上記保管工程に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管工程から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整し,
    上記保管工程において規定数量の上記ハニカム成形体が保管された場合には,上記保管工程から上記乾燥工程に上記ハニカム成形体を一定の間隔で搬出し,上記保管工程において一定の間隔で上記乾燥工程に搬出することのできる上記ハニカム成形体が無くなった場合には,上記乾燥工程にある全ての上記ハニカム成形体の搬出が終わるまで,上記保管工程から上記乾燥工程への上記ハニカム成形体の搬出を行わないようにすることを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  2. 請求項1において,上記保管工程においては,上記ハニカム成形体を湿度が70%以上の高湿度雰囲気内に保持することを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  3. 請求項1又は2において,上記ハニカム成形体は,その側面外周を覆う外周スキン部を有しており,該外周スキン部の厚さが0.5mm以下であることを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,上記ハニカム成形体は,上記セル壁の厚さが0.125mm以下であることを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記保管工程においては,上記ハニカム成形体を水分遮閉体により覆って,上記ハニカム成形体から放散する水分を上記水分遮閉体の内部に留めることにより,上記高湿度雰囲気を形成することを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記保管工程においては,常温ミストあるいは高温蒸気を供給することにより,上記高湿度雰囲気を形成することを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において,上記粘土質のハニカム成形体は,コージェライト,SiC,Si またはムライトからなることを特徴とするハニカム成形体の製造方法。
  8. セル壁をハニカム状に配して多数のセルを設けたハニカム成形体の製造装置であって,
    粘土質のハニカム成形体を押出成形する押出成形装置と,
    周波数1000〜10000MHzの領域のマイクロ波を照射することにより,上記ハニカム成形体を加熱して,乾燥する乾燥装置と,
    上記押出成形装置が押出成形した上記ハニカム成形体を上記乾燥装置へ搬入するまでの間において,上記ハニカム成形体を高湿度雰囲気内に保持する保管装置とを有し,
    該保管装置は,上記ハニカム成形体を搬送するアキュームコンベアを有しており,上記保管装置に供給される上記ハニカム成形体の供給数と,上記保管装置から搬出される上記ハニカム成形体の搬出数との不一致を調整できるよう構成されており,
    上記保管装置において規定数量の上記ハニカム成形体が保管された場合には,上記保管装置から上記乾燥装置に上記ハニカム成形体を一定の間隔で搬出し,上記保管装置において一定の間隔で上記乾燥装置に搬出することのできる上記ハニカム成形体が無くなった場合には,上記乾燥装置にある全ての上記ハニカム成形体の搬出が終わるまで,上記保管装置から上記乾燥装置への上記ハニカム成形体の搬出を行わないようにするよう構成されて いることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  9. 請求項8において,上記保管装置は,上記ハニカム成形体を湿度が70%以上の高湿度雰囲気内に保持するよう構成されていることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  10. 請求項8又は9において,上記保管装置は,上記ハニカム成形体と外部との間に配置する水分遮閉体を有することを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  11. 請求項8又は9において,上記保管装置は,上記ハニカム成形体を収納する保管槽と,該保管槽内を高湿度雰囲気とする加湿装置とを有することを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  12. 請求項11において,上記加湿装置は,常温ミストあるいは高温蒸気を供給するよう構成されていることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  13. 請求項8〜12のいずれか1項において,上記保管装置は,該保管装置内でのハニカム成形体の有無又は個数を確認するためのセンサーを有しており,該センサーにより検出したハニカム成形体の有無又は個数に基づく情報を上記乾燥装置に伝達するよう構成されていることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項において,上記保管装置は,該保管装置内でのハニカム成形体の有無又は個数を確認するためのセンサーを有しており,該センサーにより検出したハニカム成形体の有無又は個数に基づく情報を上記押出成形装置に伝達するよう構成されていることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
  15. 請求項13または14において,上記ハニカム成形体の有無を確認するセンサーとしては,光電管,レーザあるいはタッチ式センサーを用いることを特徴とするハニカム成形体の製造装置。
JP2001370392A 2001-12-04 2001-12-04 ハニカム成形体の製造方法及び製造装置 Expired - Lifetime JP4207422B2 (ja)

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