JP4198853B2 - ハイブリッドアクチュエータ - Google Patents

ハイブリッドアクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP4198853B2
JP4198853B2 JP35591899A JP35591899A JP4198853B2 JP 4198853 B2 JP4198853 B2 JP 4198853B2 JP 35591899 A JP35591899 A JP 35591899A JP 35591899 A JP35591899 A JP 35591899A JP 4198853 B2 JP4198853 B2 JP 4198853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
small
seal member
fluid
vertical direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35591899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001173609A (ja
Inventor
正志 安田
章 松浦
昌尚 中山
佳也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Tokkyokiki Corp
Original Assignee
Fujita Corp
Tokkyokiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp, Tokkyokiki Corp filed Critical Fujita Corp
Priority to JP35591899A priority Critical patent/JP4198853B2/ja
Publication of JP2001173609A publication Critical patent/JP2001173609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4198853B2 publication Critical patent/JP4198853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Actuator (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば高精度測定機器、半導体製造装置の除振に好適なハイブリッドアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気ばね、エアシリンダ、油圧シリンダ等の流体アクチュエータは周知である。これらの流体アクチュエータの場合、内圧と有効受圧面積で決定される支持荷重、或いは作動力を有する一方、供給される流体の圧力に制限がある。このため、この流体アクチュエータを高負荷に適用できるようにすれば、上記有効受圧面積を大きくするしかない。
例えば、特公平第7−76576号公報、特開平第3−219141号公報に振動を抑制するために空気ばねを用いた装置が開示されている。これらの空気ばねによる力を増大させるには空気ばねの数を増大させる必要がある。
【0003】
また、精密機器の微振動制御においては、アクティブ制御が盛んに利用されるようになってきており、このアクティブ制御に圧電素子や超磁歪素子などの固体素子やボイスコイルモータ(VCM)のようなリニアーモータを用いた研究や開発も既に多く行われている。そして、負荷に対して十分な支持力を発生しないこれらの固体素子およびリニアーモータ(以下、固体素子等という)を振動制御用アクチュエータとして用いる場合、上記固体素子等に対して弾性材を並列に用いることが一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
精密加工の分野では、クリーンな環境の維持コストの上昇を低減させるために、精密加工に悪影響を及ぼすことなく設備の集約度を高めることが求められている。一方、機器の大型化、高速化の要求があり、機器に対する単位面積当りの支持能力および制御力の向上が益々必要となっている。即ち、如何にして、小さなスペースで大きな制御力を発生させ、周波数の広い範囲で振動制御能力を向上させるかが重要な課題になっている。
【0005】
特に、負荷に対して十分な支持力を発生しない固体素子等を用いたアクティブ制御装置の場合、このアクティブ制御装置にその支持装置が付帯するため、二重のスペースを必要とするという問題がある。
一般に、各種の機械および機器の占有スペースは縮小し、それらの構成部品の密度は高くなる傾向にある。このため、流体アクチュエータの数を増やして有効受圧面積を増大させることができないという問題がある。
上記制御用アクチュエータの場合、大きな外力が作用すると弾性材の劣化が早まり、弾性をなくしてゆき易いという問題がある。また、固体素子はアクチュエータとしてのストロークが小さく、大きな振幅外乱が作用すると追従できず、制御が行えないという問題があった。
【0006】
本発明は、斯る従来の問題をなくすことを課題としてなされたもので、小さいスペースで高負荷に適用することを可能とし、上述した固体素子等の欠点を補い、さらに高度な振動制御を可能とするハイブリッドアクチュエータを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1発明は、上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と上記大シール部材との間に単一の小空間が形成され、上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続された流体アクチュエータと、上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材とを上下方向に結合して形成した。
【0008】
また、第2発明は、上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と大シール部材とが交互に並び、上記小シール部材と上記大シール部材との間に上下に隣接する少なくとも三つの小空間が形成され、互いに連通させた下から奇数段の上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続され、下から偶数段の上記小空間が大気に連通するように形成された流体アクチュエータと、上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材とを上下方向に結合して形成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1は、第1発明の第1実施形態に係るハイブリッドアクチュエータ1Aを示し、このハイブリッドアクチュエータ1Aは大略、流体アクチュエータ11、振動アクチュエータ12およびこの両者の間に介設された弾性部材13とから形成されている。
流体アクチュエータ11は、上部および下部が開口し、支持部X上に配置されたシリンダーケース21およびこの内部に配置されたコア22を有している。このコア22は中空体であってもよい。
【0011】
シリンダーケース21の内周部には単一の環状突部23が横方向に張出しており、コア22の外周部には単一のディスク24が横方向に張出している。環状突部23とコア22との間には、この両者の上下方向の相対移動を妨げることなく小シール部材25が介設され、ディスク24とシリンダーケース21の内周部との間には大シール部材26が介設されている。
【0012】
そして、小シール部材25と大シール部材26との間に小空間27が形成され、この小空間27の大シール部材26の有効受圧面積が小シール部材25の有効受圧面積よりも大きくなるように形成されている。また、シリンダーケース21には、制御弁28が介設された流体流路29が接続されており、これにより小空間27に加圧流体を供給し、この小空間27内の流体を排出させるようになっている。
小シール部材25、大シール部材26は、例えば環状の薄板からなるダイヤフラム或はOリングで、その内側および外側の両係合部の上下方向の相対移動を妨げることなく上下の空間部を仕切る部材であればよい。なお、このOリングを用いる場合は、Oリングの内周側と外周側の内の一方はこれと係合する部材に形成された溝内に嵌挿され、他方の側はこれと係合する部材の表面上を摺動できるように配置される。
【0013】
振動アクチュエータ12は、印加される電圧により歪が生じる圧電素子、或は磁界の作用を受けて歪が生じる超磁歪素子等の固体素子を内蔵した固体素子アクチュエータの他に、ボイスコイルモータ(VCM)のようなリニアモータを含み、上下方向に歪が生じるように配置されている。また、この振動アクチュエータ12は、横方向の剪断力に対しては極めて剛性が小さく、その上下の面に係合する両部材間の横方向に微小な相対移動を妨げない特性を有している。
弾性部材13は、例えばエラストマやゴム、或はばね等からなり、上下方向における撓み量に比例した反力を生じ、一種類の材料から形成してもよく、複数の材料の組合せでもよい。また、複数の材料を用いる場合は、これらを積層して弾性部材13を形成してもよい。
【0014】
流体アクチュエータ11のコア22の上部には被駆動体Oが配置されており、この被駆動体Oには、その振動状態を検出する振動センサ31が取付けられている。この振動センサ31による振動状態を示す検出信号はバルブコントローラ32に入力され、このバルブコントローラ32から制御弁28を作動させるバルブドライバ33に制御信号が出力される。
制御弁28は、図示しない加圧流体供給源に連通する給気ポート、小空間27に連通する制御ポートおよび大気に連通する排気ポートを有する三方切換弁の一種で、上記加圧流体供給源から小空間27に導かれる加圧流体、例えば給気の流量と小空間27から排出される流体、例えば排気の流量を調節する。
【0015】
そして、制御弁28が上記給気の流量を最大にする第一の状態にある場合は、加圧流体源から小空間27に導かれた加圧流体の圧力によりディスク24は環状突部23から離れる方向に作動する。一方、制御弁28が上記排気の流量を最大にする第二の状態にある場合は、小空間27内の流体が流出してゆく結果、上述した圧力の作用はなくなり、ディスク24は第一の状態の場合とは逆方向に作動する。
なお、制御弁28を介して流体アクチュエータ11の制御に用いられる流体には、空気、窒素、二酸化炭素やヘリウム等の気体の他に、油がある。
【0016】
また、シリンダーケース21、環状突部23およびディスク24は小空間27内に加圧流体が導かれた際に、ディスク24が環状突部23から離れる方向に作動するのに十分な剛性を有する部材からなっている。
上述した振動センサ31からの検出信号はまた、アクチュエータコントローラ34にも入力され、ここからアクチュエータドライバ35に制御信号が送られ、このアクチュエータドライバ35により振動アクチュエータ12が上下方向に伸縮するように作動させられる。流体アクチュエータ11の作動に加えて振動アクチュエータ12の上下方向の伸縮により被駆動体Oに上向き或は下向きの力が作用する。
【0017】
このハイブリッドアクチュエータ1Aは、圧電素子等からなる振動アクチュエータ12をパッシブな特性を有する弾性部材13と直列に用いる技術を改良したものであって、振動アクチュエータ12、例えば駆動電圧に比例した変位を発生する固体素子アクチュエータと弾性部材13とを直列に配置し、固体素子アクチュエータと弾性部材13とを相互に作用させることにより、固体素子アクチュエータに印加する操作電圧の周波数が変化しても、電圧が一定であれば一定の力を生じる力発生要素として用いることができる。即ち、固体素子アクチュエータが変形し、この変形量に応じて弾性部材13に駆動力を生じさせる。原理的には弾性部材のばね定数が大きい方が大きな力を発生できることになる。しかし、このハイブリッドアクチュエータ1Aを除振機構に用いることを考えると高い周波数においてパッシブな除振性能が得られる方が有利である。このときの除振性能は弾性部材13が柔らかい方が大きくなる。よって弾性部材の選択は発生力とパッシブの除振性能との兼ね合いとなる。このハイブリッドアクチュエータ1Aは柔らかい支持機構を与えるのに有利であり、支持荷重の変動に対しても流体アクチュエータ11における流体圧の操作で簡単に対応することができる。
【0018】
また、振動アクチュエータ12は当然、位置制御か振動制御に用いられることを前提にしている。この場合、ハイブリッドアクチュエータ1Aの剪断方向にも制御力が作用されると考えられるが、このハイブリッドアクチュエータ1Aに上述したように剪断方向の動きを許容するように構成することは、公知の方法で可能であり、これにより他の軸方向における力の干渉を避けるようにすることができる。
【0019】
図2は、第1発明の第2実施形態に係るハイブリッドアクチュエータ1Bを示し、上述したハイブリッドアクチュエータと共通する部分については、互いに同一番号を付して説明を省略する。
このハイブリッドアクチュエータ1Bでは、流体アクチュエータ11のコア22に代えてシリンダーケース21に弾性部材13および振動アクチュエータ12が直列に結合され、コア22に代えてシリンダーケース21の上端面が被駆動体Oに当接させられている。また、振動アクチュエータ12とコア22の双方が支持部X上に配置されている。この場合、弾性部材13および振動アクチュエータ12は環状とするのが好ましいが、この形状に限定されるものではない。
【0020】
図3は、第1発明の第3実施形態に係るハイブリッドアクチュエータ1Cを示し、上述したハイブリッドアクチュエータと共通する部分については、互いに同一番号を付して説明を省略する。
このハイブリッドアクチュエータ1Cでは、図1に示すハイブリッドアクチュエータ1Aにおける弾性部材13が、振動アクチュエータ12と被駆動体Oとの間にも介設されている。この弾性部材13は、流体アクチュエータ11および振動アクチュエータ12と直列に配設されている限り、その数は何等限定されるものではない。
【0021】
図4は、第2発明に係るハイブリッドアクチュエータ2を示し、上述したハイブリッドアクチュエータと共通する部分については、互いに同一番号を付して説明を省略する。
このハイブリッドアクチュエータ2では、シリンダーケース21の内周部に横方向に張出した複数、例えば二つの環状突部23が設けられるとともに、コア22の外周部に横方向に張出した二つ、即ち環状突部23と同数のディスク24が設けられている。上記同様、環状突部23とコア22との間には、小シール部材25が介設され、ディスク24とシリンダーケース21との間には、大シール部材26が介設されている。そして、コア22に形成された貫通孔41により互いに連通させた下から奇数段の小空間27、例えば第1段の小空間27に流体流路29が接続されている。また、この奇数段の小空間27の間に位置する小空間27はシリンダーケース21の側壁部に形成された貫通孔42により大気に連通している。
【0022】
なお、第2発明は、小空間27の数を限定するものではなく、図4に示すハイブリッドアクチュエータ2の小空間27よりも多くの小空間27を設けてもよい。この場合、下から奇数段の小空間27を互いに連通させ、これらの小空間27のいずれかの位置に流体流路29を接続するとともに、下から偶数段の小空間27を大気に連通させればよい。
そして、このように小空間27の数を増すことにより、流体アクチュエータ11は高負荷に耐え得るようになる。
【0023】
図5は、第3発明の第1実施形態に係るハイブリッドアクチュエータ3Aを示し、上述したハイブリッドアクチュエータと共通する部分については、互いに同一番号を付して説明を省略する。
このハイブリッドアクチュエータ3Aでは、シリンダーケース21の内周部に横方向に張出した複数、例えば二つの環状突部23が設けられるとともに、コア22の外周部に横方向に張出した単一のディスク24が設けられている。上記同様、環状突部23とコア22との間には、小シール部材25が介設され、ディスク24とシリンダーケース21との間には、大シール部材26が介設されている。そして、小シール部材25の両側に形成された各小空間27は、それぞれ別個に設けられた流体流路29A,29Bのそれぞれに連通している。流体流路29A,29Bの各々には制御弁28が設けられており、バルブコントローラ32により制御されるバルブドライバ33により別個に作動させられるようになっている。また、上記同様に、小シール部材25と大シール部材26との間に形成された小空間27の大シール部材26の有効受圧面積が小シール部材25の有効受圧面積よりも大きくなるように形成されている。
なお、図中、二つの※印は互いに連通していることを表している。
【0024】
図6は、第3発明の第2実施形態に係るハイブリッドアクチュエータ3Bを示し、上述したハイブリッドアクチュエータと共通する部分については、互いに同一番号を付して説明を省略する。
このハイブリッドアクチュエータ3Bでは、シリンダーケース21の内周部に横方向に張出した複数、例えば二つの環状突部23が設けられるとともに、コア22の外周部に横方向に張出した複数、例えば二つのディスク24が設けられている。上記同様、環状突部23とコア22との間には、小シール部材25が介設され、環状ディスク24とシリンダーケース21との間には、大シール部材26が介設されている。そして、小シール部材25と大シール部材26との間に小空間27が形成されている。また、下から奇数段の小空間27はコア22に形成された貫通孔41Aにより互いに連通し、下から偶数段の小空間27はシリンダーケース12に形成された貫通孔41Bにより互いに連通している。さらに、この奇数段の小空間27に連通する第1流体流路29Aが接続され、偶数段の小空間27に連通する第2流体流路29Bが接続されている。
【0025】
図5および図6に示すハイブリッドアクチュエータ3A,3Bについてさらに詳述すれば、流体流路29Aおよび流体流路29Bから供給される流体の圧力には静的圧力成分と動的圧力成分とが含まれている。流体流路29Aと流体流路29Bの動的圧力成分が逆位相の場合、流体流路29Aの流体の圧力に基づく力と流体流路29Bの流体の圧力に基づく力とが加算され、加算された力がコア22に作用する。これに対して、流体流路29Aと流体流路29Bの動的圧力成分が同位相の場合、流体流路29Aの流体の圧力に基づく力と流体流路29Bの流体の圧力に基づく力とが打消し合い、両者の差として残る力がコア22に作用する。したがって、流体流路29Aと流体流路29Bを用いた流体アクチュエータ11では、コア22を流体流路29Aと流体流路29Bのそれぞれの圧力に基づく力がバランスした位置に保つことができるのに加えて、流体流路29Aと流体流路29Bのそれぞれの静的圧力成分に基づく力を互いに打消させ、それぞれの動的圧力成分のみを被駆動体Oに作用させることができる。
なお、この流体アクチュエータ11についても必要な設置面積は一個の小空間27に対応する上述した単一の流体アクチュエータに要する設置面積と変わらない。
【0026】
図1に示すハイブリッドアクチュエータ1Aと同様に、上述した各実施形態のいずれにおいても、小空間27の大シール部材26の有効受圧面積が小シール部材25の有効受圧面積よりも大きくなるように形成されている。
ところで、図1〜6に示す各実施形態では、下から第1段の小空間27が上方の大シール部材26と下方の小シール部材25との間に形成された構造を有する流体アクチュエータ11を示したが、流体アクチュエータ11は下から第1段の小空間27を形成する大シール部材26が下方に位置し、小シール部材25が上方に位置する構造を有してもよい。即ち、環状突部23とディスク24との上下関係は図示する実施形態とは逆であってもよい。
【0027】
また、第2,第3発明において下から奇数段の小空間27のそれぞれ、或は偶数段の小空間27のそれぞれを連通させる手段は、コア22に形成された貫通孔或は溝、シリンダーケース21に形成された貫通孔或は溝のいずれでもよく、或は配管により小空間27の各々を連通させてもよく、これらを適宜組合せて小空間27の各々を連通させてもよい。
さらに、第3発明における流体アクチュエータ11では、小空間27の数を限定するものではなく、第1流体流路29Aに直接的或は間接的に連通する小空間27の数と、第2流体流路29Bに直接的或は間接的に連通する小空間27の数とを図示する実施形態のように必ずしも同一にする必要はない。
【0028】
この他、以下に列挙するように、第1発明に関する図2,3に示す構成は、即ち図1とは異なる構成は、第2,第3発明にも適用される。
(1) シリンダーケース21とコア22のいずれか一方を被駆動体Oに当接させればよい。
(2) シリンダーケース21とコア22の内の少なくとも一方が支持部Xにより保持されていればよい。
(3) 流体アクチュエータ11、振動12および弾性部材13は上下方向に結合されていればよく、それらの結合順序は何等限定されるものではない。
(4) 弾性部材13は一つである必要はなく、複数の弾性部材13が設けられてもよい。
(5) コア22に振動アクチュエータ12および弾性部材13を上下方向に結合してもよく、シリンダーケース21に振動アクチュエータ12および弾性部材13を上下方向に結合してもよい。
(6) 上述した各実施形態では振動センサ31からバルブコントローラ32およびアクチュエータコントローラ34に信号を入力しているが、制御弁28を作動させるための制御系と振動アクチュエータ12を作動させるための制御系を分離してもよい。例えば、振動センサ31からアクチュエータコントローラ34にのみ信号を入力し、振動センサ31とは別個に被駆動体Oの振動状態を検出するセンサを設けて、これによる検出信号をバルブコントローラ32に入力するようにしてもよい。
【0029】
この他、本明細書において、上下方向は、各ハイブリッドアクチュエータの構成を明確にするために定められてものであって、各ハイブリッドアクチュエータの配置方向とは無関係である。即ち、図示する各ハイブリッドアクチュエータは、横方向に配置されることもあり、上下逆にして配置されることもある。したがって、図示する支持部Xは各ハイブリッドアクチュエータの下方に位置する場合、側方に位置する場合、上方に位置する場合があり、上述したハイブリッドアクチュエータを傾斜させて使用することもできる。
なお、図3に示すハイブリッドアクチュエータ1Cを図示する状態とは上下を逆にして用いる場合には、即ち支持部Xが上方に位置し、この支持部Xに流体アクチュエータ11および振動アクチュエータ12が吊持された状態で用いる場合には、コア22に上向きの力を作用させるために、大シール部材26が上方に位置し、小シール部材25が下方に位置するようにディスク24および環条突部23は形成されねばならない。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、第1発明によれば、上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と上記大シール部材との間に単一の小空間が形成され、上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続された流体アクチュエータと、上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材とを上下方向に結合して形成してある。
【0031】
また、第2発明によれば、上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と大シール部材とが交互に並び、上記小シール部材と上記大シール部材との間に上下に隣接する少なくとも三つの小空間が形成され、互いに連通させた下から奇数段の上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続され、下から偶数段の上記小空間が大気に連通するように形成された流体アクチュエータと、上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材とを上下方向に結合して形成してある。
【0032】
このため、小さいスペースで高負荷に適用することが可能となり、全体として大きなストロークが得られ、大きな振幅外乱が作用しても、これに追従して駆動体を駆動することができ、長期間にわたり安定して性能を維持し、固体素子等の振動アクチュエータの欠点を補い,高度な振動制御が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の第1実施形態に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【図2】 第1発明の第2実施形態に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【図3】 第1発明の第3実施形態に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【図4】 第2発明に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【図5】 第3発明の第1実施形態に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【図6】 第3発明の第2実施形態に係るハイブリッドアクチュエータの全体構成を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1C,2,3A,3B ハイブリッドアクチュエータ
11 流体アクチュエータ 12 振動アクチュエータ
13 弾性部材 21 シリンダーケース
22 コア 23 環状突部
24 ディスク 25 小シール部材
26 大シール部材 27 小空間
28 制御弁 29,29A,29B 流体流路
31 振動センサ 32 バルブコントローラ
33 バルブドライバ 34 アクチュエータコントローラ
35 アクチュエータドライバ 41,42,42A,42B 貫通孔
O 被駆動体 X 支持部

Claims (2)

  1. 上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と上記大シール部材との間に単一の小空間が形成され、上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続された流体アクチュエータと、
    上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、
    少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材と
    を上下方向に結合して形成したことを特徴とするハイブリッドアクチュエータ。
  2. 上部および下部が開口したシリンダーケースの内部にコアが配置され、上記シリンダーケースと上記コアとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない小シール部材が介設され、上記コアと上記シリンダーケースとの間に、この両者の上下方向の相対移動を妨げることのない、かつ上記小シール部材よりも大きい有効受圧面積を有する大シール部材が介設され、上記小シール部材と大シール部材とが交互に並び、上記小シール部材と上記大シール部材との間に上下に隣接する少なくとも三つの小空間が形成され、互いに連通させた下から奇数段の上記小空間に加圧流体を供給し、この小空間内の流体を排出させる流体流路が接続され、下から偶数段の上記小空間が大気に連通するように形成された流体アクチュエータと、
    上下方向に伸縮可能に形成された振動アクチュエータと、
    少なくとも上下方向に弾性を有する弾性部材と
    を上下方向に結合して形成したことを特徴とするハイブリッドアクチュエータ。
JP35591899A 1999-12-15 1999-12-15 ハイブリッドアクチュエータ Expired - Fee Related JP4198853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35591899A JP4198853B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 ハイブリッドアクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35591899A JP4198853B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 ハイブリッドアクチュエータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001173609A JP2001173609A (ja) 2001-06-26
JP4198853B2 true JP4198853B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=18446412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35591899A Expired - Fee Related JP4198853B2 (ja) 1999-12-15 1999-12-15 ハイブリッドアクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4198853B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4512178B2 (ja) * 2003-05-19 2010-07-28 株式会社日立製作所 超音波キャビテーション発生装置
JP4273056B2 (ja) 2004-08-12 2009-06-03 不二越機械工業株式会社 研磨装置
US10145393B2 (en) 2016-06-17 2018-12-04 Joyson Safety Systems Acquisition Llc Linear actuator

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001173609A (ja) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6604451B1 (en) Fluid actuator
US6062532A (en) Electric solid-body actuator having a hydraulic amplitude magnifier
US6570298B2 (en) Vibration control device and driving method thereof
KR0166987B1 (ko) 자중지지장치
US6142444A (en) Piezoelectrically actuated microvalve
JP4726893B2 (ja) 機械振動減衰用のせん断力消散インターフェイス器具
JP2007057098A (ja) 流体作動式位置調整装置
US20050103587A1 (en) Dosing device for fluids, especially a motor vehicle injection valve
US20070273074A1 (en) Method And Apparatus For Vibration Isolation
US5042784A (en) Damping support structure
JP4198853B2 (ja) ハイブリッドアクチュエータ
CN110337582A (zh) 线性电机
JP3769326B2 (ja) アクティブ型除振装置
RU2710644C1 (ru) Быстродействующий гидравлический клапан с пьезоэлектрическим управлением
WO2006001691A1 (en) Long stroke position actuator with high load capacity and manometer resolution
JP4091610B2 (ja) 流体アクチュエータ及びこれを用いたハイブリッドアクチュエータ
JP2002035696A (ja) 振動制御装置およびその駆動方法
JP4559822B2 (ja) 気体圧制御弁
Zhou et al. Linear piezo-actuator and its applications
JP2000508043A (ja) 圧電アクチベータ作動の制御弁
JP3143582B2 (ja) 静圧軸受装置およびこれを用いた位置決めステージ
JP2001317585A (ja) 振動制御装置およびその駆動方法
JPH04262222A (ja) 微振動試験方法とその装置
JP4982272B2 (ja) アクティブ除振マウント機構
JP2002039261A (ja) 振動制御構造

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060727

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060727

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4198853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees