JP2002035696A - 振動制御装置およびその駆動方法 - Google Patents

振動制御装置およびその駆動方法

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JP2002035696A
JP2002035696A JP2000223551A JP2000223551A JP2002035696A JP 2002035696 A JP2002035696 A JP 2002035696A JP 2000223551 A JP2000223551 A JP 2000223551A JP 2000223551 A JP2000223551 A JP 2000223551A JP 2002035696 A JP2002035696 A JP 2002035696A
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control device
vibration control
vibration
displacement
liquid
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Masashi Yasuda
正志 安田
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Tokkyokiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的大きな出力変位を生成できるようにす
る。 【解決手段】 ピエゾアクチュエータ2と第1および第
2の液体梃子機構4、8とを直列配置することにより、
ピエゾアクチュエータ2の出力変位を、まず第1の液体
梃子機構4の駆動板7に与えて接続子5から拡大させて
取り出し、さらに取り出された変位を第2の液体梃子機
構8の駆動板11に与えて作用子9から拡大させて取り
出す。これにより、大きな出力変位で振動制御を行うこ
とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床などの環境振動
から精密機器を能動的に除振するアクティブ除振装置や
微振動環境のシミュレーションや機器の微振動感度を計
測する微振動加振装置に用いることが可能な、固体アク
チュエータを具備した振動制御装置およびその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧電(ピエゾ)素子および磁歪素
子などの固体アクチュエータは、防振、除振といった振
動制御や振動発振などの様々な分野において使用されて
いる。しかしながら、これらの固体アクチュエータは、
それ単独での変位が比較的小さいために所定の目的を達
成できないことが多い。そこで、大径ピストンと小径ピ
ストンの間に液体を満たした変位拡大機構と固体アクチ
ュエータとを組み合わせた振動制御装置を用いることが
提案されている(例えば特開平7−301354号公報
参照)。このような変位拡大機構と固体アクチュエータ
とをそれぞれ1つずつ用いた振動制御装置により、大径
ピストンと小径ピストンとの面積比に応じて固体アクチ
ュエータの変位を拡大して小径ピストン側から出力する
ことが可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような変位拡大機構および固体アクチュエータを具備
した振動制御装置は、固体アクチュエータ自体の変位が
小さいことおよび大径ピストンと小径ピストンとの面積
差をあまりに大きくするのが困難であることのために大
きな出力変位を生成することができない。そのために、
上述した振動制御装置は、位置制御や姿勢制御といった
特に大きな変位を必要とする用途には用いることができ
ない。
【0004】また、上述した振動制御装置では、制御対
象部材が比較的柔らかいものである場合(特に、アクチ
ュエータおよび制御対象部材を支持している支持系の剛
性が十分でない場合)に変位が制御対象部材の変形に吸
収されてしまい、制御対象部材に対する適切な制御を行
うことができないことがある。
【0005】このような問題に鑑みて、本発明の主な目
的は、比較的大きな出力変位を生成することが可能な振
動制御装置、および、これに適した駆動方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の振動制御装置は、第1の可動部に入力さ
れた変位が拡大されて第2の可動部から出力されるよう
な前記第1および第2の可動部をそれぞれ有する、互い
に直列に配置された複数の変位拡大機構と、直列に配置
された複数の前記変位拡大機構の最端部にある前記第1
の可動部に対して残りの前記第1および第2の可動部と
は反対側に配置されており、供給された電気信号に基づ
いて複数の前記変位拡大機構の最端部にある前記第1の
可動部を移動させる方向に変位可能な固体アクチュエー
タとを備えている。
【0007】請求項1によると、複数の変位拡大機構が
直列に配置されているために各変位拡大機構において変
位が所定の倍数に拡大されることになり、固体アクチュ
エータに起因した比較的小さな変位が初段の変位拡大機
構の第1の可動部に入力されることにより、最終段の変
位拡大機構の第2の可動部から非常に大きな変位が出力
されることになる。従って、位置制御や姿勢制御などの
特に大きな変位を必要とする用途にも用いることができ
るようになるとともに、制御対象部材が比較的柔らかい
ものである場合にも制御対象部材に対する適切な制御を
行うことができるようになって、固体アクチュエータを
用いた振動制御装置の用途を大幅に広げることが可能で
ある。
【0008】また、請求項2の振動制御装置は、複数の
前記変位拡大機構の最端部にある前記第2の可動部と前
記固体アクチュエータとの間に、両者に対して直列に配
置された内側弾性部材をさらに備えている。
【0009】請求項2によると、直列に配置された内側
弾性部材のために振動制御装置の固有振動数が従来より
も低下したものとなり、高周波域において優れたパッシ
ブ振動遮断性能が得られる。例えば、内側弾性部材を具
備していない振動制御装置の固有振動数が10〜20H
z程度であるとすると、これに内側弾性部材を付加した
振動制御装置の固有振動数を1〜10Hz程度に低下さ
せることができる。つまり、請求項2の振動制御装置で
は、内側弾性部材の変位(ストローク)の大小に拘わら
ず、柔らかい(すなわち、固有振動数が小さい)支持系
を作ることができるという、パッシブ除振系にとって好
適な特性を得ることができる。
【0010】また、請求項2では、複数の変位拡大機構
の最端部にある第2の可動部と固体アクチュエータとの
間に両者に対して直列に内側弾性部材が配置されている
ので、内側弾性部材がそれ以外の場所に配置される場合
に比べて弾性係数が大きく変位が小さい(言い換える
と、硬い)内側弾性部材を用いることが可能である。そ
のため、内側弾性部材の体積を縮小することができるこ
とになり、振動制御装置の小型化を図ることが可能とな
る。
【0011】内側弾性部材としては、ゴムやばねなど公
知のものをいずれも用いることができる。具体的には、
ドリフトや温度変化による特性変化の少ないもの(例え
ば、複数の小さなコイルスプリングが並列に配置された
ばねユニットや、このユニットがゲルでモールドされた
もの、或いは、皿ばねなど)を用いることが好ましい。
【0012】また、請求項3の振動制御装置は、前記変
位拡大機構が、内部に液体が封入された液体室を有する
液体変位拡大機構であって、前記第1の可動部が前記液
体室内の液体と接触しており、前記第2の可動部が前記
第1の可動部よりも小さい接触面積で前記液体室内の液
体と接触していることを特徴とするものである。
【0013】請求項3の振動制御装置において、液体変
位拡大機構は、内部に液体が封入された液体室、第1の
可動部、および、第1の可動部よりも液体との接触面積
が小さい第2の可動部を有し、第1の可動部側に固体ア
クチュエータが配置されたものとなっている(以下、こ
のような構造を有する機構を本明細書において、「液体
梃子機構」ということがある)。
【0014】液体梃子機構においては力伝達が液体で行
われることから、力を作用させる場所や方向を高い自由
度で変更できるというメリットがある。このことを用い
れば、固体アクチュエータをメンテナンスしやすい場所
に配置し、最終段の第2の可動部を制御対象部材の近く
に配置した振動制御装置を構成することができるという
従来の装置では実現できない効果が得られる。
【0015】さらに、液体梃子機構は、例えばレバーを
用いるなどした機械的な変位拡大機構と比べた場合に、
非剛体内部自由度による高次振動モードをほとんど持た
ないという利点がある。
【0016】液体室内部の液体としてはシリコンオイル
などの不揮発性で安定なものを用いることが好ましい
が、これに限定されるものではない。液体自身は振動に
対する減衰性を持っている必要はなく、むしろ粘度が小
さく流動性がよい方が制御の立ち上がりに優れている。
【0017】請求項4の振動制御装置は、前記流体室内
の圧力を調整するための機構をさらに備えている。例え
ば、液体室内に外部からピストンを挿入して第2の可動
部の位置を変更するという手段は簡便である。従来の固
体アクチュエータを備えた振動制御装置では、固体アク
チュエータの少ないストロークを少しでも有効に使うた
めに、固体アクチュエータの位置調整を厳密に行う必要
があり、しかもその調整はジャッキを用いるなど難度が
高いものであった。本発明では、液体室内の圧力を変更
することで簡易に固体アクチュエータに与えられる予圧
レベルの調整を行うことができる。
【0018】請求項5の振動制御装置は、前記固体アク
チュエータに加えられる負荷を制御することが可能に構
成されている。そして、請求項6の振動制御装置は、前
記固体アクチュエータと並列に配置された内側並列弾性
部材をさらに備えているものである。
【0019】請求項5、6によると、固体アクチュエー
タに負荷される荷重を制御して固体アクチュエータを最
適動作させることができるようになる。つまり、支持荷
重を全て固体アクチュエータに分担させると、固体アク
チュエータをその作動の最適点で作動させることができ
ない。そこで、請求項5のようにそれぞれの固体アクチ
ュエータをその最適点で使うためには荷重の調整を行う
ことが好ましく、請求項6ではそれを実現するために固
体アクチュエータと並列に内側並列弾性部材が配置され
ている。
【0020】請求項7の振動制御装置は、前記固体アク
チュエータを被覆する被覆部材をさらに備えている。こ
のような構造は、固体アクチュエータを弾性部材などで
モールドすることによって実現することができる。ま
た、固体アクチュエータを内側並列弾性部材でモールド
することによって、固体アクチュエータを外部湿度の影
響から遮断することもでき、固体アクチュエータの長寿
命化を図ることができる。
【0021】また、請求項8の振動制御装置は、内部に
液体が封入されているとともに弾性的に体積可変である
多数の小粒が分散された液体室、前記液体室内の液体と
接触している第1の可動部、および、前記第1の可動部
よりも小さい接触面積で前記液体室内の液体と接触して
いる第2の可動部をそれぞれ有する、互いに直列に配置
された複数の変位拡大機構と、直列に配置された複数の
前記変位拡大機構の最端部にある前記第1の可動部に対
して残りの前記第1および第2の可動部とは反対側に配
置されており、供給された電気信号に基づいて複数の前
記変位拡大機構の最端部にある前記第1の可動部を移動
させる方向に変位可能な固体アクチュエータとを備えて
いる。
【0022】請求項8によると、請求項1と同様に、複
数の変位拡大機構が直列に配置されているために各変位
拡大機構において変位が所定の倍数に拡大されることに
なり、位置制御や姿勢制御などの特に大きな変位を必要
とする用途にも用いることができるようになるととも
に、制御対象部材が比較的柔らかいものである場合にも
制御対象部材に対する適切な制御を行うことができるよ
うになって、固体アクチュエータを用いた振動制御装置
の用途を大幅に広げることが可能である。
【0023】また、請求項3と同様に、液体梃子機構に
よって固体アクチュエータの変位を拡大することがで
き、低周波域において優れたアクティブ振動遮断性能が
得られるとともに、固有振動数が従来よりも低下したも
のとなって高周波域で優れたパッシブ振動遮断性能が得
られる。また、請求項2の内側弾性部材と同等の機能を
果たすものとして液体室内に弾性的に体積可変である多
数の小粒が分散されているので、液体室の外に別の弾性
部材を配置しなくともよい小型でパッシブ除振に適した
振動制御装置を得ることが可能となる。
【0024】また、請求項9の振動制御装置は、内部に
気体が封入されており弾性的に容積可変である気体室、
前記気体室内の気体と接触している第1の可動部、およ
び、前記第1の可動部よりも小さい接触面積で前記気体
室内の気体と接触している第2の可動部をそれぞれ有す
る、互いに直列に配置された複数の変位拡大機構と、直
列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にある
前記第1の可動部に対して残りの前記第1および第2の
可動部とは反対側に配置されており、供給された電気信
号に基づいて複数の前記変位拡大機構の最端部にある前
記第1の可動部を移動させる方向に変位可能な固体アク
チュエータとを備えている。
【0025】請求項9によると、請求項1と同様に、複
数の変位拡大機構が直列に配置されているために各変位
拡大機構において変位が所定の倍数に拡大されることに
なり、位置制御や姿勢制御などの特に大きな変位を必要
とする用途にも用いることができるようになるととも
に、制御対象部材が比較的柔らかいものである場合にも
制御対象部材に対する適切な制御を行うことができるよ
うになって、固体アクチュエータを用いた振動制御装置
の用途を大幅に広げることが可能である。
【0026】また、請求項3と同様に、気体梃子機構に
よって固体アクチュエータの変位を拡大することがで
き、低周波域において優れたアクティブ振動遮断性能が
得られるとともに、固有振動数が従来よりも低下したも
のとなって高周波域で優れたパッシブ振動遮断性能が得
られる。また、気体室内の気体が請求項2の内側弾性部
材と同等の機能を果たすので、気体室の外に別の弾性部
材を配置しなくともよい小型でパッシブ除振に適した振
動制御装置を得ることが可能となる。
【0027】請求項10の振動制御装置は、前記第1の
可動部および前記第2の可動部の周縁が、弾性シール部
材によってそれぞれシールされたものである。液体梃子
機構や気体梃子機構にとって液体、気体の漏れがないよ
うに液体室または気体室の第1、第2の可動部を確実に
シールすることは重要である。
【0028】請求項11の振動制御装置は、直列に配置
された複数の前記変位拡大機構の最端部にある前記第2
の可動部に対して残りの前記第1および第2の可動部と
は反対側に配置された緩衝弾性部材をさらに備えてい
る。これによると、最端部にある第2の可動部の移動方
向と交差する方向の剪断力が外部から加えられた場合
に、緩衝弾性部材が剪断力の緩衝部材(言い換えると、
剪断力を逃がすための部材)として機能するために第2
の可動部の破損を防止することができる。
【0029】請求項12の振動制御装置は、前記緩衝弾
性部材が、最端部にある前記第2の可動部と直列および
並列に配置されたものである。請求項12の振動制御装
置では、緩衝弾性部材が最端部にある前記第2の可動部
と並列にも配置されていることにより、最端部にある第
2の可動部に負荷される力を調整することが可能となっ
て、固体アクチュエータに負荷される力の制御も可能で
ある。つまり、最端部にある第2の可動部の負担を減ら
して第2の可動部には制御力だけを分担させることがで
きる。このような並列配置される緩衝弾性部材は、第2
の可動部の変位方向だけに弾性変形して弾性力を生じ
る。また、並列配置される緩衝弾性部材での振動減衰が
少なくなるほど、制御効率が高められる。
【0030】請求項13の振動制御装置は、前記緩衝弾
性部材が、鋼板および樹脂板の少なくともいずれか一方
とエラストマとが交互に積層された部分を有するもので
ある。請求項13の振動制御装置のように、弾性部材
が、鋼板および樹脂板の少なくともいずれか一方とエラ
ストマとを交互に積層したもの(以下、「非干渉化弾性
部材」という)は、剪断力の緩衝部材として良好に機能
する。
【0031】請求項14の振動制御装置は、複数の前記
固体アクチュエータが並列に配置されたものである。こ
れにより、大きな作用力を生成することができる。
【0032】請求項15の振動制御装置は、前記第2の
可動部に対して前記第1の可動部とは反対側に配置され
た制御対象部材までの距離を測定するためのセンサをさ
らに備えたものである。これにより、固体アクチュエー
タを用いて制御対象部材の位置および配向(すなわち、
姿勢)の制御を的確に行うことができるようになる。
【0033】請求項16の振動制御装置は、前記固体ア
クチュエータがピエゾ素子を含むものであり、請求項1
7の振動制御装置は、前記固体アクチュエータが超磁歪
素子を含むものである。特に超磁歪素子を含む固体アク
チュエータは変位が大きく壊れにくいという点で有利で
ある。
【0034】また、上述の振動制御装置を請求項18〜
20のように駆動することにより、制御対象部材の振動
発生および振動抑制のための装置として適切に動作させ
ることができる。また、請求項21の駆動方法のように
複数の前記固体アクチュエータのうち破損したものへの
通電を遮断することで、省電力駆動を実現することがで
きる。この際、固体アクチュエータの制御回路内にヒュ
ーズ機構が組み込まれており、適当なヒューズを切断す
ることで、破損した固体アクチュエータへの通電が遮断
されるようになっていてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0036】図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
る振動制御装置の断面図である。図1に示すように、本
実施の形態の振動制御装置1は、ピエゾ(圧電)素子を
含むピエゾアクチュエータ2と、変位拡大機構である第
1および第2の液体梃子機構4、8とが、第1の液体梃
子機構4を挟むようにしてシリンダケース13内に直列
に配置されたものである。
【0037】第1の液体梃子機構4は、シリンダケース
13に設けられた2つの部屋16、17の一方の部屋1
6に、ピエゾアクチュエータ2とともに収容されてい
る。第1の液体梃子機構4は、内部に液体が封入された
液体室6と、液体室6内の液体と接触するように且つ液
体室6とピエゾアクチュエータ2との間に配置された駆
動板7と、液体室6内の液体と接触するように且つ液体
室6に対して駆動板7とは反対側に配置された接続子5
とを有している。また、液体室6内の液体との接触面積
は、駆動板7よりも接続子5の方が小さくなっている。
接続子5の液体室6とは反対側の端部は、シリンダケー
ス13を2つの部屋16、17に仕切る壁に設けられた
孔を通ってシリンダケース13の他方の部屋17に突出
して、第2の液体梃子機構8の駆動板11と接続されて
いる。
【0038】第2の液体梃子機構8は、部屋17に収容
されている。第2の液体梃子機構8は、内部に液体が封
入された液体室10と、液体室10内の液体と接触する
ように且つ液体室10と接続子5との間に配置された駆
動板11と、液体室10内の液体と接触するように且つ
液体室10に対して駆動板11とは反対側に配置された
作用子9とを有している。また、液体室10内の液体と
の接触面積は、駆動板11よりも作用子9の方が小さく
なっている。作用子9の液体室10とは反対側の端部
は、シリンダケース13に設けられた孔を通ってその外
部に露出している。このようにピエゾアクチュエータ2
を含めすべての部材がシリンダケース13内に収納され
ているために、本実施の形態の振動制御装置1は小型で
あり、省スペースに寄与することが可能なものとなって
いる。
【0039】ピエゾアクチュエータ2は、図示しないド
ライバから供給された電気信号に基づいて微小振動す
る。その振動の方向は、ピエゾアクチュエータ2と第1
および第2の液体梃子機構4、8とが直列配置された方
向と平行となっている。
【0040】また、作用子9および接続子5の側面とシ
リンダケース13との間には、その間隙を埋めて液体室
6、10内の液体が漏れないようにするための弾性シー
ル部材14a、14cがそれぞれ配置されている。ま
た、駆動板11、7の側面とシリンダケース13との間
にも同様の弾性シール部材14b、14dがそれぞれ配
置されている。本実施の形態では、駆動板11、7の周
縁にある弾性シール部材14b、14dの液体室内の液
体との接触面積が駆動板11、7の液体室内の液体との
接触面積の1%未満となっている。そのため、作用子
9、接続子5および駆動板11、7の変位時に液体室
6、10の内圧によって弾性シール部材14b、14d
が変形したとしても液体室6、10の容積変化量が少な
く、作用子9への力の伝達効率を高く維持することがで
きる。なお、弾性シール部材14a、14cは、剪断力
が加えられた際に作用子9および接続子5を保護すると
いう役割をも有している。
【0041】シリンダケース13内の部屋16内におい
て、駆動板7に対して液体室6とは反対側であってピエ
ゾアクチュエータ2が配置されていない空間には空気が
充填されており、その空気圧は図示しないバルブやコン
プレッサなどの装置(図4参照)によって調整可能とな
っている。つまり、この空間は空気圧調整が可能で、ピ
エゾアクチュエータ2と並列に配置された空気ばねとし
て機能する。従って、当該空間の空気圧を調節すること
で、ピエゾアクチュエータ2に負荷される荷重を制御し
てピエゾアクチュエータ2を最適動作させることができ
るようになる。
【0042】このように構成された本実施の形態の振動
制御装置1の動作について説明する。振動制御装置1で
は、ピエゾアクチュエータ2を駆動することによって振
動が生じると、その振動が第1の液体梃子機構4の駆動
板7に与えられる。駆動板7はピエゾアクチュエータ2
の変位量とほぼ同じだけ変位するが、接続子5の液体室
6内の液体との接触面積が駆動板7のそれよりも小さい
ために、両者の比の分だけ接続子5の変位が拡大され
る。つまり、接続子5と駆動板7の液体接触面積比が
1:10であれば、接続子5と駆動板7の変位量比は1
0:1となる。
【0043】また、接続子5の変位はそのまま第2の液
体梃子機構8の駆動板11に与えられ、駆動板11は接
続子5とほぼ同じだけ変位する。しかしながら、作用子
9の液体室10内の液体との接触面積が駆動板11のそ
れよりも小さいために、両者の比の分だけ作用子9の変
位が拡大される。つまり、作用子9と駆動板11の液体
接触面積比が1:10であれば、作用子9と駆動板11
の変位量比は10:1となる。従って、この場合、第1
の液体梃子機構4の駆動板7の変位は、第2の液体梃子
機構8の作用子9から100倍になって出力される。
【0044】このように、本実施の形態によると、2つ
の液体梃子機構4、8が直列に配置されているために、
ピエゾアクチュエータ2の変位を大きく拡大して取り出
すことが可能である。これにより、ピエゾアクチュエー
タ2内のピエゾ素子の積層数を従来よりも減少させるこ
とができて、製造コストを低下させることも可能とな
る。また、本実施の形態の振動制御装置1は、位置制御
や姿勢制御などの特に大きな変位を必要とする用途にも
用いることができるとともに、制御対象部材が比較的柔
らかいものである場合にも制御対象部材に対して適切な
制御を行うことができる。なお、ここで説明した効果
は、後述する実施の形態においても同様に得ることが可
能である。
【0045】さらに、変位拡大機構として液体梃子機構
を用いた本実施の形態の振動制御装置1は、例えば後述
する第8の実施の形態のようにレバーを用いるなどした
機械的な変位拡大機構を用いたものと比較して、構成が
比較的簡単であり且つ非剛性内部自由度における高次振
動モードをほとんど持たないという点からも好ましい。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態について
図2を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1の実施の形態と同等の部材については同じ符号を用
いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御装置2
1は、ピエゾアクチュエータ2と第1の液体梃子機構4
の駆動板7との間に防振ゴム23が直列に配置されてい
る点において第1の実施の形態と相違している。また、
この直列配置方向における防振ゴム23の両端には、例
えば金属や樹脂などからなる肉薄の剛性板24a、24
bがそれぞれ配置されている。このように防振ゴム23
の両側に剛性板24a、24bを配置しておくことで、
局所的に配置されたピエゾアクチュエータ2の変位を液
体室6内の液体に対して効率的に与えるようにしてい
る。
【0047】このように、本実施の形態の振動制御装置
21においては、2つの液体梃子機構4、8、ピエゾア
クチュエータ2および防振ゴム23が直列に配置されて
いるために、防振ゴム23が直列に配置されていないも
のと比較して振動制御装置21の固有振動数が従来より
も小さくなっている。そのため、高周波域で優れたパッ
シブ振動遮断性能が得られる。従って、本実施の形態の
振動制御装置21によると、小容積で高速応答可能であ
るというピエゾアクチュエータ2が有する利益を保持し
つつ、低周波域では変位の大きな優れたアクティブ振動
遮断性能を発揮することができ、しかも高周波域では優
れたパッシブ振動遮断性能を発揮することができるとい
ういままでの振動制御装置によっては実現できなかった
振動制御系が比較的低コストで構成される。
【0048】また、本実施の形態の振動制御装置21に
おいては、防振ゴム23が第1の液体梃子機構4とピエ
ゾアクチュエータ2との間に両者に対して直列に配置さ
れているので、防振ゴム23が作用子9に対して駆動板
7やピエゾアクチュエータ2とは反対側に配置されてい
る場合と比較して、防振ゴム23として弾性係数が大き
く変位が小さいものを用いることが可能である。これに
より、比較的体積の小さい防振ゴム23を用いることが
できて、振動制御装置21の一層の小型化を実現するこ
とができる。
【0049】次に、本発明の第3の実施の形態について
図3を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1の実施の形態と同等の部材については同じ符号を用
いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御装置3
1では、作用子9に対して液体室10とは反対側の先端
部9aに積層弾性体33が配置されている点において第
1の実施の形態と相違している。積層弾性体33は、鋼
板(若しくは樹脂板またはこれらの両方)と防振ゴムな
どのエラストマとを交互に積層した非干渉化弾性部材で
ある。直列配置方向における積層弾性体33の両端に
は、剛性板34a、34bがそれぞれ配置されている。
【0050】このように、本実施の形態では、作用子9
に対して液体室10とは反対側の先端部9aにピエゾア
クチュエータ2および液体梃子機構4、8と直列配置さ
れた積層弾性体33が設けられていることにより、作用
子9の変位方向(つまり直列配置方向)と交差する方向
の剪断力が外部から加えられた場合に、積層弾性体33
が剪断力の緩衝部材として作用子9に大きな剪断力がか
からないように機能する。従って、作用子9の破損を効
果的に防止することができる。なお、積層弾性体33の
代わりに積層されていない通常の弾性体を用いてもよい
が、本実施の形態のように積層された非干渉化弾性部材
は剪断力の緩衝部材として良好に機能する。
【0051】次に、本発明の第4の実施の形態について
図4を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第3の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御
装置41においては、第1〜第3の実施の形態の振動制
御装置1、21、31において用いられていたピエゾア
クチュエータ2に代えて、超磁歪素子を含んだ超磁歪ア
クチュエータ42が用いられている。超磁歪アクチュエ
ータ42は、超磁歪ロッド43と、超磁歪ロッド43の
振動変位方向の両端に配置されたバイアス永久磁石44
a、44bと、超磁歪ロッド43の側方に配置された駆
動コイル44とを具備しており、これらはエラストマ4
5によってモールドされることにより一体となってい
る。駆動コイル44は外部の駆動回路46と接続されて
おり、これによって駆動されて超磁歪ロッド43の周囲
に磁界を発生する。
【0052】超磁歪ロッド43の材料は、例えば希土類
元素と鉄が1:2で存在するものであることが好まし
く、例えばTbFe2 、DyFe2 、SmFe2 、Ho
Fe2、ErFe2 、Tb0.3 Dy0.7 Fe2 を用いる
ことができる。このような超磁歪ロッド43を有する超
磁歪アクチュエータ42は、ピエゾアクチュエータと比
較して、最大磁歪が大きく、応答が高速であり、発生す
る応力が大きいなどの優れた特性を有しており、本実施
の形態のような振動制御装置41に用いて非常に好適で
ある。
【0053】また、シリンダケース13に設けられた部
屋16内の空隙部分は、空気レギュレータ47を介して
空気圧源48に接続されている。これにより、上述した
ように、部屋16内の空隙部分の圧力を任意の大きさに
制御して、超磁歪アクチュエータ42に加えられる負荷
を最適値に調整することが可能となっている。
【0054】また、本実施の形態の振動制御装置41で
は、第3の実施の形態と同様に作用子9に対して液体室
10とは反対側に積層弾性体33および剛性板34a、
34bが直列配置されているとともに、剛性板34bと
シリンダケース13の間に作用子9と並列に防振ゴム4
9および剛性板34cが配置されている。本実施の形態
において、作用子9と並列な防振ゴム49は外部から加
えられる力を作用子9と分担して作用子9に加えられる
外力負担を減らす役割を有している。そのため、より精
度の高い振動制御が行えるようになり、防振ゴム49で
の振動減衰が少なくなるほど制御効率が高められる。
【0055】次に、本発明の第5の実施の形態について
図5を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第4の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御
装置51は、第2の液体梃子機構8の液体室10内の圧
力を調整するための液体室圧力制御機構32を具備して
いる点において第1の実施の形態の振動制御装置1と相
違している。液体室圧力制御機構52は、液体室10内
への侵入が可能なピストン部54と、例えばねじの回動
による前後移動に応じてピストン部54の液体室10内
への侵入深さを任意の深さに調節するためのピストン位
置調節部53とを有している。ピストン部54の周縁
は、弾性シール部材14eによってシールされており、
液体室10内の液体が外部に漏れないようになってい
る。
【0056】本実施の形態では、ピストン位置調整部5
3でピストン部54の液体室10内への侵入深さを調節
することで、液体室10内の圧力を制御することができ
る。従って、ピエゾアクチュエータ2に与えられる予圧
レベルの調整を簡易に行うことができる。
【0057】また、本実施の形態の振動制御装置51
は、第2の実施の形態の振動制御装置21において、防
振ゴムの形状を変更して防振ゴム55がピエゾアクチュ
エータ2と直列および並列に配置されるようにするとと
もに剛性板56a、56bを防振ゴム55の両端に取り
付けたものである。これにより、第1〜第4の実施の形
態において空気ばねの調整により行っていたピエゾアク
チュエータ2の最適動作制御を防振ゴム55の並列配置
部分によって行うことができるようになる。従って、第
4の実施の形態のように空気ばねに接続されるバルブや
コンプレッサが不要になって装置構成が簡略化されると
いう利点がある。また、防振ゴム55によってピエゾア
クチュエータ2を外気から遮断することができるので、
ピエゾアクチュエータ2を外部湿度の影響から遮断する
ことができ、ピエゾアクチュエータ2の長寿命化を図る
ことができるという利点もある。なお、防振ゴム55の
直列配置部分と並列配置部分は必ずしも一体に成形され
ている必要はなく、別体として設けられていてもよい。
【0058】次に、本発明の第6の実施の形態について
図6を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第5の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御
装置61は、第2の実施の形態の振動制御装置21にお
いて、1つのピエゾアクチュエータ2を互いに離隔して
並列配置された3つのピエゾアクチュエータ2a、2
b、2cに置き換えたものである。3つのピエゾアクチ
ュエータ2a、2b、2cは図示しない駆動部からの信
号にしたがって同期駆動される。これにより、本実施の
形態の振動制御装置61は、大きな制御力を生成するこ
とができるものとなっている。
【0059】次に、本発明の第7の実施の形態について
図7を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第6の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態において
は、振動制御装置に結合された制御対象部材に対して振
動発生または振動抑制制御を行う場合の振動制御装置の
駆動方法についても併せて説明する。なお、本実施の形
態で説明する振動制御装置の駆動方法は、他の実施の形
態の振動制御装置に対しても同様にして適用可能なもの
である。
【0060】本実施の形態の振動制御装置71では、液
体梃子機構8の一部を構成する液体室10が、シリンダ
ケース13内に設けられた第1液体室10aと、作用子
9が配置された下面板72に設けられた第2液体室10
bと、両者の間を連結するパイプ10cとに分割されて
いる。また、作用子9の周囲は弾性シール部材14aで
シールされており、作用子9からの作用力は積層弾性体
33を介して制御対象部材である上面板73に与えられ
るようになっている。下面板72には、上面板73との
間の距離を測定するためのセンサ74が配置されてお
り、上面板73にはその振動加速度を測定するためのセ
ンサ75が配置されている。また、シリンダケース13
内には、エラストマ76でモールドされたピエゾアクチ
ュエータ2a、2b、2c、防振ゴム23、第1の液体
梃子機構4、および、第2の液体梃子機構8の駆動板1
1と第1液体室10aが直列に配置収納されている。
【0061】センサ74、75から得られた検出信号
は、前置信号処理器77に供給される。制御器78は、
前置信号処理器77からの信号に基づいて、各ピエゾア
クチュエータ2a、2b、2cに与えられる制御信号を
求める。そして、この制御信号に応じて各ピエゾアクチ
ュエータ2a、2b、2cがピエゾ素子ドライバ79に
よって駆動される。
【0062】このように、本実施の形態の振動制御装置
71では、2つの液体室10a、10bをパイプ10c
で連結することにより、ピエゾアクチュエータ2a、2
b、2cの配置場所と作用子9の配置場所とをパイプ1
0cの長さに応じた任意の距離だけ離隔させることがで
きる。また、上述の第1〜第6の実施の形態では、駆動
板7の変位方向と作用子9の変位方向は常に同じであっ
たが、本実施の形態ではこれが90°回転している。つ
まり、第1および第2の液体梃子機構4、8を採用する
ことで、力を作用させる方向についても任意の方向を選
択することができる。従って、ピエゾアクチュエータ2
a、2b、2cをメンテナンスしやすい場所に配置する
一方で作用子9をピエゾアクチュエータ2a、2b、2
cから遠方に配置し、作用子9をピエゾアクチュエータ
2a、2b、2cの配向とは無関係に配向することも可
能である。
【0063】次に、本実施の形態の振動制御装置71の
駆動方法について説明する。上面板73に所望の振動を
発生させる場合には、まず、センサ75によって作用子
9の変位方向(ここでは鉛直方向)についての上面板7
3の振動信号を測定する。そして、この振動信号に基づ
いてフィードバック制御を行い、上面板73が所定の振
動を起こすような駆動信号を制御器78およびドライバ
79で生成する。そして、この駆動信号でピエゾアクチ
ュエータ2a、2b、2cを駆動する。このような制御
を行うことで、制御対象部材である上面板73に所望の
振動を起こさせることができる。また、上面板73の振
動を抑制する場合にも同様にして振動制御装置71が駆
動されてよい。
【0064】また、センサ74からの変位信号をも加味
して制御を行うようにしてよい。すなわち、上面板73
の相対変位をセンサ74で検出して上面板73の目標位
置からの相対的な位置誤差を制御器78で求める。そし
て、上面板73が目標位置に追従するように、ピエゾア
クチュエータ2a、2b、2cに供給される電気信号を
制御器78によって制御する。このようにすることで、
上面板73と下面板72との間の距離を適切な距離に維
持することができる。
【0065】また、本実施の形態では、ピエゾアクチュ
エータ2a、2b、2cのうち破損したものへの通電を
遮断するようにしている。これにより、無駄な電力消費
を防止して省電力駆動を実現することができる。そのた
めに、各ピエゾアクチュエータ2a、2b、2cにはそ
の破損検出のためのセンサ(図示せず)が設けられてお
り、これらセンサからの検出信号が制御器78に供給さ
れるものとする。
【0066】次に、本発明の第8の実施の形態について
図8を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第7の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御
装置81においては、第1〜第7の実施の形態において
用いられていた第1および第2の液体梃子機構4、8に
代わって、第1および第2の機械式梃子機構82、83
が互いに直列に配置されている。
【0067】部屋16内に収容された第1の機械式梃子
機構82は、防振ゴム23側に配置された駆動板84
と、後述するように駆動板84の変位を拡大するレバー
85と、レバー85に対して駆動板84とは反対側に配
置された接続子86とを有している。接続子86のレバ
ー85とは反対側の端部は、シリンダケース13に設け
られた孔を通って部屋17側に突出している。レバー8
5は、その一端85aにおいてシリンダケース13と回
動可能に接続されているとともに、他端85bにおいて
接続子86と回動可能に接続されている。また、レバー
85は、駆動板84上に設けられた支持部84aと比較
的狭い面積で接触することで駆動板84に支持されてい
る。
【0068】また、部屋17内に収容された第2の機械
式梃子機構83は、第1の機械式梃子機構82の接続子
86と接続された駆動板88と、後述するように駆動板
88の変位を拡大するレバー89と、レバー89に対し
て駆動板88とは反対側に配置された作用子90とを有
している。作用子90のレバー89とは反対側の端部
は、シリンダケース13に設けられた孔を通って外部に
突出している。レバー89は、その一端89aにおいて
シリンダケース13と回動可能に接続されているととも
に、他端89bにおいて作用子9と回動可能に接続され
ている。また、レバー89は、駆動板88上に設けられ
た支持部88aと比較的狭い面積で接触することで駆動
板88に支持されている。
【0069】このように構成された本実施の形態の振動
制御装置81では、ピエゾアクチュエータ2を駆動する
ことによって振動が生じると、その振動が防振ゴム23
を介して第1の機械的梃子機構82の駆動板84に与え
られる。駆動板84が上下に変位すると、支持部84a
から力が与えられたレバー85は端部85aを中心とし
て回動し、接続子86は図中上下に変位する。このと
き、(接続子86の変位の大きさ:駆動板84の変位の
大きさ)は、(レバー85の両端部85a、85b間の
距離:レバー85の端部85a−支持部84a間の距
離)となり、接続子86の変位量は駆動板84の変位量
よりも拡大される。同様に、第2の機械的梃子機構83
でも接続子86を介して駆動板88から入力された変位
が拡大されて作用子90から出力される。
【0070】このように、本実施の形態によると、第1
および第2の機械的梃子機構82、83が設けられてい
るために、ピエゾアクチュエータ2の変位を大きく拡大
して取り出すことが可能である。そのためピエゾアクチ
ュエータ2内のピエゾ素子の積層数を従来よりも減少さ
せることができて、製造コストを大幅に低下させること
ができる。しかも、本実施の形態の振動制御装置81に
おいては、第1および第2の機械式梃子機構82、8
3、ピエゾアクチュエータ2および防振ゴム23が直列
に配置されているために、防振ゴム23が直列に配置さ
れていないものと比較して振動制御装置81の固有振動
数が従来よりも小さくなっている。そのため、高周波域
で優れたパッシブ振動遮断性能が得られる。さらに、防
振ゴム23の小型化により振動制御装置81をコンパク
トに構成することが可能である。
【0071】次に、本発明の第9の実施の形態について
図9を参照して説明する。なお、本実施の形態において
第1〜第8の実施の形態と同等の部材については同じ符
号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動制御
装置91では、部屋16内において、液体室6を挟んで
上下に駆動板7a、7bおよび5つのピエゾアクチュエ
ータ2a〜2eが対向するように配置されている。そし
て、第1の液体梃子機構92は、液体室6と、これを挟
み込む駆動板7a、7bと、駆動板7aの中央に設けら
れた接続子5とを具備したものとなっている。駆動板7
aはピエゾアクチュエータ2d、2eによって駆動さ
れ、駆動板7bはピエゾアクチュエータ2a、2b、2
cによって駆動される。
【0072】また、駆動板7aと液体室6との間、およ
び、駆動板7bと液体室6との間にそれぞれ防振ゴム9
4a、94bが配置されている。防振ゴム94a、94
bは、液体室6をシールして液体が漏れないようにする
という役割を有している。さらに、防振ゴム94a、9
4bは、第2の実施の形態の防振ゴム23と同様に、振
動制御装置91の固有振動数を低下させて高周波域で優
れたパッシブ振動遮断性能を発揮させることを可能とす
る。また、防振ゴム94a、94bとしてはそれが作用
子5の外側(駆動板7a、7bに対して液体室6とは反
対側)に配置されている場合と比較して弾性係数が大き
く硬いものを用いることが可能であるので、防振ゴム9
4a、95bの体積の小型化により振動制御装置91を
コンパクトな構成とすることが可能となる。
【0073】また、本実施の形態では、第1の液体梃子
機構92からシリンダケース8に与えられて外部に逃げ
る作用力がほとんどなく、ピエゾアクチュエータ2a〜
2eで生じた作用力を高い割合で接続子5に与えること
が可能であり、ピエゾアクチュエータ2a〜2eを高効
率で動作させることが可能である。また、本実施の形態
のように多くのピエゾアクチュエータ2a〜2eを対向
させて用いることにより、狭い平面積内に比較的多くの
ピエゾアクチュエータを配置して大きな作用力を得るこ
とができるという利点もある。
【0074】次に、本発明の第10の実施の形態につい
て図10を参照して説明する。なお、本実施の形態にお
いて第1〜第9の実施の形態と同等の部材については同
じ符号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振動
制御装置101は、防振ゴム94a、94bの代わりに
弾性シール部材14bが配置されている点および液体室
6、10内の液体として弾性的に体積可変である多数の
小粒が分散されたものが用いられている点において第9
の実施の形態のものと相違している。弾性的に体積可変
である多数の小粒としては例えば気体が封入された樹脂
やエラストマの粉末体が用いられてよい。
【0075】本実施の形態によると、液体室6、10内
に分散された多数の小粒が弾性部材と同等に機能するた
め、第1および第2の液体梃子機構92、8の液体室
6、10の外に別に防振ゴムなどの弾性部材を配置しな
くとも、上述した第9の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。従って、上述した効果を保持しつつ振動
制御装置101をよりコンパクトに構成することが可能
である。
【0076】次に、本発明の第11の実施の形態につい
て図11を参照して説明する。なお、本実施の形態にお
いて第1〜第10の実施の形態と同等の部材については
同じ符号を用いその説明を省略する。本実施の形態の振
動制御装置111は、第1および第2の液体梃子機構9
2、8の代わりに第1および第2の気体梃子機構11
2、113が用いられている点において第10の実施の
形態のものと相違している。部屋16に収容された第1
の気体梃子機構112は、上述した他の実施の形態で使
用されている液体室6、10と比較して非常に高さが小
さく上下の駆動板7a、7b間の距離が接近した幅の狭
い気体室115を具備している。また、部屋17に収容
された第2の気体梃子機構113は、同じく幅の狭い気
体室116を具備している。
【0077】このように構成された第1および第2の気
体梃子機構112、113の気体室115、116内に
封止された気体は弾性部材として機能するため、本実施
の形態によっても第9および第10の実施の形態と同等
の効果を得ることが可能である。また、第1および第2
の気体梃子機構112、113は上述した実施の形態で
用いた液体梃子機構に比べて小型であってその外部に弾
性部材をさらに配置する必要がないので、非常にコンパ
クトな振動制御装置を得ることが可能となる。
【0078】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、第7の実施
の形態のように作用子9の変位方向と制御対象物73の
変位方向は同じでなくともよく、公知の作用方向変換機
構を用いることにより作用子9の変位方向が制御対象物
73の変位方向と例えば90°をなすようにしてもよ
い。また、第5の実施の形態で説明したような液体室圧
力制御機構が、例えば第7の実施の形態のような他の実
施の形態に用いられてもよい。また、第4の実施の形態
で説明したような超磁歪アクチュエータが、例えば第7
および第10の実施の形態のような他の実施の形態に用
いられてもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
複数の変位拡大機構が直列に配置されているために各変
位拡大機構において変位が所定の倍数に拡大されること
になり、固体アクチュエータに起因した比較的小さな変
位が初段の変位拡大機構の第1の可動部に入力されるこ
とにより、最終段の変位拡大機構の第2の可動部から非
常に大きな変位が出力されることになる。従って、位置
制御や姿勢制御などの特に大きな変位を必要とする用途
にも用いることができるようになるとともに、制御対象
部材が比較的柔らかいものである場合にも制御対象部材
に対する適切な制御を行うことができるようになって、
固体アクチュエータを用いた振動制御装置の用途を大幅
に広げることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図9】本発明の第9の実施の形態にかかる振動制御装
置の断面図である。
【図10】本発明の第10の実施の形態にかかる振動制
御装置の断面図である。
【図11】本発明の第11の実施の形態にかかる振動制
御装置の断面図である。
【符号の説明】
1 振動制御装置 2 ピエゾアクチュエータ 4 第1の液体梃子機構 5 接続子 6 液体室 7 駆動板 8 第2の液体梃子機構 9 作用子 10 液体室 11 駆動板 13 シリンダケース 14a〜14d 弾性シール部材 16、17 部屋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/04 F16F 15/04 A H02N 2/00 H02N 2/00 B

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の可動部に入力された変位が拡大さ
    れて第2の可動部から出力されるような前記第1および
    第2の可動部をそれぞれ有する、互いに直列に配置され
    た複数の変位拡大機構と、 直列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にあ
    る前記第1の可動部に対して残りの前記第1および第2
    の可動部とは反対側に配置されており、供給された電気
    信号に基づいて複数の前記変位拡大機構の最端部にある
    前記第1の可動部を移動させる方向に変位可能な固体ア
    クチュエータとを備えていることを特徴とする振動制御
    装置。
  2. 【請求項2】 複数の前記変位拡大機構の最端部にある
    前記第1の可動部と前記固体アクチュエータとの間に、
    両者に対して直列に配置された内側弾性部材をさらに備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の振動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記変位拡大機構が、内部に液体が封入
    された液体室を有する液体変位拡大機構であって、前記
    第1の可動部が前記液体室内の液体と接触しており、前
    記第2の可動部が前記第1の可動部よりも小さい接触面
    積で前記液体室内の液体と接触していることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の振動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記流体室内の圧力を調整するための機
    構をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載
    の振動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記固体アクチュエータに加えられる負
    荷を制御することが可能に構成されていることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記固体アクチュエータと並列に配置さ
    れた内側並列弾性部材をさらに備えていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記固体アクチュエータを被覆する被覆
    部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  8. 【請求項8】 内部に液体が封入されているとともに弾
    性的に体積可変である多数の小粒が分散された液体室、
    前記液体室内の液体と接触している第1の可動部、およ
    び、前記第1の可動部よりも小さい接触面積で前記液体
    室内の液体と接触している第2の可動部をそれぞれ有す
    る、互いに直列に配置された複数の変位拡大機構と、 直列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にあ
    る前記第1の可動部に対して残りの前記第1および第2
    の可動部とは反対側に配置されており、供給された電気
    信号に基づいて複数の前記変位拡大機構の最端部にある
    前記第1の可動部を移動させる方向に変位可能な固体ア
    クチュエータとを備えていることを特徴とする振動制御
    装置。
  9. 【請求項9】 内部に気体が封入されており弾性的に容
    積可変である気体室、前記気体室内の気体と接触してい
    る第1の可動部、および、前記第1の可動部よりも小さ
    い接触面積で前記気体室内の気体と接触している第2の
    可動部をそれぞれ有する、互いに直列に配置された複数
    の変位拡大機構と、 直列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にあ
    る前記第1の可動部に対して残りの前記第1および第2
    の可動部とは反対側に配置されており、供給された電気
    信号に基づいて複数の前記変位拡大機構の最端部にある
    前記第1の可動部を移動させる方向に変位可能な固体ア
    クチュエータとを備えていることを特徴とする振動制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の可動部および前記第2の可
    動部の周縁が、弾性シール部材によってそれぞれシール
    されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1
    項に記載の振動制御装置。
  11. 【請求項11】 直列に配置された複数の前記変位拡大
    機構の最端部にある前記第2の可動部に対して残りの前
    記第1および第2の可動部とは反対側に配置された緩衝
    弾性部材をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    〜10のいずれか1項に記載の振動制御装置。
  12. 【請求項12】 前記緩衝弾性部材が、直列に配置され
    た複数の前記変位拡大機構の最端部にある前記第2の可
    動部と直列および並列に配置されていることを特徴とす
    る請求項11に記載の振動制御装置。
  13. 【請求項13】 前記緩衝弾性部材が、鋼板および樹脂
    板の少なくともいずれか一方とエラストマとが交互に積
    層された部分を有していることを特徴とする請求項11
    または12に記載の振動制御装置。
  14. 【請求項14】 複数の前記固体アクチュエータが並列
    に配置されていることを特徴とする請求項1〜13のい
    ずれか1項に記載の振動制御装置。
  15. 【請求項15】 直列に配置された複数の前記変位拡大
    機構の最端部にある前記第2の可動部に対して残りの前
    記第1および第2の可動部とは反対側に配置された制御
    対象部材までの距離を測定するためのセンサをさらに備
    えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1
    項に記載の振動制御装置。
  16. 【請求項16】 前記固体アクチュエータがピエゾ素子
    を含んでいることを特徴とする請求項1〜15のいずれ
    か1項に記載の振動制御装置。
  17. 【請求項17】 前記固体アクチュエータが超磁歪素子
    を含んでいることを特徴とする請求項1〜15のいずれ
    か1項に記載の振動制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか1項に記載
    の振動制御装置の駆動方法において、 直列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にあ
    る前記第2の可動部の変位に基づく制御対象部材の振動
    信号を測定し、 前記振動信号に基づいて、前記制御対象部材が所定の振
    動を起こすような駆動信号を生成し、 前記駆動信号で前記固体アクチュエータを駆動すること
    を特徴とする振動制御装置の駆動方法。
  19. 【請求項19】 請求項1〜17のいずれか1項に記載
    の振動制御装置の駆動方法において、 直列に配置された複数の前記変位拡大機構の最端部にあ
    る前記第2の可動部の変位に基づく制御対象部材の振動
    信号を測定し、 前記振動信号に基づいて、前記制御対象部材の振動を抑
    制するような駆動信号を生成し、 前記駆動信号で前記固体アクチュエータを駆動すること
    を特徴とする振動制御装置の駆動方法。
  20. 【請求項20】 前記制御対象部材の相対変位を検出し
    て前記制御対象部材の目標位置からの位置誤差を求め、 前記制御対象部材が目標位置に追従するように、前記固
    体アクチュエータに供給される電気信号を制御すること
    を特徴とする請求項18または19に記載の振動制御装
    置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 複数の前記固体アクチュエータのうち
    破損したものへの通電を遮断することを特徴とする請求
    項18〜20のいずれか1項に記載の振動制御装置の駆
    動方法。
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