JP4194142B2 - 車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法 - Google Patents

車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法に関し、特に車体のフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとを結合する車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体のフロアは、一般にフロアの下方に燃料タンクを配置することから、フロアの後半分であるリヤフロアパネルを、前半分であるフロントフロアパネルよりも高く段差を設けて接続したものがある。この場合、通常、リヤフロアパネルに形成された段差部の裏側にクロスメンバを結合して段差部とクロスメンバとによって車幅方向に延在する閉断面を形成して剛性の向上を図っている。
【0003】
一方、更にフロアの剛性向上を図るために、実開平1−68991号公報に開示され、かつ図7に斜視図を示すようにフロントフロアパネル101のトンネル部102の後端縁103を車幅方向に沿って広げると共に、両側方向に移行するに従って漸次低くなるように形成する一方、リヤフロアパネル105の段差部106に形成したリブ107を後端縁103に重合可能なように形成し、これら後端縁103とリブ107との間にクロスメンバ108のフランジ109を挟んで後端縁103と、リブ107と、フランジ109とを共にスポット溶接結合することによってフロア100の横方向の剛性を向上する車両用フロア構造が提案されている。
【0004】
また、実開平2−56787号公報に開示され、かつ図8に斜視図を示すように、トンネル部102を有するフロントフロアパネル111の後端部に、リヤフロアパネル115を結合すると共に、リヤフロアパネル111と協働して車体幅方向に延在する閉断面を形成するクロスメンバ107を備えた車体フロア構造において、上記トンネル部102の下面に沿ってクロスメンバ107から前方に向けて延在する補強部108を延設し、トンネル102の下面と補強部108とによって閉断面を形成してフロントフロアパネル111とリヤフロアパネル115の結合強度を確保する車体フロア構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記実開平1−68991号公報に開示される車両用フロア構造によりると、フロントフロアパネルのトンネル部の後端縁と、リヤフロアパネルに形成したリブと、クロスメンバのフランジとを共にスポット溶接結合することによってリヤフロアパネルの形状を拘束してフロアの車体幅方向の剛性向上を図っている。
【0006】
しかし、リヤフロアパネルとクロスメンバとによって車体幅方向に延在する閉断面形状を形成するものの、車体側方から過大な衝撃荷重が作用した際、サイドシルを介してリヤフロアパネルとクロスメンバに作用する荷重によってリヤフロアパネル及びクロスメンバが変形し、その衝撃荷重をリヤフロア及びクロスメンバを介して反対側のサイドシルや他の車体部材に効率的に分散伝達することが妨げられてサイドシル、ひいてはリヤクォータパネル等の側部車体部材が車室内に進入することが懸念される。
【0007】
また、フロントフロアパネルとリヤフロアパネルとの結合が車体幅方向に延在するフロントフロアパネルの後端縁と、リヤフロアパネルの段差部に形成したリブと、クロスメンバのフランジとを重合してスポット溶接結合することから、車体前後方向、例えば前方から過大な衝撃荷重は作用すると、車体前部で吸収しきれない衝撃荷重がトーボード等を介してフロントフロアパネルの前部に前方から作用し、フロントフロア及びフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとの接合部に応力が集中して該部が座屈変形してフロアに結合されるサイドシルやその他の車体部材に効率的に荷重が分散伝達されず車体フロアが過度に変形することが懸念される。
【0008】
また、実開平2−56787号の車体フロア構造によると、リヤフロアパネルとクロスメンバによって車幅方向に延在する閉断面を形成してリヤフロアパネルの形状を拘束すると共に、フロントフロアパネルとリヤフロアパネルがクロスメンバに形成された補強部によって結合されてフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとの結合強度の向上を図っている。
【0009】
しかし、上記実開平1−68991号の車体フロアと同様に、リヤフロアパネルとクロスメンバとによって車体幅方向に延在する閉断面形状を形成するものの、車体側方から過大な衝撃荷重が作用した際、サイドシルを介してリヤフロアパネルとクロスメンバに作用する荷重によってフロアが変形すると共に車体前後方向からの過大な衝撃荷重によってフロントフロアが変形し、その結果衝撃荷重を他の車体部材に効率的に分散伝達することが妨げられ側部車体部材が車室内に進入することが懸念される。
【0010】
一方、車体側方及び車体前後方向からの衝撃荷重を効率よく分散伝達することによって車体フロアの変形を防止して室内への影響を軽減すべく車体フロアの一層の剛性向上が望まれている。
【0011】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、車体側方及び車体前後方向から車体に衝撃荷重が作用した際、充分に車体フロアの変形を防止して安全性が確保し得る車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の車体フロア構造は、車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下端とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造において、フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルと、上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前後方向に配設されたトンネルリンフォースと、 リヤフロア面の前部に段差部が形成され、該段差部の下端が上記トンネル部を含むフロントフロア後部に結合されたリヤフロアパネルと、該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに該下縁が上記トンネル部と結合するフロアリンフォースと、上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成するクロスメンバと、リヤフロアの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとの少なくとも1つに上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されて上記トンネル部及びトンネルリンフォースに結合するトンネル結合部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項1の発明によると、リヤフロアパネルとフロアリンフォースとの協働によって車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成すると共に、リヤフロアパネルとクロスメンバとの協働によって上記第1閉断面形状を収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成することから特にフロアの車体幅方向の形状が拘束され、車体側方向から作用する衝撃荷重に対してフロアの変形が抑制されて衝撃荷重を他の車体部材に効率的に分散伝達することができる。
【0014】
一方、フロントフロアを形成するフロントフロアパネルのトンネル部がトンネルリンフォースによって補剛され、かつトンネル部及びトンネルリンフォースにリヤフロア部を形成するリヤフロア、フロアリンフォース、クロスメンバの少なくとも1つにトンネル部に沿って延設されたトンネル結合部が結合することからフロントフロアの前後方向の剛性が確保されると共に、フロントフロア部とリヤフロア部の結合剛性が確保されて特にフロアの車体前後方向の形状が拘束されて車体前後方向から作用する衝撃荷重に対してフロアの変形が抑制されて衝撃荷重を他の車体部材に効率的に分散伝達することができる。
【0015】
上記目的を達成する請求項2に記載の車体フロア構造の発明は、車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下端とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造において、フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルと、 上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前後方向に配設されたトンネルリンフォースと、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルと、該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに該下縁が上記トンネル部と結合するフロアリンフォースと、上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成すると共に、上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されたトンネル結合部を有するクロスメンバとを備え、 上記リヤフロアパネルの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとが共にスポット溶接結合され、上記トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部とが共にスポット溶接結合され、かつ上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下部とクロスメンバとが共にスポット溶接結合されたことを特徴とする。
【0016】
請求項2の発明は、請求項1の発明をより具体化したものであって、請求項1の効果に加え、リヤフロアパネルの段差部下縁とフロアリンフォースとクロスメンバとを共にスポット溶接結合し、トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部を共にスポット溶接結合し、かつトンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下縁とクロスメンバとを共にスポット溶接結合することによって互いに構成部材が結合され、各スポット溶接結合部において重合される結合部材が3枚以内であり、スポット溶接時の加圧力及び電流密度が充分に確保されて安定した結合強度が得られる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項2の車体フロア構造において、上記リヤフロアパネルの段差部下縁とフロアリンフォースとクロスメンバとのスポット溶接結合は、上記フロアリンスフォースの端縁に、上記トンネル部の頂部に対応する部分に重合可能に突設された取付フランジと、上記リヤフロアパネルの段差部下部に形成された前部フランジと、上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを重合せしめ、該重合する取付フランジ、前部フランジ、前部結合部を共にスポット溶接結合したことを特徴とする。
【0018】
この請求項3の発明によると、リヤフロアパネルの段差部下縁とフロアリンフォースとクロスメンバとに各々形成された取付フランジ、前部フランジ、前部結合部をスポット溶接結合することによって容易に、リヤフロアパネルの段差部下縁とフロアリンフォースとクロスメンバとが容易かつ確実に結合される。
【0019】
請求項4に記載された発明は、請求項2または3の車体フロア構造において、上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下縁とクロスメンバとのスポット溶接結合は、上記トンネル部に形成された後端フランジと、上記リヤフロアパネルの段差部下縁に形成された前部フランジと、上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを重合せしめ、該重合する後端フランジと、前部フランジと、前部結合部を共にスポット溶接結合したことを特徴とする。
【0020】
請求項4の発明によると、トンネル部に形成された後端フランジと、リヤフロアパネルに形成された前部フランジと、上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを溶接結合することによって、トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下縁とクロスメンバとが容易かつ確実に結合される。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項2または3の車体フロア構造において、上記リヤフロアパネルの段差部下縁とフロアリンフォースとクロスメンバとのスポット溶接結合は、上記フロアリンスフォースの端縁に、上記トンネル部の頂部に対応する部分に重合可能に互いに離間して突設された複数の取付フランジと、上記リヤフロアパネルの段差部下縁に形成された前部フランジと、上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを重合せしめ、該重合する取付フランジ、前部フランジ、前部結合部を共にスポット溶接結合すると共に、上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下縁とクロスメンバとのスポット溶接結合は、上記トンネル部に形成された後部フランジと、上記リヤフロアパネルの段差部下縁に形成された上記前部フランジと、上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された上記前部結合部とを重合せしめ、該重合する後部フランジと、前部フランジと、前部結合部を上記複数の取付フランジ間の非重複部位においてスポット溶接結合したことを特徴とする。
【0022】
請求項5の発明によると、取付フランジと前部フランジと前部結合部とのスポット溶接結合部と、後部フランジと前部フランジと前部結合部とのスッポト溶接結合部をトンネル部の後端に配列することができる。
【0023】
請求項6の発明は、請求項5の車体フロア構造において、上記重合する後部フランジと、前部フランジと、前部結合部を上記複数の取付フランジより車幅方向外方においてスポット溶接結合したことを特徴とする。
【0024】
請求項6の発明によると、後部フランジと、前部フランジと、前部結合部との結合部を取付フランジの車幅方向外方にも配置することによって更に結合剛性を向上させることができる。
【0025】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6に記載の車体フレーム構造において、上記トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部とのスポット溶接結合は、上記トンネル部に形成されたトンネルリンフォース結合部と、上記トンネルリンフォースの後端に形成された後方フランジと、上記トンネル結合部先端に形成された前端フランジとを重合せしめ、該重合するトンネルリンフォース結合部と後方フランジと、前端フランジとをスポット溶接結合したことを特徴とする上記トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部とのスポット溶接結合は、上記トンネル部に形成されたトンネルリンフォース結合部と、上記トンネルリンフォースの後端に形成された後方フランジと、上記トンネル結合部先端に形成された前端フランジとを重合せしめ、該重合するトンネルリンフォース結合部と後方フランジと、前端フランジとをスポット溶接結合したことを特徴とする。
【0026】
請求項7に記載の発明によると、トンネルリンフォース結合部と、後方フランジと、前端フランジとをスポット溶接結合することによってトンネル部とトンネルリンフォースとクロスメンバが容易かつ確実に結合される。
【0027】
請求項8に記載の発明は、請求項7の車体フロア構造において、上記トンネル部に形成される後端フランジより車体前方にトンネルリンフォース結合部が形成されることを特徴とする。
【0028】
請求項8の発明によると、トンネル部に形成される後端フランジよりトンネルリンフォース結合部を前方に配置することによって、トンネルブの後端フランジ部に結合されるリヤフロアパネルの前方フランジの前部フランジ、フロアリンフォースの取付フランジ、クロスメンバの前部結合部とのスポット溶接結合部と、トンネル部のトンネルリンフォース結合部に結合されるトンネルリンフォースの後端部と、クロスメンバのトンネル結合部の前端フランジとのスポット溶接結合部との間が車体前後方向に離間することからフロアの剛性が確保する。
【0029】
請求項9に記載の車体フロア構造の製造方法は、車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下部とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造の製造方法において、フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部を有し、トンネル部の後端に後部フランジが形成され、該後方フランジの前方にトンネルリンフォース結合部が形成されたフロントフロアパネルと、上記トンネル部の頂部下面に沿って前後方向に配設されて後端に上記トンネルリンフォース結合部に重合可能な後方フランジが形成されたトンネルリンフォースと、リヤフロア面の前部に段差部が形成されると共に、該段差部の下端に上記フロントフロアパネルに形成された後部フランジに重合可能な前部フランジが形成されたリヤフロアパネルと、該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに、該下縁に上記トンネル部の後部フランジ及びリヤフロアパネルの前部フランジに重合可能な取付フランジが形成されたフロアリンフォースと、上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成すると共に、上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されたトンネル結合部を有し、該トンネル結合部に上記トンネル部に形成した後部フランジ及びリヤフロアパネルに形成された前部フランジに重合可能な上部結合部及び上記トンネルリンフォースに形成された後方フランジに重合可能な前端フランジを有するクロスメンバとを備え、上記フロントフロアパネルのトンネルリンフォース結合部に、上記トンネルリンフォースの後方フランジをスポット溶接結合してフロントフロアパネルとトンネルリンフォースが一体に結合されたフロントフロア部を形成する一方、上記リヤフロアパネルの前部フランジと、フロアリンフォースの取り付けフランジと、クロスメンバの前部結合部とを重合して共にスポット溶接結合してリヤフロントパネルとフロアリンフォースとクロスメンバが一体に結合されたリヤフロア部を形成し、フロントフロアのトンネル部に形成されたトンネルリンフォース結合部とトンネルリンフォースの後方フランジとクロスメンバに形成されたトンネル結合部の前端フランジを重合して共にスポット溶接結合すると共に、フロントフロアパネルの後部フランジとリヤフロアパネルの前部フランジとクロスメンバの前部結合部とを重合して共にスポット溶接結合して上記フロントフロア部と上記リヤフロア部とを連結したことを特徴とする。
【0030】
請求項9の発明によると、各スッポット溶接結合部において重合されるける結合部材が3枚以内であり、スポット溶接時の加圧力及び電流密度が充分に確保されて安定した結合強度が得られ共に、車体幅方向及び車体前後方向の剛性が確保できる車体構造が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法の実施の形態を、図1乃至図6によって説明する。なお図中矢印Fは車体前方を示し、二点鎖線CLは車体幅方向の中心を前後方向に延びる基準線である。
【0032】
図1は本実施の形態の概要を示す分解斜視図、図2は各部材を結合した状態における図1のA−A線断面図、図3は各部材を結合した状態における図1のB部拡大斜視図であり、図4は図3のC−C線断面図、図5は図3のD−D線断面図、図6は図3のE−E線断面図である。
【0033】
車体フロア1は、フロントフロアパネル10、リヤフロアパネル20、フロアリンフォース30、トンネルリンフォース40及びクロスメンバ50を主要部材としている。
【0034】
フロントフロアパネル10は、図1に示すようにフロントフロア面11と、車体幅方向の略中央部においてフロントフロア面11から断面略逆U字状に***して車体前後方向に延在するトンネル部12とを有している。
【0035】
フロントフロアパネル10の後端縁に沿って、段差を介して高段となる後部フランジ13が延設され、後部フランジ13にはトンネル部12の頂部において基準線CLに対して左右対象位置に段差を介して略フロアリンフォース30の板厚相当分高段となる第2後部フランジ14が形成され、フロントフロア面11に対応する部位にはクロスメンバ50の板厚相当分高段となる第3後部フランジ15が形成されている。
【0036】
更に、トンネル部12の頂部下面には、後部フランジ13の前縁に沿って上記段差を隔ててトンネルリンフォース結合部16が形成され、かつフロントフロア面11の外側縁に沿って延在する側部フランジ19が折曲形成されている。
【0037】
リヤフロアパネル20は、前部に後部シートを搭載するリヤフロア面21を有し、このリヤフロア面21は下方に燃料タンク等を配置するためフロントフロアパネル10のフロントフロア面11より高く設定され、リヤフロア面21の前縁に沿って段差部22が折曲形成されている。
【0038】
段差部22の下縁は、上記トンネル12に対応して凹状に湾曲すると共に、下縁に沿って前方に折曲形成され、かつ上記フロントフロアパネル10に形成された後部フランジ13、第2後部フランジ14及び第3後部フランジ15に下方から重合可能な前部フランジ23が形成されている。
【0039】
更に、リヤフロアパネル20の外側縁には、リヤフロア面21及び段差部22の各外側縁に沿って各々側部フランジ29が折曲形成されている。
【0040】
フロアリンフォース30は、上面31、後面32及び下面33を有する前方側が開放された断面略コ字状であって、上面31の前端縁に沿って上方に折曲形成されてリヤフロアパネル20の段差部22に重合可能な上方フランジ35及び、下面33の前端縁に沿って下方に折曲形成されてリヤフロアパネル20の段差部22に重合可能な下方フランジ36が形成されている。
【0041】
フロアリンフォース30の上面31、後面32及び下面33の側端に連続形成されて車体側部部材、例えばサイドシル(図示せず)に重合可能な側方フランジ39が形成され、側部フランジ39の端部は各々上方フランジ35及び下方フランジ36に連続形成されている。
【0042】
更に、フロアリンフォース30の下面33端縁には、上記フロントフロアパネル10の後端に形成された各々の第2後部フランジ14に対応する一対の取付フランジ38が延設されている。取付フランジ38は略舌片状であってリヤフロアパネル20の段差部22の下縁に形成された前部フランジ23の下面に重合可能に形成されている。
【0043】
トンネルリンフォース40は、フロントフロアパネル10に形成されたトンネル部12の頂部下面形状に倣った形状で、その後端縁に沿って上記トンネル12に形成したトンネルリンフォース結合部16に重合可能な後方フランジ41が形成されている。
【0044】
クロスメンバ50は、後面51と、該後面51の下端から前方に延設された下面52からなる断面略L字状に形成されて車体幅方向に延在し、この下面52は両側端方向に移行するに従って下降するように緩やかに湾曲形成されている。
【0045】
下面52の前縁中央部にトンネル部12の頂部下面に重合可能なトンネル結合部53が延設され、トンネル結合部53の前端縁に沿って上記トンネルリンフォース40の後方フランジ41に下方から重合可能な前端フランジ54が形成され、前端フランジ54の後縁に沿って上記段差部22の下縁に形成された前部フランジ23の下面に対向する前部結合部55が形成されている。
【0046】
更にトンネル結合部53の両側縁から下面52の前縁に亘って連続してリヤフロアパネル20の段差部22に重合可能な下部フランジ56が形成され、かつ下面52の前縁の端部近傍には、上記フロントフロア面11の後縁に形成した上記第3後部フランジ15の下面に重合可能な舌片状の結合フランジ57が突設されている。
【0047】
一方、後面51の上縁は、リヤフロアパネル20のリヤフロア面21の下面に倣った形状で、その上縁に沿ってリヤフロア面21の下面に重合可能な上部フランジ58が折曲形成されている。
【0048】
また、クロスメンバ50の後面51及び下面52の各外側縁に沿って側部フランジ59が折曲形成されている。
【0049】
なお、図2において符号60は、リヤシート(図示せず)をボルト61によってリヤフロア面21に取付支持するためのシート取付用リンフォースである。
【0050】
次に、このように形成されたフロントフロアパネル10、リヤフロアパネル20、フロアリンフォース30、トンネルリンフォース40及びクロスメンバ50等の結合について説明する。なお、×印はフロントフロアパネル10トンネルフォース40からなるフロンとフロア部FFとリヤフロアパネル20、フロアリンフォース30及びクロスメンバ50等からなるリヤフロア部RFとの結合時におけるスッポット溶接部を示し、○印は予めフロントフロアパネル10とトンネルリンフォース40を結合するスポット溶接結合部及びリヤフロアパネル20、フロアリンフォース30及びクロスメンバ50を結合するスポット溶接部を示している。
【0051】
先ず、図3に示すようにフロントフロアパネル10に形成された前後方向に延在するトンネル部12の頂部下面に、下方よりトンネルリンフォース40を重合すると共に、図5にスポット溶接部を○印で示すように、互いに重合したトンネル部12に形成したトンネルリンフォース結合部16とトンネルリンフォース40の後方フランジ41をスポット溶接結合してフロントフロアパネル10とトンネルリンフォース40とを一体に結合してフロントフロア部FFを形成する。
【0052】
一方、予めフロアリンフォース30にシート取付用リンフォース60を取り付け、かつフロアリンフォース30の下面33に突設された取付フランジ38をリヤフロアパネル20の段差部22下縁に形成された前部フランジ23の下面に重合すると共に、リヤフロアパネル20の段差部22にフロアリンフォース30の上方フランジ35及び下方フランジ36を重合し、かつ段差部22に上方フランジ35及び下方フランジ36をスポット溶接してリヤフロアパネル20とフロアリンフォース30を一体結合する。
【0053】
このリヤフロアパネル20とフロアリングフォース30との結合により、段差部22とフロアリンフォース30との協働による車幅方向に延在する第1閉断面形状Aが形成され、段差部22及びフロアリングフォース30の形状が拘束されてリヤフロアパネル20前部の剛性確保、特に車幅方向から作用する荷重に対する剛性が確保される。
【0054】
次に、図4に示すようにリヤフロアパネル20の段差部22のに形成された前部フランジ23の車幅方向中央部に、フロアリンフォース30の取付フランジ38を介在してクロスメンバ50のトンネル結合部53に形成された前部結合部55を下方から重合し、かつ下部フランジ56をフロアリンフォース30の下方フランジ36を介在して前部フランジ23を段差部22に重合すると共に、図2に示すように後面51の上縁に形成された上部フランジ58をシート取付用リンフォース60を介在してリヤフロア面21の下面に重合する。
【0055】
そして、図4に○印で示すように重合するリヤフロアパネル20の前部フランジ23と、フロアリンフォース30の取付フランジ38と、クロスメンバ50のトンネル結合部53を共にスポット溶接結合する。同様に重合するリヤフロアパネル20の段差部22と、フロアリンフォース30の下方フランジ36と、クロスメンバ50のトンネル結合部53に形成された前部結合部55を共にスポット溶接結合すると共に、クロスメンバ50の後面51の上縁に形成された上部フランジ50をリヤフロア面21にスポット溶接して、リヤフロアパネル20、フロアリンフォース30及びクロスメンバ50を一体結合してリヤフロア部RFを形成する。
【0056】
このようにして形成されたリヤフロア部RFは、リヤフロアパネル20とフロアリンフォース30とクロスメンバ50の結合により、上記リヤフロアパネル20の段差部22によって形成される第1閉断面形状Aに加え更に、フロアリンフォース30を収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状Bが形成され、リヤフロアパネル20及びクロスメンバ20の形状が拘束されてリヤフロアパネル50の前部の剛性がより確保される。
【0057】
これらのリヤフロア部RFのスポット溶接結合は、各スポット溶接結合部における部材の重合枚数が、各々3枚以内であり、スポット溶接時の加圧力及び電流密度が充分に確保され、均一でかつ充分な結合強度が得られる。
【0058】
次に、このように形成されたフロントフロア部FFの後部と、リヤフロア部RFの前部との結合について説明する。
【0059】
フロントフロアパネル10に形成されたトンネル部12の頂部後端に形成された第2後部フランジ14とフロアリンフォース30に突設形成された取付フランジ38とが対応する状態で、フロントフロアパネル10の後部フランジ13の下面に下方よりリヤフロアパネル20の前部フランジ23を重合すると共に、トンネル12にスポット溶接結合されたトンネルリンフォース40の後方フランジ41の下面に下方よりクロスメンバ50のトンネル結合部53に形成された前端フランジ54を重合する。
【0060】
そして、図5に×印で示すようにトンネル12の頂部後端縁に形成された第2後部フランジ14間において重合するフロンフロアパネル10の後部フランジ13と、リヤフロアパネル20の前部フランジ23と、クロスメンバ50のトンネル結合部53に形成された前部結合部55とを共にスポット溶接結合する。
【0061】
同様に、図6に×印を示すようにトンネル部12の頂部後端の側端近傍位置、換言するとフロアリンフォース30に形成された結合フランジ38より外方において結合フランジ38が介在しない位置において、互いに重合する後部フランジ13のトンネル部12の頂部両端近傍と、リヤフロアパネル20の前部フランジ23と、トンネル結合部53に形成された前部結合部55の両端近傍とを共にスポット溶接結合する。
【0062】
更に、図4に×印で示すように、重合するトンネル部12に形成されたトンネルリンフォース結合部16と、トンネル12にスポット溶接結合されたトンネルリンフォース40の後方フランジ41と、クロスメンバ50のトンネル結合部53に形成された前端フランジ54とを共にスポット溶接結合する。
【0063】
従って、トンネル12の頂部後端部周辺においてフロントフロアパネル10に形成されたトンネル12の後端部、リヤフロアパネル20に形成された段差部22の中央部、フロアリンフォース30に形成された下面33の中央部、トンネルリンフォース40の後端部及びクロスメンバ50の下面52に突設されたトンネル結合部53が互いに結合され、しかも各スポット溶接結合における部材の重合枚数が、各々3枚以内でありスポット溶接時の加圧力及び電流密度が充分に確保されて安定した結合強度が得られる。
【0064】
また、フロントフロアパネル10のフロントフロア面11の後縁12おいても重合するフロントフロア面11の後縁に形成された後部フランジ13と、リヤフロアパネル20の段差部22の下縁に折曲形成された前部フランジ23をスポット溶接結合し、同様に互いに重合する後部フランジ13に連続形成された第3後部フランジ15と、第3フランジ15に対応する前部フランジ23の部分と、クロスメンバ50に形成された結合フランジ57とをスポット溶接結合する。
【0065】
このようにしてフロントフロア部FFとリヤフロア部FRとが強固に結合されたフロアFLは、その前端、即ちフロントフロアパネル10及びトンネルリンフォース40の前端がエンジンルームと車室とを区画するトーボード(図示せず)の下端が結合される。
【0066】
フロアFLの側縁にはサイドシルインナとサイドシルアウタによって車体前後方向に延在する閉断面形状のサイドシル(図示せず)が結合される。詳細に説明すると、フロントフロアパネル10、リヤフロアパネル20、フロアリンフォース30及びクロスメンバ50の各外側縁に折曲形成された各側部フランジ19、29、39、59がサイドシルのサイドシルインナに重合してスポット溶接結合される。
【0067】
更に、フロントフロアパネル10のフロントフロア面11上にはサイドシとトンネル12との間に架設されフロントシートを支持するシート支持クロスメンバ(図示せず)を配設する。
【0068】
このように構成された本実施の形態による車体フロア構造によると、リヤフロアパネル20とフロアリングフォース30との協働により車体幅方向に延在する閉断面形状Aが形成され、更に該閉断面形状Aを収容するようにリヤフロアパネル20とクロスメンバ50によって閉断面形状Bが形成される。換言すると車体幅方向に二重の閉断面形状A及びBが形成されてフロア1の車体幅方向の形状が拘束されて車体側方から作用する衝撃荷重を効率よく他の車体部在に分散伝達して車体フロア1、ひいては車室の変形が防止された安全性が向上する。
【0069】
また、フロントフロア10のトンネル部12が前後方向に亘ってトンネルリンフォース40によって補剛され、かつトンネル部12及びトンネルリンフォース40がフロアリンフォース30に延設されたトンネル結合部53と結合してフロントフロア部FFとリヤフロア部FRが強固に結合されてフロア1の前後方向の剛性が確保されてフロア1の変形が防止され、その結果車体前後方向からの衝撃荷重が作用した際、衝撃荷重がフロア1を介して効率的に他の車体部在に分散伝達されて安全性が向上する。
【0070】
以上説明では、フロントフロア10のトンネル部12に沿ってリヤフロア部RFから突出するトンネル結合部53をクロスメンバ50に形成したがリヤフロアパネル20、フロアリンフォースメンバ30等に適宜形成する等本発明は、上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明した本発明の車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法によると、リヤフロアパネルとフロアリンフォースとの協働及びリヤフロアパネルとクロスメンバによって各々閉断面形状が形成されてフロアの車体側方から作用する衝撃荷重による変形が抑制されて車室の変形が防止された安全性が向上すると共に、フロントフロアのトンネル部が前後方向に亘ってトンネルリンフォースによって補剛され、かつトンネル部及びトンネルリンフォースがリヤフロア部から延設されたトンネル結合部と結合してフロントフロア部とリヤフロア部が強固に結合されてフロアの前後方向の剛性が確保され、フロアの変形が防止されて車体前後方向からの衝撃荷重が作用した際、衝撃荷重がフロアを介して効率的に他の車体部在に分散伝達されて安全性が向上する等車両の安全性に向上に貢献すること大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車体フロア構造及び車体フロア構造の製造方法の実施に形態の概要を示す分解斜視図である。
【図2】各部材を結合した状態における図1のA−A線断面図である。
【図3】各部材を結合した状態における図1のB部拡大斜視図である。
【図4】図3におけるC−C線断面図である。
【図5】図3におけるD−D線断面図である。
【図6】図3におけるE−E線断面図である。
【図7】従来の車体フロア構造の概要を示す斜視図である。
【図8】従来の車体フロア構造の概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車体フロア
10 フロントフロアパネル
11 フロントフロア面
12 トンネル部
13 後部フランジ
16 トンネルリンフォース結合部
20 リヤフロアパネル
21 リヤフロア面
22 段差部
23 前部フランジ
30 フロアリンフォース
31 上面
32 後面
33 下面
38 取付フランジ
40 トンネルリンフォース
41 後方フランジ
50 クロスメンバ
51 後面
52 下面
53 トンネル結合部
54 前端フランジ
55 前部結合部
FF フロントフロア部
RF リヤフロア部

Claims (9)

  1. 車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下端とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造において、
    フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルと、
    上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前後方向に配設されたトンネルリンフォースと、
    リヤフロア面の前部に段差部が形成され、該段差部の下端が上記トンネル部を含むフロントフロア後部に結合されたリヤフロアパネルと、
    該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに該下縁が上記トンネル部と結合するフロアリンフォースと、
    上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成するクロスメンバと、
    リヤフロアの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとの少なくとも1つに上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されて上記トンネル部及びトンネルリンフォースに結合するトンネル結合部と
    を備えたことを特徴とする車体フロア構造。
  2. 車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下端とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造において、
    フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルと、
    上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前後方向に配設されたトンネルリンフォースと、
    リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルと、
    該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに該下縁が上記トンネル部と結合するフロアリンフォースと、
    上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成すると共に、上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されたトンネル結合部を有するクロスメンバとを備え、
    上記リヤフロアパネルの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとが共にスポット溶接結合され、上記トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部とが共にスポット溶接結合され、かつ上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下部とクロスメンバとが共にスポット溶接結合されたことを特徴とする車体フロア構造。
  3. 上記リヤフロアパネルの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとのスポット溶接結合は、
    上記フロアリンフォースの端縁に、上記トンネル部の頂部に対応する部分に重合可能に突設された取付フランジと、
    上記リヤフロアパネルの段差部下縁に形成された前部フランジと、
    上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを重合せしめ、該重合する取付フランジ、前部フランジ、前部結合部を共にスポット溶接結合したことを特徴とする請求項2に記載の車体フロア構造。
  4. 上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下部とクロスメンバとのスポット溶接結合は、
    上記トンネル部に形成された後方フランジと、
    上記リヤフロアパネルの段差部下部に形成された前部フランジと、
    上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合物とを重合せしめ、該重合する後方フランジと、前部フランジと、前部結合部を共にスポット溶接結合したことを特徴とする請求項2または3に記載の車体フロア構造。
  5. 上記リヤフロアパネルの段差部下部とフロアリンフォースとクロスメンバとのスポット溶接結合は、
    上記フロアリンフォースの下縁に、上記トンネル部の頂部に対応する部分に重合可能に互いに離間して突設された複数の取付フランジと、
    上記リヤフロアパネルの段差部下部に形成された前部フランジと、
    上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された前部結合部とを重合せしめ、該重合する取付フランジ、前部フランジ、前部結合部を共にスポット溶接結合すると共に、
    上記トンネル部の頂部とリヤフロアパネルの段差部下部とクロスメンバとのスポット溶接結合は、
    上記トンネル部に形成された後部フランジと、
    上記リヤフロアパネルの段差部下部に形成された上記前部フランジと、
    上記クロスメンバのトンネル結合部に形成された上記前部結合部とを重合せしめ、該重合する後部フランジと、前部フランジと、前部結合部を上記複数の取付フランジ間の非重複部位においてスポット溶接結合したことを特徴とする請求項2または3に記載の車体フロア構造。
  6. 上記重合する後部フランジと、前部フランジと、前部結合部を上記複数の取付フランジより車幅方向外方においてスポット溶接結合したことを特徴とする請求項5に記載の車体フロア構造。
  7. 上記トンネル部の頂部とトンネルリンフォースとクロスメンバのトンネル結合部とのスポット溶接結合は、
    上記トンネル部に形成されたトンネルリンフォース結合部と、
    上記トンネルリンフォースの後端に形成された後方フランジと、
    上記トンネル結合部先端に形成された前端フランジとを重合せしめ、該重合するトンネルリンフォース結合部と後方フランジと、前端フランジとをスポット溶接結合したことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の車体フレーム構造。
  8. 上記トンネル部に形成される後端フランジより車体前方にトンネルリンフォース結合部が形成されることを特徴とする請求項7に記載の車体フレーム構造。
  9. 車体前後方向に延在するトンネル部が形成されたフロントフロアパネルの後部に、リヤフロア面の前部に段差部が形成されたリヤフロアパネルの前部を結合すると共に、上記段差部下部とリヤフロア面との間にクロスメンバを架設して車体幅方向に延在する閉断面形状を形成する車体フロア構造の製造方法において、
    フロントフロア面の中央部に車体前後方向に延在するトンネル部を有し、トンネル部の後端に後部フランジが形成され、該後方フランジの前方にトンネルリンフォース結合部が形成されたフロントフロアパネルと、
    上記トンネル部の頂部下面に沿って前後方向に配設されて後端に上記トンネルリンフォース結合部に重合可能な後方フランジが形成されたトンネルリンフォースと、
    リヤフロア面の前部に段差部が形成されると共に、該段差部の下端に上記フロントフロアパネルに形成された後部フランジに重合可能な前部フランジが形成されたリヤフロアパネルと、
    該リヤフロアパネルの段差部と結合して車体幅方向に延在する上縁及び下縁に形成されたフランジを有し、上記段差部と協働して車体幅方向に延在する第1閉断面形状を形成するとともに、該下縁に上記トンネル部の後部フランジ及びリヤフロアパネルの前部フランジに重合可能な取付フランジが形成されたフロアリンフォースと、
    上記段差部とリヤフロア面との間に架設されて上記フロアリンフォースを収容して車体幅方向に延在する第2閉断面形状を形成すると共に、上記トンネル部の頂部下面に沿って車体前方に延設されたトンネル結合部を有し、該トンネル結合部に上記トンネル部に形成した後部フランジ及びリヤフロアパネルに形成された前部フランジに重合可能な上部結合部及び上記トンネルリンフォースに形成された後方フランジに重合可能な前端フランジを有するクロスメンバとを備え、
    上記フロントフロアパネルのトンネルリンフォース結合部に、上記トンネルリンフォースの後方フランジをスポット溶接結合してフロントフロアパネルとトンネルリンフォースが一体に結合されたフロントフロア部を形成する一方、
    上記リヤフロアパネルの前部フランジと、フロアリンフォースの取り付けフランジと、クロスメンバの前部結合部とを重合して共にスポット溶接結合してリヤフロントパネルとフロアリンフォースとクロスメンバが一体に結合されたリヤフロア部を形成し、
    フロントフロアのトンネル部に形成されたトンネルリンフォース結合部とトンネルリンフォースの後方フランジとクロスメンバに形成されたトンネル結合部の前端フランジを重合して共にスポット溶接結合すると共に、フロントフロアパネルの後部フランジとリヤフロアパネルの前部フランジとクロスメンバの前部結合部とを重合して共にスポット溶接結合して上記フロントフロア部と上記リヤフロア部とを連結したことを特徴とする車体フロア構造の製造方法。
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