JP4180746B2 - 弾性クローラ及びクローラ走行装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設・土木用作業機や農業用作業機等の走行部として使用されるクローラ式走行装置に採用される弾性クローラ及びクローラ走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行装置として、進行方向前後一方に配置された駆動スプロケットと、他方に配置されたアイドラと、これら駆動スプロケットとアイドラとの間に配置された複数個の転輪と、駆動スプロケット、アイドラ及び転輪に亘って巻き掛けられる無端帯状のゴムクローラとを備えて構成されていて、駆動スプロケットを回転駆動することによりゴムクローラを周方向に循環回走させるようにした走行体を左右一対備えてなるクローラ式走行装置がある。
【0003】
前記ゴムクローラは、ゴムで形成された無端帯状のクローラ本体内に、クローラ幅方向の芯金が、クローラ周方向に間隔をおいて且つクローラ周方向全周に亘って埋設されて主構成されている。
また、ゴムクローラには、クローラ周方向に極めて大きな張力(テンション)が作用するため、クローラ本体内には、芯金を外囲いするクローラ周方向の抗張力コードがクローラ幅方向に並列状に埋設されてなる抗張体が設けられている。
この抗張体として、有端の1本の抗張力コードをクローラ周方向に1周巻回したものを、クローラ幅方向に並列状として多数配置することにより構成されたものが、特許第2863588号公報に開示されている。
【0004】
このものにあっては、1本の抗張力コードは、その端部側部分同志がクローラ本体内で重ね合わされる(ラップジョイントされる)ことで環状とされている。
また、各抗張力コードの先端は、クローラ幅方向に一直線上に並ぶように配置形成されている。
なお、抗張力コードの先端とは、コードの最もはしの部分をいい、端部側部分とは、抗張力コードの先端から在る程度距離のある部分をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のものにあっては、各抗張力コードの先端は、クローラ幅方向に一直線上に並ぶように配置されているので、明らかに、この部分の前後(クローラ周方向前後)に剛性差が生じており、その剛性差は大きい。そして、ゴムクローラが駆動スプロケット等へ巻き掛けられて湾曲して抗張力コードにクローラ周方向のテンションが作用したときにあっては、各抗張力コードの端部側部分が元に戻ろうとする応力が生じるが、各抗張力コードの先端がクローラ幅方向に一直線上に並んでいるので、クローラ幅方向一直線上に応力が集中し、抗張力コードの剥離(コードからゴムが剥がれる)の原因となるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は前記問題点に鑑みて、抗張体の先端のクローラ周方向前後の剛性緩和を図ることを主目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段は、ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体7内に、有端の1本の抗張力コード14をその端部側部分14a同志がラップするようにクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに並列状として配置して構成された抗張体13が埋設されている弾性クローラにおいて、
前記抗張体13の各抗張力コード14の少なくともクローラ外周側Fの先端14bが、クローラ幅方向Bに対して斜め方向Dに並ぶように配置形成され
抗張力コード14の端部側部分14aに対して、交差するように配置されたバイアスコード16を並列状に配置してなるプロテクタ15が、抗張体13のクローラ外周側Fに位置するようにクローラ本体7内に埋設され、
抗張体先端13aのクローラ幅方向Bに対する交差方向Dに対して、バイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差方向が逆方向とされていることを特徴とする。
【0008】
また、他の技術的手段は、ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体7内に、クローラ周方向Aに間隔をおいて芯金8が埋設されていると共に、有端の1本の抗張力コード14をその端部側部分14a同志がラップするようにクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに並列状として配置して構成された抗張体13が埋設されている弾性クローラにおいて、
前記抗張体13の各抗張力コード14の少なくともクローラ外周側Fの先端14bは、該先端14bが指向するクローラ周方向A1に向かうにしたがってクローラ幅方向B中央側から外方側へと移行するように、クローラ幅方向Bに対して交差する方向Dに並ぶように配置形成されていると共に、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間のクローラ周方向長さをL1とすると、抗張体13の先端13aのクローラ周方向Aに関する長さL2が、0.5×L1≦L2≦2.2×L1となるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、抗張力コード14の端部側部分14aに対して、交差するように配置されたバイアスコード16を並列状に配置してなるプロテクタ15が、抗張体13のクローラ外周側Fに位置するようにクローラ本体7内に埋設されているのがよい。
また、プロテクタ15がクローラ厚さ方向Cに複数層設けられ、各層のプロテクタ15が、それぞれ異なる材質で形成されているのがよい。
また、抗張体先端13aのクローラ幅方向Bに対する交差方向Dに対して、バイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差方向が逆方向とされているのがよい。
【0010】
クローラ本体7内に、クローラ周方向Aに間隔をおいてクローラ幅方向Bの芯金8が埋設されていると共に、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間のクローラ幅方向B中央側に駆動力伝達用の係合孔10が形成されており、且つ、抗張体13が係合孔10のクローラ幅方向B両側に設けられている弾性クローラであって、
係合孔10のクローラ幅方向B一方の端部から芯金8のクローラ幅方向B一方の端部までの距離をJとし、抗張体13のクローラ幅方向Bの幅をKとすると、0.6≦J/K≦1.2となるように構成されているのがよい。
【0011】
また、他の技術的手段は、ゴム様弾性体で無端状に形成されていて駆動輪2と従動輪3とに亘って掛け渡される弾性クローラ5を左右一対備え、各弾性クローラ5内に、クローラ周方向Aの抗張力コード14がクローラ幅方向Bに並列状に埋設されて構成された抗張体13が埋設されているクローラ走行装置において、
前記抗張体13の抗張力コード14の先端14bを、クローラ外周側Fから覆うようにプロテクタ15が左右の弾性クローラ5内に埋設され、このプロテクタ15は、クローラ幅方向Bに対して交差するように配置されたバイアスコード16を並列状に配置して構成されると共に、右側の弾性クローラ5Rのプロテクタ15のバイアスコード16と、左側の弾性クローラ5Lのプロテクタ15のバイアスコード16とでは、クローラ幅方向Bに対するバイアスコード16の交差方向が逆方向とされていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2において、1は、本発明を採用したクローラ式走行装置の一例を示すものであり、このクローラ式走行装置1は、進行方向前後一方に配置された駆動スプロケット2(駆動輪)と、他方に配置されたアイドラ3(従動輪)と、これら駆動スプロケット2とアイドラ3との間に配置された複数個の転輪4と、駆動スプロケット2、アイドラ3及び転輪4に亘って巻き掛けられる無端帯状の弾性クローラ5とを備えて構成されていて、駆動スプロケット2を回転駆動することにより弾性クローラ5をクローラ周方向Aに循環回走させるようにした走行体6を左右一対備えてなる。
【0013】
なお、クローラ走行装置1としては、前記のような強制駆動式のものでなくても、軽トラックの後輪(駆動輪)と、前後輪の間に配置された遊転輪(従動輪)とに亘って弾性クローラ5が掛け渡されるタイヤ駆動式(摩擦駆動式)クローラ走行装置であってもよい。
前記弾性クローラ5は、図1〜図4に示すように、ゴム又は樹脂等の可撓性を有する弾性体(ゴム様弾性体)からなる無端帯状のクローラ本体7を備え、このクローラ本体7内には、多数個のクローラ幅方向Bの芯金8がクローラ周方向A全周に亘って且つクローラ周方向Aに間隔をおいて埋設されている(なお、芯金なしのタイプの弾性クローラであってもよい)。
【0014】
このクローラ本体7の外周面側F(接地面側)には、ラグ9がクローラ周方向Aに間隔をおいて全周に亘って一体的に設けられている(なお、ラグの代わりにブロックパターン等が形成されたものであってもよい)。
なお、このラグ8は、例えば、図に示すように芯金8に対応する位置又はクローラ周方向Aで隣り合う芯金8に跨って形成される。
クローラ本体7のクローラ幅方向B中央部には、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間に位置し且つクローラ厚さ方向Cに貫通形成された係合孔10が、クローラ周方向A全周に亘って形成されている。この係合孔7には前記駆動スプロケット2の突起が挿入係合されて駆動スプロケット2から弾性クローラ5に駆動力が伝えられる。
【0015】
芯金8のクローラ幅方向Bの中央側には、芯金8からクローラ内周側Iに向けて突出する一対のガイド突起11が設けられており、これらガイド突起11によって転輪4等の脱輪が防止される(なお、ガイド突起11の頂部が転輪4の通過面とされる場合もある)。
また、クローラ本体7内の左右両側には、芯金8よりもクローラ外周側Fとなる位置に配置されていて芯金8を外囲いする抗張体13が、クローラ周方向A全周に亘って埋設されている。
【0016】
この抗張体13は、有端の1本の抗張力コード14をクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに相互に間隔をおいて並列状として配置することにより構成されており、1本の抗張力コード14は、図4に示すように、その端部側部分14a同志がクローラ本体7内でクローラ厚さ方向Cに関して重ね合わされることで環状とされている。
なお、抗張力コード14としては、例えば、鋼製フィラメントを数本よったものを、さらに数束よりあわせたスチールコードや、ナイロン、テトロン等のフィラメントから構成されるナイロンコード、テトロンコード、その他アラミド繊維コード、ガラス繊維コード等のコードが採用される。
【0017】
前記抗張体13の先端13aは、クローラ幅方向Bに対して交差する方向(バイアス方向)Dにカット(バイアスカット)された形状に構成されていて、各抗張力コード14の先端14bが、クローラ幅方向Bに対して交差する方向D(バイアスカット方向)に並ぶように配置形成されている。
これにより、抗張体先端13aの、クローラ周方向A前後の剛性差を緩和することができ、抗張体先端13aの応力集中緩和が図れると共に、剥離しにくくなる。
【0018】
なお、図例では、抗張体13の先端13aは、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間に配置されているが、芯金8とラグ9との間に配置されていてもよい。
前記抗張体13の先端13aは、クローラ厚さ方向Cからみたラグ9の投影域内に納めるのが好ましく、ラグ9をクローラ幅方向Bに対して交差する方向に配置する場合、該ラグ9はバイアスカット方向Dに沿って形成される。
また、前述した駆動スプロケット2で駆動するタイプのクローラ式走行装置1にあっては、弾性クローラ5のクローラ幅方向Bの中央側を駆動スプロケット2やアイドラ3が通過するので、弾性クローラ5が駆動スプロケット2等に巻き掛けられると、弾性クローラ5のクローラ幅方向B中央側に応力が集中し、抗張体13の各抗張力コード14の先端14bが、従来のように、クローラ幅方向Bに並ぶように形成されていると、抗張力コード14の作用するテンションは、クローラ幅方向B中央側が大となり、クローラ幅方向B外方にいくにつれて小さくなる。
【0019】
そして、この応力集中をクローラ幅方向B中央側からクローラ幅方向B外方に分散させるべく、図1に示すように、バイアスカット方向Dは、抗張力コード14の先端14bが指向するクローラ周方向A1に向かうにしたがってクローラ幅方向B中央側から外方側へと移行する方向とされていて、抗張力コード14の先端14bの最も突出した部分がクローラ幅方向B外端側に位置するように配置構成されている。
これにより、応力集中がクローラ幅方向B中央側からクローラ幅方向B外方へとに分散するが、抗張体13の先端13aのクローラ周方向Aに関する長さL2(図1参照)を、あまり長く採ると、抗張体13のクローラ幅方向B外端側にテンションがかかりすぎて耐えられなくなり、抗張体13のクローラ幅方向B外端側の抗張力コード14の端部側部分14aに剥離が生じ、L2を短くし過ぎると、クローラ幅方向B中央側にテンションがかかりすぎて耐えられなくなり、抗張体13のクローラ幅方向B中央側の抗張力コード14の端部側部分14aに剥離が生じることとなる。
【0020】
そこで、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間のクローラ周方向長さをL1とすると、抗張体13の先端13aのクローラ周方向Aに関する長さL2は、以下に示す関係となるように構成されるのが好ましい。
0.5×L1≦L2≦2.2×L1
以下に、L2を前記範囲から採った実施例と、L2を前記範囲以外の範囲から採った比較例との試験結果を表にして示す。
弾性クローラ5のサイズは、30−52.5×80のものを使用し、剥離状態の判定は目視で行った。
【0021】
【表1】
Figure 0004180746
【0022】
また、図1において、係合孔10のクローラ幅方向B一方の端部から芯金8のクローラ幅方向B一方の端部までの距離をJとし、抗張体13のクローラ幅方向Bの幅をKとすると、JとKとの比は以下に示す関係とするのが好ましい。
0.6≦J/K≦1.2
J/Kが、0.6未満であると、抗張体13の効果がでなく、1.2を超えると、抗張体13の先端13aが損傷することとなる。
また、図1に示すものでは、左右の抗張体13の先端13aは、クローラ周方向Aに関して略同位置で、左右対称状に構成されているが、図5に示すように、左右の抗張体13の先端13aが、クローラ周方向Aに関して位置ずれしていてもよい。
【0023】
また、抗張体13の先端13aは、図6に示すように、抗張体13の両先端13aの内、クローラ外周側Fに位置する先端13aのみがバイアスカットされていてもよいし、また、図7に示すように、抗張体13の両先端13aともにバイアスカットされていてもよい。
図1〜図5に示すように、前記クローラ本体2内には、抗張体13のラップ部分のクローラ外周側Fに位置するプロテクタ15が埋設されている。
このプロテクタ15は、抗張体13の抗張力コード14に対して交差する方向Eに配置されたバイアスコード16が、該コード配置方向Eに直交する方向に相互に間隔をおいて並列状として配設されてなる。
【0024】
なお、このバイアスコード16は、スチールコード、ナイロンコード、テトロンコード、アラミド繊維コード、ガラス繊維コード等のコードが採用される。
また、このプロテクタ15は、抗張体13に対してクローラ厚さ方向Cに間隔おいて配置されると共に、各抗張力コード14の端部側部分14aを外囲いするように、抗張体13先端13aのクローラ周方向A前後に亘って設けられている。
図8に示すように、弾性クローラ5が駆動スプロケット2やアイドラ3に巻き掛けられて湾曲したときにあっては、各抗張力コード14の端部側部分14aが元に戻ろうとする力によって、該端部側部分14aがクローラ外周側Fに(矢示G方向に)はね上がろうとするが、このはね上がりをプロテクタ15によって有効に抑えることができる(なお、図8中点線はラグ9の変形前の状態を示す)。
【0025】
本発明では、図9及び図10に示すように、抗張力コード14の端部側部分14aの各々に対し、有効に、前記はね上がりを抑えるようバイアスコード16が配置されている。すなわち、抗張力コード14の先端14bが、クローラ周方向Aに関して一番突出している抗張力コード14の端部側部分14a(図9及び図10に符号17で示す)1本に対し、1本のバイアスコード16がかかっており、対はね上がり防止に有効である。
なお、図11及び図12に示すように、従来のように抗張力コード14の先端14bがクローラ幅方向Bに一直線上に並んでいるものでは、先端14bがそろっている為、抗張力コード14列全体のはね上がりとなり、プロテクタ15による保持力(抗張力コード14の端部側部分14aに対するはね上がり抑制力)が分散されて減少する。
【0026】
また、抗張体13の先端13aがバイアスカットされたものでは、図13に斜線部分Hで示すように、剥離現象は、抗張力コード14の先端14bが、クローラ周方向Aに関して一番突出している端部側部分14a(17)から始まり、これから抗張力コード14の先端14bが、クローラ周方向Aに関して一番突出していない端部側部分14a(符号18で示す)に向けて順次剥離現象が小さくなっているが、プロテクタ15の保持力は、端部側部分18から端部側部分17に向かうにつれて順次大きくなるように構成されているので、抗張力コード14の端部側部分14aの剥離現象に対応している。
【0027】
なお、プロテクタ15の代わりに周知のキャンバス(厚織り)を使用したのでは、該キャンバスは柔らかく、抗張力コード14の剥離に対する保持力が低いものであり、スチールコードの厚織り(網状)や鋼板等では、剛性が高すぎ、駆動スプロケット2等への巻き掛け時に柔軟に湾曲せず、ゴム層との間に大きな歪を生じ、新たな剥離部分が生じる。
したがって、本発明のように、バイアスコード16を並列状として配設してプロテクタ15を構成することで、有効に屈曲時の歪を打ち消し、柔軟で効果的なプロテクタ15となる。
【0028】
図14に示すものは、バイアスコード16の、コード配置方向Eが、抗張体13先端13aのバイアスカット方向Dと同じ向きでクローラ幅方向Bに対する角度の違う方向とされたもの(バイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差方向Eが、抗張体先端13aのクローラ幅方向Bに対する交差方向Dと同じ方向とされたもの)を示しており、この場合、クローラ幅方向Bとバイアスコード16のコード配置方向Eとのなす角度をαとし、クローラ幅方向Bと抗張体先端13aのバイアスカット方向Dとのなす角度をβとすると、α<β、α=0〜80°となるように構成される。
【0029】
図15に示すものは、バイアスコード16の、コード配置方向Eが、抗張体13先端13aのバイアスカット方向Dと逆向きとされたもの(バイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差方向Eが、抗張体先端13aのクローラ幅方向Bに対する交差方向Dに対して逆方向とされたもの)を示しており、この場合、クローラ幅方向Bとバイアスコード16のコード配置方向Eとのなす角度α1は、クローラ幅方向Bと抗張体先端13aのバイアスカット方向Dとのなす角度β1とは関係なく、0〜80°となるように構成される。
【0030】
また、前記バイアスコード16の角度α,α1が小さいと、図16に示すように、弾性クローラ5が突起物21に乗り上げたときに、カット傷を受けやすくなる。これは、バイアスコード16の角度α,α1角度が小さいと、弾性クローラ5の湾曲部分(駆動スプロケット2等への巻き掛け部分)において、各バイアスコード16間の間隔が開き、カットを受けやすくなるからである。
したがって、バイアスコード16の角度α,α1を大きくすることで(例えば、30°〜80°)、突起物21への乗り上げ時の耐カット性を向上させることができる。
【0031】
また、プロテクタ15は、バイアスコード16を異種材料(又は剛性の異なる材料)を組み合わせることで、屈曲抵抗を軽減することができる(プロテクタ15が一層だけであると、バイアスコード16のエンズ乱れが生じ易く、また、プロテクタ15を二層設けたのでは、重く且つ剛性が上がりすぎるからである)。
また、プロテクタ15は、クローラ周方向A全周に亘って設けてもよい。
また、抗張体13の抗張体コード14のラップ部分には、プロテクタ15を一層(又は異種・剛性の異なるバイアスコード16の組み合わせ)とし、非ラップ部分には、プロテクタ15を二層とすることで、耐カット性向上と、屈曲剛性低下とを両立させることができる。
【0032】
また、プロテクタ15は、クローラ幅方向Bに二層(又はそれ以上)設け、用途・性能等に合わせて、一層目のプロテクタ15と二層目のプロテクタ15とでは、異種の材料(又は、剛性の異なる材料)からなるバイアスコード16によって構成してもよい。
また、プロテクタ15を二層設けたものでは、一層目のプロテクタ15のバイアスコード16対して、二層目のプロテクタ15のバイアスコード16を交差するように入れてもよい。
【0033】
図17及び図18に示すものは、他の実施の形態を示すものであり、タイヤ駆動式クローラ走行装置に採用される弾性クローラ5を示しており、この弾性クローラ5にあっては、スプロケットに係合する係合孔が形成されていないので、抗張力コード14はクローラ幅方向B中央部にも設けられている。
図19〜図21は、他の実施の形態を示すものであり、クローラ式走行装置1の左右の弾性クローラ5を図2の矢示M方向にみた図であり、また、図19及び図20はタイヤ駆動式クローラ走行装置に採用される弾性クローラ5を示し、図21は、駆動スプロケット2によって駆動される弾性クローラ5を示している。
【0034】
これらのものにあっては、右側の弾性クローラ5Rのプロテクタ15のバイアスコード16と、左側の弾性クローラ5Lのプロテクタ15のバイアスコード16とでは、クローラ幅方向Bに対するバイアスコード16の交差方向が逆方向とされている(なお、図例のものでは、特に左右対称形とされているが、左右のバイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差角度は異なっていてもよい)。
また、用途(キャリヤクローラ(ダンプ)用、ブルドーザ用、フロントドーザ用等)や性能(走行性、操縦安定性)に対応させて、左右の弾性クローラ5L,5Rのバイアスコード16の向きを変えてやるのがよい。
【0035】
図19に示すものでは、進行方向をNとすると、弾性クローラ5を循環回走させた場合、左右の弾性クローラ5L,5Rには矢示P、Qの方向に向く力が作用する。そして、高速走行時にあっては、旋回する場合、外側の弾性クローラ5に荷重がかかり、内側の弾性クローラ5にはあまり荷重がかからないことから、旋回がスムーズに行えるという作用効果を奏する。
また、図20に示すものでは、進行方向をNとすると、弾性クローラ5を循環回走させた場合、左右の弾性クローラ5L,5Rには矢示S、Tの方向に向く力が作用する。そして、直進時においては、左右の弾性クローラ5L,5Rは左右方向中央側に寄ろうとするが、前記矢示S、Tの方向に向く力によって左右の弾性クローラ5L,5Rが左右方向中央側に寄ろうとする力を打ち消し、したがって、直進性を高めるという作用効果を奏する。
【0036】
また、図21に示すものにあっては、前記図19に示すものと同様の作用効果を奏する。
また、この場合の抗張体としては、前記と同様の抗張体13の他、1本の抗張力コードを螺旋状に巻回する(1本の抗張力コードを、クローラ幅方向に位置をずらしながらクローラ周方向に何周か巻回する)ことにより構成される、継ぎ目のないスパイラル(ジョイントレス)構造の抗張体を採用してもよい。
なお、この場合、プロテクタ15は、抗張力コードの端部側部分をクローラ外周側から覆うように、局部的に又はクローラ周方向全周に亘って配置される。
【0037】
図22〜図24は、他の実施の形態を示すものであり、タイヤ駆動式クローラ走行装置に採用される弾性クローラ5の断面図を示している。
図22に示すものは、クローラ本体7内に、クローラ幅方向B一側から他側に亘る芯金8が、クローラ周方向Aに間隔をおいて埋設されており、クローラ本体7内周面側のクローラ幅方向B中央部にガイド突起11が設けられているタイプのものである。
また、このものにあっては、クローラ本体7内の、芯金8のクローラ内周側I及び芯金8と抗張体13との間に、それぞれ補強層22,23がクローラ周方向A全周に亘って埋設されており、プロテクタ15はクローラ厚さ方向Cに二層設けられている。
【0038】
また、クローラ内周側Iのプロテクタ15のクローラ幅方向B両端部は、クローラ本体7とは異なる弾性材料からなる弾性シート(ゴムシート)24で巻き込まれている。
図23に示すものは、ガイド突起11がクローラ幅方向B両側に設けられると共に芯金のないタイプの弾性クローラ5であり、抗張体13とプロテクタ15との間に、クローラ本体7とは異なる弾性材料から形成されると共に厚さ1〜3mm程度の弾性層(ゴム層)26が埋設されたものである。
【0039】
前記図22及び図23において、弾性シート24又は弾性層26は、加硫成形時において、抗張体13のクローラ幅方向Bの外端側が加硫されたゴム等の流れによってクローラ外周側Fに流されるのを防止する目的で設けられたものである。したがって、弾性シート24又は弾性層26は、クローラ本体7の弾性材料(ゴム材料)よりも硬い程よいが、クローラ本体7と同じ弾性材料であってもよい。
図24に示すものは、クローラ厚さ方向Cに二層のプロテクタ15が埋設されたものであり、内周側のプロテクタ15Aのクローラ幅方向Bの長さW1と、外周側のプロテクタ15Bのクローラ幅方向Bの長さW2と、抗張体13のクローラ幅方向Bの長さW3との関係は、W3≦W1≦W2とされている。
【0040】
この理由は、前述した弾性シート24又は弾性層26を設けた理由と同じであり、また、W1及びW2はW3よりも長ければよく、W1>W2であってもよい。
図25において、弾性クローラ5が矢示A2方向に回転するとすると、外部からの力の入力は、プロテクタ15のある場合は、バイアスコード16により、図25中左側から始まり、順次右側へ流れ、また、プロテクタ15のない場合は、図25中右側より始まり、大きかった。
【0041】
そして、プロテクタ15があることにより、弾性クローラ5が回転方向A2前方側から屈曲された時には、屈曲剛性が、図25中左側で且つ斜め方向に分散されるので、抗張体13先端13aの応力が緩和される。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体7内に、有端の1本の抗張力コード14をその端部側部分14a同志がラップするようにクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに並列状として配置して構成された抗張体13が埋設されている弾性クローラにおいて、前記抗張体13の各抗張力コード14の少なくともクローラ外周側Fの先端14bが、クローラ幅方向Bに対して斜め方向Dに並ぶように配置形成されていることで、抗張体13先端13aのクローラ周方向A前後の剛性差を緩和することができるという効果を奏する。
【0043】
また、ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体7内に、クローラ周方向Aに間隔をおいて芯金8が埋設されていると共に、有端の1本の抗張力コード14をその端部側部分14a同志がラップするようにクローラ周方向Aに1周巻回したものを、クローラ幅方向Bに並列状として配置して構成された抗張体13が埋設されている弾性クローラにおいて、前記抗張体13の各抗張力コード14の少なくともクローラ外周側Fの先端14bは、該先端14bが指向するクローラ周方向A1に向かうにしたがってクローラ幅方向B中央側から外方側へと移行するように、クローラ幅方向Bに対して交差する方向Dに並ぶように配置形成されていると共に、クローラ周方向Aで隣り合う芯金8間のクローラ周方向長さをL1とすると、抗張体13の先端13aのクローラ周方向Aに関する長さL2が、0.5×L1≦L2≦2.2×L1となるように構成することにより、駆動スプロケット等によって弾性クローラのクローラ幅方向B中央側に作用する応力集中をクローラ幅方向B外方へと分散させることができ、抗張体13の各抗張力コード14の端部側部分14aにかかるクローラ周方向Aのテンションを良好に分散させることができる。
【0044】
また、抗張力コード14の端部側部分14aに対して、交差するように配置されたバイアスコード16を並列状に配置してなるプロテクタ15が、抗張体13のクローラ外周側Fに位置するようにクローラ本体7内に埋設されていることにより、クローラ本体7が湾曲する際における抗張力コード14の端部側部分14aのクローラ外周側Fへの、はね上がり現象を有効に抑えることができ、抗張力コード14の端部側部分14aの剥離防止を図ることができるという効果を奏する。
【0045】
また、抗張体先端13aのクローラ幅方向Bに対する交差方向Dに対して、バイアスコード16のクローラ幅方向Bに対する交差方向が逆方向となるように構成することで、抗張力コード14の端部側部分14aのクローラ外周側Fへの、はね上がり現象を有効に抑えることができる。
係合孔10のクローラ幅方向B一方の端部から芯金8のクローラ幅方向B一方の端部までの距離をJとし、抗張体13のクローラ幅方向Bの幅をKとすると、0.6≦J/K≦1.2となるように構成することにより、抗張体13の端部側部分13bの損傷を防止しながら、抗張体13の効果を有効に発揮させることができる。
【0046】
ゴム様弾性体で無端状に形成されていて駆動輪2と従動輪3とに亘って掛け渡される弾性クローラ5を左右一対備え、各弾性クローラ5内に、クローラ周方向Aの抗張力コード14がクローラ幅方向Bに並列状に埋設されて構成された抗張体13が埋設されているクローラ走行装置において、前記抗張体13の抗張力コード14の先端を、クローラ外周側Fから覆うようにプロテクタ15が左右の弾性クローラ5内に埋設され、このプロテクタ15は、クローラ幅方向Bに対して交差するように配置されたバイアスコード16を並列状に配置して構成されると共に、右側の弾性クローラ5Rのプロテクタ15のバイアスコード16と、左側の弾性クローラ5Lのプロテクタ15のバイアスコード16とでは、クローラ幅方向Bに対するバイアスコード16の交差方向が逆方向とすることにより、旋回性又は直進性のよいクローラ式走行装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る弾性クローラの平面図である。
【図2】 クローラ走行装置の側面図である。
【図3】 弾性クローラの正面断面図である。
【図4】 弾性クローラの側面断面図である。
【図5】 本発明の他の実施の形態に係る弾性クローラ平面図である。
【図6】 抗張体先端のバイアスカットの一例を示す平面図である。
【図7】 抗張体先端のバイアスカットの他の例を示す平面図である。
【図8】 弾性クローラの湾曲部分の側面断面図である。
【図9】 抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す概略構成図である。
【図10】 抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す概略構成図である。
【図11】 比較例に係る抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す概略構成図である。
【図12】 他の比較例に係る抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す概略構成図である。
【図13】 剥離現象を示す抗張体の構成図である。
【図14】 抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す概略構成図である。
【図15】 抗張力コードとバイアスコードとの関係を示す図である。
【図16】 弾性クローラが突起物に乗り上げた状態を示す側面図である。
【図17】 他の実施の形態に係る弾性クローラの平面図である。
【図18】 他の実施の形態に係る弾性クローラの平面図である。
【図19】 他の実施の形態に係るクローラ走行装置の正面図である。
【図20】 他の実施の形態に係るクローラ走行装置の正面図である。
【図21】 他の実施の形態に係るクローラ走行装置の正面図である。
【図22】 他の実施の形態に係る弾性クローラの正面断面図である。
【図23】 他の実施の形態に係る弾性クローラの正面断面図である。
【図24】 他の実施の形態に係る弾性クローラの正面断面図である。
【図25】 弾性クローラの平面図である。
【符号の説明】
2 駆動スプロケット
3 アイドラ
5 弾性クローラ
7 クローラ本体
13 抗張体
14 抗張力コード
14a 端部側部分
14b 先端
15 プロテクタ
16 バイアスコード
A クローラ周方向
B クローラ幅方向
C クローラ厚さ方向
F クローラ外周側
D バイアスカット方向
J 係合孔のクローラ幅方向一方の端部から芯金のクローラ幅方向一方の
端部までの距離
K 抗張体のクローラ幅方向の幅
L1 芯金間のクローラ周方向長さ
L2 抗張体の先端のクローラ周方向に関する長さ

Claims (7)

  1. ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体(7)内に、有端の1本の抗張力コード(14)をその端部側部分(14a)同志がラップするようにクローラ周方向(A)に1周巻回したものを、クローラ幅方向(B)に並列状として配置して構成された抗張体(13)が埋設されている弾性クローラにおいて、
    前記抗張体(13)の各抗張力コード(14)の少なくともクローラ外周側(F)の先端(14b)が、クローラ幅方向(B)に対して交差する方向(D)に並ぶように配置形成され
    抗張力コード(14)の端部側部分(14a)に対して、交差するように配置されたバイアスコード(16)を並列状に配置してなるプロテクタ(15)が、抗張体(13)のクローラ外周側(F)に位置するようにクローラ本体(7)内に埋設され、
    抗張体先端(13a)のクローラ幅方向(B)に対する交差方向(D)に対して、バイアスコード(16)のクローラ幅方向(B)に対する交差方向が逆方向とされていることを特徴とする弾性クローラ。
  2. ゴム様弾性体で無端状に形成されたクローラ本体(7)内に、クローラ周方向(A)に間隔をおいて芯金(8)が埋設されていると共に、有端の1本の抗張力コード(14)をその端部側部分(14a)同志がラップするようにクローラ周方向(A)に1周巻回したものを、クローラ幅方向(B)に並列状として配置して構成された抗張体(13)が埋設されている弾性クローラにおいて、
    前記抗張体(13)の各抗張力コード(14)の少なくともクローラ外周側(F)の先端(14b)は、該先端(14b)が指向するクローラ周方向(A1)に向かうにしたがってクローラ幅方向(B)中央側から外方側へと移行するように、クローラ幅方向(B)に対して交差する方向(D)に並ぶように配置形成されていると共に、クローラ周方向(A)で隣り合う芯金(8)間のクローラ周方向長さをL1とすると、抗張体(13)の先端(13a)のクローラ周方向(A)に関する長さL2が、0.5×L1≦L2≦2.2×L1となるように構成されていることを特徴とする弾性クローラ。
  3. 抗張力コード(14)の端部側部分(14a)に対して、交差するように配置されたバイアスコード(16)を並列状に配置してなるプロテクタ(15)が、抗張体(13)のクローラ外周側(F)に位置するようにクローラ本体(7)内に埋設されていることを特徴とする請求項2に記載の弾性クローラ。
  4. 抗張体先端(13a)のクローラ幅方向(B)に対する交差方向(D)に対して、バイアスコード(16)のクローラ幅方向(B)に対する交差方向が逆方向とされていることを特徴とする請求項3に記載の弾性クローラ。
  5. プロテクタ(15)がクローラ厚さ方向(C)に複数層設けられ、各層のプロテクタ(15)が、それぞれ異なる材質で形成されていることを特徴とする請求項1、3又は4に記載の弾性クローラ。
  6. クローラ本体(7)内に、クローラ周方向(A)に間隔をおいてクローラ幅方向(B)の芯金(8)が埋設されていると共に、クローラ周方向(A)で隣り合う芯金(8)間のクローラ幅方向(B)中央側に駆動力伝達用の係合孔(10)が形成されており、且つ、抗張体(13)が係合孔(10)のクローラ幅方向(B)両側に設けられている弾性クローラであって、
    係合孔(10)のクローラ幅方向(B)一方の端部から芯金(8)のクローラ幅方向(B)一方の端部までの距離をJとし、抗張体(13)のクローラ幅方向(B)の幅をKとすると、0.6≦J/K≦1.2となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の弾性クローラ。
  7. ゴム様弾性体で無端状に形成されていて駆動輪(2)と従動輪(3)とに亘って掛け渡される弾性クローラ(5)を左右一対備え、各弾性クローラ(5)内に、クローラ周方向(A)の抗張力コード(14)がクローラ幅方向(B)に並列状に埋設されて構成された抗張体(13)が埋設されているクローラ走行装置において、
    前記抗張体(13)の抗張力コード(14)の先端(14b)を、クローラ外周側(F)から覆うようにプロテクタ(15)が左右の弾性クローラ(5)内に埋設され、このプロテクタ(15)は、クローラ幅方向(B)に対して交差するように配置されたバイアスコード(16)を並列状に配置して構成されると共に、右側の弾性クローラ(5R)のプロテクタ(15)のバイアスコード(16)と、左側の弾性クローラ(5L)のプロテクタ(15)のバイアスコード(16)とでは、クローラ幅方向(B)に対するバイアスコード(16)の交差方向が逆方向とされていることを特徴とするクローラ走行装置。
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