JP4177063B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沈胴、繰出し自在な、撮影光学系を保持する鏡胴を備え、前記撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を捉えることにより被写体の撮影を行なうカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電源が投入されたときにレンズ鏡胴がカメラボディから繰り出され、撮影レンズが被写体に向けられるカメラがある。このようなカメラでは電源がオフされると、レンズ鏡胴が沈胴してカメラボディ内に収められる。
【0003】
このようなカメラには、沈胴時に撮影光学系を保護するためのバリア機構が備えられている。このバリア機構には開閉が自在なバリア羽根が設けられており、そのバリア羽根が、電源が投入されて鏡胴が繰出されるときには繰出動作に連動して撮影光学系を開放し、電源がオフされて鏡胴が沈胴されるときには沈胴動作に連動して撮影光学系の前面を覆って撮影光学系を保護する。
【0004】
このようなカメラでは、バリア羽根の開閉検知やレンズ鏡胴の繰出・沈胴といった動作を検出するために多数のセンサがレンズ鏡胴内に設けられている。
【0005】
しかしセンサが多数必要になると部品点数が増えてコストが上がる。そこで、レンズ鏡胴の繰出・沈胴動作とバリア機構の開閉動作を一つのセンサで行なっているカメラもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、シャッター羽根の開閉検知とレンズ鏡胴の繰出位置の検知を一つのセンサで行なうものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平11―072825号公報(第3―5頁 第1図)
【特許文献2】
特開平07−168247号公報(第6−18頁 第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1、特許文献2いずれの場合においても一つのセンサで複数の動作を検知しているが、特許文献1では沈胴検知を直接行なわずにバリア閉を以って沈胴検知としている点、特許文献2ではシャッタ羽根を閉じさせない程度にそのシャッタ羽根を揺動させてズーム・合焦検知を行なった後、同じシャッタ羽根で開閉検知を行なっている点がそれぞれ従属的であり、それぞれセンサを設けて直接開閉検知および位置検知を行なうものに比べて検知の精度・信頼性が低い。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、小型でありながら、検知の精度・信頼性を損なうこと無く、低コストで複数の動作を一つのセンサで検知することができるカメラを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカメラは、沈胴、繰出し自在な、撮影光学系を保持する鏡胴を備え、その撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を捉えることにより被写体の撮影を行なうカメラにおいて、
鏡胴が、
撮影光学系の前面を開放自在に覆うバリア羽根を有し、沈胴時に該撮影光学系前面を該バリア羽根で覆うとともに所定の繰出位置まで繰り出す間に該撮影光学系前面を開放するバリア機構と、
撮影光学系を経由して入射する被写体光の光路上に配備されたシャッタ羽根を有し撮影操作に応じて該シャッタ羽根を開閉するシャッタ機構と、
上記バリア羽根の開閉検知と上記シャッタ羽根の開閉検知との双方を担う一つのセンサとを保持するものであることを特徴とする。
【0011】
上記本発明のカメラによれば、バリア羽根の開閉検知とシャッター羽根の開閉検知の双方が一つのセンサで独立に検出される。このように双方の検知が独立に行なわれると、信頼性が上がり、精度の高い検知を行なうことができる。
【0012】
ここで、上記センサは、投光部とその投光部から投光され反射して戻ってきた光を受光する受光部とを有するフォトリフレクタであり、
バリア機構は、バリア羽根が前記撮影光学系前面を覆う状態にあるときに上記センサ前面から退避した位置に配置され、前記撮影光学系前面から退避した状態にあるとき上記センサ前面に位置して投光部から投光された光を受光部に向けて反射する反射部材を有し、
上記シャッタ機構は、シャッタ羽根が閉じた状態にあるときに前記センサ前面から退避した位置に配置され、前記シャッター羽根が開いた状態にあるときに、前記センサ前面を覆うことにより、投光部から投光された光の、受光部への入射を阻止する遮光部材を有するものであることが好ましい。
【0013】
このようにバリア羽根が開いたときに、投光部から投光される光を上記反射部材で反射させて受光部に受光させると、上記センサでまずバリア羽根が開いたことが検知される。さらにこのバリア羽根が開いたままになり、投光部から投光された光が上記反射部材で受光部側へ反射されたままになることを利用して、その反射部材とセンサ前面との間にレリーズ操作に応じてシャッタ機構が有する遮光部材を介在させると、シャッタ羽根が開かれたときにはシャッタ機構が有する遮光部材により受光部への入射が阻止され、上記センサの出力が変化する。したがって、バリア羽根の開閉検知とシャッタ羽根とをそれぞれ独立に行なうことができる。
【0014】
ここで前記鏡胴は、前記繰出位置よりもさらに前方に繰り出すことによって前記撮影光学系の焦点距離を変更するものであり、
前記鏡胴は、複数の各繰出位置まで繰出されるたびに前記センサ前面を覆って、前記投光部から投光された光の、前記受光部への入射を阻止するズーム検知羽根を備えたものであることが好ましい。
【0015】
ここでバリアの開閉とレリーズ操作とズーム操作が同時には行なわれないことを鑑みて、繰出位置を検出するためのズーム検知羽根を別途設けてレンズ鏡胴が複数の繰出位置に繰り出されるたびに上記センサ前面を覆う位置にそのズーム検知羽根を配置すれば、上記センサでバリア羽根の開閉検知、シャッタ羽根の開閉検知のほかにレンズ鏡胴の繰出位置の検知をも独立に行なわせることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1(a)はレンズ鏡胴170が沈胴したときのカメラの外観を示す構成斜視図であり、また図1(b)は電源スイッチ101が操作され電源が投入されたときにレンズ鏡胴170が所定の繰出位置まで繰出されたときのカメラの外観を示す構成斜視図である。さらに図1(c)はズームスイッチ103が操作されて、レンズ鏡胴170のズーム駆動が行われて所定の繰出位置からさらにレンズ鏡胴170が繰出されたときのカメラの外観を示す構成斜視図である。
【0018】
図1(a)に示すように電源がオフされているときには、カメラボディ内にレンズ鏡胴170が沈胴している。ここで電源スイッチ101がオン側に切り替えられると、図1(b)に示しようにレンズ鏡胴170が所定の位置まで繰出され、撮影準備が整えられる。
【0019】
さらにズームスイッチ103が操作されると、図1(c)に示しように所定の繰出位置からさらにレンズ鏡胴170が繰出されてレンズ鏡胴170に内蔵された撮影レンズの位置が動き、焦点距離が調節される。このレンズ鏡胴170には撮影光学系を構成する撮影レンズの一部が配備されており、カメラ本体側に配備された残りの撮影レンズとの間の相対距離を変えると、焦点距離が調節される。
【0020】
図2はレンズ鏡胴170内部の構成およびレンズ鏡胴170内の機構を制御するための制御部を示した図である。
【0021】
図2の左側が被写体側にあたり、図2の右側がカメラ本体側にあたる。
【0022】
図2に示すようにカメラ本体側にはCPU110が備えられており、そのCPU110によってシャッター羽根171の開閉に関わる制御と、レンズ鏡胴170の駆動に関わる制御とが行なわれている。レリーズ釦102が押下操作され、その操作内容がCPU110に伝えられると、CPU110ではドライバ111を介してシャッターアクチュエータ112に駆動指示が出される。このシャッターアクチュエータ112ではこの駆動指示に応じてシャッター羽根171が駆動される。CPU110にはシャッタ羽根171が駆動されたときの状況を検知するためのフォトリフレクタ113(以下、PRという)が接続されている。このPR113は投光部113aと受光部113bとを有しており、このPR113の出力の変化がCPU110では検知されている。
【0023】
また、レンズ鏡胴170の駆動を行なうズーム駆動モータ114の制御もこのCPU110で行なっており、このズーム駆動モータ114でレンズ鏡胴170の繰出およびレンズ鏡胴170の沈胴が行なれるとともにズームスイッチ103の操作に応じて図1(b)に示す所定の繰出位置からさらにレンズ鏡胴170を繰り出すことなどが行なわれる。このズーム駆動モータ114には回転位置検出用のエンコーダ1141が設けられており、CPU110ではそのエンコーダ1141から出力されるパルスの数に基づいてズーム駆動モータ114の回転状況が監視されている。このエンコーダ1141は、フォトインタラプタ(以下、PIという)1141aと回転羽根1141bとからなり、この回転羽根1141bがPI1141a内を回転すると、遮光・開放が繰り返されパルス状の信号がこのPI1141aから出力される。CPU110ではその繰り返されて入力されるパルス状の信号の数が数えられる。
【0024】
さらにこのCPU110では閃光発光装置115の制御も行なわれており、閃光が必要な場合には閃光発光装置115から閃光発光部115aに閃光の指示が出される。
【0025】
このCPU110により制御されるシャッタアクチュエータ112、ズーム駆動モータ114によってレンズ鏡胴170の繰出・沈胴に係る部材がそれぞれ駆動される。
【0026】
このレンズ鏡胴170の外縁側には回転自在な移動筒(図示せず)が備えられており、その移動筒がズーム駆動モータ114により駆動されてレンズ鏡胴170の繰出、レンズ鏡胴170の沈胴が行なわれる。レンズ鏡胴170内の機構部品あるいは電気部品が移動筒とともに回転してしまうことを避けるため、その移動筒の回転に伴って直進するカム筒(図示せず)が移動筒に内包されており、そのカム筒の内部に図2に示す各部材が備えられている。
【0027】
カム筒の内部には電源がオフされているときには撮影光学系内の撮影レンズを保護するためのバリア羽根172と、そのバリア羽根172を駆動するためのバリア駆動部材173と、ズーム操作に応じてレンズ鏡胴とともに動くレンズ群174と、レリーズ釦102の操作状況に応じて開閉するシャッター羽根171といった部材が配設されている。
【0028】
電源スイッチ102がオフ側にあるときには撮影レンズを保護するバリア羽根172は、二つの部材172a,172bからなる。この二つの部材172a,172bの一部それぞれが接するように配設されると、撮影光学系前面が覆われて撮影レンズが保護される。ここで電源スイッチ101が投入され、レンズ鏡胴170の移動筒がズーム駆動モータにより駆動されてレンズ鏡胴170が繰出されると、カム筒により保持されているバリア駆動部材172が回動されることにより二つのバリア羽根172a,172b双方が回動されて撮影光学系前面から開放される。
【0029】
これらのバリア羽根172a,172bにはバリア駆動部材173に連結されるピン1721a,1721bがそれぞれ固設されており、それらのピン1721a,1721bがバリア駆動部材173に設けられた孔それぞれに嵌入されている。それらのバリア羽根172a,172bにはそれらのピン1721a,1721bが固設された位置付近に貫通穴がそれぞれ設けられており、それらの穴にレンズ鏡胴170側に固設されたピン1722a,1722bがそれぞれ嵌入されて、バリア羽根172a,172bが回動自在に軸支されている。図2はレンズ鏡胴170が沈胴した状態であって、この状態からレンズ鏡胴170が繰出されると、バリア駆動部材173が回動してその回動に応じてそれぞれのバリア羽根172a,172bが支軸を中心に回動されて撮影光学系前面が開放される。
【0030】
これらのバリア羽根172a,172bを駆動するバリア駆動部材173には光軸方向にカムピン1731が延設されており、そのカムピン1731がカメラ本体側に固定されている直進ガイド1001に係合している。このカムピン1731は直進ガイド1001の先端に形成された斜面1001aに係合され、レンズ鏡胴170が沈胴しているときには斜面1001aの一方の側付近に、またレンズ鏡胴170が繰出されたら斜面1001aを滑り斜面1001aの反対側付近に係合される。レンズ鏡胴170が繰出され始めると、カムピン1731が斜面を滑り始めるので、直進ガイド1001の端面で規制されていたカムピンの位置が斜面1001aに沿って動き始める。そうすると、バリア駆動部材173を付勢するために設けられているばね1732によりバリア駆動部材173がそのばね1732で付勢されている方向に回動し始める。そのバリア駆動部材173の回動に伴ってバリア羽根172a,172bが回動され、撮影光学系が開放され始める。カムピン1731が斜面1001aを降り切ると、バリア羽根172a,172bが回動され、撮影光学系前面が完全に開放される。
【0031】
一方、このバリア駆動部材173の回動はギア部1733を介してPR側に延設されたシャフト175に伝えられており、そのシャフト175の反対側の端部に設けられた反射部材175aも回動される。このようにバリア駆動部材173が回動され、この反射部材175aもともに回動されると、その反射部材175aがPR113の前面に位置して、PR113の投光部113aから投光された光がすべて受光部113b側に反射される。このことによりバリア羽根172a,172bがそれぞれ駆動されたことがCPU110により検知される。さらに反射部材175aがPR113前面に位置したままになるので、この反射部材175aとPR113前面との間に、前述したシャッタ検知羽根171、あるいはズーム検知羽根176が有する遮光部材たとえば黒色の部材を動作状況に応じて介挿させればシャッタ羽根171の開閉検知、ズーム位置の検知がPR113で行なわれる。逆に電源がオフされると、バリア羽根が閉じる方向に回動され、反射部材175aがPR113の前面から退避した位置に回動されてPR113の出力信号が変化する。この変化がCPU110により検出される。
【0032】
上記ズーム検知羽根176は、レンズ鏡胴170の繰出動作あるいはズーム操作に応じてレンズ鏡胴170とともに移動するようになっており、このズーム検知羽根176の一方の端部はカメラ本体側に固定された直進ガイド1001の凹凸部1001aのいずれかの凹部に係合されている。
【0033】
このズーム検知羽根176はカメラボディに揺動自在に軸支されており、レンズ鏡胴170の繰出あるいは沈胴といった動作に応じて直進ガイド1001の凹凸部1001aを摺動してPR113の前面位置とその前面位置から退避した位置との間を揺動しながら移動する。このズーム検知羽根176が直進ガイド1001の凸部に差し掛かったときにはそのズーム検知羽根176の遮光部がPR113前面に配置され、PRの受光部への光の入射を阻止して、直進ガイド1001の凹部に差し掛かったときにはPR113前面からその遮光部が退避されて受光部113bに光を受光させている。こうしてズーム検知羽根176がPR113前面に配置されたときと、PR前面から退避されたときとを、上記CPU110で検出してレンズ鏡胴170の繰出位置およびズーム操作に応じた繰出位置が検知される。
【0034】
また、前述したシャッタ羽根171も遮光部を有しており、レリーズ操作に応じてそのシャッタ羽根の遮光部がPR113前面に配置されると、ズーム検知羽根と同様にPR113の出力を変化させることができる。ズーム操作とレリーズ操作とが同時に行なわれることはないので、シーケンス的に一つのPR113を作動させれば、それぞれの遮光状態を独立に検出することができる。
【0035】
図3は、電源スイッチ102が投入されたときから電源スイッチ102がオフされるまでの間にズーム操作およびレリーズ操作が行われたときの動作状態を示すタイミングチャートである。
【0036】
図3(a)は電源スイッチ101のオンオフ状態を示す図、図3(b)はズームスイッチ103の操作状況を示す図、また、図3(c)はレリーズ釦102の押下操作の状態を示す図、図3(d)はズーム駆動モータ114での駆動状態と、ズーム駆動モータ114での駆動状態に応じて検出されるPI1141aからの出力パルス列を示す図、図3(e)はPR113の動作状態を示す図、図3(f)はレンズ鏡胴170の繰出位置を示す図、図3(g)はシャッタ羽根の開閉状態を示す図、図3(h)は閃光発光部の動作状態を示す図である。なおズーム駆動モータ114の回転方向はレンズ鏡胴170が繰出される方向を正として、レンズ鏡胴170が沈胴する方向を逆として示してある。
【0037】
図3(a)に示すように電源が投入されると、電源の投入に同期して、図3(f)に示すようにズーム駆動モータ114が駆動され、所定の繰出位置までレンズ鏡胴が駆動される。このときにはPI1141aからの出力パルス数n2がCPU110で検出されている。その検出されたパルス数n2がCPU110により所定の数であると検知され、さらにPR113がズーム検知羽根176により遮光されたことがCPU110により検知されたら、レンズ鏡胴170が所定の繰出位置まで繰出されたとしてCPU110ではズーム駆動モータ114を停止させている。図2に示した凹凸部1001aの番号1に対応する凸部にズーム検知羽根があるときに図3(e)に示す番号1で示すパルスが検出されている。なお、図2に示した凸部それぞれにズーム検知羽根176があるときにそれぞれの番号に対応する信号が図3(e)に示したパルス状の信号としてCPU110で検出されている。
【0038】
つまり、ズーム駆動モータ114によりレンズ鏡胴170が駆動されて、レンズ鏡胴170とともに移動するレンズ検知羽根176が直進ガイド1001の凸部にあるときにはズーム検知羽根176がPR113の前面に位置して、反射部材115aにより反射された光が遮光されるので、図3(e)に示したパルス状の信号が検出される。ここでは番号1に対応する凸部に隣接する、被写体側の凹部にズーム検知羽根176の一端が嵌入されてズーム駆動モータ114の駆動が停止されている。このように凹部にズーム検知羽根176が係合されているときにはPR113前面から退避された位置にズーム検知羽根176が配置される。このようにしてレンズ鏡胴170が所定の位置まで繰出され、撮影スタンバイ状態になる。
【0039】
ここでズームスイッチ103が操作されてズーム操作が行われると、ズーム操作に応じてレンズ鏡胴170が所定の位置からさらに繰出される。
【0040】
ズーム駆動モータ114が駆動されているときにはPI1141aからのパルスの数がCPU110により検出されており、このパルスの数と、ズーム検知羽根176が直進ガイド1001の凹凸部1001aに沿って摺動することによって検出されるPRの出力の変化がCPU110で検出され、ズームの操作位置が特定される。ここでは図2に番号3に対応する凸部を超えた後の凹部にズーム検知羽根176の一端が嵌入されてズーム駆動モータ114が停止されたことが示されている。
【0041】
さらにその後でレリーズ釦102が操作されてシャッターアクチュエータ112に駆動指示が出されたときにもPR113でシャッタ羽根171の開閉検知が行なわれている。このタイミングチャートでは、シャッタ羽根171は図3(g)に示すように除々に開かれ、開き切った後、除々に閉じられている。ここでは開口し切った後で閃光発光を行なう訳ではなく、シャッタ羽根171が開かれている途中で閃光発光を行って撮影面に閃光に応じた光量を与えている場合が示されている。この閃光発光の閃光タイミングもCPU110で制御される。
【0042】
図3(a)では電源オフ操作が行われた後で電源の電圧が完全にオフされ切るまでの状況が示されている。電源オフ操作が行われると図3(e)に示すようにズームに対応する位置から沈胴が行なわれた後で電源がオフされる。電源のオフ操作が行われたら、まずズーム駆動モータが逆転してレンズ鏡胴が沈胴を始める。繰出されたときには番号1に対応する凸部、番号2に対応する凸部、番号3に対応する凸部と順にレンズ鏡胴170が繰出されたが、沈胴する場合にはレンズ鏡胴が番号3に対応する凸部から順に番号1に対応する凸部の方へ動かされる。その状況がPIから出力されるパルスの数と、PRでの出力変化によって示されている。なお図3(d)に示した符号n1は直進ガイドに等間隔に設けられた凸部の間をズーム検知羽根176が摺動しているときにズーム駆動モータ側のPIから出力されるパルスの数を示したものであり、符号n2は番号1に対応する凸部を超えた後でズーム検知羽根が番号1,2,3のいずれかで示される凸部に挟まれた凹部よりも相対的に大きな凹部10011を空走しているときにPIから出力されるパルスの数を示したものである。この符号n2で示されるパルス数は、所定の位置にレンズ鏡胴が繰出されるときにもカウントされている。このように凹部の大きさを変えてズーム検知羽根をすぐに凸部に接触させずに空走させているのは、動作中に電池などが抜かれて電源がオフされた後で電源が再投入されたときにズーム検知羽根の位置を特定することができるようにするためであり、ズーム検知羽根を所定の凹部10011に復帰させることができるようにするためである。
【0043】
以上説明したようにバリア機構の開閉検知とシャッタ羽根の開閉検知とレンズ鏡胴の繰出位置の検知とを一つのPRで独立に行なうことができる。このように独立にそれぞれの検知を行なうと、検知の精度が上がり、信頼性の高いカメラになる。さらにレンズ鏡胴の繰出位置を検出するためだけに小型のズーム検知羽根を別途設けただけなので、レンズ鏡胴がそれほど大型化することもなく、レンズ鏡胴の小型化を図ることができ、ひいてはカメラボディの小型化を図ることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のカメラによれば、小型でありながら、検知の精度・信頼性を損なうこと無く、低コストで複数の動作を一つのセンサで検知することができるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すカメラの外観を示す図である。
【図2】図1に示すレンズ鏡胴内に配備された部材をおよび制御廻りの構成を示す図である。
【図3】電源スイッチ102が投入されたときから電源スイッチ102がオフされるまでの間にズーム操作およびレリーズ操作が行われたときの動作状態を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 カメラ
1001 直進ガイド
101 電源スイッチ
102 レリーズ釦
103 ズームスイッチ
110 CPU
111 ドライバ
112 シャッタアクチュエータ
113 PR
114 ズーム駆動モータ
115 エンコーダ
115a PI
115b 回転羽根
170 レンズ鏡胴
171 シャッタ羽根
172a 172b バリア羽根
173 バリア駆動部材
1731 カムピン
1732 ばね
1733 ギア部
174 レンズ群
175 シャフト
176 ズーム検知羽根

Claims (2)

  1. 沈胴、繰出し自在な、撮影光学系を保持する鏡胴を備え、前記撮影光学系を経由して入射してきた被写体光を捉えることにより被写体の撮影を行なうカメラにおいて、
    前記鏡胴が、
    前記撮影光学系の前面を開放自在に覆うバリア羽根を有し、沈胴時に該撮影光学系前面を該バリア羽根で覆うとともに所定の繰出位置まで繰り出す間に該撮影光学系前面を開放するバリア機構と、
    前記撮影光学系を経由して入射する被写体光の光路上に配備されたシャッタ羽根を有し撮影操作に応じて該シャッタ羽根を開閉するシャッタ機構と、
    前記バリア羽根の開閉検知と前記シャッタ羽根の開閉検知との双方を担う一つのセンサとを保持するものであり、
    前記センサは、投光部と該投光部から投光され反射して戻ってきた光を受光する受光部とを有するフォトリフレクタであり、
    前記バリア機構は、前記バリア羽根が前記撮影光学系前面を覆う状態にあるときに前記センサ前面から退避した位置に配置され、前記バリア羽根が前記撮影光学系前面から退避した状態にあるとき前記センサ前面に位置して前記投光部から投光された光を前記受光部に向けて反射する反射部材を有し、
    前記シャッタ機構は、前記シャッタ羽根が閉じた状態にあるときに前記センサ前面から退避した位置に配置され、前記シャッタ羽根が開いた状態にあるときに、前記反射部材と前記センサ前面との間に入り込んで該センサ前面を覆うことにより、前記投光部から投光された光の、前記受光部への入射を阻止する遮光部材を有するものであることを特徴とするカメラ。
  2. 前記鏡胴は、前記繰出位置よりもさらに前方に繰り出すことによって前記撮影光学系の焦点距離を変更するものであり、
    前記鏡胴は、複数の各繰出位置まで繰出されるたびに前記センサ前面を覆って、前記投光部から投光された光の、前記受光部への入射を阻止するズーム検知羽根を備えたものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
JP2002283501A 2002-09-27 2002-09-27 カメラ Expired - Fee Related JP4177063B2 (ja)

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