JP4176984B2 - ステッピングモータ用駆動装置及び指針打込方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステッピングモータ用駆動装置に係わり、特に、ステッピングモータの回転を制御するステッピングモータ用駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステッピングモータを用いた車両用指示装置として、図1に示すような指示装置が知られている。同図において、指示装置は、ステッピングモータ1と、このステッピングモータ1の回転に連動する指針2と、ステッピングモータ1を正逆回転させるステッピングモータ用駆動装置3(以下、単に駆動装置3と略記する。)とを備えている。上述したステッピングモータ1は、2つの励磁コイル1a1及び1a2と、NS極が交互に3極づつ着磁され、励磁コイル1a1及び1a2の励磁状態の変化に追従して回転する回転子1bと、回転子1bの駆動力を指針2に伝えるギア1cとを備えている。
【0003】
さらに、ステッピングモータ1は、指針2側のギア1cの裏側に設けられ、回転子1bの回転動作に連動する被駆動部材としての片1dと、上記励磁コイル1a1及び1a2、回転子1b、ギア1c及び片1dを収容する図示しない収容ケースに設けられ、片1dとの当接により、回転子1bの回転を機械的に停止させるストッパ1eとを備えている。
【0004】
なお、片1dがストッパ1eに向かうように、ステッピングモータ1を回転させることを逆回転、逆回転中の指針2の回転方向を逆回転方向Y1とする。これに対して、片1dがストッパ1eから離れるように、ステッピングモータ1を回転させることを正回転、正回転中の指針2の回転方向を正回転方向Y2とする。また、ストッパ1eは、片1dと当接したとき、指針2が文字板上の0km/hの目盛上を指示するように設けられている。
【0005】
上記指示装置が例えば車速計として用いられている場合、駆動装置3は、指針2の目標位置θと、現位置θ′との差である移動量θ−θ′に応じて、回転子1bを回転させることにより、指針2が差分θ−θ′だけ移動して目標位置θを指示するようになる。上記目標位置θは、車速センサの出力である速度情報に基づき算出された角度データθi(=請求項中のセンサ位置に相当。)が入力される毎に、当該角度データθiに更新される。なお、上記角度データθiは、速度情報0km/hのとき、基準角度0°(=請求項中の基準位置に相当。)が算出され、速度情報が増加するに従って、増加するデータである。
【0006】
ところで、上記指示装置は、車両の振動あるいは雑音が重畳している角度データθiの入力等の原因により、指針2が本来移動すべき移動量(=差分θ−θ′)と、実際の移動量とが異なる脱調を起こしてしまうことがあった。そして、この脱調が繰り返されると、指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間で差異が生じ、指示装置は正確な指示を行うことができなくなってしまう。
【0007】
そこで、このような問題を解決するため、駆動装置3に後述する初期化動作を行わせる。初期化動作において、駆動装置3は、イグニッションスイッチがオンする毎に、片1dがストッパ1e側に向かうように、ステッピングモータ1を逆回転させる。さらに、駆動装置3は、片1dがストッパ1eに当接して、指針2が文字板上の0km/hの目盛上である初期化終了位置に機械的に停止すると、励磁コイル1a1及び1a2を予め定めた初期励磁状態に保持して、ステッピングモータ1の回転を電気的に停止する。以上の初期化動作を行うことにより、現位置θ′が0°であると認識しているとき、指針2も実際に初期化終了位置である0km/hの目盛上を指示することとなるため、指針2が指示する速度と、速度センサが計測した速度情報との間の差異をリセットすることができた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の駆動装置3は、以下に述べる問題点があった。即ち、図8に示すように、初期化動作終了後に指針2は、文字板上の0km/hの目盛上を指示する位置P1に停止している。ところが、初期化動作終了後、駆動装置3が、ステッピングモータ1を一旦正回転させ、その後、0°の角度データθiの入力や、イグニッションスイッチのオフにより、目標位置θが0°になり、指針2が文字板上の0km/hの目盛上を指示するように、ステッピングモータ1を逆回転させると、0km/hの目盛より、指示誤差角α分(請求項中の指示誤差量に相当。)、正回転方向Y2側の位置P2を指示して停止してしまう。
【0009】
つまり、初期化動作終了後であり、かつ、角度データθi、即ち、速度情報に応じた指示開始前に指針2が指示する位置と、速度情報に応じた指示開始後であって、0°の角度データθiの入力時、若しくは、イグニッションスイッチのオフ時に、指針2が指示する位置とはともに、0km/hの目盛上を指示するべきであるにも拘わらず、指示誤差角αが生じてしまうという問題があった。特に、0km/hの指示は、0km/hの目盛上を指示しなければならず、他の例えば50km/hの指示に比べて高い精度が要求される。
【0010】
上記指示誤差角αが発生する原因は、ギア1cのバックラッシュに起因する。以下、上記指示誤差角αが発生する原因の詳細を図9及び図10を参照して以下説明する。同図に示すように、初期化動作が開始され、片1dがストッパ1eに当接すると、回転子1b側のギア1c2は、指針2側のギア1c1に対して、一方に片寄せされた状態となっている(図9(a)参照)。
【0011】
その後、駆動装置3が励磁コイル1a1及び1a2を初期励磁状態に保持すると、回転子1bは、初期励磁状態に応じた位置まで正回転する。このとき、回転子1bは、慣性等の影響により、初期励磁状態に応じた位置付近で正回転、逆回転を繰り返して振動し、その振動が収束して停止状態となる。上述したように振動した後、停止状態となるため、停止後、回転子1b側のギア1c1は、指針2側のギア1c2に対して、ニュートラル状態となる(図9(b)参照)。このとき、指針2は、0km/hの目盛上を指示しており、駆動装置3も現位置θ′が0°であると認識している。
【0012】
その後、角度データθi(>0°)の入力に応じて、目標位置θが角度θiとなると、駆動装置3は、指針2が目標位置θiを指示するようにステッピングモータ1を正回転させる。しかし、回転し始めは、ステッピングモータ1の回転に応じて、ギア1c2が、ギア1c1に対して、ニュートラルな状態から、他方に片寄せされた状態(図9(c)参照)となる位置まで回転するだけで、ステッピングモータ1の駆動力が指針2に伝達されない。
【0013】
このため、この間、指針2は動かない。図10に示すように、この指針2が動かない間の範囲を不動範囲Aとする。ところが、駆動装置3は、バックラッシュ解消のために指針2が動かない間であっても、指針2を角度α、回転させる分、ステッピングモータ1を回転させている。このため、駆動装置3は、指針2が角度0°を指示したまま動いていないにも拘わらず、指針2が初期化終了位置P1から角度α分、正回転方向Y2を指示していると認識する。従って、その後、駆動装置3が、現位置θiとなるように、ステッピングモータ1を回転すると、指針2は、角度(θi−α)を指示する。
【0014】
次に、目標位置θが0°となると、駆動装置3は、指針2が0°(=0km/hの目盛上)を指示するためにステッピングモータ1の回転を反転する。しかし、反転し始めは、ステッピングモータ1の回転に応じて、ギア1c2が、ギア1c1に対して、他方に片寄せされた状態(図9(c))から、一方に片寄せされた状態(図9(a))となる位置まで回転するだけで、ステッピングモータ1の駆動力が指針2に伝達されない。
【0015】
このため、この間、指針2が動かない。図10に示すように、反転後に指針2が動かない間の範囲を不動範囲Bとする。ところが、駆動装置3は、バックラッシュ解消のために指針2が動かない間であっても、指針2を角度βに回転させる分、ステッピングモータ1を回転させている。
【0016】
このため、駆動装置3は、指針2が角度(θi−α)分で停止しているにも拘わらず、指針2が初期化終了位置より角度(θi−β)分、正回転方向Y2側を指示していると認識する。従って、その後、駆動装置3が、0°を目標位置θとして、ステッピングモータ1を回転すると、指針2は、角度β−α(=(θi−α)−(θi−β))を指示して停止する。上述したように、反転に応じて生じるバックラッシュは、初期化動作後に生じるバックラッシュより大きいため、当然角度βは、角度αより大きい。このため、角度β−α≠0°とならず、0km/hの目盛上より正回転方向Y2側を指示して停止してしまう。なお、図10では説明を簡単にするため、指示誤差角β−α=α(∵2α=β)となっている。
【0017】
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であって、センサ位置として基準位置が算出されたとき、又は、イグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置との指示誤差量を小さくすることができるステッピングモータ用駆動装置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、ギアを介して指針を駆動するステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように前記ステッピングモータを逆回転させる初期化回転手段と、前記逆回転によって前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記ステッピングモータの回転が機械的に停止した後に前記ステッピングモータ内の励磁コイルを初期励磁状態に保持して前記ステッピングモータの回転を電気的に停止する停止処理を行う停止手段と、前記停止処理が行われた後にメモリに格納されている指針の現位置をセンサ出力0に相当する基準位置に設定する設定処理を行う基準位置設定手段と、前記設定処理が行われた後に前記センサ出力に応じた前記指針の指示位置であるセンサ位置を順次、目標位置に設定して、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを正逆回転させる通常回転動作を行う通常回転手段と、を備えたステッピングモータ用駆動装置であって、前記被駆動部材と前記ストッパとが当接したときの文字板上の指針位置である初期化終了位置が、前記文字板上に予め定めたセンサ出力0に相当する基準位置から指示誤差量だけ逆回転側となるように設けられ、前記指示誤差量が、前記通常回転手段によって前記メモリに格納されている前記指針の目標位置が前記指針を一旦正回転させるように設定されて、前記指針が一旦正回転した後に前記基準位置に設定されるような前記通常回転動作が行われたときに発生する前記文字板上の前記指針の初期化終了位置からのズレと等しいものとされ、そして、前記通常回転手段により、前記設定処理が行われた後に前記ステッピングモータを正回転させても前記指針が動かない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と、前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と、を合わせた分だけ前記基準位置から前記正回転側となる所定位置が前記目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが正回転され、続いて、センサ出力に応じた前記指針の指示位置が前記所定位置よりも正回転側となると、前記通常回転動作が開始されることを特徴とするステッピングモータ用駆動装置に存する。
【0019】
請求項1記載の発明によれば、ステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように初期化回転手段がステッピングモータを逆回転させる。このストッパは被駆動部材との当接によりステッピングモータの回転を機械的に停止させると共に、指針を初期化終了位置で停止させるものである。初期化回転手段により指針を初期化終了位置で停止させた後、停止手段がステッピングモータの励磁コイルを初期励磁状態に保持してステッピングモータの回転を電気的に停止する。
【0020】
また、指針は、停止手段による停止後に前記ステッピングモータを一旦正回転させてから前記メモリに格納されている前記指針の目標位置を前記基準位置に設定して前記ステッピングモータを回転させたときに発生する前記文字板上の前記指針の初期化終了位置からのズレである指示誤差量だけ、文字板上の基準位置から逆回転側が初期化終了位置となるように予めステッピングモータ内の指針軸に指針が打ち込まれている。通常回転手段は、停止手段による停止後にステッピングモータを正回転させても指針が動かない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の指針移動量と文字板上の初期化終了位置−基準位置間の指針移動量とを合わせた分だけ、基準位置から正回転側となる所定位置を停止手段による停止後の目標位置として設定してステッピングモータを回転させ、その後センサ出力に応じた指針の指示位置であるセンサ位置が所定位置よりも正回転側となるとセンサ位置を目標位置としてステッピングモータを回転させる。
【0021】
以上のように、通常回転手段が、停止手段による停止後にステッピングモータを正回転させても指針が動かない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の指針移動量と文字板上の初期化終了位置−基準位置間の指針移動量とを合わせた分だけ、基準位置から正回転側となる所定位置を目標位置としてステッピングモータを回転させると、指針は初期化終了位置よりも初期化終了位置−基準位置間の指針移動量分、正回転側の基準位置を指示する。その後、通常回転手段はセンサ出力に応じた指針の指示位置であるセンサ位置が所定位置よりも正回転側となるとセンサ位置を目標位置としてステッピングモータを回転させる。そして、センサ位置を目標位置としてステッピングモータを正逆回転させている間に、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされると通常回転手段は基準位置を目標位置としてステッピングモータを逆回転する。
【0022】
ところが、目標位置を基準位置としても、指針は初期化終了位置に戻らず、ギアのバックラッシュに起因して初期化終了位置より指示誤差量分、正回転側を指示する。即ち、センサ出力に応じた指示開始後にセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされると指針は初期化終了位置より指示誤差量分、正回転側を指示する。
【0023】
従って、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であってセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置とを何れも初期化終了位置より指針誤差量分、正回転側の基準位置とすることができる。
【0024】
請求項2記載の発明は、ギアを介して指針を駆動するステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように前記ステッピングモータを逆回転させる初期化回転手段と、前記逆回転によって前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記ステッピングモータの回転が機械的に停止した後に前記ステッピングモータ内の励磁コイルを初期励磁状態に保持して前記ステッピングモータの回転を電気的に停止する停止処理を行う停止手段と、前記停止処理が行われた後にメモリに格納されている指針の現位置をセンサ出力0に相当する基準位置に設定する設定処理を行う基準位置設定手段と、前記設定処理が行われた後に前記センサ出力に応じた前記指針の指示位置であるセンサ位置を順次、目標位置に設定して、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを正逆回転させる通常回転動作を行う通常回転手段と、を備えたステッピングモータ用駆動装置であって、前記被駆動部材と前記ストッパとが当接したときの文字板上の指針位置である初期化終了位置が、前記文字板上に予め定めたセンサ出力0に相当する基準位置から指示誤差量よりも大きい量だけ逆回転側となるように設けられ、前記指示誤差量が、前記通常回転手段によって前記メモリに格納されている前記指針の目標位置が前記指針を一旦正回転させるように設定されて前記指針が一旦正回転した後に前記基準位置に設定されるような前記通常回転動作が行われたときに発生する前記文字板上の前記指針の初期化終了位置からのズレと等しいものとされ、そして、前記通常回転手段により、前記設定処理が行われた後に前記ステッピングモータを正回転させても前記指針が動かない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と、前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と、を合わせた分だけ前記基準位置から前記正回転側となる所定位置が前記目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが正回転され、続いて、センサ出力に応じた前記指針の指示位置が前記所定位置よりも正回転側となると、前記通常回転動作が開始され、前記通常回転動作中に前記センサ位置として前記基準位置が算出されたとき又はイグニッションスイッチがオフされたとき前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と前記指示誤差量との差分だけ前記基準位置から前記正回転側となる位置が目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが回転されることを特徴とするステッピングモータ用駆動装置に存する。
【0025】
請求項2記載の発明によれば、ステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように初期化回転手段がステッピングモータを逆回転させる。このストッパは被駆動部材との当接によりステッピングモータの回転を機械的に停止させると共に、指針を初期化終了位置で停止させるものである。初期化回転手段により指針を初期化終了位置で停止させた後、停止手段がステッピングモータの励磁コイルを初期励磁状態に保持してステッピングモータの回転を電気的に停止する。
【0026】
また、指針は、停止手段による停止後にステッピングモータを一旦正回転させてからメモリに格納されている指針の目標位置を基準位置に設定してステッピングモータを回転させたときに発生する文字板上の指針の初期化終了位置からのズレである指示誤差量だけ、文字板上の基準位置から逆回転側が初期化終了位置となるように予めステッピングモータ内の指針軸に打ち込まれている。通常回転手段が、停止手段による停止後にステッピングモータを正回転させても指針が動かない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の指針移動量と文字板上の初期化終了位置−基準位置間の指針移動量とを合わせた分だけ、基準位置から正回転側となる所定位置を停止手段による停止後の目標位置として設定してステッピングモータを回転させ、その後センサ出力に応じた指針の指示位置であるセンサ位置が所定位置よりも正回転側となるとセンサ位置を目標位置としてステッピングモータを回転させる。
【0027】
以上のように、通常回転手段が、停止手段による停止後にステッピングモータを正回転させても指針が動かない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の指針移動量と文字板上の初期化終了位置−基準位置間の指針移動量とを合わせた分だけ、基準位置から正回転側となる所定位置を目標位置としてステッピングモータを回転させると、指針は初期化終了位置よりも初期化終了位置−基準位置間の指示移動量分、正回転側の基準位置を指示する。その後、通常回転手段はセンサ出力に応じた指針の指示位置であるセンサ位置が所定位置よりも正回転側となるとセンサ位置を目標位置としてステッピングモータを回転させる。そして、センサ位置を目標位置としてステッピングモータを正逆回転させている間に、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされると通常回転手段は文字板上の初期化終了位置−基準位置間の指針移動量と指示誤差量との差分、基準位置から正回転側を目標位置として指針を初期化終了位置に戻すようにステッピングモータを逆回転する。
【0028】
上述したように目標位置を初期化終了位置−基準位置間の指針移動量と指示誤差量との差分、基準位置から正回転側とすると、指針は基準位置を指示する。即ち、センサ出力に応じた指示開始後にセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされると指針は基準位置を指示する。
【0029】
従って、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であってセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置とを何れも基準位置とすることができる。
【0031】
請求項3記載の発明は、所定位置記憶媒体内に予め記憶された第1移動量と第2移動量とを加算する加算手段がさらに備えられ、そして、前記通常回転手段が、前記加算手段により加算された移動量だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記所定位置とすることを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ用駆動装置に存する。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、加算手段が、所定位置記憶媒体内に予め記憶された第1移動量と第2移動量とを加算する。通常回転手段が、加算手段により加算された移動量分、基準位置よりも正回転側の位置を所定位置とする。
【0033】
以上の構成によれば、ステッピングモータに連動して回転する指針軸に指針を打ち込む前に、第2移動量としてゼロを格納する。また、第1移動量は、上述した指針が移動しない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の移動量と指示誤差量とを合わせた分より大きくなるように設定されている。このとき、第1移動量分、基準位置よりも正回転側が所定位置となる。その後、通常回転手段が、所定位置を目標位置として、ステッピングモータを回転させた後の状態で、基準位置を指針が指示するように、指針を指針軸に打ち込む。
【0034】
打ち込み終了後、基準位置に対する指針の打ち込み誤差分を第2移動量として格納すれば、基準位置に対する指針の打ち込み誤差が正逆回転何れかの方向に発生しても、センサ出力に応じた指示開始前に、指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であって、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされたときに、指針が指示する位置とを、何れも、基準位置にすることができる。
【0035】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のステッピングモータ用駆動装置により回転が制御されるステッピングモータ内の指針軸に指針を打ち込むための指針打込方法であって、前記指針軸に指針を打ち込む前に前記指針が移動しない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と前記指針誤差量とを合わせた分より大きい値を前記第1移動量として格納すると共にゼロを前記第2移動量として記憶させる工程と、前記設定動作後に前記通常回転手段によって前記加算手段により加算された移動量だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記目標位置として設定して前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを回転させた後、前記指針軸に前記指針を打ち込む工程と、再び前記設定動作後に前記通常回転手段によって前記加算手段により加算された移動量分だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記目標位置として設定して前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを回転させた後の前記文字板上の指針位置から前記文字板上の前記基準位置までの移動量を前記第2移動量として記憶させる工程を順次行うことを特徴とする指針打込方法に存する。
【0036】
請求項4記載の発明によれば、指針軸に指針を打ち込む前に指針が移動しない間のステッピングモータの回転量に相当するメモリ上の指針の現位置の指針移動量と指示誤差量とを合わせた分より大きい値を第1移動量として格納すると共にゼロを第2移動量として格納する。通常回転手段が、停止手段による停止後に加算手段により加算された移動量分、基準位置よりも正回転側の位置を目標位置として設定してステッピングモータを回転させた後、指針が基準位置を指示するように指針軸に指針を打ち込む。その後再び通常回転手段が、停止手段による停止後に加算手段により加算された移動量分、基準位置よりも正回転側の位置を目標位置として設定してステッピングモータを回転させた後の文字板上の指針位置から文字板上の基準位置までの移動量である打ち込み誤差を第2移動量として記憶させる。これにより、基準位置に対する指針の打ち込み誤差が正逆回転何れかの方向に発生しても、センサ出力に応じた指示開始前に、指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であって、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされたときに、指針が指示する位置とを、何れも、基準位置にすることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、ステッピングモータ用駆動装置を組み込んだ指示装置を示す図である。この指示装置は、上述した従来で説明したように、ステッピングモータ1、指針2及び駆動装置3を備えている。上記ステッピングモータ1も、従来と同様に、励磁コイル1a1及び1a2、回転子1b、ギア1c、片1d(請求項中の被駆動部材に相当。)及びストッパ1eを有している。
【0038】
上述した従来と異なる点は、ストッパ1e及び片1dが設けられている位置である。従来では、片1dとストッパ1eとが当接したとき、指針2が文字板上の0km/hの目盛上を指示するように設けられていた。しかし、本発明の第1実施形態では、ストッパ1eと、片1dとが当接したとき、図2に説明するように、指針2が0km/hの目盛上から、上述した従来で説明した指示誤差角α分、逆回転方向Y1側の初期化終了位置P3で停止するように設けられている。
【0039】
また、駆動装置3は、例えば、μCOMなどから構成されており、プログラムに従って各種の処理を行う中央演算ユニット(CPU)3aと、CPU3aが行う処理プログラムなどを格納した読出専用メモリであるROM3bと、CPU3aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ格納エリアなどを有する読出書込自在のメモリであるRAM3cなどを内蔵し、これらが図示しないバスラインによって相互接続されている。
【0040】
また、上記駆動装置3には、イグニッションスイッチSW1(以下、IGスイッチSW1と略記する。)が接続され、このIGスイッチSW1がオンしたとき、Hレベルのオン信号Sonが供給される。駆動装置3には、また角度データθiが供給されている。この角度データθiは、上述した従来で説明した角度データθiと同様の値である。
【0041】
上述した構成のステッピングモータ用駆動装置を組み込んだ指示装置の動作を、CPU3aの処理手順を示す図3のフローチャートを参照して以下説明する。CPU3aは、例えば、図示しないバッテリ電源の投入によって動作を開始し、図示しない初期ステップにおいて、駆動装置3内のRAM3cに形成した各種のエリアの初期設定を行う。
【0042】
その後、CPU3aは、ドライバーによりIGスイッチSW1のオン操作が行われると(ステップS1でY)、初期化回転手段として働き、初期化回転処理を開始する(ステップS2)。初期化回転処理において、CPU3aは、励磁コイル1a1及び1a2の励磁状態を間欠的に変化させて、片1dがストッパ1eに向かって移動するように、ステッピングモータ1を逆回転させる。この初期化回転処理により、指針2は0km/hの目盛上より指示誤差角α分、逆回転方向Y1側の初期化終了位置P3(図2参照)に向かうこととなる。なお、このときRAM3c内に格納されている指針2の現位置θ′としては、0°が格納されている。
【0043】
その後、片1dがストッパ1eに当接して、ステッピングモータ1の回転が機械的に停止したと判断すると、CPU3aは、停止手段として働き、励磁コイル1a1及び1a2を予め定めた初期励磁状態に保持する停止処理を行う(ステップS3)。この停止処理により、指針2が初期化終了位置P3で停止した状態で、ステッピングモータ1の回転が電気的に停止される。
【0044】
ところで、上記当接判断は、例えば、回転子1bの近くに設けた検出用コイルに発生する誘導電圧の有無に基づき判断する。すなわち、検出用コイルに誘導電圧が発生したときは、回転子1bが回転中であり、片1dがストッパ1eに当接していないと判断することができる。一方、検出用コイルに誘導電圧が発生していないときは、回転子1bが、片1dとストッパ1eとの当接により、機械的に停止されたと判断することができる。
【0045】
なお、本発明の実施形態では、上記検出用コイルとして、初期化回転処理において、無励磁状態に制御された励磁コイル1a1及び1a2を流用し、無励磁状態の励磁コイル1a1及び1a2に発生する誘導電圧の有無に基づき、当接を検出する位置検出回路(図示せず)が設けられている。
【0046】
その後、CPU3aは、RAM3c内に格納された目標位置θを、RAM3c内の第1移動角度エリアに予め格納された角度α′に更新する(ステップS4)。角度α′としては、図4に示すように、停止処理終了後であり、かつ、現位置θ′が0°であるときに、目標位置θを角度α′として、ステッピングモータ1を回転させたとき、指針2が、初期化終了位置P3から指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を、実際に、指示するために必要な角度に相当する。
【0047】
即ち、角度α′は、ステッピングモータ1を回転させても指針2が動かない不動範囲Aを考慮して定める必要があり、指示誤差角αより大きい値に設定されている。以上のことから、角度α′が請求項中の所定位置に相当し、角度αが請求項中の指示誤差量及び実移動量に相当することがわかる。
【0048】
そして、CPU3aは、通常回転手段として働き、更新された目標位置θと指針2の現位置(停止処理後は0°に設定されている)との差分に応じて、ステッピングモータ1を回転させる通常回転処理を開始する(ステップS5)。
【0049】
上記ステップS4において、目標位置θが角度α′に更新された直後、通常回転処理が行われると、指針2は、初期化終了位置P3より指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を指示する。
【0050】
次に、CPU3aは、IGスイッチSW1がオフされたか否かを判断する(ステップS6)。IGスイッチSW1がオフされていれば(ステップS6でY)、現位置θ′を強制的に0°にした後(ステップS7)、再び、ステップS1に戻る。一方、IGスイッチSW1がオフされていなければ(ステップS6でN)、CPU3aは、角度データθiが角度α′より大きいか否かを判断する(ステップS8)。
【0051】
角度データθi≦角度α′であれば(ステップS8でN)、再びステップS6に戻る。従って、角度データθi≦角度α′の間、指針2は、初期化終了位置P3より指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を指示したままである。
【0052】
一方、角度データθi>角度α′であれば(ステップS8でY)、目標位置θを、角度データθiに更新する(ステップS9)。その後、CPU3aは、上記ステップS5と同様の通常回転処理を行う(ステップS10)。このステップS9お及びS10の処理により、指針2は、角度データθi、即ち、車速情報に応じた指示を行う。上記ステップS9及びS10の動作は、IGスイッチSW1がオフになるまで(ステップS11)、繰り返し行われる。
【0053】
なお、上記ステップS9において、目標位置θを、角度α′より大きい角度データθiに更新した後、ステップS10の通常回転処理を行うと、指針2は、初期化終了位置P5から角度(θi−α)分、正回転方向Y2側を指示する(図4参照)。その後、ステップS9において、目標位置θを、0°の角度データθiに更新した後、ステップS10の通常回転処理を行うと、指針2は、上述した従来で説明したように、バックラッシュに起因して、初期化終了位置P3に戻らず、初期化終了位置P3より、指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を指示する。
【0054】
一方、IGスイッチSW1がオフされると(ステップS11でY)、CPU3aは、目標位置θを0°に更新した後(ステップS12)、ステップS5及びS10と同様の通常回転処理を行って(ステップS13)、ステップS1に戻る。このステップS13の通常回転処理を行った結果も、指針2は、初期化終了位置P3より、指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を指示して停止する。
【0055】
以上の指示装置によれば、車速情報に応じた指示開始前に指針2が指示する位置と、車速情報に応じた指示開始後であって、角度データθiとして0°が算出されたり、IGスイッチSW1がオフされたときに指針2が指示する位置とを、何れも、初期化終了位置P3から指示誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上とすることができる。従って、車速情報に応じた指示開始前に指針2が指示する位置と、角度データθiとして0°が算出されたり、IGスイッチSW1がオフされたときに指針2が指示する位置との指示誤差を完全になくすことができる。
【0056】
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、図1について上述した第1実施形態と同様の構成については、その詳細な説明を省略する。第1実施形態と異なる所は、片1dとストッパ1eとが設けられている位置である。第1実施形態では、ストッパ1eと片1dとが当接したとき、図2に説明するように、指針2が0km/hの目盛上から上述した従来で説明した指示誤差角α分、逆回転方向Y1側の初期化終了位置P3で停止するように設けられていた。
【0057】
ところで、ステッピングモータ1においては、ギア1cと共に回転する指針軸(図示せず)に、指針2を打ち込む作業が必要である。上述した第1実施形態では、片1dがストッパ1eに当接した状態で、0km/hの目盛上から指示誤差角α分、逆回転方向Y1側に指針2を打ち込む必要がある。しかしながら、この指針軸に対する指針2の打ち込みがずれていると、上述した目標位置θを角度α′に更新した直後に通常回転処理(ステップS5)を行っても、指針2が0km/hの目盛上を指示せず、打ち込みのズレ分だけずれた位置を指示してしまう。
【0058】
そこで、以下述べる第2実施形態では、図5に示すように、片1dがストッパ1eに当接した状態で、0km/hの目盛上から指示誤差角αより大きい角度分、逆回転方向Y1側の位置P6を目標に、指針2を打ち込む。その後、実際に指針2が打ち込まれた位置P6と、0km/hの目盛上の位置P5との角度差(α+γ)を計測し、計測した角度差(α+γ)から指示誤差角αを差し引いた角度γを、RAM3c内の第2移動角度エリアに記録する。上述したことからもわかるように、角度γは指針2の打ち込みズレに応じて変動する値である。
【0059】
以下、第2実施形態における指示装置の動作を、図6のCPU3aの処理手順を示すフローチャートを参照して、説明する。なお、第1実施形態と同様の動作を行うステップについては同一符号で示してあり、第1実施形態と異なる部分に重点を置いて説明する。
まず、CPU3aは、上述した図3について説明したステップS1〜S3と同様の動作を行う。その後、CPU3aは、加算手段として働き、RAM3c内の第1移動角度エリアに予め格納された角度α′と、上述した指針2打ち込み後にRAM3c内の第2移動角度エリアに格納した角度γとを加算した値に、目標位置θを更新する(ステップS20)。
【0060】
角度α′は、上述した第1実施形態と同様の値であり、図7に示すように、停止処理終了後であり、現位置θ′が0°であるときに、目標位置θを角度α′として、ステッピングモータ1を回転させたとき、指針2が、初期化終了位置P6から指針誤差角α分、正回転方向Y2側の位置P7に、実際に、指示するために必要な角度に相当する。
【0061】
従って、上記ステップS20において、目標位置θが角度α′+γに更新された直後、ステップS5の通常回転処理を行うと、指針2は、初期化終了位置P6より角度α+γ分、正回転方向Y2側の位置P5である0km/hの目盛上を指示する。以上のことから、第2実施形態においては、角度(α′+γ)が請求項中の所定位置に相当し、角度(α+γ)が請求項中の実移動量に相当することがわかる。
【0062】
次に、CPU3aは、IGスイッチSW1がオフされたか否かを判断する(ステップS6)。IGスイッチSW1がオフされていれば(ステップS6でY)、第1実施形態と同様に、現位置θ′を強制的に0°にした後(ステップS7)、ステップS1に戻る。一方、IGスイッチSW1がオフされていなければ(ステップS6でN)、CPU3aは、角度データθiが角度α′+γより大きいか否かを判断する(ステップS21)。角度データθi≦角度α′+γであれば(ステップS21でN)、再びステップS6に戻る。従って、角度データθi≦角度α′+γの間、指針2は、初期化終了位置P6より角度(α+γ)分、正回転方向Y2側の位置P5である0km/hの目盛上を指示したままである。
【0063】
一方、角度データθi>角度α′+γであれば(ステップS21でY)、次に、CPU3aは、角度データθi=0°であるか否かを判断する(ステップS22)。ステップS21の処理を行った直後であれば、CPU3aは、当然、角度データθi=0°でないと判断し(ステップS22でN)、目標位置θを、角度データθiに更新する(ステップS23)。その後、CPU3aは、通常回転処理を行った後(ステップS10)、IGスイッチSW1がオフでなければ(ステップS11でN)、再びステップS22に戻る。上記ステップS23で更新を行った後、ステップS10で通常回転処理を行うと、図7に示すように、指針2は、初期化終了位置P6から角度(θi−α)分、正回転方向Y2側を指示する。
【0064】
これに対して、ステップS22を繰り返し行った結果、角度データθiが0°となれば(ステップS22でY)、CPU3aは、目標位置θを、強制的に、角度α+γと指示誤差角αとの差分である角度γに更新する(ステップS24)。上記ステップS24で更新を行った後、ステップS10で通常回転処理を行うと、図7に示すように、指針2は、初期化終了位置P6から角度α+γ分、正回転方向Y2側の位置P5である0km/hの目盛上を指示する。
【0065】
また、IGスイッチSW1がオフされていれば(ステップS11でY)、CPU3aは、目標位置θを角度γに更新した後(ステップS25)、ステップS13に進み通常回転処理を行う。このステップS13の通常回転処理を行った結果も、指針2は、初期化終了位置P3より、角度α+γ分、正回転方向Y2側の位置P4である0km/hの目盛上を指示して停止する。以上のことから角度γが、請求項中の実移動量と指示誤差量との差分に相当することがわかる。
【0066】
以上の指示装置によれば、車速情報に応じた指示開始後に指針2が指示する位置と、車速情報に応じた指示開始後であって、角度データθiとして0°が算出されたり、IGスイッチSW1がオフされたとき、指針2が指示する位置とを、何れも、初期化終了位置P6から角度(α+γ)(>指示誤差角α)分、正回転方向Y2側にすることができる。従って、指針2の打ち込み誤差を解消し、しかも、車速情報に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、角度データθiとして0°が算出されたり、IGスイッチSW1がオフされたときに指針2が指示する位置との指示誤差を完全になくすことができる。
【0067】
第3実施形態
次に、第2実施形態における駆動装置3により回転が制御されるステッピングモータ1に、指針2を打ち込むための指針打込方法について説明する。なお、上述した第2実施形態においては、第1移動角度エリアには、角度α′が、第2移動角度エリアには、初期化終了位置P6と0km/hの目盛上の位置P5との角度差α+γから、指示誤差角αを差し引いた角度γが格納されていた。
第3実施形態においては、まず、指針軸に対する指針2を打ち込む前に、第1移動角度エリアには、角度α′より正回転方向Y2側の角度α′′(>α′)を記憶させ、第2移動角度エリアには0°を記憶しておく。この状態で、ステップS1からステップS5まで進めた状態で、指針2が0km/hの目盛上を指示するように、打ち込みを行う。
【0068】
指針2を打ち込んだあと、第2移動角度エリアを0°のままにし、ステップS1からステップS5まで処理を進めると、指針2は、0km/hの目盛上から打ち込み誤差±x°ずれた位置を指示する。従って、第2移動角度エリアに、この打ち込み誤差±x°を格納すれば、ステップS10で角度α′′に加算され、指針2は、0km/hの目盛上を指示することとなる。
【0069】
上述した指針打込方法によれば、希望の位置である0km/hの目盛に対して指針2を打ち込むことができる。しかも、0km/hの目盛に対する指針2の打ち込み誤差が正逆回転何れかの方向に発生しても、車速情報に応じた指示開始前に、指針2が指示する位置と、車速情報に応じた指示開始後であって、角度データθiとして0°が算出されたり、IGスイッチSW1がオフされたときに、指針2が指示する位置とを、何れも、0km/hの目盛上にすることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であってセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置とを何れも初期化終了位置より指針誤差量分、正回転側の基準位置とすることができるので、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置との指示誤差を完全になくすことができるステッピングモータ用駆動装置を得ることができる。
【0072】
請求項2記載の発明によれば、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であってセンサ位置として基準位置が算出されたりイグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置とを何れも基準位置とすることができるので、打ち込み誤差を解消し、しかも、センサ出力に応じた指示開始前に指針が指示する位置と、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされたときに指針が指示する位置との指示誤差を完全になくすことができるステッピングモータ用駆動装置を得ることができる。
【0073】
請求項3及び4記載の発明によれば、基準位置に対する指針の打ち込み誤差が正逆回転何れかの方向に発生しても、センサ出力に応じた指示開始前に、指針が指示する位置と、センサ出力に応じた指示開始後であって、センサ位置として基準位置が算出されたり、イグニッションスイッチがオフされたときに、指針が指示する位置とを、何れも、基準位置にすることができるので、指針の打ち込みを簡単に行えるステッピングモータ用駆動装置及び指針打込方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステッピングモータ用駆動装置を組み込んだ指示装置の一実施の形態を示す図である。
【図2】第1実施形態における初期化終了位置P3と、0km/hの目盛との位置関係を示す図である。
【図3】第1実施形態におけるCPU3aの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態における指針2の目標位置θと指針2の実際の指示位置との関係を示すグラフである。
【図5】第2実施形態における初期化終了位置P3と、0km/hの目盛との位置関係を示す図である。
【図6】第2実施形態におけるCPU3aの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態における指針2の目標位置θと指針2の実際の指示位置との関係を示すグラフである。
【図8】従来の問題点を説明するための図である。
【図9】従来の問題点を説明するための図である。
【図10】従来の指針2の目標位置θと指針2の実際の指示位置との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ
1c ギア
1d 片(被駆動部材)
1e ストッパ
2 指針
3a CPU(初期化回転手段、停止手段、通常回転手段)
Claims (4)
- ギアを介して指針を駆動するステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように前記ステッピングモータを逆回転させる初期化回転手段と、前記逆回転によって前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記ステッピングモータの回転が機械的に停止した後に前記ステッピングモータ内の励磁コイルを初期励磁状態に保持して前記ステッピングモータの回転を電気的に停止する停止処理を行う停止手段と、前記停止処理が行われた後にメモリに格納されている指針の現位置をセンサ出力0に相当する基準位置に設定する設定処理を行う基準位置設定手段と、前記設定処理が行われた後に前記センサ出力に応じた前記指針の指示位置であるセンサ位置を順次、目標位置に設定して、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを正逆回転させる通常回転動作を行う通常回転手段と、を備えたステッピングモータ用駆動装置であって、
(イ)前記被駆動部材と前記ストッパとが当接したときの文字板上の指針位置である初期化終了位置が、前記文字板上に予め定めたセンサ出力0に相当する基準位置から指示誤差量だけ逆回転側となるように設けられ、
(ロ)前記指示誤差量が、前記通常回転手段によって前記メモリに格納されている前記指針の目標位置が前記指針を一旦正回転させるように設定されて、前記指針が一旦正回転した後に前記基準位置に設定されるような前記通常回転動作が行われたときに発生する前記文字板上の前記指針の初期化終了位置からのズレと等しいものとされ、そして、
(ハ)前記通常回転手段により、前記設定処理が行われた後に前記ステッピングモータを正回転させても前記指針が動かない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と、前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と、を合わせた分だけ前記基準位置から前記正回転側となる所定位置が前記目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが正回転され、続いて、センサ出力に応じた前記指針の指示位置が前記所定位置よりも正回転側となると、前記通常回転動作が開始される
ことを特徴とするステッピングモータ用駆動装置。 - ギアを介して指針を駆動するステッピングモータの回転動作に連動する被駆動部材がストッパに向かうように前記ステッピングモータを逆回転させる初期化回転手段と、前記逆回転によって前記被駆動部材が前記ストッパに当接して前記ステッピングモータの回転が機械的に停止した後に前記ステッピングモータ内の励磁コイルを初期励磁状態に保持して前記ステッピングモータの回転を電気的に停止する停止処理を行う停止手段と、前記停止処理が行われた後にメモリに格納されている指針の現位置をセンサ出力0に相当する基準位置に設定する設定処理を行う基準位置設定手段と、前記設定処理が行われた後に前記センサ出力に応じた前記指針の指示位置であるセンサ位置を順次、目標位置に設定して、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを正逆回転させる通常回転動作を行う通常回転手段と、を備えたステッピングモータ用駆動装置であって、
(イ)前記被駆動部材と前記ストッパとが当接したときの文字板上の指針位置である初期化終了位置が、前記文字板上に予め定めたセンサ出力0に相当する基準位置から指示誤差量よりも大きい量だけ逆回転側となるように設けられ、
(ロ)前記指示誤差量が、前記通常回転手段によって前記メモリに格納されている前記指針の目標位置が前記指針を一旦正回転させるように設定されて前記指針が一旦正回転した後に前記基準位置に設定されるような前記通常回転動作が行われたときに発生する前記文字板上の前記指針の初期化終了位置からのズレと等しいものとされ、そして、
(ハ)前記通常回転手段により、前記設定処理が行われた後に前記ステッピングモータを正回転させても前記指針が動かない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と、前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と、を合わせた分だけ前記基準位置から前記正回転側となる所定位置が前記目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが正回転され、続いて、センサ出力に応じた前記指針の指示位置が前記所定位置よりも正回転側となると、前記通常回転動作が開始され、前記通常回転動作中に前記センサ位置として前記基準位置が算出されたとき又はイグニッションスイッチがオフされたとき前記文字板上の前記初期化終了位置から前記基準位置までの指針移動量と前記指示誤差量との差分だけ前記基準位置から前記正回転側となる位置が目標位置に設定され、前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータが回転される
ことを特徴とするステッピングモータ用駆動装置。 - 所定位置記憶媒体内に予め記憶された第1移動量と第2移動量とを加算する加算手段がさらに備えられ、そして、
前記通常回転手段が、前記加算手段により加算された移動量だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記所定位置とする
ことを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ用駆動装置。 - 請求項3記載のステッピングモータ用駆動装置により回転が制御されるステッピングモータ内の指針軸に指針を打ち込むための指針打込方法であって、
(イ)前記指針軸に指針を打ち込む前に前記指針が移動しない間の前記ステッピングモータの回転量に相当する前記メモリ上の指針の現位置の指針移動量と前記指針誤差量とを合わせた分より大きい値を前記第1移動量として格納すると共にゼロを前記第2移動量として記憶させる工程と、
(ロ)前記設定動作後に前記通常回転手段によって前記加算手段により加算された移動量だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記目標位置として設定して前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを回転させた後、前記指針軸に前記指針を打ち込む工程と、
(ハ)再び前記設定動作後に前記通常回転手段によって前記加算手段により加算された移動量分だけ前記基準位置よりも正回転側の位置を前記目標位置として設定して前記メモリに格納されている指針の現位置と前記メモリに格納されている指針の目標位置との差分に応じて前記ステッピングモータを回転させた後の前記文字板上の指針位置から前記文字板上の前記基準位置までの移動量を前記第2移動量として記憶させる工程
を順次行うことを特徴とする指針打込方法。
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