JP4172856B2 - Icソケット - Google Patents

Icソケット Download PDF

Info

Publication number
JP4172856B2
JP4172856B2 JP28307298A JP28307298A JP4172856B2 JP 4172856 B2 JP4172856 B2 JP 4172856B2 JP 28307298 A JP28307298 A JP 28307298A JP 28307298 A JP28307298 A JP 28307298A JP 4172856 B2 JP4172856 B2 JP 4172856B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
package
arms
socket
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28307298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000113954A (ja
Inventor
俊司 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaichi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Yamaichi Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaichi Electronics Co Ltd filed Critical Yamaichi Electronics Co Ltd
Priority to JP28307298A priority Critical patent/JP4172856B2/ja
Publication of JP2000113954A publication Critical patent/JP2000113954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4172856B2 publication Critical patent/JP4172856B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connecting Device With Holders (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICソケットに付属せるIC押え構造又はIC放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
上記IC押え構造としては特公平3−68513号に示すように、ソケット本体の一端に押えカバーの一端を回動可に取り付け、この押えカバーに押え部材を回動可に設けたものが知られている。
【0003】
然しながら、上記ICソケットはカバー及び押え部材の組立体がICパッケージの上面及び周囲を広く覆って放熱効果を妨げ、この熱に起因するカバーの反りの問題を助長し、押え効果を減殺する。又押え部材の大きさの変更に対し別々の寸法のカバーを準備せねばならない。
【0004】
これらの欠点は本発明による一対の並行して延びる回動アーム間に押え部材を回動可に架橋支持する構成によって有効に解消できる。
【0005】
又ICソケットにおけるICパッケージの放熱構造としては特許第2656901号に知られるように、ソケット本体の一端に押えカバーの一端を回動可に取り付け、この押えカバーの中央部に穿けた開口内に放熱部材を固定的に取り付け、開口から内方へ突出する部位をICパッケージの上面に接触させている。
【0006】
然しながら、上記ICソケットにおいてはカバーの下方回動にともない放熱部材の一端が先行してICパッケージの上面に接し、ICパッケージの片上り、これに伴なう位置ずれ、更にはICパッケージの外部接点又はコンタクトの変形の何れかが生ずる問題を有している。
【0007】
更には押えカバーと放熱部材の組立体がICパッケージの上面及び周囲を広く覆って放熱効果を妨げ、この熱に起因するカバーの反りの問題を助長し、ICパッケージの上面に対する放熱部材の接触不良を生じ放熱効果を悪化する。又放熱部材の大きさの変更に対し別々の寸法のカバーを準備せねばならない。
【0008】
これらの欠点は本発明による一対の並行して延びるアーム間に放熱部材を回動可に架橋支持する構成によって有効に解消できる。
【0009】
又特公平6−105630号に示す如く、ソケット本体に対し垂直に上下動するアクチェーターを設けてICパッケージの位置決めレバーやコンタクトを開閉するソケットが多用されているが、本発明はこの上下動するアクチェーターと協働して押え部材又は放熱部材を有効に機能させることができるICソケットを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はソケット本体に押え部材を設け、該押え部材によりソケット本体に搭載したICパッケージの外部接点をソケット本体に設けたコンタクトに加圧接触せしめるようにしたICソケットにおいて、上記押え部材はICパッケージの上面を加圧する押え構造を有し、該押え部材を並行して延在する一対のアームの自由端部に回動可に架橋支持し、該一対のアームの基端部を上記ソケット本体に回動可に支持し、上記一対のアームと押え部材が下方回動して上記ICパッケージの上面を加圧し押え状態を形成すると共に、同一対のアームと押え部材が上方回動して上記ICパッケージの上面に対する押え解除状態を形成するICソケットを提供する。
【0011】
この押え構造により一対のアーム間に充分な放熱空間を確保し、前記熱によるカバーの反り、この反りに伴なう押え不全の問題を有効に解消する。
【0012】
又一対のアームはサイズの異なるICソケットに適合する間隔を持って組付けることができ、これによりサイズの異なる押え部材の支持に使用することができ、経済的である。
【0013】
又本発明は上記ソケット本体の上部に上下動可に設けたアクチェーターを備え、上記押え部材は該アクチェーターの下降時に上方回動されて押え解除状態を形成し、同上昇時に下方回動されて押え状態を形成するICソケットを提供する。
【0014】
又本発明は上記アクチェーターに上記ソケット本体へのICパッケージの搭載を許容するための中央開口を設け、上記押え部材は上記アクチェーターの下降時に上記中央開口を通して上方回動がなされて上記押え解除状態を形成すると共にICパッケージの搭載スペースを開放する構成としたICソケットを提供する。
【0015】
上記ICソケットにより、アクチェーターをロボットにより容易に上下動操作しつつ、このアクチェーターを押え部材に有効に作用させて、その機能を適切に発揮させることができ、又アクチェーターの中央開口を通してICパッケージをソケット本体に搭載する目的も支障なく達成できる。
【0016】
又本発明はソケット本体に搭載したICパッケージの上面に接触して放熱状態を形成する放熱部材を備えたICソケットにおいて、上記放熱部材を並行して延在する一対のアームの自由端部に回動可に架橋支持し、該一対のアームの基端部を上記ソケット本体に回動可に支持し、上記一対のアームと放熱部材が下方回動して上記放熱状態を形成すると共に、同一対のアームと放熱部材が上方回動して放熱解除状態を形成するICソケットを提供する。
【0017】
この放熱構造により一対のアーム間に充分な放熱空間を確保し、前記熱によるカバーの反り、この反りに伴なう押え不全の問題を有効に解消する。
【0018】
又一対のアームはサイズの異なるICソケットに適合する間隔を以って組付けることができ、これによりサイズの異なる放熱部材の支持に使用することができ、経済的である。
【0019】
又本発明は上記ソケット本体の上部に上下動可に設けたアクチェーターを備え、放熱部材は該アクチェーターの下降時に上方回動されてICパッケージに対する放熱解除状態を形成し、同上昇時に下方回動されて同放熱状態を形成するICソケットを提供する。
【0020】
又本発明は上記アクチェーターに上記ソケット本体へのICパッケージの搭載を許容するための中央開口を設け、上記放熱部材は上記アクチェーターの下降時に上記中央開口を通して上方回動がなされて上記放熱解除状態を形成すると共にICパッケージの搭載スペースを開放する構成としたICソケットを提供する。
【0021】
上記ICソケットにより、アクチェーターをロボットにより容易に上下動操作しつつ、このアクチェーターを放熱部材に有効に作用させて、その機能を適切に発揮させることができ、又アクチェーターの中央開口を通してICパッケージをソケット本体に搭載する目的も支障なく達成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至図11において、1は平面視略方形の絶縁材から成るソケット本体、2はICパッケージであり、該ICパッケージ2はソケット本体1の上面中央部に形成されたIC搭載スペース3に搭載し、ICパッケージ2の外部接点4をソケット本体1が保有せるコンタクト5に接触せしめる。
【0023】
ICパッケージ2はその底面に多数の外部接点4を有し、該外部接点4は導電ボール又は導電箔又は導電突起等で形成されている。
【0024】
他方コンタクト5は上記外部接点4に対応する配置を以ってソケット本体1の底壁に圧入等して植設され、該植設部から上方へ延びる接触片部6と、植設部から底壁下方へ突出する端子部7とを有する。
【0025】
上記コンタクト5は細長い導電条片からなり、その上部で接触片部6を、下部で端子部7を夫々形成している。
【0026】
接触片部6は一方側へ突出する曲げ部8を有し、これにより上下方向へ弾性的に撓むことができ、又側方へ弾性的に撓むことができる。
【0027】
上記IC搭載スペース3内にはICパッケージ2を載置するIC搭載台9を設け、該IC搭載台9をばね10により上下動可に支持する。従ってIC搭載台9はばね10に抗し下降し、ばね10の復元力により上昇し一定レベルにおいて待機状態を形成している。
【0028】
上記IC搭載台9にコンタクト5及び外部接点4に対応した多数の貫通孔11を設け、この貫通孔11内にコンタクト5の先端、即ち接触片部6の先端を下から挿入する。接触片部6の先端はIC搭載台9の上面より突出しないように挿入深さを設定しつつ、貫通孔11の内壁により位置規制して外部接点4との正確な対応状態を形成する。
【0029】
ICパッケージ2はIC搭載台9の各コーナー部に設けた定規部材12に案内されつつ、同搭載台9の上面に載置され、これによって各コンタクト5の先端部と各外部接点4とを正確に対向せしめる。
【0030】
図2乃至4と図6乃至8に示すように、上記搭載台9の上面に載置されたICパッケージ4を下方へ押圧すると、同パッケージ4と一緒にIC搭載台9が下降する。
【0031】
この結果コンタクト5の先端が外部接点4に突き当てられ、ICパッケージ2及びIC搭載台9の下降が進行するに伴ない、接触片部6に圧縮力が加わってこれを弾力に抗し側方へ撓ませて弾力を蓄え、該接触片部6の復元力によって接触片部6の先端部を外部接点4に弾力的に加圧接触せしめる。
【0032】
この加圧接触を招来せしめ且つ保持する手段として、ICパッケージ2の対向する二辺又は四辺の上面に係合する複数のラッチ13と、該ラッチ13を係合位置と係合解除位置に作動せしめるアクチェーター14とを備える。
【0033】
上記アクチェーター14はソケット本体1の上部に上下動可に被装され、その中央部にIC搭載スペース3と対応する中央開口15を有する。
【0034】
換言するとアクチェーター14は図1,図5に示すように、中央開口15を有する枠形部材によって形成し、アクチェーター14をソケット本体1との間に介装したばね16によって弾持する。
【0035】
例えばアクチェーター14を形成する枠形部材の各コーナー部を上記ばね16によって弾持する。アクチェーター14は該ばね16に抗し垂直に下降し、同ばねの復元力によって垂直に上昇する。
【0036】
上記ラッチ13は上記アクチェーター14の上下動と連動して係合位置と係合解除位置とに作動し、この係合位置において後記する押え部材22又は放熱部材23とICパッケージ2とIC搭載台9に押下力を与え、夫々をばね10に抗し下降せしめる。
【0037】
具体例として、上記ラッチ13をアクチェーター14たる枠形部材の枠壁の内側に配しラッチ13の外端部を連結軸17によってアクチェーター14の枠壁に回動可に支持すると共に、内端部を図5,図6等に示す滑り子18によって遊動可に支持する。
【0038】
この遊支構造の一例として、ラッチ13の内端部にピン20を貫設し、このピン20の両端をラッチ13の側面より突出させて上記滑り子18を形成し、ピン20の両端、即ち滑り子18をソケット本体1に設けたカム孔21に滑合する。
【0039】
滑り子18とカム孔21はラッチ13の内端の内外への移動を案内する案内手段を形成している。上記滑り子18をソケット本体1側に設け、カム孔21をラッチ13側に設けることができる。
【0040】
図4,図8に示すように、アクチェーター14が上昇している時、これに追随してラッチ13の外端が連結軸17により引き上げられ、同時にラッチ13の内端が滑り子18とカム孔21に案内されてIC搭載スペース3内へ移動しつつ下方へ回動し、これにより係止爪19がICパッケージ2の上面に重ねられた後記する押え部材22又は放熱部材23の上面縁部に係合しつつ、三者22,2,9又は23,2,9をばね10に抗し下方へ押し下げ、前記コンタクト5と外部接点4の加圧接触が得られる。
【0041】
該押え部材22は図12,図13に示すように、その中央部を並行して延在する一対のアーム24,25の自由端部間に軸26により回動可に架橋支持し、該アーム24,25の基端部を上記ソケット本体1の一端に軸27により回動可に支持する。アーム24,25はばね31により下方回動方向へ付勢している。
【0042】
又図5乃至図8に示すように、放熱部材23を並行して延在する一対のアーム24,25の自由端部間に軸26により回動可に支持し、該アーム24,25の基端部を上記ソケット本体1の一端部に軸27によりに回動可に支持する。上記アーム24,25はばね31により下方回動方向へ付勢している。
【0043】
好ましくは、上記押え部材22及び放熱部材23は軸26により遊動可に支持する。例えば軸26の両端をアーム24,25の自由端に設けた孔28に遊合し、孔28の許容する範囲において押え部材22又は放熱部材23は自由に遊動できるようにする。図1乃至図4に示すように、上記ソケット本体1の上部に上下動可に設けた前記アクチェーター14を備え、押え部材22は該アクチェーター14の下降時に上方回動されて押え解除状態を形成し、同上昇時に下方回動されて押え状態を形成する。
【0044】
同様に、放熱部材23は上記アクチェーター14の下降時に上方回動されてICパッケージ2に対する放熱解除状態を形成し、同上昇時に下方回動されて同放熱状態を形成する。
【0045】
前記の如く、上記アクチェーター14は上記ソケット本体1のIC搭載スペース3へのICパッケージ2の搭載を許容するための中央開口15を有し、上記図1乃至図4に示す押え部材22は上記アクチェーター14の下降時に上記中央開口15を通して上方回動がなされて上記押え解除状態を形成すると共に、ICパッケージ2の搭載スペース3を開放する。
【0046】
同様に、図5乃至図8に示す放熱部材23は上記アクチェーター14の下降時に上記中央開口15を通して上方回動がなされて上記放熱解除状態を形成すると共にICパッケージ2の搭載スペース3を開放する。
【0047】
上記の如く、アクチェーター14の上下動と連動してアーム24,25が軸27を支点として上下に回動すると同時に、押え部材22又は放熱部材23が上下に回動する。
【0048】
上記アクチェーター14とアーム24,25とを連動させるための手段として、例えば上記アーム24,25の基端から受圧部29を突設し、他方アクチェーター14の枠壁に上記受圧部29と対応する加圧部30を設け、図3及び図7に示すように、アクチェーター14の枠壁をロボット又は手指により押下げ操作して下降させた時に、加圧部30が受圧部29を押し下げ、これにより図2,図6に示すように、アーム24,25がばね31に抗し押え部材22及び放熱部材23と一緒に上方へ回動し、略直立状態を形成する。該アーム24,25の回転角は略90度付近に設定する。
【0049】
アーム24,25はその軸支部付近の外側面がアクチェーター14の中央開口15の内面、即ち中央開口を形成する枠壁の内面に当接して回動を阻止され、上記直立状態を保つ。この結果、IC搭載スペース3を略完全に開放し、ICパッケージ2を垂直方向において容易に装脱可能とする。
【0050】
又図3,4及び図7,8に示すように、アクチェーター14の枠壁に与えていたロボット又は手指による押下げ力を解除すると、アクチェーター14はばね16により自動的に上昇し、これに伴ないアーム24,25はばね31の引張力と自重により押え部材22及び放熱部材23と一緒に下方へ回動し、押え部材22又は放熱部材23をICパッケージ2の上面に重ねる。
【0051】
他方上記アクチェーター14の上昇に連動して、ラッチ13の外端が上方へ引き上げられ、これに伴ないラッチ13の内端に設けた係止爪19がIC搭載スペース3内へせり出しつつ下方へ回動して、上記押え部材22の上面縁部又は放熱部材23の上面縁部に係合し、係止爪19の下方回動の進行に伴ない、押え部材22又は放熱部材23とICパッケージ2とIC搭載台9に押下げ力を与え、これらをばね10に抗し下降せしめる。この結果、前記外部接点4とコンタクト5との加圧接触が得られる。
【0052】
図1乃至図8においては、一個の押え部材22と一個の放熱部材23を設けた場合を例示したが、図9乃至図11は二個の押え部材22と二個の放熱部材23を備えたICソケットを例示している。この場合、前記アーム24,25の対を二対使用し、一対のアーム24,25の基端を軸27によりソケット本体1の一端に回動可に支持すると共に、他の一対のアーム24,25の基端を軸27によりソケット本体1の他端に回動可に支持し、各対のアーム24,25の自由端間に一対の押え部材22又は放熱部材23を夫々架橋支持する。
【0053】
各対のアーム24,25はアクチェーター14の上下動に伴ない、同アクチェーター14の対向する二辺の枠壁によって押下げ又は押下げ解除されて上下に回動する。各対のアームの構造とアクチェーター14との連動構造は前記の通りである。
【0054】
図14,図15はアーム24,25を下方回動して押え部材22又は放熱部材23をICパッケージ2に作用させる場合に、下方回動したアーム24,25の自由端部をロックレバー32によりソケット本体1に係合して押え部材22による押え状態、又は放熱部材23による放熱状態を保持する例を示している。
【0055】
上記ロックレバー32はアーム24,25に回動可に軸支するか、又はソケット本体1に回動可に軸支し、ばねにより係合方向に付勢し、アーム24,25をばね34に抗し下方回動した時にロックレバー32による係止状態が自動的に形成されるようにしている。
【0056】
上記ロックレバー32はその受圧部33を既述したアクチェーター14の下降時に押圧して上記係止を解除する。これによってアーム24,25はばね34の弾力に従い上方へ回動し、IC搭載スペース3を開放する。
【0057】
図14,図15の例示においても、アーム24,25及び押え部材22又は放熱部材23は、アクチェーター14の中央開口15を通して上下に回動する構造を採ることができる。
【0058】
図5乃至図9は押え部材22に放熱部材23を設けた場合を例示している。換言すると押え部材22と放熱部材23の双方をアーム24,25を介してソケット本体1に上下回動可に取付けた場合を例示している。押え部材22の各コーナ部に放熱部材23の各コーナ部を螺子35により一体に組付けると共に、該螺子35に巻装したばね36により放熱部材23を押え部材22に押し付けるように弾持すると共に、放熱部材23がばね36に抗し押え部材22から上方へ離間する方向へ移動可能にする。
【0059】
上記押え部材22は中央開口37を有し、上記放熱部材23はその下面中央部に上記中央開口37を通しICパッケージ2の上面中央部に加圧接触する受熱ランド部38が突設されている。
【0060】
図8に示すように、アーム24,25が下方回動された時に、図2乃至図4に示すように、押部材22が下方回動されてICパッケージ2の上面周縁部を下方へ押圧すると共に、放熱部材23の受熱ランド部38がICパッケージ2のICチップが埋設された上面中央部に加圧接触する。
【0061】
即ちラッチ13が押え部材22の上面縁部に係合して該押え部材22をばね16の復元力により下方へ押圧することにより、押え部材22がICパッケージ2の上面縁部に加圧接触し、同時に放熱部材23の受熱ランド部38がばね36によりICパッケージ2の上面中央部に加圧接触する。この時放熱部材23はばね36を圧縮しつつ上方へ移動され、ばね36の復元力でICパッケージ2の上面への加圧接触力が高められる。
【0062】
次に図16,図17は押え部材22又は放熱部材23を支持するアーム24,25と、アクチェーター14とをリンク39を介して連動するように連結した場合を例示している。
【0063】
図示のように、アーム24,25を軸27を介してソケット本体1に回動可に支持すると共に、該軸27から突出するアーム24,25の後端をリンク39の一端に軸40を介し回動可に支持し、該リンク39の他端を軸41によりアクチェーター14の枠壁に設けた長孔42に遊合する。
【0064】
図16に示すように、アクチェーター14が上昇している時、軸41が長孔42の下端により上方へ引き上げられつつ、軸41を介してリンク39が上方へ引き上げられ、これに伴ないアーム24,25の後端が上方へ引き上げられ、この結果アーム24,25の自由端側と押え部材22又は放熱部材23が軸27を支点として下方へ回動され、ICパッケージ2の上面に加圧接触する。
【0065】
又図17に示すようにアクチェーター14をばね16に抗し下降操作すると、軸41が長孔42の上端により押し下げられつつ、リンク39が軸41を介して下方ヘ押し下げられ、この結果アーム24,25の自由端側と押え部材22又は放熱部材23が軸41を支点としてばね31に抗し回動し、アクチェーター14の中央開口15を通し起立状態となり、ICパッケージの搭載スペース3を開放する。
【0066】
【発明の効果】
前記の通り、従来のICソケットはカバーと押え部材又は放熱部材の組立体がICパッケージの上面及び周囲を広く覆って放熱効果を妨げ、この熱に起因するカバーの反りの問題を助長し、押え効果を減殺する。又押え部材又は放熱部材の大きさの変更に対し別々の寸法のカバーを準備せねばならない。
【0067】
これらの欠点は本発明による一対の並行して延びる回動アーム間に押え部材又は放熱部材を回動可に架橋支持する構成によって有効に解消できる。
【0068】
即ち、一対となるアーム間に充分な放熱空間を確保し、前記熱によるカバーの反り、この反りに伴なう押え不全又は放熱不全の問題を有効に解消する。
【0069】
又対となるアームはサイズの異なるICソケットに適合する間隔を以って組付けることができ、これによりサイズの異なる押え部材又は放熱部材の支持に使用することができ、経済的である。
【0070】
又ICソケットにおけるICパッケージの放熱構造としては特許第2656901号に知られるように、ソケット本体の一端に押えカバーの一端を回動可に取り付け、この押えカバーの中央部に穿けた開口内に放熱部材を固定的に取り付け、開口から内方へ突出する部位をICパッケージの上面に接触させている。
【0071】
然しながら、上記ICソケットにおいてはカバーの下方回動にともない放熱部材の一端が先行してICパッケージの上面に接し、ICパッケージの片上り、これに伴なう位置ずれ、更にはICパッケージの外部接点又はコンタクトの変形の何れかが生ずる問題を有している。
【0072】
この欠点は本発明による一対の並行して延びるアーム間に放熱部材を回動可に架橋支持する構成によって有効に解消できる。
【0073】
又前記の通り、特公平6−105630号に示す如く、ソケット本体に対し垂直に上下動するアクチェーターを設けてICパッケージの位置決めレバーやコンタクトを開閉するソケットが多用されているが、本発明はこの上下動するアクチェーターと協働してアクチェーターの中央開口を通してのICパッケージの装脱作業を適正に行なわせながら、押え部材又は放熱部材によって、押え目的と放熱目的とが有効に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】押え部材を備えたICソケットの平面図。
【図2】押え部材の開放状態を示すICソケットの断面図。
【図3】押え部材が下方回動されてICパッケージの上面に重ねられた加圧前の状態と、ラッチの係合直前の状態を示す断面図。
【図4】ラッチが押え部材に係合し、押え部材がICパッケージを押圧した状態を示すICソケットの断面図。
【図5】押え部材と放熱部材を備えたICソケットの平面図。
【図6】押え部材と放熱部材の開放状態を示すICソケットの断面図
【図7】押え部材と放熱部材が下方回動されてICパッケージの上面に重ねられた状態と、ラッチの係合直前の状態を示す断面図。
【図8】ラッチが押え部材と放熱部材の組立体に係合し、放熱部材及び押え部材がICパッケージを押圧した状態を示すICソケットの断面図。
【図9】押え部材又は放熱部材を一対設けた例を示すICソケットの平面図。
【図10】上記図9における押え部材又は放熱部材の開放状態を示すICソケットの断面図。
【図11】図10における押え状態を示すICソケットの断面図。
【図12】押え部材又は放熱部材を支持するアーム構造を示す斜視図。
【図13】上記アーム構造における押え部材又は放熱部材の軸支部の断面図。
【図14】上記アームのロック構造の一例を示す側面図。
【図15】上記アームのロック構造の他例を示す側面図。
【図16】上記アームとアクチェーターの連動構造の他例を示す断面図であり、アームの下方回動状態を示す。
【図17】図16におけるアームの上方回動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ソケット本体
2 ICパッケージ
3 IC搭載スペース
4 IC外部接点
5 コンタクト
6 コンタクト接触片部
7 コンタクト端子部
8 コンタクト曲げ部
9 IC搭載台
10 IC搭載台支持ばね
11 IC搭載台貫通孔
12 IC搭載台定規部材
13 ラッチ
14 アクチェーター
15 中央開口部
16 アクチェーター支持ばね
17 ラッチ連結軸
18 滑り子
19 係止爪
20 ピン
21 カム孔
22 押え部材
23 放熱部材
24 アーム
25 アーム
26 軸(押え部材と放熱部材回動用)
27 軸(アーム回動用)
28 長孔
29 アーム受圧部
30 加圧部
31 ばね
32 ロックレバー
33 ロックレバー受圧部
34 開放ばね
35 螺子
36 ばね
37 中央開口
38 受熱ランド部
39 リンク
40 軸
41 軸
42 長孔

Claims (5)

  1. ソケット本体に押え部材を設け、該押え部材によりソケット本体に搭載したICパッケージの外部接点をソケット本体に設けたコンタクトに加圧接触せしめるようにしたICソケットにおいて、上記押え部材は中央開口を有すると共にICパッケージの上面を下方へ押圧し上記加圧接触を図る押え構造を有し、該押え部材を並行して延在する一対のアームの自由端部に回動可に架橋支持し、該一対のアームの基端部を上記ソケット本体に回動可に支持し、上記一対のアームと押え部材が下方回動して上記ICパッケージの上面に対する押圧状態を形成すると共に、同一対のアームと押え部材が上方回動して上記ICパッケージの上面に対する上記押圧を解除する状態を形成することを特徴とするICソケット。
  2. 上記ソケット本体の上部に上下動可に設けたアクチェーターを備え、該アクチェーターは上記ソケット本体へのICパッケージの搭載を許容するための中央開口を有し、上記一対のアームと押え部材は上記アクチェーターの下降時に上記中央開口を通して上方回動がなされて上記押え解除状態を形成すると共にICパッケージの搭載スペースを開放し、同アクチェーターの上昇時に下方回動されて上記押え状態を形成することを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  3. 上記押え部材に上記中央開口を通しICパッケージの上面中央部に接触する放熱部材を設けたことを特徴する請求項1記載のICソケット。
  4. ソケット本体に搭載したICパッケージの上面に接触して放熱状態を形成する放熱部材を備えたICソケットにおいて、上記放熱部材を並行して延在する一対のアームの自由端部に回動可に架橋支持し、該一対のアームの基端部を上記ソケット本体に回動可に支持し、上記一対のアームと放熱部材が下方回動して上記放熱状態を形成すると共に、同一対のアームと放熱部材が上方回動して放熱解除状態を形成することを特徴とするICソケット。
  5. 上記ソケット本体の上部に上下動可に設けたアクチェーターを備え、該アクチェーターは上記ソケット本体へのICパッケージの搭載を許容するための中央開口を有し、上記一対のアームと放熱部材は上記アクチェーターの下降時に上記中央開口を通して上方回動がなされて上記放熱解除状態を形成すると共にICパッケージの搭載スペースを開放し、同アクチェーターの上昇時に下方回動されて上記放熱状態を形成することを特徴とする請求項4記載のICソケット。
JP28307298A 1998-10-05 1998-10-05 Icソケット Expired - Lifetime JP4172856B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28307298A JP4172856B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 Icソケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28307298A JP4172856B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 Icソケット

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008177123A Division JP4630920B2 (ja) 2008-07-07 2008-07-07 Icソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000113954A JP2000113954A (ja) 2000-04-21
JP4172856B2 true JP4172856B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=17660852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28307298A Expired - Lifetime JP4172856B2 (ja) 1998-10-05 1998-10-05 Icソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4172856B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3803099B2 (ja) 2002-12-17 2006-08-02 山一電機株式会社 半導体装置用ソケット
JP4322635B2 (ja) 2003-11-17 2009-09-02 株式会社エンプラス 電気部品用ソケット
JP4073439B2 (ja) 2004-04-16 2008-04-09 山一電機株式会社 半導体装置用ソケット
JP4312685B2 (ja) 2004-08-31 2009-08-12 山一電機株式会社 半導体装置の着脱方法、それが用いられる半導体装置の着脱装置、および半導体装置用ソケット
JP4471941B2 (ja) 2005-03-10 2010-06-02 山一電機株式会社 半導体装置用ソケット
JP2007109607A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Three M Innovative Properties Co 電子デバイス用ソケット
JP4713994B2 (ja) * 2005-10-20 2011-06-29 株式会社エンプラス 電気部品用ソケット
JP4868413B2 (ja) * 2007-12-04 2012-02-01 センサータ テクノロジーズ インコーポレーテッド ソケット
JP7120762B2 (ja) * 2017-12-25 2022-08-17 株式会社エンプラス 電気部品用ソケット
JP6898569B2 (ja) 2018-07-27 2021-07-07 山一電機株式会社 半導体用icソケット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000113954A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0434414B1 (en) IC carrier
JP3678170B2 (ja) Icパッケージ用ソケット
US7566237B2 (en) Actuator member for socket connector
JP5383167B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP4172856B2 (ja) Icソケット
JPH0547445A (ja) 電気部品用接続器
JP2667633B2 (ja) Icソケットにおけるic保持装置
JPH0225258B2 (ja)
JP2004063081A (ja) 半導体パッケージ用ソケット
JP3798651B2 (ja) 電気部品用ソケット
JPH0636390B2 (ja) Icソケット
US7374446B2 (en) IC socket
JPH05315035A (ja) 電気部品用ソケットにおける接触保持装置
EP0390543A1 (en) Contact structure in socket with IC carrier placed thereon
JP3739626B2 (ja) 電気部品用ソケット
JP3289251B2 (ja) Icソケット
JP4630920B2 (ja) Icソケット
JP2816132B2 (ja) Icソケットにおけるic押え機構
JPH08185945A (ja) Icソケット
JPH09245920A (ja) Icソケットにおけるic押え機構
JP2527672B2 (ja) Icソケット
US8105104B2 (en) Socket having latch device with rotatable pressing pad
JP2659924B2 (ja) Icソケット
JPH06101357B2 (ja) 接続器
JPS5941589Y2 (ja) Ic実装盤の接続機構における接触押さえ機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080324

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080707

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080812

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130822

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term