JP4171765B2 - 放送受信装置およびフィルタ制御方法 - Google Patents

放送受信装置およびフィルタ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4171765B2
JP4171765B2 JP2007523362A JP2007523362A JP4171765B2 JP 4171765 B2 JP4171765 B2 JP 4171765B2 JP 2007523362 A JP2007523362 A JP 2007523362A JP 2007523362 A JP2007523362 A JP 2007523362A JP 4171765 B2 JP4171765 B2 JP 4171765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
signal
band
unit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007523362A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007004365A1 (ja
Inventor
和彦 高橋
輝一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4171765B2 publication Critical patent/JP4171765B2/ja
Publication of JPWO2007004365A1 publication Critical patent/JPWO2007004365A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/16Circuits
    • H04B1/1646Circuits adapted for the reception of stereophonic signals
    • H04B1/1661Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • H04B1/12Neutralising, balancing, or compensation arrangements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Description

本発明は、放送受信装置および放送受信装置に適用可能なフィルタ制御方法に関するものである。
ラジオ放送や、TV放送などを受信する放送用受信機では、所望周波数の信号(以下「希望波信号」と呼称)を受信するにあたり、希望波信号に隣接する周波数を使用した放送局などが存在する場合、当該隣接周波数の信号の影響を受けて受信品質が劣化する。そのため、一般的な放送用受信機などでは、希望波信号の周波数に隣接するなどして希望波信号に影響を与える信号(以下「妨害波信号」と呼称)を検出した場合、妨害波信号の受信レベル等に基づいて、フィルタ帯域幅の広狭や、ステレオ/モノラルの切換制御等が行われる。
ここで、上記のような技術を開示した文献として、例えば、下記特許文献1に示されるFMラジオ受信機(方式)が存在する。この文献では、相帯域幅固定モードへの切換時に生じるポップ音や帯域幅固定時において生じる隣接局のブレーク音を消すため、帯域幅を固定する際にミュート回路を動作させるようにしている。
具体的に、この特許文献1に示されるFMラジオ受信機は、受信された隣接妨害レベルに基づいて中間周波帯域幅の切換制御を行い、帯域幅・ステレオ/モノラル切換制御回路は隣接妨害が制御限界レベル以上になったか監視し、該レベル以上になった時、帯域幅を一定幅に固定すると共に、ミュート回路を動作させて音声出力を遮断し、隣接妨害が制御限界レベル以下になったとき、帯域幅制御を再開するとともに、ミュ−ト動作を解除して音声を出力するようにしている。
特開平5−3441号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されるFMラジオ受信機では、隣接妨害が制御限界レベル以上になったとき、あるいは隣接妨害が制御限界レベル以下になったときの両者において、共にミュ−ト回路を動作させているので、聴感上の違和感が存在するといった課題があった。
また、帯域フィルタを狭帯域と広帯域との間を切り替える場合の切替時に、音声信号の復調処理がモノラル復調とステレオ復調とが瞬時に切り替わることによって生ずる聴感上の違和感が比較的大きいといった課題があった。
本発明は、上記の課題をその一例として解決するものであって、隣接妨害波信号の受信レベルに応じて帯域フィルタを制御する際に、聴感上の違和感を低減可能とする放送受信装置およびフィルタ制御方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の放送受信装置は、所望する放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定周波数帯の信号に変換するフロントエンド部と、前記フロントエンド部の出力信号に基づいて前記希望波信号および該希望波信号の近傍に存在する妨害波信号の信号特性を抽出する妨害波信号特性抽出部と、該妨害波信号特性抽出部にて抽出された信号特性に基づいて所定の制御信号を生成出力する比較制御部と、を具備する妨害波信号制御部と、前記フロントエンド部の出力信号を所定の帯域フィルタでフィルタリングして出力するフィルタ部と、前記フィルタ部の出力からベースバンド信号を生成出力する検波器と、前記ベースバンド信号に含まれる音声信号から前記希望波信号のマルチパス成分に起因するノイズ成分を低減するマルチパス低減回路と、前記受信信号の受信状態に応じて該受信信号に含まれる音声信号の復調処理を制御する自動受信制御回路と、を具備する音声信号復調部と、を備え、前記比較制御部から出力される制御信号に基づいたフィルタ制御を狭帯域モノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に、前記フィルタ部のフィルタ帯域を狭帯域フィルタと広帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタのフィルタ出力に基づく狭帯域ステレオ再生処理を経由させることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のフィルタ制御方法は、所望する放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定の帯域フィルタにてフィルタリングしたフィルタ出力を復調して再生する放送受信装置に適用可能なフィルタ制御方法であって、前記帯域フィルタのフィルタ帯域として狭帯域幅の帯域フィルタと広帯域幅の帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタを選択する中帯域フィルタ選択ステップを含み、フィルタ制御時の狭帯域モノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に前記中帯域フィルタ選択ステップを経由させることを特徴とする。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の放送受信装置にかかる好適な実施形態では、フロントエンド部、妨害波信号制御部、IFフィルタ部、検波器および音声信号復調部が具備される。また、妨害波信号制御部には、妨害波信号特性抽出部および比較制御部が具備される。さらに、音声信号復調部には、マルチパス低減回路および自動受信制御回路が具備される。
より具体的には、フロントエンド部は、所望の放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定周波数帯の信号(例えばIF信号)に変換する。妨害波信号制御部を構成する妨害波信号特性抽出部は、この所定周波数帯の信号に基づいて希望波信号および希望波信号の近傍に存在する妨害波信号の信号特性を抽出する。また、妨害波信号制御部を構成する比較制御部は、妨害波信号特性抽出部にて抽出された信号特性に基づいて所定の制御信号を生成出力する。フィルタ部(例えばIFフィルタ)は、フロントエンド部の出力信号を所定の帯域フィルタでフィルタリングして出力する。検波器は、フロントエンド部の出力信号からベースバンド信号を生成出力する。さらに、音声信号復調部を構成するマルチパス低減回路は、ベースバンド信号に含まれる音声信号から希望波信号のマルチパス成分に起因するノイズ成分を低減する。また、音声信号復調部を構成する自動受信制御回路は、受信信号の受信状態に応じて受信信号に含まれる音声信号の復調処理を制御する。
上述のように構成された放送受信装置では、比較制御部から出力される制御信号に基づいて狭帯域モノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に、フィルタ部のフィルタ帯域を狭帯域フィルタと広帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタのフィルタ出力に基づく狭帯域ステレオ再生処理を経由させるようにしているので、音声信号の復調処理がモノラル復調とステレオ復調とが瞬時に切り替わる(特に、モノラル復調からステレオ復調に切り替わる場合)ことによって生ずる聴感上の違和感を低減させることができる。
また、本発明の放送受信装置にかかる好適な他の実施形態では、自動受信制御回路には、受信レベルに基づいてステレオ再生とモノラル再生とを連続的に切り替えセパレーション回路が具備されるとき、比較制御部は、中帯域幅の帯域フィルタを選択する際に、マルチパス低減回路またはセパレーション回路のいずれかを動作させることができる。なお、中帯域幅の帯域フィルタを選択するフィルタ制御と、マルチパス低減回路またはセパレーション回路のいずれかを動作させるような復調処理制御とを併用することで、帯域切替時に生じるおそれのある希望波信号の歪みおよび混信ノイズの低減と、切り替わりに伴う聴感上の違和感の低減との両立が図れる。
なお、中帯域幅の帯域フィルタの帯域が、広帯域ステレオ再生を行う広帯域幅の帯域フィルタの帯域とモノラル再生を行う帯域フィルタの上限帯域との間の中間値の±20%以内に設定されていることが好ましい。このような範囲に設定されていれば、昨今の放送信号波における平均変調率のバラツキにも十分に対処することができる。
また、中帯域幅の帯域フィルタを経由する時間が、数100ミリ秒〜数秒の範囲内に設定されていることが好ましい。このような値に設定されていれば、切り替わりの急激な変化を避けることができ、聴感上の違和感を低減させつつ、広帯域ステレオ再生への移行を円滑に行うことができる。
また、本発明の放送受信装置の制御方法にかかる好適な実施形態として、所望の放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定の帯域フィルタにてフィルタリングしたフィルタ出力を復調して再生する放送受信装置に適用可能なフィルタ制御方法であって、音声信号の再生を狭帯域モノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に、帯域フィルタのフィルタ帯域として狭帯域幅の帯域フィルタと広帯域幅の帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタを選択する中帯域フィルタ選択ステップを経由させる処理を実行させることができる。特に、入力信号の信号形態(形式)がディジタル信号の場合には、任意の信号処理手段または情報処理手段を用いて簡易に適用することができるので、設計の容易性を確保することができる。
つぎに、本発明の好適な実施例について図面を参照して説明する。
まず、本発明にかかる放送受信装置の好適な実施例について説明する。なお、図1は、本発明の実施例にかかる放送受信装置の構成を示すブロック図である。
[装置の構成]
図1に示す放送受信装置は、受信アンテナ1、フロントエンド部2、IFフィルタ4、検波器5、音声信号復調部6、妨害波信号制御部10を備えるように構成される。また、音声信号復調部6は、マルチパス低減回路7および自動受信制御回路8を備えている。以下同様に、妨害波信号制御部10は、妨害波信号特性抽出部11および比較制御部14を備え、妨害波信号特性抽出部11は、隣接抽出用バンドパスフィルタ(以下「BPF]と表記)12および整流回路13を備え、自動受信制御回路8は、セパレーション回路15、ソフトミュート回路16およびハイ・カット回路17を備えている。
[装置の動作]
つぎに、図1に示した放送受信装置の動作について説明する。同図において、フロントエンド部2では、受信アンテナ1を介して受信した受信信号の中から、例えば所望する放送局の信号が選択され、選択された信号に対して増幅、周波数変換等の処理が施されたIF信号3が出力される。IFフィルタ4では、比較制御部14から出力される制御信号20に応じて所定のフィルタ特性を有する帯域フィルタが選択され、IF信号3に対して選択された帯域フィルタによるフィルタ処理が施される。ここで、IFフィルタ4には、例えば180kHz、90kHz、50kHzなどの固定帯域幅を有する帯域フィルタなどが具備される。
また、隣接抽出用BPF12では、入力されたIF信号3から隣接妨害波信号やマルチパス波などを含む妨害波信号成分が抽出されて整流回路13に出力される。整流回路13では、隣接抽出用BPF12から出力された妨害波信号成分のレベルに応じた整流出力が得られる。比較制御部14では、整流回路13から出力された整流出力と所定のしきい値とが比較され、その比較結果の大小関係に基づいて、上述の制御信号20が出力される。なお、比較制御部14は、制御信号20の他にも、マルチパス低減回路7に対して制御信号21を出力するとともに、自動受信制御回路8に対して制御信号22を出力する。
検波器5では、IFフィルタ4の出力からベースバンドの信号が生成され、マルチパス低減回路7に出力される。なお、検波器5から出力されるベースバンド信号として、例えばFM受信機であれば、ステレオ復調信号の左チャネル信号(以下「L信号」と表記)と、右チャネル信号(以下「R信号」と表記)とのそれぞれの和信号であるL+R信号および差信号であるL−R信号が出力される。
マルチパス低減回路7は、マルチパス妨害が発生した場合にマルチパス成分に起因して発生するノイズ成分を低減させるための回路である。また、マルチパス妨害によるノイズは、特にステレオ復調時に顕著となるので、ステレオ再生時に動作させるのが効果的である。
ところで、FM放送や、TV放送などに使用される電波は直進性が強いため、地形・建物等の影響や送信所の距離等による電界変動が大きい。したがって、放送受信装置では、電波状況の変動に応じて受信状態を変化させることができる自動受信制御(ARC)機能が好適となる。図1に示した自動受信制御回路8は、これらの好適な機能を備えている。具体的に、セパレーション回路15では、所定値以上の受信レベルにおいて本来のHiFi(広帯域ステレオ)受信が行われ、受信レベルが低下するに従って再生音がステレオ再生からモノラル再生に連続的に切り替えられる。ハイ・カット回路17では、広域ノイズを低減する処理が行われる。ソフトミュート回路16では、音声出力の低減処理が行われる。その結果、自動受信制御回路8からは、所望の音声信号(ステレオ信号/モノラル信号)が出力される。なお、自動受信制御回路8で行われる以上の処理は、マルチパス低減回路7と同様に比較制御部14から出力される制御信号22に基づいて行われる。
[IFフィルタ4のフィルタ特性の選択フロー]
つぎに、IFフィルタ4のフィルタ特性を選択するための選択フローについて図1〜図3を参照して説明する。ここで、図2および図3は、制御信号20に応じて選択されるIFフィルタ4のフィルタ特性の選択フローを示すフローチャートである。より詳細に説明すると、図2は、広帯域のフィルタ特性が選択されているときに、当該フィルタ特性よりも狭帯域のフィルタ特性を選択するときの選択フローを示す図であり、図3は、図2とは逆に、狭帯域のフィルタ特性が選択されているときに、当該フィルタ特性よりも広帯域のフィルタ特性を選択するときの選択フローを示す図である。なお、説明の前提として、IFフィルタ4には、固定帯域幅を有する以下の帯域フィルタが具備されているものとする。
すなわち、広帯域ステレオ再生の際に適用される広帯域幅のフィルタ(180kHz)、狭帯域ステレオ再生の際に適用される中帯域幅のフィルタ(145kHz)、モノラル再生の際に適用される第1の狭帯域幅のフィルタ(90kHz)およびモノラル再生の際に適用され、第1の狭帯域幅のフィルタを使用するときよりも妨害波信号の周波数が希望波信号に隣接している場合、あるいは妨害波信号の強度が高い場合に適用される第2の狭帯域幅のフィルタ(50kHz)が具備される。なお、中帯域幅のフィルタ(145kHz)は、帯域フィルタを狭帯域と広帯域との間を切り替える場合の切替時に、音声信号の復調処理がモノラル復調とステレオ復調とが瞬時に切り替わることによって生ずる聴感上の違和感をなくすために適用される中間的フィルタである。また、この中間的フィルタである中帯域幅のフィルタ(145kHz)は、後述のように、第1、第2の狭帯域幅のフィルタが選択されていて、当該フィルタから広帯域のフィルタ特性に移行するときのみ適用されるフィルタである。
まず、図2に示すフローについて説明する。比較制御部14では、整流出力が第1のしきい値を超えたか否かが判定される(ステップS101)。整流出力が第1のしきい値を超えていない場合(ステップS101:No)、広帯域幅のフィルタ(180kHz)が選択される(ステップS102)。一方、整流出力が第1のしきい値を超えている場合には(ステップS101:Yes)、さらに第2のしきい値を超えたか否かが判定される(ステップS103)。整流出力が第2のしきい値を超えていない場合(ステップS103:No)、第1の狭帯域幅のフィルタ(90kHz)が選択される(ステップS104)。一方、整流出力が第2のしきい値を超えている場合には(ステップS103:Yes)、第2の狭帯域幅のフィルタ(50kHz)が選択され(ステップS105)、フィルタ選択フローの処理が終了する。
続いて、図3に示すフローについて説明する。比較制御部14では、整流出力が第2のしきい値を超えたか否かが判定される(ステップS201)。第2のしきい値を超えている場合(ステップS201:Yes)、第2の狭帯域幅のフィルタ(50kHz)が選択される(ステップS202)。一方、整流出力が第2のしきい値を超えていない場合には(ステップS20No)、さらに第のしきい値を超えたか否かが判定される(ステップS203)。整流出力が第のしきい値を超えている場合(ステップS203:Yes)、第の狭帯域幅のフィルタ(90kHz)が選択される(ステップS204)。一方、整流出力が第のしきい値を超えていない場合には(ステップS203:No)、まず中帯域幅のフィルタ(145kHz)が選択され(ステップS205)、所定時間(好適には、数100ms〜数s)の経過後、広帯域幅のフィルタ(180kHz)が選択され(ステップS206)、フィルタ選択フローの処理が終了する。
なお、本実施例では、上述のような固定帯域幅のフィルタを具備するようにしているが、例えば50kHz〜180kHz程度までの間でフィルタ帯域を連続可変できる可変フィルタを用いる場合には、ステレオ再生時に用いられるフィルタ区間において、所定値以上の時定数を有するカーブに基づいて可変すればよい。
また、本実施例では、妨害を検出する処理をIF帯で行うようにしているが、特に、IF帯に限定されるものではなく、上述の処理をRF帯やベースバンド帯の各帯域において行ってもよい。
また、本実施例に示されるIFフィルタ4は、ディジタルフィルタであってもアナログフィルタであってもどちらでも構わない。肝要な点は、比較制御部14の出力に基づいて、IFフィルタ4のフィルタ特性が所望のフィルタ特性に制御されるように構成されていればよい。
以上説明したように、本実施例によれば、所望する放送局の信号である希望波信号を含む受信信号をIF信号に変換するフロントエンド部と、IF信号に基づいて希望波信号および希望波信号の近傍に存在する妨害波信号の信号特性を抽出する妨害波信号特性抽出部と、妨害波信号特性抽出部にて抽出された信号特性に基づいて所定の制御信号を生成出力する比較制御部と、を具備する妨害波信号制御部と、IF信号を所定の帯域フィルタでフィルタリングして出力するIFフィルタ部と、IFフィルタ部の出力からベースバンド信号を生成出力する検波器と、ベースバンド信号に含まれる音声信号から前記希望波信号のマルチパス成分に起因するノイズ成分を低減するマルチパス低減回路と、受信信号の受信状態に応じて受信信号に含まれる音声信号の復調処理を制御する自動受信制御回路と、を具備する音声信号復調部と、を備え、比較制御部から出力される制御信号に基づいて音声信号復調部で行われる復調処理をモノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に、IFフィルタのフィルタ帯域を狭帯域フィルタと広帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタのフィルタ出力に基づく狭帯域ステレオ再生処理を経由させるようにしているので、隣接妨害波信号の受信レベルに応じて帯域フィルタを制御する際に、聴感上の違和感を低減することができる。
また、本実施例によれば、自動受信制御回路には、受信レベルに基づいてステレオ再生とモノラル再生とを連続的に切り替えセパレーション回路が具備され、比較制御部は、中帯域幅以下の帯域フィルタを選択する際に、マルチパス低減回路またはセパレーション回路のいずれかを動作させるようにしているので、帯域切替時に生じるおそれのある希望波信号の歪みおよび混信ノイズの低減と、切り替わりに伴う聴感上の違和感の低減との両立を図ることができる。
また、本実施例によれば、中帯域幅の帯域フィルタの帯域が、広帯域ステレオ再生を行う広帯域幅の帯域フィルタの帯域とモノラル再生を行う帯域フィルタの上限帯域との間の中間値の±20%以内に設定されているので、放送信号波における平均変調率のバラツキにも十分に対処することができる。
また、本実施例によれば、中帯域幅の帯域フィルタを経由する時間が、数100ミリ秒〜数秒の範囲内に設定されているので、切り替わりの急激な変化が回避されて聴感上の違和感を低減させつつ、広帯域ステレオ再生への移行を円滑に行うことができる。
本発明の実施例にかかる放送受信装置の構成を示すブロック図である。 制御信号に応じて選択されるIFフィルタのフィルタ特性の選択フロー(広帯域フィルタ→狭帯域フィルタ選択時)を示すフローチャートである。 制御信号に応じて選択されるIFフィルタのフィルタ特性の選択フロー(狭帯域フィルタ→広帯域フィルタ選択時)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 受信アンテナ
2 フロントエンド部
3 IF信号
4 IFフィルタ
5 検波器
6 音声信号復調部
7 マルチパス低減回路
8 自動受信制御回路
10 妨害波信号制御部
11 妨害波信号特性抽出部
12 隣接抽出用BPF
13 整流回路
14 比較制御部
15 セパレーション回路
16 ソフトミュート回路
17 ハイ・カット回路
20,21,22 制御信号

Claims (4)

  1. 所望する放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定周波数帯の信号に変換するフロントエンド部と、
    前記フロントエンド部の出力信号に基づいて前記希望波信号および該希望波信号の近傍に存在する妨害波信号の信号特性を抽出する妨害波信号特性抽出部と、該妨害波信号特性抽出部にて抽出された信号特性に基づいて所定の制御信号を生成出力する比較制御部と、を具備する妨害波信号制御部と、
    前記フロントエンド部の出力信号を所定の帯域フィルタでフィルタリングして出力するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力からベースバンド信号を生成出力する検波器と、
    前記ベースバンド信号に含まれる音声信号から前記希望波信号のマルチパス成分に起因するノイズ成分を低減するマルチパス低減回路と、前記受信信号の受信状態に応じて該受信信号に含まれる音声信号の復調処理を制御する自動受信制御回路と、を具備する音声信号復調部と、
    を備え、
    前記比較制御部から出力される制御信号に基づいて前記フィルタで行われるフィルタリング処理を狭帯域フィルタから広帯域フィルタに移行する際に、前記フィルタ部のフィルタ帯域を狭帯域フィルタと広帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタのフィルタ出力に基づく狭帯域ステレオ再生処理を経由させることを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記自動受信制御回路には、受信レベルに基づいてステレオ再生とモノラル再生とを連続的に切り替えセパレーション回路が具備され、
    前記比較制御部は、前記中帯域幅の帯域フィルタを選択する際に、前記マルチパス低減回路または前記セパレーション回路のいずれかを動作させることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記中帯域幅の帯域フィルタの帯域が、前記広帯域ステレオ再生を行う広帯域幅の帯域フィルタの帯域と前記モノラル再生を行う帯域フィルタの上限帯域との間の中間値に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
  4. 所望する放送局の信号である希望波信号を含む受信信号を所定の帯域フィルタにてフィルタリングしたフィルタ出力を復調して再生する放送受信装置に適用可能なフィルタ制御方法であって、
    前記帯域フィルタのフィルタ帯域として狭帯域幅の帯域フィルタと広帯域幅の帯域フィルタとの間の中間帯域を有する中帯域幅の帯域フィルタを選択する中帯域フィルタ選択ステップを含み、
    音声信号の再生を狭帯域モノラル再生から広帯域ステレオ再生に移行する際に前記中帯域フィルタ選択ステップを経由させることを特徴とするフィルタ制御方法。
JP2007523362A 2005-06-30 2006-05-23 放送受信装置およびフィルタ制御方法 Expired - Fee Related JP4171765B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005192343 2005-06-30
JP2005192343 2005-06-30
PCT/JP2006/310211 WO2007004365A1 (ja) 2005-06-30 2006-05-23 放送受信装置およびフィルタ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4171765B2 true JP4171765B2 (ja) 2008-10-29
JPWO2007004365A1 JPWO2007004365A1 (ja) 2009-01-22

Family

ID=37604241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007523362A Expired - Fee Related JP4171765B2 (ja) 2005-06-30 2006-05-23 放送受信装置およびフィルタ制御方法

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1898528A1 (ja)
JP (1) JP4171765B2 (ja)
WO (1) WO2007004365A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109820A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Nec Electronics Corp ノイズ処理回路
JP2014502442A (ja) * 2010-11-05 2014-01-30 セミコンダクター アイディアズ トゥー ザ マーケット(アイ ティー オー エム)ビー ヴィ ステレオ信号に含まれているノイズを減少させる方法、その方法を用いるステレオ信号処理デバイス及びfm受信器
JP6451123B2 (ja) * 2014-07-22 2019-01-16 船井電機株式会社 高周波回路

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH053441A (ja) * 1991-06-25 1993-01-08 Alpine Electron Inc Fmラジオ受信方式
JPH05327537A (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 Alpine Electron Inc Fmラジオ受信機
JP4130098B2 (ja) * 2001-06-13 2008-08-06 サンヨー・オートメディア・センディリアン・バハド 車載用fmチューナの妨害検出・判定回路及び自動チューニングプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1898528A1 (en) 2008-03-12
JPWO2007004365A1 (ja) 2009-01-22
WO2007004365A1 (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4133604B2 (ja) ラジオ受信機
JP2009278525A (ja) アンテナダイバーシティ受信装置とそのアンテナ切替制御方法
US8019308B2 (en) Receiving apparatus
JP4171765B2 (ja) 放送受信装置およびフィルタ制御方法
JP2004260528A (ja) 音声放送受信装置および音声放送受信方法
US20100210228A1 (en) Broadcast receiver and broadcast channel seek method
JP2601764Y2 (ja) Fmチューナ
CA2661708C (en) Iboc broadcasting receiver
JP4264047B2 (ja) ラジオ放送受信機及びその制御方法
JP2012004750A (ja) 放送受信装置および放送受信方法
JP4101719B2 (ja) オーディオ放送受信装置及び出力音声特性制御方法
JP4886642B2 (ja) 受信装置および受信方法
US10789970B2 (en) Receiving device and receiving method
JP2011172048A (ja) Ibocラジオ受信装置
JP3221280B2 (ja) マルチパスノイズ低減装置
JP2008236379A (ja) 受信装置
JP2006303795A (ja) 受信装置、受信方法及び受信制御プログラム
EP1361663B1 (en) Noise detection in FM broadcast
WO2018042543A1 (ja) 放送受信装置及び放送受信方法
JP2006253886A (ja) 受信装置
JP2007174517A (ja) ダイバーシティ受信機
JP2003273756A (ja) ノイズ抑圧装置
JP2017076858A (ja) 無線受信装置
JP2008205687A (ja) 放送受信装置、放送受信方法
JP2011045013A (ja) 音声信号処理装置、fm受信装置、及び音声データの処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080811

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees