JP4130098B2 - 車載用fmチューナの妨害検出・判定回路及び自動チューニングプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車載用FMチューナにおける受信電波のマルチパス妨害時や隣接妨害時の電界強度メータ出力に含まれる特定帯域のノイズ成分から妨害の有無、程度を迅速に判定する車載用FMチューナの妨害検出・判定回路及びチューナ回路を制御するマイクロコンピュータを自動チューニング手段として機能させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
FMチューナにおいて受信障害を引き起こす要因の一つに、FM波の直接波と反射波が時間差レベル差によって相互干渉を起こし、音が濁ったり、シュルシュルというようなノイズが発生する所謂マルチパス(多重伝搬ともいう)妨害がある。
【0003】
特に車載用FMチューナでは、車の走行によりロケーションが変わるので、上記マルチパス妨害は時々刻々変化する厄介な避けられない受信障害である。
【0004】
また、他の受信障害の要因として隣接妨害がある。これは周波数の近い隣接する局同士で側波帯の広がりの干渉によるノイズが乗ってくる妨害(所謂混信である。)であり、特に都市部では多数のFM局が混在しているので問題となる。
【0005】
然るに、現行の高級な車載用FMチューナにおいては、上記マルチパス妨害若しくは隣接妨害という各ノイズ発生要因に対して、これを検出する独自の検出回路を別個に備えており、各妨害が発生した時にはこれを検出してノイズ低減する対策手段が講じられているのが通常である。
【0006】
例えばマルチパス妨害の検出方法としては、マルチパス妨害時にFMコンポジット信号が位相変調を受け、特にFMコンポジット信号の中のパイロット信号(19KHz)が影響を受けるために高調波が発生する。そして上記FMコンポジット信号に含まれるサブ信号(L−R)成分はパイロット信号の2倍の38KHzでAM変調されているため、サブ信号帯(23〜53KHz)に多くのマルチパスレベルが発生する。このことから、マルチパス検出方法として上記高調波を利用する検出手段が考えられている。また、IF段で検波後の電界強度メータ出力(所謂Sメータ出力)のAM成分の周波数成分の中のマルチパスレベルの量をトリガーに使用する検出手段もある。
【0007】
次に、マルチパス妨害発生時のノイズ対策手段としては、FM受信電波の電界強度の時間的変動に応じてステレオセパレーション(FMステレオ放送受信時の左右(L、R)の分離度)を変化させ、妨害が大きい場合はステレオからモノラルに切り換えて聴感上の耳障り感を一時的に低減する等の制御をマイクロコンピュータにて自動的に行う手段(所謂MDS(Multipath Dependent Stereo)制御)や、電界強度が所定値以下の場合にオーディオ帯域の高周波成分を減衰させるハイカット制御を行う手段等がある。
【0008】
次に、隣接妨害については検出方法として、IFカウントを行い周波数公差で判定(例えば10.7MHz±20KHz程度ならば妨害無し、周波数公差が±30KHzなら妨害有りと判定)し、これによってステレオからモノラルに切り換える手段を講じている。
【0009】
上記妨害発生時のノイズ対策はマイクロコンピュータをチューナ回路の制御手段として機能させるためのプログラムでソフト的に行なっているのが通常である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の受信状態の良否を判定する手段としての妨害検出回路はマルチパス妨害検出回路と隣接妨害検出回路が別個にFMチューナに組み込まれている構成であり、一つの検出回路で両方の妨害を検出することはできず回路構成が複雑となっていた。また、既存のFMチューナパック(モジュール)に外付けで対応できる妨害検出回路はなかった。
【0011】
また、一般にマルチパス妨害の検出は38KHz以下で行っているので、100%変調で誤動作する恐れが大きい。
【0012】
さらに、従来の隣接妨害のIFカウントによる判定には、ある程度の時間(40〜64ms)を要するのが通常であって、車載用FMチューナのようにマルチパス妨害や隣接妨害の状況が時々刻々変化する場合には反応が遅すぎるきらいがあった。
【0013】
加えて、現に受信しているFM放送局の信号強度が低下した場合に、これを検出して何らかの改善を行うことは為されていなかった。
【0014】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、マルチパス妨害と隣接妨害を一つの検出回路で同時に検出して瞬時に判定することで、最適なFM受信環境をマイクロコンピュータでソフト的に瞬時に制御できるFMチューナの妨害検出・判定回路を提供し、更にはマルチパス妨害や隣接妨害、信号強度低下による受信状態の悪化に際し、自動的に信号品質の良いネット局へジャンプする自動チューニングプログラムを提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
(1)車載用FMチューナの妨害検出・判定回路であって、チューナ回路における電界強度メータ出力の72KHz近傍のノイズ成分を抽出する手段と、前記抽出された72KHz近傍のノイズ成分を増幅する手段と、前記増幅された72KHz近傍のノイズ成分から隣接妨害及びマルチパス妨害の有無を同一の回路にて同時に判定する判定手段と、を備えることを特徴とする車載用FMチューナの妨害検出・判定回路を提供することにより、上記課題を達成する。
(2)前記妨害の有無を判定する判定手段が、増幅された前記ノイズ成分をパルスに変換するパルス変換回路と、一定時間におけるパルス数をカウントするパルスカウンタ回路と、前記カウントされたパルス数が所定数以上の場合に妨害有りと判定する判定回路と、からなることを特徴とする上記(1)に記載の車載用FMチューナの妨害検出・判定回路を提供することにより、上記課題を達成する。
(3)前記妨害の有無を判定する判定手段が、増幅された前記ノイズ成分をパルスに変換するパルス変換回路と、一定時間におけるパルス数をカウントするパルスカウンタ回路と、前記カウントされたパルス数に応じて妨害の程度を判定する判定回路と、からなることを特徴とする上記(1)に記載の車載用FMチューナの妨害検出・判定回路を提供することにより、上記課題を達成する。
(4)車載用FMチューナのチューナ回路を制御するマイクロコンピュータを、72KHz近傍のノイズ成分に基づくマルチパス妨害及び隣接妨害の妨害検出・判定回路の出力と信号強度検出回路の出力とから現に受信しているFM放送局の受信状態の良否を判定する手段と、受信状態が悪いと判定された場合に受信中のFM放送局と同一放送をしているネット局の放送周波数データを予めメモリ装置に記録された放送局ネットリストから自動検索する手段と、検索された前記ネット局の放送周波数へジャンプする手段と、ジャンプ後に直ちに当該ネット局の信号品質の良否を前記妨害検出・判定回路の出力と前記信号強度検出回路の出力とから判定する手段と、信号品質が一定条件を満たす場合に当該ネット局に受信設定を変更する手段として機能させるための車載用FMチューナの自動チューニングプログラムを提供することにより、上記課題を達成する。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る車載用FMチューナの妨害検出・判定回路の実施の形態例及び車載用FMチューナのチューナ回路を制御するマイクロコンピュータを自動チューニングの手段として機能させるための自動チューニングプログラムのフローを図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は従来のFMラジオチューナで使用されている典型的なFMチューナパックに対して本発明に係る妨害検出・判定回路を付加したブロック回路図である。
【0018】
図2は電界強度メータ出力Vsmのスペクトラムの実例であり、(a)はノイズが殆どない良好な受信状態のスペクトラムであり、(b)は隣接妨害時のスペクトラムであり、(c)はマルチパス妨害時のスペクトラムである。
【0019】
図3は本発明に係る妨害検出・判定回路のブロック回路図の例であり、図4は本発明に係る妨害検出回路の回路図例である。また、図5は本発明に係るパルス変換回路の回路図例である。
【0020】
図6は本発明に係る車載用FMチューナのブロック回路図の例であり、図7は本発明に係る車載用FMチューナの自動チューニングプログラムのフロー図の例である。
【0021】
先ず、本発明の妨害検出・判定回路は、図1に示されるように、FMラジオチューナ回路をモジュール化した代表的なAM/FMチューナパック〈FMT−E98J3/U2〉(符号1)に対して、本発明の妨害検出回路10と妨害判定回路20とを付加し、さらに制御手段として例えば帯域制限フィルタ25によるハイカット制御を行う形態で実現される。
【0022】
上記AM/FMチューナパック1は、PLL方式シンセサイザチューナ回路であり、図のようにフロントエンド部の高周波アンプ2とミクサ3と局部発振のVCO出力、中間周波部の一段目セラミックフィルタ(180KHz)4、アンプ5、二段目セラミックフィルタ(180KHz)6、IFアンプ7、FM検波8と、それ以後の符号9でまとめて表示されるノイズキャンセラ(NC)、オートマチックトーンコントロール(ATC)、マルチプレクサ復調部(MPX)等で構成されている。
【0023】
上記AM/FMチューナパック1の中間周波部内の電界強度メータ出力Vsmには、特に妨害発生時に広帯域な情報が包含されており、さまざまのノイズ成分を含むスペクトラムが現れる。
【0024】
本発明者はこの電界強度メータ出力Vsmのスペクトラムを詳細に分析したところ、Vsm中にマルチパス妨害時と隣接妨害時に共通な同レベルのノイズ成分が或る特定の場所(72KHz近傍、換言すれば72KHzを中心とした略±5KHzの範囲)に発生することを発見した。
【0025】
即ち、図2の(a)妨害なしの良好な受信状態、(b)隣接妨害時、(c)マルチパス妨害時それぞれのスペクトラムを比較すると判るように、マルチパス妨害時と隣接妨害時には周波数72KHz近傍の帯域に共通して同レベルのノイズ成分が現れている。
【0026】
したがって、この周波数72KHz近傍の帯域のマルチパス妨害と隣接妨害に共通なノイズ成分をバンドパスフィルタにより電界強度メータ出力Vsmから抽出し、これを増幅することで同一の妨害検出・判定回路にて上記マルチパス妨害と隣接妨害の両方を同時に検出することが可能になることを究明した。換言すれば、上記Vsmの72KHz近傍の帯域成分をFM受信時に常時サーチすれば、マルチパス妨害または隣接妨害または両方の妨害が発生すると、必ず上記72KHz近傍の帯域に妨害によるノイズ成分が現れ、これを検出すれば瞬時(10ms程度)に妨害の有無が判定できることが判ったのである。
【0027】
次に、上記妨害検出回路10と妨害判定回路20の具体例を詳述すると、図3のブロック回路図に示されるように妨害検出回路10は、電界強度メータ出力Vsmを遮断周波数fL=38KHzのハイパスフィルタ11と、通過帯域周波数fC=72KHzのバンドパスフィルタ12に通して、これをアンプ13にて増幅して増幅されたノイズ成分VNを出力する構成である。
【0028】
次に、妨害判定回路20は、前記増幅されたノイズ成分VNから妨害の有無を判定する判定手段として、前記ノイズ成分VNをパルスに変換するパルス変換回路15と、一定時間におけるパルス数をカウントするパルスカウンタ回路16と、前記カウントされたパルス数nが所定数以上の場合に妨害有りと判定する判定回路17と、からなる構成であり、妨害有りと判定されるとハイが出力され、無ければローが出力される判定出力VJがノイズ低減手段18、例えば図1のFM検波出力(FM DET)のハイカット制御の帯域制限フィルタ25を駆動するトランジスタのベースに接続される。
【0029】
このように、本発明では、妨害検出回路10にて72KHzのノイズ成分を抽出し、妨害判定回路20で妨害の有無若しくは妨害の程度が判定されるのであるが、特に、ソフト的なノイズ低減手段を行うために、上記ノイズ成分のパルス化(換言すればデジタル化)を行う。
【0030】
具体的な上記妨害検出回路10を図4に示す。図4ではオペアンプを用いた2次VCVS高域アクティブフィルタ(遮断周波数fL=38KHz)と2次帯域アクティブフィルタ(遮断周波数fC=72KHz)を組み合わせたものである。
【0031】
また、妨害検出回路10の出力する増幅されたノイズ成分VNをパルスに変換するパルス変換回路15の具体例は、図5に示されるようなフリップフロップ回路にて実現される。
【0032】
次に、上記パルス変換回路15にて変換されたノイズ成分VNはそのノイズレベルがパルス数にて換算されるので、以後の判定回路17での判定が瞬時に且つマイクロプロセッサによるソフト制御にて容易に行えることは明らかである。例えば一定時間(10msec)以内のパルス数が4パルス以上である場合には、隣接妨害またはマルチパス妨害が有ると判定して妨害判定回路20の出力VJにハイを出力する。0〜3パルスの場合には妨害なしと判定してVJにローを出力する。妨害有りの場合、例えば妨害検出回路10のハイ出力は帯域制限フィルタ25を起動させてFM検波出力FM DETのハイカット処理といったノイズ低減を行う。勿論、ノイズレベルの程度に応じてパルス数を3段階以上に細かく区分けして判定を行い、ステレオセパレーションを変化させたりモノラルに切り換えたりするノイズ低減制御を行ってもよい。
【0033】
次に、上記妨害検出回路10・妨害判定回路20若しくは他の従来の検出・判定手段によって現に受信しているFM放送局の受信状態が悪いと判定された場合に、如何にノイズ低減を行うかにつき、本発明では、図6のブロック回路図における車載用FMチューナのチューナ回路31を制御するマイクロコンピュータ35を、現に受信しているFM放送局の受信状態の良否を判定する手段と、受信状態が悪いと判定された場合に受信中のFM放送局と同一放送をしているネット局の放送周波数データを予めメモリ装置36に記録された放送局ネットリストから自動検索する手段と、検索された前記ネット局の放送周波数へジャンプする手段と、ジャンプ後に直ちに当該ネット局の信号品質の良否を判定する手段と、信号品質が一定条件を満たす場合に当該ネット局に受信設定を変更する手段として機能させるための自動チューニングプログラムを前記マイクロコンピュータ35にC言語でプログラミングしている。
【0034】
特に上記マイクロコンピュータ35を、現に受信しているFM放送局の受信状態の良否を判定する手段として機能させるためのプログラムが、前記マルチパス妨害の検出又は隣接妨害の検出又は信号強度の検出の少なくとも1つを行って受信状態の良否を判定する手段として機能させるプログラムとする場合には、前記妨害検出回路10と妨害判定回路20が利用できる。
【0035】
即ち、例えば図6のように、FMチューナ回路31はPLL回路32によるPLLシンセサイザチューナであって、前記妨害検出回路10、妨害判定回路20からなるマルチパス/隣接妨害検出判定回路34の出力信号VJ及び信号強度検出回路33の出力Sをマイクロコンピュータ35が受けて判定し、信号品質が悪いと判定された場合にはメモリ装置(内蔵ROM、メモリカード、DVD、CD等)36に予め全国のFM放送局の地域別若しくは系列局毎のネット局で分類分けした周波数データを記録しておき、受信中のFM放送局と同一放送をしている近隣のネット局を抽出して5ms程度の僅かの時間そのネット局へ受信周波数を合わせてジャンプして信号品質の良否(信号強度及び妨害の有無)を前記信号強度検出回路33及びマルチパス/隣接妨害検出判定回路34によって判定して、良好であればそのまま移った当該ネット局を受信させ、信号品質が悪ければ更に他のネット局を抽出して周波数を合わせて以下同様に行う。仮に全てのネット局の信号品質が悪ければ元の放送局に戻るようにする。
【0036】
図7の自動チューニングのフロー図では、FM受信状態で常時ノイズの有無をモニターしておき、マルチパス妨害の有無、隣接妨害の有無、信号強度の良否を判定して、何れかが条件を満たさなければ現在受信中のFM放送局の系列局をメモリ装置36の放送局ネットリストから自動検索し、それが同一放送を行っているネット局か否かを判定し、そうであればその周波数へジャンプしてそのネット局の信号品質(マルチパス妨害の有無、隣接妨害の有無、信号強度の良否)を判定して良好であればそのネット局に受信設定する。
【0037】
例えば、系列局FM群馬放送は、86.3MHz(前橋)、82.2MHz(榛名)、79.4MHz(利根)、76.7MHz(草津)、77.8MHz(沼田)が、系列局NHK群馬放送は、81.6MHz(前橋)、80.5MHz(榛名)、83.8MHz(利根)、84.2MHz(草津)、83.4MHz(沼田)がネット局として存在する。上記メモリ装置36の放送局ネットリストには上記ネット局の周波数データが記録されているのである。
【0038】
したがって、自動車で放送エリアを跨いで移動中等にFM放送受信の信号品質が悪くなった場合に、自動的により良好な信号品質の同一放送の近在のネット局へチューニングが行われるので、快適なFMラジオ放送が聴取できることになる。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る車載用FMチューナの妨害検出・判定回路は、上記のように構成されているため、
(1)一つの妨害検出回路でマルチパス妨害と隣接妨害の両方を検出できるという優れた効果を有する。
【0040】
(2)妨害検出回路は従来のチューナユニットに後付けで付加することができる。
【0041】
(3)マルチパス妨害及び隣接妨害を瞬時に検出することができ、マイクロプロセッサによるソフト制御によって、妨害に対して速やかな聴感上の改善を行うことが可能であるという優れた効果を有する。
【0042】
(4)マルチパス妨害と隣接妨害を含むノイズ成分のパルス変換によって妨害の程度をパルスカウントにてデジタル的に把握できるので、以後のノイズ低減手段の制御が容易である。
【0043】
(5)受信中のFMラジオ放送の信号品質が悪くなった場合に、自動的により良好な信号品質の他のネット局にチューニングが行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のFMラジオチューナで使用されている典型的なFMチューナパックに対して本発明に係る妨害検出・判定回路を付加したブロック回路図である。
【図2】電界強度メータ出力Vsmのスペクトラムの実例であり、(a)はノイズが殆どない良好な受信状態のスペクトラムであり、(b)は隣接妨害時のスペクトラムであり、(c)はマルチパス妨害時のスペクトラムである。
【図3】本発明に係る妨害検出・判定回路のブロック回路図の例である。
【図4】本発明に係る妨害検出回路の回路図例である。
【図5】本発明に係るパルス変換回路の回路図例である。
【図6】本発明に係る車載用FMチューナのブロック回路図の例である。
【図7】本発明に係る車載用FMチューナの自動チューニングプログラムのフロー図の例である。
【符号の説明】
1 AM/FMチューナパック
2 高周波アンプ
3 ミクサ
4 一段目セラミックフィルタ(180KHz)
5 アンプ
6 二段目セラミックフィルタ(180KHz)
7 IFアンプ
8 FM検波
9 NC、ATC、MPX
10 妨害検出回路
11 ハイパスフィルタ
12 バンドパスフィルタ
13 アンプ
15 パルス変換回路
16 パルスカウンタ回路
17 判定回路
18 ノイズ低減手段
20 妨害判定回路
25 帯域制限フィルタ
31 FMチューナ回路
32 PLL回路
33 信号強度検出回路
34 マルチパス/隣接妨害検出判定回路
35 マイクロコンピュータ
36 メモリ装置
Vsm 電界強度メータ出力
VN ノイズ成分
VJ 判定出力
FM DET FM検波出力
Claims (4)
- 車載用FMチューナの妨害検出・判定回路であって、チューナ回路における電界強度メータ出力の72KHz近傍のノイズ成分を抽出する手段と、前記抽出された72KHz近傍のノイズ成分を増幅する手段と、前記増幅された72KHz近傍のノイズ成分から隣接妨害及びマルチパス妨害の有無を同一の回路にて同時に判定する判定手段と、を備えることを特徴とする車載用FMチューナの妨害検出・判定回路。
- 前記妨害の有無を判定する判定手段が、増幅された前記ノイズ成分をパルスに変換するパルス変換回路と、一定時間におけるパルス数をカウントするパルスカウンタ回路と、前記カウントされたパルス数が所定数以上の場合に妨害有りと判定する判定回路と、からなることを特徴とする請求項1に記載の車載用FMチューナの妨害検出・判定回路。
- 前記妨害の有無を判定する判定手段が、増幅された前記ノイズ成分をパルスに変換するパルス変換回路と、一定時間におけるパルス数をカウントするパルスカウンタ回路と、前記カウントされたパルス数に応じて妨害の程度を判定する判定回路と、からなることを特徴とする請求項1に記載の車載用FMチューナの妨害検出・判定回路。
- 車載用FMチューナのチューナ回路を制御するマイクロコンピュータを、72KHz近傍のノイズ成分に基づくマルチパス妨害及び隣接妨害の妨害検出・判定回路の出力と信号強度検出回路の出力とから現に受信しているFM放送局の受信状態の良否を判定する手段と、受信状態が悪いと判定された場合に受信中のFM放送局と同一放送をしているネット局の放送周波数データを予めメモリ装置に記録された放送局ネットリストから自動検索する手段と、検索された前記ネット局の放送周波数へジャンプする手段と、ジャンプ後に直ちに当該ネット局の信号品質の良否を前記妨害検出・判定回路の出力と前記信号強度検出回路の出力とから判定する手段と、信号品質が一定条件を満たす場合に当該ネット局に受信設定を変更する手段として機能させるための車載用FMチューナの自動チューニングプログラム。
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