JP4886642B2 - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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本発明は、放送局などから送信された信号を受信する受信装置および受信方法に関する。
例えば、ラジオ放送などを受信する受信装置では、受信を希望する放送局の希望波に隣接する放送波(隣接波)がある場合、隣接妨害と呼ばれる隣接波が希望波に干渉して妨害信号となり、希望波を受信した際に混信やノイズなどの受信障害を引き起こされることがある。
従来のラジオ放送などを受信する受信装置100の構成を図1に示す。図1に示した受信装置100は、アンテナ101と、RF増幅回路102と、フロントエンド103と、中間周波増幅回路104と、IF帯域可変回路105と、検波回路106と、ステレオ分離回路107と、オーディオアンプ108と、スピーカ109と、PLL回路110と、マイコン111と、隣接妨害検出回路112と、を備えている。
RF増幅回路102は、アンテナ101で受信した信号の高周波増幅を行いフロントエンド103に出力する。
フロントエンド103は、RF増幅回路102から入力された希望局の受信信号をPLL回路110からの局部発振信号を用いて搬送波の周波数から一定の周波数(中間周波数)に変換し、中間周波増幅回路104に出力する。
中間周波増幅回路104は、フロントエンド103で中間周波数に変換された信号を検波回路106で復調可能なレベルまで増幅しIF帯域可変回路105に出力する。
IF帯域可変回路105は、隣接妨害検出回路112が隣接妨害を検出したか否かに応じて中間周波数(IF)の帯域を可変して検波回路106に出力する。
検波回路106は、IF帯域可変回路105から入力された中間周波信号を音声信号に復調してステレオ分離回路107に出力する。
ステレオ分離回路107は、検波回路106から入力された音声信号を右チャンネル(Rch)と左チャンネル(Lch)とに分離して、オーディオアンプ108に出力する。
オーディオアンプ108は、ステレオ分離回路107においてRchとLchに分離された音声信号をそれぞれ所定のレベルに増幅する。オーディオアンプ108で増幅された音声信号はスピーカ109から音声として出力される。
PLL回路110は、位相同期回路であって、マイコン111の指示によりフロントエンド103に対して、希望局の受信信号を中間周波数に変換するための局部発振信号を出力する。
マイコン111は、図示しないCPUやメモリなどを内蔵したマイクロコンピュータであり、受信装置100全体の制御および希望局の搬送波周波数を中間周波数に変換するための局部発振信号を出力するようにPLL回路110へ指示する。
隣接妨害検出回路112は、検波回路106の出力から隣接妨害の有無を検出し隣接妨害が検出された場合は、IF帯域可変回路105に対して帯域を狭くするように制御する。
従来は、上述したように検波出力から隣接妨害を検出していたが、検出があったか否かのみで帯域制御をしていたので、混信やノイズの影響が少なくても狭帯域に制御され、セパレーションや高帯域成分欠如などによる音質の低下という問題があった。
また、他の隣接妨害の検出、除去方法としては、特許文献1に記載の音声放送受信装置のように希望局の変調度を検出し、制御帯域幅の下限を設定することで、隣接妨害による受信障害を抑える方法が提案されている。
さらに、本願の発明者らが、特許文献2に記載の隣接妨害検出装置を提案している。特許文献2に記載の隣接妨害検出装置は、希望局を受信するチューナとは別に、隣接局を受信するチューナを設けて、互いのSメータ信号の比から隣接妨害の影響度を演算し、影響が大きい場合は希望局の帯域幅を狭めている。
特開2004−260528号公報 特開2005−347810号公報
特許文献1に記載の音声放送受信装置は、制御帯域幅の下限を希望局の変調度によって決めてしまうために高変調時には隣接妨害除去性能の悪化が懸念される。
特許文献2に記載の隣接妨害検出装置は、希望局の帯域を変更すべき隣接妨害は確実に検出できるものの、希望局と隣接局とのSメータ信号のみで隣接妨害の影響度を判断しているので、聴感上混信やノイズの影響が少ないと使用者が感じていても、狭帯域に制御してしまうことがある。例えば、隣接局のSメータ信号が大きい値を示していても、隣接局の内容が無音やトーク番組などの静かな内容であった場合は、使用者の聴感上はあまり耳障りでないと感じることが多い。逆に隣接局のSメータ信号が小さい値を示していても、隣接局の内容がロック音楽など騒がしい内容であった場合は、使用者の聴感上は耳障りと感じることが多い。
したがって、特許文献2に記載の隣接妨害検出装置では、隣接妨害検出による希望局の帯域を変更する際に使用者の聴感に合った帯域制御を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、例えば、隣接妨害を検出し除去する際に、使用者の聴感に合った最適な除去を行い、より良い受信品質で受信できる受信装置および受信方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の受信装置は、希望波を受信して復調する第1の受信手段を有する受信装置において、前記第1の受信手段が、前記希望波の電界強度を検出する第1電界強度検出手段と、受信した前記希望波の帯域を可変する帯域可変手段と、を備え、前記希望波と異なった周波数の電波を受信し、前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度を検出する第2電界強度検出手段と、前記希望波と異なった周波数の電波の変調度を検出する変調度検出手段と、を備えた第2の受信手段と、前記第1電界強度検出手段が検出した電界強度と、前記第2電界強度検出手段が検出した電界強度と、前記変調度検出手段が検出した変調度と、に基づいて、前記希望波に対する隣接妨害の影響度を判定する判定手段と、前記判定手段が判定した影響度に基づいて、前記帯域可変手段に対して帯域を可変させる制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項7に記載の受信方法は、希望波を受信して復調する受信方法において、前記希望波の電界強度を検出し、前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度を検出および変調度を検出して、前記希望波の電界強度と、前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度および変調度と、に基づいて、前記希望波に対する隣接妨害の影響度を判定し、そして、その判定した影響度に基づいて、受信した希望波の帯域を可変することを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる受信装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる受信装置は、第1の受信手段の第1電界強度検出手段が検出した希望波の電界強度と、第2の受信手段の第2電界強度検出手段が検出した希望波と異なる周波数の電界強度および変調度検出手段が検出した変調度と、に基づいて、判定手段において希望波に対する隣接妨害の影響度を判定し、制御手段が判定した影響度に基づいて帯域可変手段に対して帯域を可変させているので、第2の受信手段によって隣接妨害を確実に検出することができるとともに、第1の受信手段の第1電界強度検出手段が検出した希望波の電界強度と、第2の受信手段の第2電界強度検出手段が検出した希望波と異なる周波数の電界強度および変調度検出手段が検出した変調度から聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定できるので、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
また、希望波と異なった複数の周波数が記憶された隣接波設定手段を有し、第2の受信手段が、隣接波設定手段によって希望波と異なった周波数の電波を受信するように設定されてもよい。このようにすることにより、第2の受信手段が複数の周波数を受信することができるので複数の隣接波において隣接妨害を検出することができる。
また、隣接波設定手段が、希望波と異なった周波数を順次切り替えて第2の受信手段に設定してもよい。このようにすることにより、1つの第2の受信手段の受信周波数を順次切り替えることができるので、複数の隣接波における隣接妨害の検出を順次行うことができる。
また、第2の受信手段を複数有し、希望波と異なった複数の周波数の電波をそれぞれ受信してもよい。このようにすることにより、一度に複数の隣接波における隣接妨害の検出を行うことができる。
また、判定手段が、第1電界強度検出手段が検出した電界強度および第2電界強度検出手段が検出した電界強度の比と、変調度検出手段が検出した変調度と、に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定してもよい。このようにすることにより、電界強度の比で隣接妨害の有無を検出することができる。そして、変調度で隣接波のノイズや混信の度合いを測ることができるので、電界強度の比と変調度とで聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定することができる。
また、第1の受信手段が、希望波を所定の中間周波数に変換する中間周波変換手段を有し、帯域可変手段が、中間周波変換手段が変換した中間周波数信号の帯域を可変してもよい。このようにすることにより、受信した信号を一旦中間周波数に変換するような受信機において隣接妨害を確実に検出することができるとともに、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
本発明の一実施形態にかかる受信方法は、希望波の電界強度と、希望波と異なる周波数の電界強度および変調度と、に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定し、その影響度に基づいて帯域を可変させているので、隣接妨害を確実に検出することができるとともに、希望波の電界強度と、希望波と異なる周波数の電界強度および変調度から聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定できるので、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
本発明の一実施例を、図2乃至図5を参照して説明する。本発明の一実施例にかかる受信装置1は、アンテナ2と、アンテナ分配回路3と、メインチューナ4と、スピーカ5と、サブチューナ6と、マイコン7と、演算回路8と、を備え、例えば車両に取り付けられラジオ放送を受信する装置である。
アンテナ分配回路3は、アンテナ2が受信した信号をメインチューナ4とサブチューナ6とへ分配する。
第1の受信手段としてのメインチューナ4は、RF増幅回路4aと、フロントエンド4bと、PLL回路4cと、中間周波増幅回路4dと、IF帯域切替回路4eと、検波回路4fと、ステレオ分離回路4gと、オーディオアンプ4hと、を備え、使用者が受信したい放送局の周波数である希望波を受信する。
RF増幅回路4aは、入力された受信信号(高周波信号)に高周波増幅を行いRF信号としてフロントエンド4bに出力する。
中間周波変換手段としてのフロントエンド4bは、RF増幅回路4aから入力されたRF信号を、PLL回路4cから入力される局部発振信号を用いて搬送波の周波数から一定の中間周波数(IF:Intermediate Frequency)に変換し、中間周波増幅回路4dに出力する。
PLL回路4cは、位相同期回路であって、マイコン7の指示によりフロントエンド4bに対して、希望波の受信信号を中間周波数に変換するための局部発振信号を出力する。
第1電界強度検出手段としての中間周波増幅回路4dは、フロントエンド4bで中間周波数に変換された信号を検波回路4fで復調可能なレベルまで増幅しIF帯域切替回路4eに出力する。また、中間周波増幅回路4dは、中間周波数信号から受信した信号の電界強度を表す信号であるSメータ信号(SL1)を生成して演算回路8に出力する。
帯域可変手段としてのIF帯域切替回路4eは、中間周波数信号の所定の帯域を通過させる帯域可変フィルタであり、後述する演算回路8の制御により通過させる帯域を切り替えて検波回路4fに出力する。
検波回路4fは、中間周波数に変換された信号を音声信号に復調してステレオ分離回路4gに出力する。
ステレオ分離回路4gは、検波回路4fから入力された音声信号を右チャンネル(Rch)と左チャンネル(Lch)とに分離して、オーディオアンプ4hに出力する。
オーディオアンプ4hは、ステレオ分離回路4gにおいてRchとLchに分離された信号をそれぞれ所定のレベルに増幅する。オーディオアンプ4hで増幅された音声信号はスピーカ5から音声として出力される。
第2の受信手段としてのサブチューナ6は、RF増幅回路6aと、フロントエンド6bと、PLL回路6cと、中間周波増幅回路6dと、IFフィルタ6eと、検波回路6fと、変調度検出回路6gと、を備え、希望波と異なった周波数である隣接波を受信する。
RF増幅回路6aは、入力された受信信号(高周波信号)に高周波増幅を行いRF信号としてフロントエンド6bに出力する。
フロントエンド6bは、RF増幅回路6aから入力されたRF信号を、PLL回路6cから入力される局部発振信号を用いて搬送波の周波数から一定の周波数(中間周波数)に変換し、中間周波増幅回路6dに出力する。
PLL回路6cは、位相同期回路であって、マイコン7の指示によりフロントエンド6bに対して、隣接波の受信信号を中間周波数に変換するための局部発振信号を出力する。
第2電界強度検出手段としての中間周波増幅回路6dは、フロントエンド6bで中間周波数に変換された信号から受信した信号の電界強度を表す信号であるSメータ信号(SL2)を生成して演算回路8に出力する。また、中間周波数信号を所定のレベルまで増幅しIFフィルタ6eに出力する。
IFフィルタ6eは、中間周波数を中心とした上下所定の帯域のみを通過させるフィルタであり、フィルタを通過した信号を検波回路6fに出力する。
検波回路6fは、IFフィルタ6eを通過した信号を音声信号に復調して変調度検出回路6gに出力する。
変調度検出手段としての変調度検出回路6gは、検波回路6fから入力された信号の変調度を検出して、その変調度を演算回路8に出力する。
なお、上述したように、RF増幅回路4aおよび6a、フロントエンド4bおよび6b、PLL回路4cおよび6c、中間周波増幅回路4dおよび6dは、それぞれ同じ回路構成である。
隣接波設定手段としてのマイコン7は、図示しないCPUやメモリなどを内蔵したマイクロコンピュータであり、受信装置1全体の制御およびPLL回路4c、6cへ周波数サーチや希望波や隣接波の受信などのために局部発振信号の変更などの指示を行わせている。
判定手段、制御手段としての演算回路8は、メインチューナ4の中間周波増幅回路4dが出力したSメータ信号(SL1)のレベルとサブチューナ6の中間周波増幅回路6dが出力したSメータ信号(SL2)のレベルとの比(U/D比:妨害信号(Undesire)と希望信号(Desire)との比)を求め、さらにそのU/D比と変調度検出回路6gが検出した変調度とからIF帯域幅を判定し、IF帯域切替回路4eが通過させる帯域を切り替えさせる。
図3に希望波から200kHz離れた周波数に隣接妨害があった場合のU/D比に対する隣接妨害有無判断を示し、図4に希望波から200kHz離れた周波数に隣接妨害があった場合の変調度に対するIF帯域幅を示す。
図3によればSL2のレベルがSL1のレベル以上の場合は隣接妨害有りと判断し、SL2のレベルがSL1のレベル未満の場合は隣接妨害無しと判断している。そして、図4によれば変調度が高くなるに従ってIF帯域幅を狭くするように切り替えている。
次に、上述した構成の受信装置1において、図3や図4に示した隣接妨害の判断やIF帯域幅の切り替え動作について図5に示したフローチャートを参照して説明する。図5に示したフローチャートは演算回路8において実行される。
まず、ステップS1において、サブチューナ6の受信周波数をメインチューナ4の受信周波数(希望波)に対して+200kHzした周波数(希望波と異なった周波数の電波)にセットしてステップS2に進む。本ステップでは、マイコン7が、PLL回路6cが出力する局部発振信号の周波数を変更してサブチューナ6がメインチューナ4の受信周波数に対して+200kHzした周波数を受信するようにする。すなわち、隣接波設定手段が、希望波と異なった周波数を第2の受信手段に設定している。
次に、ステップS2において、ステップS1で設定した周波数においてU/D比が0以上か否かを判断し、0以上であった場合(YESの場合)は隣接妨害有りとしてステップS5に進み、0未満であった場合(NOの場合)は隣接妨害無しとしてステップS3に進む。つまり、メインチューナ4より入力されたSL1とサブチューナ6より入力されたSL2とからU/D比を演算して求め、求めたU/D比に基づいて判断する。すなわち、第1電界強度検出手段が検出した電界強度と第2電界強度検出手段が検出した電界強度との比に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
次に、ステップS3において、サブチューナ6の受信周波数をメインチューナ4の受信周波数(希望波)に対して−200kHzした周波数(希望波と異なった周波数の電波)にセットしてステップS4に進む。本ステップでは、マイコン7が、PLL回路6cが出力する局部発振信号の周波数を変更してサブチューナ6がメインチューナ4の受信周波数に対して−200kHzした周波数を受信するようにする。すなわち、隣接波設定手段が、希望波と異なった周波数を順次切り替えて第2の受信手段に設定している。
次に、ステップS4において、ステップS2と同様にステップS3で設定した周波数においてU/D比が0以上か否かを判断し、0以上であった場合(YESの場合)は隣接妨害有りとしてステップS5に進み、0未満であった場合(NOの場合)は隣接妨害無しとしてステップS1に戻る。つまり、メインチューナ4より入力されたSL1とサブチューナ6より入力されたSL2とからU/D比を演算して求め、求めたU/D比に基づいて判断する。すなわち、第1電界強度検出手段が検出した電界強度と第2電界強度検出手段が検出した電界強度との比に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
ステップS5においては、サブチューナ6で受信した隣接波の変調度が40%以上であるか否かを判断し、40%以上であった場合(YESの場合)はステップS6に進み、40%未満であった場合(NOの場合)はステップS7に進む。すなわち、変調度検出手段が検出した変調度に基づいて希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
次に、ステップS6において、メインチューナ4のIF帯域幅を150kHzにセットしてステップS7に進む。つまり、IF帯域切替回路4eに対して中間周波数信号の帯域幅を150kHzに切り替えるように指示する。すなわち、判定手段が判定した影響度に基づいて、帯域可変手段に対して帯域を可変させている。
次に、ステップS7において、サブチューナ6で受信した隣接波の変調度が60%以上であるか否かを判断し、60%以上であった場合(YESの場合)はステップS8に進み、60%未満であった場合(NOの場合)はステップS9に進む。すなわち、変調度検出手段が検出した変調度に基づいて希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
次に、ステップS8において、メインチューナ4のIF帯域幅を120kHzにセットしてステップS9に進む。つまり、IF帯域切替回路4eに対して中間周波数信号の帯域幅を120kHzに切り替えるように指示する。すなわち、判定手段が判定した影響度に基づいて、帯域可変手段に対して帯域を可変させている。
次に、ステップS9において、サブチューナ6で受信した隣接波の変調度が80%以上であるか否かを判断し、80%以上であった場合(YESの場合)はステップS10に進み、80%未満であった場合(NOの場合)はステップS11に進む。すなわち、変調度検出手段が検出した変調度に基づいて希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
次に、ステップS10において、メインチューナ4のIF帯域幅を90kHzにセットしてステップS11に進む。つまり、IF帯域切替回路4eに対して中間周波数信号の帯域幅を90kHzに切り替えるように指示する。すなわち、判定手段が判定した影響度に基づいて、帯域可変手段に対して帯域を可変させている。
次に、ステップS11において、サブチューナ6で受信した隣接波の変調度が40%未満であるか否かを判断し、40%未満であった場合(YESの場合)はステップS12に進み、そうでない場合(NOの場合)はステップS5に戻る。すなわち、変調度検出手段が検出した変調度に基づいて希望波に対する隣接妨害の影響度を判定している。
次に、ステップS12において、メインチューナ4のIF帯域幅を180kHzにセットしてステップS13に進む。つまり、IF帯域切替回路4eに対して中間周波数信号の帯域幅を180kHzに切り替えるように指示する。すなわち、判定手段が判定した影響度に基づいて、帯域可変手段に対して帯域を可変させている。
次に、ステップS13において、ステップS1で設定した周波数においてU/D比が0以上か否かを判断し、0以上であった場合(YESの場合)は隣接妨害有りとしてステップS5に戻り、0未満であった場合(NOの場合)は隣接妨害無しとしてステップS1に戻る。つまり、メインチューナ4より入力されたSL1とサブチューナ6より入力されたSL2とからU/D比を演算して求め、求めたU/D比に基づいて判断する。
本フローチャートは、まずステップS2やS4でU/D比を求めて、U/D比が0以上であれば隣接妨害有りとしてステップS5からS12で変調度に応じてIF帯域幅を切り替え、変調度が40%未満となったらステップS13でU/D比が0以下か否かを判定し、0以下になっていれば隣接妨害が無くなったとして戻り、0以上であればまだ隣接妨害が検出されているので引き続き変調度に応じてIF帯域幅を切り替えている。
本実施例によれば、メインチューナ4で希望波を受信して受信した信号から中間周波数に変換してSメータ信号を生成・出力し、サブチューナ6で隣接波を受信して受信した信号から中間周波数に変換してSメータ信号を生成・出力しさらに隣接波の変調度を検出して、演算回路8で、希望波のSメータ信号レベルと隣接波のSメータ信号レベルとの比(U/D比)を求めて、隣接妨害の有無を判断し、隣接妨害がある場合は隣接波の変調度に応じてIF帯域切替回路4eのIF帯域幅を切り替えているので、隣接妨害が確実に検出することができるとともに、変調度から聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定できるので、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
また、希望波の+200kHzと−200kHzの複数の隣接波を順次切り替えているので、1つのサブチューナ6で、複数の隣接波における隣接妨害の検出を行うことができる。
なお、上述した実施例では、希望波の+200kHzと−200kHzの隣接妨害を検出していたが、この周波数に限らないのは言うまでも無く、また、隣接波の数も、1つでも3つ以上の隣接波について検出しても良い。また、図3や図4に示した表は一例であって判定基準や帯域幅は適宜変更しても良い。
また、上述した実施例では、隣接波周波数を順次切り替えて検出と帯域の切り替えを行っていたが、サブチューナ6と同じ構成のチューナを複数用意してそれぞれ異なる隣接波(例えば+200kHzと−200kHz)を受信させることで一度に複数の隣接波において隣接妨害の有無を検出することができる。また、複数の隣接波で隣接妨害が検出された場合、例えばより変調度の高い周波数に合わせて帯域制限するなどの制御を行うことができる。
また、演算回路8は、独立した機能ブロックとして設けずにマイコン7に行わせても良い。すなわち、マイコン7のA/DポートにSL1とSL2と変調度を入力して図5のフローチャートを実行させて、IF帯域切替回路4eを直接制御しても良い。
また、上述した実施例ではFMラジオチューナの構成で説明したが、FMラジオに限らず、AMラジオやアナログテレビおよびデジタルテレビのチューナなどにも適用することができる。要するに、希望波を受信するチューナの他に隣接波を受信するチューナを用意し、それぞれの電界強度を示す信号と、隣接波の変調度を示す情報と、を検出できれば良い。
前述した実施例によれば、以下の受信装置1および受信方法が得られる。
(付記1)希望波を受信し復調するメインチューナ4を有する受信装置1において、
メインチューナ4が、希望波のSメータ信号レベルを検出する中間周波増幅回路4dと、受信した希望波の中間周波帯域を可変するIF帯域切替回路4eと、を備え、
隣接波を受信し、隣接波のSメータ信号レベルを検出する中間周波増幅回路6dと、隣接波の変調度を検出する変調度検出回路6gと、を備えたサブチューナ6と、
中間周波増幅回路4dが検出したSメータ信号レベルと、中間周波増幅回路6dが検出したSメータ信号レベルと、変調度検出回路6gが検出した変調度と、に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定する演算回路8と、
演算回路8が判定した影響度に基づいて、IF帯域切替回路4eに対して中間周波帯域を可変させる演算回路8と、
を有することを特徴とする受信装置1。
この受信装置1によれば、サブチューナ6によって隣接妨害を確実に検出することができるとともに、メインチューナ4の中間周波増幅回路4dが検出した希望波のSメータ信号レベルと、サブチューナ6の中間周波増幅回路6dが検出した隣接波のSメータ信号レベルおよび変調度検出回路6gが検出した変調度から聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定できるので、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
(付記2)希望波を受信し復調する受信方法において、
希望波のSメータ信号レベルを検出し、
隣接波のSメータ信号レベルおよび変調度を検出して、
希望波のSメータ信号レベルと、隣接波のSメータ信号レベルおよび変調度と、に基づいて、希望波に対する隣接妨害の影響度を判定し、そして
その判定した影響度に基づいて、受信した希望波の中間周波帯域を可変することを特徴とする受信方法。
この受信方法よれば、隣接妨害を確実に検出することができるとともに、希望波の電界強度と、隣接波のSメータ信号レベルおよび変調度から聴感を考慮した隣接妨害の影響度を判定できるので、使用者の聴感に合った最適な隣接妨害の除去を行って、より良い受信品質で受信することができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
従来技術における受信装置のブロック図である。 本発明の一実施例にかかる受信装置のブロック図である。 希望波から200kHz離れた周波数に隣接妨害があった場合のU/D比に対する隣接妨害有無判断を示す表である。 希望波から200kHz離れた周波数に隣接妨害があった場合の変調度に対するIF帯域幅を示す表である。 図1に示された受信装置のIF帯域幅の切り替え動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1 受信装置
4 メインチューナ
4b フロントエンド(中間周波変換手段)
4d 中間周波増幅回路(第1電界強度検出手段)
4e IF帯域切替回路(帯域可変手段)
6 サブチューナ
6d 中間周波増幅回路(第2電界強度検出手段)
6g 変調度検出回路(変調度検出手段)
7 マイコン(隣接波設定手段)
8 演算回路(判定手段、制御手段)

Claims (7)

  1. 希望波を受信して復調する第1の受信手段を有する受信装置において、
    前記第1の受信手段が、前記希望波の電界強度を検出する第1電界強度検出手段と、受信した前記希望波の帯域を可変する帯域可変手段と、を備え、
    前記希望波と異なった周波数の電波を受信し、前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度を検出する第2電界強度検出手段と、前記希望波と異なった周波数の電波の変調度を検出する変調度検出手段と、を備えた第2の受信手段と、
    前記第1電界強度検出手段が検出した電界強度と、前記第2電界強度検出手段が検出した電界強度と、前記変調度検出手段が検出した変調度と、に基づいて、前記希望波に対する隣接妨害の影響度を判定する判定手段と、
    前記判定手段が判定した影響度に基づいて、前記帯域可変手段に対して帯域を可変させる制御手段と、
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 複数の前記希望波と異なった周波数が記憶された隣接波設定手段を有し、
    前記第2の受信手段が、前記隣接波設定手段によって前記希望波と異なった周波数の電波を受信するように設定されることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記隣接波設定手段が、複数の前記希望波と異なった周波数を順次切り替えて前記第2の受信手段に設定することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記第2の受信手段を複数有し、複数の前記希望波と異なった周波数の電波をそれぞれ受信することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記判定手段が、前記第1電界強度検出手段が検出した電界強度および前記第2電界強度検出手段が検出した電界強度の比と、前記変調度検出手段が検出した変調度と、に基づいて、前記希望波に対する隣接妨害の影響度を判定することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の受信装置。
  6. 前記第1の受信手段が、前記希望波を所定の中間周波数に変換する中間周波変換手段を有し、
    前記帯域可変手段が、前記中間周波変換手段が変換した中間周波数信号の帯域を可変することを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の受信装置。
  7. 希望波を受信して復調する受信方法において、
    前記希望波の電界強度を検出し、
    前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度を検出および変調度を検出して、
    前記希望波の電界強度と、前記希望波と異なった周波数の電波の電界強度および変調度と、に基づいて、前記希望波に対する隣接妨害の影響度を判定し、そして、
    その判定した影響度に基づいて、受信した希望波の帯域を可変することを特徴とする受信方法。
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