JP4171412B2 - 燃料電池システムにおける電流制限装置 - Google Patents

燃料電池システムにおける電流制限装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4171412B2
JP4171412B2 JP2003435776A JP2003435776A JP4171412B2 JP 4171412 B2 JP4171412 B2 JP 4171412B2 JP 2003435776 A JP2003435776 A JP 2003435776A JP 2003435776 A JP2003435776 A JP 2003435776A JP 4171412 B2 JP4171412 B2 JP 4171412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
value
limit value
fuel cell
cell voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003435776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005197008A (ja
Inventor
大士 五十嵐
顕一郎 木村
義一 村上
千大 和氣
健一郎 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2003435776A priority Critical patent/JP4171412B2/ja
Priority to US11/019,503 priority patent/US7473479B2/en
Publication of JP2005197008A publication Critical patent/JP2005197008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171412B2 publication Critical patent/JP4171412B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04544Voltage
    • H01M8/04552Voltage of the individual fuel cell
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04574Current
    • H01M8/04589Current of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04858Electric variables
    • H01M8/04895Current
    • H01M8/0491Current of fuel cell stacks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、燃料電池の発電状態に応じて、燃料電池の発電電流を制限する燃料電池の電流制限装置に関する。
燃料電池は、固体高分子電解膜の片面を水素極、もう片面を酸素極で挟んだ膜電極構造体(MEA;Membrane Electrode Assembly)の両面を導電性のセパレータで挟んだ単セルが数十から数百枚積層された構造をしている。このような構造の燃料電池の発電を安定的に継続させるためには、例えば80℃程度の一定した温度条件下で燃料電池が運転されると共に、燃料電池が備える全ての単セルのいずれか1つでも、その出力電圧(セル電圧)が所定の閾値を下回らないように、全てのセル電圧を監視し、最も低いセル電圧に応じた電流制限が行われる(例えば特許文献1)。ちなみに、運転時における燃料電池の温度が所定温度よりも低い場合や、固体高分子電解膜の加湿状態が所定状態よりも低く、イオン導伝性が低下している場合等において発電効率が低下し、各単セルのセル電圧が低下する場合がある。このようにセル電圧が低下した状態で、セル電圧の低下がない状態と同様に燃料電池から発電電流を取り出そうとすると、燃料電池の発電状態が不安定となって、さらにセル電圧が低下したり、固体高分子電解膜が劣化して、燃料電池の耐久性が低下したりするおそれがある。
特開平7−272736号公報(段落番号0019、0020)
前記した燃料電池の耐久性等の問題については、特許文献1のように、最低セル電圧に応じて電流制限値を設定して発電電流を制限する手法により解決することができる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、燃料電池から取り出される発電電流の多少にかかわらず、最低セル電圧の変化に応じて直ぐに電流制限値を変更して電流制限を行う。このため、発電電流が少なく、発電電流を制限する必要がない場合にも電流制限値の変更が頻繁になされるという、ムダな動作を行うことになり、場合によっては燃料電池の制御が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明は、燃料電池のセル電圧に応じた制御をしつつも、ムダな動作を省き、安定した燃料電池の発電制御に寄与できる燃料電池の電流制限装置を提供することを主たる課題とする。
前記課題を解決した本発明は、燃料ガスと酸化剤とを化学反応させて発電を行う複数の単セルを備えた燃料電池の発電電流を電流制限値により制限する燃料電池システムにおける電流制限装置であり、セル電圧と発電電流値とを少なくとも入力する入力手段と、セル電圧に応じて燃料電池から取り出す発電電流を制限する電流目標制限値を設定する電流目標制限値設定手段と、現在の電流制限値と発電電流値との差が第1の所定値よりも小さくなったときに電流制限値を電流目標制限値に置き換える電流制限値設定手段と、燃料電池から取り出す発電電流を電流制限値に応じて制限する電流制限器又は発電電流を消費する負荷の消費電力制御手段に、電流制限値を出力する出力手段と、を有するとともに、制限を復帰する際には、発電電流値に応じて求まる復帰レートに基づいて緩やかに現在の電流制限値を変化させる構成を有することとした。
この構成によれば、電流制限値と発電電流値の差が大きいときには、電流制限値を変更するといったムダな動作が省かれる。一方、電流制限値と発電電流値の差が小さくなったときに電流制限値が変更される。そして、制限からの復帰は、復帰レートに基づいてなされる。
本発明によれば(請求項1)、燃料電池のセル電圧に応じて制御をしつつも、ムダな動作を省き、安定した燃料電池の発電制御に寄与できる。また、発電電流の制限からの復帰時に、緩やかに制限を変化させることにより、急激な出力変化を防止し、例えば燃料電池のシステムのハンチングを防ぐことができる。また、例えば車両の場合は、急激な出力変化が防止されるので、ドライバ等に与える違和感を低減することができる。
また、本発明によれば(請求項2)、電流制限マップ値を設定することで、電流目標制限値、つまりは、電流制限値を適切な値にすることができる。
また、本発明によれば(請求項3)、ドライバに与える違和感を少なくしつつ、迅速に電流制限を復帰(解除)することができる。
≪燃料電池の電流制限装置の構成≫
以下、本発明の燃料電池の電流制限装置(適宜「電流制限装置」と省略する)を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)を詳細に説明する。
図1は、本実施形態の電流制限装置を含む燃料電池システムの全体構成図である。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池11と、酸化剤としての空気を燃料電池11に供給する空気供給装置12、燃料としての水素を燃料電池11に供給する水素供給装置13、燃料電池11から取り出される電流の(発電電流値)の制限を行う電流制限器14、燃料電池システム10を統括的に制御する制御装置15、燃料電池11から取り出される電流の量(発電電流値)を検出する電流検出器16、燃料電池11の各単セルの電圧(セル電圧)を検出するセル電圧検出器17を含んで構成される。なお、この燃料電池システム10は、図示しない車両に搭載されものとする。
ちなみに、本実施形態の電流制限装置は、制御装置15に含まれるものとする。
燃料電池11は、イオン導伝性を有する固体高分子電解質膜21の片面を触媒を含んでなる水素極(アノード)22、もう片面を触媒を含んでなる酸素極(カソード)23で挟んだ膜電極構造体(前記したMEA)の両面を図示しない導電性のセパレータで挟んだ単セルが、多数積層(横並び)された構造をしている(例えば単セルを200枚積層)。セパレータには水素の通路、空気の通路、冷却水の通路が形成されており、空気供給装置12、水素供給装置13、及び図示しない冷却水循環装置から供給される、空気、水素、水がそれぞれ混合しないように通流される。
この構成の燃料電池11は、水素供給装置13から水素極22に水素が供給され、空気供給装置12から酸素極23に空気が供給されると、水素と酸素の電気化学反応により発電が開始される。そして、負荷31に電流(発電電流)が供給されることにより、つまり、燃料電池11から電流が取り出されることにより前記した電気化学反応が進み、供給された水素及び酸素が消費される。ちなみに、燃料電池11から電流が取り出されない場合は、供給された水素及び酸素は消費されないでそのまま燃料電池11から排出されることになる(排H2、排Air)。なお、水素供給装置13が水素タンク等に蓄えられた純水素を使用する場合は、燃費を改善するため等の理由により、燃料電池11から排出された水素(排H2)を、エゼクタ等を用いて再循環して使用する。本実施形態では、水素供給装置13は、エゼクタを備えて水素タンクから供給される純水素を循環使用するものとする。
燃料電池11から取り出される発電電流は、電流制限器14に入力されており、この電流制限器14には、例えば走行モータや空気供給装置12、図示しないエアコンプレッサモータ等の電気的な負荷31や、電気二重層コンデンサ等からなる図示しないキャパシタ等が接続されている。なお、この電流制限器14は、例えばDC−DCチョッパ等を備えて構成されており、制御装置15から出力される電流制限指令値(電流制限値)に応じて、燃料電池11から取り出される発電電流を制限する。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インタフェイス(入力手段・出力手段)及び各種電気・電子回路を含んで構成され、燃料電池システム10を統括的に制御する役割、及び本実施形態の電流制限装置が必要とする機能を提供する役割を有する。この制御装置15は、図示しないスロットルペダルに備えられるスロットル開度センサからのスロットル開度値、電流検出器16からの発電電流値、セル電圧検出器17からの最低セル電圧VLOW等の各種信号やデータを、図示しない入出力インタフェイスを介して入力する機能を有する。また、入力した各種信号やデータに基づいて所定の演算処理を行い、燃料電池システム10の発電目標値を設定する機能、空気供給装置12の前記した図示しないコンプレッサモータの回転速度を設定する機能、水素供給装置13の図示しない電磁作動の遮断弁をON/OFFさせる信号を設定する機能、電流制限器14に出力する電流制限指令値(電流制限値)を設定する機能等を備える。これらの各種信号やデータは、図示しない入出力インタフェイスを介して、それぞれの機器等に出力される。なお、この電流制限器14に出力する電流指令値を設定する機能(つまり電流目標制限値設定手段及び電流制限値設定手段の機能)については、後でフローチャートを参照して詳細に説明する。
セル電圧検出器17は、燃料電池11を構成する例えば200枚の単セルを所定数(例えば50枚)の単セルからなるブロック単位にブロック分けし、各セルブロックごとに、それぞれ含まれる所定数の単セルのセル電圧を検出する。図2は、ブロック分けされた燃料電池とセル電圧検出器を模式的に示す図であるが、この図に示すように、本実施形態の燃料電池11は、符号11a1〜11a4で示されるように、4つのセルブロックにブロック分けされている。また、セル電圧検出器17は、符号17aで示される統合ユニットと、符号17b1〜17b4で示される4つの検出器ユニットとからなる。このように検出器ユニット17bを4つに分けるのは、例えば燃料電池11の分解、組立て等を容易にするためである。
なお、符号について、個別の検出器ユニットを指す場合は符号17b1や符号17b2等を用いるが、検出器ユニット全体を指す場合や個々を意識しない場合は符号17bを用いることとする。この点は、セルブロックについても同様であり、個別のセルブロックを指す場合は符号11a1や符号11a2を用いるが、個別のセルブロックを意識しない場合はセルブロック11aと記載する。
本実施形態での検出器ユニット17bは、図2に示されるように、燃料電池11の一側面(上面)に配置して備えられている。検出器ユニット17b1は、50枚の単セルを備えるセルブロック11a1の各単セルのセル電圧を1枚1枚走査して検出する。同様に、検出器ユニット17b2はセルブロック11a2が50枚備える各単セルのセル電圧を、検出器ユニット17b3はセルブロック11a3が50枚備える各単セルのセル電圧を、検出器ユニット17b4はセルブロック11a4が50枚備える各単セルのセル電圧を、それぞれ走査して1枚1枚検出する。なお、セルブロック当りの単セルの枚数やセルブロック数は一例であり、本発明がこの数字に限定されるものではない。
図2に示すように、統合ユニット17aは、各検出器ユニット17bと接続されており、各検出器ユニット17bが走査して検出したセル電圧を入力し、各セルブロック11aにおける最低値(最低セル電圧VLOW)を決定する処理を行って、制御装置15に処理結果を出力する。
ちなみに、本実施形態では、セルブロック11a1、セルブロック11a2、セルブロック11a3、セルブロック11a4の順というように、シーケンシャルに各セル電圧がそれぞれの検出器ユニット17b1〜17b4により検出される。そして、検出値は、逐次、統合ユニット17aに出力されるものとする。そして、統合ユニット17aが、所定のセルブロック11aごとの最低セル電圧VLOWを決定して制御装置15に直ちに出力するものとする。なお、最低セル電圧VLOWの入出力については、後で図6を参照して説明する。
ちなみに、検出器ユニット17bが4つあることから、この4つの検出器ユニット17bにより、各セルブロック11aを同時に(並行して)走査してセル電圧を検出するようにしてもよい。このようにすることでも、制御の遅れを防止することができる。
≪電流制限装置の動作≫
次に、本実施形態の電流制限装置の動作を説明する。
(電流制限値の設定)
まず、電流制限値の設定のフロー、つまり、請求項の電流制限値設定手段の機能を、図3のフローチャートに沿って説明する(適宜図1、図2、図4を参照)。なお、動作の主体は電流制限装置たる制御装置15である。図3は、制御装置が行う電流制限値の設定処理を示すフローチャートである
図3のフローチャートに示すように、制御装置15は、まず、セル電圧検出装置17が出力する所定のセルブロック11aの最低セル電圧VLOWと、電流検出器16が検出して出力する発電電流値IFCを、図示しない入出力インタフェイス(入力手段・出力手段)を介して入力する(S11)。なお、所定のセルブロック11aの最低セル電圧VLOWについては、後で説明する。
次に、入力した最低セル電圧VLOWと発電電流値IFCとを用いて図4のマップから電流制限マップ値を検索する(S12)。なお、図4のマップは、3次元マップになっている。ちなみに、マップではなく、テーブルや関数により電流制限マップ値(プレ電流制限値)を求めてもよい。
次に、制御装置15は、現在の電流制限値が電流制限マップ値と同じ値か否かを判断する(S13)。ステップS13において、「電流制限値=電流制限マップ値」であれば(Yes)、現在の電流制限値はそのままの値が維持され、処理を終了してRETURNする(S14)。
なお、ステップS14でRETURNするごとに、つまり、このフローチャートが1回終了するごとに、設定された現在の電流制限値が電流制限指令値として電流制限器14に出力され、この指令値に応じて、燃料電池11から取り出される電流の値(発電電流値)が制限される。なお、本実施形態では、電流制限値の変更は必要な場合だけ行われるので、電流制限値(電流指令値)が頻繁に変更されてバタツクようなことはない。
説明をステップS13に戻す。ステップS13で、「電流制限値=電流制限マップ値」でなければ(No)、電流制限値と入力した発電電流値との差が、所定値1(第1の所定値)未満か否かを判断する(S15)。ちなみに、このステップS15は、燃料電池11の発電電流を制限する電流制限値を変更するか否かを判定するステップである。
このステップS15において、「電流制限値と発電電流値との差<所定値1」ではない場合は(No)、ステップS16でサブルーチンにより電流目標制限値の設定を行う。なお、ステップS16の電流目標制限値の設定を行うサブルーチンは、後で詳細に説明する。
ステップS16で電流目標値を設定すると、RETURNする(S14)。この場合は、電流目標制限値の設定(変更)が行われるものの、電流制限値は、そのままの値が維持される。このように処理するのは、電流制限値と発電電流値との差が大きいので、電流制限値を変更する必要がないという理由による。これにより、発電電流を制限する必要がない場合にも電流制限値の変更が頻繁になされるという、制御装置15におけるムダな動作が省略され、燃料電池11(燃料電池システム10)の安定した制御を行うことができる。一方、電流目標制限値は、常に新しいものにしておいて、いざ、電流制限値を変更する際に、その変更処理が円滑に行えるようにしている。
なお、所定値1は、実験やシミュレーション等により、急に発電電流が変化しても車両がハンチングを起こさない程度の値が設定される。
説明をステップS15に戻す。ステップS15で、「電流制限値と発電電流値との差<所定値1」の場合は(Yes)、現在の電流制限値と現在の発電電流値IFCとの差が少ないことから、電流制限値を変更する処理を行うべく、ステップS21に移行する。例えば、発電電流値IFCが大きくなった場合や、電流制限値が小さくなった場合等に、両者の差が所定値1よりも小さくなる。
ステップS21では、最低セル電圧VLOWが所定値2(第2の所定値)以上か否かを判断する。なお、このステップS21は、電流制限値を制限する側の処理か、電流制限値を復帰(緩和)する側の処理か、どちらの側の処理を行うかを判定するステップである。
このステップS21において、「最低セル電圧<所定値2」の場合は(Yes、制限側)、ステップS22で電流目標制限値の設定を行う。なお、ステップS22の電流目標制限値の設定を行うサブルーチンは、後で詳細に説明する。ちなみに、所定値2は、燃料電池11が安定した状態で発電していると判定できる値に設定される。
ステップS23では、前段のステップS22(サブルーチン)で設定された電流目標制限値が現在の電流制限値に設定される。ちなみに、後記するように、ステップS22において、電流目標制限値は、前回の電流目標制限値と同じ値になることがある。その場合は、電流制限値の変化はなくなり、同じ値が維持される。ステップS23の後は、ステップS14に移行してRETURNする。これにより、制限側における電流制限値が変更され、併せて、制御装置15から電流制限器14に対して、変更された電流制限値に応じた電流制限指令値が出力される。
一方、前記したステップS21において、「最低セル電圧<所定値2」ではない場合は(No、復帰側)、ステップS12において検索した電流制限マップ値を電流制限値として設定する(S31)。つまり、現在の電流制限値が緩和側に変更される。そして、ステップS14に移行してRETURNする。これにより、復帰側における電流制限値が変更され、制御装置15から電流制限器14に対して、変更された電流制限値に応じた電流制限指令値が出力される。
なお、本実施形態では、最初のルーチン(n番目のルーチン)のステップS11で、「所定のセルブロックのセル電圧」として入力するのは、セルブロック11a1についての最低セル電圧VLOWである。つまり、検出器ユニット17b1が検出した50ある単セルのセル電圧のうち、最低の値を示すセル電圧である。同様に、2回目のルーチン(2n番目のルーチン)のステップS11で、「所定のセルブロックのセル電圧」として入力するのは、セルブロック11a2についての最低セル電圧VLOWである。同様に、3回目のルーチン(3n番目のルーチン)のステップS11で、「所定のセルブロックのセル電圧」として入力するのは、セルブロック11a3についての最低セル電圧VLOWである。そして、4回目のルーチン(4n番目のルーチン)のステップS11で、「所定のセルブロックのセル電圧」として入力するのは、セルブロック11a4についての最低セル電圧VLOWである。
即ち、各ルーチンごとにセルブロック11a1〜11a4の最低セル電圧VLOWが順繰りにステップS11で入力され、それぞれの最低セル電圧VLOWにより電流制限値算出処理のフローが実行される。こうすることで、燃料電池11が備える全ての単セルのセル電圧の検出が終了するのを待って発電電流を制限するのに比べて、より早いタイミングで発電電流の制限を行うことができ、例えば、燃料電池11を保護する処理の実行を高速化することができる。
(電流目標制限値の設定)
次に、電流目標制限値の設定のフロー、つまり、請求項の電流目標制限値設定手段の機能を、図5のフローチャートに沿って説明する(適宜図1〜図4参照)。図5は、制御装置が行う電流目標制限値の設定処理を示すフローチャートである。
図5のフローチャートで示されるように、ステップS201では、電流目標制限値が電流制限マップ値よりも大きい(高いか)か否かを判断する。ステップS201で、「電流目標制限値>電流制限マップ値」の場合は(Yes)、電流目標制限値に電流制限マップ値を設定する(S202)。一方、ステップS201で、「電流目標制限値>電流制限マップ値」ではない場合は(No)、電流目標制限値は前回の電流目標制限値が設定する(S203)。つまり、電流目標制限値は前回の値のまま維持される。
なお、ステップS201における電流目標制限値は、現在有効な電流目標制限値であり、例えば、前回のステップS16や前回の当該ステップS201で設定された値が用いられる。また、ステップS201における電流制限マップ値は、ステップS12で検索された値が用いられる。
ステップS202又はステップS203の処理が終わると、ステップS204に移行してサブルーチンを終了する(RETURN)。
(タイムチャート)
次に、図6のタイムチャートに沿って本実施形態の電流制限装置の動作を説明する(適宜図1〜図5を参照)。文書中のステップ番号は、図3又は図5のフローチャートのものである。
ここで、図6(a)は、平均セル電圧と最低セル電圧の時間変化を示したタイムチャートである。図6(b)は、発電電流値、電流制限値、電流目標制限値及び電流制限マップ値の時間変化を示したタイムチャートである。なお、この2つのタイムチャートは、区間1、区間2、区間3…というように便宜上区間分けしてある。本実施形態では、この各区間は、セルスキャン周期と同じ時間の長さになっている。ちなみに、セルスキャン周期は、各検出器ユニット17bが1つのセルブロック11aの単セルを全部スキャン(走査)してセル電圧を検出するのに要する時間である。本実施形態のように、4つのセルブロック11aがある場合は、燃料電池11の全ての単セルのセル電圧を検出するには、4つ分のセルスキャン周期を要する。
以下、タイムチャートの説明を行う。
区間1; 図6(a)の区間1に示されるように、最初は平均セル電圧と最低セル電圧VLOWとは乖離が少ない状態で推移している。つまり、燃料電池11は安定な状態である。また、ドライバがスロットルペダルを踏込んでいない等の状況により、図6(b)の区間1に示されるように、発電電流値IFCは低い値を維持している。このように、最低セル電圧VLOWが平均セル電圧に近い値を示し、かつ発電電流値IFC(図中丸数字4)が低い値を示しているので、細い破線で示す電流制限値(図中丸数字2)、太い実線で示す電流目標制限値(図中丸数字3)、太い破線で示す電流制限マップ値(図中丸数字1)は、同じ値になっている(つまり制限されていない状態である)。
ちなみに、この区間1では、ステップS11→S12→S13→S14の処理が繰り返して行われる。
区間2; 図6(a)の区間2に矢印aで示されるように、最低セル電圧VLOWが低下する。なお、この最低セル電圧VLOWは、区間2についてのものではなく、直前の区間1において検出されたセルブロック11a(例えばセルブロック11a1)についての、複数ある単セルのセル電圧のうち、最も低い値のセル電圧である。この最低セル電圧VLOWの値から、燃料電池11は、不安定状態にあることが理解される。
図6(b)の区間2に示されるように、発電電流値IFCは依然として低い値である。したがって、電流制限値は、高い値のまま維持される(S15)。これにより、安定な制御が行われる。一方、矢印bで示されるように、電流制限マップ値は最低セル電圧VLOWに応じた値になる(S12)。なお、電流目標制限値は新たに設定されるが(S16)、電流目標制限値よりも電流制限マップ値の値の方が高い(大きい)ので、同じ値が維持される(ステップS201、S203)。補足すると、図6(a)から理解されるように、本実施形態では、最低セル電圧VLOWの値は1つの区間で同じ値が維持されるのではない。このため、図6(b)に示されるように、電流制限マップ値は最低セル電圧VLOWに応じた値になっている。但し、それにもかかわらず、電流目標制限値は同じ値が維持されている。これは、サブルーチンのステップS201、S203で、前回と同じ値が電流目標制限値と設定されるようになっているからである。このことにより、電流制限マップ値が頻繁に変化しても電流目標制限値が頻繁に変化することがなく、安定な制御を行うことができる。また、燃料電池11が不安定状態にあっても、前記したように、電流制限値と発電電流値IFCとの差が充分大きいので(差が所定値1以上開いているので)、ムダな制限がなされず、安定して燃料電池の発電制御がなされる。
ちなみに、この区間2では、ステップS11→S12→S13→S15→S16(S201→S203)→S14の処理が繰り返して行われる。
区間3の前半; 図6(a)の区間3の前半に示されるように、最低セル電圧VLOWが区間2よりも低下する(矢印b)。なお、この最低セル電圧VLOWも、前記説明したように、直前の区間(ここでは区間2)において検出されたセルブロック11a(例えばセルブロック11a2)についてのものである。この最低セル電圧VLOWの値から、燃料電池11は、依然として不安定状態にあることが理解される。
図6(b)の区間3の前半に示されるように、発電電流値IFCは依然として低い値である(S15)。したがって、電流制限値は、高い値のまま維持される。一方、電流制限マップ値は低い値になる(S12)。また、電流目標制限値が新たに設定される(S16)。ちなみに、この区間3の前半の制御は、区間2の制御と同じであるので、さらなる説明は省略する。
区間3の後半; 図6(b)に矢印cで示される部分から以降の区間3の後半を説明する。図6(b)に示される矢印cの部分で、例えばドライバがスロットルペダルを踏み込む等している。このため、燃料電池11から取り出される電流(発電電流)が上昇する。これにより、発電電流制限値と発電電流値IFCとの差が所定値1よりも小さくなる(S15)。なお、この段階では、最低セル電圧が所定値2以上あるので、ステップS21では、制限側のステップS22に振り分けられ、ステップS22により電流目標制限値が設定される。このステップS22では、電流目標制限値(前回値)の方が電流制限マップ値(S12)よりも高いので、電流目標制限値には、前回の電流目標制限値が設定される(S201、S203)。そして、ステップS23で、電流制限値には、ステップS22の電流目標制限値が設定される(S23)。これにより、図6(b)に矢印dで示されるように、電流制限値(丸数字2)が一気に低下する。
つまり、本実施形態では、必要なときに電流制限がなされるのが理解される。
区間4; 図6(a)の区間4に矢印eで示されるように、最低セル電圧VLOWは区間3と同じ低い値である。なお、最低セル電圧VLOWの意味については既に説明したとおりである。
ちなみに、この区間4で最低セル電圧VLOWの低下が抑制されているのは、つまり、区間2・区間3と連続して低下した最低セル電圧VLOWのさらなる低下が抑制されたのは、制御装置15が電流制限値を低くして、燃料電池11から取り出される発電電流を制限したからである。このようにすることで、燃料電池11が保護される。なお、最低セル電圧VLOWについての閾値は、図6(a)には示していないが、本発明の趣旨からして、区間3・区間4における最低セル電圧VLOWは、閾値よりも上にあるものとする。
区間5; 図6(a)の区間5に示されるように、最低セル電圧VLOWは、平均セル電圧と同様の高い値になる。これは、例えば、燃料電池11の内部に溜まっていた生成水が、パージ等により排出されたことによりセル電圧が回復したためである。図6(a)に示されるように、最低セル電圧VLOWが回復して、所定値2以上の値になっている。
これにより、図6(b)に示されるように、発電電流値IFCが上昇する(矢印f)。つまり、この区間5では、「所定値1>電流制限値と発電電流値との差」かつ「最低セル電圧≧所定値2」になる。よって、この区間5では、ステップS11→S12→S13→S15→S21→S31の処理が繰り返して行われる。
ちなみに、区間4までは、喩えドライバがスロットルペダルを踏み込んでいても、最低セル電圧VLOWが低いことから電流目標制限値(電流制限値)が低く押さえられ、このため、発電電流値IFCが低い値になっていた。しかし、区間5で燃料電池11が安定状態に復帰したことにより最低セル電圧VLOWが元に戻って高い値になったため、制御装置15が、電流目標制限値(電流制限値)を高く設定できるようになり、このため、区間5では(矢印f)、目標電流制限値、電流制限値、発電電流値IFCが共に上昇を始めている。
なお、区間5の矢印fにおいて、電流目標制限値(丸数字3)が一気に上昇しているのに対して、電流制限値と発電電流値IFC(丸数字2・4)が緩やかに上昇していっている。これは、図3のステップS31の後に、図7のステップS32〜S34で示される処理(復帰におけるレート処理)が行われているからである。ここで、図7は、図3の変形例を示す図であり、ステップS32〜S34とステップS24〜S27(制限におけるレート処理)が図3に付加されたフローチャートである。制限用のレート(制限レート)は、そのマップが図8に示してある。復帰用のレート(復帰レート)は、そのマップが図9に示してある。ちなみに、図7のステップS24、S25、S33のFlagは、復帰レート制御の実施の有無を振り分けるフラグである。
図8は、制限レートを示した図であるが、図8の制限側の制限レートは、発電電流値IFCが高い程、制限レートが早くなっている。一方、発電電流値IFCが低い程、制限レートがゆっくりになっている。これは、短時間に変化量の大きな電流(発電電流値IFC)の変化が発生するのを防止するためである。図9は復帰レートを示した図であるが、図9の復帰側の復帰レートも、発電電流値IFCが高い程、復帰レートが早くなっている。一方、発電電流値IFCが低い程、復帰レートがゆっくりになっている。これも、短時間に変化量の大きな電流の変化が発生するのを防止するためである。なお、図6(b)の区間5、区間6において、発電電流値IFCが高いほど復帰レートが早くなるため、電流制限値・発電電流値IFCが上昇する(復帰する)勾配が大きくなる(矢印g参照)。
このようにすることで、ドライバに与える違和感を少なくしつつ、迅速に電流制限を復帰(解除)することができる。制限側についても同様であり、図8のようなマップを用いて制限レートを求め、この制限レートに基づき、制御することで、ドライバに与える違和感を少なくしつつ、迅速に電流制限を行うことができる。なお、制限レートは、上限値(或いは下限値)としての意味合いを持ってもよいし、ある値に乗じる係数としての意味合いを持ってもよい。
区間6; 区間6も区間5と同様の制御がなされる。ちなみに、ドライバはスロットルペダルをさらに踏み込んでいるものとする。なお、区間6の矢印hで、燃料電池11の出力が最高になっている。
区間7; 区間7は、区間1と同様の制御がなされる。つまり、電流制限値と電流制限マップ値とが同じ値であるので、ステップS11→S12→S13→S14の処理が繰り返して行われる。
ちなみに、本願出願人は、特願2003−347146(未公開)において、本願のように燃料電池を複数のセルブロックに分割して、それぞれのセルブロックの最低セル電圧と発電電流値との関係から、最低セル電圧が閾値以下にならない燃料電池の出力を電流制限値として算出し、その値に応じて発電電流値をフィードフォワード制御する技術を出願している。本実施形態でも、そのように燃料電池11を複数のセルブロック11a1〜11a4に分割して、それぞれのセルブロック11aの最低セル電圧と発電電流値との関係に基づき電流制限の制御を行うこととしている。このため、電流制限における制御の遅れを少なくすることができるという制御上の利益が得られる。補足すると、特許文献1(特開平7−272736号公報)としてあげた技術では、燃料電池の全ての単セルのセル電圧を検出してからでないと最低セル電圧を決定できないことから、その分、電流制限における制御の遅れを生じる。一方、本実施形態では、そのような電流制限における制御の遅れをなくすことができる。また、本実施形態の場合は、前記した2つの技術に比べて、頻繁に電流制限値の変更を行うこともないので、安定した制御を行うことができる。
以上説明した本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、様々に変更して実施することができる。例えば、検出器ユニットを4つ設けたが、これは必須ではなく、1つの検出器ユニットが全単セルのセル電圧を検出し、検出データの全てを制御装置に送信し、制御装置がセルブロックごとの最低セル電圧を判別するようにしてもよい。
また、電流制限器により発電電流の取り出し側で電流制限を行ったが、負荷側で電流制限を行ってもよい。例えば、発電電流を消費する走行モータ等の負荷の消費電力制御手段(モータコントローラ)に電流制限値を出力して、走行モータの回転速度を押さえる等、負荷側で発電電流の制限を行ってもよい。
また、燃料電池を4つのセルブロックに分割してそれぞれのセルブロックの最低セル電圧を検出し、各最低セル電圧に応じて電流制限値(電流目標制限値)を設定したが、燃料電池を複数のセルブロックに分割する構成は、本発明を実施するうえでの必須の要件ではないことはいうまでもない。
本実施形態の電流制限装置を含む燃料電池システムの全体構成図である。 ブロック分けされた燃料電池とセル電圧検出器を模式的に示す図である。 制御装置が行う電流制限値の設定処理を示すフローチャートである。 発電電電流値と最低セル電圧とから電流制限マップ値を設定する電流制限マップを模式的に示す図である。 制御装置が行う電流目標制限値の設定処理を示すフローチャートである。 (a)は、平均セル電圧と最低セル電圧の時間変化を示したタイムチャートである。(b)は、発電電流値、電流制限値、電流目標制限値及び電流制限マップ値の時間変化を示したタイムチャートである。 図3の変形例を示す図である。 制限レートを示すマップである。 復帰レートを示すマップである。
符号の説明
11 燃料電池
14 電流制限器
15 制御装置(入力手段、電流目標制限値設定手段、電流制限値設定手段、出力手段)
16 電流検出器
17 セル電圧検出器


Claims (3)

  1. 燃料ガスと酸化剤とを化学反応させて発電を行う複数の単セルを備えた燃料電池の発電電流を電流制限値により制限する燃料電池システムにおける電流制限装置であって、
    前記複数の単セルの各セル電圧を検出するセル電圧検出器が検出したセル電圧と、前記燃料電池から取り出される電流を検出する電流検出器が検出した発電電流値とを入力する入力手段と、
    前記セル電圧に応じて、当該セル電圧が低くなると前記燃料電池から取り出す発電電流が少なくなるように制限する電流目標制限値を設定する電流目標制限値設定手段と、
    現在の電流制限値と前記発電電流値との差が第1の所定値よりも小さとき、かつ、前記セル電圧が第2の所定値よりも小さいとき前記現在の電流制限値を前記設定した電流目標制限値に置き換える電流制限値設定手段と、
    前記燃料電池から取り出す発電電流を前記電流制限値に応じて制限する電流制限器又は前記発電電流を消費する負荷の消費電力制御手段に、前記電流制限値を出力する出力手段と、
    を有するとともに、
    前記燃料電池の発電電流値の制限を復帰する際には、発電電流値と復帰レートとの前記対応関係の情報により、発電電流値に応じて求まる復帰レートに基づいて緩やかに現在の電流制限値を変化させる構成を有すること
    特徴とする燃料電池システムにおける電流制限装置。
  2. 前記電流目標制限値の設定において、
    前記セル電圧と、発電電流値と、電流目標制限値との対応関係の情報を参照して、セル電圧と発電電流とから電流制限マップ値を設定し、
    前記電流目標制限値が前記設定した電流制限マップ値を超えるときは、前記電流制限マップ値を新たな電流目標制限値として設定し、
    前記電流目標制限値が前記設定した電流制限マップ値を超えないときは、前回の電流目標制限値を新たな電流目標制限値として設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムにおける電流制限装置。
  3. 前記発電電流値と復帰レートとの対応関係の情報は、前記発電電流値が大きくなるほど、前記復帰レートが大きくなるように設定されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システムにおける電流制限装置。
JP2003435776A 2003-12-26 2003-12-26 燃料電池システムにおける電流制限装置 Expired - Fee Related JP4171412B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435776A JP4171412B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 燃料電池システムにおける電流制限装置
US11/019,503 US7473479B2 (en) 2003-12-26 2004-12-21 Current limiting system and current limiting method for fuel cells

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435776A JP4171412B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 燃料電池システムにおける電流制限装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005197008A JP2005197008A (ja) 2005-07-21
JP4171412B2 true JP4171412B2 (ja) 2008-10-22

Family

ID=34697827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003435776A Expired - Fee Related JP4171412B2 (ja) 2003-12-26 2003-12-26 燃料電池システムにおける電流制限装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7473479B2 (ja)
JP (1) JP4171412B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157558A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池の運転制御方法及び装置
JP4967526B2 (ja) * 2006-08-22 2012-07-04 富士通セミコンダクター株式会社 電源装置の制御回路、電源装置及びその制御方法
US20080124596A1 (en) * 2006-11-03 2008-05-29 Gm Global Technology Operations, Inc. Feedback-based control of a PEM fuel cell for high temperature protection
JP5215576B2 (ja) * 2007-03-13 2013-06-19 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP4320686B2 (ja) * 2007-11-26 2009-08-26 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよびその電流制限方法
JP4407750B2 (ja) 2007-12-27 2010-02-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びその制御方法。
JP4424419B2 (ja) * 2007-12-27 2010-03-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP5178305B2 (ja) * 2008-04-23 2013-04-10 本田技研工業株式会社 燃料電池システムおよび燃料電池システムのセル電圧制御方法
US8642220B2 (en) * 2009-09-25 2014-02-04 GM Global Technology Operations LLC Method to improve fuel cell system performance using cell voltage prediction of fuel cell stack
JP6313347B2 (ja) * 2016-02-29 2018-04-18 本田技研工業株式会社 燃料電池システムの制御方法
KR101867917B1 (ko) * 2016-04-12 2018-06-15 현대자동차주식회사 연료전지 스택의 전류를 제어하는 방법 및 이를 적용한 연료전지 시스템
KR20220068673A (ko) * 2020-11-19 2022-05-26 현대자동차주식회사 연료전지의 제어 시스템 및 방법

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3378081B2 (ja) 1994-03-30 2003-02-17 マツダ株式会社 燃料電池システムの制御装置
JP3696171B2 (ja) * 2002-04-16 2005-09-14 株式会社東芝 直接型液体燃料電池発電装置の検査方法、検査装置、及び直接型液体燃料電池発電装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7473479B2 (en) 2009-01-06
JP2005197008A (ja) 2005-07-21
US20050142396A1 (en) 2005-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2742611C (en) Current limiting power generation control device and method
JP4171412B2 (ja) 燃料電池システムにおける電流制限装置
US9184456B2 (en) Fuel cell system and method for limiting current thereof
JP4972943B2 (ja) 燃料電池システムの制御装置及び燃料電池システムの制御方法
JP2004186137A (ja) 燃料電池システム
US20090017350A1 (en) Fuel cell system
CN107452972B (zh) 燃料电池***及其控制方法
JP4923426B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006309979A (ja) 燃料電池の制御装置及び燃料電池の制御方法
JP2008226674A (ja) 燃料電池システム
JP5304863B2 (ja) 燃料電池システム
JP4982977B2 (ja) 燃料電池システム
JP5200328B2 (ja) 燃料電池システム
JP2004296374A (ja) 燃料電池システム
JP2007012549A (ja) 燃料電池システム
JP2007242529A (ja) 電圧検出装置
CN107017425B (zh) 燃料电池***和燃料电池***的性能改进方法
JP4340142B2 (ja) 燃料電池システム
JP4478707B2 (ja) 燃料電池車両
JP7156085B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP2007123029A (ja) 燃料電池システム
JP2010273496A (ja) 燃料電池システム
US20120088172A1 (en) Fuel cell system
JP7411000B2 (ja) 情報処理装置、及び車両
JP4338963B2 (ja) 燃料電池の保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080805

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080808

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4171412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees