JP4170489B2 - 有線放送システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送信号伝送用の伝送線に設けられた分岐装置や増幅装置等の電子機器の動作モードを、センタ装置側から伝送線に送出した指令信号により設定できるようにした有線放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CATVシステム等、テレビ信号等の放送信号を、同軸ケーブル等からなる一本の伝送線を介して、加入者側の端末装置に伝送する有線放送システムにおいては、伝送線上に、放送信号増幅用の増幅装置や、伝送線から放送信号を分岐させて加入者宅に引き込むための分岐装置(所謂タップオフ)等、放送信号伝送用の各種電子機器が分散配置されている。
【0003】
また、こうした有線放送システム用の電子機器には、その動作モードをセンタ装置側から伝送線に送出した指令信号によって自動で設定できるように、受信回路や動作モード設定用の制御回路を備えたものが知られている。
例えば、伝送線から放送信号の一部を分岐させる分岐回路と、その分岐後の放送信号を加入者の端末装置側に出力する分岐出力端子との間の信号経路に、高周波の放送信号を低損失で通過させることのできるリレー(所謂高周波リレーであり、通常、切換状態を保持可能なラッチングリレーが使用される)を設け、このリレーを、伝送線を介してセンタ装置側から送信されてきた指令信号に従い通電することにより、信号経路の導通・遮断状態(換言すれば端末装置へ放送信号を出力するか否か)を、センタ装置側から簡単に切り換えることができるようにした分岐装置がそれである。
【0004】
そして、この種の電子機器を備えた有線放送システムでは、動作モードを設定可能な電子機器に対して、固有の識別データ(以下単にアドレスともいう)を付与しておき、センタ装置が、特定の電子機器の動作モードを設定する際には、対象となる電子機器のアドレスに、指令内容を表す指令データ(以下単にコマンドともいう)を付与した指令信号を生成し、これを伝送用の指令信号に変換して伝送線に送出するようにされている。
【0005】
この結果、伝送線に設けられた分岐装置等の電子機器側では、受信回路にてセンタ装置が送出した指令信号を受信し、制御回路にて、受信した指令信号の中から、自己のアドレスと一致するアドレスが付与された指令信号を選択することにより、センタ装置から当該装置に対して送信された指令信号を抽出し、この指令信号に含まれるコマンドに基づき、動作モードを設定する。
【0006】
従って、この種の有線放送システムでは、例えば、センタ装置から伝送線上の特定の分岐装置に対する指令信号を送出して、その特定の分岐装置の分岐出力端子から加入者側端末装置への放送信号を停止させる、というように、伝送線上の電子機器の動作モードをセンタ装置側で簡単に設定することができ、各電子機器の動作モード設定のために、作業員が電子機器の設置場所に赴く必要はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした従来の有線放送システムでは、センタ装置から伝送線上の電子機器に対して指令信号を送信したにも関わらず、伝送線周囲で発生したノイズ等によって、対象となる電子機器に正常な指令信号を伝送することができないことがある。
【0008】
つまり、伝送線に周囲のノイズが重畳されることにより、指令信号を構成するデータの数ビット分が欠落したり、ビットデータが「1」から「0」或いはその逆へと反転してしまうことがあり、このような場合には、対象となる電子機器に正常な指令信号を伝送できず、その動作モードを所望状態に設定することができない。
【0009】
一方、従来より、データ伝送を行う通信分野では、耐ノイズ性を高めるために、同一データを複数回連続送信することが知られている。このため、有線放送システムにおいても、こうした技術を適用して、センタ装置側からの指令信号を伝送線上の電子機器に伝送することが考えられ、実用化されつつある。つまり、対象となる電子機器に対して指令信号を確実に伝送するために、センタ装置側から、同一の指令信号を複数回連続して送信し、電子機器側では、この連続した指令信号のうち、正常に受信できた一つの指令信号に対応して、動作モードの設定動作を行うようにするのである。
【0010】
しかしながら、このような対策では、伝送線に周囲のノイズが単発的に重畳される場合には効果があるものの、例えば、落雷等によって伝送線上の各種電子機器への電力供給が瞬間的に遮断される瞬時停電が生じたような場合には、瞬時停電が生じた電子機器やこの電子機器よりも下流側(端末側)の電子機器が、複数回連続送信した全ての指令信号を受信できなくなることがある。
【0011】
つまり、瞬時停電は、長くても0.2sec.程度であり、放送信号の伝送には大きな影響を与えることはないが、この瞬時停電の発生時間は、伝送線に重畳される単発的なノイズに比べれば極めて長い時間となることから、上記従来のノイズ対策では、同一データの複数回連続送信期間と瞬時停電期間とが重なり、伝送線上の電子機器に対してデータを伝送することができなくなってしまうことがあるのである。
【0012】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、センタ装置から伝送線に指令信号を送出することによって、伝送線に設けられた分岐装置等の各種電子機器の動作モードをセンタ装置側から設定できるようにした有線放送システムにおいて、落雷等によってシステム内で電源の瞬時停電が発生した場合であっても、電子機器に対して指令信号を確実に伝送できるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の有線放送システムにおいては、センタ装置が放送設備と送信装置とを備えており、センタ装置から伝送線には、放送設備から出力される放送信号に加えて、送信装置から出力される指令信号が送出される。指令信号は、伝送線に設けられた電子機器(例えば、前述の分岐装置や増幅装置等)の動作モードを設定するための信号であり、伝送線には、その指令信号を受信することにより自己の動作モードを自動で設定可能な電子機器が設けられると共に、この電子機器に電力供給を行うための電力信号を伝送線に重畳する電源装置が設けられる。
【0014】
一方、伝送線に設けられた電子機器側では、受信回路が、伝送線を介してセンタ装置から伝送されてきた指令信号を受信し、制御回路が、その指令信号が自己に対する指令信号である場合に、その指令信号に応じて自己の動作モードを設定し、電源回路が、伝送線に重畳された電源回路からの電力信号を取り込み、これを動作用の電圧に変換して、受信回路,制御回路等の内蔵回路に電源供給を行う。
【0015】
ところで、このような有線放送システムにおいて、センタ装置から指令信号を1回だけ送信していたのでは、指令信号を伝送線上の電子機器に確実に伝送するのは困難であり、また、従来のように、指令信号を複数回連続して送信するようにしても、その送信期間と電源の瞬時停電とが重なった場合には、指令信号を電子機器に伝送することができない。
【0016】
そこで、本発明(請求項1)では、センタ装置側送信装置において、外部から動作モードを設定すべき電子機器が指定されると、送信データ生成手段が、その電子機器を特定する識別データと指令内容を表す指令データとからなる送信データを生成し、送信データ出力手段が、送信データ生成手段にて生成された送信データに、送信回数を表す番号データを付与し、番号データ付与後の送信データを、当該システムで生じる瞬時停電の発生時間よりも長い時間に設定された所定時間間隔で複数回出力し、送信手段が、この送信データ出力手段から出力される送信データを、伝送用の指令信号に変換して、伝送線に送出するようにしている。
【0017】
つまり、本発明(請求項1)では、センタ装置が伝送線上の電子機器に対して指令信号を送信する際、その指令信号を、従来のように単に複数回連続して送信するのではなく、システムで生じる瞬時停電の発生時間よりも長い時間間隔を空けて複数回送信するのである。
【0018】
このため、例えば、センタ装置側から最初に送信した指令信号が、落雷等によって生じた瞬時停電の影響を受けて、送信対象となる電子機器に対して正常に伝送できなかったとしても、その後センタ装置から所定時間間隔を空けて送出される指令信号が電子機器に届くことになり、従来の有線放送システムに比べて、センタ装置からの指令信号にて伝送線上の電子機器の動作モードを設定し得る確率を高め、システムの信頼性を向上することができる。
【0019】
尚、この確率を高めてシステムの信頼性をより向上するには、センタ装置が所定時間間隔で送信する指令信号の送信回数を多くすればよい。また、有線放送システムで生じる瞬時停電は、長くても0.2sec.程度であることから、指令信号の送信間隔としては、0.2sec.〜0.5sec.程度に設定すればよい。
【0020】
また、センタ装置側送信装置において、送信データ出力手段は、送信データを送信手段に出力する際、送信データ生成手段にて生成された送信データに、送信回数を表す番号データを付与するが、これは、指令信号を受けた電子機器側で、その番号データから受信した指令信号の送信回数を確認することで、電子機器が、センタ装置側での1回の送信指令によって送信されてくる同一の指令信号によって動作モードの設定を複数回行ってしまうのを防止し、しかも、指令信号の内容が同じであっても、センタ装置側から異なる送信指令によって送信されてきた指令信号に対しては、その指令信号に対応した動作モードの設定を行えるようにするためである。
【0021】
即ち、送信データ出力手段は、送信データ生成手段にて生成された送信データを、所定時間間隔で複数回送信手段に出力するものであることから、送信データ生成手段にて特定の電子機器に対する送信データが生成されて、その送信データを1回出力してから、送信データ生成手段にて新たな送信データが生成されると、その送信データを送信手段に出力することになり、送信手段から伝送線上に出力される指令信号は、同一のものが連続するとは限らない。
【0022】
このため、従来のように、電子機器側で、単に同一の指令信号が連続しているかどうかを判断して、指令信号が連続している場合には、その内の一つの指令信号に基づき動作モードの設定を行うようにすると、同一の指令信号の間に他の指令信号が入った際には、全て異なる指令信号として動作モードの設定を行ってしまい、動作モードの設定が不必要に行われることになる。
【0023】
一方、こうした問題を解決するために、伝送線に設けられる電子機器側で、センタ装置から伝送されてきた指令信号の指令内容が、前回動作モードの設定に使用した指令信号の指令内容と一致しているか否かを判断し、一致している場合には、その指令信号に基づく動作モードの設定を禁止することも考えられる。
【0024】
しかし、センタ装置から送出される指令信号は、外部からの指令に従い伝送線に送出されるものであり、電子機器に対して同一の設定動作を複数回強制的に実行させるために、同一機器に対して同一指令内容の指令信号が複数回連続して送信されることもある。
【0025】
そして、この場合には、同一内容の指令信号が所定時間間隔で送信されるのと同時に、その指令信号の送信の間に、更に同一内容の指令信号が加わることになる。このため、単に指令信号の内容が同じであるか否かを判断することで、不必要な設定動作の実行を禁止するようにしては、センタ装置側の要求に従い、同一の動作モード設定動作を複数回実行することができなくなってしまう。
【0026】
尚、同一の動作モードの設定動作を複数回実行させる要求としては、例えば、システム加入者からの放送信号を受信できないといった苦情を受けたような場合に、電子機器に対して動作モードの設定動作を複数回実行させる指令を出して、電子機器の復旧を試みるとか、電子機器側の指令信号受信系の動作確認を行うといったことが挙げられる。
【0027】
そこで、本発明(請求項1)では、センタ装置側から指令信号を送信するに当たって、単に時間間隔を空けて複数回指令信号を送信するだけでなく、その送信回数を表す番号データを同時に送信することで、指令信号を受けた電子機器側で、その番号データに基づき、センタ装置から受けた指令信号が、動作モードの設定に用いた指令信号を再送信したものであるか否かを判断できるようにしているのである。
【0028】
そして、このために、本発明(請求項1)の電子機器側制御回路では、指令信号識別手段が、受信回路にて受信された指令信号が当該機器に対するものであるか否かを、指令信号を構成する識別データに基づき判定し、この指令信号識別手段にて、指令信号が当該機器に対するものであると判定されると、指令内容判定手段が、その指令信号を構成する指令データが前回受信した当該機器に対する指令信号と同じであるか否かを判定し、この指令内容判定手段にて、指令データが前回受信したものと同じであると判断されると、送信回数判定手段が、今回受信した指令信号に付与された番号データが前回受信した当該機器に対する指令信号に付与されたものよりも大きいか否かを判定する。
【0029】
そして、電子機器の動作モードを実際に設定する動作モード設定手段は、送信回数判定手段にて、番号データが前回受信したものよりも大きいと判断された場合には、今回受信した指令信号に基づく動作モードの設定は実行せず、送信回数判定手段にて、番号データが前回受信したものと同じかそれより小さいと判断された場合、或いは、指令内容判定手段にて、指令データが前回受信したものと異なると判断された場合に、今回受信した指令信号に従い、当該機器の動作モードを設定する。
【0030】
従って、本発明(請求項1)によれば、センタ装置から伝送線上の電子機器に対して、システム周囲で発生したノイズの影響を受けることなく指令信号を確実に伝送できるだけでなく、その指令信号を受けて動作モードを設定する電子機器側では、センタ装置が外部からの指令に従い送信してきた指令信号の一つを用いて、動作モードの設定を行い、重複する指令信号に基づく不必要な設定動作を確実に防止することができるようになる。
【0031】
またこのように電子機器側での動作モードの設定動作を必要最小限に抑えることができることから、電子機器が、動作モードの設定によって消費電力が大きくなる装置(例えば、リレーへの通電により出力端子からの放送信号の出力・停止を切り換える前述した分岐装置)である場合には、指令信号に伴う不要な動作モードの設定動作によって生じる電力消費量を低減することが可能になり、延いては、伝送線に設けられる電源装置の負担を軽減することができるようになる。
【0032】
よって本発明(請求項1)によれば、伝送線に設けられる電子機器の消費電力を低減して、電源装置の容量を小さくする、といった副次的効果も得られる。
ここで、本発明(請求項1)では、伝送線上の電子機器に対して指令信号を確実に伝送できるようにするために、センタ装置を、外部からの指令に基づく指令信号の送信を所定時間間隔で複数回行うように構成しているが、センタ装置が所定時間間隔で行う指令信号の送信1回当たりの送信データ数については、一つであっても複数であってもよい。
【0033】
そして、この送信1回当たりの送信データの数を複数にすれば、伝送線上の電子機器に対して、複数の送信データの内の一つをシステム周囲で単発的に発生したノイズによって正常に伝送できなかったとしても、連続する他の送信データにて電子機器の動作モードを設定できることになり、電子機器に対して正常な送信データを伝送し得る確率を高めて、電子機器の動作モードをより速やかに設定することができる。
【0034】
請求項2に記載の有線放送システムは、このようにセンタ装置側で、所定時間間隔での送信1回当たりに伝送線に送出する送信データ数を複数にして、伝送線上の電子機器に指令信号(データ)をより速くより確実に伝送できるようにしたものである。
【0035】
即ち、請求項2記載の有線放送システムにおいて、センタ装置側の送信装置では、送信データ出力手段が、所定時間間隔毎に送信データを出力する際、送信データに同一の番号を付与した複数の送信データを連続して出力する。そして、電子機器側の制御回路では、受信回路にて同一の送信データからなる指令信号が連続して受信されると、その内の一つをセンタ装置が送信した指令信号として選択し、その選択した指令信号にて、動作モード設定用の各手段、即ち、指令信号識別手段,指令内容判定手段,送信回数判定手段,及び動作モード設定手段を動作させる。
【0036】
従って、請求項2記載の有線放送システムにおいては、センタ装置から伝送線には、所定時間間隔毎の送信1回当たりに、送信データ生成手段にて生成された同一の送信データからなる指令信号が複数個連続して送出され、しかも、その連続する指令信号の固まりが、所定時間間隔で複数回送出されることになり、電子機器側では、連続する同一の指令信号の一つを、センタ装置からの指令信号として取り込むことになる。
【0037】
よって、本発明(請求項2)によれば、センタ装置からの指令信号の送信時に、システム周囲でノイズが単発的に発生し、指令信号がそのノイズの影響を受けたとしても、伝送線上の電子機器は、センタ装置がこの指令信号に続いて連続的に送信した同一の指令信号によって動作モードの設定を行うことになり、電子機器に対して正常な送信データを伝送し得る確率を高めて、電子機器の動作モードをより速やかに設定することが可能になる。
【0038】
次に、請求項3に記載の有線放送システムは、請求項1又は請求項2に記載の有線放送システムにおいて、センタ装置からの指令信号を受けて動作モードを設定する電子機器として、前述の分岐装置を備えたものである。
即ち、分岐装置は、伝送線から放送信号の一部を分岐させ、その分岐後の放送信号を分岐出力端子から端末装置に出力させる分岐回路を備えており、この分岐回路から分岐出力端子に放送信号を導く信号経路には、この経路の導通・遮断状態を切り換えるラッチングリレーが設けられている。そして、制御回路が、受信回路からの指令信号に応じて、駆動回路を制御することにより、ラッチングリレーによる信号経路の導通・遮断状態を設定し、駆動回路が、制御回路による制御の下に、ラッチングリレーを通電することにより、上記信号経路の導通・遮断状態を切り換え、電源回路が、伝送線を介して電源装置からの電力信号を受けて、受信回路,制御回路,及び駆動回路に対して電源供給を行う。
【0039】
このため本発明(請求項3)の有線放送システムによれば、伝送線に分散配置された各分岐装置が、センタ装置が一回の指令で送信してくる複数の指令信号の内の一つで、分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定し、他の同一指令信号に対応した不要な設定動作は実行しない。よって、本発明(請求項3)によれば、分岐装置内の駆動回路が分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定するために行うラッチングリレーの通電を、必要最小限に抑えることができ、このリレー通電動作によって生じる各分岐装置での電力消費量も、必要最小限に抑えることができる。
【0040】
従って、本発明(請求項3)によれば、センタ装置側からの指令信号を分岐装置に確実に伝送して、分岐装置の分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を確実に設定することができるだけでなく、その設定に要する電力消費量を低減することにより、伝送線に設けられる電源装置の負担を軽減し、延いては、電源装置の容量を小さくして、その小型化を図ることができることになる。
【0041】
次に、請求項4記載の有線放送システムは、請求項3の有線放送システムにおいて、伝送線に設けられる分岐装置が、分岐回路による分岐後の放送信号を更に複数に分配し、その分配後の放送信号を、夫々、複数の分岐出力端子に出力する分配回路を備えたものである。そして、この分岐装置においては、分配回路から複数の分岐出力端子に至る複数の信号経路に、夫々、ラッチングリレーが設けられ、制御回路が、受信回路が受信した指令信号に応じて各信号経路の導通・遮断状態を制御する際には、駆動回路を制御することにより、各ラッチングリレーを順に通電して、各信号経路の導通・遮断状態を順に設定する。
【0042】
即ち、本発明(請求項4)の有線放送システムにおいては、センタ装置からの指令信号に従い、分岐装置が複数の分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定する際、その設定用のラッチングリレーを同時に通電するのではなく、順に通電するようにされている。
【0043】
このため、本発明(請求項4)によれば、請求項3に記載の有線放送システムと同様の効果を得ることができるだけでなく、分岐装置において複数の分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定する際に生じる瞬間的な消費電力量(換言すれば分岐装置に流れ込む動作用の電流量)を抑えることができる。
【0044】
つまり、複数の分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定するには、各信号経路に設けられた複数のラッチングリレーを同時に通電するようにしてもよいが、こうすると、伝送線から分岐装置に流れ込む給電用の電流量が一時的に極めて大きくなり、電源装置を、この電流量を確保可能な容量の大きなものにする必要がある。
【0045】
しかし、本発明(請求項4)のように、複数の分岐出力端子からの放送信号の出力・停止を設定する際に、各信号経路に設けられた複数のラッチングリレーを順に通電するようにすれば、伝送線から分岐装置に流れ込む給電用の電流量を、分岐出力端子を1個備えた分岐装置と同じ電流量(詳しくはラッチングリレー1個を駆動するのに要する電流量)に制限することができ、伝送線に設ける電源装置にも、容量の小さいものを使用することが可能になる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施例のCATVシステムの概略構成図であり、図2は、このCATVシステムの伝送線(具体的には同軸ケーブル)に設けられた分岐装置の内部構成を表す電気回路図である。
【0047】
図1に示す如く、本実施例のCATVシステムは、センタ装置2から端末側へと、伝送線4を介して所定周波数帯(例えば、50MHz〜770MHz)の放送信号を伝送し、伝送線4上に設けられた多数の分岐装置6を介して当該システムの加入者宅に放送信号を配信するものである。
【0048】
このため、センタ装置2には、人工衛星や地上局から送信されたテレビ放送信号を受信する受信アンテナ、ビデオテープやビデオディスクに録画されたテレビ信号を再生するビデオ機器、自主放送用のテレビカメラ等を使って、システム内での放送用の多数のテレビ信号を生成し、各テレビ信号を予め設定されたチャンネルに対応した伝送周波数の放送信号に変換して、伝送線4に送出する放送設備10が備えられている。
【0049】
また、センタ装置2には、伝送線4に設けられた分岐装置6等の電子機器に対して、その動作状態を制御するための指令信号を伝送するため、必要に応じて、各電子機器に予め割り当てられた識別データ(アドレス)と指令内容を表す指令データ(コマンド)とからなる送信データを生成するヘッドエンドコントローラ12、ヘッドエンドコントローラ12からの送信データを、例えばFSK変調によって、所定周波数帯(例えば、70MHz)の伝送用指令信号に変換する変調器14、及び、変調器14から出力された指令信号を、放送設備10から出力された放送信号と混合して、伝送線4に送出させる混合器16が備えられている。
【0050】
尚、ヘッドエンドコントローラ12は、センタ装置2に設けられたシステム管理用端末装置(コンピュータ)18、或いは、電話回線等を介して接続される顧客管理用コンピュータ20からの指令に従い、送信データを生成して、CATVシステム内の各種電子機器に、その動作状態を制御するための指令信号を出力するものであり、通信機能を有するコンピュータにて構成されている。そして、本実施例では、ヘッドエンドコントローラ12と変調器14とが、請求項1記載の送信装置として機能し、この内の変調器14が送信手段として機能する。
【0051】
一方、伝送線4には、伝送線4上の分岐装置6や図示しない増幅器等に動作用の電力を供給する電源装置22が接続されている。この電源装置22は、商用電源から電源供給を受けて動作し、伝送線4に対して、例えば、周波数60Hz、電圧45V〜90V程度の交流電力信号を重畳するものであり、電力供給対象となる電子機器の電力消費量等を考慮して、複数の電子機器に対して1台の割で伝送線4上に分散して設けられる。
【0052】
次に、分岐装置6は、請求項1,請求項2に記載の電子機器(請求項3,請求項4に記載の分岐装置)に相当するものであり、センタ装置2に直接接続される幹線、幹線に設けられた幹線分岐増幅器や分岐器等を介して幹線から分岐した分岐線、或いは、この分岐線から更に分岐した枝線等、CATVシステムにおける任意の伝送線4に設けられて、その付近の加入者宅に放送信号を配信するための所謂タップオフであり、1又は複数の分岐出力端子を備える(図1では4個の分岐出力端子を備えたものと2個の分岐出力端子を備えたものを表す)。
【0053】
図2に示す如く、分岐装置6は、伝送線4のセンタ装置2側に接続される入力端子Tinと、伝送線4の端末側に接続される出力端子Tout と、複数(図では4個)の分岐出力端子T1,T2,T3,T4とを備える。そして、入力端子Tinと出力端子Tout との間には、電源装置22から伝送線4に重畳された低周波の交流電力信号を通過させ、センタ装置2から伝送線4に送出された放送信号及び指令信号(以下、これらを総称して高周波伝送信号ともいう。)の通過を阻止するチョークコイルL1が接続され、更に、チョークコイルL1の両端(換言すれば入出力端子Tin,Tout )には、夫々、低周波の交流電力信号を遮断し、高周波伝送信号を通過させるコンデンサC1,C2の一端が接続されている。また、コンデンサC1,C2の他端は、これらを直接接続するか、或いは分岐回路30を介して接続するかを切り換える切換スイッチ32に接続されている。
【0054】
尚、分岐回路30は、コンデンサC1,C2の他端を接続することにより、入力端子Tinから入力された高周波伝送信号を出力端子Tout 側に出力させると共に、その高周波伝送信号の一部を分岐出力端子T1〜T4側に分岐させるためのものである。
【0055】
また、チョークコイルL1、コンデンサC1,C2及び切換スイッチ32は、入力端子Tin及び出力端子Tout を構成する伝送線(同軸ケーブル)接続用の接栓と共に分岐装置6の筐体に直接組み付けられる第1基板P1に設けられ、分岐回路30は、後述の電源回路等と共に、第1基板P1に対して着脱自在に組み付けられる第2基板P2に設けられる。このため、例えば、切換スイッチ32を分岐回路30とは反対側に切り換え、第2基板P2を第1基板P1から電気的に切り離せば、当該分岐装置6は、単に、交流電力信号及び高周波伝送信号を、チョークコイルL1及びコンデンサC1,C2を介して通過させるバイパス回路となり、伝送線4を流れる伝送信号に対して何ら影響を与えることはない。
【0056】
次に、分岐回路30にて分岐された高周波伝送信号は、分配回路(図2のものでは4分配回路)34に入力され、分配回路34にて、分岐出力端子T1〜T4の数に対応した分配数で分配される。そして、その分配後の高周波伝送信号は、夫々、高周波伝送信号のみを通過させ、低周波の交流電力信号の通過を阻止するコンデンサC3,C4,C5,C6を介して、各分岐出力端子T1〜T4に伝達され、各分岐出力端子T1〜T4から、これに接続された加入者側端末装置に出力される。
【0057】
また、分配回路34から各分岐出力端子T1〜T4に至る信号経路には、夫々、その信号経路を導通・遮断するためのラッチングリレー(以下、単にリレーという)41,42,43,44が設けられ、更に、分岐回路30から分配回路34に至る高周波伝送信号の信号経路には、この経路を通過する高周波伝送信号の一部を分岐させる第2の分岐回路36が設けられている。そして、この分岐回路36にて分岐された高周波伝送信号は、受信回路52に入力される。
【0058】
受信回路52は、分岐回路36から入力される高周波伝送信号の中から指令信号を選択的に受信し、ヘッドエンドコントローラ12が出力した送信データを復元するものであり、その復元されたデータ(受信データ)は、制御回路54に入力される。
【0059】
制御回路54は、CPU,ROM,RAM等からなる1チップマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして、制御回路54は、受信回路52から受信データが入力されると、その受信データが自己に対する動作モード設定指令であり、この指令に従い動作モードの設定動作に入る必要があるか否かを判断し、動作モードの設定が必要であれば、駆動回路56を介して、リレー41〜44を駆動することにより、分岐装置6の動作モード(詳しくは、各分岐出力端子T1〜T4から高周波伝送信号を出力させるか否か)を設定する。
【0060】
また、分岐装置6には、出力端子Tout にチョークコイルL2を介して接続された電源回路58が内蔵されている。チョークコイルL2は、伝送線4を流れる交流電力信号の一部を電源回路58側に取り込み、高周波伝送信号が電源回路58側に流れるのを阻止するためのものであり、電源回路58は、このチョークコイルL2を介して入力された交流電力信号から、リレー41〜44のON・OFF状態切換用の電源電圧V1(例えば直流24V)と、受信回路52及び制御回路54を定電圧駆動するための電源電圧V2(例えば直流5V)とを生成する。
【0061】
即ち、電源回路58は、チョークコイルL2を介して入力される交流電力信号を整流・平滑化し、その整流・平滑化後の電力信号から、3端子レギュレータ等を用いて、上記2種類の電源電圧V1,V2を生成し、駆動回路56にリレー切換用の電源電圧V1を供給すると共に、受信回路52及び制御回路54に動作用の電源電圧V2を供給する。
【0062】
尚、分配回路34,リレー41〜44,コンデンサC3〜C6,及び分岐出力端子T1〜T4は、分岐回路30が設けられる第2基板P2に対して、ねじ等を介して一体的に組み付けられる第3基板P3に設けられ、第2の分岐回路36,受信回路52,制御回路54,駆動回路56,及び電源回路58は、上述の分岐回路30と共に第2基板P2に設けられる。
【0063】
また、リレー41〜44には、伝送線を構成する同軸ケーブルと同じインピーダンス(50Ω,75Ω等)の終端抵抗Roが設けられており、リレー41〜44がOFF状態に切り換えられたときには、分配回路34の出力をこの終端抵抗Roで終端して、分配回路34から入力された高周波伝送信号が分配回路34側に反射したり、周囲で発生したノイズが侵入するのを防止できるようにされている。
【0064】
次に、図3は、センタ装置2側のヘッドエンドコントローラ12が、システム管理用端末装置18或いは顧客管理用コンピュータ20からの指令に従い、伝送線上の一つの電子機器(本実施例では分岐装置6)に対して、その動作モード設定用の指令信号(本実施例では分岐装置6の分岐出力端子からの高周波信号の出力・停止を設定するための指令信号)を送信する際に実行する指令信号送信処理を表すフローチャートであり、図4は、分岐装置6が、センタ装置2側からの指令信号に基づき、分岐出力端子からの高周波伝送信号の出力・停止を設定するために実行する指令信号受信処理を表すフローチャートである。
【0065】
図3に示す指令信号送信処理は、ヘッドエンドコントローラ12において、システム管理用端末装置18或いは顧客管理用コンピュータ20から指令信号の送信指令が入力されることにより実行されるものであり、例えば、異なる分岐装置6に対する送信指令が連続的に入力された場合には、この処理が、各分岐装置毎に並列に実行される。
【0066】
図3に示す如く、指令信号送信処理では、まずS110(Sはステップを表す)にて、送信指令を入力してきたシステム管理用端末装置18或いは顧客管理用コンピュータ20から、指令信号を送信すべき分岐装置6やその分岐装置6の動作モード設定内容を表す出力設定データを読み込み、続くS120にて、この読み込んだ出力設定データに基づき、指令信号を送信すべき分岐装置6の識別データ(アドレス)と、指令内容を表す指令データ(コマンド)とからなる送信データを生成する。
【0067】
そして、続くS130では、この生成された送信データを所定時間間隔tで複数回(本実施例では4回)送信するために、その送信データの送信回数を表す番号データ(以下、再送信番号という)nに初期値「0」を設定する。
また続くS140では、S120にて生成された送信データに再送信番号を付与することにより、実際に端末側に送信する送信データを生成し、続くS150にて、この生成した送信データを、複数回(例えば3回)連続して変調器14に出力する。
【0068】
この結果、変調器14には、アドレス,コマンド,及び再送信番号nからなる同一の送信データ(図5(a)参照)が3回連続して入力され、変調器14からは、この送信データを変調した同一の指令信号が3回連続して出力され、この信号が、伝送線4を介して、伝送線4上の各分岐装置6に伝送されることになる。
【0069】
次に、S150による送信データの出力が完了すると、続くS160にて、現在の再送信番号nに値「1」を加えることで、再送信番号nを更新する。そして、S170では、この更新後の再送信番号nが値「4」よりも小さいか否かを判断することにより、S120で生成した送信データを、所定時間間隔tで4回送信したか否かを判断し、再送信番号nが値「4」よりも小さく、送信データを所定時間間隔tを空けて4回送信していなければ、S180にて、時間tが経過するのを待ち、時間tが経過すると、再度S140に移行して、更新後の再送信番号nを付与した送信データの送信動作を実行する。
【0070】
また、S170にて、再送信番号nが値「4」以上で、送信データを所定時間間隔tを空けて4回送信したと判断されると、S120にて生成した送信データの送信は完了したとして、当該処理を終了する。
このように、センタ装置2側のヘッドエンドコントローラ12では、伝送線4に設けられた特定の分岐装置6に指令信号を送信する際には、同一内容の指令信号を連続的に3回送信させるS150の処理を、所定時間間隔tを空けて、4回行い、しかも、S150の処理を実行する度に、指令信号に付与する再送信番号nを更新する。
【0071】
従って、センタ装置2から伝送線4には、図5(b)に示す如く、アドレス,コマンド,及び再送信番号nが全て同じ指令信号F1(n=0)が連続して3回送信され、その後、所定時間間隔tが経過すると、再送信番号nが更新された同じ指令内容の指令信号F1(n=1)が連続して3回送信される、といった手順で、所定時間間隔t毎に、同じ指令内容で3回連続する指令信号F1が、4回送信されることになる。
【0072】
ここで、センタ装置2が、連続する3個の指令信号の送信動作を、所定時間間隔tを空けて複数回(4回)行うのは、電源の瞬時停電が発生した場合でも、指令信号を対象となる分岐装置6に確実に伝送するためであり、上記時間間隔tには、本実施例のCATVシステムで生じる瞬時停電の発生時間よりも長い時間(例えば0.2sec.〜0.5sec.程度の時間)が設定されている。
【0073】
そして、このように、センタ装置2は、外部から入力される送信指令に従い特定の分岐装置6に特定の指令信号を送信する際には、その指令信号を連続3回送信する送信動作を、瞬時停電の発生時間よりも長い所定時間間隔tを空けて、4回行うことから、本実施例のCATVシステムによれば、伝送線4上の各分岐装置6に対して、システム周囲で発生した単発ノイズや瞬時停電の影響を受けることなく、指令信号を確実に伝送することが可能になる。
【0074】
尚、ヘッドエンドコントローラ12は、システム管理用端末装置18或いは顧客管理用コンピュータ20から送信指令を受ける度に、その送信指令に対応した分岐装置6に対する指令信号の送信処理を実行することから、特定の分岐装置6に対する指令信号F1の送信中に、他の分岐装置6に対する指令信号F2の送信指令が入ると、この指令信号F2の送信が、指令信号F1の送信停止期間中に実行され、伝送線4上には、図5(c)に示す如く、3回連続する指令信号F1と3回連続する指令信号F2とが交互に送出されることもある。
【0075】
そして、本実施例では、システム管理用端末装置18或いは顧客管理用コンピュータ20からの指令に従い送信データを生成するS110及びS120の処理が、本発明の送信データ生成手段として機能し、この生成された送信データに再送信番号を付与し、これを変調器14に出力するS130〜S180の処理が、本発明(特に請求項2)の送信データ出力手段として機能する。
【0076】
次に、図4に示す指令信号受信処理は、伝送線4上の各分岐装置6において、制御回路54が繰り返し実行する処理である。そして、この処理では、まずS210にて、受信回路52がセンタ装置2からの指令信号を受信したか否かを判断することにより、受信回路52にて指令信号が受信されるのを待ち、指令信号が受信されると、S220にて、受信回路52からその指令信号を復調した受信データを読み込む。
【0077】
そして、続くS230では、その読み込んだ受信データが、前回読み込んだ受信データと全く同じか否かを判断し、受信データが同じであれば、その受信データは、センタ装置2が連続的に送信した受信データの一つであり、その受信データは既に受信したものであるので、以降の処理を実行することなく再度S210に移行し、逆に、受信データが前回読み込んだ受信データと同じでなければ、続くS240に移行する。尚、S230の処理は、本発明(特に請求項2)の指令信号選択手段として機能する。
【0078】
次に、S240では、S220で読み込んだ受信データを構成するアドレスは、自己のアドレスと一致しているか否か、換言すれば、受信データはセンタ装置2が自己に対して送信してきた指令信号であるか否か、を判断する。そして、S240にて、受信データのアドレスは自己アドレスでないと判断されると、受信データに基づく動作モードの設定を実行する必要がないので、再度S210に移行し、逆に、S240にて、受信データのアドレスは自己アドレスと一致すると判断されると、この受信データに基づき動作モードを設定するために、続くS250に移行する。尚、S240の処理は、本発明の指令信号識別手段として機能する。
【0079】
次に、S250では、S220で読み込んだ受信データを構成するコマンド(以下受信コマンドという)をRAMに記憶し、続くS260では、その受信コマンドと、前回S250でRAMに記憶した前回の受信コマンドとが、同じ指令内容であるか否かを判断する、指令内容判定手段としての処理を実行する。
【0080】
そして、今回の受信コマンドと前回の受信コマンドとが一致していなければ、S290に移行して、今回の受信コマンドに付与されている再送信番号を受信コマンドに関連付けてRAMに記憶し、続くS300にて、今回の受信コマンドに従い、駆動回路56を介して、各リレー41〜44を1個ずつ順に通電することにより、複数の分岐出力端子T1〜T4からの高周波伝送信号の出力・停止状態を順に設定した後、再度S210に移行する。尚、S300の処理は、動作モード設定手段として機能する。
【0081】
一方、S260にて、今回の受信コマンドと前回の受信コマンドとが一致していると判断されると、S270に移行し、以前S300の処理を行った際にRAMに記憶した今回の受信コマンドに対応した再送信番号(以下記憶番号という)を読み出す。また、続くS280では、この読み出した記憶番号と今回の受信コマンドに付与されている再送信番号とを大小比較する、送信回数判定手段としての処理を実行する。そして、再送信番号が記憶番号以下であれば、今回の受信コマンドに従い動作モードを設定すべく、S290,S300の処理を実行して、再度S210に移行し、逆に、再送信番号が記憶番号よりも大きい場合には、今回の受信コマンドに対応した動作モードの設定は完了しているものとして、S290,S300の処理を行うことなく、そのままS210に移行する。
【0082】
以上のように、伝送線4に設けられた各分岐装置6では、センタ装置2から1回の送信当たりに3回連続的に送信されてくる指令信号の中から、最初に受信できた指令信号を選択し(S230−YES)、その指令信号は自己に対する指令信号であるか否かを、指令信号に付与されたアドレスから判定し、指令信号が自己に対する指令信号であれば(S240−YES)、その指令信号が前回自己に対する指令信号として受信した指令内容(受信コマンド)と一致するか否かを判断して、一致しなければ(S260−NO)、今回受信した指令信号のコマンド(受信コマンド)に従い動作モードを設定する(S300)。
【0083】
また、受信した指令信号の指令内容(受信コマンド)が前回受信した受信コマンドと同じである場合には、今回の受信コマンドと前回の受信コマンドとが、センタ装置2が外部から一つの送信指令を受けて送信してきた同一のコマンドであるか、或いは、センタ装置2が異なる送信指令を受けて送信してきた異なるコマンドであるかを判断するために、今回の受信コマンドに付与された再送信番号と、前回の受信コマンドに付与された再送信番号(記憶番号)とを大小比較する(S280)。そして、再送信番号が記憶番号以下であるときに、今回の受信コマンドと前回の受信コマンドとは、センタ装置2が異なる送信指令に従い送信してきた異なるコマンドであると判断して(S280−YES)、今回の受信コマンドに従い動作モードを設定する(S300)。
【0084】
従って、本実施例のCATVシステムにおいては、例えば、図5(d)に示すように、センタ装置2から特定の分岐装置6に対して送信された指令信号F1の内、1回目の送信で連続的に送信された3つの指令信号F1(n=0)が、電源の瞬時停電によって打ち消され、次回の送信で連続的に送信された3つの指令信号F1(n=1)の内の一つが届いたとすれば、分岐装置6は、その最初に届いた指令信号F1(n=1)によって、分岐装置6の動作モード(分岐出力端子からの高周波伝送信号の出力・停止状態)を設定することになる。
【0085】
そして、分岐装置6が、指令信号F1(n=1)に従い動作モードを設定した後、この動作モードを設定したときと全く同じ指令信号F1(n=1)を受信した場合、或いは、この指令信号F1(n=1)と同じ指令内容で、再送信番号nが前回受信したものよりも大きい指令信号F1(n=2又はn=3)を受信した場合には、既に同一の指令信号F1(n=1)に基づく動作モードの設定を完了しているとして、受信した新たな指令信号(受信コマンド)に基づく動作モードの設定は実行しない。
【0086】
このため、本実施例のCATVシステムによれば、センタ装置2側で実行される指令信号送信処理によって、伝送線6上の各分岐装置6に対して指令信号を確実に伝送することができるだけでなく、その指令信号に対応した分岐装置6側では、最初に受信できた指令信号だけで自己の動作モードを設定することができ、動作モード設定後に、センタ装置2側から同一の送信指令に従って同一内容の指令信号が再送信されてきても、その指令信号によって、動作モードを再度設定してしまうのを防止できる。
【0087】
またこのように、分岐装置6での動作モードの設定動作を、必要最小限に抑えることができることから、分岐装置6が動作モードの設定のために消費する消費電力量(具体的には、分岐出力端子からの高周波伝送信号の出力・停止を設定するためにリレーを通電することにより消費される電力量)も、必要最小限に抑えることができる。よって、本実施例のCATVシステムによれば、伝送線4に設けられる電源装置22の負担を軽減し、その容量を小さくすることができる。
【0088】
また、特に、本実施例では、分岐装置6が複数の分岐出力端子T1〜T4からの高周波伝送信号の出力・停止状態を設定する際に、その設定用のリレー41〜44を順に通電し、複数のリレー41〜44を同時に通電することはしないので、動作モードの設定時に伝送線4から一つの分岐装置6に流れ込む給電用の電流量をリレー1個分の電流量に制限することができ、これによっても、電源装置22の負担を軽減することができる。
【0089】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、センタ装置2から伝送線4に送出した指令信号によって、伝送線4に設けられた複数の分岐装置6の動作モード(分岐出力端子から放送信号を出力させるか否か)を各々設定するようにしたCATVシステムを例にとり説明したが、本発明は、センタ装置2からの指令信号によって伝送線4に設けられた電子機器の動作モードを設定する有線放送システムであれば、センタ装置2による動作モードの設定対象となる電子機器が、分岐装置以外のもの、例えば増幅装置や分岐増幅装置等であっても、上記実施例と同様に適用することができる。
【0090】
また、例えば、上記実施例では、伝送線4に設けられる分岐装置6は、分配回路34を内蔵しており、この分配回路34にて分配した放送信号を含む高周波伝送信号を、複数の分岐出力端子から対応する端末装置に出力するものとして説明したが、分配回路34を内蔵せず、分岐回路30にて分岐させた高周波伝送信号をそのまま一つの分岐出力端子から出力するようにした分岐装置であっても、上記実施例の分岐装置6と同様、本発明を適用して、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0091】
また、上記実施例では、センタ装置2から特定の分岐装置6に対して、同一の指令信号を、所定時間間隔tを空けて複数回送信する際、1回の送信毎に、同一の再送信番号を付与した送信データからなる指令信号を3回連続して送信するものとして説明したが、これは、指令信号を連続させることにより、システム周囲で単発的なノイズが発生した際には、連続する複数の指令信号の内の少なくとも一つが、対象となる分岐装置6に届くようにするためであり、所定時間間隔tを空けて行う1回当たりの送信時には、再送信番号を付与した送信データからなる1つの指令信号を送信するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施例では、所定時間間隔tを空けて指令信号を送信する回数は、4回として説明したが、この送信回数は、複数回であれば、2回でも3回でもよい。但し、指令信号が対象となる分岐装置6に届く確率を高めるためには、この送信回数を増やすことが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のCATVシステムの構成を表す概略構成図である。
【図2】 分岐装置の構成を表す電気回路図である。
【図3】 センタ装置側ヘッドエンドコントローラにて実行される指令信号送信処理を表すフローチャートである。
【図4】 分岐装置側制御回路にて実行される指令信号受信処理を表すフローチャートである。
【図5】 センタ装置から伝送線に送出される指令信号のデータ構造及び指令信号の送信動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
2…センタ装置、4…伝送線、6…分岐装置、10…放送設備、12…ヘッドエンドコントローラ、14…変調器、16…混合器、18…システム管理用端末装置、20…顧客管理用コンピュータ、22…電源装置、30…分岐回路、32…切換スイッチ、34…分配回路、36…分岐回路、41〜44…リレー(ラッチングリレー)、52…受信回路、54…制御回路、56…駆動回路、58…電源回路。

Claims (4)

  1. 伝送線に放送信号を送出する放送設備、及び、前記伝送線に設けられた放送信号伝送用の電子機器に対する動作モード設定用の指令信号を生成して前記伝送線に送出する送信装置、を備えたセンタ装置と、
    前記伝送線に設けられた電子機器に対して電力供給を行うための電力信号を前記伝送線に重畳する電源装置と、
    前記センタ装置から伝送線に送出された指令信号を受信する受信回路、該受信回路にて受信された指令信号が当該機器に対する指令信号である場合に、該指令信号に応じて当該機器の動作モードを設定する制御回路、及び、前記伝送線から前記電力信号を取り込み、該電力信号を動作用の電圧に変換して、前記各内蔵回路に電源供給を行う電源回路、を備え、前記伝送線に分散配置されて、該伝送線を流れる放送信号に対して信号伝送用の処理を施す複数の電子機器と、
    を備えた有線放送システムであって、
    前記センタ装置側の前記送信装置は、
    外部から動作モードを設定すべき電子機器が指定されると、該電子機器を特定する識別データと指令内容を表す指令データとからなる送信データを生成する送信データ生成手段と、
    該送信データ生成手段にて生成された送信データに、送信回数を表す番号データを付与し、該番号データ付与後の送信データを、当該システムで生じる瞬時停電の発生時間よりも長い時間に設定された所定時間間隔で、複数回出力する送信データ出力手段と、
    該送信データ出力手段から出力される送信データを伝送用の指令信号に変換して前記伝送線に送出する送信手段と、
    を備え、前記電子機器側の前記制御回路は、
    前記受信回路にて受信された指令信号が当該機器に対するものであるか否かを、該指令信号を構成する前記識別データに基づき判定する指令信号識別手段と、該指令信号識別手段にて前記指令信号が当該機器に対するものであると判定されると、該指令信号を構成する指令データが、前回受信した当該機器に対する指令信号と同じであるか否かを判定する指令内容判定手段と、
    該指令内容判定手段にて、前記指令データが前回受信したものと同じであると判断されると、今回受信した指令信号に付与された番号データが前回受信した当該機器に対する指令信号に付与されたものよりも大きいか否かを判定する送信回数判定手段と、
    該送信回数判定手段にて前記番号データが前回受信したものよりも大きいと判断された場合には、今回受信した指令信号に基づく動作モードの設定は実行せず、前記番号データが前回受信したものと同じかそれより小さい場合、及び、前記指令内容判定手段にて前記指令データが前回受信したものと異なると判断された場合に、今回受信した指令信号に従い動作モードを設定する動作モード設定手段と、
    を備えたことを特徴とする有線放送システム。
  2. 前記センタ装置側の送信装置において、
    前記送信データ出力手段は、前記所定時間間隔毎の送信データの出力時には、前記送信データに同一の番号を付与した複数の送信データを連続して出力し、
    前記電子機器側の制御回路は、
    前記受信回路にて同一の送信データからなる指令信号が連続して受信された際には、その内の一つをセンタ装置が送信した指令信号として選択し、該選択した指令信号にて、前記指令信号識別手段,指令内容判定手段,送信回数判定手段,及び動作モード設定手段を動作させる、指令信号選択手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の有線放送システム。
  3. 前記電子機器は、
    前記伝送線から放送信号の一部を分岐させ、該分岐後の放送信号を分岐出力端子から端末装置に出力させる分岐回路と、
    該分岐回路から前記分岐出力端子に放送信号を導く信号経路に設けられ、該信号経路の導通・遮断状態を切り換えるラッチングリレーと、
    該ラッチングリレーを通電して前記信号経路の導通・遮断状態を切り換える駆動回路と、
    を備え、前記制御回路が、前記受信回路からの指令信号に応じて、前記駆動回路を制御することにより、前記ラッチングリレーによる前記信号経路の導通・遮断状態を設定し、前記電源回路が、前記受信回路,制御回路,及び駆動回路に対して電源供給を行う分岐装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の有線放送システム。
  4. 前記分岐装置は、前記分岐回路による分岐後の放送信号を更に複数に分配し、該分配後の放送信号を、夫々、複数の分岐出力端子に出力する分配回路を備え、
    前記ラッチングリレーは、該分配回路から複数の分岐出力端子に至る複数の信号経路に夫々設けられ、
    前記制御回路は、前記指令信号に応じて前記各信号経路の導通・遮断状態を制御する際には、前記駆動回路を制御することにより、前記各ラッチングリレーを順に通電して、前記各信号経路の導通・遮断状態を順に設定することを特徴とする請求項3記載の有線放送システム。
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