JP4161898B2 - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアを自動開閉する車両用ドア開閉装置に関する。
従来、車両のドアを自動開閉する装置として、例えば特許文献1に開示された装置がある。この従来装置では、車両のドアに設けられたドアハンドルに加わる力を検出する圧力センサを設ける。搭乗者が車両のドアを開閉する際、前述の圧力センサが強い力を検出した場合、すなわち、搭乗者がドアを強い力で開閉しようとした場合、従来装置は当該ドアを大きな開閉速度で開閉する。一方、前述のセンサが弱い力を検出した場合、すなわち、搭乗者がドアを弱い力で開閉しようとした場合、従来装置は当該ドアを緩やかな開閉速度で開閉する。
特開平5−112128号公報
しかしながら、従来装置では、搭乗者はドアハンドルに加える力とドアの開閉速度との関係を把握しづらい。言い換えれば、搭乗者は、ドアハンドルにどの程度の力を加えれば所望の開閉速度が得られるのかを把握するのが難しい。また、女性や老人、傷病者などは、ドアハンドルに強い力を加えることは難しく、従来装置によって所望の開閉速度でドアを開閉させることが困難となる場合がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、搭乗者が所望する開閉速度・開閉角度に従って、車両のドアを確実に開閉させることが可能な車両用ドア開閉装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置は、
車両のドアの開閉駆動を行う駆動機器を備えた車両用ドア開閉装置であって、車両のドアに設けられたドア開閉用ハンドルの操作速度を検出するとともに、検出された操作速度が大きい場合には、当該操作速度が小さい場合と比較して開閉速度が大きくなるよう、ドアの開閉速度を決定する決定手段を設け、駆動機器は、決定手段が決定した開閉速度によってドアの開閉駆動を行うことを特徴とする。
このように、本発明の車両用ドア開閉装置では、決定手段は、車両のドアに設けられたドア開閉用ハンドルが操作されると、当該ハンドルの操作速度を検出する。検出された操作速度が大きい場合、決定手段は、当該操作速度が小さい場合と比較して開閉速度が大きくなるよう、ドアの開閉速度を決定する。駆動機器は、決定手段が決定した開閉速度によって、ドアの開閉駆動を行う。搭乗者がドア開閉用ハンドルを操作する際の操作速度と、搭乗者が所望するドアの開閉速度とは相関がある。すなわち、ドアを素早く開閉したい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを素早く操作する傾向がある。また、ドアを緩やかに開閉したい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを緩やかに操作する傾向がある。ドア開閉用ハンドルの操作速度に従ってドアの開閉速度を決定することで、本車両用ドア開閉装置は、搭乗者の所望する開閉速度によってドアの開閉駆動を確実に行うことができる。また、本車両用ドア開閉装置は、女性や老人、傷病者でも容易に利用することができる。
請求項2に記載のように、決定手段は、検出した操作速度が所定の操作速度よりも小さい場合、所定の最小開閉速度を、ドアの開閉速度として決定することが望ましい。これにより、例えば老人や傷病者など、ドア操作用ハンドルを緩やかな操作速度でしか操作できない者でも、所定の最小開閉速度によってドアを開閉駆動させることができる。
請求項3に記載のように、決定手段は、検出手段が検出した操作速度が所定の操作速度よりも大きい場合、所定の最大開閉速度をドアの開閉速度として決定することが望ましい。これにより、搭乗者が誤って大きな操作速度でドア開閉ハンドルを操作した場合でも、ドアは所定の最大開閉速度よりも大きな開閉速度で開閉駆動されることはなく、好ましいのである。
請求項4に記載のように、決定手段は、検出された操作速度が大きい場合には、当該操作速度が小さい場合と比較して開閉量が大きくなるよう、ドアの開閉量を決定し、駆動機器は、決定手段が決定した開閉量に従って、ドアの開閉駆動を行うことが望ましい。搭乗者がドア開閉用ハンドルを操作する際の操作速度は、搭乗者が所望するドアの開閉量とも相関する傾向があるためである。すなわち、ドアを大きく開閉したい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを素早く操作する傾向があり、ドアを小さく開閉したい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを緩やかに操作する傾向があるためである。
請求項5に記載のように、決定手段は、ドア開閉用ハンドルの操作量も検出するものであり、検出した操作量が大きい場合には、当該操作量が小さい場合と比較して開閉量が大きくなるよう、ドアの開閉量を決定し、駆動機器は、決定手段が決定した開閉量に従って、ドアの開閉駆動を行うこととしても良い。前述した操作速度に加え、搭乗者がドア開閉用ハンドルを操作する際の操作量も、搭乗者が所望するドアの開閉量とは相関があるためである。すなわち、ドアの開閉量を大きくしたい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを大きく操作する傾向があり、ドアを小さく開閉したい場合、搭乗者はドア開閉用ハンドルを小さく操作する傾向があるためである。
図1は、本発明の一実施形態における車両用ドア開閉装置の全体構成を示すブロック図である。本実施形態の車両用ドア開閉装置1は、車両のドア2に設けられたドアハンドルの操作速度を検出し、当該操作速度に応じた駆動速度によってドア2を開閉駆動するものである。
図1に示すように、ドア2は、公知であるドアハンドルA21及びドアハンドルB22を有する。図2は、ドア2を車室外側(表側)及び車室内側(裏側)から見た図であり、ドアハンドルA21はドア2の車室外側に設けられ(図2(a))、ドアハンドルB22はドア2の車室内側に設けられる(図2(b))。これら2つのドアハンドルは、図3に示すように、レバー31及びレバー回転軸32から構成されるメカニカルなハンドルであり、レバー回転軸32を中心として、レバー31を手前方向または奥方向へ操作することで、ドア2の開閉を行う。なお、これ以降は、各ドアハンドルのレバー31を操作することを、各ドアハンドルを操作すると記述する。
ドアセンサA4は、例えば2個のホール素子を備えたセンサであり、ドアハンドルA21が操作されると、その操作速度に応じた周波数を有する2つのパルス信号を出力する。これら2つのパルス信号は、ドアハンドルA21が操作されている間は出力され続けるものであり、各パルス信号の周波数は同一であるものの、その位相差はドアハンドルA21の操作方向(手前方向および奥方向)によって異なるパルス信号である。ドアハンドルA21の操作速度および操作方向に関しては、ポテンシオメータ等を利用し、アナログ電圧信号として出力させても良い。
ドアセンサB5は、例えば2個のホール素子を備えたセンサであり、ドアハンドルB22が操作されると、その操作速度に応じた周波数を有する2つのパルス信号を出力する。これら2つのパルス信号は、ドアハンドルB22が操作されている間は出力され続けるものであり、その周波数は同一であるものの、その位相差はドアハンドルB22の操作方向によって異なるパルス信号である。
開放角度検出センサ6は、例えばポテンシオメータ及びA/D変換器を備え、ドア2の開放角度(図4参照)を検出して開放角度信号を出力する。ドア2の開放角度に関しては、図示しないドア2の支持軸に対して、当該ドアの開閉と連動して回転するギヤを装着し、当該ギヤの回転数から検出することとしても良い。
オープナー7は、小型のモータ及び複数のギヤを備え、当該ギヤを介してドア2の支持軸とモータとが接続される。そして、公知のように、制御信号に従ってモータを駆動し、ドア2を開閉させる。
メモリ8は、フラッシュメモリに代表される不揮発性の記憶素子であり、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度と、当該操作速度に対応するドア2の駆動速度、及び当該操作速度に対応するドア2の目標となる開放角度(以下、目標開放角度とする)を、データベースとして記憶する。このデータベース記憶された駆動速度および目標開放角度は、前述の操作速度が大きくなるほど、より大きくなるよう設定されている(図5および図6参照)。
但し、前述の操作速度が最小操作速度Haよりも小さい場合には、ドア2の駆動速度はVminとされ、ドア2の目標開放角度はAminとされる。これは、老人や傷病者など、ドアハンドルをゆっくりとしか操作できない者でも、ある程度の駆動速度と目標開放角度とを設定することができるようにするためである。また、前述の操作速度が最大操作速度Hbよりも大きい場合には、ドア2の駆動速度はVmaxとされ、ドア2の目標開放角度はAmaxとされる。搭乗者が誤ってドアハンドルを極度に大きく引き込んだ場合に、極度に大きな駆動速度と目標開放角度とが設定されるのを防ぐためである。なお、前述のデータベースに関しては、CD−ROMやDVD−ROMに記憶することとしても良い。
ECU9は、周知のコンピュータから構成され、ドアセンサA4またはドアセンサB5から出力される2つのパルス信号から、ドア2の駆動方向及び駆動速度と、ドア2の目標開放角度とを設定(決定)し、オープナー7へ制御信号を出力してドア2の開閉駆動を行わせる。
具体的には、ECU9は、ドアセンサA4またはドアセンサB5から取得した2つのパルス信号の位相差から、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22が車室外側へ向けて操作されたと判断される場合、すなわちドアを開くよう操作されたと判断される場合には、ドア2の駆動方向をドア開方向として設定する。また、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22が車室内側、すなわちドアを閉じるよう操作されたと判断される場合には、ドア2の駆動方向をドア閉方向として設定する。さらに、ECU9は、前述した2つのパルス信号の周波数から、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度を算出するとともに、算出された操作速度に対応する駆動速度および目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索して取得する。なお、ドア2の駆動方向がドア閉方向として設定された場合、ECU9は、算出された操作速度に対応する駆動速度のみを前述のデータベースから検索し、目標開放角度については検索を行わずにゼロと設定する。そして、開放角度検出センサ6から出力される開放角度信号に基づき、上記で設定された駆動方向へ向けて、上記で検索された駆動速度によって、上記で検索された目標開放角度までドア2を駆動するよう、オープナー7に制御信号を出力する。
図7は、本実施形態の車両用ドア開閉装置が、ドア2の開閉駆動を行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、ドアセンサA3またはドアセンサB4から2つのパルス信号が出力されるたびに実行される。
ステップ701では、ECU9は、ドアセンサA3またはドアセンサB4から出力される2つのパルス信号を受信する。
ステップ702では、ステップ701で取得した2つのパルス信号の位相差から、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22が車室外側または車室内側のいずれに操作されたかを判定する。ドアハンドルA21が車室外側へ操作された場合は、ドア2の駆動方向をドア開方向と設定し、ステップ703へ進む。ドアハンドルB22が車室内側に操作された場合は、ドア2の駆動方向をドア閉方向と設定して、ステップ708へ進む。
ステップ703では、ステップ701で取得した2つのパルス信号の周波数から、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の操作速度を算出する。ステップ704では、ステップ703で算出した操作速度に対応する駆動速度および目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索する。ドアハンドルの操作速度は、搭乗者が所望するドアの駆動速度と開閉角度の両方に相関する傾向があるためである。
ステップ705では、ステップ704で検索された駆動速度によってドア2を所定量だけ開放させる制御信号をオープナー7へと送信する。これにより、オープナー7は前述の駆動速度によって、ドア2を所定量だけ開放させることとなる。
ステップ706では、開放角度検出センサ6から開放角度信号を取得する。ステップ707では、ステップ706で取得した開放角度信号の示す開放角度が、ステップ704で検索された目標開放角度と一致するか否か、すなわち、ドア2が目標開放角度まで開放されたか否かを判定する。一致する場合には、処理を終了する。一致しない場合には、ステップ705へ戻り、ステップ706で取得した開放角度信号の示す開放角度と、ステップ704で検索された目標開放角度とが一致するまで、上述の処理を繰り返す。
一方、ステップ708では、ステップ701で取得した2つのパルス信号の周波数から、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の操作速度を算出する。ステップ709では、ステップ708で算出した操作速度に対応する駆動速度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索して取得するとともに、目標開放角度をゼロとする。
ステップ710では、ステップ709で検索された駆動速度によってドア2を所定量だけ閉じる制御信号をオープナー7へと送信する。これにより、オープナー7は前述の駆動速度によって、ドア2を所定量だけ閉じることとなる。
ステップ711では、開放角度検出センサ6から開放角度信号を取得する。ステップ712では、ステップ711で取得した開放角度信号の示す開放角度がゼロであるか否か、すなわち、ドア2が完全に閉じられたか否かを判定する。開放角度信号の示す開放角度がゼロである場合は、処理を終了する。開放角度信号の示す開放角度がゼロでない場合は、ステップ710へ戻り、開放角度信号の示す開放角度がゼロとなるまで、上述の処理を繰り返す。
このように、本実施形態の車両用ドア開閉装置では、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度を算出するとともに、算出された操作速度が大きい場合には、当該操作速度が小さい場合と比較して、ドア2の駆動速度と目標開放角度が大きく設定し、ドア2の開閉駆動を行う。搭乗者がドアハンドルを操作する際の操作速度は、搭乗者が所望するドアの駆動速度および開放角度と相関するものであり、ドアを素早く開閉したい場合や、ドアを大きく開放したい場合には、搭乗者はドアハンドルを素早く操作する傾向がある。また、ドアを緩やかに開閉したい場合や、ドアを少しだけ開放したい場合には、搭乗者はドアハンドルを緩やかに操作する傾向がある。ドアの駆動速度および目標開放角度をドアハンドルの操作速度に基づいて設定することで、本車両用ドア開閉装置は、搭乗者の所望する駆動速度および開放角度に従って、ドアの開閉駆動を確実に行うことができる。また、本車両用ドア開閉装置は、女性や老人、傷病者でも容易に利用できる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。本変形例では、ドアセンサA3及びドアセンサB4から出力される2つのパルス信号から、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の引込量を算出し、算出した引込量からドア2の駆動速度及び目標開放角度を設定する点が、前述の実施形態と異なる。
本変形例のメモリ8は、前述の実施形態における、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度と、当該操作速度に対応するドア2の駆動速度および目標開放角度とを記憶したデータベースに代えて、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の手前または奥への引込量(以下、引込量とする)と、当該引込量に対応するドア2の駆動速度および目標開放角度とを記憶したデータベースを有する。このデータベース記憶されたドア2の駆動速度および目標開放角度は、前述の引込量が大きくなるほど、より大きくなるよう設定されている(図8および図9参照)。
但し、前述の引込量が最小引込量Caよりも小さい場合には、ドア2の駆動速度はVminとされ、ドア2の目標開放角度はAminとされる。これは、老人や傷病者など、ドアハンドルを少ししか引き込めない者でも、ある程度の駆動速度と目標開放角度とを設定できるようにするためである。また、前述の引込量が最大操作量Cbよりも大きい場合には、ドア2の駆動速度はVmaxされ、ドア2の目標開放角度はAmaxとされる。搭乗者が誤ってドアハンドルを極度に大きく引き込んだ場合に、極度に大きな駆動速度と目標開放角度とが設定されるのを防ぐためである。
本変形例のECU9は、ドアセンサA4及びドアセンサB5から取得した2つのパルス信号に含まれるパルスの個数をカウントし、カウントされたパルスの個数に応じて、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の引込量を算出する。そして、算出された引込量に対応する駆動速度や目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索して取得し、取得した駆動速度および目標開放角度に従って、ドア2の開閉駆動を行う。
その他の構成・動作に関しては、前述の実施形態の場合と同様であるため、説明を省略する。
図10は、本変形例の車両用ドア開閉装置が、ドア2の開閉駆動を行う処理に関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、前述の図7のフローチャートの処理における、ドアセンサA4またはドアセンサB5から出力される2つのパルス信号の周波数から、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の操作速度を算出するステップに代わり、ドアセンサA4またはドアセンサB5から出力される2つのパルス信号に含まれるパルスの個数をカウントし、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の引込量を算出するステップを設ける。また、算出した操作速度に対応する駆動速度や目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索するステップに代えて、算出した引込量に対応する駆動速度や目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索するステップを設ける。言い換えれば、ステップ103、104、108、109以外の処理は、前述の図7のフローチャートの処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップ103では、ECU9は、ステップ101で取得した2つのパルス信号に含まれるパルスの個数をカウントし、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の引込量を算出する。ステップ104では、ステップ103で算出した引込量に対応する駆動速度および目標開放角度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索する。
ステップ108では、ステップ101で取得した2つのパルス信号に含まれるパルスの個数をカウントし、ドアハンドルA21またはドアハンドルB22の引込量を算出する。ステップ109では、ステップ108で算出した引込量に対応する駆動速度を、メモリ8に記憶されたデータベースから検索して取得するとともに、目標開放角度をゼロとする。
このように、本変形例の車両用ドア開閉装置では、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の引込量を算出するとともに、算出された引込量が大きい場合には、当該引込量が小さい場合と比較して、ドア2の駆動速度および目標開放角度が大きくなるよう設定し、ドア2の開閉駆動を行う。搭乗者がドアハンドルを引き込む量は、搭乗者が所望するドアの駆動速度および開放角度と相関するものであり、ドアを素早く開閉したい場合や、ドアを大きく開放したい場合には、搭乗者はドアハンドルを大きく引き込む傾向がある。また、ドアを緩やかに開閉したい場合や、ドアを少しだけ開放したい場合には、搭乗者はドアハンドルを小さく引き込む傾向がある。ドアの駆動速度および目標開放角度をドアハンドルの引込量に基づいて設定することで、本車両用ドア開閉装置は、搭乗者の所望する駆動速度および開放角度に従って、ドアの開閉駆動を確実に行うことができる。また、本車両用ドア開閉装置は、女性や老人、傷病者でも容易に利用することができる。
前述の実施形態および変形例では、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度または引込量から設定された駆動速度に従って、ドア2が開閉駆動された。すなわち、ドア2は前述の駆動速度に従って、一定の速度で駆動された。しかしながら、ドア2の開放角度と、設定された目標開放角度との差に応じて、ドア2の駆動速度を徐々に減速していくこととしても良い。これにより、ドア2を目標開放角度の位置で停止させる際、当該ドアを振動させずに確実に停止させることができる。また、ドア2を閉める際にも、大きな音を立てずに閉めることができる。
また、前述の実施形態および変形例では、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度または引込量のどちらか一方に基づいて、ドア2の駆動速度と目標開放角度とが設定された。しかしながら、前述の実施形態と変形例とを組み合わせ、ドア2の駆動速度は前述の操作速度から設定し、ドア2の目標開放角度は前述の引込量から設定することとしても良い。また、ドア2の駆動速度は前述の引込量から設定し、ドア2の目標開放角度は前述の操作速度から設定することとしても良い。これにより、ドア2に設けられたドアハンドルの構造や特性に応じて、ドア2の駆動速度や目標開放角度を柔軟に設定することができる。
さらに、前述の実施形態および変形例では、ドアハンドルA21及びドアハンドルB22の操作速度または引込量のどちらか一方に基づいて、ドア2の駆動速度と目標開放角度の両方が設定された。しかしながら、ドア2の駆動速度または目標開放角度のいずれか一方のみを設定することとしても良い。これにより、設定されなかった方のパラメータに関して、搭乗者が自ら判断して操作することが可能となる。また、装置の構成が簡素化されるため、設計面およびコスト面からも好ましい。
本発明の一実施形態における車両用ドア開閉装置の全体構成を示すブロック図である。 本実施形態の車両用ドア開閉装置において、ドアを車室外側(表側)及び車室内側(裏側)から見た図である。 本実施形態の車両用ドア開閉装置において、ドアハンドルA及びドアハンドルBの構成を示す図である。 本実施形態の車両用ドア開閉装置において、車両、ドア、及びドアの開放角度(車両とドアのなす角度)の関係を示す図である。 本実施形態の車両用ドア開閉装置において、ドアハンドルA及びドアハンドルBの操作速度と、当該操作速度に対応するドアの駆動速度との関係を示すグラフである。 本実施形態の車両用ドア開閉装置において、ドアハンドルA及びドアハンドルBの操作速度と、当該操作速度に対応するドアの目標開放角度との関係を示すグラフである。 本実施形態の車両用ドア開閉装置が、ドアの開閉駆動を行う処理に関するフローチャートである。 本変形例の車両用ドア開閉装置において、ドアハンドルA及びドアハンドルBの引込量と、当該引込量に対応するドアの駆動速度との関係を示すグラフである。 本変形例の車両用ドア開閉装置において、ドアハンドルA及びドアハンドルBの引込量と、当該引込量に対応するドアの目標開放角度との関係を示すグラフである。 本変形例の車両用ドア開閉装置が、ドアの開閉駆動を行う処理に関するフローチャートである。
符号の説明
1…車両用ドア開閉装置
2…ドア
21…ドアハンドルA
22…ドアハンドルB
31…レバー
32…レバー回転軸
4…ドアセンサA
5…ドアセンサB
6…開閉角度センサ
7…オープナー
8…メモリ
9…ECU

Claims (5)

  1. 車両のドアの開閉駆動を行う駆動機器を備えた車両用ドア開閉装置であって、
    車両のドアに設けられたドア開閉用ハンドルの操作速度を検出するとともに、検出された操作速度が大きい場合には、当該操作速度が小さい場合と比較して開閉速度が大きくなるよう、前記ドアの開閉速度を決定する決定手段を設け、
    前記駆動機器は、前記決定手段が決定した開閉速度によって前記ドアの開閉駆動を行うことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 前記決定手段は、検出した操作速度が所定の操作速度よりも小さい場合、所定の最小開閉速度を、前記ドアの開閉速度として決定することを特徴とする請求項1記載の車両用ドア開閉装置。
  3. 前記決定手段は、検出した操作速度が所定の操作速度よりも大きい場合、所定の最大開閉速度を、前記ドアの開閉速度として決定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用ドア開閉装置。
  4. 前記決定手段は、検出された操作速度が大きい場合には、当該操作速度が小さい場合と比較して開閉量が大きくなるよう、前記ドアの開閉量を決定し、
    前記駆動機器は、前記決定手段が決定した開閉量に従って、前記ドアの開閉駆動を行うことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用ドア開閉装置。
  5. 前記決定手段は、前記ドア開閉用ハンドルの操作量も検出するものであり、検出した操作量が大きい場合には、当該操作量が小さい場合と比較して開閉量が大きくなるよう、前記ドアの開閉量を決定し、
    前記駆動機器は、前記決定手段が決定した開閉量に従って、前記ドアの開閉駆動を行うことを特徴とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用ドア開閉装置。
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