JP4160655B2

JP4160655B2 - 肩紐付き前当布

Info

Publication number: JP4160655B2
Application number: JP18430298A
Authority: JP
Inventors: 文子川見
Original assignee: ウイズ株式会社
Priority date: 1998-06-30
Filing date: 1998-06-30
Publication date: 2008-10-01
Anticipated expiration: 2018-06-30
Also published as: JP2000017502A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、左右の***受けカップ部を有する女性用被服（例えばビスチェやボディースーツあるいはブラジャー等）に取り付けられた肩紐付き前当布に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、スーツ等の胸元が大きく開いた被服を着用するとき、女性は胸元を隠すために下着とスーツとの間にブラウスやキャミソール等のいわゆるインナーシャツを着用するのが一般である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の傾向として、このようなブラウスやインナーシャツを着用しなくても胸元を隠すことのできる簡易な被服が求められている。
【０００４】
本発明はこのような市場の要望に答えるべく創案されたもので、その目的は、下着に肩紐付き前当布を取り付けるといった簡易な構造で、ブラウスやインナーシャツを着用することなく胸元を隠すことができる肩紐付き前当布を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の肩紐付き前当布は、左右の***受けカップ部を有する女性用被服の胸元を隠すことのできる肩紐付き前当布であって、前記女性用被服に取り付けられる左右の肩紐と、前記***受けカップ部を覆う布片とから構成されており、前記布片上部の左右の端部が左右の肩紐のカップ部側先端部にそれぞれ取り付けられているものである。
【０００６】
また、本発明の肩紐付き前当布は、前記肩紐が着け外し可能な状態で前記女性用被服の前記***受けカップ部に取り付けられているものである。
【０００７】
また、本発明の肩紐付き前当布は、前記布片下部の左右の端部にそれぞれ、着用時に腰の部分に巻き付けてその先端部を互いに係止することによって布片下部を体に沿わせるための紐が縫着されているものである。
【０００８】
なお、本明細書において、「右」および「左」等の方向は、肩紐付き前当布を着用した状態において着用者側から肩紐付き前当布を見た場合の方向を示している。
【０００９】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の肩紐付き前当布の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【００１０】
図１は、本発明の肩紐付き前当布の一実施の形態を示す説明図である。図２は、図１に示す肩紐付き前当布を左右の***受けカップ部を有する女性用被服に取り付けた状態を示す説明図であり、本実施の形態では、ブラジャーに取り付けた例を示している。
【００１１】
本実施の形態において、肩紐付き前当布は、ブラジャーを構成する左右の***受けカップ部４、５を覆う布片１と２本の肩紐２、３とから構成されている。この２本の肩紐２、３の一方の先端部はカップ部４、５にそれぞれ取り付けられており、他方の先端部はカップ部４、５を体に装着するためのカップボディー部６にそれぞれ取り付けられている。前記２本の肩紐２、３のうち一方の肩紐（右側の肩紐）２のカップ部近傍２ａには、布片１上部の右端部１ａが取り付けられている。一方、２本の肩紐２、３のうち他方の肩紐（左側の肩紐）３のカップ部近傍３ａには布片１上部の左端部１ｂが取り付けられている。従って、本発明の肩紐付き前当布が取り付けられた下着を着用したとき、カップ部４、５およびその周辺の胸元が布片１で覆われた状態となる。その結果、ブラウスやインナーシャツを着用することなく胸元を隠すことができる。なお、布片１下部の左右の端部は、例えばカップ部４、５やカップボディー部６に取り付けられていてもよく、この場合には布片１下部のずれを防止できる。
【００１２】
前記肩紐２、３は、従来のブラジャーの肩紐と同様に、カップ部４、５に縫着されていてもよく、着け外し可能な状態で取り付けられていてもよい。肩紐２、３を着け外し可能な状態で取り付けた場合には、布片１の色や素材やデザインの異なる複数種の肩紐付き前当布を用意しておくことでスーツの色やデザインまたは外出目的に合わせて肩紐付き前当布を取り替えることができ、胸元の雰囲気を替えることができる。
【００１３】
また、布片１は、肩紐２、３に縫着されていてもよく、係止部材を介して着け外し可能な状態で取り付けられていてもよい。この係止部材の例としては、布片１と肩紐２、３との取付面にそれぞれ縫い付けられたスナップや面ファスナーやホック、あるいは前記取付面にそれぞれ縫着または形成されたボタンおよびボタン穴がある。
【００１４】
また、布片１としては、レース地やシルク地、あるいはシャーリング等の加工が施された布等、通常、スーツと下着との間に着用していた被服を製造する際に使用されている布や、同じく被服を製造する際に行われる加工が施された布が用いられ得る。
【００１５】
前述のように、布片１を着け外し可能な状態で取り付けた場合には、色や素材やデザインの異なる布片１を複数用意しておくことでスーツの色やデザインまたは外出目的に合わせて布片１を取り替えることができ、胸元の雰囲気を替えることができる。
【００１６】
また、布片１の形状や大きさとしては、ボタンを掛けた状態でスーツを着用したときに露出する部分およびその周辺部のみを覆うものでもよく、さらに、図３に示すように、丈がスーツの裾からはみ出ない程度の長さであってもよい。このように、丈を長くした場合、同時に幅を両端部が体の脇線に達する程度の長さにすることによって、ボタン等を外してスーツの前を開いた状態でも下着や素肌が露出しない。
【００１７】
図３（ａ）に示す布片１は、胸元を覆う胸元被覆部１１ａとこの胸元被覆部１１ａの下端部に縫着された延設部１１ｂとから構成されている。例えば、胸元被覆部１１ａをレース地で形成し、延設部１１ｂをブロード地等で形成している。なお、例えば縫製の都合により、同じ種類の布を用いて胸元被覆部１１ａおよび延設部１１ｂをそれぞれ形成した後、各部を縫合して形成してもよい。
【００１８】
また、図３（ｂ）に示す布片１は１枚の布で形成されており、胸元にシャーリング加工が施されている。
【００１９】
なお、図３に示す布片１下部の左右の端部には、それぞれ紐１２、１３が縫着されており、着用時に腰の部分に巻き付けてその先端を結ぶことによって布片１下部を体に沿わせることができる。また、より容易に着用することができるように、この紐１２、１３の各先端部に、面ファスナーやスナップ、あるいはボタンおよびボタン穴等の係止部材を設けてもよい。
【００２０】
本発明の肩紐付き前当布によれば、布片１の面積が大きくても前身頃分のみであるので、ブラウスやインナーシャツ等に比べて安価に製造できる。
【００２１】
また、スーツに限らず襟空きの大きいブラウス等を一番上に着用する場合にも、本発明の肩紐付き前当布が取り付けられた下着を着用することで、胸元を隠すことができる。
【００２２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ブラウスやインナーシャツを着用しなくても、着用しているように見せることができる。
【００２３】
また、スーツの色やデザインまたは外出目的に合わせて肩紐または布片を取り替えることによりイメージチェンジすることができるので、効率的であるとともに経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の肩紐付き前当布の一実施の形態を示す説明図である。
【図２】図１に示す肩紐付き前当布を左右の***受けカップ部を有する女性用被服に取り付けた状態を示す説明図である。
【図３】本発明の肩紐付き前当布を構成する布片の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
１布片
２、３肩紐
４、５カップ部

Claims

左右の***受けカップ部を有する女性用被服の胸元を隠すことのできる肩紐付き前当布であって、
前記女性用被服に取り付けられる左右の肩紐と、前記***受けカップ部を覆う布片とから構成されており、前記布片上部の左右の端部が左右の肩紐のカップ部側先端部にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする肩紐付き前当布。
前記肩紐が着け外し可能な状態で前記女性用被服の前記***受けカップ部に取り付けられている請求項１記載の肩紐付き前当布。
前記布片下部の左右の端部にそれぞれ、着用時に腰の部分に巻き付けてその先端部を互いに係止することによって布片下部を体に沿わせるための紐が縫着されている請求項１または請求項２に記載の肩紐付き前当布。