JP4160243B2 - 食器洗い機の運転制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の食器洗い機において、複数の食器洗い機を同時に運転した場合にも、運転に不都合が生じない様に運転制御を行う食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の食器洗い機においては、特開平7−327908号公報に記載さえているように前面のドアが下端の軸を中心にして手前に開閉自在になるように構成されている。ドアの内部側は洗浄槽となっており、食器を設置するための食器カゴが上下2段に設置され、ローラーで可動するスライドレールにより前側に食器カゴが引出し可能になっている。
従来の食器洗い機は本体の幅寸法により6人〜10人用が選択できるようになっている。
主流としては本体幅が45cmで6人用が一般的である。家庭においては料理の内容・来客等により通常より多くの食器を使用する場合がある。また人数が減った場合は通常より少ない食器を洗浄する場合がある。
【0003】
たとえば、食器の数が増加した場合は、1度洗浄した後に食器を取出し次の食器を設置し2回目の洗浄をしなければならない。時間が掛かると共に、第1回目の洗浄が終了する時間を気にしなければならないため、食器洗い機として使い勝手が悪いものである。また、食器の数が減少した場合は、食器洗い機の余裕を残した状態で洗浄するため、電気・水等を余分に使用し不経済である。
【0004】
また、食器洗い機を複数備えることで、洗浄対象となる食器の量に応じた洗浄を可能としたものがあった。この複数の食器洗い機は全く別個に制御されており、互いの運転状態を考慮した運転制御はなされていなかった。
【0005】
同時運転で、加熱用のヒータに同時に通電する供給する電流が急に増大し、電源ブレーカが遮断作動したり、給水の取り合いで給水量が急激に減少し、給水時間がやたらに長くかかったり、排水時の排水時間が長くかかったりする等、使い勝手の悪いものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、電源ブレーカの作動による電源遮断が生じなく、給水の急激な減少、給水の長時間化、排水の長時間化を少なくして使い勝手の良い食器洗い機の運転制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、運転制御用のコントローラを有する食器洗い機を複数台備えた食器洗い機の運転制御装置において、複数の食器洗い機を一緒に運転する際に、個々の食器洗い機に運転の指示をする調停回路を設けたことを特徴とする。
【0008】
こうすることにより、複数の食器洗い機の同時運転に際し、各食器洗い機の運転を調停することで電源ブレーカ遮断作動や給排水への影響を抑えられる。運転に費やす時間は、1台の食器洗い機を数回運転する場合よりも運転時間を大幅に短縮することができる。
【0009】
多くの食器を複数の食器洗い機に分けて一緒に洗浄できるので、短時間で食器洗いが済まされ、使い勝手の良いものである。
【0010】
また調停回路の指示で個々の食器洗い機の運転が制御されるので、洗浄用モータの通電や加熱用のヒータの重なりを避けるようにしたので、電源ブレーカの遮断作動が生じない。さらに給水の重なりを避けたので、水道水栓の吐出し圧力低下、給水音の増大ないし給水時間の延引を抑えることができた。さらにまた排水が重なりを避けることで、排水時間の延引および排水音の増大を抑えることができた。
【0011】
また本発明は、複数の食器洗い機を制御するコントローラと前記複数のコントローラの調停を行う調停回路をコントローラから独立させて単独基板として設置する構成にした。また、コントローラと調停回路には搭載されたマイコンの相互間に通信機能を設ける事で相互の情報を伝達する機能を設けた。
【0012】
なお、コントローラの調停を行う調停回路はどちらかのコントローラ上に独立回路として構成することが出来る。
【0013】
また、複数の食器洗い機において食器の使用予定に対して、使用者が優先的に使用したい食器洗い機を入力することにより、運転を優先的に制御できるため使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
まず、図1、2、3を引用して本発明の実施例に係わる食器洗い機の概略構造について述べる。
【0016】
図1に示すように台所のキッチン台に二台の食器洗い機が上下二段に配置されるように組み込まれている。上段側食器洗い機の洗浄槽25と、下段側食器洗い機の洗浄槽25'は引き出しのように出し入れされる。洗浄槽25、25'に設けられたレール27がローラ28の上に乗って走行するように構成されている。電源スイッチ58、58'は、上段側食器洗い機の洗浄槽25と下段側食器洗い機の洗浄槽25'にそれぞれ備えられる。操作がし易いように電源スイッチ58、58'は前側に配置されている。
【0017】
図2、図3に示すように食器3は、洗浄槽25に備わる食器棚29の上に並べられる。洗浄槽25'の方は、図示されていないが同じように食器類が並べられる。
【0018】
食器3を洗浄する洗浄液(洗浄水)は給水装置としての給水バルブ59(給水弁)から給水ホース60を通じて洗浄槽25に供給される。洗浄槽25の底部直下には、ブラシレスモータ31が備わる。ブラシレスモータ31は、回転子30に永久磁石を備えている。このブラシレスモータ31の回転軸にはポンプの攪拌ポンプ羽根32が支持される。この攪拌ポンプ羽根32は、洗浄槽25の低部に置かれる。
【0019】
ノズル33は表面に洗浄液を噴射する複数の噴射孔34を有し、中央部には洗浄液吸込用の開口部35を設けている。このノズル33は開口部35において攪拌ポンプ羽根32に対し適当な間隔を維持しながら洗浄液ガイド36の上部に回転可能に取付けられている。
【0020】
洗浄液ガイド36は洗浄槽25の底部に対し一定の間隔で伸長し、洗浄槽25の最深部近傍で外周にリング状の洗浄液吸込み用開口部37を有し、中央部はノズル33の開口部35に対応した洗浄液吐出用の開口部38を有する。
【0021】
また、洗浄液ガイド36はねじ39により洗浄槽25に固定されている。
【0022】
ブラシレスモータ31の回転軸には攪拌ポンプ羽根32が取り付けられるところの反対側に排水ポンプ(排水装置)のポンプ羽根40が取付けられ、排水ポンプ羽根40の周囲にポンプ室41が備わる。ポンプ室41は洗浄槽25の水溜部42と導水部43により最短に連通されている。排水ポンプ羽根40は攪拌ポンプ羽根32が攪拌ポンプ作用を生じさせる回転方向と反対に回転したときに、排水ポンプとしての機能が生じるように羽根を構成している。このため、ブラシレスモータ31は正逆転できるように制御される。
【0023】
排水ポンプ羽根40が排水ポンプとしての機能を果したときは、洗浄槽25内の洗浄後の洗浄液は排水ホース44を通じて、食器洗い機本体の外部に排水される。
【0024】
洗浄時はブラシレスモータ31と攪拌ポンプ羽根32の回転により、洗浄槽25の最深部近傍から洗浄液を吸上げ洗浄液ガイド36を通じて、洗浄液ガイド36の開口部に導く。更に吸上げられた洗浄液は攪拌ポンプ羽根32で加速されながらノズル33の開口部35から、ノズル33に設けたケーシング45に沿って更に加速された状態で、噴射孔34に導かれる。
【0025】
このように洗浄液はノズル33の中で加圧されるため、複数の噴射孔34から高速で噴射される。尚、ノズル33は洗浄液が狭いケーシング45を通過するときの反作用および複数の小さな噴射孔34から高速で噴射される時の反作用により、一定の方向に回転する。
【0026】
洗浄槽25の中央底部には、ブラシレスモータ31を配置する配置部が設けられる。この配置部は、中央底部を凸型に***させることにより下側に形成される。洗浄液ガイド36は配置部の上面形状に概ね沿うような形状を有し、所定の間隔を隔て配置される。洗浄液ガイド36と配置部との間に導水路が形成される。洗浄槽25の最深部に洗浄液ガイド36の洗浄液吸込み用開口部37(導水路の吸い込み口)を設定することにより、導水路としての洗浄液ガイド36が最短となる。また、洗浄槽25の最深部から洗浄液を吸引する構成のため、洗浄液面の高さを低くしても安定した洗浄液循環経路を構成できる。導水路は洗浄槽25内で構成できるため、導水路の管路損失もなく、高さの低い洗浄槽内循環方式が実現可能となる。高さが低くなった分、洗浄槽を複数個で縦に配置する構成の台所組み込みタイプの食器洗い機を提供する上で好都合である。
【0027】
洗浄液ガイド36の近傍には、洗浄液の加温・空気加温をするヒータ46が設置される。空気加温は、食器乾燥時にファン53により送風される空気を加温するものである。
【0028】
残菜捕集用のフィルター48は、洗浄槽25の底部に設けられ、洗浄後の洗浄水を排水するときに、洗浄水に含まれる残菜を捕集する。
【0029】
ヒータ46は洗浄槽25の底部に設けた感熱板49のアーム50により一端を支持される。ヒータ46の温度は、感熱板49と熱的に1体となったセンサー51により温度に関する情報を得て、コントローラ52により制御される。
【0030】
洗浄槽25の上端全周にパッキン54を設け、更に洗浄槽25の上部のシール板55にパッキン54の弾性により常に当接させ、洗浄槽25の引出し時、および食器洗い機の運転中に蒸気が本体内にもれるのを防ぐ。
【0031】
洗浄槽25(25')を引出すときは、洗浄槽25の奥側のパッキン54がシール板55に付着した水滴を洗浄槽25内に掻き落とし、本体内に滴下させることはなくなる。
また、食器洗い機が収納されたことを検知する検知器(図示せず)の信号を受けて、洗浄槽25側に取付けたエアーポンプ56で発生した加圧空気をパイプ57を通じて、パッキン54に加圧空気を送る構成とすることにより、食器洗い機を収納後に電源スイッチ58を操作するだけで収納操作は終了する。1度のアクション操作で収納操作ができる使い勝手の良い食器洗い機を提供できるのである。
【0032】
運転の使用状態では、パッキン54が加圧空気により洗浄槽の上部のシール板55に加圧されているため、洗浄槽25が引出しできないように構成されている。このように使用中には、洗浄槽が強くロックされるので、誤って使用中に洗浄槽25を引き出し、動作中の高温水などと触れる恐れがなく、安全で使い勝手の良い食器洗い機である。
【0033】
図4は、食器洗い機1台当りの標準的な洗浄−すすぎの運転制御内容を示すチャートである。まず、洗い工程においては給水弁59を開き、洗浄槽25内に水を給水する。給水完了後、給水弁を閉じ、ヒータ46をオンして水温を所定の温度まで加熱すると共にブラシレスモータ31を正転させ、攪拌ポンプ羽根32を回すことにより洗浄を行う。洗浄終了後はブラシレスモータ31を逆転させ、排水ポンプ羽根40の回転で排水を行う。すすぎ工程は、時限は異なるが各負荷の制御手順は前述の洗い工程(洗浄)と同じである。
【0034】
ところで、食器洗い機は前述した一連の工程を行うわけであるが、上下2台の食器洗い機を同時に使用した場合、各工程が重なる状況が発生する。例えばヒータへの通電を2台の食器洗い機で同時に行った場合、1台運転時の2倍の電流が流れる事になり、家庭内の電源使用状況によっては電源ブレーカが遮断作動する可能性がある。
【0035】
この問題を解決する本発明について以下に詳しく述べる。
【0036】
図5は、コントローラ52と調停回路66の接続回路を示した大まかな回路図である。コントローラ52は運転を開始すると、まず、調停回路66に対して運転要求信号67(a)を送信する。調停回路66は、その運転要求信号ともう1台の食器洗い機の運転状況とを判断し、他方の食器洗い機が使用していない出力である場合、要求元コントローラに対して運転許可の信号を出力する。
【0037】
一方、調停回路66に、上下段の食器洗い機から同時に同じ運転要求信号が入った場合の対応として、2台の食器洗い機に予め優先順位を付けておき、この優先順位に従い制御を行う方法がある。例えば、上段の食器洗い機を優先機とすると同時に2台の食器洗い機から同じ運転要求信号が入った場合には、先に上段の食器洗い機に対して運転許可を与える事で、同時に同じ運転要求信号が入った場合でも混乱無く運転制御を行う事が出来る。これにより、2台の食器洗い機を同時に運転した場合でも電源ブレーカの遮断作動が生じないようにする事ができる。
【0038】
図6は2台の食器洗い機間に調停回路66が介在する場合の運転制御内容を示すチャートである。ここでは上段の食器洗い機が優先機に設定されており、2台が同時に運転を開始するものと仮定して説明する。
【0039】
まず、上段の食器洗い機のコントローラ52(a)と下段の食器洗い機のコントローラ52(b)は洗い工程の給水作業を行う為、調停回路66に対して同時に給水弁59(a)、59(b)の運転要求信号67(a)、67(b)を出す。これに対して調停回路66は同じ内容の要求が同時になされたので優先機である上段のコントローラ52(a)に対して運転許可信号68(a)を出す。上段のコントローラ52(a)は運転許可を受け給水弁59(a)へ出力を出し給水を行う。
【0040】
洗浄槽25内の水位が設定値に達すると給水弁59(a)への出力を止め、調停回路66に対して出力開放信号67(c)を送信する。調停回路66はこの信号を受け、下段の食器洗い機コントローラ52(b)に対して給水弁59(a)の運転許可を出す。続いて上段のコントローラ52(a)はヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)の運転要求信号67(a)を調停回路66に対して送信する。下段の食器洗い機は給水中であり、同時にヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)に通電しても不都合は発生しない為、調停回路66は運転許可信号68(a)を出す。下段のコントローラは給水が完了すると調停回路66に対してヒータ46(b)とブラシレスモータ31(b)の運転要求信号67(b)を出すが、調停回路は上段のヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)が運転中である為、上段の運転終了を待ち、それから下段のコントローラ52(b)に対して運転許可68(b)を出す。上段のコントローラ52(a)はブラシレスモータの運転要求信号67(a)を出す、これに対して調停回路66は運転許可信号68(a)を出力する。排水完了後、上段コントローラは出力開放信号とすすぎ工程の給水を行うため給水弁59(a)の運転要求信号67(a)を出す、調停回路66は運転許可信号68(a)を出力する。給水完了後、出力開放信号とヒータとブラシレスモータの運転要求信号67(a)を出力するが、この時点では下段の食器洗い機がヒータ46(b)とブラシレスモータ31(b)を運転中であるので、調停回路66はこの終了を確認後、上段食器洗い機に運転許可信号68(a)を出す。下段食器洗い機は、排水の為、ブラシレスモータ31(b)の出力要求信号67(b)を出し、調停回路66からの出力許可信号68(b)を受け排水を行う。排水完了後、今度はすすぎ工程の給水作業を行う為、給水出力要求を出し、調停回路66から許可される。給水工程が終了後、ヒータ46(b)とブラシレスモータ31(b)の出力要求をだすが、上段の食器洗い機のヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)が動作中のため、調停回路66は上段の食器洗い機機がヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)を開放するのを待ち、運転許可信号68(b)を出す。上段コントローラはブラシレスモータ31(a)の出力要求を調停回路66に出力して、調停回路66からの運転許可信号68(b)を得てブラシレスモータ31(b)の運転を行い、排水終了により上段の食器洗い機の全工程は終了する。
【0041】
下段の食器洗い機はヒータ46(b)、ブラシレスモータ31(b)の出力終了後、排水の為ブラシレスモータ31(b)の反転出力を行い、全工程を終了する。
【0042】
次に、複数の食器洗い機の運転許可を時分割して交互に機能運転する食器洗い機について説明する。
【0043】
図7は2台の食器洗い機間に調停回路66が介在する場合の運転制御内容を示すチャートである。ここでは上段の食器洗い機が優先機に設定されているが、2台は時分割ではあるが一緒の運転が行われるものと仮定して説明する。
【0044】
まず、上段の食器洗い機のコントローラ52(a)と下段の食器洗い機のコントローラ52(b)は洗い工程の給水作業を行う為、調停回路に対して同時に給水弁59(a)、59(b)の運転要求信号67(a)、67(b)を出す。
【0045】
これに対して調停回路66は同じ内容の要求が同時になされたので優先機である上段のコントローラ52(a)に対して運転許可と当該運転の許可時間の情報を持つ運転許可信号68(a)を出す。ここで、運転の許可時間は制御対象毎に実用上問題の発生しない範囲の短時間に定めるものとする。
【0046】
上段のコントローラ52(a)は運転許可信号を受け、許可された運転時間の間、給水弁59(a)の出力を出し給水を行う。許可された運転時間が終了すると、給水弁59(a)への出力を止め、調停回路66に対して出力開放信号67(c)を送信する。
【0047】
調停回路66はこの信号を受け、下段の食器洗い機コントローラ52(b)に対して給水弁59(a)の運転許可信号68(b)を出す。上段の食器洗い機と、下段の食器洗い機は以上の一連の動作を洗浄槽25内の水位が設定値に達するまで繰り返す。
【0048】
続いて上下2台の食器洗い機のコントローラ52(a)、52(b)は、洗い工程の洗浄を行う為、それぞれヒータ46(a)、46(b)とブラシレスモータ31(a)、31(b)の運転要求信号67(a)、67(b)を調停回路66に対して送信する。
【0049】
調停回路66は、優先機である上段の食器洗い機に対して、運転許可信号68(a)を出す。
【0050】
上段のコントローラは許可された運転時間、ヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)を運転後、調停回路66に対して出力開放信号67(c)を出す。
【0051】
調停回路66は、上段の食器洗い機からの出力開放信号67(c)を受け、下段の食器洗い機に対して運転許可68(b)を出す。
【0052】
下段のコントローラは許可された運転時間、ヒータ46(a)とブラシレスモータ31(a)を運転後、調停回路66に対して出力開放信号67(d)を出す。
【0053】
上段の食器洗い機と、下段の食器洗い機は以上の一連の動作を洗浄が終了するまで繰り返す。
【0054】
引き続き、上下2台の食器洗い機のコントローラ52(a)、52(b)は、洗い工程の排水を行う為、それぞれブラシレスモータ31(a)、31(b)の運転要求信号67(a)、67(b)を調停回路66に対して送信する。
【0055】
調停回路66は、優先機である上段の食器洗い機に対して、運転許可信号68(a)を出す。
【0056】
上段のコントローラは洗浄槽25内の水を排水する為、許可された運転時間、ブラシレスモータ31(a)を反転運転後、調停回路66に対して出力開放信号67(c)を出す。
【0057】
調停回路66は、上段の食器洗い機からの出力開放信号67(c)を受け、下段の食器洗い機に対して運転許可68(b)を出す。
【0058】
下段のコントローラは許可された運転時間、ブラシレスモータ31(a)を反転運転後、調停回路66に対して出力開放信号67(d)を出す。
【0059】
上段の食器洗い機と下段の食器洗い機は、以上の一連の動作を排水が終了するまで繰り返す。
【0060】
以上が洗い工程の内容である。この後、すすぎ工程に移行するが、制御の内容は前述した洗い工程と同じである。
【0061】
次に、複数の食器洗い機に対し、時分割なしで運転許可を同時に出力する制御方法について説明する。
【0062】
前述した実施例の発明では調停回路からの運転許可を受けた食器洗い機は、運転を許可された時間内について制御対象の機器を100%の出力で独占して運転していたのに対し、本実施例は運転制御に対して「重み付け」を行うことで複数台の食器洗い機で同一の制御対象機器を同時に運転しながらも電源ブレーカ遮断作動等の不都合を解消可能とするものである。
【0063】
この同時運転について図8のチャートを引用してさらに詳しく述べる。
【0064】
2台の食器洗い機は、調停回路66で運転制御される。上段に位置する上段食器洗い機は、汚れのひどい食器を洗うため、ヒータ温度は高めで洗浄時間も長い所謂「念入りコース」を選択し、下段に位置する下段食器洗い機は標準程度に汚れた食器を洗うため、ヒータ温度、洗浄時間も標準の所謂「標準コース」を選択し、2台の食器洗い機が同時に運転開始されるのである。
【0065】
まず、上段食器洗い機のコントローラ52aと下段食器洗い機のコントローラ52aは洗い工程の給水を行うため、調停回路66に対して同時に給水弁59a、59bの運転要求信号67a、67bを出す。
【0066】
これに対して調停回路66は同じ内容の要求が同時になされたので、優先機である上段のコントローラ52aに対して運転許可と当該運転の出力上限の情報を持つ運転許可信号68aを出す。続いて下段のコントローラ52aに対して運転許可と当該運転の出力上限の情報を持つ運転許可信号68bを出す。なお、当該運転の出力上限とは、水道水量の制限や電流の容量範囲等を指す。水道に関しては、一般家庭の他の水道栓で水細りや水途切れが生じない水量制限を言う。電気に関しては電源ブレーカが遮断作動しない電流容量の制限範囲を言う。
【0067】
上段のコントローラ52aと、下段のコントローラ52bは上記の運転信号を受け、各々が許可された出力の上限を超えない範囲(水道の例では50対50)で給水弁59aおよび給水弁59bに出力を出して開くように作動させ、給水を行う。この場合には給水弁59aおよび給水弁59bの開き度は、全開時の半分程度に保たれる。
【0068】
洗浄槽の水位が設定した値に到達すると、上下2台の食器洗い機は給水弁59aおよび給水弁59bへの出力を止め閉じるように作動させる。それと同時に調停回路66に出力を止めたことを伝える出力開放信号67cおよび出力開放信号67dを送信する。さらに次の作業である加熱洗いをするため、ヒータ46とブラシレスモータ31の出力要求信号を出す。すなわち、上段のコントローラ52aと、下段のコントローラ52bは設定された運転内容を実行するために必要な出力を要求するのである。具体的には、ヒータの到達温度、モータの回転数等が考えられる。
【0069】
上記の要求に応じて調停回路66は、それぞれの食器洗い機に対して運転の重み付けを包含した運転許可の運転許可信号を出力する。これにより、例えば台所での電源ブレーカ容量が100であるとすると、念入りコ―スでの運転を行う上段の食器洗い機の方には70、標準での運転を行う下段の食器洗い機の方には30になるような配分を行う。このような配分を考慮した重み付けをして運転許可をする。こうすることにより、上下段の食器洗い機を同時に運転しても、合計の電流容量は電源ブレーカ容量を越えないので、電源ブレーカが遮断する不具合が生じないのである。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、電源ブレーカの作動による電源遮断が生じなく、給水の急激な減少、給水の長時間化、排水の長時間化等を少なくして使い勝手の良い食器洗い機の運転制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるもので、台所のキッチン台に二台の食器洗い機が上下二段に配置されるように組み込まれている状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例にかかるもので、台所のキッチン台に組み込まれている食器洗い機の縦断面図である。
【図3】本発明の実施例にかかるもので、台所のキッチン台に組み込まれている食器洗い機の平面図である。
【図4】本発明の実施例にかかるもので、食器洗い機1台当りの標準的な洗浄−すすぎの運転制御内容を示すチャートである。
【図5】本発明の実施例にかかるもので、食器洗い機1台当りの運転制御内容を示すチャートである。
【図6】本発明の実施例にかかるもので、食器洗い機を2台同時運転する場合の運転制御内容を示すチャートである。
【図7】本発明の他の実施例にかかるもので、食器洗い機を2台同時運転する場合の時分割運転制御内容を示すチャートである。
【図8】本発明の他の実施例にかかるもので、食器洗い機を2台同時運転する場合の運転制御内容を示すチャートである。
【符号の説明】
25,25'…洗浄槽、31…ブラシレスモータ、32…攪拌ポンプ羽根、33…ノズル、40…排水ポンプのポンプ羽根、46…加熱用のヒータ、52a,b…コントローラ、59…給水弁、66…調停回路。

Claims (4)

  1. 台所用流し台に組込まれる複数の食器洗い機を備えた台所用食器洗い機において、
    前記複数の食器洗い機は、洗浄槽内に位置して洗浄水を噴射するノズルと、このノズルに洗浄水を供給するポンプと、洗浄水を排水する排水ポンプと、加熱用のヒータと、水道水を供給する給水弁と、前記ポンプ、前記排水ポンプ、前記加熱用ヒータ、及び前記給水弁の運転を制御して、洗浄工程とすすぎ工程を制御するコントローラを各々の食器洗い機に備え
    前記各々の食器洗い機の前記コントローラと接続して、一方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転が他方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転重なったときには、それぞれの前記コントローラに対して、前記ポンプ、排水ポンプ、加熱用ヒータ、及び給水弁の運転時間が各々の食器洗い機の間で重ならないように各運転において時分割の運転を許可する運転制御装置を有することを特徴とする台所用食器洗い機。
  2. 台所用流し台に組込まれる複数の食器洗い機を備えた台所用食器洗い機において、
    前記複数の食器洗い機は、洗浄槽内に位置して洗浄水を噴射するノズルと、このノズルに洗浄水を供給するポンプと、洗浄水を排水する排水ポンプと、加熱用のヒータと、水道水を供給する給水弁と、前記ポンプ、前記排水ポンプ、前記加熱用ヒータ、及び前記給水弁の運転を制御して、洗浄工程とすすぎ工程を制御するコントローラを各々の食器洗い機に備え
    前記各々の食器洗い機の前記コントローラと接続して、一方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転が他方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転重なったときには、それぞれの前記コントローラに対して、前記ポンプ、排水ポンプ、加熱用ヒータ、及び給水弁の運転時間が各々の食器洗い機の間で重ならないように優先順位に従って運転を許可する運転制御装置を有することを特徴とする台所用食器洗い機。
  3. 台所用流し台に組込まれる複数の食器洗い機を備えた台所用食器洗い機において、
    前記複数の食器洗い機は、洗浄槽内に位置して洗浄水を噴射するノズルと、このノズルに洗浄水を供給するポンプと、このポンプを回すモータと、洗浄水を排水する排水ポンプと、加熱用のヒータと、水道水を供給する給水弁と、前記ポンプ、前記排水ポンプ、前記加熱用ヒータ、及び前記給水弁の運転を制御して、洗浄工程とすすぎ工程を制御するコントローラを各々の食器洗い機に備え
    前記各々の食器洗い機の前記コントローラと接続して、一方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転が他方の食器洗い機における洗浄工程とすすぎ工程の運転重なったときには、複数の食器洗い機の前記加熱用ヒータ及び前記モータを含む負荷に供給する負荷総合電力が電源ブレーカ容量を越えないように各々の加熱用ヒータに供給する電流を配分する運転制御装置を有することを特徴とする台所用食器洗い機。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の台所用食器洗い機において、
    前記複数の食器洗い機は、前記コントローラが出力する制御内容および各種情報を表示する表示用基板を有する台所用食器洗い機。
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