JP4154185B2 - 薬液注入システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンジユニットの薬液を薬液注入装置により被験者に注入する薬液注入システムに関し、特に、複数種類の薬液を自在に注入する薬液注入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、医療現場で利用されているCT(Computed Tomography)スキャナは、レントゲン撮影の応用により被験者の断層画像を撮像することができ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置は、磁気共鳴効果により被験者の断層画像をリアルタイムに撮像することができ、アンギオ装置は、レントゲン撮影の応用により被験者の血管画像を撮像することができる。
【0003】
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入システムも実用化されている。ここで、このような薬液注入システムの一従来例を図10を参照して以下に説明する。
【0004】
ここで例示する薬液注入システム1は、交換自在な多数のシリンジユニット10と1個の薬液注入装置20からなり、薬液注入装置20にはシリンジユニット10が2個まで装着される。シリンジユニット10は、1個のシリンダ部材11と1個のピストン部材12からなり、シリンダ部材11は、末端面に開口した1個の穴部13が内部に形成されている。
【0005】
シリンダ部材11の先端面は閉塞されて中央に中空の導管部14が形成されており、この導管部14の先端まで穴部13が連通している。このシリンダ部材11の穴部13にピストン部材12がスライド自在に挿入されており、このピストン部材12とシリンダ部材11との末端外周には、ピストンフランジ15とシリンダフランジ16とが各々形成されている。
【0006】
薬液注入装置20は、1個のシリンジ保持部材21と2個のスライダ機構22からなり、1個のシリンジ保持部材21には、2個のシリンジユニット10のシリンダ部材11を個々に保持する2個の凹部23が形成されている。この2個の凹部23の各々の後方に2個のスライダ機構22が個々に配置されており、これらのスライダ機構22はシリンジユニット10のピストン部材12を保持してスライド移動させる。
【0007】
なお、この薬液注入システム1は、先端部分が1個に集約されていて末端部分が2個に分岐している管部材18も有しており、この管部材18の2個の末端部分が2個のシリンジユニット10の導管部14に個々に連結されている。この管部材18の1個の先端部分には、例えば、延長チューブによりカテーテルが連結されており、このカテーテルが被験者に連結されている(図示せず)。
【0008】
上述のような構成において、この従来例の薬液注入システム1では、1個の薬液注入装置20により2個のシリンジユニット10から2種類の薬液を被験者に注入することができるので、例えば、CTスキャナにより断層画像が撮像される被験者に造影剤を注入してから生理食塩水で後押しするようなことができる。
【0009】
なお、上述のような薬液注入システム1で使用されるシリンジユニット10としては、薬液が充填された状態で出荷されて一度だけ使用するプレフィルドタイプと、所望の薬液を充填して何度も使用することができるノンプレフィルドタイプがある。
【0010】
このノンプレフィルドタイプのシリンジユニット10に薬液を充填する場合は、薬液注入装置20に装填したシリンジユニット10を延長チューブで薬液タンクに連結し(図示せず)、薬液注入装置20によりシリンジユニット10に薬液タンクから薬液を吸入させる。
【0011】
しかし、上述のように複数のシリンジユニット10を分岐した管部材18で被験者に連結した場合には、そのままでは薬液タンクから2個のシリンジユニット10に2種類の薬液を個々に吸入させることが困難であり、吸入時と注入時とで直管の管部材(図示せず)と分岐した管部材18とを交換することは煩雑なので、一般的にはプレフィルドタイプのシリンジユニット10が使用される。
【0012】
なお、上述のように複数のシリンジユニット10を分岐した管部材18で被験者に連結した場合には、注入時に一方の薬液が他方のシリンジユニット10に逆流することを防止するため、管部材18の分岐部分に切換弁を内蔵しておくことや、管部材18の末端部分に一方弁を挿入することも実施されている(図示せず)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述の薬液注入システム1では、1個の薬液注入装置20により2個のシリンジユニット10から2種類の薬液を被験者に注入することができるが、そのためには、1個の薬液注入装置20に2個のシリンジユニット10を装填し、その2個のシリンジユニット10の各々に管部材18の末端部分を個々に連結する必要があるが、このような準備作業は煩雑である。
【0014】
さらに、管部材18の分岐部分に切換弁が内蔵されている場合は、その切換弁の操作が煩雑であり、管部材18の末端部分に一方弁を装着する場合には、その装着が煩雑である。特に、2個のシリンジユニット10の各々に一方弁を介して管部材18を連結する場合、4回もの連結作業が必要であり、その作業が極度に煩雑であるとともに、連結部分に汚染が発生する可能性が高い。
【0015】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、被験者に複数種類の薬液を簡単に注入することができる薬液注入システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬液注入システムは、シリンジユニットと薬液注入装置とを有しており、シリンジユニットは、1個のシリンダ部材n個のピストン部材とを有する第1のシリンジ、および1個のシリンダ部材と1個のピストン部材とを有する第2のシリンジを有しており、薬液注入装置は、第1のシリンジアダプタ、第2のシリンジアダプタ、1個の保持部材本体、およびn個のスライダ機構、を有している。
【0017】
第1のシリンジの1個のシリンダ部材は、n個(nは2以上の整数)の穴部が形成されており、このn個の穴部にn個のピストン部材が個々に挿入されている。第2のシリンジの1個のシリンダ部材は、1個の穴部が形成されており、この1個の穴部に1個のピストン部材が挿入されている。
【0018】
薬液注入装置の1個の保持部材本体は、1個の第1のシリンジのシリンダ部材を保持する第1のシリンジアダプタと、n個の第2のシリンジのシリンダ部材を保持する第2のシリンジアダプタとを交換自在に保持し、n個のスライダ機構は、シリンジユニットのn個のピストン部材を個々に保持してスライド移動させる。このため、本発明の薬液注入システムでは、1個の薬液注入装置に1個の第1のシリンジまたはn個の第2のシリンジを装着し、例えば先端部分が1個に集約されていて末端部分がn個に分岐した管部材の1個の先端部分を被験者に連結すれば、この被験者に複数種類の薬液を自在に注入することができる。
【0019】
なお、本発明で云う各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要もなく、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等も可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の実施の一形態を図1ないし図5を参照して以下に説明する。図1に示すように、本実施の形態の薬液注入システム100は、薬液注入装置101と、シリンジユニットである異形シリンジ200および通常シリンジ300と、を有している。
【0021】
この通常シリンジ300は、一従来例で説明したシリンジユニット10と完全に同一の構造からなり、1個のシリンダ部材301に1個のピストン部材302がスライド自在に挿入されている。この通常シリンジ300は、シリンダ部材301とピストン部材302との末端外周にシリンダフランジ303とピストンフランジ304とが形成されており、例えば、製造メーカや薬液ごとに各種の外形に形成されている。
【0022】
異形シリンジ200は、1個のシリンダ部材201、2個のピストン部材202、1個の管部材203、を有しており、図3に示すように、1個のシリンダ部材201に、2個の末端開口の穴部205が並列に形成されている。ピストン部材202は、ピストンヘッド204とピストンロッド209からなり、2個のピストン部材202がシリンダ部材201の2個の穴部205に個々に挿入されている。
【0023】
シリンダ部材201の先端面には2個の導管部206が形成されており、これらの導管部206の先端まで穴部205は形成されている。また、シリンダ部材201の末端外周にはシリンダフランジ207が形成されており、ピストン部材202の末端外周にもピストンフランジ208が形成されている。
【0024】
管部材203は、図1に示すように、先端部分が1個に集約されていて末端部分が2個に分岐しており、その2個の末端部分の各々には一方弁210が内蔵されている。この管部材203の2個の末端部分が1個のシリンダ部材201の2個の導管部206に個々に装着されることで、2個の穴部205に個々に連通している。
【0025】
なお、本形態の異形シリンジ200は、プレフィルドタイプとして製造されており、例えば、薬液ごとに各種の外形に形成されている。本形態の異形シリンジ200は、シリンダ部材201の2個の穴部205に造影剤と生理食塩水とが充填され(図示せず)、シリンダ部材201に管部材203が連結された状態で出荷されている。
【0026】
薬液注入装置101は、図4に示すように、スタンド102の上端に装置本体103が装着されており、装置本体103には、操作パネル104と液晶ディスプレイ105とが搭載されている。この装置本体103の側部にはアーム106が装着されており、このアーム106の上端にシリンジ保持部材である注入ヘッド110が装着されている。
【0027】
この注入ヘッド110は、1個の保持部材本体111、複数種類のシリンジアダプタ120,130、スライダ機構140、からなり、保持部材本体111には、複数種類のシリンジアダプタ120,130が1個ずつ交換自在に装着される。
【0028】
このシリンジアダプタ120,130は、大別すると異形シリンジ200と通常シリンジ300とに対応した2種類からなり、その2種類の各々において、異形シリンジ200と通常シリンジ300との各種外形に対応した複数種類からなる。
【0029】
注入ヘッド110には、上面前方にシリンジアダプタ120,130が装着されるボックス状の一つの凹部111が形成されており、この凹部111の左右の内側面には上下方向に連通する凸部112が形成されているので、この凸部112が上下方向にスライド自在に係合する凹部121が、シリンジアダプタ120,130の左右の外側面に形成されている。
【0030】
また、注入ヘッド110の凹部111の底面には、左右方向での中央に複数の凸部113が前後方向に配列されて形成されており、これらの凸部113が係合する凹部(図示せず)が、シリンジアダプタ120,130の下面に形成されている。
【0031】
シリンジアダプタ120は、1個の異形シリンジ200のシリンダ部材201が着脱自在に装着される幅広の一つの凹部122が上面に形成されており、この凹部122の後部にシリンダフランジ207が係合する凹溝123が形成されている。さらに、凹部122の上面には左右方向での中央に複数の凸部124が前後方向に配列されて形成されており、図3に示すように、これらの凸部124が係合する凹部211がシリンダ部材201の下面に形成されている。
【0032】
シリンジアダプタ130は、2個の通常シリンジ300のシリンダ部材301が着脱自在に装着される幅狭の二つの凹部131が上面に形成されており、このれらの凹部131の各々の後部にシリンダフランジ303が係合する凹溝132が形成されている。
【0033】
スライダ機構140は、1個の保持部材本体111の後部に2個が内蔵されており、2個のピストン部材202または2個のピストン部材302を個々に保持してスライド移動させる。つまり、保持部材本体111にシリンジアダプタ130により2個の通常シリンジ300が装着された場合、2個のスライダ機構140は2個の通常シリンジ300のピストン部材302を個々にスライド移動させる。また、保持部材本体111にシリンジアダプタ120により1個の異形シリンジ300が装着された場合、2個のスライダ機構140は1個の異形シリンジ200の2個のピストン部材202を個々にスライド移動させる。
【0034】
なお、本実施の形態の薬液注入装置101は、図7に示すように、CTスキャナ400の撮像ユニット401の近傍で使用され、必要によりCTスキャナ400の制御ユニット402に接続される。この制御ユニット402はコンピュータシステムからなり、撮像ユニット401を動作制御するとともに断層画像を表示する。
【0035】
[実施の形態の動作]
上述のような構成において、本実施の形態の薬液注入システム100では、図1に示すように、所望により薬液注入装置101に1個の異形シリンジ200または2個の通常シリンジ300をシリンジアダプタ120,130により装着することができる。
【0036】
薬液注入装置101の保持部材本体111にシリンジアダプタ130を装着した場合、その薬液注入装置101は従来の薬液注入装置20と完全に同一の状態となる。このため、薬液注入装置101に2個の通常シリンジ300を装着し、その通常シリンジ300を延長チューブ(図示せず)で被験者に連結することにより、その被験者に2種類の薬液を自在に注入することができる。
【0037】
一方、図2に示すように、薬液注入装置101の保持部材本体111にシリンジアダプタ120を装着した場合、そのシリンジアダプタ120には1個の異形シリンジ200を装着することができる。この場合、異形シリンジ200の管部材203の1個の先端部分を延長チューブ(図示せず)で被験者に連結することにより、その被験者に1個の異形シリンジ200から2種類の薬液を自在に注入することができる。
【0038】
なお、異形シリンジ200および通常シリンジ300は、例えば、薬液の種類や容量などにより複数種類の外形に形成されているが、その外形に対応してシリンジアダプタ120,130が形成されているので、保持部材本体111には各種の異形シリンジ200および各種の通常シリンジ300を装着することができる。
【0039】
[実施の形態の効果]
本実施の形態の薬液注入システム100では、異形シリンジ200は出荷時に薬液が充填されたプレフィルドタイプに形成されており、シリンダ部材201に管部材203が装着された状態で出荷される。このため、上述のように1個の薬液注入装置101に1個の異形シリンジ200を装着し、その管部材203の1個の先端部分を被験者に連結すれば、この被験者に複数種類の薬液を自在に注入することができる。従って、被験者に複数種類の薬液を注入するために薬液注入装置101に複数の異形シリンジ200を装着して管部材203の複数の末端部分を連結する必要がなく、その作業が簡易で連結部分に汚染が発生する可能性も低い。
【0040】
それでいて、本形態の薬液注入装置101は、保持部材本体111にシリンジアダプタ130を装着すると通常シリンジ300を装着することもできるので、市場に普及している既存の通常シリンジ300を従来と同様に使用することもできる。
【0041】
また、本形態の異形シリンジ200は、管部材203の複数の末端部分の各々に一方弁210が内蔵されているので、被験者から薬液や血液が逆流することがなく、異形シリンジ200の内部の複数の薬液が混ざることもない。
【0042】
しかも、本形態の異形シリンジ200には、薬液として高粘度の造影剤と低粘度の生理食塩水とが充填されているが、造影剤は被験者に管部材203の直線状の部分で注入され、生理食塩水は管部材203の曲折した部分で注入される。このため、本形態の薬液注入装置101は、粘度の影響を軽減しながら造影剤と生理食塩水とを被験者に注入することができる。
【0043】
なお、本形態の薬液注入装置101では、凸部112,113と凹部121等との係合により保持部材本体111にシリンジアダプタ120,130が保持されるので、簡単な構造で確実に保持部材本体111にシリンジアダプタ120,130を保持させることができる。
【0044】
また、凹溝123にシリンダフランジ207が係合するとともに凸部124が凹部211に係合することで、シリンジアダプタ120に異形シリンジ200が保持されるので、簡単な構造で確実にシリンジアダプタ120に異形シリンジ200を保持させることができる。特に、図3(b)に示すように、異形シリンジ200の凹部211はシリンダ部材201のデッドスペースに形成されているので、異形シリンジ200のスペースが有効に利用されている。
【0045】
[実施の形態の変形例]
本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、本形態では薬液注入装置101をCTスキャナ400の近傍で使用することを想定したが、これをMRI装置やアンギオ装置の近傍で使用することも可能である。
【0046】
また、本形態では異形シリンジ200のシリンダ部材201の2個の穴部205に2個のピストン部材202が個々に挿入されていることを例示したが、例えば、シリンダ部材の3個以上の穴部に同数のピストン部材が個々に挿入されていることも可能である。
【0047】
さらに、本形態では異形シリンジ200の管部材203の複数の末端部分の全部に一方弁210が内蔵されていることを例示したが、例えば、管部材203の複数の末端部分の一部や1個の先端部分に一方弁210が内蔵されていることも可能であり、管部材203に一方弁210が内蔵されていないことも可能である。
【0048】
また、本形態では異形シリンジ200が専用設計で製造されており、そのシリンダ部材201がムク材からなることを想定したが、例えば、図6に示すように、2個の通常シリンジ300をスペーサ部材501で連結して管部材203を装着することにより、異形シリンジ500を形成することも可能である。
【0049】
さらに、本形態では異形シリンジ200のシリンダ部材201が扁平な楕円筒状に形成されており、専用の薬液注入装置101のシリンジアダプタ120により保持部材本体111に装着されることを例示した。しかし、図7に示すように、複数の通常シリンジ300を上部で連結した構造に異形シリンジ510のシリンダ部材511を形成することにより、従来の薬液注入装置20に装着できる異形シリンジ510を実現することも可能である。
【0050】
また、本形態では異形シリンジ200のピストン部材202がピストンヘッド204とピストンロッド209からなり、薬液注入装置101のスライダ機構140がピストンロッド209を保持することを例示した。しかし、ピストン部材がピストンヘッドのみからなり、薬液注入装置のスライダ機構がピストンヘッドを直接に保持することも可能である(図示せず)。
【0051】
さらに、本形態では異形シリンジ200のシリンダ部材201に別体の管部材203が予め装着されていることを例示したが、異形シリンジ200と管部材203とを別個に製造販売して現場で作業者に連結させることも可能である。
【0052】
また、本形態では異形シリンジ200のシリンダ部材201に別体の管部材203が装着されていることを例示したが、図8に示すように、シリンダ部材521の内部に管部材522が内蔵されている構造に異形シリンジ520を形成することも可能である。
【0053】
さらに、本形態ではシリンジアダプタ120,130により1個の保持部材本体111に1個の異形シリンジ200と2個の通常シリンジ300とを自在に装着できることを例示したが、図2に示すように、保持部材本体111にシリンジアダプタ120が装着された構造に薬液注入装置(図示せず)を形成することにより、異形シリンジ200のみ使用する薬液注入装置を実現することも可能である。
【0054】
また、本形態では異形シリンジ200と通常シリンジ300とがシリンジアダプタ120,130により保持部材本体111に装着されることを例示したが、図9に示すように、シリンジアダプタ130と同様な外形に異形シリンジ530のシリンダ部材531を形成し、この異形シリンジ530を保持部材本体111に直接に装着することも可能である。
【0055】
この場合、薬液注入システム100としては、保持部材本体111に異形シリンジ530を直接に直脱するとともに通常シリンジ300をシリンジアダプタ130で直脱することが可能であり、さらに、保持部材本体111に異形シリンジ530を直接に直脱するとともに異形シリンジ200と通常シリンジ300とをシリンジアダプタ120,130で直脱することも可能である。
【0056】
【発明の効果】
本発明の薬液注入システムでは、1個の薬液注入装置に1個のシリンジユニットを装着し、その管部材の1個の先端部分を被験者に連結すれば、この被験者に複数種類の薬液を自在に注入することができるので、被験者に複数種類の薬液を注入するために薬液注入装置に複数のシリンジユニットを装着して管部材の複数の末端部分を連結する必要がなく、その作業が簡易で連結部分に汚染が発生する可能性も低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の薬液注入システムを示す分解斜視図である。
【図2】薬液注入装置にシリンジユニットである異形シリンジを装着する状態を示す斜視図である。
【図3】 (a)は異形シリンジの横断平面図、(b)は縦断正面図である。
【図4】薬液注入装置の外観を示す斜視図である。
【図5】MRI装置の外観を示す斜視図である。
【図6】第1の変形例の異形シリンジを示す斜視図である。
【図7】第2の変形例の異形シリンジを示す斜視図である。
【図8】第3の変形例の異形シリンジを薬液注入装置に装着する状態を示す斜視図である。
【図9】第4の変形例の薬液注入システムを示す分解斜視図である。
【図10】一従来例の薬液注入システムを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
100 薬液注入システム
101 薬液注入装置
110 シリンジ保持部材である注入ヘッド
111 保持部材本体
120,130 シリンジアダプタ
140 スライダ機構
200,500,510,520,530 シリンジユニットである異形シリンジ
201,301,511,521,531 シリンダ部材
202,302 ピストン部材
203,522 管部材
205 穴部
210 一方弁
300 シリンジユニットである通常シリンジ

Claims (11)

  1. シリンダ部材の穴部にピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンジユニットと、このシリンジユニットの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
    前記シリンジユニットは、n個(nは2以上の整数)の前記穴部が形成されている1個の前記シリンダ部材と、このシリンダ部材のn個の前記穴部に個々に挿入されているn個のピストン部材と、を有する第1のシリンジ、および1個の前記穴部が形成されている1個の前記シリンダ部材と、このピストン部材の前記穴部に挿入されている1個のピストン部材と、を有するn個の第2のシリンジを含んでおり、
    前記薬液注入装置は、1個の前記第1のシリンジのシリンダ部材を保持する第1のシリンジアダプタと、n個の前記第2のシリンジのシリンダ部材を保持する第2のシリンジアダプタと、前記第1のシリンジアダプタと前記第2のシリンジアダプタとを交換自在に保持する1個の保持部材本体と、前記シリンジユニットのn個の前記ピストン部材を個々に保持してスライド移動させるn個のスライダ機構と、を有している、薬液注入システム。
  2. シリンダ部材の穴部にピストン部材がスライド自在に挿入されているシリンジユニットと、このシリンジユニットの前記シリンダ部材と前記ピストン部材とを別個に保持して相対移動させる薬液注入装置と、を有している薬液注入システムであって、
    前記シリンジユニットは、n個(nは2以上の整数)の前記穴部が形成されている1個の前記シリンダ部材と、このシリンダ部材のn個の前記穴部に個々に挿入されているn個のピストン部材と、を有する第1のシリンジ、および1個の前記穴部が形成されている1個の前記シリンダ部材と、このピストン部材の前記穴部に挿入されている1個のピストン部材と、を有するn個の第2のシリンジを含んでおり、
    前記薬液注入装置は、n個の前記第2のシリンジのシリンダ部材を保持するシリンジアダプタと、前記シリンジアダプタと前記第1のシリンジのシリンダ部材とを交換自在に保持する1個の保持部材本体と、前記シリンジユニットのn個の前記ピストン部材を個々に保持してスライド移動させるn個のスライダ機構と、を有している、薬液注入システム。
  3. 前記第1のシリンジが、先端部分が1個に集約されていてn個に分岐している末端部分がn個の前記穴部に個々に連通している管部材も有している請求項1または2に記載の薬液注入システム。
  4. 前記第1のシリンジの前記管部材の1個の先端部分とn個の前記末端部分との少なくとも一つに前記薬液の移動を注入方向に規制する一方弁が設けられている請求項に記載の薬液注入システム。
  5. 前記第1のシリンジの前記管部材と前記シリンダ部材とが一体に形成されている請求項またはに記載の薬液注入システム。
  6. 請求項に記載の薬液注入システムのシリンジユニットであって、
    n個(nは2以上の整数)の前記穴部が形成されていて前記薬液注入装置の前記保持部材本体に前記シリンジアダプタを介することなく直接に保持される1個の前記シリンダ部材と、
    このシリンダ部材のn個の前記穴部に個々に挿入されているn個のピストン部材と、
    を有しているシリンジユニット。
  7. 先端部分が1個に集約されていてn個に分岐している末端部分がn個の前記穴部に個々に連通している管部材も有している請求項に記載のシリンジユニット。
  8. 前記管部材の1個の先端部分とn個の前記末端部分との少なくとも一つに前記薬液の移動を注入方向に規制する一方弁が設けられている請求項に記載のシリンジユニット。
  9. 前記管部材と前記シリンダ部材とが一体に形成されている請求項に記載のシリンジユニット。
  10. 請求項に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    1個の前記第1のシリンジのシリンダ部材を保持する第1のシリンジアダプタと、n個の前記第2のシリンジのシリンダ部材を保持する第2のシリンジアダプタと、前記第1のシリンジアダプタと前記第2のシリンジアダプタとを交換自在に保持する1個の保持部材本体と、前記シリンジユニットのn個の前記ピストン部材を個々に保持してスライド移動させるn個のスライダ機構と、を有している薬液注入装置。
  11. 請求項に記載の薬液注入システムの薬液注入装置であって、
    n個の前記第2のシリンジのシリンダ部材を保持するシリンジアダプタと、前記シリンダアダプタと前記第1のシリンジのシリンダ部材を交換自在に保持する1個の保持部材本体と、前記シリンジユニットのn個の前記ピストン部材を個々に保持してスライド移動させるn個のスライダ機構と、を有している薬液注入装置。
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