JP4141407B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置製造方法に関し、特に、絶縁膜上に形成された金属薄膜からなる金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置製造方法に関するものである。
金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置は、例えばマイコン、カメラ、ビデオ機器、通信機、ページャ、電卓、電子手帳、リモコン、携帯機器全般等に使用される。
アナログ集積回路において、抵抗素子は重要な素子として多用されている。近年、抵抗素子の中でも金属薄膜からなる抵抗体(金属薄膜抵抗体と称す)がその抵抗値の温度依存性(以下TCRという)の低さから注目を集めている。金属薄膜抵抗体の材料としては、例えばクロムシリコン(CrSi)やニッケルクロム(NiCr)、窒化タンタル(TaN)、クロムシリサイド(CrSi2)、窒化クロムシリサイド(CrSiN)、クロムシリコンオキシ(CrSi0)などが用いられる。
金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置において、高集積化の要求を満たすために、より高いシート抵抗を目指し、1000Å(オングストローム)以下という薄い膜厚で金属薄膜抵抗体を形成することが多い。
従来、金属薄膜抵抗体の電気的接続をとる方法として、以下のような方法がある。
1)金属薄膜抵抗体に直接金属配線を接続する方法(例えば特許文献1参照。)。
2)金属薄膜抵抗体を形成した後、層間絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜に接続孔を形成し、接続孔を介して金属配線を接続する方法(例えば特許文献2及び特許文献3参照。)。
3)金属薄膜抵抗体層上にバリヤ膜を形成し、そのバリヤ膜に金属配線を接続する方法(例えば特許文献4及び特許文献5参照。)。
上記1)〜3)の金属薄膜抵抗体の電気的接続をとる方法を以下に示す。
図21を参照して、1)金属薄膜抵抗体上に直接金属配線を形成する方法を説明する。
(1)素子分離酸化膜3及びトランジスタ素子等(図示は省略)の形成が完了したウェハ状のシリコン基板1上に、トランジスタのゲート電極とメタル配線との第1層間絶縁膜5となるBPSG(Borophospho silicate grass)膜を形成し、リフロー工程等を行なう(図21(a)参照)。
(2)シリコン基板1上全面に金属薄膜抵抗体を形成するための金属薄膜73を20〜500Å程度の膜厚に形成する(図21(b)参照)。
(3)金属薄膜73上に金属薄膜抵抗体の形成領域を画定するためのレジストパターン75を形成し、レジストパターン75をマスクにして金属薄膜73をパターニングして金属薄膜抵抗体77を形成する(図21(c)参照)。
(4)レジストパターン75を除去した後、金属薄膜抵抗体77上を含む第1層間絶縁膜5上全面に、AlSiCu膜からなる配線用金属膜79を形成する。配線用金属膜79上に、配線用金属膜79を金属薄膜抵抗体77の両端部に残存させるようにパターニングするためのレジストパターン81を形成する(図21(d)参照)。
(5)ウェットエッチング技術により、レジストパターン81をマスクにして配線用金属膜79をパターニングして金属配線パターン83を形成する(図21(e)参照)。一般的な半導体装置の製造工程では、配線用金属膜79のエッチング処理にはドライエッチング技術が用いられるが、配線用金属膜79の直下に膜厚が薄い金属薄膜抵抗体77が存在する状況下では、オーバーエッチングにより金属薄膜抵抗体77をエッチングしてしまうため、ドライエッチング技術を使用することができない。したがって、配線用金属膜79をウェットエッチング技術によってパターニングする必要がある。
(6)レジストパターン81を除去することにより、金属薄膜抵抗体77と、金属薄膜抵抗体77の電気的接続をとるための金属配線パターン83の形成が完了する(図21(f)参照)。
図22を参照して、2)金属薄膜抵抗体を形成した後、層間絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜に接続孔を形成し、接続孔を介して金属配線を接続する方法について説明する。
(1)図21(a)から(c)を参照して説明した上記工程(1)から(3)と同様にして、シリコン基板1上に素子分離酸化膜3、第1層間絶縁膜5及び金属薄膜抵抗体77を形成する(図22(a)参照)。
(2)金属薄膜抵抗体77上を含む第1層間絶縁膜5上に、金属配線との層間絶縁膜となるCVD(chemical vapor deposition)酸化膜85を2000Å程度の膜厚に形成する(図22(b)参照)。
(3)CVD酸化膜85上に、金属薄膜抵抗体77の両端部に対応して開口部をもつ、金属配線接続用の接続孔を形成するためのレジストパターン87を形成する。ウェットエッチング技術により、レジストパターン87をマスクにしてCVD酸化膜85を選択的に除去して接続孔89を形成する(図22(c)参照)。一般的な半導体装置の製造工程では、接続孔89の形成にはドライエッチング技術が用いられるが、金属薄膜抵抗体77が1000Åより薄い場合には、接続孔89が金属薄膜抵抗体77を突き抜けるのを防止するのは困難であり、ウェットエッチング技術により接続孔89を形成する必要がある。
(4)接続孔89内を含むCVD酸化膜85上に、AlSiCu膜からなる配線用金属膜91を形成する(図22(d)参照)。
(5)配線用金属膜91上に、配線用金属膜91を金属薄膜抵抗体77の両端部に残存させるようにパターニングするためのレジストパターン93を形成する(図22(e)参照)。
(6)ドライエッチング技術により、レジストパターン93をマスクにして配線用金属膜91をパターニングして金属配線パターン95を形成する。このとき、配線用金属膜91下にはCVD酸化膜85が形成されているので、ドライエッチング技術を用いても金属薄膜抵抗体77がエッチングされることはない。
レジストパターン93を除去することにより、金属薄膜抵抗体77と、金属薄膜抵抗体77の電気的接続をとるための金属配線パターン95の形成が完了する(図22(f)参照)。
図23を参照して、3)金属薄膜抵抗体層上にバリヤ膜を形成し、そのバリヤ膜に金属配線を接続する方法を説明する。
(1)図21(a)から(c)を参照して説明した上記工程(1)から(3)と同様にして、シリコン基板1上に素子分離酸化膜3、第1層間絶縁膜5及び金属薄膜抵抗体77を形成する(図23(a)参照)。
(2)金属薄膜抵抗体77上を含む第1層間絶縁膜5上に、金属配線とのバリヤ膜となるTiW等の高融点金属膜97を形成し、さらにその上に、AlSi膜やAlSiCu膜などの配線用金属膜99を形成する(図23(b)参照)。
(3)配線用金属膜99上に、配線用金属膜99を金属薄膜抵抗体77の両端部に残存させるようにパターニングするためのレジストパターン101を形成する(図23(c)参照)。
(4)ドライエッチング技術により、レジストパターン101をマスクにして配線用金属膜99をパターニングして金属配線パターン103を形成する(図23(d)参照)。このとき、配線用金属膜99下には高融点金属膜97が形成されているので、ドライエッチング技術を用いても金属薄膜抵抗体77がエッチングされることはない。
(5)レジストパターン101を除去した後、ウェットエッチング技術により金属配線パターン103をマスクにして高融点金属膜97を選択的に除去して高融点金属膜パターン105を形成する。これにより、金属薄膜抵抗体77と、金属薄膜抵抗体77の電気的接続をとるための金属配線パターン103及び高融点金属膜パターン105の形成が完了する(図23(e)参照)。ここで、金属薄膜抵抗体77の直上に高融点金属膜97があるので、ドライエッチング技術による高融点金属膜97のパターニングは困難である。
また、金属薄膜抵抗体ではないが、最上層配線電極上に絶縁膜を介して形成され、かつその最上層配線電極と結線されている抵抗体を備えた半導体集積回路装置が開示されている(例えば特許文献6参照。)。特許文献6には上記抵抗体が薄膜である旨は記載されていない。また、特許文献6の図1には絶縁膜上で抵抗体とAl電極が互いに側面で電気的接続されている構造が記載されているが、抵抗体とAl電極について互いに側面で電気的に接続させることはプロセス的に不可能であり、仮に、このような側面での電気的接続が可能であるとしても抵抗体が薄膜である場合には接触面積が小さくなるので接触抵抗が高くなりすぎて回路として機能しないと考えられる。
特開2002−124639号公報 特開2002−261237号公報 特許第2699559号公報 特許第2932940号公報 特許第3185677号公報 特開昭58−148443号公報
上記1)の方法では、上述のように、金属薄膜抵抗体77上に直接金属配線パターン83を形成しているが、図21(e)を参照して説明した上記工程(5)において、配線用金属膜79のパターニングをドライエッチング技術によっては行なうことができず、微細パターンの形成が困難であり、回路の高集積化の妨げになるという問題があった。
また、金属薄膜抵抗体77は一般的に酸化されやすく、金属薄膜抵抗体77の表面が酸化された状態で配線用金属膜79を形成しても、金属薄膜抵抗体77と金属配線パターン83の良好な電気的接続を得ることができないという問題があった。一般的な半導体装置の製造工程では、シリコン基板表面等の自然酸化膜をフッ酸水溶液で除去することにより金属配線との良好な電気的接続を得ることができるが、金属薄膜抵抗体77はフッ酸に少なからずエッチングされてしまうため、図21(d)を参照して説明した上記工程(4)において、配線用金属膜79を形成する前にフッ酸による酸化膜除去処理を行なうと金属薄膜抵抗体77の抵抗値のバラツキを招く虞があった。
上記2)の方法では、金属薄膜抵抗体77の上に層間絶縁膜85を形成することにより、図22(f)を参照して説明した上記工程(6)において、配線用金属膜91のパターニングをドライエッチング技術により行なうことができる。
しかし、図22(c)を参照して説明した上記工程(3)において、金属薄膜抵抗体77と金属配線パターン95を電気的に接続するための接続孔89の形成については、上述のように、ウェットエッチング技術により開口する必要があり、微細化による高集積化の妨げとなる。さらに、接続孔89を形成するためのウェットエッチング処理においてフッ酸水溶液を使用するが、フッ酸により金属薄膜抵抗体77がエッチングされてしまうのを防止するには、金属薄膜抵抗体77上にバリヤ膜を形成及びパターニングする工程を新規に追加する等の対策が必要であり、工程数が増加するという問題があった。
上記3)の方法では、図23(d)を参照して説明した上記工程(4)のように、配線用金属膜のエッチング処理をドライエッチング技術によって行なうことができ、さらに接続孔の形成も不要である。しかし、図23(e)を参照して説明した上記工程(5)において、上述のように、金属薄膜抵抗体77の長さを実質的に決定する高融点金属膜パターン105を形成するための高融点金属膜97のパターニングをウェットエッチング技術により行なう必要があるので、高融点金属膜97は希望するエッチング領域よりも広くエッチングされてしまい、金属薄膜抵抗体77の実質的な長さがばらつき、結果的に抵抗値のバラツキを大きくしてしまうと共に、微細化が困難になるという問題があった。
さらに、図23(b)を参照して説明した上記工程(2)において、高融点金属膜97よりも先に形成されている金属薄膜抵抗体77の表面は酸化されており、高融点金属膜97との電気的接続を良好なものとするためには、フッ酸水溶液による金属薄膜抵抗体77表面の酸化膜除去が必要となるが、高融点金属膜97を形成する前にフッ酸による酸化膜除去処理を行なうと金属薄膜抵抗体77の抵抗値がばらつく原因となる虞があった。
このように、従来の製造方法では、金属薄膜抵抗体の膜厚が薄いことに起因して、いずれかの工程でウェットエッチング処理が必要であり、微細化の妨げとなったり、抵抗値のバラツキを発生させる原因となったりしていた。
さらに、金属薄膜抵抗体が酸化されやすく、金属配線との良好な電気的接続を形成することが困難なので、金属薄膜抵抗体専用のバリヤ膜形成工程の追加や、フッ酸水溶液による表面酸化膜除去処理が必要であり、工程数が増加したり、抵抗値のバラツキを生む原因となったりしていた。
本発明は、金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置製造方法において、金属薄膜抵抗体の抵抗値の安定化を実現することを目的とするものである。
本発明により製造される半導体装置は、絶縁膜上に形成された金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置であって、上記絶縁膜の下層に上記金属薄膜抵抗体の両端部に対応して配線パターンを備え、上記絶縁膜に上記金属薄膜抵抗体の両端部及び上記配線パターンに対応して接続孔が設けられており、上記絶縁膜は少なくとも上記金属薄膜抵抗体が形成された領域では平坦化処理が施されたSOG膜及びその上に形成されたCVD絶縁膜を含んでおり、上記金属薄膜抵抗体は上記絶縁膜のCVD絶縁膜上から上記接続孔の内壁及び上記配線パターン上にわたって形成されているものである。
また、本発明により製造される半導体装置は、絶縁膜上に形成された金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置において、上記絶縁膜の下層に上記金属薄膜抵抗体の両端部に対応して配線パターンを備え、上記絶縁膜に上記金属薄膜抵抗体の両端部及び上記配線パターンに対応して接続孔が設けられており、上記絶縁膜は少なくとも上記金属薄膜抵抗体が形成された領域では平坦化処理が施されたSOG膜及びその上に形成されたCVD絶縁膜を含み、そのCVD絶縁膜が上記金属薄膜抵抗体と接触しており、上記金属薄膜抵抗体は上記接続孔内で上記配線パターンに直接接続されているものである。
本発明により製造される半導体装置では、金属薄膜抵抗体の両端部は金属薄膜抵抗体よりも下層側の配線パターンに対応して絶縁膜に形成された接続孔内に形成されており、接続孔内で金属薄膜抵抗体と配線パターンの電気的接続が形成されているので、金属薄膜抵抗体を形成した後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はない。さらに、金属薄膜抵抗体の配線パターンとの接触面が大気に暴露されることはないので、金属薄膜抵抗体に対する表面酸化膜除去処理及びエッチング防止用バリヤ膜形成を行なわなくても、金属薄膜抵抗体と配線パターンの良好な電気的接続を安定して得ることができる。これにより、金属薄膜抵抗体の膜厚に関わらず、工程数を増加させることなく、金属薄膜抵抗体の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法は、絶縁膜上に金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置の製造方法であって、第1局面は以下の工程(A)から(E)を含む。
(A)下地絶縁膜上に、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域に対応して配線パターンを形成する工程、
(B)上記配線パターン上を含む前記下地絶縁膜上に平坦化された絶縁膜を形成する工程であって、この工程はSOG膜のコーティング処理及びエッチバック処理、並びにその上へのCVD絶縁膜の形成を含んでいる工程、
(C)上記平坦化された絶縁膜に、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域及び上記配線パターンに対応して接続孔を形成する工程、
(D)上記接続孔内を含み上記絶縁膜に対してArスパッタエッチング技術によりエッチング処理を施した後に上記絶縁膜上に金属薄膜を形成する工程、
(E)上記接続孔に上記金属薄膜を残存させるように上記金属薄膜をパターニングして金属薄膜抵抗体を形成する工程。
本発明の半導体装置の製造方法では、配線パターン及び接続孔を形成した後(工程(A)から(C))、金属薄膜抵抗体を形成して接続孔内で金属薄膜抵抗体と配線パターンの電気的接続を形成するので(工程(D)及び(E))、金属薄膜抵抗体を形成した後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はない。さらに、金属薄膜抵抗体の配線パターンとの接触面が大気に暴露されることはないので、金属薄膜抵抗体に対する表面酸化膜除去処理及びエッチング防止用バリヤ膜形成を行なわなくても、金属薄膜抵抗体と配線パターンの良好な電気的接続を安定して得ることができる。これにより、金属薄膜抵抗体の膜厚に関わらず、工程数を増加させることなく、金属薄膜抵抗体の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
一般に、金属薄膜抵抗体は、下地膜の組成や下地膜形成からの経過時間等に起因して抵抗値が変動するなど、下地膜の影響を受けてしまうという問題があった。
本発明の製造方法において、上記工程(D)で、上記金属薄膜を形成する前に、Arスパッタエッチング技術により上記絶縁膜に対してエッチング処理を施すことが好ましい。さらに、Arスパッタエッチング技術によるエッチング処理後に真空を破らずに連続して金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成することが好ましい。
その結果、金属薄膜抵抗体のシート抵抗の下地膜依存性の軽減及び経時変化の低減を図ることができ、さらに金属薄膜抵抗体の抵抗値の安定化を図ることができる。
スパッタエッチング技術による上記エッチング処理を含む本発明の製造方法において、上記エッチング処理を熱酸化膜エッチング量換算で25Å以上の膜厚分だけ行なう例を挙げることができる。ただし、Arスパッタエッチング技術による上記絶縁膜に対するエッチング量はこれに限定されるものではない。
本発明により製造される半導体装置における金属薄膜抵抗体の膜厚、並びに本発明の製造方法において金属薄膜抵抗体用に形成する金属薄膜の膜厚は、5〜1000Å、好ましくは20〜500Åである例を挙げることができる。
本発明製造方法によれば、上述のように、金属薄膜抵抗体を形成した後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はなく、さらに、金属薄膜抵抗体の配線パターンとの接触面が大気に暴露されることはなく、金属薄膜抵抗体に対する表面酸化膜除去処理及びエッチング防止用バリヤ膜形成を行なわなくても、金属薄膜抵抗体と配線パターンの良好な電気的接続を安定して得ることができるので、上記のような膜厚の金属薄膜抵抗体をもつ半導体装置及びその製造方法に適用しても、工程数を増加させることなく、金属薄膜抵抗体の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
また、金属薄膜抵抗体と金属配線が直接接触している構造では、300〜400℃程度の比較的低温の熱処理により接触抵抗が大きく変動してしまうので、金属薄膜抵抗体と金属配線の間にTiW等のバリヤ膜を形成することが好ましい。
そこで、本発明の半導体装置において、上記配線パターンは、金属材料パターンと上記金属材料パターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜により構成されている、又はポリシリコンパターンと上記ポリシリコンパターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜により構成されていることが好ましい。
本発明の半導体装置の製造方法において、上記工程(A)で、上記配線パターンとして、金属材料パターンと上記金属材料パターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成する、又はポリシリコンパターンと上記ポリシリコンパターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成することが好ましい。
上記の半導体装置の態様及び製造方法の局面によれば、金属薄膜抵抗体と金属配線又はポリシリコン配線の間に高融点金属膜を介在させることができるので、金属薄膜抵抗体と配線パターンの接触抵抗のバラツキを低減することができ、抵抗値の精度及び歩留りの向上を図ることができる。
さらに、配線パターンが金属材料パターンと高融点金属膜により形成されている場合には、金属材料パターンの上面に形成される反射防止膜としての高融点金属を金属材料パターンと金属薄膜抵抗体とのバリヤ膜として兼用するようにし、又は、配線パターンがポリシリコンパターンと高融点金属膜により形成されている場合には、ポリシリコンパターンの低抵抗素子化を目的として形成される高融点金属膜をポリシリコンパターンと金属薄膜抵抗体とのバリヤ膜として兼用するようにすれば、従来技術に比べて製造工程が増加することはないので、製造コストの増大を防止しつつ、金属薄膜抵抗体と配線パターンの接触抵抗を安定させることができる。
さらに、本発明の製造方法において、上記高融点金属膜を500〜3000Åの膜厚に形成する例を挙げることができる。これにより、上記工程(D)で、上記金属薄膜を形成する前に、Arスパッタエッチング技術により上記絶縁膜に対してエッチング処理を施す工程を含む場合に、接続孔内に高融点金属を十分に残存させることができる。
本発明により製造される半導体装置において、上記金属薄膜抵抗体の上面を覆う金属窒化膜を備え、上記金属薄膜抵抗体の上面と上記金属窒化膜の間には金属酸化膜は形成されていないことが好ましい。
本発明製造方法において、上記工程(D)で、上記金属薄膜を無酸素雰囲気中で形成した後、連続して無酸素雰囲気中で上記金属薄膜上に金属窒化膜を形成し、上記工程(E)で、上記金属窒化膜及び上記金属薄膜をパターニングして金属窒化膜パターン及び上記金属薄膜抵抗体からなる積層パターンを形成することが好ましい。上記金属窒化膜を形成する際のスパッタガス中の窒素分圧が18〜90%である例を挙げることができる。
これにより、金属薄膜抵抗体の上面の酸化をなくすことができ、金属薄膜抵抗体の抵抗値の安定化及び精度の向上を図ることができる。
本発明製造方法において、上記配線パターンは最上層の配線パターンである例を挙げることができる。最上層の配線パターン上に金属薄膜抵抗体を配置することにより、例えば金属薄膜抵抗体のレイアウト変更を金属薄膜抵抗体及び最上層の配線パターンのレイアウト変更により実現できるなど、設計の自由度を向上させることができる。
また、最上層の配線パターン上に形成された絶縁膜上に金属薄膜抵抗体を配置することにより、金属薄膜抵抗体の上層には絶縁性材料からなる最終保護膜が形成され、金属薄膜抵抗体の上層に最終保護膜以外の絶縁膜も形成されている場合に比べて金属薄膜抵抗体上の絶縁性材料の膜厚を薄くして膜厚ばらつきを小さくすることができる。これにより、金属薄膜抵抗体にレーザーを照射してトリミング処理を施す際に、金属薄膜抵抗体上の絶縁性材料でのレーザーの干渉のばらつきを小さくして金属薄膜抵抗体に与えられるレーザーエネルギーのばらつきを小さくすることができ、トリミングの正確性を向上させることができる。さらに、トリミング処理時のレーザー照射に起因する金属薄膜抵抗体の温度上昇などに対して放熱能力を向上させることができる。
本発明により製造される半導体装置が適用される半導体装置の一例として、2個以上の抵抗素子による分割によって電圧出力を得、ヒューズ素子の切断によって電圧出力を調整できる分割抵抗回路を備えた半導体装置を挙げることができる。その分割抵抗回路を構成する抵抗素子は、本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体により構成される。
本発明により製造される半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体によれば、抵抗素子の微細化及び抵抗値の安定化を図ることができるので、分割抵抗回路の形成面積の縮小化及び出力電圧の精度の向上を図ることができる。
本発明により製造される半導体装置が適用される半導体装置の他の例として、入力電圧を分割して分割電圧を供給するための分割抵抗回路と、基準電圧を供給するための基準電圧発生回路と、上記分割抵抗回路からの分割電圧と上記基準電圧発生回路からの基準電圧を比較するための比較回路をもつ電圧検出回路を備えた半導体装置を挙げることができる。その電圧検出回路を構成する分割抵抗回路は、本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体が適用された抵抗素子を備えている。
本発明により製造される半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体が適用された分割抵抗回路によれば形成面積の縮小化及び出力電圧の精度の向上を図ることができるので、電圧検出回路の形成面積の縮小化及び電圧検出能力の精度の向上を図ることができる。
本発明により製造される半導体装置が適用される半導体装置のさらに他の例として、入力電圧の出力を制御する出力ドライバと、出力電圧を分割して分割電圧を供給するための分割抵抗回路と、基準電圧を供給するための基準電圧発生回路と、上記分割抵抗回路からの分割電圧と上記基準電圧発生回路からの基準電圧を比較し、比較結果に応じて上記出力ドライバの動作を制御するための比較回路をもつ定電圧発生回路を備えた半導体装置を挙げることができる。その定電圧発生回路を構成する分割抵抗回路は、本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体が適用された抵抗素子を備えている。
本発明により製造される半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体が適用された分割抵抗回路によれば形成面積の縮小化及び出力電圧の精度の向上を図ることができるので、定電圧発生回路の形成面積の縮小化及び出力電圧の安定化を図ることができる。
請求項1及び2に記載された半導体装置の製造方法では、下地絶縁膜上に配線パターンを形成する工程(A)、下地絶縁膜上に絶縁膜を形成する工程(B)、絶縁膜に、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域及び配線パターンに対応して接続孔を形成する工程(C)、接続孔内を含む絶縁膜上に金属薄膜を形成する工程(D)、接続孔に金属薄膜を残存させるように金属薄膜をパターニングして金属薄膜抵抗体を形成する工程(E)を含むようにしたので、金属薄膜抵抗体を形成した後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はなく、さらに、金属薄膜抵抗体に対する表面酸化膜除去処理及びエッチング防止用バリヤ膜形成を行なわなくても金属薄膜抵抗体と配線パターンの良好な電気的接続を安定して得ることができ、金属薄膜抵抗体の膜厚に関わらず、工程数を増加させることなく、金属薄膜抵抗体の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
さらに、上記工程(D)で、金属薄膜を形成する前に、Arスパッタエッチング技術により絶縁膜に対してエッチング処理を施すようにしたので、金属薄膜抵抗体のシート抵抗の下地膜依存性の軽減及び経時変化の低減を図ることができ、さらに金属薄膜抵抗体の抵抗値の安定化を図ることができる。
そして、上記工程(B)において、金属薄膜抵抗体の下地膜である絶縁膜の上面を平坦化するための平坦化処理工程を含むようにしたので、上記絶縁膜の段差に起因して金属薄膜抵抗体の抵抗値がばらつくのを防止することができる。
請求項に記載された半導体装置の製造方法では、上記工程(A)で、配線パターンとして金属材料パターンと金属材料パターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成し、請求項に記載された半導体装置の製造方法では、上記工程(A)で、配線パターンとしてポリシリコンパターンとポリシリコンパターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成するようにしたので、製造工程を追加しなくても、金属薄膜抵抗体と金属配線又はポリシリコン配線の間に高融点金属膜を介在させることができるので、金属薄膜抵抗体と配線パターンの接触抵抗のバラツキを低減することができ、抵抗値の精度及び歩留りの向上を図ることができる。
請求項に記載された半導体装置の製造方法では、高融点金属膜を500〜3000Åの膜厚に形成するようにしたので、上記工程(D)で、金属薄膜を形成する前に、Arスパッタエッチング技術により絶縁膜に対してエッチング処理を施す工程を含む場合に、接続孔内に高融点金属を十分に残存させることができる。
請求項に記載された半導体装置の製造方法では、上記工程(D)で、金属薄膜を無酸素雰囲気中で形成した後、連続して無酸素雰囲気中で金属薄膜上に金属窒化膜を形成し、上記工程(E)で、金属窒化膜及び金属薄膜をパターニングして金属窒化膜パターン及び金属薄膜抵抗体からなる積層パターンを形成するようにしたので、金属薄膜抵抗体の上面の酸化をなくすことができ、金属薄膜抵抗体の抵抗値の安定化及び精度の向上を図ることができる。
請求項10に記載された半導体装置の製造方法では、金属薄膜抵抗体と電気的に接続されている配線パターンは最上層の配線パターンであるようにしたので、設計の自由度を向上させることができる。さらに、金属薄膜抵抗体の上層に最終保護膜以外の絶縁膜も形成されている場合に比べて金属薄膜抵抗体上の絶縁性材料の膜厚を薄くして膜厚ばらつきを小さくすることができ、トリミングの正確性を向上させることができる。さらに、トリミング処理時のレーザー照射に起因する金属薄膜抵抗体の温度上昇などに対して放熱能力を向上させることができる。
図1及び図2は製造方法の一実施例を説明するための工程断面図である。図2(k)は半導体装置の一実施例を示している。図1及び図2では、同一基板上にトランジスタ素子や容量素子などが形成されているが、それらの素子の図示は省略している。まず、図2(k)を参照して半導体装置の一実施例を説明する。
シリコン基板1上に素子分離酸化膜3が形成されている。素子分離酸化膜3の形成領域を含むシリコン基板1上にBPSG膜又はPSG(phospho silicate glass)膜からなる第1層間絶縁膜(下地絶縁膜)5が形成されている。第1層間絶縁膜5上に、金属材料パターン7と金属材料パターン7表面に形成された高融点金属膜9からなる配線パターン11が形成されている。金属材料パターン7は例えばAlSiCu膜により形成されている。高融点金属膜9は例えばTiN膜により形成されており、反射防止膜兼バリヤ膜として機能するものである。
配線パターン11の形成領域を含む第1層間絶縁膜5上に、下層側から順にプラズマCVD酸化膜13、SOG(spin on glass)膜15、プラズマCVD酸化膜17からなる第2層間絶縁膜(絶縁膜)19が形成されている。第2層間絶縁膜19に、金属薄膜抵抗体の両端部及び配線パターン11に対応して接続孔21が形成されている。
第2層間絶縁膜19上に、接続孔21,21間の領域から接続孔21の内壁及び配線パターン11上にわたってCrSi薄膜抵抗体(金属薄膜抵抗体)23が形成されている。CrSi薄膜抵抗体23の両端部は接続孔21内で配線パターン11と電気的に接続されている。
CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第2層間絶縁膜19上に、下層側がシリコン酸化膜25、上層側がシリコン窒化膜27からなる、最終保護膜としてのパッシベーション膜29が形成されている。
図1及び図2を参照して、製造方法の一実施例を説明する。
(1)例えば常圧CVD装置を用いて、素子分離酸化膜3及びトランジスタ素子等(図示は省略)の形成が完了したウェハ状のシリコン基板1上に、BPSG膜又はPSG膜からなる第1層間絶縁膜5を約8000Åの膜厚に形成する。その後、リフロー等の熱処理を行なって第1層間絶縁膜5の表面を平坦化する(図1(a)参照)。
(2)例えばDCマグネトロンスパッタリング装置を用いて、第1層間絶縁膜5上に、AlSiCu膜からなる配線用金属膜31を約5000Åの膜厚に形成し、さらにその上に、公知の技術である反射防止膜としての高融点金属膜33、ここではTiN膜を約800Åの膜厚に、真空中で連続的に形成する(図1(b)参照)。ここで、高融点金属膜33は、最終的には後工程で配線用金属膜31から形成される金属材料パターンと、金属薄膜抵抗体との接触抵抗を安定させるためのバリヤ膜としても機能するため、配線用金属膜31と高融点金属膜33を真空中で連続して形成することが好ましい。
(3)公知の写真製版技術及びエッチング技術により、高融点金属膜33及び配線用金属膜31をパターンニングして、金属配線パターン7及び高融点金属膜9からなる配線パターン11を形成する(図1(c)参照)。この時、配線用金属膜31上に、反射防止膜として機能する高融点金属膜33が形成されているので、配線パターン11の形成領域を画定するためのレジストパターンの太りや細りなどを最小限に抑えることができる。
また、この段階では、従来技術のようには金属薄膜抵抗体は形成されておらず、配線パターン11の下地膜は第1層間絶縁膜5により形成されているので、高融点金属膜33及び配線用金属膜31のパターンニングをドライエッチング技術により十分なオーバーエッチングをもって行なうことが可能であり、従来技術の問題点となっていたウェットエッチング技術によるパターニングを適用する必要性は全く無く、回路の微細化に影響を与えることはない。
(4)例えばプラズマCVD法により、配線パターン11の形成領域を含む第1層間絶縁膜5上にプラズマCVD酸化膜13を6000Å程度の膜厚に形成する(図1(d)参照)。
(5)公知の技術であるSOGのコーティング処理及びエッチバック処理を行なうことにより、プラズマCVD酸化膜13上にSOG膜15を形成して平坦化を行なった後、SOG膜15からの成分の拡散を防止するためのプラズマCVD酸化膜17を2000Å程度の膜厚に形成して、プラズマCVD酸化膜13、SOG膜15及びプラズマCVD酸化膜17からなる第2層間絶縁膜19を形成する(図1(e)参照)。
(6)公知の写真製版技術により、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域及び配線パターン11に対応して第2層間絶縁膜19に接続孔を形成するためのレジストパターン35を形成する。レジストパターン35には、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域及び配線パターン11に対応して開口部36が形成されている(図1(f)参照)。
(7)例えば並行平板型プラズマエッチング装置により、RFパワー:700W(ワット)、Ar:500sccm(standard cc/分)、CHF3:500sccm、CF4:500sccm、圧力:3.5Torr(トル)の条件で、レジストパターン35をマスクにして第2層間絶縁膜19を選択的に除去して、第2層間絶縁膜19に接続孔21を形成する。接続孔21の底部には、反射防止膜兼バリヤ膜としての高融点金属膜9が約600Åの膜厚で残存している。
その後、レジストパターン35を除去する(図2(g)参照)。
ここで、接続孔21の形成後に、接続孔21の側壁等に付着しているエッチング時の副生成物除去工程を行なってもよい。また、接続孔21内部での金属薄膜抵抗体のステップカバレージを改善する目的で、エッチング条件の変更によるテーパーエッチングや、ウェットエッチング技術とドライエッチング技術を組み合わせたエッチング処理等により、接続孔21の形状の改善を行なってもよい。
また、上記工程(7)において、プラズマエッチング条件を最適化することにより、第2層間絶縁膜19のエッチングレートに対する高融点金属膜9のエッチングレートをさらに低く抑えることは十分可能であり、接続孔21の底部に残る高融点金属膜9の膜厚をこの実施例よりも大きくすることもできる。さらに、高融点金属膜9の形成時点での膜厚を低く抑えつつ、接続孔21形成後の高融点金属膜9の残存膜厚を確保するもできる。このように、接続孔21を形成する上記工程(7)を金属薄膜抵抗体が形成されていない段階で行なうので、金属薄膜抵抗体の薄さに起因した制約を一切受けること無く接続孔21の加工が可能であり、ドライエッチング技術の適用による微細化の追求が十分に可能である。
(8)例えばマルチチャンバースパッタリング装置のArスパッタエッチングチャンバーにて、真空中で、DCバイアス:1250V、Ar:20sccm、圧力:8.5mTorr(ミリトル)、処理時間:20秒の条件で、接続孔21内を含む第2層間絶縁膜19の表面に対してArスパッタエッチング処理を行なう。このエッチング条件は、1000℃、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜を約50Åだけエッチングする条件と同等である。この処理を行なった後の接続孔21底部に残存する高融点金属膜9の膜厚は500Å程度であった。
続けて、Arスパッタエッチング完了後に真空を破らずに連続して金属薄膜抵抗体用のCrSi薄膜(金属薄膜)37を形成する。ここでは、半導体ウェハをArスパッタエッチングチャンバーからCrSiターゲットが装着されたスパッタチャンバーに移送した後、Si/Cr=80/20wt%(重量パーセント)のCrSiターゲットを使用し、DCパワー:0.7KW(キロワット)、Ar:85sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:9秒の条件で処理を行ない、接続孔21内を含む第2層間絶縁膜19上全面にCrSi薄膜37を約50Åの膜厚に形成した(図2(h)参照)。
このように、金属薄膜抵抗体用のCrSi薄膜37を形成する前に、接続孔21内を含む第2層間絶縁膜19に対してArスパッタエッチング処理を行なうことにより、接続孔21の内部を清浄すると共に、接続孔21底部の高融点金属膜9表面に形成されている極少量の自然酸化膜を除去することができる。これにより、配線パターン11とCrSi薄膜37との良好な電気的接続を達成することができる。
さらに、上記Arスパッタエッチング処理を行なうことにより、後工程でCrSi薄膜37から形成されるCrSi薄膜抵抗体の下地膜依存性を改善できる。この効果については後述する。
(9)写真製版技術により、CrSi薄膜37上に金属薄膜抵抗体の形成領域を画定するためのレジストパターン39を形成する。例えばRIE(反応性イオンエッチング)装置を用い、レジストパターン39をマスクにしてCrSi薄膜37をパターニングし、CrSi薄膜抵抗体23を形成する(図2(i)参照)。
(10)レジストパターン39を除去する(図2(j)参照)。ここで、CrSi薄膜抵抗体23は接続孔21内で配線パターン11と電気的に接続されているので、従来技術のようには金属薄膜抵抗体上面で電気的接続をとるためにフッ酸水溶液によるCrSi薄膜抵抗体23の表面の金属酸化膜除去処理を行なう必要はない。
(11)例えばプラズマCVD法により、CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第2層間絶縁膜19上に、パッシベーション膜としてのシリコン酸化膜25及びシリコン窒化膜27を順次形成する。以上により、半導体装置の製造工程が完了する(図2(k)参照)。
上記実施例によれば、配線パターン11及び接続孔21を形成した後、CrSi薄膜抵抗体23を形成して接続孔21内でCrSi薄膜抵抗体23と配線パターン11の電気的接続を形成するので、CrSi薄膜抵抗体23をパターニングした後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はない。
さらに、CrSi薄膜抵抗体23の配線パターン11との接触面が大気に暴露されることはないので、CrSi薄膜抵抗体23に対する表面酸化膜除去処理及びエッチング防止用バリヤ膜形成を行なわなくても、CrSi薄膜抵抗体23と配線パターン11の良好な電気的接続を安定して得ることができる。
これにより、CrSi薄膜抵抗体23の膜厚に関わらず、工程数を増加させることなく、CrSi薄膜抵抗体23の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
さらに、CrSi薄膜抵抗体23と金属材料パターン7の間にバリヤ膜として機能する高融点金属膜9を介在させているので、CrSi薄膜抵抗体23と配線パターン11の接触抵抗のバラツキを低減することができ、抵抗値の精度及び歩留りの向上を図ることができる。
さらに、高融点金属膜9はバリヤ膜兼反射防止膜としても機能しており、従来技術に比べて製造工程を増加させることなく高融点金属膜9を形成することができるので、製造コストの増大を防止しつつ、金属薄膜抵抗体と配線パターンの接触抵抗を安定させることができる。
図3及び図4を参照して、上記実施例と同様の構成で形成した金属薄膜抵抗体の特性について調べた結果を示す。図3は、金属薄膜抵抗体のシート抵抗と膜厚との関係を示し、縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸はCrSi膜厚(Å)を示す。図4は、金属薄膜抵抗体のシート抵抗のウェハ面内の63箇所での測定結果の標準偏差(σ)を平均値(AVE)で割った値(σ/AVE)とCrSi膜厚との関係を示し、縦軸はσ/AVE(%)、横軸はCrSi膜厚(Å)を示す。
金属薄膜抵抗体の形成条件は次の通りである。
マルチチャンバースパッタリング装置を用いて、DCパワー:0.7KW、Ar:85sccm、圧力:8.5mTorr、ターゲット:Si/Cr=50/50wt%及び80/20wt%の2種について、体積時間を調整することにより、CrSi薄膜を25〜500Åの膜厚にサンプルを作成した。なお、Si/Cr=50/50wt%のサンプルについては膜厚が500Åのものは作成していない。
また、CrSi薄膜形成前のArスパッタエッチング処理は、上記マルチチャンバースパッタリング装置を用いて、DCバイアス:1250V、Ar:20sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:160秒の条件で行なった。これは、1000℃、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜を400Åだけエッチング除去するのに相当する処理である。
また、本サンプルでは、金属薄膜抵抗体に接続する下層の金属配線として、膜厚が5000ÅのAlSiCu膜を用い、AlSiCu膜とCrSi薄膜間の接続孔底部にはAlSiCu膜上のTiN膜が形成されていない構造を採用した。
シート抵抗の測定は、幅が0.5μm(マイクロメートル)、長さが50μmの帯状パターンを0.5μm間隔で20本配置したうちの1本の金属薄膜抵抗体の両端に1Vの電圧を印加して電流値を測定する2端子法にて行なった。
また、金属配線とCrSi薄膜抵抗体とをつなぐ接続孔の平面寸法は0.6μm×0.6μmであった。
図3に示すように、ターゲット(Si/Cr=50/50wt%とSi/Cr=80/20wt%)の組成に関わらず、200Å以上の膜厚から25Åという極めて薄い膜厚まで、膜厚とシート抵抗の線形性が維持されており、従来技術では形成できないような微細な寸法の金属薄膜抵抗体を薄い膜厚に形成できることが分かる。
また、ウェハ面内63箇所におけるシート抵抗のバラツキを示す図4を見ても、ターゲット(Si/Cr=50/50wt%とSi/Cr=80/20wt%)の両方とも、抵抗値のバラツキは膜厚の影響をほとんど受けておらず、抵抗値のバラツキも非常に小さく安定していることが分かる。このことから、本発明の構造を採用すれば、極めて微細な金属薄膜抵抗体パターンを金属薄膜抵抗体の膜厚に関係なく安定して形成できる。
図5は、金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成する前にArスパッタエッチング処理を行なった場合及び行なわなかった場合のCrSi薄膜抵抗体のシート抵抗と金属薄膜抵抗体の下地膜を形成してから経過した時間との関係を示す図であり、(A)は行なった場合、(B)は行なわなかった場合を示す。図5において、縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸は下地膜形成後経過時間(時間)を示す。
図5のサンプルとして、下地膜としてプラズマCVD法によって2000Åの膜厚に形成したプラズマSiN膜とプラズマNSG(non-doped silicate glass)膜の2つのシリコンウェハを準備し、これらのシリコンウェハに形成したCrSi薄膜抵抗体を用い、CrSi薄膜抵抗体のシート抵抗を4端子法によって測定した。
下地膜のプラズマSiN膜は、並行平板型プラズマCVD装置を用いて、温度:360℃、圧力:5.5Torr、RFパワー:200W、SiH4:70sccm、N2:3500sccm、NH3:40sccmの条件で形成した。
プラズマNSG膜は、並行平板型プラズマCVD装置を用いて、温度:400℃、圧力:3.0Torr、RFパワー:250W、SiH4:16sccm、N2O:1000sccmの条件で形成した。
CrSi薄膜抵抗体は、マルチチャンバースパッタリング装置を用いて、Si/Cr=80/20wt%のターゲット、DCパワー:0.7KW、Ar:85sccm、圧力:8.5mTorr、体積時間:13秒の条件で処理を行なうことで、100Åの膜厚に形成した。
Arスパッタエッチング処理を行なったサンプルには、上記マルチチャンバースパッタリング装置を用いて、DCバイアス:1250V、Ar:20sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:80秒の条件で行なった。これは、1000℃、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜を200Åだけエッチング除去するのに相当する処理である。
(B)に示すように、CrSi薄膜の形成前にArスパッタエッチング処理を行なっていない場合、下地膜の違い(SiN膜上とNSG膜上)によりシート抵抗が大きく異なっているのが分かる。さらに、下地膜を形成してからCrSi薄膜抵抗体を形成するまでに経過した時間の影響を大きく受けているのが分かる。
これに対し、(A)に示すように、Arスパッタエッチング処理を行なった場合、下地膜の種類及び経過時間ともに、CrSi薄膜抵抗体のシート抵抗にほとんど影響を与えていないのが分かる。
このことから、Arスパッタエッチング処理を行なった後、真空中で連続して金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成することにより、前工程からの経過時間や製品毎に異なる下地膜の違い等によって発生する抵抗値のバラツキを大幅に改善できることが分かる。
図6は、Arスパッタエッチングの量とシート抵抗の関係を示す図である。縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸はエッチング量(熱酸化膜エッチング量換算)(Å)を示す。図6のサンプルについて、下地膜及びCrSi薄膜抵抗体は図5のサンプル形成と同じ条件で形成したプラズマNSG膜及びCrSi薄膜抵抗体を用いた。なお、成膜から1週間経過したプラズマNSG膜に対してArスパッタエッチングを行なった後、そのプラズマNSG膜上にCrSi薄膜抵抗体を形成した。Arスパッタエッチングの条件は、エッチング量以外は図5のサンプルと同じ条件で行なった。そして、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜エッチング量換算で0Å(Arスパッタエッチング無し)、25Å、50Å、100Å、200Å、400Å、1000Åとなるように調整した。CrSi薄膜抵抗体のシート抵抗を4端子法によって測定した。
図6の結果から、Arスパッタエッチングは、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜エッチング量換算で25Å以上の膜厚分だけ行なえば、CrSi薄膜抵抗体の抵抗値安定化の効果が得られることが分かった。なお、図6ではArスパッタエッチング条件について熱酸化膜エッチング量換算で1000Åの膜厚分だけエッチングしたものまでしかサンプルを製作していないが、熱酸化膜エッチング量換算で1000Åよりも大きい膜厚分だけエッチングした場合であっても、金属薄膜抵抗体の形成領域に下地膜が残存しているのであれば、上記Arスパッタエッチングの効果が得られるものと予想できる。
さらに、Arスパッタエッチング処理の効果は下地の影響のみならず、CrSi薄膜の抵抗値そのものの安定性にも影響を与えることが分かった。
図7は、CrSi薄膜を形成した後に、温度25℃、湿度45%の大気中に放置した時間と、形成直後のシート抵抗(R0)からのシート抵抗の変化率(ΔR/R0)の関係を示す図であり、縦軸はΔR/R0(%)、横軸は放置時間(時間)を示す。
図7のサンプルについて、下地膜及びCrSi薄膜抵抗体は図5のサンプル形成と同じ条件で形成したプラズマNSG膜及びCrSi薄膜抵抗体を用いた。
Arスパッタエッチングについては、処理を行なわないもの(Arエッチ無)、処理時間40秒で熱酸化膜換算:100Åのもの(Arエッチ:100Å)、処理時間80秒で熱酸化膜換算:200Åのもの(Arエッチ:200Å)の3種を準備した。
Arスパッタエッチング処理を行なっていないサンプル(Arエッチ無)では、形成後から時間が経過すると共に抵抗値が上昇し、300時間以上放置した場合、3%以上も抵抗値が変動しているのが分かる。
これに対し、Arスパッタエッチング処理を行なったサンプル(Arエッチ:100Å、及びArエッチ:200Å)では、抵抗値の変化率は大幅に減少し、300時間以上放置しても、形成直後のシート抵抗±1%から外れることはなかった。
さらに、Arエッチ:100ÅとArエッチ:200Åを比較すると、Arスパッタエッチング量の大小の影響は小さく、わずかなエッチング量で効果があることが判明した。
以上、図3から図7を参照して、下地膜のシート抵抗への影響や大気放置時間の影響に対する本発明の効果を説明したが、これらの効果は、サンプルとして使用した、ターゲットがSi/Cr=50/50wt%又は80/20wt%のCrSi薄膜抵抗に限定されるものではない。なお、Si/Cr=50/50〜90/10wt%のターゲットで形成したCrSi薄膜及びCrSiN膜の全てで上記と同様の効果が観察されている。
また、Arスパッタエッチング方法も今回使用したDCバイアススパッタエッチング法に限定されるものではない。
図8は、接続孔形成時に接続孔底部に高融点金属膜を残存させたサンプルと完全に除去したサンプルについて熱処理に起因する金属薄膜抵抗と金属配線の接触抵抗の変動を調べた結果を示す図である。縦軸は熱処理前の接触抵抗値で規格化した値を示し、横軸は熱処理回数を示す。
図8のサンプルとして、接続孔形成時のドライエッチング時間を調整することで、接続孔底部の高融点金属膜を500Å程度残存させたサンプルと、完全に除去したサンプルを作成した。
高融点金属膜にはTiN膜を用いた。
CrSi薄膜抵抗体は、Si/Cr=80/20wt%、DCパワー:0.7KW、Ar:85sccm、圧力:8.5mTorr、体積時間:6秒の条件で50Åの膜厚に形成した。
CrSi薄膜形成前のArスパッタエッチング処理は、DCバイアス:1250V、Ar:20sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:160秒の条件で行なった。これは、1000℃、ウェット雰囲気で形成した熱酸化膜を400Åだけエッチング除去するのに相当する処理である。
接続孔の平面寸法は0.6μm×0.6μmであった。接触抵抗測定方法は4端子法を用いた。
上記のサンプルについて、350℃、窒素雰囲気中で30分の熱処理を追加することで、接触抵抗がどのように変化するかを調べた。
TiN膜を接続孔底部に有するサンプル(TiN有)は、熱処理を2回追加してもほとんど熱処理前の接触抵抗から変化していない。これに対し、TiN膜を完全に除去したサンプル(TiN無)は、2回の熱処理追加によって接触抵抗が熱処理前に比べて20%以上変動している。このことは、TiN膜がCrSi薄膜と金属配線の相互作用による抵抗変動を防止するバリヤ膜としての機能を有することを意味している。
CrSi薄膜抵抗体と金属配線の間にTiN膜を存在させることにより、例えばシンタリングやCVDなど、製造工程で行なわれる熱処理による接触抵抗の変動を極めて小さくできると共に、後工程である組立て作業で行なわれる半田処理などの熱処理での接触抵抗の変動を防止できる。これにより、設定通りの接触抵抗を安定して得ることができると共に、組立て前後の接触抵抗の変動を防止することができ、製品の高精度化や歩留の向上が可能となる。
図1及び図2を参照して説明した製造方法の実施例では、上記工程(2)において、配線用金属膜31と高融点金属膜33を真空中で連続して形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、配線用金属膜31を形成し、一旦大気に暴露した後、高融点金属膜33を形成した場合には、配線用金属膜31表面に形成される自然酸化膜の影響で、配線用金属膜31と高融点金属膜33との間で電気的導通を確保することが困難になる。
このような場合、配線用金属膜31及び高融点金属膜33をパターニングして形成した金属材料パターン7及び高融点金属膜9からなる配線パターン11上の第2層間絶縁膜19に接続孔21を形成する段階で、接続孔21底部の高融点金属膜9を全部除去することによって、配線パターン11とCrSi薄膜抵抗体23間の電気的接続を得ることができる。
また、上記工程(2)において、反射防止膜兼バリヤ膜として機能する高融点金属膜33を800Åの膜厚に形成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
一般に、反射防止膜としての高融点金属膜は500Å以下の膜厚に形成されるが、本発明の半導体装置の製造方法において、接続孔21の底部にバリヤ膜としての高融点金属膜9を残存させたい場合には、接続孔21形成時のオーバーエッチング(上記工程(7)参照)や、金属薄膜形成時のArスパッタエッチング処理(上記工程(8)参照)において、高融点金属膜9の膜ベリが若干生じてしまうため、バリヤ膜としての機能を安定的に得るために、500Å以上の膜厚に形成することが好ましい。
ただし、上述したように、接続孔21形成用のエッチング条件やArスパッタエッチング条件を最適化することにより、高融点金属膜9の膜厚が500Å以下でも高融点金属膜9の膜ベリを最小限に抑えてバリヤ膜としての機能を発揮させることは可能である。
また、上記工程(8)において、CrSi薄膜37の形成直前にArスパッタエッチング処理を行なっているが、バリヤ膜としての高融点金属膜9が接続孔21底部に残存している場合には、TiN膜からなる高融点金属膜9は大気に晒されてもAlSiCu膜ほど強固な自然酸化膜を形成しないため、上記Arスパッタエッチング処理を行なわなくてもCrSi薄膜37と配線パターン11の電気的接続を得ることができる。ただし、上述したように、CrSi薄膜37の形成直前にArスパッタエッチング処理を行なうことによりCrSi薄膜抵抗体23の抵抗値の安定性を改善することができるので、Arスパッタエッチング処理を行なうことが好ましい。
また、上記の実施例では、第2層間絶縁膜19として、SOG膜15の形成及びエッチバック技術を用いて平坦化したものを用いているが、金属薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜はこれに限定されるものではない。金属薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜としては、例えば公知の技術であるCMP(chemical mechanical polish)技術を用いて平坦化を行なった絶縁膜や、平坦化を行なっていないプラズマCVD酸化膜など、他の絶縁膜であってもよい。ただし、アナログ抵抗素子の中には、TCRのみならず、ペア性や比精度も重要となるような構成で使用されている場合も多いので、特に、本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体をアナログ抵抗素子に適用する場合には、金属薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜は平坦化処理が施されていることが好ましい。
図9は、金属薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜が上記で説明した実施例とは異なる構造をもつ半導体装置及びその製造方法の参考例を説明するための断面図である。図9では、同一基板上にトランジスタ素子や容量素子などが形成されているが、それらの素子の図示は省略している。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
シリコン基板1上に素子分離酸化膜3、第1層間絶縁膜5、金属材料パターン7及び高融点金属膜9からなる配線パターン11が形成されている。
配線パターン11の形成領域を含む第1層間絶縁膜5上に、SOG膜からなる第2層間絶縁膜44が形成されている。第2層間絶縁膜19に、金属薄膜抵抗体の両端部及び配線パターン11に対応して接続孔21が形成されている。
第2層間絶縁膜44上に、接続孔21,21間の領域から接続孔21の内壁及び配線パターン11上にわたってCrSi薄膜抵抗体23が形成されている。CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第2層間絶縁膜44上にシリコン酸化膜25及びシリコン窒化膜27からなるパッシベーション膜29が形成されている。
第2層間絶縁膜44の形成方法について説明すると、SOGを例えば4000Åの膜厚に塗布した後、熱処理を施すことにより第2層間絶縁膜44の形成を行なう。これにより、SOG膜からなる第2層間絶縁膜44表面の段差を軽減することができる。
図10は、金属薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜が上記で説明した参考例とはさらに異なる構造をもつ半導体装置及びその製造方法の参考例を説明するための断面図である。図10では、同一基板上にトランジスタ素子や容量素子などが形成されているが、それらの素子の図示は省略している。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
この参考例が図2(k)を参照して説明した実施例及び図9を参照して説明した参考例と異なる点は、第2層間絶縁膜46がCMP法により平坦化されている点である。第2層間絶縁膜46の材料は例えばプラズマCVD酸化膜である。これにより、CrSi薄膜抵抗体23の下地膜である第2層間絶縁膜46の平坦性をさらに向上させることができる。
第2層間絶縁膜46の形成方法の一例を説明すると、プラズマCVD酸化膜を約10000Åの膜厚に形成し、CMP法により約4000Åの膜厚まで研磨して平坦化する。
また、CrSi薄膜抵抗体の下地となる絶縁膜として、HDP(high-density-plasma)−CVD法により形成されたCVD絶縁膜を用いてもよい。例えば約8000Åの膜厚に形成したHDP−CVD膜を約4000Åの膜厚にエッチバックすることにより、良好な平坦性をもつ絶縁膜を形成することができる。
また、上記の実施例では、CrSi薄膜抵抗体23の上にパッシベーション膜29を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第2層目の金属配線を形成するための層間絶縁膜など、CrSi薄膜抵抗体23上の膜は、いかなる絶縁膜であってもよい。
図11は、製造方法のさらに他の実施例を説明するための工程断面図である。図11(d)は半導体装置のさらに他の実施例を示している。図11では、同一基板上にトランジスタ素子や容量素子などが形成されているが、それらの素子の図示は省略している。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。まず、図11(d)を参照して半導体装置の実施例を説明する。
シリコン基板1上に素子分離酸化膜3、第1層間絶縁膜5、金属材料パターン7及び高融点金属膜9からなる配線パターン11、並びに、プラズマCVD酸化膜13、SOG膜15及びプラズマCVD酸化膜17からなる第2層間絶縁膜19が形成されている。第2層間絶縁膜19に、金属薄膜抵抗体の両端部及び配線パターン11に対応して接続孔21が形成されている。
第2層間絶縁膜19上に、接続孔21,21間の領域から接続孔21の内壁及び配線パターン11上にわたってCrSi薄膜抵抗体23が形成されている。CrSi薄膜抵抗体23の上面にCrSiN膜(金属窒化膜)41が形成されている。CrSi薄膜抵抗体23とCrSiN膜41の間にはCrSiOは形成されていない。
図示は省略するが、CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第2層間絶縁膜19上に、層間絶縁膜又はパッシベーション膜が形成されている。
図11を参照して、製造方法の実施例を説明する。
(1)図1及び図2(g)を参照して説明した上記工程(1)から(7)と同じ工程により、素子分離酸化膜3の形成が完了したウェハ状のシリコン基板1上に、第1層間絶縁膜5、金属配線パターン7及び高融点金属膜9からなる配線パターン11、並びに、プラズマCVD酸化膜13、SOG膜15及びプラズマCVD酸化膜17からなる第2層間絶縁膜19を形成し、第2層間絶縁膜19に接続孔21を形成する(図11(a)参照)。
(2)図2(h)を参照して説明した上記工程(8)と同じ工程により、例えばマルチチャンバースパッタリング装置のArスパッタエッチングチャンバーにて、真空中で、接続孔21内を含む第2層間絶縁膜19の表面に対してArスパッタエッチング処理を行ない、続けて、Arスパッタエッチング完了後に真空を破らずに連続して金属薄膜抵抗体用のCrSi薄膜37を形成する。
さらに、CrSi薄膜37形成後、真空を破らずに連続して、CrSi薄膜37上にCrSiN膜43を形成する。ここでは、CrSi薄膜37の形成で用いたSi/Cr=80/20wt%のCrSiターゲットを使用し、DCパワー:0.7KW(キロワット)、Ar+N2(アルゴンと窒素の混合ガス):85sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:6秒の条件で処理を行ない、CrSi薄膜37上にCrSiN膜43を約50Åの膜厚に形成した(図11(b)参照)。
(3)図2(i)を参照して説明した上記工程(9)と同様にして、写真製版技術により、CrSiN膜43上に金属薄膜抵抗体の形成領域を画定するためのレジストパターン39を形成し、RIE(反応性イオンエッチング)装置を用いてレジストパターン39をマスクにしてCrSiN膜43及びCrSi薄膜37をパターニングして、CrSiN膜41及びCrSi薄膜抵抗体23からなる積層パターンを形成する(図11(c)参照)。
(4)レジストパターン39を除去する(図11(d)参照)。上記の実施例と同様に、CrSi薄膜抵抗体23は配線パターン11と電気的に接続されているので、従来技術のようにはフッ酸水溶液によるCrSi薄膜抵抗体23の表面の金属酸化膜除去処理を行なう必要はない。さらに、CrSi薄膜抵抗体23の上面はCrSiN膜41により覆われているので、大気など、酸素を含む雰囲気中に暴露されてもCrSi薄膜抵抗体23の上面が酸化されることはない。
その後、図示は省略するが、CrSi薄膜抵抗体23及びCrSiN膜41の形成領域を含む第2層間絶縁膜19上に、層間絶縁膜又はパッシベーション膜を形成する。
一般に、金属薄膜は酸素との反応性が高く、金属薄膜を大気に晒した状態で長時間放置すると抵抗値が変動してしまうことが知られている。
この実施例では、CrSi薄膜抵抗体23の上面にCrSiN膜41を形成することにより、CrSi薄膜抵抗体23の上面が大気に晒されてCrSi薄膜抵抗体23の抵抗値が変動するのを防止している。ここで、CrSi薄膜抵抗体23を形成するためのCrSi薄膜37が成膜された段階で、CrSi薄膜37と配線パターン11との電気的接続は完了しているため、CrSi薄膜37上に新たな薄膜が成膜されても、特性上何ら影響を与えるものではない。
図12に、CrSiN膜形成用のガスのN2分圧とCrSiN膜の抵抗率の関係を示す図であり、縦軸は抵抗率ρ(mohm・cm(ミリオーム・センチメートル))、横軸はN2分圧(%)を示す。ここでは、ターゲット:Si/Cr=50/50wt%、DCパワー:0.7KW、Ar+N2:85sccm、圧力:8.5mTorr、処理時間:6秒の条件でAr+N2ガスのN2分圧を調整してCrSiN膜を形成した。
2分圧を18%以上添加してリアクティブスパッタにより形成されたCrSiN膜は、N2を全く添加しないガスを用いた場合(N2分圧が0%)に比べて10倍以上の高い抵抗率を示す。したがって、N2分圧を18%以上に設定してCrSiN膜を成膜するようにすれば、CrSi薄膜抵抗体上に直接CrSiN膜を形成しても、CrSi薄膜抵抗体全体の抵抗値はCrSi薄膜が決定することとなり、CrSiN膜は抵抗値にほとんど影響を与えない。ここで、N2分圧の上限は90%程度である。N2分圧を90%よりも大きく設定した場合、スパッタリング速度の大幅な低下を招き、生産効率が低下するので好ましくない。
なお、CrSiN膜は、N2分圧を例えば6〜11%程度添加してリアクティブスパッタにより形成するようにすれば、CrSiN膜自体を金属薄膜抵抗体として使用することも可能である。
また、上記の実施例では、CrSi薄膜抵抗体23上にCrSiN膜41を形成しているが、CrSi薄膜抵抗体23上にCVD系の絶縁膜、例えばシリコン窒化膜等を形成してもよい。しかし、一般的なマルチチャンバースパッタ装置にはCVDチャンバーは接続されておらず、CVD系の絶縁膜を真空中で連続してCrSi薄膜抵抗体23上に形成するためには、対応する新しい設備を購入する必要があり、製造コストに多大な影響を与えてしまう。
上記実施例のように、CrSi薄膜抵抗体23用のCrSi薄膜37上にCrSiN膜43を形成する構成であれば、新しい装置を購入すること無く、既存のマルチチャンバースパッタ装置を用いてCrSi薄膜抵抗体23の耐酸化カバー膜となるCrSiN膜43を、真空を破ること無く形成することができる。
上記の実施例では、高融点金属膜9,33としてTiN膜を用いた例を挙げているが、配線パターンを構成する高融点金属膜はこれに限定されるものではなく、例えばTiWやWSiなど、他の高融点金属膜を用いてもよい。
また、上記の実施例では、金属配線として一層の配線パターン11を備えた半導体装置に本発明を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、多層金属配線構造の半導体装置に本発明を適用することもできる。その場合、金属薄膜抵抗体の電気的接続を得るための、金属薄膜抵抗体の下層の金属配線は何層目の金属配線であってもよい。多層金属配線構造の半導体装置に本発明を適用する場合、金属薄膜抵抗体の下層の配線パターン(金属配線)、すなわち金属薄膜抵抗体と電気的に接続される配線パターンが最上層の配線パターンであるようにすれば、例えば金属薄膜抵抗体のレイアウト変更を金属薄膜抵抗体及び最上層の配線パターンのレイアウト変更により実現できるなど、設計の自由度を向上させることができる。また、最上層の配線パターン上に形成された絶縁膜上に金属薄膜抵抗体を配置することにより、金属薄膜抵抗体の上層には絶縁性材料からなる最終保護膜が形成され、金属薄膜抵抗体の上層に最終保護膜以外の絶縁膜も形成されている場合に比べて金属薄膜抵抗体上の絶縁性材料の膜厚を薄くして膜厚ばらつきを小さくすることができる。これにより、金属薄膜抵抗体にレーザーを照射してトリミング処理を施す際に、金属薄膜抵抗体上の絶縁性材料でのレーザーの干渉のばらつきを小さくして金属薄膜抵抗体に与えられるレーザーエネルギーのばらつきを小さくすることができ、トリミングの正確性を向上させることができる。さらに、トリミング処理時のレーザー照射に起因する金属薄膜抵抗体の温度上昇などに対して放熱能力を向上させることができる。
また、上記の実施例では、配線パターン11として、金属材料パターン7の上面に高融点金属膜9が形成されたものを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、配線パターンとして上面に高融点金属膜が形成されていない金属材料パターンからなるものを用いてもよい。この場合、金属材料パターンとして例えばAl系合金を用いた場合には、金属材料パターン表面に強固な自然酸化膜が形成されるので、接続孔形成後で金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成する前に、接続孔底部の金属材料パターン表面の自然酸化膜を除去する工程を行なうことが好ましい。その自然酸化膜除去工程は、金属薄膜抵抗体の抵抗値の経時的変化抑制を目的とした上記Arスパッタエッチング処理を兼ねて行なってもよい。また、配線パターンはAl系合金を含むものに限定されるものではなく、いわゆるダマシン法により形成されたCu配線など、他の金属材料からなる配線パターンであってもよい。
また、上記の実施例では、CrSi薄膜抵抗体23の電位をとるための配線パターン11として金属材料パターン7及び高融点金属膜9からなるものを用いているが、金属材料パターン7に替えてポリシリコンパターンを用いることもできる。
図13は、製造方法のさらに他の実施例を説明するための工程断面図である。図13(d)は半導体装置のさらに他の実施例を示している。図13では、同一基板上にトランジスタ素子や容量素子などが形成されているが、それらの素子の図示は省略している。図1及び図2と同じ機能を果たす部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。まず、図13(d)を参照して半導体装置の実施例を説明する。
シリコン基板1上に素子分離酸化膜3が形成されている。シリコン基板1上に形成された酸化膜(図示は省略)上及び素子分離酸化膜3上に、ポリシリコンパターン45と、ポリシリコンパターン45上に形成された高融点金属膜47からなる配線パターン49が形成されている。高融点金属膜47は例えばWSi又はTiSiにより形成されている。
配線パターン49及び素子分離酸化膜3の形成領域を含むシリコン基板1上に第1層間絶縁膜5が形成されている。第1層間絶縁膜5に、金属薄膜抵抗体の両端部及び配線パターン49に対応して接続孔21が形成されている。
第1層間絶縁膜5上に、接続孔21,21間の領域から接続孔21の内壁及び配線パターン49上にわたってCrSi薄膜抵抗体23が形成されている。
図示は省略するが、CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第1層間絶縁膜5上に、層間絶縁膜、金属配線及びパッシベーション膜が形成されている。
図13を参照して、製造方法の実施例を説明する。
(1)シリコン基板1上に素子分離酸化膜3を形成し、素子分離酸化膜3以外のシリコン基板1表面にトランジスタのゲート酸化膜などの酸化膜(図示は省略)を形成した後、シリコン基板1上全面にポリシリコン膜を形成する。例えばトランジスタのゲート電極の形成と同時に、低抵抗化したポリシリコンパターン45を形成する。ポリシリコンパターン45上を含むシリコン基板1上全面に高融点金属膜を形成し、ポリシリコンパターン45のサリサイド化を行なって、ポリシリコンパターン45上にTiSiやWSiなどの高融点金属膜47を形成し、配線パターン49を形成する(図13(a)参照)。
(2)図1(a)を参照して説明した上記工程(1)と同様にして、配線パターン49上を含むシリコン基板1上全面に第1層間絶縁膜5を形成する(図13(b)参照)。
(3)公知の写真製版技術により、金属薄膜抵抗体の両端部及び配線パターン49に対応して第1層間絶縁膜5に接続孔を形成するためのレジストパターン(図示は省略)を形成する。そのレジストパターンをマスクにして、第1層間絶縁膜5を選択的に除去して、第1層間絶縁膜5に接続孔21を形成する。接続孔21の底部に高融点金属膜47が残存している。その後、レジストパターンを除去する(図13(c)参照)。
(4)図2(h)及び(i)を参照して説明した上記工程(8)及び(9)と同じ工程により、例えばマルチチャンバースパッタリング装置のArスパッタエッチングチャンバーにて、真空中で、接続孔21内を含む第2層間絶縁膜19の表面に対してArスパッタエッチング処理を行ない、続けて、Arスパッタエッチング処理の完了後に真空を破らずに連続して金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成し、金属薄膜をパターニングしてCrSi薄膜抵抗体23を形成する(図13(d)参照)。
その後、図示は省略するが、CrSi薄膜抵抗体23の形成領域を含む第1層間絶縁膜5上に、層間絶縁膜、金属配線及びパッシベーション膜を形成する。
この実施例においても、図1及び図2を参照して説明した実施例と同様に、CrSi薄膜抵抗体23をパターニングした後にウェットエッチング技術によるパターニングを行なう必要はなく、さらに、CrSi薄膜抵抗体23の配線パターン49との接触面が大気に暴露されることはないのでCrSi薄膜抵抗体23と配線パターン49の良好な電気的接続を安定して得ることができ、CrSi薄膜抵抗体23の膜厚に関わらず、工程数を増加させることなく、CrSi薄膜抵抗体23の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができる。
さらに、CrSi薄膜抵抗体23とポリシリコンパターン45の間にバリヤ膜として機能する高融点金属膜47を介在させているので、CrSi薄膜抵抗体23と配線パターン49の接触抵抗のバラツキを低減することができ、抵抗値の精度及び歩留りの向上を図ることができる。
さらに、高融点金属膜47はポリシリコンパターン45の低抵抗化にも寄与しており、従来技術に比べて製造工程を増加させることなく高融点金属膜47を形成することができるので、製造コストの増大を防止しつつ、金属薄膜抵抗体と配線パターンの接触抵抗を安定させることができる。
また、上記の製造方法の実施例では、CrSi薄膜抵抗体23用の金属薄膜を形成する前にArスパッタエッチング処理を行なっているので、前工程からの経過時間や製品毎に異なる下地膜の違い等によって発生する抵抗値のバラツキを低減することができる。
図13に示した実施例において、図11に示した実施例と同様に、CrSi薄膜抵抗体23上にCrSiN膜を形成するようにしてもよい。
た、上記の実施例及びサンプルでは、金属薄膜抵抗体の材料としてCrSiを用いた例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属薄膜抵抗体の材料としては、例えばNiCr、TaN、CrSi2、CrSiN、CrSi、CrSi0など、他の材料を用いてもよい。
本発明により製造される半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体、及び本発明の製造方法により形成された金属薄膜抵抗体は、例えばアナログ回路を備えた半導体装置に適用することができる。以下に、本発明にかかる金属薄膜抵抗体を備えたアナログ回路を備えた半導体装置の一例について説明する。
図14はアナログ回路である定電圧発生回路を備えた半導体装置の一例を示す回路図である。
直流電源51からの電源を負荷53に安定して供給すべく、定電圧発生回路55が設けられている。定電圧発生回路55は、直流電源51が接続される入力端子(Vbat)57、基準電圧発生回路(Vref)59、演算増幅器(比較回路)61、出力ドライバを構成するPチャネルMOSトランジスタ(以下、PMOSと略記する)63、分割抵抗素子R1,R2及び出力端子(Vout)65を備えている。
定電圧発生回路55の演算増幅器61では、出力端子がPMOS63のゲート電極に接続され、反転入力端子(−)に基準電圧発生回路59から基準電圧Vrefが印加され、非反転入力端子(+)に出力電圧Voutを抵抗素子R1とR2で分割した電圧が印加され、抵抗素子R1,R2の分割電圧が基準電圧Vrefに等しくなるように制御される。
図15は、アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置の一例を示す回路図である。
電圧検出回路67において、61は演算増幅器で、その反転入力端子(−)に基準電圧発生回路59が接続され、基準電圧Vrefが印加される。入力端子(Vsens)69から入力される測定すべき端子の電圧が分割抵抗素子R1とR2によって分割されて演算増幅器61の非反転入力端子(+)に入力される。演算増幅器61の出力は出力端子(Vout)71を介して外部に出力される。
電圧検出回路67では、測定すべき端子の電圧が高く、分割抵抗素子R1とR2により分割された電圧が基準電圧Vrefよりも高いときは演算増幅器61の出力がHレベルを維持し、測定すべき端子の電圧が降下してきて分割抵抗素子R1とR2により分割された電圧が基準電圧Vref以下になってくると演算増幅器61の出力がLレベルになる。
一般に、図14に示した定電圧発生回路や図15に示した電圧検出回路では、製造プロセスのバラツキに起因して基準電圧発生回路からの基準電圧Vrefが変動するので、その変動に対応すべく、分割抵抗素子としてヒューズ素子の切断により抵抗値を調整可能な抵抗素子回路(分割抵抗回路と称す)を用いて、分割抵抗素子の抵抗値を調整している。
図16は、本発明の金属薄膜抵抗体が適用される分割抵抗回路の一例を示す回路図である。図17及び図18は、その分割抵抗回路のレイアウト例を示すレイアウト図であり、図17はヒューズ素子部分のレイアウト例を示し、図18は抵抗素子部分のレイアウト例を示す。
図16に示すように、抵抗素子Rbottom、m+1個(mは正の整数)の抵抗素子RT0,RT1,…,RTm、抵抗素子Rtopが直列に接続されている。抵抗素子RT0,RT1,…,RTmには、各抵抗素子に対応してヒューズ素子RL0,RL1,…,RLmが並列に接続されている。
図17に示すように、ヒューズ素子RL0,RL1,…,RLmは、例えばシート抵抗が20Ω〜40Ωのポリシリコンパターンにより形成されている。
抵抗素子RT0,RT1,…,RTmの値は抵抗素子Rbottom側から順に二進数的に増加するよう設定されている。すなわち、抵抗素子RTnの抵抗値は、抵抗素子RT0の抵抗値を単位値とし、その単位値の2n倍である。
例えば、図18に示すように、CrSi薄膜からなるCrSi薄膜抵抗体23を用い、抵抗素子RT0を1本のCrSi薄膜抵抗体23を単位抵抗とし、抵抗素子RTnを2n本のCrSi薄膜抵抗体23により構成する。CrSi薄膜抵抗体23は、例えば図2(k)、図11(d)又は図13(d)に示したものが用いられる。
図17及び図18において、符号A−A間、符号B−B間、符号C−C間、符号D−D、符号E−E、符号F−F及び符号G−G間はそれぞれ金属配線パターン72により電気的に接続されている。
このように、抵抗素子の比の精度が重視される分割抵抗回路では、製造工程での作り込み精度を上げるために、一対の抵抗素子及びヒューズ素子からなる単位抵抗素子が直列に接続されて梯子状に配置されている。
このような分割抵抗回路では、任意のヒューズ素子RL0,RL1,…,RLmをレーザービームで切断することにより、所望の直列抵抗値を得ることができる。
本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体では、金属薄膜抵抗体の微細化及び抵抗値の安定化を実現することができるので、図16に示した分割抵抗回路の形成面積の縮小化及び出力電圧の精度の向上を図ることができる。
図16に示した分割抵抗回路を図14に示した定電圧発生回路の分割抵抗素子R1,R2に適用する場合、例えば抵抗素子Rbottom端を接地し、抵抗素子Rtop端をPMOS71のドレインに接続する。さらに、抵抗素子Rbottom、RT0間の端子NodeL、又は抵抗素子Rtop、RTm間の端子NodeMを演算増幅器61の非反転入力端子に接続する。
本発明を構成する金属薄膜抵抗体を適用した分割抵抗回路によって分割抵抗素子R1,R2の出力電圧の精度を向上させることができるので、定電圧発生回路55の出力電圧の安定性を向上させることができる。さらに、分割抵抗回路の形成面積の縮小化により、定電圧発生回路55の形成面積の縮小化を実現できる。
また、図16に示した分割抵抗回路を図15に示した電圧検出回路の分割抵抗素子R1,R2に適用する場合、例えば抵抗素子Rbottom端を接地し、抵抗素子Rtop端を入力端子77に接続する。さらに、抵抗素子Rbottom、RT0間の端子NodeL、又は抵抗素子Rtop、RTm間の端子NodeMを演算増幅器61の非反転入力端子に接続する。
本発明を構成する金属薄膜抵抗体を適用した分割抵抗回路によって分割抵抗素子R1,R2の出力電圧の精度を向上させることができるので、電圧検出回路67の電圧検出能力の精度を向上させることができる。さらに、分割抵抗回路の形成面積の縮小化により、電圧検出回路67の形成面積の縮小化を実現できる。
図19は、アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置の他の実施例を説明するための図であり、(A)は回路図、(B)はブロック図である。
ブロック図(B)の電流源68は、回路図(A)のデプレッショントランジスタM1、及びPMOSトランジスタM2,M3で構成されている。
基準電流はデプレッショントランジスタM1の0バイアス電流を用い、PMOSトランジスタM2とM3のカレントミラー回路で電流の向きを反転させている。
ブロック図(B)の基準電圧(Vref)59は、NMOSトランジスタM4のドレインに電流源68の電流を流したときのしきい値電圧を利用している。
ブロック図(B)の演算増幅器(比較回路、AMP)61は、NMOSトランジスタM4、PMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM6及びデプレッショントランジスタM7で構成されている。
PMOSトランジスタM5とNMOSトランジスタM6は反転増幅回路を構成し、0バイアスされたデプレッショントランジスタM7が反転増幅回路のバイアス電流を設定している。
また、NMOSトランジスタM4のゲートが非反転入力端子(+)を構成し、PMOSトランジスタM5のゲートが反転入力端子(−)を構成する。
PMOSトランジスタM8とNMOSトランジスタM9はインバータを構成し、演算増幅器61の出力を反転すると共に、出力バッファの役割を担っている。
トランジスタM8,M9のソース間に設けられた抵抗素子R4は、トランジスタM8,M9からなるインバータの出力がローレベルからハイレベルに移行する時に多少遅延を与えて動作のタイミングを調節している。
NMOSトランジスタM10は、トランジスタM8,M9からなるインバータの出力がハイレベルになった場合にオンとなり、抵抗素子R3を短絡し、検出電圧にヒステリシスを与えている。
NMOSトランジスタM11は、トランジスタM8,M9からなるインバータの出力を反転して出力端子(OUT)に出力するためのトランジスタである。
回路図(A)に示されているNMOSトランジスタM12とPMOSトランジスタM13は出力端子の保護用素子である。
抵抗素子R1,R2,R3はVDD電圧検出用の抵抗である。抵抗素子R1,R2は分割抵抗素子を構成する。抵抗素子R1とR2の交点の電圧とNMOSトランジスタM4のしきい値電圧(Vgs)を比較する。
抵抗素子R3は上述したようにヒステリシス生成用である。
抵抗素子R1,R2としては、例えば図16から図18を参照して説明した抵抗素子回路を用いることができる。
また、抵抗素子R1,R2,R3,R4の一部又は全部に本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体を適用することができる。
この電圧検出回路の動作について説明する。
測定すべき端子の電圧VDDが検出電圧より高い場合、抵抗素子R1とR2の交点の電圧が演算増幅器61のNMOSトランジスタM4のしきい値電圧より高いので、NMOSトランジスタM4はオンである。すると、トランジスタM5とM6のゲート電圧が下がり、PMOSトランジスタM5はオン、NMOSトランジスタM6はオフとなるので、演算増幅器61の出力はハイレベルとなる。
このレベルがトランジスタM8,M9からなるインバータでローレベルに反転され、NMOSトランジスタM11のゲートに入力されるので、NMOSトランジスタM11はオフとなる。
他方、測定すべき端子の電圧VDDが検出電圧より低い場合、抵抗素子R1とR2の交点の電圧が演算増幅器61のNMOSトランジスタM4のしきい値電圧より低いので、NMOSトランジスタM4はオフである。すると、トランジスタM5とM6のゲート電圧が上がり、PMOSトランジスタM5はオフ、NMOSトランジスタM6はオンとなるので、演算増幅器61の出力はローレベルとなる。
このレベルがトランジスタM8,M9からなるインバータでハイレベルに反転され、NMOSトランジスタM11のゲートに入力されるので、NMOSトランジスタM11はオンとなる。
図20は、アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置のさらに他の実施例を説明するための図であり、(A)は回路図、(B)はブロック図、(C)は遅延回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。この実施例は図19を参照して説明した電圧検出回路に遅延回路を備えたものである。図19と同じ部分には同じ符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省略する。
この実施例は、図19を参照して説明した実施例と同様に、デプレッショントランジスタM1、及びPMOSトランジスタM2,M3からなる電流源68と、NMOSトランジスタM4のドレインに電流源68の電流を流したときのしきい値電圧を利用して得る基準電圧(Vref)59と、抵抗素子R1,R2,R3と、NMOSトランジスタM10,M11を備えている。
NMOSトランジスタM4、PMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM6及びデプレッショントランジスタM7と、PMOSトランジスタM20の定電流負荷とNMOSトランジスタM21からなるインバータ回路を含む演算増幅器(比較回路、AMP)62が設けられている。
演算増幅器62の出力端子に遅延回路70が接続されている。遅延回路70は、MOSトランジスタM22からM33までの12個のトランジスタと抵抗素子R5を使用して構成されている。ただし、M27からM29の3つのMOSトランジスタは、検出電圧が高いICの場合に、NMOSトランジスタM31と置き換えて使用するものである。
CD端子とVSS端子間に外付けされたコンデンサCの充電は、PMOSトランジスタM25と抵抗素子R5を介して行なわれる。NMOSトランジスタM22がオンで、NMOSトランジスタM26がオフの時、コンデンサCに充電電流が供給され、NMOSトランジスタM22がオフでNMOSトランジスタM26がオンの時には充電電流は供給されない。
コンデンサCの放電は、NMOSトランジスタM23とNMOSトランジスタM24のいずれかがオンした時に行なわれる。コンデンサCの充電電圧は、NMOSトランジスタM22がオンのときNMOSトランジスタM31のゲートで検出する。
遅延回路70の出力は、抵抗素子R6、インバータINV、NMOSトランジスタM11で構成された2段のインバータ構成される出力回路に導かれる。
抵抗素子R1,R2としては、例えば図16から図18を参照して説明した抵抗素子回路を用いることができる。
また、抵抗素子R1,R2,R3,R5,R6の一部又は全部に本発明の半導体装置を構成する金属薄膜抵抗体を適用することができる。
この実施例の動作について説明する。遅延回路70以外の動作は図19を参照して説明した実施例と同じなので説明は省略する。図20(C)を参照して遅延回路70の動作説明を行なう。
測定すべき端子の電圧VDDが検出電圧より低い場合((C)の区間1)、演算増幅器62の出力((A)のA点)はハイレベルになるので、NMOSトランジスタM23はオンしておりドレイン電圧はローレベルで、コンデンサCの電圧は0Vである。NMOSトランジスタM26のドレイン((A)のB点)はローレベルで、しかもNMOSトランジスタM31のゲートに接続されているので、NMOSトランジスタM31はオフとなり、NMOSトランジスタM31のドレイン((A)のC点)はハイレベルとなる。NMOSトランジスタM31のドレインはNMOSトランジスタM33のゲートに接続されているので、NMOSトランジスタM33はオンで、ドレイン((A)のD点)はローレベルになる。NMOSトランジスタM33のドレインはNMOSトランジスタM24のゲートに接続されているのでNMOSトランジスタM24はオフとなる。また、NMOSトランジスタM33のドレインの電圧は抵抗素子R6を介してインバータINVで反転され、NMOSトランジスタM11のゲートをハイレベルとするので、出力トランジスタを構成するNMOSトランジスタM11をオンにする。
測定すべき端子の電圧VDDが検出電圧より低い場合から高い場合に変化したとき((C)の区間2及び3)、演算増幅器62の出力((A)のA点)はハイレベルからローレベルに変化し、NMOSトランジスタM23はオンからオフに変化する。NMOSトランジスタM24は上記したようにオフであり、NMOSトランジスタM22のゲート電圧((A)のC点)はハイレベルであるからNMOSトランジスタM22はオン、演算増幅器62の出力に接続されているNMOSトランジスタM26のゲートはローレベルになったのでNMOSトランジスタM26はオフとなる。すると、コンデンサCには、PMOSトランジスタM25→抵抗素子R5→NMOSトランジスタM22を介して充電電流が供給される。なお、抵抗素子R5の値を変えることで、遅延時間を変えることができる。
コンデンサCの電圧が上昇すると、一緒にNMOSトランジスタM22のドレイン電圧も上昇する((C)のB点及びCD端子の波形を参照。)。NMOSトランジスタM22のドレイン電圧((A)のB点)がNMOSトランジスタM31のしきい値電圧を超えると、NMOSトランジスタM31がオンとなる。NMOSトランジスタM31がオンになると、NMOSトランジスタM31のドレイン電圧((A)のC点)はローレベルになる。NMOSトランジスタM31のドレイン電圧はNMOSトランジスタM22のゲート電圧であるから、NMOSトランジスタM22はオフとなり、コンデンサCの充電が停止する。
NMOSトランジスタM31のドレイン電圧はNMOSトランジスタM33のゲートにも接続されているので、NMOSトランジスタM33がオフとなり、NMOSトランジスタM33のドレイン電圧((A)のD点)はハイレベルとなる。NMOSトランジスタM33のドレインはNMOSトランジスタM24のゲートに接続されているのでNMOSトランジスタM24がオンとなり、コンデンサCの電荷を放電し、コンデンサCの電圧は0Vに低下する。
NMOSトランジスタM33のドレインは抵抗素子R6を介してインバータINVで反転され、NMOSトランジスタM11のゲートをローレベルにするので、出力トランジスタを構成するNMOSトランジスタM11をオフにする。
上記のように、コンデンサCが0VからNMOSトランジスタM31のしきい値電圧までの充電時間が遅延時間になる。この時間は、コンデンサCの容量と、抵抗素子R5の値でほぼ決定される。
測定すべき端子の電圧VDDが検出電圧より高い場合から低い場合に変化したとき((C)の区間4)、演算増幅器62の出力((A)のA点)はローレベルからハイレベルに変化する。NMOSトランジスタM23はオフからオンに変化するので、コンデンサCの電圧は0Vのままである。演算増幅器62の出力に接続されているNMOSトランジスタM26のゲートはハイレベルになったのでNMOSトランジスタM26はオンとなる。すると、NMOSトランジスタM26のドレイン電圧((A)のB点)はローレベルとなり、NMOSトランジスタM31をオフにする。
NMOSトランジスタM31がオフすると、NMOSトランジスタM31のドレイン((A)のC点)はハイレベルとなり、NMOSトランジスタM22はオンするが、NMOSトランジスタM23がオンしているので、コンデンサCの充電は行なわれない。
また、NMOSトランジスタM31がオフしているので、NMOSトランジスタM33はオンとなり、NMOSトランジスタM33のドレイン((A)のD点)はローレベルとなり、NMOSトランジスタM24をオフにする。また、抵抗素子R6、インバータINVを介してNMOSトランジスタM11のゲートをハイレベルにするので、NMOSトランジスタM11はオンとなる。
上記のように、VDDが検出電圧より高い場合から低い場合に変化したときには遅延回路70は作動しない。
本発明を構成する金属薄膜抵抗体を適用した分割抵抗回路が適用される半導体装置は、定電圧発生回路を備えた半導体装置及び電圧検出回路を備えた半導体装置に限定されるものではなく、分割抵抗回路を備えた半導体装置であれば適用することができる。
また、本発明を構成する金属薄膜抵抗体が適用される半導体装置は分割抵抗回路を備えた半導体装置に限定されるものではなく、金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置であれば、本発明を適用することができる。例えば、本発明を構成する金属薄膜抵抗体は、抵抗体自体にレーザー光を照射して切断又は変質させて抵抗値を調整するための抵抗体として用いることもできる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、寸法、形状、材料、配置などは一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
製造方法の一実施例の前半を説明するための工程断面図である。 製造方法の同実施例の後半を説明するための工程断面図であり、(k)は半導体装置の一実施例を示す。 本発明により形成した金属薄膜抵抗体のシート抵抗と膜厚との関係を示す図であり、縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸はCrSi膜厚(Å)を示す。 本発明により形成した金属薄膜抵抗体のシート抵抗のウェハ面内の63箇所での測定結果の標準偏差(σ)を平均値(AVE)で割った値(σ/AVE)と膜厚との関係を示す図であり、縦軸はσ/AVE(%)、横軸はCrSi膜厚(Å)を示す。 金属薄膜抵抗体用の金属薄膜を形成する前にArスパッタエッチング処理を行なった場合及び行なわなかった場合のCrSi薄膜抵抗体のシート抵抗と金属薄膜抵抗体の下地膜を形成してから経過した時間との関係を示す図であり、(A)は行なった場合、(B)は行なわなかった場合を示し、縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸は下地膜形成後経過時間(時間)を示す。 Arスパッタエッチングの量とシート抵抗の関係を示す図であり、縦軸はシート抵抗(Ω/□)、横軸はエッチング量(熱酸化膜エッチング量換算)(Å)を示す。 金属薄膜抵抗体用のCrSi薄膜を形成した後に、温度25℃、湿度45%の大気中に放置した時間と、形成直後のシート抵抗からのシート抵抗の変化率(ΔR/R0)の関係を示す図であり、縦軸はΔR/R0(%)、横軸は放置時間(時間)を示す。 接続孔形成時に接続孔底部に高融点金属膜を残存させたサンプルと完全に除去したサンプルについて熱処理に起因する金属薄膜抵抗と金属配線の接触抵抗の変動を調べた結果を示す図であり、縦軸は熱処理前の接触抵抗値で規格化した値、横軸は熱処理回数を示す。 半導体装置及び製造方法の参考例を説明するための断面図である。 半導体装置及び製造方法の他の参考例を説明するための断面図である。 製造方法のさらに他の実施例を説明するための工程断面図であり、(d)は半導体装置のさらに他の実施例を示す。 CrSiN膜形成用のガスのN2分圧とCrSiN膜の抵抗率の関係を示す図であり、縦軸は抵抗率ρ(mohm・cm)、横軸はN2分圧(%)を示す。 製造方法のさらに他の実施例を説明するための工程断面図であり、(d)は半導体装置のさらに他の実施例を示す。 アナログ回路である定電圧発生回路を備えた半導体装置の一実施例を示す回路図である。 アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置の一実施例を示す回路図である。 アナログ回路である分割抵抗回路を備えた半導体装置の一実施例を示す回路図である。 分割抵抗回路のヒューズ素子部分のレイアウト例を示すレイアウト図である。 分割抵抗回路の金属薄膜抵抗体部分のレイアウト例を示すレイアウト図である。 アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置の他の実施例を説明するための図であり、(A)は回路図、(B)はブロック図である。 アナログ回路である電圧検出回路を備えた半導体装置のさらに他の実施例を説明するための図であり、(A)は回路図、(B)はブロック図、(C)は遅延回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の製造方法の一例を説明するための工程断面図である。 従来の製造方法の他の例を説明するための工程断面図である。 従来の製造方法のさらに他の例を説明するための工程断面図である。
符号の説明
1 シリコン基板
3 素子分離酸化膜
5 第1層間絶縁膜
7 金属材料パターン
9 高融点金属膜
11 配線パターン
13,17 プラズマCVD酸化膜
15 SOG膜
19 第2層間絶縁膜
21 接続孔
23 CrSi薄膜抵抗体
25 シリコン酸化膜
27 シリコン窒化膜
29 パッシベーション膜
31 配線用金属膜
33 高融点金属膜
35,39 レジストパターン
36 開口部
37 CrSi薄膜
41,43 CrSiN膜
44 第2層間絶縁膜
45 ポリシリコンパターン
46 第2層間絶縁膜
47 高融点金属膜
49 配線パターン
51 直流電源
53 負荷
55 定電圧発生回路
57 入力端子
59 基準電圧発生回路
61,62 演算増幅器
63 PチャネルMOSトランジスタ
65 出力端子
67 電圧検出回路
68 電流源
69 入力端子
70 遅延回路
71 出力端子
72 配線パターン
R1,R2 分割抵抗素子
Rbottom,RT0,RT1,…,RTm,Rtop 抵抗素子
RL0,RL1,…,RLm ヒューズ素子
NodeL,NodeM 端子

Claims (10)

  1. 絶縁膜上に金属薄膜抵抗体を備えた半導体装置の製造方法において、以下の工程(A)から(E)を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
    (A)下地絶縁膜上に、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域に対応して配線パターンを形成する工程、
    (B)前記配線パターン上を含む前記下地絶縁膜上に平坦化された絶縁膜を形成する工程であって、この工程はSOG膜のコーティング処理及びエッチバック処理、並びにその上へのCVD絶縁膜の形成を含んでいる工程、
    (C)前記平坦化された絶縁膜に、金属薄膜抵抗体の両端部の形成予定領域及び前記配線パターンに対応して接続孔を形成する工程、
    (D)前記接続孔内を含み前記絶縁膜に対してArスパッタエッチング技術によりエッチング処理を施した後に前記絶縁膜上に金属薄膜を形成する工程、
    (E)前記接続孔にも前記金属薄膜を残存させるように前記金属薄膜をパターニングして金属薄膜抵抗体を形成する工程。
  2. 前記工程(D)において、前記金属薄膜を5〜1000Åの膜厚に形成する請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記工程(D)において、前記Arスパッタエッチング技術による前記絶縁膜に対するエッチング処理後に真空を破らずに連続して前記金属薄膜を形成する請求項1に記載の製造方法。
  4. Arスパッタエッチング技術による前記エッチング処理を熱酸化膜エッチング量換算で25Å以上の膜厚分だけ行なう請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記工程(A)において、前記配線パターンとして、金属材料パターンと前記金属材料パターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成する請求項1から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 前記工程(A)において、前記配線パターンとして、ポリシリコンパターンと前記ポリシリコンパターンの少なくとも上面に形成された高融点金属膜からなるものを形成する請求項1からのいずれかに記載の製造方法。
  7. 前記高融点金属膜を500〜3000Åの膜厚に形成する請求項5又は6に記載の製造方法。
  8. 前記工程(D)において、前記金属薄膜を無酸素雰囲気中で形成した後、連続して無酸素雰囲気中で前記金属薄膜上に金属窒化膜を形成し、
    前記工程(E)において、前記金属窒化膜及び前記金属薄膜をパターニングして金属窒化膜パターン及び前記金属薄膜抵抗体からなる積層パターンを形成する請求項1からのいずれかに記載の製造方法。
  9. 前記金属窒化膜を形成する際のスパッタガス中の窒素分圧が18〜90%である請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記配線パターンは最上層の配線パターンである請求項1から9のいずれかに記載の製造方法。
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