JP4140144B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、駐車状態にある車両の盗難を警報によって防止するようにした車両用盗難防止装置に関するものである。
【従来の技術】
【0003】
近年、駐車車両の盗難の多発傾向を背景として、車両の盗難を防止するための技術が種々提案されており、その一つとして、例えば特開平7−165019号公報に開示されるように、車両の盗難状態が検出されたときに、ホーンの吹鳴とかライトの点灯等によって盗難行為の牽制を行うとともに、車両の所有者の携帯機に警報信号を送信して注意を喚起するようにした技術が提案されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上掲公知例の盗難防止装置においては、携帯機によって警報信号を受信した所有者が、これに応答して信号を送信するか否かに拘わらず、車両側におけるホーン等による盗難警報を一律に実行するものであるため、例えば、盗難警報信号を受けた所有者が携帯機からの送信によって直ちに適切な対応措置を講じることができるような場合であっても、車両側において警報音が発せられることとなり、例えば、盗難検出が誤検出であったような場合には、警報音によって車両所有者が驚かされるとともに、周辺住民に迷惑をかける等の問題が発生することが考えられる。
【0005】
そこで本願発明では、盗難警報信号を受けた所有者による携帯機からの信号の有無を盗難防止制御に反映させることで、より最適な盗難防止制御を実現するようにした車両用盗難防止装置を提案することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0007】
本願の第1の発明では、車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置において、車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードを切り換えるとともに、上記第1制御モードにおける盗難検出スレッショルドを上記第2制御モードにおける盗難検出スレッショルドよりも大きく設定したことを特徴としている。
【0008】
本願の第2の発明では、車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置において、車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードを切り換えるとともに、上記第1制御モードでは上記携帯機に警報信号を送信し、上記第2制御モードでは車両側で警報を発することを特徴としている。
【0009】
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係る車両用盗難防止装置において、警報音の音量を、上記第1制御モードにおいては小さく設定し、上記第2制御モードにおいては大きく設定することを特徴としている。
【0010】
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係る車両用盗難防止装置において、上記第1制御モードでは警報音の音量を所定時間だけ小さく設定し、所定時間経過後に大きく設定することを特徴としている。
【0011】
本願の第5の発明では、上記第2の発明に係る車両用盗難防止装置において、上記第1制御モードでは、上記携帯機の操作によって車両側での警報の可否が選択可能としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
(1) 本願の第1の発明にかかる車両用盗難防止装置によれば、車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置において、車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードを切り換えるようにしているので、携帯機からの信号の受信の有無に対応した(換言すれば、車両所有者等の意思に対応した)最適な盗難防止制御を実現することができ、例えば、従来のように携帯機からの信号の受信の有無に係わらず同じ制御モードで一律に盗難防止制御が行われる場合に比して、より最適な盗難防止制御が実現され、この結果、車両用盗難防止装置の信頼性あるいは利便性の向上が期待できるものである。
【0013】
また、例えば上記携帯機そのものが盗難にあった場合等の極めて稀なケースを除き、該携帯機を携帯した者は車両所有者等であると考えることができることから、車両近傍における車両所有者等の有無の判定についての信頼性が高められるとともに、例えば車両側に設けたセンサ等によって車両所有者等の有無を判定するような場合に比して、判定手段の構成の簡略化あるいは低コスト化が図れることにもなる。
【0014】
さらに、上記第1制御モードにおける盗難検出スレッショルドを上記第2制御モードにおける盗難検出スレッショルドよりも大きく設定するようにしているので、該第1制御モードでの制御時には盗難検出がなされにくく、第2制御モードでの制御時には盗難検出がなされ易くなっている。
【0015】
従って、第1制御モードでの制御時には、車両所有者等が車両近傍に存在すると判断されることから、例えば車両所有者等がジャッキアップ等の車両のメンテナンス作業を行うことも有り得、且つこのような車両所有者等の行為に起因する車両状態の変化に基づいて盗難の誤検出がなされることも考えられるが、この場合、盗難の検出スレッショルドを大きく設定して盗難検出がなされにくくすることで、盗難の誤検出が可及的に防止され、この結果、より信頼性の高い盗難防止制御が実現されるものである。
(2) 本願の第2の発明にかかる車両用盗難防止装置によれば、車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置において、車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードを切り換えるようにしているので、携帯機からの信号の受信の有無に対応した(換言すれば、車両所有者等の意思に対応した)最適な盗難防止制御を実現することができ、例えば、従来のように携帯機からの信号の受信の有無に係わらず同じ制御モードで一律に盗難防止制御が行われる場合に比して、より最適な盗難防止制御が実現され、この結果、車両用盗難防止装置の信頼性あるいは利便性の向上が期待できるものである。
【0016】
また、例えば上記携帯機そのものが盗難にあった場合等の極めて稀なケースを除き、該携帯機を携帯した者は車両所有者等であると考えることができることから、車両近傍における車両所有者等の有無の判定についての信頼性が高められるとともに、例えば車両側に設けたセンサ等によって車両所有者等の有無を判定するような場合に比して、判定手段の構成の簡略化あるいは低コスト化が図れることにもなる。
【0017】
さらに、上記第1制御モードにおいては上記携帯機に警報信号を送信し、上記第2制御モードでは車両側で警報を発するようにしているので、車両近傍に車両所有者等が存在すると判断される第1制御モードでの制御時には上記携帯機での警報信号の受信によって車両所有者等は直ちに適切な対応措置を講じることができる一方、車両近傍に車両所有者等がいないと判断される第2制御モードでの制御時には車両側で警報が発せられることで盗難行為が確実に防止されるものであり、これによって盗難防止制御の適正化がさらに促進されるものである。
(3) 本願の第3の発明にかかる車両用盗難防止装置によれば、上記(1)又は(2)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明の車両用盗難防止装置では、盗難が検出された場合における警報音の音量を、第1制御モードにおいては小さく設定し、第2制御モードにおいては大きく設定するようにしているので、第1制御モードによる制御時には、携帯機からの信号が受信され車両所有者等が車両近傍にいると判断されることから小音量での警報音であっても該車両所有者等はこれを確実に認識することができる。また、第2制御モードによる制御時には、携帯機からの信号が受信されず車両所有者等が車両近傍にいないと判断されることから、警報音が大音量で発せられることで該車両所有者等はこれを確実に認識することができる。従って、これら何れの場合においても、車両所有者等は警報に対して的確な対応措置を講ずることができ、この結果、盗難防止制御の最適化がさらに促進されることになる。
(4) 本願の第4の発明にかかる車両用盗難防止装置によれば、上記(1)又は(2)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明の車両用盗難防止装置では、上記第1制御モード、即ち、携帯機からの信号が受信され車両所有者等が車両近傍にいると判断される状態における制御モードにおいては、警報音の音量を所定時間だけ小さく設定し、所定時間経過後に大きく設定するようにしているので、車両所有者等は警報音が小音量であったとしてもこれを確実に認識することができ、また警報音を認識した後に車両の状態を確認し、例えば警報音の発生が盗難の誤検出に基づくものであって大音量での警報音の発生を必要としないと判断される場合には、上記所定時間内に適切な対応措置を講ずることで大音量の警報音が発せられ周辺住民に迷惑を及ぼすことを未然に且つ確実に防止することができる。逆に、車両の状態を確認したところ、盗難行為が行われており大音量での警報音によって盗難行為者を牽制する必要がある場合には、何らの措置を講ずることなく上記所定時間放置することで大音量での警報音が発せられ、盗難を未然に防止することができる。
【0018】
即ち、この発明の車両用盗難防止装置によれば、上記所定時間だけ大音量の警報音の発生を遅延させることで、車両所有者等が所定時間内に車両の状態に対応した適切な盗難防止措置を講ずるための時間的猶予を与えることができるものであり、これによって盗難防止制御の信頼性あるいは利便性がさらに促進されるものである。
(5) 本願の第5の発明にかかる車両用盗難防止装置によれば、上記(2)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、この発明の車両用盗難防止装置では、上記第1制御モードにおいては、上記携帯機の操作によって車両側での警報の可否を選択可能としているので、車両近傍にいるであろう車両所有者等の判断によって、盗難状態に対応した最適な盗難防止措置を講じることができ、それだけ盗難防止装置の利便性あるいは信頼性が向上するものである。
【発明の実施の形態】
【0019】
以下、本願発明にかかる車両用盗難防止装置を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0020】
図1には、本願発明にかかる車両用盗難防止装置のシステム構成をブロック化して示している。この車両用盗難防止装置は、車両側に搭載された車載機Xと、当該車両の使用者が携帯するキーレス操作用の携帯機Yと、通信機Zとを備えて構成される。
【0021】
車載機Xの構成
上記車載機Xは、車両側に搭載されて盗難に係わる状態の検出と盗難に対する対応措置とを行うためのものであって、バーグラCPU1を備えている。そして、このバーグラCPU1には、ナビゲーションCPU11と進入検出センサ12と振動検出センサ13とドア用検出センサ14とキーレス送受信機15とドアロック検出センサ16とドアキーシリンダ17とホーン18とバーグラホーン19と無線電話20及びIGスイッチ21とドアハンドル22とが付設されており、これら各部材からそれぞれ信号が入力される。
【0022】
上記ナビゲーションCPU11は、車両の登録位置を記憶したメモリを内蔵する一方、車両の現在地を検出する現在地センサ111と、情報表示を行うディスプレイ112と所要操作を行うスイッチ113とを付設しており、車両の現在地がメモリに登録された登録位置であるのかどうかを判断してこれを上記バーグラCPU1に現在地信号として出力する。
【0023】
上記進入検出センサ12は、例えば車室内に配置された赤外線センサ等で構成されるもので、車室内に人が進入したかどうかを検出し、その検出信号を、盗難に係わる状態を示す信号の一つとして、上記バーグラCPU1に出力するものである。
【0024】
上記振動検出センサ13は、車両はその駐車状態(即ち、非盗難時)には原則として振動しないが、盗難時には例えば自走に伴う振動とか搬送に伴う振動が発生することから、車体に振動が生じた場合にこれを検出し、その検出信号を、盗難に係わる状態を示す信号の一つとして、上記バーグラCPU1に出力するものである。
【0025】
上記ドア開検出センサ14は、車両のドアが開かれた時にこれを検出し、その検出信号を、盗難に係わる状態を示す信号の一つとして、上記バーグラCPU1に出力するものである。
【0026】
上記キーレス送受信機15は、次述の携帯機Y側のキーレス送受信機28との間で情報信号の送受信を行うもので、この実施形態のものにおいては、上記携帯機Y側からの各種操作信号を受けてこれを上記バーグラCPU1に入力して、例えばドアのロック・アンロックとかエンジンの始動・停止とか、ホーンの吹鳴等の各作動を実行させる一方、車両側の盗難に係わる各種情報(例えば、進入情報とか振動情報等)を上記携帯機Y側に送信してこれをディスプレイ27に表示させることができるようになっている。
【0027】
上記ドアロック検出センサ16は、車両のドアがロック状態にあることを検出し、その検出信号を、盗難に係わる状態を示す信号の一つとして、上記バーグラCPU1に出力するものである。
【0028】
上記ドアキーシリンダ17は、車両のドアのロック・アンロックを行うものであって、その操作の有無に関する信号が盗難に係わる状態を示す信号の一つとして上記バーグラCPU1に出力される。
【0029】
上記ホーン18は、車両の通常使用時においてドライバーの操作によって警報音を発生することを基本的機能とするものであるが、この実施形態においては、さらにこれを車両の盗難警報の一つとして利用するようになっており、その場合には上記バーグラCPU1からの制御信号に基づいて吹鳴作動されるようになっている。尚、このホーン18の音量は、次述のバーグラホーン19のそれよりも小さく設定されている。
【0030】
上記バーグラホーン19は、車両の盗難時に上記バーグラCPU1からの制御信号を受けて吹鳴作動し、盗難の警報音を発生するものである。尚、このバーグラホーン19は、盗難時のみに吹鳴作動し、且つ一般に車体外部から見えにくい奥まった部位に装着されるものであることから、その音量は、上記ホーン18のそれよりも大きく設定されている。
【0031】
上記無線電話20は、次述の通信機Zとの間で無線での情報交換を行うものであって、上記バーグラCPU1から出力される車両状態に関する情報(盗難情報)を上記通信機Z側へ送信するとともに、該通信機Z側から出力される盗難防止に関する情報信号を受けてこれを上記バーグラCPU1に入力するようになっている。
【0032】
上記IGスイッチ21は、イグニッションキーによるエンジン始動操作が行われた場合にこれを検出して上記バーグラCPU1に入力するようになっている。
【0033】
上記ドアハンドル22は、車両所有者等に操作されてドアのアンロックを行うものであって、該ドアハンドル22の操作を受けて上記バーグラCPU1から携帯機Y側にドアのアンロックリクエスト信号が出力されるようになっている(図13を参照)。
【0034】
携帯機Yの構成
上記携帯機Yは、車両の所有者等(即ち、所有者の外、正規の使用者を含む者。以下、同じ)が携帯して遠隔操作によりドアのロック・アンロックの外、上記車載機Xとの間で種々の情報の送受信(図10、図13、図16を参照)を行う双方向通信機能をもつものであって、かかる機能の主体となるキーレストランスミッタCPU2を備えている。そして、このキーレストランスミッタCPU2には、遠隔操作用のスイッチ25とブザー26とディスプレイ27及びキーレス送受信機28が備えられている。尚、上記キーレストランスミッタCPU2は、上記スイッチ25のスイッチ操作によってのみ信号送信を行うタイプと、上記スイッチ25のスイッチ操作によって信号送信を行うと共に常時一定周期で信号送信を行うタイプとがあり、この実施形態においては、後述のドアロック・アンロック制御の各実施例でこれら各タイプを使い分けている。
【0035】
通信機Zの構成
上記通信機Zは、通信業者3を介して上記車載機Xとの間で情報の送受信を行うもので、通信機器としては、所定施設の電話31(例えば、警察の電話)とか、車両の使用者の自宅に備えられた家庭用電話32とか、無線電話用アンナ33を介して通信される携帯電話等の無線電話34等がある。
【0036】
盗難防止装置の基本的な制御思想
この実施形態の盗難防止装置は、上記車載機Xと携帯機Yと通信機Zとの組み合わせによって車両の盗難を未然に防止せんとするものであって、その制御の内容は、車載機X側における盗難に係わる状態の検出と、その検出情報の通信機Z側への報知と、盗難検出に基づく車載機X側での警報とを基本的な制御とし、さらにこの基本的制御に、車両近傍における車両所有者等の存在の有無に応じて制御モードを切り換える制御を加味したものであり、かかる制御思想が具現化されることで盗難防止制御のより一層の最適化が図られるものである。 以下においては、かかる制御思想を踏まえた上で、実際の盗難防止制御を具体的に説明する。
【0037】
この実施形態の車両用盗難防止装置における盗難防止制御は、図2及び図3に示すように、ドアロック・アンロック制御サブルーチンに基づくドアロック・アンロック制御と、バーグラサブルーチンに基づくバーグラ制御と、報知サブルーチンAと報知サブルーチンBとに基づく報知制御とで構成される。そして、この実施形態においては、上記報知制御として第1〜第3の実施例(図4〜図9参照)を用意し、また上記ドアロック・アンロック制御についても第1〜第3の実施例(図10〜図18参照)を用意している。
【0038】
以下においては、本願発明が盗難検出とこれに基づく盗難警報の仕方を要旨とする盗難防止装置であることを考慮して、説明の便宜上、報知制御を含むバーグラ制御を、該報知制御の各実施例とともに説明し、しかる後、盗難検出の前提制御であるドアロック・アンロック制御を各実施例とともに説明することとする。
【0039】
盗難防止制御の内容
図2において、バーグラCPU1のスタート後、先ず、IGスイッチ21のON−OFFの検出を実行し(ステップS1)、IGスイッチ21がON設定である場合には、盗難検出を行う必要性はないため、これがOFF設定となるまでIGスイッチ21の検出制御が繰り返される(ステップS2)。
【0040】
これに対して、ステップS2において、IGスイッチ21がOFF設定であると判断された場合には、ステップS3においてドアロック・アンロック制御サブルーチンを実行してドアロック操作が行われる。尚、このドアロック・アンロック制御については、後で詳述する。
【0041】
次に、ドアのロック状態を確認する。即ち、先ずステップS4において、ドアロック検出センサ16とキーレス送受信機15とドアキーシリンダ17の検出値を読み込むとともに、ステップS4においては車両の所有者等が意識的にドアロック操作を行ったがどうか、即ち、ドアキーシリンダ17又はキーレストランスミッタCPU2によるドアロックがなされたかどうか、を判断する。
【0042】
ここで、意識的なドアロック操作はなされず、ドアはアンロック状態にあると判断される場合には、ドアアンロック直後に、例えば単発的なホーンの吹鳴とかハザードの点灯によって所有者等にバーグラリセット(即ち、盗難防止制御のリセット)を報知し(ステップS7)、その後、制御をリターンする。
【0043】
これに対して、意識的なドアロック操作(即ち、駐車を前提としたドアロック)がなされたと判断される場合には、ドアロック直後に、例えば単発的なホーンの吹鳴とかハザードの点灯によって所有者等にバーグラセット(即ち、盗難防止制御のセット)を報知し(ステップS6)、しかる後、次述のバーグラサブルーチンの実行に移行する(ステップS8)。
【0044】
図3に示すバーグラサブルーチンへの移行後は、先ず、ステップS11において振動検出センサ13の出力値Aを検出するとともに、ステップS13においてはドア開検出センサ14の出力値B(ドア開を示す信号)を読み込むとともにキーレス送受信機15とドアキーシリンダ17の作動をそれぞれ検出する。さらに、ステップS13においては、進入検出センサ12の出力値C(進入を示す信号)を検出する。
【0045】
次に、ステップS14においては、振動検出センサ13の出力値「A」とその検出スレッショルド「Ta1」とを比較する。
【0046】
尚、この振動の検出スレッショルドとしては、「Ta1」と「Ta2」の二つの値が設定されており、この両者間には「Ta2>Ta1」の大小関係がある。このため、振動検出センサ13の出力値「A」を検出スレッショルド「Ta1」と比較した場合には「A>Ta1」となり易い(即ち、盗難検出がなされ易い)のに対して、検出スレッショルド「Ta2」と比較した場合には「A>Ta2」となりにくく(即ち、盗難検出がなされにくく)。従って、ステップS14における判定は、比較的安易な盗難検出であり、後述のステップS19における判定は比較的厳密な盗難検出といえる。また、かかる判定思想は、次述するステップS16及びステップS21における進入検出センサ12の出力値「C」とその二つの検出スレッショルド「Tc1」,「Tc2」との比較による盗難検出の場合も同様である。このように、盗難検出の検出スレッショルドを二段階に設定したのは、比較的安易な盗難検出において「盗難状態でない」と判断された場合にはそのまま何らの報知制御も行わず、「盗難状態である」と判断された場合においてのみ、再度、厳密な盗難検出を行って報知形態を変更することで、制御の簡略化と盗難報知の信頼性向上とを両立させるためである。
【0047】
ステップS14において、「A≦Ta1」と判定された場合には、車両の振動からは「盗難状態ではない」と判断される場合であるので、次にステップS15に移行する。そして、ステップS15においては、キーレスによるアンロック(即ち、携帯機Yからの遠隔操作によるドアのアンロック)又はドアキーシリンダ17によるアンロックが行われることなく、ドア開検出センサ14の出力値が「ドア開状態」を示す「B」となっているかどうか(換言すれば、所有者等による意識的なドアアンロック操作を伴うことなくドアが開いているかどうか)が判断される。ここで、判定が「NO」である場合には、「盗難状態ではない」と判断されるため、ステップS16へ移行する。そして、このステップS16においては、進入検出センサ12の出力値「C」と、その検出スレッショルドのうち、値の小さい検出スレッショルド「Tc1」とが比較される。ここで、「C≦Tc1」と判定された場合には、車室内に人は進入しておらず「盗難状態ではない」と判断されるため、この場合には、何ら報知制御を行うことなくそのまま制御をリターンする。
【0048】
これに対して、ステップS14において「A>Ta1」と判定された場合と、ステップS15において「YES」と判定された場合、及びステップS16において「C>Tc1」と判定された場合は、共に「盗難状態である」と判断される場合であるので、ステップS17以降の制御へ移行する。
【0049】
先ず、ステップS17においては、盗難対象となっている車両の近傍にその車両所有者等が存在するか否かを判断するために、車載機X側から携帯機Yへ返答リクエスト信号を送信する。そして、ステップS18においては、所定の微小時間内に返答信号が受信されたかどうかを判定する。尚、携帯機Yからの送信信号は、該携帯機Yと車両側の車載機Xとの距離が開くに従ってその電界強度が低下することから、ステップS18での受信の有無が判断される返答信号は、所定レベル以上の電界強度をもつもの(換言すれば、車両から所定距離の範囲内において送信された返答信号)が対象となる。
【0050】
ステップS18において、返答信号は受信されていないと判定された場合(即ち、携帯機Yを形態しているであろう車両所有者等が車両の近傍に存在していないと判断される場合)には、次述の報知サブルーチンA(特許請求の範囲中の「第2制御モード」に該当する)の実行へ移行する(ステップS22)。
【0051】
これに対して、返答信号が受信されている判定された場合(即ち、車両所有者等が車両の近傍に存在していると判断される場合)には、より厳密な基準にて再度盗難検出を行ってその盗難検出の信頼性を担保すべく、ステップS19以下の制御へ移行する。
【0052】
先ず、ステップS19においては、振動検出センサ13の出力値「A」と振動の検出スレッショルド「Ta2」とを比較し、ここで「A≦Ta2」と判定された場合は、厳密な振動検出によれば「盗難状態ではない」と判断された場合であるので、ステップS20へ移行する。ステップS20においては、再度、ステップS15と同様の、正規のアンロック操作を伴うことなくドアが開かれているかどうかを判定し、ここで「NO」と判定されたときは「盗難状態ではない」と判断される場合であるので、ステップS21へ移行する。ステップS21においては、進入検出センサ12の出力値「C」と、その検出スレッショルド「Tc2」とを比較し、ここで「A≦Tc2」と判定された場合は、厳密な進入検出によれば「盗難状態ではない」と判断された場合であるので、この場合には、何ら報知制御を行うことなくそのまま制御をリターンする。
【0053】
これに対して、ステップS19において「A>Ta2」と判定された場合と、ステップS20において「YES」と判定された場合、及びステップS21において「C>Tc2」と判定された場合は、共に「盗難状態である」と判断される場合であるので、盗難の未然防止を図るべく、次述の報知サブルーチンB(特許請求の範囲中の「第1制御モード」に該当する)の実行へ移行する(ステップS23)。
【0054】
続いて、盗難検出時に車両所有者等が車両近傍に存在していない場合における盗難報知の制御モードである「報知サブルーチンA」の内容と、車両所有者等が車両近傍に存在している場合における盗難報知の制御モードである「報知サブルーチンB」の内容とを、三つの実施例のそれぞれについて説明する。
【0055】
報知制御の第1の実施例
この第1の実施例の報知制御は、図4に示す報知サブルーチンAと図5に示す報知サブルーチンBとによって構成される。
【0056】
報知サブルーチンAの制御
報知サブルーチンAは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していないと判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンAにおいては、先ず、タイマをスタートさせ(ステップS31)、しかる後、上記車載機Xの無線電話20によって上記通信機Zの予め設定された電話へ車両の盗難を自動通報する(ステップS32)。尚、この場合、所有者等への通報の確実性の担保という観点から、例えば、先ず、最初に所有者等の携帯電話に通報し、もし携帯電話がつながらなかった場合には所有者等の自宅の電話に通報するという、二段階の通報形態をとっている。
【0057】
次に、車両側において、ホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させ、比較的大音量で警報音を発生させて(ステップS33)、盗難行為者を牽制すると同時に車両周辺の人の注意を喚起し、これらによって盗難行為の未然防止を図る。
【0058】
このホーン18とバーグラホーン19とによる警報音は、タイマがカウントアップするまでの所定時間継続される(ステップS37)ことを原則とするが、この所定時間以内に所有者等による適正なドアアンロック操作が行われた場合には、その時点で停止される。即ち、ステップS34において、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出し、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作(ステップS35)、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作(ステップS36)が行われた場合には、その時点で警報音の発生を停止させる。これに対して、これらのドアアンロック操作が行われない場合には、警報音の発生を上記所定時間継続させ、所定時間経過後にこれを停止し、且つタイマをリセットして制御を終了する(ステップS38)。
【0059】
報知サブルーチンBの制御
報知サブルーチンBは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していると判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンBにおいては、先ず、タイマをスタートさせる(ステップS41)とともに、ホーン18のみを作動させて比較的小音量での警報音を発生させる。このような小音量での警報音としたのは、車両所有者等が車両近傍に存在しているため、小音量での警報音でも車両所有者等は確実にこれを認識し且つ適正な対応措置を講ずることが可能であることと、徒に大音量での警報音を発生して車両所有者等を驚かせるとか周辺住民に迷惑をかける等のことを回避するためである。また、この報知サブルーチンBにおいては、車両所有者等が車両近傍に存在していることから、上記報知サブルーチンAの場合のような車両所有者等への自動報知は行われない。 このホーン18による警報音は、タイマがカウントアップするまでの所定時間継続される(ステップS46)ことを原則とするが、この所定時間以内に所有者等による適正なドアアンロック操作が行われた場合には、その時点で停止される。即ち、ステップS43において、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出し、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作(ステップS44)、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作(ステップS45)が行われた場合には、その時点で警報音の発生を停止させる。これに対して、これらのドアアンロック操作が行われない場合には、警報音の発生を上記所定時間継続させ、所定時間経過後にこれを停止し、且つタイマをリセットして制御を終了する(ステップS47)。
【0060】
このように、車両近傍における車両所有者等の存在の有無によって警報制御の制御モードを、報知サブルーチンAに基づく制御モードと報知サブルーチンBに基づく制御モードとの間で切り換えることで、車両近傍における車両所有者等の存在の有無に対応した最適な盗難防止制御が実現されるものである。
【0061】
報知制御の第2の実施例
この第2の実施例の報知制御は、図6に示す報知サブルーチンAと図7に示す報知サブルーチンBとによって構成される。
【0062】
報知サブルーチンAの制御
報知サブルーチンAは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していないと判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンAにおいては、先ず、タイマをスタートさせ(ステップS131)、しかる後、上記車載機Xの無線電話20によって上記通信機Zの予め設定された電話へ車両の盗難を自動通報する(ステップS132)。尚、この場合、所有者等への通報の確実性の担保という観点から、例えば、先ず、最初に所有者等の携帯電話に通報し、もし携帯電話がつながらなかった場合には所有者等の自宅の電話に通報するという、二段階の通報形態をとっている。
【0063】
次に、車両側において、ホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させ、比較的大音量で警報音を発生させて(ステップS133)、盗難行為者を牽制すると同時に車両周辺の人の注意を喚起し、これらによって盗難行為の未然防止を図る。
【0064】
このホーン18とバーグラホーン19とによる警報音は、タイマがカウントアップするまでの所定時間継続される(ステップS137)ことを原則とするが、この所定時間以内に所有者等による適正なドアアンロック操作が行われた場合には、その時点で停止される。即ち、ステップS134において、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出し、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作(ステップS135)、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作(ステップS136)が行われた場合には、その時点で警報音の発生を停止させる。これに対して、これらのドアアンロック操作が行われない場合には、警報音の発生を上記所定時間継続させ、所定時間経過後にこれを停止し、且つタイマをリセットして制御を終了する(ステップS138)。
【0065】
報知サブルーチンBの制御
報知サブルーチンBは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していると判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンBにおいては、先ず、タイマをスタートさせる(ステップS41)とともに、車載機XのバーグラCPU1から携帯機YのキーレストランスミッタCPU2へ盗難検出信号を送信する(ステップS142)。ここで、この盗難検出信号を受信した車両所有者等は、例えば、一旦、降車してドアロックしたものの、再度乗車したいと考えている場合とか、車両状態を確認したところ盗難検出そのものが誤検出と認められる場合等、警報音の発生は必要なしと考えた場合には、携帯機Yから車載機X側へアンロック信号を送信する。また、これとは逆に、実際に盗難行為が行われており、直ちに警報音を発生して盗難行為者を牽制して盗難行為を阻止させたいと考える場合にはロック信号を送信する。さらに、盗難行為が行われているが携帯機Yを操作して信号送信を行うことができない状況にあることも考えられ、かかる状況下においては警報音を直ちに発生したいが、携帯機Yによる信号送信はできないことになる。このような車両所有者等の意思あるいは立場等を考慮して、この実施例のものにおいては、大音量で警報音を発生させるに先立って、車両所有者等からの信号送信を判断するようにしている。
【0066】
即ち、ステップS142においてキーレストランスミッタCPU2へ盗難検出信号を送信した後、先ず、ステップS143においては、車両所有者等からのアンロック信号を受信したかどうかを判定し、該信号を受信した場合、即ち、車両所有者等が警報音の発生を必要としていない場合には、何ら警報制御を行うことなく、タイマをリセットして制御を終了する(ステップS152)。
【0067】
これに対して、車両所有者等からの信号を受信していない場合には、ステップS144に移行し、ここでは車両所有者等からロック信号を受信したかどうかを判定する。ここで、ロック信号が受信されていれば、車両所有者等が警報音を発生することを要求している場合であるので、この場合には、直ちにホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させて大音量の警報音を発生させ、盗難行為者を牽制して盗難の未然防止を図る。
【0068】
これに対して、ロック信号は受信されていないと判断された場合には、ステップS145に移行し、所定時間(例えば、10秒)経過まで、ステップS143におけるアンロック信号の受信判定とステップS144におけるロック信号の受信判定とを繰り返し、所定時間の経過後に、ホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させて大音量で警報音を発生させる(ステップS147)。
【0069】
尚、上記所定時間中は、タイマカウントのインクリメント毎に、予備報知としてホーン18のみによる警報音が発せられる。この予備報知としての警報音の発生形態としては、例えば、警報音を1回だけ発生させるとか、連続的に発生させることが考えられる。
【0070】
このように、この報知サブルーチンBにおいては、盗難検出時には大音量の警報音を発生させて盗難行為の未然防止を図ることを基本とするが、その場合、この警報音の発生制御に、盗難検出信号を受信した車両所有者等の意思を反映させてその意思に対応した形態で警報音を発生させることで、より最適な盗難防止制御が実現されるものである。
【0071】
一方、上記警報音の発生は、上記ホーン18とバーグラホーン19とによる警報音の発生は、タイマがカウントアップするまでの所定時間継続される(ステップS151)ことを原則とするが、この所定時間以内に所有者等による適正なドアアンロック操作が行われた場合、即ち、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出し(ステップS148)、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作(ステップS149)、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作(ステップS150)が行われた場合にはその時点で停止されるが、これらのドアアンロック操作が行われない場合には上記所定時間継続され、所定時間経過後にタイマをリセットして終了する(ステップS152)。
【0072】
報知制御の第3の実施例
この第3の実施例の報知制御は、図8に示す報知サブルーチンAと図9に示す報知サブルーチンBとによって構成される。
【0073】
報知サブルーチンAの制御
報知サブルーチンAは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していないと判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンAにおいては、先ず、タイマをスタートさせ(ステップS231)、しかる後、上記車載機Xの無線電話20によって上記通信機Zの予め設定された電話へ車両の盗難を自動通報する(ステップS232)。尚、この場合、所有者等への通報の確実性の担保という観点から、例えば、先ず、最初に所有者等の携帯電話に通報し、もし携帯電話がつながらなかった場合には所有者等の自宅の電話に通報するという、二段階の通報形態をとっている。
【0074】
次に、車両側において、ホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させ、比較的大音量で警報音を発生させて(ステップS233)、盗難行為者を牽制すると同時に車両周辺の人の注意を喚起し、これらによって盗難行為の未然防止を図る。
【0075】
このホーン18とバーグラホーン19とによる警報音は、タイマがカウントアップするまでの所定時間継続される(ステップS237)ことを原則とするが、この所定時間以内に所有者等による適正なドアアンロック操作が行われた場合には、その時点で停止される。即ち、ステップS234において、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出し、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作(ステップS235)、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作(ステップS236)が行われた場合には、その時点で警報音の発生を停止させる。これに対して、これらのドアアンロック操作が行われない場合には、警報音の発生を上記所定時間継続させ、所定時間経過後にこれを停止し、且つタイマをリセットして制御を終了する(ステップS238)。
【0076】
報知サブルーチンBの制御
報知サブルーチンBは、上述のように、盗難検出時に車両近傍に車両所有者等が存在していると判断される場合の報知制御である。この報知サブルーチンBにおいては、先ず、タイマをスタートさせる(ステップS241)とともに、タイマスタート後、所定時間「ta」(例えば、10秒)が経過したか否かを判定する(ステップS242)。
【0077】
そして、所定時間「ta」が経過するまでは、先ずステップS243において、予備報知としてホーン18のみを作動させて小音量の警報音(最初の一回のみあるいは連続的に)を発生させるとともに、ステップS245においては、ドアキーシリンダ17とキーレス送受信機15の作動状態を検出する(ステップS245)。さらに、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作の有無を判定する(ステップS246)とともに、キーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作の有無を判定し(ステップS247)、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作がなされた場合、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作がなされた場合においてはタイマをリセットして(ステップS249)制御を終了するが、これら各操作がなされていない場合には、上記制御を繰り返えす(ステップS248)。尚、ステップS242における所定時間「ta」とステップS248における所定時間「tb」とは、「ta<tb」の関係に設定されている。
【0078】
一方、ステップS242において、所定時間「ta」が経過すると、ステップS244へ移行し、ここではホーン18とバーグラホーン19とを同時に作動させて大音量での警報音を発生させる。そして、この大音量での警報音は、ドアキーシリンダ17へのキーの挿入によるドアアンロック操作、又はキーレストランスミッタCPU2によるドアアンロック操作がなされない限り、所定時間「tb」の経過時点まで継続されるが、これら各操作がなされた場合には、その時点で停止され、タイマをリセットして(ステップS249)制御を終了する。
【0079】
このように、この報知サブルーチンBの制御においては、報知制御の開始後、所定時間「ta」の間、小音量の警報音のみとし、大音量での警報音の発生を遅延させることで、車両所有者等が車両近傍に存在する場合において、該車両所有者等が大音量での警報音の発生は必要でないと考え、所要の対応措置(即ち、適正なドアのアンロック操作)を実行しようとする場合において、これに時間的猶予を与えることができるものであり、車両近傍における車両所有者等の存在の有無に対応した最適な盗難防止制御が実現されるものである。
【0080】
次に、上述の如き盗難防止制御における盗難検出の前提となる「ロック・アンロック制御」を、三つの実施例のそれぞれについて具体的に説明する。
【0081】
ロック・アンロック制御の第1の実施例
図10には、第1の実施例におけるドアのロック・アンロック操作に関連する上記車載機XのバーグラCPU1と上記携帯機YのキーレストランスミッタCPU2との間における信号の送受信形態を示している。尚、この実施例における上記携帯機Yは、スイッチ25の操作によってロック信号を送信する一方、アンロック信号についてはスイッチ25の操作に基づく送信と常時一定周期で送信する自動送信の二つの送信形態を備えたものとされている。
【0082】
そして、この実施例のものにおいては、図10に示すように、上記バーグラCPU1とキーレストランスミッタCPU2との間において、
アンロック制御に関する信号、即ち、スイッチ25の操作及び周期的な自動送信に基づく「プレアンロック信号」と「アンロックリクエスト信号」と「アンロック信号」と「アンロック確認信号」と、
ロック制御に関する信号、即ち、スイッチ25の操作に基づく「プレロック信号」と「ロックリクエスト信号」と「ロック信号」と「ロック確認信号」と、
を送受信するとともに、
これらに加えて「返答リクエスト信号」と「返答信号」、及び「盗難確認信号」をも送受信するようになっている。
【0083】
以下、これら各信号の送受信制御を、図11に示すキーレストランスミッタCPU2側における制御と図12に示すバーグラCPU1側における制御とをそれぞれ説明する。
【0084】
(1)キーレストランスミッタCPU2側における制御
図11に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS51において電源スイッチオンか否かを判定する。これは、キーレストランスミッタCPU2からの周期的なアンロック信号の送信は電源スイッチ投入を前提として実行されるものであるためである。
【0085】
ステップS51において「電源スイッチオン」と判定された場合には、さらにステップS52において、アンロック信号を送信する所定周期に達しているか否かが判定される。そして、「所定周期に達している」と判断されるときにはプレアンロック信号を送信し、周期的なアンロック信号の送信が中断されている場合(即ち、前回の「プレアンロック信号」の送信後における「プレアンロック信号」の送信中断時期にある場合)にはこれを再開させる(ステップS54)。
【0086】
一方、アンロック信号を送信する所定周期に達していないと判断された場合(ステップS52)、又は「電源スイッチオフ」であって周期的な信号送信は行われていないと判断された場合(ステップS51)には、ステップS53においてアンロックスイッチの操作の有無を判定し、これが操作されたときには「プレアンロック信号」をバーグラCPU1側へ送信する(ステップS54)。尚、ステップS53において「アンロックスイッチの操作の有無」を判定したのは、例えば、車両所有者等が降車し車両から遠ざかることでドアロックが行われた後、何らかの事情で、直ちにドアを開けたい、と要求する場合があり、かかる要求に対処するためである。
【0087】
次に、ステップS55において、上記バーグラCPU1側からの「アンロックリクエスト信号」の受信の有無を判定する。ここで、「アンロックリクエスト信号」を受信したときには、バーグラCPU1側へ「アンロック信号」を送信する(ステップS56)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止すべく乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「アンロックリクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「アンロック信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0088】
次に、ステップS57において、バーグラCPU1側からの「アンロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「アンロック」の表示を行うとともに、ブザーによってこれを報知する(ステップS58)。以上が「アンロック」に伴う制御である。
【0089】
次に、「ロック」に伴う制御に移行する。即ち、ステップS59において、ロックスイッチが操作されたか否かを判定し、該操作がされた場合には、バーグラCPU1側へ「プレロック信号」を送信する(ステップS60)とともに、所定時間だけ周期的な「アンロック信号」の送信を禁止する(ステップS61)。
【0090】
次に、ステップS62において、バーグラCPU1側からの「ロックリクエスト信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、「ロック信号」を送信する(ステップS63)。
【0091】
次に、ステップS64において、バーグラCPU1側からの「ロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「ロック」表示を行うと共に、ブザーによりこれを報知する(ステップS65)。以上が「ロック」に伴う制御である。
【0092】
次に、ステップS66において、上記バーグラCPU1側からの「返答リクエスト信号」の受信の有無を判定し、ここで該信号を受信したと判断されたときには、バーグラCPU1側へ「返答信号」を送信する(ステップS67)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「返答リクエスト信号」は乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「返答リクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「返答信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0093】
次に、ステップS68において、バーグラCPU1側からの「盗難検出信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ブザーによってこれを報知する(ステップS69)とともに、ディスプレイ27に「盗難」等の表示を行うと共にブザーを作動させる(ステップS68)。
【0094】
(2)バーグラCPU1側における制御
図12に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS71において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアロック操作が為されたと判断された場合には、ドアロックを実行する(ステップS82)とともに、ドアロックをした直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS83)。
【0095】
これに対して、ドアロック操作は為されていないと判定された場合には、さらにステップS72において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアアンロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアアンロック操作が為されたと判断された場合には、ドアアンロックを実行する(ステップS84)とともに、ドアロックをした直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS85)。
【0096】
ドアキーシリンダ17によるドアロック操作及びドアアンロック操作のいずれも為されていないと判断された場合には、携帯機Y側からの指令に基づくロック・アンロック制御に移行し、上記各信号の送受信が実行される。
【0097】
即ち、ステップS73において、上記キーレストランスミッタCPU2側からの「プレアンロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されたと判断される場合には、キーレストランスミッタCPU2側へ「アンロックリクエスト信号」を送信する。尚、この場合、上記「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレアンロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「アンロックリクエスト信号」として送信する。
【0098】
次に、ステップS75において、キーレストランスミッタCPU2側からの「プレロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されたと判断される場合には、キーレストランスミッタCPU2側へ「ロックリクエスト信号」を送信する(ステップS76)。尚、この場合、上記「ロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「ロックリクエスト信号」として送信する。
【0099】
次に、キーレストランスミッタCPU2側からの「アンロック信号」の受信の有無を判定する。そして、「アンロック信号」が受信された場合には、ステップS78において、その「アンロック信号」の電界強度が所定レベル以上であるかどうかを判定する。この電界強度の判定は、携帯機Yを携帯した車両所有者等が車両側に所定以上近づいたかどうか(換言すれば、ドアアンロックの必要性があるかどうか)を確認するためである。従って、ここで、「所定レベル以上の電界強度」と判定された場合には、ドアのアンロックを実行する(ステップS84)とともに、アンロック直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS85)。
【0100】
これに対して、ステップS78において「電界強度は所定レベル以下」と判断された場合には、ステップS79へ移行し、ここではキーレストランスミッタCPU2側からの「ロック信号」の受信の有無を判定する。そして、該信号が受信された場合には、ドアロックを実行する(ステップS82)とともに、ドアロック直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS83)。
【0101】
一方、ステップS79において、「ロック信号」は受信されていないと判断された場合には、ステップS80において、所定時間以内に所定レベル以上の「アンロック信号」の受信があったかどうかを判定し、該信号が受信されていない場合には、ドアロックを実行する(ステップS82)とともに、ドアロック直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS83)。
【0102】
これに対して、ステップS80において「アンロック信号」の受信があったと判断された場合には、さらにステップS81へ移行し、ここでは上記「アンロック信号」より後に「ロック信号」が受信されたかどうかが判定される。そして、ここで、「ロック信号」が受信された場合には、ドアロックを実行する(ステップS82)とともに、ドアロック直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS83)。逆に、「ロック信号」が受信されていない場合には、ドアアンロックを実行する(ステップS84)とともに、ドアアンロック直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS85)。
【0103】
ロック・アンロック制御の第2の実施例
図13には、第2の実施例におけるドアのロック・アンロック操作に関連する上記車載機XのバーグラCPU1と上記携帯機YのキーレストランスミッタCPU2との間における信号の送受信形態を示している。尚、この実施例における上記携帯機Yは、スイッチ25の操作によって「ロック信号」及び「アンロック信号」を送信する構成とされている。また、この実施例における車載機Xは、車両に設けられたドアハンドル22(図1参照)の操作信号を受けて「アンロックリクエスト信号」を送信するような構成とされている。
【0104】
そして、この実施例のものにおいては、図13に示すように、上記バーグラCPU1とキーレストランスミッタCPU2との間において、
アンロック制御に関する信号、即ち、ドアハンドル22の操作に基づく「アンロックリクエスト信号」と「アンロック信号」と「アンロック確認信号」と、スイッチ25の操作に基づく「プレアンロック信号」と「アンロックリクエスト信号」と「アンロック信号」と「アンロック確認信号」と、
ロック制御に関する信号、即ち、スイッチ25の操作に基づく「プレロック信号」と「ロックリクエスト信号」と「ロック信号」と「ロック確認信号」と、
を送受信するとともに、
これらに加えて「返答リクエスト信号」と「返答信号」、及び「盗難確認信号」をも送受信するようになっている。
【0105】
以下、これら各信号の送受信制御を、図14に示すキーレストランスミッタCPU2側における制御と図15に示すバーグラCPU1側における制御とをそれぞれ説明する。
【0106】
(1)キーレストランスミッタCPU2側における制御
図14に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS151において、アンロックスイッチの操作の有無を判定し、これが操作されたときには「プレアンロック信号」をバーグラCPU1側へ送信する(ステップS152)。
【0107】
次に、ステップS153において、上記バーグラCPU1側からの「アンロックリクエスト信号」の受信の有無を判定する。ここで、「アンロックリクエスト信号」を受信したときには、バーグラCPU1側へ「アンロック信号」を送信する(ステップS154)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止すべく乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「アンロックリクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「アンロック信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0108】
次に、ステップS155において、バーグラCPU1側からの「アンロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「アンロック」の表示を行うとともに、ブザーによってこれを報知する(ステップS156)。以上が「アンロック」に伴う制御である。
【0109】
次に、「ロック」に伴う制御に移行する。即ち、ステップS157において、ロックスイッチが操作されたか否かを判定し、該操作がされた場合には、バーグラCPU1側へ「プレロック信号」を送信する(ステップS158)。
【0110】
次に、ステップS159において、バーグラCPU1側からの「ロックリクエスト信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、「ロック信号」を送信する(ステップS160)。
【0111】
次に、ステップS161において、バーグラCPU1側からの「ロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「ロック」表示を行うと共に、ブザーによりこれを報知する(ステップS162)。以上が「ロック」に伴う制御である。
【0112】
次に、ステップS163において、上記バーグラCPU1側からの「返答リクエスト信号」の受信の有無を判定し、ここで該信号を受信したと判断されたときには、バーグラCPU1側へ「返答信号」を送信する(ステップS164)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「返答リクエスト信号」は乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「返答リクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「返答信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0113】
次に、ステップS165において、バーグラCPU1側からの「盗難検出信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ブザーによってこれを報知する(ステップS166)とともに、ディスプレイ27に「盗難」等の表示を行うと共にブザーを作動させる(ステップS167)。
【0114】
(2)バーグラCPU1側における制御
図15に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS171において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアロック操作が為されたと判断された場合には、ドアロックを実行する(ステップS182)とともに、ドアロックをした直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS183)。
【0115】
これに対して、ドアロック操作は為されていないと判定された場合には、さらにステップS172において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアアンロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアアンロック操作が為されたと判断された場合には、ドアアンロックを実行する(ステップS184)とともに、ドアロックをした直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS185)。
【0116】
ドアキーシリンダ17によるドアロック操作及びドアアンロック操作のいずれも為されていないと判断された場合には、携帯機Y側からの指令又は上記ドアハンドル22の操作に基づくロック・アンロック制御に移行し、上記各信号の送受信が実行される。
【0117】
即ち、ステップS173において、上記キーレストランスミッタCPU2側からの「プレアンロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されたと判断される場合には、キーレストランスミッタCPU2側へ「アンロックリクエスト信号」を送信し(ステップS174)、ステップS177へ移行する。尚、この場合、上記「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレアンロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「アンロックリクエスト信号」として送信する。
【0118】
一方、ステップS173において「プレアンロック信号」が受信されていないと判断された場合には、ステップS175へ移行し、ここでは現在ドアがロック状態にあるかどうかが判断される。そして、「ロック状態にない」と判断された場合にはそのままステップS177へ移行するが、「ロック状態である」と判断された場合には、さらにステップS176においてドアハンドル22の操作の有無が判定される。このステップS176において、ドアハンドル22の「操作有り」と判定された場合には「アンロックリクエスト信号」がキーレストランスミッタCPU2側へ送信されるが、「操作無し」と判定された場合にはそのままステップS177へ移行する。
【0119】
ステップS177においては、キーレストランスミッタCPU2からの「プレロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されている場合には、「ロックリクエスト信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS178)。尚、この場合、上記「ロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「ロックリクエスト信号」として送信する。
【0120】
これに対して、「プレロック信号」の受信がなかった場合には、ステップS179において、キーレストランスミッタCPU2側からの「アンロック信号」の受信の有無を判定する。そして、「アンロック信号」が受信された場合には、ステップS180において、その「アンロック信号」の電界強度が所定レベル以上であるかどうかを判定する。この電界強度の判定は、携帯機Yを携帯した車両所有者等が車両側に所定以上近づいたかどうか(換言すれば、ドアアンロックの必要性があるかどうか)を確認するためである。従って、ここで、「所定レベル以上の電界強度」と判定された場合には、ドアのアンロックを実行する(ステップS184)とともに、アンロック直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS185)。
【0121】
これに対して、ステップS180において「電界強度は所定レベル以下」と判断された場合には、ステップS181へ移行し、ここではキーレストランスミッタCPU2側からの「ロック信号」の受信の有無を判定する。そして、該信号が受信された場合には、ドアロックを実行する(ステップS182)とともに、ドアロック直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS183)。「ロック信号」が受信されていない場合には、そのまま制御をリターンする。
【0122】
ロック・アンロック制御の第3の実施例
図16には、第3の実施例におけるドアのロック・アンロック操作に関連する上記車載機XのバーグラCPU1と上記携帯機YのキーレストランスミッタCPU2との間における信号の送受信形態を示している。尚、この実施例における上記携帯機Yは、スイッチ25の操作によって「ロック信号」及び「アンロック信号」を送信する構成とされている。
【0123】
そして、この実施例のものにおいては、図16に示すように、上記バーグラCPU1とキーレストランスミッタCPU2との間において、
アンロック制御に関する信号、即ち、スイッチ25の操作に基づく「プレアンロック信号」と「アンロックリクエスト信号」と「アンロック信号」と「アンロック確認信号」と、
ロック制御に関する信号、即ち、スイッチ25の操作に基づく「プレロック信号」と「ロックリクエスト信号」と「ロック信号」と「ロック確認信号」と、
を送受信するとともに、
これらに加えて「返答リクエスト信号」と「返答信号」、及び「盗難確認信号」をも送受信するようになっている。
【0124】
以下、これら各信号の送受信制御を、図17に示すキーレストランスミッタCPU2側における制御と図18に示すバーグラCPU1側における制御とをそれぞれ説明する。
【0125】
(1)キーレストランスミッタCPU2側における制御
図17に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS251において、アンロックスイッチの操作の有無を判定し、これが操作されたときには「プレアンロック信号」をバーグラCPU1側へ送信する(ステップS252)。
【0126】
次に、ステップS253において、上記バーグラCPU1側からの「アンロックリクエスト信号」の受信の有無を判定する。ここで、「アンロックリクエスト信号」を受信したときには、バーグラCPU1側へ「アンロック信号」を送信する(ステップS254)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止すべく乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「アンロックリクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「アンロック信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0127】
次に、ステップS255において、バーグラCPU1側からの「アンロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「アンロック」の表示を行うとともに、ブザーによってこれを報知する(ステップS256)。以上が「アンロック」に伴う制御である。
【0128】
次に。ステップS257において、ロックスイッチが操作されたか否かを判定し、該操作がされた場合には、バーグラCPU1側へ「プレロック信号」を送信する(ステップS258)。
【0129】
次に、ステップS259において、バーグラCPU1側からの「ロックリクエスト信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、「ロック信号」を送信する(ステップS260)。
【0130】
次に、ステップS261において、バーグラCPU1側からの「ロック確認信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ディスプレイ27に「ロック」表示を行うと共に、ブザーによりこれを報知する(ステップS262)。以上が「ロック」に伴う制御である。
【0131】
次に、ステップS263において、上記バーグラCPU1側からの「返答リクエスト信号」の受信の有無を判定し、ここで該信号を受信したと判断されたときには、バーグラCPU1側へ「返答信号」を送信する(ステップS264)。尚、この場合、バーグラCPU1側から送信される「返答リクエスト信号」は乱数を含む信号に加工されているので、キーレストランスミッタCPU2側においては、この「返答リクエスト信号」を乱数を含まない信号に再加工し、これを「返答信号」として自己のIDと共にバーグラCPU1側へ送信する。
【0132】
次に、ステップS265において、バーグラCPU1側からの「盗難検出信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信された場合には、ブザーによってこれを報知する(ステップS266)とともに、ディスプレイ27に「盗難」等の表示を行うと共にブザーを作動させる(ステップS267)。
【0133】
(2)バーグラCPU1側における制御
図18に示すフローチャートにおいて、制御開始後、先ず、ステップS271において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアロック操作が為されたと判断された場合には、ドアロックを実行する(ステップS280)とともに、ドアロックをした直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS281)。
【0134】
これに対して、ドアロック操作は為されていないと判定された場合には、さらにステップS272において、ドアキーシリンダ17を使用してのドアアンロック操作が為されたか否かが判定される。ここで、ドアアンロック操作が為されたと判断された場合には、ドアアンロックを実行する(ステップS282)とともに、ドアロックをした直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS283)。
【0135】
ドアキーシリンダ17によるドアロック操作及びドアアンロック操作のいずれも為されていないと判断された場合には、携帯機Y側からの指令に基づくロック・アンロック制御に移行し、上記各信号の送受信が実行される。
【0136】
即ち、ステップS273において、上記キーレストランスミッタCPU2側からの「プレアンロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されたと判断される場合には、キーレストランスミッタCPU2側へ「アンロックリクエスト信号」を送信する(ステップS274)。尚、この場合、上記「アンロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレアンロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「アンロックリクエスト信号」として送信する。
【0137】
一方、ステップS273において「プレアンロック信号」が受信されていないと判断された場合には、ステップS275へ移行し、ここではキーレストランスミッタCPU2からの「プレロック信号」の受信の有無を判定し、該信号が受信されている場合には、「ロックリクエスト信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS276)。尚、この場合、上記「ロックリクエスト信号」は、他人の盗用を防止する観点から、上記「プレロック信号」を乱数を含む信号に加工し、これを「ロックリクエスト信号」として送信する。
【0138】
これに対して、「プレロック信号」の受信がなかった場合には、ステップS277において、キーレストランスミッタCPU2側からの「アンロック信号」の受信の有無を判定する。そして、「アンロック信号」が受信された場合には、ステップS278において、その「アンロック信号」の電界強度が所定レベル以上であるかどうかを判定する。この電界強度の判定は、携帯機Yを携帯した車両所有者等が車両側に所定以上近づいたかどうか(換言すれば、ドアアンロックの必要性があるかどうか)を確認するためである。従って、ここで、「所定レベル以上の電界強度」と判定された場合には、ドアのアンロックを実行する(ステップS282)とともに、アンロック直後には「アンロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS283)。
【0139】
これに対して、ステップS278において「電界強度は所定レベル以下」と判断された場合には、ステップS279へ移行し、ここではキーレストランスミッタCPU2側からの「ロック信号」の受信の有無を判定する。そして、該信号が受信された場合には、ドアロックを実行する(ステップS280)とともに、ドアロック直後には「ロック確認信号」をキーレストランスミッタCPU2側へ送信する(ステップS281)。「ロック信号」が受信されていない場合には、そのまま制御をリターンする。
【0140】
その他
(1) 上記実施形態においては、盗難発生時の警報音の音量を、ホーン18のみによる警報形態とホーン18とバーグラホーン19の双方による警報形態との間で警報形態を切り換えることで変化させるように構成しているが、本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例えば、バーグラホーン19のみによる警報形態とホーン18とバーグラホーン19の双方による警報形態との間で警報形態を切り換えることでこれを実現するように構成することもできるものである。
【0141】
(2) また、盗難発生時の警報音の音量を変化させる方法としては、上記実施形態に示したように、作動させるホーンの数を切り換える方法の外に、音量の異なるホーンを複数種類備えてこれらを選択的に作動させる方法とか、ホーンへの供給電圧を調整して該ホーンの発生音量そのものを変化させる方法とか、これら各方法を適宜組み合わせる方法など、適宜選択できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る車両用盗難防止装置のブロック図である
【図2】 盗難検出制御のフローチャートである。
【図3】 図2の盗難検出制御におけるバーグラサブルーチンである。
【図4】 報知制御の第1の実施例における報知サブルーチンAである。
【図5】 報知制御の第1の実施例における報知サブルーチンBである。
【図6】 報知制御の第2の実施例における報知サブルーチンAである。
【図7】 報知制御の第2の実施例における報知サブルーチンBである。
【図8】 報知制御の第3の実施例における報知サブルーチンAである。
【図9】 報知制御の第3の実施例における報知サブルーチンBである。
【図10】 ドアロック・アンロック制御の第1の実施例における車載機と形態機との間の信号送受信形態説明図である。
【図11】 ドアロック・アンロック制御の第1の実施例における携帯機側の制御内容を示すフローチャートである。
【図12】 ドアロック・アンロック制御の第1の実施例における車載機側の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】 ドアロック・アンロック制御の第2の実施例における車載機と形態機との間の信号送受信形態説明図である。
【図14】 ドアロック・アンロック制御の第2の実施例における携帯機側の制御内容を示すフローチャートである。
【図15】 ドアロック・アンロック制御の第2の実施例における車載機側の制御内容を示すフローチャートである。
【図16】 ドアロック・アンロック制御の第3の実施例における車載機と形態機との間の信号送受信形態説明図である。
【図17】 ドアロック・アンロック制御の第3の実施例における携帯機側の制御内容を示すフローチャートである。
【図18】 ドアロック・アンロック制御の第3の実施例における車載機側の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1はバーグラCPU、2はキーレストランスミッタCPU、3は通信業者、11はナビゲーションCPU、12は進入検出センサ、13は振動検出センサ、14はドア開検出センサ、15はキーレス送受信機、16はドアロック検出センサ、17はドアキーシリンダ、18はホーン、19はバーグラホーン、20は無線電話、21はIGスイッチ、22はドアハンドル、25はスイッチ2、26はブザー、27はディスプレイ、28はキーレス送受信機、31は所定施設の電話、32は家庭用電話、33は無線電話用アンナ、34は無線電話、35は無線電話用アンナ、111は現在地センサ、112はディスプレイ、113はスイッチ、Xは車載機、Yは携帯機、Zは通信機である。

Claims (5)

  1. 車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置であって、
    車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードが切り換えられるとともに、
    上記第1制御モードにおける盗難検出スレッショルドが上記第2制御モードにおける盗難検出スレッショルドよりも大きく設定されていることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 車両の盗難に係わる状態が発生したときこれを検出して所定の警報を行う制御手段を備えた車両用盗難防止装置であって、
    車両に対応して設けられたキーレス操作を行う携帯機からの信号の受信の有無を判定する判定手段を備え、上記制御手段は上記信号の受信がある場合における第1制御モードと該信号の受信がない場合における第2制御モードとの間でその制御モードが切り換えられるとともに、
    上記第1制御モードでは上記携帯機に警報信号が送信され、上記第2制御モードでは車両側で警報が発せられることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  3. 請求項1又は2において、
    警報音の音量が、上記第1制御モードにおいては小さく設定され、上記第2制御モードにおいては大きく設定されることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  4. 請求項1又は2において、
    上記第1制御モードでは警報音の音量が所定時間だけ小さく設定され、所定時間経過後に大きく設定されることを特徴とする車両用盗難防止装置。
  5. 請求項2において、
    上記第1制御モードでは、上記携帯機の操作によって車両側での警報の可否が選択可能とされていることを特徴とする車両用盗難防止装置。
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