JP4136529B2 - 情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録する記録媒体、および、ナビゲーション装置 - Google Patents

情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録する記録媒体、および、ナビゲーション装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物を特定する情報処理装置、そのシステム、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録する記録媒体、および、ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、対象物を特定する情報処理装置として、例えば、特開平8−75496号公報の構成が知られている。この公報に記載の情報処理装置は、周囲の風景等を撮像するもので、GPS(Global Positioning System)受信機、方位および仰角を検出する検出部、および、ディスプレイを備えている。
【0003】
そして、この情報処理装置は、周囲の風景等を撮像している際に、GPS受信機にてGPSデータを受信し、この受信したGPSデータから現在位置を特定する。また、検出部にて検出した方位および仰角に基づいて現在位置から撮像している方向を特定する。さらに、特定した現在位置から撮像している方向に位置する山や建造物等の構成物に関する情報を取得する。そして、この情報処理装置は、撮像している山や建造物等の撮像画像に取得した情報の合成処理を実施する。ここで、ユーザは、合成処理された情報が表示されたディスプレイを観察することで、対象物を特定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平8−75496号公報などに記載の情報処理装置では、撮像している現在位置、および、撮像方向に基づいて、撮像画像に山や建造物等の構成物に関する情報を合成する処理を実施している。このため、例えば、撮像している位置から略直線上に複数の構成物が位置している場合には、これら構成物と撮像している位置との距離が不明確であり、これら構成物を明確に特定することができないなどの問題が一例として挙げられる。
【0005】
本発明の目的は、このような点に鑑みて、対象物の特定が良好な情報処理装置、情報処理システム、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録する記録媒体、および、ナビゲーション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報処理装置は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、構成物に関し前記地図情報の所定位置に関連付けられた構成物情報を取得する構成物情報取得手段と、対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報を取得する撮像位置情報取得手段と、撮像方向に関する方向情報を取得する方向情報取得手段と、前記撮像した位置から前記対象物までの撮像距離を変更可能に設定する撮像距離設定手段と、前記撮像位置情報、前記方向情報、および、前記撮像距離に基づいて、前記対象物の位置に関する対象物位置情報を取得する対象物位置情報取得手段と、前記対象物位置情報に基づいて、前記対象物に対応する前記構成物における前記構成物情報を前記取得した構成物情報から、選出する情報処理手段とを具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項9に記載のナビゲーション装置は、請求項1ないし8のいずれかに記載の情報処理装置と、移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段と、前記移動体の現在位置から前記情報処理装置にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する経路設定手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
請求項10に記載のナビゲーション装置は、請求項3ないし8のいずれかに記載の情報処理装置と、移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段と、前記移動体の現在位置から前記情報処理装置にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する経路設定手段と、を具備し、前記情報処理装置にて取得した地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか一方に前記経路を重畳表示可能に処理することを特徴とする。
【0009】
請求項11に記載の情報処理システムは、請求項1ないし8のいずれかに記載の情報処理装置および請求項9または10に記載のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、これら情報処理装置およびナビゲーション装置にて取得した情報を互いに送受信させる通信手段と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
請求項12に記載の情報処理システムは、請求項3ないし8のいずれかに記載の情報処理装置および請求項10に記載のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、これら情報処理装置およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を互いに送受信させる通信手段と、を具備し、前記情報処理装置および前記ナビゲーション装置のうちのいずれかは、前記通信手段を介して受信した他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて取得した情報に基づいて、表示部で表示される合成情報を生成することを特徴とする。
【0011】
請求項18記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置を情報処理方法に展開したもので、地図情報と、構成物に関し前記地図情報の所定位置に関連付けられた構成物情報と、対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報と、撮像方向に関する方向情報と取得し、前記撮像した位置から対象物までの撮像距離を設定し、前記撮像位置情報、前記方向情報および前記撮像情報に基づいて、前記対象物の位置に関する対象物位置情報を取得し、前記対象物位置情報に基づいて、前記対象物に対応する前記構成物における前記構成物情報を前記取得した構成物情報から、選出することを特徴とする。
【0012】
請求項19に記載の発明は、情報処理プログラムであって、請求項18に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
請求項20に記載の発明は、請求項19に記載の情報処理プログラムがコンピュータに読取可能に記録されたことを特徴とした情報処理プログラムを記録する記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
〔ナビゲーション装置の構成〕
図1は、本発明に係る情報処理システムとしてのナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。図1において、1は、ナビゲーションシステムで、このナビゲーションシステム1は、複数のナビゲーション装置2と、サーバ装置3と、通信手段4とを備えて構成されている。
【0016】
ナビゲーション装置2は、移動体としての車両に搭載され、後述するスコープ21にて表示される映像から対象物を特定する。また、車両の現在位置を測位し、この現在位置から所定の目的地までの経路を設定する。このナビゲーション装置2は、スコープ21と、操作部22と、情報格納部23と、報知部24と、位置検出部25と、システム制御部26と、ナビゲーション通信部27とを備えて構成されている。
【0017】
スコープ21は、ユーザ等が手に取って、周囲の山や建造物等の構成物を観察するものである。また、このスコープ21は、システム制御部26の指示の下、これら構成物を実映像またはCG(Computer Graphic)画像等の擬似映像で表示する。このスコープ21は、表示部としての映像形成部211と、スコープ操作部212と、検出部213とを備えて構成されている。
【0018】
映像形成部211は、山や建造物等の構成物を観察した際の実映像またはCG画像等の擬似映像を、適宜、切り替えて形成する。この映像形成部211は、レンズ群211Aと、擬似映像表示部211Bと、撮像部211Cとを備えて構成されている。
【0019】
レンズ群211Aは、複数のレンズで構成され、例えば、ズームレンズの倍率変換のレンズ群、焦点調節用のレンズ群、およびこれらのレンズ群に対して基準となる接眼レンズによって構成されている。これら倍率変換のレンズ群、焦点調節用のレンズ群、および、接眼レンズは、所定の光軸上に配置されている。そして、スコープ21に導入した光束がこのレンズ群211Aを介して結像し、ユーザ等は、実映像を観察できる。なお、レンズ群211Aは、複数のレンズで構成されているものに限らず、例えば、1つのレンズで構成してもよい。
【0020】
擬似映像表示部211Bは、システム制御部26の指示の下、情報格納部23に記憶された情報に基づいて、レンズ群211Aを介して観察される実映像に対応する擬似映像を表示する。ユーザ等は、レンズ群211Aを介した実映像の観察と同様に、レンズ群211Aの接眼レンズを覗くことにより擬似映像表示部211Bに表示された擬似映像を観察できる。この擬似映像表示部211Bは、例えば、透過型液晶パネル等で構成され、レンズ群211Aの光軸上に設置される。
【0021】
撮像部211Cは、レンズ群211Aを介して観察される実映像と略同様の映像を撮像する。この撮像部211Cは、例えば、レンズ群211Aの光軸上に光軸に対して45°傾斜して配置されたハーフミラー等を介した光学像を撮像する。この撮像部211Cとしては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、MOS(Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子から構成できる。そして、この撮像部211Cは、撮像による撮像情報をシステム制御部26に出力する。
【0022】
スコープ操作部212は、入力操作によりシステム制御部26に操作信号を出力する。このため、スコープ21を、適宜、動作させるための図示しない各種操作ボタンを有している。この各種操作ボタンとしては、例えば、レンズ群211Aを構成する各レンズの相互位置を変更させる命令、擬似映像表示部211Bに表示された所定の情報等を選択する命令、実映像と擬似映像とを切り替える命令、および、他のナビゲーション装置を検索させる命令等の操作信号を出力する操作ボタンがある。
【0023】
例えば、レンズ群211Aを構成する各レンズの相互位置を変更させる命令では、レンズ群211Aの接眼レンズに対して、ズームレンズの倍率変換のレンズ群および焦点調節用のレンズ群の相互位置を変更させ、対象物の倍率変換および焦点調節を実施する。
【0024】
なお、このスコープ操作部212は、操作ボタンの入力操作に限らず、例えば、タッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作等により、各種条件を設定入力する構成を採用できる。
【0025】
検出部213は、スコープ21に搭載され、スコープ21の現在位置、スコープ21の観察する方向を検出する。この検出部213は、GPS受信部213Aと、方位角センサ213Bと、傾きセンサ213Cとを備えて構成されている。
【0026】
GPS受信部213Aは、複数のGPS衛星から緯度情報および経度情報で表されたスコープ21の絶対的な位置情報を検出する。そして、このスコープ21の位置情報をシステム制御部26に出力する。
【0027】
方位角センサ213Bは、スコープ21を対象物に向けた時の該スコープ21の方位を磁北からの角度で表された方位情報を検出する。そして、このスコープ21の方位情報をシステム制御部26に出力する。
【0028】
傾きセンサ213Cは、スコープ21を対象物に向けた時の該スコープ21の仰角およびレンズ群211Aのレンズ軸回りの回転角で表された傾斜情報を検出する。そして、このスコープ21の傾斜情報をシステム制御部26に出力する。
【0029】
操作部22は、例えば、車両の移動状況である走行状態などを表示させる命令等、ナビゲーション装置2を、適宜、動作させるための図示しない各種操作ボタンを有している。そして、ユーザが操作ボタンの入力操作を実施することにより、操作部22は、適宜、所定の操作信号をシステム制御部26に出力する。
【0030】
なお、この操作部22としては、スコープ操作部212と同様に、操作ボタンの入力操作に限らず、例えば、タッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作等により、各種条件を設定入力する構成としてもできる。
【0031】
情報格納部23は、例えば、地図情報等が記憶されたCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)やDVD−ROM(Digital Video(またはVersatile)Disk-Read Only Memory)等の記憶媒体と、この記憶媒体から地図情報等を読み取るCD−ROMドライブまたはDVD−ROMドライブ等から構成されている。
【0032】
なお、情報格納部23は、このような構成の他、例えば、地図情報等を記憶したハードディスク装置等を採用できる。このような構成では、地図情報等を多数、記録させることができるとともに、地図情報等の読出し速度を向上できる。
【0033】
地図情報としては、例えば、道路データを含む地図データで構成される。そして、この地図情報は、全体地図をメッシュ状の単位領域としてのブロックに分割し、各ブロックに対して地図ファイルを割り当て、これら多数のブロックから構成できる。
【0034】
また、情報格納部23には、地図情報の他、山や建造物等の構成物の形状を特徴付ける構成物データ、および、この構成物を紹介する構成物紹介データ等の各種データを有している。これら構成物データおよび構成物紹介データは、地図情報における所定位置とリンクして構成されている。また、これら構成物データおよび構成物紹介データが、本発明に係る構成物情報に相当する。
【0035】
そして、情報格納部23に格納された情報のうち、地図データおよび構成物データは、例えば、平面的に形成される二次元情報、または、CG画像等の三次元情報で構成される。
【0036】
報知部24は、システム制御部26に制御され、車両の現在位置を情報格納部23に記憶された地図情報に基づいて報知する。この報知部24は、ディスプレイ241と、スピーカ242とを備えて構成されている。
【0037】
ディスプレイ241は、ナビゲーション動作に用いられ、システム制御部26の指示の下、情報格納部23に記憶された地図情報が種々の態様で表示されるとともに、これに重畳して車両の現在位置が表示される。
【0038】
さらに、このような機能の他、図示しないTV受信機で受信したTV画像データ、光ディスクや磁気ディスクなどの記録媒体に記録されドライブにて読み取った画像データなどを、適宜、表示する。具体的には、液晶や有機EL(electroluminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)などが用いられる。
【0039】
スピーカ242は、システム制御部26から出力された所定の音声信号を外部出力する。例えば、このような音声信号としては、車両の経路を誘導するための案内音声がある。
【0040】
位置検出部25は、図示しない、GPS受信部と、速度センサと、方位角センサと、加速度センサとが接続されている。そして、位置検出部25は、これらからそれぞれ出力される出力信号を取得する。
【0041】
すなわち、GPS受信部は、緯度および経度情報で表された車両の絶対的な位置情報を検出する。速度センサは、車両に配設され、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値等の速度に関する速度情報を取得する。方位角センサは、車両に配設され、車両の方位角すなわち、車両が前進する走行方向に関する方向情報を取得する。加速度センサは、車両の走行方向における加速度に関する加速度情報を検出する。そして、位置検出部25は、これら取得した情報に基づいて、車両の現在位置に関する位置データ、車両の速度に関する速度データ、および、車両の走行距離に関する距離データ等を生成し、システム制御部26の後述するナビゲーション制御部262に出力する。
【0042】
システム制御部26は、ナビゲーション装置2全体の動作を制御する。このシステム制御部26は、情報処理装置としての情報処理部261と、ナビゲーション制御部262とを備えて構成されている。
【0043】
なお、スコープ21からのデータの入出力は、同軸ケーブル等を介して実施してもよく、または、公衆回線や専用線などの回線を介して実施してもよい。また、このような有線を介して実施する構成に限らず、無線(電波、光、赤外線なども含む)により実施するような構成を採用してもよい。
【0044】
情報処理部261は、スコープ21から出力される情報を取得し、所定の処理を施す。そして、映像形成部211に対象物に関する実映像および擬似映像を表示させる。この情報処理部261は、地図情報取得手段261Aと、構成物情報取得手段261Bと、撮像情報取得手段261Cと、撮像位置情報取得手段261Dと、方向情報取得手段261Eと、撮像距離設定手段261Fと、対象物位置情報取得手段261Gと、情報処理手段261Hと、表示制御手段261Iとを備えて構成されている。
【0045】
地図情報取得手段261Aは、情報格納部23に格納された情報のうち、三次元情報で構成された地図データを取得する。
【0046】
構成物情報取得手段261Bは、情報格納部23に格納された情報のうち、三次元情報で構成された構成物データ、および、構成物を紹介する構成物紹介データを取得する。
【0047】
撮像情報取得手段261Cは、スコープ21の撮像部211Cにて撮像された撮像情報を取得して画像信号を出力する。この撮像情報取得手段261Cは、例えば、取得した撮像情報をコンピュータ用の画像信号に変換するビデオキャプチャボード等を採用できる。
【0048】
撮像位置情報取得手段261Dは、スコープ21のGPS受信部213Aにて受信した該スコープ21の位置情報を取得する。そして、この取得した位置情報を基に撮像位置情報としての撮像位置データとして出力する。
【0049】
方向情報取得手段261Eは、スコープ21の方位角センサ213Bにて検出した該スコープ21の方位情報およびスコープ21の傾きセンサ213Cにて検出した該スコープ21の傾斜情報を取得する。そして、これら取得した方位情報および傾斜情報を基にスコープ21の方向情報としての方向データとして出力する。
【0050】
撮像距離設定手段261Fは、スコープ操作部212から出力される操作信号または情報処理手段261Hからの信号を検出し、これら信号に基づいて、レンズ群211Aを操作して対象物の焦点合わせ等を実施する。そして、レンズ群211Aの各レンズの相互位置における焦点距離に基づいて、スコープ21から対象物までの撮像距離に関する撮像距離情報を算出する。そしてまた、この撮像距離情報を基に撮像距離データとして出力する。なお、対象物の焦点合わせは、スコープ操作部212による操作の他、オートフォーカス機能を備えて自動で実施してもよい。
【0051】
対象物位置情報取得手段261Gは、撮像位置データ、方向データ、および、撮像距離データを取得し、対象物の絶対的な位置を算出する。そして、対象物位置情報としての対象物位置データを出力する。
【0052】
情報処理手段261Hは、対象物位置情報取得手段261Gから出力される対象物位置データを検出し、この対象物位置データに基づいて、所定の処理を実施する。
【0053】
例えば、この情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて、構成物情報取得手段261Bにて取得した構成物データおよび構成物紹介データのうち、対象物に対応する構成物データおよび構成物紹介データを選出する。また、この情報処理手段261Hは、撮像情報取得手段261Cから出力される画像信号を検出し、この画像信号に基づいて画像データを取得する。そして、対象物位置データに基づいて、地図データおよび画像データに構成物データおよび構成物紹介データのうちの少なくともいずれか一方を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。すなわち、地図データおよび画像データに基づく合成情報がそれぞれ擬似映像および実映像に相当し、情報処理手段261Hは、これら擬似映像および実映像を生成する。
【0054】
ここで、情報処理手段261Hは、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により出力される映像を切り替える旨の操作信号を検出すると、構成物データおよび構成物紹介データを重畳させる地図データおよび画像データを切り替えて合成情報を生成する。
【0055】
また、この情報処理手段261Hは、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、適宜、撮像距離設定手段261Fにて出力される撮像距離データを取得する。そして、地図データまたは画像データに重畳表示可能に処理された構成物データおよび構成物紹介データのうちの少なくともいずれか一方のうち、スコープ21の撮像位置からこの撮像距離データに基づく撮像距離に満たない距離に位置するものを削除する。
【0056】
さらに、この情報処理手段261Hは、通信手段4を介してサーバ装置3から図示しない他のナビゲーション装置にて取得した対象物位置データを受信する。そして、この情報処理手段261Hは、この受信した対象物位置データに基づく対象物の位置が、映像形成部211で表示させる表示範囲に表示される状態に撮像方向および撮像距離のうちのいずれか一方の変更を促す案内誘導情報を生成する。そしてまた、生成した合成情報にこの案内誘導情報を重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。
【0057】
ここで、情報処理手段261Hは、対象物位置情報取得手段261Gから出力される対象物位置データに基づく対象物の位置と、受信した対象物位置データに基づく対象位置を照合して、位置照合情報を算出する。そして、この位置照合情報に基づいて、撮像距離設定手段261Fに撮像距離を設定変更する旨の信号を出力する。
【0058】
さらにまた、この情報処理手段261Hは、通信手段4を介してサーバ装置3から他のナビゲーション装置にて取得した撮像位置データおよび方向データを受信する。そして、適宜、スコープ操作部212から出力される操作信号に応じて、受信した撮像位置データおよび方向データに基づき、生成した合成情報に他のナビゲーション装置を表す装置情報を重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。
【0059】
ここで、情報処理手段261Hは、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作より装置情報が選択されると、この装置情報に基づく他のナビゲーション装置にて生成された合成情報を通信手段4を介してサーバ装置3から受信する。そして、この合成情報を表示可能に処理する。
【0060】
表示制御手段261Iは、情報処理手段261Hにて生成された合成情報等をスコープ21の擬似映像表示部211Bまたは報知部24のディスプレイ241に表示させる。
【0061】
ナビゲーション制御部262は、車両の現在位置を測位し、この現在位置を地図情報に重畳させて報知部24のディスプレイ241に表示させる。また、現在位置から所定の目的地までの経路を設定する。このナビゲーション制御部262は、現在位置測位手段262Aと、経路設定手段262Bとを備えて構成されている。
【0062】
現在位置測位手段262Aは、位置検出部25から出力される位置データ、速度データ、および、距離データに基づいて、車両の現在位置を測位し、現在位置データを出力する。また、情報格納部23に記憶された地図情報と現在位置データを照合して、地図情報に重畳して車両の現在位置をディスプレイ241に表示させる。
【0063】
経路設定手段262Bは、操作部22における入力操作等に基づいて、目的地の位置を設定する。そして、現在位置測位手段262Aにて測位した車両の現在位置に関する現在位置データから設定した目的地までの推奨走行経路を探索する。なお、この経路設定手段262Bでは、例えば、ユーザ等による設定変更により、スコープ21にて観察された対象物の位置を目的地として設定し、車両の現在位置からこの目的地までの推奨走行経路も探索する。
【0064】
この推奨走行経路の探索は、情報格納部23に記憶された地図情報等に基づいて、例えば、車両が通行可能な道路を検索し、所要時間が短い経路、あるいは、移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路等を探索する。そして、経路設定手段262Bは、探索した推奨走行経路に関する経路データを出力する。
【0065】
ナビゲーション通信部27は、システム制御部26にて取得した情報を送受信する。このナビゲーション通信部27は、例えば、送信時には、システム制御部26にて取得した情報を所定の通信フォーマットに変換する。また、受信時には、受信データを所定のデータ変換処理を施し、システム制御部26にて読取可能なデータに変換する。このナビゲーション通信部27は、例えば、情報処理部261の撮像情報取得手段261Cにて取得した画像データ、撮像位置情報取得手段261Dにて取得した撮像位置データ、方向情報取得手段261Eにて取得した方向データ、対象物位置情報取得手段261Gにて取得した対象物位置データ、情報処理手段261Hにて生成した合成情報等を送受信する。
【0066】
サーバ装置3は、サーバ通信部31と、情報取得部32とを備えている。
【0067】
サーバ通信部31は、ナビゲーション装置2のナビゲーション通信部27とにて通信手段4を構成する。そして、サーバ通信部31は、ナビゲーション通信部27から送信される情報を受信し、受信した情報を所定のデータ変換処理等を施し、情報取得部32に出力する。また、情報取得部32にて取得した情報を所定の通信フォーマットに変換してナビゲーション通信部27に送信する。
【0068】
なお、通信手段4にて送受信される情報は、光等を媒体とした無線通信およびインターネット等による通信で実施してもよく、同軸ケーブル等の有線による通信で実施してもよい。
【0069】
情報取得部32は、サーバ通信部31で受信し、出力される情報を記憶する。そして、適宜、記憶した情報をサーバ通信部31に出力する。この情報取得部32は、例えば、複数の情報を区画する情報テーブルを備え、ナビゲーション装置毎に各情報を区画して記憶する。
【0070】
〔ナビゲーション装置の動作〕
次に、ナビゲーション装置2の動作について説明する。
【0071】
先ず、ナビゲーション装置2のスコープ21にて観察される映像の表示動作を図1、および、図2を参照して説明する。図2は、ナビゲーション装置2のスコープ21にて観察される映像の表示動作を説明するフローチャートである。
【0072】
ユーザがスコープ21を周囲に向けることで、レンズ群211Aを介して周囲の山や建造物等の構成物の実映像が映像形成部211に表示される(ステップS1)。例えば、ユーザは、レンズ群211Aの接眼レンズを覗くことで、映像形成部211に表示された実映像を観察できる。
【0073】
ステップS1において、ユーザがスコープ21にて形成された実映像を観察している際に、撮像位置情報取得手段261Dは、GPS受信部213Aから緯度情報および経度情報で表されたスコープ21の絶対的な位置情報を取得する。そして、この位置情報を基に撮像位置データとして出力する(ステップS2)。
【0074】
また、ステップS2と略同時に、方向情報取得手段261Eは、スコープ21による撮像方向に関する方向情報を取得し、この方向情報を基に方向データとして出力する(ステップS3)。この方向情報は、スコープ21の方位情報、および、傾斜情報により算出される。
【0075】
すなわち、スコープ21の方位角センサ213Bが、ユーザによりスコープ21を対象物に向けている際の該スコープ21の方位を磁北からの角度で表された方位情報を検出する。また、スコープ21の傾きセンサ213Cが、ユーザによりスコープ21を対象物に向けている際の該スコープ21の仰角およびレンズ群211Aのレンズ軸回りの回転角で表された傾斜情報を検出する。方向情報取得手段261Eは、これら検出された方位情報および傾斜情報を取得する。そして、これら情報に基づいて、スコープ21の撮像方向に関する方向情報を取得して方向データとして出力する。
【0076】
また、撮像距離設定手段261Fは、ユーザによりスコープ操作部212が操作され、レンズ群211Aを構成する各レンズの相互位置を変更させる旨の操作信号を検出する。そして、撮像距離設定手段261Fは、この操作信号に基づいて、レンズ群211Aの各レンズの相互位置を変更して対象物の焦点合わせを実施し、スコープ21から対象物までの距離に関する撮像距離情報を算出する。そして、この撮像距離情報を基に撮像距離データとして出力する。(ステップS4)。例えば、撮像距離設定手段261Fは、検出した操作信号に基づいてレンズ群211Aの接眼レンズに対してズームレンズの倍率変換用のレンズ群および焦点調節用のレンズ群の相互位置を変更して、対象物の焦点合わせを実施する。
【0077】
以上のステップS1からS4までの工程の後、対象物位置情報取得手段261Gは、ステップS2にて出力される撮像位置データ、ステップS3にて出力される方向データ、および、ステップS4にて出力される撮像距離データを取得する。そして、これらデータに基づいて、対象物の絶対的な位置に関する対象物位置情報を算出し、対象物位置データとして出力する(ステップS5)。
【0078】
例えば、対象物位置データは、経度情報および緯度情報で表された撮像位置データに基づくスコープ21の位置を基準として、方位情報および傾斜情報に基づく方向に、撮像距離データに基づく撮像距離を足し合わせて得られる。すなわち、この対象物位置データは、緯度、経度、および、高度で表される三次元情報である。
【0079】
なお、ステップS2〜ステップS5の手順は、実映像が表示されている場合に限らず、後述する擬似映像が表示されている際にも、実施される。
【0080】
ここで、ユーザ操作によるスコープ操作部212の入力操作により、スコープ21の映像を切り替える旨の操作信号が出力される(ステップS6)。そして、情報処理手段261Hが、この操作信号を検出し、擬似映像の表示動作が以下に示す手順により開始される。
【0081】
先ず、ステップS6の後、地図情報取得手段261Aは、情報格納部23に格納された地図情報を取得する(ステップS7)。ここで、地図情報取得手段261Aは、情報格納部23に格納された地図情報のうち、三次元情報で構成された地図データを取得する。
【0082】
また、構成物情報取得手段261Bは、情報格納部23に格納された構成物情報を取得する(ステップS8)。すなわち、構成物情報取得手段261Bは、三次元情報で構成された構成物データ、および、構成物を紹介する構成物紹介データを取得する。
【0083】
なお、これら地図情報および構成物情報の取得は、ステップS7またはステップS8での実施に限らず、ステップS1の前に実施するように構成してもよく、その他のタイミングで実施するように構成してもよい。
【0084】
ステップS7およびS8において、地図情報および構成物情報を取得した後、情報処理手段261Hは、ステップS5にて算出した対象物位置データに基づいて、取得した構成物情報から、対象物に対応する構成物情報を選出する。そして、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて、地図情報に構成物情報を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する(ステップS9)。例えば、情報処理手段261Hは、取得した構成物情報から、対象物位置データおよびスコープ21からの視野角に基づいて、対象物の絶対的な位置を基準とした視野角の範囲内に存在する構成物情報を選出する。そして、対象物位置データに基づく地図データ上に、選出した構成物情報を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。
【0085】
この後、表示制御手段261Iは、ステップS9において、生成された合成情報を映像形成部211の擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS10)。
【0086】
ここで、図3は、映像形成部に表示された擬似映像の表示形態の一例を示す図である。図3は、擬似映像Imを示し、構成物データFdおよび構成物紹介データに関する情報指示マークMiが地図データMdに重畳されて表示された状態を示す。このうち、情報指示マークMiは、略吹き出し状に形成され、空中に浮遊し、構成物データFdを指示するように表示されている。また、この情報指示マークMiは、構成物データFdの種類に応じて異なる表示形態で表示される。例えば、この表示形態としては、構成物データFdの種類に応じて異なる色で表示させてもよく、または、情報指示マークMiを異なる形状で表示させてもよい。
【0087】
すなわち、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づく地図データMd上に、選出した構成物データFdおよび構成物紹介データに関する情報として情報指示マークMiを重畳表示可能に処理して合成情報(擬似映像Im)を生成する。
【0088】
また、図3に示すような擬似映像が表示されている状態で、ユーザ操作によりスコープ操作部212が操作され、情報指示マークMiが選択されると、スコープ操作部212から所定の情報指示マークMiを選択する旨の操作信号が出力される。そして、表示制御手段261Iは、この操作信号を検出し、この検出した操作信号に基づいて、選択された情報指示マークMiに対応する合成情報を表示する。
【0089】
ここで、図4は、構成物紹介データの表示形態の一例を示す図である。図4は、擬似映像Imを示し、構成物データFd、構成物紹介データに関する情報指示マークMi、および、構成物情報としての構成物紹介データIdが地図データMdに重畳されて表示された状態を示す。この構成物紹介データIdは、構成物を紹介する情報として画像情報および文字情報を有している。なお、この構成物紹介データIdは、ユーザ等により入力設定可能となっている。
【0090】
そして、スコープ21の映像形成部211において、実映像に構成物情報を重畳表示させる際には、例えば、以下の処理により実施される。
【0091】
すなわち、上述したステップS1からS5の後、ステップS7およびS8と同様に地図情報および構成物情報を取得する。また、スコープ21の撮像部211Cが、レンズ群211Aを介して観察される実映像と略同様の映像を撮像する。そして、情報処理部261の撮像情報取得手段261Cが、撮像部211Cにて撮像された撮像情報を取得し、画像信号に変換して出力する。
【0092】
この後、情報処理手段261Hは、この画像信号を検出し、画像データに変換する。また、上述したステップS9と同様に、情報処理手段261Hが、対象物位置データに基づいて、対象物に対応する構成物情報(情報指示マークまたは構成物紹介データ)を選出し、この選出した構成物情報を画像データに重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。
【0093】
そして、表示制御手段261Iが、映像形成部211の擬似映像表示部211Bに合成情報を表示させる。
【0094】
なお、スコープ21の映像形成部211において、実映像に構成物情報を重畳表示させる処理は、上述した処理に限らない。例えば、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて、地図情報に構成物情報を重畳表示可能に処理する。そして、表示制御手段261Iは、重畳表示可能に処理された構成物情報(情報指示マークまたは構成物紹介データ)を擬似映像表示部211Bに表示させる。このような処理により、レンズ群211Aにて形成される実映像に擬似映像表示部211Bに表示された情報指示マークまたは構成物紹介データが重畳して表示される。
【0095】
すなわち、本発明における撮像とは、CCD等の撮像素子による映像の取得の他、レンズ等を介して結像させるものも含んでいる。
【0096】
また、ステップS10において、擬似映像が表示されている際に、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、レンズ群211Aの各レンズの相互位置を変更する旨の操作信号が出力される。そして、撮像距離設定手段261Fは、この操作信号を検出し、この操作信号に基づいてレンズ群211Aの各レンズの相互位置を変更する。すなわち、スコープ21から対象物までの撮像距離を変更する(ステップS11)。
【0097】
ステップS11において、レンズ群211Aの各レンズの相互位置が変更されると、ステップS2からS5までの手順が実施され、現在、スコープ21にて観察される対象物の位置に関する対象物位置データが算出される。
【0098】
そして、情報処理手段261Hは、ステップS9と同様に、取得した地図情報および構成物情報、および、新たに算出した対象物位置データに基づいて、合成情報を生成する(ステップS12)。例えば、ステップS11において、変更した撮像距離が、従前に設定した撮像距離よりも長い方向に変更された場合には、以下の処理により合成情報を生成する。
【0099】
すなわち、情報処理手段261Hは、取得した構成物情報から、新たに算出した対象物位置データおよびスコープ21からの視野角に基づいて、対象物の絶対的な位置を基準とした視野角の範囲内に存在する構成物情報を選出する。ここで、情報処理手段261Hは、従前に算出された対象物位置データに基づいて選出された構成物情報のうち、スコープ21から新たに算出した対象物位置データに基づく対象物の位置までの略直線上に位置する構成物情報を削除する。そして、新たに算出した対象物位置データに基づく地図データ上に、残りの構成物情報を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。
【0100】
この後、表示制御手段261Iは、ステップS12にて生成された合成情報を映像形成部211の擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS13)。
【0101】
ここで、図5は、対象物までの撮像距離を変更した際の擬似映像の表示形態の一例を示す図である。具体的に、この図5は、図3の状態から、構成物データFd1のさらに遠方に撮像距離を変更した図である。図5において、構成物データFd1は、情報処理手段261Hにて削除された構成物データである。そして、削除された構成物データFd1に隠れて表示されていなかった構成物データFd2が表示されている。
【0102】
一方、ステップS12において、情報処理手段261Hは、変更した撮像距離が従前に設定した撮像距離よりも短い方向に変更され、従前に設定した撮像距離とスコープ21との間に削除した構成物情報がある場合には、削除された構成物情報を選出し、この構成物データを含めて、地図データ上に構成物情報を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。すなわち、図5において、撮像距離を従前に設定した撮像距離よりも短い方向に変更すると、構成物データFd1が表示される。
【0103】
なお、ユーザによる設定変更により、適宜、ナビゲーション装置2の経路設定手段262Bは、上述した手順により観察される対象物の位置を目的地として設定する。さらに、経路設定手段262Bは、現在位置測位手段262Aにて測位した車両の現在位置に関する現在位置データから対象物の位置までの推奨走行経路を探索する。
【0104】
次に、サーバ装置3に記憶された情報を受信して、この受信した情報に基づく表示動作を説明する。なお、以下では、ナビゲーション装置から、適宜、取得した情報、算出した情報、生成した情報等が通信手段を介してサーバ装置3に送信され、サーバ装置3は、複数のナビゲーション装置の情報を記憶しているものとして説明する。また、ナビゲーション装置2が、他のナビゲーション装置の近傍に位置している場合には、サーバ装置3を介さずに、他のナビゲーション装置との間で情報の送受信を実施してもよい。
【0105】
先ず、他のナビゲーション装置のスコープにて観察される対象物の位置に案内する表示動作について図1、および、図6を参照して説明する。図6は、他のナビゲーション装置のスコープにて観察される対象物の位置に案内する表示動作を説明するフローチャートである。
【0106】
ナビゲーション装置2のナビゲーション通信部27は、サーバ装置3から他のナビゲーション装置2にて取得された対象物位置データを受信する(ステップS14)。そしてナビゲーション通信部27は、受信したデータを所定のデータ変換処理を施してシステム制御部26に処理したデータを出力する。
【0107】
システム制御部26の情報処理手段261Hは、ステップS14にて出力されるデータを取得し、このデータに基づく対象物の位置(以下、対象位置と記載する)を検出する。そして、情報処理手段261Hは、例えば、ステップS5にて算出された対象物位置データに基づく対象物の位置と対象位置とを照合し、位置照合情報を算出する。そして、この位置照合情報に基づいて、案内誘導情報を算出する(ステップS15)。例えば、この位置照合情報は、対象物の位置に対する対象位置の相対位置に基づいて算出される。そして、情報処理手段261Hは、この算出された位置照合情報を図形または文字により表示させる案内誘導情報を生成する。そしてまた、情報処理手段261Hは、例えば、上述したステップS9またはステップS12と同様な手順にて生成した合成情報にこの案内誘導情報を重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。
【0108】
この後、表示制御手段261Iは、新たな合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS16)。
【0109】
ここで、図7は、案内誘導情報の表示形態の一例を示す図である。図7は、擬似映像Imを示し、構成物データFdおよび情報指示マークMiが重畳した合成情報に、さらに案内誘導情報Giが地図データMd上に重畳されて表示された状態を示す。この案内誘導情報Giは、相対値情報Riおよび相対方向情報Diを備えている。
【0110】
相対値情報Riは、擬似映像Imの左上側の角隅部分に位置し、対象物の位置に対する対象位置の相対値が表示される。例えば、図7に示す相対値情報Riでは、対象物の位置を基準として、○○°右方向、および、△△°上方向に対象位置が存在する。
【0111】
また、相対方向情報Diは、擬似映像Imの左右上下辺縁の各中央部分に位置し、相対値情報Riに対応した方向が表示される。
【0112】
なお、案内誘導情報Giは、図7に示すものに限らない。例えば、相対値情報Riは、角度で表示するものに限らず、対象物の位置に対する対象位置の相対距離で表示してもよい。また、相対方向情報Diは、いわゆる矢印等の表示形態でもよい。さらに、これら相対値情報Riおよび相対方向情報Diの擬似映像Imにおける表示位置は、いずれの位置に表示してもよい。さらにまた、案内誘導情報Giは、相対値情報Riおよび相対方向情報Diの双方を備える必要もなく、いずれか一方のみを備えている構成でもよい。
【0113】
ステップS16において、案内誘導情報Giが擬似映像表示部211Bに表示されている状態で、ユーザは、この案内誘導情報Giに基づいて、スコープ21の観察する方向を変更し、受信したデータに基づく対象位置を探索する。なお、スコープ21の観察する方向を変更した際にも、上述したステップS2からS5の手順が実施され、スコープ21にて観察される対象物の位置に関する対象物位置データが算出される。そして、この対象物位置データに基づいて、例えば、上述したステップS9またはステップS12と同様な手順にて合成情報が生成され、この合成情報が擬似映像表示部211Bに表示される。すなわち、スコープ21の観察する方向を変更した際でも、スコープ21の観察する実映像に対応する擬似映像が常に表示される。
【0114】
そして、情報処理手段261Hは、スコープ21の観察する方向の変更に応じて、算出された対象物位置データに基づく対象物の位置と受信したデータに基づく対象位置とを照合して位置照合情報を算出する(ステップS17)。そしてまた、この算出した位置照合情報に基づいて、対象物の位置と対象位置間の距離が所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS18)。ここで、「No(N)」と判定した際には、再度、ステップS15に戻り、ステップS17にて算出した位置照合情報に応じた案内誘導情報Giが擬似映像表示部211Bに表示される。そして、ユーザは、この表示された案内誘導情報Giに基づいてスコープ21の観察する方向を変更する。
【0115】
ここで、図8は、対象物の位置と対象位置とが近接した場合の擬似映像の表示形態の一例を示す図である。図8は、ユーザが案内誘導情報Giに基づいてスコープ21の観察する方向を変更し、対象物の位置と対象位置とが近接した場合に、他のナビゲーション装置による観察方向を擬似的に示す包絡線Enが擬似映像Imに表示された状態を示す。
【0116】
すなわち、情報処理手段261Hは、サーバ装置3から他のナビゲーション装置の撮像位置データおよび対象物位置データを受信し、受信した撮像位置データおよび対象物位置データに基づいて、他のナビゲーション装置による撮像方向情報を算出する。そして、情報処理手段261Hは、例えば、上述したステップS9またはステップS12と同様な手順で生成した合成情報にこの撮像方向情報を重畳して新たな合成情報を生成する。この後、表示制御手段261Iは、この新たに生成された合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。
【0117】
一方、ステップS18において、「Yes(Y)」と判定した際には、情報処理手段261Hは、受信した対象物位置データに基づいて、撮像距離設定手段261Fに撮像距離を変更する旨の信号を出力する。
【0118】
そして、撮像距離設定手段261Fは、撮像距離を変更する。この後、情報処理手段261Hは、変更された撮像距離に応じて、受信した対象物位置データに基づく対象位置を対象物の位置として合成情報を生成する。そして、表示制御手段261Iは、この合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS19)。なお、ここでの詳細な処理は、ステップS11からS13と略同様の処理であるので、説明を省略する。
【0119】
なお、ユーザによる設定変更により、適宜、ナビゲーション装置2の経路設定手段262Bは、上述の受信したデータに基づく対象位置を目的地として設定する。さらに、経路設定手段262Bは、現在位置測位手段262Aにて測位した車両の現在位置に関する現在位置データから上述の対象位置までの推奨走行経路を探索する。
【0120】
次に、他のナビゲーション装置の位置および他のナビゲーション装置にて観察される映像の表示動作を図1、および、図9を参照して説明する。図9は、他のナビゲーション装置の位置および他のナビゲーション装置にて観察される映像の表示動作を説明するフローチャートである。
【0121】
先ず、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、他のナビゲーション装置を検索する旨の操作信号がシステム制御部26に出力される。そして、システム制御部26の情報処理手段261Hは、他のナビゲーション装置を検索する(ステップS20)。
【0122】
情報処理手段261Hは、ナビゲーション通信部27に制御信号を出力し、ナビゲーション通信部27は、この制御信号に基づいて、サーバ装置3から他のナビゲーション装置の撮像位置データおよび方向データを受信する(ステップS21)。そして、ナビゲーション通信部27は、受信したデータを所定のデータ変換処理を実施し、処理したデータをシステム制御部26に出力する。
【0123】
そして、情報処理手段261Hは、ナビゲーション通信部27から出力されるデータを検出し、このデータに基づいて、他のナビゲーション装置の絶対的な位置に関する位置情報および撮像方向に関する方向情報を算出する(ステップS22)。そしてまた、情報処理手段261Hは、これら位置情報および方向情報に基づいて他のナビゲーション装置のスコープを表す装置情報を生成する。そして、この装置情報を、例えば、上述したステップS9またはステップS12と同様な手順で生成した合成情報に重畳して新たな合成情報を生成する。
【0124】
この後、表示制御手段261Iは、この新たに生成された合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS23)。
【0125】
ここで、図10は、他のナビゲーション装置の装置情報における表示形態の一例を示す図である。図10は、擬似映像Imを示し、構成物データFd、情報指示マークMi、および、他のナビゲーション装置の位置に関する装置情報としての他装置位置指示マークPi1,Pi2が地図データMdに重畳されて表示された状態を示す。
【0126】
この他装置位置指示マークPi1,Pi2は、情報指示マークMiと略同様に、略吹き出し状に形成され、他のナビゲーション装置の位置を指示するように表示されている。また、この略吹き出し形状の内部には、スコープの形状を模式的に表現された情報が表示されている。そして、このスコープの表示形態が、他のナビゲーション装置のスコープにて観察している方向を示している。例えば、他装置位置指示マークPi1では、図10中右斜め前方を観察していることを示し、他装置位置指示マークPi2では、図10中左斜め前方を観察していることを示している。
【0127】
なお、この他装置位置指示マークは、上述した表示形態に限らず、例えば、他のナビゲーション装置の位置を点で表示し、観察している方向を矢印等で表示するような表示形態を採用してもよい。また、他装置位置指示マークを異なる色で表示する表示形態を採用してもよい。例えば、ナビゲーション装置のユーザに関するユーザ情報をサーバ装置3に記憶させておく。そして、装置の検索の際に、撮像位置データおよび方向データとともにこのユーザ情報を受信して、このユーザ情報に応じて、異なる色で表示するように構成してもよい。
【0128】
また、ステップS23において、擬似映像が表示されている際に、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、所定の他装置位置指示マークを選択する旨の操作信号がシステム制御部26に出力される(ステップS24)。
【0129】
情報処理手段261Hは、この操作信号を検出し、この操作信号に基づいて、ナビゲーション通信部27に制御信号に出力する。そして、ナビゲーション通信部27は、この制御信号に基づいて、サーバ装置3から他のナビゲーション装置にて取得した画像データを受信する。そしてまた、ナビゲーション通信部27は、受信したデータを所定のデータ変換処理を実施し、処理したデータをシステム制御部26に出力する。
【0130】
情報処理手段261Hは、ナビゲーション通信部27から出力されるデータを検出し、このデータを表示可能に処理する。そして、表示制御手段261Iは、擬似映像表示部211Bに、この処理されたデータを擬似映像表示部211Bに表示させる(ステップS25)。
【0131】
ここで、図11および図12は、受信した他のナビゲーション装置の画像データの表示形態の一例を示す図である。図11は、映像形成部211に、他装置位置指示マークPi1(図10)に基づくナビゲーション装置にて観察される実映像が表示された状態を示す。すなわち、図10中、他装置位置指示マークPi1を基準として、右斜め前方の映像が表示されている。図12は、映像形成部211に、他装置位置指示マークPi2(図10)に基づくナビゲーション装置にて観察される実映像が表示された状態を示す。すなわち、図10中、他装置位置指示マークPi2を基準として、左斜め前方の映像が表示されている。
【0132】
なお、上述したステップS25では、他のナビゲーション装置にて取得した画像データを受信して、他のナビゲーション装置にて観察される実映像を表示させていたが、これに限らない。例えば、他のナビゲーション装置にて生成した合成情報を受信して、他のナビゲーション装置にて観察される擬似映像を表示させてもよい。
【0133】
なお、ユーザによる設定変更により、適宜、ナビゲーション装置2の経路設定手段262Bは、上述の受信したデータに基づく他のナビゲーション装置の位置を目的地として設定する。さらに、経路設定手段262Bは、現在位置測位手段262Aにて測位した車両の現在位置に関する現在位置データから上述の他のナビゲーション装置の位置までの推奨走行経路を探索する。
【0134】
〔実施形態の効果〕
上述した本実施形態の情報処理装置としての情報処理部261では、地図情報を取得する地図情報取得手段261Aと、構成物に関し地図情報の所定位置に関連付けられた構成物情報を取得する構成物情報取得手段261Bと、対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報を取得する撮像位置情報取得手段261Dと、撮像方向に関する方向情報を取得する方向情報取得手段261Eと、撮像した位置から対象物までの撮像距離を変更可能に設定する撮像距離設定手段261Fと、撮像位置情報、方向情報、および、撮像距離に基づいて、対象物の位置に関する対象物位置情報を取得する対象物位置情報取得手段261Gと、対象物位置情報に基づいて、対象物に対応する構成物における構成物情報を取得した構成物情報から選出する情報処理手段261Hとを具備したことを特徴とする。
【0135】
そして、本実施形態では、地図情報取得手段261Aが、地図情報を取得する。また、構成物情報取得手段261Bが、構成物に関し地図情報の所定位置に関連付けられた構成物に関する構成物情報を取得する。そして、撮像位置情報取得手段261Dが、対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報を取得し、撮像位置データとして出力する。そしてまた、方向情報取得手段261Eが、撮像方向に関する方向情報を取得し、方向データとして出力する。そしてさらに、撮像距離設定手段261Fが、撮像した位置から対象物までの撮像距離に関する撮像距離情報を取得し、撮像距離データとして出力する。そして、対象物位置情報取得手段261Gが、撮像位置データ、方向データ、および、撮像距離データを取得して、これらデータに基づいて、対象物の位置に関する対象物位置情報を取得し、対象物位置データとして出力する。この後、情報処理手段261Hが、対象物位置データに基づいて、対象物に対応する構成物における構成物情報を取得した構成物情報から選出する。このことにより、選出した構成物情報から、対象物と撮像した位置との距離を明確にでき、対象物の特定を良好に実施できる。
【0136】
また、対象物位置データを、撮像位置データ、方向データ、および、撮像距離データに基づいて算出しているので、正確に対象物を特定できる。
【0137】
本実施形態の情報処理部261では、撮像は、レンズとしてのレンズ群211Aを介して実施され、撮像距離設定手段261Fは、レンズ群211Aにおける焦点距離に基づいて撮像した位置から対象物までの撮像距離を設定することを特徴とする。このことにより、簡単な処理で撮像した位置から対象物までの撮像距離に関する撮像距離情報を取得できる。
【0138】
ここで、レンズ群211Aは、複数のレンズで構成される。そして、レンズ群211Aの各レンズの相互位置が変更され、対象物のズームおよび焦点合わせが実行される。そしてまた、撮像距離設定手段261Fは、対象物のズームおよび焦点合わせが実行された後、各レンズの相互位置における焦点距離に基づいて撮像した位置から対象物までの撮像距離に関する撮像距離情報を取得する。したがって、レンズ群211Aを介して撮像する対象物の倍率変換および焦点調節を幅広く実施でき、簡単な構成および処理により正確な撮像距離情報を取得できる。
【0139】
本実施形態の情報処理部261では、撮像により得られる撮像情報を取得する撮像情報取得手段261Cを具備し、情報処理手段261Hは、選出した構成物情報を地図情報および撮像情報の少なくともいずれか一方に重畳して表示部としての映像形成部211で表示される合成情報を生成することを特徴とする。
【0140】
そして、本実施形態では、撮像情報取得手段261Cは、撮像により得られる撮像情報を取得して、画像信号を出力する。また、情報処理手段261Hは、出力された画像信号を検出して、画像データを取得する。そして、情報処理手段261Hは、選出した構成物情報を地図情報および撮像情報の少なくともいずれか一方に重畳して映像形成部211で表示される合成情報を生成する。このことにより、合成情報から、対象物と周囲との位置関係が明確にされ、対象物の特定を容易に実施できる。
【0141】
また、地図情報に基づく合成情報および画像データに基づく合成情報の双方から、対象物の特定を実施でき、撮像による画像データが不明瞭な場合であっても、地図情報に基づく合成情報から対象物の特定を良好に実施できる。
【0142】
ここで、表示制御手段261Iは、情報処理手段261Hにて生成した合成情報を映像形成部211に表示させる。したがって、映像形成部211に合成情報を表示させることで、ユーザに対象物を容易に特定させることができる。
【0143】
また、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて地図情報または画像データに構成物情報である構成物データFdおよび情報指示マークMi等を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。そして、表示制御手段261Iは、この合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。ここで、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、所定の情報指示マークMiが選択された際に、表示制御手段261Iは、構成物紹介データIdが重畳された合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、必要に応じて適宜、構成物紹介データIdを表示させることができる。
【0144】
さらに、構成物紹介データIdは、画像情報および文字情報を有していることにより、ユーザに対象物を詳細に認識させることができる。
【0145】
本実施形態の情報処理部261では、地図情報は、三次元地図情報であることを特徴とする。このことにより、例えば、緯度、経度、および、高度等で表された地図情報を用いることで、撮像による実映像と略同様な表示形態を実現でき、対象物の特定をさらに容易に実施できる。
【0146】
ここで、撮像情報取得手段261Cは、スコープ21の撮像部211Cで撮像された実映像に関する撮像情報を取得する。また、対象物位置情報取得手段261Gは、対象物の位置を緯度、経度、および、高度で表された三次元位置で算出する。そして、情報処理手段261Hは、三次元位置で表された対象物データに基づいて、三次元情報で表された地図情報および撮像情報に基づく画像データに、情報指示マークまたは構成物紹介データを重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。そして、表示制御手段261Iは、この合成情報を映像形成部211に表示させる。したがって、実映像と略同様な表示形態で、擬似映像を作成でき、ユーザに対象物の特定を容易に実施させることができる。
【0147】
地図情報が三次元情報で表されていることにより、地図情報に構成物情報を重畳する処理を、画像データに構成物情報の重畳する処理と略同様な手順で実施できる。
【0148】
本実施形態の情報処理部261では、情報処理手段261Hは、切替要求に基づいて、構成物情報を重畳させる地図情報および撮像情報を切り替えて合成情報を生成することを特徴とする。このことにより、撮像による画像データが不明瞭な場合等の条件に応じて、適宜、切り替えることで、対象物の特定を容易に実施できる。
【0149】
本実施形態の情報処理部261では、情報処理手段261Hは、構成物情報を重畳させる地図情報および撮像情報を切り替えて合成情報を生成する際、地図情報および撮像情報を対象物位置情報に基づいて略同一視野範囲に設定することを特徴とする。このことにより、地図情報および撮像情報の双方の間で、視野範囲が合致した合成情報を生成でき、合成情報を切り替えた際でも、違和感のない表示を実現できる。
【0150】
ここで、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、実映像と擬似映像との映像切替が実施された際に、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて合成情報を生成する。したがって、実映像および擬似映像の双方の間で、撮像方向および撮像距離が合致し、実映像に対応する対象物を擬似映像に表示させることができる。
【0151】
本実施形態の情報処理部261では、情報処理手段261Hは、構成物情報を地図情報に重畳して合成情報を生成する際、撮像した位置から撮像距離設定手段にて設定した撮像距離に少なくとも満たない位置に存在する対象物に対応する構成物情報を削除することを特徴とする。このことにより、所望の構成物情報のみを重畳表示可能に処理して合成情報を生成することができ、ユーザに対象物をさらに容易に特定させることができる。
【0152】
ここで、情報処理手段261Hは、撮像距離が変更された際、従前に算出された対象物位置データに基づいて選出された構成物情報のうち、スコープ21から新たに算出した対象物位置データに基づく対象物の位置までの略直線上に位置する構成物情報を削除する。そして、新たに算出した対象物位置データに基づく地図データ上に、残りの構成物情報を重畳表示可能に処理して合成情報を生成して擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、撮像距離を長くする方向に変更することで、より遠方の対象物を特定できる。
【0153】
本実施形態のナビゲーション装置2では、情報処理部261と、移動体としての車両の現在位置を測位する現在位置測位手段262Aと、車両の現在位置から情報処理部261にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する経路設定手段とを具備したことを特徴とする。
【0154】
そして、本実施形態では、現在位置測位手段262Aが、車両の現在位置を測位する。そして、経路設定手段262Bが、車両の現在位置から情報処理部261にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する。このことにより、スコープ21にて特定した対象物の位置を目的地として設定するので、ユーザ操作による目的地設定を省略し、ナビゲーション装置の利便性を向上できる。
【0155】
ここで、ナビゲーション装置2は、システム制御部26に情報処理部261を具備している。したがって、スコープ21を必要最低限の構成とすることができ、スコープ21の小型・軽量化を大幅に図れる。
【0156】
また、スコープ21を持ち運ぶことができるので、車両の前方座席に搭乗している人のみならず、後部座席に搭乗している人も利用できる。さらに、スコープ21とシステム制御部26とを無線通信またはインターネットによる通信で情報の送受信を行うように構成すれば、車両の外部にも持ち運ぶことができる。
【0157】
本実施形態の情報処理システムとしてのナビゲーションシステム1では、情報処理部およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、これら情報処理部およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を互いに送受信させる通信手段4とを具備したことを特徴とする。このような構成では、複数の情報処理部および複数のナビゲーション装置の間で、通信手段4を介して情報の送受信が可能となる。特に、情報処理部261およびナビゲーション装置2と他の情報処理部および他のナビゲーション装置とが近接している場合に、簡単な構成で情報の送受信が可能となる。
【0158】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、情報処理部およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、これら情報処理部およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を互いに送受信させる通信手段4と、を具備し、情報処理部261およびナビゲーション装置2のうちのいずれかは、通信手段4を介して受信した他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて取得した情報に基づいて、表示部で表示される合成情報を生成することを特徴とする。このことにより、他の情報処理部および他のナビゲーション装置にて特定した対象物を認識できる。
【0159】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、通信手段4を介して情報処理部およびナビゲーション装置2のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を取得するとともに、この取得した情報を通信手段4を介して情報処理部およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかに出力するサーバ装置3を具備したことを特徴とする。このような構成では、複数の情報処理部および複数のナビゲーション装置が互いに遠隔配置している場合でも、これら情報処理部およびナビゲーション装置に関する情報をサーバ装置3にて一括して取得しておくことで、複数の情報処理部および複数のナビゲーション装置は、互いの情報を送受信可能となる。
【0160】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、情報処理部261およびナビゲーション装置2のうちいずれかは、映像形成部211で表示させている地図情報、撮像情報および合成情報の少なくともいずれか一方の表示範囲を、通信手段4を介して他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて取得した対象物位置情報に基づく対象物または対象物に対応する構成物情報が、表示範囲内に表示される状態に撮像方向および撮像距離の変更を促す案内誘導情報Giを生成するとともに、この案内誘導情報Giを地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか一方に重畳して映像形成部211に表示される新たな合成情報を生成することを特徴とする。このことにより、新たな合成情報から、案内誘導情報Giに基づいて、他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて特定した対象物の位置を容易に認識できる。
【0161】
ここで、情報処理部261の情報処理手段261Hは、ナビゲーション通信部27を介して他のナビゲーション装置にて取得された対象物位置データを取得し、このデータに基づく対象位置を検出する。そして、情報処理手段261Hは、算出した対象物位置データに基づく対象物の位置と対象位置とを照合して、位置照合情報を算出する。そしてまた、情報処理手段261Hは、この位置照合情報に基づいて、案内誘導情報Giとして対象物の位置に対する対象位置の相対値で表された相対値情報Ri(角度)およびこの相対値情報Riに対応した相対方向情報Diを合成情報に重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。そしてさらに、表示制御手段は、この新たに生成した合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、これら相対値情報Riおよび相対方向情報Diに基づいて、スコープ21の観察する方向を変更することで、ユーザに他のナビゲーション装置にて特定した対象位置を容易に特定させることができる。
【0162】
また、案内誘導情報Giに従う、ユーザによるスコープ21の観察する方向の変更に応じて、情報処理手段261Hは、算出された対象物位置データに基づく対象物の位置と受信したデータに基づく対象位置とを照合し、位置照合情報を算出する。さらに、情報処理手段261Hは、この位置照合情報に基づいて、これら位置間の距離が所定の閾値以下であるか否かを判定する。そして、閾値以下である場合に、撮像距離設定手段261Fに撮像距離を変更させる。そしてまた、情報処理手段261Hは、変更された撮像距離に応じて、受信した対象物位置データに基づく対象位置を対象物の位置とした合成情報を生成する。この後、表示制御手段261Iは、この合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、ユーザにとって所定位置への変更を困難とする撮像距離が自動で変更されるので、ユーザに合焦点状態で対象位置を認識させることができる。
【0163】
さらに、情報処理部261の情報処理手段261Hは、他のナビゲーション装置の撮像位置データを受信し、受信した撮像位置データおよび被撮像位置データに基づいて、他のナビゲーション装置による撮像方向情報を算出する。そして、情報処理手段261Hは、この撮像方向情報に基づいて、生成した合成情報に撮像方向情報としての他のナビゲーション装置による観察方向を擬似的に示す包絡線Enを重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。この後、表示制御手段261Iは、この新たに生成した合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、撮像方向情報としての包絡線Enを表示させることにより、スコープ21にて観察している方向が対象位置に近づいていることをユーザに認識させることができる。
【0164】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、情報処理部261およびナビゲーション装置2のうちのいずれかは、通信手段4を介して他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかから受信した、地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか1つを映像形成部211で表示される合成情報として処理することを特徴とする。このことにより、受信した情報から、所定の情報処理部およびナビゲーション装置のいずれかにて特定した対象物を即座に認識できる。
【0165】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、情報処理部261およびナビゲーション装置2のうちのいずれかは、通信手段4を介して他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した撮像位置情報を受信すると、この撮像位置情報に基づいて、地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか1つに他の情報処理部および他のナビゲーション装置の少なくともいずれかを表す装置情報を重畳して映像形成部211に表示される新たな合成情報を生成させることを特徴とする。このことにより、新たな合成情報から、装置情報に基づいて、他の情報処理装置および他のナビゲーション装置の位置を容易に特定できる。
【0166】
本実施形態のナビゲーションシステム1では、情報処理部261およびナビゲーション装置2のうちのいずれかは、通信手段4を介して受信した他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した方向情報に基づいて、地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか1つに他の情報処理部および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかを表す装置情報を重畳して映像形成部211に表示される新たな合成情報を生成させることを特徴とする。このことにより、新たな合成情報から、装置情報に基づいて、他の情報処理部および他のナビゲーション装置にて取得した撮像方向を容易に認識できる。
【0167】
ここで、情報処理部261は、サーバ装置3からナビゲーション通信部27を介して、他のナビゲーション装置にて取得された撮像位置データおよび方向データを取得する。そして、情報処理手段261Hは、これらデータに基づいて装置情報を算出する。そしてまた、情報処理手段261Hは、装置情報としての他装置位置指示マークPi1,Pi2を、生成した合成情報に重畳表示可能に処理して新たな合成情報を生成する。この後、表示制御手段261Iは、この新たな合成情報を擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、ユーザに他のナビゲーション装置の位置および撮像方向の双方を認識させることができる。
【0168】
また、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作により、所定の他装置位置指示マークが選択されると、情報処理手段261Hは、ナビゲーション通信部27を介して、選択された他装置位置指示マークに対応する他のナビゲーション装置にて取得した画像データを取得する。そして、情報処理手段261Hは、このデータを表示可能に処理する。この後、表示制御手段261Iは、この処理されたデータを擬似映像表示部211Bに表示させる。したがって、例えば、高速道路等で渋滞に巻き込まれた際に、同様に渋滞に巻き込まれている所定のナビゲーション装置に関する装置情報を選択することで、このナビゲーション装置にて撮像されている画像データを表示できる。そして、この画像データから、例えば、渋滞中の前方の状態または後方の状態を認識できる。
【0169】
本実施形態の情報処理プログラムは、対象物を特定する処理動作を演算手段に実行させることを特徴とする。このことにより、例えば、汎用のコンピュータを利用することで、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0170】
本実施形態の記録媒体は、情報処理プログラムが演算手段に読取可能に記録されたことを特徴とする。このことにより、対象物を特定する処理動作を実行させるための情報処理プログラムを記録媒体に記録させるので、プログラムの取り扱いが容易で、本発明の利用促進を大幅に図ることができる。
【0171】
なお、演算手段は、例えば1台のパーソナルコンピュータとしたり、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成や、マイクロコンピュータ等のICやCPU等である素子、複数の電気部品が搭載された回路基板等も含む意味として定義される。
【0172】
〔実施形態の変形〕
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
【0173】
上述した実施形態では、情報処理部261にて生成した合成情報を映像形成部211に表示させる構成を説明したが、報知部24のディスプレイ241に表示させるように構成してもよい。例えば、地図情報に基づく合成情報の生成は、図2に示す処理動作に基づいて実施すればよい。また、撮像情報に基づく合成情報の生成は、例えば、以下の処理動作に基づいて実施すればよい。
【0174】
すなわち、上述した実施形態におけるステップS1からS5の後、上述した実施形態におけるステップS7およびS8と同様に地図情報および構成物情報を取得する。また、スコープ21の撮像部211Cは、レンズ群211Aを介した実映像を撮像する。そして、情報処理部261の撮像情報取得手段261Cは、撮像部211Cにて撮像された撮像情報を取得し、画像信号に変換して出力する。
【0175】
この後、情報処理手段261Hは、この画像信号を検出し、画像データに変換する。また、上述した実施形態におけるステップS9と同様に、情報処理手段261Hは、対象物位置データに基づいて、ステップS8にて取得した構成物情報から、対象物に対応する構成物情報を選出する。さらに、対象物位置データに基づいて、画像データに選出した構成物情報(情報指示マークまたは構成物紹介データ)を重畳表示可能に処理して合成情報を生成する。
【0176】
そして、情報処理手段261Hは、ユーザによるスコープ操作部212の入力操作に応じて、重畳される地図情報および画像データを、適宜、切り替えて、地図情報に基づく合成情報および画像データに基づく合成情報を生成する。
【0177】
この後、表示制御手段261Iは、生成された合成情報をディスプレイ241に表示させる。
【0178】
このような構成では、スコープ21を利用する利用者のみならず、車両に搭乗している他の搭乗者にも映像を観察させることができる。
【0179】
上述した実施形態では、情報処理手段261Hは、撮像距離が変更された際に、従前に算出された対象物位置データに基づいて抽出された構成物情報のうち、スコープ21から新たに算出した対象物位置データに基づく対象物の位置までの略直線上に位置する構成物情報を削除する構成を説明したが、これに限らない。例えば、構成物データが、構成物の輪郭に関する輪郭情報、および、この輪郭の内部に関する輪郭内部情報を備えるように構成する。そして、情報処理手段261Hが、撮像距離が変更された際に、従前に算出された対象物位置データに基づいて抽出された構成物情報のうち、スコープ21から新たに算出した対象物位置データに基づく対象物の位置までの略直線上に位置する輪郭内部情報を削除するように構成する。
【0180】
このような構成では、輪郭内部情報のみが削除されるので、スコープ21から対象物位置データに基づく対象物の位置までの略直線上には、構成物情報として、輪郭情報のみが表示される。したがって、ユーザに、撮像距離を短い方向に変更することで、実映像にて観察されるはずの構成物を擬似映像にて明確な表示が可能であることを認識させることができる。
【0181】
上述した実施形態では、案内誘導情報Gi(相対値情報Riおよび相対方向情報Di)、装置情報(他装置位置指示マークPi1,Pi2)、および、撮像方向情報(包絡線En)を地図情報に基づく合成情報に重畳して表示していたが、これに限らない。例えば、撮像情報に基づく合成情報に案内誘導情報Gi(相対値情報Riおよび相対方向情報Di)、装置情報(他装置位置指示マークPi1,Pi2)、および、撮像方向情報(包絡線En)を重畳して表示してもよい。
【0182】
上述した実施形態では、撮像方向情報として包絡線Enの表示形態を説明したが、これに限らない。例えば、撮像方向情報として、他のナビゲーション装置にて観察される部分を擬似的に示した略四角形状のフレーム等による表示形態を採用してもよい。
【0183】
上述した実施形態では、情報処理装置としての情報処理部261をシステム制御部26内に具備した構成を説明したが、これに限らない。例えば、スコープ21に情報処理部261を設け、さらに、通信部を設ける構成としてもよい。このような構成では、スコープ21を車両の外部に持ち運びでき、さらに、スコープ21単体で実映像および擬似映像の双方の表示処理を行うことができ、ユーザに映像形成部211からこれらの映像を観察させることができる。
【0184】
上述した実施形態では、地図情報および構成物情報を情報格納部23から取得する構成を説明したが、これに限らない。例えば、サーバ装置3に地図情報および構成物情報を保存しておき、通信手段4を介してこれら情報を取得するように構成してもよい。さらに、サーバ装置3に、情報処理部261による情報処理機能を持たせてもよい。このような構成では、ナビゲーション装置2を簡素な構成とすることができ、装置の小型・軽量化を図れる。
【0185】
上述した実施形態では、ナビゲーション装置2を説明したが、PC(Personal computer)に情報処理部261にて実施する情報処理方法のプログラムをインストールするような構成を採用してもよい。このような構成では、スコープ21をPCに接続すれば、PCのモニタ等でもスコープ21にて観察される映像を表示でき、本発明の利用の拡大を図れる。この場合には、PCに地図情報および構成物情報を保存するようにしてもよいし、サーバ装置3にこれら情報を保存しておき、PCとの間で通信手段を介して情報を取得するようにしてもよい。
【0186】
上述した実施形態では、案内誘導情報Giに従って、ユーザがスコープ21の撮像する方向を変更する。そして、このスコープ21の撮像する方向の変更に応じて、受信した他のナビゲーション装置における対象物位置情報に基づく対象位置と算出した対象物位置情報に基づく対象物の位置とを照合し、位置照合情報を算出する。そしてまた、この位置照合情報に基づく対象位置と対象物の位置との距離が閾値以下になると、撮像距離を変更して、他のナビゲーション装置にて特定した対象物を観察する構成を説明したが、これに限らない。例えば、位置照合情報に基づく対象位置と対象物の位置との距離が閾値以下になると、受信した他のナビゲーション装置における対象物位置情報に基づく対象位置を、映像形成部211の表示範囲の略中央部にするように構成してもよい。
【0187】
具体的に、図6のステップS18と同様に位置照合情報に基づく対象位置と対象物の位置との距離を判定する。そして、「Y」と判定した場合に、受信した他のナビゲーション装置における対象物位置情報に基づいて、構成物情報を選出する。そして、受信した対象物位置情報に基づく地図情報にこの選出した構成物情報を重畳して合成情報を生成する。この後、この生成した合成情報を映像形成部211に表示させる。このような構成では、スコープ21の撮像する方向から、受信した他のナビゲーション装置にて特定した対象位置を認識できるとともに、映像形成部211から対象位置を正確に特定できる。
【0188】
上述した実施形態では、情報処理手段261Hが、構成物情報、案内誘導情報、装置情報、および、撮像方向情報のうちの少なくともいずれか1つを、地図情報または撮像情報に重畳して合成情報を生成する。そして、表示制御手段261Iがこの合成情報を表示部に表示させる構成を説明したが、これに限らない。例えば、表示制御手段261Iが、表示部上で、構成物情報、案内誘導情報、装置情報、および、撮像方向情報のうちの少なくともいずれか1つを、地図情報または撮像情報に重畳して表示させるように構成してもよい。このような構成では、重畳させて表示させる処理を情報処理手段261Hと表示制御手段261Iとに分割させることができ、処理動作を迅速に実施できる。
【0189】
上述した実施形態において、経路設定手段262Bが、車両の現在位置から情報処理部261にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する。そして、情報処理部261にて取得した地図情報、撮像情報、および、合成情報のうちの少なくともいずれか一方に経路設定手段262Bにて設定した経路を重畳表示可能に処理するように構成してもよい。このような構成では、ユーザに現在位置と対象物の位置との位置関係を明確に認識させることができる。
【0190】
上述した実施形態では、移動体として車両に基づいて説明したが、車両に限らず、例えば飛行機や船舶などの移動するいずれの移動体に適用できる。
【0191】
また、ナビゲーション装置2における表示動作としては、図2、図6、および、図9に示すフローチャートに基づく動作に限らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理システムとしてのナビゲーションシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態におけるナビゲーション装置のスコープにて観察される映像の表示動作を説明するフローチャートである。
【図3】前記実施形態における映像形成部に表示された擬似映像の表示形態の一例を示す図である。
【図4】前記実施形態における構成物紹介データの表示形態の一例を示す図である。
【図5】前記実施形態における対象物までの撮像距離を変更した際の擬似映像の表示形態の一例を示す図である。
【図6】前記実施形態における他のナビゲーション装置のスコープにて観察される対象物の位置に案内する表示動作を説明するフローチャートである。
【図7】前記実施形態における案内誘導情報の表示形態の一例を示す図である。
【図8】前記実施形態における対象物の位置と対象位置とが近接した場合の擬似映像の表示形態の一例を示す図である。
【図9】前記実施形態における他のナビゲーション装置の位置および他のナビゲーション装置にて観察される映像の表示動作を説明するフローチャートである。
【図10】前記実施形態における他のナビゲーション装置の装置情報の表示形態の一例を示す図である。
【図11】前記実施形態における受信した他のナビゲーション装置の画像データの表示形態の一例を示す図である。
【図12】前記実施形態における受信した他のナビゲーション装置の画像データの表示形態の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 情報処理システムとしてのナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 サーバ装置
4 通信手段
211 表示部としての映像形成部
211A レンズとしてのレンズ群
261 情報処理装置としての情報処理部
261A 地図情報取得手段
261B 構成物情報取得手段
261C 撮像情報取得手段
261D 撮像位置情報取得手段
261E 方向情報取得手段
261F 撮像距離設定手段
261G 対象物位置情報取得手段
261H 情報処理手段
261I 表示制御手段
262A 現在位置測位手段
262B 経路設定手段

Claims (20)

  1. 地図情報を取得する地図情報取得手段と、
    構成物に関し前記地図情報の所定位置に関連付けられた構成物情報を取得する構成物情報取得手段と、
    対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報を取得する撮像位置情報取得手段と、
    撮像方向に関する方向情報を取得する方向情報取得手段と、
    前記撮像した位置から前記対象物までの撮像距離を変更可能に設定する撮像距離設定手段と、
    前記撮像位置情報、前記方向情報、および、前記撮像距離に基づいて、前記対象物の位置に関する対象物位置情報を取得する対象物位置情報取得手段と、
    前記対象物位置情報に基づいて、前記対象物に対応する前記構成物における前記構成物情報を前記取得した構成物情報から、選出する情報処理手段と
    を具備したことを特徴とした情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    撮像は、レンズを介して実施され、
    撮像距離設定手段は、前記レンズにおける焦点距離に基づいて撮像した位置から対象物までの撮像距離を設定する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置において、
    撮像により得られる撮像情報を取得する撮像情報取得手段を具備し、
    情報処理手段は、選出した構成物情報を地図情報および前記撮像情報の少なくともいずれか一方に重畳して表示部で表示される合成情報を生成する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    地図情報は、三次元地図情報である
    ことを特徴とした情報処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の情報処理装置において、
    情報処理手段は、切替要求に基づいて、構成物情報を重畳させる地図情報および撮像情報を切り替えて合成情報を生成する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  6. 請求項5に記載の情報処理装置において、
    情報処理手段は、構成物情報を重畳させる地図情報および撮像情報を切り替えて合成情報を生成する際、前記地図情報および前記撮像情報を対象物位置情報に基づいて略同一視野範囲に設定する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  7. 請求項3ないし6のいずれかに記載の情報処理装置において、
    情報処理手段は、構成物情報を地図情報に重畳して合成情報を生成する際、撮像した位置から撮像距離設定手段にて設定した撮像距離に少なくとも満たない位置に存在する対象物に対応する構成物情報を削除する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  8. 請求項3ないし6のいずれかに記載の情報処理装置において、
    構成物情報は、構成物の輪郭に関する輪郭情報、および、前記輪郭の内部に関する輪郭内部情報を有し、
    情報処理手段は、構成物情報を地図情報に重畳して合成情報を生成する際、撮像した位置から撮像距離設定手段にて設定した撮像距離に少なくとも満たない位置に存在する対象物に対応する構成物情報の前記輪郭内部情報を削除する
    ことを特徴とした情報処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の情報処理装置と、
    移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段と、
    前記移動体の現在位置から前記情報処理装置にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する経路設定手段と
    を具備したことを特徴としたナビゲーション装置。
  10. 請求項3ないし8のいずれかに記載の情報処理装置と、
    移動体の現在位置を測位する現在位置測位手段と、
    前記移動体の現在位置から前記情報処理装置にて取得した対象物位置情報に基づく対象物の位置までの経路を設定する経路設定手段と、を具備し、
    前記情報処理装置にて取得した地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか一方に前記経路を重畳表示可能に処理する
    ことを特徴としたナビゲーション装置。
  11. 請求項1ないし8のいずれかに記載の情報処理装置および請求項9または10に記載のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、
    これら情報処理装置およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を互いに送受信させる通信手段と、
    を具備したことを特徴とした情報処理システム。
  12. 請求項3ないし8のいずれかに記載の情報処理装置および請求項10に記載のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれか2つ以上と、
    これら情報処理装置およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を互いに送受信させる通信手段と、を具備し、
    前記情報処理装置および前記ナビゲーション装置のうちのいずれかは、前記通信手段を介して受信した他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて取得した情報に基づいて、表示部で表示される合成情報を生成する
    ことを特徴とした情報処理システム。
  13. 請求項11または12に記載の情報処理システムにおいて、
    通信手段を介して情報処理装置およびナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した情報を取得するとともに、この取得した前記情報を前記通信手段を介して前記情報処理装置および前記ナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかに出力するサーバを具備した
    ことを特徴とした情報処理システム。
  14. 請求項11ないし13のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
    情報処理装置およびナビゲーション装置のうちのいずれかは、表示部で表示させている地図情報、撮像情報および合成情報の少なくともいずれか一方の表示範囲を、前記通信手段を介して他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちのいずれかにて取得した対象物位置情報に基づく対象物または対象物に対応する構成物情報が、前記表示範囲内に表示される状態に撮像方向および撮像距離の変更を促す案内誘導情報を生成するとともに、この案内誘導情報を地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか一方に重畳して表示部に表示される新たな合成情報を生成する
    ことを特徴とした情報処理システム。
  15. 請求項11ないし14のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
    情報処理装置およびナビゲーション装置のうちのいずれかは、通信手段を介して他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかから受信した、前記地図情報、前記撮像情報および前記合成情報のうちの少なくともいずれか1つを表示部で表示される合成情報として処理する
    ことを特徴とした情報処理システム。
  16. 請求項11ないし15のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
    情報処理装置およびナビゲーション装置のうちのいずれかは、通信手段を介して他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した撮像位置情報を受信すると、この撮像位置情報に基づいて、地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか1つに前記他の情報処理装置および前記他のナビゲーション装置の少なくともいずれかを表す装置情報を重畳して表示部に表示される新たな合成情報を生成させる
    ことを特徴とした情報処理システム。
  17. 請求項16に記載の情報処理システムにおいて、
    情報処理装置およびナビゲーション装置のうちのいずれかは、通信手段を介して受信した他の情報処理装置および他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかにて取得した方向情報に基づいて、地図情報、撮像情報および合成情報のうちの少なくともいずれか1つに前記他の情報処理装置および前記他のナビゲーション装置のうちの少なくともいずれかを表す装置情報を重畳して表示部に表示される新たな合成情報を生成させる
    ことを特徴とした情報処理システム。
  18. 地図情報と、構成物に関し前記地図情報の所定位置に関連付けられた構成物情報と、対象物を撮像した位置に関する撮像位置情報と、撮像方向に関する方向情報と取得し、
    前記撮像した位置から対象物までの撮像距離を設定し、
    前記撮像位置情報、前記方向情報および前記撮像情報に基づいて、前記対象物の位置に関する対象物位置情報を取得し、
    前記対象物位置情報に基づいて、前記対象物に対応する前記構成物における前記構成物情報を前記取得した構成物情報から選出する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  19. 請求項18に記載の情報処理方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴とした情報処理プログラム。
  20. 請求項19に記載の情報処理プログラムが演算手段に読取可能に記録された
    ことを特徴とした情報処理プログラムを記録する記録媒体。
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