JP4131796B2 - エレベータの据付方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械室を有しないエレベータの建物などへの据付方法に関し、さらに詳しくは、作業足場が形成された本設用のかご枠を巻上機により昇降させて据え付けを行うエレベータの据付方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エレベータの据え付けには、昇降路のピット部から上部まで単管パイプを組み立てた仮設の固定足場を用いる方法がある。しかしながら、この据付方法では、固定足場の組立、解体を行う必要があり、また、作業者が固定足場を上下移動して作業を行うため、作業に多大な労力を要するなどの課題があった。
【0003】
一方、エレベータの据え付けには、例えば、図24に示すような仮設の移動足場としてのゴンドラ100を用いる方法もある。この据付方法では、予め昇降路101上部に吊り元梁102を取り付け、この吊り元梁102にロープ103によりゴンドラ100を吊る。この状態で、ゴンドラ100は、内部に設置されたウィンチ104によりロープ103が巻き取り等されることで昇降路101内を昇降できるようになっている。そして、作業者は、ゴンドラ100を昇降路101内で昇降させてそのゴンドラ100から不図示のガイドレールや機器類の取り付けなど各種作業を行うこととなる。この据付方法では、作業者の上下移動を無くして作業の労力を軽減することができるものの、吊り元梁102の取り付け、取り外し、およびゴンドラ100の組立、解体を行う必要があるため、この場合にも作業に多大な労力を要するなどの課題がある。
【0004】
そこで、上記のような課題を解決するためにエレベータの据え付けには、例えば、図25に示すような本設用のかご枠105を移動足場として用いる方法がある。この据付方法では、図25および図26に示すように、複数のレール部材106a,106b,106c,106dを連結してなる本設用の複数本のガイドレール106を昇降路107内に上、下部を固定して配設し、それらのガイドレール106に作業足場108a,108bが形成されたかご枠105を案内させながら昇降路107内を昇降させて各種作業が行われる。
【0005】
ガイドレール106の昇降路107内への配設するには、機械室109に設置されたウィンチ110によりレール部材106dを吊り上げながら他のレール部材106a〜106cを昇降路107のピット部で順次連結し、昇降路107の全高分を一本化したガイドレール106を形成する。このように一本化されたガイドレール106は、昇降路107のピット部内に配置される下部、つまり下レール部材106aがピットベース111や昇降路107壁面に固定されると共に、昇降路107の最上部に配置される上部、つまり上レール部材106aが機械室109の床112に固定されて昇降路107に配設される。
【0006】
その後、ウィンチ110により釣り合いおもり113を昇降路107の最上部まで吊り上げてかご枠105、釣り合いおもり113および巻上機114に主ロープ115掛けを行い、かご枠105をガイドレール106に案内させながら機械室109に設置されている本設用の巻上機114により昇降させる。なお、ガイドレール106の吊り上げや上部の固定、主ロープ115のロープ掛けなどの作業は、機械室109を昇降路107上部での作業足場として用いることにより行うことができる。
【0007】
そして、作業者は、かご枠105の作業足場108から未固定のガイドレール106の中間レール部材106b,106cの固定・芯だし、機器類の取り付けなどの各種作業が行われる。なお、かご枠105および釣り合いおもり113の荷重を受けている主ロープ115が巻き掛けられている巻上機114が機械室109に設置されているため、それらの荷重を機械室により支持することができ、ガイドレール106は、かご枠105を案内するだけでよく、中間レール部材106b,106cが固定されていなくても、かご枠105を確実に案内することができる。
【0008】
上記作業が終了した後には、かご枠105にかご室(不図示)を形成することでエレベータの据付作業が終了する。このため、移動足場の解体の手間を省略して作業効率を向上することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、日照権などの観点から建物の屋上に突出する機械室を有しないエレベータが多く採用されている。この機械室を有しないエレベータでは、昇降路上部での据付作業を行うための作業足場がなく、ガイドレールの吊り上げや、そのガイドレールの上部の固定、ガイドレールの上部への巻上機の取り付け、主ロープ掛けなどの昇降路上部での据付作業を行うことができない。したがって、機械室を有しないエレベータの据え付けでは、上記据付方法を用いることができず、依然として図24に示すような従来の仮設のゴンドラ100を用いた据付方法が採用されており、作業に多大な労力を要していた。
【0010】
また、機械室を有しないエレベータでは、据付期間の短縮などのために主ロープを巻き掛けられた巻上機または巻上機に従動する上部シーブ(不図示)を、ガイドレールの上部で支持させている。このため、上記据付方法を適用できたとしても、かご枠を移動足場として用いる際に、巻上機または上部シーブを取り付けられて上、下部間が未固定のガイドレールが、かご枠または釣り合いおもりを案内する荷重に加え、巻き掛けられた主ロープを介して巻上機または上部シーブにかかるかご枠および釣り合いおもりなどの荷重を支持することとなり、未固定の上、下部間に過度の負担がかかってしまう。
【0011】
そこで、本発明は、上記従来の課題を考慮してなされたものであり、機械室を有しないエレベータであっても、昇降路上部での据付作業を行うことができ、かつかご枠を移動足場として用いる際にガイドレールの未固定の上、下部間に過度の負担をかけることがないエレベータの据付方法およびその装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、昇降路の上部に、最上部の乗り場より据付用足場を設置する工程と、前記据付用足場を用いて昇降路の最上部に揚重設備を取り付ける工程と、前記昇降路のピット部にて、かご枠用のガイドレールおよび釣り合いおもり用のガイドレールのそれぞれを、連結した状態で構成する複数のレール部材のうち、それぞれのガイドレールの最下部に位置する下レール部材を設置する工程と、前記かご枠用のガイドレールおよび釣り合いおもり用のガイドレールのそれぞれを、連結した状態で構成する複数のレール部材のうち、それぞれのガイドレールの最上部に位置する上レール部材より下に配置され、かつ前記下レール部材より上に配置される複数の中間レール部材を、前記揚重設備を用いて吊り上げながら連結させて一本化した状態で下端を前記下レール部材の上端に連結させると共に、上端を前記昇降路側に設けた荷重受けブラケットに固定する工程と、前記据付用足場を用いて、前記上レール部材を、前記一本化した前記複数の中間レール部材の上端に連結した状態で前記昇降路側に固定する工程と、
前記据付用足場から前記昇降路内の前記上レール部材の上端部に巻上機を取り付ける工程と、前記巻上機に主ロープを掛け、前記巻上機の一方側に位置する前記主ロープを、前記下レール部材に対して昇降可能に係合するかご枠のシーブに掛けて端部を前記上レール部材に固定すると共に、前記巻上機の他方側に位置する前記主ロープを、前記揚重設備により前記昇降路の最上部に吊り上げた釣り合いおもりのシーブに掛けて端部を前記上レール部材に固定する工程と、前記巻上機を操作して前記かご枠を上昇動作させて、前記かご枠用のガイドレールおよび前記釣り合いおもり用のガイドレールの調整および固定を行う工程と、前記据付用足場の下方に配置した前記かご枠を作業足場として前記据付用足場の解体と前記揚重設備の取り外しを行う工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】
このように構成された本発明では、昇降路上部に設置した据付用足場から昇降路上部での据付作業を行うことができる。この据付用足場を用いて昇降路の最上部の内壁に上レール部材を取り付けることができ、この上レール部材の上端に巻上機を設置することにより、昇降動作を行う本設用のかご枠を作業用足場として用いることができる。このため、本設用のかご枠をピット部から上昇させていくことにより、昇降路内壁に固定された下レール部材およびこれに連結されされた、一本化された複数の中間レール部材をガイドレールとして用いながら、かご枠用のガイドレールおよび釣り合いおもり用のガイドレールの調整および固定を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるエレベータの据付方法およびその装置の実施形態について図面基づいて説明する。
【0017】
(第1実施形態)
図1は本発明にかかるエレベータの据付方法に用いられる据付装置の第1実施形態を示す概略構成の斜視図、図2は図1に示す据付装置の昇降路の断面図、図3は図1に示す据付装置に設けられている据付用足場が設置途中状態である昇降路上部の拡大斜視図である。
【0018】
本実施形態のエレベータの据付装置1は、図1〜図3に示すように、昇降路2内に複数のガイドレール3a(かご枠用),3b(かご枠用),3c(釣り合いおもり用),3d(釣り合いおもり用)が上、下部を固定されて配設されている。そして、据付装置1は、移動作業足場としての作業足場4が形成されたかご枠5を昇降させるための昇降手段として、主ロープ6が両端をガイドレール3b,3dの上部に支持されると共に、その主ロープ6が巻き掛けられた駆動シーブ(不図示)を有する巻上機7がガイドレール3aの上部に支持されている。このエレベータの据付装置1では、巻上機7を駆動させることで、かご枠5をガイドレール3a,3bにより案内させながら主ロープ6により昇降させ、かご枠5に形成されている作業足場4からエレベータの各種据付作業が行われる。
【0019】
ガイドレール3a〜3dは、それぞれ昇降路2の最下部のピット部2aに配置される下レール部材8aと、昇降路2の最上部に配置される上レール部材8bと、それらの下レール部材8aと上レール部材8bとの間に配置される中間レール部材8c,8dとが連結されてなる。
【0020】
各レール部材8a〜8d間は、図1および図2に示すように、目板9a〜9cが取り付けられることにより連結状態を保持されている。目板9a〜9cは、上部と下部とがそれぞれ上下に配置されたレール部材8a,8d、レール部材8c,8d、レール部材8b,8cの下端部と上端部とにボルト10aとナット10b(いずれも不図示)により締結・固定されている。また、目板9cにあっては、図8、図11、図13に示すように、ボルト10aを介して上レール部材8bおよびこのレール部材8bにかかる荷重を支持している。
【0021】
これらのガイドレール3a〜3dは、図1および図2に示すように、下レール部材8aが昇降路2のピット部2a底面に設置されたピットベース11a,11bから立設されていると共に、レールブラケット12a,12bにより昇降路2の壁面に固定されている。これによりガイドレール3a〜3dは下部が固定される。
【0022】
また、ガイドレール3a,3cは、相互に隣接しており上レール部材8bとこの上レール部材8bの下側に連結される中間レール部材8cとの間の連結を保持している目板9cが後述する荷重受けブラケット17aに取り付けられている。そして、ガイドレール3b,3dは、上レール部材8bの下側に連結される中間レール部材8cの上端部が後述する荷重受けブラケット17b,17cにそれぞれ取り付けられている。また、ガイドレール3a〜3dは、上レール部材8bがレールブラケット12c,12dにより昇降路2の壁面に固定されている。これによりガイドレール3a〜3dは上部が固定される。
【0023】
上記ガイドレール3aは、図1に示すように、上レール部材8bの上端部に巻上機7が取り付けられている。この巻上機7は、内部に自身の駆動力により回転駆動する駆動シーブを有しており、主ロープ6が巻き掛けられている。したがって、ガイドレール3aは、上レール部材8bにより巻上機7および主ロープ6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7にかかる後述のかご枠5と釣り合いおもり16の荷重を支持している。また、ガイドレール3aの上レール部材8bには、図1に示すように、下レール部材8aに取り付けられたシーブ13aとの間に無端ループ状のロープ13bが巻き掛けられ、主ロープ6および巻上機7と共に昇降手段を構成する調速機13が取り付けられている。したがって、調速機13の荷重も上レール部材8bに支持されている。
【0024】
また、ガイドレール3b,3dは、図1および図2に示すように、上レール部材8bにそれぞれ主ロープ6の両端を固定するためのロープヒッチ14が設けられている。そして、巻上機7の駆動シーブに巻き掛けられた主ロープ6の両端が、それぞれかご枠5のシーブ5a,5bおよび釣り合いおもり15のシーブ15aに巻き掛けられてからガイドレール3b,3dのロープヒッチ14に固定されている。したがって、ガイドレール3b,3dは、上レール部材8bにより主ロープ6の両端にそれぞれかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重を支持している。
【0025】
上述したかご枠5は、下側半分、つまり下枠5cと縦枠5dの半分からなり、本設用のかご床が取り付けられることにより作業足場4が形成されている。このかご枠5の作業足場4には、外周縁に沿って設けられた安全手すり4a、この安全手すり4a上に設けられた防護天井4b、および安全手すり4aの釣り合いおもり15に対応した部分に設けられてその釣り合いおもり15との接触を防止するための接触防止幕4cなどが形成されている。
【0026】
また、作業足場4には、乗り込んだ作業者のみが巻上機7を駆動できるように、つまりかご枠5を昇降できるように運転用スイッチ4dが設けられている。この運転用スイッチ4dは、不図示の所定の鍵によりオン・オフ操作でき、オン操作されることで巻上機7を駆動させてかご枠5が昇降路2内を昇降できるようになっている。
【0027】
このような本実施形態の据付装置1は、図1〜図3に示すように、昇降路2の最上部に設けられてこの昇降路2の最上部での据付作業を行うための据付用足場16と、昇降路2の最上部の壁面の所定位置に固定され、ガイドレール3a〜3dの上部の巻上機7またはロープヒッチ14より下側部分が取り付けられる荷重受けブラケット17a,17b,17cとを備えている。
【0028】
据付用足場16は、図5および図6に示すように、一端が最上部乗り場18の床18aに着脱自在に連結され、他端が乗り場18の開口部18bを通って昇降路2内に配置さている一対の支持アーム部19と、これらの支持アーム部19の他端に長手方向の一側が連結されて昇降路2内で乗り場18の床18aよりも下側に配置されている足場本体20と、一端が足場本体20の長手方向の一側に対して他側に回動自在に連結され、他端が乗り場18に着脱自在に連結された連結部材21と、足場本体20を昇降路2の壁面に固定している固定部材22とからなる。
【0029】
支持アーム部19は、最上部乗り場18の開口部18b内の床18aに、その開口部18bの幅方向に所定のピッチを有して設けられた一対のブラケット23を介して着脱自在に取り付けられている。ブラケット23は、不図示のアンカーボルトにより乗り場18の床18aに締結・固定されたベース部23aの上面に、相互に対向した一対の支持板23b,23bが立設されてなる。
【0030】
このようなブラケット23を介して乗り場18の床18aに取り付けられている支持アーム部19は、長尺状に形成され、一端がブラケット23の支持板23b,23b間に配置されてこの状態で支持板23b,23bに挿脱自在な支持ピン24により軸支されている。これにより支持アーム部19は、乗り場18の床18aに着脱自在に取り付けられ、かつ支持ピン24を支点として回動自在となっている。
【0031】
また、支持アーム部19は、支持ピン24を支点として回動したときに起立状態、昇降路2側に若干傾倒させた状態、および昇降路2側に傾倒させて乗り場18の床18aに沿った状態で、それぞれブラケット23の支持板23b,23bに挿脱自在な固定ピン25により固定できるようになっている。そして、支持アーム部19は、昇降路2側に傾倒させて床18aに沿った状態で固定されている。この支持アーム部19は、長手方向の他端が乗り場18の開口部18bを通って昇降路2内に配置されている。この支持アーム部19の他端には、不図示のボルトとナットにより足場本体20が着脱自在に連結されている。
【0032】
足場本体20は、図3〜図6に示すように、一側に立設された立設フレーム20aを介して支持アーム部19の他端に連結されたメインフレーム20bと、このメインフレーム20bの他側に折り畳み可能に連結されたサブフレーム20cと、メインフレーム20bとサブフレーム20cの上面に架設された複数の足場板20dとからなる。
【0033】
メインフレーム20bは、足場本体20の長手方向に沿った長尺中空状のフレーム部材26a,26bの両端を、それぞれ幅方向に沿った他の長尺中空状のフレーム部材26c,26dにより連結されて内側が開口する略矩形の枠状に形成されている。このメインフレーム20bは、各フレーム部材26a〜26dの連結部分であるコーナー部に上方に突設された固定用柱27が設けられている。また、メインフレーム20bは、図4に示すように、フレーム部材26a,26bの一側に固着されたブラケット28,28を介して立設フレーム20a,20aが立設され、後述する連結部材21を回動自在に連結するためのリング状の取付部29が中間部に固着されている。
【0034】
立設フレーム20aは、図4および図5に示すように、矩形板状に形成され、幅方向に所定のピッチを有して配置されている締結用孔30a,30bが、長手方向の一側から他側にかけて連続して設けられている。この立設フレーム20aは、長手方向の一側がブラケット28に締結用孔30a,30bを介して不図示のボルト・ナットにより締結・固定されている。
【0035】
また、立設フレーム20aは、長手方向の他側が締結用孔30a,30bを介して不図示のボルト・ナットにより支持アーム部19に締結・固定されている。これにより、メインフレーム20bが支持アーム部19と連結され、つまり足場本体20が支持アーム部19と連結されて昇降路2内の所定の支持位置に支持されている。なお、立設フレーム20aは、長手方向の一側および他側の締結用孔30a,30bを変更してブラケット28または支持アーム部19と締結・固定されることにより、支持アーム部19による足場本体20の昇降路2内での上下の配置位置を変更することができる。
【0036】
また、立設フレーム20aは、フランジ部31aを有した所定の上下方向位置に固定用ブラケット31が取り付けられている。固定用ブラケット31は、フランジ部31aが不図示のボルト・ナットにより立設フレーム20aに締結され、固定され立設フレーム20aとの間で閉断面を形成し、かつ足場本体20の長手方向に貫通する孔を形成している。この立設フレーム20aのフランジ部31aとのボルトとナットによる締結は、貫通孔30a,30bを介して行われている。
【0037】
このようなメインフレーム20bは、他側に設けられた連結部34を介してサブフレーム20cが連結されている。連結部34は、上方に開口する樋状に形成され、フレーム部材26a,26bのメインフレーム20bの他側に配置されている端部を延設するように形成されている。この連結部32は、長手方向に並んで基端側から長孔32aと貫通孔32bとが設けられている。長孔32aは、足場本体20の長手方向に長く形成されている。
【0038】
この連結部32を介してメインフレーム20bの他側に折り畳み可能に連結されているサブフレーム20cは、足場本体20の長手方向に沿った長尺中空状のフレーム部材33a,33bの一端を、幅方向に沿った他の長尺中空状のフレーム部材33cにより連結されてコ字枠状に形成されている。このサブフレーム20cは、各フレーム部材33a〜33cの連結部分であるコーナー部に上方に突設された固定用柱27が設けられている。
【0039】
サブフレーム20cのフレーム部材33a,33bの一側には、メインフレーム20bに設けられた立設フレーム20aと略同一形状で、固定用ブラケット31が立設フレーム20aの固定用ブラケット31に対して上方に設けられている立設フレーム20aがブラケット28を介して設けられている。このサブフレーム20cのフレーム部材33a,33bの他側は、メインフレーム20bの連結部32の長孔32aに係合可能な係合突起34が設けられている。そして、サブフレーム20cは、連結部32内にフレーム部材33a,33bの他側が挿入されて係合突起34を連結部32の長孔32aに係合されることにより、メインフレーム20bに長手方向にスライド自在に、かつ回動自在に他側間を連結されている。したがって、サブフレーム20cはメインフレーム20bに折り畳み可能に連結されている。
【0040】
このサブフレーム20cは、係合突起34を支点として回動させて足場本体20の長手方向に沿った状態とし、さらにメインフレーム20b側に押し込まれ、連結部32の貫通孔32bに不図示の固定ピン25が挿通されることにより固定されるようになっている。なお、サブフレーム20cは、昇降路2や乗り場18の開口部18cの大きさなどに応じて適宜省略してもよい。この場合、サブフレーム20cに設けられる立設フレーム20aは、足場本体20の長手方向の他側に設けられることとなる。
【0041】
そして、この足場本体20には、メインフレーム20bのフレーム部材26c,26d間、およびサブフレーム20cのフレーム部材33cとメインフレーム20bのフレーム部材26cとの間に足場板20dが架設されている。これらの足場板20dは、それぞれ一体に成形された係合アーム部20fをフレーム部材26c,26d,33cに引っ掛けることにより、メインフレーム20bおよびサブフレーム20cに着脱自在に取り付けられている。
【0042】
このような足場本体20を乗り場18と連結している連結部材21は、長尺状のワイヤ6aの一端にシャックル21bが取り付けられると共に他端にボルト部材21cが連結されて形成されている。なお、連結部材21は、ワイヤー6aを用いたものであるが、例えば、長尺棒状のロッド部材を用いたものでもよい。
【0043】
この連結部材21は、シャックル21bが足場本体20のメインフレーム20bの取付部29に取り付けられ、ボルト部材21cが最上部乗り場18の開口部18b内に設けられた支持部材35に取り付けられている。なお、連結部材21は、ボルト部材21cを支持部材35から取り外すことにより、シャックル21bを支点に全体として回動自在になる。
【0044】
支持部材35は、単管パイプに複数の挿通孔35aを設けたものであり、開口部18bの内周面に不図示のアンカーボルトにより固定されたブラケット36間に架設されている。この支持部材35は、挿通孔35aに連結部材21のボルト部材21cが挿通され、その挿通孔35aを挿通したボルト部材21cの先端にナット37が螺合されることにより連結部材21の他端が着脱自在に乗り場18に固定される。
【0045】
このようなエレベータの据付用足場1は、昇降路2の壁面に固定された固定部材22により足場本体20が昇降路2内に固定されている。固定部材22は、長尺棒状に形成されたロッド部22aが、長手方向の一側に形成されたフランジ部22bをアンカーボルトにより対向する昇降路2壁面にそれぞれ締結・固定されることにより立設されている。なお、固定部材22は、フランジ部22bがアンカーボルトを挿通するための挿通孔が傾斜して設けられており、昇降路2側の鉄筋などの位置に応じて締結位置を変更可能となっている。この固定部材22は、ロッド部22aが固定用ブラケット31と立設フレーム20aとの間で形成された孔に挿通できるように形成されている。そして、固定部材22は、ロッド部22aが前記孔に挿通して足場本体20を昇降路2内でその壁面に固定している。
【0046】
一方、昇降路2の壁面には、上述したようにガイドレール3a〜3dの上部の巻上機7またはロープヒッチ14より下側部分が取り付けられる荷重受けブラケット17a,17b,17cが固定されている。荷重受けブラケット17aは隣接するガイドレール3a上部の巻上機7より下側部分およびそれに対応したガイドレール3cの上部が取り付けられて共用され、荷重受けブラケット17b,17cはそれぞれガイドレール3b,3dの上部のロープヒッチ14より下側部分が取り付けられて独立して用いられている。
【0047】
荷重受けブラケット17aは、図7〜図9に示すように、昇降路2の壁面に固定されているブラケット本体38と、このブラケット本体38に上下に移動可能に支持されている取付部39とからなる。ブラケット本体38は、矩形板状に形成されて上下に沿って複数の補強用リブ38aが設けられている。このブラケット本体38は、四隅に上下一対の締結用孔38b,38bがそれぞれ設けられ、それらの締結用孔38b,38bを介してアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結・固定されている。なお、ブラケット本体38は、上下の締結用孔38b,38bを選択的に用いることで、昇降路2の鉄筋などの位置に応じてアンカーボルト40による締結位置を変更可能としている。また、各締結用孔38bは幅方向に長く形成されており、各締結用孔38b内においても昇降路2の鉄筋などの位置に応じてアンカーボルト40による締結位置を変更可能としている。
【0048】
このブラケット本体38は表面に昇降路2内部側に突出する突出部38cが一体に設けられ、この突出部38c上には荷重受けプレート38dがボルト41aとナット41bにより固定されている。そして、荷重受けプレート38dの上面には上方に向けてジャッキボルト41が立設されている。このジャッキボルト41には、ナット部材42が上下移動可能に螺合されている。
【0049】
取付部39は、ジャッキボルト41に挿通される挿通孔39aを有した接続部39bと、この接続部39bから下方に向けて突設されてガイドレール3a,3cの上レール部材8bと下レール部材8aとの間に設けられた目板9cが取り付けられている取付部本体39c,39dとからなる。接続部39bは、上述したように挿通孔39aを有しており、この挿通孔39aにブラケット本体38のジャッキボルト41が挿通されている。この接続部39bは、下面にジャッキボルト41に螺合されているナット部材42が当接しており、そのナット部材42の位置に応じたジャッキボルト41の所定の上下位置に支持されている。そして、接続部39bは、ナット部材42が回転して上下移動することによりジャッキボルト41への接続位置を上下に変更可能となっている。
【0050】
取付部本体39c,39dは、略矩形板状に形成され、接続部39bの昇降路2の中心部側およびガイドレール3aに隣接するガイドレール3c側に配置された端縁部から下方に向けて突設されている。これらの取付部本体39c,39dは、ボルト43aとナット43bにより目板9cと共にガイドレール3a,3cの上レール部材8bおよび中間レール部材8cに締結(共締)されている。この取付部本体39c,39dと目板9cとの締結は、取付部本体39c,39dに設けられた不図示の貫通孔を介して行われている。
【0051】
これにより取付部39は、目板9cをボルト43aとナット43bとを介して取付部本体39c,39dに取り付けられて支持し、目板9cにかかる上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷重、つまり巻上機7および主ロープ6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重を支持している。
【0052】
上述した荷重受けブラケット17bは、図10および図11に示すように、上記荷重受けブラケット17aと同様に昇降路2の壁面に固定されているブラケット本体44と、このブラケット本体44に上下に移動可能に支持されている取付部45とからなる。
【0053】
ブラケット本体44は、左右一対のベース部44a,44bが、四隅に配置されている部分を不図示のアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結・固定されている。このブラケット本体44の昇降路2壁面への締結・固定は、上記荷重受けブラケット17aと同様に、不図示の締結用穴を介して行われている。このブラケット本体44は、ベース部44a,44bの上、下の各間に、それぞれ昇降路2内部側に突出する長孔46を有した上突出板47a,47bおよび下突出板48a,48bが設けられている。このブラケット本体44は、上突出板47a,47b間に荷重受けプレート49が架設され、下突出板48a,48b間にガイドレール3bの開止め部材50が架設されている。
【0054】
荷重受けプレート49は、コ字状に形成されて対向する両側板49a,49bがそれぞれ上突出板47a,47b上に載置されている。この荷重受けプレート49は、側板49a,49bの両側端縁部から下側に向けて取付板49c,49dが延設されている。この荷重受けプレート49は、取付板49c,49dが上突出板47a,47bの長孔46を介してその上突出板47a,47bにボルト50と不図示のナットにより締結されて固定されている。
【0055】
この荷重受けプレート49は、側板49a,49bの先端上面からそれぞれ上方に向けてジャッキボルト41,41が立設されている。これらのジャッキボルト41,41にはそれぞれナット部材42が上下移動可能に螺合されている。
【0056】
取付部45は、ジャッキボルト41,41に挿通される挿通孔45aを有した一対の接続部45b,45cと、これらの接続部45b,45c間に設けられてガイドレール3bが取り付けられる取付部本体45dとからなる。接続部45b,45cは、上記荷重受けブラケット17aと同様に挿通孔45aにブラケット本体44のジャッキボルト41が挿通され、ジャッキボルト41に螺合されているナット部材42が上下移動することによりジャッキボルト41への接続位置を上下に変更可能となっている。
【0057】
取付部本体45dは、接続部45b,45c間に一体に成形された略矩形板状となっており、ボルト51aとナット51bとにより複数のレールクリップ52が表面に支持されている。これらのレールクリップ52は、ボルト51aを締められることによりガイドレール3bの端縁部を取付部本体45dの表面と共に狭持し、取付部本体45dにガイドレール3bの中間レール部材8cの上端部が取り付けている。
【0058】
また、取付部45は、取付部本体45dの上端縁が上レール部材8bと中間レール部材8cとの間に取り付けられている目板9cの下端縁に当接しており、これによりボルト10aを介して目板9cにかかる上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷重、つまり主ロープ6の一端にかかるかご枠5の荷重を支持している。
【0059】
荷重受けブラケット17cは、上記荷重受けブラケット17a,17bと同様に、昇降路2の壁面に固定されているブラケット本体53と、このブラケット本体53に上下に移動可能に支持されている取付部54とからなる。
【0060】
ブラケット本体53は、図12および図13に示すように、矩形板状に形成されて四隅をアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結されて固定されている。このブラケット本体53の昇降路2壁面への締結・固定は、上記荷重受けブラケット17a,17bと同様に、締結用孔53a,53aを介して行われている。このブラケット本体53は、幅方向の一側端縁部の表面に昇降路2内部側に突出した突出板53bが一体に設けられている。この突出板53bは、上下方向に沿っていると共に相互に対向する一対の縦板53c,53dが、ブラケット本体53に沿って中心側に向けて設けられている。これらの縦板53c,53dは、対向する面にそれぞれ複数のボルト50とナットにより補強用板(いずれも不図示)が取り付けられている。そして、縦板53c,53dの上端には、荷重受けプレート56がそれぞれ溶接などにより固着されている。荷重受けプレート56の上面には、ナット部材42が上下移動可能に螺合されているジャッキボルト41,41が立設されている。
【0061】
取付部54は、ジャッキボルト41に挿通される挿通孔54aを有した一対の接続部54b,54cと、これらの接続部54b,54c間に設けられてガイドレール3dが取り付けられる取付部本体54dとからなる。接続部54b,54cは、上記荷重受けブラケット17bと同様に挿通孔54aにブラケット本体53のジャッキボルト41が挿通され、ジャッキボルト41に螺合されているナット部材42が上下移動することによりジャッキボルト41への接続位置を上下に変更可能となっている。
【0062】
取付部本体54dは、接続部54b,54c間に一体に成形された略矩形板状となっており、ボルト51aとナット51bとにより複数のレールクリップ52が表面に支持されており、それらのレールクリップ52により中間レール部材8cの上端部を取り付けられている。
【0063】
また、取付部54は、取付部本体54dの上端縁が上レール部材8bと中間レール部材3cとの間に取り付けられている目板9cの下端縁に当接しており、ボルト10aを介して目板9cにかかる上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷重、つまり主ロープ6の他端にかかる釣り合いおもり15の荷重を支持している。
【0064】
以下、本実施形態のエレベータの据付方法の一具体例について図面を参照して説明する。本実施形態の据付方法では、まず、昇降路2の最上部に据付用足場16を設置する。据付用足場16を設置するには、支持アーム部19の一端を最上部乗り場18の床18aに連結し、その支持アーム部19の他端に足場本体20を連結し、連結部材21の一端を足場本体20に連結すると共に乗り場18に連結した後、足場本体20を固定部材22により昇降路2の壁面に固定する。
【0065】
支持アーム部19の一端を乗り場18の床18aに連結する際には、図14に示すように、予め乗り場18の床18aにブラケット23を、乗り場18の袖壁18cにブラケット36,36をそれぞれ固定しておく。そこで、ブラケット23を介して乗り場18の床18aに支持アーム部19の一端を連結する。
【0066】
ブラケット23を介して乗り場18の床18aに支持アーム部19の一端を連結するには、その支持アーム部19の一端をブラケット23の支持板23b間に配置し、この状態で支持板23bに支持アーム部19の一端を支持ピン24により軸支する。その後、乗り場18の床18aに連結した支持アーム部19を支持ピン24を支点として乗り場18側に回動・傾倒させる。
【0067】
この状態で、乗り場18で立設フレーム20aを支持アーム部19の他端に連結して足場本体20を支持アーム部19に連結すると共に、足場本体20の取付部15に連結部材21のシャックル21bを連結して足場本体20に連結部材21を取り付ける。このとき、足場本体20は、サブフレーム20cをメインフレーム20bより起立した折り畳み状態としておく。これにより足場本体20は、サブフレーム20cの寸法だけ長手方向に短くなって、乗り場18側から開口部18bを通って昇降路2側に回動可能となっている。
【0068】
そして、作業者は、図15に示すように、足場本体20を支持アーム部19の一端を支点として昇降路2側に回動させて昇降路2内でその壁面に支持・固定する。足場本体20の回動は、連結部材21の他端を把持して徐々に行われる。このように回動されている足場本体20は、支持アーム部19が乗り場18の床18aに沿った状態となったときにその回動が終了され、この状態で支持アーム部19をブラケット23に固定ピン25により固定される。また、作業者は、ブラケット36間に支持部材35を架設し、把持している連結部材21のボルト部材21cを支持部材35の挿通孔35aを挿通させた後にそのボルト部材21cの先端にナット37を螺合する。この状態では、足場本体20が昇降路2の最上部乗り場18の床18aよりも若干低い位置に配置され、かつ支持アーム部19と連結部材21とで乗り場18から支持されている。
【0069】
このように乗り場18から支持されている足場本体20を、固定部材22により昇降路2内でその壁面に固定する。足場本体20を昇降路2内でその壁面に固定部材により固定する際には、図6および図16に示すように、メインフレーム20b上に足場板20dを架設した後に作業者が乗り込み、折り畳み状態のサブフレーム20cを係合突起34を支点として回動させて足場本体20の長手方向に沿った状態とする。さらに、サブフレーム20cをメインフレーム20b側に押し込み、この状態で連結部32の貫通孔32bに固定ピン25(不図示)を挿通してサブフレーム20cを固定する。そこで、図6に示すようにサブフレーム20cに足場板20dを架設する。
【0070】
そして、作業者は、図4および図16に示すように、メインフレーム20bおよびサブフレーム20cの立設フレーム20a,20aとそれらの立設フレーム20a,20aに取り付けられた固定用ブラケット31,31との間で形成されている孔に、固定部材22のロッド部22aを挿通すると共に、その固定部材22のフランジ部22bをアンカーボルトにより昇降路2壁面にそれぞれ締結・固定する。これにより足場本体20は、固定部材22により昇降路2内でその壁面に固定される。なお、固定部材22のロッド部22aには、足場本体20の長手方向に沿った移動を防止するために先端にストッパ部材を取り付けてもよい。
【0071】
その後、足場本体20の支持アーム部19および連結部材21による乗り場18からの支持を解除する。つまり、図17に示すように、支持アーム部19の両端を足場本体20およびブラケット23から取り外し、これに伴ってブラケット23を乗り場18の床18aから取り外し、かつ連結部材21の両端を足場本体20および支持部材35から取り外し、これに伴って支持部材35をブラケット36,36から、それらのブラケット36,36を乗り場18の開口部18bの内周面からそれぞれ取り外す。なお、連結部材21の一端は、足場本体20に取り付けられたままでもよい。この場合には、連結部材21を回動させて足場本体20上に載置しておく。
【0072】
このようにして据付用足場16は、昇降路2の最上部に設置され、昇降路2最上部での各種据付作業を可能としている。また、昇降路2内でその壁面に固定部材22により固定された足場本体20のみとなっており、最上部乗り場18の開口部18b内に配置されている部分がない。したがって、据付用足場1では、昇降路2の最上部での据付作業において、昇降路2内の作業に加えて三方枠や乗り場ドアの取り付けなどの最上部乗り場18の開口部18bでの作業をも行うことができる。
【0073】
なお、本実施形態では、据付用足場16の足場本体20上に単管パイプ56を組み立てて複数の足場板57を架設された作業足場58が立設される。この作業足場58は、固定用柱27を単管パイプ56がその端部から内部に挿入されることにより足場本体20上に確実に固定される。これにより、エレベータの据付用足場1は、足場本体20が複数段に形成されて昇降路2の最上部での据付作業を、容易にかつ確実に行うことができる。
【0074】
次に、上記のように設置された据付用足場16から、エレベータ設置の基準となる図示しないピアノ線を張設すると共に、図18および図19に示すように、揚重設備としてのウィンチ59を昇降路2の天井に取り付け、そのウィンチ59にウィンチワイヤ59aを掛ける。そして、かご枠5側のガイドレール3a,3bの下レール部材8aを固定し、ウィンチ59により中間レール部材8c,8dを吊り上げて下レール部材8a上に連結し、中間レール部材8c,8d上に上レール部材8bを連結してガイドレール3a,3bを昇降路2内に配設する。
【0075】
下レール部材8aの固定は、図18に示すように、ピアノ線により設定した基準に合わせてピット部2a底面にピットベース11aを設置し、このピットベース11a上にかご枠5用の下レール部材8aを取り付けると共にその下レール部材8aをレールブラケット12a,12bにより昇降路2の壁面に固定することで行われる。同様にしてピットベース11bを設置した後に、釣り合いおもり15側のガイドレール3c,3dの下レール部材8a,8aも固定する。
【0076】
ここで、昇降路2のピット部2aに固定されたガイドレール3a,3bの下レール部材8aに係合する状態でかご枠5を組み立て、このかご枠5にかご床を取り付けて作業足場4を形成する。この作業足場4には、図1および図18に示すように、その外周縁に沿って安全手すり4aを、この安全手すり4a上に防護天井4bを、安全手すり4aの釣り合いおもり15に対応する部分にその釣り合いおもり15との接触を防止するための接触防止幕4cなどを設ける。また、作業足場4には、かご枠5を巻上機7により昇降させるための運転用スイッチ4dを設置する。そこで、下レール部材8a上に中間レール部材8c,8dを連結する。
【0077】
ガイドレール3a,3cの下レール部材8a上に中間レール部材8c,8dを連結する際には、予め据付用足場16から荷重受けブラケット17a〜17cを昇降路2最上部の壁面の上レール部材8bの下端となる位置に固定しておく。なお、荷重受けブラケット17a〜17cの固定は、ピアノ線により設定した基準に合わせて行われる。
【0078】
また、上レール部材8bの下側に連結される中間レール部材8cには、図示しないが上端部に目板9cの下部をボルト10aとナット10bとにより取り付ける。この状態では、図18に示すように、中間レール部材8cの上端から目板9cの上部が突出している。そこで、ウィンチ59により吊り上げながら、この吊り上げられた中間レール部材8cの下端に他の中間レール部材8dの上端を連結して一本化し、これに伴って各レール部材8c,8d間に目板9bを取り付ける。
【0079】
このように一本化して吊り上げたレール部材8c,8dの下端を、図1および図19に示すように、昇降路2のピット部2aにおいて固定されている下レール部材8aの上端に連結すると共にそれらの下レール部材8aと中間レール部材8dとの間に目板9aを取り付ける。また、据付用足場16において中間レール部材8cの上端に取り付けられている目板9cを、図20に示すように、荷重受けブラケット17aの取付部39の取付部本体39c,39dにボルト43aとナット43bとにより締結して取り付ける。
【0080】
また、ガイドレール3b,3dにあっては、図10,図12および図21,図22に示すように、吊り上げた中間レール部材8c,8dの上端部を、荷重受けブラケット17b,17cの取付部45,54の取付部本体45d,54dにそれらの表面とレールクリップ52とにより端縁部を狭持させることにより取り付ける。
【0081】
これによりガイドレール3a〜3dは、下レール部材8a上に中間レール部材8c,8dが連結される。ここで、各ガイドレール3a〜3dは、図21〜図22に示すように、取付部39,45,54がそれぞれナット部材42を回転させることにより上方に移動され、中間レール部材8c,8dの上端が引っ張られる。すると、各ガイドレール3a〜3dは、中間レール部材8c,8dの下端が下レール部材8aに取り付けられているので、その下レール部材8aと荷重受けブラケット17a〜17cとの間でそれぞれ張設される。そこで、中間レール部材8c上には上レール部材8bを連結する。
【0082】
ガイドレール3a,3cの上レール部材8bを中間レール部材8c上に連結する際には、図1に示すように、上レール部材8bを据付用足場16から昇降路2の最上部の壁面にレールブラケット12c,12dにより固定して下端を中間レール部材8cの上端に接するように配置する。そこで、図7および図8に示すように、上レール部材8bの下端部をボルト10a,43aとナット10b,43bとにより目板9cの上部および荷重受けブラケット17aの取付部39の取付部本体39c,39dの上部に共締して取り付け、上レール部材8bの芯だしを行う。このとき、目板9cにより上レール部材8bの荷重をボルト10aを介して支持するようにする。
【0083】
また、ガイドレール3b,3dにあっては、図10〜図13および図19に示すように、上レール部材8bを据付用足場16から昇降路2の最上部の壁面にレールブラケット12c,12dにより固定して下端を中間レール部材8cの上端に接するように配置した後に、上レール部材8bの下端部とその下の中間レール部材8cの上端部との間にボルト10aとナット10bとにより目板9cに取り付け、上レール部材8bの芯だしを行う。このとき、目板9cは、上レール部材8bの荷重をボルト10aを介して支持するようにすると共に、下端縁が荷重受けブラケット17b,17cの取付部45,54の取付部本体45d,54d上端縁に当接されて設置される。このようにしてガイドレール3a〜3dは、上、下部が固定されて昇降路2内に配設される。
【0084】
次に、据付用足場16から昇降路2の最上部での各種据付作業を行う。つまり、図1に示すように、最上階乗り場18の開口部18bに三方枠60を取り付け、この三方枠60に不図示の制御盤を取り付ける。また、図1および図2に示すように、ガイドレール3aの上レール部材8bの上端部に巻上機7や調速機13を取り付け、ガイドレール3b,3dの上レール部材8bの上端部にそれぞれロープヒッチ14を取り付け、さらに図示しない回生抵抗などの昇降路2上部の機器類の取り付けるなどの作業を行う。
【0085】
また、据付用足場16からは、主ロープ6のロープ掛けも行う。すなわち、ウィンチ59により釣り合いおもり15を昇降路2の最上部まで吊り上げ、巻上機7の駆動シーブに主ロープ6を巻き掛けると共に、その主ロープ6の両端をそれぞれかご枠5のシーブ5aおよび釣り合いおもり15のシーブ15aに巻き掛けてからガイドレール3b,3dに形成されているロープヒッチ14に固定する。これにより、かご枠5は主ロープ6を介して巻上機7により昇降可能状態となる。なお、釣り合いおもり15は予めピット部2aにおいてガイドレール3c,3d間に係合状態で組み立てておくと共に、ガイドレール3c,3dには釣り合いおもり15の外れ止め部材を取り付けておく。
【0086】
この状態では、ガイドレール3aの上レール部材8bが巻上機7を支持しており、巻上機7およびこの巻上機7に巻き掛けられた主ロープ6などの荷重、この主ロープ6を介して巻上機7にかかるかご枠5および釣り合いおもり15などの荷重が、上レール部材8bの荷重と共に巻上機7の支持部分よりも下側の目板9cにかかっている。そして、その目板9cにかかる荷重は、図7および図8に示すように、荷重受けブラケット17aの取付部39が、目板9cを取り付けられて支持していることにより受けている。
【0087】
また、ガイドレール3b,3dの上レール部材8bが、図1および図2に示すように、それぞれロープヒッチ14に固定された主ロープ6の両端を支持しており、それらの主ロープ6の両端にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重が、上レール部材8bの荷重と共に主ロープ6の両端の支持部分よりも下側の目板9cにかかっている。そして、それらの目板9cにかかる荷重は、図11〜図13に示すように、ガイドレール3b,3dの中間レール部材8cの上端部を取り付けらた荷重受けブラケット17b,17cの取付部45,54が、取付部本体45d,54dの上端縁をそれぞれ目板9cの下端縁に当接されて支持することにより受けている。
【0088】
すなわち、各ガイドレール3a〜3dでは、未固定の中間レール部材8c,8dが巻上機7および主ロープ6などの荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重を負担していない。この結果、かご枠5または釣り合いおもり15の昇降の際には、各ガイドレール3a〜3dがかご枠5または釣り合いおもり15を案内する荷重のみを負担することとなる。
【0089】
次に、かご枠5の作業足場4に作業者が乗り込み、かご枠5をスロー運転により昇降させ、図2の二点差線に示すように、未固定の中間レール部材8c,8dをレールブラケット13e,13fにより固定・芯だしすると共に、各階の乗り場18に不図示の三方枠を取り付けるなどの各種据付作業を行っていく。そして、上レール部材8bの下側に連結されている中間レール部材8cまで固定・芯だしを行ったら、荷重受けブラケット17a〜17cを取り外し、据付用足場16を解体する。
【0090】
据付用足場16を解体する際には、図示しないが足場本体20上の作業足場58を解体すると共に足場本体20から足場板20dを取り外すと共に、足場本体20にウィンチワイヤ59aを接続しておく。また、かご枠5から防護天井4bを取り外してそのかご枠5の上部を開口させ、かご枠5を上昇させて据付用足場16の下側に配置しておく。
【0091】
そこで、作業者は、かご枠5の開口した上部から据付用足場16の足場板20dを取り外し、これにより開口したメインフレーム20bおよびサブフレーム20cの内側から固定部材22を取り外す。なお、据付用足場16から取り外した足場板20dや固定部材22は、かご枠5内に適宜積載する。そして、固定部材22が取り外されたことによりウィンチワイヤ59aに吊り下げられた状態の足場本体20を、ウィンチ59によりかご枠5内に積載する。また、ウィンチ59も足場本体20と同様に開口しているかご枠5の上部から取り外され、かご枠5に積載される。
【0092】
そして、かご枠5を昇降路2の最下階まで下降させて、かご枠5内に積載されている据付用足場16の構成部品およびウィンチ59を下ろした後、かご枠5の作業足場4から安全手すり4aや接触防止幕4cなどを取り外し、かご枠5にかご室を形成することによりエレベータの据え付けが完了する。
【0093】
本実施形態では、予め昇降路2の最上部に設置した据付用足場16からガイドレール3a〜3dの吊り上げ、それらのガイドレール3a〜3dの上部の固定、ガイドレール3aへの巻上機7の取り付け、巻上機7、かご枠5、釣り合いおもり15への主ロープ6のロープ掛けなどの昇降路2最上部での据付作業を行うことができる。これにより、作業足場4が形成された本設用のかご枠5を上、下部が固定されて配設されたガイドレール3a,3bに案内させながら巻上機7により昇降させて移動足場として用い、そのかご枠5の作業足場4から各種据付作業を行う据付方法を採用することができる。
【0094】
また、本実施形態では、ガイドレール3aの上部に巻上機7を取り付け、このガイドレール3aの上部の巻上機7の取付部分よりも下側を据付用足場16から予め昇降路2最上部の壁面に固定した荷重受けブラケット17aに取り付けることで固定し、その荷重受けブラケット17aにより巻上機7の荷重、主ロープ6を介して巻上機7にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重を受けさせることができる。
【0095】
さらに、本実施形態では、ガイドレール3b,3dの上部に主ロープ6の両端を固定しているロープヒッチ14を取り付け、これらのガイドレール3b,3dのロープヒッチ14の取付部分よりも下側を据付用足場16から予め昇降路2最上部の壁面に固定した荷重受けブラケット17b,17cに取り付けることで固定し、それらの荷重受けブラケット17b,17cにより主ロープ6の両端にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重をうけさせることができる。
【0096】
すなわち、本実施形態では、荷重受けブラケット17a〜17cにより、巻上機7および主ロープ6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重を受けさせている。このため、かご枠5を上、下部が固定されたガイドレール3a,3bに案内させながら昇降させる際には、ガイドレール3a〜3dがかご枠5または釣り合いおもり15を案内する荷重のみを負担し、未固定の上、下部間に過度の負担がかかる不具合を防止することができる。
【0097】
さらに、本実施形態では、ガイドレール3a〜3dの上部を荷重受けブラケット17a〜17cに取り付けることにより固定し、巻上機7および主ロープ6などの荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重を受けさせるため、それらの荷重受けのための作業を作業工数を多くすることなく行うことができる。
【0098】
また、本実施形態では、荷重受けブラケット17aにガイドレール3aの上部に加えてそのガイドレール3aに隣接したガイドレール3cの上部を取り付けることにより、荷重受けブラケット17aをガイドレール3a,3c間で共用しているため、部品点数を削減することができ、かつ据付作業の作業工数を低減して作業効率を向上することができる。
【0099】
また、本実施形態では、ガイドレール3a〜3dを配設する際、ガイドレール3a〜3dの下部を固定・芯だしして上部を荷重受けブラケット17a〜17cの取付部39,45,54の取付部本体39c,39d,45d,54dに取り付け、それらの取付部39,45,54を上方に移動させてガイドレール3a〜3dを張設する。このため、本実施形態では、荷重受けブラケット17a〜17cによりガイドレール3a〜3dの荷重を支持することができ、巻上機7および主ロープ6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの荷重を確実に受けさせることができる。
【0100】
さらに、本実施形態では、ガイドレール3a〜3dを張設した後に、ガイドレール3a〜3dの荷重受けブラケット17a〜17cへの取付部分よりも上側を昇降路2の壁面にレールブラケット12c,12dにより固定・芯だしする。したがって、ガイドレール3a〜3dの上部の巻上機7またはロープヒッチ14が取り付けられている部分を確実に固定することができ、かつかご枠5を昇降させて未固定の上、下部間の固定・芯だししてもガイドレール3a〜3dの長さが変わるようなことがなく、すでに固定・芯だしされた上部を再度固定・芯だしするような不具合を防止することができる。
【0101】
また、本実施形態では、荷重受けブラケット17a〜17cによる巻上機7および主ロープ6、この主ロープ6を介してを介して巻上機7やロープヒッチ14にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重受けを行う際、ガイドレール3a,3b,3dの上レール部材8bとその下側に連結される中間レール部材8cとの間に設けられた目板9cを荷重受けブラケット17a〜17cの取付部39,45,54にそれぞれ支持させて行うことができる。このため、荷重受けブラケット17a〜17cでは、従来からある目板9cを利用して昇降手段の荷重、昇降手段にかかる荷重の支持を容易に実現することができる。
【0102】
また、本実施形態では、荷重受けブラケット17aによるガイドレール3aの目板9cの支持を取付部39に目板9cを取り付けることにより行われるため、その目板9cの支持を容易に、かつ確実に行うことができる。
【0103】
さらに、荷重受けブラケット17b,17cにあっては、ガイドレール3b,3dの目板9cの支持を、取付部44,59にそれぞれガイドレール3b,3dの中間レール部材8cの上端部を取り付けると共に、それらの中間レール部材8cの上端部に配置されている目板9cの下端縁を取付部本体44d,59dの上端縁に当接させることで行っている。このため、本実施形態では、荷重受けブラケット17b,17cでの目板9cの支持を、より容易に、かつ確実に行うことができる。
【0104】
また、本実施形態では、据付用足場16を昇降路2の最上部に設置する際、支持アーム部19の一端を最上部乗り場18の床18aに連結すると共に他端に足場本体20を連結し、連結部材21の一端を足場本体20に連結すると共に乗り場18に連結した後、足場本体20を固定部材22により昇降路2の壁面に固定し、支持アーム部19および連結部材21の両端を足場本体20および乗り場18から取り外される。
【0105】
このため、据付用足場16は、昇降路2内でその壁面に固定部材22により固定された足場本体20のみとなっており、乗り場18の開口部18b内に配置されている部分がない。したがって、据付用足場16は、昇降路2最上部での据付作業において、三方枠60の取り付けなどの乗り場18の開口部18bでの据付作業を確実に行うことができる。
【0106】
また、足場本体20は、昇降路2内で乗り場18の床18aよりも下側に配置されているため、乗り場18の開口部18bでの据付作業を、より確実に行うことができる。
【0107】
また、本実施形態では、足場本体20を昇降路2内に配置が、最上部乗り場18で支持アーム部19の一端を最上部乗り場18の床18aに回動自在に連結し、その支持アーム部19の他端に足場本体20の一側と連結した後、足場本体20を支持アーム部19の一端を支点として乗り場18側から開口部18bを通して昇降路2側に回動させることで行われる。このため、本実施形態では、足場本体20の昇降路18内への設置作業を安全に、かつ容易に行うことができる。
【0108】
また、本実施形態では、足場本体20を乗り場18側から開口部18bを通って昇降路2側に確実に回動させるとき、予めサブフレーム20cをメインフレーム20bより起立した折り畳み状態としておくことにより、サブフレーム20cの寸法だけ長手方向に短くして開口部18bを確実に通すことができる。
【0109】
したがって、本実施形態では、昇降路2の寸法が開口部18の寸法に対して大きい場合であっても、足場本体20を乗り場18側から開口部18bを通って昇降路2側に回動させ、その足場本体20を昇降路2内に配置することができる。
【0110】
また、本実施形態では、据付用足場16の足場本体20上に単管パイプ56を組み立てて複数の足場板57を架設された作業足場58を立設され、足場本体20が複数段に形成されているため、昇降路2の最上部での据付作業を容易に、かつ確実に行うことができる。
【0111】
(第2実施形態)
以下、本発明にかかるエレベータの据付方法およびその装置の第2実施形態ついて図面を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図23は、本発明にかかるエレベータの据付方法に用いられる据付装置の第2実施形態に設けられている荷重受けブラケットの概略構成を示す側面図である。
【0112】
図23に示すように本実施形態のエレベータの据付装置は、上記実施形態と略同様に構成され、荷重受けブラケット61を昇降路2の壁面に固定されているブラケット本体62と、このブラケット本体62にそれぞれ上下に移動可能に支持されている上、下取付部63,64とで形成したものである。
【0113】
ブラケット本体62は、上記実施形態の荷重受けブラケット17aと同様に図示しないアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結・固定されている。このブラケット本体62は表面に昇降路2内部側に突出する突出部62aが一体に設けられ、この突出部62aには上、下面からそれぞれ上方および下方に向けてジャッキボルト41a,41bが立設されている。これらのジャッキボルト41a,41bには、それぞれナット部材42が上下移動可能に螺合されている。
【0114】
上取付部63は、ジャッキボルト41aに挿通される挿通孔63aを有した接続部63bと、この接続部63bから上方に向けて突設されてガイドレール3aの上レール部材8bの下端部が取り付けられている取付部本体63cとからなる。接続部63bは、挿通孔63aにブラケット本体62のジャッキボルト41aが挿通され、下面にジャッキボルト41aに螺合されているナット部材41が当接しており、そのナット部材41の位置に応じたジャッキボルト41aの所定の上下位置に支持されている。そして、接続部63bは、ナット部材41が上下移動することによりジャッキボルト41aへの接続位置を上下に変更可能となっている。
【0115】
取付部本体63cは、略矩形板状に形成され、接続部63bの昇降路2の中心部側に配置された端縁部から上方に向けて突設されている。この取付部本体63cは、不図示のボルトとナットにより上レール部材8bの下端部または中間レール部材8cの上端部が締結されて取り付けられている。これにより上取付部63は、上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷重、つまり巻上機7および主ロープ6を介して巻上機7にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重を支持している。
【0116】
また、下取付部64は、上記取付部63と略同様に構成されている。すなわち、下取付部64は、挿通孔64aにブラケット本体62のジャッキボルト41bが挿通された接続部64bが、下面に当接しているナット部材42によりジャッキボルト41bへの接続位置を上下に変更となっており、その接続部64bに設けられた取付部本体64cにガイドレール3aの中間レール部材8bの上端部が取り付けられている。なお、図示しないが、ガイドレール3b〜3dに取り付けられる荷重受けブラケットも上記荷重受けブラケット61と同様に構成されている。
【0117】
また、本実施形態のエレベータの据付方法は、上記実施形態と略同様であり、ガイドレール3aの上部を荷重受けブラケット61に取り付けて固定するときの手順が相違している。
【0118】
ガイドレール3aの上部を固定するときには、図示しないが予め一本化してウィンチ59により吊り上げたレール部材8c,8dの下端を、昇降路2のピット部2aにおいて固定されている下レール部材8aの上端に連結すると共に、中間レール部材8cの上端部を荷重受けブラケット61の下取付部64の取付部本体64cに不図示のボルトとナットとにより締結して取り付ける。
【0119】
ここで、各ガイドレール3a〜3dは、下取付部64がそれぞれ上方に移動されることにより、中間レール部材8c,8dの上端が引っ張られる。すると、各ガイドレール3a〜3dは、中間レール部材8c,8dの下端が下レール部材8aに取り付けられているので、その下レール部材8aと荷重受けブラケット17a〜17cとの間でそれぞれ張設される。そこで、中間レール部材8c上には上レール部材8bを固定する。
【0120】
ガイドレール3a〜3dの上レール部材8bを中間レール部材8c上に固定する際には、上レール部材8bを据付用足場16から昇降路2の最上部の壁面にレールブラケット71a,71bにより行われる。ここで、レールブラケット71a,71bは、レールクリップ52を用いたものであり、レールクリップ52を支持しているボルト51aを緩めることにより上レール部材8bを上下にスライド可能とする。
【0121】
このとき、上レール部材8bは、その下端を中間レール部材8cの上端との間に隙間を有するように配置し、その下端部をボルトとナットとにより荷重受けブラケット61の上取付部63の取付部本体63cに取り付ける。そこで、上レール部材8bの芯だしを行い、ガイドレール3aの上部を固定したこととなる。なお、ガイドレール3b〜3dも同様に上部を固定する。
【0122】
そして、上記実施形態と同様に、据付用足場16から上レール部材8bへの巻上機7の取り付けや主ロープ6のロープ掛けなどの昇降路2最上部での据付作業を行った後、かご枠5をスロー運転により昇降させ、未固定の中間レール部材8c,8dをレールブラケット13e〜13gにより固定・芯だしなどの各種据付作業を行っていく。
【0123】
中間レール部材8cまで固定・芯だしを行ったら、上レール部材8bの下端を中間レール部材8cの上端に連結する。上レール部材8bの下端を中間レール部材8cの上端に連結する際には、上レール部材8bを固定しているレールブラケット12c,12dのボルト51aを緩めることにより上レール部材8bを上下にスライド可能状態とする。そこで、荷重受けブラケット61の上取付部63を下方に移動させ、上レール部材8bを下方に移動させることにより、その上レール部材8bの下端を中間レール部材8cの上端に連結する。その後、レールブラケット12c,12dのボルト51aを締めて上レール部材8bを再度固定・芯だしし、ガイドレール3aを完全に固定する。また、ガイドレール3b〜3dも同様に完全に固定する。
【0124】
本実施形態においても、上記実施形態と同様の作用および効果を奏することができる。
【0125】
以上、本発明にかかるエレベータの据付方法およびその装置の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随する各種の設計変更が可能である。上記実施形態では、ガイドレール3aの上部に駆動シーブを有した巻上機7を取り付けていたが、例えば、巻上機7を昇降路2のピット部2aに配置し、ガイドレール3aの上部に主ロープ6を介して巻上機7に従動する上部シーブを取り付けてもよい。
【0126】
また、ローピングは、ガイドレール3aの上部の巻上機7に巻き掛けられた主ロープ6の両端が、かご枠5および釣り合いおもり15を介してガイドレール3b,3d上部のロープヒッチ14に固定される2対1ローピングであったが、巻上機7に巻き掛けられた主ロープ6の両端をそれぞれかご枠5および釣り合いおもり15に固定する1対1ローピングであってもよい。
【0127】
また、上記実施形態では、荷重受けブラケット17aを、目板9cが取付部本体39c,39dに取り付けられるように構成していたが、例えば、荷重受けブラケット17b,17cのように取付部本体に中間レール部材8cの上端部が取り付けられ、その取付部本体の上端縁を目板9cの下端縁に当接させるように構成してもよい。
【0128】
逆に、荷重受けブラケット17b,17cを、取付部本体45d,54dに中間レール部材8cの上端部が取り付けられ、それらの取付部本体45d,54dの上端縁を目板9cの下端縁に当接させるように構成していたが、例えば、荷重受けブラケット17aのように目板9cが取付部本体に取り付けられるように構成してもよい。
【0129】
また、荷重受けブラケット17a〜17cは、ガイドレール3a〜3dを完全に固定した後に昇降路2から取り外されるが、ガイドレール3a〜3dを固定しても昇降路2から取り外すことなく、本設用のブラケットとして用いてもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、据付用足場16の設置する際、予め最上部乗り場18の床18aに支持アーム部19の一端を回動自在に取り付け、その支持アーム部19の他端に乗り場18で足場本体20を取り付けた後、足場本体20を回動させて昇降路2内に配置させていたが、例えば、足場本体20をウィンチにより吊り上げて昇降路2内に配置させることもできる。
【0131】
足場本体20を昇降路2内に設置するには、予め、最上部乗り場18の床18aに支持アーム部19を取り付けておき、その後、昇降路2の最上部乗り場18からウィンチ59により足場本体20を吊り上げる。そして、吊り上げた足場本体20を昇降路2の最上部で支持アーム部19の他端に取り付け、乗り場18と足場本体20との間に連結部材21を取り付けて乗り場18から足場本体20を支持する。これにより足場本体20は、昇降路2内に配置される。以下、上記実施形態と同様にして据付用足場16を昇降路2最上部に設置する。
【0132】
このように足場本体20を昇降路2内に配置すると、足場本体20を最上部乗り場18まで運ぶときの作業者の労力を低減することができる。また、この場合には、支持アーム部19を回動自在に構成する必要がなく、支持アーム部19の乗り場18の床18aへの取付構造の簡素化を図ることができる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、昇降路上部に設置した据付用足場から昇降路上部での据付作業を行うことができる。これにより、作業足場が形成された本設用のかご枠を上、下部が固定されて配設されたガイドレールに案内させながら昇降させて移動足場として用い、そのかご枠の作業足場から各種据付作業を行う据付方法を採用することができる効果がある。
【0134】
また、ガイドレールの上部に昇降手段を支持させ、このガイドレールの上部の昇降手段の支持部分よりも下側を据付用足場から予め昇降路上部に固定した荷重受けブラケットに取り付けることで固定し、その荷重受けブラケットにより昇降手段にかかる荷重を受けさせている。
【0135】
このため、かご枠を上、下部が固定されたガイドレールに案内させながら昇降させる際には、上部に昇降手段を支持しているガイドレールにかご枠などを案内する荷重のみを負担させることができ、未固定の上、下部間に過度の負担がかかる不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるエレベータの据付方法に用いられる据付装置の第1実施形態を示す概略構成の斜視図である。
【図2】図2は、図2は図1に示す据付装置の側面図である。
【図3】図3は、図1に示す据付装置に設けられている据付用足場が設置途中状態である昇降路上部の拡大斜視図である。
【図4】図4は、図3に示す据付用足場の斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す据付用足場の側面図である。
【図6】図6は、図4に示す据付用足場に設けられている足場本体に足場板を架設した状態の平面図である。
【図7】図7は、図3に示す据付装置に設けられている荷重受けブラケットの概略構成の斜視図である。
【図8】図8は、図7に示す荷重受けブラケットの側面図である。
【図9】図9は、図7に示す荷重受けブラケットの平面図である。
【図10】図10は、図3に示す据付装置に設けられている別の荷重受けブラケットの概略構成の斜視図である。
【図11】図11は、図10に示す荷重受けブラケットの側面図である。
【図12】図12は、図3に示す据付装置に設けられている別の荷重受けブラケットの概略構成の斜視図である。
【図13】図13は、図12に示す荷重受けブラケットの側面図である。
【図14】図14は、据付足場に設けられている足場本体を昇降路内に配置するときの側面図である。
【図15】図15は、図14に示す据付用足場の足場本体を昇降路内に配置した状態の側面図である。
【図16】図16は、図15に示す据付用足場の足場本体を昇降路内に固定した状態の側面図である。
【図17】図17は、図16に示す据付用足場の乗り場側からの支持を解除した状態の側面図である。
【図18】図18は、昇降路内にガイドレールが配設するときの昇降路の断面図である。
【図19】図19は、昇降路内にガイドレールを配設した状態を示す昇降路の断面図である。
【図20】図20は、図7に示す荷重受けブラケットにガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの側面図である。
【図21】図21は、図10に示す荷重受けブラケットにガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの側面図である。
【図22】図22は、図12に示す荷重受けブラケットにガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの側面図である。
【図23】図23は、本発明にかかるエレベータの据付方法に用いられる据付装置の第2実施形態に設けられている荷重受けブラケットの概略構成を示す側面図である。
【図24】図24は、従来のエレベータの据付方法に用いられている据付装置を示す斜視図である。
【図25】図25は、従来の別のエレベータの据付方法に用いられている据付装置を示す斜視図である。
【図26】図26は、図25に示す据付装置においてガイドレールを昇降路内に配設するときの斜視図である。
【符号の説明】
1 据付装置
2 昇降路
3a,3b,3c,3d ガイドレール
4 作業足場
5 かご枠
6 主ロープ(昇降手段)
7 巻上機(昇降手段)
8a,8b,8c,8d レール部材
9a,9b,9c 目板
15 釣り合いおもり
16 据付用足場
17a,17b,17c 荷重受けブラケット
18 乗り場
18a 床
18b 開口部
19 支持アーム部
20 足場本体
20a 立設フレーム
20b メインフレーム
20c サブフレーム
20d 足場板
21 連結部材
22 固定部材
38,44,53 ブラケット本体
39,45,54 取付部
Claims (3)
- 昇降路の上部に、最上部の乗り場より据付用足場を設置する工程と、
前記据付用足場を用いて昇降路の最上部に揚重設備を取り付ける工程と、
前記昇降路のピット部にて、かご枠用のガイドレールおよび釣り合いおもり用のガイドレールのそれぞれを、連結した状態で構成する複数のレール部材のうち、それぞれのガイドレールの最下部に位置する下レール部材を設置する工程と、
前記かご枠用のガイドレールおよび釣り合いおもり用のガイドレールのそれぞれを、連結した状態で構成する複数のレール部材のうち、それぞれのガイドレールの最上部に位置する上レール部材より下に配置され、かつ前記下レール部材より上に配置される複数の中間レール部材を、前記揚重設備を用いて吊り上げながら連結させて一本化した状態で下端を前記下レール部材の上端に連結させると共に、上端を前記昇降路側に設けた荷重受けブラケットに固定する工程と、
前記据付用足場を用いて、前記上レール部材を、前記一本化した前記複数の中間レール部材の上端に連結した状態で前記昇降路側に固定する工程と、
前記据付用足場から前記昇降路内の前記上レール部材の上端部に巻上機を取り付ける工程と、
前記巻上機に主ロープを掛け、前記巻上機の一方側に位置する前記主ロープを、前記下レール部材に対して昇降可能に係合するかご枠のシーブに掛けて端部を前記上レール部材に固定すると共に、前記巻上機の他方側に位置する前記主ロープを、前記揚重設備により前記昇降路の最上部に吊り上げた釣り合いおもりのシーブに掛けて端部を前記上レール部材に固定する工程と、
前記巻上機を操作して前記かご枠を上昇動作させて、前記かご枠用のガイドレールおよび前記釣り合いおもり用のガイドレールの調整および固定を行う工程と、
前記据付用足場の下方に配置した前記かご枠を作業足場として前記据付用足場の解体と前記揚重設備の取り外しを行う工程と、
を備えることを特徴とするエレベータの据付方法。 - 請求項1記載のエレベータの据付方法であって、
前記据付用足場から前記昇降路内の前記上レール部材の上端部に巻上機を取り付ける工程では、調速機も取り付けることを特徴とするエレベータの据付方法。 - 請求項1または請求項2記載のエレベータの据付方法であって、
前記据付用足場の下方に配置した前記かご枠を作業足場として前記据付用足場の解体と前記揚重設備の取り外しを行う工程の後に、前記かご枠にかご室を形成することを特徴とするエレベータの据付方法。
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