JP4131614B2 - 文書処理装置および文書処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル複写機、スキャナ、ファクシミリなどより入力された文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などに記載された処理命令などを認識し、認識された処理命令によって、人手による操作を行うことなしに、文書画像の複写、保存、転送などの処理を行う文書処理装置および文書処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、文書処理プロセスのデジタル化が進められており、デジタル複合機の出現などにより、個人のデスクトップのコンピュータ上で様々な処理が可能となっている。
【0003】
しかしながら、現状では、コピーやFAXなどの紙文書を扱う処理を行う場合には、オフィス内にて共同で用いられているデジタル複合機の場所まで足を運んで機器を操作する必要があり、オフィス作業のワークフローの中でのボトルネックとなっている。
【0004】
そこで、処理すべき文書画像を個人のデスクに溜めておき、デジタル複合機での処理を一括して行うことも考えられるが、その場合でも、各文書画像毎にデジタル複合機のコントロールパネルなどの操作を人手で行う必要があるため、全ての文書画像の処理が完了するまで、ユーザーは時間が拘束されてしまうという問題がある。
【0005】
また、デジタル複合機において、紙文書の連続処理を可能とする手段として、ADF(Auto Document Feeder)があるが、ADFでは連続した同一処理のみ可能であり、文書画像毎に異なる処理を行わせることは不可能である。
【0006】
そこで、文書処理プロセス自動化に関する技術が提案されており、その一つの手段として、例えば、特開平7−49941号公報に開示されているものがある。この文書処理プロセスでは、機械識別マークコードやコンピュータネットワーク上における経路指定を持つ表紙を全てのシートの論理セットに先だって載置し、走査の間に表紙の存否とそれによる文書走査の開始を確認した上で、機械識別マークコードを読み込み、そこでの識別子と経路指定の情報を記録し、新しい表紙やスキャナに投入する次のシートがない場合に、前回の表紙から走査された全てのシートを一つの文書画像としてコンピュータネットワーク上に保存するといった方法である。
【0007】
しかしながら、特開平7−49941号公報に開示の技術では、文書画像の各論理セットに先だって機械識別特殊情報を含む表紙を置くことが必須となっており、かつ、新しい表紙の出現やスキャナに投入する次のシートがないことをもって一つの文書画像であることを識別しているため、ADFなどから入力される文書画像の積み重ね中の一部だけを自動処理対象とすることは不可能であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の技術では、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどの操作を行う際には、人手による機器の操作が必要であったり、一部の文書画像だけを自動処理対象とすることが不可能であり、処理対象となる各文書画像毎に夫々異なった連携処理、自動処理を行うことができなかった。
【0009】
本発明においては、上記問題を解決するためになされたものであり、文書画像の予め定められた箇所、あるいは付箋などに処理命令、識別子を記述し、それを認識させることによって、処理対象となる各文書画像毎に夫々異なる処理を自動的に行うことを可能とする文書処理装置および文書処理方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の文書処理装置においては、コピー機能、OCR機能、送信機能、または画像処理機能のいずれかを含む予め定めた複数種の機能を対象に、任意の1種または複数種の機能の処理を実行する処理命令が文字またはコードで予め定めた箇所あるいは付箋に記載された文書画像を入力する入力手段と、前記複数種の機能を対象に、前記各機能の処理を実行する処理命令を記録したデータベースと、前記入力手段に入力された文書画像から前記処理命令を抽出して認識する認識手段と、前記認識手段が認識した前記処理命令と前記データベースに記録された処理命令とを比較して、前記入力手段より入力された文書画像に記載されている処理命令を判断する判断手段と、前記判断手段によって判断された処理命令に従って、前記入力手段より入力された文書画像に対し、文書画像毎の処理を実行させる処理手段と、前記入力手段に入力された文書画像に前記処理命令が記載されている場合に、前記処理手段による文書画像毎の処理を実行する前に、前記記載されている処理命令を前記文書画像から消去する消去手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0011】
さらに、この発明の文書処理方法においては、デジタル複写機におけるコピー機能、スキャナにおけるOCR機能、およびファクシミリにおける送信機能を備え、前記各機能の処理を実行する処理命令を記録したデータベースを備えた文書処理装置における文書処理方法であって、コピー機能、OCR機能、送信機能、または画像処理機能のいずれかを含む予め定めた複数種の機能を対象に、任意の1種または複数種の機能の処理を実行する処理命令が文字またはコードで予め定めた箇所あるいは付箋に記載された文書画像を入力する入力ステップと、前記入力ステップで入力した文書画像から前記処理命令を抽出して認識する認識ステップと、前記認識ステップで認識した前記処理命令と前記データベースに記録された処理命令とを比較して、前記文書画像入力ステップで入力された文書画像に記載されている処理命令を判断し、判断した処理命令に従って、前記文書画像入力ステップで入力された文書画像に対し文書画像毎の処理を実行させ、前記文書画像の入力ステップに入力された文書画像に前記処理命令が記載されている場合に、前記文書画像毎の処理を実行する前に、前記記載されている処理命令を前記文書画像から消去する処理ステップとを具備したことを特徴とする。
【0012】
上記構成を備えることにより、本発明においては、文書の予め定められた箇所、あるいは付箋などに処理命令となる情報を記載し、その情報を認識させることによって、処理対象となる各文書毎に夫々異なる処理を自動的に行うことを可能とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態における文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
この文書処理装置は、画像入力部10、文書認識部11、命令判断部12、命令データベース部13および処理部14から構成されている。
【0015】
画像入力部10は、文書画像をデジタルデータとして入力するものであり、デジタル複写機、スキャナまたはファクシミリ等で構成されているものである。文字認識部11は、画像入力部10で入力された文書画像の予め定められた箇所または付箋などに記載されている処理命令を示す文字情報を抽出し認識するものである。
【0016】
また、命令判断部12は、この文書認識部11で認識された文字情報(文字列)に基づき、命令データベース部13に記憶されている処理命令・識別子とのマッチングを行い、文書画像に記述された処理命令の内容を判断するものである。命令データベース部13は、処理部14で行う処理命令・識別子の内容を予め記憶しておくデータベースである。
【0017】
更に、処理部14は、命令判断部12にて認識された処理命令に基づき、画像入力部10から入力された文書画像に対して所定の処理を実行するためのものである。この処理部14は、例えば、デジタル複写機におけるコピー機能、スキャナにおけるOCR機能、FAXにおける送信機能などを備えたものである。
【0018】
次に、図2に示すフローチャートに基づき、図1に示す文書処理装置における処理の流れを説明する。
【0019】
まず、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどにより構成される画像入力部10により文書画像をデジタルータとして入力する(ST101)。次に、画像入力部10から入力された文書画像から文書中の予め定めた箇所、あるいは付箋などに記された手書きあるいは活字文字を文字認識部11により抽出し、認識処理を実行する(ST102)。
【0020】
ここで命令の認識領域を文書中の予め定められた箇所に限定するのは、文書中の命令以外の文字列を命令と誤認識するのを防き、文字認識部11が文字列の認識処理を行う領域を限定するためである。
【0021】
文書中の予め定められた箇所の検出については、例えばA4縦ではこの領域、あるいは形式Aの帳簿フォーマットではこの領域といったように、文書サイズや文書種類に対応付けて予め領域を定めておくことにより、文書処理装置の文書サイズ検出結果などを用いて、文字認識部11にて自動的に領域を検出することができる。
【0022】
また、付箋領域の検出に関しては、文書の用紙端を検出し用紙を構成する直線からはみ出している領域を付箋と認識することによって、文字認識部11により付箋領域を検出することができる。
【0023】
その他にも、命令を記述する文字列や命令文字列の背景色や付箋などの色を予め定めておいて、この背景色や付箋の色情報を利用したり、文字列の前後に特殊なマークを書き込む、点線で囲むなどのように文字認識部11が命令文字列を認識できるような特殊なルールを定めるなどして、文字列認識領域を検出させることも可能である。
【0024】
ここで、文書画像における文字の認識対象領域(予め定めた箇所、あるいは付箋など)の例を図3に示す。図3(a)は文書の右上点線で囲まれた領域を文字の認識領域と定めた例であり、図3(b)は付箋部分を認識領域と定めた例である。
【0025】
これらの例では、図4に示すように、文字認識部11において、文字列 "COPY 3"、"OCR"、"MAIL SATO"という文字が認識される。このように文字認識部11において、文書画像中の予め定められた箇所または付箋部分に文字を認識すると(ST103)、この文字認識結果を命令判断部12に送る。
【0026】
命令判断部12では、文字認識部11で認識した文字列の解釈と、命令データベース部13に存在する処理命令並びに識別子のマッチングを行い、文書画像に対する処理命令を認識する(ST104)。
【0027】
この命令データベース部13は、文書処理装置で実行される処理命令並びに識別子を予め記憶しておくもので、具体的に記憶されている処理命令の例を下記に示す。
(処理命令の内容)
・コピー(コピーを取る)
・FAX(FAX送信する)
・OCR(文書画像を文字認識する)
・MAIL(メール送信する)
・保存(メモリに保存する)
・コピー時の属性(例、2in1、拡大縮小、ステープル、両面コピー)
・画像処理(例、2値化、傾き補正、単色化、写真除去)
・有効期限
・フォルダ分類
また、命令データベース部13では、例えば、処理命令の内容と具体的な一連の処理の内容を下記のように対応させて記憶しておくことで、命令判断部12において、これらの処理命令が指示された場合に、一連の処理の内容を識別することを可能とする。
【0028】
・「チェック」→「傾き補正→単色化→保存」
・「コピー2」→「2in1→コピー」
・「モノクロ」→「写真除去→2値化→FAX」
・「レジュメ」→「コピー10部→郵送」
図3乃至図4に示す例では、命令判断部12は、命令データベース部13に記憶されている処理命令・識別子の内容から、第1の命令として、COPY(コピーをとる)、その引数となる識別子として3(3部)、第2の命令として、OCR(文書画像内容をOCRにかける)、第3の命令として、MAIL(メールを送る)、対応する識別子として「SATO」を認識する。
【0029】
さらに、この命令判断部12では、認識した処理命令が適切なもので実行可能であるか否かを判断する(ST105)。すなわち、図3に示す例の場合、「入力された文書画像を3部コピーし、文書画像をOCRにて認識させ、更にその認識内容をユーザー名「SATO」にメールで送信する」という処理命令が認識されることとなるが、この処理命令が文書処理装置で実行可能か否かが判断される。
【0030】
これらの認識結果が実行可能であると判断された場合は、認識した処理命令を処理部14に送る。また、文書処理装置にてOCR機能を有していないにも係らず、OCRの命令が指定された場合には、命令判断部12において指定された処理命令が実行不可能であると判断され、実行不可能というワーニングをメールや印刷出力でユーザーに通知するように処理部14に処理命令を送る。
【0031】
また、文書画像中の予め定められた箇所に文字が記載されていない、または付箋などが付与されていないなどのために、文字認識部11において文字が検出されない場合(ST103)には、命令判断部12では、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどの画像入力部10で予め定められているデフォルト処理を行うように処理部14に処理命令を送る。
【0032】
処理部14では、命令判断部12で判断された処理命令の実行(ST106)、または処理命令が実行不可能であるというワーニング通知(ST107)、または、画像入力部10で指定されているデフォルト処理の実行(ST108)のいずれか適切な処理を実行する。例えば、画像入力部10より入力された文書画像において、図3に示すように処理命令が文書画像中の予め定められた箇所または付箋などに記載されている場合には、その処理命令に従って、まず、画像入力部10より入力された文書画像を3部コピーし、さらにこの入力された文書画像をOCRにて文字認識させ、その認識結果をユーザ名「SATO」にメールで送信する処理を行うものである。
【0033】
このように、画像入力部10より入力される文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などに処理命令、識別子を記述することにより、入力された文書画像の記述された処理命令を認識させることによって、入力される各文書画像毎に夫々指定された処理(コピー、OCR、メール送信等)を自動的に行うことを可能とするものである。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態における文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【0034】
この文書処理装置においては、文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などにコード化されて記述されている処理命令を認識する場合の構成を示している。
【0035】
この文書処理装置は、画像入力部20、コード認識部21、命令判断部22、命令データベース部23および処理部24から構成されている。
【0036】
画像入力部20は、文書画像をデジタルデータとして入力するものであり、図1に示す画像入力部10と同様に、デジタル複写機、スキャナまたはファクシミリ等で構成されているものである。コード認識部21は、画像入力部20にて入力された文書画像の予め定められた箇所または付箋などに記載されている処理命令を示すコード情報を抽出し認識するものである。
【0037】
また、命令判断部22は、このコード認識部21で認識されたコード情報に基づき、命令データベース部23に記憶されている処理命令・識別子とのマッチングを行い、文書画像に記述された処理命令の内容を判断するものである。命令データベース部23は、処理部24で行う処理命令・識別子の内容を予め記憶しておくデータベースである。
【0038】
更に、処理部24は、命令判断部22にて認識された処理命令に基づき、画像入力部20から入力された文書画像に対して所定の処理を実行するためのものである。この処理部24は、図1に示す処理部14と同様に、例えば、デジタル複写機におけるコピー機能、スキャナにおけるOCR機能、FAXにおける送信機能などを備えたものである。
【0039】
次に、図6に示すフローチャートに基づき、この文書処理装置における処理の流れを説明する。
【0040】
まず、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどにより構成される画像入力部20により文書画像をデジタルータとして入力する(ST201)。次に、画像入力部20から入力された文書画像から文書画像中の予め定めた箇所、あるいは付箋などに記されたコード情報をコード認識部21により抽出し、そのコード情報の内容を認識する(ST202)。
【0041】
ここで、図7に文書画像におけるコード情報の認識対象領域となる「予め定めた箇所」あるいは「付箋」の例を示す。図7(a)は文書画像の右上点線で囲まれた領域をコード情報の認識領域と定めた例であり、図7(b)は付箋部分をコード情報の認識領域と定めた例であり、コード情報としてバーコードが採用されている例を示している。これらの例では、コード認識部21により、図8に示すようにバーコード領域が認識される。また、この「予め定めた箇所」あるいは「付箋」の領域の検出方法に関しては、第1の実施の形態で説明した方法と同じ方法を用いてコード認識部21で実施される。
【0042】
命令判断部22では、コード認識部21で認識したコードの解釈と、命令データベース部23に存在する処理命令・識別子のマッチングを行い、文書画像に対する処理命令を認識する(ST204)。
【0043】
この命令データベース部23は、文書処理装置で実行される処理命令並びに識別子を予め記憶しておくもので、具体的に記憶されている処理命令の内容は第1の実施の形態で説明した命令データベース部13に記憶されている内容と同様である。
【0044】
次に、この命令判断部22では、認識した処理命令が適切なもので実行可能であるか否かを判断し(ST205)、これらの認識結果が実行可能であると判断された場合は、認識した命令を処理部24に送る。また、文書処理装置がFAX機能を有していないにも係らず、FAXの命令が指定された場合には、命令判断部22において指定された処理命令が実行不可能であると判断され、この場合には、実行不可能というワーニングをメールや印刷出力でユーザーに通知するように処理部24に処理命令を送る。
【0045】
また、文書画像中の予め定められた箇所にコード情報が記載されていない場合、または付箋などが付与されていない場合などにおいて、コード認識部21においてコード情報が検出されない場合(ST203)には、命令判断部22では、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどの画像入力部20で予め定められているデフォルト処理を行うように処理部24に処理命令を送る。
【0046】
処理部24では、命令判断部22で判断された処理命令の実行(ST206)、または処理命令が実行不可能であるというワーニング通知(ST207)、または、画像入力部20で指定されているデフォルト処理の実行(ST208)のいずれか適切な処理を実行するものである。
【0047】
例えば、画像入力部20より入力された文書画像において、図7に示すように処理命令が文書画像中の予め定められた箇所または付箋などにコード情報として記載されている場合には、その処理命令に従って文書画像毎に所定の処理(コピー、OCR、メール送信等)を実行する。
【0048】
このように、画像入力部20より入力される文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などにコード情報として処理命令を記述することにより、入力された文書画像の記述された処理命令を認識させることによって、入力される各文書画像毎に夫々指定された処理を自動的に行うことを可能とするものである。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態における文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【0049】
この文書処理装置においては、第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明した文書処理装置での処理方法を引用して、例えば、承認印が押印されている文書画像を識別し、承認印が押印されている文書画像とその他の文書画像とを別々のフォルダに保存させる等の処理を実行する場合の例を示したものである。例えば、文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などにに承認印が押印されている場合には、承認済みフォルダ(図示せず)に転送し、その他の文書画像(承認印が押印されていない文書画像)を未承認フォルダ(図示せず)に転送する。
【0050】
この文書処理装置では、画像入力部30、印鑑認識部31、判断部32、印鑑データベース部33および処理部34の構成を備えている。
【0051】
画像入力部30は、文書画像をデジタルデータとして入力するものであり、デジタル複写機、スキャナまたはファクシミリ等で構成されているものである。
【0052】
印鑑認識部31は、画像入力部30にて入力された文書画像の予め定められた箇所あるいは付箋などに記載された印影を抽出し、認識するものである。
【0053】
判断部32は、印鑑認識部31で認識された印影と印影データベース部33に保存されている承認印に対応した複数の印影データとのマッチングを行い、文書画像に記載されている印影データが承認印であるか否かを判別するものである。
【0054】
また、処理部34は、判断部32にて画像入力部31より入力された文書画像に承認印が押印されていると判断された場合には、この文書画像を承認フォルダ(図示せず)に転送し、また、画像入力部31より入力された文書画像に承認印が押印されていないと判断された場合には、未承認フォルダに転送する処理を実行するものである。
【0055】
次に、図10に示すフローチャートに基づき、この文書処理装置での処理の流れを説明する。
【0056】
まず、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどにより構成される画像入力部30により文書画像をデジタルータとして入力する(ST301)。次に、画像入力部30から入力された文書画像に対して、文書画像中の予め定めた箇所、あるいは付箋などに承認印が押印されているか否かを判別するために、認識部31にて、文書画像中の予め定めた箇所あるいは付箋などに何らかの印が押印されている場合には、その印影を印鑑認識部31にて抽出し、認識する(ST302)。
【0057】
図11に文書画像の印影の認識対象領域となる「予め定めた箇所」あるいは「付箋」の例を示す。図11(a)は文書画像の右上点線で囲まれた領域を印影の認識領域と定めた例であり、図11(b)は付箋部分を印影の認識領域と定めた例であり、これらの例では、印鑑認識部31により、図12に示すように印影領域が認識される。また、この「予め定めた箇所」あるいは「付箋」の領域の検出方法に関しては、第1の実施の形態で説明した方法と同じ方法を用いて印鑑認識部31で実施される。
【0058】
判断部32では、印鑑認識部31で認識された印影データと印影データベース部33に保存されている印影データとのマッチングを行い、文書画像に押印されている印影データが承認印であるか否かを判別し(ST304)、その判別結果に基づき、次の処理を実行する(ST305)。
【0059】
この実施例では、認識された印影が承認印である場合には、処理部34に対して、画像入力部30から入力された文書画像データを承認フォルダへ登録するように指示し、認識された印影が印影データベース33に記憶されている承認印のデータとは異なる等の理由で承認印ではないと判断された場合には、処理部34に対して、この文書画像データを未承認フォルダに転送するとともに、その旨のワーニングをメールや印刷出力でユーザーに通知するように指示する。
【0060】
この印鑑認識部31において、文書画像中の予め定められた箇所あるいは付箋などに印影が何も検出されない場合(ST303)には、命令判断部32では、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどの画像入力部20で予め定められているデフォルト処理を行うように処理部34に処理命令を送る。
【0061】
処理部34では、判断部32の処理命令に基づき、文書画像データの承認済みフォルダへの登録の実行(ST306)、ワーニング通知(ST307)またはデフォルト処理の実行(ST308)のいずれか適切な処理を実行し、その文書画像に対する処理を終える。
【0062】
このように、第3の実施の形態での文書処理装置では、承認印が押印されている文書画像を識別し、承認印が押印されている文書画像とその他の文書画像とを別々のフォルダに保存させる等の処理を自動的に実行することを可能とする。
(第4の実施の形態)
文書画像中に文字、コード、印影等を記述するための領域や付箋領域に文字、コード、印影が記述されているものをそのまま処理すると、元々の文書画像に含まれていなかった文字、コード、印影が含まれたまま、印刷、複写、保存、転送、OCRなどの処理が行われてしまうこととなる。
【0063】
そこで、本発明の第4の実施の形態として、自動処理のために付与された文字、コードあるいは印影などの指示部分を消去した上で、文書画像の印刷、複写、保存、転送、OCR等の処理を行う構成を備えた文書処理装置の例を説明する。
【0064】
図13に本発明の第4の実施の形態における文書処理装置の構成を示し、図14にこの文書処理装置における処理の流れをフローチャートにて示す。
【0065】
この文書処理装置では、画像入力部40、認識部41、命令判断部42、指示消去部43及び処理部44を備えた構成となっている。
【0066】
画像入力部40では、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどの画像入力手段を用いて文書画像をデジタルデータとして入力する(ST401)。
【0067】
認識部41では、画像入力部40で入力された文書画像から文書画像中の予め定めた箇所、あるいは付箋などに記された文字、コード情報あるいは印影を抽出し認識する(ST402)。
【0068】
この際、認識部41において、文字、コード情報あるいは印影等が何も検出されなかった場合(ST403)には、指示消去部44では特別な処理を行わず、デジタル複写機、スキャナ、FAXなどで予め定められているデフォルト処理を行うように、命令判断部42から処理部45に指示する。
【0069】
また、認識部41において文字、コード情報あるいは印影等が検出された場合(ST403)には、この検出結果を命令判断部42に送る。
【0070】
命令判断部42では、認識部41で認識された文字、コード情報または印影と命令データベース43に存在する処理命令・識別子、コード情報または印影情報とのマッチングを行い、文書画像に対する処理命令等を認識する(ST404)。さらに、命令判断部42では命令が適切で実行可能かを判断し(ST405)、これらの認識結果が実行可能であると判断した場合は、認識した処理命令等を処理部45に指示する。認識部41において、認識された処理命令等が実行不可能であると判断された場合には、指示消去部44では特別な処理を行わず、実行不可能というワーニングをメールや印刷出力でユーザーに通知するよう処理部45に指示を出す。
【0071】
処理部45では、命令判断部42での判断結果に基づいて、認識命令の実行(ST406)、ワーニング通知(ST407)またはデフォルト処理の実行(ST408)のいずれか適切な処理を実行する。この際、認識部41で認識された命令の一つとして文書画像に付加された指示消去が含まれる場合や、文書画像に付加された指示消去を行う設定が含まれている場合には、指示消去命令を認識した時点で命令判断部42より指示消去部44に指示がなされ、この指示消去部44において文書画像に付加された指示を消去する動作を実行する。
【0072】
この構成を備えることにより、文字、コード、印影等を記述するための領域や付箋領域に文字、コード、印影が記述されている文書画像であっても、これらの記述内容を消去した上で、文書画像の印刷、複写、保存、転送、OCR等の処理を行うことを可能とするものである。
【0073】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明においては、デジタル複写機、スキャナ、ファクシミリなどより入力された文書画像に対して、この文書画像の予め定めた箇所あるいは付箋などに処理命令となる情報を記述し、その情報を抽出して認識することにより、文書画像毎の指示された処理命令を認識して、処理対象となる各文書画像毎に夫々異なる処理を自動的に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置における文書処理方法を示すフローチャートである。
【図3】同装置において処理される文書画像の認識対象領域と文字の例を示す図である。
【図4】同装置において処理される文書画像の抽出文字列領域と文字認識例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】同装置における文書処理方法を示すフローチャートである。
【図7】同装置において処理される文書画像の認識対象領域とコード情報の例を示す図である。
【図8】同装置において処理される文書画像の抽出文字列領域とコード認識例を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同装置における文書処理方法を示すフローチャートである。
【図11】同装置において処理される文書画像の認識対象領域と印影の例を示す図である。
【図12】同装置において処理される文書画像の印影領域の認識例を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【図14】同装置における文書処理方法を示すフローチャートである。
【図15】同装置において処理される文書画像の認識対象領域を消去した例を示す図である。
【符号の説明】
10、20、30、40 … 画像入力部
11 … 文字認識部
12、22、42 … 命令判断部
13、23、43 … 命令データベース部
14、24、34、45 … 処理部
21 … コード認識部
31 … 印鑑認識部
32 … 判断部
33 … 印影データベース部
41 … 認識部
44 … 指示消去部
Claims (2)
- コピー機能、OCR機能、送信機能、または画像処理機能のいずれかを含む予め定めた複数種の機能を対象に、任意の1種または複数種の機能の処理を実行する処理命令が文字またはコードで予め定めた箇所あるいは付箋に記載された文書画像を入力する入力手段と、
前記複数種の機能を対象に、前記各機能の処理を実行する処理命令を記録したデータベースと、
前記入力手段に入力された文書画像から前記処理命令を抽出して認識する認識手段と、
前記認識手段が認識した前記処理命令と前記データベースに記録された処理命令とを比較して、前記入力手段より入力された文書画像に記載されている処理命令を判断する判断手段と、
前記判断手段によって判断された処理命令に従って、前記入力手段より入力された文書画像に対し、文書画像毎の処理を実行させる処理手段と、
前記入力手段に入力された文書画像に前記処理命令が記載されている場合に、前記処理手段による文書画像毎の処理を実行する前に、前記記載されている処理命令を前記文書画像から消去する消去手段と、
を具備したことを特徴とする文書処理装置。 - デジタル複写機におけるコピー機能、スキャナにおけるOCR機能、およびファクシミリにおける送信機能を備え、前記各機能の処理を実行する処理命令を記録したデータベースを備えた文書処理装置における文書処理方法であって、
コピー機能、OCR機能、送信機能、または画像処理機能のいずれかを含む予め定めた複数種の機能を対象に、任意の1種または複数種の機能の処理を実行する処理命令が文字またはコードで予め定めた箇所あるいは付箋に記載された文書画像を入力する入力ステップと、
前記入力ステップで入力した文書画像から前記処理命令を抽出して認識する認識ステップと、
前記認識ステップで認識した前記処理命令と前記データベースに記録された処理命令とを比較して、前記文書画像入力ステップで入力された文書画像に記載されている処理命令を判断し、判断した処理命令に従って、前記文書画像入力ステップで入力された文書画像に対し文書画像毎の処理を実行させ、前記文書画像の入力ステップに入力された文書画像に前記処理命令が記載されている場合に、前記文書画像毎の処理を実行する前に、前記記載されている処理命令を前記文書画像から消去する処理ステップと、
を具備したことを特徴とする文書処理方法。
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