JP4121915B2 - シャッター付き光コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタに係り、特に、光コネクタが挿入、接続されるコネクタハウジングにおいて、被接続側光コネクタからの出射光を遮光するシャッターが設けられているシャッター付き光コネクタおよびこのシャッター付きコネクタに用いられるシャッターユニットに関する。
図18に示すように、例えば、光コネクタアダプタ1のコネクタ穴2に光コネクタ3(光コネクタプラグ)を挿入して、光コネクタアダプタ1に逆側から挿入接続されている光コネクタ4(光コネクタプラグ。以下「アダプタ側光コネクタ」と称する場合がある)に対して接続する場合、アダプタ側光コネクタ4先端からの出射光Hが、挿入側の光コネクタ3を操作する作業者の目に入らないように防護したい要求がある。同様の要求は、例えば、光コネクタレセプタクルなどの各種コネクタハウジングに対する光コネクタの挿入、接続に共通に存在する。
前述の要求に鑑みて、例えば、光コネクタアダプタ1のコネクタ穴2の開口部付近に、コネクタ穴2を開閉する蓋を取り付け、アダプタ側光コネクタ4からの出遮光を遮光することが幾つか提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開平6−201953号公報 特開2002−243978号公報
しかしながら、前述の蓋による遮光には、以下のような問題があった。
(1)多くのものは、光コネクタの挿入時に手動で開放操作する必要があり、この操作の手間が面倒である。
(2)光コネクタアダプタに開閉自在に取り付けるための構成が複雑であり、多数の部品によって構成されるものが多く、コストが高くなる。この場合、小型化が困難であり、光コネクタアダプタの大幅な設計変更、大型化が必要となる。
(3)前記(2)のように小型化が困難なことから、光コネクタアダプタの多心化、コネクタ取付穴の高密度化、小型化に対応できない。
また、近年、電気、電子機器について電磁波シールド性能の要求が高まっており、筐体内部の電子部品などが外部の電磁波の影響を受けないように保護したり、機器からの電磁波の放射を防止して外部の他の電気、電子機器に電磁波の影響を与えないようにするために、導電性を有する金属製筐体など、電磁波シールド性能を有する筐体の採用が普及しているが、図18〜図20に例示するように、光コネクタアダプタ1を筐体5の取付壁6に取り付けるには、光コネクタアダプタ1を挿入可能な大きさのコネクタ取付穴7を取付壁6に形成する必要がある。また、光コネクタアダプタ1としてはプラスチック製のものが広く用いられており、このようなプラスチック製の光コネクタアダプタ1をコネクタ取付穴7に挿入して取付壁6に取り付けた場合、筐体5が電磁波シールド性能を有するものであっても、コネクタ取付穴7の電磁波シールド性能を確保することができない。これに鑑みて、光コネクタアダプタ1の外側に導電性のカバーを取り付けることが検討されている。
しかしながら、例えば、この導電性のカバーを光コネクタアダプタ1のコネクタ穴2の開口部付近にまで設けることは、光コネクタアダプタ1に対する光コネクタ3の接続作業性の確保の点で事実上不可能であるため、結局、コネクタ取付穴7の電磁波シールド性を確保できない。このため、機器の筐体などの取付壁に形成されたコネクタ取付穴の電磁波シールド(遮蔽)を効果的に実現できる技術の開発が求められていた。なお、この電磁波シールドの問題も光コネクタアダプタに限定されず、例えば、光コネクタレセプタクルなど、光コネクタプラグが挿入接続される構成の各種光コネクタについても、取り付けのために取付壁にコネクタ取付穴を形成する場合に共通して生じる。
本発明は、前記課題に鑑みて、
(a)遮光用のシャッターの小型化、低コスト化が容易で、しかも、取り付け位置精度、取り付け安定性も確保できる、
(b)光コネクタ全体のサイズの小型化、高密度化(コネクタ取付穴の高密度化)を実現できる、
(c)機器の筐体などの取付壁に形成されたコネクタ取付穴に位置決めして取り付けることで、コネクタ取付穴の電磁波シールド性の確保も容易に実現できる、
(d)インナーハウジングをハウジング本体内に組み込むことで組み立てられる構成の光コネクタ(コネクタハウジング)へのシャッター片の実装を容易に実現できる、
シャッター付き光コネクタの提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
本発明では、ハウジング本体と、該ハウジング本体に形成されているコネクタ穴内に収容され、前記ハウジング本体の外側から光コネクタが挿入、接続されるインナーハウジングとによって構成されるコネクタハウジングを有し、前記インナーハウジングに形成されているコネクタ挿入穴に挿入した前記光コネクタが、前記コネクタ穴内にて被接続側光コネクタと接続されるように構成されており、前記インナーハウジングは、前記被接続側光コネクタの先端に露出する光ファイバからの出射光を遮光する舌片状のシャッター片が内部に組み込まれた構造であり、前記ハウジング本体が、導電性を有する材料によって形成されており、前記シャッター片は、導電性を有する材料によって形成されており、インナーハウジングへの前記光コネクタの挿入によって前記光コネクタの前記被接続側光コネクタに対する接続を可能とする待避位置へ押し倒されるようになっており、かつ前記ハウジング本体に電気的に導通可能に形成されていることを特徴とするシャッター付き光コネクタを提供する。
この発明に係るシャッター付き光コネクタのコネクタハウジング(ハウジング本体にインナーハウジングを組み込んだもの)は、例えば、光コネクタアダプタのように、対向する両側から挿入、接続された光コネクタプラグ同士が内部で接続される構成のものや、コネクタ穴への光コネクタプラグの挿入によって光コネクタプラグと光接続される光コネクタ(光コネクタフェルールなど)を内蔵する光コネクタレセプタクル等、光コネクタプラグが挿入、接続されるコネクタ穴を有する光コネクタである。
シャッター片は、被接続側光コネクタからの出射光を遮光できる遮光性を有するものであり、コネクタ穴の軸方向に対して傾斜させて(傾斜角度90度も含む)インナーハウジングから該インナーハウジングに形成されているコネクタ挿入穴に延出されることで、コネクタ穴内にて、コネクタハウジング内の被接続側光コネクタからの出射光を遮光可能に配置される。ただし、シャッター片は、少なくとも、被接続側光コネクタからの出射光を遮光する位置(以下、「遮光位置」とも言う。)に配置されるようになっていれば良く、コネクタ穴全体を確実に塞ぐ大きさである必要はない。すなわち、シャッター片は、少なくとも、被接続側光コネクタの先端に露出する光ファイバに対面する位置に配置されて、前記光ファイバからの出射光を遮光できるようになっていれば良い。出来るだけ小型のシャッター片を採用することで、コネクタハウジングの小型化に有利となる。また、小型のシャッター片であれば、遮光位置から待避位置に押し倒される際の可動領域が狭いため、例えば、シャッター片の変位を可能にするためにインナーハウジングのコネクタ挿入穴を大型化したり、コネクタ挿入穴内の突起(例えば、コネクタ挿入穴内に挿入した光コネクタを係止するための係合爪や、位置決め用の突起等)の設計に影響を与えるといった不都合も容易に回避できる。シャッター片が、前記インナーハウジングに固定された基端部と、この基端部から前記コネクタ挿入穴内に突出する遮光板部とを有する板バネ状の部材である構成を採用した場合は、非常に単純な構成であり、インナーハウジング内におけるシャッター片の収容スペース(特に、押し倒しによって待避位置に至ったときの収容スペース)も、非常に小さいもので済むか、あるいは、特別に確保する必要が無くなるため、この点でも、コネクタハウジングの小型化に有利である。
被接続側光コネクタとは、光コネクタアダプタ(コネクタハウジング)においては、コネクタ穴への光コネクタの挿入前に、先行してコネクタ穴に挿入されている光コネクタプラグのことを指し、コネクタ穴への光コネクタの挿入によって、コネクタ穴内で光コネクタと接続される。光コネクタレセプタクル(コネクタハウジング)においては、例えば、図16(a)、(b)に示すように、光コネクタレセプタクル45a、45bのコネクタハウジング45hに組み込まれてコネクタ穴46奥側(図16(a)、(b)右側)に配置され、コネクタ穴46に挿入された光コネクタ47が接続されるようになっている部分が被接続側光コネクタである。図16(a)の光コネクタレセプタクル45aでは、ハウジング45hと別体の光コネクタ48であるが、これに限定されず、例えば図16(b)に示す光コネクタレセプタクル45bのように、ハウジング45hの一部をコネクタ状に成形した部分49(この部分49が被接続側光コネクタ)であっても良い。
本発明に係るシャッター付き光コネクタでは、ハウジング本体とインナーハウジングとによって構成されるコネクタハウジングにおいて、シャッター片(図16(a)、(b)では符号40)は、インナーハウジングに取り付けられている。図16(a)、(b)では、符号41がハウジング本体、符号42がインナーハウジングである。
このような構成のシャッター付き光コネクタでは、シャッター片付きのインナーハウジングをハウジング本体に組み込むだけで、コネクタハウジング内にシャッター片を設けることができる。また、この構成であれば、インナーハウジングをハウジング本体から取り出した状態で、インナーハウジングに対するシャッター片の取付作業を効率良く行える利点がある。また、光コネクタの種類やサイズ等に対応して、インナーハウジングやシャッター片を選択使用するといったことも可能であり、光コネクタの種類やサイズ等に対応して汎用性を確保できる。
図16(a)、(b)に例示したシャッター付き光コネクタでは、インナーハウジングに取り付けられているシャッター片の、コネクタ挿入穴内に突出した部分が、被接続側光コネクタ先端に露出する光ファイバからの出射光を遮光する遮光板部(図16(a)、(b)では符号41)として機能する。コネクタハウジングのコネクタ穴(具体的には、インナーハウジングのコネクタ挿入穴)に光コネクタを挿入していくと、シャッター片は、光コネクタがコネクタ当接部を押圧する押圧力によって、コネクタ穴内への突出量を減少するように押し倒されてゆき、被接続側光コネクタに対する光コネクタの接続作業の障害にならない。
シャッター片は、インナーハウジングに対して、取付具を介して取り付けられた構成であっても良いが、例えば、インナーハウジングに固定された基端部(図16では、符号40b)と、この基端部から前記コネクタ挿入穴内に突出する遮光板部とを有する板バネ状の部材である構成を採用しても良く、この場合は、構成が単純であるため、シャッター付き光コネクタの低コスト化が容易になる。
本発明では、コネクタ穴から光コネクタが抜き去られたときに、シャッター片が遮光位置に復帰する構成を採用することが好ましい。この構成としては、例えば、シャッター片自体の弾性、あるいは、インナーハウジングに対する取付具に設けられているバネ等の付勢部材の付勢力によって、被接続側光コネクタから出射される出射光を遮光可能な位置(遮光位置)に復帰するようになっている構成などが採用可能である。
本発明に係るシャッター付き光コネクタでは、ハウジング本体内にインナーハウジングを収容するための構成として、各種構成を採用できる。例えば、一対のハウジング半体を一体化して組み立てられる半割り構造のハウジング本体を採用して、ハウジング半体における相手側のハウジング半体との接合部側から、ハウジング半体にインナーハウジングを挿入することで、ハウジング本体内にインナーハウジングを収容できるようになっている構成の他、前記インナーハウジングが、前記ハウジング本体の外側から前記ハウジング本体の前記コネクタ穴内に組み込めるようになっている構成も採用可能である。
さらに、前記コネクタハウジングが光コネクタアダプタを構成するものであり、前記ハウジング本体は、前記コネクタ穴が貫通されたスリーブ状に形成され、しかも、前記コネクタ穴の軸方向両端の開口部の内の一方又は両方から、前記インナーハウジングを前記コネクタ穴へ押し込むようにして組み込めるようになっている構成も採用可能である。
インナーハウジングをハウジング本体の外側から組み込めるようになっている構成であれば、取付壁等の取付対象物にコネクタハウジングを取り付けた後でも、ハウジング本体へのインナーハウジングの挿入、シャッター付き光コネクタの組み立てが可能であるといった利点がある。
本発明では、前記ハウジング本体の内部には、前記光コネクタと前記被接続光コネクタとの接続位置付近にて、導電性を有する遮蔽壁が前記コネクタ穴を横切るようにして設けられており、前記遮蔽壁には、前記光コネクタ先端のフェルール及び/又は前記被接続側光コネクタ先端のフェルールが挿通可能な窓が形成されている構成も採用可能である。
導電性を有する遮蔽壁とは、遮蔽壁自体が金属等の導電性を有する材料によって形成されている構成の他、例えば、導電性の塗膜やフィルム等からなる導電層が表面に形成されている構成等、各種構成を含む。
この構成のシャッター付き光コネクタは、例えば電気機器の筐体等の取付壁のコネクタ取付穴に位置決めして取付壁に取り付ける場合、遮蔽壁がコネクタ取付穴の電磁波シールド性を確保するための電磁波シールド部材として機能する。電磁波シールド性のより確実な確保の点では、遮蔽壁として、コネクタ取付穴を出来る限り広範囲にわたって塞ぐように配置できる寸法、形状のものを採用することが有利であることは言うまでも無い。また、この構成では、シャッター片など、より多くの部材について、導電性を有する部材を採用して、電磁波シールド部材として機能させることが、コネクタ取付穴の電磁波シールド性の確保の点でより好ましい。遮蔽壁は、例えば、取付壁に設けられている導電性の部材や、取付壁自体が導電性を有する場合にはこの取付壁自体をグランドとして電気的に接続することで、電磁波シールド機能を効果的に発揮する。電磁波シールド性能(導電性)を有する遮蔽壁としては、例えばステンレス等の導電性の金属板から形成したものや、カーボンフィラー等の電磁波シールド性を有する粉体を混入した合成樹脂によって成形したもの、板材等の基材に導電性の塗料(例えば、電磁波吸収作用を持つ磁性金属粉を混入したペースト等)を塗布したもの、導電性繊維(金属繊維等)からなる導電性布帛を板材に固定したものなど、各種構成が採用可能である。
シャッター付き光コネクタの構成部材の内、遮蔽壁以外の部材(ハウジング本体、インナーハウジング、シャッター片など)にも電磁波シールド性を有するものを採用する場合も、同様のものを採用できる。前記シャッター片が、導電性を有する材料によって形成されており、前記コネクタハウジングに、該コネクタハウジングの外部のグランド用の導電性部材と前記シャッター片との電気導通を確保するための、電気導通用接続部が設けられている構成を採用すれば、遮蔽壁の窓についての電磁波シールド性能を補うことができ、コネクタ穴、コネクタ取付穴の電磁波シールドを一層確実にできる。また、コネクタハウジングの外部のグランド用の導電性部材と遮蔽壁との電気導通を確保する電気導通用接続部、並びに、シャッター付き光コネクタの外に存在するグランド用の導電性部材とシャッター片との電気導通を確保する電気導通用接続部としては、例えば、前記導電性を付与したハウジング本体、あるいは、コネクタハウジングに組み込んだ通電ピン等の導電性金属部材など、各種構成が採用可能である。
遮蔽壁の窓は、光コネクタと被接続側光コネクタとの接続を可能にするためのものであるが、この窓は、電磁波シールド性の確保の点では、出来るだけ小さく形成することが好ましい。これにより、窓に相当する僅かな部分を除いて、コネクタ取付穴の大部分を覆うように遮蔽壁を配置できるため、コネクタ取付穴の防塵性および電磁波シールド性を効果的に確保できる。遮蔽壁に形成する窓は、少なくとも、前記光コネクタ先端のフェルール及び/又は前記被接続側光コネクタ先端のフェルールが挿通可能な大きさとすれば良い。
なお、ここで、光コネクタあるいは被接続側光コネクタの「フェルール」とは、MPO形光コネクタやSC形光コネクタ等の各種光コネクタプラグのハウジング先端に突出するフェルールの他、例えば、光コネクタプラグのハウジング先端に、合成樹脂製のハウジングと一体に形成されてフェルールとして機能する部分なども含まれる。
本発明によれば、シャッター片付きのインナーハウジングをハウジング本体に組み込むだけで、コネクタハウジング内にシャッター片を設けることができる。また、この構成であれば、インナーハウジングをハウジング本体から取り出した状態で、インナーハウジングに対するシャッター片の取付作業を効率良く行える利点がある。また、光コネクタの種類やサイズ等に対応して、インナーハウジングやシャッター片を選択使用するといったことも可能であり、光コネクタの種類やサイズ等に対応して汎用性を確保できる。ハウジング本体に対して、本発明に係るインナーハウジング(シャッター付きのインナーハウジング)と、シャッターの無いインナーハウジングとを選択して組み込むといったことも可能となる。また、インナーハウジングをハウジング本体の外側から組み込めるようになっている構成を採用することで、取付壁等の取付対象物にコネクタハウジングを取り付けた後でも、ハウジング本体へのインナーハウジングの挿入、シャッター付き光コネクタの組み立てが可能であるといった利点がある。
さらに、この本発明のシャッター付き光コネクタによれば、導電性を有する遮蔽壁を具備するコネクタハウジングを採用することで電磁波シールド性を確保でき、取付壁のコネクタ取付穴に取り付けるだけで、コネクタ取付穴の電磁波シールド性を確保できる。しかも、遮蔽壁の窓を介して、光コネクタと被接続側光コネクタとの接続を実現できる。
以下、本発明を実施したシャッター付き光コネクタについて図面を参照して説明する。
図1(a)〜(d)は本発明の第1実施形態のシャッター付き光コネクタ10の外観を示す図、図2は機器の筐体11の取付壁12(パネル)に対するシャッター付き光コネクタ10の取付状態を示す図であって取付壁12に開口されたコネクタ取付穴13付近を示す断面図、図3は図2のシャッター付き光コネクタ10の取付壁12に対する取付状態を筐体11外側から見た斜視図、図4は取付壁12に形成されたコネクタ取付穴13を示す斜視図、図5は図2のシャッター付き光コネクタ10の取付壁12に対する取付状態を筐体11内側から見た斜視図、図6はシャッター付き光コネクタ10の構造を示す分解図、図7はコネクタハウジング15に内蔵したシャッター片30と光コネクタ16との関係を示す断面図である。
図6に示すように、前記シャッター付き光コネクタ10は、光コネクタアダプタを構成するコネクタハウジング15の内部に、シャッター片30を有する構成になっている。前記コネクタハウジング15は、一対のハウジング半体14A、14Bを接合、一体化して組み立てられる構造のハウジング本体14内に、2つのインナーハウジング51(以下、区別のため一方に符号51A、他方に51Bを付して説明する場合がある)と、コネクタハウジング15内の遮蔽壁を構成する導電性の遮蔽板52とを収容した構成になっている。ハウジング半体14A、14Bには、インナーハウジング51が一つずつ収容されるようになっており、一方のハウジング半体14Aには符号51Aのインナーハウジング51が収容され、他方のハウジング半体14Bには符号51Bのインナーハウジング51が収容される。また、遮蔽板52は、一対のインナーハウジング51A、51Bの間に挟み込むようにして、コネクタハウジング15内に収容されるようになっている。また、ここでは、遮蔽板52は、ハウジング半体14A、14Bに収容したインナーハウジング51の端部と、ハウジング半体14A、14Bの接合端面14i(後述)との間に生じる若干の段差(具体的には、インナーハウジング51の端面51dが、若干の段差を以て、接合端面14iから窪んだ形状の凹所の底面を形成する)を利用して位置決めされるようになっているが、インナーハウジング51A、51B同士の間、あるいは、ハウジング半体14A、14B同士の間において遮蔽板52を位置決めするための構成としては、これに限定されず、例えば、インナーハウジング51A、51Bとの凹凸嵌合、ハウジング半体14A、14Bとの凹凸嵌合等、各種採用可能である。
図1(a)〜(d)において、前記コネクタハウジング15は、MPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push-On。例えばJIS C 5982、IEC 1754−7発行に制定されるもの)の光コネクタアダプタであり、内部を貫通するコネクタ穴14aを有するスリーブ状の概略構造に形成されている。
ハウジング本体14の各ハウジング半体14A、14Bは、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂製の一体成形品であり、本体スリーブ14bと、この本体スリーブ14bの軸方向一端から対向する両側に突設された突片14cとを有している。そして、ハウジング本体14は、一対のハウジング半体14A、14Bを軸方向に直列に接合、一体化して組み立てられるようになっている。
一対のハウジング半体14A、14Bは、突片14cが形成されている側の端部(本体スリーブ14bの軸方向一方の端部。以下、接合端面側の軸方向端部という場合がある)同士を接合して一体化されるようになっており、これにより、各ハウジング半体14A、14Bの突片14c同士の重ね合わせによって構成された突片14Cが軸方向中央部(コネクタ穴14a軸方向)の対向する両側に突設されたハウジング本体14が組み立てられる。
また、図6に示すように、一対のハウジング半体14A、14Bは、突片14cが形成されている側の端面(接合端面14i)に形成されている嵌合突起(図示略)と嵌合穴(図示略)との嵌合によって、コネクタ穴同士が連通するように位置決めして一体化されるようになっているが、ハウジング半体14A、14B同士を位置決めして一体化、固定する構成としては各種採用可能である。また、二つのハウジング半体14A、14Bを一体化したときに、各ハウジング半体14A、14Bの突片14cに形成されているネジ穴14v(図2、図3等ではネジ穴14vの図示を略している)を連通させ、これらネジ穴14vにネジを挿通させて締め付け固定することによっても、ハウジング半体14A、14Bの位置決め、一体化を実現できる。各ハウジング半体14A、14Bの突片14cのネジ穴14vに連通させるネジは、ハウジング半体14A、14Bを一体化して構成されるハウジング本体14を、例えば図2、図3に例示した筐体11の壁等の取付壁12等に取り付けるための固定部材を兼ねさせることができる。また、ハウジング半体14A、14B同士は、適宜、ネジ、クランプなどの機械的手段や、接着剤などを用いて、一体化状態に固定する。
図1(c)、(d)、図6などにおいて、符号51bは、インナーハウジング51に突設された係合爪(弾性爪)であり、ハウジング本体14に挿入、接続される光コネクタ16A、16B(図3、図5参照。ここではMPO形光コネクタ(例えばJIS C 5982、IEC 1754−7発行に制定されるもの)の光コネクタプラグ。以下、光コネクタ16A、16Bについて共通の構成について説明する場合に、符号16を付して説明する場合がある)のスリーブ状のハウジング17の側部に形成されている係合部17c(図7参照。係合突起)に係脱可能に係合する。ここでは、光コネクタ16Bが、被接続側光コネクタとして機能させる光コネクタであり、以下、被接続側光コネクタ16Bと称する場合がある。なお、MPO形光コネクタプラグ同士を位置決めして接続するためのガイドピン19cは、被接続側光コネクタ16Bのフェルール19に組み込まれている。
ここでは、光コネクタとして多心用のMPO形光コネクタの光コネクタプラグを例示するが、ここで採用可能なMPO形光コネクタプラグとしては単心用のものであっても良い。
図6に示すように、インナーハウジング51は、前記係合爪51bが一体に形成されているスリーブ状のインナー本体部51aを有する部材であり、MPO形光コネクタの光コネクタアダプタに適用できるものであるが、シャッター片30が取り付けられている点で、周知のMPO形光コネクタと相違する。各インナーハウジング51A、51Bの係合爪51bの本体スリーブ14b内面(コネクタ穴14a内面)に沿って延在する部分と、本体スリーブ14b内面との間には、光コネクタ16の係合部17cに対する係合爪51bの係脱を可能にするための若干のクリアランスが確保されている。
ハウジング本体14内に収容したインナーハウジング51は、ハウジング半体14A、14B内面形状(例えば、図6中、符号14gのキー溝と、インナー本体部51aの側部に突設されているキー51fとの係合など)によって位置決めされ、また、端面51d付近にてインナー本体部51aの側部に突設されているフランジ部51hが、ハウジング半体14A、14Bとの係合によって、インナーハウジング51がコネクタ穴14aの軸方向端部の開口部14eからハウジング本体14の外へ抜け出ることを防止する抜け止めストッパとして機能する。前記抜け止めストッパとしては、前記フランジ部51hに限定されず、各種構成が採用可能であることは言うまでも無い。また、インナーハウジング51の内側の貫通穴であるコネクタ挿入穴51gは、軸方向が、ハウジング本体14のコネクタ穴14aと一致され、コネクタハウジング15内においてコネクタ穴14aの一部区間を構成する。
また、符号51cは、前記ハウジング17の側部に突設されているキー17aが挿入されるキー溝である。このキー溝51cの形成位置は、両ハウジング半体14A、14Bで相対的に逆向きになっている。ハウジング本体14は、ハウジング14A、14Bをキー溝51cの向きが相対的に逆になるようにして、一体化して形成される。
MPO形光コネクタの光コネクタプラグである光コネクタ16と、ハウジング本体14(より具体的にはハウジング半体)内のインナーハウジング51とは、インナーハウジング51に光コネクタ16を挿入したときに、光コネクタ16のハウジング17の側部の係合部17cに、インナーハウジング51の係合爪51bの本体スリーブ14bからの突出先端の係合突起51eが係合して、この係合の解除を阻止してハウジング半体から光コネクタ16が引き抜かれないようにするロックが掛かり、光コネクタ16に付いているスライド片(カップリング18)を引くと、ロックを解除させながら、ハウジング本体14(ハウジング半体)から光コネクタ16を抜き去ることができる、スライドロック構造を構成する。
なお、係合爪51bは、光コネクタ16の種類や、ハウジング17のサイズや、ハウジング17の側部に形成されている係合部の形状などによって適宜変更される。図2、図3、図5などでは係合爪51bの図示を省略している。
次に、図6、図7を参照して、シャッター片30の構成について説明する。
前記シャッター片30は、ここでは、一枚の金属板から曲げなどの成形によって形成された板バネ状の部材であって、曲げ加工した基端部31を、インナーハウジング51(具体的にはインナー本体部51a)のシャッター固定部51iに係合等によって固定して、インナーハウジング51に対して取り付けられている。このシャッター片30の前記基端部31から、コネクタ挿入穴51g内に突出する舌片状の部分は、被接続側光コネクタ16Bの先端に露出する光ファイバ19aからの出射光を遮光する遮光板部32として機能する。なお、ここに例示する実施の形態では、シャッター片を形成する金属板は、導電性を有するステンレス板等の導電性のものである。
次に、遮蔽板52について説明する。この遮蔽板52は、ステンレス板等の導電性の金属板によって形成されており、コネクタハウジング15において、コネクタ穴14aを横切るように組み込まれる。ただし、コネクタ穴14aは、遮蔽板52の中央部に貫通して形成されている窓52aによって連通されており、遮蔽板52は、コネクタ穴14aに対向する両側から挿入して接続される光コネクタ16A、16B同士の接続の邪魔にならない。このシャッター付き光コネクタ10では、コネクタ穴14aに対向する両側から挿入された光コネクタ16A、16Bの先端同士(具体的にはフェルール19同士)が、丁度、前記遮蔽板52の窓52a付近で突き合わせ接続されるようになっている。
遮蔽板52の窓52aには、光コネクタ16Aのハウジング17が通過可能な大きさが確保されているが、電磁波シールド性の確保の点では(後述)、前記窓52aは出来る限り小さくすることがより好ましく、図6、図7の例では、光コネクタ16A、16Bのフェルール19を僅かなクリアランスを以て挿入可能(ハウジング17は挿通不可能)な大きさに形成されている。
なお、遮蔽板52の材質は、前述した金属に限定されず、例えば、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂による一体成形品なども採用可能である。
また、図7では、被接続側光コネクタ16Bのフェルール19が、遮蔽板52の窓52aに挿入されて、ハウジング半体14Aの側に突出して設けられている構成を例示しているが、これに限定されず、被接続側光コネクタ16Bのフェルール19の位置は、ハウジング半体14Aの側からコネクタハウジング15に挿入した光コネクタ16A先端のフェルール19との接続が可能な位置であればよく、窓52aからハウジング半体14Aの側に必ず突出させる必要性は無い。
前述したように、シャッター片30の遮光板部32は、インナーハウジング51のインナー本体部51aからコネクタ挿入穴51gに突出する舌片状の小板片であり、シャッター付き光コネクタ10に光コネクタ16Aが挿入されていないときには、図7中、符号32aで示すように、基端部31から、コネクタ半体14Bの側(被接続側光コネクタ16Bが接続される側)に向けて傾斜する姿勢(この位置を、以下「遮光位置」とも言う)を保っているが、コネクタハウジング15に挿入した光コネクタ16Aを被接続側光コネクタ16Bに接続するべく、被接続側光コネクタ16Bに向けて押し込んでいくと、この光コネクタ16によって押し倒されて、被接続側光コネクタ16Bに対する光コネクタ16Aの接続作業の障害にならないようになっている(このときの位置(符号32b)を、以下「待避位置」とも言う)。また、コネクタハウジング15に対して、被接続側光コネクタ16Bに対する接続可能位置に押し込まれていた光コネクタ16Aを、コネクタハウジング15から抜き出すと、シャッター片30自身の弾性によって、遮光板部32が遮光位置32aに弾性復帰する。
遮光板部32が遮光位置32aにあるときは、コネクタ穴14aの片側の開口部から先行して挿入接続された光コネクタ16B先端(詳細には光コネクタ16先端の接合端面19b。この光コネクタ16Bを被接続側光コネクタとする)に露出する光ファイバ19aからの出射光が遮光板部32によって遮光されて、コネクタ穴14aの反対側の開口部から飛び出ることが防止される。したがい、例えば、ハウジング半体14Bの開口部(図7の右側)からハウジング本体14に光コネクタ16Bを挿入した後、ハウジング半体14Aの開口部(図7の左側)からコネクタハウジング15に光コネクタ16Aを挿入接続する場合、光コネクタ16Aのコネクタ穴14aへの挿入、接続作業の際に、被接続側光コネクタからの出射光が邪魔になるといった不都合が無く、接続作業を効率良く行える。
(コネクタ取付穴の電磁波シールドについて)
この実施形態のシャッター付き光コネクタ10では、ハウジング本体14、シャッター片30、インナーハウジング51、遮蔽板52として導電性を有するものを採用したことにより、例えば、図2〜図4に例示した筐体11の取付壁12に取り付けた場合に、コネクタ取付穴13の電磁波シールド性能を良好に確保できる。
この実施形態では、電磁波シールド機能を有するハウジング本体14、並びに、インナーハウジング51として、カーボンフィラーを成形樹脂中に混入分散した合成樹脂材料によって成形したものを採用したが、これに限定されず、例えば、合成樹脂などからなる基材に導電性の塗料(例えば、電磁波吸収作用を持つ磁性金属粉を混入したペーストなど)を塗布して形成した導電性塗膜を有するもの、導電性繊維(金属繊維など)からなる導電性布帛を固定したものなども採用可能である。また、電磁波吸収作用を有する微細粉としては、カーボンフィラーに限定されず、例えばステンレス粉等、各種材料が採用可能である。
この実施形態のシャッター付き光コネクタ10では、特に、遮蔽板52が、コネクタ取付穴13の電磁波シールド性の確保に有効に寄与する。遮蔽板52は、コネクタ穴14aをその断面方向にほぼ全体にわたって塞ぐようになっており、シャッター付き光コネクタ10を取付壁12のコネクタ取付穴13に挿入して取付壁12に取り付けたときに、コネクタ取付穴13のほぼ全体を塞ぐように配置される。そして、遮蔽板52と接触して電気導通可能になっているハウジング本体14や、ハウジング本体14に設けた接続回路などによって、遮蔽板52のグランドを確保しておくことにより、遮蔽板52を電磁波シールド用の部材として有効に機能させることができ、これにより、コネクタ取付穴13の電磁波シールド性を確保できる。
また、このシャッター付き光コネクタ10では、ハウジング本体14も電磁波シールド機能を有する部材として機能させることができるため、結果的に、フェルール19外形よりも僅かに大きい程度の窓52aの部分を除いて、コネクタ取付穴13の殆どの部分を電磁波シールド機能を有する部材によって塞ぐことができ、優れた電磁波シールド性が得られる。つまり、このシャッター付き光コネクタ10が取付壁に取り付けられると、取付壁のコネクタ取付穴がシャッター付き光コネクタ10によってほぼ隙間無く塞がれた状態となる。
さらに、このシャッター付き光コネクタ10では、シャッター片30も導電性部材を採用したことにより、より高い電磁波シールド機能が得られる。つまり、シャッター付き光コネクタ10に光コネクタ16を接続していない状態では、シャッター片30が、窓52aを塞ぐようにして配置されるため(遮光位置32a)、このシャッター片30によって、窓52aについても、電磁波シールド性を確保できる。
なお、シャッター片30については、インナーハウジング51に固定された基端部31のインナーハウジング51側面に突出した部分が導電性のハウジング本体14と接触することで、ハウジング本体14を介して、シャッター付き光コネクタ10の外に存在するグランド用の導電性部材(例えば取付壁12)との電気導通が確保されて、グランドが確保されるようになっているが、これに限定されず、例えば導電性のインナーハウジング51とハウジング本体14との接触を介して、グランド用の導電性部材との電気導通を実現して、グランドが確保される構成も採用可能である。
図1、図2中、符号20で示すシールドカバーは、ハウジング半体14Bの断面長方形状の本体スリーブ14b(図1(c)参照)の4側面(周面)の内の3面に対して個別に装着される3つの側板部20a、20b、20cを有し、全体がステンレスなどの導電性の金属板で形成され、ハウジング半体14Bを3方から取り囲むカバー状の部材である。このシールドカバー20の3つの側板部20a、20b、20cは、本体スリーブ14bの3面に形成されている浅溝14pに収納するようにして、本体スリーブ14bの外側に、位置ズレを生じないようにして装着される。このシールドカバー20は、筐体11との接触によって電気導通可能に接続されて、電磁波シールド性能を発揮するとともに、電磁波シールド性を有するハウジング本体14と取付壁12との電気導通のより確実な確保に寄与する。
このシャッター付き光コネクタ10を取付壁12に取り付けるには、このシャッター付き光コネクタ10を筐体11の外側(図2中、取付壁12の左側)から、シールドカバー20が取り付けられている側(ここではハウジング半体14Bの側)を押し込み方向前側として取付壁12のコネクタ取付穴13に押し込んで(図2中、取付壁12の右側へ向けて押し込む)、このシールドカバー20の対向する両側に位置する側板部20b、20cから外側に突出され係合爪20dを弾性変形させつつ取付壁12に通過させれば良い。係合爪20dは取付壁12を通過したところで弾性復帰して取付壁12と係合する。これにより、係止爪20dと突片14cとの間に取付壁12が挟み込まれて、シャッター付き光コネクタ10が取付壁12に対して安定に取り付けられると同時に、取付壁12との電気導通が確保される。
なお、ハウジング本体14を介して遮蔽板52等のグランドを確保する構成であれば、特別な接続回路等をシャッター付き光コネクタ10に設ける必要が無くなるため、シャッター付き光コネクタの低コスト化に寄与する。
次に、本発明の第2実施形態のシャッター付き光コネクタ100を、図8〜図15を参照して説明する。
図8はシャッター付き光コネクタ100の外観を示す全体斜視図、図9はシャッター付き光コネクタ100のコネクタハウジング101を構成するハウジング本体102を示す斜視図、図10(a)〜(e)はハウジング本体102の構造を示す図、図11(a)〜(e)はハウジング本体103に収容されるインナーハウジング103の構造を示す図、図12はインナーハウジング103の構造を示す拡大斜視図、図13はハウジング本体102及びインナーハウジング103を破断して示した斜視図、図14はコネクタハウジング101を破断して示した斜視図、図15はコネクタハウジング101の組立方法を模式的に示した図である。
このシャッター付き光コネクタ100のコネクタハウジング101は、MPO形光コネクタの光コネクタアダプタを構成するものであり、対向する両側から挿入された光コネクタ16A、16Bが内部で接続されるようになっている。
このコネクタハウジング101は、ハウジング本体102内(具体的にはハウジング本体102の内部を貫通するコネクタ穴102a内)に、2つのインナーハウジング103(説明の便宜上、インナーハウジング103の一方に符号103A、他方に符号103Bを付して説明する場合がある)を収容した構造になっている。
前記ハウジング本体102は、1部品によって形成されており、具体的には、全体がカーボンフィラーなどの電磁波吸収作用を有する微細粉を含有した導電性樹脂製の一体成形品であり、導電性を有している。また、このハウジング本体102は、コネクタ穴102aが貫通されている本体スリーブ102bと、この本体スリーブ102bの軸方向中央部から対向する両側に突設された突片102cとを有している。また、このハウジング本体102は、本体スリーブ102bの側面に、シールドカバー20(図示略)を装着するための浅溝102dを有しており、この浅溝102dを利用してシールドカバー20を取り付けたシャッター付き光コネクタ100は、第1実施形態にて説明したシャッター付き光コネクタ10と同様に、取付壁12のコネクタ取付穴13へ押し込んで、シールカバー20の係合爪20d(図示略)を取付壁12に係合させることで、係合爪20dと突片102cとの間に取付壁12を挟み込むようにして、取付壁12に取り付けることができる。
インナーハウジング103は、スリーブ状のインナー本体部51a、並びに、係合爪51d、キー溝51c、キー51f、コネクタ挿入穴51g、シャッター固定部51iを有する点は、前述のシャッター付き光コネクタ10のインナーハウジング51と同様であり、また、シャッター片30が取り付けられている点も、シャッター付き光コネクタ10のインナーハウジング51と同様であるが、ハウジング本体102の係合部102eと係合することで、該インナーハウジング103のハウジング本体102からの抜け止めの機能を果たす抜け止め用係合部103aを対向する両側部に有する点で、前述のインナーハウジング51と異なる。
ハウジング本体102の係合部102eは、具体的には、本体スリーブ102dの対向する両側部において、コネクタ穴102aから窪んだ形状に形成された係合凹所であり、前記インナーハウジング103の抜け止め用係合部103aは、スリーブ状のインナー本体部51aの対向する両側部に突設された係合突起である。
インナーハウジング103をハウジング本体14内に収容するには、図15に示すように、ハウジング本体102のコネクタ穴102aの軸方向一方の開口部102f(図13等参照)から、2つのインナーハウジング103の内の一方を挿入し、他方のインナーハウジング103を前記コネクタ穴102aの軸方向他方の開口部102fから挿入する。インナーハウジング103は、両側の抜け止め用係合部103a(係合突起)を、ハウジング本体102の内側(コネクタ穴102a内面)に形成された挿入用溝102hに挿入し、また、キー51fを、ハウジング本体102の内側(コネクタ穴102a内面)に形成されたキー溝102jに挿入し、シャッター固定部51iを、ハウジング本体102内側にて前記キー溝102jに対面する位置に形成された固定部ガイド溝102kに挿入して、ハウジング本体102aに押し込んでいく。挿入用溝102h及びキー溝102j及び固定部ガイド溝102kは、コネクタ穴102aの開口部102fからコネクタ穴102aの軸方向に沿って延在しており、インナーハウジング103は、前記挿入用溝102h及びキー溝102j及び固定部ガイド溝102kをガイドとして、ハウジング本体102aへの押し込みを円滑に行える。
インナーハウジング103の押し込みを継続していくと、両側の抜け止め用係合部103aが、ハウジング本体102aの軸方向中央部にてハウジング本体102aの対向する両側に形成されている係合部102eに係合する。この係合によって、インナーハウジング103が、コネクタ穴102aの開口部102fから抜け出ることが防止され、ハウジング本体102内にインナーハウジング103が収容された状態が確実に維持される。
図13、図14等において、符号102gは、ハウジング本体102の内部に形成された遮蔽壁である。ここでは、遮蔽壁102gは、ハウジング本体102と一体に形成されたものであり、ハウジング本体102と同様、導電性を有するものであり、また、言うまでもなく、ハウジング本体102との間の電気導通も確保されている。また、この遮蔽壁102gは、ハウジング本体102の軸方向中央部にて、コネクタ穴102aを横切るようにして形成されている。但し、コネクタ穴14aは、遮蔽壁102gの中央部に貫通して形成されている窓102iによって連通されており、遮蔽壁102gは、コネクタ穴102aに対向する両側から挿入して接続される光コネクタ16A、16B同士の接続の邪魔にならない。また、遮蔽壁102gも含めて1部品として形成されたハウジング本体102であれば、部品点数が少なく、シャッター付き光コネクタの低コスト化も容易となる。
このシャッター付き光コネクタ100では、コネクタ穴102aに対向する両側から挿入された光コネクタ16A、16Bの先端同士(具体的にはフェルール19同士)が、丁度、前記遮蔽壁102gの窓102i付近で突き合わせ接続されるようになっている。
遮蔽壁102gの窓102iには、光コネクタ16Aのハウジング17が通過可能な大きさが確保されているが、この窓102iについても、電磁波シールド性の確保の点で、出来る限り小さくすることがより好ましいことは、第1実施形態と同様である。
なお、ここでは、ハウジング本体102及びインナーハウジング103は第1実施形態のハウジング本体、インナーハウジングと同様の材質によって形成されて、導電性を有しており、また、シャッター片30についても、第1実施形態と同様に導電性を有しており、シャッター付き光コネクタ100の外に存在するグランド用の導電性部材(例えば取付壁12)とハウジング本体102との間の電気導通の確保等によって、遮蔽壁102gのグランドの確保を容易に実現できることも、第1実施形態と同様である。
また、このシャッター付き光コネクタ100は、取付壁12のコネクタ取付穴13に取り付ければ、フェルール19外形よりも僅かに大きい程度の窓102hの部分を除いて、コネクタ取付穴13の殆どの部分を電磁波シールド機能を有する部材によって塞ぐことができ、優れた電磁波シールド性が得られる点、シャッター片30も導電性部材を採用したことにより、シャッター付き光コネクタ10に光コネクタ16を接続していない状態では、窓102hを塞ぐようにして配置されるシャッター片30(遮光位置32a)によって、窓102hについても、電磁波シールド性を確保できる点、も第1実施形態と同様である。
図8、図14等に示すように、インナーハウジング103には、光コネクタ16Aによって押し倒しされたシャッター片30(待避位置32b)を収容するシャッター片収容溝103bがキー溝51cとは別に、コネクタ挿入穴51gの中心軸線を介してキー溝51cと対面する位置に形成されている。ここで、シャッター片収容溝103bは、インナーハウジング103のスリーブ状のインナー本体部51aの一部を切り欠いた形状であり、光コネクタ16Aによって押し倒しされたシャッター片30がシャッター片収容溝103b(待避位置32b)に入り込めば、光コネクタ16Aとの干渉を確実に回避できる。
遮蔽壁102gの位置は、シャッター付き光コネクタ10に挿入接続された被接続側光コネクタ16Bのフェルール19が、窓102iに挿入される位置であるが、これに限定されず、光コネクタ16A、16B先端のフェルール19同士の接続が可能な位置であればよい。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されず、各種変更が可能である。
例えば、シャッター片の具体的形状は、前述の実施形態に例示したものに限定されず、適宜設計変更可能である。
また、前記実施形態では、MPO形光コネクタの光コネクタプラグ同士の接続に用いられる光コネクタアダプタへの適用例を例示したが、本発明はこれに限定されず、MPO形光コネクタ以外の光コネクタプラグ同士の接続に用いられる光コネクタアダプタに適用可能である。また、光コネクタアダプタに限定されず、例えば光コネクタレセプタクルなど、光コネクタプラグが挿入、接続されるコネクタ穴を有する各種光コネクタに適用可能である。
シャッター片のグランドを確保するための構成としては、例えば、別途配線されたグランド用の電線との接続など、各種採用可能である。
シャッター付き光コネクタの取り付け対象の取付壁としては、機器の筐体の一部に限定されず、例えば、光配線盤などの架体において光コネクタアダプタなどの光コネクタを実装するためのパネルなど、各種構成が採用可能である。
シャッター片付きのインナーハウジングをハウジング本体に組み込む構成であるから、多種多様な光コネクタに対して幅広く適用でき、遮光性能や電磁波シールド性能を付与できる。
本発明の第1実施形態のシャッター付き光コネクタの外観を示す図であって、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。 機器の筐体の取付壁(パネル)に対するシャッター付き光コネクタの取付状態を示す図であって、取付壁に開口されたコネクタ取付穴付近を示す断面図である。 図2のシャッター付き光コネクタの取付壁に対する取付状態を筐体外側から見た斜視図である。 取付壁に形成されたコネクタ取付穴を示す斜視図である。 図2のシャッター付き光コネクタの取付壁に対する取付状態を筐体内側から見た斜視図である。 シャッター付き光コネクタの構造を示す分解図である。 コネクタハウジングに内蔵したシャッター片と光コネクタとの関係を示す断面図である。 シャッター付き光コネクタの外観を示す全体斜視図である。 シャッター付き光コネクタのコネクタハウジングを構成するハウジング本体を示す斜視図である。 (a)〜(e)はハウジング本体の構造を示す図である。 (a)〜(e)はハウジング本体に収容されるインナーハウジングの構造を示す図である。 インナーハウジングの構造を示す拡大斜視図である。 ハウジング本体及びインナーハウジングを破断して示した斜視図である。 コネクタハウジングを破断して示した斜視図である。 コネクタハウジングの組立方法を模式的に示した図である。 本発明に係るシャッター付き光コネクタを適用した光コネクタレセプタクルを示す断面図であり、(a)はコネクタハウジングに別体の被接続側光コネクタを組み込んだ構成、(b)はコネクタハウジングと一体に被接続側光コネクタを形成した構成を示す。 光コネクタアダプタを介した光コネクタプラグの接続を示す断面図である。 機器の筐体の取付壁(パネル)に対する光コネクタアダプタの取付状態を示す斜視図である。 図18の取付壁に開口されたコネクタ取付穴を示す斜視図である。 図18の光コネクタアダプタの取付壁に対する取付状態を示す図であって、コネクタ取付穴付近を示す断面図である。
符号の説明
10,100…シャッター付き光コネクタ、12…グランド用の導電性部材(取付壁)、14,41,102…ハウジング本体、14a,46,102a…コネクタ穴、14e,102f…コネクタ穴の軸方向両端の開口部、15,45h,101…コネクタハウジング、16A…光コネクタ、16B,48,49…被接続側光コネクタ、19a…光ファイバ、30,40…シャッター片、32b…待避位置、40a…遮光板部、40b…基端部、42,51,51A,51B,103,103A,103B…インナーハウジング、51g…コネクタ挿入穴、52,102g…遮蔽壁、52a,102i…窓。

Claims (8)

  1. ハウジング本体(14、41、102)と、該ハウジング本体に形成されているコネクタ穴(14a、46、102a)内に収容され、前記ハウジング本体の外側から光コネクタ(16A)が挿入、接続されるインナーハウジング(42、51、51A、51B、103、103A、103B)とによって構成されるコネクタハウジング(15、45h、101)を有し、
    前記インナーハウジングに形成されているコネクタ挿入穴(51g)に挿入した前記光コネクタが、前記コネクタ穴内にて被接続側光コネクタ(16B、48、49)と接続されるように構成されており、
    前記インナーハウジングは、前記被接続側光コネクタの先端に露出する光ファイバ(19a)からの出射光を遮光する舌片状のシャッター片(30、40)が内部に組み込まれた構造であり、
    前記ハウジング本体が、導電性を有する材料によって形成されており、
    前記シャッター片は、導電性を有する材料によって形成されており、インナーハウジングへの前記光コネクタの挿入によって前記光コネクタの前記被接続側光コネクタに対する接続を可能とする待避位置(32b)へ押し倒されるようになっており、かつ前記ハウジング本体に電気的に導通可能に形成されていることを特徴とするシャッター付き光コネクタ(10、100)。
  2. 前記シャッター片が、前記インナーハウジングに固定された基端部(40b)と、この基端部から前記コネクタ挿入穴内に突出する遮光板部(40a)とを有する板バネ状の部材であることを特徴とする請求項1記載のシャッター付き光コネクタ。
  3. 前記インナーハウジングが、前記ハウジング本体の外側から前記ハウジング本体の前記コネクタ穴内に組み込めるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載のシャッター付き光コネクタ。
  4. 前記コネクタハウジングが光コネクタアダプタを構成するものであり、
    前記ハウジング本体は、前記コネクタ穴が貫通されたスリーブ状に形成され、しかも、前記コネクタ穴の軸方向両端の開口部(14e、102f)の内の一方又は両方から、前記インナーハウジングを前記コネクタ穴へ押し込むようにして組み込めるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャッター付き光コネクタ。
  5. 前記ハウジング本体の内部には、前記光コネクタと前記被接続光コネクタとの接続位置付近にて、導電性を有する遮蔽壁(52、102g)が前記コネクタ穴を横切るようにして設けられており、前記遮蔽壁には、前記光コネクタ先端のフェルール及び/又は前記被接続側光コネクタ先端のフェルールが挿通可能な窓(52a、102i)が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシャッター付き光コネクタ。
  6. 前記ハウジング本体は、前記遮蔽壁との間の電気導通が確保されていることを特徴とする請求項5記載のシャッター付き光コネクタ。
  7. 前記ハウジング本体が、前記遮蔽壁が一体に形成された1部品になっていることを特徴とする請求項6記載のシャッター付き光コネクタ。
  8. 前記コネクタハウジングに、該コネクタハウジングの外部のグランド用の導電性部材(12)と前記シャッター片との電気導通を確保するための、電気導通用接続部が設けられていることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のシャッター付き光コネクタ。
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