JP4121254B2 - プリンタ - Google Patents
プリンタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4121254B2 JP4121254B2 JP2001125495A JP2001125495A JP4121254B2 JP 4121254 B2 JP4121254 B2 JP 4121254B2 JP 2001125495 A JP2001125495 A JP 2001125495A JP 2001125495 A JP2001125495 A JP 2001125495A JP 4121254 B2 JP4121254 B2 JP 4121254B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- roller
- tray
- recording paper
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Cut Paper (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷終了後印刷手段から排紙した記録用紙が、再度印刷手段に引き込まれるのを防止するようにしたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の図示を省略したプリンタは、内部に収納した複数枚の記録用紙を昇降させるためのプレッシャプレートを有する用紙トレイを備え、前記プレッシャプレートを昇降させて内部の記録用紙を上方の搬送ローラに圧接するようになっている。
前記従来のプリンタを、例えばサーマルプリンタで説明すると、印刷手段にはプラテンと、このプラテンに圧接可能なサーマルヘッドが配設されている。
そして、プレッシャプレートで昇降させた記録用紙を搬送ローラに圧接した状態で、搬送ローラを回転させると、最上部の記録用紙がプラテンとサーマルヘッドとの間の給紙方向に搬送されるようになっている。
また、記録用紙の給紙方向における印刷手段より下流側には、紙送りローラと、この紙送りローラに圧接する小ローラとが配設されて、搬送ローラにより給紙された記録用紙を圧接狭持するようになっている。
【0003】
また、給紙方向における紙送りローラの下流側には、印刷後の記録用紙を排紙トレイに排紙可能な排紙ローラが配設されている。
そして、用紙トレイから印刷手段に給紙された記録用紙は、紙送りローラと小ローラとに圧接狭持されて、紙送りローラの正転、あるいは逆転により、記録用紙を給紙方向における上流側、あるいは下流側に往復搬送可能になっている。このような記録用紙の往復搬送によって、記録用紙に複数の異なる色のインクを重ね印刷して、所望のカラー画像が印刷できるようになっている。
【0004】
そして、印刷終了後の記録用紙は、紙送りローラにより給紙方向の下流側の排紙ローラに搬送されて、排紙ローラの回転で、排紙トレイに排紙される。
このような従来のプリンタにおいて、カラー画像を印刷中において、給紙方向における印刷手段より下流側に搬送された記録用紙は、前端部側が排紙トレイ上に位置し、また、給紙方向における印刷手段より上流側に搬送された記録用紙は、後端部側が給紙トレイ上に位置するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような従来のプリンタは、例えばカラー画像を印刷するときに往復搬送する記録用紙の前端部側が、排紙トレイに排紙されている印刷済みの記録用紙と擦れて静電気が発生し、給紙方向における印刷手段より上流側に記録用紙を戻すときに、排紙トレイ側に排紙された印刷済みの記録用紙を、再度印刷手段に引き込んで、印刷に不具合が発生するおそれがあった。
本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされたもので、印刷動作時に、記録用紙を往復搬送させても、印刷済みで排紙された記録用紙を、印刷手段に再度引き込まないようにしたプリンタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のプリンタは、記録用紙と、この記録用紙を収納すると共にこの記録用紙を送出可能な送出部を有する用紙トレイと、ここの用紙トレイに収納された前記記録用紙を、一方向に回転させて分離・搬送する搬送ローラと、前記用紙トレイから送出した前記記録用紙を圧接狭持して印刷手段側への給紙方向に搬送可能な紙送りローラおよび小ローラとを備え、前記記録用紙は、前記紙送りローラと前記小ローラとにより圧接狭持された状態で、前記紙送りローラを一方向に回転させることで前記給紙方向に搬送可能とされると共に、前記紙送りローラを他方向に回転させることで前記給紙方向と反対方向の排紙方向に搬送可能とされ、印刷後の前記記録用紙を前記一方向に回転している前記搬送ローラの上部を通過させて排紙するようにし、前記排紙した印刷済みの前記記録用紙が、前記紙送りローラと小ローラとの間に再度引き込まれるのを防止するための用紙引き込み防止部を、前記給紙方向における前記紙送りローラより上流側の用紙搬送経路の一部に配設したプリンタであって、前記用紙トレイの送出部の上部に、前記送出部を開閉可能なガイド部材を配置し、このガイド部材の一部であって、かつ、前記搬送ローラと前記紙送りローラとの間となる位置に前記開閉板の上面に鈎状に突出する前記用紙引き込み防止部を形成し、前記ガイド部材は、回動基部と、この回動基部から前記紙送りローラ側に延在する開閉板とを有し、この開閉板の回動により前記用紙トレイの送出部を開閉可能とし、前記開閉板の上面に前記用紙引き込み防止部を形成し、前記ガイド部材は、前記用紙トレイから前記記録用紙を送出時に、前記開閉板が上方に回動して前記送出部を開き、前記用紙トレイからの送出が終わった前記記録用紙を前記排紙方向に搬送時は、前記開閉板が下方に回動して前記送出部を閉じて、前記記録用紙が前記ガイド板の上面を通過するようにしてなり、前記用紙トレイは、上下2段に仕切られて形成され、下段に印刷前の前記記録用紙を収納する給紙トレイ部と、上段に前記印刷手段から排紙された印刷済みの記録用紙が位置する排紙トレイ部とを有する構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプリンタを、熱転写プリンタを例に、図1〜図6に基づいて説明する。まず、図1〜図4は本発明に関するプリンタの動作を説明する概略図であり、図5は本発明に係わるガイド部材の動作を説明する要部側面図であり、図6は本発明のプリンタの外観斜視図である。
【0012】
本発明のプリンタ1は、図1に示すように、所定サイズの記録用紙2を多数枚収納可能な用紙トレイ3が配設されている。この用紙トレイ3は、仕切板3aで上下2段に仕切られており、下段に印刷前の記録用紙2を収納可能な給紙トレイ部4と、上段に後述する印刷手段11から排紙された印刷済みの記録用紙2が位置する排紙トレイ部5とからなっている。
そして、仕切板3aは上下に開閉可能になっており、給紙トレイ部4に収納している記録用紙2がなくなると、仕切板3aを開いて補充できるようになっている。
【0013】
前記給紙トレイ部4の下部壁3b上には、平板状のプレッシャープレート6が、一方側に形成された支点6aを回動中心として、他方側が昇降可能になって配設されており、プレッシャープレート6上には、印刷前の記録用紙1が載置されるようになっている。
そして、プレッシャープレート6は、支点6aを回動中心として、他方側が常に矢印Aの上方に弾性付勢されており、降下手段(図示せず)によって、他方側が矢印Bの下方に降下可能になっている。
また、用紙トレイ3は、図6に示すように、プリンタ1の本体部1aの一方側に形成した給排紙口1bに着脱可能になっている。
【0014】
また、図1に示す給紙トレイ部4の図示右側の側壁4a上部には、内部に収納した記録用紙2の幅寸法より若干広めで、所定深さの溝状の送出部4bが設けられ、この送出部4bから給紙トレイ部4内部の記録用紙2を外部に送出可能になっている。
また、プリンタ1の本体部1aに用紙トレイ3を装着すると、側壁4a近傍のプレッシャプレート6上に、搬送ローラ7が位置するようになっている。この搬送ローラ7は、円筒状で外周部がゴム等の摩擦抵抗の大きな部材で形成されて、反時計回り方向である矢印L方向に回転可能になっている。
【0015】
そして、プレッシャプレート6が矢印Aの上方に上昇時は、最上部の記録用紙2が搬送ローラ7の下部に圧接するようになっている。
前記記録用紙2を搬送ローラ7圧接した状態で、搬送ローラ7を矢印L方向に回転させることにより、最上部の記録用紙2が下部の記録用紙2と分離されて、矢印Cの給紙方向に搬送可能になっている。
前記給紙トレイ部4から搬送される記録用紙2は、送出部4bを通過して、後述する印刷手段11側への給紙方向に搬送される。また、印刷手段11で印刷済みの記録用紙2は、図3に示すように、矢印Cの給紙方向と反対方向の矢印Dの排紙方向に搬送され、後述するガイド部材8の上面に案内された、搬送ローラ7の上部を通過して排紙トレイ部5に排紙可能になっている。
【0016】
また、搬送ローラ7の回転中心である回転軸7aには、ガイド部材8の回動基部8aが回動自在に軸支されている。
また、ガイド部材8は、回動基部8aから後述する紙送りローラ9側に延在して舌片状の開閉板8bが形成されている。この開閉板8bは、上下に回動することにより給紙トレイ部4の送出部4bを開閉可能になっている。
また、開閉板8bの上面の一部で、図示右側の先端部寄りには、鈎状に上方に突出させた用紙引き込み防止部8cが形成されている。
前記用紙引き込み防止部8cは、開閉板8bの先端部だけでなく、開閉板8bの上面で用紙搬送経路の一部に形成したものであれば良い。
【0017】
また、給紙トレイ部4から記録用紙2を送出時にガイドするガイド部材8は、開閉板8bを上方に回動させて送出部4bを開き、給紙トレイ部4から送出される記録用紙2がガイド部材の下面に沿って搬送されるようになっている。
また、給紙トレイ部4から記録用紙の送出が終わると、図3に示すように、開閉板8bが下方に回動して送出部4bが閉じられ、後述する紙送りローラ9によって、矢印Cの給紙方向と反対方向の矢印Dの排紙方向に搬送可能になっている。
この矢印Dの排紙方向に搬送される記録用紙2は、ガイド部材8の上面に沿って搬送されて、搬送ローラ7の上部を通過して用紙トレイ3の排紙トレイ部5に排紙されるようになっている。
この時の搬送ローラは、矢印L方向に回転して、用紙トレイ3の排紙トレイ部5に排紙されるようになっている。
【0018】
また、ガイド部材8は、開閉板8bを上方に回動させて送出部4bを開くと、開閉板8bは、後述するリボンカセット15の湾曲した下面に当接して、それ以上、上方に回動しないようになっている。
また、ガイド部材8は、用紙トレイ3から記録用紙2を送出するとき以外は、開閉板8bを下方に回動させて、送出部4bが閉じられている。
また、矢印Cの給紙方向における搬送ローラ7の下流側で、後述する印刷手段11との間には、紙送りローラ9とこの紙送りローラ9に圧接する小ローラ10とが配設されている。
【0019】
前記紙送りローラ9は、時計回り方向である一方向、及び反時計回り方向である他方向の両方向に回転可能になっており、紙送りローラ9の回転に追従して小ローラ10が回転自在になっている。
そして、紙送りローラ9と小ローラ10とに圧接狭持された記録用紙2は、紙送りローラ9の一方向への回転により、矢印Cの給紙方向に搬送可能になっている。
また、紙送りローラ9を他方向に回転させることにより給紙方向と反対の矢印Dの排紙方向に搬送可能になっている。
即ち、紙送りローラ9と小ローラ10とに狭持された記録用紙2は、矢印C、および矢印Dの両方向に搬送可能になっている。
【0020】
また、記録用紙2の前端部2aを紙送りローラ9と小ローラ10とが圧接狭持すると、プレッシャプレート3は、降下手段(図示せず)の作用で、矢印Bの下方に降下するようになっている。
そして、プレッシャプレート3が降下すると、搬送ローラ7の回転が停止すると共に、給紙トレイ部4に収納している記録用紙2が、搬送ローラ7から離間するようになっている。
【0021】
また、矢印Cの給紙方向における紙送りローラ9の下流側には、印刷手段11が配設されている。この印刷手段11は、記録用紙2の幅寸法より幅広に形成された円柱状で回転自在のプラテンローラ12と、このプラテンローラ12の上方に配設されてアップ・ダウン可能なライン式のサーマルヘッド13とにより構成されている。
前記サーマルヘッド13は、記録用紙2の幅寸法と略同程度の広さに形成され、プラテンローラ12の軸方向に沿って複数の発熱素子(図示せず)が形成されている。
【0022】
また、ヘッドアップ状態のプラテンローラ12とサーマルヘッド13との間には、記録用紙2の幅寸法と略同程度の幅寸法に形成された、幅広でシート状のインクリボン14が位置するようになっている。
前記インクリボン14は、2つのリボン収納部15a、15bを有するリボンカセット15に収納され、両端部が巻取りリール16と供給リール17とにそれぞれ巻回されている。
前記リボンカセット15は、図6に示すプリンタ1の本体部1aの一部に着脱可能になっており、本体部1aにリボンカセット15を装着すると、巻取りリール16と供給リール17とは、本体部1a側の巻取りボビン(図示せず)と供給ボビン(図示せず)とにそれぞれ係合される。
そして、巻取りボビンの回転により巻取りリール16を回転させることにより、供給リール17に巻回したインクリボン14を巻取り可能になっている。
【0023】
また、本体部1aに装着したリボンカセット15の、巻取りリール16側のリボン収納部15bの下面と、用紙トレイ3の側壁4a上面との間には所定寸法の空隙部が形成され、この空隙部にガイド部材8の開閉板8bが配設されて、開閉板8bが空隙部内を上下動可能になっている。
そして、開閉板8bを上方に回動させて、リボンカセット15のリボン収納部15bの下面に当接させると、給紙トレイ部4の送出部4bが開かれて、ガイド部材8の下面に沿って、給紙トレイ部4内の記録用紙2を送出できるようになっている。
【0024】
また、開閉板8bを下方に回動させると、送出部4bが閉じられて、開閉板8bの上面とリボン収納部15bの下面との間に所定寸法の隙間18が形成されて、用紙トレイ3から送出した記録用紙2を、ガイド部材8の上面に沿って、矢印C、または矢印Dの方向に搬送可能になっている。
【0025】
このような本発明のプリンタ1の印刷動作を、例えば熱転写プリンタでカラー画像の印刷を行う場合について説明すると、まず、本体部1aの給排紙口1bに、記録用紙2を給紙トレイ部4に収納した用紙トレイ3を装着する。
次に、ヘッドレバー(図示せず)を上方に回動させて、サーマルヘッド13をプラテンローラ12から大きく離間させる。そして、リボンカセット15をプリンタ1の本体部1aに装着すると、インクリボン14がプラテンローラ12上に位置すると共に、巻取りリール16、供給リール17が本体部1a側の巻取りボビン(図示せず)と供給ボビン(図示せず)とにそれぞれ係合される。
前記リボンカセット15には、インクリボン14のインク塗布面に、少なくともY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)の3原色の3色のインクが順次繰り返し塗布されたマルチカラーリボンと称されるカラーインクリボンが収納されている。
【0026】
次に、複数枚の記録用紙2を収納した用紙トレイ3のプレッシャプレート6を矢印A方向に上昇させて、記録用紙2を上方の搬送ローラ7に圧接する。
この時、ガイド部材8は、図1に示すように、開閉板8bが上方に回動して、用紙トレイ3の送出部4bが開かれた状態になる。
次に、搬送ローラ7を矢印L方向に回転させると、最上部の記録用紙2が下部の記録用紙2と分離されて、記録用紙2が給紙トレイ部4から送出されて、矢印Cの給紙方向に送出される。
【0027】
そして、矢印Cの給紙方向に送出される記録用紙2は、前端部2aが紙送りローラ9に搬送されて、紙送りローラ9と小ローラ10とに圧接狭持される。
すると、用紙トレイ3のプレッシャプレート6が下方に降下し、プレッシャプレート6上に載置された複数枚の記録用紙2は搬送ローラ7から下方に離間すると共に、搬送ローラ7の回転が停止するようになっている。
【0028】
次に、記録用紙2を圧接狭持した状態の紙送りローラ9を時計回り方向である一方向に回転させて、給紙方向における紙送りローラ9より下流側のプラテンローラ12と、ヘッドアップ状態のサーマルヘッド13との間に記録用紙2を給紙する。この時のインクリボン14は、搬送される記録用紙2の上方に位置するようになっている。
そして、続けて記録用紙2を矢印Cの給紙方向に搬送すると、後端部2bがガイド部材8から外れる。
【0029】
このガイド部材8から外れた記録用紙2の後端部2bをセンサ(図示せず)が検出すると、一方向に回転していた紙送りローラ9の回転が停止して、記録用紙2の頭出しが行われて、印刷開始位置がサーマルヘッド13の発熱素子(図示せず)に位置合わせされる。
また、同時にガイド部材8の開閉板8bが下方に回動して、用紙トレイ3の排出部4bを閉じ、リボンカセット15の下面とガイド部材8の上面との間に所定寸法の隙間18が形成される。
【0030】
次に、サーマルヘッド13をヘッドダウンさせて、印刷情報に従って発熱素子(図示せず)を選択的に発熱させながら、紙送りローラ9を反時計回り方向の他方向に回転させて、記録用紙2を矢印Dの排紙方向に搬送する。
この記録用紙2の排紙方向への搬送と同時に、インクリボン14は、巻取りリール16に巻取られ、新しいインクリボン14が供給リール17から供給されて、記録用紙2に最初の色、例えばY(イエロー)の色の画像が印刷される。
【0031】
この最初の色Yの画像を印刷中の記録用紙2は、リボンカセット15の下面とガイド部材8との間の隙間18の搬送経路を、矢印Dの排紙方向に搬送される。
そして、記録用紙2の後端部2bは、ガイド部材8の上面に沿って搬送ローラ7まで搬送されると、搬送ローラ7上を移動して、用紙トレイ3の上段の排紙トレイ部5に搬送される。
そして、最初の色Yの画像印刷が終了すると、サーマルヘッド13をプラテンローラ12から離間させてヘッドアップさせると共に、紙送りローラ9の回転を時計回り方向の一方向に反転させて、記録用紙2を矢印Cの給紙方向に戻す。 この時の搬送ローラ7は、回転が停止、または矢印Lと反対方向に回転するようになっている。
【0032】
次に、矢印Cの給紙方向に搬送中に、記録用紙2の後端部2bをセンサ(図示せず)が検出して、紙送りローラ9の回転を停止させると、記録用紙2の頭出しが行われて、Y(イエロー)の色の画像の上にM(マゼンタ)の色の画像を重ね印刷する。
そして、前記印刷動作と同じ動作を繰り返して、M(マゼンダ)の色の画像の上にC(シアン)の色のインクを重ね印刷することにより、所望のカラー画像が記録用紙2に印刷されて、印刷済みの記録用紙2が排紙トレイ部5に排紙される。
このような印刷動作中の用紙トレイ3の送出部4bは、ガイド部材8の開閉板8bで閉じられているので、印刷中の記録用紙2が用紙トレイ3側に戻されることはない。
【0033】
また、記録用紙2を矢印Cの給紙方向に戻すときに、図4に示すように、排紙トレイ部5に位置する記録用紙2の後端部2b側は、記録用紙2の自重により湾曲して、後端部2bが、先に排紙トレイ部5に排紙されている印刷済みの記録用紙2’上を擦りながら矢印Cの給紙方向に搬送される。
そのために、矢印Cの給紙方向に搬送中の記録用紙、および排紙トレイ部5に位置している印刷済みの記録用紙2’に、例えば静電気が発生することがある。
この静電気により、印刷中の記録用紙2に、排紙トレイ部5に位置している印刷済みの記録用紙2’が吸着して、図5に示すように、排紙トレイ部5から搬送ローラ7を通過して開閉板8b上に引き込まれることがある。
【0034】
しかし、ガイド部材8には、鈎状に突出する用紙引き込み防止部8cが形成されているので、矢印Cの給紙方向に搬送中の記録用紙2に吸着した記録用紙2’は、用紙引き込み防止部8cにさえぎられて、印刷手段11まで引き込まれない。
即ち、本発明のプリンタ1は、送りローラ9と小ローラ10との圧接から外れて排紙トレイ部5に排紙された印刷済みの記録用紙2’を、紙送りローラ9と小ローラ10との間に再度引き込むのを防止するための用紙引き込み防止部8cを、矢印Cの給紙方向における紙送りローラ9より下流側の用紙搬送経路の一部に配設したので、印刷手段11に印刷済みの記録用紙2を引き込むことがなく、印刷不良等が発生するのを防ぐことができる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のプリンタは、用紙引き込み防止部を、矢印Cの給紙方向における紙送りローラより下流側の用紙搬送経路の一部に配設したので、カラー印刷等の印刷中において、記録用紙を矢印Cの給紙方向に戻すときに、印刷済みの記録用紙を印刷手段に引き込むことを防止できる。
そのために、印刷不良等の発生を防ぐことができる。
【0036】
また、用紙トレイの送出部の上部に、送出部を開閉可能なガイド部材を配置し、このガイド部材の一部に用紙引き込み防止部を形成したので、印刷後の記録用紙の引き込みを確実に防ぐことができる。
【0037】
また、ガイド部材の他方側は、紙送りローラ側に延在して用紙トレイの送出部を開閉可能な開閉板を有し、この開閉板の上面の一部を鈎状に突出させて前記用紙引き込み防止部を形成したので、用紙引き込み防止部の製造が容易なプリンタを提供できる。
【0038】
また、用紙引き込み防止部は、開閉板の上面に鈎状に突出させて形成したので、印刷中の記録用紙に引き込まれた印刷済みの記録用紙を、確実に用紙引き込み防止部でさえぎることができ、印刷不良等の発生を防ぐことができる。
【0039】
また、ガイド部材は、用紙トレイから記録用紙を送出時は、開閉板を上方に回動させて送出部を開き、用紙トレイからの送出が終わって記録用紙を排紙方向に搬送時は開閉板を下方に回動させて送出部を閉じるようにしたので、用紙トレイからの送出が終わった記録用紙が、再度用紙トレイに戻されることがなく、印刷中の噛むジャム等の発生を防ぐことができる。
【0040】
また、用紙トレイは、2段に形成され、下段に印刷前の記録用紙を収納する給紙トレイ部と、上段に印刷手段から排紙された印刷済みの記録用紙が位置する排紙トレイ部とを有するので、印刷済みの記録用紙と、印刷前の記録用紙とが混ざるのを防いで、確実に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するプリンタの動作を説明する概略図である。
【図2】本発明に関するプリンタの動作を説明する概略図である。
【図3】本発明に関するプリンタの動作を説明する概略図である。
【図4】本発明に関するプリンタの動作を説明する概略図である。
【図5】本発明に係わるガイド部材の動作を説明する要部側面図である。
【図6】本発明のプリンタの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 記録用紙
3 用紙トレイ
3a 仕切板
4 給紙トレイ部
5 排紙トレイ部
6 プレッシャープレート
7 搬送ローラ
8 ガイド部材
8a 回動基部
8b 開閉板
8c 用紙引き込み防止部
9 紙送りローラ
10 小ローラ
11 印刷手段
12 プラテンローラ
13 サーマルヘッド
14 インクリボン
15 リボンカセット
16 巻取りリール
17 供給リール
Claims (1)
- 記録用紙と、この記録用紙を収納すると共にこの記録用紙を送出可能な送出部を有する用紙トレイと、この用紙トレイに収納された前記記録用紙を、一方向に回転させて分離・搬送する搬送ローラと、前記用紙トレイから送出した前記記録用紙を圧接狭持して印刷手段側への給紙方向に搬送可能な紙送りローラおよび小ローラとを備え、
前記記録用紙は、前記紙送りローラと前記小ローラとにより圧接狭持された状態で、前記紙送りローラを一方向に回転させることで前記給紙方向に搬送可能とされると共に、前記紙送りローラを他方向に回転させることで前記給紙方向と反対方向の排紙方向に搬送可能とされ、
印刷後の前記記録用紙を前記一方向に回転している前記搬送ローラの上部を通過させて排紙するようにし、
前記排紙した印刷済みの前記記録用紙が、前記紙送りローラと小ローラとの間に再度引き込まれるのを防止するための用紙引き込み防止部を、前記給紙方向における前記紙送りローラより上流側の用紙搬送経路の一部に配設したプリンタであって、
前記用紙トレイの送出部の上部に、前記送出部を開閉可能なガイド部材を配置し、このガイド部材の一部であって、かつ、前記搬送ローラと前記紙送りローラとの間となる位置に前記開閉板の上面に鈎状に突出する前記用紙引き込み防止部を形成し、
前記ガイド部材は、回動基部と、この回動基部から前記紙送りローラ側に延在する開閉板とを有し、この開閉板の回動により前記用紙トレイの送出部を開閉可能とし、前記開閉板の上面に前記用紙引き込み防止部を形成し、
前記ガイド部材は、前記用紙トレイから前記記録用紙を送出時に、前記開閉板が上方に回動して前記送出部を開き、前記用紙トレイからの送出が終わった前記記録用紙を前記排紙方向に搬送時は、前記開閉板が下方に回動して前記送出部を閉じて、前記記録用紙が前記ガイド板の上面を通過するようにしてなり、
前記用紙トレイは、上下2段に仕切られて形成され、下段に印刷前の前記記録用紙を収納する給紙トレイ部と、上段に前記印刷手段から排紙された印刷済みの記録用紙が位置する排紙トレイ部とを有する
ことを特徴とするプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125495A JP4121254B2 (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125495A JP4121254B2 (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | プリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002321414A JP2002321414A (ja) | 2002-11-05 |
JP4121254B2 true JP4121254B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=18974709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125495A Expired - Lifetime JP4121254B2 (ja) | 2001-04-24 | 2001-04-24 | プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4121254B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4194470B2 (ja) | 2003-10-30 | 2008-12-10 | キヤノン株式会社 | プリンタ装置およびプリンタの制御方法 |
JP2005324451A (ja) | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Canon Inc | 画像形成装置および画像形成方法 |
US7517078B2 (en) | 2004-05-14 | 2009-04-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125495A patent/JP4121254B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002321414A (ja) | 2002-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002060117A (ja) | 壁掛けプリンタ | |
JP3614730B2 (ja) | プリンタ | |
JP3935310B2 (ja) | プリンタの媒体形状制御用内部紙案内 | |
JP4121254B2 (ja) | プリンタ | |
JP3598898B2 (ja) | 給紙装置 | |
JPS63176226A (ja) | プリンタ装置 | |
US20060152567A1 (en) | Feeding device and recording device | |
JP3992892B2 (ja) | プリンタの給排紙機構 | |
JP2587598B2 (ja) | 給紙装置 | |
JP4604465B2 (ja) | 印刷ユニット及びプリンタ装置 | |
JP2005104136A (ja) | 記録装置、液体噴射装置 | |
JP2003081468A (ja) | 給紙装置及びこれを備えた記録装置 | |
JP4138676B2 (ja) | マルチトレイ及び画像形成装置 | |
JP4308476B2 (ja) | プリンタ | |
JP3772776B2 (ja) | 用紙パッケージ | |
JP2005225646A (ja) | マルチトレイ及び画像形成装置 | |
JP3768759B2 (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP2004181733A (ja) | プリンタの給紙機構 | |
JP2002283635A (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP2005225645A (ja) | マルチトレイ、給紙トレイ及び画像形成装置 | |
JP3667582B2 (ja) | 熱転写プリンタ | |
JP4070617B2 (ja) | 給紙機構及びそれを用いる画像形成装置 | |
JP2021080031A (ja) | カード供給装置及び記録装置 | |
JP4141969B2 (ja) | 被記録媒体給送装置、記録装置、液体噴射装置 | |
JP4110965B2 (ja) | 印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060803 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060811 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080325 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080428 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4121254 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509 Year of fee payment: 6 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |